JP3481017B2 - 荷電粒子ビーム露光装置および該荷電粒子ビーム露光装置の露光データ処理方法 - Google Patents

荷電粒子ビーム露光装置および該荷電粒子ビーム露光装置の露光データ処理方法

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JP3481017B2
JP3481017B2 JP21449895A JP21449895A JP3481017B2 JP 3481017 B2 JP3481017 B2 JP 3481017B2 JP 21449895 A JP21449895 A JP 21449895A JP 21449895 A JP21449895 A JP 21449895A JP 3481017 B2 JP3481017 B2 JP 3481017B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は荷電粒子ビーム露光
装置および該荷電粒子ビーム露光装置の露光データ処理
方法に関し、特に、ブランキングアパーチャアレイ(B
AA:Blanking Aperture Array)を利用した荷電粒子ビ
ーム露光装置および該荷電粒子ビーム露光装置の露光デ
ータ処理方法に関する。
【0002】近年、半導体技術の進歩に伴って、半導体
集積回路の高集積化が進んでいる。そして、半導体集積
回路の一層の高集積化を実現するものとしてBAAを利
用した荷電粒子ビーム露光装置が研究されている。しか
しながら、BAAを利用した荷電粒子ビーム露光装置
は、大量のデータ(露光データ)を必要とし、また、デ
ータ展開処理に長時間を要している。そこで、露光デー
タを削減して、データ展開処理を短時間の内に行うこと
のできる荷電粒子ビーム露光装置および該荷電粒子ビー
ム露光装置の露光データ処理方法の提供が要望されてい
る。
【0003】
【従来の技術】従来、半導体技術の発展は目ざましく、
半導体集積回路(LSI)は、2年から3年で4倍の高
集積化が達成されている。具体的に、例えば、ダイナミ
ック・ランダムアクセス・メモリ(DRAM:Dynamic
Random Access Memory)において、その記憶容量が、1
Mバイト,4Mバイト,16Mバイト,64Mバイト,
256Mバイト,そして,1Gバイトと増大しており、
高集積化(大容量化)が進んで来ている。このようなL
SIの高集積化は、半導体製造技術における微細加工技
術の進歩に依存するところが大きい。
【0004】ところで、荷電粒子ビーム露光は、0.0
5μm以下の微細加工が、0.02μm以下の位置合わ
せ精度で実現可能であることが知られている。しかしな
がら、従来、この荷電粒子ビーム露光は、スループット
が低くてLSIの量産には使用できないであろうと考え
られてきた。荷電粒子ビーム露光におけるスループット
の問題は、例えば、1つの粒子ビーム(電子ビーム)を
連続的に走査して露光を行う一筆書きの電子ビーム露光
についての議論であり、スループットを上げるための、
物理的/技術的なネックに視点を当てて原因を解明し、
真剣に検討した結果によるものではない。すなわち、荷
電粒子ビーム露光はスループットが低くてLSIの量産
には使用できないというのは、単に、現在市販されてい
る装置の生産性に鑑みて判断されているに過ぎない。
【0005】これに対して、近年、本発明者らが提案し
ているブロック露光やマルチビーム方式ブランキングア
パーチャーアレー露光を適用することにより、例えば、
1cm 2 /sec 程度のスループットを可能とする荷電粒子
ビーム露光装置が期待できるようになって来ている。図
10は、上述の本発明者らにより提案されている荷電粒
子ビーム露光装置の一例を概略的に示すブロック図であ
り、電子ビームを使用した電子ビーム露光装置を示して
いる。
【0006】図10に示されるように、露光対象物(試
料)としての半導体ウエハ10は、移動ステージ12上
に載置され、該移動ステージ12は、ステージ制御回路
14により移動制御される。ここで、移動ステージ12
の位置はレーザ干渉測長器16で検出され、ステージ制
御回路14へフィードバックされてステージ12の移動
制御が行われる。また、半導体ウエハ10上にはレジス
ト膜が被着されており、該レジスト膜に対して、アパー
チャ板18の円形開孔を通った電子ビームEB2を照射
することにより、電子ビーム露光が行われるようになっ
ている。
【0007】半導体ウエハ10上における電子ビームE
B2の走査は、移動ステージ12と、該移動ステージ1
2の上方に配置された電磁型主偏向器(メジャーディフ
ェクタ:Major Defector) 20および静電型副偏向器
(マイナーディフェクタ:Minor Defector) 22とによ
り行われる。なお、必要な精度で走査可能な範囲の大き
い順は、移動ステージ12、主偏向器20、および、副
偏向器22であるが、走査速度の速い順はこの逆にな
る。このような性質を利用して図11に示すような走査
が行われる。
【0008】図11は図10の荷電粒子ビーム露光装置
におけるビーム走査を説明するための図である。すなわ
ち、図10および図11に示されるように、主偏向器2
0により電子ビームEB2が主走査方向D1へ連続的に
偏向され、これと並行して、移動ステージ12が主走査
方向D1と直角な副走査方向D2へ連続的に移動され
る。さらに、露光領域A0を1主走査させた領域である
バンドA2が半導体ウエハ10上で方向D1になるよう
に、電子ビームEB2が副偏向器22により、移動ステ
ージ12の移動に追従して方向D2へ連続的に偏向され
る。例えば、1バンドのサイズは、長さ2mm、幅10μ
mであり、1バンド走査時間は100μsである。この
場合、移動ステージ12のY方向移動速度は10μm/
100μs=100mm/sである。
【0009】図11において、半導体ウエハ10上のチ
ップ領域C1〜C11には、互いに同一パターンが露光
される。斜線で示す、1チップ内のフレームA4が矢印
方向へ順に露光されるように、移動ステージ12が移動
制御されて、フレームA4の露光ドットデータが繰り返
し利用される。図12は図10の荷電粒子ビーム露光装
置におけるビーム走査とステージ位置との関係を説明す
るための図であり、図12(A)は主偏向器20による
半導体ウエハ10上での電子ビームEB2の位置Xの変
化を示し、また、図12(B)はレーザ干渉測長器16
による移動ステージ12の検出位置Yと副偏向器22に
よる半導体ウエハ10上での副偏向距離Y−Yiを示し
ている。
【0010】図10において、主制御回路24は、ステ
ージ制御回路14へ目標位置を供給し、増幅回路26へ
周期的な鋸波信号を供給し、レーザ干渉測長器16から
ステージ検出位置Yを受け取り、BAA(ブランキング
アパーチャアレイ)制御回路40から後述のバンドY座
標Yiを受け取り、増幅回路28へ副偏向距離Y−Yi
に比例した信号を供給する。増幅回路26および28に
よりそれぞれ電流増幅および電圧増幅された駆動信号
は、主偏向器20および副偏向器22へ供給される。
【0011】図13は図10の荷電粒子ビーム露光装置
におけるブランキングアパーチャアレイの裏面の一部を
示す図である。アパーチャ板18の上方には、ブランキ
ングアパーチャアレイ(BAA)板30が配置されてい
る。このブランキングアパーチャアレイ板30は、図1
3に示されるように、薄い基板31に対して複数の開孔
33が千鳥格子状に形成されている。さらに、各開孔3
3に対して、それぞれ基板31上(裏面)に一対の電極
34,35が形成され、各開孔33を通過した電子ビー
ムを偏向制御するようになっている。
【0012】図14は図10の荷電粒子ビーム露光装置
におけるブランキングアパーチャアレイおよびその制御
回路を示すブロック図であり、図15は図14における
ブランキングアパーチャアレイ制御回路の要部構成を概
略的に示すブロック図、そして、図16は図14におけ
る書き込み・読み出し回路の要部構成を概略的に示すブ
ロック図である。
【0013】図14に示されるように、ブランキングア
パーチャアレイ板30は、薄い基板31の領域32内
に、開孔33が千鳥格子状に形成され、各開孔33に対
し、基板31上に一対の共通電極34とブランキング電
極35とが形成され、共通電極34がグランド線に接続
されている。領域32には、略均一の電流密度の電子ビ
ームEB0が投射され、開孔33を通った電子ビーム
は、ブランキング電極35の電位を0Vにすると、図1
0に示されるように、アパーチャ板18の開孔を通過す
る(EB2)が、ブランキング電極35に一定の電位V
sを印加すると、電子ビームは偏向されてアパーチャ板
18により遮られる(EB1)。従って、ビットが1/
0の露光ドットデータに対応してブランキング電極35
に例えば0/Vsの電位を印加することにより、所望の
微細パターンを半導体ウエハ10上に露光させることが
できる。
【0014】ここで、例えば、1つの開孔33は一辺が
25μmの正方形とされ、この開孔33で半導体ウエハ
10上に一辺が0.08μmの略正方形の領域を露光す
るようになっている。なお、Y方向を開孔33の行の長
手方向と称し、開孔33の見かけ上の2つの行を1行と
する。開孔33は、図14では簡単化のために3行20
列としているが、実際には、例えば、8行128列程度
として構成されている。
【0015】開孔33をm行n列とし、第i行第j列の
開孔33およびブランキング電極35をそれぞれ33
(i,j)および35(i,j)と表す。但し、図14
中には符号33(i,j)を省略している(図15につ
いても同様)。開孔32のX方向のピッチpは、電極お
よび配線の領域を確保するため、例えば開孔32の一辺
の長さaの3倍となっている。
【0016】図17は露光パターンとブランキングアパ
ーチャアレイの領域との関係を概略的に示す図であり、
RAMの配線パターンの一部を、領域32のサイズと対
応させて示すものである。フレームA4の露光ドットデ
ータを、パターン上におけるX方向の長さPXおよびY
方向の長さPYの矩形領域に対応したブロックの露光ド
ットデータに分割する。この分割は、フレームA4にお
いて繰り返し数が多くなるように分割する。ただし、ピ
ッチPYは、領域32のY方向長さPYm以下、かつ、
できるだけ長くなるようにする。また、ピッチPYは、
バンドA2の長さの整数分の1、換言すれば、バンドA
2の長さをピッチPYの整数倍かつ必要な精度で走査可
能な範囲内になるようにする。この矩形領域を、図11
中のセルストライプA1とする。図17では、一点鎖線
で区切られた1つのフレームA4が1つのメモリセルに
対応しており、この露光ドットデータが繰り返されてい
る。
【0017】領域32を、そのY方向について、セルス
トライプA1内に対応した領域A0と、その両側の領域
37および38とに分け、領域37および38内のブラ
ンキング電極35に対しては電位Vsを供給する。次
に、図14に基づいてBAA制御回路40を説明する。
BAA制御回路40には、第j列(j=1〜n)のブラ
ンキング電極35に対応して、ドットメモリ41jが備
えられている。ドットメモリ411〜41nは互いに同
一記憶容量である。
【0018】書き込み・読み出し回路42は、クロック
φ0に同期して動作する制御回路43からのクロックお
よび制御信号に基づき、ドットメモリ411〜41nに
対し共通のアドレスを指定して、主制御回路24から供
給される露光ドットデータの書き込みまたは書き込まれ
ている露光ドットデータの読み出しを行わせる。各ドッ
トメモリ411〜41n内は、複数領域、例えば2領域
に分割され、一方の領域に露光ドットデータの書き込み
をダイレクトメモリアクセス方法で行うと同時に、他方
の領域から露光ドットデータの読み出しが行われ、1つ
のフレームA4の読み出しおよび書き込みが完了する毎
に、読み出し領域と書き込み領域との間で両領域が切り
換えられる。なお、図17の領域37および38に対応
したデータは、全て‘0’にされている。
【0019】ドットメモリ411〜41nに対するリー
ド・ライト制御信号は、制御回路43から供給される。
ドットメモリ41jから読み出された露光ドットデータ
は、シフトレジスタ44jの最下位ビットに供給され
る。シフトレジスタ44jは、制御回路43からの1ク
ロックで上位側へ1ビットシフトされる。このクロック
の周期Tは、ドットメモリ41jからのビット読み出し
周期と同一である。
【0020】図15から明らかなように、ブランキング
電極35(i,j)は、バッファ回路45の無接点スイ
ッチ素子を介して電位Vsの電源配線またはグランド線
に接続され、このスイッチ素子の制御入力端にシフトレ
ジスタ44jの最下位からk番目(最下位を0番目とす
る)のビット出力端が接続されている。ここにkは、上
記pおよびaを用いると、 jが奇数のとき、k=2(p/a)(i−1) jが偶数のとき、k=(p/a)(2i−1) となる。
【0021】シフトレジスタ44jの第kビットが1/
0のとき、ブランキング電極35(i,j)に電位0/
Vsが印加され、開孔33(i,j)を通った電子ビー
ムは、この電位が0のときのみ半導体ウエハ10上に照
射される。電子ビームのX方向走査速度は、時点t=0
で開孔33(i,j)を通った電子ビームが半導体ウエ
ハ10上の点Pを照射するとすると、時点t=2(p/
a)T,4(p/a)T、・・・、2(m−1)(p/
a)Tでそれぞれ開孔33(2,j),33(3,
j)、・・・、33(m,j)を通った電子ビームが半
導体ウエハ10上の同一点Pを照射するように一定に調
整されている。
【0022】これにより、半導体ウエハ10上では、同
一点がm回同一データで露光される。また、開孔33
(i,j)、j=1、3、5、・・・、n−1を通って
時点tで露光されたドット間は、開孔33(i,j)、
j=2、4、6、・・・、nを通って時点t+(p/
a)Tで露光される。次に、書き込み・読み出し回路4
2に含まれる読み出し回路421の構成例を図16に基
づいて説明する。
【0023】読み出し回路421は、アップダウンカウ
ンタ50、バンドメモリ51、アップカウンタ52、セ
ルストライプメモリ53、レジスタ54〜56、演算回
路57およびアップカウンタ58を備えている。バンド
メモリ51には、図11に示すバンドA2のY座標と、
セルストライプ先頭アドレスAS0とが対応して格納さ
れている。セルストライプ先頭アドレスAS0は、バン
ドA2の最初のセルストライプA1に対応した、セルス
トライプメモリ53上のアドレスである。バンドメモリ
51は、アップダウンカウンタ50の計数値ABにより
アドレス指定される。
【0024】アップダウンカウンタ50のロード制御入
力端L、クロック入力端CKおよびアップ/ダウンモー
ド入力端U/Dにはそれぞれ、制御回路43からロード
信号、クロックφ1およびアップ/ダウン制御信号が供
給される。アップダウンカウンタ50には、ロード制御
入力端Lがアクティブのとき初期値がロードされる。こ
の初期値は、アップ/ダウンモード入力端U/Dが高レ
ベルでカウントアップモードのとき、バンドメモリ51
上の最初のバンドの先頭アドレスAB0であり、アップ
/ダウンモード入力端U/Dが低レベルでカウントダウ
ンモードのとき、バンドメモリ51上の最後のバンドの
アドレスABEである。先頭アドレスAB0および最終
アドレスABEはそれぞれ、図11に示すフレームA4
の位置B0およびBEに対応している。
【0025】アップダウンカウンタ50に初期値がロー
ドされる時、制御回路43内のダウンカウンタ431に
バンド数ABN0=E+1がロードされる。ダウンカウ
ンタ431の計数値ABNは、クロックφ1の立ち上が
り毎に1だけ減少される。ダウンカウンタ431の計数
値ABNが0となったとき、1つのフレームA4の露光
が終了する。
【0026】バンドメモリ51から読み出されたセルス
トライプ先頭アドレスAS0は、初期値として、制御回
路43からのロード信号によりアップカウンタ52にロ
ードされる。セルストライプ先頭アドレスAS0と同時
に読み出されたバンドY座標Yiは、図10の主制御回
路24へ供給される。アップカウンタ52は制御回路4
3からのクロックφ2を計数し、その計数値ASにより
セルストライプメモリ53がアドレス指定される。
【0027】アップカウンタ52に初期値AS0がロー
ドされる時、制御回路43内のダウンカウンタ432に
1バンド内のセルストライプ数ASN0がロードされ
る。ダウンカウンタ432の計数値ASNは、クロック
φ2の立ち上がり毎に1だけ減少される。ダウンカウン
タ432の計数値ASNが0となったとき、1つのバン
ドA2の露光が終了し、同時にクロックφ1が立ち上が
って、次のセルストライプ先頭アドレスAS0がアップ
カウンタ52にロードされる。
【0028】セルストライプメモリ53には、セルスト
ライプA1を識別するコードとしてのセルストライプナ
ンバーが格納されている。例えばAS0=S1のとき、
計数値ASがセルストライプ先頭アドレスS1からS2
−1まで1つずつ増加し、図11のA10〜A13に対
応したセルストライプナンバーN10〜N13がセルス
トライプメモリ53から読み出される。
【0029】セルストライプメモリ53の出力Nは、レ
ジスタ54に保持される。一方、レジスタ55には、1
つのセルストライプA1のX方向ドット数Aが保持さ
れ、レジスタ56には、ベースアドレスBが保持され
る。演算回路57は、これらN、AおよびBに基づいて
先頭アドレスA・N+Bを演算し、アップカウンタ58
に供給する。先頭アドレスA・N+Bは、初期値とし
て、制御回路43からのロード信号によりアップカウン
タ58にロードされる。アップカウンタ58は制御回路
43からのクロックφ3を計数し、その計数値ADによ
りドットメモリ411がアドレス指定される。
【0030】アップカウンタ58に初期値A・N+Bが
ロードされる時、制御回路43内のダウンカウンタ43
3に1セルストライプ内のX方向ドット数ADN0がロ
ードされる。ダウンカウンタ433の計数値ADNは、
クロックφ3の立ち上がり毎に1だけ減少される。ダウ
ンカウンタ433の計数値ADNが0となった時、1つ
のセルストライプA1の露光が終了し、同時にクロック
φ2が立ち上がって、次のセルストライプナンバーA・
N+Bがアップカウンタ58にロードされる。
【0031】上記バンドメモリ51およびセルストライ
プメモリ53のデータは、ドットメモリ411〜41n
の露光ドットデータと同様に、露光データの一部として
予め作成されて外部記憶装置に格納されており、外部記
憶装置からロードされる。本実施例によれば、セルスト
ライプA1に対応したブロックの露光ドットデータが同
一である場合、このブロックを同一セルストライプナン
バーNで指定することにより、同一露光ドットデータが
繰り返し利用されるので、露光データ量を低減できる。
これにより、ハードディスク等の外部記憶装置からメモ
リへの露光データ転送時間が短縮されて、露光装置のス
ループットが向上する。
【0032】また、バンドメモリ51を用いているの
で、同一露光ドットデータのバンドA2に対しては同一
のセルストライプ先頭アドレスを指定するだけでよく、
これにより、セルストライプメモリ53に同一セルスト
ライプナンバー列を繰り返し格納する必要がなくなっ
て、露光データ量をさらに低減できる。また、例えば、
図11のチップ領域C1とC2とでフレームA4の走査
方向が逆になるが、図16のアップダウンカウンタ50
のアップ/ダウンモードおよび初期値を変えるのみでこ
れに対応できるので、露光データ量をさらに低減でき
る。
【0033】ドットメモリへの書き込み前に処理される
フレームA4の矩形分割において、繰り返し数を多くし
且つピッチPYをできるだけ大きくするには、ピッチP
XおよびPYを可変にすればよい。この場合、図17に
おいて、1つのバンドA2の幅を一定にする必要がある
ので、整数個のバンドA2からなるセルA3単位で、ピ
ッチPYを可変にする。セルA3は、フレームA4に一
致させてもよい。1つのセルストライプA1のX方向
(主走査方向)ドット数(ビット数)がセルストライプ
A1のピッチPXにより変化するので、すなわち、レジ
スタAの値が変化するので、アドレス範囲A・N+B〜
A・(N+1)+B−1が重ならないように、Nの値を
必要に応じて飛ばし、すなわちNのかわりにN+1と
し、または、ベースアドレスBを変化させるようになっ
ている。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、本発
明者らにより研究開発されている本発明の関連技術とし
ての荷電粒子ビーム露光装置においては、微細さ,位置
合わせ精度,クイックターンアラウンド,および,信頼
性等の面において、他の半導体露光方法に比較して優れ
たものと考えられている。しかしながら、この関連技術
の荷電粒子ビーム露光装置は、それでも、まだ露光デー
タの量が大きくデータ展開処理に長時間を要し、現実的
に十分満足のいくものとはいえなかった。
【0035】ところで、荷電粒子ビーム露光装置におい
ては、近接効果補正をパターン自体にシフトをかけて形
状を変化させたデータ、或いは、パターンの露光量を変
化させるデータを作成し、そのパターンを露光すること
によって近接効果補正を行っている。そして、BAA方
式の露光装置においても、従来のパターンデータにより
露光することは可能であるが、この従来のデータでは近
接効果補正がパターン毎に異なり1対1の対応になって
いるため、データが大きくなり大容量の記憶装置が必要
となっている。また、ビットマップに展開する場合に
は、データ量が多いために展開処理に長時間を要し、さ
らに、露光量の補正をビットデータに変換する工程にも
時間がかかるといった解決すべき課題がある。
【0036】また、データ(露光データ)の検証の点に
関しても、近接効果補正をかけたデータは設計データと
形状が異なってしまうことが大半であり、データの検証
も非常に難しいものとなっている。本発明は、上述した
関連技術としての荷電粒子ビーム露光装置機械翻訳装置
が有する課題に鑑み、露光データをより一層削減して、
データ展開処理に要する時間を短縮することのできる荷
電粒子ビーム露光装置および該荷電粒子ビーム露光装置
の露光データ処理方法の提供を目的とする。さらに、本
発明は、近接効果補正も容易で、且つ、データ検証が可
能な荷電粒子ビーム露光装置および該荷電粒子ビーム露
光装置の露光データ処理方法の提供も目的とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の形態によ
れば、荷電粒子ビームEBを使用して試料10に所定の
露光パターンを形成する荷電粒子ビーム露光装置であっ
て、荷電粒子ビームを発生する荷電粒子ビーム発生手段
100と、該荷電粒子ビーム発生手段からの荷電粒子ビ
ームの光路中に配設され、該荷電粒子ビームの断面形状
を成形する開孔33および該開孔を通過した開孔通過ビ
ームを偏向する開孔通過ビーム偏向手段34,35が千
鳥格子状に複数個配列されたブランキングアパーチャー
アレー30と、予めビット展開された露光パターンのデ
ータに対して、近接効果を補正するための近接効果補正
データを使用した演算を行い、近接効果補正を含むビッ
ト展開データを作成するデータ展開手段200とを具備
し、前記近接効果補正を行うパターンデータを、近接効
果補正用ビットマップデータとして予め登録し、複数の
パターン領域に対応させるようにしたことを特徴とする
荷電粒子ビーム露光装置が提供される。本発明の第2の
形態によれば、荷電粒子ビームEBを使用して試料10
に所定の露光パターンを形成する荷電粒子ビーム露光装
置であって、荷電粒子ビームを発生する荷電粒子ビーム
発生手段100と、該荷電粒子ビーム発生手段からの荷
電粒子ビームの光路中に配設され、該荷電粒子ビームの
断面形状を成形する開孔33および該開孔を通過した開
孔通過ビームを偏向する開孔通過ビーム偏向手段34,
35が千鳥格子状に複数個配列されたブランキングアパ
ーチャーアレー30と、予めビット展開された露光パタ
ーンのデータに対して、近接効果を補正するための近接
効果補正データを使用した演算を行い、近接効果補正を
含むビット展開データを作成するデータ展開手段200
とを具備し、前記露光パターンの近接効果補正を行うた
めのパターンデータに対する所定の演算を、ビットマッ
プデータの加算,減算,或いは,掛算により行い、該ビ
ットマップデータの加算,減算,或いは,掛算を、前記
露光パターンのデータにおける演算情報として持たせ、
露光時に該演算情報に従ってビット展開を行うようにし
たことを特徴とする荷電粒子ビーム露光装置が提供され
る。
【0038】本発明の第の形態によれば、ビームの断
面形状を成形する開孔および該開孔に付随してビームを
偏向する手段からなる単位を千鳥格子状に複数個配置し
たブランキングアパーチャーアレーに対して粒子ビーム
を照射してビーム束を形成し、ビーム鏡筒内部で更に先
にあるラウンドアパーチャーの開孔を通過するかしない
かを該開孔に付随したビーム偏向手段に印加する電圧を
制御することによって各開孔により形成されたビームが
試料上に到達するかしないかを制御しつつ、スキャンを
行って露光対象を露光する荷電粒子ビーム露光装置にお
いて、露光パターンのデータを露光前にビット展開デー
タとして装置側で分解し、記憶装置に蓄えて順次吐き出
して露光する荷電粒子ビーム露光装置の露光データ処理
方法であって、露光パターンの近接効果補正を、補正成
分をパターンデータとして持ち、補正を行う領域のパタ
ーンデータに対して所定の演算を行って最終的なビット
展開データを得るようにし、前記近接効果補正を行うパ
ターンデータを、近接効果補正用ビットマップデータと
して予め登録し、複数のパターン領域に対応させるよう
したことを特徴とする荷電粒子ビーム露光装置の露光
データ処理方法が提供される。本発明の第4の形態によ
れば、ビームの断面形状を成形する開孔および該開孔に
付随してビームを偏向する手段からなる単位を千鳥格子
状に複数個配置したブランキングアパーチャーアレーに
対して粒子ビームを照射してビーム束を形成し、ビーム
鏡筒内部で更に先にあるラウンドアパーチャーの開孔を
通過するかしないかを該開孔に付随したビーム偏向手段
に印加する電圧を制御することによって各開孔により形
成されたビームが試料上に到達するかしないかを制御し
つつ、スキャンを行って露光対象を露光する荷電粒子ビ
ーム露光装置において、露光パターンのデータを露光前
にビット展開データとして装置側で分解し、記憶装置に
蓄えて順次吐き出して露光する荷電粒子ビーム露光装置
の露光データ処理方法であって、露光パターンの近接効
果補正を、補正成分をパターンデータとして持ち、補正
を行う領域のパターンデータに対して所定の演算を行っ
て最終的なビット展開データを得るようにし、前記近接
効果補正を行うパターンデータを、近接効果補正用ビッ
トマップデータとして予め登録し、複数のパターン領域
に対応させる ようにしたことを特徴とする荷電粒子ビー
ム露光装置の露光データ処理方法が提供される。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明の荷電粒子ビーム露光装置
によれば、荷電粒子ビーム発生手段100から荷電粒子
ビームが発生され、該荷電粒子ビーム発生手段からの荷
電粒子ビームの光路中にブランキングアパーチャーアレ
ー30が配設される。ブランキングアパーチャーアレー
30は、荷電粒子ビームの断面形状を成形する開孔33
および該開孔を通過した開孔通過ビームを偏向する開孔
通過ビーム偏向手段34,35が千鳥格子状に複数個配
列されている。そして、本発明の荷電粒子ビーム露光装
置におけるデータ展開手段200は、予めビット展開さ
れた露光パターンのデータに対して、近接効果を補正す
るために近接効果補正データを使用した演算を行うよう
になっている。
【0040】これにより、本発明の荷電粒子ビーム露光
装置によれば、露光データを削減して、データ展開処理
を短時間の内に行うことが可能となる。また、本発明の
荷電粒子ビーム露光装置の露光データ処理方法によれ
ば、露光パターンのデータは、露光前にビット展開デー
タとして装置側で分解されて記憶装置に蓄えられ、そし
て、該記憶装置から順次吐き出されて荷電粒子ビーム露
光が行われる。そして、露光パターンの近接効果補正
は、補正成分をパターンデータとして持ち、補正を行う
領域のパターンデータに対して所定の演算を行うことに
より、最終的なビット展開データが得られるようになっ
ている。
【0041】これにより、本発明の荷電粒子ビーム露光
装置の露光データ処理方法によれば、露光データを削減
して、データ展開処理を短時間の内に行うことが可能と
なる。
【0042】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る荷電粒子
ビーム露光装置および該荷電粒子ビーム露光装置の露光
データ処理方法の実施例を説明する。図1および図2は
本発明に係る荷電粒子ビーム露光装置(BAA方式の電
子ビーム露光装置)の一構成例を示すブロック図であ
る。図1および図2において、参照符号100は荷電粒
子ビーム発生手段(電子銃),200はデータ展開部,2
10は第1の記憶装置,220は第2の記憶装置,23
0はメモリ(ドットメモリ),そして,240はBAA
電圧印加制御回路を示している。また、参照符号301
はデータ管理用CPU,302は露光制御用CPU,3
03は露光管理部,304はタイム・キーパ,305は
リフォーカス制御部,306は移動ステージ12を管理
するステージ管理部,そして,307はローダー管理部
を示している。ここで、リフォーカス制御部305は、
リフォーカスコイル331を制御して電子ビームEB2
(EB)の再フォーカスを制御するものであり、また、
ローダー管理部307は、移動ステージ12上に載置す
る半導体ウエハの交換等を行うローダー321を制御す
るためのものである。
【0043】電子銃100から出力された電子ビームE
Bは、ブランキングアパーチャーアレー30およびアパ
ーチャ板18を介して移動ステージ12上に載置された
半導体ウエハ10に照射される。ここで、電子ビームE
B(EB2)は、ブランキング制御コイル334,リフ
ォーカ・スコイル331,スティグマ・コイル332,
および,フォーカス・コイル333、並びに、主偏向器
20および副偏向器22等による光学的な制御と共に、
図11〜図17を参照して説明したブランキングアパー
チャーアレー30等による露光パターンの制御が行われ
る。ここで、ブランキング制御コイル334は、ブラン
キングアパーチャーアレー30により所定のパターンと
された電子ビーム全体がそのままアパーチャ板18の円
形開孔を通過するかどうかを制御するためのものであ
り、また、スティグマ・コイル332は、光学系の非点
収差を補正するためのものである。
【0044】なお、図1および図2の荷電粒子ビーム露
光装置におけるブランキングアパーチャーアレー30,
アパーチャ板18,主偏向器20,副偏向器22,およ
び,半導体ウエハ10を載置する移動ステージ12等の
構成は、図10を参照して説明したものと同様であるの
で、その詳細な説明は省略する。本実施例においては、
データ展開手段200が、予めビット展開された露光パ
ターンのデータに対して、近接効果を補正するための近
接効果補正データを使用した演算を行い、近接効果補正
を含むビット展開データを作成するようになっている。
【0045】図1および図2に示す荷電粒子ビーム露光
装置において、露光パターンデータは、決められたデー
タフォーマットにより作成され、露光装置側の第1の記
憶装置210に蓄えられる。露光したいデータは、露光
前にセルストライプ単位に0,1(BAA部のビームO
N/OFF)で表されるビット展開データにデータ展開
回路200によって順次展開される。ここで、データ展
開回路200において、ビットマップデータとして持っ
ていたパターン(近接効果補正パターンを含む)の加算
・減算・掛算等も、その情報によって実行されて展開デ
ータとなる。
【0046】さらに、展開されたデータは第2の記憶装
置220に格納される。この第2の記憶装置220は、
BAAの開孔に対応して定められている。ここで、第1
の記憶装置210および第2の記憶部220は、例え
ば、大容量のハードディスク装置として構成されてい
る。そして、露光時は、第2の記憶装置220よりBA
Aの各開孔に対応したメモリ230に対して並行にデー
タが順次転送される。さらに、転送されたデータは、順
次メモリ230よりBAAの各開孔部に設けられた電極
間に所定の電圧を印加するか否かを制御するBAA電圧
印加制御回路240に供給され、BAAにてビーム(開
孔孔通過ビーム)のON/OFFが行われて所定の露光
パターンが試料(被照射試料:例えば半導体ウエハ)上
に形成される。
【0047】図3は本発明に係る荷電粒子ビーム露光装
置の露光データ処理方法が適用されるデータ構成の例を
示す図であり、同図(a)は図形のパターンデータを示
し、同図(b)はビットマップのパターンデータを示
し、そして、同図(c)はビットマップの近接効果補正
データを示している。図3(a)〜図3(c)に示され
るように、パターンデータには、三角形および矩形等の
比較的簡単な形状を示す実パターンの図形データ、複数
回繰り返して使用されるような実パターンのビットマッ
プデータ、および、近接効果補正のビットマップデータ
がある。これらのデータは、データ判別部において、デ
ータ判別が行われるようになっている。ここで、上記各
パターンデータは、第1 の記憶装置210に保持される
ようになっている。また、近接効果補正のデータとして
は、ビットマップデータだけでなく、図3(a)に示す
ような図形データを使用することもできる。
【0048】図3(a)に示す図形データとしては、例
えば、三角形,矩形,或いは,任意の角図形であり、通
常の始点位置(始点X,始点Y),および, 大きさ(大き
さX,大きさY)により表され、これにより所定の形状
が規定される。また、図3(b)に示す実パターン(ビ
ットマップ)としては、例えば、メモリ等の同様のパタ
ーンが繰り返される場合に所定の単位領域を切り出した
ものに対応し、データの始点位置(始点X,始点Y),お
よび, そのデータの番号により表され、これにより局部
切り出し情報が得られる。そして、図3(c)に示され
るように、近接効果補正パターン(ビットマップデー
タ)も、ビットマップの実パターンと同様に、データの
始点位置(始点X,始点Y),および, そのデータの番号
により表され、これにより局部切り出し情報が得られる
ようになっている。ここで、近接効果補正パターンは、
データ判別の中に演算情報が含まれるようになってい
る。
【0049】図3(a)〜図3(c)に示す各パターン
データは、偏向領域毎にデータ処理されて形成されたも
のであり、データ処理では、パターン図形に切り出され
るようになっている。図4は露光パターンの一例と該露
光パターンに対応するビットマップの例を示す図であ
り、同図(a)は単位領域パターンの一例を示し、同図
(b)は同図(b)のパターンをビットマップ展開した
ビットマップデータを示し、同図(c)は繰り返しパタ
ーンの切り出し処理を示し、そして、同図(d)は単位
領域パターンにおける局部選択処理を示している。ここ
で、図4(a)および図4(b)に示されるように、露
光パターンが存在する領域は、データ「1」に置き換
え、露光パターンが存在しない領域は、データ「0」に
置き換えるようにしてビットマップデータが作成される
ようになっている。なお、データ「1」は、ブランキン
グアパーチャーアレー30の各電極の制御により電子ビ
ームを照射する領域を示し、また、データ「0」は、ブ
ランキングアパーチャーアレー30の各電極の制御によ
り電子ビームを照射しない領域を示している。
【0050】図4(a)〜図4(d)に示されるよう
に、例えば、メモリパターン等の或る単位のパターンが
繰り返されているものに関しては、その単位領域で切り
出し同じ単位のパターンを探すようになっている。ま
た、この単位領域で切り出される単位は番号で管理さ
れ、同一の単位領域は同一番号が付され、1つの番号に
1つのデータが登録される。さらに、その単位をビット
マップデータとして1,0で表されたものにし、単位領
域の中のパターン形状と局部的に同じものがある場合
は、そのパターンも同一番号を付け、その局部切り出し
情報を付け加えるようになっている。
【0051】図5は本発明の荷電粒子ビーム露光装置の
露光データ処理方法による近接効果補正を説明するため
の図であり、同図(a)は露光パターンのビットマップ
データ(近接効果補正前のデータ)を示し、同図(b)
は近接効果補正パターンのビットマップデータを示し、
そして、同図(c)は近接効果補正を行った後の露光パ
ターンのビットマップデータ(近接効果補正後のデー
タ)を示している。
【0052】図5(a)〜図5(c)に示されるよう
に、近接効果補正を行う場合には、露光パターン(実パ
ターン)のビットマップデータに対して近接効果補正の
ビットマップデータを加え、近接効果補正後展開データ
を得るようになっている。ここで、近接効果補正により
露光を行う領域のデータは「1」とされているが、近接
効果補正によるデータ「1」の領域が露光データにおけ
るデータ「1」の領域と重なった場合には、ビット展開
された補正後展開データ(図5(c)参照)において、
その領域はデータ「2(例えば、十進表示)」となる。
しかし、このデータ「2」の領域は、データ「1」とし
て他のデータ「1」の領域と同様に、ブランキングアパ
ーチャーアレー30の各電極の制御により電子ビームを
照射して露光が行われることになる。ここで、図5で
は、露光パターン(ビットマップデータ)に対して近接
効果補正のビットマップデータを加算した場合が示され
ているが、この実パターンに対する近接効果補正の演算
は、加算だけでなく、減算、或いは、掛算等により行う
場合もあるのはもちろんである。
【0053】図6は本発明の荷電粒子ビーム露光装置の
露光データ処理方法を適用した処理の流れを説明するた
めの図であり、同図(a)はデータ形式の具体的な一例
を示し、同図(b)はビットマップデータの管理の様子
を示し、そして、同図(c)は展開後のビットマップデ
ータを示している。図6(a)は、前述した図3(a)
〜図3(c)を参照して説明した図形データ(図3
(a)参照),ビットマップデータ(図3(b)参照),お
よび,近接効果補正パターン(図3(c)参照)を有す
るデータの形式の例(パターンデータ)を示している。
また、図6(b)は、前述した図3(a)〜図3(c)
を参照して説明したデータ番号,始点,および,データ
個数(局部切り出し情報)によるビットマップデータの
管理を概念的に示し、図形データ(図3(a)参照),ビ
ットマップデータ(図3(b)参照),および,近接効果
補正パターン(図3(c)参照)を有するパターンデー
タの例を示している。そして、図6(c)は、図3
(b)に示す実パターン(ビットマップ)に対して近接
効果補正パターンを適用した、すなわち、局部補正を行
った様子を示すビットマップデータの例を示している。
【0054】図7は本発明において、所定のパターンに
対して複数の補正パターンを重畳する様子を説明するた
めの図であり、セルストライプの一部を拡大して示す図
である。また、図8は図7に使用する補正データをメモ
リ登録補正データから切り取る様子を示す図である。前
述した近接効果補正パターン(ビットマップデータ)に
よる実データ(露光パターンデータ)の補正は、図7に
示されるように、例えば、複数の補正データ(近接効果
補正パターン)を使用して行うことができる。すなわ
ち、図8に示されるように、a番地からの補正データ
1,b番地からの補正データ2,および,c番地からの
補正データ3の異なる3つの近接効果補正パターン(ビ
ットマップパターン)を実データ(ビットマップパター
ン)に適用して近接効果補正を行うようになっている。
【0055】ここで、近接効果補正は、例えば、図1中
の第1の記憶装置210に予め登録された近接効果補正
用ビットマップデータから複数のパターン領域に対応さ
せるように補正データ1〜補正データ3を切り抜いて実
パターンに対応させて行うようになっている。また、近
接効果補正用ビットマップデータは、予め登録されたビ
ットマップデータにおける任意の領域を読み出して使用
するように構成するようになっている。すなわち、この
近接効果補正用ビットマップデータとしては、様々な近
接効果を補正可能とするように、様々なドットパターン
を有する領域から必要とするドットパターンを近接効果
補正用ビットマップデータとして読み出して使用するよ
うになっている。なお、近接効果補正は、図8に示す補
正データ3(長方形形状)をシフト変換し、このシフト
変換後の補正データ3(菱形形状:図7参照)を使用し
て行うこともできる。さらに、補正データは、例えば、
複数のパターンを一部重ねて適用することも可能であ
る。また、露光パターン(実データ)に対する近接効果
補正は、近接効果補正パターンの加算だけでなく、減
算,或いは,掛算を行うようにしてもよい。そして、ビ
ットマップデータの加算,減算,或いは,掛算等の演算
は、露光パターンのデータにおける演算情報として近接
効果補正パターン自身が持つように構成することができ
る。
【0056】図9は本発明の荷電粒子ビーム露光装置に
おけるデータ展開部200の一構成例を示すブロック図
である。同図において、参照符号201は展開コントロ
ール部, 202はブロックデータメモリ,203はデー
タ発生部,204は選択部,205はシフト部,206
は演算部,207はキャンバスメモリ,そして,208
は転送部を示している。
【0057】展開コントロール部201は、第1の記憶
装置210からのデータおよびデータ管理用CPU30
からの命令を受け取り、パターンデータの解析・判別を
してデータ展開を制御する。ブロックデータメモリ20
2は、第1の記憶装置210からデータ(ビットマップ
データ)をロードして保持するようになっており、ま
た、データ発生部203は、三角形および矩形等の図形
データを発生するもので、例えば、ハード的な回路によ
り構成されている。
【0058】選択部204は、ブロックデータメモリ2
02またはデータ発生部203の一方の出力を選択して
シフト部205に供給する。シフト部205は、選択部
204の出力データを、例えば、X方向にシフトするよ
うになっており、前述した図8に示す補正データ3(長
方形形状のドットパターン)をシフト変換し、図7に示
すようなシフト変換後の補正データ3(菱形形状のドッ
トパターン)を実パターンに対応させるようになってい
る。ここで、実パターンは、キャンバスメモリ207に
格納されており、近接効果補正に使用される補正データ
(例えば、図7に示す補正データ1〜3)は、該キャン
バスメモリ207の実パターン(近接効果補正前の露光
パターンデータ)に対して上書きされるようになってい
る。
【0059】演算部206は、キャンバスメモリ207
に記憶されている(描かれている)データを一旦読み込
んだ後、例えば、近接効果補正のための補正データの加
算、減算等の演算を行うもので、これにより、上記のキ
ャンバスメモリ207におけるデータの上書きが行われ
ることになる。このようにして書き換えられたキャンバ
スメモリ207のデータ(近接効果補正後の露光パター
ンデータ)は、転送部208を介して、第2の記憶装置
220に転送されるようになっている。
【0060】このように、本実施例において、近接効果
補正処理は、偏向領域を幾つかの小領域に区切り、その
領域の補正パターンを求め、ビットマップデータとして
持っており、露光時はビット展開回路にて、演算情報を
もとにパターンデータと結合しビット展開データを得る
ようになっている。そして、本実施例の荷電粒子ビーム
露光装置および該荷電粒子ビーム露光装置の露光データ
処理方法によれば、近接効果補正は、補正成分を予めパ
ターンデータとして登録し、なおかつビットマップデー
タとして持っているため、展開する必要がなく、また、
加算等の演算情報があるので、補正が必要なパターンと
演算することにより補正が行われる。パターンのデータ
も変更することがないため、検証が容易である。前述の
通り通常のパターンデータもビットマップデータとして
もつことができ、データ量の減少が可能である。また、
ビットマップデータは複数のパターン領域から参照で
き、且つ、部分的に参照できる構造となっているためデ
ータ量を削減することができる。
【0061】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明の荷電粒
子ビーム露光装置および該荷電粒子ビーム露光装置の露
光データ処理方法によれば、露光データを削減して、デ
ータ展開処理を短時間の内に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る荷電粒子ビーム露光装置の一構成
例を示すブロック図(その1)である。
【図2】本発明に係る荷電粒子ビーム露光装置の一構成
例を示すブロック図(その2)である。
【図3】本発明に係る荷電粒子ビーム露光装置の露光デ
ータ処理方法が適用されるデータ構成の例を示す図であ
る。
【図4】露光パターンの一例と該露光パターンに対応す
るビットマップの例を示す図である。
【図5】本発明の荷電粒子ビーム露光装置の露光データ
処理方法による近接効果補正を説明するための図であ
る。
【図6】本発明の荷電粒子ビーム露光装置の露光データ
処理方法を適用した処理の流れを説明するための図であ
る。
【図7】本発明において、所定のパターンに対して複数
の補正パターンを重畳する様子を説明するための図であ
る。
【図8】図7に使用する補正データをメモリ登録補正デ
ータから切り取る様子を示す図である。
【図9】本発明の荷電粒子ビーム露光装置におけるデー
タ展開部の一構成例を示すブロック図である。
【図10】荷電粒子ビーム露光装置の一例を概略的に示
すブロック図である。
【図11】図10の荷電粒子ビーム露光装置におけるビ
ーム走査を説明するための図である。
【図12】図10の荷電粒子ビーム露光装置におけるビ
ーム走査とステージ位置との関係を説明するための図で
ある。
【図13】図10の荷電粒子ビーム露光装置におけるブ
ランキングアパーチャアレイの裏面の一部を示す図であ
る。
【図14】図10の荷電粒子ビーム露光装置におけるブ
ランキングアパーチャアレイおよびその制御回路を示す
ブロック図である。
【図15】図14におけるブランキングアパーチャアレ
イ制御回路の要部構成を概略的に示すブロック図であ
る。
【図16】図14における書き込み・読み出し回路の要
部構成を概略的に示すブロック図である。
【図17】露光パターンとブランキングアパーチャアレ
イの領域との関係を概略的に示す図である。
【符号の説明】
10…半導体ウエハ 12…移動ステージ 18…アパーチャ板 30…ブランキングアパーチャアレイ(BAA) 200…データ展開部 210…第1の記憶装置 220…第2の記憶装置 230…メモリ(ドットメモリ) 240…BAA電圧印加制御回路 301…データ管理用CPU 302…露光制御用CPU 303…露光管理部 304…タイム・キーパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 甲斐 潤一 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 安田 洋 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−267135(JP,A) 特開 昭60−262420(JP,A) 特開 平6−163373(JP,A) 特開 平7−78737(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電粒子ビームを使用して試料に所定の
    露光パターンを形成する荷電粒子ビーム露光装置であっ
    て、 荷電粒子ビームを発生する荷電粒子ビーム発生手段と、 該荷電粒子ビーム発生手段からの荷電粒子ビームの光路
    中に配設され、該荷電粒子ビームの断面形状を成形する
    孔および該開孔を通過した開孔通過ビームを偏向する
    開孔通過ビーム偏向手段が千鳥格子状に複数個配列され
    たブランキングアパーチャーアレーと、 予めビット展開された露光パターンのデータに対して、
    近接効果を補正するための近接効果補正データを使用し
    た演算を行い、近接効果補正を含むビット展開データを
    作成するデータ展開手段とを具備し、 前記近接効果補正を行うパターンデータを、近接効果補
    正用ビットマップデータとして予め登録し、複数のパタ
    ーン領域に対応させるようにした ことを特徴とする荷電
    粒子ビーム露光装置。
  2. 【請求項2】 荷電粒子ビームを使用して試料に所定の
    露光パターンを形成する荷電粒子ビーム露光装置であっ
    て、 荷電粒子ビームを発生する荷電粒子ビーム発生手段と、 該荷電粒子ビーム発生手段からの荷電粒子ビームの光路
    中に配設され、該荷電粒子ビームの断面形状を成形する
    開孔および該開孔を通過した開孔通過ビームを偏向する
    開孔通過ビーム偏向手段が千鳥格子状に複数個配列され
    たブランキングアパーチャーアレーと、 予めビット展開された露光パターンのデータに対して、
    近接効果を補正するための近接効果補正データを使用し
    た演算を行い、近接効果補正を含むビット展開データを
    作成するデータ展開手段とを具備し、 前記露光パターンの近接効果補正を行うためのパターン
    データに対する所定の演算を、ビットマップデータの加
    算,減算,或いは,掛算により行い、該ビットマップデ
    ータの加算,減算,或いは,掛算を、前記露光パターン
    のデータにおける演算情報として持たせ、露光時に該演
    算情報に従ってビット展開を行うようにしたことを特徴
    とする 荷電粒子ビーム露光装置。
  3. 【請求項3】 前記開通過ビーム偏向手段は、前記ブラ
    ンキンアパーチャアレイの各開孔に対して設けられた第
    1および第2の電極を備え、該第1および第2の電極間
    に印加される信号に応じて対応する開孔を通過した開孔
    通過ビームの前記試料に対する到達を制御するようにな
    っている請求項1または2の荷電粒子ビーム露光装置。
  4. 【請求項4】 前記露光パターンデータを、予め定めら
    れた大きさ以下のパターン領域として切り出し、ビット
    単位で表した露光パターン切り出し用ビットマップデー
    タとして持たせるようにしたことを特徴とする請求項1
    または2の荷電粒子ビーム露光装置。
  5. 【請求項5】 前記露光パターン切り出し用ビットマッ
    プデータを、複数のパターン領域に対応させるようにし
    たことを特徴とする請求項4の荷電粒子ビーム露光装
    置。
  6. 【請求項6】 前記露光パターン切り出し用ビットマッ
    プデータは、予め登録されたビットマップデータにおけ
    る任意の領域を読み出して使用するようになっているこ
    とを特徴とする請求項4の荷電粒子ビーム露光装置。
  7. 【請求項7】 前記近接効果補正を行うパターンデータ
    を、近接効果補正用ビットマップデータとして予め登録
    するようにしたことを特徴とする請求項2の荷電粒子ビ
    ーム露光装置。
  8. 【請求項8】 前記近接効果補正用ビットマップデータ
    を、複数のパターン領域に対応させるようにしたことを
    特徴とする請求項7の荷電粒子ビーム露光装置。
  9. 【請求項9】 前記近接効果補正用ビットマップデータ
    は、予め登録されたビットマップデータにおける任意の
    領域を読み出して使用するようになっていることを特徴
    とする請求項1または7の荷電粒子ビーム露光装置。
  10. 【請求項10】 前記露光パターンの近接効果補正を行
    うためのパターンデータに対する所定の演算を、ビット
    マップデータの加算,減算,或いは,掛算により行うよ
    うにしたことを特徴とする請求項1の荷電粒子ビーム露
    光装置。
  11. 【請求項11】 前記ビットマップデータの加算,減
    算,或いは,掛算を、前記露光パターンのデータにおけ
    る演算情報として持たせ、露光時に該演算情報 に従って
    ビット展開を行うようにしたことを特徴とする請求項1
    0の荷電粒子ビーム露光装置。
  12. 【請求項12】 ビームの断面形状を成形する開孔およ
    び該開孔に付随してビームを偏向する手段からなる単位
    を千鳥格子状に複数個配置したブランキングアパーチャ
    ーアレーに対して粒子ビームを照射してビーム束を形成
    し、ビーム鏡筒内部で更に先にあるラウンドアパーチャ
    ーの開孔を通過するかしないかを該開孔に付随したビー
    ム偏向手段に印加する電圧を制御することによって各開
    孔により形成されたビームが試料上に到達するかしない
    かを制御しつつ、スキャンを行って露光対象を露光する
    荷電粒子ビーム露光装置において、露光パターンのデー
    タを露光前にビット展開データとして装置側で分解し、
    記憶装置に蓄えて順次吐き出して露光する荷電粒子ビー
    ム露光装置の露光データ処理方法であって、 露光パターンの近接効果補正を、補正成分をパターンデ
    ータとして持ち、補正を行う領域のパターンデータに対
    して所定の演算を行って最終的なビット展開データを得
    るようにし、 前記近接効果補正を行うパターンデータを、近接効果補
    正用ビットマップデータとして予め登録し、複数のパタ
    ーン領域に対応させるようにしたことを特徴とする 荷電
    粒子ビーム露光装置の露光データ処理方法。
  13. 【請求項13】 ビームの断面形状を成形する開孔およ
    び該開孔に付随してビームを偏向する手段からなる単位
    を千鳥格子状に複数個配置したブランキングアパーチャ
    ーアレーに対して粒子ビームを照射してビーム束を形成
    し、ビーム鏡筒内部で更に先にあるラウンドアパーチャ
    ーの開孔を通過するかしないかを該開孔に付随したビー
    ム偏向手段に印加する電圧を制御することによって各開
    孔により形成されたビームが試料上に到達するかしない
    かを制御しつつ、スキャンを行って露光対象を露光する
    荷電粒子ビーム露光装置において、露光パターンのデー
    タを露光前にビット展開データとして装置側で分解し、
    記憶装置に蓄えて順次吐き出して露光する荷電粒子ビー
    ム露光装置の露光データ処理方法であって、 露光パターンの近接効果補正を、補正成分をパターンデ
    ータとして持ち、補正を行う領域のパターンデータに対
    して所定の演算を行って最終的なビット展開データを得
    るようにし、前記露光パターンの近接効果補正を行うた
    めのパターンデ ータに対する所定の演算を、ビットマッ
    プデータの加算,減算,或いは,掛算により行い、該ビ
    ットマップデータの加算,減算,或いは,掛算を、前記
    露光パターンのデータにおける演算情報として持たせ、
    露光時に該演算情報に従ってビット展開を行うようにし
    たことを特徴とする 荷電粒子ビーム露光装置の露光デー
    タ処理方法。
  14. 【請求項14】 前記露光パターンデータを、予め定め
    られた大きさ以下のパターン領域として切り出し、ビッ
    ト単位で表した露光パターン切り出し用ビットマップデ
    ータとして持たせるようにしたことを特徴とする請求項
    12または13の荷電粒子ビーム露光装置の露光データ
    処理方法。
  15. 【請求項15】 前記露光パターン切り出し用ビットマ
    ップデータを、複数のパターン領域に対応させるように
    したことを特徴とする請求項14の荷電粒子ビーム露光
    装置の露光データ処理方法。
  16. 【請求項16】 前記露光パターン切り出し用ビットマ
    ップデータは、予め登録されたビットマップデータにお
    ける任意の領域を読み出して使用するようになっている
    ことを特徴とする請求項14の荷電粒子ビーム露光装置
    の露光データ処理方法。
  17. 【請求項17】 前記近接効果補正を行うパターンデー
    タを、近接効果補正用ビットマップデータとして予め登
    録するようにしたことを特徴とする請求項13の荷電粒
    子ビーム露光装置の露光データ処理方法。
  18. 【請求項18】 前記近接効果補正用ビットマップデー
    タを、複数のパターン領域に対応させるようにしたこと
    を特徴とする請求項17の荷電粒子ビーム露光装置の露
    光データ処理方法。
  19. 【請求項19】 前記近接効果補正用ビットマップデー
    タは、予め登録されたビットマップデータにおける任意
    の領域を読み出して使用するようになっていることを特
    徴とする請求項12または17の荷電粒子ビーム露光装
    置の露光データ処理方法。
  20. 【請求項20】 前記露光パターンの近接効果補正を行
    うためのパターンデータに対する所定の演算を、ビット
    マップデータの加算,減算,或いは,掛算により行うよ
    うにしたことを特徴とする請求項12の荷電粒子ビーム
    露光装置の露 光データ処理方法。
  21. 【請求項21】 前記ビットマップデータの加算,減
    算,或いは,掛算を、前記露光パターンのデータにおけ
    る演算情報として持たせ、露光時に該演算情報に従って
    ビット展開を行うようにしたことを特徴とする請求項2
    0の荷電粒子ビーム露光装置の露光データ処理方法。
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