JP3486215B2 - パターン認識装置 - Google Patents

パターン認識装置

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JP3486215B2
JP3486215B2 JP30663493A JP30663493A JP3486215B2 JP 3486215 B2 JP3486215 B2 JP 3486215B2 JP 30663493 A JP30663493 A JP 30663493A JP 30663493 A JP30663493 A JP 30663493A JP 3486215 B2 JP3486215 B2 JP 3486215B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光相関演算を行ってパ
ターンの認識を行うパターン認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パターンの相関を光演算を用いて行う方
法がいくつか提案されている。例えば、ホログラムを用
いた方法(Vander-Lugt 型の光相関器)や、空間光変調
器を2つ用いた合同変換相関法(Joint Transform Corr
elation:JTC)などが報告されている。この内、ホロ
グラムを用いた方法はホログラムマスクの波長精度に正
確な位置合わせが必要であるといった欠点を持つため、
JTCシステムの方が実用的である。
【0003】図9は、合同変換相関法を用いて入力パタ
ーンと参照パターンの光相関演算を行う従来のパターン
認識装置の構成を示すブロック図である。同図に示す認
識装置は、高解像度の空間光変調器(SLM)200,
201を用いており、入力パターンと参照パターンとか
らなる入力像210を液晶投影器202に描画させて、
両パターンの一致を検出するものである。入力パターン
と参照パターンはSLM200に書き込まれ、レンズ2
03でフーリエ変換されて、SLM201上にフーリエ
パターン211を形成する。このフーリエパターン21
1はレンズ204によって、もう一度フーリエ変換され
て、入力パターンと参照パターンの相関値に応じた相関
信号像212がCCDカメラ205に与えられる。CC
Dカメラ205に与えられた相関信号像212は、画像
計測装置206で画像処理され、入力パターンと参照パ
ターンが同一のパターンであるか検出される。
【0004】入力パターンと参照パターンが一致してい
る場合には、CCDカメラ205に与えられた相関信号
像212は、原パターンの強度に応じた0次光の点が中
央に現れ、2つの輝度の高い±1次光の点が入力パター
ン,参照パターンの距離に対応して左右に現れた像とな
る。ここで、この相関信号像212の0次光点と−1次
光点の距離dは、入力パターンと参照パターンとの距離
d1に比例する。
【0005】このようなJTC装置を用いた従来のパタ
ーン認識装置は、特願昭56−23925公報、特開平
3−204625公報,特開平3−280179公報,
特開平4−116710公報、特開平4−115241
公報、特開平4−158332公報などの文献に記載さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のパタ
ーン認識装置は、2度のフーリエ変換を行うために、S
LMとフーリエ変換レンズを2組必要とする。そのた
め、システムの規模が大きくなり、問題であった。
【0007】本発明は、このような問題を解決して、簡
単なシステム構成で動作するコンパクトでローコストな
パターン認識装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のパターン認識装置は、(a)コヒーレント
光をフーリエ変換するフーリエ変換レンズと、(b)所
定の入力面に第1及び第2の領域を有し、入力パターン
と少なくとも1つ以上の参照パターンを第1の領域に入
力して、これらのパターンの情報を持った第1のコヒー
レント光をフーリエ変換レンズに入射させると共に、第
1のコヒーレント光をフーリエ変換レンズで変換して得
られる第1のフーリエ変換像を第2の領域に入力して、
この第1のフーリエ変換像の情報を持った第2のコヒー
レント光を第1のコヒーレント光と異なる入射角度で且
つ第1のコヒーレント光と同じ側からフーリエ変換レン
ズに入射させる空間光変調手段と、(c)第2のコヒー
レント光をフーリエ変換レンズで変換して得られる第2
のフーリエ変換像を入力して、入力パターンと参照パタ
ーンが同一のパターンであるか検出する検出手段とを備
え、空間光変調手段は、第1及び第2の領域を有し、フ
ーリエ変換レンズの光軸上で且つ光軸と第1の領域の裏
面とが垂直になるように配置され、第1の領域の裏面か
ら第1のコヒーレント光を出力すると共に、第2の領域
の裏面から第2のコヒーレント光を出力する空間光変調
器と、空間光変調器の第1の領域に入力パターンと少な
くとも1つ以上の参照パターンを入力する入力装置と、
空間光変調器とフーリエ変換レンズとの間の光軸上で且
つ光軸と45度傾くように配置され、第1のコヒーレン
ト光を透過させると共に第2のコヒーレント光を反射さ
せるハーフミラーと、ハーフミラーの面と垂直な光軸を
含む面に沿った、ハーフミラーの面上で光軸と垂直に交
差する直線上に配置され、この直線と45度の傾きを持
った面に対してわずかに傾くように調整された、第2の
領域から出力された第2のコヒーレント光を反射させて
ハーフミラーに入力させる反射ミラーとを備え、さら
に、パターン認識装置は、フーリエ変換レンズを通過し
た第1のコヒーレント光を空間光変調器の第2の領域に
入力させ、且つフーリエ変換レンズを通過した第2のコ
ヒーレント光を検出手段の所定の検出面に入力させる光
学系を備える。
【0009】
【作用】本発明のパターン認識装置によれば、入力パタ
ーンと少なくとも1つ以上の参照パターンが空間光変調
手段の第1の領域に入力され、これらのパターンの情報
を持った第1のコヒーレント光が出射される。第1のコ
ヒーレント光はフーリエ変換レンズに入射され、第1の
フーリエ変換像が形成される。この第1のフーリエ変換
像が空間光変調手段の第2の領域に入力され、この第1
のフーリエ変換像の情報を持った第2のコヒーレント光
が出射される。第2のコヒーレント光は再びフーリエ変
換レンズに入射され、第2のフーリエ変換像が形成され
る。この第2のフーリエ変換像が検出手段に入力され、
第2のフーリエ変換像上に現れる相関パターンから入力
パターンと参照パターンが同一のパターンであるか検出
される。
【0010】このように、第1のコヒーレント光と第2
のコヒーレント光は同一のフーリエ変換レンズに入射さ
れる。しかし、これらのコヒーレント光のフーリエ変換
レンズへの入射角度は異なるので、第1のコヒーレント
光がフーリエ変換して得られる第1のフーリエ変換像
と、第2のコヒーレント光がフーリエ変換して得られる
第2のフーリエ変換像の結像点は異なった位置となる。
このため、第2のフーリエ変換像は第1のフーリエ変換
像と分離して取り出すことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例について添付図面を
参照して説明する。図1は本実施例に係るパターン認識
装置の概要を示すブロック図である。同図より、本実施
例のパターン認識装置は、入力面10aを上下2つの領
域10a1 ,10a2 に分割し、入力パターンと参照パ
ターンからなる入力像を領域10a1 に入力すると共
に、フーリエ変換像21を領域10a2 に入力して、そ
れぞれコヒーレント光11,12を出力する空間光変調
器(以下、SLMという)10と、コヒーレント光1
1,12を光学的にフーリエ変換するフーリエ変換レン
ズ20とを備える。また、コヒーレント光12がフーリ
エ変換レンズ20で変換されたフーリエ変換像22を入
力して、フーリエ変換像22上に現れる相関パターンか
ら相関値データを検出する光検出器30と、光検出器3
0で検出された相関値に基づいて入力パターンと参照パ
ターンが同一のパターンであるか判定する制御装置40
とを備える。さらに、入力パターンと参照パターンを表
示するCRT50と、CRT50に表示された入力パタ
ーンと参照パターンをSLM10の入力面10aに結像
させる書き込みレンズ60とを備える。
【0012】次に、本実施例のパターン認識装置の動作
について説明する。CRT50には、制御装置40の指
示により入力パターンと参照パターンとが並べて表示さ
れる。このときの表示画像の例を図2(a)に示す。図
2(a)は指紋パターンを用いた表示例であり、左側の
像が入力パターン、右側の像が参照パターンである。
【0013】図示したような入力パターンと参照パター
ンからなる入力像は、書き込みレンズ60によりSLM
10の入力面10a上の領域10a1 に結像され、入力
像の情報が書き込まれる。そして、SLM10の出力面
10bの領域10a1 に対向する領域10b1 への読み
出しレーザ光の照射によって、入力像の情報を持ったコ
ヒーレント光11が出射される。このコヒーレント光1
1は、フーリエ変換レンズ20に入射してフーリエ変換
像21に変換される。このフーリエ変換像21は、SL
M10の入力面10a上の領域10a2 に結像され、フ
ーリエ変換像21の情報が書き込まれる。このフーリエ
変換像21の例を図2(b)に示す。
【0014】そして、SLM10の出力面10bの領域
10a2 に対向する領域10b2 への読み出しレーザ光
の照射によって、フーリエ変換像の情報を持ったコヒー
レント光12が出射される。このコヒーレント光12
は、フーリエ変換レンズ20に再び入射してフーリエ変
換像22に変換される。このフーリエ変換像22上に
は、入力パターンと参照パターンの相関パターンが現れ
る。このフーリエ変換像22の例を図2(c)に示す。
ここで、コヒーレント光12は、コヒーレント光11と
入射角度を変えている。このため、フーリエ変換像22
の結像位置は、フーリエ変換像21の結像位置と異なっ
た位置となる。この結像位置には光検出器30が備えら
れていて、フーリエ変換像22上に現れる相関パターン
の相関値データが光強度として検出される。相関値デー
タは、制御装置40に与えられ、例えばしきい値処理に
よって、入力パターンと参照パターンが同一のパターン
であるか判定される。つまり、相関を示す強度値があら
かじめ定められたしきい値以上の場合は同一パターンで
あると判断するのである。この判定結果は、CRTなど
に表示され、操作者にパターン認識結果として知らせる
ことができる。
【0015】次に、本実施例を詳細に示した具体例につ
いて図3を用いて説明する。この具体例に係るパターン
認識装置は、SLM10とフーリエ変換レンズ20が対
向して配置されており、SLM10とフーリエ変換レン
ズ20の間にフーリエ変換レンズ20の光軸と45度の
角度でハーフミラー70が配置されている。さらに、フ
ーリエ変換レンズ20の光軸と直交する線上の一端に反
射ミラー80が、他端にレーザ光源90およびコリメー
タレンズ91が配置されている。したがって、レーザ光
源90から出射した読み出しレーザ光の内、ハーフミラ
ー70を透過したレーザ光が反射ミラー80で反射し
て、SLM10の領域10b2 に照射され、ハーフミラ
ー70で反射したレーザ光がSLM10の領域10b1
に照射される。そして、SLM10の領域10b1 への
レーザ光の照射によって読み出された (出射した)コ
ヒーレント光11は、ハーフミラー70を透過してフー
リエ変換レンズ20に与えられる。さらに、SLM10
の領域10b2 へのレーザ光の照射によって読み出され
た(出射した)コヒーレント光12は、反射ミラー80
とハーフミラー70で反射してフーリエ変換レンズ20
に与えられる。ここで、反射ミラー80はフーリエ変換
レンズ20の光軸との角度が45度にならないようにず
らして配置されている。このため、SLM10の領域1
0b1 から出射したコヒーレント光11がフーリエ変換
レンズ20に入射する角度と、SLM10の領域10b
2 から出射したコヒーレント光12がフーリエ変換レン
ズ20に入射する角度とは異なった角度になる。
【0016】したがって、コヒーレント光11がフーリ
エ変換レンズ20で変換されたフーリエ変換像21は、
反射ミラー81〜84を介して、SLM10の入力面1
0a上の領域10a2 に結像する。これに対して、コヒ
ーレント光12がフーリエ変換レンズ20で変換された
フーリエ変換像22は、反射ミラー83で反射されずに
反射ミラー83の横を通過し、光検出器30の検出面3
0a上に結像する。このように、本具体例では、反射ミ
ラー80を傾けて配置することにより、フーリエ変換像
21とフーリエ変換像22の結像位置を分離させること
ができる。このため、従来の相関値の検出ではフーリエ
変換レンズを2枚必要としていたが、本具体例(および
本実施例)ではフーリエ変換レンズ20を1枚しか必要
としない。このように、本具体例(および本実施例)は
従来に比べて、システム構成が簡単になり、コンパクト
で、ローコストなパターン認識装置が提供できる。な
お、本具体例では、反射ミラー80をフーリエ変換レン
ズ20の光軸と45度の角度になるよう配置すると共
に、ハーフミラー70をフーリエ変換レンズ20の光軸
と45度の角度にならないように傾けて配置してもよ
い。このように配置しても、フーリエ変換像21とフー
リエ変換像22の結像位置を分離させることができる。
【0017】ところで、フーリエ変換レンズを1個用い
てJTCを行う従来のシステムは、既に平4−3236
23公報の文献において考案されている。しかしなが
ら、この従来のシステムでは、フーリエ変換レンズの両
側にSLMをそれぞれ配置され、各SLMからのコヒー
レント光がフーリエ変換レンズの両側から入射する。こ
のため、フーリエ変換レンズの両側にフーリエ変換像が
できることとなり、フーリエ変換レンズの両側にそれぞ
れ焦点距離fだけの空間が必要となる。よって、レンズ
は1枚で構成できるが、装置の大きさをコンパクトにす
ることができない。
【0018】さらに、フーリエ変換レンズには、精度向
上や焦点距離の短縮(望遠タイプのレンズを利用)のた
めに、組合せレンズを用いることが多い。こうした組み
合わせレンズは、光入射方向を決めた上で、収差が最小
に最適化されて設計されている。ところが、両方向から
の光入射がある従来のシステムでは、収差が大きくなる
ために、こうした高性能フーリエ変換レンスを利用する
ことができない。また、この従来のシステムでは、波長
の異なった2つのレーザを必要としており、複雑なシス
テム構成となる。本具体例(および本実施例)は、この
ような問題の生じない優れた装置である。
【0019】図4は、図3と同様、本実施例の具体例を
示す図である。図3の例はハーフミラー70あるいは反
射ミラー80の傾きを調整することによって、2つのフ
ーリエ変換像の分離を行ったが、本具体例では、シフト
板100をSLM10の領域10b2 と反射ミラー80
の間に設けて、2つのフーリエ変換像の分離を行ってい
る。つまり、SLM10の領域10b2 から出力したコ
ヒーレント光12の出射方向をシフト板100によって
変化させ、コヒーレント光11の入射角度と異なった角
度でフーリエ変換レンズ20に入射させているのであ
る。このため、フーリエ変換像21とフーリエ変換像2
2の結像位置を分離させることができる。なお、本具体
例では、ハーフミラー70と反射ミラー80が共にフー
リエ変換レンズ20の光軸と45度の角度になるように
配置されている。
【0020】図3及び図4の具体例では、SLM10
に、光アドレス型のSLMを用いている。図5に、代表
的な光アドレス型のSLM110の構成を示す。同図よ
り、SLM110は、内面に透明電極111が形成され
た2枚のガラス基板112の間に、アモルファスシリコ
ン(a−Si)層113、誘電体ミラー114及び液晶
層115を挟んだサンドイッチ構造を有している。そし
て、a−Si層113側に書き込み光116が、液晶層
115側に読み出し光117がそれぞれ入射される。書
き込み光116が与えられない状態では、a−Si層1
13のインピーダンスは非常に高く、電圧を透明電極1
11間に印加しても液晶層115に与えられる電圧は僅
かである。書き込み光116を与えるとa−Si層11
3のインピーダンスは下がり、液晶層115に加わる電
圧は書き込み光116に応じて上昇し、液晶分子が動
く。ここで読み出し光117を液晶層115側に照射す
ることにより読み出し光117は変調され、コヒーレン
ト光像が得られる。
【0021】一般の液晶TV等に用いられているのはツ
イストネマティック液晶であり、この液晶を用いたTN
LC−SLMが、SLM10に利用できる。また、FL
C(強誘電性液晶)を光変調材料として用いたFLC−
SLMを用いれば高速な応答が実現できる。さらに、回
析効率を向上させることを目的として液晶軸を平行に配
向したネマティック液晶SLM(位相変調型SLM)を
利用することによってシステムの高機能化が可能であ
る。この場合、位相変調であるため明るいフーリエ変換
像が得られる。これによって、認識時のS/Nが向上で
きると同時に、高速応答(10ミリ秒以下)が達成でき
る。これは、位相変調型SLMの駆動電圧に対する感度
と応答速度の関係を示す図6のグラフからも判るよう
に、位相変調型SLMの動作特性は、駆動電圧を上げる
ほど応答速度が速くなるが、感度が劣化する特性を持つ
からである。そのため、明るいフーリエ変換像が得られ
ている場合には、駆動電圧を上げることができ、システ
ムの応答速度が向上する。図6のグラフの横軸は駆動電
圧であり、縦軸は感度と上昇時間である。ここで、感度
とは位相をπ変調するのに必要な光量(単位μW/cm
2 、波長680nm)をいい、上昇時間とは位相をπ変
調した場合の10%〜90%の上昇に必要な時間(強度
変調で測定、単位msec)をいう。
【0022】さらに、このSLMとして、入出力特性が
非線形なものを用いた場合に、入力光強度の影響の少な
い相関器が実現できる。図7に、a−Si(アモルファ
スシリコン)とネマティック液晶を用いたSIMの入出
力特性の例を示す(縦軸:位相変調度、横軸:入力光強
度)。この図より、SLMの位相変調度は入力光強度の
対数にほぼ比例した特性を持つことが判る。
【0023】この特性を持つSLMを用いて、相関器を
構成した場合の相関強度と入力光強度の関係を図8に示
す。この図より、最大相関強度の50%が得られる領域
は、15μW/cm2 〜1mW/cm2 程度であること
が判る。
【0024】これまで、光相関器では、入力光強度が変
化すると、それに比例して相関強度が変化したが、この
ような非線形的な入出力特性を持つSLMを用いること
で、入力光強度の変化の影響の少ない光相関器が実現で
きる。
【0025】なお、本実施例では、CRT60の代わり
に、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイなどのそ
の他のディスプレイ装置を用いてもよい。
【0026】
【発明の効果】本発明のパターン認識装置は、一組の空
間光変調器とフーリエ変換レンズを用いて2回のフーリ
エ変換を行い、相関パターンを検出している。このた
め、2組の空間光変調器とフーリエ変換レンズを必要と
した従来の装置に比べてシステム構成が簡単になり、装
置の小型化および製造コストの低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るパターン認識装置の概要を示す
ブロック図である。
【図2】入力像、フーリエ変換像を示す図である。
【図3】本実施例の具体的な構成を示す図である。
【図4】本実施例の具体的な構成を示す図である。
【図5】SLMの構造を示す断面図である。
【図6】位相変調型SLMの駆動電圧に対する感度と応
答速度の関係を示す図である。
【図7】位相変調型SLMの入出力特性を示す図であ
る。
【図8】入力光強度の変化による相関強度への影響を示
す図である。
【図9】従来のパターン認識装置の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
10,110…空間光変調器、11,12…コヒーレン
ト光、20…フーリエ変換レンズ、21,22…フーリ
エ変換像、30…光検出器、40…制御装置、50…C
RT、60…書き込みレンズ、70…ハーフミラー、8
0〜84…反射ミラー、90…レーザ光源、91…コリ
メータレンズ、100…シフト板、111…透明電極、
112…ガラス基板、113…アモルファスシリコン
層、114…誘電体ミラー、115…液晶層、116…
書き込み光、117…読み出し光。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 向坂 直久 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松 ホトニクス株式会社内 (72)発明者 小林 祐二 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松 ホトニクス株式会社内 (72)発明者 原 勉 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松 ホトニクス株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−116710(JP,A) 特開 昭61−185719(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 3/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コヒーレント光をフーリエ変換するフー
    リエ変換レンズと、 所定の入力面に第1及び第2の領域を有し、入力パター
    ンと少なくとも1つ以上の参照パターンを前記第1の領
    域に入力して、これらのパターンの情報を持った第1の
    コヒーレント光を前記フーリエ変換レンズに入射させる
    と共に、前記第1のコヒーレント光を前記フーリエ変換
    レンズで変換して得られる第1のフーリエ変換像を前記
    第2の領域に入力して、この第1のフーリエ変換像の情
    報を持った第2のコヒーレント光を前記第1のコヒーレ
    ント光と異なる入射角度で且つ前記第1のコヒーレント
    光と同じ側から前記フーリエ変換レンズに入射させる空
    間光変調手段と、 前記第2のコヒーレント光を前記フーリエ変換レンズで
    変換して得られる第2のフーリエ変換像を入力して、入
    力パターンと参照パターンが同一のパターンであるか検
    出する検出手段とを備え、 前記空間光変調手段は、前記第1及び第2の領域を有
    し、前記フーリエ変換レンズの光軸上で且つ前記光軸と
    前記第1の領域の裏面とが垂直になるように配置され、
    前記第1の領域の裏面から前記第1のコヒーレント光を
    出力すると共に、前記第2の領域の裏面から前記第2の
    コヒーレント光を出力する空間光変調器と、 前記空間光変調器の前記第1の領域に入力パターンと少
    なくとも1つ以上の参照パターンを入力する入力装置
    と、 前記空間光変調器と前記フーリエ変換レンズとの間の前
    記光軸上で且つ前記光軸と45度傾くように配置され、
    前記第1のコヒーレント光を透過させると共に前記第2
    のコヒーレント光を反射させるハーフミラーと、 前記ハーフミラーの面と垂直な前記光軸を含む面に沿っ
    た、前記ハーフミラーの面上で前記光軸と垂直に交差す
    る直線上に配置され、この直線と45度の傾きを持った
    面に対してわずかに傾くように調整された、前記第2の
    領域から出力された前記第2のコヒーレント光を反射さ
    せて前記ハーフミラーに入力させる反射ミラーとを備
    え、 さらに、前記フーリエ変換レンズを通過した前記第1の
    コヒーレント光を前記空間光変調器の前記第2の領域に
    入力させ、且つ前記フーリエ変換レンズを通過した前記
    第2のコヒーレント光を検出手段の所定の検出面に入力
    させる光学系を備えることを特徴とするパターン認識装
    置。
  2. 【請求項2】 前記空間光変調手段が位相変調型光変調
    器であることを特徴とする請求項1記載のパターン認識
    装置。
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