JP3483529B2 - シリンダー用高靱性内面硬化材 - Google Patents

シリンダー用高靱性内面硬化材

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    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22FCHANGING THE PHYSICAL STRUCTURE OF NON-FERROUS METALS AND NON-FERROUS ALLOYS
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック等の
射出成形機用シリンダーに遠心ライニング法を用いて溶
着される内面硬化材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチック等の射出成形機用シリンダ
ーの内面には、樹脂または樹脂に加えられた添加材等に
よる摩耗や腐食を防止するために、耐摩耗性と耐食性と
を兼ね備えた合金が遠心ライニング法により溶着されて
いる。
【0003】この遠心ライニングに使用される内面硬化
材は、これまでに数多くの合金があるが、その一例とし
て本発明者等は特公平3−56300号において重量で
Cr18〜24%、B 3.0〜3.5%、Si 1.0
〜4.0%、Mo 0.5〜5.0%、Cu 0.5〜
5.0%、W 5%以下、Ni 3.0%以下、Fe2.
0%以下、C 0.5%以下、残部Co及び不可避的不
純物からなるシリンダー用Co基内面硬化材の組成を開
示し、このライニング層の耐摩耗性と耐食性がともに優
れていることも合わせて開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年、プラス
チック材料の高性能化にともない、プラスチックの射出
成形は成形温度 約350℃、成形圧力 約2500k
gf/cm2という、より高温かつ高圧力での稼動が多
くなってきている。このような高温高圧下で使用される
射出成形機用シリンダー内面の遠心ライニング層は、と
きにより短時間の稼動でライニング層に割れが発生する
欠点があった。
【0005】そこで、本発明では前記特公平3−563
00号に開示されているシリンダー用Co基内面硬化材
の耐摩耗性と耐食性、並びに遠心ライニング性を阻うこ
となく、より高温高圧下での使用に耐えるシリンダー用
内面硬化材を提供することを目的としている。このため
には、内面硬化材の高温における靱性をできるだけ高め
るという課題が生じる。
【0006】これには、次記の2つの理由によってい
る。先ず、第1は射出成形機が使用される際の成形温度
域において、内面硬化材の靱性が低下するようであれ
ば、この合金によって形成される遠心ライニング層の靱
性も同様に低下し、遠心ライニング層は割れを発生する
確率が高くなる。従って、高温時の靱性はできるだけ高
いことが望ましい。
【0007】次に、第2は、シリンダー本体の強度向上
のためである。シリンダー本体は、通常クロムモリブデ
ン鋼(JIS SCM440)が使用されるが、遠心ライ
ニングを行うに際し、1050℃〜1200℃の所定温
度まで加熱され、遠心ライニング処理後、約900℃〜
室温まで徐冷または炉冷される。このような冷却条件の
ため、シリンダー本体は焼きなましの状態となり、その
強度は高温高圧下で使用されるシリンダー本体としては
十分ではない。シリンダー本体の強度向上のためには、
遠心ライニング処理後、約900℃からシリンダー本体
を強制空冷等で冷却することができれば、その目的は達
成される。
【0008】しかし、この場合シリンダー本体とライニ
ング層との間に温度差による熱収縮の差が生じ、ライニ
ング層内に応力が発生する。若し、この応力にライニン
グ層が耐えることができなければ、ライニング層には割
れが発生する。従って、シリンダー本体の強度を高める
ためには、内面硬化材の高温時の靱性はできるだけ高い
ことが望ましい。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の観
点から前記のシリンダー用Co基内面硬化材の高温時の
靱性を向上させることを種々検討した結果、このシリン
ダー用Co基内面硬化材に含まれていたNi量を極力下
げることと微量のAlを添加することにより、この合金
の高温時の靱性が著しく向上することを見い出した。そ
してこの知見をもとに、高温高圧下の使用においても割
れの生じない遠心ライニング層を形成するためのシリン
ダー用高靱性内面硬化材を完成させた。
【0010】本発明に係わるシリンダー用高靱性内面硬
化材は、重量でCr 18〜24%、B 2.8〜3.5
%、Si 1.0〜4.0%、Mo 0.5〜3.0%、
Cu0.5〜3.0%、W 1.0〜 5.0%、Ni
0%または0超過〜0.1%、Al 0.05〜0.1
5%、C 0%または0超過〜0.5%、Fe 0%また
は0超過〜2.0%、[O] 0%または0超過〜0.1
5%、残部Co及び不可避的不純物からなることを特徴
としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるシリンダー用
高靱性内面硬化材の合金組成(重量%)の限定理由につ
いて説明する。
【0012】Cr(18〜24%) CrはCoを主体とするマトリックスに固溶して、合金
の耐食性を向上させる。Cr添加量の増加により、対硝
酸耐食性が向上するが、18%未満では効果が少ない。
一方、24%を超えるとクロム硼化物の晶出量が多くな
り、合金の固液共存域が広がって、遠心ライニングを行
う際、好ましくない。従って、その含有量を18〜24
%に定めた。
【0013】B(2.8〜3.5%) BはCoとCrとを主体とする高硬度の硼化物を形成
し、合金の硬さを高め、耐摩耗性を向上させる。また、
この硼化物とCo固溶体と共晶反応により合金の融点を
下げる働きもする。B2.8%未満では、合金の硬さが
不足することと亜共晶組成となり合金の固液共存域が広
がり好ましくない。一方、3.5%を超えると合金の硬
さが上昇しすぎ、靱性が低下することと過共晶組成とな
り、合金の固液共存域が広がり好ましくない。従って、
その含有量を2.8〜3.5%に定めた。
【0014】Si(1.0〜4.0%) SiはCoに固溶して合金の硬さを高め、耐摩耗性を向
上させるとともに耐食性も向上させる。Si1.0%未
満ではその効果が十分でなく、一方4.0%を超えると
合金の硬さが高くなり、靱性が低下するので好ましくな
い。従って、その含有量を1.0〜4.0%に定めた。
【0015】Mo(0.5〜3.0%)、Cu(0.5
〜3.0%) Mo,CuはともにCoに固溶して合金の耐食性、特に
対塩酸耐食性を向上させる。Mo,Cuがともに0.5
%未満では、対塩酸耐食性の改善効果は不十分であり、
一方、3.0%を超えると添加量の割には改善効果が認
められず、しかも合金の固液共存域が広がり好ましくな
い。従って、その含有量をともに0.5〜3.0%と定
めた。
【0016】W(1.0〜5.0%) WはCo中に固溶して合金の強度を高め、しかも耐食性
及び耐摩耗性向上にも寄与する。W1.0%未満ではそ
の効果が十分でなく、一方5.0%を超えるとWを主体
とする硼化物が形成され、合金の靱性を低下させるので
好ましくない。従って、その含有量を1.0〜5.0%
に定めた。
【0017】Ni(0%または0超過〜0.1%) NiはCo中に少量含まれることが多いため、Niの影
響を調べた。図1に、Cr 21%、B 3.0%、Si
2.0%、Mo 1.0%、Cu 1.0%、W 4.
0%、C 0.08%、Fe 1.5%、Co残部の組成
を有するCo基合金とこれにNiを少量含有させた合金
とを、1200℃まで加熱溶融し、鋳造して得た試料の
シャルピー衝撃値を示す。
【0018】図1からわかるように、Ni 0%の合金
から得られた試料は、Niを含有した合金からのそれら
よりもシャルピー衝撃値が高く、かつ高温になるに従
い、その衝撃値は増加する。一方、Niを含有した合金
から得られた試料は、Niの含有量が多くなるに従い、
その衝撃値は低下し、かつ、高温での衝撃値の増加も見
られない。
【0019】Ni含有による衝撃値の低下は、合金中に
Niを主体とする硼化物が形成され、この硼化物が脆弱
であるため、合金の靱性を低下させるためと考えられ
る。このように、Niは合金の靱性を阻害するので0%
が最も好ましい。しかし、この合金の原料となるCoの
純度等も考慮して、Ni 0超過〜0.1%では実質的
に靱性を阻害しない範囲として許容できる。従って、そ
の含有量を0%または0超過〜0.1%と定めた。
【0020】Al(0.05〜0.15%) Alは遠心ライニング処理工程で合金が溶融した際に、
脱酸材としての働きをしてライニング層の靱性向上に寄
与する。
【0021】図2に、Cr 21%、B 3.0%、Si
2.0%、Mo 1.0%、Cu1.0%、W 4.0
%、C 0.08%、Fe 1.5%、Co残部の組成を
有するCo基合金と、これにAl 0.10%を含有さ
せた合金とを、1200℃まで加熱溶融し、鋳造して得
た試料のシャルピー衝撃値を示す。図2からわかるよう
に、Alを含有した合金から得られた試料は、Alを含
有しない合金からのそれよりもシャルピー衝撃値が高
く、かつ、そのバラツキも小さい。これは、試料作製時
の溶融の際、Alの脱酸作用により溶湯中の微細な介在
物が除去されるため、この試料での靱性が向上したと考
えられる。Al 0.05%未満では、その効果が不十
分であり、一方、0.15%を超えると過剰のAlによ
り合金の酸化が起こり、遠心ライニング処理工程で溶融
を阻害するため好ましくない。従って、その含有量を
0.05〜0.15%と定めた。
【0022】C(0%または0超過〜0.5%)、Fe
(0%または0超過〜2.0%) C,Feはともに合金中に含有されなくても、本発明の
合金としての性能は発揮できる。しかし、原料や溶解時
に不純物として混入のおそれがあるため、C,Feにつ
いて、その影響を調べた。その結果、Cが0.5%を超
えると合金の硬さが上昇し、靱性が低下する傾向を示
し、またFeが2.0%を超えると耐食性が低下する傾
向を示した。しかし、C 0超過〜0.5%、Fe 0超
過〜2.0%では特にその影響を認められなかった。従
って、その含有量をC 0%または0超過〜0.5%、
Fe 0%または0超過〜2.0%に定めた。
【0023】[O](0%または0超過〜0.15%) [0]は合金中に含有されなくても、本発明の合金として
性能は発揮できる。しかし、この合金を遠心ライニング
処理工程で使用する際、粉末状や粒状等の形態とするた
め、それらの表面に避けられない酸化物として[O]が
含有される。そこで、[O]についてその影響を調べた。
その結果、[O]が0.15%を超えると、遠心ライニン
グ処理工程での合金の溶融が阻害される傾向を示した。
しかし、[O]0超過〜0.15%では特にその影響は認
められなかった。従って、その含有量を0%または0超
過〜0.15%に定めた。
【0024】
【実施例・比較例】先ず、表1に示す通り、本発明の合
金(試料 No.1〜4)と比較例として従来公知のCo基
合金(試料 No.5〜7)及び従来公知のNi基合金(試
料 No.8)についてシャルピー衝撃試験(400℃及び
600℃)と遠心ライニング後の急冷割れ試験を行っ
た。
【0025】各試料は、原料にCo、Cr、Co−B、
Si、Mo、Cu、W、Ni、Al、Fe、Mn、Cr
−Cを用いて、表1の組成になるよう配合し、高周波溶
解炉により、Ar雰囲気中で、1450℃まで加熱溶解
し、N2ガスアトマイズ法により粉末にした。尚、試料
No.1〜6に用いた原料のCo、Co−Bは高純度品を
用いた。また、試料 No.1〜4及び6のAlはアトマイ
ズ直前の溶湯に所定量添加した。さらにまた、表1の合
金組成のうちAlと[O]は得られた粉末の分析値であ
り、その他は配合値である。得られた粉末を用いて、シ
ャルピー衝撃試験片を作製した。
【0026】各試料の粉末150gをAr雰囲気炉中
で、その液相線温度+30℃まで加熱溶融し、12mm
×12mm×75mmのシエル鋳型中に鋳造、その鋳造
片を10mm×10mm×55mm、Uノッチ付のJI
S 3号試験片に仕上げた。試験片は、400℃及び6
00℃に保持された電気炉中で均熱後、シャルピー衝撃
試験を行った。
【0027】表2からわかるように、本発明の合金は比
較例の合金よりもシャルピー衝撃値が高く、しかも40
0℃のときよりも600℃のときの方が高くなるという
特徴がある。
【0028】外径 100mm、内径 24mm、長さ
200mmのクロムモリブデン鋼(JIS SCM44
0)の管内に各試料粉末 250gを入れ、その両端に
鋼製の蓋を溶接して遠心ライニング用供試材を作製し
た。尚、この供試材の蓋の一方は、中央に径 6mmの
孔をあけてある。この供試材を、その中に入れてある試
料粉末の液相線温度+30℃まで、炉中で加熱昇温し
た。この加熱昇温中は、供試材の蓋に設けられた孔か
ら、Arガスを流しこみ内部の酸化を防いだ。
【0029】その後、供試材を高速回転機に取り付け、
約2000rpmの回転を与え、遠心ライニングを行っ
た。冷却は遠心ライニング温度から約900℃まで放冷
し、その後、外部をブロアーにより強制空冷して約50
0℃まで冷却、その後は放冷した。
【0030】こうして遠心ライニングが終了した供試材
を切断し、ライニング層中の割れ発生状況を調べた。表
2からわかるように本発明の合金では、割れが全く発生
していなかったのに対して、比較例の合金では、割れ数
に多少の差があるもののいづれの試料においても発生し
ていた。このことにより、本発明の合金は高温での靱性
が優れているため、シリンダー本体の鋼管を比較的速く
冷却したときに発生する応力に十分耐え得ることが確認
された。
【0031】次に、本発明の合金 試料No.1を用い
て、実際の射出成形機用シリンダーを作製して、実機試
験を行った。シリンダー本体となる鋼管は外径 120
mm、内径 32mm、長さ 1000mmのクロムモリ
ブデン鋼(JIS SCM440)を用いた。この管内
に試料No.1の粉末4.5kgを入れ、管両端に鋼製の
蓋を溶接して遠心ライニング用素管を作製した。尚、こ
の蓋の一方の中央には径 6mmの孔をあけてある。こ
うして得られた遠心ライニング用素管を遠心ライニング
処理した。
【0032】遠心ライングは、前記と同じ条件で行っ
た。遠心ライニングが終了した素管は、機械加工によ
り、外径 106mm、内径 28mm、長さ 807m
mに仕上げた。内面のライニング層はカラーチェックに
より割れのないことが、内視鏡観察により確認された。
このようにして仕上げられたシリンダーを用いて射出成
形実機試験を行った。
【0033】成形材には、PPS樹脂にガラス繊維50
%を混入したものを用い、成形温度350℃、成形圧力
2500kgf/cm2の条件で行った。約30万ショ
ット後、シリンダーの状況を調査した結果、ライニング
層に割れは見られず、またシリンダー本体の形状にも異
常は認められなかった。さらにまた、ライニング層表面
の摩耗も最も大きな部分でも15μm以下で、また使用
上問題のない状態であり、かつ腐食は全く見られなかっ
た。
【0034】この結果は、従来公知のCo基及びNi基
内面硬化材の遠心ライニング層では数万ショットまたは
それ以下で割れが発生することが多いのに比べて、大幅
に耐久性が向上していることを示している。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【発明の効果】以上詳記した通り、本発明の合金は特に
高温での靱性に優れており、しかも耐摩耗性、耐食性に
も優れている。従って、本発明の合金を用いて、内面に
遠心ライニング層を形成させた射出成形機用シリンダー
は、高温高圧下での使用において、その耐久性が飛躍的
に伸び、その経済的効果も極めて大きい。また、本発明
の合金粉末を用いてHIP法により内面硬化層を形成す
ることもできる。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明合金におけるNi含有量とシャルピー
衝撃値の関係を示した図である。
【図2】 本発明合金におけるAl含有量とシャルピー
衝撃値の関係を示した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−139737(JP,A) 特開 昭60−13043(JP,A) 特開 平5−84592(JP,A) 特開 昭53−85712(JP,A) 特開 昭60−200937(JP,A) 特開 昭61−26739(JP,A) 特開 平5−131289(JP,A) 特開 平7−88912(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 19/07 B29C 45/17

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量でCr 18〜24%、B 2.8〜
    3.5%、Si 1.0〜4.0%、Mo 0.5〜3.
    0%、Cu 0.5〜3.0%、W 1.0〜5.0%、
    Al 0.05〜0.15%、残部Co及び不可避的不
    純物からなるシリンダー用高靱性内面硬化材。
  2. 【請求項2】 重量でCr 18〜24%、B 2.8〜
    3.5%、Si 1.0〜4.0%、Mo 0.5〜3.
    0%、Cu 0.5〜3.0%、W 1.0〜5.0%、
    Ni 0超過〜0.1%、Al 0.05〜0.15%、
    C 0超過〜0.5%、Fe 0超過〜2.0%、[O]
    0超過〜0.15%、残部Co及び不可避的不純物から
    なるシリンダー用高靱性内面硬化材。
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