JP3475662B2 - 気体レーザ発振装置 - Google Patents

気体レーザ発振装置

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は気体レーザ媒質を循
環させて放電励起させ、光増幅用ミラーで光増幅したレ
ーザビームを発生するレーザ共振器のレーザ管に、レー
ザ媒質拡散用スリット本体を具備した気体レーザ発振装
置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】以下、従来の気体レーザ発振装置を図3
に沿って説明する。図3において、1はレーザ発振装置
内を循環する気体レーザ媒質、2は放電を発生するため
の直流高電圧電源、3a,3bは前記直流高電圧電源2
に接続された放電電極、4は光増幅し、レーザビームを
取出す部分透過型反射ミラー(光増幅用ミラー)、5は
全反射ミラー(光増幅用ミラー)、6はレーザ管、7は
レーザ媒質拡散用スリット本体、8は光共振器を支持す
るフランジ、9は気体レーザ媒質1をレーザ媒質循環系
路10を介して循環する送風機である。 【0003】上記従来の気体レーザ発振装置について、
各構成要素の関係と動作を説明する。レーザ共振器のレ
ーザ管6の両端にレーザ媒質拡散用スリット本体7を介
して光増幅用ミラー4,5をそれぞれ取付け、レーザ媒
質配管系路10を介してレーザ管6に送風機9を接続す
ることにより、気体レーザ発振装置を構成した。 【0004】上記の構成により、気体レーザ媒質1は送
風機によりスリット本体7を通過した後、レーザ管6内
を循環し、直流高電圧電源2により放電電極3a,3b
を介して気体レーザ媒質1に高電圧が印加され、グロー
放電が発生する。この放電電極3a,3b間にて発生し
たグロー放電により気体レーザ媒質1が励起され、レー
ザ発振する。そして、発振されたレーザビームは、光増
幅用ミラー4,5の間を往復しながら増幅される。 【0005】このとき高いレーザ発振効率を得るために
は、放電領域にてグロー放電の分布状態が均一となる必
要がある。また、グロー放電の分布状態は気体レーザ媒
質の流れ方に依存しており、放電を均一にするには気体
レーザ媒質1が一箇所に集中して流れることを防止しな
ければならず、そのために、気体レーザ媒質拡散用スリ
ット本体7によって放電領域の上流となる無放電部分に
気体レーザ媒質1の流れを拡散させ、旋回流を発生させ
ていた。 【0006】いま座標系としてスリット本体7の中心を
原点0として、気体レーザ発振装置の鉛直方向をY軸、
レーザ管内での気体レーザ媒質1の進行軸をX軸、両者
と垂直に交差する軸をZ軸とすると、気体レーザ媒質1
が流入するスリット7aは、気体レーザ媒質1の流入方
向が原点0を通るX軸と交差しないような傾斜角度また
は傾斜方向を持たせており、この傾斜角度または傾斜方
向によってX軸方向に流れる気体レーザ媒質1に回転力
を与えることができるものである。 【0007】なお、レーザ管6はコストメリットおよび
レーザ発振効率を高めるなどの理由により円筒形のもの
が使用されており、同様の理由によりレーザ管6内での
放電を均一にするためにスリット本体7も円筒形のもの
を使用していた。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の気体レーザ
発振装置は、放電電極3a,3bが放電によって摩耗
し、電極の表面がすり減るという現象が存在した。この
放電電極3a,3bのすり減った部分は細かな粒子とな
って気体レーザ媒質1中に拡散していき、気体レーザ媒
質1中に不純物が発生することとなり、その不純物の一
部はレーザ管6内を循環していくうちに、光増幅用ミラ
ー4,5に表面の付着していた。 【0009】従来の気体レーザ発振装置ではレーザ媒質
拡散用スリット本体7と増幅用ミラー4,5との間には
微小な隙間が存在し、この微小隙間より気体レーザ媒質
1が流入し、光増幅用ミラー4,5に直接吹付けるた
め、気体レーザ媒質1中の不純物が光増幅用ミラー4,
5表面に付着し易くなっていた。 【0010】そして、これら不純物は光増幅用ミラー
4,5を構成している材質よりも反射率が低く、上記理
由によって光増幅用ミラー4,5の表面に不純物が付着
すると、この不純物がレーザビームを吸収するために光
増幅用ミラー4,5の反射率が落ち、レーザ発振効率が
悪化しレーザ出力が低下するという問題点を有してい
た。また、光増幅用ミラー4,5の表面に付着した不純
物がレーザビームを吸収し高温となってスパッタ状の焼
付けを起こし光増幅用ミラー4,5そのものを破損する
という問題点も有していた。本発明は前記従来の問題点
を解消することを目的とするものである。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は気体レーザ媒質を循環させて放電励起さ
せ、光増幅用ミターで光増幅したレーザビームを発生す
るレーザ共振器のレーザ管と光増幅用ミラーとの間の気
体レーザ媒質循環系路にレーザ媒質拡散用スリット本体
を具備し、光増幅用ミラーとスリット本体の外周部との
間にOリングを介在させ、レーザ媒質配管系路から直接
気体レーザ媒質が光増幅用ミラー側へ流入しないように
密閉したものである。 【0012】 【発明の実施の形態】この構成によって、Oリングは光
増幅用ミラーとレーザ媒質拡散用スリット本体との間を
密閉するので光増幅用ミラー側へ気体レーザ媒質が流入
することはなくなる。 【0013】このため、光増幅用ミラーに気体レーザ媒
質が直接吹付けることはないので、気体レーザ媒質中の
不純物は光増幅用ミラーの表面には付着しない。 【0014】したがって、不純物が光増幅用ミラーの表
面に付着しないためミラー表面の反射率の低下や不純物
によるミラー表面のスパッタ状の焼付けなどによるレー
ザ出力の低下やミラー表面の破損などの問題が発生せ
ず、安定したレーザビームを得ることが可能となる。 【0015】以下、本発明の実施の形態について図1お
よび図2を参照しながら説明する。図1は本実施の形態
を示すもので、Oリング11によって固定されたレーザ
媒質拡散用スリット本体7を具備したものである。な
お、図1において、符号1ないし10は図3の構成要素
と同じであるので、説明は省略する。 【0016】図2はレーザ出力(kw)の経時変化を本
実施の形態と従来の気体レーザ発振装置との間で比較し
た実験結果を示す特性図である。図2において曲線Aは
本実施の形態におけるレーザ出力の経時変化、Bは従来
の気体レーザ発振装置のレーザ出力の経時変化を示す曲
線である。図3から明らかなように気体レーザ発振装置
を稼働し始めてから時間経過とともに、従来例において
はレーザ出力の低下が見られるが、本実施の形態ではレ
ーザ出力は安定している。 【0017】以上のように本実施の形態では、レーザ媒
質拡散用スリット本体7をOリング11で光増幅用ミラ
ー4,5と密封して固定することにより、光増幅用ミラ
ー4,5の破損を防止でき、その結果として安定したレ
ーザ出力を得ることができるものである。 【0018】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、気体レー
ザ媒質を循環させて放電励起させ、光増幅用ミラーで光
増幅したレーザビームを発生するレーザ共振器のレーザ
管と光増幅用ミラーとの間の気体レーザ媒質循環系路に
レーザ媒質拡散用スリット本体を具備した気体レーザ発
振装置であって、光増幅用ミラーとスリット本体の外周
部との間にOリングを介在させ、レーザ媒質配管系路か
ら直接気体レーザ媒質が光増幅ミラー側へ流入しないよ
うに密閉したことにより、光増幅用ミラーとスリット本
体の隙間を密閉でき、不純物を含んだ気体レーザ媒質の
ミラー表面への吹付けを防止でき、そのため不純物の付
着によるミラー表面の反射率の低下やスパッタ状の焼付
けが発生せず、安定したレーザビームを得ることができ
る優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の形態における気体レーザ発振装
置の概略要部断面図 【図2】レーザ出力の経時変化を示す比較特性図 【図3】従来の気体レーザ発振装置の概略構成図 【符号の説明】 5 光増幅用ミラー 7 レーザ媒質拡散用スリット本体 11 Oリング
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−123089(JP,A) 特開 昭59−56782(JP,A) 特開 昭60−28285(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 3/00 - 3/30

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 気体レーザ媒質を循環させて放電励起さ
    せ、光増幅用ミターで光増幅したレーザビームを発生す
    るレーザ共振器のレーザ管と光増幅用ミラーとの間の気
    体レーザ媒質循環系路にレーザ媒質拡散用スリット本体
    を具備した気体レーザ発振装置であって、光増幅用ミラ
    ーとスリット本体の外周部との間にOリングを介在さ
    せ、レーザ媒質配管系路から直接気体レーザ媒質が光増
    幅用ミラー側へ流入しないよう密閉した気体レーザ発振
    装置。
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