JP3471061B2 - 衝撃吸収式ステアリング装置 - Google Patents
衝撃吸収式ステアリング装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、ステアリングホイー
ルに加わった軸方向への衝撃を、可及的に吸収可能な衝
撃吸収式ステアリング装置に関する。
ルに加わった軸方向への衝撃を、可及的に吸収可能な衝
撃吸収式ステアリング装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、車両の衝突等にて運転者がステア
リングホイールに激突した場合に、運転者に加わる衝撃
を可及的に緩和して、運転者に与えるダメージを低減す
ることができる衝撃吸収式ステアリング装置が提供され
ている。この種のステアリング装置として、 ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリ
ングコラムを、アッパーブラケットとロアーブラケット
とによって車体側に固定し、衝撃作用時にアッパーブラ
ケットを破壊するとともに、ロアーブラケットに一体形
成された、ステアリングコラムと平行に延びる板金部材
を、そのアッパーブラケット側を回動先端側として水平
軸回りに回動変形させて、回動起点部の変形抵抗によっ
て衝撃を吸収するもの（例えば実開昭５３−１５６２２
９号公報参照）。 上記ステアリングコラムを、Ｕ字型に屈曲された板金
部材を介して車体側に固定し、衝撃作用時のステアリン
グコラムの斜め下方への移動に伴って、上記板金部材の
屈曲位置を連続的に移行させ、その変形抵抗によって衝
撃を吸収するもの（例えば実開昭５５−１０１６５５号
公報参照）が代表的なものとして知られている。
リングホイールに激突した場合に、運転者に加わる衝撃
を可及的に緩和して、運転者に与えるダメージを低減す
ることができる衝撃吸収式ステアリング装置が提供され
ている。この種のステアリング装置として、 ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリ
ングコラムを、アッパーブラケットとロアーブラケット
とによって車体側に固定し、衝撃作用時にアッパーブラ
ケットを破壊するとともに、ロアーブラケットに一体形
成された、ステアリングコラムと平行に延びる板金部材
を、そのアッパーブラケット側を回動先端側として水平
軸回りに回動変形させて、回動起点部の変形抵抗によっ
て衝撃を吸収するもの（例えば実開昭５３−１５６２２
９号公報参照）。 上記ステアリングコラムを、Ｕ字型に屈曲された板金
部材を介して車体側に固定し、衝撃作用時のステアリン
グコラムの斜め下方への移動に伴って、上記板金部材の
屈曲位置を連続的に移行させ、その変形抵抗によって衝
撃を吸収するもの（例えば実開昭５５−１０１６５５号
公報参照）が代表的なものとして知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記の衝撃吸収式ス
テアリング装置によれば、衝撃が付加された初期におい
ては、つまり、ステアリングコラムの移動量が少ないう
ちは、ステアリングコラムと板金部材との交差角が小さ
いので、所望の変形抵抗を発揮することができるが、ス
テアリングコラムの移動が進むに連れて、ステアリング
コラムと板金部材との交差角が大きくなるので、回動起
点部が容易に変形されてしまうことになる。このため、
ステアリングコラムの移動途中から所望の衝撃吸収効果
が得られなくなるという問題があった。
テアリング装置によれば、衝撃が付加された初期におい
ては、つまり、ステアリングコラムの移動量が少ないう
ちは、ステアリングコラムと板金部材との交差角が小さ
いので、所望の変形抵抗を発揮することができるが、ス
テアリングコラムの移動が進むに連れて、ステアリング
コラムと板金部材との交差角が大きくなるので、回動起
点部が容易に変形されてしまうことになる。このため、
ステアリングコラムの移動途中から所望の衝撃吸収効果
が得られなくなるという問題があった。
【０００４】また、上記の衝撃吸収式ステアリング装
置によれば、衝撃荷重がステアリングコラムの軸線と平
行に作用する場合には、板金部材の変形抵抗によって効
果的に衝撃を吸収することができるが、衝撃荷重がステ
アリングコラムの軸線に対して斜めに作用した場合に
は、板金部材が直線的に伸びてしまうことから、衝撃吸
収効果を充分に発揮し得ないという問題があった。
置によれば、衝撃荷重がステアリングコラムの軸線と平
行に作用する場合には、板金部材の変形抵抗によって効
果的に衝撃を吸収することができるが、衝撃荷重がステ
アリングコラムの軸線に対して斜めに作用した場合に
は、板金部材が直線的に伸びてしまうことから、衝撃吸
収効果を充分に発揮し得ないという問題があった。
【０００５】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
ものであり、常に安定した衝撃吸収効果を発揮すること
ができる衝撃吸収式ステアリング装置を提供することを
目的とする。
ものであり、常に安定した衝撃吸収効果を発揮すること
ができる衝撃吸収式ステアリング装置を提供することを
目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の、請求項１に係る衝撃吸収式ステアリング装置は、ス
テアリングホイールが連結されたステアリングシャフト
と、ステアリングシャフトを回転自在に支持するステア
リングコラムと、ステアリングコラムを車体側に固定
し、衝撃作用時にステアリングコラムの斜め下方への移
動を許容するロアーブラケットと、衝撃作用時のステア
リングコラムの移動に伴って変形し、その変形抵抗によ
って衝撃を吸収する板金部材とを備える衝撃吸収式ステ
アリング装置において、上記板金部材は上記ロアーブラ
ケットに設けられ、上記板金部材が、車体に固定される
一対の第１の固定部、ステアリングコラムに固定される
第２の固定部、および各第１の固定部と第２の固定部と
の間をそれぞれ接続する一対の伸長部を一体に有してＶ
字状をなし、 第１および第２の固定部はステアリングコ
ラムの長手方向と直交する方向に並んで配置され、 各伸
長部は、その一側縁から他側縁に向かってステアリング
コラムの長手方向に沿って延びる第１の切欠と、その他
側縁から一側縁に向かってステアリングコラムの長手方
向に沿って延びる第２の切欠とを交互に形成することで
一条に蛇行し、衝撃作用時に各切欠を拡開するように塑
性変形して全長が伸長することで衝撃を吸収することを
特徴とするものである。
の、請求項１に係る衝撃吸収式ステアリング装置は、ス
テアリングホイールが連結されたステアリングシャフト
と、ステアリングシャフトを回転自在に支持するステア
リングコラムと、ステアリングコラムを車体側に固定
し、衝撃作用時にステアリングコラムの斜め下方への移
動を許容するロアーブラケットと、衝撃作用時のステア
リングコラムの移動に伴って変形し、その変形抵抗によ
って衝撃を吸収する板金部材とを備える衝撃吸収式ステ
アリング装置において、上記板金部材は上記ロアーブラ
ケットに設けられ、上記板金部材が、車体に固定される
一対の第１の固定部、ステアリングコラムに固定される
第２の固定部、および各第１の固定部と第２の固定部と
の間をそれぞれ接続する一対の伸長部を一体に有してＶ
字状をなし、 第１および第２の固定部はステアリングコ
ラムの長手方向と直交する方向に並んで配置され、 各伸
長部は、その一側縁から他側縁に向かってステアリング
コラムの長手方向に沿って延びる第１の切欠と、その他
側縁から一側縁に向かってステアリングコラムの長手方
向に沿って延びる第２の切欠とを交互に形成することで
一条に蛇行し、衝撃作用時に各切欠を拡開するように塑
性変形して全長が伸長することで衝撃を吸収することを
特徴とするものである。
【０００７】請求項２に係る衝撃吸収式ステアリング装
置は、ステアリングホイールが連結されたステアリング
シャフトと、ステアリングシャフトを回転自在に支持す
るステアリングコラムと、ステアリングコラムを車体側
に固定し、衝撃作用時にステアリングコラムの斜め下方
への移動を許容するロアーブラケットと、衝撃作用時の
ステアリングコラムの移動に伴って変形し、その変形抵
抗によって衝撃を吸収する板金部材とを備える衝撃吸収
式ステアリング装置において、上記板金部材は上記ロア
ーブラケットに設けられ、上記板金部材をステアリング
コラムの軸方向に沿ってステアリングホイール方向に延
びる帯状体で構成し、この板金部材を、下方側の端部を
ステアリングコラムに固定すると共に上方側の端部をス
テアリングコラムに溶接した状態で、ステアリングコラ
ムの軸方向に沿って配置しているとともに、下方側の所
定部を、車体側に固定された一対の扱き部材で挟み込ん
だ状態で、各扱き部材に巻き懸けて屈曲させてあり、衝
撃作用時に板金部材がステアリングコラムに同行移動し
て一対の扱き部材によって扱かれながら衝撃を吸収する
ことを特徴とするものである。
置は、ステアリングホイールが連結されたステアリング
シャフトと、ステアリングシャフトを回転自在に支持す
るステアリングコラムと、ステアリングコラムを車体側
に固定し、衝撃作用時にステアリングコラムの斜め下方
への移動を許容するロアーブラケットと、衝撃作用時の
ステアリングコラムの移動に伴って変形し、その変形抵
抗によって衝撃を吸収する板金部材とを備える衝撃吸収
式ステアリング装置において、上記板金部材は上記ロア
ーブラケットに設けられ、上記板金部材をステアリング
コラムの軸方向に沿ってステアリングホイール方向に延
びる帯状体で構成し、この板金部材を、下方側の端部を
ステアリングコラムに固定すると共に上方側の端部をス
テアリングコラムに溶接した状態で、ステアリングコラ
ムの軸方向に沿って配置しているとともに、下方側の所
定部を、車体側に固定された一対の扱き部材で挟み込ん
だ状態で、各扱き部材に巻き懸けて屈曲させてあり、衝
撃作用時に板金部材がステアリングコラムに同行移動し
て一対の扱き部材によって扱かれながら衝撃を吸収する
ことを特徴とするものである。
【０００８】請求項３に係る衝撃吸収式ステアリング装
置は、ステアリングホイールが連結されたステアリング
シャフトと、ステアリングシャフトを回転自在に支持す
るステアリングコラムと、ステアリングコラムを車体側
に固定し、衝撃作用時にステアリングコラムの斜め下方
への移動を許容するロアーブラケットと、衝撃作用時の
ステアリングコラムの移動に伴って変形し、その変形抵
抗によって衝撃を吸収する板金部材とを備える衝撃吸収
式ステアリング装置において、上記板金部材は上記ロア
ーブラケットに設けられ、上記板金部材が、車体側に固
定される固定部と、この固定部からＵ字状に屈曲された
状態で、ステアリングコラムの軸方向に沿ってステアリ
ングホイール方向に延びる帯状部を備えると共に、この
帯状部の先端部がステアリングコラムに溶接され、上記
帯状部のＵ字状に屈曲された部分を、ステアリングコラ
ムに固定されたピンに巻き懸けており、 衝撃作用時にピ
ンによって板金部材の帯状部の屈曲位置を連続的に移行
させ、その屈曲に伴う変形抵抗により衝撃を吸収するこ
とを特徴とするものである。
置は、ステアリングホイールが連結されたステアリング
シャフトと、ステアリングシャフトを回転自在に支持す
るステアリングコラムと、ステアリングコラムを車体側
に固定し、衝撃作用時にステアリングコラムの斜め下方
への移動を許容するロアーブラケットと、衝撃作用時の
ステアリングコラムの移動に伴って変形し、その変形抵
抗によって衝撃を吸収する板金部材とを備える衝撃吸収
式ステアリング装置において、上記板金部材は上記ロア
ーブラケットに設けられ、上記板金部材が、車体側に固
定される固定部と、この固定部からＵ字状に屈曲された
状態で、ステアリングコラムの軸方向に沿ってステアリ
ングホイール方向に延びる帯状部を備えると共に、この
帯状部の先端部がステアリングコラムに溶接され、上記
帯状部のＵ字状に屈曲された部分を、ステアリングコラ
ムに固定されたピンに巻き懸けており、 衝撃作用時にピ
ンによって板金部材の帯状部の屈曲位置を連続的に移行
させ、その屈曲に伴う変形抵抗により衝撃を吸収するこ
とを特徴とするものである。
【０００９】
【作用】請求項１に係る衝撃吸収式ステアリング装置に
よれば、衝撃作用時のステアリングコラムの移動に伴っ
て、ロアーブラケットに設けられた板金部材の襞状の伸
長部を伸長させて、その伸長に伴う変形抵抗によって衝
撃を吸収することができる。請求項２に係る衝撃吸収式
ステアリング装置によれば、衝撃が作用してステアリン
グコラムが斜め下方ヘ移動すると、ロアーブラケットに
設けられた板金部材がステアリングコラムと同行移動し
て、その途中部が上記一対の扱き部材の相互間を通過し
ながら順次屈曲され、この屈曲に伴う変形抵抗によって
衝撃を吸収することができる。
よれば、衝撃作用時のステアリングコラムの移動に伴っ
て、ロアーブラケットに設けられた板金部材の襞状の伸
長部を伸長させて、その伸長に伴う変形抵抗によって衝
撃を吸収することができる。請求項２に係る衝撃吸収式
ステアリング装置によれば、衝撃が作用してステアリン
グコラムが斜め下方ヘ移動すると、ロアーブラケットに
設けられた板金部材がステアリングコラムと同行移動し
て、その途中部が上記一対の扱き部材の相互間を通過し
ながら順次屈曲され、この屈曲に伴う変形抵抗によって
衝撃を吸収することができる。
【００１０】請求項３に係る衝撃吸収式ステアリング装
置によれば、衝撃が作用してステアリングコラムが斜め
下方ヘ移動すると、ピンがステアリングコラムと同行移
動して、ロアーブラケットに設けられた板金部材の屈曲
位置が連続的に移行し、その変形抵抗によって衝撃を吸
収することができる。
置によれば、衝撃が作用してステアリングコラムが斜め
下方ヘ移動すると、ピンがステアリングコラムと同行移
動して、ロアーブラケットに設けられた板金部材の屈曲
位置が連続的に移行し、その変形抵抗によって衝撃を吸
収することができる。
【００１１】
【実施例】以下、この発明の実施例について添付図面を
参照しながら詳述する。図２は、この発明の衝撃吸収式
ステアリング装置の一実施例を示す側面図である。この
ステアリング装置は、上端部にステアリングホイールＨ
が連結されたステアリングシャフト１を、ステアリング
コラム２によって回転自在に支持し、このステアリング
コラム２を、アッパーブラケット３とロアーブラケット
４とによって車体側であるダッシュパネル５に取付け、
上記ロアーブラケット４の部分に、衝撃吸収用の板金部
材６（図１参照）を組み込んでいるものである。
参照しながら詳述する。図２は、この発明の衝撃吸収式
ステアリング装置の一実施例を示す側面図である。この
ステアリング装置は、上端部にステアリングホイールＨ
が連結されたステアリングシャフト１を、ステアリング
コラム２によって回転自在に支持し、このステアリング
コラム２を、アッパーブラケット３とロアーブラケット
４とによって車体側であるダッシュパネル５に取付け、
上記ロアーブラケット４の部分に、衝撃吸収用の板金部
材６（図１参照）を組み込んでいるものである。
【００１２】上記アッパーブラケット３は、図４に詳細
を示すように、ステアリングコラム２の外周所定部を包
囲するＵ字型の保持部３１と、保持部３１の上端から側
方へ伸びる一対の鍔部３２とを備えている。上記各鍔部
３２には、ステアリングコラム２の軸線方向に延びる切
欠部３３が形成されており、この切欠部３３の周囲には
穿孔部３４が形成されている。そして、各鍔部３２に
は、切欠部３３を挟み込むように一対の接続金具３５が
添設されている。
を示すように、ステアリングコラム２の外周所定部を包
囲するＵ字型の保持部３１と、保持部３１の上端から側
方へ伸びる一対の鍔部３２とを備えている。上記各鍔部
３２には、ステアリングコラム２の軸線方向に延びる切
欠部３３が形成されており、この切欠部３３の周囲には
穿孔部３４が形成されている。そして、各鍔部３２に
は、切欠部３３を挟み込むように一対の接続金具３５が
添設されている。
【００１３】上記接続金具３５には、鍔部３２の切欠部
３３に対向する長孔３５ａ、及び穿孔部３４と連通する
小孔３５ｂが形成されており、接続金具３５は、上記穿
孔部３４及び小孔３５ｂに充填されたピン状の樹脂３６
によって、鍔部３２に保持されているとともに、切欠部
３３及び接続金具３５の長孔３５ａを挿通するボルト３
７によって共締めされており、ステアリングコラム２に
衝撃が作用した場合に、上記穿孔部３４及び小孔３５ｂ
に充填された樹脂３６を破断させて、アッパーブラケッ
ト３をダッシュパネル５から解放できるようになってい
る。
３３に対向する長孔３５ａ、及び穿孔部３４と連通する
小孔３５ｂが形成されており、接続金具３５は、上記穿
孔部３４及び小孔３５ｂに充填されたピン状の樹脂３６
によって、鍔部３２に保持されているとともに、切欠部
３３及び接続金具３５の長孔３５ａを挿通するボルト３
７によって共締めされており、ステアリングコラム２に
衝撃が作用した場合に、上記穿孔部３４及び小孔３５ｂ
に充填された樹脂３６を破断させて、アッパーブラケッ
ト３をダッシュパネル５から解放できるようになってい
る。
【００１４】ロアーブラケット４は、図１及び図３に詳
細を示すように、ダッシュパネル５に取付られる一対の
Ｌ字型断面の主ブラケット４１と、ステアリングコラム
２に溶接等にて固着された溝型の副ブラケット４２とを
備えており、これら主ブラケット４１と副ブラケット４
２とは、それぞれの起立部４１ｂ，４２ｂに形成された
貫通孔４１ａ，４２ａを挿通するかしめピン４３によっ
て連結されている。また、上記副ブラケット４２の貫通
孔４２ａは、アッパーブラケット３と対向する側が開放
されており、衝撃作用時において上記かしめピン４３を
当該貫通孔４２ａから分離させて、ステアリングコラム
２が斜め下方へ移動するのを許容できるようになってい
る。ただし、上記貫通孔４２ａは、平常時におけるかし
めピン４３の上記分離を阻止すべく、当該ピン４３の外
周の半分以上を包囲している。さらに、上記主ブラケッ
ト４１の鍔部４１ｃには、当該主ブラケット４１をダッ
シュパネル５に取付けるためのボルトを挿通する長穴４
１ｄが形成されている。
細を示すように、ダッシュパネル５に取付られる一対の
Ｌ字型断面の主ブラケット４１と、ステアリングコラム
２に溶接等にて固着された溝型の副ブラケット４２とを
備えており、これら主ブラケット４１と副ブラケット４
２とは、それぞれの起立部４１ｂ，４２ｂに形成された
貫通孔４１ａ，４２ａを挿通するかしめピン４３によっ
て連結されている。また、上記副ブラケット４２の貫通
孔４２ａは、アッパーブラケット３と対向する側が開放
されており、衝撃作用時において上記かしめピン４３を
当該貫通孔４２ａから分離させて、ステアリングコラム
２が斜め下方へ移動するのを許容できるようになってい
る。ただし、上記貫通孔４２ａは、平常時におけるかし
めピン４３の上記分離を阻止すべく、当該ピン４３の外
周の半分以上を包囲している。さらに、上記主ブラケッ
ト４１の鍔部４１ｃには、当該主ブラケット４１をダッ
シュパネル５に取付けるためのボルトを挿通する長穴４
１ｄが形成されている。
【００１５】板金部材６は、ダッシュパネル５に固定さ
れる第１の固定部６１と、ステアリングコラム２に固定
される第２の固定部６２との間に、伸長部６３を一体形
成したものである。上記第１の固定部６１は、主ブラケ
ット４１の鍔部４１ｃとダッシュパネル５との間で挟み
込まれた状態で、当該ダッシュパネル５にボルト止めさ
れており、その中央部にはボルト挿通用の長穴６１ａが
形成されている。また、第２の固定部６２は、副ブラケ
ット４２の底部４２ｃに溶接されることにより、ステア
リングコラム２に固着されている。
れる第１の固定部６１と、ステアリングコラム２に固定
される第２の固定部６２との間に、伸長部６３を一体形
成したものである。上記第１の固定部６１は、主ブラケ
ット４１の鍔部４１ｃとダッシュパネル５との間で挟み
込まれた状態で、当該ダッシュパネル５にボルト止めさ
れており、その中央部にはボルト挿通用の長穴６１ａが
形成されている。また、第２の固定部６２は、副ブラケ
ット４２の底部４２ｃに溶接されることにより、ステア
リングコラム２に固着されている。
【００１６】上記伸長部６３は、一側縁６３ｂから他側
縁６３ｃに向かって延びる第１の切欠６３ｄと、上記他
側縁６３ｃから一側縁６３ｂに向かって延びる第２の切
欠６３ｅとを交互に形成した襞状のものであり、上記第
２の固定部６２を含めた全体形状は、ほぼＶ字型になる
ように形成されている。この伸長部６３は、ステアリン
グコラム２の斜め下方への移動に伴って、各切欠６３
ｄ，６３ｅが拡開するように塑性変形して全長が伸長す
る。
縁６３ｃに向かって延びる第１の切欠６３ｄと、上記他
側縁６３ｃから一側縁６３ｂに向かって延びる第２の切
欠６３ｅとを交互に形成した襞状のものであり、上記第
２の固定部６２を含めた全体形状は、ほぼＶ字型になる
ように形成されている。この伸長部６３は、ステアリン
グコラム２の斜め下方への移動に伴って、各切欠６３
ｄ，６３ｅが拡開するように塑性変形して全長が伸長す
る。
【００１７】以上の構成であれば、衝突時の衝撃によっ
てステアリングコラム２が斜め下方へ移動しようとする
と、アッパーブラケット３の穿孔部３４及び小孔３５ｂ
に充填された樹脂３６が破断されて、アッパーブラケッ
ト３がダッシュパネル５から解放されるとともに、ロア
ーブラケット４の主ブラケット４１と副ブラケット４２
との連結状態が解除されて、ステアリングコラム２の斜
め下方への移動を許容することができる。そして、この
ステアリングコラム２の移動に伴って、板金部材６の伸
長部６３が伸長され、その変形抵抗によって衝撃を吸収
することができる。ここに、板金部材６の伸長部６３
は、第１の切欠６３ｄと第２の切欠６３ｅとを交互に形
成した襞状のものであるので、ステアリングコラム２の
移動初期から移動が完了するまでの間、つまり、ステア
リングコラム２の移動ストロークの全長に亘って、衝撃
吸収作用を安定的に発揮することができるとともに、衝
撃荷重が、ステアリングコラム２の軸線を含む垂直平面
において、当該軸線に対して斜めに作用した場合でも、
衝撃吸収効果を充分に発揮することができる。
てステアリングコラム２が斜め下方へ移動しようとする
と、アッパーブラケット３の穿孔部３４及び小孔３５ｂ
に充填された樹脂３６が破断されて、アッパーブラケッ
ト３がダッシュパネル５から解放されるとともに、ロア
ーブラケット４の主ブラケット４１と副ブラケット４２
との連結状態が解除されて、ステアリングコラム２の斜
め下方への移動を許容することができる。そして、この
ステアリングコラム２の移動に伴って、板金部材６の伸
長部６３が伸長され、その変形抵抗によって衝撃を吸収
することができる。ここに、板金部材６の伸長部６３
は、第１の切欠６３ｄと第２の切欠６３ｅとを交互に形
成した襞状のものであるので、ステアリングコラム２の
移動初期から移動が完了するまでの間、つまり、ステア
リングコラム２の移動ストロークの全長に亘って、衝撃
吸収作用を安定的に発揮することができるとともに、衝
撃荷重が、ステアリングコラム２の軸線を含む垂直平面
において、当該軸線に対して斜めに作用した場合でも、
衝撃吸収効果を充分に発揮することができる。
【００１８】図５は、衝撃吸収用の板金部材６を帯状体
によって構成した実施例を示す要部分解斜視図である。
この実施例においては、上記板金部材６をステアリング
コラム２の母線に沿って配置し、その下方側の端部６ａ
を、門型に形成された副ブラケット４２の天井部に溶接
して、ステアリングコラム２に一体化しているととも
に、上方側の端部６ｂをステアリングコラム２に溶接し
ている。また、上記板金部材６の下方側の端部６ａ近傍
を、一対の扱き部材７ａ，７ｂによって挟み込んだ状態
で、各扱き部材７ａ，７ｂに巻き懸けることにより、所
定角度屈曲させている（図６参照）。上記扱き部材７
ａ，７ｂのうちの一方の扱き部材７ａは、主ブラケット
４１と副ブラケット４２とを連結するピンを兼ねるもの
であり、各ブラケット４１，４２の貫通孔４１ａ，４２
ａを挿通している。また、他方の扱き部材７ｂは、主ブ
ラケット４１に一体成形されており、その下端部はＵ字
状に湾曲されている。
によって構成した実施例を示す要部分解斜視図である。
この実施例においては、上記板金部材６をステアリング
コラム２の母線に沿って配置し、その下方側の端部６ａ
を、門型に形成された副ブラケット４２の天井部に溶接
して、ステアリングコラム２に一体化しているととも
に、上方側の端部６ｂをステアリングコラム２に溶接し
ている。また、上記板金部材６の下方側の端部６ａ近傍
を、一対の扱き部材７ａ，７ｂによって挟み込んだ状態
で、各扱き部材７ａ，７ｂに巻き懸けることにより、所
定角度屈曲させている（図６参照）。上記扱き部材７
ａ，７ｂのうちの一方の扱き部材７ａは、主ブラケット
４１と副ブラケット４２とを連結するピンを兼ねるもの
であり、各ブラケット４１，４２の貫通孔４１ａ，４２
ａを挿通している。また、他方の扱き部材７ｂは、主ブ
ラケット４１に一体成形されており、その下端部はＵ字
状に湾曲されている。
【００１９】この実施例によれば、衝撃によってステア
リングコラム２が斜め下方へ移動されると、板金部材６
がステアリングコラム２と同行移動して、一対の扱き部
材７ａ，７ｂによって扱かれながら順次屈曲される結
果、当該屈曲位置が連続的に移行することになる。この
ため、上記屈曲部分の変形抵抗によって、ステアリング
コラム２の移動ストロークの全長に亘って、衝撃吸収作
用を安定的に発揮することができる。また、衝撃荷重が
ステアリングコラム２の軸線に対して斜めに作用した場
合でも、衝撃吸収効果を充分に発揮することができる。
リングコラム２が斜め下方へ移動されると、板金部材６
がステアリングコラム２と同行移動して、一対の扱き部
材７ａ，７ｂによって扱かれながら順次屈曲される結
果、当該屈曲位置が連続的に移行することになる。この
ため、上記屈曲部分の変形抵抗によって、ステアリング
コラム２の移動ストロークの全長に亘って、衝撃吸収作
用を安定的に発揮することができる。また、衝撃荷重が
ステアリングコラム２の軸線に対して斜めに作用した場
合でも、衝撃吸収効果を充分に発揮することができる。
【００２０】図７は、さらに他の実施例を示す斜視図で
ある。この実施例においては、板金部材６が、ダッシュ
パネル５に固定される固定部６４と、この固定部６４か
らＵ字状に屈曲された状態で、ステアリングコラム２の
母線に沿ってアッパーブラケット３側へ延びる帯状部６
５とを備えている。上記固定部６４は、主ブラケット４
１の鍔部４１ｃとダッシュパネル５との間で挟み込まれ
た状態で、当該ダッシュパネル５にボルト止めされてい
る。また、副ブラケット４２は溝型のものであり、その
起立部４２ｂの貫通孔４２ａと、主ブラケット４１の起
立部４１ｂの貫通孔４１ａとを挿通するピン８によっ
て、当該主ブラケット４１に連結されている。そして、
上記ピン８には、板金部材６のＵ字型に湾曲された部分
が巻き懸けられている。なお、上記板金部材６の上方側
端部６ｂは、ステアリングコラム２に溶接されている。
また、主ブラケット４１の貫通孔４１ａは、衝撃時にス
テアリングコラム２の斜め下方への移動を許容すべく、
下方側が開放されている。
ある。この実施例においては、板金部材６が、ダッシュ
パネル５に固定される固定部６４と、この固定部６４か
らＵ字状に屈曲された状態で、ステアリングコラム２の
母線に沿ってアッパーブラケット３側へ延びる帯状部６
５とを備えている。上記固定部６４は、主ブラケット４
１の鍔部４１ｃとダッシュパネル５との間で挟み込まれ
た状態で、当該ダッシュパネル５にボルト止めされてい
る。また、副ブラケット４２は溝型のものであり、その
起立部４２ｂの貫通孔４２ａと、主ブラケット４１の起
立部４１ｂの貫通孔４１ａとを挿通するピン８によっ
て、当該主ブラケット４１に連結されている。そして、
上記ピン８には、板金部材６のＵ字型に湾曲された部分
が巻き懸けられている。なお、上記板金部材６の上方側
端部６ｂは、ステアリングコラム２に溶接されている。
また、主ブラケット４１の貫通孔４１ａは、衝撃時にス
テアリングコラム２の斜め下方への移動を許容すべく、
下方側が開放されている。
【００２１】上記実施例によれば、衝撃によってステア
リングコラム２が斜め下方へ移動すると、ピン８によっ
て板金部材６の帯状部６５が順次屈曲されて、その屈曲
位置が連続的に移行することになり（図８参照）、この
屈曲に伴う変形抵抗によって、ステアリングコラム２の
移動ストロークの全長に亘って、衝撃を安定的に吸収す
ることができる。また、衝撃荷重がステアリングコラム
２の軸線に対して交差する方向に作用した場合でも、衝
撃吸収効果を充分に発揮することができる。
リングコラム２が斜め下方へ移動すると、ピン８によっ
て板金部材６の帯状部６５が順次屈曲されて、その屈曲
位置が連続的に移行することになり（図８参照）、この
屈曲に伴う変形抵抗によって、ステアリングコラム２の
移動ストロークの全長に亘って、衝撃を安定的に吸収す
ることができる。また、衝撃荷重がステアリングコラム
２の軸線に対して交差する方向に作用した場合でも、衝
撃吸収効果を充分に発揮することができる。
【００２２】この発明は、上記実施例に限定されるもの
でなく、例えばアッパーブラケット３を、衝撃作用時に
Ｕ字型の保持部３１を破断させるタイプのもので構成す
ること等、種々の設計変更を施すことができる。
でなく、例えばアッパーブラケット３を、衝撃作用時に
Ｕ字型の保持部３１を破断させるタイプのもので構成す
ること等、種々の設計変更を施すことができる。
【００２３】
【発明の効果】以上のように、この発明の衝撃吸収式ス
テアリング装置によれば、ステアリングコラムの移動ス
トロークの全長に亘って安定した衝撃吸収効果を得るこ
とができるとともに、衝撃荷重がステアリングコラムの
軸線に対して交差する方向に作用した場合でも、衝撃吸
収効果を充分に発揮することができる。
テアリング装置によれば、ステアリングコラムの移動ス
トロークの全長に亘って安定した衝撃吸収効果を得るこ
とができるとともに、衝撃荷重がステアリングコラムの
軸線に対して交差する方向に作用した場合でも、衝撃吸
収効果を充分に発揮することができる。
【００２４】従って、衝撃を確実且つ効果的に吸収する
ことができるという特有の効果を奏する。
ことができるという特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の衝撃吸収式ステアリング装置の一実
施例を示す要部斜視図である。
施例を示す要部斜視図である。
【図２】図１に示す実施例の側面図である。
【図３】図１に示す実施例の要部分解斜視図である。
【図４】アッパーブラケットを示す平面図である。
【図５】他の実施例を示す要部分解斜視図である。
【図６】図５に示す実施例の組立状態を示す要部断面図
である。
である。
【図７】さらに他の実施例を示す要部斜視図である。
【図８】図７に示す実施例の、衝撃作用時における板金
部材の変形状態を示す概略図である。
部材の変形状態を示す概略図である。
１ ステアリングシャフト
２ ステアリングコラム
３ アッパーブラケット
４ ロアーブラケット
６ 板金部材
６１ 第１の固定部
６２ 第２の固定部
６３ 伸長部
７ａ，７ｂ 扱き部材
８ ピン
Ｈ ステアリングホイール
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 実開 昭63−142256（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭64−24675（ＪＰ，Ｕ)
特公 昭49−2728（ＪＰ，Ｂ１)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B62D 1/00 - 1/28
B60R 21/05
Claims (3)
- 【請求項１】ステアリングホイールが連結されたステア
リングシャフトと、 ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリン
グコラムと、 ステアリングコラムを車体側に固定し、衝撃作用時にス
テアリングコラムの斜め下方への移動を許容するロアー
ブラケットと、 衝撃作用時のステアリングコラムの移動に伴って変形
し、その変形抵抗によって衝撃を吸収する板金部材とを
備える衝撃吸収式ステアリング装置において、 上記板金部材は上記ロアーブラケットに設けられ、 上記板金部材が、車体に固定される一対の第１の固定
部、ステアリングコラムに固定される第２の固定部、お
よび各第１の固定部と第２の固定部との間をそれぞれ接
続する一対の伸長部を一体に有してＶ字状をなし、 第１および第２の固定部はステアリングコラムの長手方
向と直交する方向に並んで配置され、 各伸長部は、その一側縁から他側縁に向かってステアリ
ングコラムの長手方向に沿って延びる第１の切欠と、そ
の他側縁から一側縁に向かってステアリングコラムの長
手方向に沿って延びる第２の切欠とを交互に形成するこ
とで一条に蛇行し、衝撃作用時に各切欠を拡開するよう
に塑性変形して全長が伸長することで衝撃を吸収する こ
とを特徴とする衝撃吸収式ステアリング装置。 - 【請求項２】ステアリングホイールが連結されたステア
リングシャフトと、 ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリン
グコラムと、 ステアリングコラムを車体側に固定し、衝撃作用時にス
テアリングコラムの斜め下方への移動を許容するロアー
ブラケットと、 衝撃作用時のステアリングコラムの移動に伴って変形
し、その変形抵抗によって衝撃を吸収する板金部材とを
備える衝撃吸収式ステアリング装置において、 上記板金部材は上記ロアーブラケットに設けられ、 上記板金部材をステアリングコラムの軸方向に沿ってス
テアリングホイール方向に延びる帯状体で構成し、この
板金部材を、下方側の端部をステアリングコラムに固定
すると共に上方側の端部をステアリングコラムに溶接し
た状態で、ステアリングコラムの軸方向に沿って配置し
ているとともに、下方側の所定部を、車体側に固定され
た一対の扱き部材で挟み込んだ状態で、各扱き部材に巻
き懸けて屈曲させてあり、衝撃作用時に板金部材がステ
アリングコラムに同行移動して一対の扱き部材によって
扱かれながら衝撃を吸収することを特徴とする衝撃吸収
式ステアリング装置。 - 【請求項３】ステアリングホイールが連結されたステア
リングシャフトと、 ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリン
グコラムと、 ステアリングコラムを車体側に固定し、衝撃作用時にス
テアリングコラムの斜め下方への移動を許容するロアー
ブラケットと、 衝撃作用時のステアリングコラムの移動に伴って変形
し、その変形抵抗によって衝撃を吸収する板金部材とを
備える衝撃吸収式ステアリング装置において、 上記板金部材は上記ロアーブラケットに設けられ、 上記板金部材が、車体側に固定される固定部と、この固
定部からＵ字状に屈曲された状態で、ステアリングコラ
ムの軸方向に沿ってステアリングホイール方向に延びる
帯状部を備えると共に、この帯状部の先端部がステアリ
ングコラムに溶接され、 上記帯状部のＵ字状に屈曲された部分を、ステアリング
コラムに固定されたピンに巻き懸けており、 衝撃作用時にピンによって板金部材の帯状部の屈曲位置
を連続的に移行させ、その屈曲に伴う変形抵抗により衝
撃を吸収する ことを特徴とする衝撃吸収式ステアリング
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01293094A JP3471061B2 (ja) | 1994-02-04 | 1994-02-04 | 衝撃吸収式ステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01293094A JP3471061B2 (ja) | 1994-02-04 | 1994-02-04 | 衝撃吸収式ステアリング装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07215221A JPH07215221A (ja) | 1995-08-15 |
| JP3471061B2 true JP3471061B2 (ja) | 2003-11-25 |
Family
ID=11819027
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP01293094A Expired - Fee Related JP3471061B2 (ja) | 1994-02-04 | 1994-02-04 | 衝撃吸収式ステアリング装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3471061B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3612971B2 (ja) | 1997-12-03 | 2005-01-26 | 日本精工株式会社 | 衝撃吸収式ステアリングコラム装置 |
| KR20020080849A (ko) * | 2001-04-18 | 2002-10-26 | 주식회사 만도 | 스티어링 컬럼의 충격흡수장치 |
| JP2003127874A (ja) | 2001-10-23 | 2003-05-08 | Fuji Kiko Co Ltd | 衝撃吸収式チルトステアリングコラム |
| KR100836909B1 (ko) * | 2006-07-12 | 2008-06-11 | 현대자동차주식회사 | 차량용 스티어링 컬럼의 충격 흡수 시스템 |
| KR101065895B1 (ko) * | 2007-03-30 | 2011-09-19 | 주식회사 만도 | 충격 흡수장치를 구비한 자동차의 조향컬럼 |
| JP5894888B2 (ja) * | 2012-09-05 | 2016-03-30 | Ｋｙｂ株式会社 | ステアリング装置 |
-
1994
- 1994-02-04 JP JP01293094A patent/JP3471061B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07215221A (ja) | 1995-08-15 |
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