JP3486148B2 - メッシュ織物の袋を製造し、充填し、および閉じるための装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、任意の公知手段に
より袋の底部が閉じられ、袋の口を閉じるように自身の
上に覆いかぶさって折られる熱溶着シートにより袋の頂
部が閉じられる管状のメッシュ織物部分を備えた逆さの
袋を製作するタイプの、メッシュ織物の連続的なロール
からメッシュ織物の袋を製造し、充填し、および閉じる
ための装置に関する。

【０００２】

【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
技術の範囲内において、物をメッシュ織物の袋に、特に
果物や野菜を管状のメッシュ織物部分に封入する方法が
知られており、上記の織物部分が物の包装のための袋を
形成するように、その２つの端部で閉じられる。

【０００３】上に述べたように、登録、Ｕ９１０２４３
４、Ｐ０３５９０４６、Ｐ０３７６４８０、Ｐ０４３７
５９４、Ｐ０４７５３７２、Ｐ０４８５２２７、Ｐ０４
９０５４６、Ｐ０５４４００８、Ｐ９１０２７４２、お
よび、ＥＰ０３０２４６０の各号において、上記タイプ
のメッシュ織物の袋の実施のための装置および手順が、
言及されている。

【０００４】上記登録のすべてにおいて、管状のメッシ
ュ織物の供給は、水平方向または鉛直方向の固定された
供給管のまわりに配置されて圧縮されアコーディオンの
ように折畳まれた管状のメッシュ織物を引き伸ばすこと
によって、実行される。管状のメッシュ織物の内側を通
して、包装されるべき産品が導入されるが、産品は一般
に重力によりメッシュ織物の中に落下する。これらの場
合、供給管のまわりでロールされるメッシュ織物の長さ
は比較的小さく、頻繁に再配置する必要があり、加え
て、再配置はきわめて不都合である。それは、非生産的
な休止時間を有する不連続な動作を生じさせ、一人また
はそれ以上の作業者が立ち会わなければならなくなり、
結果的に、労働の面で繁雑であることがわかる。

【０００５】上記のメッシュ織物の袋の識別のために、
高強度の合成材料の狭い帯を袋の端部に接合配置する方
法はすでに公知である。上記帯は、袋内における産物の
起源の識別データを生み出すともに、袋のハンドルとし
ても、役立っている。

【０００６】袋の口に、袋の口を覆って折られて当該口
を閉じるのに役立つ、熱溶着されるプラスチックシート
を提供した、メッシュ織物の袋は、同様に公知である。
このようなタイプの袋は、例えば実用新案、Ｕ９５０１
８４２、およびＵ９５０１８４３の各号において、説明
されている。それにもかかわらず、このタイプの袋は、
物を詰める動作の前に製造される。そして、それは２つ
の動作、すなわち、袋の製造を実行する第１の動作と、
袋が袋ハンドルから離され、袋が充填され、および最終
的にシールされる第２の動作とが必要となる。

【０００７】そこで本発明の目的は、メッシュ織物の連
続的ロールからメッシュ織物の袋を製造し、充填し、お
よび閉じるための装置であって、とりわけ、メッシュ織
物の袋に産品を詰める作業に、より大きな速度および生
産性を与え、固有の費用を低減し、収益性を増大するこ
とにある。

【０００８】

【発明の概要】本発明の目的を達成するための、メッシ
ュ織物の連続的なロールからメッシュ織物の袋を製造
し、充填し、および閉じるための装置は、特許請求の範
囲に記載された特徴を有している。

【０００９】すなわち、本発明の対象である装置は、本
質的に、円周方向に角度的にお互いに９０度ごとに離さ
れて配置された、第１〜第４の４つの作業ステーション
を含んでおり、 ａ） 第１作業ステーションは、メッシュ織物の供給ス
テーションであって、メッシュ織物を、管状のメッシュ
織物のロールから上方へ引き出して、上方位置でメッシ
ュ織物を持つ第２押圧部材に送る第１押圧部材と、袋に
対応する部分にメッシュ織物をカットする切断手段とを
備え、 ｂ） 第２作業ステーションは、熱溶着シートの供給ス
テーションであって、大きな長さを有するロールの形態
で構成された、広げられ平らな熱溶着シートの供給デバ
イスと、熱溶着シートを長手方向に中央で折畳んでＶ字
形状にする折畳み手段と、熱溶着シートの溶着手段と、
Ｖ折畳みの内側に袋の口を受けるための位置に熱溶着シ
ートを配置し、自身にかかる圧力の下で熱溶着シートを
閉じるようにした、熱溶着シートに接触する接触手段
と、管状のメッシュ織物の幅より若干大きい長さに熱溶
着シートの端部をカットする切断手段とを備える、袋の
口の閉じ手段を有し、 ｃ） 第３作業ステーションは、逆さの状態で袋を物で
満たすための充填ステーションであって、第２押圧部材
を分離するための調節が可能で袋の底部の開きを決定す
るカムと、袋を支持する下方支持手段と、袋の底部を経
由して袋を満たす充填手段とを備え、 ｄ） 第４作業ステーションは、ベルトストリングを結
んで、袋の底部を閉じ、充填されシールされた袋を荷降
ろすためのステーションであって、袋のまわりにベルト
ストリングを結び付け、袋を伸ばすためのデバイスと、
袋の底部をシールするためのデバイスと、第２押圧部材
を開き、充填されシールされた袋を荷降ろすためのデバ
イスとを備えた、ことを特徴としている。

【００１０】本発明の別の特徴によれば、装置は、支持
用のフレームワークを含んでおり、フレームワークに
は、回転はしないが高さ方向に複数の位置をとることが
できる水平なプラットホームによって支えられた下側の
水平な回転プレートと、上側の水平な回転プレートとが
設けられ、上側および下側の両回転プレートは、間欠的
な円運動に応じた回転運動に引き入れられ、上記作業ス
テーションに対応した戻り止めが設けられ、前記円運動
は、間欠的に回転する電気モータによって駆動される鉛
直な中央軸により与えられ、前記中央軸は、上側の回転
プレートと一体化されるとともに、下側の回転プレート
およびプラットホームを通過して伸延しており、プラッ
トホームには、自身の軸のまわりに回転可能な、ねじが
形成された複数のスピンドルのそれぞれに螺合されるナ
ットが設けられ、スピンドルの同時に起こる回転によっ
て、プラットホームと共に下側の回転プレートは、高さ
の異なった位置をとることが可能とされ、前記ねじが形
成されたスピンドルは、モータによって駆動され、モー
タのピニオンが、各スピンドルに一体化された各歯付き
ホイールと噛合する歯付きチェーンを作動するようにし
た、ことを特徴としている。

【００１１】本発明の別の特徴によれば、第１ステーシ
ョンの第１押圧部材は、管状のメッシュ織物を開く開き
部と押圧デバイスとを本質的に備えた、鉛直方向に移動
可能なキャリッジを有し、開き部は、下方に向かって互
いに近接する横向側部を有する長くて平らにされたボデ
ィにより形成されており、管状のメッシュ織物の内側に
入れられて、キャリッジに固定された軸上に設けられる
２対の自由に回転するローラのエッジにより、本質的に
フローティング位置に支持されるようになっており、押
圧デバイスは、管状のメッシュ織物が通過するチューブ
と、空気圧シリンダにより駆動されチューブを横切って
通る横断ピンとを本質的に有しており、横断ピンは、メ
ッシュ織物を固定する所定位置でチューブ内に導入され
て、該メッシュ織物を押圧するようにした、ことを特徴
としている。

【００１２】本発明の別の特徴によれば、上側の水平な
回転プレートは、角度的に９０度ごとに離された位置に
配置された４つのグループの第２押圧部材を備え、各第
２押圧部材は、空気圧シリンダによって駆動される、並
べられた２対の挟み部材を有し、各挟み部材は、連結用
の共通媒介水平軸により連結されたレバーの２つのアー
ムのそれぞれの端部に設けられ、他方の端部には対応す
るカムによって駆動させられ得るホイールが設けられて
おり、第３ステーションにおける作動時に、挟み部材を
支えているレバーのアームの端部を分離させるようにし
た、ことを特徴としている。

【００１３】本発明の別の特徴によれば、第２ステーシ
ョンにおける熱溶着シートの接触手段および溶着手段
は、それぞれの空気圧シリンダによって作動される一対
のジョーを備え、各ジョーは、圧力板および熱による溶
着ヘッドを支えており、これら圧力板および溶着ヘッド
は他方のジョーのそれらと互いに対向し、前記接触手段
および溶着手段は、全体ユニットが最初に第２ステーシ
ョンにおいてジョーが開かれた状態に配置され、その内
側に、折畳み手段によってＶ字形状に折畳まれたシート
を受けるように適合されて、袋の口がシートの内部に配
置され、それでジョーが閉じられると、圧力板が該圧力
板の間で袋の口を閉じるＶ字形状の熱溶着シートを押圧
し、お互いに対向する溶着ヘッドが、熱溶着シートを加
熱して、Ｖ字形状の折畳みの両側を一緒に溶着するよう
にした、ことを特徴としている。

【００１４】本発明の別の特徴によれば、下側回転プレ
ートは、角度的に９０度ごとに離された位置に配置され
た、４つのグループの第３押圧部材を含んでおり、前記
第３押圧部材の各々は、連結される２つのアームを備
え、これらのアームは、その２つの内端の近傍で、下側
回転プレートの各定点のまわりで回動可能とされ、各ア
ームには、対応するカムによって作動され得るホイール
が設けられて、上記アームが第１の種類のレバーとして
動かされるように実行され、一のグループの第３押圧部
材を規定する各対のアームが第１ステーションに入り、
両アームの間に袋の口が持っていかれてから、両アーム
は、第２および第３ステーション間の中間位置で分離さ
れるまで閉じて保たれ、第１ステーションに帰るまで分
離した状態が維持され、この第１ステーションで、両ア
ームは、新しい動作サイクルの初期において閉じるため
に、カムの移動可能部によって作動されるようにした、
ことを特徴としている。

【００１５】本発明の別の特徴によれば、第３ステーシ
ョンにおける袋を支持する下方支持手段は、袋が順番に
充填手段の下方に位置するときに袋の下方に配置される
水平テーブルを本質的に備え、水平テーブルは、空気圧
シリンダの動作によって、充填動作の初期に最も高い位
置にあって袋を物で充填する間に降下するように、第３
および第４ステーション間に配置される固定された水平
支持面と同じ高さになるまで、各動作サイクルにおいて
鉛直方向の降下移動が与えられ、前記固定された水平支
持面は、袋が第４ステーションに配置された荷降ろし手
段に到達するまで、満たされた袋を保持するのを助ける
ために適合されるようにした、ことを特徴としている。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照して説明する。

【００１７】なお、添付図面においては、本発明の適用
対象である装置の一実施形態が図示されており、実施例
を限定するためのものではない。

【００１８】図面において、本発明の対象である、メッ
シュ織物の袋を製造し、充填し、および閉じるための装
置が示されており、この装置は、該して矩形形状に結合
されたいくつかのバー（６）で本質的に形成されている
フレームワーク（１）を備えている。フレームワーク
（１）は、４つのサイドウインドウ（２）（３）（４）
を定めており、それぞれは、円周上に配置され角度的に
９０度ごとに離れた４つの作業ステーションに対応して
いる。

【００１９】ウインドウ（２）に対応する第１作業ステ
ーションは、メッシュ織物（１０）の供給ステーション
である。メッシュ織物（１０）は、大きいロール（７）
に巻かれており、いくつかのローラ（８）および（９）
を通って、ロール（７）から解かれ、第１押圧部材（１
１）に達する。第１押圧部材（１１）は、メッシュ織物
（１０）をロール（７）から上方へ引き出して、それを
第２押圧部材（１２）に送り、第２押圧部材（１２）
は、上方位置でメッシュ織物（１０）を保持する。第１
ステーションは、公知のものと同様な切断手段を備えて
おり、図面においては表示されていないが、符号（６
０）のところで（図２参照）、メッシュ織物（１０）を
一つの袋に対応する部分に切る。

【００２０】第２ステーションは、鉛直なサイドウイン
ドウ（３）に対応しており、熱溶着シート（１３）を送
るためのステーションであって、袋の口のシーリングを
含んでいる。この第２ステーションは、折畳まれないで
平らな形態で蓄えられる大きな長さのロール（１４）に
配置された熱溶着シート（１３）を供給する供給デバイ
スを備えている。同様に、第２ステーションは、シート
に中心折畳みを長手方向に与えて、長手方向のエッジ
（１６）によりＶ字形状部を確定するシートの折畳み手
段と、シート（１３）の溶着手段（１７）と、シート
（１３）の接触手段（１８）と、を備えており、シート
をＶ字状折畳みの内側に袋の口を受ける位置に置くと同
時に、シートは、それ自身に圧力が加えられて閉じら
れ、折畳みの中で袋の口をシールする。

【００２１】第２ステーションはまた、シート（１３）
をカットする切断手段（１９）を備えており、この切断
手段（１９）は、図８に示されるように、管状のメッシ
ュ織物（１０）の幅よりいくぶん大きい長さに、シート
の端部を切る。

【００２２】第３ステーションは、鉛直なサイドウイン
ドウ（４）に対応しており、逆にした位置にある袋（２
２）を充填するためのステーションであって、カム（２
０）（２１）を備えている。カム（２０）（２１）は、
袋（２２）の底の開放を決定するために、第２押圧部材
を分離することが調節可能である。同様に、第３ステー
ションは、下方支持手段と、底を経由して袋（２２）を
充填するための手段を備えるが、それ自体は公知であ
る。

【００２３】第４ステーションは、鉛直なサイドウイン
ドウ（５）に対応しており、袋の周囲にストリングを結
び付けるためのステーションであって、袋（２２）の底
を閉じ、一杯にされてシールされた袋を荷降ろすように
している。このステーションは、ストリングの結び付け
デバイスや袋のストレッチャ、袋（２２）の底を閉じる
ためのデバイス、および充填されてシールされた袋を荷
降ろす手段、を有するいくつかの公知のデバイスを備え
ている。同様に、第４のステーションは、図６および７
に図示される第２押圧部材（１２）を開くためのデバイ
スを備える。

【００２４】支持用のフレームワーク（１）の上には、
下側の水平な回転プレート（２３）が取り付けられてお
り、この下側回転プレート（２３）は、回転動作はしな
いが、高さ方向の複数の位置に上昇することができる水
平なプラットホーム（２４）により支えられている。フ
レームワーク（１）は、下側回転プレート（２３）と同
様に、上側の水平な回転プレート（２５）を備えてお
り、この上側回転プレート（２５）は、戻り止めを有す
る中央鉛直軸（２６）により与えられる間欠的な円運動
にしたがって、回転に導かれ、前述した作業ステーショ
ンに対応する。軸（２６）は、間欠的な回転の電気モー
タ（２７）によって駆動され、上側回転プレート（２
５）とは一体的となっており、下側回転プレート（２
３）およびプラットホーム（２４）と交差している。

【００２５】前記プラットホーム（２４）には、ねじが
形成された鉛直なスピンドル（２９）それぞれに螺合さ
れるいくつかのナット（２８）が設けられており、スピ
ンドル（２９）は、自身の軸のまわりに回転可能であ
る。このスピンドル（２９）は、モータ（３０）によっ
て駆動されるようになっており、モータのピニオンが、
各スピンドル（２９）にそれぞれ一体化された各歯付き
ホイール（３２）とそれぞれ噛合する歯付きチェーン
（３１）を動かす。このようにして、スピンドル（２
９）の同時に起こる回転によって、プラットホーム（２
４）と共に下側回転プレート（２３）は、図１１の（２
４′）に見ることができるように、高さの異なった位置
をとることができる。

【００２６】第１ステーションの第１押圧部材（１１）
は、鉛直方向に移動可能なキャリッジ（３３）を備えて
おり、管状のメッシュ織物（１０）の開き部（３４）と
押圧デバイス（３５）とを本質的に含む。キャリッジ
（３３）は、いくつかの入れ子式に構成された空気圧シ
リンダによって駆動され、いくつかのバー（３６）を通
じてガイドされる。

【００２７】上記の開き部（３４）は、下方へ互いに近
よっている横向側部（３７）を有する長く引き伸ばされ
平らにされたボディにより形成されており、管状のメッ
シュ織物（１０）の内側に入れられて、キャリッジ（３
３）に固定された軸上に設けられる２対の自由に回転す
るローラ（３８）（３９）のエッジにより、本質的にフ
ローティング位置に支持されるように意図されている。
押圧デバイス（３５）は、管状のメッシュ織物（１０）
が通過するチューブ（４０）を有しており、このチュー
ブ（４０）には、当該チューブ（４０）のオリフィス
に、シリンダ（４２）のピストン（４１）を備えた横断
ピンが配置されている。作動時、横断ピンは、図４に見
ることができるように、管状のメッシュ織物（１０）を
チューブ（４０）の内壁に対して押圧し、これにより、
メッシュ織物（１０）は、横断ピンに支配されることに
なる。

【００２８】上側の水平な回転プレート（２５）は、角
度的に９０度ごとに離れた位置に配置された、４つのグ
ループの第２押圧部材（１２）を備えている。

【００２９】各グループの第２押圧部材（１２）は、空
気圧シリンダ（４７）によって駆動される２対の挟み部
材（４３）を備えており、シリンダ（４７）のピストン
は、降下時に（図６参照）、挟み部材（４３）を開き、
上昇時に（図７参照）、挟み部材（４３）を閉じ位置に
維持する図示しないスプリングによって、挟み部材（４
３）を閉じ位置に復帰させる、２つのアーム（４８）に
二股に分けられている。

【００３０】各対の挟み部材（４３）は、連結されたレ
バー（４４）の２つのアームのそれぞれの端部に設けら
れ、他方の端部にはカム（２０）（２１）それぞれに接
触させられ得るホイール（４５）が設けられており、第
３ステーションにおける作動時に、挟み部材（４３）を
支えているレバーのアーム（４４）の端部を分離させ
る。この分離によって、挟み部材（４３）間に保持され
た袋（２２）の底は、図１４の上位置に見ることができ
るように、開かれ、こうして、袋（２２）に物を充填す
ることを容易にする開き動作を作り出す。一旦カム（２
０、２１）の動作が終わると、アーム（４４）の端部
は、復帰スプリング（４６）の動作によって、一緒に戻
る。

【００３１】熱溶着シート（１３）の接触手段（１８）
および溶着手段（１７）（図８、９、および１０参照）
は、それぞれの空気圧シリンダ（５０）によって駆動さ
れる１対のジョー（４９）を備えている。各ジョー（４
９）は、圧力板（５１）および熱による溶着ヘッド（５
２）を支えており、これら圧力板および溶着ヘッドは他
方のジョー（４９）のそれらと互いに対向している。全
体ユニットは、最初に第２ステーションにおいてジョー
（４９）が開かれた状態に配置され、そしてその内側
に、折畳み手段（１５）によってＶ字形状に折畳まれた
シート（１３）を受けるように適合されて、袋の口がシ
ート（１３）の内部に配置される。それで、ジョー（４
９）が閉じられると、圧力板（５１）がそれらに対し
て、袋の口を閉じるＶ字形状の熱溶着シート（１３）を
押圧し、お互いに対向する溶着ヘッド（５２）が、熱溶
着シート（１３）を加熱して、折畳みの両側を一緒に溶
着する。

【００３２】下側回転プレート（２３）は、角度的に９
０度ごとに離された位置に配置された、４つのグループ
の第３押圧部材（５３）を含んでいる。

【００３３】前記第３押圧部材（５３）の各々は、連結
される２つのアーム（５４）を備えており、アームは、
その２つの内端の近傍で、下側回転プレート（２３）の
各定点（５５）のまわりで回転するようになっている。
各アームには、対応するカム（５８）によって動かされ
得るホイール（５６）（５７）が設けられており、上記
の連結されたアーム（５４）が第１の種類のレバーとし
て作用するように実行する。

【００３４】一のグループの第３押圧部材（５３）を規
定する各対のアーム（５４）が第１ステーションに入
り、両アーム（５４）の間に袋（２２）の口が持ってい
かれる。両アーム（５４）は、第２および第３ステーシ
ョン間の中間位置で分離されるまで一緒に保たれ、第１
ステーションに帰るまで分離した状態が維持される。こ
の第１ステーションで、それらは、新しい動作サイクル
の初期に閉じるために、カム（５８）の移動可能部によ
って駆動される。

【００３５】本発明の対象の実施においては、経験およ
び技量によって示される細部の変形のすべてが、特に補
足的な動作フェーズや付属的な特性の他の状態に関し
て、加えられ得ることに留意する必要がある。特許請求
される装置の本質について互換性を有する詳細部の変形
もまた、導入することができ、このように変形されたも
のは特許請求の範囲の技術思想内に含まれる。

【００３６】

【発明の効果】以上述べたように、本発明のメッシュ織
物の連続的ロールからメッシュ織物の袋を製造し、充填
し、および閉じるための装置によれば、とりわけ、メッ
シュ織物の袋に産品を詰める作業において、より大きな
速度および生産性を与える利点を提供し、固有の費用を
減らし、収益性を増大することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 管状のメッシュ織物の供給が示される第４ス
テーションに対応した、装置の概略正面図である。

【図２】 図１に類似して示され、第１および第２押圧
部材のそれぞれの位置に対応して、パスを示す図であ
る。

【図３】 第１および第２押圧部材のそれぞれの位置に
対応して、図１に相似して見られるパスを示す図であ
る。

【図４】 第１押圧部材の拡大された概略の正面図であ
る。

【図５】 第１押圧部材の拡大された概略の側面輪郭を
示す図である。

【図６】 第２押圧部材の挟み部材の概略拡大正面図で
ある。

【図７】 第２押圧部材の挟み部材の概略拡大正面図で
ある。

【図８】 熱溶着シートの供給デバイスが示されている
第１ステーション対応した、装置の概略正面図である。

【図９】 図８のIXに応じた図である。

【図１０】 熱溶着シートの折り畳み手段および搬送手
段の概略拡大正面図である。

【図１１】 装置のパスと移動手段とを示す正面図であ
る。

【図１２】 装置のパスと移動手段とを示す平面図であ
る。

【図１３】 下側回転プレートの平面図である。

【図１４】 上側回転プレートの平面図である。

【符号の説明】

１…フレームワーク、 ７…ロール、 １０…メッシュ織物、 １１…第１押圧部材、 １２…第２押圧部材、 １３…熱溶着シート、 １４…ロール、 １５…折畳み手段、 １７…溶着手段、 １８…接触手段、 １９…切断手段、 ２０、２１…カム、 ２２…袋。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−179444（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−99917（ＪＰ，Ａ) 実用新案登録3052908（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B65B 1/00 B65B 9/06

Claims (7)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定の手段により袋の底部が閉じられ、
   袋の口を閉じるように自身の上に覆いかぶさって折られ
   る熱溶着シートにより袋の頂部が閉じられる管状のメッ
   シュ織物（１０）部分を備えた逆さの袋（２２）を製作
   するタイプの、メッシュ織物の連続的なロール（７）か
   らメッシュ織物の袋を製造し、充填し、および閉じるた
   めの装置であって、 円周方向に角度的に９０度ごとに離されて配置された、
   第１〜第４の４つの作業ステーションを含んでおり、 ａ） 第１作業ステーションは、メッシュ織物の供給ス
   テーションであって、メッシュ織物を、管状のメッシュ
   織物のロール（７）から上方へ引き出して、上方位置で
   メッシュ織物を保持する第２押圧部材（１２）に送る第
   １押圧部材（１１）と、袋に対応する部分にメッシュ織
   物をカットする切断手段とを備え、 ｂ） 第２作業ステーションは、熱溶着シートの供給ス
   テーションであって、大きな長さを有するロール（１
   ４）の形態で構成された、広げられ平らな熱溶着シート
   （１３）の供給デバイスと、熱溶着シートを長手方向に
   中央で折畳んでＶ字形状にする折畳み手段（１５）と、
   熱溶着シートの溶着手段（１７）と、Ｖ折畳みの内側に
   袋の口を受けるための位置に熱溶着シートを配置し、自
   身にかかる圧力の下で熱溶着シートを閉じるようにし
   た、熱溶着シートに接触する接触手段（１８）と、管状
   のメッシュ織物の幅より若干大きい長さに熱溶着シート
   の端部をカットする切断手段（１９）とを備える、袋の
   口の閉じ手段を有し、 ｃ） 第３作業ステーションは、逆さの状態で袋を物で
   満たすための充填ステーションであって、第２押圧部材
   （１２）を分離するための調節が可能で袋の底部の開き
   を決定するカム（２０、２１）と、袋を支持する下方支
   持手段と、袋の底部を経由して袋を満たす充填手段とを
   備え、 ｄ） 第４作業ステーションは、ベルトストリングを結
   んで、袋の底部を閉じ、充填されシールされた袋を荷降
   ろすためのステーションであって、袋のまわりにベルト
   ストリングを結び付け、袋を伸ばすためのデバイスと、
   袋の底部をシールするためのデバイスと、第２押圧部材
   を開き、充填されシールされた袋を荷降ろすためのデバ
   イスとを備えた、ことを特徴とする装置。
2. 【請求項２】 支持用のフレームワーク（１）を含んで
   おり、 フレームワーク（１）には、回転はしないが高さ方向に
   複数の位置をとることができる水平なプラットホーム
   （２４）によって支えられた下側の水平な回転プレート
   （２３）と、上側の水平な回転プレート（２５）とが設
   けられ、 上側および下側の両回転プレートは、間欠的な円運動に
   応じた回転運動に引き入れられ、 上記作業ステーションに対応した戻り止めが設けられ、 前記円運動は、間欠的に回転する電気モータ（２７）に
   よって駆動される鉛直な中央軸（２６）により与えら
   れ、 前記中央軸は、上側の回転プレートと一体化されるとと
   もに、下側の回転プレートおよびプラットホームを通過
   して伸延しており、 プラットホームには、自身の軸のまわりに回転可能な、
   ねじが形成された複数のスピンドル（２９）のそれぞれ
   に螺合されるナット（２８）が設けられ、スピンドルの
   同時に起こる回転によって、プラットホームと共に下側
   の回転プレートは、高さの異なった位置をとることが可
   能とされ、 前記ねじが形成されたスピンドルは、モータ（３０）に
   よって駆動され、モータのピニオンが、各スピンドルに
   一体化された各歯付きホイール（３２）と噛合する歯付
   きチェーン（３１）を作動するようにした、ことを特徴
   とする請求項１に記載の装置。
3. 【請求項３】 第１ステーションの第１押圧部材（１
   １）は、管状のメッシュ織物を開く開き部（３４）と押
   圧デバイス（３５）とを本質的に備えた、鉛直方向に移
   動可能なキャリッジ（３３）を有し、 開き部（３４）は、下方に向かって互いに近接する横向
   側部（３７）を有する長くて平らにされたボディにより
   形成されており、管状のメッシュ織物（１０）の内側に
   入れられて、キャリッジに固定された軸上に設けられる
   ２対の自由に回転するローラ（３８、３９）のエッジに
   より、本質的にフローティング位置に支持されるように
   なっており、 押圧デバイスは、管状のメッシュ織物（１０）が通過す
   るチューブ（４０）と、空気圧シリンダ（４２）により
   駆動されチューブを横切って通る横断ピン（４１）とを
   本質的に有しており、横断ピンは、メッシュ織物を固定
   する所定位置でチューブ内に導入されて、該メッシュ織
   物を押圧するようにした、ことを特徴とする請求項１に
   記載の装置。
4. 【請求項４】 上側の水平な回転プレート（２５）は、
   角度的に９０度ごとに離された位置に配置された４つの
   グループの第２押圧部材（１２）を備え、 各第２押圧部材は、空気圧シリンダによって駆動され
   る、並べられた２対の挟み部材（４３）を有し、 各挟み部材は、連結されたレバー（４４）の２つのアー
   ムのそれぞれの端部に設けられ、他方の端部には対応す
   るカムによって駆動させられ得るホイール（４５）が設
   けられており、第３ステーションにおける作動時に、挟
   み部材を支えているレバーのアームの端部を分離させる
   ようにした、ことを特徴とする請求項１に記載の装置。
5. 【請求項５】 第２ステーションにおける熱溶着シート
   （１３）の接触手段（１８）および溶着手段（１７）
   は、それぞれの空気圧シリンダ（５０）によって作動さ
   れる一対のジョー（４９）を備え、 各ジョーは、圧力板（５１）および熱による溶着ヘッド
   （５２）を支えており、これら圧力板および溶着ヘッド
   は他方のジョーのそれらと互いに対向し、 前記接触手段および溶着手段は、全体ユニットが最初に
   第２ステーションにおいてジョーが開かれた状態に配置
   され、その内側に、折畳み手段（１５）によってＶ字形
   状に折畳まれたシート（１３）を受けるように適合され
   て、袋の口がシートの内部に配置され、それでジョーが
   閉じられると、圧力板（５１）が該圧力板の間で袋の口
   を閉じるＶ字形状の熱溶着シートを押圧し、お互いに対
   向する溶着ヘッドが、熱溶着シートを加熱して、Ｖ字形
   状の折畳みの両側を一緒に溶着するようにした、ことを
   特徴とする請求項１に記載の装置。
6. 【請求項６】 下側回転プレート（２３）は、角度的に
   ９０度ごとに離された位置に配置された、４つのグルー
   プの第３押圧部材（５３）を含んでおり、 前記第３押圧部材の各々は、連結される２つのアーム
   （５４）を備え、 これらのアームは、その２つの内端の近傍で、下側回転
   プレートの各定点（５５）のまわりで回動可能とされ、 各アームには、対応するカム（５８）によって作動され
   得るホイール（５６、５７）が設けられて、上記アーム
   が第１の種類のレバーとして動かされるように実行さ
   れ、 一のグループの第３押圧部材を規定する各対のアームが
   第１ステーションに入り、両アームの間に袋の口が持っ
   ていかれてから、両アームは、第２および第３ステーシ
   ョン間の中間位置で分離されるまで閉じて保たれ、第１
   ステーションに帰るまで分離した状態が維持され、この
   第１ステーションで、両アームは、新しい動作サイクル
   の初期において閉じるために、カムの移動可能部によっ
   て作動されるようにした、ことを特徴とする請求項１に
   記載の装置。
7. 【請求項７】 第３ステーションにおける袋を支持する
   下方支持手段は、袋（２２）が順番に充填手段の下方に
   位置するときに袋の下方に配置される水平テーブルを本
   質的に備え、 水平テーブルは、空気圧シリンダの動作によって、充填
   動作の初期に最も高い位置にあって袋を物で充填する間
   に降下するように、第３および第４ステーション間に配
   置される固定された水平支持面と同じ高さになるまで、
   各動作サイクルにおいて鉛直方向の降下移動が与えら
   れ、 前記固定された水平支持面は、袋が第４ステーションに
   配置された荷降ろし手段に到達するまで、満たされた袋
   を保持するのを助けるために適合されるようにした、こ
   とを特徴とする請求項１に記載の装置。