JP3474718B2 - 車両のテールゲートステー脱着構造 - Google Patents
車両のテールゲートステー脱着構造Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のテールゲー
トステー脱着構造に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】従来、テールゲートステー脱着構造とし
ては図８で示すように、第１リンク２１の一端が図略リ
ヤサイドボディーに回動可能に軸着され、前記第１リン
ク２１の他端に第２リンク２２の一端が連結軸２３によ
り屈伸可能に連結され、この第２リンク２２の他端に係
止部である長穴２４を設け、前記リヤサイドボディーに
開閉可能に取り付けられたテールゲート２０の側面に
は、このテールゲート２０の開口状態で前記第２リンク
２２の他端の長穴２４が係止される小判型頭部ピン２６
と、係止片２５ｃを備えたテールゲート２０のロックプ
レート２５ｂとが固定された構造である。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】前記従来の構造におい
ては、小判型頭部ピン２６の固定座となるピン固定プレ
ート２５ａはロックプレート２５ｂと一体構造物であ
り、製造上のコスト高になっていた。また、ステー、す
なわち、第２リンク２２の脱着には長穴２４を小判型頭
部ピン２６に位相を合わせて差し込みおよび抜き取りを
する面倒な操作を必要としている。 【０００４】本発明の目的は、テールゲートステーの脱
着構造の簡素化と、ステーの脱着操作を簡単にしたこと
である。 【０００５】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の構成は、車両のリヤサイドボディー１とテ
ールゲート２とを連結しテールゲート２の開口状態を支
持するステーの脱着構造であって、先端に大径部５ａと
小径部５ｂとが連続したダルマ型の係合穴による係止具
５を取り付けたステー４を前記リヤサイドボディー１に
取り付け、前記テールゲート２の側面に前記係止具５が
係脱する段付きピン６と、この段付きピン６の近傍に前
記段付きピン６に係止した係止具５の端縁が曲面当接し
て前記係止具５の外れを防止する凹円弧当接面部７ｂを
備えた拘束部材７を固設したことをことを特徴とするも
のである。 【０００６】 【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図１において、１は車両のリヤサイ
ドボディー、２はテールゲートであり、前記リヤサイド
ボディー１にヒンジ３により開閉可能に結合されてい
る。４は前記リヤサイドボディー１とテールゲート２と
を連結してテールゲート２の開口状態を支持するステー
である。このステー４はケーブルタイプあるいはリンク
タイプの何れでもよくリンクタイプであれば下記する係
止部５は一体で形成でき、ケーブルタイプであれば別体
の係止具５をケーブルにかしめ等で固着して形成され
る。 【０００７】前記ステー４のテールゲート２側の先端に
大径部５ａと小径部５ｂとが連続したダルマ型の係合穴
による係止具５が設けられている。また、ステー４のリ
ヤサイドボディー１側の先端は図２で示すように、取付
具１２を介してピン１３によりリヤサイドボディー１に
回動可能に取り付けられている。 【０００８】また、前記テールゲート２の側面には前記
係止具５が係脱する段付きピン６と、この段付きピン６
の近傍に前記段付きピン６に係止した係止具５の端縁が
当接して前記係止具５の外れを防止する拘束部材７が設
けられている。この拘束部材７の詳細は後述するが、前
記段付きピン６の固定座を兼用している。 【０００９】９はロックプレートであり、前記拘束部材
７とは別部材である。このロックプレート９には図２で
示すよう、リヤサイドボディー１側に固定されているロ
ック受け部材１１に係合する係止片９ａを備えており、
テールゲート２に設けられているロックピン１０がロッ
クプレート９およびロック受け部材１１に係合した係止
片９ａを貫通してテールゲート２をリヤサイドボディー
１にロックするようになっている。 【００１０】前記係止具５の外れを防止する拘束部材７
の実施例について説明する。図３および図４で示すよう
に、段付きピン６に係止した係止具５の端縁が曲面当接
する凹円弧当接面部７ｂを有し、この凹円弧当接面部７
ｂの部位にテールゲート２の側面に係合する回り止め突
起８が突設されている。 【００１１】 本発明は上記の通りの構造であるから、ス
テー４の脱着は係止具５の大径部５ａより段付きピン６
の大径頭部を貫通して挿入し、小径部５ｂを段付きピン
６の小径軸部に係止する。この小径部５ｂが段付きピン
６の小径軸部に係止する動作は係止具５の大径部５ａを
段付きピン６の大径頭部に貫通して挿入した後はテール
ゲート２の開口重力により自然に小径部５ｂが段付きピ
ン６の小径軸部に係止されることになる。【００１２】前記 の係止動作によりステー４はリヤサイ
ドボディー１に対し傾斜角度でテールゲート２の開口状
態を支持する。このときと係止具５は図３の鉛直状態か
ら図４で示すように、段付きピン６を中心に回動して係
止具５の端縁が拘束部材７の凹円弧当接面部７ｂに曲面
当接し、係止具５の外れを防止する。【００１３】 この係止具５の外れを防止する作用は拘束
部材７の凹円弧当接面部７ｂに対し段付きピン６を中心
に偏心回動する係止具５の端縁が圧接して小径部５ｂを
段付きピン６に係止状態を確保するよう係止具５の大径
部５ａ側への移動を規制拘束する。【００１４】 また、前記小径部５ｂを段付きピン６に係
止状態を確保するよう拘束部材７で大径部５ａ側への移
動を規制拘束された係止具５は段付きピン６の大径頭部
により小径部５ｂが係合するため、係止具５が段付きピ
ン６の軸方向の抜けを防止してテールゲート２の開口状
態を支持する。【００１５】 前記係止具５を段付ピン６から抜くために
はステー４を図３に示す略垂直状態にして係止具５の大
径部５ａと段付ピン６の大径部を一致させて外せばよ
い。尚、拘束部材７に円弧状当接面７ｂを設けたため、
係止具５が曲面当接した場合に滑ることがなく安定して
図４の状態を保持できる。 【００１８】 【発明の効果】以上述べたように本発明によると、ステ
ーの一端をリヤサイドボディーに軸着し、テールゲート
側の他端に大径部と小径部とが連続したダルマ型の係合
穴による係止部を設け、テールゲートの側面に係止部が
係脱する段付きピンと、この段付きピンの近傍に前記段
付きピンに係止した係止部の端縁が曲面当接して前記係
止部の外れを防止する凹円弧当接面部の拘束部材を設け
た構造よりなり、前記段付きピンの固定座を兼用する前
記拘束部材はロックプレートと分離した別部品の構成で
あるから、構造が簡素化され製造上のコスト低減が図ら
れる。また、係止部は大径部と小径部とが連続したダル
マ型の係合穴により段付きピンに対する脱着操作が容易
かつ迅速に得られ、凹円弧当接面部の拘束部材によって
段付きピンに係止された係止部の外れが防止されるた
め、テールゲートの開口状態を安全かつ確実に支持する
利点を有している。
トステー脱着構造に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】従来、テールゲートステー脱着構造とし
ては図８で示すように、第１リンク２１の一端が図略リ
ヤサイドボディーに回動可能に軸着され、前記第１リン
ク２１の他端に第２リンク２２の一端が連結軸２３によ
り屈伸可能に連結され、この第２リンク２２の他端に係
止部である長穴２４を設け、前記リヤサイドボディーに
開閉可能に取り付けられたテールゲート２０の側面に
は、このテールゲート２０の開口状態で前記第２リンク
２２の他端の長穴２４が係止される小判型頭部ピン２６
と、係止片２５ｃを備えたテールゲート２０のロックプ
レート２５ｂとが固定された構造である。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】前記従来の構造におい
ては、小判型頭部ピン２６の固定座となるピン固定プレ
ート２５ａはロックプレート２５ｂと一体構造物であ
り、製造上のコスト高になっていた。また、ステー、す
なわち、第２リンク２２の脱着には長穴２４を小判型頭
部ピン２６に位相を合わせて差し込みおよび抜き取りを
する面倒な操作を必要としている。 【０００４】本発明の目的は、テールゲートステーの脱
着構造の簡素化と、ステーの脱着操作を簡単にしたこと
である。 【０００５】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の構成は、車両のリヤサイドボディー１とテ
ールゲート２とを連結しテールゲート２の開口状態を支
持するステーの脱着構造であって、先端に大径部５ａと
小径部５ｂとが連続したダルマ型の係合穴による係止具
５を取り付けたステー４を前記リヤサイドボディー１に
取り付け、前記テールゲート２の側面に前記係止具５が
係脱する段付きピン６と、この段付きピン６の近傍に前
記段付きピン６に係止した係止具５の端縁が曲面当接し
て前記係止具５の外れを防止する凹円弧当接面部７ｂを
備えた拘束部材７を固設したことをことを特徴とするも
のである。 【０００６】 【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図１において、１は車両のリヤサイ
ドボディー、２はテールゲートであり、前記リヤサイド
ボディー１にヒンジ３により開閉可能に結合されてい
る。４は前記リヤサイドボディー１とテールゲート２と
を連結してテールゲート２の開口状態を支持するステー
である。このステー４はケーブルタイプあるいはリンク
タイプの何れでもよくリンクタイプであれば下記する係
止部５は一体で形成でき、ケーブルタイプであれば別体
の係止具５をケーブルにかしめ等で固着して形成され
る。 【０００７】前記ステー４のテールゲート２側の先端に
大径部５ａと小径部５ｂとが連続したダルマ型の係合穴
による係止具５が設けられている。また、ステー４のリ
ヤサイドボディー１側の先端は図２で示すように、取付
具１２を介してピン１３によりリヤサイドボディー１に
回動可能に取り付けられている。 【０００８】また、前記テールゲート２の側面には前記
係止具５が係脱する段付きピン６と、この段付きピン６
の近傍に前記段付きピン６に係止した係止具５の端縁が
当接して前記係止具５の外れを防止する拘束部材７が設
けられている。この拘束部材７の詳細は後述するが、前
記段付きピン６の固定座を兼用している。 【０００９】９はロックプレートであり、前記拘束部材
７とは別部材である。このロックプレート９には図２で
示すよう、リヤサイドボディー１側に固定されているロ
ック受け部材１１に係合する係止片９ａを備えており、
テールゲート２に設けられているロックピン１０がロッ
クプレート９およびロック受け部材１１に係合した係止
片９ａを貫通してテールゲート２をリヤサイドボディー
１にロックするようになっている。 【００１０】前記係止具５の外れを防止する拘束部材７
の実施例について説明する。図３および図４で示すよう
に、段付きピン６に係止した係止具５の端縁が曲面当接
する凹円弧当接面部７ｂを有し、この凹円弧当接面部７
ｂの部位にテールゲート２の側面に係合する回り止め突
起８が突設されている。 【００１１】 本発明は上記の通りの構造であるから、ス
テー４の脱着は係止具５の大径部５ａより段付きピン６
の大径頭部を貫通して挿入し、小径部５ｂを段付きピン
６の小径軸部に係止する。この小径部５ｂが段付きピン
６の小径軸部に係止する動作は係止具５の大径部５ａを
段付きピン６の大径頭部に貫通して挿入した後はテール
ゲート２の開口重力により自然に小径部５ｂが段付きピ
ン６の小径軸部に係止されることになる。【００１２】前記 の係止動作によりステー４はリヤサイ
ドボディー１に対し傾斜角度でテールゲート２の開口状
態を支持する。このときと係止具５は図３の鉛直状態か
ら図４で示すように、段付きピン６を中心に回動して係
止具５の端縁が拘束部材７の凹円弧当接面部７ｂに曲面
当接し、係止具５の外れを防止する。【００１３】 この係止具５の外れを防止する作用は拘束
部材７の凹円弧当接面部７ｂに対し段付きピン６を中心
に偏心回動する係止具５の端縁が圧接して小径部５ｂを
段付きピン６に係止状態を確保するよう係止具５の大径
部５ａ側への移動を規制拘束する。【００１４】 また、前記小径部５ｂを段付きピン６に係
止状態を確保するよう拘束部材７で大径部５ａ側への移
動を規制拘束された係止具５は段付きピン６の大径頭部
により小径部５ｂが係合するため、係止具５が段付きピ
ン６の軸方向の抜けを防止してテールゲート２の開口状
態を支持する。【００１５】 前記係止具５を段付ピン６から抜くために
はステー４を図３に示す略垂直状態にして係止具５の大
径部５ａと段付ピン６の大径部を一致させて外せばよ
い。尚、拘束部材７に円弧状当接面７ｂを設けたため、
係止具５が曲面当接した場合に滑ることがなく安定して
図４の状態を保持できる。 【００１８】 【発明の効果】以上述べたように本発明によると、ステ
ーの一端をリヤサイドボディーに軸着し、テールゲート
側の他端に大径部と小径部とが連続したダルマ型の係合
穴による係止部を設け、テールゲートの側面に係止部が
係脱する段付きピンと、この段付きピンの近傍に前記段
付きピンに係止した係止部の端縁が曲面当接して前記係
止部の外れを防止する凹円弧当接面部の拘束部材を設け
た構造よりなり、前記段付きピンの固定座を兼用する前
記拘束部材はロックプレートと分離した別部品の構成で
あるから、構造が簡素化され製造上のコスト低減が図ら
れる。また、係止部は大径部と小径部とが連続したダル
マ型の係合穴により段付きピンに対する脱着操作が容易
かつ迅速に得られ、凹円弧当接面部の拘束部材によって
段付きピンに係止された係止部の外れが防止されるた
め、テールゲートの開口状態を安全かつ確実に支持する
利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の構造によるテールゲートの開口状態と
閉じ状態を示す側面図 【図２】本発明の構造によるテールゲートの閉じ状態に
おける要部断面図 【図３】本発明における係止具の脱着時の正面図 【図４】本発明における係止具の係止時の正面図 【図５】従来一般のテールゲートステー脱着構造を示す
概略斜視図 【符号の説明】 １ リヤサイドボディー ２ テールゲート ３ ヒンジ ４ ステー ５ 係止具 ５ａ 大径部 ５ｂ 小径部 ６ 段付きピン ７ 拘束部材 ７ｂ 凹円弧当接面部 ８ 回り止め突起 ９ ロックプレート
閉じ状態を示す側面図 【図２】本発明の構造によるテールゲートの閉じ状態に
おける要部断面図 【図３】本発明における係止具の脱着時の正面図 【図４】本発明における係止具の係止時の正面図 【図５】従来一般のテールゲートステー脱着構造を示す
概略斜視図 【符号の説明】 １ リヤサイドボディー ２ テールゲート ３ ヒンジ ４ ステー ５ 係止具 ５ａ 大径部 ５ｂ 小径部 ６ 段付きピン ７ 拘束部材 ７ｂ 凹円弧当接面部 ８ 回り止め突起 ９ ロックプレート
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 車両のリヤサイドボディー１とテールゲ
ート２とを連結しテールゲート２の開口状態を支持する
ステーの脱着構造であって、先端に大径部５ａと小径部
５ｂとが連続したダルマ型の係合穴による係止具５を取
り付けたステー４を前記リヤサイドボディー１に取り付
け、前記テールゲート２の側面に前記係止具５が係脱す
る段付きピン６と、この段付きピン６の近傍に前記段付
きピン６に係止した係止具５の端縁が曲面当接して前記
係止具５の外れを防止する凹円弧当接面部７ｂを備えた
拘束部材７を固設したことを特徴とする車両のテールゲ
ートステー脱着構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26773296A JP3474718B2 (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | 車両のテールゲートステー脱着構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26773296A JP3474718B2 (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | 車両のテールゲートステー脱着構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1086671A JPH1086671A (ja) | 1998-04-07 |
| JP3474718B2 true JP3474718B2 (ja) | 2003-12-08 |
Family
ID=17448809
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26773296A Expired - Fee Related JP3474718B2 (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | 車両のテールゲートステー脱着構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3474718B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102300336B1 (ko) * | 2019-06-12 | 2021-10-15 | 김기선 | 적재 차량용 보조장치 |
-
1996
- 1996-09-19 JP JP26773296A patent/JP3474718B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1086671A (ja) | 1998-04-07 |
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