JP3474162B2 - 地域通信ネットワーク - Google Patents

地域通信ネットワーク

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JP3474162B2
JP3474162B2 JP2000341334A JP2000341334A JP3474162B2 JP 3474162 B2 JP3474162 B2 JP 3474162B2 JP 2000341334 A JP2000341334 A JP 2000341334A JP 2000341334 A JP2000341334 A JP 2000341334A JP 3474162 B2 JP3474162 B2 JP 3474162B2
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    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/42Loop networks
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットな
どに利用できる地域通信ネットワークに関し、特に無線
通信を用いた地域通信ネットワークに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインターネットでは、図6に表す
ように、各ユーザがインターネットサービスプロバイダ
(ISP)と契約して電話回線を用いて接続する方法が
一般的である。各ISPはそれぞれ上位のISPに接続
され、上位のISPはインターネットエックスチェンジ
(IX)を介して電話会社等の有するバックボーン通信
路に接続されている。端末同士の通信は、相手が同じI
SPに接続されていない場合は、上位のISP、さらに
IXを介して通信相手と接続して行うことになる。
【0003】大阪や福岡など地方のプロバイダでは上位
ISPあるいはIXが東京にある例が多い。このような
場合は、大阪のユーザが福岡のユーザにインターネット
電話をするときには、大阪のISPから東京のIXを介
して福岡のISPに接続することにより通信路が開通す
ることになる。このような例では、大阪と福岡を直接接
続するのと比較して大阪と東京間を往復するトラフィッ
クが余分に必要であり、その分、通信路が煩雑になり、
遅延やパケットロス、あるいは輻輳などの通信障害が発
生しやすい。なお、従来法では通信路が階層的になって
いるため、上位のISP、IX、電話会社などの支配力
が強く、これらにネットワーク使用料やサービスの質に
関する決定権を握られて、インターネットサービスの自
由な発展が阻害される状況がおきやすい問題があった。
また、通信路が階層的であるため、上位のISPやIX
などに故障が発生すると端末が接続された通信局の外と
通信を行うことが非常に困難になり、時によっては不可
能になるという脆弱さを有する。
【0004】なお、インターネットのトラフィック量は
遠距離通信のグローバルトラフィックより近隣同士の通
信であるローカルトラフィックが大きい傾向がある。ま
た、インターネット電話の利用が今後急速に増加するこ
とが予測される。従来からの電子メールやウェッブ閲覧
では情報の伝達に途切れがあっても再送制御などの技術
を使って最終的に必要なものを集めて表示すれば済む。
しかし、インターネット電話では、音質を確保して自然
な通話ができるようにするために、音声信号が途切れな
いようにする必要がある。このため、データ信号と音声
信号を混在させるインターネット通信では、人が不自然
な印象を持たないようにするため、データ信号を載せた
パケットと音声信号を載せたパケットについて複雑な配
信制御をすることにより、データ信号パケットを適正な
間隔で伝送する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明が解決
しようとする課題は、地理的に近い者同士が通信する場
合に余分なトラフィックを生じず、また階層的な通信路
構造に依存しないで上位のサービス会社の支配を弱めた
強靱な通信ネットワークを提供することにある。さら
に、特にインターネット電話などに使用する場合に、簡
単な制御により良質な音声信号の伝送ができるような通
信ネットワークを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の地域通信ネットワークは、1個もしくは複
数の端末を有するユーザが接続される通信局が鎖状に繋
がって伝送路のループを形成する。ここで、通信局は、
伝送路から伝達される発信端末からの情報を一時的に記
憶し必要に応じて情報を伝送路に放出するための記憶装
置を付属して、伝送路を伝わってくる信号を一旦記憶装
置に記憶して解析し、その信号の宛先端末を判定して、
その宛先端末がその通信局に接続されていれば信号が担
う情報を取り込んで宛先端末に配送し、宛先端末がその
通信局に接続されていなければ信号をそのまま伝送路に
放出して次の通信局に伝送し、次の通信局が同じ手順を
繰り返すことで、宛先端末までの情報伝達を行うことを
特徴とする。 また、宛先端末が接続されている通信局ま
での情報伝達が完了したときには、通信局が情報を取り
込んだことを示す応答メッセージを伝送路ループに放出
し、その応答メッセージを発信端末が接続される通信局
まで伝送するようにしてもよい。なお、外部のキー通信
局との間で電子情報交換をする少なくとも1局のキー通
信局を前記伝送路ループに含むことが好ましい。また、
複数のキー通信局が鎖状に繋がって伝送路のループを形
成するようにしたものであってもよい。
【0007】本発明の地域通信ネットワークは、通信局
で信号を取り込んで一旦記憶し宛先端末が自己の接続端
末に含まれるかを判定して、宛先端末が接続されていれ
ば情報を取り込んでその端末に配達し、接続されていな
ければ記憶しておいた信号を再度伝送路ループに放出し
て次の通信局に送る。次の通信局以降も同じ手順を踏む
ようにして信号を直列的に伝達する。こうして、伝送路
を伝達する信号がネットワーク上の最適な経路に関する
ルーティングテーブルやラベルリストなどの情報を持た
ないでも、宛先端末を指定する情報が含まれていれば、
宛先端末が接続された通信局あるいはネットワークの最
後の通信局に到達するまで信号取り込み、宛先端末の判
定、情報の取り込みあるいは放出を繰り返すことによ
り、発信端末から宛先端末までの情報伝達を行うことが
できる。なお、宛先端末を判定するためには、ヘッダ部
分など信号の一部のみを利用してもよいことは言うまで
もない。従来方法では、最適経路あるいは端末アドレス
に関する情報が利用されるので、通信端末の接続状態が
変化したときなどにルーティングテーブルやラベルリス
トを維持するため、既存のルータや交換機など、通信局
相互間、あるいはキー通信局との頻繁な通信が必要であ
り、伝送路のトラフィックは増大する。しかし、本発明
の方法によれば、端末を指示する固有情報に基づいて判
定し、ルーティングテーブルなどを使わないでよいの
で、テーブルを最新状態に維持するために増加する通信
トラフィックを省くことができる。本発明の方法は、広
域のネットワークにおける遠方の通信局同士の情報交換
にはかえって効率を低下させる可能性があるが、特に、
狭い範囲の通信を主体とする地域通信ネットワークに適
用する場合には大きな効果を得ることができる。また、
応答メッセージは発信端末に情報が目的とする端末に到
達したかを簡単に判定するために有効である。このよう
に構成された地域通信ネットワークは、個人のユーザや
LANが接続される通信局同士が直接的に通信路で接続
されているため、自己の接続する通信局と相手の接続す
る通信局が同じ伝送路ループに属するような近隣の加入
者同士が通信しようとするときには、上位の通信局や電
話会社を介することなくより直接的に通信を行うことが
でき、余分な通信トラフィックを発生しない。また、通
信路が上位の組織を介した階層構造になっていないた
め、上位組織の支配を受けずにより自由な通信が可能に
なる。
【0008】さらに、伝送路ループにキー通信局を設け
て外部のキー通信局との間で電子情報交換をするように
すれば、通信相手が伝送路ループの外部にあるときに
も、キー通信局を介して次々と伝送路ループを巡り亘っ
て順次目的地に近付き、遂には通信相手が属する伝送路
ループに到達して目的の通信を行うことができる。この
場合にも、上位組織の支配を受けずにより自由な通信が
可能になり、また伝送路ループ同士を網の目状に接続す
るため障害が発生しても容易に障害地を避けて確実な通
信が可能となる。なお、キー通信局のレベルで鎖状に繋
がって伝送路ループを形成しても、さらに上位の通信局
などに対して同じ効果を得ることができる。
【0009】また、本発明の地域通信ネットワークは、
2本の通信路を備えた双方向通信で接続された1対ずつ
の通信局が鎖状に繋がって伝送路ループを形成し、この
双方向通信に第1の閉ループと第2の閉ループを有し、
第1の閉ループと第2の閉ループが伝送方向が逆になる
ようにし、正常時には第1閉ループに音声信号をまた第
2閉ループにデータ信号を通し、1個の通信局に異常が
発生した時には故障した通信局を切り離して両ループの
間を繋ぎ1個の閉ループとして音声信号とデータ信号を
混在して流すようにすることが好ましい。本発明の地域
通信ネットワークは2個の閉ループを有するため冗長性
があり、伝送路ループ中に故障が発生してもその場所を
回避して伝送路を確保することができるので通信路とし
ての信頼性が高い。
【0010】従来もLANなどにおいては、二重の光フ
ァイバーリングを用いたFDDI方式など、メインリン
グに対してダミーとなるサブリングを備えて障害が発生
したときにサブリングにループバックして障害場所を回
避する方法があった。本発明では、2個の伝送路ループ
を活用して、正常時には、音声信号とデータ信号を分離
してそれぞれを異なる通信ループに流すようにしてあ
る。
【0011】音声信号では、伝送された音声が自然に聞
こえるようにするために伝送間隔に制限があり、コンス
タントビット間隔(CBR)でパケット送信することが
好ましい。これに対してデータ信号は伝送する情報量に
応じた数のパケットをできるだけ早く送ることが求めら
れるが、間隔の制約は強くない。したがって、1つの閉
ループに音声信号とデータ信号を混在させて使用する場
合には、データ信号のパケット列中に音声信号のパケッ
トを適当に挿入して、音声が正しく復元できるように通
信路を制御する必要がある。
【0012】本発明は、音声信号とデータ信号の性質の
差に着目して、第2の閉ループを障害時に利用するばか
りでなく、正常時には2つの信号を分別して第2の通信
路ループに音声信号を通すようにすることにより、音声
通信の連続性を確保しかつ通信路の制御を簡便化したも
のである。なお、通信局同士を結合する通信路ループ中
に障害が発生したときには、FDDI方式などと同様に
ループバックさせて1重の信号路ループに変成して、音
声信号とデータ信号を混在させて通信を行うことにより
通信の信頼性を確保することができる。
【0013】また、上記双方向通信は無線通信により行
うことが好ましい。無線通信を利用することにより、通
信局間に電線や光ケーブルなどを敷設することなく簡便
に伝送路ループを形成することができる。なお、伝送路
ループを形成するときには指向性の強いアンテナを使用
して、狭い領域で電波の混信が起こり難いようにするこ
とが好ましい。
【0014】さらに、本発明における伝送路ループに電
子情報を搭載した巡回パケットを循環させて記憶装置と
して利用することができる。従来の通信ネットワークで
は、通信量が少なくなってネットワーク中に空き帯域が
発生している場合は、同期を確保する必要からアンダー
フロー現象を回避して電気信号が継続的に流れるように
するため、ネットワークのクロックに同期した空きパケ
ットを流している。本発明は、空きパケットの代わり
に、他のパケットを区別するための特殊なヘッダ情報を
付加した巡回パケットを導入し、ネットワークの空き帯
域を有効に活用するものである。巡回パケットは、DN
SコードやWEBキャッシュあるいは辞書などの情報を
搭載するもので、帯域が空いているときにネットワーク
を巡回し回線が混雑してくると廃棄される。このよう
に、パケットにDNSコードやWEBキャッシュあるい
は辞書など適当な情報を搭載して循環させておけば、伝
送路ループそのものを各通信局が共通して利用する仮想
の記憶装置とすることができる。また、伝送路ループの
容量は十分大きいので、多くの場合は通信する情報量に
対して余裕がある。この余裕代にDNSコードなど所定
の電子情報を搭載して一緒に循環させることによって
も、共通の記憶装置として利用することができる。巡回
パケットは、端末またはISPなどが自己の中に所有し
ていたキャッシュシステムをネットワーク上に実現する
ものと考えることもできる。また、辞書類の情報を巡回
させる場合は、単一の辞書サーバなどの有するコンテン
ツをネットワーク上にキャッシングすることと同じ効果
を持つ。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は、地域通信ネットワーク
を地域毎に組み、これを繋げていってインターネット通
信網を構成するものである。以下、本発明について実施
例に基づき図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
【実施例】図1は本実施例の地域通信ネットワークの概
念を表すブロック図、図2は地域通信ネットワークの接
続例を示す地図、図3は地域通信ネットワークの伝送路
ループを説明する図面、図4は伝送路ループにおける障
害回避方法を表す図面、図5は本実施例における伝送路
ループを仮想記憶装置として利用する場合を説明する図
面である。図1に例示するように、本実施例の地域通信
ネットワーク10は、多数のユーザ端末11やローカル
エリアネットワーク(LAN)12が接続された通信局
13同士をそれぞれ局間双方向通信路14で接続してル
ープを組むことにより形成されている。
【0017】地域通信ネットワーク10に属する個々の
通信局13は、公衆回線を介して遠方から接続できる端
末やLANに限らず、図2に示すように通信局13を中
心とする比較的狭い地域内に存在する端末11やLAN
12を専用のケーブルや無線通信路で接続したものであ
ってもよい。なお、1つずつの通信局13に接続される
端末等の位置分布は、互いに入り組んだり重なっていて
も良いことはいうまでもない。通信路に無線を使用する
場合は、図3に示すように、地域通信ネットワーク10
に属する通信局13はそれぞれ指向性の高いアンテナ1
7を備え、アンテナの方向を通信対象となる隣接した通
信局13に向けて局間双方向無線通信路14を形成す
る。このようにして接続された1対の通信局13は、さ
らにそれぞれ他の通信局13と同じように局間双方向無
線通信路14により接続され、適当な数の通信局13が
双方向無線で繋がって閉ループを形成している。
【0018】地域通信ネットワーク10の局間双方向無
線通信路14は、それぞれ反対の方向に信号伝達して1
周する2個の単方向伝送路ループA,Bを形成する。1
個の伝送路に音声信号とデータ信号を混在させて伝送す
る方法では、回線が混んでくると、パケット転送に遅れ
が出て実効伝送速度が低下して品質が悪化し、音が途切
れたりかすれたりすることがある。従来は、このような
品質低下を避けるため、帯域を事前に確保して音声のパ
ケットを優先的に送る方法やルートを固定して安定した
送信を行う方法などが用いられている。
【0019】本実施例の地域通信ネットワーク10で
は、通信路に異常のない状態では、伝送する信号をデー
タ信号と音声信号に分離し、一方の伝送路ループ(たと
えばA)に音声信号を載せたパケットのみを通し、他方
の伝送路ループ(たとえばB)にデータ信号を載せたパ
ケットを通すようにしている。このように、データ信号
と音声信号を別々に取り扱うため、それぞれの通信制御
は極めて簡単になり、しかも独立した閉ループ通信路を
使用するため信号の遅延や途絶が生じにくい。したがっ
て、特に音声信号のようにリアルタイム性が要求される
信号を品位を保持したまま伝送することができる。
【0020】なお、伝送路ループ中に障害が発生したと
きには、図4に示すように、障害を有する通信局13’
に隣接する通信局13”で2つの伝送路ループA,Bを
接続しループバックさせて、その障害地を避けた1個の
伝送路ループABに変成し直す。このように1個の閉ル
ープABに変更したときには、データ信号と音声信号を
混在して伝送するため従来方法による高度な通信制御を
行う必要がある。
【0021】また、1つの地域通信ネットワーク10に
は、1個以上のキー通信局15が含まれていても良い。
キー通信局15はやや強力な指向性アンテナ18を備え
て、隣接する地域通信ネットワーク10のキー通信局1
5との間でネット間双方向通信路20を形成する。ネッ
ト間双方向無線通信路20はさらにそれぞれ他の地域通
信ネットワーク10のキー通信局15に連結されてい
る。ネット間双方向無線通信路20は適当数の地域通信
ネットワーク10を繋いだ閉ループを形成するようにす
れば一部に障害が生じても回避ルートを生成して通信路
を確保できて通信の信頼性が向上するので好ましいが、
地域通信ネットワーク10が終端となるような開回路部
分が存在するものであってもよい。
【0022】本実施例の地域通信ネットワークによれ
ば、近隣の端末同士が通信を行おうとする場合には、そ
れぞれが属する通信局が同じ地域通信ネットワークに属
するならば、2つの通信局は伝送路ループを介して直接
的に接続されているので、信号を上位のIXまで上げる
必要がなく、トラフィックの輻輳を避けることができ
る。また、データ信号と音声信号を別々の閉ループに分
けて扱うので、リアルタイム性を重視する音声信号につ
いても独立した通信路を使用し特性に応じた簡単な通信
制御法を用いて質の良い信号伝達ができる。
【0023】さらに、他の地域通信ネットワークに属す
る端末同士で通信を行うときには、地域通信ネットワー
クのキー通信局を介して近隣のネットワークに接続し、
アドレステーブルなどを利用して対象端末を探す。その
ネットワークに目的の端末がない場合はさらにキー通信
局を介して別の地域通信ネットワークに接続して対象端
末を探す。同様の操作を目的とする端末が見つかるまで
繰り返す。本実施例では、キー通信局同士も無線通信に
より接続されている。なお、上記説明した伝送路ループ
をキー通信局同士の間に形成すると、キー通信局より上
位にあるIXなどを介さずに直接的に通信することがで
きる。また、伝送路ループにより接続形成された地域通
信ネットワーク同士を伝送路ループにより接続して、よ
り広域の通信ネットワークを形成すると、より信頼性の
高いネットワーク網を構成することができる。
【0024】なお、対象端末との通信を円滑に確保する
ため、キー通信局にルーティングテーブルを備え、この
テーブルにより指向先のネットワークまでのルートを選
択するようにしても良い。ルーティングテーブルは、対
象アドレスまでの距離すなわちホップ数や、データの遅
延、スループット、信頼性などのサービスタイプに係る
コスト値に基づいて決まる最適なルートを予め登録して
おくテーブルである。ネットの状況に従って最適なルー
トが常時変化するため、ルーティングテーブルは新しい
情報に従って随時更新を行えるようになっている。
【0025】本実施例の地域通信ネットワークには、2
個の独立した伝送路ループが存在する。伝送路ループ
は、ネットワーク中の通信局を繋いで閉ループを形成し
ている。通信局は伝送路を伝わってくる信号を一旦取り
込んで解析し、宛先端末が接続されていなければ情報を
そのまま次の通信局に伝送する。宛先端末が接続されて
いる通信局は情報を取り込み宛先端末に配送し、さらに
取り込んだことを示す応答メッセージを伝送路ループに
放出する。応答メッセージは閉ループを1巡し発信端末
の属する通信局に戻って消去される。このような手続を
実行するため、通信局には伝送路から伝達される情報を
一時的に記憶し必要に応じて同じ情報を伝送路に放出す
るための記憶装置が付属している。すなわち、図5に模
式的に示すように、伝送路ループ21を巡回する情報2
2は通信局23を通過する毎に記憶装置24に留め置か
れて、その後に必要に応じて通信局内に取り込んだり伝
送路に放出したりする。また、パケットを用いる通信法
では情報を載せるパケットが所定の大きさを有している
が、通信したい情報量はパケットの大きさと整合しない
ことが多い。
【0026】これら通信において、伝送路が担うことが
できる情報量が送信したい情報量より大きくなる場合
に、送信情報に加えてDNSコードやWEBキャッシュ
あるいは辞書など適当な情報を搭載して循環させておく
ことができる。また、パケット通信では余剰部分に適当
な情報を搭載して伝送路を巡回させる。なお、パケット
に予め適当な情報を搭載しておいて、通信したい情報が
あれば予め搭載してある情報の上に上書きして利用する
方法であっても良い。また、送信情報の伝送を行わない
期間に適当な情報を搭載したダミーの巡回パケットを巡
回させておく方法もある。巡回パケットには特殊なヘッ
情報を付与して、容易に識別できるようにしておく。
さらに、通信に用いる帯域の余裕代に、DNSコードや
辞書情報など、情報量が増減しても差し障りのない種類
の情報を搭載する方法もある。これらの方法は、伝送路
ループそのものを仮想の記憶装置として利用するもので
ある。このように伝送路の余剰分に付加された情報は、
通信局で必要とするときに記憶装置から引き出して利用
することができる。なお、辞書情報などは、各通信局が
共通して利用することもできる。なお、このようにして
伝送路ループを記憶装置として利用する場合、記憶容量
はかなり大きなものになる。たとえば、155Mbps
の伝送路ループが100msで1巡する場合について評
価すると、負荷率を30%とすれば、155Mbps×
0.1s×0.7/8bit/byte=1.36Mbyteとな
り、100万文字余りをループさせることができること
になる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の地域通信
ネットワークによれば、ユーザが接続される通信局が相
互の間で鎖状に繋がれており、近隣の端末と通信する場
合に上位の通信局やバックボーンを介することなく直接
的に相手と接続して通信を行うことができるので、無駄
な通信トラフィックが生じず、また上位の組織による支
配を排除して、効率的にネットワークを構築することが
できる。また、2重の閉ループを用いて音声とデータを
それぞれ独立に通信ループに流すようにすることによ
り、正常時には複雑な通信路制御を省略して安定した通
信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の本実施例の地域通信ネットワークの概
念を表すブロック図である。
【図2】本実施例における地域通信ネットワークの接続
例を示す地図である。
【図3】本実施例の地域通信ネットワークの伝送路ルー
プを説明する図面である。
【図4】本実施例の伝送路ループにおける障害回避方法
を表す図面である。
【図5】本実施例における伝送路ループを仮想記憶装置
に利用する場合を表す図面である。
【図6】従来のインターネット網を表す構成図である。
【符号の説明】
10 地域通信ネットワーク 11 ユーザ端末 12 ローカルエリアネットワーク 13 通信局 14 局間双方向無線通信路 15 キー通信局 17,18 指向性アンテナ 20 ネット間双方向無線通信路 21 伝送路ループ 22 情報 23 通信局 24 記憶装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−207741(JP,A) 特開 昭62−53542(JP,A) 特開 平7−30569(JP,A) 特開2000−32019(JP,A) 特開2000−201164(JP,A) Dynamic Packet Tr ansport Technology and Applications O verview,Cisco Syst ems,2000年 7月 1日,htt p://www.cisco.com /warp/public/cc/te chno/media/wan/son et/dpt/dpta_wp.htm 上原政二,ポイント図解式 改訂三版 標準LAN 教科書 (上),日本, 株式会社アスキー,1998年 4月11日, p.124−125 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/42

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1個もしくは複数の端末を有するユーザ
    が接続される通信局が鎖状に繋がって伝送路のループを
    形成するようにした地域通信ネットワークであって、前
    記通信局は、伝送路から伝達される発信端末からの情報
    を一時的に記憶し必要に応じて該情報を前記伝送路に放
    出するための記憶装置を付属し、前記伝送路を伝わって
    くる信号を一旦前記記憶装置に記憶して解析し該信号の
    宛先端末を判定して、該宛先端末が該通信局に接続され
    ていれば該信号が担う情報を取り込んで該宛先端末に配
    送し、該宛先端末が該通信局に接続されていなければ該
    信号をそのまま前記伝送路に放出して次の通信局に伝送
    し、該次の通信局が同じ手順を繰り返すことで、前記宛
    先端末までの情報伝達を行う地域通信ネットワークにお
    いて、前記伝送路が担うことができる情報量が送信した
    い情報量より大きくなる場合に、余剰領域に電子情報を
    挿入して前記伝送路のループに電子情報を巡回させるこ
    とにより該伝送路ループを記憶装置として利用すること
    を特徴とする地域通信ネットワーク。
  2. 【請求項2】 前記巡回させる電子情報は、前記余剰領
    域内に挿入されるときに、該余剰領域が記憶装置として
    利用されていることを識別するための特殊なヘッダ情報
    を付加した巡回パケットに搭載して巡回させることを特
    徴とする請求項記載の地域通信ネットワーク。
  3. 【請求項3】 前記発信端末から前記宛先端末が接続さ
    れている通信局までの情報伝達が完了したとき、さらに
    該通信局が前記情報を取り込んだことを示す応答メッセ
    ージを前記伝送路ループに放出し、該応答メッセージを
    前記発信端末が接続される通信局まで伝送することを特
    徴とする、請求項1または2記載の地域通信ネットワー
    ク。
  4. 【請求項4】 外部のキー通信局との間で電子情報交換
    をする少なくとも1局のキー通信局を前記伝送路ループ
    に含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに
    載の地域通信ネットワーク。
  5. 【請求項5】 請求項1からのいずれかに記載の地域
    通信ネットワークにおいて前記通信局がキー通信局であ
    ってキー通信局同士を接続した伝送路ループを形成する
    ことを特徴とする地域通信ネットワーク。
  6. 【請求項6】 前記伝送路ループが2本の通信路を備え
    た双方向通信で接続された1対ずつの通信局もしくはキ
    ー通信局が鎖状に繋がって形成され、該双方向通信が第
    1の閉ループと該第1の閉ループと伝送方向が逆になっ
    た第2の閉ループを形成し、正常時には前記第1閉ルー
    プに音声信号を通し第2閉ループにデータ信号を通し、
    1個の通信局に障害が発生した時には該障害通信局と隣
    り合う通信局で両ループの間を繋いで1個の閉ループと
    し、該1個の閉ループに音声信号とデータ信号を混在し
    て流すことを特徴とする請求項1からのいずれかに記
    載の地域通信ネットワーク。
  7. 【請求項7】 前記双方向通信が無線通信により行われ
    ることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の
    地域通信ネットワーク。
  8. 【請求項8】 請求項1からのいずれかに記載の地域
    通信ネットワークの複数が鎖状に繋がって伝送路のルー
    プを形成するようにした通信ネットワーク。
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