JP3487703B2 - 生体吸収性ポリエステル及びその製造方法 - Google Patents
生体吸収性ポリエステル及びその製造方法Info
- Publication number
- JP3487703B2 JP3487703B2 JP33903995A JP33903995A JP3487703B2 JP 3487703 B2 JP3487703 B2 JP 3487703B2 JP 33903995 A JP33903995 A JP 33903995A JP 33903995 A JP33903995 A JP 33903995A JP 3487703 B2 JP3487703 B2 JP 3487703B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- formula
- general formula
- bioabsorbable polyester
- bioabsorbable
- molecular weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Biological Depolymerization Polymers (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Description
ステル及びその製造方法に関する。詳しくは、特定の芳
香族化合物を開始剤として用いて、グリコリド、ラクチ
ド等の環状エステル化合物を開環重合して得られる生体
吸収性ポリエステル及びその製造方法に関する。さらに
詳しくは、手術用縫合糸、徐放性薬剤の基材、骨折用接
骨プレート等の医療用具として使用され得る上記の生体
吸収性ポリエステル及びその製造方法に関する。
グリコール酸、ポリ乳酸、ポリカプリラクトン、及びそ
れらと他のヒドロキシカルボン酸との共重合体等が知ら
れている。例えば、ポリグリコール酸、グリコール酸と
他のヒドロキシカルボン酸との共重合体等のグリコール
酸系重合体の場合、高分子量のものは機械的強度は高い
が、溶媒に対する溶解性が悪く、融点も180〜240
℃と高く成形性に難があるため、繊維状に加工され、縫
合糸やメッシュ等の手術用資材として用いられている。
ルボン酸との共重合体等の乳酸系重合体の場合、加工性
や溶媒に対する溶解性に優れ、高分子量のものは、棒状
やプレート状に加工され接骨用プレートとして、また、
針状やフィルム状にも加工され、生体内の各種成形材料
として用いられている。比較的低分子量のものは、主と
して徐放性薬剤の基材として使用されている。
内で、PGAの場合約3カ月程、PLAの場合半年〜1
年、また、PLGAの場合数週間で加水分解され、その
種類や使用目的によって、様々な分解期間のものが要求
されている。
7929号公報には、オクタン酸第一スズの存在下にお
いて、グリコリドに対し0.11〜0.22モル%の炭
素数10〜18を有する直鎖脂肪族の一価アルコールを
開始剤として用いて、220〜250℃の温度条件で重
合させることを特徴とする固有粘度0.85〜1.1の
ポリグリコール酸の製造方法が提案されている。
特開昭62−64824号公報には、乳酸単位25〜1
00モル%及びグリコール酸単位0〜75モル%を含有
し、触媒に0.2重量%のオクタン酸スズを用い、dl
−乳酸の存在下、160℃の温度条件で重合する、固有
粘度が4以下である乳酸−グリコール酸共重合体及びそ
の製造方法が記載されている。
製造方法に関しては、グリコール酸や乳酸の環状二量体
であるグリコリドやラクチドを適当な触媒により開環重
合させる方法が開示され、その際、開始剤として、ラウ
リルアルコール等の直鎖脂肪族アルコール、dl−乳酸
等のオキシ酸を用いる方法が知られている。
法においても、重合の際に用いる開始剤の添加量の加減
により加水分解速度の制御を図るものであった。すなわ
ち、従来採用されている方法は、分子量を調整して分解
性を制御するものである。具体的には、高分子量のポリ
マーを得たいときには開始剤の量を減らし、低分子量の
ポリマーを得たいときには開始剤の量を増加する方法で
ある。この場合、高分子量のポリマーは物理的強度は優
れるが加水分解性が低下し、また、低分子量のポリマー
は加水分解性は速いが物理的強度が劣るという相反する
問題が生じる。従って、分子量が低いにもかかわらず加
水分解性が抑制された生体吸収性ポリエステル及びその
製造方法が求められていた。
以外の新たな開始剤を用いて環状エステル化合物を開環
して得られる、分子末端にエステル結合によりフェニル
基が結合した生体吸収性ポリエステル及びその製造方法
を提供することにある。
について、鋭意検討を重ねた結果、グリコリド、ラクチ
ド等の環状エステル化合物を開環重合するに際し、水酸
基及びカルボキシル基の少なくとも1種を有する特定の
構造の芳香族化合物を開始剤として用いることにより上
記課題が解決できることを見いだし、本発明を完成する
に至った。
を開環重合して得られた生体吸収性ポリエステルであっ
て、一般式(1)〔化5〕
H、−OH、−OCH3、−OCOCH3、−COOH、
−COOCH3、−COOC2H5、−NH2、−NHCH
3、−N(CH3)2、−NHCOCH3であり、互いに同
一でも異なってもよい)で表される化合物、及び、一般
式(2)〔化6〕
H、−OH、−OCH3、−OCOCH3、−COOH、
−COOCH3、−COOC2H5、−NH2、−NHCH
3、−N(CH3)2、−NHCOCH3であり、互いに同
一でも異なってもよい)で表される化合物から選ばれた
少なくとも1種の芳香族化合物を開始剤として、環状エ
ステル化合物に対し0.002〜1モル%使用して得ら
れた生体吸収性ポリエステル及びその製造方法である。
は、水酸基及びカルボキシル基の少なくとも1種を有す
る特定の構造の芳香族化合物を開始剤として使用して環
状エステル化合物を開環重合して得られたものである点
にある。
はポリマー連鎖の末端から開始するといわれている。而
して、本発明の生体吸収性ポリエステルは、環状エステ
ル化合物を開環重合するに際し、開始剤として特定の構
造の芳香族化合物を使用して得られたものである故に、
そのポリマー連鎖の末端にエステル結合によりフェニル
基が結合している。従って、例えば、分子量が5万〜2
0万程度のポリマーである場合には、ポリマー分子全体
に占める分子末端の比率が高いので、従来のポリエステ
ルに比して加水分解性が抑制(遅い)されている独特の
特性を有する。従って、本発明の生体吸収性ポリエステ
ルを、例えば、徐放性薬剤の基材として使用すると、薬
効期間が長期にわたって保たれることとなり、治癒期間
が長い疾病、疾患に使用する徐放性薬剤の基材として特
に有用である。また、本発明に使用する上記開始剤は人
体に対する薬害がない物質であり、かかる点からも環状
エステル化合物の開環重合用開始剤として有用である。
する。本発明の生体吸収性ポリエステルを製造するため
にに使用する環状エステル化合物として、グリコリド、
ラクチド、β−プロピオラクトン、β−ブチロラクト
ン、δ−バレロラクトン、ε−カプロラクトン、3−メ
チル−1,4−ジオキサ−2,5−ジオン、p−ジオキ
サノン、モリホリンジオン、モリホリン等を挙げること
ができる。これらは、単独で使用してもよいし、また、
2種以上を混合して使用してもよい。上記環状エステル
化合物の内、グリコリド及びラクチドが好ましく用いら
れる。環状エステル化合物を混合して使用して、これら
の共重合体を製造する場合は、それぞれの混合比率は、
得られる生体吸収性ポリエステルの用途に応じて変化さ
せることができる。
酸系重合体(以下、PGAという)の場合、10万〜2
0万程度の高分子量のものは繊維状に加工され、縫合糸
やメッシュ等の手術用資材として用いられる。この場
合、通常、ポリエステル中にグリコール酸単位が80〜
100モル%程度、乳酸単位が0〜20モル%程度とな
るように調節する。ポリ乳酸等の乳酸系重合体(以下、
PLAという)の場合、20万〜30万程度の高分子量
のものは棒状やプレート状に加工され接骨用プレートと
して、また、針状やフィルム状にも加工されて生体内の
各種性整形材料として用いられる。この場合、通常、ポ
リエステル中に乳酸単位が略100モル%となるよう調
節する。また、乳酸−グリコール酸等(以下、PLGA
という)の場合、主として徐放性薬剤の基材として使用
される。この場合、通常、分子量が5万〜20万程度、
ポリエステル中にグリコール酸単位が0を超えて〜80
モル%、乳酸単位が20〜100モル%未満となるよう
調節する。
る際には触媒を使用することが好ましい。触媒として
は、塩化スズ、酸化スズ、弗化スズ、テトラフェニルス
ズ、オクタン酸第一スズ、酢酸スズ、ステアリン酸スズ
およびその類似物のスズ塩、さらには、酸化鉛、酸化亜
鉛、三弗化ホウ素、三弗化アンチモン、ステアリン酸
鉛、トリエチルアミン、トリブチルアミン、トリブチル
ホスフィンおよびその類似物等が挙げられる。これらの
中で、無毒性安定剤として米国FDAで承認されている
オクタン酸第一スズを用いることが好ましい。触媒の使
用量は、その種類や重合温度によって適宜決められる
が、好ましくは、環状エステル化合物に対しおよそ0.
001〜0.5重量%である。
エステル化合物を開環重合する際に使用する開始剤は、
上記一般式(1)及び一般式(2)で表される芳香族化
合物である。これらは、単独で使用してもよいし、ま
た、2種以上を混合して使用してもよい。上記一般式
(1)及び一般式(2)における置換基のR1、R2、R
3及びR4は、水酸基、またはカルボキシル基に対してオ
ルソ位、メタ位、パラ位のいずれの炭素に結合していて
もよい。置換基R1、R2、R3及びR4としては、次のも
のが挙げられる。例えば、1)H、または、炭素数1〜
3のアルキル基、2)OH基、または、その誘導体であ
る(−OCH3)、(−OCOCH3)、3)COOH
基、または、その誘導体である(−COOCH3)、
(−COOC2H 5)、4)NH2基、または、その誘導
体である(−NHCH3)、(−N(CH)2、−NHC
OCH3)等が例示される。
る芳香族化合物として、o、m、p−クレゾール、o、
m、p−エチルフェノール、カテコール、レゾルシノー
ル、ハイドロキノン、o、m、p−ヒドロキシ安息香
酸、o、m、p−ヒドロキシ安息香酸メチル、o、m、
p−ヒドロキシ安息香酸エチル、カテコールモノメチル
エーテル、レゾルシノールモノメチルエーテル、ハイド
ロキノンモノメチルエーテル、カテコールモノアセテー
ト、レゾルシノールモノアセテート、ハイドロキノンモ
ノアセテート、その他、アミノフェノール、ニトロフェ
ノール、シアノフェノール、チオフェノール等が挙げら
れる。
物として、2、3、4−メチル安息香酸、2、3、4−
エチル安息香酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、アセチルサリチル酸、その他、アミノ安息香酸、ニ
トロ安息香酸等が挙げられる。また、3官能基のものと
して、アミノサリチル酸、ジアミノフェノール、2、4
−ヒドロキシ安息香酸、4−アミノ−2−スルホ安息香
酸等が挙げられる。
が低く、さらには生体吸収性ポリエステル等の医用高分
子材料の設計に使用されるものが好ましい。かかる点を
考慮すると、特に好ましいものとして、アセチルサリチ
ル酸、アセトアミノフェン、サリチル酸メチル、サリチ
ル酸エチル等が挙げられる。
吸収性ポリエステルの分子量に影響を及ぼす。使用量が
多いと開環重合の速度が速くなり、分子量は低下する。
使用量が少ないと開環重合の速度が遅くなり、分子量は
高くなる。好ましい分子量は目的とする生体吸収性ポリ
エステルの用途によって異なるので、用途に応じて適宜
決めることができる。
薬剤の基材等として用いる場合、通常、環状エステル化
合物に対して、開始剤濃度が0.002〜1モル%、好
ましくは、0.01〜0.1モル%となる範囲で使用さ
れる。0.002モル%未満では、重合反応速度が遅い
だけでなく、分子量が高くなり過ぎてポリマー全体に占
めるポリマー連鎖末端の占める割合が低くなり、ポリマ
ー連鎖末端にエステル結合を介してフェニル基を導入し
た効果が現れ難い。1モル%を超えると、ポリマー連鎖
末端にエステル結合を介してフェニル基を導入した効果
は現れるものの、生体吸収性ポリエステルの強度低下が
大きくなる傾向があり、また、生体吸収性ポリマーの本
来の特徴である分解性の制御が困難となる。かかる観点
から、上記範囲で使用することが好ましい。
ム、ジクロロメタン等の有機溶媒を用いる溶液重合によ
っても実施できるが、通常は、溶融状態による塊状重合
で実施するのが好ましい。重合温度は、溶融重合の場合
には、原料モノマーである例えばグリコリド、ラクチド
等の融点以上であれば良い。具体的には、140〜24
0℃程度の温度範囲が挙げられる。また、クロロホルム
ジクロロメタン等の溶媒を用いる溶液重合の場合には、
これらの融点以下の温度でも反応を実施することができ
る。具体的には、50℃〜使用した溶媒の沸点未満の温
度範囲が挙げられる。
明の生体吸収性ポリエステルは、従来公知の開始剤、例
えばラウリルアルコール等の直鎖脂肪族アルコール、d
l−乳酸等のオキシ酸を開始剤とした生体吸収性ポリエ
ステルとは、そのポリマー連鎖の末端にエステル結合に
よりフェニル基が結合している点で分子構造を異にする
ものである。ポリマー構造の差異は、加水分解性、溶液
粘度、溶媒に対する溶解性等に関係するから、本発明の
如き末端にエステル結合を介してフェニル基を有する生
体吸収性ポリエステルは、独特の加水分解性を示す。本
発明の生体吸収性ポリマーが、末端にエステル結合によ
りフェニル基が結合していることは、1 H−NMR(核
磁気共鳴スペクトル)でのピーク、IR(赤外吸収スペ
クトル)でのピーク或いは、ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィによって容易に確認することができる。
具体的に説明する。なお、実施例中の物性評価は、以下
の方法により測定した。
パノール(以下、HFIPと略する)に溶解し、濃度
0.5%(重合体:重量、溶媒:容量)の溶液を試料と
し、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(以下、G
PCという)を用いて分別し、重量平均分子量(Mw)
及び数平均分子量(Mn)を求める、尚、溶媒としてク
ロロホルムを用いた場合はポリスチレン換算、HFIP
を用いた場合はポリメチルメタクリレート換算にて求め
る。また、両者の比(Mw/Mn)により分子量分布を
算出する。
率(%) 試料を小型粉砕器にて粉末状に粉砕し、その1gを共栓
付き試験管に入れ、リン酸緩衝溶液(pH7.3)20
mlを加える。試験管を37℃の恒温槽中に固定し2週
間経過後、試料を取り出し減圧乾燥後、GPCにてMw
を測定する。分子量保持率(%)は、以下の式によって
算出する。(一定時間経過後の試料のMw)×100/
(初期の試料のMw)
クロロホルム混合溶液(容量比:1/10)に溶解し、
10%(重合体:重量、溶媒:容量)試料溶液を調製
後、直径5mmの試験管に入れ、100MHzのNMR
測定装置を用いて測定し、7.8ppmにおけるフェニ
ル基に基づくピークを確認する。
ェニル基に基づくピークを確認する。
−ラクタイド(以下、DL−LTDという)5.0gを
重合用アンプル管に入れ、触媒であるオクタン酸第1ス
ズをGLD及びDL−LTDに対して0.01重量%、
及び開始剤であるアセチルサリチル酸をGLD及びDL
−LTDに対して0.35モル%を加え、室温下、1m
mHgにて1時間減圧乾燥後、アンプル管を溶封し、反
応温度160℃にて6時間重合を行い、GLD−LTD
共重合体を得た。得られた共重合体について、核磁気共
鳴スペクトルを上記方法により測定した結果、7.8p
pmにフェニル基に基づくピークを確認された。また、
赤外吸収スペクトルを上記方法により測定した結果、1
560cm-1にフェニル基に基づくピークがそれぞれ確
認された。さらに、分子量、分子量分布及び加水分解試
験における分子量保持率を上記方法により測定した。得
られた結果を〔表1〕に示す。
うに代えた以外、実施例1と同様にしてGLD−LTD
共重合体を得た。得られた共重合体について、核磁気共
鳴スペクトル及び赤外吸収スペクトルを上記方法により
測定した結果、7.8ppm(NMR)、または156
0cm-1(IR)にフェニル基に基づくピークがそれぞ
れ確認された。また、分子量、分子量分布及び加水分解
試験における分子量保持率を上記方法により測定した。
得られた結果を〔表1〕に示す。
は、水酸基及びカルボン酸基の少なくとも一方を有する
芳香族化合物の存在下で環状エステル化合物を開環重合
して得られたものであることにある。そのため、ポリマ
ー連鎖の末端にエステル結合を介してフェニル基を有す
る。従って、低分子量の場合であっても加水分解性が遅
くなる。例えば、これを徐放性薬剤の基材として使用す
ると、薬効期間が長期にわたって保たれることとなり、
治癒期間が長い疾病、疾患に使用する徐放性薬剤の基材
として特に有用である。分子量が5万〜20万程度であ
る場合にこの効果が一段と顕著に現れる。また、10万
を超える高分子量のものは手術用縫合糸、骨折用接骨プ
レート等の医療分野において有用である。
Claims (8)
- 【請求項1】 環状エステル化合物を開環重合して得ら
れた生体吸収性ポリエステルであって、一般式(1)
〔化1〕 【化1】 (式中、R1及びR2は、炭素数1〜3のアルキル基、−
H、−OH、−OCH3、−OCOCH3、−COOH、
−COOCH3、−COOC2H5、−NH2、−NHCH
3、−N(CH3)2、−NHCOCH3であり、互いに同
一でも異なってもよい)で表される化合物、及び、一般
式(2)〔化2〕 【化2】 (式中、R3及びR4は、炭素数1〜3のアルキル基、−
H、−OH、−OCH3、−OCOCH3、−COOH、
−COOCH3、−COOC2H5、−NH2、−NHCH
3、−N(CH3)2、−NHCOCH3であり、互いに同
一でも異なってもよい)で表される化合物から選ばれた
少なくとも1種の芳香族化合物を開始剤として、環状エ
ステル化合物に対し0.002〜1モル%使用して得ら
れた生体吸収性ポリエステル。 - 【請求項2】 環状エステル化合物が、グリコリド及び
ラクチドから選ばれた少なくとも1種の化合物であり、
且つ、生体吸収性ポリエステルの分子量が5万〜30万
であることを特徴とする請求項1記載の生体吸収性ポリ
エステル。 - 【請求項3】 一般式(1)及び一般式(2)における
R1またはR3が共に−Hであり、R2及びR4が、が炭素
数1〜3のアルキル基、−COOH、−COOCH3、
−COOC2H5、−NHCOCH3、及び、−OCOC
H3から選ばれた一価の基であることを特徴とする請求
項1記載の生体吸収性ポリエステル。 - 【請求項4】 一般式(1)及び一般式(2)における
R1またはR3が共に−Hであり、R2及びR4が、−NH
COCH3、及び、−OCOCH3から選ばれた一価の基
であることを特徴とする請求項1記載の生体吸収性ポリ
エステル。 - 【請求項5】 環状エステル化合物を開環重合する生体
吸収性ポリエステルの製造方法であって、一般式(1)
〔化3〕 【化3】 (式中、R1及びR2は、炭素数1〜3のアルキル基、−
H、−OH、−OCH3、−OCOCH3、−COOH、
−COOCH3、−COOC2H5、−NH2、−NHCH
3、−N(CH3)2、−NHCOCH3であり、互いに同
一でも異なってもよい)で表される化合物、及び、一般
式(2)〔化4〕 【化4】 (式中、R3及びR4は、炭素数1〜3のアルキル基、−
H、−OH、−OCH3、−OCOCH3、−COOH、
−COOCH3、−COOC2H5、−NH2、−NHCH
3、−N(CH3)2、−NHCOCH3であり、互いに同
一でも異なってもよい)で表される化合物から選ばれた
少なくとも1種の芳香族化合物を開始剤として、環状エ
ステル化合物に対し0.002〜1モル%使用すること
を特徴とする生体吸収性ポリエステルの製造方法。 - 【請求項6】 環状エステル化合物が、グリコリド及び
ラクチドから選ばれた少なくとも1種の化合物であり、
且つ、生体吸収性ポリエステルの分子量が5万〜30万
であることを特徴とする請求項5記載の生体吸収性ポリ
エステルの製造方法。 - 【請求項7】 一般式(1)及び一般式(2)における
R1またはR3が共に−Hであり、R2及びR4が、炭素数
1〜3のアルキル基、−COOH、−COOCH3、−
COOC2H5、−NHCOCH3、及び、−OCOCH3
から選ばれた一価の基であることを特徴とする請求項6
記載の生体吸収性ポリエステルの製造方法。 - 【請求項8】 一般式(1)及び一般式(2)における
R1またはR3が共に−Hであり、R2及びR4が、−NH
COCH3、及び、−OCOCH3から選ばれた一価の基
であることを特徴とする請求項6記載の生体吸収性ポリ
エステルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33903995A JP3487703B2 (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 生体吸収性ポリエステル及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33903995A JP3487703B2 (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 生体吸収性ポリエステル及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09176295A JPH09176295A (ja) | 1997-07-08 |
JP3487703B2 true JP3487703B2 (ja) | 2004-01-19 |
Family
ID=18323699
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33903995A Expired - Lifetime JP3487703B2 (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 生体吸収性ポリエステル及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3487703B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2007132801A1 (ja) * | 2006-05-15 | 2009-09-24 | 株式会社カネカ | ステント |
KR20090042820A (ko) * | 2006-07-26 | 2009-04-30 | 미쓰이 가가쿠 가부시키가이샤 | 폴리락트산계 수지 조성물, 그의 성형체 및 폴리락트산계 화합물 |
JP5164423B2 (ja) * | 2007-04-27 | 2013-03-21 | 独立行政法人科学技術振興機構 | リグノフェノール−ポリ乳酸複合体 |
WO2010085608A1 (en) * | 2009-01-23 | 2010-07-29 | Surmodics Pharmaceuticals, Inc. | Polymer mixtures comprising polymers having different non-repeating units and methods for making and using same |
JP5423152B2 (ja) * | 2009-05-29 | 2014-02-19 | トヨタ自動車株式会社 | ポリ乳酸の末端cooh基量測定方法 |
CN115260478B (zh) * | 2022-07-19 | 2024-02-02 | 绍兴文理学院 | 一种高强高韧性聚乳酸共聚物的制备方法及其应用 |
-
1995
- 1995-12-26 JP JP33903995A patent/JP3487703B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09176295A (ja) | 1997-07-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU2009303331B2 (en) | Phase-separated biocompatible polymer compositions for medical uses | |
JP4411355B2 (ja) | ヒドロキシ酸から誘導されたモノマー及びそれから調製されたポリマー | |
JP2700646B2 (ja) | 高分子ポリ酸無水物 | |
JP3218148B2 (ja) | 芳香族無水物と脂肪族エステルとの共重合体 | |
EP3030265B1 (en) | Polymeric biomaterials derived from monomers comprising hydroxyacids and phenol compounds and their medical uses | |
US20120189713A1 (en) | Monomers and phase-separated biocompatible polymer compositions prepared therefrom for medical uses | |
JP2986498B2 (ja) | 生体吸収性ポリエステルおよびその製造方法 | |
US20180291147A1 (en) | Biocompatible iodinated diphenol monomers and polymers | |
JP3487703B2 (ja) | 生体吸収性ポリエステル及びその製造方法 | |
KR20150022914A (ko) | 폴리머-nsaid 접합체 | |
AU3368393A (en) | Copolymer of lactone and carbonate and process for the preparation of such a copolymer | |
EP2084229B1 (en) | Absorbable copolyesters of poly(ethoxyethylene diglycolate) and glycolide | |
JPWO2019244875A1 (ja) | 乳酸−グリコール酸共重合体及びその製造方法 | |
US9006382B2 (en) | Synthesis polyesters with precisely sequenced two or more structural units | |
Narasimhan et al. | Surface-erodible biomaterials for drug delivery | |
Banerjee | Functionalizable biodegradable polyesters for drug delivery applications | |
JP2000248055A (ja) | 生分解性脂肪族ポリエステル共重合物及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081031 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091031 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101031 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101031 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111031 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121031 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121031 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131031 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131031 Year of fee payment: 10 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |