JP3473836B2 - 自硬性鋳型の補強設備 - Google Patents
自硬性鋳型の補強設備Info
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Description
の張り気(溶融金属の鋳型に作用する圧力により鋳型が
膨張しようとする作用)による鋳物の寸法精度の低下及
び重量増加を防止するのに好適な自硬性鋳型の補強設備
に関する。
対して高価な粘結剤を混練したいわゆる自硬性混練砂を
使用することから鋳型コストを下げるために鋳型の肉厚
を薄肉にし、この薄肉鋳型をバックサンド方式により補
強して注湯後の自硬性鋳型の張り気を防止するようにし
ている(例えば特公昭63−11097号公報)。
ックサンド方式を採用する場合、鋳型に対して保持枠が
大き過ぎると充填材の回収量が多くなり、処理装置等の
設備費が嵩むようになる。このため鋳型の種類が多岐に
亘ると、それぞれの鋳型寸法に合わせてそれぞれ適切な
大きさの保持枠を準備し、適宜選択して使用しなければ
ならず、何種類もの保持枠が必要になると共に段取り作
業を煩雑にさせ生産性を低下させるという問題があっ
た。本発明は上記の問題に鑑みて成されたもので、多種
類の上下自硬性鋳型に対し、少ない種類の保持枠で対応
することができると共に鋳型の寸法、個数及び保持枠寸
法の変更に対応して適宜必要量の粒状充填材を供給する
ことができる自硬性鋳型の補強設備を提供することを目
的とする。
めに本発明における自硬性鋳型の補強設備は、鋳型組立
てステ−ションと保持枠被せステ−ションと粒状充填材
供給ステ−ションとの三者間を間歇移動する鋳型定盤
と、前記鋳型組立てステ−ションにおいて、造型された
半割れ自硬性鋳型を間歇移動させる鋳型搬送装置と、前
記鋳型搬送装置上の半割れ自硬性鋳型を移動させて前記
鋳型定盤上に移し替えると共に上下自硬性鋳型を組み立
てる鋳型組立て装置と、前記保持枠被せステ−ションに
おいて前記鋳型定盤上の2種類以上の上下自硬性鋳型を
間隔をおいて包囲する大きさの保持枠を移動させて被せ
る保持枠被せ装置と、前記粒状充填材供給ステ−ション
において前記鋳型定盤と2種類以上の上下自硬性鋳型と
保持枠とで画成する充填材供給空間に臨む複数のシュ−
トを備えた粒状充填材供給装置と、を具備したことを特
徴とする。
ば、乾燥したものであれば、硅砂、ムライト砂、ジルコ
ン砂など鋳型砂として使用されるものがそのまま使用可
能である。また一般的には鋳型と同じ骨材を使用すれば
砂回収系で鋳型砂と粒状充填材を分離する必要が無くな
り、砂管理が容易となる。
基づいて詳しく説明する。図1は鋳型組立てステ−ショ
ン(イ)を示す構成図で、半割れ自硬性鋳型C、Cを係
止具1Aに係止させて間歇移動可能にした鋳型搬送装置
1の右方に水平移動可能な鋳型定盤2が配置されてい
る。また鋳型搬送装置1と鋳型定盤2との間位置上方に
は鋳型組立て装置3が配置されており、該鋳型組立て装
置3は、敷設されたレ−ル4に台車5が移動可能にして
載置され、該台車5の下部に横型シリンダ6、6により
開閉されるクランプア−ム7、7が縦型シリンダ8を介
して昇降可能にして吊設された構成にされている。
に続く保持枠被せステ−ション(ロ)を示す構成図であ
って、前記鋳型定盤2が停止される位置上方にレ−ル1
1が敷設され、該レ−ル11には台車12が移動可能し
て載置されている。該台車12の下部には、横型シリン
ダ13、13により開閉されるクランプア−ム14、1
4により保持枠Fをクランプ着脱させると共に鋳型定盤
2上の2種類以上の上下自硬性鋳型D、Dを包囲して被
せる保持枠被せ装置15が縦型シリンダ16を介して昇
降可能にして吊設されている。
に続く粒状充填材供給ステ−ション(ハ)を示す構成図
であって、粒状充填材としての乾燥砂Sを送り出しする
充填材送り出し装置22の供給口23下部に充填材ホッ
パ24が配置され、該充填材ホッパ24の下部にはシリ
ンダ25により作動されるゲ−ト26を介して複数のシ
ュ−ト27、27が連通されて全体として粒状充填材供
給装置28を構成している。なお前記シュ−ト27、2
7の排出口は鋳型定盤2と2種類以上の上下自硬性鋳型
D、D及び保持枠Fとで画成する充填材供給空間の上方
位置に臨むようにして配設されている。また前記粒状充
填材供給装置28には、図示されない生産管理システム
から鋳型の寸法、個数及び保持枠F寸法のデ−タなどの
情報を受信し、これを基に必要な粒状充填材供給量を演
算する演算装置21が前記充填材送り出し装置22に接
続されて備えられている。
説明する。図1の状態で鋳型組立てステ−ション(イ)
において、台車5が左方に移動して鋳型搬送装置1上の
半割れ自硬性鋳型C、Cを縦型シリンダ8、横型シリン
ダ6、6を作動させてクランプア−ム7、7によりクラ
ンプして吊り上げ、鋳型定盤2上に図2に示すようにし
て順次載置してゆくと共に上下自硬性鋳型D、Dを組み
立てる(図3参照)。このようにして鋳型定盤2上に上
下自硬性鋳型D、Dが組立てられると鋳型定盤2が図示
されない搬送装置により水平移動されて保持枠被せステ
−ション(ロ)の保持枠被せ装置15の下方に位置し図
3の状態になる。このとき保持枠被せ装置15は、鋳型
定盤2上に載置された鋳型の寸法と個数から予め決定さ
れる適切な保持枠Fの寸法デ−タを図示されない生産管
理システムから受信し、これに基づいて適切な保持枠F
を図示されない保持枠保管場所から搬送して来る。
枠Fを図4に示すように鋳型定盤2上に載置して被せ
る。この際保持枠Fは2種類以上の上下自硬性鋳型D、
Dを間隔をおいて包囲するように位置され、該保持枠F
と、鋳型定盤2と、2種類以上の上下自硬性鋳型D、D
と、により充填材供給空間が画成される。その後、該充
填材供給空間を画成する保持枠F、鋳型定盤2及び2種
類以上の上下自硬性鋳型D、Dは図示されない搬送装置
により水平移動されて粒状充填材供給ステ−ション
(ハ)の粒状充填材供給装置28の下方に位置される。
演算装置21が図示されない生産管理システムから鋳型
の寸法、個数及び保持枠F寸法のデ−タなどの情報を受
信し、これを基に必要な乾燥砂Sの供給量を演算した
後、前記充填材送り出し装置22により必要量の乾燥砂
Sが切り出され、充填材ホッパ24に溜められて図5の
状態になる。その後、シリンダ25の作動によりゲ−ト
26が開かれてシュ−ト27、27を介して前記充填材
供給空間に乾燥砂Sが供給充填されて2種類以上の上下
自硬性鋳型D、Dを同時にバックアップする。このため
2種類以上の上下自硬性鋳型D、Dの組み合わせ方を考
えることにより、少ない数の保持枠Fを準備しておくだ
けで適切な大きさの保持枠Fを選択して保持枠被せをす
ることができ、多種類の自硬性鋳型に対して少ない数の
保持枠Fで対応できるメリットがある。
示すように、保持枠Fの上部を蓋部材31で封鎖し、そ
の内部で昇降シリンダ32、32により昇降される圧着
板33に吸引孔34、34を穿ち、この吸引孔34、3
4と図示されない真空源を吸引接続口35を介して連通
させる等して前記充填材供給空間内を吸引減圧させなが
ら乾燥砂Sをシュ−ト27、27を介して吸引充填する
ようにしたり、乾燥砂Sを充填後、前記充填材供給空間
内を吸引減圧するようにすれば砂こぼれ等を発生させず
に充填密度を高くして充填できる。
プ用の粒状充填材として乾燥砂Sを示したが、これに限
定されるものではなく、鋼粒あるいは合金粒などの乾燥
砂S以外の粒状物であってもよい。
法及び個数のデ−タを図示されない生産管理システムか
ら受信するようにしたが、鋳型組立て装置3にセンサ−
を設けて測定する方法や鋳型組立て装置3のクランプス
トロ−クを測定する方法などにより現物の鋳型寸法及び
個数のデ−タを得て、それを受信するようにしてもよ
い。
せ装置15が鋳型定盤2上に載置された鋳型の寸法と個
数から予め決定される適切な保持枠Fの寸法デ−タを図
示されない生産管理システムから受信するようにした
が、前記鋳型組立て装置3にセンサ−を設けて測定する
方法や鋳型組立て装置3のクランプストロ−クを測定す
る方法などにより得た現物の鋳型寸法及び個数のデ−タ
を演算装置21に送信して該演算装置21に適切な保持
枠Fの寸法デ−タを算出させ、それを受信するようにし
てもよい。
て装置3と保持枠被せ装置15をそれぞれ別の装置とし
て示したが、設備のサイクルタイムを満足できるのなら
ば、両者を兼用した一つの装置にしてもよい。
に、鋳型組立てステ−ションと保持枠被せステ−ション
と粒状充填材供給ステ−ションとの三者間を間歇移動す
る鋳型定盤と、前記鋳型組立てステ−ションにおいて、
造型された半割れ自硬性鋳型を間歇移動させる鋳型搬送
装置と、前記鋳型搬送装置上の半割れ自硬性鋳型を移動
させて前記鋳型定盤上に移し替えると共に上下自硬性鋳
型を組み立てる鋳型組立て装置と、前記保持枠被せステ
−ションにおいて前記鋳型定盤上の2種類以上の上下自
硬性鋳型を間隔をおいて包囲する大きさの保持枠を移動
させて被せる保持枠被せ装置と、前記粒状充填材供給ス
テ−ションにおいて前記鋳型定盤と2種類以上の上下自
硬性鋳型と保持枠とで画成する充填材供給空間に臨む複
数のシュ−トを備えた粒状充填材供給装置と、を具備し
たから、多種類の上下自硬性鋳型に対し、少ない種類の
保持枠で対応することができ、段取り作業の簡素化及び
保持枠の保有個数の削減等に優れた効果を奏する。また
演算装置が鋳型の寸法、個数及び保持枠寸法のデ−タな
どを受信し、これを基に必要な粒状充填材供給量を演算
するため、鋳型の寸法、個数及び保持枠寸法の変更に対
応して適宜必要量の粒状充填材を供給することができる
と共に粒状充填材供給量を最少限に抑えることができる
等種々の効果がある。
ある。
の状態を示す設備構成図である。
ある。
態を示す設備構成図である。
図である。
材供給装置の別の実施形態を示す装置構成図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 鋳型組立てステ−ション(イ)と保持枠
被せステ−ション(ロ)と粒状充填材供給ステ−ション
(ハ)との三者間を間歇移動する鋳型定盤2と、前記鋳
型組立てステ−ション(イ)において、造型された半割
れ自硬性鋳型C、Cを間歇移動させる鋳型搬送装置1
と、前記鋳型搬送装置1上の半割れ自硬性鋳型C、Cを
移動させて前記鋳型定盤2上に移し替えると共に上下自
硬性鋳型D、Dを組み立てる鋳型組立て装置3と、前記
保持枠被せステ−ション(ロ)において前記鋳型定盤2
上の2種類以上の上下自硬性鋳型D、Dを間隔をおいて
包囲する大きさの保持枠Fを移動させて被せる保持枠被
せ装置15と、前記粒状充填材供給ステ−ション(ハ)
において前記鋳型定盤2と2種類以上の上下自硬性鋳型
D、Dと保持枠Fとで画成する充填材供給空間に臨む複
数のシュ−ト27、27を備えた粒状充填材供給装置2
8と、を具備したことを特徴とする自硬性鋳型の補強設
備。 - 【請求項2】 前記粒状充填材供給装置28が、前記保
持枠Fの上部を封鎖すると共に前記充填材供給空間と真
空源とを連通させる吸引孔34、34を設けた昇降可能
な圧着板33を具備した蓋部材31を備えたことを特徴
とする請求項1記載の自硬性鋳型の補強設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000207880A JP3473836B2 (ja) | 2000-07-10 | 2000-07-10 | 自硬性鋳型の補強設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002028756A JP2002028756A (ja) | 2002-01-29 |
JP3473836B2 true JP3473836B2 (ja) | 2003-12-08 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3473836B2 (ja) |
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