JP3476685B2 - 粘着シートおよびその使用方法 - Google Patents

粘着シートおよびその使用方法

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JP3476685B2 JP23552298A JP23552298A JP3476685B2 JP 3476685 B2 JP3476685 B2 JP 3476685B2 JP 23552298 A JP23552298 A JP 23552298A JP 23552298 A JP23552298 A JP 23552298A JP 3476685 B2 JP3476685 B2 JP 3476685B2
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田 英 夫 沼
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  • Adhesive Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、粘着シートに関し、特
に、脆い被着体の保護あるいは一時的は固定に好ましく
用いられる粘着シートに関する。
【0002】
【発明の技術的背景】近年、ICカードの普及が進み、
さらなる薄型化が望まれている。このため、従来は厚さ
が350μm程度であった半導体チップを、厚さ50〜
100μmあるいはそれ以下まで薄くする必要が生じて
いる。
【0003】回路パターン形成後にウエハ裏面を研削す
ることは従来より行われていたが、ウエハをたとえば厚
さ100μm以下にまで研削しようとすると、ウエハの
強度が低下し、破損しやすくなる。特に、ウエハは脆い
ため、ウエハ内に僅かでも欠陥があると、この欠陥に起
因してクラックが発生し、このクラックがウエハ全体に
大きく広がり、チップの歩留りを著しく低下させること
がある。
【0004】上記のようなクラックの拡大によるウエハ
の損壊を防ぐため、特開平5−74934号公報には、
以下の工程からなる薄型チップの形成方法が開示されて
いる。
【0005】第1工程:複数のチップを区画するための
ストリートに沿って所定の深さの溝をウエハ表面から削
成する。 第2工程:前記ウエハの表面全体を覆う状態に保護テー
プを接着する。
【0006】第3工程:前記溝の底部を除去するまで前
記ウエハの裏面を研削して個々のチップに分割する。 第4工程:研削された前記ウエハの裏面全体を覆う状態
に樹脂テープを接着する。
【0007】第5工程:前記ウエハの表面に接着した保
護テープを除去する。 第6工程:前記ウエハの裏面に接着した樹脂テープを引
伸して、前記分割した個々のチップの間隔を拡げる。
【0008】そして、第6工程の後、チップのピックア
ップが行われる。このようなチップ形成方法によれば、
欠陥を起点にしてウエハ内に広がるクラックを溝で止め
ることができる。
【0009】しかし、上記のような方法であっても、チ
ップを直接ピックアップするため、個々のチップのダメ
ージは低減できない。樹脂テープとして従来の紫外線硬
化型粘着テープを使用した場合であっても、吸引コレッ
トの吸引力のみでは、硬化後の粘着剤とチップとが気密
的に密着しているためピックアップが困難であり、やは
りニードル等による突き上げが必要となる。このため、
二ードルの突き上げ時にチップが損壊することがあり、
やはりチップの歩留りが低下してしまう。
【0010】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に鑑み
てなされたものであって、極薄のICチップを歩留りよ
く製造することが可能なプロセスに好適な粘着シート及
び該粘着シートを用いた信頼性の高い半導体の製造方法
を提供することを目的としている。
【0011】
【発明の概要】本発明に係る粘着シートは、第1のフィ
ルムと、この上に形成された収縮性の第2のフィルム
と、第2のフィルム上に形成された粘着剤層とからな
り、第2のフィルムに多数の微細な切込みが設けられて
いることを特徴としている。
【0012】本発明においては、上記第1のフィルム
が、非収縮性フィルムからなることが好ましく、また上
記粘着剤層が、紫外線硬化型粘着剤からなることが好ま
しい。このような本発明に係る粘着シートによれば、各
種の被着体を一時的に固定した後、簡単な操作により、
容易に被着体を剥離することができ、たとえば上述した
ような極薄のICチップを歩留りよく製造できる。
【0013】本発明に係る半導体の加工方法は、該粘着
シートを半導体ウエハの表面または裏面に貼付し、半導
体ウエハに所定の加工を施した後、収縮性フィルムを収
縮させて、該粘着シートと半導体ウエハとの接触面積を
低減し、剥離する工程からなることを特徴としている。
【0014】
【発明の具体的説明】以下、図面を参照しながら、本発
明についてさらに具体的に説明する。本発明に係る粘着
シート10は、図1に示すように、基材1とこの上に形
成された粘着剤層4とからなり、基材1は、第1のフィ
ルム2と、収縮性の第2のフィルム3との積層体であ
り、第2のフィルム3に多数の微細な切込み5が設けら
れている。
【0015】フィルム2としては、特に限定されず、種
々の薄層品が用いられ、たとえば紙、金属箔、合成樹脂
フィルム等が用いられる。これらの中でも、本発明にお
いては、耐水性、耐熱性、伸縮性等の点から、合成樹脂
フィルムが好ましく用いられる。したがって、種々の汎
用樹脂フィルムの中でも、特に伸縮性に富み、伸張可能
なフィルムが好ましい。また、第1のフィルム2として
は、後述する収縮性フィルム3よりも収縮性の少ないフ
ィルムが好ましく用いられる。このような非収縮性フィ
ルムとしては、具体的には、ポリエチレンフィルム、ポ
リプロピレンフィルム、ポリブテンフィルム、ポリメチ
ルペンテンフィルム等のポリオレフィンフィルム;ポリ
塩化ビニルフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリブタ
ジエンフィルム、ポリウレタンフィルム、エチレン酢ビ
フィルム、エチレン(メタ)アクリル酸共重合体フィル
ム、エチレン(メタ)アクリル酸エステル共重合体フィ
ルムなどが用いられる。
【0016】フィルム2として用いられる非収縮性フィ
ルムは、通常、その収縮率が10%未満のフィルムであ
る。なお、ここでフィルムの収縮率は、収縮前の寸法と
収縮後の寸法とから、下記の数式に基づき算出する。
【0017】
【数1】
【0018】上記収縮率は、フィルムを120℃に加熱
した前後の寸法に基づいて算出される。上記のような非
収縮性フィルムの厚さは、通常5〜300μmであり、
好ましくは10〜200μmである。なお、フィルム2
は、上記した各種フィルムの単層品であってもよく積層
品であってもよい。
【0019】本発明の粘着シートをダイシングテープや
樹脂テープとして使用する場合、用いられる第1のフィ
ルムとしては、23℃における弾性率が1×109N/m
2未満、好ましくは1×107〜1×109N/m2の範囲
にあるものが望ましい。弾性率がこの範囲であれば、ピ
ックアップの際に粘着シートをエキスパンドする工程が
あっても問題なく使用できる。
【0020】収縮性フィルム3としては、何ら限定され
るものではないが、主として熱収縮性フィルムが用いら
れる。本発明で用いられる収縮性フィルム3の収縮率は
10〜90%が好ましく、さらに好ましくは20〜80
%である。
【0021】上記のような収縮性フィルム3としては、
従来、種々のものが知られているが、本発明において
は、一般に被着体にイオン汚染等の悪影響を与えないも
のであればいかなるものでも用いることができる。具体
的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、
ポリスチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ウレタン、
ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニルなどの二軸延伸フ
ィルム等を例示することができる。
【0022】なお、収縮性フィルムと非収縮性フィルム
との違いは、その収縮率が異なる点にある。たとえば、
ポリエチレンフィルムを製造する際に、その製造条件等
を適宜設定することにより、収縮率の異なる二種のポリ
エチレンフィルムを製造することが可能である。
【0023】上記のような収縮性フィルム3の厚さは、
通常5〜300μmであり、好ましくは10〜200μ
mである。収縮性フィルム3としては、特に熱収縮性の
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタ
レート等のフィルムを用いることが好ましい。
【0024】収縮性フィルム3は、上記した各種収縮性
フィルムの単層品であってもよく積層品であってもよ
い。上記基材1においては、収縮性フィルム3に多数の
微細な切込み5が設けられている。切込み5は、収縮性
フィルム3の略全厚に至るように設けられており、さら
に界面を越えて一部フィルム2にまで及んでいてもよい
が、好ましくは収縮性フィルム3の厚さに略等しい。
【0025】切込み5の間隔(切込みピッチ)は、剥離
される個々の被着体6の大きさに応じて決定され、好ま
しくは被着体6の底面の最大長の0.01〜2倍、より
好ましくは0.1〜1倍のピッチで設けられる。または
切込み5がピッチで0.1〜20mm、より好ましくは1
〜10mmであればよい。
【0026】切込み5の形状は、特に限定はされず、た
とえば格子状、同心円状、放射線状、あるいはこれらを
組み合わせたパターン状であってもよく、またランダム
に形成されていてもよい。また、切込み5は、粘着シー
ト全面にわたって形成してもよいが、特開平5−749
34号公報記載の樹脂テープとして使用する場合は、貼
付するウエハと略同等の円形の内側にだけ切込み5を設
け外周部に切込み5を設けない形状としても良い。この
ような粘着シートの切込み形成部に、ウエハを一致させ
て貼れば、切込みを形成していない部分の収縮により、
シートのエキスパンドを行なうことなく、チップ間隔を
拡げることができる。
【0027】フィルム2と収縮性フィルム3とは、ドラ
イラミネート等により直接積層されていてもよく、ま
た、接着剤等を介して積層してもよい。上記において、
フィルムの接合に用いられる接着剤としては、特に制限
されることなく、従来より汎用の接着剤が用いられ、ア
クリル系、ゴム系、シリコーン系などの粘着剤、ポリエ
ステル系、ポリアミド系、エチレン共重合体系、エポキ
シ系、ウレタン系等の熱可塑性または熱硬化性の接着剤
が挙げられる。特に粘着剤や、収縮性フィルムを収縮さ
せる温度での弾性率が109dyn/cm2以下の熱可塑性接着
剤を接着剤層として用いれば、収縮性フィルムが薄い場
合であっても、第1のフィルムによって収縮を拘束され
にくいので好ましい。
【0028】また収縮性フィルム3の上面、すなわち粘
着剤層4が設けられる側の面には粘着剤との密着性を向
上するために、コロナ処理を施したりプライマー等の他
の層を設けてもよい。
【0029】基材1は、上記のような第1のフィルム2
および第2の収縮性フィルム3を積層した後、収縮性フ
ィルム3に切込み5を設けることで製造される。切込み
5を設ける手段は特に限定はされないが、たとえば所定
高さの刃を備えたローラー状の抜き型により連続的に行
われる。
【0030】なお、本発明の粘着シートを使用する場合
に、後述するように、第2のフィルム3の収縮の前また
は後に、粘着剤層4に紫外線を照射することがあるが、
この場合には、基材1を構成する全フィルムは透明であ
る必要がある。
【0031】本発明に係る粘着シート10は、図1に示
すように、上記基材1の第2のフィルム3上に粘着剤層
4が形成されてなる。粘着シート10の粘着剤層4は、
従来より公知の種々の感圧性粘着剤により形成され得
る。このような粘着剤としては、何ら限定されるもので
はないが、たとえばゴム系、アクリル系、シリコーン
系、ポリビニルエーテル等の粘着剤が用いられる。ま
た、放射線硬化型や加熱発泡型の粘着剤も用いることが
できる。
【0032】粘着剤層4の厚さは、その材質にもよる
が、通常は3〜100μm程度であり、好ましくは10
〜50μm程度である。上記のような粘着剤としては、
種々の粘着剤が特に制限されることなく用いられる。放
射線硬化(光硬化、紫外線硬化、電子線硬化)型粘着剤
としては、たとえば、特公平1−56112号公報、特
開平7−135189号公報等に記載のものが好ましく
使用されるがこれらに限定されることはない。しかしな
がら、本発明においては、特に紫外線硬化型粘着剤を用
いることが好ましい。
【0033】粘着剤層4は、切込み5を設けた後に収縮
性フィルム3上に形成することが好ましいが、粘着剤層
4を形成した後に、例えばダイシング装置等により粘着
剤層4ごと収縮性フィルム3に切込み5を設けてもよ
い。この場合、粘着シート10に紫外線硬化型粘着剤を
使用して被着体6に貼付するには、窒素等の不活性気体
中で行なうのが好ましい。このようにすれば、切込み5
に存在する酸素による粘着剤の硬化不良が阻止される。
【0034】このような、本発明に係る粘着シート10
は、半導体チップ等の微小な被着体6の表面保護や、加
工の際の一時的な固定手段として好適に用いられる。す
なわち、図2に示すように、被着体6の保護すべき表面
を粘着シート10に貼付して表面保護を行うか、または
被着体6の加工を施すべき面が、上側に位置するように
被着体6を粘着シート10に貼付して所定の表面保護ま
たは加工を行う。次いで、図3に示すように、加熱等の
手段で、収縮性フィルム3を収縮させると、これに同伴
して粘着剤層4が変形し、被着体6との接触面積が減少
し、接着力が低下する。この結果、被着体6をニードル
などの手段を用いることなく、容易に剥離できる。特に
粘着剤層4として、紫外線硬化型粘着剤を用いると、紫
外線照射によって接着力が激減するため、薄型ICチッ
プのような脆い被着体であっても容易にピックアップで
きる。
【0035】すなわち、本発明に係る半導体の加工方法
は、上記粘着シート10を半導体ウエハの表面または裏
面に貼付し、半導体ウエハに所定の加工を施した後、収
縮性フィルム3を収縮させて、該粘着シート10と半導
体ウエハとの接触面積を低減し、剥離する工程からなる
ことを特徴としている。
【0036】ここで、所定の加工とは、たとえば、ウエ
ハ(チップ)の裏面研削ならびに表面保護、転写、ダイ
シング時の固定などが挙げられる。本発明に係る粘着シ
ート10を、ウエハ(チップ)の裏面研削ならびに表面
保護に用いる場合には、以下のような工程を採用でき
る。
【0037】第1工程:複数のチップを区画するための
ストリートに沿って所定の深さの溝7をウエハ8表面か
ら削成する(図4参照)。 第2工程:前記ウエハの表面全体を覆う状態に本発明の
粘着シート10を接着する(図5参照)。
【0038】第3工程:前記溝7の底部を除去し、所定
の厚さになるまでウエハの裏面を研削して個々のチップ
9に分割する(図6参照)。 第4工程:粘着シートを加熱し、収縮性フィルム3を収
縮させる。この結果、チップ9と粘着剤層4との接触面
積が減少し、容易にチップ9を剥離できるようになる
(図7参照)。この際、粘着剤層4を紫外線硬化型粘着
剤から形成した場合には、紫外線照射を行うと、接着力
をさらに低減できる。
【0039】第5工程:必要に応じ、粘着シート10を
延伸し、チップ間隔を拡げた後、分割した個々のチップ
をピックアップ(図8参照)し、所定の基体上にマウン
トする。
【0040】このようなプロセスによれば、薄型ICチ
ップを歩留りよく、容易に製造することができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係る
粘着シートによれば、各種の被着体を一時的に固定した
後、簡単な操作により、容易に被着体を剥離することが
でき、たとえば上述したような極薄のICチップを歩留
りよく製造できる。
【0042】
【実施例】以下本発明を実施例により説明するが、本発
明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0043】なお、以下の実施例および比較例において
は、垂直剥離力は次のようにして測定した。 〔評価方法〕(研磨用保護テープとしての使用) 直径6インチ、厚み700μmのシリコンウエハをダイ
シングシート(AdwillD-628、リンテック社製)に貼付
し、35μm厚のブレードで、切込み量400μm、チ
ップサイズ10mm□の条件で溝を形成した。次いで、実
施例および比較例で製造した粘着シートに転写し、ダイ
シングシートを剥離した後、厚さ80μmになるまでグ
ラインドを行なった。
【0044】グラインド後、紫外線硬化型粘着剤を用い
た場合(実施例1〜5、7および比較例1、2)におい
ては、紫外線照射(光量135mJ/cm2)を行った。
なお、実施例6および比較例3では、紫外線照射を行な
わずに次の工程に移行した。
【0045】次いで、収縮性フィルムを110℃で30
秒加熱収縮させた後、各チップの上部に、エポキシ系接
着剤にてフックを取付け、万能引張試験機を用いて剥離
強度を測定する(剥離スピード700mm/分)。 〔評価方法〕(転写テープとしての使用) 直径6インチ、厚み700μmのシリコンウエハをダイ
シングシート(AdwillD-628、リンテック社製)に貼付
し、35μm厚のブレードで、切込み量400μm、チ
ップサイズ10mm□の条件で溝を形成した。次いで、ダ
イシングシートとは反対面に研磨用保護シート(Adwill
E-6142S、リンテック社製)を貼付し、ダイシングシー
トを紫外線照射して剥離し、80μmになるまでグライ
ンドを行なった。
【0046】続いて、実施例および比較例で製造した粘
着シートを、研磨用保護シートとは反対面に貼付し、研
磨用保護シートに紫外線を照射して剥離した。次いで、
紫外線硬化型粘着剤を用いた場合(実施例1〜5、7お
よび比較例1、2)においては、紫外線照射(光量13
5mJ/cm2)を行った。なお、実施例6および比較例
3では、紫外線照射を行なわずに次の工程に移行した。
【0047】次いで、収縮性フィルムを110℃で30
秒加熱収縮させた後、各チップの上部に、エポキシ系接
着剤にてフックを取付け、万能引張試験機を用いて剥離
強度を測定する(剥離スピード700mm/分)。
【0048】
【実施例1】図9に示される構成の粘着シート20を以
下のようにして調製した。 1-〔粘着剤24の製造〕 アクリル系粘着剤(n-ブチルアクリラートとアクリル酸
との共重合体)100重量部と、分子量7000のウレ
タンアクリラートオリゴマー200重量部と、架橋剤
(イソシアナート系)10重量部と、紫外線硬化型反応
開始剤(ベンゾフェノン系)10重量部とを混合し、粘
着剤組成物を作成した。 1-〔フィルム貼合用の接着剤26〕 フィルム貼合用接着剤としてポリウレタン系接着剤(弾
性率=3.0×108N/m2)を用いた。 1-〔第1のフィルム22と第2のフィルム23との積
層〕 1-の接着剤をエチレン−メタクリル酸共重合体フィル
ム(第1のフィルム、厚さ100μm、弾性率2.15
×108N/m2)上に厚さ5μmとなるように塗布し、
100℃で30秒間加熱した。次いで、熱収縮性ポリエ
チレンテレフタレートフィルム(収縮性の第2のフィル
ム、厚さ30μm、120℃における収縮率が50%)
を、該エチレン−メタクリル酸共重合体フィルム上の接
着剤層に貼合し、収縮性の第2のフィルム23と第1の
フィルム22との積層体を作成した。 1-〔切込み25の付与〕 1-で得た積層体の収縮性の第2のフィルム23の側
に、ローラ状の抜き型で、155mmφの範囲に切込み深
さ30μm、5mmのピッチで碁盤目状に切込みを設け
た。 1-〔粘着シート20の製造〕 上記1-で得られた粘着剤組成物を、剥離処理された厚
さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に
厚さ10μmとなるように塗布し、100℃で1分間乾
燥した。次いで1-で得られた積層体(切込み作成済)
の収縮性フィルムの側に貼り合わせ、切込み部分を中心
として、207mmφの円形に型抜きして、図9に示す構
成の紫外線硬化粘着型の粘着シート20を作成した。
【0049】得られた粘着シートを用いて上記のように
して垂直剥離力を測定した。結果を表1に示す。
【0050】
【実施例2】1-において、155mmφの範囲に切込み
深さ30μm、2mmのピッチで碁盤目状に切込みを設け
た以外は、実施例1と同様にして粘着シートを作成し
た。結果を表1に示す。
【0051】
【実施例3】1-で得られた粘着剤組成物を、剥離処理
された厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィ
ルム上に厚さ10μmとなるように塗布し、100℃で
1分間乾燥した。次いで1-で得られた積層体(切込み
作成前)の収縮性の第2のフィルムの側に貼り合わせて
粘着シートを作成した。次いで、粘着シートの粘着剤層
24および収縮性の第2のフィルム23に、ローラ状の
抜き型で、155mmφの範囲に切込み深さ40μm、5
mmのピッチで碁盤目状に切込みを設け、図10に示す構
成の粘着シート30を作成した。結果を表1に示す。
【0052】
【実施例4】1-において、第1のフィルムをエチレン
−メタクリル酸共重合体フィルムに代えて、ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム(厚さ100μm、弾性率
5.3×109N/m2)を用いた以外は、実施例1と同
様にして粘着シートを作成した。結果を表1に示す。
【0053】
【実施例5】収縮性の第2のフィルムを、熱収縮性ポリ
エチレンフィルム(厚さ30μm、120℃における収
縮率が30%)に替えた以外は、実施例1と同様にして
粘着シートを作成した。結果を表1に示す。
【0054】
【実施例6】粘着剤24を、再剥離性アクリル系粘着剤
(n-ブチルアクリレートと2-ヒドロキシエチルアクリレ
ートとの共重合体)100重量部と架橋剤(イソシアナ
ート系)10重量部からなる組成物に替えた以外は、実
施例1と同様にして粘着シートを作成した。結果を表1
に示す。
【0055】
【実施例7】第1のフィルムをエチレン−メタクリル酸
共重合体フィルムに替えて、熱収縮性ポリエチレンテレ
フタレートフィルム(厚さ30μm、120℃における
収縮率が50%)を用い基材を2層の収縮性フィルムと
した以外は、実施例1と同様にして粘着シートを作成し
た。結果を表1に示す。
【0056】
【比較例1】実施例1において、基材として厚さ100
μm、弾性率が2.15×108N/m2のエチレン−メ
タクリル酸共重合体フィルムのみからなる基材を用いた
以外は、実施例1と同様にして粘着シートを作成した。
結果を表1に示す。
【0057】
【比較例2】実施例1において、基材として厚さ100
μm、弾性率が5.3×109N/m2のポリエチレンテ
レフタレートフィルムのみからなる基材を用いた以外
は、実施例1と同様にして粘着シートを作成した。結果
を表1に示す。
【0058】
【比較例3】実施例6において、基材として厚さ100
μm、弾性率が5.3×109N/m2のポリエチレンテ
レフタレートフィルムのみからなる基材を用いた以外
は、実施例6と同様にして粘着シートを作成した。結果
を表1に示す。
【0059】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る粘着シートの断面図を示す。
【図2】本発明に係る粘着シートに被着体を貼付した状
態を示す。
【図3】本発明に係る粘着シートからの被着体の剥離方
法を示す。
【図4】本発明に係る粘着シートを用いた薄型ICチッ
プの製造工程を示す。
【図5】本発明に係る粘着シートを用いた薄型ICチッ
プの製造工程を示す。
【図6】本発明に係る粘着シートを用いた薄型ICチッ
プの製造工程を示す。
【図7】本発明に係る粘着シートを用いた薄型ICチッ
プの製造工程を示す。
【図8】本発明に係る粘着シートを用いた薄型ICチッ
プの製造工程を示す。
【図9】実施例1で作成した粘着シートの概略断面図を
示す。
【図10】実施例3で作成した粘着シートの概略断面図
を示す。
【符号の説明】
1…基材 2(22)…第1のフィルム 3(23)…第2のフィルム(収縮性フィルム) 4(24)…粘着剤層 5(25)…切込み 6…被着体 7…溝 8…ウエハ 8…チップ 10…粘着シート 20…実施例1で作成した粘着シート 26…第1のフィルム22と第2のフィルム23とを貼
合する接着剤層 30…実施例3で作成した粘着シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沼 田 英 夫 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝 多摩川工場内 (72)発明者 黒 澤 哲 也 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝 多摩川工場内 (56)参考文献 特開 平8−124881(JP,A) 特開 平7−201787(JP,A) 特開 平9−165558(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 7/02 H01L 21/304 622

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のフィルムと、この上に形成された
    収縮性の第2のフィルムと、第2のフィルム上に形成さ
    れた粘着剤層とからなり、第2のフィルムに多数の微細
    な切込みが設けられていることを特徴とする粘着シー
    ト。
  2. 【請求項2】 第1のフィルムが、非収縮性フィルムか
    らなることを特徴とする請求項1に記載の粘着シート。
  3. 【請求項3】 粘着剤層が、紫外線硬化型粘着剤からな
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の粘着シー
    ト。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3に記載の粘着シートを半導
    体ウエハの表面または裏面に貼付し、半導体ウエハに所
    定の加工を施した後、収縮性フィルムを収縮させて、該
    粘着シートと半導体ウエハとの接触面積を低減し、剥離
    することを特徴とする半導体の加工方法。
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