JP3486762B2 - 放電型表示装置の構造 - Google Patents

放電型表示装置の構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放電型表示装置の構
造に関わる。
【0002】
【従来の技術】従来、放電型表示装置いわゆるプラズマ
ディスプレイパネル(PDP)の構造は約2mmから3
mm厚のガラス板を前面及び背面に配し、表示電極、ス
ペーサーあるいはXYマトリクス電極等の各部品はその
ガラス板を基板として構成し、しかる後2枚のガラス板
を対向させてその周囲のみをガラスフリットで接着し、
真空容器とした構造になっている。つまりパネル全体で
見ると、2枚のガラス板の周辺を真空シールすることで
真空外囲器を構成し、パネル内部では例えば背面ガラス
側に形成され前面ガラスと背面ガラスの間隔を規定する
スペーサー等は前面ガラスとは接触しているだけで接着
されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】さてPDPの製造工程
は厚膜印刷技術等が中心であるから、工程中の熱処理温
度は約400℃から600℃となり、どうしても板ガラ
スに対して歪応力が加わることは避けることができな
い。したがってこれらの歪応力に対抗するために板ガラ
スの厚さは例えば2〜3mm以上の厚さが必要とされて
きた。また従来はこのような歪を持ったガラス板を2枚
対向させてその周辺のみをフリットシールしていたため
に強度上必ず一定の福のシール面が必要であった。例え
ば対角60cm程度のPDPで厚さ約3mmの前面及び
背面ガラス板をフリットシールする場合シール巾は約1
0mm必要であった。これは工程中の熱処理によりガラ
ス板が反っている場合があり、またフリットシール工程
の熱処理中でもガラス板全体が膨張収縮するために、そ
れらの歪応力を周辺のフリットシール部分で全て吸収し
なければならなかったからである。このため例えば大型
のPDPを作成する際には周辺のフリットシール部での
割れが生じ歩留まりの低下の大きな要因であった。また
PDPを複数配列して大画面を構成するいわゆるタイル
型ディスプレイ装置を実現しようとする場合には、この
フリットシール巾がタイル間の境界線を目立たせ、実用
には堪えなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するため、従来のPDPとは逆に前面側の透明な板ガ
ラスの厚さを約0.1mmから約1.0mmと薄くする
ことによって、厚さ方向両面の歪応力が相殺しやすく
し、さらにその両面を同じく約0.1mmから約1.0
mm程度の厚さの金属板ではさみ、それら各薄板間を例
えば各画素の周囲を区画する格子状、格子点状あるいは
ストライプ状の微細なパターンのガラスフリットで接着
する構造を提案するものである。
【0005】また電極、スペーサー等の主要部位を、約
0.1mmから約1.0mm程度の薄い金属板をエッチ
ングして貫通孔等の加工をし、あるいはそれらをガラス
層、酸化膜層等で被覆し、さらに必要ならばそれら加工
済みの薄板を基板として隔壁や蛍光体層等の部品を形成
し、それらを各薄板間を例えば各画素の周囲を区画する
格子状、格子点状あるいはストライプ状の微細なパター
ンのガラスフリットで接着する構造を提案するものであ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は本発明の積層構造を応用し
たPDPのパネル構造の一部である。また図2は本発明
者と同一人の発明になる先願(特願平6−15602
4)のPDP(プラズマディスプレイパネル)に本発明
を応用した実施の形態の一つを示す断面図である。図1
では請求項1及び請求項2にあげた本発明の骨子とな
る、多層の薄板を微小に区画するガラスフリットパター
ンによって接着積層する様子を示すもので、実際のPD
Pとしての機能をもつ構造は図2で示される。
【0007】まず本発明の請求項1にあげた放電型表示
装置の表示側前面ガラスの実施の形態の一つは、図1に
示される前面薄板1、ガラスフリット2、薄板ガラス
3、及び薄板4によって構成されている。前面薄板1及
び薄板4は約0.1mmから1.0mm程度の薄い金属
板、例えば鉄、ニッケル、クローム等を主成分とした合
金で、例えば426合金と呼ばれソーダライムガラスと
ほぼ一致する熱膨張係数を有する金属を用いる。薄板ガ
ラス3は同じく約0.1mmから1.0mm程度の薄い
ソーダライムガラスを用いる。
【0008】ガラスフリット2は各層の間で同じパター
ンでも互いに異なるパターンでもよいが、図1では画素
窓(抜き孔)の周辺を区画して囲むようなパターンで示
してある。また画面の内部でのフリットパターンは図示
のように不連続でもよいが、画面の周辺に位置するパタ
ーンは真空封着のため間隙のない連続したパターンであ
ることはいうまでもない。これらのフリットは通常のフ
リット塗布と同じ手法で各板上に形成されるが、スクリ
ーン印刷等の厚膜技術で容易に形成される。すなわちス
クリーン印刷でインクペースト状のガラスフリットを塗
布したのち、いったん約350℃から400℃にて溶剤
やバインダー等を焼きとばすいわゆる仮焼成をしてお
き、しかるのち前面薄板1、薄板ガラス3、及び薄板4
を位置合わせのうえ積層して適度な圧力を加えて約40
0℃から450℃に加熱して接着する。
【0009】この構造を実施するための要件は、各部材
即ち薄板の両面の歪応力が互いに影響しあう程度に薄い
こと、例えば約0.1mmから1.0mmであること。
また前面薄板1と薄板5が同じ材質かまたは熱膨張係数
がほぼ一致した材料で、しかも薄板ガラス3の熱膨張係
数ともほぼ一致していること、である。また上記金属板
は金属部分をそのままPDPの電極例えば薄板4を、図
2に示す実施例では、これを表示電極として用いること
ができる。あるいは金属板にエッチング等で孔加工を施
したのち、孔の内部を含めて絶縁層例えばガラス層で被
覆して用いる場合もある。
【0010】次に、本発明の請求項2にあげた薄板を積
層した構造のPDPに関し、その実施の形態の一つでい
わゆるメモリーシート型PDPの断面図である図2を用
いて説明する。図2の構造のPDPの詳細な説明は本発
明には重要でないので、ここではその概略にとどめ、図
2を積層構造の説明に用いる。
【0011】まず図2の背面側には薄い金属板に貫通孔
を多数あけ、それをガラス層で被覆したスペーサー8が
あり、この貫通孔の両側で丁度交差するごとくに配した
多数のX電極9とY電極10があり、これらがアドレス
放電用のXYマトリクスを構成している。X及びY電極
は例えば直径0.1mm程度の細い金属のワイヤー等を
用いてもよいが、上記スペーサー8にニッケル、銀等の
導電性インクを印刷して焼成したものを電極とし、そこ
からリードフレーム等で外部に引き出すようにしてもよ
い。
【0012】上記XYマトリクスのさらに前面側にはX
Yマトリクスに近接して一対の薄板(メモリーシート
A)6及び薄板(メモリーシートB)7が積層されてい
る。メモリーシートは薄板(スペーサーb)8または後
述の薄板(スペーサーa)5と同様にガラス層で被覆さ
れた有孔金属板である。
【0013】上記薄板(メモリーシートA)6及び薄板
(メモリーシートB)7のさらに前面側には薄板(スペ
ーサーa)5があり、その前面側には蛍光体が塗布され
ている。
【0014】上記蛍光体を塗布した薄板(スペーサー
a)5のさらに前面側には、薄板ガラス3を挟む2枚の
金属板の一方が薄板4すなわち表示陽極4として配され
ている。そしてさらに上記薄板ガラス3と前面薄板1が
積層されている。
【0015】さてこのように順次積層された各薄板間に
はそれぞれ接着用のガラスフリット2が図1に示すごと
く、各画素を取り囲むごとくに塗布される。また背面側
には真空容器として完成させるために、これも上記材料
と同様な金属の表面をガラス層で被覆した薄板を背面板
11として用い、同様にフリットを塗布する。背面板1
1には図示は省略するが排気用の孔が設けられ排気管を
接着する。
【0016】ガラスフリット2は低融点ガラスの粉末を
溶剤等と混合してペースト状にしたもので、スクリーン
印刷で高精度にパターン形成できる。ガラスフリットを
塗布したのち、いったん約350℃から400℃にて溶
剤やバインダー等を焼きとばすいわゆる仮焼成をしてお
き、しかるのち上記の各薄板を位置合わせのうえ積層し
て適度な圧力を加えて約400℃から450℃に加熱し
て接着する。
【0017】上記のように各薄板が順次積層されて全て
が微細パターンのフリットで接着されたのち、上記排気
管を通していったん真空にひいたのち、放電に必要なガ
ス、例えばヘリウム、キセノン、ネオン、アルゴン等の
混合したものを約200から400torr封入し、し
かるのち排気管を封じ切って完成する。
【0018】
【発明の効果】まず本発明の請求項1になる放電表示装
置用の薄板ガラスを用いれば、従来のプラズマディスプ
レイパネルの重さの大部分をしめていたガラスが大幅に
薄く出来るのでパネルの軽量化に効果大である。また熱
処理によるガラスの歪が少ないので大型化が可能であ
る。さらにガラスが薄いために前面側の薄板によって仕
切られた画素が完全に独立したものとして扱えるので、
複数のパネルを配列したいわゆるタイル型ディスプレイ
が可能となり、さらに画素ごとに色フィルターをパネル
の外側に付けることができる。さらに本発明の請求項2
になる薄板を積層した構造のPDPでは全体を軽量化で
きるのは勿論であるが、工程が分散できるので工程の単
純化と高歩留まりが可能になる。また周辺のフリットシ
ール巾が細くできるので、上記のごとくタイル型ディス
プレイが可能となる。
【0019】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の展開斜視図
【図2】本発明の実施の形態の断面図
【図3】従来のPDP構造の展開斜視図
【0020】
【符号の説明】
1 前面薄板 2 ガラスフリット 3 薄板ガラス 4 薄板(表示陽極) 5 薄板(スペーサーa) 6 薄板(メモリー電極A) 7 薄板(メモリー電極B) 8 薄板(スペーサーb) 9 X電極 10 Y電極 11 背面薄板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 17/16 H01J 17/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電型表示装置の表示側前面ガラスを約
    0.1mmから約1.0mmの薄い板ガラスとし、その
    両面を同程度の厚さでしかも表示画素に相当する部位に
    多数の窓孔を有する金属板またはその金属板の全表面を
    ガラス被膜または金属酸化膜等の絶縁体で被覆した多孔
    状薄板によって挟み、上記3枚の薄板すなわち2枚の多
    孔状の薄い金属板と薄板ガラスの多数の微小窓の各周辺
    を囲むごとくに塗布した真空用接着材例えば真空封着用
    ガラスフリット等をもって接着積層した構造の放電型表
    示装置の表示側前面ガラス。
  2. 【請求項2】 請求項1の表示側前面ガラスを用い、さ
    らに放電型表示装置の表示電極、スペーサー、及びXY
    マトリクス形成用基板等の主要な構造部材の全てを約
    0.1mmから約1.0mmの厚さで、しかも表示画素
    に相当する部位に多数の窓孔もしくは荷電粒子通過孔等
    の微小孔を有する金属板またはその金属板の全表面をガ
    ラス被膜または金属酸化膜等の絶縁体で被覆した多孔状
    薄板を積層して構成し、それら各窓孔及び荷電粒子通過
    孔の周辺を囲むごとくに塗布した真空用接着材例えば真
    空封着用ガラスフリット等をもって接着積層した放電型
    表示装置の構造。
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