JP3475461B2 - 移動体通信システム - Google Patents

移動体通信システム

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JP3475461B2
JP3475461B2 JP24980193A JP24980193A JP3475461B2 JP 3475461 B2 JP3475461 B2 JP 3475461B2 JP 24980193 A JP24980193 A JP 24980193A JP 24980193 A JP24980193 A JP 24980193A JP 3475461 B2 JP3475461 B2 JP 3475461B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、いわゆるセル
ラー電話システムや衛星を利用した電話システム等の技
術分野で用いられる移動体通信システムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】移動体通信システム、例えば、いわゆる
セルラー電話システムは、例えば図2のように構成され
ている。
【0003】図2において、移動局10がある基地局1
1のサービスエリア15内に位置しており、今、一般公
衆回線21を介して、コントロールセンター14に移動
局10の呼び出し(着信)指示があったものとする。こ
の時、コントロールセンター14は、それまでに登録さ
れている複数の基地局に対して、移動局10の呼出しを
指示する。
【0004】今、基地局11も移動局10の呼出しを指
示されたものとすると、基地局11は移動局10の呼び
出しメッセージを基地局11のサービスエリア15内に
送出する。基地局11のサービスエリア15内にいる移
動局10は、基地局11の呼び出しメッセージに応じて
受信確認メッセージを基地局11へ送信し、呼び出し音
を鳴らしてユーザーに着信があることを知らせ、ユーザ
ーが着信に応じると、着信受け入れのメッセージを基地
局11へ送出する。これを基地局11が受信すると、回
線接続をコントロールセンター14に連絡・指示し、移
動局10には割当てチャンネルやタイミング等を示す回
線接続指示メッセージを送出する。これにより、移動局
10は、基地局11及びコントロールセンター14を介
して、通信回線を確立し、公衆回線上の電話と通話する
ことができる。
【0005】また、図2の例において、移動局10のユ
ーザーが、基地局11へ呼び出し先の電話番号を含む発
信要求メッセージを送信すると、基地局11は、そのメ
ッセージの受信確認及びチャンネル割当てやタイミング
等を移動局10へ送信すると共に、コントロールセンタ
ー14へ発信要求メッセージを引き渡す。コントロール
センター14は、呼び出し先の呼び出し動作を開始し、
基地局11を介して移動局10と呼び出し先との通信回
線を確立する。呼び出し先ユーザーが呼出しに応ずる
と、コントロールセンター14は基地局11を介して移
動局10へ回線接続を指示し、通話を行なうことができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なシステムにおいては、移動局着信や移動局発信は、移
動局がどのような場所にいようとも、物理的に通信が可
能であれば必ず行われるようになっており、移動局の呼
び出し音を鳴らしたり、会話を行なうことで他人に迷惑
がかかるような場所で、そのような行為を禁止する手段
がなかった。
【0007】例えば、新幹線やバス等の乗り物の座席で
の発着信行為は、他の乗客の迷惑となることが指摘され
ており、既に鉄道会社等にも苦情が寄せられている。ま
た、ゴルフトーナメント会場内でのギャラリーへの携帯
電話呼び出し行為が、試合中の選手の心理に悪影響を及
ぼすとともにゲームの進行の妨げになることがある。さ
らに、コンサートの会場や病院の待合室、あるいは図書
館、裁判所等の公共施設内での発着信行為が、他の聴取
者や利用者に迷惑をかけるだけでなく、演奏や業務、公
務の妨げとなることが指摘されている。
【0008】本発明の目的は、このような他人に迷惑が
かかる場所での移動局着信行為や発信行為を禁止できる
とともに、禁止されたことによる情報入手機会損失の不
利益を軽減し得るような移動体通信システムを提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本件出願に係る一の発明
は、上述した課題を解決するために、移動局と基地局と
複数の基地局を管理するコントロールセンターとを有し
て成る移動体通信システムであって、前記移動局が、当
該移動局への着信を禁止する領域を特定するデータベー
スと、測位用電波により当該移動局の現在位置を測位す
る測位手段と、前記測位手段から得た前記現在位置と前
記データベースから得たデータから、前記現在位置が着
信を禁止する領域内であるかどうかを検出する検出手段
と、前記検出手段での検出結果により前記着信を禁止す
る領域内にあるとき移動局着信呼び出しの告知を禁止す
る告知禁止手段とを有することを特徴としている。
【0010】ここで、発信元からのメッセージを記録・
再生するメッセージ記録・再生手段を設け、前記着信禁
止位置にあるときには発信元からのメッセージを記録し
ておき、移動局ユーザーからの要求に応じてその発信元
からのメッセージを再生することが考えられる。このと
き、発信元からのメッセージが記録されていることを移
動局ユーザーに何らかの手段で告知することが好まし
い。このメッセージ記録・再生手段は、移動局、基地
局、コントロールセンターの内のいずれか1つ、あるい
は2つ以上に設ければよい。
【0011】また、本件出願に係る他の発明は、上述し
た課題を解決するために、移動局と基地局と複数の基地
局を管理するコントロールセンターとを有して成る移動
体通信システムであって、前記移動局が、当該移動局の
発信を禁止する領域を特定するデータベースと、測位用
電波により当該移動局の現在位置を測位する測位手段
と、前記測位手段から得た前記移動局の現在位置と前記
データベースから得たデータから、前記現在位置が発信
を禁止する領域内であるかどうかを検出する検出手段
と、前記検出手段での検出結果により前記発信を禁止す
る領域内にあるとき移動局発信が禁止であることを移動
局ユーザーに告知する手段とを有し、前記検出結果によ
り前記発信を禁止する領域内にあるとき前記移動局と前
記基地局との間での通信回線の確立を禁止することを特
徴としている。
【0012】これらの発明において、前記検出手段とし
ては、移動局が有する該移動局の位置を測定するための
測位装置と、移動局、基地局、コントロールセンターの
いずれかが有する着信禁止領域を特定するデーターベー
ス装置とを備えて成るもの、あるいは、基地局及びコン
トロールセンターが有する移動局の位置を測定するため
の測位装置と、移動局、基地局、コントロールセンター
のいずれかが有する着信禁止領域を特定するデーターベ
ース装置とを備えて成るものを用いることができる。ま
た、前記検出手段としては、各着信禁止エリアに設けら
れた該当エリアをカバーする信号発生装置と、移動局が
有する該当禁止信号受信装置とを備えて成るものを用い
ることができる。このような検出手段は、時刻情報や、
移動局毎の優先度情報によって管理されるようにしても
よい。
【0013】
【作用】上記の構成により、移動局の現在位置によっ
て、移動局が着信呼び出し音を鳴らすのを禁止したり、
通信回線確立を禁止することで、他人に迷惑をかける場
所での着信行為を規制することができる。あるいは、移
動局の着信禁止領域内で、移動局ユーザーに着信を告知
せずに、発信元からのメッセージを記録し、後で再生で
きるようにすることで、着信禁止領域内で周辺に迷惑を
かけないという要求を満たしつつ、その領域内での移動
局ユーザーの情報入手機会損失を回避することができ
る。
【0014】また、移動局の現在位置によって、移動局
発信の為の通信回線確立を禁止することで、他人に迷惑
をかける場所での発信行為を規制することができる。
【0015】
【実施例】以下、図1〜図4を参照しながら、本発明の
一実施例について説明する。図1は、双方向移動体通信
システムの一種であるいわゆるセルラー電話システムに
用いられる移動局10の構成を示し、この移動局10が
使用されるいわゆるセルラー電話システムの一例を図2
に示している。
【0016】すなわち、図2はいわゆるセルラー電話シ
ステムの概念図であり、3つの基地局11〜13を有す
るいわゆるセルラー電話システムの例を示している。コ
ントロールセンター14は、各基地局11〜13の制御
や、基地局間や基地局と公衆回線21とを接続する役割
りをもっている。これらの基地局制御や回線接続のため
に、コントロールセンター14と各基地局11〜13と
の間は、それぞれ接続ライン18〜20により接続され
ている。各基地局11〜13は、その基地局が物理的に
通信可能とするサービスエリア15〜17をそれぞれも
っており、図2の具体例では、上記移動局10は、基地
局11のサービスエリア15内にいて、基地局11とコ
ントロールセンター14を介して、公衆回線上の電話
(図示せず)や他の移動局(図示せず)と通話できる状
態にある。
【0017】図1は、このような移動局10の構成の一
例を示すものである。移動局10の受信系では、基地局
11から送信されてきた信号は、アンテナ装置101で
受信され、受信装置102で復調されて中央演算装置1
04に入力される。この復調信号が制御信号ならば、中
央演算装置104内で解析され、復調信号が呼び出し信
号であれば、呼び出し告知装置122を駆動してユーザ
ーに知らせる。受信装置102からの復調信号が音声信
号であれば、音声処理装置111へ引き渡されて、スピ
ーカ113により音声として出力される。
【0018】また、移動局10の送信系では、音声をマ
イク112にて電気的な信号に変換し、この入力音声信
号を音声処理装置111を介して中央演算装置104が
取り込む。あるいは、中央演算装置104が送信データ
をその状況あるいはユーザーの要求により作成する。中
央演算装置104からの出力信号は、送信装置103に
送られ、変調されて、アンテナ装置101を介して基地
局へ送信される。
【0019】さらに、測位装置105は、アンテナ装置
101の測位用の受信電波から移動局10の現在位置を
割り出す。移動局10は、基地局からの着信指示要求が
あった場合には、自局の現在位置を基地局へ報告するこ
とができる。測位電波としては、一般に使用が認められ
ているGPS(Global Positioning System )等を用い
ることができる。この場合、アンテナ装置101は、測
位系として別に用意してもよいし、共用できるのであれ
ば共用してもよい。
【0020】中央演算装置104は、着信禁止領域デー
タベース装置121からのデータと測位装置105から
の現在位置から、移動局10の現在位置が着信禁止領域
内にあるかどうかを判定する。移動局10の現在位置が
着信禁止領域内にあると判定されたときには、復調信号
が呼び出し信号であっても、中央演算装置104内の呼
び出し告知禁止機能部106が呼び出し告知装置122
の駆動を禁止して、ユーザーに告知しないようにしてい
る。なお、着信禁止領域データベース装置は、移動局1
0、基地局11、コントロールセンター14のうち、い
ずれかひとつが持てば充分である。
【0021】また中央演算装置104は、本来音声処理
装置111へ引き渡す音声データをメッセージ記録・再
生装置116へ引き渡して記録したり、その記録データ
をメッセージ記録・再生装置116から再生し、このデ
ータを音声処理装置111を介してスピーカ113から
出力させることができる。これにより、発信元からのメ
ッセージを記録したり、再生したりすることができる。
なお、メッセージ記録・再生装置116が扱うデータ
は、音声データに限らず、文字データやグラフィックス
データ等であってもよい。この場合、再生時の出力先と
しては、音声処理装置111を介したスピーカ113で
はなく、後述するユーザーインターフェイス装置115
を介したLCD(液晶表示装置)等の表示部のような各
種出力部としてもよい。
【0022】ユーザーインターフェイス装置115は、
移動局ユーザーがキー入力した要求を中央演算装置10
4に引き渡したり、中央演算装置104からの情報を移
動局ユーザーの表示部に表示したりするためのものであ
る。これにより、メッセージ記録・再生装置116に記
録されたメッセージがあることを移動局ユーザーに告知
したりでき、移動局ユーザーがそのメッセージの再生を
指示できる。
【0023】さらに、中央演算装置104は、発信禁止
領域データベース装置131からのデータと測位装置1
05からの現在位置から、移動局10の現在位置が発信
禁止領域内にあるかどうかを判定する。判定の結果、発
信禁止領域内にいる場合は、発信禁止領域内告知装置1
32を用いて、移動局ユーザーに音声あるいは警告音、
警告灯により、その旨を告知する。この具体例での発信
禁止領域内告知装置132は、ユーザーに音声あるいは
警告音で告知するものとし、音声処理装置111とスピ
ーカ113により実現してもよい。なお、発信禁止領域
データベース装置は、移動局10、基地局11、コント
ロールセンター14のうち、いずれかひとつが持てば充
分である。
【0024】図3は、基地局11の構成を示すものであ
る。基地局11の受信系では、移動局10から送信され
てきた信号は、アンテナ装置301で受信され、受信装
置302で復調されて、中央演算装置304に入力され
る。
【0025】復調信号が、制御信号ならば、中央演算装
置304内で解析され、必要ならば、その情報は、コン
トロールセンターとの通信装置310及び接続ライン1
8を介して、コントロールセンター14へ送られる。
又、音声信号であれば、同様に、コントロールセンター
との通信装置310及び接続ライン18を介して、コン
トロールセンター14へ送られる。
【0026】送信系では、コントロールセンター14か
らコントロールセンターとの通信装置310及び接続ラ
イン18を介して送られてきた制御信号は、中央演算装
置304に渡され、その情報が移動局10へ送信する必
要があるならば、中央演算装置304は、それを送信装
置303に引き渡し、変調されて、アンテナ装置301
からサービスエリア内15へ送信される。また、コント
ロールセンター14から送られてきた移動局10宛の音
声信号も、中央演算装置304から送信装置303に引
き渡され、変調されて、アンテナ装置301からサービ
スエリア15内に送信される。さらに中央演算装置30
4は、着信禁止領域データベース装置321からのデー
タと移動局10から報告を受けた現在位置から、移動局
10の現在位置が着信禁止領域内にあるかどうかを判定
する。またさらに、中央演算装置304は、発信禁止領
域データベース装置331からのデータと移動局10か
ら報告を受けた現在位置から、移動局10の現在位置が
発信禁止領域内にあるかどうかを判定する。
【0027】図4は、コントロールセンター14の構成
を示すものである。基地局11からの制御及び音声信号
は、接続ライン18から基地局群との通信装置411に
入力され、中央演算装置404に引き渡される。その
内、音声信号及び一部の制御信号は、通信相手が公衆回
線21上の電話(図示せず)であれば、公衆回線との通
信装置412を介して、送られる。また、公衆回線21
上の電話からの移動局10宛の音声信号及び制御信号
は、公衆回線との通信装置412へ入力され、中央演算
装置404へ引き渡される。そして、基地局群との通信
装置411及び接続ライン18を介して、基地局11へ
送られる。また、着信禁止領域データベース装置421
は、上記図3の基地局11における着信禁止領域データ
ベース装置321と同様の機能をもつものである。さら
に、発信禁止領域データベース装置431は、上記基地
局11における発信禁止領域データベース装置331と
同様の機能をもつものである。
【0028】上に述べた実施例について、図5及び図6
に示すフローチャートと、表1及び表2とを参照しなが
ら説明する。ここでは、着信禁止データベース装置が基
地局11にあるものとして説明する。
【0029】公衆回線21上の電話(図示せず)から移
動局10の電話番号を入力すると、その電話番号は、コ
ントロールセンター14へ送られてくる(ステップ50
1)。コントロールセンター14は、移動局10の電話
番号とともに、移動局10の呼出しを基地局11〜13
に指示し(ステップ502)、各基地局は移動局呼び出
しのメッセージを送出する(ステップ503)。基地局
11のサービスエリア内にいる移動局10は、基地局1
1からの呼び出しメッセージに応じて、呼び出しメッセ
ージの受信確認と自局の現在位置情報を基地局11へ送
出する(ステップ504及び506)。現在位置情報と
しては、測位装置105から得られる緯度・経度の情報
が与えられる。この時、移動局ユーザーが、着信禁止領
域内でも着信したい旨、基地局11へ要求し、認められ
る手続きもありうる。
【0030】呼び出しメッセージ受信確認及び移動局1
0の現在位置情報を受信した基地局11は、移動局10
の現在位置と着信禁止領域データベース装置から得られ
るデータとを比較し、移動局10が、サービスエリア1
5内の着信禁止領域内にいるかどうかを判定する(ステ
ップ507)。ここで、着信禁止領域データベースとし
ては、表1に示すように、着信禁止領域の中心地点の緯
度・経度とその領域の半径から構成されることが考えら
れる。これにより、移動局10の緯度・経度と中心地点
の緯度・経度及び半径から、移動局10が中心地点から
の半径で囲まれる円内に存在するかどうか判定すること
ができる。また、年月日時刻によって着信禁止領域を制
御できるようにしたり、特定の移動局に対しては着信禁
止領域を無効にすることによって、着信禁止領域内でも
優先的に着信ができるようにすることもできる(ステッ
プ508)。
【0031】
【表1】
【0032】上述の判定の結果、ステップ507でNO
(移動局10がサービスエリア15の着信禁止領域内に
存在しない)と判別された場合、あるいはステップ50
8でYES(対象外移動局である)と判別された場合
は、図6のステップ511に進む。これに対して、ステ
ップ508でNOと判別された場合、すなわち、中央演
算装置304が移動局10がサービスエリア15の着信
禁止領域内にいると判定し(ステップ507)、上記対
象外移動局でない場合は、基地局11は、移動局10に
対して、移動局10が着信禁止領域内にいることを通知
し(ステップ509)、メッセージ記録可能かどうかを
問い合わせる(ステップ510)。このステップ510
でYESと判別されたときには図6のステップ521に
進み、NOと判別されたときにはステップ529に進
む。このステップ529においては、移動局10の呼び
出し動作を禁止し、コントロールセンター14に対して
もその旨、通知する。この場合、公衆回線21上の電話
器のユーザーは、コントロールセンター14から音声に
よる告知や話し中と同様の信号音等により、電話がつな
がらないことを知ることができる。その後、図6のステ
ップ517に進んで全体の動作を終了する。
【0033】図6のステップ511において、基地局1
1は、移動局10に対して、通話に必要なチャンネルの
割当てや、タイミングの指示等を行い、ユーザー呼び出
し告知をするように指示する。同時に、コントロールセ
ンター14に対して、基地局11と公衆回線21上の電
話(図示せず)との回線接続を要求する(ステップ51
2)。そして、移動局10のユーザーが呼び出しに応じ
て受話器を取ったら、移動局10は呼び出し告知を止
め、基地局11に対して回線接続要求を出し(ステップ
513)、基地局11はそれを受けて、コントロールセ
ンター14に回線接続を通知して、移動局10へは回線
接続を指示する(ステップ514)。これにより、公衆
回線上の電話(図示せず)と移動局10の回線を接続
し、通話が行われる(ステップ515)。そして、通話
が終了した(ステップ516)後、全体の動作を終了す
る(ステップ517)。
【0034】これに対して、移動局10が着信禁止領域
内にいてメッセージ記録可能であれば、ステップ521
において、基地局11は、移動局10へ通話に必要なチ
ャンネルの割り当てや、タイミングの指示等を行う。こ
のとき、通常の移動局呼び出しと異なり、通話に対して
割り当てられるチャンネルは、基地局11から移動局1
0へ対する片方のチャンネルのみとし、移動局10から
基地局11へのチャンネルは割り当てなくてもよい。ま
た、基地局11は、コントロールセンター14に対し
て、基地局11と講習回線21上の電話(図示せず)と
の回線接続を要求する(ステップ522)。次に移動局
10は、移動局ユーザーの呼び出しをせずに、基地局1
1へ回線接続要求を出し(ステップ523)、基地局1
1はそれを受けて、コントロールセンター14に回線接
続を通知して、移動局10へは回線接続を指示する(ス
テップ524)基地局11は、移動局10が着信禁止領
域内に存在することを発信元へ伝え、メッセージの送信
を要求する(525)。移動局10は、発信元からのメ
ッセージがくると、これをメッセージ記録・再生装置1
16へ記録する(ステップ526)。移動局10は、発
信元がメッセージの送信を止めて電話を切るか、所定の
時間を経過した場合、メッセージの記録を終了する(ス
テップ527)。同時に、発信元からメッセージがあっ
たことを中央演算装置104あるいはメッセージ記録・
再生装置116内に、例えば表2のような形式で記憶し
ておく(ステップ528)。
【0035】
【表2】
【0036】この表2において、No.は、メッセージ
記録・再生装置116内に記録されたメッセージデータ
との対応をとるための番号であり、発信者の電話番号
は、基地局から通知されるようなシステムでは記憶可能
であり、発信者名は、その電話番号と予め移動局ユーザ
ーが移動局内のメモリ装置に記憶させておいたデータが
あれば記憶可能である。
【0037】移動局10は、このような発信元の電話番
号や、氏名、記録開始時間、記録時間等をユーザーイン
ターフェイス装置115に設けられたディスプレイ装置
に出力したり、または音声で、メッセージ記録があった
ことを移動局ユーザーへ告知する(ステップ528)。
ただし、移動局10が着信禁止領域内に存在する場合
は、音声で告知することができないので、音声で告知す
る場合は、図7に示すように、移動局10が着信禁止領
域内に存在しているか否かを定期的にチェックし(ステ
ップ531)、着信禁止領域から出たときに、着信禁止
領域内にいたときに記録した未再生メッセージがあるか
否かをチェックし(ステップ532)、未再生メッセー
ジがあれば、ユーザーインターフェイス装置115に設
けられたブザー等を用いて、音声で移動局ユーザーへそ
の旨告知するようにもできる(ステップ533)。これ
らの告知により、図8に示すように、移動局ユーザー
が、記録されたメッセージの再生をユーザーインターフ
ェース装置に設けられたキーを操作することによって要
求してくる(ステップ541)と、移動局10は、記録
メッセージがあれば(ステップ542)、記録されてい
たメッセージをメッセージ記録・再生装置116を用い
て再生する(ステップ543)。
【0038】ここで述べた着信禁止領域データベース装
置は、基地局が有する代わりに、図4に示すようにコン
トロールセンター14が有してもよい。この場合を図9
に示すフローチャートを参照して説明する。この場合、
上記図2の公衆回線21上の電話(図示せず)から移動
局10の電話番号を入力するステップから、基地局11
のサービスエリア内にいる移動局10が、基地局11か
らの呼び出しメッセージに応じて、呼び出しメッセージ
の受信確認と自局の現在位置情報を基地局11へ送出す
るステップまでは、上述した図5のステップ501から
ステップ506までと同様であるため、図示せず説明を
省略する。
【0039】図5のステップ506において、呼び出し
メッセージ受信確認及び移動局10の現在位置情報を受
信した基地局11は、図9のステップ557に進んで、
移動局10の現在位置をコントロールセンター14へ引
き渡した後、図4の中央演算装置404が着信禁止領域
データベース装置431から得られるデータとを比較
し、移動局10が、サービスエリア15内の着信禁止領
域内にいるかどうかを判定する(ステップ558)。
【0040】上述の判定の結果、移動局10が、サービ
スエリア15の着信禁止領域内に存在しない、あるいは
対象外移動局である場合は、コントロールセンター14
は、基地局11に、移動局10との通信回線を確立する
よう指示する(ステップ562)。基地局は、この指示
に基づき、チャンネルの割当てや、タイミングの指示等
を行ない、ユーザーの呼び出し告知をするように指示す
る(ステップ563)。そして、移動局10のユーザー
が呼び出しに応じて、受話器を取ったら、移動局10は
呼び出し告知を止め、基地局11に対して、回線接続要
求を出し(ステップ564)、基地局11はそれを受け
て、コントロールセンター14へ移動局10との回線接
続を通知し、移動局10へは回線接続を指示する(ステ
ップ565)。これにより、公衆回線上の電話(図示せ
ず)と移動局10の通話が行われる(ステップ56
6)。
【0041】一方、中央演算装置404が、移動局10
はサービスエリア15の着信禁止領域内にいると判定
し、対象外移動局でない場合は、基地局11に移動局1
0が着信禁止領域内にいることを通知し(ステップ56
0)、移動局10の呼び出し動作を中止するよう、指示
する。基地局11は、これにより、移動局10に着信禁
止領域内にいることを通告し、ユーザー呼び出し告知を
禁止する(ステップ561)。このとき、コントロール
センター14は、公衆回線21上の電話器のユーザー
に、その旨、音声で告知したり、話し中と同様の信号音
を送出したりして、電話がつながらないことを知らせる
ことができる。
【0042】更に、着信禁止領域データベースは、基地
局やコントロールセンターが有する代わりに、移動局1
0自身が有しても良い。この場合を図10及び図11に
示すフローチャートを参照して説明する。
【0043】図10のステップ571において、公衆回
線21上の電話(図示せず)から移動局10の電話番号
を入力すると、その電話番号は、コントロールセンター
14へ送られてくる。コントロールセンター14は、移
動局10の電話番号とともに、移動局10の呼出しを基
地局11〜13に指示し(ステップ572)、各基地局
は移動局呼び出しのメッセージを送出する(ステップ5
73)。基地局11のサービスエリア内にいる移動局1
0は、基地局11からの呼び出しメッセージを受信し
(ステップ574)、中央演算装置104が、測位装置
105からの現在位置情報と着信禁止データベース装置
109からのデータとを比較し、自局がサービスエリア
15内の着信禁止領域内にいるかどうかを判定する(ス
テップ575)。その結果、移動局10がサービスエリ
ア15の着信禁止領域内に存在しない、あるいは対象外
移動局である場合は、基地局11へ呼び出しメッセージ
の受信確認を送出する(ステップ581)。基地局11
はそれを受信すると、移動局10に対して、チャンネル
の割当てや、タイミングの指示等を行ない、ユーザーの
呼び出し告知をするように指示する(ステップ582)
と共に、コントロールセンター14へ公衆回線21上の
電話(図示せず)との回線確立を要求する(ステップ5
83)。そして、移動局10のユーザーが呼び出しに応
じて、受話器を取ったら、移動局10は呼び出し告知を
止め、基地局11に対して、回線接続要求を出し(ステ
ップ584)、基地局11はそれを受けて、コントロー
ルセンター14へ回線接続を通知し、移動局10へは回
線接続を指示する(ステップ585)。これにより、公
衆回線上の電話(図示せず)と移動局10の通話が行わ
れる(ステップ586)。
【0044】一方、中央演算装置104が、移動局10
はサービスエリア15の着信禁止領域内にいて、対象外
移動局ではないと判定した場合は、基地局11に、移動
局10が着信禁止領域内にいることを通知し(ステップ
591)、移動局10の呼び出し動作を中止するよう、
要求する。基地局11は、移動局10の要求に従い、コ
ントロールセンター14にもその旨を通知する(ステッ
プ592)。そして、コントロールセンター14、基地
局11及び移動局10は、ユーザー呼び出し動作を中止
する(ステップ593)。このとき、コントロールセン
ター14は、公衆回線21上の電話器のユーザーに、そ
の旨を音声で告知するか話し中と同様の信号音を送出し
て、電話がつながらないことを知らせるようにすること
ができる。
【0045】次に、発信禁止処理を行う場合について、
図12に示すフローチャート及び表3を参照しながら説
明する。ここでは、発信禁止データベース装置が基地局
11にあるものとして説明する。
【0046】
【表3】
【0047】前記図1の移動局10のユーザーが他の移
動局(図示せず)或いは公衆回線21上の電話(図示せ
ず)への発信を要求すると、移動局10は、呼び出し先
電話番号及び自局の現在位置と共に発信要求メッセージ
を基地局11へ送出する(ステップ601)。現在位置
情報としては、測位装置105から得られる緯度・経度
の情報が与えられる。この時、移動局ユーザーが、発信
禁止領域内でも発信したい旨、基地局11へ要求し、認
められる手続きもありうる。発信要求メッセージを受信
した基地局11は、移動局10の現在位置と発信禁止領
域データベース装置から得られるデータとを比較し、移
動局10が、サービスエリア15内の発信禁止領域内に
いるかどうかを判定する(ステップ602)。
【0048】ここで、発信禁止領域データベースとして
は、表3にあるように、発信禁止領域の中心地点の緯度
・経度とその領域の半径から構成されることが考えられ
る。これにより、移動局10の緯度・経度と中心地点の
緯度・経度及び半径から、移動局10が中心地点からの
半径で囲まれる円内に存在するかどうか判定することが
できる。又、年月日時刻によって発信禁止領域を制御で
きる様にしたり、特定の移動局に対しては発信禁止領域
を無効にすることによって、発信禁止領域内でも優先的
に発信ができるようにすることもできる(ステップ60
3)。
【0049】上述の判定の結果、移動局10が、サービ
スエリア15の発信禁止領域内に存在しない或いは対象
外移動局である場合は、基地局11は、移動局10に対
して、通話に必要なチャンネルの割当てや、タイミング
の指示等を行なう(ステップ605)。そして、基地局
11は、コントロールセンター14に対して、呼び出し
先の電話器(図示せず)の呼び出しを要求する(ステッ
プ606)。呼び出し先の電話器(図示せず)のユーザ
ーが呼び出し音に応じて、受話器を取ったら、コントロ
ールセンター14は、基地局11に通知すると共に、基
地局11と呼び出し先電話器(図示せず)との通信回線
を接続する(ステップ607)。基地局11は、移動局
10へ回線接続指示を行ない(ステップ608)、通話
を行なうことができる。
【0050】サービスエリア15の発信禁止領域内にい
ると判定し、移動局10が対象外移動局でない場合、基
地局11は、移動局10に対して、移動局10が発信禁
止領域内にいる事を通知し(ステップ604)、移動局
10の発信動作を中止させる。コントロールセンター1
4に対しては何も連絡しなくてもよい。この場合、移動
局10は、ユーザーに対して、音声等で発信禁止である
ことを告知し、発信を禁止する(ステップ610)。
【0051】ここで述べた発信禁止領域データベース装
置は、基地局が有する代わりに、コントロールセンター
14が有してもよい。この場合の一例を図13に示すフ
ローチャートを参照して説明する。
【0052】移動局10のユーザーが呼び出し先の電話
器(図示せず)への発信を要求すると、移動局10は、
呼び出し先電話番号及び自局の現在位置と共に発信要求
メッセージを基地局11へ送出する(ステップ62
1)。基地局11は移動局10から受信した呼び出し電
話番号と移動局10の現在位置情報をコントロールセン
ターへ引き渡す(ステップ622)。コントロールセン
ター14は、移動局10の現在位置と発信禁止領域デー
タベース装置431から得られるデータとを比較し、移
動局10が、サービスエリア15内の発信禁止領域内に
いるかどうかを判定する(ステップ623)。
【0053】上述の判定の結果、移動局10が、サービ
スエリア15の発信禁止領域内に存在しない場合、ある
いは対象外移動局である場合は、コントロールセンター
14は基地局11に対して、移動局10との回線接続を
指示し(ステップ626)、基地局11は移動局10へ
チャンネル割当てやタイミング等を指示する(ステップ
627)と共にコントロールセンター14へ呼び出し先
電話器(図示せず)の呼び出しを要求する(ステップ6
28)。呼び出し先の電話器(図示せず)のユーザーが
呼び出し音に応じて、受話器を取ったら、コントロール
センター14は、基地局11に通知し(ステップ62
9)、基地局11は、移動局10へ回線接続指示を行な
い(ステップ630)、通話を行なうことができる。
【0054】サービスエリア15の発信禁止領域内にい
ると判定し、対象外移動局でない場合は、コントロール
センター14は、基地局11を介して、移動局10に対
して、移動局10が発信禁止領域内にいる事を通知し、
移動局10の発信動作を中止させる(ステップ63
2)。この場合、移動局10は、ユーザーに対して、音
声等で発信禁止であることを告知し、発信を禁止する
(状態ステップ633)。
【0055】さらに、発信禁止領域データベースは、基
地局11やコントロールセンター14が有する代わり
に、移動局10自身が有しても良い。この場合の一例を
図14に示すフローチャートを参照して説明する。
【0056】発信要求を移動局ユーザーから指示される
(ステップ641)と、移動局10は、まず、自局の現
在位置と発信禁止領域データベース装置から得られるデ
ータを比較し、移動局10がサービスエリア15内の発
信禁止領域内にいるかどうか判定する(ステップ64
2)。判定の結果、移動局10が、サービスエリア15
の発信禁止領域内に存在しない或いは対象外移動局であ
る場合は、基地局11へ呼び出し先電話器(図示せず)
の電話番号を含む発信要求メッセージを送出して、通常
の発信手順を開始する(ステップ645〜650)。
又、サービスエリア15の発信禁止領域内にいると判定
し、対象外移動局でない場合は、移動局10は、発信動
作を中止し、ユーザーに対して、音声等で発信禁止であ
ることを告知し、発信を禁止する(ステップ644)。
【0057】また、ここで述べてきた測位装置は、移動
局が有する代わりに、基地局及びコントロールセンター
が有する場合もある。このような例について、図15〜
図18を参照して説明する。
【0058】図15は、移動局の構成を示したもので、
前述した図1との違いは、移動局10が、測位装置を持
たないことである。他の構成は図1と同様であるため、
対応する部分に同じ指示符号を付して説明を省略する。
図16は、基地局の構成を示したもので、前記図3との
違いは、移動局からの電波伝達時間測定装置305を有
することである。他の構成は図3と同様であるため、対
応する部分に同じ指示符号を付して説明を省略する。図
17は、コントロールセンターの構成を示したもので、
図4との違いは、コントロールセンターが、各基地局か
らの報告を基に移動局の測位を行なう装置405をもっ
ていることである。この移動局測位装置405は、各基
地局からの測定データを基に移動局の位置を算出するも
ので、中央演算装置404が行なうようにしてもよい。
他の構成は図4と同様であるため、対応する部分に同じ
指示符号を付して説明を省略する。
【0059】ここで、コントロールセンター14での移
動局測位について、図18を参照しながら説明する。上
述のように、基地局11〜13により、移動局10の呼
び出し動作が行われると、移動局10はそれに応じて、
基地局が指定したタイミングで受信確認メッセージを送
出する。このとき、移動局10は基地局11のサービス
エリア15内にいるものとするが、移動局10からの送
信電波を他の基地局12及び13でも同時に受信するも
のとする。基地局11〜13は、コントロールセンター
14の管理下で、同期しており、そのため、移動局10
が発信した電波が各基地局に到達するまでの時間を各基
地局で測定することが可能であり、各基地局から移動局
10までの距離を得ることができる。従って、コントロ
ールセンター14が各基地局から各測定到達時間或いは
到達距離を入手することにより、移動局10の位置は図
18に示されるように、基地局11を中心とする半径L
1の円と、基地局12を中心とする半径L2の円と、基
地局13を中心とする半径L3の円の3つの円の交点を
求めることにより、特定できる。
【0060】さらに、ここで述べてきた測位装置は、各
着信/発信禁止領域をカバーするように設置された発信
器と移動局にその発信器からの信号を受信する装置によ
って代用できる。図19及び図20を参照して説明す
る。
【0061】図19は、システムの構成を示したもの
で、発信機23は、その着信/発信禁止エリア22をカ
バーするように、ある特定の周波数の信号を発信してい
る。スペクトル拡散を利用しているシステムの場合は、
通話に利用する周波数と同じ周波数でも特定の拡散符号
系列で拡散した信号を発信するのでも良いし、通話に利
用する拡散符号系列と同じ拡散符号系列で拡散した信号
でもシステムで管理するタイミングに対してある一定の
時間遅延を持った信号を発信するのでも良い。
【0062】図20は、移動局の構成を示したもので、
図15との違いは、着信禁止領域データベース装置及び
発信禁止領域データベース装置をもっておらず、着信/
発信禁止信号受信装置108をもっていることである。
なお、アンテナ装置101は、着信/発信禁止信号専用
のものを別に用意してもよいし、共用できるならば、共
用にしてもよい。
【0063】上述のように、基地局11〜13により、
移動局10の呼び出し動作が行われると、移動局10は
着信/発信禁止信号が受信できる位置にいるかどうか判
定する。この判定とは、着信/発信禁止エリア内であれ
ば、発信機23からの特定周波数信号を受信できるの
で、単に、その信号が、現在地点で受信できるかどうか
で判定する。もし、着信/発信禁止信号が受信できるの
であれば、着信/発信禁止位置にいることを基地局へ知
らせる。これにより、基地局11は、移動局10が着信
/発信禁止領域内にいることを知ることができる。
【0064】なお、本発明はこの実施例にのみ限定され
るものではなく、例えば、ここで述べたメッセージ記録
・再生装置は、移動局が有する代わりに基地局あるいは
コントロールセンターが有するようにしてもよい。この
場合、上に述べた実施例との違いは、発信元からのメッ
セージが、基地局あるいはコントロールセンターが管理
することになるということである。移動局が発信元から
のメッセージを記録するための回線接続は必要ないが、
移動局ユーザーが、発信元からのメッセージを再生した
い場合には、新たに、基地局あるいは基地局を介してコ
ントロールセンターとの回線を確立して、データを取得
する必要が生じる。
【0065】さらに、ここで述べたメッセージ記録・再
生装置は、移動局だけでなく、同時に、基地局あるいは
コントロールセンターが有してもよい。この場合、発信
元からのメッセージを記録する際に、移動局側にあるメ
ッセージ記録・再生装置がデータで一杯になり、これ以
上記録できなくなってしまったときに、その旨を基地局
あるいはコントロールセンターへ通知し、メッセージ記
録・再生装置を移動局側のものから基地局あるいはコン
トロールセンター側のものに切り換える。これにより、
移動局が有するメッセージ記録・再生装置の記憶容量に
左右されずに発信元からのメッセージを記録することが
できる。従って、再生時にも、記録時に切り換え動作を
行ったのと同様に、移動局側のものから基地局側あるい
はコントロールセンター側のものに切り換えることによ
り、記録された発信元からのメッセージを完全に再生す
ることができる。
【0066】またさらに、本発明が上述した実施例にの
み限定されるものではなく、例えば、衛星を用いた移動
体システムというような種々の変形が考えられる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る移動
体通信システムよれば、移動局と基地局と複数の基地局
を管理するコントロールセンターとを有して成る移動体
通信システムにおいて、移動局が着信禁止位置にいるか
どうか検出する手段と、検出結果により着信禁止位置に
あるとき移動局呼び出しをユーザーに告知しない手段と
を有し、着信禁止位置にあるとき移動局と基地局間で通
信回線を確立しないようにしているため、動局の現在位
置によって、移動局が着信呼び出し音を鳴らすのを禁止
したり、通信回線確立を禁止することで、他人に迷惑を
かける場所での着信行為を規制することができる。
【0068】また、本発明によれば、発信元からのメッ
セージを記録・再生するメッセージ記録・再生手段を設
け、前記着信禁止位置にあるときには発信元からのメッ
セージを記録しておき、移動局ユーザーからの要求に応
じてその発信元からのメッセージを再生するようにして
いるため、移動局の着信禁止領域内で、移動局ユーザー
に着信を告知せずに、発信元からのメッセージを記録
し、後で再生できるようにすることで、着信禁止領域内
で周辺に迷惑をかけないという要求を満たしつつ、その
領域内での移動局ユーザーの情報入手機会損失を回避す
ることができる。
【0069】また本件出願に係る他の発明によれば、移
動局が発信禁止位置にいるかどうか検出する手段と、検
出結果から発信禁止位置にあるときその旨を移動局ユー
ザーに告知する手段とを有し、発信禁止位置にあれば移
動局と基地局間で通信回線を確立しないようにしている
ため、移動局の現在位置によって、移動局発信の為の通
信回線確立を禁止することで、他人に迷惑をかける場所
での発信行為を規制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての移動体通信システム
における移動局の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例としてのいわゆるセルラー電
話システムの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例としての移動体通信システム
における基地局の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施例としての移動体通信システム
におけるコントロールセンターの構成を示すブロック図
である。
【図5】本発明の一実施例としての移動体通信システム
における着信禁止領域データベースを基地局が有する場
合の着信禁止システムの動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図6】本発明の一実施例としての移動体通信システム
における着信禁止領域データベースを基地局が有する場
合の着信禁止システムの動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図7】本発明の一実施例としての移動体通信システム
における発信元からのメッセージがあることを移動局ユ
ーザーに告知動作をするためのフローチャートである。
【図8】本発明の一実施例としての移動体通信システム
における発信元からのメッセージの再生動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図9】本発明の一実施例としての移動体通信システム
における着信禁止領域データベースをコントロールセン
ターが有する場合の着信禁止システムの動作を説明する
為のフローチャートである。
【図10】本発明の一実施例としての移動体通信システ
ムにおける着信禁止領域データベースを移動局が有する
場合の着信禁止システムの動作を説明する為のフローチ
ャートである。
【図11】本発明の一実施例としての移動体通信システ
ムにおける着信禁止領域データベースを移動局が有する
場合の着信禁止システムの動作を説明する為のフローチ
ャートである。
【図12】本発明の一実施例としての移動体通信システ
ムにおける発信禁止領域データベースを基地局が有する
場合の発信禁止システムの動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図13】本発明の一実施例としての移動体通信システ
ムにおける発信禁止領域データベースをコントロールセ
ンターが有する場合の発信禁止システムの動作を説明す
る為のフローチャートである。
【図14】本発明の一実施例としての移動体通信システ
ムにおける発信禁止領域データベースを移動局が有する
場合の発信禁止システムの動作を説明する為のフローチ
ャートである。
【図15】本発明の一実施例としての移動体通信システ
ムにおける測位装置を有しない移動局の構成を示すブロ
ック図である。
【図16】本発明の一実施例としての移動体通信システ
ムにおける移動局からの電波到達時間測定装置を有する
基地局の構成を示すブロック図である。
【図17】本発明の一実施例としての移動体通信システ
ムにおける移動局の測位装置を有するコントロールセン
ターの構成を示すブロック図である。
【図18】本発明の一実施例としての移動体通信システ
ムにおける基地局及びコントロールセンターが移動局の
測位を行なう場合の測位動作を説明するためのブロック
図である。
【図19】本発明の一実施例としての移動体通信システ
ムにおける着信/発信禁止信号発信機を含むシステムの
構成を示すブロック図である。
【図20】本発明の一実施例としての移動体通信システ
ムにおける着信/発信禁止信号受信器を有する移動局の
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10...移動局 11...基地局 12...基地局 13...基地局 14...コントロールセンター 15...基地局11のサービスエリア 16...基地局12のサービスエリア 17...基地局13のサービスエリア 18...基地局11とコントロールセンターとの接続
ライン 19...基地局12とコントロールセンターとの接続
ライン 20...基地局13とコントロールセンターとの接続
ライン 21...公衆回線 22...着信/発信禁止エリア 23...発信機 101、301...アンテナ装置 102、302...受信装置 103、303...送信装置 104、304、404...中央演算装置 105...測位装置 106...呼び出し告知禁止機能部 108...着信/発信禁止信号受信装置 111...音声処理装置 112...マイク 113...スピーカ 115...ユーザーインターフェイス装置 116...メッセージ記録・再生装置 121、321、421...着信禁止領域データベー
ス装置 122...呼び出し告知装置 131、331、431...発信禁止領域データベー
ス装置 132...発信禁止領域内告知装置 305...移動局からの電波到達時間測定装置 310...コントロールセンターとの通信装置 405...移動局測位装置 411...基地局群との通信装置 412...公衆回線との通信装置
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 7/00 - 7/38 H04B 7/24 - 7/26

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動局と基地局と複数の基地局を管理す
    るコントロールセンターとを有して成る移動体通信シス
    テムであって、 前記移動局が、 当該移動局への着信を禁止する領域を特定するデータベ
    ースと、 測位用電波により当該移動局の現在位置を測位する測位
    手段と、 前記測位手段から得た前記現在位置と前記データベース
    から得たデータから、前記現在位置が着信を禁止する領
    域内であるかどうかを検出する検出手段と、 前記検出手段での検出結果により前記着信を禁止する領
    域内にあるとき移動局着信呼び出しの告知を禁止する告
    知禁止手段とを有することを特徴とする移動体通信シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記検出結果により前記着信を禁止する
    領域内にあるとき、前記移動局と前記基地局との間での
    通信回線の確立を禁止することを特徴とする請求項1記
    載の移動体通信システム。
  3. 【請求項3】 前記検出結果により前記着信を禁止する
    領域内にあるとき発信元からのメッセージを記録し、移
    動局ユーザーからの要求に応じて前記発信元からのメッ
    セージを再生するメッセージ記録・再生手段を、前記基
    地局または前記コントロールセンタが有することを特徴
    とする請求項1記載の移動体通信システム。
  4. 【請求項4】 前記メッセージ記録・再生手段は、基地
    局及びコントロールセンターの内、少なくとも1つが有
    することを特徴とする請求項3記載の移動体通信システ
    ム。
  5. 【請求項5】 移動局と基地局と複数の基地局を管理す
    るコントロールセンターとを有して成る移動体通信シス
    テムであって、 前記移動局が、 当該移動局の発信を禁止する領域を特定するデータベー
    スと、 測位用電波により当該移動局の現在位置を測位する測位
    手段と、 前記測位手段から得た前記移動局の現在位置と前記デー
    タベースから得たデータから、前記現在位置が発信を禁
    止する領域内であるかどうかを検出する検出手段と、 前記検出手段での検出結果により前記発信を禁止する領
    域内にあるとき移動局発信が禁止であることを移動局ユ
    ーザーに告知する手段とを有し、 前記検出結果により前記発信を禁止する領域内にあると
    き前記移動局と前記基地局との間での通信回線の確立を
    禁止することを特徴とする移動体通信システム。
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