JP3476270B2 - 印刷データ作成装置 - Google Patents

印刷データ作成装置

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JP3476270B2
JP3476270B2 JP05951995A JP5951995A JP3476270B2 JP 3476270 B2 JP3476270 B2 JP 3476270B2 JP 05951995 A JP05951995 A JP 05951995A JP 5951995 A JP5951995 A JP 5951995A JP 3476270 B2 JP3476270 B2 JP 3476270B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷データ作成装置に
関する。この印刷データ作成装置とは、コンピュータシ
ステムにおいてモニタ装置に画像を表示するための画像
データを、ほぼ同等の画像を印刷出力させるためにプリ
ンタに入力される印刷データに変換する装置である。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ及びディスプレイ(カラー
モニタ装置)を用いて商品(パッケージや車等)やポス
タ等のデザインを行うデザインシステムや、絵入り文書
の作成を行うデスクトップパブリッシングシステムにお
いては、オペレータがマウス等の入力装置を用いてディ
スプレイを見ながら画像データを作成したり、スキャナ
装置等によって画像データを入力する。そして、ディス
プレイを見ながら、画像の各部分への色の割り当て,割
り当てた色の調整・修正,等の画像処理を行う。そし
て、このようにして処理した画像を、カラープリンタに
よって印刷する。
【0003】また,電子カタログ,電子図鑑,等は、元
のアナログ画像をイメージスキャナなどでデジタル化
し、色の調整,サイズ変換,他の画像や文書との合成,
等の処理を施した後に、CD−ROM等に格納したもの
である。このような電子カタログ等に格納された画像デ
ータは、コンピュータシステムにおいて再生され、ディ
スプレイ上に表示されるとともに、カラープリンタによ
って印刷される。
【0004】このようなコンピュータ上でのカラー画像
の利用においては、高精度で自由な画像の操作ができる
こと,使いやすいヒューマンインタフェース(コンピュ
ータと人間のインターフェイス)が用意されていること
等の他、処理した画像を高精度できれいに印刷できるこ
とが要望されている。
【0005】コンピュータでは、通常画素の集合として
カラー画像データを扱っている。これはビットマップと
呼ばれている。そして、このビットマップ中の各画素
は、夫々8ビットの強度(0〜255の範囲)で示され
たR(赤)G(緑)B(青)の三原色から構成されてい
る。このようなカラー画像データをディスプレイ上で表
示する際には、ディスプレイの画面中の各画素(RGB
三色の画素から構成される)を、対応するカラー画像デ
ータの画素におけるRGB3原色の強度に従って発光さ
せて、約16M色のフルカラー画像を得ている。
【0006】一方、このようなカラー画像をインクジェ
ットなどのカラープリンタで印刷する際には、下記に示
す各種の理由により、RGBの夫々が8ビットの強度で
示される画像データをそのまま使用することができな
い。そのため、このRGB8ビットの画像データを、2
値の強度(ドット)でインク用のY(黄色)M(マゼン
ダ)C(シアン)K(黒)が示される印刷用画像データ
に、変換しなければならない。この画像変換処理では、
ガンマ補正処理,色変換・黒発生処理,解像度変換処
理,2値化処理が、順番に実行される。以下、これら各
処理について、その理由を説明する。
【0007】先ず、ガンマ補正処理について説明する。
データ強度に対するディスプレイの発光特性と、プリン
タへの入力データに対する印刷結果の反射特性とは異な
る。すなわち、例えば同じ大きさのデータを与えても、
ディスプレイで見える明るさより印刷結果の明るさ(反
射率)が小さくなり暗く見える。従って、この違い(ガ
ンマ特性)を補正すべく、ガンマ補正処理がなされるの
である。この際、同時に、画像データの白黒とプリンタ
での白黒を合わせる処理(ホワイトバランス処理)も行
われる。
【0008】次に、色変換・黒発生処理について説明す
る。プリンタでは、カラーインクを混在させてカラー画
像を印刷するが、発色特性等の理由により、RGBに代
えて印刷用のYMC(黄,マゼンダ,シアン)のカラー
インクを使用している。これらは、夫々RGB(赤,
緑,青)の補色に当るので、RBGの各強度の補数を算
出することにより、YMCの夫々が8ビットの強度で表
される印刷用データを得ることができる。なお、黒色に
ついては、原理的にはYMCで表現できるはずである
が、重ね合わせでは真っ黒がでにくいこと,インク量が
多くなり不経済であるとともに水分量が多くなってしま
う等の理由により、個別に黒色(K)のインクを使用し
て表現する。即ち、YMCが夫々同強度で混ぜられると
理論上同強度の黒(K)になることから、YMCのうち
の最小強度のものと同じ強度の黒色(K)データを作る
とともに、この黒色と同じ強度を各YMCの色データか
ら減ずる補正を行う。このようにして、色変換・黒発生
処理を実行するのである。
【0009】次に、解像度変換処理について説明する。
通常、ディスプレイに表示される画像は、解像度70〜
120[dpi(dots per inch)]程度
で表示される。これはディスプレイの画素ピッチ(0.
25〜0.35[mm])に合わせるためである。一方
プリンタの印刷の解像度はこれと異なる。例えば、最近
市場に出ているカラーインクジェットプリンタでは、1
80〜300〜720[dpi]といった解像度で印刷
することができる。従って、印刷の際、特に指定がない
限り、ディスプレイ上の画像サイズと印刷結果の画像サ
イズを合わせる必要が生じる。このために、画像の解像
度変換処理が必要になるのである。例えば、72[dp
i]の画像を360[dpi]で印刷する場合には、画
素数を縦横とも5倍に拡大する処理を行う。
【0010】次に、2値化処理について説明する。上述
したように、計算機上のフルカラー画像データは、RG
B各々の強度が8bit(0〜255)で表される。一
方、プリンタは、ドットあり/なしの2値しか表せな
い。ドットサイズを可変にするとしてもせいぜい4値程
度しか表せない。従って、各色毎に、8bitの諧調デ
ータを1ビット(ないし2ビット)で表したデータに変
更する必要がある。この方法としては、濃度パターン法
(図8参照)や誤差拡散法(図9参照)が知られてい
る。この濃度パターン法とは、1画素のデータ(0〜2
55の強度を有する)をn×n画素のドットのパターン
(n×n+1通りの強度を有する)で置換えるものであ
る。図8は、n=2のドットパターンに置換える例を示
す。誤差拡散法とは、注目画素における実際のデータ
(0〜255の強度を有する)をドット(0又は255
の強度を有する)に置換えるとともに、この置換えによ
って生じた強度の誤差(実際の濃度データと置きかえら
れたドットデータとの差)を周囲に分散して、周辺全体
で擬似的に中間調を表すものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】濃度パターン法では、
変換を行った結果、画像のサイズは縦横ともn倍になる
ので、解像度変換をも同時に行った結果となる(図10
参照)。従って、処理を高速に行うことができる。しか
しながら、濃度パターン法による場合には、8ビット
(0〜255)の強度を有する1画素をn×n画素のパ
ターンで置換えるため、n×n+1通りの強度変化でし
か表すことができない。即ち、実際のデータの強度と2
値化後の強度との間の誤差は無視されてしまうので、元
の画像に比べて印刷結果の画像の画質が劣化してしま
う。
【0012】これに対して、誤差拡散法によれば、ドッ
トへの置換えによって生じる誤差を最終的に反映させる
ことができるので、元の画像データに比較的忠実な印刷
結果を得ることができる。しかしながら、変換を行って
も画像のサイズは変更されないので解像度変換を別途行
う必要がある。この場合、誤差拡散法による2値化は、
解像度変換を行った結果得られた画像データ中の個々の
画素に対して行われる。従って、印刷のための解像度変
換により画像の画素数が増えると、2値化処理対象の増
加によって処理時間の影響が大きくなり、オペレータの
待ち時間や計算機の使用時間が長くなってしまう。
【0013】このように、従来の印刷データ作成手順に
おける2値化処理では、濃度パターン法を採るにしても
誤差拡散法を採るにしても一長一短であり、何らかのデ
メリットを伴っていた。これが従来における第1の問題
点である。
【0014】なお、2値化処理として濃度パターン法を
採用する場合には、パターンの種類(中間濃度を表すた
めのパターンにおける明暗の位置)による画像品質の劣
化の問題がある。即ち、濃度パターン法では、パターン
のタイプとしてベイヤー型及びファッテニング型の何れ
かを用いる。
【0015】このベイヤー型とは、図15に示すよう
に、n×nのパターン内においてできるだけドットを分
散させつつ強度に応じてドットを増加させる型である。
ベイヤー型は、印刷のドット密度が低い場合にはきめ細
かく見えるが、ドットの縁延長が比較的長くなることか
ら、ドット密度が高い場合にはインクのにじみによって
中間階調におけるドットの明部がつぶれてしまう問題点
がある。
【0016】一方、また、ファッテニング型とは、図1
6に示すように、n×nのパターン内においてドットを
できるだけ集中させつつ強度に応じてドットを増加させ
る型である。ファッテニング型は、ドットの縁延長が比
較的短くなることから、印刷のドット密度が高い場合で
も階調の再現性が良いが、ドット密度が低い場合には、
画像の粗が目立ってしまう問題点がある。
【0017】このように、印刷の解像度によりそれぞれ
最適なパターンが異なっているが、従来はどちらかのパ
ターンを一律に選択して利用していたため、解像度を変
化させた場合には、最適な印刷画像が得られなかった。
これが従来における第2の問題点である。
【0018】本発明の第1の課題は、上述した従来にお
ける第1の問題点を解決するため、2値化処理と解像度
変換処理を行う場合において、2値化後のデータと元の
画像データとの誤差を反映した元の画像に忠実な画質の
良い印刷データを、比較的短時間の処理で得ることがで
きる印刷データ作成装置を提供することである。
【0019】また、本発明の第2の課題は、上述した従
来における第2の問題点をも解決するため、解像度変換
処理後の解像度が変化しても画質劣化のない印刷用画像
データ得ることができる印刷データ作成装置を提供する
ことである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は前記各課題を解
決するため以下の手段を採った。即ち、本発明の第1の
態様は、上記第1の課題を解決するため、高速の濃度パ
ターン法と高画質の誤差拡散法を組合せ、解像度変換と
2値化を同時に行うように構成した。具体的には、図1
の原理図に示すように、複数ビットのデジタル値で強度
を示した画素を平面的に配置してなる画像データ(10
0)に基づいて、2値で示した画素を平面的に配置して
なる印刷データ(101)を作成する印刷データ作成装
置において、暗部又は明部を夫々割り当てた一定数の画
素を平面状に並べるとともに暗部を割り当てる画素数を
夫々変えて構成した複数の濃度パターンの何れかに前記
デジタル値の各値を対応させたテーブル(102)と、
前記画像データ(100)中の各画素の前記デジタル値
に基づき、前記テーブル(102)から対応する前記濃
度パターンを読出して前記印刷データ(101)中に書
込む変換手段(103)と、前記変換手段(103)に
よって前記印刷データ(101)中に書き込まれる前記
濃度パターンの強度と前記デジタル値の強度との誤差を
算出する誤差算出手段(104)と、この誤差算出手段
(104)によって算出された誤差を前記画像データ
(100)中における隣接する他の画素の前記デジタル
値に加算する誤差分配手段(105)とを備えたことを
特徴とする(請求項1に対応)。
【0021】また、本発明の第2の態様は、上記第2の
課題を解決するため、解像度変換による解像度に応じ
て、濃度変換パターンの型を自動的に選択可能とするよ
うに構成した。具体的には、上述の第1の態様におい
て、前記テーブルは、その暗部の配置位置を夫々異にす
る複数型の濃度パターンを備えているとともに、その各
型毎に、前記暗部を割り当てる画素数を夫々変えて構成
した複数の濃度パターンに夫々前記デジタル値の各値を
対応させており、前記変換手段によって読み出される前
記濃度パターンの型を変更する濃度パターン型変更手段
を更に備えていることを特徴とする(請求項4に対
応)。
【0022】以下、各部の構成用件について説明する。 (画像データ)画像データはモノクロ画像データであっ
ても良いし、カラー画像データであっても良い。このカ
ラー画像データとしてはRGBカラー画像データであっ
ても良いし、YMCカラー画像データであっても良い。
画像データをRGBカラー画像データとするとともに印
刷データをYMCカラー印刷データとする場合には、R
GBカラー画像を一旦YMCカラー画像に変換する必要
が生じる。また、YMCカラー画像データとする場合に
は、黒色を別途表現する黒画像データKを含むYMCK
カラー画像データとしても良い。
【0023】デジタル値は、複数ビットであれば良いの
で、2ビット以上であれば良い。但し、本発明の効果が
如実に生じるのは3ビット以上の場合である。例えば、
RGB夫々8ビットとすれば、一般にフルカラーと呼ば
れる発色数を得ることができる。 (印刷データ)印刷データは、画像データがモノクロ画
像データである場合にはモノクロしかあり得ないが、画
像データがカラー画像データである場合にはモノクロ又
はカラー印刷データとすることができる。
【0024】カラー印刷データとしては、RGBカラー
印刷データ,YMCカラー印刷データ,又はYMCKカ
ラー印刷データとすることができる。印刷データが入力
されるプリンタは、いかなる種類のものでも対応でき
る。例えば、インクジェットプリンタ,レーザプリン
タ,ドットインパクトプリンタ,感熱テーププリンタ,
等である。 (テーブル)濃度パターンは、縦横2ドット以上のサイ
ズで平面状に配置された複数の画素からなる。この濃度
パターンの画素数(サイズ)が多くなれば、高解像度に
対応した印刷データを作成することができるようにな
り、濃度パターンの画素数(サイズ)が少なくなれば低
解像度に対応した印刷データを作成することができるよ
うになる。
【0025】従って、テーブル内に格納されている濃度
パターンのサイズは一つでも良いが、複数サイズ用意す
る様にすれば、プリンタ側の要求に合わせて、様々な解
像度の印刷データを作成することができる。複数サイズ
用意する場合には、その各サイズ毎に暗部を割り当てる
画素数を夫々変えて構成した複数の濃度パターンを用意
し、この各濃度パターンに夫々前記デジタル値の各値を
対応させる。また、変換手段によって読み出される濃度
パターンのサイズを変更する濃度パターンサイズ変更手
段を更に備えるように構成する(請求項2に対応)。こ
の場合、濃度パターンサイズ変更手段は、画像データの
解像度と印刷データに求められる解像度とに基づき、変
換手段によって読み出される濃度パターンのサイズを変
更するように構成しても良い(請求項3に対応)。
【0026】なお、濃度パターンの縦横のドット数は、
同数であれば縦横比を同じに解像度変換させることがで
きるが、異なる数であれば縦横比を変えて解像度変換さ
せることができる。 (誤差分配手段)誤差分配手段は、誤差算出手段で算出
した誤差を、画像データ中における処理対象の画素に隣
接した他の画素に分配する。このとき、分配される画素
は単数であっても複数であっても良い。複数とする場
合、隣接する全ての画素に誤差の分配をすることも可能
であるかもしれないが、変換済みの画素を再変換させる
のは困難であるので、未変換の画素に誤差を分配するこ
とが望ましい。また、その場合、縦又は横に接する画素
への分配量を斜めに接する分配量よりも多くすれば、色
の重心のズレ量を小さく抑えることができる。
【0027】
【作用】画像データ100の各画素のデジタル値は、順
番に取り出されて変換手段103に入力される。変換手
段103は、テーブル102を参照して、入力されたデ
ジタル値が示す強度に最も近い強度を有するものとして
予め対応付けられていた濃度パターンを読み出し、印刷
データ101中の対応位置に書き込む。この変換手段1
03による変換の際に、元のデジタル値の強度と印刷デ
ータ101に書き込まれた濃度パターンの強度との間に
誤差が生じると、この誤差は誤差算出手段104によっ
て算出される。算出された誤差は、誤差分配手段105
によって、画像データ100内における現在処理対象の
画素に隣接する他の画素のデジタル値に加算される。こ
の加算がなされた画素が変換手段103によって変換さ
れる際には、この誤差を反映した状態で濃度パターンへ
変換される。従って、誤差を反映した原画像に忠実な色
調再現が可能となる。また、濃度パターンは、複数画素
を縦横に並べたものなので、変換手段103によって変
換を行うと、必然的に解像度を拡大したことになる。し
かも、解像度拡大後の画素に対して誤差分散をする必要
がないので、計算量が少なくて済む。即ち、高速の濃度
パターン法と高画質の誤差拡散法を組合せることで、解
像度変換と2値化を同時に行うにも拘わらず、高速・高
画質の処理を実現することができる(請求項1の作
用)。
【0028】また、濃度パターンサイズ変更手段によ
り、変換手段よって読み出される濃度パターンのサイズ
を変更するようにすれば、解像度の切り替えが可能とな
る(請求項2の作用)。
【0029】また、濃度パターンサイズ変更手段が、画
像データの解像度と印刷データに求められる解像度とに
基づき、変換手段よって読み出される濃度パターンのサ
イズを変更するようにすれば、求められる印刷データの
解像度に自動的に合わせた解像度切り替えを行うことが
できる(請求項3の作用)。
【0030】また、濃度パターン型変更手段により、変
換手段よって読み出される前記濃度パターンの型を変更
するようにすれば、パターンの型を印刷の解像度に応じ
て自動的に選択可能となるので、どんな画像に対しても
高品質の処理結果が得られるようになる(請求項4の作
用)。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照して説
明する。
【0032】
【実施例1】図2乃至図7は、本発明の第1実施例によ
る印刷データ作成装置が適用された画像処理システムを
示す。 <画像処理システムの全体構成>図2は、本第1実施例
における画像処理システムを示すブロック図である。図
2に示すように、この画像処理システムは、CPU(中
央処理装置)1,並びに、このCPU1に各々接続され
た入力装置2,メモリA3,メモリB4,メモリC5,
濃度パターン用ルックアップテーブル格納部6,プリン
タ7,及びディスプレイ8から構成されている。
【0033】入力装置2は、キーボード,マウス,ペン
入力装置,スキャナから構成され、各コマンドをCPU
1に入力するとともに、アナログ画像をデジタル画像デ
ータとしてCPU1に入力する装置である。
【0034】ディスプレイ8は、CPU1から出力され
た画像データ(RGB各色を夫々8ビットの強さで示し
た画素の集合からなるビットマップデータ,以下、「8
ビットRGBデータ」と言う)に基づき、その表示画面
上の画素を発光させてフルカラー画像を表示する装置で
ある。
【0035】プリンタ7は、CPU1から出力される印
刷データ(2値で示した画素を平面的に配置してなる印
刷データ)(YMCK毎に2値のドットで表したデー
タ,以下、「2値YMCKデータ」と言う)に基づき、
出力紙上に各色インク(黄色インク,マゼンダインク,
シアンインク,黒インク)をドット状に付着させてフル
カラー印刷を行う装置である。具体的には、カラーイン
クジェットプリンタである。
【0036】CPU1は、画像作成プログラムを実行す
ることにより画像データを作成してディスプレイ2に表
示させるとともに、印刷プログラム(プリンタドライ
バ)を実行することにより印刷用画像データをプリンタ
7に出力する装置である。CPU1は、これらプログラ
ムを実行することにより、図2に示した各種機能を生じ
る。即ち、入力装置2からの入力を受け付けるn値決定
部10,RGB−YMCK変換部12,及び画像データ
作成部15,ディスプレイ8に8ビットRGBデータを
出力する表示データ出力部16,n値決定部に繋がる濃
度パターン決定部11,RGB−YMCK変換部12と
濃度パターン決定部11に繋がる2値化部13,並び
に、2値化部13に繋がりプリンタ7に2値YMCKデ
ータを出力する印刷データ出力部14の機能部を生じ
る。以下に、これら各機能部10〜16,及び各メモリ
3〜5,及び濃度パターン用ルックアップテーブル6の
詳しい説明を行う。
【0037】画像データ作成部15は、入力装置2から
入力されたデジタル画像データを、8ビットRGBデー
タに変換してメモリA3に格納する。また、画像データ
作成部15は、メモリA3内に格納されている8ビット
RGBデータを読み出して、入力装置2からの画像処理
命令に従ってこの8ビットRGBデータを加工して、メ
モリA3に戻す。
【0038】メモリA3は、1画面の8ビットRGBデ
ータを、横x列,縦y行のテーブル形式で格納するメモ
リである。このテーブル中の各欄は、8ビットRGBデ
ータの各画素に対応し、この画素を構成するRGBの各
色毎の強度を8ビットのデジタル値(0〜255)にて
格納している。
【0039】表示データ出力部16は、画像データ作成
部15によって処理対象とされている画面についての8
ビットRGBデータをメモリA3から読み出し、これを
ディスプレイ8に向けて出力する。
【0040】RGB−YMCK変換部12は、入力装置
2からの印刷開始コマンドに従って、メモリA3から8
ビットRGBデータを読み出して、γ補正をかけるとと
もに、Y000の各補色データに変換する。そして、
これら各補色データから黒信号Kを算出し、この黒信号
Kの強度を各補色データから減算することによって補正
後の色データYMCを算出する。このようにして、8ビ
ットRGBデータ中の各画素の色の強度をYMCKの各
色の強度に変換する。その結果、得られたデータは、Y
MCK各色を夫々8ビットの強さで示した画素の集合か
らなるビットマップデータ(以下、「8ビットYMCK
データ」と言う)となる。RGB−YMCK変換部12
は、この8ビットYMCKデータを、各色毎のビットマ
ップに分離して、メモリB4に格納する。
【0041】メモリB4では、各色毎に分離された8ビ
ットYMCKデータを、各色毎に用意されたテーブルY
〜Kに格納する。各テーブルY〜Kは横x列,縦y行か
らなる。その各欄は、8ビットYMCKデータの各画素
に対応し、この画素を構成する当該色の強度を8ビット
のデジタル値(0〜255)にて格納している。
【0042】一方、n値決定部10は、解像度変換値n
を決定する。この解像度変換値nは、8ビットRGBデ
ータを2値YMCKデータに変換する際に、元の8ビッ
トRGBデータの解像度(x×y)を2値YMCKデー
タ用の解像度(nx×ny)に上げるための値である。
n値決定部10は、入力装置2からの指示により、若し
くは、8ビットRGBデータの解像度(x×y)とプリ
ンタの印刷解像度に基づいて自動的に、解像度変換値n
を決定する。n値決定部10は、決定した解像度変換値
nを、濃度パターン決定部11に通知する。
【0043】濃度パターンサイズ変更手段及び濃度パタ
ーン型変更手段としての濃度パターン決定部11は、n
値決定部10から通知された解像度変換値nに基づい
て、8ビットRGBデータを2値YMCKデータに変換
する際に用いる濃度パターンを決定する。この濃度パタ
ーンは、濃度パターン用ルックアップテーブル格納部6
内に格納されており、各タイプ(ベイヤー型,ファッテ
ニング型)毎に、各n値に対応した複数サイズのパター
ン(n×n画素のパターン,n=2〜5)が用意されて
いる。即ち、濃度パターン決定部11は、解像度変換値
nが2であれば2×2画素の濃度パターンを決定し、n
値が3であれば3×3画素の濃度パターンを決定する。
【0044】濃度パターンルックアップテーブル格納部
6は、これらの各タイプ毎の各n×n画素パターン毎
に、ルックアップテーブルを備えている。テーブルとし
ての各ルックアップテーブルには、各n×n画素パター
ンにドット(暗部)(0個〜n×n個)を夫々書き込ん
だn×n+1個の置換えパターンが、それに置換えられ
る8ビットのデータ値に関連付けられて格納されてい
る。例えば、図8は、ファッテニング型の2×2画素パ
ターン用のルックアップテーブルを示しており、データ
値0に対してドット0個のパターン0が対応付けられ、
データ値1〜85に対してドット1個のパターン1が対
応付けられ、データ値86〜170に対してドット2個
のパターン2が対応付けられ、データ値171〜254
に対してドット3個のパターン3が対応付けられ、デー
タ値255に対してドット4個のパターン4が対応付け
られている。
【0045】なお、このデータ値0は強度0%に対応
し、データ値255は強度100%に対応している。同
様に、データ値64は強度25%に対応し、データ値1
28は強度50%に対応し、データ値192は強度75
%に対応している。データ値がこれらの値であれば、図
8のルックアップテーブルに従って、対応する置換えパ
ターンに置換えても誤差は生じないが、それ以外の値で
あれば、置換えに伴って実際の濃度との誤差が発生す
る。
【0046】図2に戻り、変換手段,誤差算出手段,及
び誤差分配手段としての2値化部13は、RGB−YM
CK変換部12からの変換完了通知を受けて、メモリB
4内の各テーブルY〜K毎にそのデータを読み出す。2
値化部13は、各テーブルY〜Kを読み出す際に、各欄
(各画素)の8ビットデータを左上から右下に向かって
一つずつ読み出る(同じ行内では左から右に読み出し、
行の右端まで読み出した後は次の行の左端に移る。)。
そして、濃度パターン決定部11によって決定された
(タイプ及びサイズの)パターンに従って、濃度パター
ン用ルックアップテーブル格納部6中の何れかのルック
アップテーブルを参照し、読み出した8ビットのデータ
に対応する置換えパターンを決定する。2値化部13
は、決定した置換えパターンを、メモリC5内の対応す
る色のテーブル上に書き込む。この書込は、メモリB4
からの読み出しと同様に、左上から右下に向かって順番
に行う。なお、置換えパターンへの置換えに伴って上述
の誤差が発生した場合には、2値化部13は、誤差拡散
法による誤差分配計算を行い、計算の結果得られた各誤
差分配値を、メモリB内の元のテーブルY〜Kにおける
対応欄の値に夫々加算する。従って、これらの加算がな
された欄の値が読み出された場合には、この誤差配分値
を反映した置換えがなされることになる。以上の処理を
全ての色について夫々行うと、2値YMCKデータがメ
モリC5に書き込まれることになる。
【0047】メモリC5は、各色毎に分離された2値Y
MCKデータを、各色毎に用意されたテーブルY〜Kに
格納する。各テーブルY〜Kは横nx列,縦ny行から
なる。その各欄は、2値YMCKデータの各画素に対応
し、この画素を構成する当該色の強度を2値(1ビッ
ト)のドット(0,1)にて格納している。
【0048】印刷データ出力部14は、2値化部13か
らの2値化完了通知を受けて、メモリC5内の各テーブ
ルY〜K毎にそのデータを読み出して、プリンタ7に向
けて出力する。なお、プリンタ7内では、この各色毎の
2値YMCKデータを一旦バッファに書込み、各色毎に
用意されたインクジェット駆動部に転送する。<印刷デ
ータ作成処理>次に、CPU1内のn値決定部10,濃
度パターン決定部11,RGB−YMCK変換部12,
2値化部13において実行される印刷データ作成処理の
内容を説明する。この印刷データ作成処理は、メモリA
3内に格納されている8ビットRGBデータを2値YM
CKデータに変換するための処理である。
【0049】図3は、この印刷データ作成処理のメイン
ルーチンを示すフローチャートである。このメインルー
チンは、入力装置からの印刷開始コマンドを受信するこ
とによりスタートする。
【0050】スタート後最初のステップS001におい
ては、解像度変換値nの決定及び濃度パターンの決定を
行う。図4のフローチャートは、ステップS001にお
いて実行されるサブルーチンを示す。このサブルーチン
に入って最初のステップS101では、入力装置2から
のn値指定入力を待ち、n値決定部10が解像度変換値
nを決定する。次のステップS102では、濃度パター
ン決定部11が、ステップS101にて決定された解像
度変換値nに基づいて、対応する濃度パターン(n×n
画素のパターン)を決定する(濃度パターンサイズ変更
手段に対応)。即ち、濃度パターン用ルックアップテー
ブル6内に格納された各ルックアップテーブルのなかか
ら、2値化部13において参照すべきルックアップテー
ブルを特定する。ステップS102が完了すると、この
サブルーチンを終了して、元のメインルーチンに処理を
戻す。
【0051】メインルーチンにおいては、次のステップ
S002において、RGB−YMCK変換部12がRG
B−YMCK変換を実行する。図5のフローチャート
は、ステップS002において実行されるサブルーチン
を示す。
【0052】このサブルーチンに入って最初のステップ
S201では、メモリA3から処理対象画像の8ビット
RGBデータを読み出す。次のステップS202では、
読み出した8ビットRGBデータに対してγ補正を施
す。即ち、8ビットRGBデータを構成する各画素の各
色データに対して、夫々下記(1)式を実行する。
【0053】
【数1】 D’=Dmax・(D/Dmax)g …(1) 但し、D’は補正後のデータであり、Dmaxは8ビット
RGBデータ中の各色データにおけるデータ最大値であ
り、Dは元のデータであり、gはγ係数である。
【0054】次のステップS203では、8ビットRG
Bデータの各画素毎に、RGBの各強度に基づいて、各
補色データ(Yo[黄色],Mo[マゼンダ],Co[シ
アン])の強度を算出する。具体的には、下記式(2)
〜(4)を実行する。
【0055】
【数2】 Yo=255−B …(2)
【数3】 Mo=255−G …(3)
【数4】 Mo=255−R …(4) 次のステップS204では、ステップS203で得られ
た各補色データ(Yo,Mo,Co)に基づいて、黒デー
タ(K)を発生させる。具体的には、下記式(5)によ
る演算を行う。
【0056】
【数5】 K=Min(Yo,Mo,Co) …(5) この演算は、各補色データ(Yo,Mo,Co)のうち最
小のもののデータ値を黒色データ(K)のデータ値とす
るという意味である。
【0057】次のステップS205では、ステップS2
04で得られた黒データ(K)に基づいて、ステップS
203で得られた各補色データ(Yo,Mo,Co)の下
色除去処理を行う。具体的には、下記式(6)〜(8)
を実行する。
【0058】
【数6】 Y=Yo−K …(6)
【数7】 M=Mo−K …(7)
【数8】 C=Co−K …(8) ステップS205が完了すると、このサブルーチンを終
了して、元のメインルーチンに処理を戻す。
【0059】メインルーチンにおける次のステップS0
03では、RGB−YMCK変換部12が、ステップS
204及びS205によって得られた8ビットYMCK
データをメモリB4へ格納する。即ち、8ビットYMC
Kデータを、各色毎に、メモリB4内の各テーブルY〜
Kへ書き込む。
【0060】続くステップS004〜007では、2値
化処理部13が、各色毎の2値化処理を実行する。即
ち、ステップS004においてY(黄色)についての2
値化処理を行い、これが完了するとステップS005に
おいてM(マゼンダ)についての2値化処理を行い、こ
れが完了するとステップS006においてC(シアン)
についての2値化処理を行い、これが完了するとステッ
プS007においてK(黒)についての2値化処理を行
う。ステップS004〜S007の各2値化処理におい
ては、夫々、各色の8ビットデータに対して、図6に示
す2値化処理サブルーチン実行する。
【0061】図6のサブルーチンに入って最初のステッ
プS301では、処理対処の色に対応するメモリB4内
のテーブルから画素(8ビットの強度データ)一つ取り
出す。
【0062】次のステップS302では、ステップS3
01にて取り出した画素の強度データ値に基づき、ステ
ップS102にて決定したルックアップテーブルを参照
して、この強度データ値に対する何れかの置換えパター
ンを決定する。
【0063】次のステップS303では、ステップS3
02において決定した置換えパターンを、メモリC5内
の対応する色のテーブルに書き込む(変換手段に対
応)。なお、このテーブル内において書き換えパターン
を書き込む位置は、既に述べた通り、元の画素データの
メモリB4内の位置に従う。
【0064】次のステップS304では、誤差計算を行
う。即ち、元の強度データ値と置換えパターンに対応す
る強度値との誤差を、下記式(9)に従って算出する
(誤差算出手段に対応)。
【0065】
【数9】 d'(l,m)=d(l,m)−P(k) …(9) 但し、d(l,m)は、当該画素(xl[l列目],y
m[m行目])の強度データ値である。P(k)はステ
ップS302にて置換えた置換えパターンの平均強度で
ある。即ち、図8の例では、パターン0の平均強度は0
であり、パターン1の平均強度は64であり、パターン
2の平均強度は128であり、パターン3の平均強度は
192であり、パターン4の平均強度は255である。
d'(l,m)は置換えに伴う誤差であり正負両極性を
とりうる。
【0066】次のステップS305では、ステップS3
04にて求めた誤差d'(l,m)に基づき、誤差分配
処理を行う(誤差分配手段に対応)。図7は、このステ
ップS305において実行される誤差分配処理サブルー
チンである。
【0067】この図7のサブルーチンに入って最初のス
テップS401では、図9に示す画素(xl+1,ym:
右隣の画素)に対する誤差分配の計算を行う。即ち、メ
モリB4内の対応する色テーブルから、画素(xl+1,
ym)のデータ値d(l+1,m)を取り出し、下記式
(10)の計算を実行する。
【0068】
【数10】 d(l+1,m)=d(l+1,m)+d'(l,m)×7/16 …(10) 次のステップS402では、図9に示す画素(xl-1,
ym+1:左下の画素)に対する誤差分配の計算を行う。
即ち、メモリB4内の対応する色テーブルから、画素
(xl-1,ym+1)のデータ値d(l-1,m+1)を取り
出し、下記式(11)の計算を実行する。
【0069】
【数11】 d(l-1,m+1)=d(l-1,m+1)+d'(l,m)×3/16…(11) 次のステップS403では、図9に示す画素(xl,y
m+1:真下の画素)に対する誤差分配の計算を行う。即
ち、メモリB4内の対応する色テーブルから、画素(x
l,ym+1)のデータ値d(l,m+1)を取り出し、下
記式(12)の計算を実行する。
【0070】
【数12】 d(l,m+1)=d(l,m+1)+d'(l,m)×5/16 …(12) 次のステップS404では、図9に示す画素(xl+1,
ym+1:右下の画素)に対する誤差分配の計算を行う。
即ち、メモリB4内の対応する色テーブルから、画素
(xl+1,ym+1)のデータ値d(l+1,m+1)を取り
出し、下記式(13)の計算を実行する。
【0071】
【数13】 d(l+1,m+1)=d(l+1,m+1)+d'(l,m)×1/16…(13) 次のステップS405では、ステップS401〜S40
4の結果得られた誤差分配後の各画素データ値を、夫
々、メモリB4内の対応する色テーブルの対応欄に戻
す。ステップS405が完了すると、このサブルーチン
を終了し、図6のルーチンに処理を戻す。
【0072】図6のルーチンでは、次のステップS30
6において、メモリB4内の対応する色のテーブル内に
未処理の画素が残っているかどうかをチェックする。そ
して、未だ画素が残っている場合には、ステップS30
7において処理対象を次の画素に移して、ステップS3
01〜S305の処理を実行する。そして、ステップS
306にて画素が終了したと判断された時には、このサ
ブルーチンを終了し、メインルーチンの元の処理位置に
戻す。
【0073】以上に説明した2値化処理を、図3のメイ
ンルーチンにおけるステップS004〜S007にて各
色(YMCK)について完了すると、このメインルーチ
ンが終了し、メモリC5内に2値YMCKデータが得ら
れる。 <実施例の作用>本第1実施例によれば、印刷データ作
成処理を実行することにより、2値化と解像度変換を同
時に行うことができる。即ち、図8の例に示すような2
×2画素のパターンによって2値変換する場合には、図
10に示すように、元の画像の解像度を縦横各2倍に拡
大することができる。しかも、従来の単なる濃度パター
ン法による2値化と異なり、本第1実施例では、2値化
に伴って生じる誤差を誤差拡散法と同様にして他の画素
に拡散することができるので、誤差を反映し、元のデー
タに忠実に階調再現した印刷結果を得ることができる。
【0074】この場合、従来の単なる誤差拡散法と異な
り、誤差の算出は元のデータと2値化結果との比較で行
い、解像度変換前の元のデータに誤差を配分させる。そ
のため、2値化と同時に解像度変換を行いながら、誤差
配分計算は、元のデータの画素について行えば足りる。
即ち、解像度変換後の各画素毎に誤差配分計算を行う必
要がない。従って、2値化の計算と別に解像度変換の計
算を行わねばならないとともに、解像度変換後の各画素
に対して誤差配分計算を行わねばならない従来の誤差拡
散法よりも、処理時間が格段に短くなる。
【0075】なお、従来の誤差拡散法でも誤差配分後に
解像度変換を行うことが考えられるが、この解像度変換
は、誤差配分がなされたドットを単純に拡大するものと
なってしまうので、画質が却って悪く(粗く)なり、現
実的ではない。これに対して、本実施例によれば、この
ような画質の劣化が生じることなく、少ない計算量で元
のデータに忠実な印刷データを作成することができる。
【0076】以下に、本第1実施例と従来例との印刷結
果の比較例を示す。この比較例では、コンピュータとし
てワークステーション(Sun4/2)を用い、8ビッ
トRGB画像データとして色(単色)濃度が漸次変化す
る799×533画素の自然画像を用い、プリンタとし
てカラーインクジェットプリンタを利用した。
【0077】図11(a)は、元の画像データを本第1
実施例によって解像度拡大しつつ2値化した印刷結果の
一部である。この印刷データを含めて画像全体のデータ
を得るために、約25秒の処理時間が掛かっている。図
11(b)は、元の画像データを単純拡大した後に従来
の誤差拡散法を実施した印刷結果の一部(図11(a)
に対応する箇所)である。この印刷データを含めて画像
全体のデータを得るために、約40秒の処理時間が掛か
っている。図11(c)は、元の画像データを従来の濃
度パターン法によって解像度拡大しつつ2値化した印刷
結果の一部(図11(a)に対応する箇所)である。こ
の印刷データを含めて画像全体のデータを得るために、
約20秒の処理時間が掛かっている。
【0078】この比較例から明らかなように、本実施例
によれば、処理時間が高速でありながら、印刷結果は元
の画像データと同じく滑らかに濃度変化し、忠実な階調
再現をしている。しかも、単なる誤差拡散を実行した場
合のような縞模様は現れない。これに対して、単純拡大
した後に従来の誤差拡散法を実施した場合には、階調再
現性は良いものの微妙な縞模様が発生するとともに、処
理時間が低速になってしまう。また、従来の濃度パター
ン法を実施した場合には、処理時間は高速であるもの
の、濃度が不連続に変化するようになってしまうので階
調再現性が非常に悪い。これにより、処理時間と階調再
現性の両面から総合して、本実施例の方法が最も優れて
いることが理解できる。
【0079】
【実施例2】本発明の第2実施例は、印刷解像度と元の
画像データ(8ビットRGBデータ)の解像度とから、
n値決定部10において解像度変換値nを自動的に算出
することを特徴としている。その他の構成及び処理内容
については、第1実施例のものと同じであるので、その
説明を省略する。 <印刷データ作成処理>図12は、本第2実施例におい
て、図3のステップS001で実行される解像度変換値
n・濃度パターン決定サブルーチンの内容を示すフロー
チャートである。
【0080】図12のサブルーチンに入って最初のステ
ップS501では、プリンタの印刷解像度[dpi:do
ts per inch]の導出を行う。印刷解像度は、通常プリ
ンタ用のドライバソフトウエアに組み込んであるので、
そこから読み出す。プリンタ用のドライバソフトウエア
に印刷解像度が組み込んでない場合には、入力装置2を
介して入力されるオペレータの指示を読み込む。
【0081】次のステップS502では、元の画像デー
タ(8ビットRGBデータ)の解像度についての情報が
あるか否かをチェックする。元の画像データの解像度情
報は、通常、画像のヘッダファイル等に含まれているの
で、このヘッダファイル等を調べる。元の画像データの
解像度についての情報がある場合には、ステップS50
4において、この解像度[dpi:dots per inch]を
抽出する。
【0082】これに対して、元の画像データの解像度に
ついての情報がない場合には、ステップS503におい
て、画像サイズ(x×y cm)とx 方向の画素数 (r)
とを読み出す。これら画像サイズや画素数も、画像のヘ
ッダファイルなどに含まれている場合が多い。そして、
ステップS504において、下記式(14)を実行し
て、元の画像データの解像度[dpi:dots per inc
h]を求める。
【0083】
【数14】 もと画像データの解像度[dpi]=(r×2.54)/x …(14) ステップS504の次に実行されるステップS505で
は、ステップS501にて導出した印刷解像度とステッ
プS504にて導出した元の画像の解像度とから、解像
度変換値nを導出する。具体的には、下記式(15)を
実行する。
【0084】
【数15】 n=プリンタ印刷解像度/もと画像の解像度 …(15) 次のステップS506では、濃度パターン決定部11
が、ステップS505にて導出された解像度変換値nに
基づいて、対応する濃度パターン(n×n画素のパター
ン)を決定する。即ち、濃度パターン用ルックアップテ
ーブル6内に格納された各ルックアップテーブルのなか
から、2値化部13において参照すべきルックアップテ
ーブルを特定する。ステップS506が完了すると、こ
のサブルーチンを終了して、図3のメインルーチンに処
理を戻す。 <実施例の作用>本第2実施例によれば、第1実施例に
よる作用を全て実現することができるとともに、自動的
に解像度変換値nを求めることができる。そして、2値
化部13における置換えに利用する濃度パターン(n×
n画素のパターン)を、適切に得ることができる。濃度
パターンは予めnが2〜5程度の複数種類のパターンを
用意しておけば良い。
【0085】
【実施例3】本発明の第3実施例は、印刷解像度と元の
画像データ(8ビットRGBデータ)の解像度とから算
出した解像度変換値nが整数にならなかった場合に、元
の画像の画素を間引くことによって、整数の解像度変換
値nを適用できるように調整することを特徴としてい
る。その他の構成及び処理内容については、第1実施例
のものと同じであるので、その説明を省略する。 <印刷データ作成処理>図13は、本第3実施例におい
て、図3のステップS001で実行される解像度変換値
n・濃度パターン決定サブルーチンの内容を示すフロー
チャートである。
【0086】図13のサブルーチンに入って最初のステ
ップS601では、プリンタの印刷解像度[dpi:do
ts per inch]の導出を行う。印刷解像度は、通常プリ
ンタ用のドライバソフトウエアに組み込んであるので、
そこから読み出す。プリンタ用のドライバソフトウエア
に印刷解像度が組み込んでない場合には、入力装置2を
介して入力されるオペレータの指示を読み込む。
【0087】次のステップS602では、元の画像デー
タ(8ビットRGBデータ)の解像度についての情報が
あるか否かをチェックする。元の画像データの解像度情
報は、通常、画像のヘッダファイル等に含まれているの
で、このヘッダファイル等を調べる。元の画像データの
解像度についての情報がある場合には、ステップS50
4において、この解像度[dpi:dots per inch]を
抽出する。
【0088】これに対して、元の画像データの解像度に
ついての情報がない場合には、ステップS603におい
て、画像サイズ(x×y cm)とx方向の画素数 (r)
とを読み出す。これら画像サイズや画素数も、画像のヘ
ッダファイルなどに含まれている場合が多い。そして、
ステップS604において、上記式(14)を実行し
て、元の画像データの解像度[dpi:dots per inc
h]を求める。
【0089】ステップS604の次に実行されるステッ
プS605では、ステップS601にて導出した印刷解
像度とステップS604にて導出した元の画像の解像度
とから、解像度変換値nを導出する。具体的には、上記
式(15)を実行する。
【0090】次のステップS606では、ステップS6
05にて算出した解像度変換値nが整数であるか否かを
チェックする。そして、整数であれば、このn値をその
まま用いることができるので、処理をステップS613
にジャンプさせる。
【0091】ステップS606にて解像度変換値nが整
数でないと判定した場合には、次のステップS607に
おいて、ステップS605にて算出した解像度変換値n
の小数点以下が0.5以上であるか否かをチェックす
る。そして、小数点以下が0.5以上である場合にはス
テップS609にて小数点以下を切り上げ、小数点以下
が0.5未満である場合にはステップS608にて小数
点以下を切り捨てる。
【0092】次のステップS610では、下記式(1
6)を実行して、解像度補正値(o)を算出する。
【数16】 解像度補正値(o)=元の画像の解像度−印刷解像度/n …(16) 解像度補正値(o)は正負両極性をとることができる。
即ち、ステップS609の切り上げが実行された場合に
は解像度補正値(o)が正となり、ステップS608の
切り捨てが実行された場合には解像度補正値(o)が負
となる。
【0093】次のステップS611では、ステップS6
10にて算出した解像度補正値(o)を、画像サイズの
値(x,y)に夫々乗算して、ox,oyを算出する。
次のステップS612では、元の画像から、ox列分の
画素,及びoy行分の画素を削除する。なお、ox,o
yの極性が負である場合には、元の画像に、ox列分の
ダミーの画素,及びoy行分のダミーの画素を付加する
ことになる。このようにして元の画像を補正し終わる
と、処理をステップS613に進める。
【0094】次のステップS613では、濃度パターン
決定部11が、ステップS605にて導出された解像度
変換値n,若しくは、ステップS608又はステップS
609にて補正された解像度変換値nに基づいて、対応
する濃度パターン(n×n画素のパターン)を決定す
る。即ち、濃度パターン用ルックアップテーブル6内に
格納された各ルックアップテーブルのなかから、2値化
部13において参照すべきルックアップテーブルを特定
する。ステップS613が完了すると、このサブルーチ
ンを終了して、元のメインルーチンに処理を戻す。 <実施例の作用>本第3実施例によれば、第1実施例及
び第2実施例による作用を全て実現することができると
ともに、解像度変換値nが整数として算出できない場合
でも、元の画像の画素数を修正することによって、整数
の解像度変換値nを使用して2値化を行うことができ
る。
【0095】
【実施例4】本発明の第4実施例は、印刷解像度の高低
に従って、ステップS302のパターン置換えに際して
用いる濃度パターンのタイプを、ベイヤー型,又はファ
ッテニング型に切り替えることを特徴とする。その他の
構成及び処理内容については、第1実施例のものと同じ
であるので、その説明を省略する。 <印刷データ作成処理>図14は、本第4実施例におい
て、図3のステップS001で実行される解像度変換値
n・濃度パターン決定サブルーチンの内容を示すフロー
チャートである。
【0096】図14のサブルーチンに入って最初のステ
ップS701では、プリンタの印刷解像度[dpi:do
ts per inch]の導出を行う。印刷解像度は、通常プリ
ンタ用のドライバソフトウエアに組み込んであるので、
そこから読み出す。プリンタ用のドライバソフトウエア
に印刷解像度が組み込んでない場合には、入力装置2を
介して入力されるオペレータの指示を読み込む。
【0097】次のステップS702では、元の画像デー
タ(8ビットRGBデータ)の解像度についての情報が
あるか否かをチェックする。元の画像データの解像度情
報は、通常、画像のヘッダファイル等に含まれているの
で、このヘッダファイル等を調べる。元の画像データの
解像度についての情報がある場合には、ステップS70
4において、この解像度[dpi:dots per inch]を
抽出する。
【0098】これに対して、元の画像データの解像度に
ついての情報がない場合には、ステップS703におい
て、画像サイズ(x×y cm)とx方向の画素数 (r)
とを読み出す。これら画像サイズや画素数も、画像のヘ
ッダファイルなどに含まれている場合が多い。そして、
ステップS704において、上記式(14)を実行し
て、元の画像データの解像度[dpi:dots per inc
h]を求める。
【0099】ステップS704の次に実行されるステッ
プS705では、ステップS501にて導出した印刷解
像度とステップS704にて導出した元の画像の解像度
とから、解像度変換値nを導出する。具体的には、上記
式(15)を実行する。
【0100】次のステップS706では、印刷解像度が
180[dpi]であるか360[dpi]であるかを
チェックする。そして、180[dpi]である場合に
は、ステップS707に処理を進め、360[dpi]
である場合には、ステップS708に処理を進める(濃
度パターン型変更手段に対応)。
【0101】ステップS707では、濃度パターン決定
部11が、ステップS302のパターン置換えに際して
用いる濃度パターンのタイプとして、低解像度に適した
ベイヤー型を選択する。そして、ステップS705にて
導出された解像度変換値nに基づいて、対応する濃度パ
ターン(n×n画素のパターン)を決定する。即ち、濃
度パターン用ルックアップテーブル6内に格納されたベ
イヤー型用の各ルックアップテーブルのなかから、2値
化部13において参照すべきルックアップテーブルを特
定する。図15は、ベイヤー型の3×3画素のパターン
を示している。ステップS707が完了すると、このサ
ブルーチンを終了して、図3のメインルーチンに処理を
戻す。
【0102】ステップS708では、濃度パターン決定
部11が、ステップS302のパターン置換えに際して
用いる濃度パターンのタイプとして、高解像度に適した
ファッテニング型を選択する。そして、ステップS70
5にて導出された解像度変換値nに基づいて、対応する
濃度パターン(n×n画素のパターン)を決定する。即
ち、濃度パターン用ルックアップテーブル6内に格納さ
れたファッテニング型用の各ルックアップテーブルのな
かから、2値化部13において参照すべきルックアップ
テーブルを特定する。図16は、ファッテニング型の3
×3画素のパターンを示している。ステップS708が
完了すると、このサブルーチンを終了して、図3のメイ
ンルーチンに処理を戻す。 <実施例の作用>本第4実施例によれば、第1実施例及
び第2実施例による作用を全て実現することができると
ともに、解像度の高低に応じて、最適な濃度パターンの
型を自動的に選択して2値化することができる。
【0103】プリンタ解像度の指示は以下の理由によ
る。例えば360[dpi]で高画質の印刷をするのが
標準設定であっても、試し印刷であったり早く印刷結果
を得たい場合には、180[dpi]で印刷する。これ
により高速の印刷が行える。この指示はオペレータが行
う。
【0104】そして、この指示をもとに利用するパター
ンの種類が決定される。ベイヤー型は印刷のドット密度
が低いとき(180[dpi])に選択され、ファッテ
ニング型は印刷のドット密度が高いとき(360[dp
i])に選択される。
【0105】以上の結果、印刷の解像度に応じて最適な
パターンが選択されるのである。従って、解像度が高解
像度から低解像度へ,又はその逆へ変化しても、印刷結
果の画質が劣化することがない。
【0106】なお、濃度パターンは、予め複数タイプの
濃度パターン(ベイヤー型とファッテニング型など)各
々について、nを2〜5程度のパターンを用意してお
く。上述した各実施例において、図5のステップS20
2にて実行されるγ補正は、式(1)によって計算する
ことに代えて、ルックアップテーブルから読み出すよう
にしても良い。
【0107】また、上述した各実施例において、図5の
ステップS203〜ステップS205の代わりに、下記
式(17)に示すマトリックス演算によって、YMCK
データを求めるようにしても良い。
【0108】
【数17】
【0109】この各計数A0〜D2は、実験的に求めた値
である。
【0110】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の第1の態様
によれば、2値化処理と解像度変換処理を行う場合にお
いて、2値化後のデータと元の画像データとの誤差を反
映した元の画像に忠実な画質の良い印刷データを、比較
的短時間の処理で得ることができる。
【0111】また、本発明の第2の態様によれば、解像
度変換処理後の解像度が変化しても、濃度パターンの型
が選択可能なので、画質劣化のない印刷用画像データ得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理図
【図2】 本発明の第1実施例が適応された画像処理シ
ステムのブロック図
【図3】 図2の画像処理システムにおいて実行される
印刷データ作成処理の内容を示すフローチャート
【図4】 図3のステップS001にて実行されるn値
・濃度パターン決定サブルーチンの内容を示すフローチ
ャート
【図5】 図3のステップS002にて実行されるRG
B−YMCK変換サブルーチンの内容を示すフローチャ
ート
【図6】 図3のステップS004〜S007にて夫々
実行される2値化サブルーチンの内容を示すフローチャ
ート
【図7】 図6のステップS305にて実行される誤差
分配サブルーチンの内容を示すフローチャート
【図8】 図2の濃度パターン用ルックアップテーブル
格納部6に格納された2×2画素の濃度パターン用ルッ
クアップテーブルの内容説明図
【図9】 図7の処理の説明図
【図10】 本発明の第1実施例による解像度変換作用
の説明図
【図11】 本発明の第1実施例と従来例との比較例を
示す図
【図12】 本発明の第2実施例において、図3のステ
ップS001にて実行されるn値・濃度パターン決定サ
ブルーチンの内容を示すフローチャート
【図13】 本発明の第3実施例において、図3のステ
ップS001にて実行されるn値・濃度パターン決定サ
ブルーチンの内容を示すフローチャート
【図14】 本発明の第4実施例において、図3のステ
ップS001にて実行されるn値・濃度パターン決定サ
ブルーチンの内容を示すフローチャート
【図15】 3×3画素からなるベイヤー型の濃度パタ
ーンの説明図
【図16】 3×3画素からなるファッテニング型の濃
度パターンの説明図
【符号の説明】
1 CPU 2 入力装置 3 メモリA 4 メモリB 5 メモリC 6 濃度パターン用ルックアップテーブル格納部 7 プリンタ 10 n値決定部 11 濃度パターン決定部 12 RGB−YMCK変換部 13 2値化部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−122764(JP,A) 特開 平6−164903(JP,A) 特開 平6−62253(JP,A) 特開 平7−38767(JP,A) 特開 平6−284292(JP,A) 実開 昭63−93136(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/12 B41J 2/52 H04N 1/387 101 H04N 1/60

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数ビットのデジタル値で色強度を示した
    画素を平面的に配置してなる画像データに基づいて、2
    値で示した画素を平面的に配置してなる印刷データを作
    成する印刷データ作成装置において、 暗部又は明部を夫々割り当てた一定数の画素を平面状に
    並べるとともに暗部を割り当てる画素数を夫々変えて構
    成した複数の濃度パターンの何れかに、前記デジタル値
    の各値を対応させたテーブルと、 前記画像データ中の各画素の前記デジタル値に基づき、
    前記テーブルから対応する前記濃度パターンを読出して
    前記印刷データ中に書込む変換手段と、 前記変換手段によって前記印刷データ中に書き込まれる
    前記濃度パターンの強度と前記デジタル値の強度との誤
    差を算出する誤差算出手段と、 この誤差算出手段によって算出された誤差を前記画像デ
    ータ中における隣接する他の画素の前記デジタル値に加
    算する誤差分配手段とを備え 前記変換手段は、前記誤差が加算された前記他の画素の
    デジタル値に基づき、前記テーブルから対応する前記濃
    度パターンを読出して前記印刷データ中に書込む ことを
    特徴とする印刷データ作成装置。
  2. 【請求項2】前記テーブルは、その構成画素数を夫々異
    にした複数サイズの濃度パターンを備えているととも
    に、その各サイズ毎に、前記暗部を割り当てる画素数を
    夫々変えて構成した複数の濃度パターンに夫々前記デジ
    タル値の各値を対応させており、前記変換手段よって読
    み出される前記濃度パターンのサイズを変更する濃度パ
    ターンサイズ変更手段を更に備えていることを特徴とす
    る請求項1記載の印刷データ作成装置。
  3. 【請求項3】前記濃度パターンサイズ変更手段は、前記
    画像データの解像度と前記印刷データに求められる解像
    度とに基づき、前記変換手段よって読み出される前記濃
    度パターンのサイズを変更することを特徴とする請求項
    2記載の印刷データ作成装置。
  4. 【請求項4】前記テーブルは、その暗部の配置位置を夫
    々異にする複数型の濃度パターンを備えているととも
    に、その各型毎に、前記暗部を割り当てる画素数を夫々
    変えて構成した複数の濃度パターンに夫々前記デジタル
    値の各値を対応させており、前記変換手段よって読み出
    される前記濃度パターンの型を変更する濃度パターン型
    変更手段を更に備えていることを特徴とする請求項1記
    載の印刷データ作成装置。
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