JP3486603B2 - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP3486603B2
JP3486603B2 JP2000204776A JP2000204776A JP3486603B2 JP 3486603 B2 JP3486603 B2 JP 3486603B2 JP 2000204776 A JP2000204776 A JP 2000204776A JP 2000204776 A JP2000204776 A JP 2000204776A JP 3486603 B2 JP3486603 B2 JP 3486603B2
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電源装置に関し、さら
に詳細には、交流電圧を直流電圧に変換する電源装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】商用電源等の交流電圧から直流電圧を得
る電源回路として、コンデンサ・インプット型整流回路
が広く用いられている。
【0003】コンデンサ・インプット型整流回路の代表
的な回路図は、例えば、特開平4−138506号公報
の第5図に記載されている。同公報に記載されているよ
うに、コンデンサ・インプット型整流回路は、入力整流
ダイオードの両出力端間に入力平滑コンデンサが挿入さ
れており、かかる入力平滑コンデンサによって入力整流
ダイオードからの出力電圧である脈流を平滑している。
【0004】しかし、コンデンサ・インプット型整流回
路においては、その入力電流が入力電圧の半周期ごとに
ごく短い時間だけ流れるパルス電流となり、多くの高調
波成分が含まれる。そのため、力率が非常に低く、電圧
歪みが生じたり無効電力が増大し、電源設備に悪影響を
与えてしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような問題点を解
決すべく、入力整流ダイオードと入力平滑コンデンサと
の間に昇圧回路を挿入する方法が提案されている(同公
報の第8図参照)。この方法によれば、力率を1に近づ
けることができるが、昇圧回路が有する損失により、変
換効率が低下してしまうという問題が生じる。
【0006】一方、入力整流ダイオードの後段に入力平
滑コンデンサを設けず、スイッチングトランジスタを介
して、入力整流ダイオードの両出力端間を直接、高周波
トランスの1次巻線に接続する方法も提案されている
(同公報の第1図参照)。この方法によれば、スイッチ
ングトランジスタの導通・非導通を最適制御することに
より、力率を改善することができるが、入力電圧が低い
状態では入力電流が流れず、このため力率をほぼ1とす
ることはできない。また、入力電流に含まれる高調波成
分を効果的に除去することができないという問題もあ
る。
【0007】したがって、本発明の目的は、変換効率の
低下を最小限に抑えつつ、力率が改善され、入力電流に
含まれる高調波成分を効果的に除去することのできる電
源装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
交流電源より供給される入力電圧を整流する入力整流手
段と、前記入力整流手段からの出力を1次巻線に受ける
トランスと、前記トランスの2次巻線からの出力を平滑
する出力整流回路と、前記入力整流手段の出力電圧を昇
圧して、前記トランスの前記1次巻線に供給する昇圧回
路と、前記昇圧回路の動作を制御する第1の制御手段と
を備え、前記昇圧回路が、直列接続されたインダクタお
よび第1のスイッチ手段を有し、前記入力整流手段が、
少なくとも第1の入力整流回路および第2の入力整流回
路を含み、前記第1の制御手段が、周期的に第1の状態
とされるとともに、前記第1の入力整流回路の出力電
圧、前記第2の入力整流回路の出力電圧および前記入力
電流に基づいて、第2の状態とされて、前記第1のスイ
ッチ手段の導通/非導通を決めるラッチ回路を有し、前
記交流電源より供給される前記入力電圧の瞬時値が所定
の電圧以下となったことに応答して、前記交流電源より
供給される入力電流の波形と前記入力整流手段の出力電
圧の波形とが相似形となるように、前記第1のスイッチ
手段の導通/非導通を制御することによって、前記トラ
ンスの前記1次巻線の電圧を昇圧させるように構成さ
れ、前記第1の入力整流回路と前記トランスの1次巻線
が、前記昇圧回路を介することなく、接続され、前記第
2の入力整流回路と前記トランスの1次巻線が、前記昇
圧回路を介して、接続されるように構成されたことを特
徴とする電源装置によって達成される。
【0009】本発明によれば、入力電圧の瞬時値が所定
の電圧以下となったことに応答してトランスの1次巻線
の電圧が昇圧され、入力電圧の瞬時値が所定の電圧以上
である場合はかかる昇圧が行われないので、交流電源か
ら供給される入力電流は、入力電圧の瞬時値が所定の電
圧以上である場合、昇圧手段を経由することなくトラン
スの1次巻線に流れ込むので、昇圧手段を介在させるこ
とによる変換効率の低下を最小限に抑えることが可能と
なる。
【0010】本発明の好ましい実施態様においては、前
記トランスの前記1次巻線と前記2次巻線との巻数比が
1:nであり、前記所定の電圧が、前記出力整流回路よ
り出力される出力電圧をnで除した電圧により定義され
る。
【0011】本発明の好ましい実施態様によれば、所定
の電圧が出力整流回路より出力される出力電圧をnで除
した電圧により定義されるため、入力電圧の瞬時値が低
下し、トランスの1次巻線に電流が流れなくなる領域と
なったことに応答して、昇圧手段による昇圧が行われる
ことになる。このため、入力電圧の瞬時値が低下し、ト
ランスの1次巻線に電流が流れなくなる領域となって
も、交流電源から常に入力電流を流すことができ、その
結果、入力電流の波形を入力電圧の波形と一致させるこ
とが可能となる。これにより、力率を改善することがで
きる。
【0012】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記昇圧手段が、前記入力電圧を整流する第2の入
力整流手段と、前記第2の入力整流手段からの出力を昇
圧しこれを前記トランスの前記1次巻線に供給する昇圧
回路とを含む。
【0013】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記トランスの前記1次巻線の電圧波形をパルス波
形とするスイッチ手段をさらに備える。
【0014】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記出力整流回路より出力される出力電圧及び出力
電流の少なくとも一方に基づいて、前記交流電源の位相
に同期した正弦波波形を有する制御信号を生成する正弦
波生成手段と、前記トランスの前記1次巻線を流れる電
流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段により
検出された前記電流の電流波形が前記正弦波生成手段に
より生成された前記制御信号の波形と一致するように前
記スイッチ手段のスイッチングを制御する制御手段とを
さらに備える。
【0015】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、トランスの1次巻線を流れる電流の電流波形が正弦
波状となるので、入力電流の波形を入力電圧の波形と一
致させることが可能となる。これにより、力率を改善す
ることができる。また、トランスの1次巻線を流れる電
流の電流波形は、出力整流回路より出力される出力電圧
及び出力電流の少なくとも一方に基づき定められるの
で、出力整流回路より出力される出力電圧を一定に保持
したい場合、出力整流回路より出力される出力電流を一
定に保持したい場合、及び出力整流回路より出力される
出力電力を一定に保持したい場合のいずれの場合におい
ても、これを満たすようにスイッチ手段のスイッチング
を行うことが可能となる。
【0016】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記正弦波生成手段により生成される前記制御信号
の正弦波波形に、高調波成分が含まれる。
【0017】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記正弦波生成手段が、前記出力整流回路より出力
される出力電圧、出力電流及び出力電力の少なくとも一
つが所望の値より大きいことに応答して前記制御信号の
振幅を減少させ、所望の値より小さいことに応答して前
記制御信号の振幅を増大させる。
【0018】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記制御手段が、前記電流検出手段により検出され
た前記電流と前記正弦波生成手段より供給される前記制
御信号とを比較する比較手段を含み、少なくとも前記比
較手段による比較の結果に応答して前記スイッチ手段の
スイッチングを制御する。
【0019】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記制御手段が、前記出力整流回路より出力される
出力電圧、出力電流及び出力電力の少なくとも一つを実
質的に一定に保つとともに、前記交流電源より供給され
る入力電流の波形を正弦波状とする。
【0020】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記制御手段が、発振信号を生成する発振器と、前
記発振信号に応答して一方の状態となり前記比較手段に
よる比較の結果に応答して他方の状態となるラッチ回路
とをさらに含み、前記ラッチ回路の状態に基づき前記ス
イッチ手段のスイッチングが制御される。
【0021】
【発明の好ましい実施の形態】以下、添付図面に基づい
て、本発明の好ましい実施態様につき、詳細に説明を加
える。
【0022】図1は、本発明の好ましい実施態様にかか
る電源装置を示す回路図である。
【0023】図1に示されるように、本実施態様にかか
る電源装置は、第1の入力整流回路10と、第2の入力
整流回路20と、昇圧回路30と、スイッチ回路40
と、出力整流回路50と、制御部60とを含んで構成さ
れる。
【0024】第1の入力整流回路10は、4つのダイオ
ード11〜14によって構成されており、ダイオード1
1及び12のカソードは共通接続されて信号線X1に接
続され、ダイオード13及び14のアノードは共通接続
されて信号線X2に接続されている。また、ダイオード
11のアノードとダイオード13のカソードは、入力フ
ィルタ2を介して、交流電源1の一端が接続される入力
端子IN1に共通接続され、ダイオード12のアノード
とダイオード14のカソードは、入力フィルタ2を介し
て、交流電源1の他端が接続される入力端子IN2に共
通接続されている。入力端子IN1及びIN2間に接続
される交流電源1は、本実施態様にかかる電源装置に入
力電圧Vin及び入力電流Iinを供給する電源であ
り、例えば商用電源である。このような構成からなる第
1の入力整流回路10は、入力フィルタ2を介して交流
電源1より供給される入力電圧Vinを受け、これを全
波整流する。
【0025】第2の入力整流回路20は、2つのダイオ
ード21及び22によって構成されており、ダイオード
21及び22のカソードは共通接続されて信号線X3に
接続されている。また、ダイオード21のアノードは、
入力フィルタ2を介して入力端子IN2に接続され、ダ
イオード22のアノードは、入力フィルタ2を介して入
力端子IN1に接続されている。このような構成からな
る第2の入力整流回路20は、入力フィルタ2を介して
交流電源1より供給される入力電圧Vinを受け、これ
を全波整流する。
【0026】昇圧回路30は、インダクタ31と、電解
効果トランジスタからなるスイッチ素子32と、ダイオ
ード33と、コンデンサ34と、電流検出素子35とを
含んで構成されている。インダクタ31は、一端が信号
線X3に接続され、他端がダイオード33のアノードに
接続されている。ダイオード33のカソードは信号線X
1に接続されている。また、スイッチ素子32は、一端
がインダクタ31とダイオード33のアノードとの節点
に接続され、他端が信号線X2に接続されている。さら
に、コンデンサ34はダイオード33のカソードと信号
線X2との間に接続されている。コンデンサ34は、高
周波フィルタとして用いているので、その容量値は小さ
くてよい。このため、コンデンサ34は、商用電源の周
波数帯域においては十分な平滑作用はない。さらに、電
流検出素子35は、信号線X2のうち、スイッチ素子3
2の他端と第1の入力整流回路10に含まれるダイオー
ド13及び14の共通アノードとの間に接続され、ここ
を流れる電流Iaを検出する。このような構成からなる
昇圧回路30は、第2の入力整流回路20の出力信号線
である信号線X3より供給される脈流を受け、これを昇
圧することによって、第1の入力整流回路10の出力信
号線である信号線X1の電圧を上昇させる。
【0027】スイッチ回路40は、高周波トランス41
と、電解効果トランジスタからなるスイッチ素子44
と、電流検出素子45とを含んで構成されている。高周
波トランス41は、巻数比が1:nである1次巻線42
及び2次巻線43を有し、1次巻線42の一端は信号線
X1に接続され、他端はスイッチ素子44の一端に接続
されている。また、スイッチ素子44の他端は、信号線
X2に接続されている。さらに、電流検出素子45は、
信号線X2のうち、スイッチ素子44の他端とスイッチ
素子32の他端との間に接続され、ここを流れる電流I
cを検出する。このような構成からなるスイッチ回路4
0は、スイッチ素子44をスイッチングすることによっ
て、信号線X1に現れる電力波形をパルス波形とする。
【0028】出力整流回路50は、2つのダイオード5
1及び52と、インダクタ53と、コンデンサ54と、
電流検出素子55とを含んで構成されている。ダイオー
ド51は、アノードが高周波トランス41の2次巻線4
3の一端に接続され、カソードがインダクタ53の一端
に接続されている。ダイオード52は、アノードが高周
波トランス41の2次巻線43の他端に接続され、カソ
ードがインダクタ53の一端に接続されている。コンデ
ンサ54は、一端がインダクタ53の他端に接続され、
他端がダイオード52のアノードに接続されている。ま
た、コンデンサ54の一端は負荷3の一端が接続される
出力端子OUT1に接続され、コンデンサ54の他端は
負荷3の他端が接続される出力端子OUT2に接続され
ている。さらに、電流検出素子55は、出力端子OUT
2とコンデンサ54の他端との間に接続され、ここを流
れる電流Ioutを検出する。このような構成からなる
出力整流回路50は、スイッチ回路40からの出力が有
するパルス波形を平滑し、直流に変換する。
【0029】制御部60は、3つの制御回路61〜63
と、パルストランス64と、ゼロクロス検出回路65を
含んで構成されている。制御回路61は、入力端a、b
及びcと出力端dを備え、入力端aには信号線X3上に
現れる電圧Vaが供給され、入力端bには電流検出素子
35により検出された電流Iaを示す情報が供給され、
入力端cには信号線X1上に現れる電圧Vbが供給され
る。また、出力端dからは、スイッチ素子32のスイッ
チングを制御する制御信号が出力される。制御回路62
は、入力端e、f及びgと出力端hを備え、入力端eに
は電流検出素子55により検出された電流Ioutを示
す情報が供給され、入力端fには出力端子OUT1上に
現れる電圧Voutが供給され、入力端gにはゼロクロ
ス検出回路65の出力端oより出力される出力信号が供
給される。また、出力端hからは、制御信号cntrl
が出力される。制御回路63は、入力端i及びjと出力
端kを備え、入力端iには制御信号cntrlが供給さ
れ、入力端jには電流検出素子45により検出された電
流Icを示す情報が供給される。また、出力端kから
は、パルストランス64を介してスイッチ素子44のス
イッチングを制御する制御信号が出力される。ゼロクロ
ス検出回路65は、入力端l及びmと出力端oとを備
え、入力端lには、入力フィルタ2を介して、交流電源
1の一端が接続される入力端子IN1に接続される。入
力端mには、同様に入力フィルタ2を介して、交流電源
1の他端が接続される入力端子IN2に接続される。ま
た、出力端oからは、入力端子IN1及びIN2間に接
続される交流電源1から供給される入力電圧Vinがゼ
ロ電圧と交差する度にゼロクロス検出信号zeroが出
力され、上述のとおり、制御回路62の入力端gに供給
される。このような構成からなる制御部60は、本実施
態様にかかる電源装置全体の動作を制御し、出力電圧V
outを安定化させるとともに、入力電流Iinの電流
波形を正弦波状に整形して力率を向上させる。
【0030】図2は、制御回路61の回路構成を示すブ
ロック図である。
【0031】図2に示されるように、制御回路61は、
乗算器71と、コンパレータ72と、発振器73と、R
Sラッチ回路74とを含んで構成される。
【0032】発振器73は、所定の周波数、例えば10
0kHz〜200kHzの周波数を有する三角波を生成
する回路であり、生成された三角波はRSラッチ回路7
4のセット入力端子(S)に供給される。乗算器71
は、入力端aより供給される電圧Va及び入力端cより
供給される電圧Vbを受けて、これらに対し必要な演算
を行い、その結果をコンパレータ72の反転入力端子
(−)に供給する。コンパレータ72の非反転入力端子
(+)には、入力端bより供給される電流Iaを示す情
報が入力される。コンパレータ72は、乗算器71によ
る演算結果と電流Iaを示す情報とを比較し、電流Ia
を示す情報が乗算器71による演算結果を越えたことに
応答してハイレベルの出力をRSラッチ回路74のリセ
ット入力端子(R)に供給する。RSラッチ回路74
は、リセット入力端子(R)に供給される信号がハイレ
ベルであることに応答して出力端子(Q)より出力され
る信号のレベルをローレベルとし、セット入力端子
(S)に供給される信号がハイレベルであることに応答
して出力端子(Q)より出力される信号のレベルをハイ
レベルとする。
【0033】このような構成からなる制御回路61は、
信号線X1上に現れる電圧Vbを出力電圧Vout/n
(n:高周波トランス41の1次巻線42及び2次巻線
43の巻数比)以上に保持し、さらに、信号線X3上に
現れる電圧Vaの電圧波形と電流検出素子35により検
出される電流Iaの電流波形とが相似形となるように、
且つ、コンデンサ34の両端の電圧がほぼ一定に維持さ
れるように、昇圧回路30内のスイッチ素子32の導通
・非導通を制御する。
【0034】すなわち、高周波トランス41の1次巻線
42と2次巻線43の巻数比は1:nであり、高周波ト
ランス41の2次巻線43間に発生する電圧Vsは、1
次巻線42間に生じている電圧Vbのn倍となるが、か
かる2次巻線43間に発生する電圧Vsが、負荷3に供
給される出力電圧Voutよりも低いと、2次巻線43
から負荷3へ電流が流れなくなってしまう。負荷3へ電
流が流れないということは、入力電流Iinが流れない
ことを意味するから、電圧Vbが電圧Vout/nより
も低い状態では、入力電流Iinが流れないことにな
る。入力電流Iinが流れない期間が長くなると、入力
電流の高調波成分が増大してしまう。このため、制御回
路61は入力端cを介して信号線X1上に現れる電圧V
bをモニターし、第1の入力整流回路10によって電圧
Vbを電圧Vout/n以上に保持できない領域におい
ては、出力端dを介してパルス状の制御信号をスイッチ
素子32に供給してスイッチ素子32をスイッチングさ
せ、これによって昇圧回路30による昇圧を開始させ
る。
【0035】より具体的には、第1の入力整流回路10
によって電圧Vbを出力電圧Vout/n以上に保持で
きない領域では、RSラッチ回路74は、発振器73よ
り供給される三角波のレベルが所定のレベルに達すると
セットされ、その出力をハイレベルとする。これにより
スイッチ素子32は導通状態となる。その後、RSラッ
チ回路74は、乗算器71による演算結果及び電流Ia
を示す情報に基づく所定のタイミングでリセットされ、
その出力をローレベルとする。これによりスイッチ素子
32は非導通状態となる。ここで、上記「所定のタイミ
ング」は、出力端dからの出力波形のデューティを決定
する要素となる。つまり、スイッチ素子32が導通状態
となった後、どのタイミングでコンパレータ72の出力
がハイレベルとなるかによって、出力端dからの出力波
形のデューティが決まる。かかるデューティは、スイッ
チ素子32によるスイッチングの結果、入力端aに供給
される電圧Vaの波形及び入力端bに供給される電流I
aの波形が相似形となるように、且つ、コンデンサ34
の両端の電圧がほぼ一定に維持されるように、決定され
る。
【0036】一方、第1の入力整流回路10によって電
圧Vbを出力電圧Vout/n以上に保持できる領域で
は、コンパレータ72はその出力をハイレベルに維持
し、これにより、RSラッチ回路74は、発振器73か
らのセット入力端子(S)への入力に関わらずリセット
状態が維持される。このため、出力端dからの出力はロ
ーレベルに維持され(デューティ=0)、スイッチ素子
32は非導通状態となる。これにより昇圧回路30によ
る昇圧動作は停止する。
【0037】このように、制御回路61は、電圧Vbが
出力電圧Vout/n以下に低下しないようにスイッチ
素子32を制御するので、入力電圧Vinが出力電圧V
out/n以上である場合は、入力電流Iinは第1の
入力整流回路10を経由して直接スイッチ回路40に流
入し、入力電圧Vinが出力電圧Vout/n以下であ
る場合は、電圧Vbが出力電圧Vout/n以上に保持
されているために入力電流Iinは第1の入力整流回路
10を経由してスイッチ回路40に流入することができ
ず、第2の入力整流回路20及び昇圧回路30を経由し
てスイッチ回路40に流入することになる。
【0038】このような機能を有する制御回路61とし
ては、例えば、UNITRODE製の電源制御IC:U
C3854Bがある。
【0039】図3は、制御回路62の回路構成を示すブ
ロック図である。
【0040】図3に示されるように、制御回路62は、
マルチプレクサ81と、A/Dコンバータ82と、割り
込みコントローラ83と、プロセッサ・コア84と、R
OM85と、タイマ86と、RAM87と、I/Oコン
トローラ88とを含んで構成される。
【0041】マルチプレクサ81は、入力端eより供給
される出力電流Iout及び入力端fより供給される出
力電圧Voutを受けて、これらの一方をA/Dコンバ
ータ82に供給する。A/Dコンバータ82は、マルチ
プレクサ81を介して供給される出力電流Iout又は
出力電圧Voutをデジタル情報に変換する。割り込み
コントローラ83は、入力端gより供給されるゼロクロ
ス検出信号zeroを受け、これが活性化する度に、プ
ロセッサ・コア84に対し割り込みを発行する。プロセ
ッサ・コア84は、制御回路62の全体の動作を制御す
る制御部である。ROM85は、プロセッサ・コア84
が行うべき処理手順を示すプログラムと、振幅が1であ
る正弦波の1/2周期分の波形(正弦半波波形)を時間
軸方向に128分割した基本データとを格納しており、
かかる基本データのうち、先頭アドレスに格納されてい
るデータが、割り込みコントローラ83より発行される
割り込み信号に応答してプロセッサ・コア84より読み
出される。タイマ86は、割り込みコントローラ83よ
り割り込み信号が発行された後、78μsec周期(交
流電源1が50Hzの商用電源である場合)で割り込み
信号を生成し、これを受けたプロセッサ・コア84は、
ROM85に格納されている基本データのうち、次のア
ドレスに格納されているデータを読み出す。RAM87
は、プロセッサ・コア84による演算に使用される作業
領域である。I/Oコントローラ88は、プロセッサ・
コア84による演算により得られたデータを出力端hよ
り制御信号cntrlとして出力するためのインターフ
ェース回路である。
【0042】このような構成からなる制御回路62は、
本実施態様においては、出力電圧Voutをモニタし、
これが一定の電圧値を持つように、制御信号cntrl
を生成する。
【0043】具体的には、まず、マルチプレクサ81を
介してA/Dコンバータ82によりデジタル情報に変換
された出力電圧Voutは、プロセッサ・コア84によ
る制御のもと、所定のパラメータに変換される。一方、
上述のとおり、入力端gより供給されるゼロクロス検出
信号zeroが活性化する度に、ROM85に格納され
ている基本データのうち、先頭アドレスに格納されてい
るデータがプロセッサ・コア84によって読み出される
と、プロセッサ・コア84は、上記得られたパラメータ
と出力電圧Voutの基準値を示すパラメータとを比較
する。比較の結果、上記得られたパラメータが基準値を
示すパラメータよりも大きければ、出力端子OUT1及
びOUT2間に供給されている出力電圧Voutが、基
準値よりも大きいことを意味するので、当該基本データ
が示す値を減少させ、これをI/Oコントローラ88を
介して出力端hより出力する。逆に、上記得られたパラ
メータが基準値を示すパラメータよりも小さければ、出
力端子OUT1及びOUT2間に供給されている出力電
圧Voutが、基準値よりも小さいことを意味するの
で、当該基本データが示す値を増加させ、これをI/O
コントローラ88を介して出力端hより出力する。
【0044】次に、割り込みコントローラ83から割り
込み信号が発行されてから78μsec後、タイマ86
より割り込み信号が生成され、プロセッサ・コア84は
これに応答してROM85に格納されている基本データ
のうち、次のアドレスに格納されているデータを読み出
す。このようにして読み出されたデータも、プロセッサ
・コア84による上記パラメータ同士の比較の結果に基
づいて減少又は増加されて、出力端hより出力される。
【0045】このような処理がタイマ86より割り込み
信号が生成される度に次々と行われる。その結果、出力
端子OUT1及びOUT2間に供給されている出力電圧
Voutに応じた波形を有する制御信号cntrlが出
力端hより出力され、これが上述のとおり制御回路63
の入力端iに供給される。
【0046】このような機能を有する制御回路62とし
ては、例えば、NEC製のマイクロコントローラ:μP
D78324がある。
【0047】図4は、制御回路63の回路構成を示すブ
ロック図である。
【0048】図4に示されるように、制御回路63は、
コンパレータ91と、発振器92と、RSラッチ回路9
3とを含んで構成される。
【0049】コンパレータ91は、入力端iより供給さ
れる制御信号cntrlを反転入力端子(−)より受
け、入力端jより供給される電流Icを示す情報を非反
転入力端子(+)より受けてこれらを比較し、電流Ic
を示す情報が制御信号cntrlを越えたことに応答し
てハイレベルの出力をRSラッチ回路93のリセット入
力端子(R)に供給する。発振器92は、所定の周波
数、例えば100kHz〜200kHzの周波数を有す
る三角波を生成する回路であり、生成された三角波はR
Sラッチ回路93のセット入力端子(S)に供給され
る。RSラッチ回路93は、リセット入力端子(R)に
供給される信号がハイレベルであることに応答して出力
端子(Q)より出力される信号のレベルをローレベルと
し、セット入力端子(S)に供給される信号がハイレベ
ルであることに応答して出力端子(Q)より出力される
信号のレベルをハイレベルとする。
【0050】このような構成からなる制御回路63は、
電流検出素子45によって検出されるパルス電流Icを
モニタし、かかるパルス電流Icの電流波形が、制御回
路62より供給される制御信号cntrlの波形と一致
するように、パルストランス64を介してスイッチ素子
44を制御する。具体的には、出力端kから出力される
スイッチ素子44の駆動信号は、発振器92より供給さ
れる三角波がハイレベルとなりRSラッチ回路93がセ
ットされたことに応答してハイレベルとなり、その後、
電流Icを示す情報が制御信号cntrlよりも大きく
なったことに応答してローレベルとなる。これにより、
電流Icの波形は、ピークが制御信号cntrlによっ
て制限された波形となる。
【0051】このような機能を有する制御回路63とし
ては、例えば、UNITRODE製の電源制御IC:U
C3825がある。
【0052】次に、本発明の好ましい実施態様にかかる
電源装置の動作について説明する。
【0053】図5は、本発明の好ましい実施態様にかか
る電源装置の動作を示す電圧波形及び電流波形である。
【0054】図5に示されるように、交流電源1の入力
電圧Vinの波形は正弦波状であり、第2の入力整流回
路20によりこれを全波整流した後の電圧Vaは脈流と
なる。交流電源1の入力電圧Vinを第1の入力整流回
路10により全波整流した後の電圧Vbも脈流になろう
とするが、上述のとおり、昇圧回路30によって昇圧が
される結果、電圧Vout/n(n:高周波トランス4
1の1次巻線42及び2次巻線43の巻数比)以下には
低下せず、その結果、図5に示されるような波形とな
る。
【0055】より具体的には、入力電圧Vinがゼロ電
圧と交差する時刻t0においては、信号線X1は昇圧回
路30により昇圧がされ、信号線X1上の電圧VbはV
out/n以上に維持されているので、入力電流Iin
は直接コンデンサ34に流れ込みことができず、昇圧回
路30を経由してコンデンサ34に流れ込む。このと
き、上述のとおり、制御回路61は、コンデンサ34の
両端の電圧をほぼ一定に維持するとともに、入力電圧V
inの波形と入力電流Iinの波形とがほぼ相似形とな
るように、スイッチ素子32のスイッチングを制御す
る。
【0056】かかる動作は、入力電圧Vinの瞬時値が
昇圧回路30の出力電圧よりも高くなる時刻t1まで行
われる。入力電圧Vinの瞬時値が昇圧回路30の出力
電圧よりも高くなると、上述のとおり、制御回路61は
スイッチ素子32のスイッチングを停止させるので、昇
圧回路30による昇圧は停止される。これにより、入力
電流Iinは、昇圧回路30を経由することなく直接コ
ンデンサ34に流れ込む。上述のとおり、コンデンサ3
4の容量は小さく、実質的に平滑作用を持たないので、
コンデンサ34の両端の電圧である電圧Vbは入力電圧
Vinと実質的に等しくなり、電圧Vbは入力電圧Vi
nの変化に追随して変化する。
【0057】その後、入力電圧Vinの瞬時値が、時刻
t2において再び昇圧回路30の出力電圧よりも低くな
ると、制御回路61は再びスイッチ素子32によるスイ
ッチングを再開し、昇圧回路30による昇圧動作を行っ
て電圧VbをVout/n以上に維持する。かかる動作
は、入力電圧Vinの瞬時値が昇圧回路30の出力電圧
よりも高くなる時刻t3まで行われる。
【0058】このように、本発明の好ましい実施態様に
かかる電源装置では、入力電圧Vinの瞬時値がVou
t/nよりも高いときには、昇圧回路30による昇圧は
行われず、入力電流Iinは昇圧回路30を経由するこ
となくスイッチ回路40に流れ込むので、昇圧回路30
を介在させることによる変換効率の低下は最小限に抑え
られる。また、入力電圧Vinの瞬時値がVout/n
よりも低いときには、昇圧回路30による昇圧が行われ
電圧VbがVout/n以上に保持されるので、常に入
力電流Iinを流すことができ、その結果、入力電流I
inの波形を入力電圧Vinの波形と一致させることが
可能となる。これにより、力率を改善することができ
る。
【0059】尚、コンデンサ34は、その容量が小さい
ため、入力電流Iinはスイッチ回路40の高周波トラ
ンス41の1次巻線42を流れる電流Icの変化に追随
する。このため、入力電流Iinの波形を入力電圧Vi
nの波形と同じ正弦波状とし、力率を1に近づけるため
には、高周波トランス41の1次巻線42を流れる電流
Icを正弦波状にする必要がある。
【0060】図6は、制御回路63の動作を示す波形図
である。
【0061】図6に示されるように、出力端kから出力
されるスイッチ素子44の駆動信号がハイレベルとなる
と、スイッチ素子44が導通状態となり、電流Icが増
大するが、電流Icの量が制御信号cntrlにより示
される値に達すると、コンパレータ91の出力がハイレ
ベルとなり、RSラッチ回路93がリセットされて、ス
イッチ素子44は非導通状態となる。その後、発振器9
2より供給される三角波のレベルがハイレベルとなり、
RSラッチ回路93が再びセットされると、スイッチ素
子44が導通状態となり、再び、電流Icが増大し始め
る。上述のとおり、RSラッチ回路93より供給される
三角波の周波数は例えば100kHz〜200kHzで
あるので、上記動作が当該周波数にて繰り返し行われる
ことになる。
【0062】また、電流Icのピークは、制御信号cn
trlによって制限されるので、制御信号cntrlが
変化すると、それに伴って電流Icのピークも変化す
る。例えば、図6に示されるように、制御信号cntr
lのレベルが低くなれば(制御信号cntrl’)、そ
れに伴って電流Icのピークも低く抑えられる。上述の
とおり、制御回路62により生成される制御信号cnt
rlのレベルは、出力端子OUT1及びOUT2間に供
給されている出力電圧Voutが過大であれば低下し、
出力端子OUT1及びOUT2間に供給されている出力
電圧Voutが過小であれば上昇するので、電流Icの
ピークも、出力端子OUT1及びOUT2間に供給され
ている出力電圧Voutが過大であれば低下し、出力端
子OUT1及びOUT2間に供給されている出力電圧V
outが過小であれば上昇する。これにより、本発明の
好ましい実施態様にかかる電源装置では、出力端子OU
T1及びOUT2間に供給されている出力電圧Vout
が安定化されるとともに、高周波トランス41の1次巻
線42を流れる電流Icが正弦波状となる。
【0063】尚、入力電流Iinの波形を一層正弦波に
近づけるためには、昇圧回路30による昇圧が行われて
いる期間(例えば時刻t2〜時刻t3)においては、電
流Icの電流量をコンデンサ34に流入する電流量に一
致させ、昇圧回路30による昇圧が行われていない期間
(例えば時刻t1〜時刻t2)においては、入力電流I
inの波形が入力電圧Vinの波形と相似となるよう
に、スイッチ素子44のスイッチングを制御することが
望ましい。その理由を以下に説明する。
【0064】図7は、昇圧回路30の入力側に交流電源
1が接続され、出力側に負荷3が接続された状態を示す
回路図である。また、図8は、入力電流Iin30及び
電流Icinの電流波形を示す図である。
【0065】図7に示されるように、昇圧回路30の入
力側に交流電源1が接続されると、入力電圧Vin30
と、入力電流Iin30の波形はともに正弦波であるた
め、スイッチ素子32が非導通状態である場合にコンデ
ンサ34に流入する電流Icinの包絡線は、図8に示
されるように、入力電流Iin30の2倍の周波数成分
を持つ電流波形となる。
【0066】なぜなら、コンデンサ34に流れ込む電流
Icinは、
【0067】
【数1】 となり、入力電圧Vin30及び入力電流Iin30
波形はともに正弦波であるから、
【0068】
【数2】 となり、コンデンサ34に流れ込む電流Icinは、入
力電流Iin30の2倍の周波数成分を持つ電流波形と
なる。
【0069】一方、電圧Vbが一定となるためには、コ
ンデンサ34に流れ込む電流Icinとコンデンサ34
から流れ出る電流Icoutとが等しくなければならな
い。
【0070】このため、入力電流Iinの波形を一層正
弦波に近づけるためには、昇圧回路30による昇圧が行
われている期間(例えば時刻t2〜時刻t3)において
は、電流Icの電流量をコンデンサ34に流入する電流
量に一致させ、昇圧回路30による昇圧が行われていな
い期間(例えば時刻t1〜時刻t2)においては、入力
電流Iinの波形が入力電圧Vinの波形と相似となる
ように、スイッチ素子44のスイッチングを制御するこ
とが望ましい。
【0071】つまり、制御回路62にて生成される制御
信号cntrlは、昇圧回路30が動作する期間におい
ては入力電流Iinの2倍の周波数成分を持つ電流波形
であり、且つ、昇圧回路30が動作しない期間において
は入力電圧Vinの波形と相似であれば、入力電流Ii
nの波形は一層正弦波に近づくことになる。
【0072】以上説明したとおり、本実施態様にかかる
電源装置によれば、変換効率の低下を最小限に抑えつ
つ、力率が改善され、入力電流に含まれる高調波成分を
効果的に除去することのできる電源装置を提供すること
が可能となる。
【0073】本実施態様にかかる電源装置によれば、力
率=0.99、入力電流Iinの高調波電流歪み率
(T.H.D)=5.85%を得ることができ、IEC
61000−3−2classAの規格値を満足するこ
とができた。
【0074】本発明は、以上の実施態様に限定されるこ
となく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種
々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含
されるものであることはいうまでもない。
【0075】例えば、上記実施態様においては、制御部
60を制御回路61〜63からなる3つの制御回路によ
って構成したが、これら3つの制御回路の機能を全て備
える一つの制御回路のみによって制御部60を構成して
もよい。
【0076】また、上記実施態様においては、制御回路
62が、出力電圧Voutに基づき生成されたパラメー
タと出力電圧Voutの基準値を示すパラメータとを比
較し、これに基づいて、ROM85に格納されている基
本データの値を減少又は増大させることにより制御信号
cntrlを生成し、これによって出力電圧Voutの
安定化を図っているが、本発明はこれに限定されず、出
力電流Ioutの安定化や、出力電力(Vout×Io
ut)の安定化を図るように構成してもよい。出力電流
Ioutの安定化を図る場合は、出力電流Ioutに基
づき生成されたパラメータと出力電流Ioutの基準値
を示すパラメータとを比較し、これに基づいて、ROM
85に格納されている基本データの値を減少又は増大さ
せて制御信号cntrlを生成すればよく、出力電力
(Vout×Iout)の安定化を図る場合は、出力電
流Ioutと出力電圧Voutの両方に基づき生成され
たパラメータと出力電力Vout×Ioutの基準値を
示すパラメータとを比較し、これに基づいて、ROM8
5に格納されている基本データの値を減少又は増大させ
て制御信号cntrlを生成すればよい。
【0077】さらに、上記実施態様においては、制御回
路62が、出力電圧Voutに基づき生成されたパラメ
ータと出力電圧Voutの基準値を示すパラメータとを
比較し、これに基づいて、ROM85に格納されている
基本データの値を減少又は増大させることにより制御信
号cntrlを生成し、これによって入力電流Iinの
波形と入力電圧Vinの波形とを一致させ、入力電流に
含まれる高調波成分を除去しているが、ROM85に格
納されている基本データに昇圧回路30による昇圧が行
われる期間t2〜t3においては電流Icの電流量とコ
ンデンサ34に流入する電流量とが一致し、昇圧回路3
0による昇圧が行われない期間t1〜t2においては入
力電流Iinの波形と入力電圧Vinの波形とが一致す
るような高調波成分を含ませ、これによって入力電流に
含まれる高調波成分がより効果的に除去されるよう構成
してもよい。
【0078】また、本発明において、手段とは、必ずし
も物理的手段を意味するものではなく、各手段の機能が
ソフトウエアによって実現される場合も包含する。さら
に、一つの手段の機能が二以上の物理的手段により実現
されても、二以上の手段の機能が一つの物理的手段によ
り実現されてもよい。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
変換効率の低下を最小限に抑えつつ、力率が改善され、
入力電流に含まれる高調波成分を効果的に除去された電
源装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる電
源装置を示す回路図である。
【図2】図2は、制御回路61の回路構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】図3は、制御回路62の回路構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】図4は、制御回路63の回路構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】図5は、本発明の好ましい実施態様にかかる電
源装置の動作を示す電圧波形及び電流波形である。
【図6】図6は、制御回路63の動作を示す波形図であ
る。
【図7】図7は、昇圧回路30の入力側に交流電源1が
接続され、出力側に負荷3が接続された状態を示す回路
図である。
【図8】図8は、入力電流Iin30及び電流Icin
の電流波形を示す図である。
【符号の説明】
1 交流電源 2 入力フィルタ 3 負荷 10 第1の入力整流回路 11〜14 ダイオード 20 第2の入力整流回路 21、22 ダイオード 30 昇圧回路 31 インダクタ 32 スイッチ素子 33 ダイオード 34 コンデンサ 35 電流検出素子 40 スイッチ回路 41 高周波トランス 42 1次巻線 43 2次巻線 44 スイッチ素子 45 電流検出素子 50 出力整流回路 51、52 ダイオード 53 インダクタ 54 コンデンサ 55 電流検出素子 60 制御部 61〜63 制御回路 64 パルストランス 65 ゼロクロス検出回路 71 乗算器 72 コンパレータ 73 発振器 74 RSラッチ回路 81 マルチプレクサ 82 A/Dコンバータ 83 割り込みコントローラ 84 プロセッサ・コア 85 ROM 86 タイマ 87 RAM 88 I/Oコントローラ 91 コンパレータ 92 発振器 93 RSラッチ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−177745(JP,A) 特開 平11−89221(JP,A) 特開 平10−14231(JP,A) 特開 平4−138506(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/12 H02M 3/155 H02M 3/28

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源より供給される入力電圧を整流
    する入力整流手段と、前記入力整流手段からの出力を1
    次巻線に受けるトランスと、前記トランスの2次巻線か
    らの出力を平滑する出力整流回路と、前記入力整流手段
    の出力電圧を昇圧して、前記トランスの前記1次巻線に
    供給する昇圧回路と、前記昇圧回路の動作を制御する第
    1の制御手段とを備え、前記昇圧回路が、直列接続され
    たインダクタおよび第1のスイッチ手段を有し、前記入
    力整流手段が、少なくとも第1の入力整流回路および第
    2の入力整流回路を含み、前記第1の制御手段が、周期
    的に第1の状態とされるとともに、前記第1の入力整流
    回路の出力電圧、前記第2の入力整流回路の出力電圧お
    よび前記入力電流に基づいて、第2の状態とされて、前
    記第1のスイッチ手段の導通/非導通を決めるラッチ回
    路を有し、前記交流電源より供給される前記入力電圧の
    瞬時値が所定の電圧以下となったことに応答して、前記
    交流電源より供給される入力電流の波形と前記入力整流
    手段の出力電圧の波形とが相似形となるように、前記第
    1のスイッチ手段の導通/非導通を制御することによっ
    て、前記トランスの前記1次巻線の電圧を昇圧させるよ
    うに構成され、前記第1の入力整流回路と前記トランス
    の1次巻線が、前記昇圧回路を介することなく、接続さ
    れ、前記第2の入力整流回路と前記トランスの1次巻線
    が、前記昇圧回路を介して、接続されるように構成され
    たことを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記トランスの前記1次巻線の
    電圧波形をパルス波形とする第2のスイッチ手段を備え
    たことを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 【請求項3】 さらに、前記出力整流回路より出力され
    る出力電圧および出力電流の少なくとも一方に基づい
    て、前記交流電源の位相に同期した正弦波波形を有する
    制御信号を生成する正弦波生成手段と、前記トランスの
    前記1次巻線を流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記電流検出手段により検出された前記電流の電流波形
    が前記正弦波生成手段により生成された前記制御信号の
    波形と一致するように、前記第2のスイッチ手段のスイ
    ッチングを制御する第2の制御手段を備えたことを特徴
    とする請求項2に記載の電源装置。
  4. 【請求項4】 前記正弦波生成手段によって生成される
    前記制御信号の正弦波波形に、高調波成分が含まれるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の電源装置。
  5. 【請求項5】 前記正弦波生成手段が、前記出力整流回
    路から出力される出力電圧、出力電流および出力電力の
    少なくとも一つが所望の値より大きいことに応答して、
    前記制御信号の振幅を減少させ、所望の値より小さいこ
    とに応答して、前記制御信号の振幅を増大させるように
    構成されたことを特徴とする請求項3または4に記載の
    電源装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の制御手段が、前記電流検出手
    段により検出された前記電流と、前記正弦波生成手段よ
    り供給される前記制御信号とを比較する比較手段を含
    み、少なくとも前記比較手段による比較の結果に応答し
    て、前記第2のスイッチ手段のスイッチングを制御する
    ように構成されたことを特徴とする請求項3ないし5の
    いずれか1項に記載の電源装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の制御手段が、前記出力整流回
    路から出力される出力電圧、出力電流および出力電力の
    少なくとも一つを実質的に一定に保つとともに、前記交
    流電源より供給される入力電流の波形を正弦波状とする
    ように構成されたことを特徴とする請求項3ないし6の
    いずれか1項に記載の電源装置。
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