JP3483450B2 - Icカード用コネクタ装置 - Google Patents

Icカード用コネクタ装置

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JP3483450B2
JP3483450B2 JP01252298A JP1252298A JP3483450B2 JP 3483450 B2 JP3483450 B2 JP 3483450B2 JP 01252298 A JP01252298 A JP 01252298A JP 1252298 A JP1252298 A JP 1252298A JP 3483450 B2 JP3483450 B2 JP 3483450B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICカードを抜き
差しして使用される機器に装着されるICカード用コネ
クタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ICカード用コネクタ装置は通常、IC
カード内のソケットコンタクトに接続させるための多数
本のピンコンタクトをピンハウジングに配設して成るピ
ンヘッダ部や、抜き差し時のICカードをガードするフ
レームや、挿着状態のICカードをピンコンタクトから
排出させるためのイジェクト機構部等を備えて概略構成
されており、ハウジングとフレームを一体成型品とした
ものも知られている。
【0003】従来より、前記イジェクト機構部を、フレ
ームの外側面にICカードの抜き差し方向に沿って往復
動可能に保持されたプッシュロッドと、フレーム若しく
はピンハウジングに回動自在に支承されたイジェクトレ
バーとで構成し、該イジェクトレバーの一端部をプッシ
ュロッドに係合させたものが広く採用されている。この
ようなイジェクト機構部を備えたICカード用コネクタ
装置にあっては、ICカードの挿着状態でプッシュロッ
ドを押し込むと、このプッシュロッドに連動して回転す
るイジェクトレバーの爪部がICカードを手前へ押圧す
るとこにより、ICカードを手指で簡単に抜き取ること
ができるが、突出状態のプッシュロッドの誤操作により
接続中のICカードが意に反して排出されてしまうとい
う難点がある。
【0004】これに対し、実開平6ー13072号公報
に開示されたICカード用コネクタ装置は、プッシュロ
ッドとスライドプレート間をリンク結合する第1及び第
2の伝達レバーと、第1の伝達レバーに軸支されて第2
の伝達レバーと係脱可能な第3の伝達レバーと、該プッ
シュロッドを押し込み位置と第1の突出位置に保持可能
なハート型カム機構とを備えており、プッシュロッドの
突出量に応じて該プッシュロッドの押し込み力がスライ
ドプレートへ選択的に伝達されるように構成されてい
る。即ち、ICカードの挿着状態において、プッシュロ
ッドは押し込み位置に保持されており、第3の伝達レバ
ーは第2の伝達レバーと係合していないが、プッシュロ
ッドをハート型カム機構によって第1の突出位置まで突
出させた後、更に手前の第2の突出位置に引くと、その
第2の突出位置で第3の伝達レバーが第2の伝達レバー
に係合するため、この状態でプッシュロッドを押し込み
位置方向へ押圧すると、その押圧力が各伝達レバーを介
してスライドプレートに伝達され、スライドプレートが
ICカードを手前側に押圧する。従って、ICカードの
接続中はプッシュロッドを押し込み位置に保持し、IC
カードの排出時のみにプッシュロッドを第2の突出位置
まで突出させることにより、ICカードが意に反して排
出されることを防止できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記公報
に開示されたICカード用コネクタ装置によれば、IC
カードの接続中はプッシュロッドを押し込み位置に保持
し、ICカードの排出時のみにプッシュロッドを突出さ
せるように構成されているため、ICカードが意に反し
て排出されることを防止でき、また、ICカードの排出
を要望していないのに拘わらずプッシュロッドを誤って
突出させてしまった場合は、プッシュロッドを第2の突
出位置まで引かずに第1の突出位置から押し込むと、I
Cカードを排出させることなくプッシュロッドが再び押
し込み位置に保持されるため、その操作性を向上させる
ことが出来る。
【0006】しかしながら、プッシュロッドとスライド
プレートとの間にリンク結合された3つの伝達レバーを
介設し、これら各伝達レバーの姿勢によってプッシュロ
ッドの押圧力をスライドプレートへ伝達又は遮断するよ
うになっているため、各伝達レバーを回動させる広いス
ペースが必要となり、ICカード用コネクタ装置の小型
化が妨げられるという問題がある。また、このような理
由から各伝達レバーは必然的にICカード挿入口の天面
または底面側に配置せざるを得ず、特に、2枚以上のI
Cカードを抜き差し可能なICカード用コネクタ装置の
場合、複数組の各伝達レバーを十分なスペースを確保し
て上下方向に積層しなければならないため、ICカード
用コネクタ装置が高さ方向にも大型化するという問題が
発生する。更に、通常のイジェクト動作時に、押し込み
位置に保持されたプッシュロッドを第1の突出位置まで
突出させる操作と、第1の突出位置にあるプッシュロッ
ドを第2の突出位置まで引き出す操作と、第2の突出位
置まで突出させたプッシュロッドを押し込みの位置に押
し込む操作という3回の操作を必要とするため、頻繁な
操作を必要とする通常時のイジェクト操作が煩雑になる
という問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の第1の解決手段として、ICカードを抜き差し可能に
支持するフレームと、押し込み位置と突出位置に往復動
作可能なプッシュロッドと、該プッシュロッドに回動可
能に取り付けられた1個の伝達ピンと、該伝達ピンが係
合されて前記プッシュロッドを押し込み位置に保持する
ハート型カム溝からなるロック機構と、前記伝達ピンと
係脱可能で、往復移動可能な駆動板と、前記プッシュロ
ッドに回動可能に取り付けられた摘みとを有し、前記ロ
ック機構を、並設された第1と第2の2個のハート型カ
ム溝で構成して、前記1個の伝達ピンを回動させて前記
第1と第2のハート型カム溝にトレースさせ、ICカー
ドが差し込み時は、前記プッシュロッドが前記伝達ピン
のロック機構により押し込み位置にあって、この状態
で、前記プッシュロッドの第1のプッシュ動作で、前記
伝達ピンのロック機構が解除されて前記プッシュロッド
が突出位置に移動し、この突出位置で、前記プッシュロ
ッドの第2のプッシュ動作で、前記駆動板と対峙状態に
ある前記伝達ピンが前記第1のハート型カム溝内をトレ
ースして、前記伝達ピンで前記駆動板を移動させて、該
駆動板を介してICカードを排出するようにした構成を
備えると共に、前記プッシュロッドが突出位置にある
時、前記摘みを回動させて前記伝達ピンを第1のハート
型カム溝から第2のハート型カム溝へ移行させ、しかる
後、前記プッシュロッドプッシュ動作した時、前記伝
達ピンが前記第2のハート型カム溝内をトレースすると
共に、前記伝達ピンと前記駆動板との対峙状態が解除さ
れて、ICカードの排出解除を行うようにした構成とし
た。また、第2の解決手段として、前記第1と第2のハ
ート型カム溝の隣り合うカム溝の一部を共用させて、並
設した前記第1と第2のハート型カム溝を構成した。
【0008】また、第の解決手段として、前記プッシ
ュロッドが押し込み位置にある時、前記伝達ピンは前記
第1のハート型カム溝によりロック状態にあって、前記
伝達ピンと前記駆動板とは非対峙状態にあり、この押し
込み位置の状態で前記プッシュロッドをプッシュ動作し
た時、前記伝達ピンは前記前記プッシュロッドと共に移
動すると共に、前記第1のハート型カム溝内をトレース
して、前記伝達ピンが前記駆動板と対峙状態となって突
出位置となり、また、この突出位置で、前記摘みの回動
によって前記伝達ピンを第1のハート型カム溝から第2
のハート型カム溝へ移行させ、しかる後、前記プッシュ
ロッドをプッシュ動作した時、前記伝達ピンは前記第2
のハート型カム溝内をトレースして、前記伝達ピンが前
記第2のハート型カム溝によりロック状態となって、前
記プッシュロッドが押し込み位置となり、この押し込み
位置の状態で前記プッシュロッドをプッシュ動作した
時、前記伝達ピンは前記前記プッシュロッドと共に移動
すると共に、前記第2のハート型カム溝内をトレースし
て、前記伝達ピンが前記駆動板と対峙状態となって突出
位置となるようにした構成とした。
【0009】また、第の解決手段として、前記伝達ピ
ンは、上辺部と該上辺部の両端に形成れた折り曲げ部を
有するU字状で構成され、前記プッシュロッドには突部
を設け、前記伝達ピンの上辺部を前記突部に当接させる
と共に、前記伝達ピンの一方の折り曲げ部を前記ハート
型カム溝に係合させ、前記伝達ピンの一方の折り曲げ部
と前記突部の間で、前記伝達ピンの上辺部を弾性部材に
より弾圧するようにした構成とした。また、第の解決
手段として、U字状の前記伝達ピンは、前記上辺部の両
端に形成された前記折り曲げ部を同じ長さに形成した構
成とした。また、第の解決手段として、前記摘みの回
動時、前記弾性部材を介して前記伝達ピンを第1のハー
ト型カム溝から第2のハート型カム溝へ移行させるよう
にした構成とした。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明のICカード用コネ
クタ装置の一実施例を図1〜図22に基づいて説明する
と、図1は本発明のICカード用コネクタ装置にICカ
ードが挿着された状態を示す平面図、図2は本発明のI
Cカード用コネクタ装置にICカードが装着され、プッ
シュロッドが突出位置にある状態を示す平面図、図3は
本発明のICカード用コネクタ装置からICカードを排
出させた直後の状態を示す平面図、図4は本発明のIC
カード用コネクタ装置に係るイジェクト機構の要部の分
解図、図5は本発明のICカード用コネクタ装置に係る
フレームを示す図で、Aはその平面図、Bはその正面
図、Cはその右側面図、図6は本発明のICカード用コ
ネクタ装置に係るプッシュロッドを示す図で、Aはその
平面図、Bはその正面図、図7は本発明のICカード用
コネクタ装置に係る駆動板を示す図で、Aはその平面
図、Bはその正面図、図8は本発明のICカード用コネ
クタ装置に係る弾性部材を示す図で、Aはその平面図、
Bはその正面図、図9は本発明のICカード用コネクタ
装置に係る摘みを示す図で、Aはその平面図、Bはその
正面図、Cはその下面図、Dはその左側面図、Eは前記
AのA−A線における断面図、Fは前記BのB−B線に
おける断面図、図10は本発明のICカード用コネクタ
装置に係るイジェクト機構の要部の断面図、図11は本
発明のICカード用コネクタ装置に係り、通常時におけ
るプッシュロッドと摘みの状態を示す説明図で、Aは拡
大の要部断面平面図、Bは拡大の要部断面正面図、図1
2は本発明のICカード用コネクタ装置に係り、動作時
におけるプッシュロッドと摘みの状態を示す説明図で、
Aは拡大の要部断面平面図、Bは拡大の要部断面正面
図、図13は本発明のICカード用コネクタ装置に係
り、プッシュロッドが押し込み位置にある状態を示す説
明図で、Aはその平面図、Bはその正面図、図14は本
発明のICカード用コネクタ装置に係り、プッシュロッ
ドが突出位置にある状態を示す説明図で、Aはその平面
図、Bはその正面図、図15は本発明のICカード用コ
ネクタ装置に係り、プッシュロッドが突出位置にある状
態で摘みを動作した状態を示す説明図で、Aはその平面
図、Bはその正面図、図16は本発明のICカード用コ
ネクタ装置に係るロック機構であるハート型カム溝を示
す説明図、Aはハート型カム溝の平面図、Bはハート型
カム溝の要部断面図、図17は本発明のICカード用コ
ネクタ装置に係り、ロック機構である第1のハート型カ
ム溝における伝達ピンのトレース状態を示す説明図、図
18は本発明のICカード用コネクタ装置に係り、ロッ
ク機構である第1のハート型カム溝の各カム面の高さを
示す説明図、図19は本発明のICカード用コネクタ装
置に係り、ロック機構である第2のハート型カム溝にお
ける伝達ピンのトレース状態を示す説明図、図20は本
発明のICカード用コネクタ装置に係り、ロック機構で
ある第2のハート型カム溝の各カム面の高さを示す説明
図、図21は本発明のICカード用コネクタ装置に係る
通常のイジェクト動作を示す説明図、図22は本発明の
ICカード用コネクタ装置に係るイジェクト動作のキャ
ンセル動作を示す説明図である。
【0011】そして、本発明のICカード用コネクタ装
置は、図1〜図20に示すように、ICカード1内のソ
ケットコンタクト(図示せず)に接続させるための多数
本のピンコンタクト2を、所定の配列で圧入固定して成
るピンハウジング3と、このピンハウジング3に固定さ
れ、抜き差し時のICカード1を幅方向の両側からガイ
ドする一対のフレーム4と、一方のフレーム4に移動可
能に取り付けられたプッシュロッド5と、ピンハウジン
グ3に軸支されたイジェクトアーム6と、同じくピンハ
ウジング3に軸支された第1と第2の回動アーム7、8
等によって主に構成されており、プッシュロッド5とイ
ジェクトアーム6間には後述するイジェクト機構が配設
されている。
【0012】図1〜図3に示すように、前記ピンハウジ
ング3には、所定の間隔を持って第1の支軸9と第2の
支軸10が設けられており、第1の支軸9にイジェクト
アーム6の一端が回転可能に支承されている。そして、
このイジェクトアーム6には、連結孔6aと係合部6b
とが形成されており、係合部6bはピンハウジング3の
外方へ突出している。また、第1の回動アーム7も第1
の支軸9に回動可能に支承されており、ICカード1を
押し出すための爪片7aと、イジェクトアーム6の連結
孔6a内に突出する舌片7bとが形成されている。ま
た、第2の回動アーム8は、第2の支軸10に回転可能
に支承されており、ICカード1を押し出すための爪片
8aと、イジェクトアーム6の連結孔6a内に突出する
舌片8bとが形成されている。
【0013】次に、イジェクト機構の構成を説明する
と、実施例に示すICカード用コネクタ装置は、一対の
フレーム4の内側面に形成されたガイド溝4aに沿って
ICカード1を抜き差し可能で、一方のフレーム4の外
側面にICカード1を排出するためのプッシュロッド5
が具備されている。ここでは図示していないが、このよ
うな構成を備えた複数個が上下に積層されて、ICカー
ド用コネクタ装置が構成されるものである。
【0014】特に、図4、図5、及び図16〜図20に
示すように、フレーム4の外側面には一対のガイド突部
4b,4cが設けられており、また、これらガイド突部
4b,4cの間には、ロック機構を構成する第1と第2
のハート型カム溝11、12が刻設されている。そし
て、第1のハート型カム溝11と第2のハート型カム溝
12は、互いに隣り合うカム溝の一部を共用させて並設
されており、即ち、この第1と第2のハート型カム溝1
1、12は、高さの異なるカム面を有し、両者はカム面
A1、H、E1とカム面D1の一部を共用する形で構成
されると共に、カム面D1とカム面D2の間に、カム面
D2に行くに従って漸次高くなって傾斜したカム面Jを
設けることにより、第1と第2のハート型カム溝11、
12を繋いでいる。
【0015】また、フレーム4の外側面には、駆動板1
3が往復移動出来るように保持されており、図7に示す
ように、この駆動板13は、フレーム4の一方のガイド
突部4bに挿入されるガイド孔13aを有する。また、
駆動板13には、折り曲げ部を有する受け部13bと、
係合孔13cとを有し、受け部13bは、折り曲げ部が
第1のハート型カム溝11に嵌合されてカム面C1,D
1の真上を往復移動すると共に、係合孔13cには、イ
ジェクトアーム6の係合部6bが係合している。
【0016】また、フレーム4の外側面には駆動板13
の上からプッシュロッド5が組み込まれており、このプ
ッシュロッド5は、フレーム4のガイド突部4bによっ
てICカード1の抜き差し方向に沿って往復移動できる
ように保持されている。また、プッシュロッド5の一端
には、図9、図11、図12に示すような摘み14が取
り付けられており、この摘み14は、合成樹脂の成型品
から成り、上下二段に形成された孔14a、14bと、
上壁から上段の孔14aまで貫通して設けられた嵌合孔
14cと、下面に設けられた突部14dと、側部に一体
に設けられたバネ部材14eとを有している。そして、
摘み14の入口が広くなった係合孔14aには、プッシ
ュロッド5の先端部が嵌合されて、図11、図12に示
すように、プッシュロッド5の先端近くに設けられた突
起5eが嵌合孔14cに嵌合、係止して、両者が結合さ
れ、そして、摘み14は、突起5eを回転軸として回動
するようになっている。また、摘み14がプッシュロッ
ド5に取り付けられた際は、図13〜図15に示すよう
に、摘み14のバネ部材14eの一部がプッシュロッド
5の側部に当接した構成となっていて、摘み14を通常
時の状態に戻すようになっていて、摘み14の回動後、
このバネ部材14eにより摘み14を回動前の通常時の
状態に戻すようになっている。また、摘み14の孔14
bには、フレーム4のガイド突部4cが図11、図12
に示すように遊嵌され、このガイド突部4cによって、
摘み14がICカード1の抜き差し方向の移動をガイド
するようになっている。また、図6に示すように、プッ
シュロッド5にはガイド孔5aが設けられており、この
ガイド孔5aはフレーム4のガイド突部4bに挿入され
ている。更に、プッシュロッド5には、軸孔5bと逃げ
孔5cが設けられており、この軸孔5bと逃げ孔5cと
の間には突部5dが形成されている。
【0017】また、プッシュロッド5の外側面にはU字
状に折り曲げられた一個の伝達ピン15が保持されてい
る。この伝達ピン15は、上辺部15aと、上辺部15
aの両端に折り曲げによって形成され、同じ長さを有す
る折り曲げ部15b,15cが設けられ、一方の折り曲
げ部15bは軸孔5bに挿入され、他方の折り曲げ部1
5cは逃げ孔5cを挿通して第1、及び第2のハート型
カム溝11、12の各カム面と選択的に係合可能となっ
ていると共に、伝達ピン15がプッシュロッド5に伴っ
て移動する時、伝達ピン15の折り曲げ部15cは、駆
動板13と係脱可能となっている。そして、伝達ピン1
5は、軸孔5bを支点として揺動可能であると共に、上
辺部15aがプッシュロッド5の突部5d上に当接し、
伝達ピン15は、この突部5dを支点として、各カム面
の高さに対応して折り曲げ部15cが上下動可能になっ
ており、伝達ピン15が突部5d上を揺動することによ
り、プッシュロッド5と伝達ピン15間の摩擦抵抗が小
さく、伝達ピン15の動きが円滑になっている。
【0018】また、摘み14には、図8に示すような板
バネから成る弾性部材16が取り付けられ、この弾性部
材16は、孔16aと、側部に設けられた折り曲げ片1
6bとを有する。そして、この弾性部材16は、摘み1
4の溝で挟持された状態で、その孔16aに摘み14の
突部14dを嵌合することにより、摘み14と共に回動
するように取り付けられ、また、この弾性部材16の折
り曲げ片16bは、図13〜図15に示すように、伝達
ピン15と係脱可能となっており、折り曲げ片16b
は、摘み14の回動時、伝達ピン15を引っかけて、伝
達ピン15の折り曲げ部15bを回転軸として、折り曲
げ部15c側を第1のハート型カム溝11から第2のハ
ート型カム溝12へ移行させるようになっている。ま
た、この弾性部材16は、図10に示すように、伝達ピ
ン15の折り曲げ部15cとプッシュロッド5の突部5
d間で伝達ピン15の上辺部15aを弾圧して、折り曲
げ部15cをカム面に弾接させると共に、伝達ピン15
を傾かせて、一方の折り曲げ部15b側をカム面から離
すようにしている。なお、この弾性部材16は、ここで
は図示しないが、プッシュロッド5に取り付けても良
く、また、伝達ピン15の摘み14による回動は、摘み
14で直接回動するようにしても良い。また、フレーム
4のガイド突部4bとプッシュロッド5との間には、コ
イルバネ17が張架されており、プッシュロッド5はこ
のコイルバネ17によってフレーム4の前面から突出す
る方向に付勢されている。
【0019】そして、プッシュロッド5の押し込み操
作、即ち、プッシュ動作に連動して、伝達ピン15の折
り曲げ部15cは第1のハート型カム溝11の各カム面
を図17の実線で示す矢印方向へトレースし、折り曲げ
部15cがカム面B1と係止している時、プッシュロッ
ド5は図1、図13に示す押し込みの位置に保持され、
折り曲げ部15cがカム面E1からD1へ移行し、フレ
ーム4のガイド突部4bにプッシュロッド5のガイド孔
5aの一端が係止した時点で、プッシュロッド5は図
2、図14に示すように、突出位置に保持される。更
に、プッシュロッド5の押し込み操作に連動して、伝達
ピン15の折り曲げ部15cは第2のハート型カム溝1
2の各カム面を図19の実線で示す矢印方向へトレース
することが出来、折り曲げ部15cがカム面B2と係止
している時、プッシュロッド5は図1、図13に示す押
し込みの位置に保持され、また、折り曲げ部15cが共
用化されたカム面E1からD1へ移行し、フレーム4の
ガイド突部4bにプッシュロッド5のガイド孔5aの一
端が係止した時点で、プッシュロッド5は図2、図14
に示すように、突出位置に保持される。
【0020】また、突出位置にある摘み14を、バネ部
材14eのバネ性に抗して回動すると、摘み14は弾性
部材16を伴って突起5eを回転軸として回動(図15
参照)するため、弾性部材16の折り曲げ片16bが伝
達ピン15を引っかけて折り曲げ部15cを移動させ、
伝達ピン15の折り曲げ部15cはカム面D1から傾斜
するカム面Jを乗り越えてカム面D2の位置となり、こ
の状態でプッシュロッド5を押し込み操作、即ち、プッ
シュ動作すると、折り曲げ部15cはカム面D2からカ
ム面C2に至り、そして、プッシュ動作を解除するとコ
イルバネ17によってプッシュロッド5が僅か押し戻さ
れて、折り曲げ部15cはカム面B2に係止した押し込
み位置の状態となる。また、回動状態にある摘み14を
離すと、摘み14はバネ部材14eによって、弾性部材
16を伴って回動前の状態に戻される。このように、伝
達ピン15は、第1と第2のハート型カム溝11、12
に対して選択的にトレースすると共に、摘み14の回動
動作により、伝達ピン15の折り曲げ部15cが第1の
ハート型カム溝11から第2のハート型カム溝12へ移
行するようになっている。
【0021】このように構成されたICカード用コネク
タ装置において、始めに、ICカード1の挿着後にこれ
を排出する通常の動作モードについて、主として図1
6、図17、図18、及び図21に基づいて説明する。
先ず、ICカード1が挿着されていない場合、プッシュ
ロッド5は図1、図13の押し込み位置に保持されてい
る。この時、図21のAに示すように、伝達ピン15の
折り曲げ部15cは、第1のハート型カム溝11のカム
面B1と係止しており、プッシュロッド5はコイルバネ
17の引張力とカム面B1に係止する伝達ピン15とに
より押し込み位置に安定的に保持される。
【0022】そして、この状態で、ICカード1をフレ
ーム4のガイド溝4aに沿って挿入して行くと、ピンハ
ウジング3へ向かうICカード1が第1と第2の回動ア
ーム7、8の爪片7a、8aを押し込みながら、自身の
ソケットコンタクトにピンハウジング3のピンコンタク
ト2を圧入させて行くので、ICカード1を所定量挿入
することにより、このICカード1が各ピンコンタクト
2と確実に接続する挿着完了状態となる。その際、第1
と第2の回動アーム7、8は、それぞれ第1の支軸9と
第2の支軸10を回転軸として互いに逆向きに回転し、
これら回動アーム7、8の回転が舌片7b,8bと連結
孔6aの連結部分を介してイジェクトアーム6へ伝達さ
れるので、イジェクトアーム6は第1の支軸9を回転軸
として回転し、それに連動して駆動板13がフレーム4
の手前へ移動する。これにより、駆動板13の受け部1
3bは、図21のGから図21のAに示すように、第1
のハート型カム溝11のカム面C1にある状態からカム
面D1へと移動するが、伝達ピン15の折り曲げ部15
cは、カム面D1から外れたカム面B1に係止している
ため、伝達ピン15はこの状態を維持し、ICカード1
の接続中、プッシュロッド5は押し込み位置に保持され
たままの状態が維持される。
【0023】この図21のAの状態からICカード1を
排出させるには、先ず、押し込み位置に保持されたプッ
シュロッド5を前方に押し込み、即ち、プッシュ動作を
行い、図2、図14に示すように、プッシュロッド5の
摘み14を突出位置まで突出させる。この場合、押し込
み位置に保持されたプッシュロッド5をプッシュ動作す
ると、図21のBに示すように、伝達ピン15の折り曲
げ部15cは、第1のハート型カム溝11のカム面B1
からカム面A1へ移行し、この状態でプッシュロッド5
のプッシュ動作を解除すると、コイルバネ17の引張力
により折り曲げ部15cは、カム面A1からカム面H、
E1を経てカム面D1へと移行する。この時、カム面A
1はカム面B1より低いため、折り曲げ部15cはカム
面B1に戻ることがない。即ち、折り曲げ部15cは、
図21のBから同図Cを経て同図Dの状態となり、この
図21のDに示すように、カム面D1内で伝達ピン15
の折り曲げ部15cと駆動板13の受け部13bとが対
峙した状態となる。
【0024】このようにプッシュロッド5を突出位置ま
で突出させた後、プッシュロッド5の摘み14を押し込
み位置方向へプッシュ動作すると、図21のE,Fに示
すように、伝達ピン15の折り曲げ部15cが第1のハ
ート型カム溝11のカム面D1からカム面C1に移行
し、同時に、この移行過程で折り曲げ部15cは、駆動
板13の受け部13bを押圧するため、駆動板13に係
合されたイジェクトアーム6が回転する。その結果、こ
の回転に伴って第1と第2の回動アーム7、8の爪片7
a、8aがICカード1の両端部を離脱方向にへほぼま
っすぐに押圧するため、図3に示すように、ICカード
1のソケットコンタクトとピンハウジング3のピンコン
タクト2の圧入が解除されると共に、ICカード1の手
前側を手指で摘んで、ICカード1をICカード用コネ
クタ装置から容易に排出できるようになる。このプッシ
ュロッド5のプッシュ動作時、カム面D1はカム面E1
よりも低いため、折り曲げ部15cはカム面E1に戻る
ことがない。また、このプッシュロッド5の押し込み位
置方向へのプッシュ動作を解除すると、図21のGに示
すように、プッシュロッド5はコイルバネ17により押
し戻されて、伝達ピン15の折り曲げ部15cは、第1
のハート型カム溝11のカム面C1からカム面B1に至
り、折り曲げ部15cがカム面B1に係止した押し込み
位置の状態となる。この時、カム面C1はカム面D1よ
りも低いため、折り曲げ部15cはカム面D1に戻るこ
とがない。
【0025】次に、ICカード1の挿着後に誤ってプッ
シュロッド5を突出させてしまった場合、ICカード1
を排出させることなく押し込み位置に戻すイジェクト動
作のキャンセルモードについて、主として、図13、図
14、図15、図21、図22に基づいて説明すると、
図21のAは、ICカード1の挿着後にプッシュロッド
5が押し込み位置に保持されている状態を示し、この状
態で、ICカード1の排出を要望しいないのにプッシュ
ロッド5を誤ってプッシュ動作してしまった場合、前述
したようにプッシュロッド5は、図22のA、図14に
示すように、突出位置まで突出し、第1のハート型カム
溝11のカム面D1内で伝達ピン15の折り曲げ部15
cと駆動板13の受け部13bとが対峙する。
【0026】この突出位置の状態、即ち、図14の状態
で摘み14をバネ部材14eのバネ性に抗して矢印方向
に回動すると、弾性部材16が摘み14によって回動し
て、弾性部材16の折り曲げ片16bが伝達ピン15を
引っかけて回動させて図15に示すような状態となる。
この時、伝達ピン15の折り曲げ部15cは、傾斜状の
カム面Jを乗り越えて、図22のBに示すように、伝達
ピン15の折り曲げ部15cは、第1のハート型カム溝
11のカム面D1から第2のハート型カム溝12のカム
面D2へと移行する。そして、摘み14の回動を解除す
ると、摘み14と弾性部材16はバネ部材14eによっ
て回動前の元の状態に戻るが、折り曲げ部15cは、カ
ム面Jによってカム面D1への移動が阻止されて、第2
のハート型カム溝12のカム面D2の位置を維持した状
態となる。そして、この状態でプッシュロッド5の摘み
14を押し込み位置方向へプッシュ動作すると、伝達ピ
ン15の折り曲げ部15cは、図22のCの状態を経由
して、図22のDに示すように、第2のハート型カム溝
12のカム面D2からカム面C2へ移行し、そして、こ
の移行過程では、折り曲げ部15cは駆動板13の受け
部13bを押圧せず、従って、イジェクトアーム6も回
転せず、ICカード1のソケットコンタクトとピンハウ
ジング3のピンコンタクト2の圧入状態は維持される。
そして、プッシュロッド5のプッシュ動作を解除する
と、伝達ピン15の折り曲げ部15cは、図22のEに
示すように、第2のハート型カム溝12のカム面C2か
らカム面B2に移行し、プッシュロッド5はこの押し込
み位置で係止され、図1に示すような状態となる。この
時、カム面C2がカム面D2よりも低いため、折り曲げ
部15cはカム面D2に戻ることがない。
【0027】次に、図22のEの状態からのICカード
1の排出動作は、前述と同様に、先ず、押し込み位置に
あるプッシュロッド5をプッシュする。すると、伝達ピ
ン15の折り曲げ部15cは、第2のハート型カム溝1
2のカム面B2から両ハート型カム溝の共用されたカム
面A1、H、E1を経て、図21のD、図22のAに示
すように、カム面D1へ移行する。そして、この突出位
置の状態でプッシュロッド5をプッシュ動作すると、前
述した通常の動作モードにおける図21と同様の動作が
行われる。
【0028】以上の説明から明らかなように、プッシュ
ロッド5を突出位置まで突出させて押し込み位置方向へ
プッシュ動作すると、プッシュロッド5の押圧力が第1
のハート型カム溝11内をトレースする1個の伝達ピン
15を介して駆動板13に伝達されるため、ICカード
1を排出することが出来る。これに対し、ICカード1
の排出を要望していないのに誤ってプッシュロッド5を
突出位置まで突出させてしまった場合、例えば、上下2
段に配置されたICカード用コネクタ装置のイジェクト
機構の一方のプッシュロッド5を操作する際に他方のプ
ッシュロッド5を誤操作した場合、プッシュロッド5が
突出位置となった状態で、摘み14を回動して伝達ピン
15の折り曲げ部15cを第1のはー型カム溝11から
第2のハート型カム溝12に移行し、しかる後、プッシ
ュロッド5を押し込み位置方向へプッシュ動作すると、
同じ伝達ピン15が第2のハート型カム溝12内をトレ
ースし、伝達ピン15によって駆動板13が動作されな
いため、ICカード1の排出動作をキャンセルして挿着
状態を維持することが出来る。
【0029】なお、上記の実施例では、1枚のICカー
ドが挿着可能なコネクタ装置を例示したが、このような
コネクタ装置を上下に複数個重ね合わせる、或いはフレ
ームに複数枚のICカードが挿着出来るように成し、そ
れぞれに各プッシュロッドを設けてイジェクト機構によ
り、それぞれ個別にICカードを抜き差し可能にしても
良い。また、上記実施例では、第1と第2のハート型カ
ム溝11、12は、カム面A1、H、E1を共用するも
ので例示したが、これらのカム面を分離して形成しても
良い。
【0030】
【発明の効果】本発明は、挿着状態にあるICカード1
を排出させる場合、プッシュロッド5を突出位置まで突
出させた状態でプッシュ動作すると、1個の伝達ピン1
5を介してICカード1の排出を行い、また、ICカー
ド1の排出を要望していないのに誤ってプッシュロッド
5を突出させてしまった場合、摘み14を突出位置で回
動動作させて、伝達ピン15を第1のハート型カム溝1
1から第2のハート型カム溝12へ移行させた状態で、
プッシュロッド5を押し込み方向へプッシュ動作させる
と、1個の伝達ピン15を回動させて、ICカード1の
排出動作がキャンセルされて挿着状態を維持するように
なっているため、従来に比して、頻繁な操作を必要とす
る通常時のイジェクト操作が簡便となり、しかも、頻度
の少ない排出キャンセルは回動動作とすることにより操
作性の良好なコネクタ装置を提供できる。そして、複数
個のコネクタ装置が上下に積層されて構成されたものに
おいて、誤って隣のプッシュロッド5をプッシュするこ
とが多くなることから、複数枚のICカード1を使用す
るもに有効である。また、1個の伝達ピン15の動きよ
って、ICカード1の排出、及び排出解除を行うようし
たため、部品点数が少なく、その構成が簡単で、安価
で、小型のコネクタ装置を提供できる。また、ICカー
ド1の排出、排出解除を、並設された第1と第2のハー
ト型カム溝11、12と、このハート型カム溝11、1
2内をトレースする1個の伝達ピン15と、この伝達ピ
ン15と係脱可能な駆動板13とで構成したため、部品
点数が少なく、小スペースで形成出来ると共に、組立性
が良好で、安価で、小型のコネクタ装置を提供できる。
また、第1と第2のハート型カム溝11、12は、互い
にカム面の一部を共用して形成したため、より小型のコ
ネクタ装置を提供できる。
【0031】また、プッシュロッド5の押し込み位置で
は、伝達ピン15が第1、或いは第2のハート型カム溝
11、12においてロック状態にあり、プッシュロッド
5が突出位置では、伝達ピン15が駆動板13と対峙状
態にあり、この突出位置でプッシュロッド5をプッシュ
した時、伝達ピン15が第1のハート型カム溝11のカ
ム面内を移動して駆動板13を押圧して、ICカード1
の排出を行い、また、突出位置で摘み14を回動した
後、プッシュロッド5をプッシュ動作した時、伝達ピン
15が第2のハート型カム溝12のカム面内を移動し
て、駆動板13の押圧を解除するようにしたため、その
構成が小型で、排出、及び排出キャンセルの動作の確実
なコネクタ装置を提供できる。
【0032】また、U字状の伝達ピン15の上辺部15
aを、プッシュロッド5の突部5dに当接させ、カム面
と係合する伝達ピン15の折り曲げ部15cと突部5d
との間を弾性部材16で弾圧するようにしたため、伝達
ピン15のカム面へのトレースが確実で、プッシュロッ
ド5の正確な動作を行うことができると共に、伝達ピン
15の円滑な移動のコネクタ装置を提供できる。また、
U字状の伝達ピン15は、その折り曲げ部15b,15
cが同じ長さであるため、組立時にその方向性を考慮す
ることなく組込出来、生産性の良好なコネクタ装置を提
供できる。また、摘み14の回動時、弾性部材16を介
して伝達ピン15を第1のハート型カム溝11から第2
のハート型カム溝12へ移行させるようにしたため、弾
性部材16が伝達ピン15の押さえと移動とを兼ね、小
型で、安価で、生産性の良好なコネクタ装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のICカード用コネクタ装置にICカー
ドが装着された状態を示す平面図。
【図2】本発明のICカード用コネクタ装置にICカー
ドが装着され、プッシュロッドが突出位置にある状態を
示す平面図。
【図3】本発明のICカード用コネクタ装置からICカ
ードを排出させた直後の状態を示す平面図。
【図4】本発明のICカード用コネクタ装置に係るイジ
ェクト機構の要部の分解図。
【図5】本発明のICカード用コネクタ装置に係るフレ
ームを示す図。
【図6】本発明のICカード用コネクタ装置に係るプッ
シュロッドを示す図。
【図7】本発明のICカード用コネクタ装置に係る駆動
板を示す図。
【図8】本発明のICカード用コネクタ装置に係る弾性
部材を示す図。
【図9】本発明のICカード用コネクタ装置に係る摘み
を示す図。
【図10】本発明のICカード用コネクタ装置に係るイ
ジェクト機構の要部の断面図。
【図11】本発明のICカード用コネクタ装置に係り、
通常時におけるプッシュロッドとフレームと摘みの状態
を示す説明図。
【図12】本発明のICカード用コネクタ装置に係り、
動作時におけるプッシュロッドとフレームと摘みの状態
を示す説明図。
【図13】本発明のICカード用コネクタ装置に係り、
プッシュロッドが押し込み位置にある状態を示す説明
図。
【図14】本発明のICカード用コネクタ装置に係り、
プッシュロッドが突出位置にある状態を示す説明図。
【図15】本発明のICカード用コネクタ装置に係り、
プッシュロッドが突出位置にある状態で摘みを動作した
状態を示す説明図。
【図16】本発明のICカード用コネクタ装置に係るロ
ック機構であるハート型カム溝を示す説明図。
【図17】本発明のICカード用コネクタ装置に係り、
ロック機構である第1のハート型カム溝における伝達ピ
ンのトレース状態を示す説明図。
【図18】本発明のICカード用コネクタ装置に係り、
ロック機構である第1のハート型カム溝の各カム面の高
さを示す説明図。
【図19】本発明のICカード用コネクタ装置に係り、
ロック機構である第2のハート型カム溝における伝達ピ
ンのトレース状態を示す説明図。
【図20】本発明のICカード用コネクタ装置に係り、
ロック機構である第2のハート型カム溝の各カム面の高
さを示す説明図。
【図21】本発明のICカード用コネクタ装置に係る通
常のイジェクト動作を示す説明図。
【図22】本発明のICカード用コネクタ装置に係るイ
ジェクト動作のキャンセル動作を示す説明図。
【符号の説明】
1 ICカード 2 ピンコンタクト 3 ピンハウジング 4 フレーム 4a ガイド溝 4b、4c ガイド突部 5 プッシュロッド 5a ガイド孔 5b 軸孔 5c 逃げ孔 5d 突部 5e 突起 6 イジェクトアーム 6a 連結孔 6b 係合部 7 第1の回動アーム 7a 爪片 7b 舌片 8 第2の回動アーム 8a 爪片 8b 舌片 9 第1の支軸 10 第2の支軸 11 第1のハート型カム溝 12 第2のハート型カム溝 13 駆動板 13a ガイド孔 13b 受け部 13c 係合孔 14 摘み 14a 孔 14b 孔 14c 嵌合孔 14d 突部 14e バネ部材 15 伝達ピン 15a 上辺部 15b,15c 折り曲げ部 16 弾性部材 16a 孔 16b 折り曲げ片 17 コイルバネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/629 - 13/639 H01R 12/18 G06K 17/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ICカードを抜き差し可能に支持するフ
    レームと、押し込み位置と突出位置に往復動作可能なプ
    ッシュロッドと、該プッシュロッドに回動可能に取り付
    けられた1個の伝達ピンと、該伝達ピンが係合されて前
    記プッシュロッドを押し込み位置に保持するハート型カ
    ム溝からなるロック機構と、前記伝達ピンと係脱可能
    で、往復移動可能な駆動板と、前記プッシュロッドに回
    動可能に取り付けられた摘みとを有し、前記ロック機構
    を、並設された第1と第2の2個のハート型カム溝で構
    成して、前記1個の伝達ピンを回動させて前記第1と第
    2のハート型カム溝にトレースさせ、ICカードが差し
    込み時は、前記プッシュロッドが前記伝達ピンのロック
    機構により押し込み位置にあって、この状態で、前記プ
    ッシュロッドの第1のプッシュ動作で、前記伝達ピンの
    ロック機構が解除されて前記プッシュロッドが突出位置
    に移動し、この突出位置で、前記プッシュロッドの第2
    のプッシュ動作で、前記駆動板と対峙状態にある前記伝
    達ピンが前記第1のハート型カム溝内をトレースして、
    前記伝達ピンで前記駆動板を移動させて、該駆動板を介
    してICカードを排出するようにした構成を備えると共
    に、前記プッシュロッドが突出位置にある時、前記摘み
    を回動させて前記伝達ピンを第1のハート型カム溝から
    第2のハート型カム溝へ移行させ、しかる後、前記プッ
    シュロッドプッシュ動作した時、前記伝達ピンが前記
    第2のハート型カム溝内をトレースすると共に、前記伝
    達ピンと前記駆動板との対峙状態が解除されて、ICカ
    ードの排出解除を行うようにしたことを特徴とするIC
    カード用コネクタ装置。
  2. 【請求項2】 前記第1と第2のハート型カム溝の隣り
    合うカム溝の一部を共用させて、並設した前記第1と第
    2のハート型カム溝を構成したことを特徴とする請求項
    1記載のICカード用コネクタ装置。
  3. 【請求項3】 前記プッシュロッドが押し込み位置にあ
    る時、前記伝達ピンは前記第1のハート型カム溝により
    ロック状態にあって、前記伝達ピンと前記駆動板とは非
    対峙状態にあり、この押し込み位置の状態で前記プッシ
    ュロッドをプッシュ動作した時、前記伝達ピンは前記前
    記プッシュロッドと共に移動すると共に、前記第1のハ
    ート型カム溝内をトレースして、前記伝達ピンが前記駆
    動板と 対峙状態となって突出位置となり、また、この突
    出位置で、前記摘みの回動によって前記伝達ピンを第1
    のハート型カム溝から第2のハート型カム溝へ移行さ
    せ、しかる後、前記プッシュロッドをプッシュ動作した
    時、前記伝達ピンは前記第2のハート型カム溝内をトレ
    ースして、前記伝達ピンが前記第2のハート型カム溝に
    よりロック状態となって、前記プッシュロッドが押し込
    み位置となり、この押し込み位置の状態で前記プッシュ
    ロッドをプッシュ動作した時、前記伝達ピンは前記前記
    プッシュロッドと共に移動すると共に、前記第2のハー
    ト型カム溝内をトレースして、前記伝達ピンが前記駆動
    板と対峙状態となって突出位置となるようにしたことを
    特徴とする請求項1、又は2記載のICカード用コネク
    タ装置。
  4. 【請求項4】 前記伝達ピンは、上辺部と該上辺部の両
    端に形成れた折り曲げ部を有するU字状で構成され、前
    記プッシュロッドには突部を設け、前記伝達ピンの上辺
    部を前記突部に当接させると共に、前記伝達ピンの一方
    の折り曲げ部を前記ハート型カム溝に係合させ、前記伝
    達ピンの一方の折り曲げ部と前記突部の間で、前記伝達
    ピンの上辺部を弾性部材により弾圧するようにしたこと
    を特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載のICカ
    ード用コネクタ装置。
  5. 【請求項5】 U字状の前記伝達ピンは、前記上辺部の
    両端に形成された前記折り曲げ部を同じ長さに形成した
    ことを特徴とする請求項4記載のICカード用コネクタ
    装置。
  6. 【請求項6】 前記摘みの回動時、前記弾性部材を介し
    て前記伝達ピンを第1のハート型カム溝から第2のハー
    ト型カム溝へ移行させるようにしたことを特徴とする請
    求項4、又は5記載のICカード用コネクタ装置。
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