JP3471627B2 - Vav制御システム - Google Patents

Vav制御システム

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JP3471627B2
JP3471627B2 JP22578698A JP22578698A JP3471627B2 JP 3471627 B2 JP3471627 B2 JP 3471627B2 JP 22578698 A JP22578698 A JP 22578698A JP 22578698 A JP22578698 A JP 22578698A JP 3471627 B2 JP3471627 B2 JP 3471627B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空調機からの送
風を受け第1〜第Nの被制御エリアの負荷状況に応じて
そこへの送風量を各個に制御する第1〜第Nの可変送風
量調整手段を備えたVAV制御システムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、大規模な構築物において、空
調機より送風ダクトを介して各部へ送風を行う場合、各
空調対象部位(被制御エリア)への吹出口毎に可変送風
量調整ユニット(VAVユニット)を設け、このVAV
ユニットからの被制御エリアへの送風量を被制御エリア
の負荷状況に応じて制御するようにしている。
【0003】すなわち、被制御エリア毎に室内温度と設
定温度とを比較し、室内温度を設定温度とするための必
要送風量を求め、この必要送風量を確保すべく各VAV
ユニットのダンパ開度を制御するようにしている。ま
た、各VAVユニットに対する必要送風量を加算するこ
とによってシステム全体の総要求風量を演算し、この総
要求風量を確保するように空調機からの送風量を制御す
るようにしている。また、被制御エリアからの還気の一
部を空調機に戻すと共に、外気を取り入れるようにして
いる。
【0004】図6にこのVAV制御システムの基本構成
を示す。同図において、1は空調機、2−1〜2−3は
VAVユニット、3−1〜3−3は被制御エリア、4は
還風機、5は外気ダンパ、6は排気ダンパ、7は還気ダ
ンパである。空調機1は冷却コイル1−1および送風機
1−2を備えている。このVAV制御システムでは、負
荷が少ない被制御エリアに対してはVAVユニットのダ
ンパ開度の調整によって送風量が減らされるので、空調
機送風動力の削減が可能となる。
【0005】VAVユニットの送風量可変幅は温度制御
の観点から見た場合には0〜100%であることが望ま
しい。しかし、実際には新鮮空気の供給を行う必要があ
り、最大風量の40〜50%に相当する最小風量が予め
設定されている。このため、VAVユニットの制御可能
範囲は、40,50〜100%となる。VAVユニット
に対して設定される最小風量は、理論的な裏付けはな
く、経験的に決められていたり、安全策をみて決められ
たりしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のVAV制御シス
テムでは、VAVユニットの最小風量が最大風量の40
〜50%として固定的に設定されていたので、次のよう
な問題が生じていた。
【0007】〔温度制御上の問題〕図7において、VA
Vユニット2(2−1,2−2,2−3)の最大風量が
800CMH、最小風量が400CMHに固定されてい
るものとする。また、被制御エリア3(3−1,3−
2,3−3)への必要外気量は、人がいる場合は200
CMH、人がいない場合は50CMHとする。また、空
調機1からの送風温度は16.0℃に調整されているも
のとする。
【0008】今、被制御エリア3−1での空調負荷を
1.0Mcal/h、被制御エリア3−2での空調負荷
を2.0Mcal/h、被制御エリア3−3での空調負
荷を0.5Mcal/hとし、現在の負荷状態に応じ、
被制御エリア3−1への必要送風量が400CMH、被
制御エリア3−2への必要送風量が800CMH、被制
御エリア3−3への必要送風量が200CMHとして求
められたとする。この場合、VAVユニット2−1,2
−2については、そのダンパ開度の調整によって実際の
送風量を求められた必要送風量とすることができる。し
かし、VAVユニット2−3については、その最小風量
が400CMHであるので、実際の送風量を必要送風量
とすることはできない。この場合、VAVユニット2−
3については、最小風量である400CMHが実際の送
風量とされる。
【0009】ここで、空調機1からの送風量は被制御エ
リア3−1,3−2,3−3への実際の送風量を加算し
た1600CMHとされ、この送風量に含まれる外気量
を800CMH、還気量を800CMHとすれば、被制
御エリア3に供給される外気量は実際の送風量×空調機
外気量/空調機送風量として求められるので、被制御エ
リア3−1については400×800/1600=20
0CMHとされ、被制御エリア3−2については800
×800/1600=400CMHとされ、被制御エリ
ア3−3については400×800/1600=200
CMHとされる。この場合、被制御エリア3−1の必要
外気量は人がいるので200CMH、被制御エリア3−
2,3−3の必要外気量は人がいないので50CMHで
あり、いずれも必要外気量は確保されている。
【0010】しかし、被制御エリア3−3への実際の送
風量は必要送風量よりも大きいので、冷房が過剰に行わ
れ、室内温度が低くなってしまい、エネルギー損失も大
きい。すなわち、被制御エリア3間で空調負荷に大きな
バラツキがある場合、全ての被制御エリア3の室内温度
を設定温度に保つことができないことがあり、過剰な送
風量を供給することによってエネルギーが無駄に消費さ
れてしまうことがある。
【0011】〔ロードリセット制御上の問題〕図8にお
いて、VAVユニット2(2−1,2−2,2−3)の
最大風量が800CMH、最小風量が400CMHに固
定されているものとする。また、被制御エリア3(3−
1,3−2,3−3)への必要外気量は、人が1人いる
場合は100CMH、人がいない場合は50CMHとす
る。また、空調機1からの送風温度は、ロードリセット
制御により16.0℃から20.0℃に変えられたとす
る。
【0012】なお、ロードリセット制御とは、被制御エ
リア3の1つでもその負荷状況が予め定められるロード
リセット偏差を越える不満足状態に陥った場合、空調機
1からの送風温度を変更して、その負荷状況の不満足状
態を解消するVAV制御システム特有の制御方式であ
る。
【0013】図8では、被制御エリア3−3の室内温度
が低くなり過ぎたことによってロードリセット制御がか
かり、空調機1からの送風温度が16℃から20℃に上
げられた場合を示している。
【0014】今、被制御エリア3−1での空調負荷を
0.75Mcal/h、被制御エリア3−2での空調負
荷を1.0Mcal/h、被制御エリア3−3での空調
負荷を0.5Mcal/hとし、現在の負荷状態に応
じ、被制御エリア3−1への必要送風量が600CM
H、被制御エリア3−2への必要送風量が800CM
H、被制御エリア3−3への必要送風量が400CMH
として求められたとする。この場合、VAVユニット2
−1,2−2,2−3の全てについて、そのダンパ開度
の調整によって実際の送風量を求められた必要送風量と
することができる。
【0015】ここで、空調機1からの送風量は被制御エ
リア3−1,3−2,3−3への実際の送風量を加算し
た1800CMHとされ、この送風量に含まれる外気量
を600CMH、還気量を1200CMHとすれば、被
制御エリア3に供給される外気量は実際の送風量×空調
機外気量/空調機送風量として求められるので、被制御
エリア3−1については600×600/1800=2
00CMHとされ、被制御エリア3−2については80
0×600/1800≒267CMHとされ、被制御エ
リア3−3については400×600/1800≒13
3CMHとされる。
【0016】この場合、被制御エリア3−1の必要外気
量は人が1人いるので100CMH、被制御エリア3−
2,3−3の必要外気量は人がいないので50CMHで
あり、いずれも必要外気量は確保されている。また、被
制御エリア3−1,3−2,3−3の室内温度は、全て
設定温度と合致している。
【0017】しかし、この場合、空調機1からの送風温
度を高くした分、被制御エリア3−1,3−2への実際
の送風量を上げなければならず、空調機1からの送風量
が大きくなり(ファンの搬送動力が大きくなり)、省エ
ネルギー的に不利となる。
【0018】〔CO2 制御上の問題点〕図9において、
VAVユニット2(2−1,2−2,2−3)の最大風
量が800CMH、最小風量が400CMHに固定され
ているものとする。また、被制御エリア3(3−1,3
−2,3−3)への必要外気量は、人がいる場合は20
0CMH、人がいない場合は50CMHとする。また、
空調機1からの送風温度は16.0℃に調整されている
ものとする。
【0019】今、被制御エリア3−1での空調負荷を
1.0Mcal/h、被制御エリア3−2での空調負荷
を2.0Mcal/h、被制御エリア3−3での空調負
荷を0.5Mcal/hとし、現在の負荷状態に応じ、
被制御エリア3−1への必要送風量が400CMH、被
制御エリア3−2への必要送風量が800CMH、被制
御エリア3−3への必要送風量が200CMHとして求
められたとする。この場合、VAVユニット2−1,2
−2については、そのダンパ開度の調整によって実際の
送風量を求められた必要送風量とすることができる。し
かし、VAVユニット2−3については、その最小風量
が400CMHであるので、実際の送風量を必要送風量
とすることはできない。この場合、VAVユニット2−
3については、最小風量である400CMHが実際の送
風量とされる。
【0020】ここで、空調機1からの送風量は被制御エ
リア3−1,3−2,3−3への実際の送風量を加算し
た1600CMHとされ、この送風量に含まれる外気量
を600CMH(被制御エリア3−1,3−2,3−3
の全てに人がいることを想定して、200×3=600
CMHの外気量があればよいとして設定される)、還気
量を1000CMHとすれば、被制御エリア3に供給さ
れる外気量は実際の送風量×空調機外気量/空調機送風
量として求められるので、被制御エリア3−1について
は400×600/1600=150CMHとされ、被
制御エリア3−2については800×600/1600
=300CMHとされ、被制御エリア3−3については
400×600/1600=150CMHとされる。
【0021】この場合、被制御エリア3−1の必要外気
量は人がいるので200CMH、被制御エリア3−2,
3−3の必要外気量は人がいないので50CMHであ
り、被制御エリア3−2,3−3については必要外気量
が確保されているが、被制御エリア3−1については必
要外気量が確保されていない。これにより、被制御エリ
ア3−1では、外気の供給が不足し、CO2 濃度が上昇
する。
【0022】このようなCO2 濃度の上昇に対し、被制
御エリア3−1,3−2,3−3からの還気を合流した
後の還気ダクト内のCO2 濃度を測定し、このCO2
度の測定値に応じて外気ダンパ5の開度を比例制御し、
外気の取り入れ比率を増やすというCO2 制御が試みら
れている。
【0023】しかしながら、このCO2 制御でのCO2
濃度の測定点は被制御エリア3−1,3−2,3−3か
らの還気が合流した点であり、全体としての空気質は把
握できるが、被制御エリア3−1,3−2,3−3毎の
空気質は把握することができない。このため、図9に示
されるような、被制御エリア3−2,3−3でのCO2
発生量が少なく、被制御エリア3−1でのCO2 発生量
が多いような場合、被制御エリア3−1での空気質の悪
化を検知することができず、被制御エリア3−1,3−
2,3−3の全てについてCO2 濃度を補償することが
できない。
【0024】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、被制御エリ
アの必要外気量を確保したうえで省エネルギー制御を実
現することができ、上述した温度制御上の問題やロード
リセット制御上の問題,CO2 制御上の問題を解決する
ことの可能なVAV制御システムをを提供することにあ
る。
【0025】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、第1発明(請求項1に係る発明)は、空調機
からの送風を受け第1〜第Nの被制御エリアの負荷状況
に応じてそこへの送風量を各個に制御する第1〜第Nの
可変送風量調整手段を備えたVAV制御システムにおい
て、第1〜第Nの被制御エリアの空気質の状態に基づい
てこの第1〜第Nの被制御エリアへの必要外気量を求め
る必要外気量演算手段と、第1〜第Nの被制御エリアの
負荷状況に基づいてこの第1〜第Nの被制御エリアへの
必要送風量を求める必要送風量演算手段と、必要外気量
演算手段によって求められた第1〜第Nの被制御エリア
への必要外気量と必要送風量演算手段によって求められ
た第1〜第Nの被制御エリアへの必要送風量とを各個に
比較し何れか大きい方を最適送風量として第1〜第Nの
可変給気量調整手段へ与えるハイセレクト手段と、この
ハイセレクト手段によって第1〜第Nの可変給気量調整
手段へ与えられる最適送風量の総和を空調機送風量とし
て空調機からの送風量を制御する空調機送風量制御手段
と、第1〜第Nの可変給気量調整手段へ与えられる最適
送風量と必要外気量演算手段によって求められた第1〜
第Nの被制御エリアへの必要外気量との比率を各個に求
める外気比率演算手段と、この外気比率演算手段によっ
て求められた比率の中で最も大きな比率を選択し、この
比率を空調機からの送風量とこの送風量に取り入れる外
気量との比率として外気の取り入れ量を制御する外気取
入量制御手段と設けたものである。
【0026】この発明によれば、第1〜第Nの被制御エ
リアの空気質の状態に基づいてこの第1〜第Nの被制御
エリアへの必要外気量が求められ、第1〜第Nの被制御
エリアの負荷状況に基づいてこの第1〜第Nの被制御エ
リアへの必要送風量が求められ、この求められた第1〜
第Nの被制御エリアへの必要外気量と必要送風量とが各
個に比較され、何れか大きい方が最適送風量として第1
〜第Nの可変給気量調整手段へ与えられる一方、この第
1〜第Nの可変給気量調整手段へ与えられる最適送風量
の総和を空調機送風量として空調機からの送風量が制御
されると共に、第1〜第Nの可変給気量調整手段へ与え
られる最適送風量と第1〜第Nの被制御エリアへの必要
外気量との比率が各個に求められ、この求められた比率
の中で最も大きな比率を空調機からの送風量とこの送風
量に取り入れる外気量との比率として外気の取り入れ量
が制御される。
【0027】第2発明(請求項2に係る発明)は、第1
発明において、第1〜第Nの被制御エリアの炭酸ガス濃
度の実測値に基づいてこの第1〜第Nの被制御エリアへ
の必要外気量を求めるようにしたものである。この発明
によれば、第1〜第Nの被制御エリアの炭酸ガス濃度の
実測値に基づいてこの第1〜第Nの被制御エリアへの必
要外気量が求められ、第1〜第Nの被制御エリアの負荷
状況に基づいてこの第1〜第Nの被制御エリアへの必要
送風量が求められ、この求められた第1〜第Nの被制御
エリアへの必要外気量と必要送風量とが各個に比較さ
れ、何れか大きい方が最適送風量として第1〜第Nの可
変給気量調整手段へ与えられる一方、この第1〜第Nの
可変給気量調整手段へ与えられる最適送風量の総和を空
調機送風量として空調機からの送風量が制御されると共
に、第1〜第Nの可変給気量調整手段へ与えられる最適
送風量と第1〜第Nの被制御エリアへの必要外気量との
比率が各個に求められ、この求められた比率の中で最も
大きな比率を空調機からの送風量とこの送風量に取り入
れる外気量との比率として外気の取り入れ量が制御され
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
き詳細に説明する。図1はこの発明の一実施の形態を示
すVAV制御システムの要部を示す図である。同図にお
いて、図6と同一符号は同一或いは同等構成要素を示
し、その説明は省略する。
【0029】この実施の形態では、被制御エリア3−
1,3−2,3−3にCO2 濃度検出器8−1,8−
2,8−3を設け、この濃度検出器8−1,8−2,8
−3によって検出される被制御エリア3−1,3−2,
3−3でのCO2 濃度をVAV風量制御装置9−1,9
−2,9−3へ与えている。
【0030】VAV風量制御装置9−3はCO2 制御演
算部9−31と温度制御演算部9−32とハイセレクト
部9−33とを備えている。VAV風量制御装置9−
1,9−2もVAV風量制御装置9−3と同じ構成とさ
れている。
【0031】VAV風量制御装置9−3において、CO
2 制御演算部9−31は、CO2 濃度検出器8−3から
のCO2 濃度の検出値に基づき、図2に示したCO2
度と必要外気量との関係を示すグラフ(テーブル)から
被制御エリア3−3への必要外気量Q31を求める。図
2に示したグラフは7人収容の部屋の例を示しており、
部屋に人がいない場合には必要外気量は50CMHとさ
れ、部屋に人がいる場合には必要外気量はそのCO2
度値に応じて50CMH〜200CMHとされる。
【0032】なお、図2に示したグラフでは部屋に人が
いる場合の必要外気量の最大値(設計外気量)を200
CMHとしているが、この設計外気量をyとした場合、
人数xと1人当たりの必要外気量aと無人のときの必要
外気量bからy=ax+bとして求めてもよい。
【0033】また、VAV風量制御装置9−3におい
て、温度制御演算部9−32は、被制御エリア3−3に
設けられている温度検出器10−3からの室内温度と設
定温度とを比較し、室内温度を設定温度とするための被
制御エリア3−3への必要送風量Q32を求める。
【0034】また、VAV風量制御装置9−3におい
て、ハイセレクト部9−33は、CO2 制御演算部9−
31で求められた必要外気量Q31と温度制御演算部9
−32で求められた必要送風量Q32とを比較し、何れ
か大きい方を最適風量Q3とする。
【0035】このVAV風量制御装置9−3で求められ
た最適風量Q3はVAVユニット2−3へ与えられる一
方、空調機送風量制御装置11へ送られる。また、VA
V風量制御装置9−3で求められた必要外気量Q31も
空調機送風量制御装置11へ送られる。
【0036】VAV風量制御装置9−1,9−2につい
てもVAV風量制御装置9−3と同様にして被制御エリ
ア3−1,3−2への必要外気量Q11,Q21、必要
送風量Q12,Q22、最適風量Q1,Q2が求めら
れ、最適風量Q1,Q2がVAVユニット2−1,2−
2へ与えられる一方、最適風量Q1,Q2および必要外
気量Q11,Q21が空調機送風量制御装置11へ送ら
れる。
【0037】空調機送風量制御装置11は、VAV風量
制御装置9−1,9−2,9−3からの最適風量Q1,
Q2,Q3の総和を空調機1への送風量(空調機送風
量)Qとして求める合計部11−1と、VAV風量制御
装置9−1からの必要外気量Q11と最適風量Q1との
比率k1を求める外気比率演算部11−21と、VAV
風量制御装置9−2からの必要外気量Q21と最適風量
Q2との比率k2を求める外気比率演算部11−22
と、VAV風量制御装置9−3からの必要外気量Q31
と最適風量Q3との比率k3を求める外気比率演算部1
1−23とを備えている。
【0038】また、空調機送風量制御装置11は、外気
比率演算部11−21〜11−23で求められた比率の
中で最も大きな比率を最大比率kmaxとして選択する
ハイセレクト部11−3と、ハイセレクト部11−3で
選択された最大比率kmaxを空調機送風量Qとこの空
調機送風量Qに取り入れる外気量との比率として取入外
気量Qoutを演算する取入外気量演算部11−4と、
この取入外気量演算部11−4で求められた取入外気量
Qoutが空調機1からの送風量Qに含まれるように外
気ダンパ5,排気ダンパ6および還気ダンパ7の開度を
制御する外気ダンパ出力演算部11−5とを備えてい
る。
【0039】このVAV制御システムでは次のようにし
て温度制御上の問題やロードリセット制御上の問題,C
2 制御上の問題が改善される。
【0040】〔温度制御上の問題の改善〕図3におい
て、VAVユニット2(2−1,2−2,2−3)の最
大風量が800CMHに固定されており、最小風量は固
定されていないものとする。また、空調機1からの送風
温度は16.0℃に調整されているものとする。
【0041】今、被制御エリア3−1での空調負荷を
1.0Mcal/h、被制御エリア3−2での空調負荷
を2.0Mcal/h、被制御エリア3−3での空調負
荷を0.5Mcal/hとし、VAV風量制御装置9−
1,9−2の図示せぬ温度制御演算部9−12,9−2
2およびVAV風量制御装置9−3の温度制御演算部9
−32において、被制御エリア3−1への必要送風量Q
12が400CMH、被制御エリア3−2への必要送風
量Q22が800CMH、被制御エリア3−3への必要
送風量Q32が200CMHとして求められたとする。
また、VAV風量制御装置9−1,9−2の図示せぬC
2 制御演算部9−11,9−21およびVAV風量制
御装置9−3のCO2 制御演算部9−31において、被
制御エリア3−1への必要外気量Q11が200CM
H、被制御エリア3−2への必要外気量Q21が50C
MH、被制御エリア3−3への必要外気量Q31が50
CMHとして求められたとする。
【0042】この場合、VAV風量制御装置9−1,9
−2の図示せぬハイセレクト部9−13,9−23およ
びVAV風量制御装置9−3のハイセレクト部9−33
は、被制御エリア3−1,3−2,3−3への最適風量
Q1,Q2,Q3として、Q1=Q12=400CM
H、Q2=Q22=800CMH、Q3=Q32=20
0CMHとして選択する。この最適風量Q1,Q2,Q
3はVAVユニット2−1,2−2,2−3へ送られ、
これによってVAVユニット2−1,2−2,2−3の
ダンパ開度が制御され、被制御エリア3−1,3−2,
3−3への実際の風量が400CMH,800CMH,
200CMHとされる。VAVユニット2−3では最小
風量が設定されていないので200CMHとすることが
できる。
【0043】一方、VAV風量制御装置9−1,9−
2,9−3で求められた最適風量Q1,Q2,Q3は空
調機送風量制御装置11へ送られ、合計部11−1にお
いて最適風量Q1,Q2,Q3の総和が空調機送風量Q
(Q=400CMH+800CMH+200CMH=1
400CMH)として求められる。この空調機送風量Q
は空調機1へ与えられる。これによって、空調機1から
の実際の送風量は、空調機送風量Q=1400CMHに
調整される。
【0044】また、VAV風量制御装置9−1,9−
2,9−3で求められた必要外気量Q11,Q21,Q
31も空調機送風量制御装置11へ送られれる。空調機
送風量制御装置11では、その外気比率演算部11−2
1,11−22,11−23において、必要外気量Q1
1と最適風量Q1との比率k1(k1=200CMH/
400CMH=1/2)、必要外気量Q21と最適風量
Q2との比率k2(k2=50CMH/800CMH=
1/16)、必要外気量Q31と最適風量Q3との比率
k3(k3=50CMH/200CMH=1/4)を求
める。
【0045】外気比率演算部11−21,11−22,
11−23で求められた比率k1,k2,k3はハイセ
レクト部11−3へ与えられる。ハイセレクト部11−
3は比率k1,k2,k3の中で最も大きな比率を最大
比率kmaxとして選択する。この場合、k1=1/2
を最大比率kmaxとして選択する。この最大比率km
ax=1/2は取入外気量演算部11−4へ与えられ
る。取入外気量演算部11−4は最大比率kmax=1
/2を空調機送風量Qとこの空調機送風量Qに取り入れ
る外気量との比率として取入外気量Qoutを演算す
る。
【0046】この場合、空調機送風量Qが1400CM
Hなので、取入外気量Qoutは700CMHとして求
められる。これにより、外気ダンパ出力演算部11−4
は、取入外気量演算部11−4で求められた取入外気量
Qout=700CMHが空調機1からの送風量Qに含
まれるように、外気ダンパ5,排気ダンパ6および還気
ダンパ7の開度を制御する。
【0047】被制御エリア3に供給される実際の外気量
は実際の送風量×空調機外気量/空調機送風量として求
められるので、被制御エリア3−1については400×
700/1400=200CMHとされ、被制御エリア
3−2については800×700/1400=400C
MHとされ、被制御エリア3−3については200×7
00/1400=100CMHとされる。この場合、被
制御エリア3−1の必要外気量はCO2 濃度検出器8−
1からの検出値から求められるように200CMH、被
制御エリア3−2,3−3の必要外気量はCO2 濃度検
出器8−2,8−3からの検出値から求められるように
50CMHであり、いずれも必要外気量は確保されてい
る。
【0048】ここで、図3と図7とを比較して分かるよ
うに、図7では被制御エリア3−3への実際の送風量が
必要送風量よりも大きかったのに対し、図3では実際の
送風量と必要送風量とが一致しており、適切に冷房が行
われ、冷房が過剰に行われることにより発生するエネル
ギー損失はなくなる。すなわち、被制御エリア3間で空
調負荷に大きなバラツキがあっても、全ての被制御エリ
ア3の室内温度を設定温度に保つことができ、過剰な送
風量を供給することによってエネルギーが無駄に消費さ
れてしまうことがない。
【0049】〔ロードリセット制御上の問題の改善〕図
4において、VAVユニット2(2−1,2−2,2−
3)の最大風量が800CMHに固定されており、最小
風量は固定されていないものとする。また、空調機1か
らの送風温度は16.0℃に調整されているものとす
る。
【0050】今、被制御エリア3−1での空調負荷を
0.75Mcal/h、被制御エリア3−2での空調負
荷を1.0Mcal/h、被制御エリア3−3での空調
負荷を0.5Mcal/hとし、VAV風量制御装置9
−1,9−2の図示せぬ温度制御演算部9−12,9−
22およびVAV風量制御装置9−3の温度制御演算部
9−32において、被制御エリア3−1への必要送風量
Q12が300CMH、被制御エリア3−2への必要送
風量Q22が400CMH、被制御エリア3−3への必
要送風量Q32が200CMHとして求められたとす
る。また、VAV風量制御装置9−1,9−2の図示せ
ぬCO2 制御演算部9−11,9−21およびVAV風
量制御装置9−3のCO2 制御演算部9−31におい
て、被制御エリア3−1への必要外気量Q11が100
CMH、被制御エリア3−2への必要外気量Q21が5
0CMH、被制御エリア3−3への必要外気量Q31が
50CMHとして求められたとする。
【0051】この場合、VAV風量制御装置9−1,9
−2の図示せぬハイセレクト部9−13,9−23およ
びVAV風量制御装置9−3のハイセレクト部9−33
は、被制御エリア3−1,3−2,3−3への最適風量
Q1,Q2,Q3として、必Q1=Q12=300CM
H、Q2=Q22=400CMH、Q3=Q32=20
0CMHとして選択する。この最適風量Q1,Q2,Q
3はVAVユニット2−1,2−2,2−3へ送られ、
これによってVAVユニット2−1,2−2,2−3の
ダンパ開度が制御され、被制御エリア3−1,3−2,
3−3への実際の風量が300CMH,400CMH,
200CMHとされる。VAVユニット2−3では最小
風量が設定されていないので200CMHとすることが
できる。
【0052】一方、VAV風量制御装置9−1,9−
2,9−3で求められた最適風量Q1,Q2,Q3は空
調機送風量制御装置11へ送られ、合計部11−1にお
いて最適風量Q1,Q2,Q3の総和が空調機送風量Q
(Q=300CMH+400CMH+200CMH=9
00CMH)として求められる。この空調機送風量Qは
空調機1へ与えられる。これによって、空調機1からの
実際の送風量は、空調機送風量Q=900CMHに調整
される。
【0053】また、VAV風量制御装置9−1,9−
2,9−3で求められた必要外気量Q11,Q21,Q
31も空調機送風量制御装置11へ送られれる。空調機
送風量制御装置11では、その外気比率演算部11−2
1,11−22,11−23において、必要外気量Q1
1と最適風量Q1との比率k1(k1=100CMH/
300CMH=1/3)、必要外気量Q21と最適風量
Q2との比率k2(k2=50CMH/400CMH=
1/8)、必要外気量Q31と最適風量Q3との比率k
3(k3=50CMH/200CMH=1/4)を求め
る。
【0054】外気比率演算部11−21,11−22,
11−23で求められた比率k1,k2,k3はハイセ
レクト部11−3へ与えられる。ハイセレクト部11−
3は比率k1,k2,k3の中で最も大きな比率を最大
比率kmaxとして選択する。この場合、k1=1/3
を最大比率kmaxとして選択する。この最大比率km
ax=1/3は取入外気量演算部11−4へ与えられ
る。取入外気量演算部11−4は最大比率kmax=1
/3を空調機送風量Qとこの空調機送風量Qに取り入れ
る外気量との比率として取入外気量Qoutを演算す
る。
【0055】この場合、空調機送風量Qが900CMH
なので、取入外気量Qoutは300CMHとして求め
られる。これにより、外気ダンパ出力演算部11−4
は、取入外気量演算部11−4で求められた取入外気量
Qout=300CMHが空調機1からの送風量Qに含
まれるように、外気ダンパ5,排気ダンパ6および還気
ダンパ7の開度を制御する。
【0056】被制御エリア3に供給される実際の外気量
は実際の送風量×空調機外気量/空調機送風量として求
められるので、被制御エリア3−1については300×
300/900=100CMHとされ、被制御エリア3
−2については400×300/900≒133CMH
とされ、被制御エリア3−3については200×300
/900≒66CMHとされる。この場合、被制御エリ
ア3−1の必要外気量はCO2 濃度検出器8−1からの
検出値から求められるように100CMH、被制御エリ
ア3−2,3−3の必要外気量はCO2 濃度検出器8−
2,8−3からの検出値から求められるように50CM
Hであり、いずれも必要外気量は確保されている。
【0057】ここで、図4と図8とを比較して分かるよ
うに、図8では被制御エリア3−3への実際の送風量を
必要送風量と等しくするために空調機1からの送風温度
を高くするロードリセット制御が行われたの対し、図4
では実際の送風量と必要送風量とが一致している。これ
により、ロードリセット制御を行うことなく適切に冷房
が行われ、被制御エリア3−1,3−2,3−3への送
風量が増大することがないので、図8と比較すると同一
の環境を保ちながら、空調機1からの送風量を半減で
き、ファンの搬送動力を軽減し、省エネルギー的に有利
となる。
【0058】〔CO2 制御上の問題の改善〕図5におい
て、VAVユニット2(2−1,2−2,2−3)の最
大風量が800CMHに固定されており、最小風量は固
定されていないものとする。また、空調機1からの送風
温度は16.0℃に調整されているものとする。
【0059】今、被制御エリア3−1での空調負荷を
1.0Mcal/h、被制御エリア3−2での空調負荷
を2.0Mcal/h、被制御エリア3−3での空調負
荷を0.5Mcal/hとし、VAV風量制御装置9−
1,9−2の図示せぬ温度制御演算部9−12,9−2
2およびVAV風量制御装置9−3の温度制御演算部9
−32において、被制御エリア3−1への必要送風量Q
12が400CMH、被制御エリア3−2への必要送風
量Q22が800CMH、被制御エリア3−3への必要
送風量Q32が200CMHとして求められたとする。
また、VAV風量制御装置9−1,9−2の図示せぬC
2 制御演算部9−11,9−21およびVAV風量制
御装置9−3のCO2 制御演算部9−31において、被
制御エリア3−1への必要外気量Q11が200CM
H、被制御エリア3−2への必要外気量Q21が50C
MH、被制御エリア3−3への必要外気量Q31が50
CMHとして求められたとする。
【0060】この場合、VAV風量制御装置9−1,9
−2の図示せぬハイセレクト部9−13,9−23およ
びVAV風量制御装置9−3のハイセレクト部9−33
は、被制御エリア3−1,3−2,3−3への最適風量
Q1,Q2,Q3として、Q1=Q12=400CM
H、Q2=Q22=800CMH、Q3=Q32=20
0CMHとして選択する。この最適風量Q1,Q2,Q
3はVAVユニット2−1,2−2,2−3へ送られ、
これによってVAVユニット2−1,2−2,2−3の
ダンパ開度が制御され、被制御エリア3−1,3−2,
3−3への実際の風量が400CMH,800CMH,
200CMHとされる。VAVユニット2−3では最小
風量が設定されていないので200CMHとすることが
できる。
【0061】一方、VAV風量制御装置9−1,9−
2,9−3で求められた最適風量Q1,Q2,Q3は空
調機送風量制御装置11へ送られ、合計部11−1にお
いて最適風量Q1,Q2,Q3の総和が空調機送風量Q
(Q=400CMH+800CMH+200CMH=1
400CMH)として求められる。この空調機送風量Q
は空調機1へ与えられる。これによって、空調機1から
の実際の送風量は、空調機送風量Q=1400CMHに
調整される。
【0062】また、VAV風量制御装置9−1,9−
2,9−3で求められた必要外気量Q11,Q21,Q
31も空調機送風量制御装置11へ送られれる。空調機
送風量制御装置11では、その外気比率演算部11−2
1,11−22,11−23において、必要外気量Q1
1と最適風量Q1との比率k1(k1=200CMH/
400CMH=1/2)、必要外気量Q21と最適風量
Q2との比率k2(k2=50CMH/800CMH=
1/16)、必要外気量Q31と最適風量Q3との比率
k3(k3=50CMH/200CMH=1/4)を求
める。
【0063】外気比率演算部11−21,11−22,
11−23で求められた比率k1,k2,k3はハイセ
レクト部11−3へ与えられる。ハイセレクト部11−
3は比率k1,k2,k3の中で最も大きな比率を最大
比率kmaxとして選択する。この場合、k1=1/2
を最大比率kmaxとして選択する。この最大比率km
ax=1/2は取入外気量演算部11−4へ与えられ
る。取入外気量演算部11−4は最大比率kmax=1
/2を空調機送風量Qとこの空調機送風量Qに取り入れ
る外気量との比率として取入外気量Qoutを演算す
る。
【0064】この場合、空調機送風量Qが1400CM
Hなので、取入外気量Qoutは700CMHとして求
められる。これにより、外気ダンパ出力演算部11−4
は、取入外気量演算部11−4で求められた取入外気量
Qout=700CMHが空調機1からの送風量Qに含
まれるように、外気ダンパ5,排気ダンパ6および還気
ダンパ7の開度を制御する。
【0065】被制御エリア3に供給される実際の外気量
は実際の送風量×空調機外気量/空調機送風量として求
められるので、被制御エリア3−1については400×
700/1400=200CMHとされ、被制御エリア
3−2については800×700/1400=400C
MHとされ、被制御エリア3−3については200×7
00/1400=100CMHとされる。この場合、被
制御エリア3−1の必要外気量はCO2 濃度検出器8−
1からの検出値から求められるように200CMH、被
制御エリア3−2,3−3の必要外気量はCO2 濃度検
出器8−2,8−3からの検出値から求められるように
50CMHであり、いずれも必要外気量は確保されてい
る。
【0066】ここで、図5と図9とを比較して分かるよ
うに、図9では被制御エリア3−1への実際の外気量が
必要外気量よりも小さかったのに対し、図5では実際の
外気量と必要外気量とが一致しており、被制御エリア3
−1での外気の不足が生じず、被制御エリア3−1,3
−2,3−3の全てについて必要外気量が確保される。
【0067】また、この実施の形態では、被制御エリア
3−1,3−2,3−3のそれぞれについてCO2 濃度
を測定しているので、被制御エリア3−1,3−2,3
−3毎の空気質を把握することができる。これにより、
図5に示されるような、被制御エリア3−2,3−3で
のCO2 発生量が少なく、被制御エリア3−1でのCO
2 発生量が多いような場合であっても、確実に被制御エ
リア3−1での空気質の悪化を検知することができ、被
制御エリア3−1,3−2,3−3の全てについてCO
2 濃度を補償することができる。
【0068】なお、この実施の形態では、被制御エリア
3−1,3−2,3−3にCO2 濃度検出器8−1,8
−2,8−3を設けたが、CO2 濃度検出器に代えて空
気中の粉塵量等を検出する粉塵センサや空気中のCOの
濃度を検出するCOセンサなどを用いるようにしてもよ
い。粉塵センサには、その測定原理として、ディジタル
粉塵計(光学的)、テープエアサンプラー(光学的)、
ハイボリウムサンプラー(ろ過式)、ローボリウムサン
プラー(ろ過式)等がある。また、COセンサには、そ
の測定原理として非分散赤外法(NDIR)やガスクロ
法(FID)がある。
【0069】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば、第1発明では、第1〜第Nの被制御エリ
アの空気質の状態に基づいてこの第1〜第Nの被制御エ
リアへの必要外気量が求められ、第1〜第Nの被制御エ
リアの負荷状況に基づいてこの第1〜第Nの被制御エリ
アへの必要送風量が求められ、この求められた第1〜第
Nの被制御エリアへの必要外気量と必要送風量とが各個
に比較され、何れか大きい方が最適送風量として第1〜
第Nの可変給気量調整手段へ与えられる一方、この第1
〜第Nの可変給気量調整手段へ与えられる最適送風量の
総和を空調機送風量として空調機からの送風量が制御さ
れると共に、第1〜第Nの可変給気量調整手段へ与えら
れる最適送風量と第1〜第Nの被制御エリアへの必要外
気量との比率が各個に求められ、この求められた比率の
中で最も大きな比率を空調機からの送風量とこの送風量
に取り入れる外気量との比率として外気の取り入れ量が
制御されるものとなり、被制御エリアの必要外気量を確
保したうえで省エネルギー制御を実現することができ、
温度制御上の問題やロードリセット制御上の問題,CO
2 制御上の問題を解決することが可能となる。第2発明
では、第1発明において、第1〜第Nの被制御エリアの
炭酸ガス濃度の実測値に基づいてこの第1〜第Nの被制
御エリアへの必要外気量を求めるようにしたので、第1
発明の効果に加えて、炭酸ガス濃度の実測値より被制御
エリアに存在する人数の多少を判断し、その人数に応じ
た必要外気量を求めるようにすることが可能となり、合
理的に必要外気量の設定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態を示すVAV制御シス
テムの要部を示す図である。
【図2】 CO2 濃度の検出値から必要外気量を求める
際に用いるグラフ(テーブル)を示す図である。
【図3】 図1のシステムにおける温度制御上の問題の
改善を説明する図である。
【図4】 このシステムにおけるロードリセット制御上
の問題の改善を説明する図である。
【図5】 このシステムにおけるCO2 制御上の問題の
改善を説明する図である。
【図6】 VAV制御システムの基本構成を例示する図
である。
【図7】 従来のシステムにおける温度制御上の問題を
説明する図である。
【図8】 従来のシステムにおけるロードリセット制御
上の問題を説明する図である。
【図9】 従来のシステムにおけるCO2 制御上の問題
を説明する図である。
【符号の説明】
1…空調機、1−1…冷却コイル、2(2−1,2−
2,2−3)…VAVユニット、3(3−1,3−2,
3−3)…被制御エリア、4…還風機、5…外気ダン
パ、6…排気ダンパ、7…還気ダンパ、8(8−1,8
−2,8−3)…CO2 濃度検出器、9(9−1,9−
2,9−3)…VAV制御装置、10(10−1,10
−2,10−3)…温度検出器、11(11−1,11
−2,11−3)…空調機送風量制御装置、9−31…
CO2 制御演算部、9−32…温度制御演算部、9−3
3…ハイセレクト部、11−1…合計部、11−2(1
1−21,11−22,11−23)…外気比率演算
部、11−3…ハイセレクト部、11−4…取入外気量
演算部、11−5…外気ダンパ出力演算部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−64853(JP,A) 特開 平6−109313(JP,A) 特開 平5−164381(JP,A) 特開 平5−93529(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 11/04 F24F 11/02 102

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調機からの送風を受け第1〜第Nの被
    制御エリアの負荷状況に応じてそこへの送風量を各個に
    制御する第1〜第Nの可変送風量調整手段を備えたVA
    V制御システムにおいて、 前記第1〜第Nの被制御エリアの空気質の状態に基づい
    てこの第1〜第Nの被制御エリアへの必要外気量を求め
    る必要外気量演算手段と、 前記第1〜第Nの被制御エリアの負荷状況に基づいてこ
    の第1〜第Nの被制御エリアへの必要送風量を求める必
    要送風量演算手段と、 前記必要外気量演算手段によって求められた前記第1〜
    第Nの被制御エリアへの必要外気量と前記必要送風量演
    算手段によって求められた前記第1〜第Nの被制御エリ
    アへの必要送風量とを各個に比較し何れか大きい方を最
    適送風量として前記第1〜第Nの可変給気量調整手段へ
    与えるハイセレクト手段と、 このハイセレクト手段によって前記第1〜第Nの可変給
    気量調整手段へ与えられる最適送風量の総和を空調機送
    風量として前記空調機からの送風量を制御する空調機送
    風量制御手段と、 前記第1〜第Nの可変給気量調整手段へ与えられる最適
    送風量と前記必要外気量演算手段によって求められた前
    記第1〜第Nの被制御エリアへの必要外気量との比率を
    各個に求める外気比率演算手段と、 この外気比率演算手段によって求められた比率の中で最
    も大きな比率を選択し、この比率を前記空調機からの送
    風量とこの送風量に取り入れる外気量との比率として外
    気の取り入れ量を制御する外気取入量制御手段とを備え
    たことを特徴とするVAV制御システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記必要外気量演算
    手段は、前記第1〜第Nの被制御エリアの炭酸ガス濃度
    の実測値に基づいてこの第1〜第Nの被制御エリアへの
    必要外気量を求めることを特徴とするVAV制御システ
    ム。
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