JP3479515B2 - 変位測定装置および方法 - Google Patents

変位測定装置および方法

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JP3479515B2 JP2001087821A JP2001087821A JP3479515B2 JP 3479515 B2 JP3479515 B2 JP 3479515B2 JP 2001087821 A JP2001087821 A JP 2001087821A JP 2001087821 A JP2001087821 A JP 2001087821A JP 3479515 B2 JP3479515 B2 JP 3479515B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被測定物の変位量
を非接触で測定できる変位測定装置に係り、特に、反射
率が大きく異なる被測定物上の変位量を正確に測定する
ことができる変位測定装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、変位測定装置の測定原理を示す
図である。被測定物54の測定表面の変位量は、この変
位測定装置から測定光を被測定物に照射して測定するこ
とができる。図示のように、この変位測定装置は三角測
量の原理を利用したものであり、投光部50の光源51
から所定角度で出射されたレーザ光は、投光レンズ53
を介して測定表面に照射される。測定表面から同角度で
正反射される反射光は、受光部60の受光レンズ61を
介して受光素子62に入射される。
【0003】受光素子62は、受光面での結像位置の重
心位置に応じた検出信号を出力する。基準の高さOに照
射されたレーザ光は受光素子62の略中央位置に結像
し、低い高さAに照射されたレーザ光は受光素子62の
端部位置に結像する。この受光素子62から出力された
検出信号は、図示しない処理部に出力され、この検出信
号に基づき被測定物表面の変位量を演算出力する。
【0004】この変位測定装置は、例えばプリント基板
の製造ラインに配置された印刷はんだ検査装置に組み込
まれ、プリント基板上でのはんだの形成状態(高さ、欠
損等)を検査する。
【0005】図8は、変位測定装置の電気的構成を示す
ブロック図である。受光素子62は、変位検出方向Xの
両端から結像位置までのそれぞれの距離に対応した電流
信号を出力する。電流−電圧変換部71(71a、71
b)は、両電流信号を電圧信号に変換し、オフセット補
正部72(72a、72b)を介してオフセット補正後
の両電圧信号が加減算部73に入力される。加減算部7
3は、加算部73a及び減算部73bを有し、加算部7
3aは両電圧信号を加算し、減算部73bは、両電圧信
号を減算する。除算部74は、加算部73a及び減算部
73bから出力された信号を除算して変位信号を出力す
るようになっている。
【0006】この変位信号は、図示しない処理部に出力
され、処理部は測定位置の座標と変位信号が示す変位量
に基づき、被測定物表面の形状(例えば前記はんだの高
さ、面積)等を演算出力する。
【0007】オフセット補正部72は、受光素子62を
含む信号処理回路(上記各回路部)が有するオフセット
量α、βを補正する。このオフセット量α、βは、投光
部50からのレーザ光の出射を停止させた状態で受光部
60側から出力される変位信号の値である。オフセット
補正部72は、これらオフセット量α、βを減算するこ
とにより、オフセットを補正する。これにより、正確な
変位信号を出力できるようになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記オ
フセット補正をしたにもかかわらず、変位信号が示す変
位量にオフセット補正前の如く誤差を含む場合が生じる
ことがあった。特に、プリント基板上の表面実装用の小
面積(例えば直径0.2mm程度)なクリームはんだ等
を検出する際に生じていることが判った。
【0009】図9は、プリント基板検査時の状態を示す
側面図である。調査の結果、はんだS部分はレーザ光A
1の反射光量が低くなり、はんだS周囲のプリント基板
Pは光沢面であるため反射光量が高くなる。ここで、レ
ーザ光A1は、はんだSより小さなスポット径(約25
μm)を有している。しかし、レーザ光A1は、実際に
は図示のように、定義されたスポット径を中心とする外
周部分に光量が低い裾部分A11を有している。
【0010】したがって、正反射された反射光A2のう
ち、裾部分A12部分は、光量が低いものの、受光素子
62の受光面62a上に入射されることになる。そし
て、上記はんだSの変位検出時においては、はんだS部
分は反射率が低く、プリント基板Pからの反射率が高い
ため、プリント基板P部分の反射光A21が受光面62
aに入射している為ではないかと推測できた。
【0011】受光面62aで検出される反射光は、反射
率が低いはんだSの変位を検出した反射光A2が最も光
量が高く、受光面62a上に所定の結像点を作ることに
変わりない。しかし、レーザ光A1の裾部分A11が反
射率が高いプリント基板Pに照射され、反射光A12が
受光面62aに入射する事により、受光面62a上での
結像点の重心位置が変位検出方向Xに移動させることに
なり、はんだSの変位量に誤差成分が生じると考えられ
る。
【0012】上記説明ではプリント基板上のはんだの変
位量(高さ)を測定する場合の不具合点を例に説明し
た。これに限らず、所望する変位量を得ようとする測定
箇所の反射光量が低く、かつ、測定箇所近傍の反射率が
高い被測定物であれば、いずれであっても、反射光の成
分のうち、裾の反射光の成分(以降、周辺ビーム光と呼
称する)が高くなるため、同様に変位量に誤差成分が生
じることになる。
【0013】上記現象は、信号処理回路における上記の
オフセット補正や、処理部で補正することはできなかっ
た。現状、上記のように電気回路上に起因するオフセッ
ト補正を実行する際にはレーザ光の照射を停止するた
め、上記のような周辺ビーム光による影響が知られてい
なかった。
【0014】そのため、電気回路に対するオフセット補
正後であっても、上記の周辺ビーム光の発生によってあ
たかもオフセット補正が必要な如く誤差成分が検出され
ていた。このような外的な要因である周辺ビーム光に対
しては、従来のオフセット補正では変位量に含まれる誤
差成分の除去が行えなかった。
【0015】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、測定箇所の反射率が低く周囲の反射率
が高い被測定物の変位量、特に、小さな測定箇所の変位
量を正確に検出でき、検出精度を向上できる変位測定装
置および方法を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の変位測定装置は、測定箇所(S)が小面積
で反射率が低く、その周囲の反射率が高い被測定物
(W)に測定用のレーザ光を照射して該被測定物上の前
記測定箇所の変位量を三角測量を利用して測定する変位
測定装置であって、前記測定用のレーザ光のスポット径
の周囲の周辺ビーム光が前記反射率の高い箇所で反射し
て受光素子(7)に入射した際に、該受光素子の電極端
子からそれぞれ出力される2つの検出信号が示す周辺ビ
ーム光に起因するオフセット量(γ)を補正するオフセ
ット補正部(12,16)を備えたことを特徴とする。
【0017】また、前記被測定物(W)に設けられ、前
記測定用のレーザ光のスポット径程度の大きさを有し、
該スポット径のレーザ光を前記受光素子(7)に入射さ
せず、前記裾部分の光のみを前記受光素子(7)に入射
させて前記オフセット量(γ)を検出するための検出体
(Pa,M)を備えた構成にもできる。
【0018】また、前記周辺ビーム光に起因して検出さ
れたオフセット量(γ)を格納する設定部(12c)を
有し、前記オフセット補正部(12,16)は、前記被
測定物(W)の測定箇所(S)の測定時に前記設定部に
設定されたオフセット量(γ)に基づき、前記周辺ビー
ム光に起因するオフセットを補正した変位信号を出力す
る構成にもできる。
【0019】また、前記オフセット補正部(12,1
6)は、前記測定用のレーザ光の照射を停止させた状態
で前記受光素子(7)の電極端子からそれぞれ出力され
る2つの検出信号が示す回路素子に起因するオフセット
量(α、β)を補正する構成としても良い。
【0020】本発明の変位測定装置は、被測定物(W)
上に存在する小面積の測定対象箇所(S)の反射率が測
定対象箇所の周囲の反射率より低い状態で、レーザ光を
照射して反射してくる光を受光素子(7)で受光し、該
受光素子からの出力を基に前記測定対象箇所の変位量を
算出する演算部(13)を備えた変位測定装置であっ
て、測定前に、前記レーザ光から発光される光のうち本
来の測定に使用されるスポット光とその周辺に存在する
裾部分の光のうち、前記裾部分の光を前記測定箇所の周
囲から反射してきた光を受けた前記受光素子の出力をオ
フセット量として記憶する手段(12c)と、測定時
に、前記レーザ光を測定対象箇所に照射して受光した前
記受光素子の出力から前記オフセット量を差し引いて、
前記演算部へ出力するオフセット補正部(12a、12
b)とを備え、測定対象箇所の周辺から反射される前記
裾部分の光の影響を低減したことを特徴とする。
【0021】本発明の変位測定方法は、測定箇所(S)
が小面積で反射率が低く、その周囲の反射率が高い被測
定物(W)に測定用のレーザ光を照射して該被測定物上
の測定箇所の変位量を三角測量を利用して測定する変位
測定方法であって、前記測定用のレーザ光のスポット径
の周囲の裾部分の光のみを前記反射率の高い箇所で反射
させて受光素子(7)に入射させ、該受光素子の電極端
子からそれぞれ出力される2つの検出信号が示す前記裾
部分の光に起因するオフセット量(γ)を検出し、前記
被測定物の測定箇所の測定時に前記オフセット量を補正
した変位信号を出力させることを特徴とする。
【0022】また、前記オフセット量(γ)の検出は、
前記被測定物(W)上に前記測定用のレーザ光のスポッ
ト径程度の大きさを有し、該スポット径のレーザ光を前
記受光素子(7)に入射させず、裾部分の光のみを前記
受光素子(7)に入射させる検出体(Pa,M)を設
け、該検出体に対して測定用のレーザ光を照射させて行
う構成にもできる。
【0023】また、前記オフセット量(γ)の補正前
に、前記測定用のレーザ光の照射を停止させた状態で前
記受光素子(7)から出力される2つの検出信号が示す
回路素子に起因するオフセット量(α、β)を検出し補
正する構成としても良い。
【0024】上記構成によれば、測定用のレーザ光は、
被測定物Wに照射され、反射し、受光素子7に受光され
ることにより、受光素子7から変位量が出力される。周
辺ビーム光に起因するオフセット量γは、予め被測定物
W上に測定用のレーザ光のスポット径程度の大きさを有
する検出体Pa、Mを配置しておき検出できる。即ち、
検出体Pa、Mは、スポット径のレーザ光を受光素子7
に入射させず、周辺ビーム光のみが受光素子7に入射さ
れ検出された値がオフセット量γとして得られる。被測
定物Wの測定箇所Sの測定時には、オフセット量γを補
正した変位信号を得ることができ、正確な変位測定が可
能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は、本発明
の変位測定装置を示す構成図である。この変位測定装置
は、被測定物Wに測定光を照射する投光部2と、被測定
物の反射光を受光素子で受光する受光部3を備え、被測
定物W表面の変位量を三角測量の原理を利用して測定す
る。
【0026】被測定物Wは、上記説明したプリント基板
Pであり、基板面は光沢を有して光の反射光量が大きく
(反射率が高く)、はんだSは光の反射光量が小さい
(反射率が低い)。はんだSは、大きさが0.2mm角
程度に形成されている。
【0027】投光部2の構成を説明すると、レーザダイ
オード等の光源1からは測定用のレーザ光が出射され、
投光レンズ4を介して被測定物Wの測定表面に所定角度
を有して照射される。このレーザ光は、光強度のピーク
を1としたときに光強度のレベルが1/e2(13.5
%程度)落ちたところの幅をスポット径と定義してい
る。スポット径は、例えば25〜30μm程度である。
また、スポット径の周囲には、所定径(例えば500μ
m程度)の裾部分の光(周辺ビーム光)があり、実際に
はこの光もプリント基板Pに照射される。
【0028】受光部3の構成を説明すると、正反射する
反射光の光軸上に設けられた受光レンズ5、及び結像レ
ンズ6を介して受光素子7の受光面7a上に結像され
る。そして、被測定物W表面の変位量(図中高さ方向Z
の移動量)に対応して受光面7a上での結像点の位置が
X方向に移動する。この受光素子7からは、光の結像点
の位置に対応した信号が出力され、信号処理部に出力す
る(図1では不図示)。
【0029】図2は、変位測定装置の信号処理部の構成
を示すブロック図である。受光素子7は、例えば、PS
D(Position Sensitive Detector) からなり、受光面7
aに反射光の結像点が形成されると変位検出方向Xの両
端から結像点までのそれぞれの距離に対応した電流信号
を出力する。信号処理部10に設けられる電流−電圧変
換部11は、受光素子7の両電流信号を電圧信号A,B
に変換する。オフセット補正部12は、信号中に含まれ
る変位量の誤差成分となるオフセットを補正する。オフ
セット補正後の両信号は、変位量を演算する演算部13
に出力される。
【0030】演算部13は、両信号に対する減算を行う
減算部13a、減算部13aと並列して加算を行う加算
部13b、加算後の信号と減算後の信号を除算する除算
部13cを有している。減算部13aは両電圧信号を減
算し、加算部13bは、両電圧信号を加算する。除算部
13cは、減算部13a及び加算部13bから出力され
た信号を除算して変位信号を出力する。
【0031】この変位信号は、図示しない処理部に出力
され、処理部は測定位置の座標と変位信号が示す変位量
に基づき、被測定物(プリント基板上に印刷されたクリ
ームはんだ等)の面積、体積、高さ等を演算出力する。
【0032】オフセット補正部12は、算出部12a、
12bと、設定部12cを有し、受光素子7を含む信号
処理回路(上記各回路部)が有するオフセット量α、
β、および前述した周辺ビーム光に起因するオフセット
量γを補正する。オフセット量α、βは、投光部2から
のレーザ光の出射を停止させた状態で出力される電圧信
号A,Bの値である。オフセット量γは、オフセット量
α、βを補正した状態でレーザ光を投受光させ周辺ビー
ム光のみを検出するよう設定して演算部13で加算後に
検出された信号の値の1/2の値である。
【0033】オフセット補正部12は、これらオフセッ
ト量α、β、γに基づき、オフセットを補正する。これ
により、正確な変位信号を出力できるようになる。
【0034】次に、オフセット量α、β、γの検出設定
処理(オフセット補正処理)を説明する。図3は、この
検出設定処理を示すフローチャートである。このオフセ
ット補正処理時における電圧信号A,Bは、便宜上a、
b、a1、b1を用いることとする。始めに、オフセッ
ト量α、βを補正する。投光部2からの測定光(レーザ
光)の出射を停止させた状態で(S1)、受光部3の受
光素子7両端の電圧信号a,bの値をそれぞれ計測する
(S2)。検出された電圧信号aはオフセット量α、電
圧信号bはオフセット量βに相当する。このオフセット
量α、βをそれぞれ設定部12cに格納する(S3)。
【0035】この後、投光部2から測定光(レーザ光)
を出射させる(S4)。この状態で算出部12aは、検
出された電圧信号a1から設定部12cに格納されたオ
フセット量αを減算した(a1−α)オフセット補正を
行う。また、算出部12bは、検出された電圧信号b1
から設定部12cに格納されたオフセット量βを減算し
た(b1−β)オフセット補正を行う(S5)。この
際、周辺ビーム光に起因するオフセットは補正されてな
い状態である(オフセット量γ=0)。
【0036】この際、投光部2からプリント基板Pに照
射した測定光が受光部3で検出されないようにする。具
体的には、図4に示す如く、プリント基板Pに測定光の
スポット径(25μm)程度の開口部Paを開口形成
し、測定光を受光部3側に反射させないようにする。こ
の開口部Paは、プリント基板P上に形成されたスルー
ホールを代用することができ、周辺ビーム光のみを受光
素子7に入射させるための検出体として機能する。
【0037】この状態で電圧信号a1,b1を検出しオ
フセット補正を行うと、それぞれa1−α、b1−βと
なり(S6)、周辺ビーム光に起因するオフセット量γ
を設定部12cに格納する(S7)。オフセット量γ
は、投光部2からレーザ光を出射させた状態で出力され
る電圧信号a1,b1に基づき、(a1−α+b1−
β)/2の値である。
【0038】上記のように、投光部2から照射された測
定光は、スポット径部分が開口部Paに入り込み、受光
部3側に反射されない。しかし、測定光の周辺ビーム光
がプリント基板P表面で反射され、受光素子7に入射す
ると、対応した加算後の電圧を出力する。これにより、
周辺ビーム光の成分のみのオフセット量γを得ることが
できる。
【0039】上記のオフセット補正処理後、プリント基
板Pの変位測定を行う。プリント基板Pの変位測定時に
は、上記により得られたオフセット量α、β、γを設定
部12cから読み出して、オフセット補正部12でオフ
セット補正を行う。具体的には、算出部12aでは電圧
信号Aについて(A−α)−γを実行し、算出部12b
では電圧信号Bについて(B−β)−γを実行する。
【0040】減算部13aでは、((A−α)−γ)−
((B−β)−γ)を実行し、加算部13bでは、
((A−α)−γ)+((B−β)−γ)を実行する。
除算部13cでは、{((A−α)−γ)−((B−
β)−γ)}/{((A−α)−γ)+((B−β)−
γ)}を実行する。算術上、減算部13aの出力はA−
α−B+βとなり、加算部13bの出力は、A−α+B
−β−2γとなる。除算部13cでは、(A−α−B+
β)/(A−α+B−β−2γ)を実行する。
【0041】これにより、受光素子7等の電気回路素子
に起因するオフセット量α、βと、測定光のスポット径
周辺の周辺ビーム光に起因するオフセット量γを補正す
ることができるようになる。したがって、受光素子7の
受光面7aに測定箇所(はんだS)周辺の周辺ビーム光
が入射されても、はんだSの変位量を正確に検出できる
ようになる。
【0042】図5は、周辺ビーム光の検出に係る他の構
成を示す図である。周辺ビーム光のみを受光素子7に入
射させるための検出体としての他の例は、図示のよう
に、プリント基板P上に測定光のスポット径程度の反射
体M、例えばミラーを置き、この反射体Mは反射光が受
光素子7に入射しない角度に設定しておく。これによっ
ても、上記説明した開口部Paの構成と同様に、受光素
子7では測定光のスポット径周辺の周辺ビーム光のみを
検出できる。
【0043】さらに他の構成例としては、プリント基板
P上に測定光のスポット径程度の光吸収体を置き、光吸
収体によって測定光が受光素子7に入射せず、周辺ビー
ム光のみが受光素子7に入射されるようにしておく構成
にもできる。
【0044】(第2実施形態)図6は、本発明の第2実
施形態を示すブロック図である。第2実施形態における
第1実施形態との相違点は、オフセット補正量α、β、
γの補正時期(電気的処理上における補正の順番)が相
違しているのみであり、実質的に第1実施形態と同じオ
フセット補正が可能である。
【0045】同図に示すように、減算部15a、および
加算部15bは、単純に両電圧信号A,Bを減算、加算
する。後段のオフセット補正演算部16においては、算
出部16a側では減算部15aの減算出力に対してオフ
セット補正量α、β、γを減算補正し、算出部16b側
では加算部15bの加算出力に対してオフセット補正量
α、β、γを減算補正する。除算部16cは、算出部1
6a、16bでのオフセット補正後の加算後の信号と、
減算後の信号を除算して変位信号を出力する。
【0046】除算部16cからは、(A−B−α+β)
/(A+B−α−β−2γ)が変位量として出力され
る。これは、第1実施形態の除算部13cの除算出力
{((A−α)−γ)−((B−β)−γ)}/
{((A−α)−γ)+((B−β)−γ)}と算術上
同一値となる。
【0047】加えて説明すると、算出部16aの補正出
力(A−B)−α+βは、第1実施形態の減算部13a
の減算出力((A−α)−γ))−((B−β)−γ)
と同一である。また、算出部16bの補正出力(A+
B)−α−β−2γは、第1実施形態の加算部13bの
加算出力((A−α)−γ))−((B−β)−γ)と
同一である。したがって、図示のように、設定部12c
からは2γの値を算出部16b側にのみ出力させる構成
としてある。
【0048】以上説明した各実施形態では、被測定物W
としてプリント基板P上のはんだSの変位量の測定に関
する例を説明したが、これに限らず、所望する変位量を
得ようとする測定箇所が小さく反射光量が低く、加え
て、測定箇所近傍の反射率が高い被測定物のいずれであ
っても、反射光の成分のうち周辺ビーム光による変位量
の誤差成分を補正して正確な変位量を検出出力できるよ
うになる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、周辺ビーム光に起因す
るオフセット量γを補正することができるため、測定箇
所が小さく反射率が低く、かつ周辺の反射率が高い被測
定物であっても測定箇所の変位量を正確に測定できるよ
うになる。オフセット量γは、被測定物の測定前に検出
体を用いて容易に検出でき、被測定物の測定時に単純演
算でオフセット量γを補正できるため、低コストでかつ
容易に上記効果が得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の変位測定装置の構成図。
【図2】第1実施形態の装置の信号処理部の構成を示す
ブロック図。
【図3】オフセット量検出、設定の手順を示すフローチ
ャート。
【図4】オフセットビーム光検出のための構成を示す図
(その1)。
【図5】オフセットビーム光検出のための構成を示す図
(その2)。
【図6】第2実施形態の装置の信号処理部の他の構成を
示すブロック図。
【図7】変位測定原理を説明するための図。
【図8】従来の信号処理部の構成を示すブロック図。
【図9】被測定物上での反射率の差異を説明するための
図。
【符号の説明】
1…光源、2…投光部、3受光部、7…受光素子、7a
…受光面、10…信号処理部、11…電流−電圧変換
部、12…オフセット補正部、12c…設定部、13…
演算部、13a,15a…減算部、13b,15b…加
算部、13c…除算部、16…オフセット補正演算部、
16a,16b…算出部、16c…除算部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定箇所(S)が小面積で反射率が低
    く、その周囲の反射率が高い被測定物(W)に測定用の
    レーザ光を照射して該被測定物上の前記測定箇所の変位
    量を三角測量を利用して測定する変位測定装置であっ
    て、 前記測定用のレーザ光のスポット径の周囲の裾部分の光
    が前記反射率の高い箇所で反射して受光素子(7)に入
    射した際に、該受光素子の電極端子からそれぞれ出力さ
    れる2つの検出信号が示す前記裾部分の光に起因するオ
    フセット量(γ)を補正するオフセット補正部(12,
    16)を備えたことを特徴とする変位測定装置。
  2. 【請求項2】 前記被測定物(W)に設けられ、前記
    定用のレーザ光のスポット径程度の大きさを有し、該ス
    ポット径のレーザ光を前記受光素子(7)に入射させ
    ず、前記裾部分の光のみを前記受光素子(7)に入射さ
    せて前記オフセット量(γ)を検出するための検出体
    (Pa,M)を備えた請求項1記載の変位測定装置。
  3. 【請求項3】 前記裾部分の光に起因して検出されたオ
    フセット量(γ)を格納する設定部(12c)を有し、 前記オフセット補正部(12,16)は、前記被測定物
    (W)の測定箇所(S)の測定時に前記設定部に設定さ
    れたオフセット量(γ)に基づき、前記裾部分の光に起
    因するオフセットを補正した変位信号を出力する請求項
    1,2のいずれかに記載の変位測定装置。
  4. 【請求項4】 前記オフセット補正部(12,16)
    は、前記測定用のレーザ光の照射を停止させた状態で前
    記受光素子(7)の電極端子からそれぞれ出力される2
    つの検出信号が示す回路素子に起因するオフセット量
    (α、β)を補正する請求項1〜3のいずれかに記載の
    変位測定装置。
  5. 【請求項5】 被測定物(W)上に存在する小面積の測
    定対象箇所(S)の反射率が測定対象箇所の周囲の反射
    率より低い状態で、レーザ光を照射して反射してくる光
    を受光素子(7)で受光し、該受光素子からの出力を基
    に前記測定対象箇所の変位量を算出する演算部(13)
    を備えた変位測定装置であって、 測定前に、前記レーザ光から発光される光のうち本来の
    測定に使用されるスポット光とその周辺に存在する裾部
    分の光のうち、前記裾部分の光を前記測定箇所の周囲か
    ら反射してきた光を受けた前記受光素子の出力をオフセ
    ット量として記憶する手段(12c)と、 測定時に、前記レーザ光を測定対象箇所に照射して受光
    した前記受光素子の出力から前記オフセット量を差し引
    いて、前記演算部へ出力するオフセット補正部(12
    a、12b)とを備え、 測定対象箇所の周辺から反射される前記裾部分の光の影
    響を低減したことを特徴とする変位測定装置。
  6. 【請求項6】 測定箇所(S)が小面積で反射率が低
    く、その周囲の反射率が高い被測定物(W)に測定用の
    レーザ光を照射して該被測定物上の測定箇所の変位量を
    三角測量を利用して測定する変位測定方法であって、 前記測定用のレーザ光のスポット径の周囲の裾部分の光
    のみを前記反射率の高い箇所で反射させて受光素子
    (7)に入射させ、 該受光素子の電極端子からそれぞれ出力される2つの検
    出信号が示す前記裾部分の光に起因するオフセット量
    (γ)を検出し、前記 被測定物の測定箇所の測定時に前記オフセット量を
    補正した変位信号を出力させることを特徴とする変位測
    定方法。
  7. 【請求項7】 前記オフセット量(γ)の検出は、前記
    被測定物(W)上に前記測定用のレーザ光のスポット径
    程度の大きさを有し、該スポット径のレーザ光を前記受
    光素子(7)に入射させず、裾部分の光のみを前記受光
    素子(7)に入射させる検出体(Pa,M)を設け、該
    検出体に対して測定用のレーザ光を照射させて行う請求
    項6記載の変位測定方法。
  8. 【請求項8】 前記オフセット量(γ)の補正前に、前
    記測定用のレーザ光の照射を停止させた状態で前記受光
    素子(7)の電極端子からそれぞれ出力される2つの検
    出信号が示す回路素子に起因するオフセット量(α、
    β)を検出し補正する6,7のいずれかに記載の変位測
    定方法。
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