JP3482504B2 - 空気分級装置 - Google Patents
空気分級装置Info
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Description
シウム、セラミックス等の粉粒体原料の分級に用いる渦
流式空気分級機に関するものである。
は上部から供給され、分散板で分散されながら分級空間
に入る。一方、分級に必要な空気は、分級機の全周に固
定.配列されたガイドベーンを通して分級機後方のファ
ンにより吸引される。この時、分級空気は、このガイド
ベーンによって均一な渦運動を開始し、さらにロータブ
レードによって分級に必要な速度まで加速される。
との間の空間を分級空間と定義すると、そこでの気流は
二次元の渦気流と見なすことができる。分級空間に供給
された粒子は、この渦気流とともに渦運動を開始し、そ
のとき粒子に働く遠心力と抗力のバランスによって分級
される。その結果、前記両力のバランスによって定まる
分離粒径より小さい粒子はロータの内部に入り、出口ダ
クトを経由して排出・捕集される。
中を繰り返し分級作用を受けながら重力によって落下
し、粗粉排出口から排出される。なお、分離粒径のコン
トロールは、ロータの回転数または分級空気流量、すな
わち、粒子に与えられる遠心力または抗力によって行な
われる。
は粉体粒子に強い遠心力を与える必要があるが、そのた
めにはロータブレードの回転速度を大きくしなければな
らない。
のために必要な空気の旋回と乱流のために該空気分級機
の圧力損失が大きくなるので、空気を吸引するためのフ
ァンの容量を大きくすることが必要となる。そのため、
設備及び投資が過大となり、資源エネルギの節減上大き
な問題となる。
疇に入るが、その中でも比較的粗い分級である。このた
め、圧力損失は比較的低いが、このような粉体では生産
量が極めて多く、粉体価格に対するエネルギ費の比率の
割り合いも多く、少しの圧力低減であってもその影響は
大きい。
にどこで生じているのかをつきとめるため、分級機全体
の圧力損失とロータブレード外周より外側だけの圧力損
失とを測定したところ、図1に示す結果を得た。
損失、曲線Bはロータブレード外周より外側だけの圧力
損失、をそれぞれ示すが、この曲線Bはロータブレード
外周部での動圧と静圧を測定し、その和即ち全圧と分級
機入口の全圧との差を調べたものである。
タ内部、即ち、ロータ室内で生じていることがわかっ
た。そこで、該圧力損失の発生原因を究明すると共に、
ロータ室内の圧力損失の低減方法を研究した。
旋回による遠心力と、(B)隣合う流体粒子間の速度差
などに基ずく流体摩擦損失と、(C)分級機内壁面と流
体の摩擦と によるものと考えられる。この(A)及び
(B)の原因を最小にするためには、ロータブレードの
部分で空気速度の周方向成分がロータブレードのそれと
同じになっていることを考慮すると、ロータブレード内
側での旋回は隣合う流体粒子間の剪断応力即ち流体間摩
擦損失の最も少なく、現実的に可能な遠心力の最も少な
い、ロータ半径位置で回転角速度が一定な強制渦にする
ことが望まれる。
入する空気は、ロータブレードと同一の周速度をもちな
がらロータブレード間を乱流状態で通過して内側に入
る。そのため、該空気は、その慣性モーメントのために
ロータ軸中心に向かうに従い、ある半径位置迄は周方向
速度成分は大きくなり、そこから強制渦になるBurg
ersの渦を形成するが、その強制渦になる半径位置は
一般にロータ室の出口の半径近くにある。そこで、ロー
タ室内にロータの回転軸と同軸状の整流部材を設けるこ
とにより、Burgersの渦を形成することなく円滑
に流れ方向を変換できることがわかった。
減を図ることを目的とする。
結果、本発明を次のように構成し前記目的を達成しよう
とするものである。入口と排気口とを有するロータ室
と、該ロータ室の入口に、ロータの円周方向に間隔をお
いて複数設けられたロータブレードと、該ロータ室の入
口の外周に設けた分級室と、前記ロータ室内に設けられ
た、ロータの回転軸に対して同心状の整流部材と、を備
えた空気分級装置において;前記整流部材が、ロータの
回転軸に遊嵌合し、かつ、ケーシングに固定した整流羽
根、又は、ロータの底面に設けた***状体と、少なくと
もその下半部を該***状体の斜面に固定した整流羽根、
であることを特徴とする空気分級装置。
は、該ロータ室の内部を通りロータ室の排気口から機外
に排出される。この時、ロータ室内の流体は整流部材に
より流れ方向を円滑に変換されるので、圧力損失が激減
する。
明する。円筒状のケーシング1の下部に円錐状のホッパ
2を設け、該ホッパ2の下部を粗粉排出口3に連通せし
める。
されたロータ5が配設されている。このロータ5の直径
はDであり、又その高さはHである。
心状の整流部材が設けられている。、この整流部材はロ
ータ室RTのロータ5の底面5aに形成され、かつ、ロ
ータブレード6の内周半径R3から盛り上がる***状体
50である。この***状体50は円錐状に形成される
が、この***状体50の斜面(母線)50aの底面5a
に対する角度、即ち、立ち上がり角度θは、大き過ぎて
も、又、小さ過ぎてもいけない。
の関係で次式により求められる角度θが最適値であるこ
とがわかった。 θ=tan-1{0.3〜0.6}H/R3}
ド6が取付けられているが、その取付ピッチpは、実験
により求めた次の式(1)、又は、式(2)により決定
される。(特願平5ー74670号参照)。 p≦1.04×Dp(th)0.365 (1)
2700kg/m3 の石灰石を分級する場合のピッチp
について説明する。ロータの直径D=2.1m、ロータ
の高さH=0.3m、温度20°C、1気圧の空気中に
おける空気密度ρf =1.20kg/m3 、空気粘性係
数μ=1.81×10-5 (Pa・s)。
th)を達成するために必要なロータブレードの取付ピッ
チpは表1の通りである。このピッチpの値は、前記式
(1)から分級機に適用する最小分離粒径、例えば3μ
mまでの分級に適用する分級機として定めても良い。
ータブレード先端での周速(m/s)、をそれぞれ示
す。
を介して角度調整可能なガイドベーン8が配設されてい
る。このガイドベーン8の取付角度θG、即ち、ガイド
ベーン8の接線Lに対する傾斜角度は次式(3)により
求められる。
ある図4に基ずき特願平5ー305599号に開示され
ている。この式(3)及び図4において、R1はロータ
ブレード6の外接円BCの半径、R2はガイドベーン8
の内接円GCの半径、ω1はロータブレード6の角速
度、ω2は分級空間へ入る気流の角速度、Urは空気速
度の分級機半径方向速度成分、ρpは粒子の密度、Sは
分級室7の幅、Oは分級機の中心、をそれぞれ示す。
にしないと、空気速度に対する遅れが生じ、ロータブレ
ードの摩耗やエネルギ消費の過大が起きる。そこで、取
付角度θGを前記式により求め、例えば、取付角度θGを
15度にする。
重要であり、接線方向流速分布の速度勾配が急峻である
程この部分にある凝集体に気流の速度差による剪断力が
強く働いて分級が促進される。しかしながら、該幅Sが
狭すぎると、渦流が乱れる。その結果、粒子が所定の速
度にならず正常な分級ができなくなるのである。
渦を形成できず、また、凝集粒は、1次粒子に分散され
る事なく分級室7を出ることになるので、分級効果が悪
くなる。
るため種々の実験を行なったところ次の式を得ることが
できた。但し、pはロータブレードのピッチであり、
又、係数K=5〜20(m1/2)である。 S=K√p
も重要である。この厚さTとピッチpの比T/pを0.
35以下にし、ロータ5の開口面積Mを65%以上に形
成する。
方向の厚さTがこの範囲を越えて厚くなると前記分級室
7の幅S及びロータブレード6の取付ピッチPが上記範
囲内にあっても該ロータブレード6の近傍における渦流
が乱れ、分離粒径以上の粗粉部分の飛び込みが多くな
り、シャープな微粉分級ができなくなる場合がある。
厚さTが異常に薄くなり強度及び施工上の問題がある
が、前記問題が発生しない程度にできるだけ薄いものが
望ましい。
35以下が望ましいが、現状の技術力からすれば、シャ
ープな微粉分級、例えば3μmカット、を行うときに
は、厚さTはT/Pが0.1であれば充分であることが
わかっている。
微粉分級の両面からできるだけ大きい方が分級機内の圧
力損失も少なくなるので、65%以上が望ましい。
するためにはロータブレード6のロータ半径方向長さB
w即ちロータブレード外周半径R1からロータブレード
内周半径R3を引いた長さ、は実験によると、ロータブ
レード外周半径R1とロータ室RTの排気口30の半径
R0との差の0.7〜1.0倍の範囲内が最適であるこ
とがわかった。
空気を分級空気供給路11からガイドベ−ン8を介して
分級室7に送り、回転軸4を回してロータブレード6を
回転させ、該分級室7内に渦流を形成する。
がらロータ室RTの入口INのロータブレード6の間を
通ってロータ室RTに入り旋回しながら***状体50に
案内されて上向きに流れ方向を変えられた後、排気口3
0を通り排出ダクト12から機外に排出される。
級材料Y、例えば炭酸カルシウムを投入すると、該被分
級材料Yは分散板14に衝突して外周方向に飛散しなが
ら分級室7内に落下する。
れ分級室内を旋回する。この時渦流の持つせん断力とそ
れによる粒子同志の衝突摩擦で粒子は分散されながら遠
心力と抗力のバランスによって定まる分離粒径以下の粒
子はロータブレード外周部に達する。
下の粒径は、ロ−タ室RT内を通り上昇気流に乗り排出
ダクト12に流入するとともに、図示しない空気濾過機
に入り回収される。
50に規制されながら流れ方向を円滑に変換されるの
で、ロータ室内における圧力損失は激減する。
ホッパ2中を落下し、粗粉排出口3から排出される。
説明する。この実施例の特徴は整流部材として整流羽根
150を用いることである。この整流羽根150はロー
タ室RTを貫通するロータの回転軸4に同心状に固定さ
れ、4枚の面状整流板151を備えている。
それらの面151aを旋回流107に対向する方向に設
けるとともに、下から上に向かって水平から徐々に垂直
に近ずき少なくてもその下半分は螺線状の湾曲面をなし
ている。
従い徐々に小さくなり、最終的には該整流板151の下
端151aの幅は零となり回転軸4と同径となる。
流入した旋回流107は面状整流板151により流れ方
向を規制されて上向きの流れ112に変えられ、ロータ
室RTの排気口30から排出される。この時の流体の方
向変換は円滑になされるので圧力損失は少ない。
る。この実施例と第2実施例との相違点は、整流羽根1
50が、ロータの回転軸4に遊嵌合され、かつ、排気ダ
クト12に固定されていることである。この実施例では
整流羽根150は回転しないが、整流効果は前記第2実
施例よりも大である。
る。この実施例は第1実施例と第2実施例とを組み合わ
せたものである。即ち、ロータ室RTの底面5aに立ち
上がり角θの***部材50を設け、その上部にロータの
回転軸4と同心状に整流羽根150を固定したものであ
る。
体は、その入口INにおける流入位置により流線位置が
異なる。即ち、入口INの下部YAから入った空気Ar
はロータの回転軸4付近を旋回しながら上昇し、入口の
上の部分YBから入った空気Arは排気ダクト12の壁
面付近を旋回上昇するが、これらは決して交わることは
ない。
に忠実に従い、無駄な旋回を与えず、又、流れの淀みを
作ることがないので圧力損失は極めて少なくなる。
する。この実施例と第4実施例との相違点は、整流部材
100が円錐体110と面状整流板111とから構成さ
れていることである。
は4〜6枚の面状整流板111を、それらの面111a
を旋回流107に対向する方向に、かつ、その長さ方向
を上下方向に沿うように設ける。
をロータ室RTの排気口30より突出させ、それらの各
面状整流板111の上部111bを残してその余の部分
111Cを旋回流107の上流側に向けて滑らかに湾曲
して湾曲面111dを形成する。
流入した旋回流体は、湾曲面111dの面111aに案
内され旋回流107から上向きの流れ112に徐々に変
化する。その際、旋回流107の持っている接線分速度
を軸方向のみの速度に変換され、その状態で排気口30
から機外に排出される。
する。この実施例と第5実施例との相違点は整流羽根2
10の面状整流板211が垂直状に円錐体110上に立
設されており、該整流板211の上半部が回転軸4に固
定され、又、その下半部が円錐体110の斜面に母線方
向に固定されていることである。
タの回転軸に対して同心状の整流部材を設けたので、ロ
ータ室内を流れる流体は、滑らかに方向変換されながら
排気口に向かう。そのため、ロータ室内において大きな
圧力損失を生じることがないので、従来例に比し分級機
全体の圧力損失が大幅に低減する。
気を吸引するファンの比率は高くフアンに要するエネル
ギは圧力損失に比例するため、従来例に比しファンの動
力は数十%低減できる。
ードの外側における圧力損失を示す図である。
部断面図である。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】入口と排気口とを有するロータ室と、該ロ
ータ室の入口に、ロータの円周方向に間隔をおいて複数
設けられたロータブレードと、該ロータ室の入口の外周
に設けた分級室と、前記ロータ室内に設けられた、ロー
タの回転軸に対して同心状の整流部材と、を備えた空気
分級装置において; 前記整流部材が、ロータの回転軸に遊嵌合し、かつ、ケ
ーシングに固定した整流羽根であることを特徴とする空
気分級装置。 - 【請求項2】入口と排気口とを有するロータ室と、該ロ
ータ室の入口に、ロータの円周方向に間隔をおいて複数
設けられたロータブレードと、該ロータ室の入口の外周
に設けた分級室と、前記ロータ室内に設けられた、ロー
タの回転軸に対して同心状の整流部材と、を備えた空気
分級装置において; 前記整流部材が、ロータの底面に設けた***状体と、少
なくともその下半部を該***状体の斜面に固定した整流
羽根と、からなることを特徴とする空気分級装置。 - 【請求項3】整流羽根が、下半部に湾曲面を形成した逆
三角形の面状整流板であることを特徴とする請求項1、
又は、2記載の空気分級装置 - 【請求項4】整流羽根が、垂直状の面状整流板であるこ
とを特徴とする請求項1、又は、2記載の空気分級装
置。 - 【請求項5】入口と排気口とを有するロータ室と、該ロ
ータ室の入口に、ロータの円周方向に間隔をおいて複数
設けられたロータブレードと、該ロータ室の入口の外周
に設けた分級室と、前記ロータ室内に設けられた、ロー
タの回転軸に対して同心状の整流部材と、を備えた空気
分級装置において;前記整流部材が、ロータの底面に設
けた***状体と、該***状体の上方に設けられ、ロータ
室の入口から流入した旋回流を上向きの流れに変える整
流羽根と、からなることを特徴とする空気分級装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101947443B1 (ko) * | 2018-05-25 | 2019-02-13 | 민경남 | 포켓 블레이드 분급기 |
Families Citing this family (4)
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JP2010227924A (ja) * | 2009-03-03 | 2010-10-14 | Ricoh Co Ltd | 分級装置及び分級方法 |
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KR102505661B1 (ko) * | 2018-09-26 | 2023-03-06 | 사타케 멀티믹스 가부시키가이샤 | 분급 로터 및 분급 장치 |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP33649393A patent/JP3482504B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101947443B1 (ko) * | 2018-05-25 | 2019-02-13 | 민경남 | 포켓 블레이드 분급기 |
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