JP3470355B2 - ドライサンプエンジンのオイル通路 - Google Patents

ドライサンプエンジンのオイル通路

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JP3470355B2 JP20774393A JP20774393A JP3470355B2 JP 3470355 B2 JP3470355 B2 JP 3470355B2 JP 20774393 A JP20774393 A JP 20774393A JP 20774393 A JP20774393 A JP 20774393A JP 3470355 B2 JP3470355 B2 JP 3470355B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はドライサンプエンジンの
オイル通路に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンは内部に多くの摺動部や回転部
を有するため、潤滑装置を用いて各部にオイルを供給
し、オイルの働きにより各部の摩擦抵抗を減らし、エン
ジンの機能を充分に発揮させるようになっている。
【0003】例えば、ドライサンプ方式潤滑装置のオイ
ルの流れは、図8に示すように、まずエンジン1とは別
体に設けられたオイルタンク2に貯留されるオイルが、
オイルホース3aを経て供給ポンプ4によりエンジン1
に設けられたオイルフィルター5に圧送される。オイル
は、オイルフィルター5で濾過された後オイル通路6等
を経由してエンジン1内各潤滑部に送られる。そして、
オイルはエンジン1内各潤滑部を潤滑した後、自然落下
したり、オイル戻し通路7等を経由してオイルパン8に
溜まる。オイルパン8に溜まったオイルは、汲上ポンプ
9により汲上げられオイルホース3bを経てオイルタン
ク2に戻される。
【0004】供給および汲上ポンプの配置例としては、
特開平2−115507号公報に示すように、ポンプを
クランクシャフトの下方に前後に並設したものがあり、
オイルパンから汲上ポンプまでのオイル汲上通路はクラ
ンクウェブの下方を左右に延びた後、上方に曲がって汲
上ポンプに接続され、左右方向のオイル通路と上下方向
のオイル通路とを備えている。オイル汲上通路の左右方
向の通路は、エンジン高を低くするために、クランクウ
ェブ下方で、できるだけ低い位置に配置され、また、汲
上ポンプからオイルタンクまでのオイルホースはエンジ
ンの外側に張り出して設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た配置例においては、左右方向と上下方向に延びるオイ
ル汲上通路を複雑に備え、オイルホースが外側に張り出
して設けられるためエンジン幅が拡大してしまう。
【0006】また、左右方向および上下方向に曲がった
オイル汲上通路は形成、加工が困難である上に、通路抵
抗が大きく、オイルの流通ロスが生じてしまう。
【0007】さらに、供給および汲上ポンプをクランク
シャフトの下方に前後に並設すると、前方に配置された
ポンプとオイルタンクとを接続するオイルホースが長く
なってしまい、やはりオイルの流通ロスが生じてしま
う。
【0008】さらにまた、汲上ポンプの周辺に溜まるオ
イルをオイルパンに導くためにオイル戻し穴を汲上ポン
プの下方に設ける必要があるが、汲上ポンプはクランク
シャフトの下方に設けられているため、オイル戻し穴を
汲上ポンプの下方に設けるとエンジン高が拡大してしま
う。このため、オイル戻し穴を汲上ポンプの側方に設け
ざるを得なく、オイルの戻りが効率的ではない。
【0009】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、加工が容易で、エンジンの小型化が可能なドラ
イサンプエンジンのオイル通路を提供することを目的と
する。
【0010】この発明の他の目的は、ポンプとオイルタ
ンクとを接続するオイルホースを短縮可能にしたドライ
サンプエンジンのオイル通路を提供するにある。
【0011】さらに、この発明の他の目的は、ポンプの
周辺に溜まるオイルをオイルパンに効果的に導くことを
可能にしたドライサンプエンジンのオイル通路を提供す
るにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るドライサン
プエンジンのオイル通路は、上述した課題を解決するた
めに、請求項1に記載したように、ドライサンプ方式の
潤滑装置を備え、エンジンケースの最低部にオイルパン
を設けたドライサンプエンジンのオイル通路において、
クランクシャフトとカウンターシャフトとの間のデッド
スペースにオイル汲上ポンプを設け、このオイル汲上ポ
ンプのオイル汲上口を下方に配置して前記オイルパンか
らのオイルをオイル汲上ポンプまで導くオイル汲上通路
を配設する一方、前記オイル汲上ポンプのオイル吐出口
を上方に配置したものである。
【0013】
【0014】また、上述した課題を解決するために、
求項2に記載したように、前記オイル汲上ポンプの下方
に、マグネト室内とエンジンケース内とを連通させる連
通口を設けたものである。
【0015】
【作用】上記の構成を有する本発明においては、ドライ
サンプ方式の潤滑装置を備えたエンジンにおいて、エン
ジンケース最低部にオイルパンを設け、クランクシャフ
トとカウンターシャフトとの間に前記オイルパンからの
オイルをオイル汲上ポンプまで導くオイル汲上通路を配
置したため、オイル通路が単純形状に形成できてその加
工が容易になり、また、エンジンの小型化が可能にな
る。
【0016】また、クランクシャフトとカウンターシャ
フトとの間にオイル汲上ポンプを設け、このオイル汲上
ポンプのオイル汲上口を下方に、またオイル吐出口を上
方に配置したため、ポンプとオイルタンクとを接続する
オイルホースが短縮可能になる。
【0017】さらに、上記オイル汲上ポンプの下方に、
マグネト室内とエンジンケース内とを連通させる連通口
を設けたため、オイル汲上ポンプの下方にオイル戻し穴
を形成でき、ポンプの周辺に溜まるオイルをオイルパン
に効果的に導くことが可能になる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0019】図1は、この発明を適用した自動二輪車の
一例を示す右側面図である。
【0020】図1において、この自動二輪車10(車
両)は車体フレーム11を有し、この車体フレーム11
の上方には燃料タンク12が設けられる。また、車体フ
レーム11の中央下部にはエンジン13が搭載される。
【0021】車体フレーム11の前方にはヘッドパイプ
14が設けられ、このヘッドパイプ14にはステアリン
グ機構15が設けられる。このステアリング機構15に
は、前輪16を回動自在に支持するフロントフォーク1
7やハンドルバー18等が設けられ、ハンドルバー18
により前輪16が左右に回動自在に操舵される。
【0022】一方、車体フレーム11の中央下部に架設
されたピボット軸19にはスイングアーム20がピボッ
ト軸廻りにスイング自在に枢着され、このスイングアー
ムの後端に後輪21が回動自在に支持される。
【0023】図2は図1のA−A線に沿う縦断面図であ
り、図3は図1のB−B線に沿う水平断面図である。ま
た、図4は図2のC−C線に沿う断面図、そして図5は
図2のD−D線に沿う断面図である。
【0024】図1〜図5において、エンジン13は、主
にエンジンケース22と、シリンダブロック23と、シ
リンダヘッド24と、そしてシリンダヘッドカバー25
とから外形が構成される。また、このエンジン13はド
ライサンプ方式の潤滑装置を備えた例えば空冷4サイク
ル並列二気筒エンジンであり、図4に示すように、シリ
ンダヘッド24上部に吸気バルブ26および排気バルブ
27開閉用の二本のカムシャフト28a,28bをそれ
ぞれのバルブ26,27上方に設けてバルブ26,27
を開閉するダブルオーバーヘッドカムシャフト(DOH
C)型の動弁機構29を備えたものである。
【0025】吸気バルブ26開閉用カムシャフト28a
は例えば自動二輪車10の車両進行方向に向かって後側
に、そして排気バルブ27開閉用カムシャフト28bは
車両進行方向に向かって前側に、それぞれ車両進行方向
に対して直角に配設される。
【0026】また、シリンダヘッド24内には吸気通路
30および排気通路31が設けられる。吸気通路30に
はエンジン吸気系32であるキャブレータ32aおよび
エアクリーナ32bが接続される。一方、排気通路31
にはエンジン排気系33であるエキゾーストパイプ33
aおよびマフラ33bが接続される。さらに、エアクリ
ーナ32bの後方にはオイルタンク34が配置される。
【0027】エンジンケース22の前側はクランクケー
ス35、そして後側はミッションケース36となってい
る。クランクケース35内にはクランクシャフト37が
車両10の進行方向に対して直角に配置される。クラン
クシャフト37にはクランクウェブ37aが形成され
る。
【0028】クランクシャフト37には、コンロッド3
8の大端部38aが連結される。また、コンロッド38
の小端部38bには、ピストンピン39を介してピスト
ン40が連結される。このピストン40がシリンダブロ
ック23内に嵌挿されたシリンダライナ41内を図の上
下方向に往復し、この往復ストロークがコンロッド38
を介してクランクシャフト37に伝達され、クランクシ
ャフト37を回転運動させる。
【0029】クランクケース35後方のミッションケー
ス36内には、図3に示すように一次減速装置であるト
ランスミッション機構42が設けられる。このトランス
ミッション機構42にはクランクシャフト37からの駆
動力がクラッチ機構43を介して入力されるカウンター
シャフト44と、後輪21に駆動力を出力する駆動軸で
あるドライブシャフト45とが設けられる。カウンター
シャフト44とドライブシャフト45とには直径の異な
る複数枚のミッションギヤ46…が設けられており、こ
れらのミッションギヤ46…の組合わせを変えて一次減
速を行っている。
【0030】エンジンケース22は、図4および図5に
示すように、例えば上下に分割され、アッパーエンジン
ケース22aとロアエンジンケース22bとから構成さ
れる。アッパーエンジンケース22aとロアエンジンケ
ース22bとの分割面内側にはクランクシャフト37、
カウンターシャフト44およびドライブシャフト45の
軸受け47類が設けられ、これらの軸受け47類で各シ
ャフト37,44,45を軸支している。
【0031】ドライブシャフト45右側の一部はミッシ
ョンケース36外に突出している。この突出したドライ
ブシャフト45の右端部にはドライブスプロケット48
が設けられる。このドライブスプロケット48はチェー
ン49を介して後輪21に設けられた図示しないドリブ
ンスプロケットに連結されており、これらのチェーン4
9等のチェーン駆動で二次減速を行ってエンジン駆動力
を後輪21に伝達している。
【0032】クランクシャフト37の右端部側、つまり
マグネト室50内には図3に示すように充電装置の一部
を構成するオルタネータ51が設けられる。
【0033】オルタネータ51は、フライホイールマグ
ネト51aと、ステータ51bとから構成される。この
オルタネータ51は、クランクシャフト37に接続され
たステータ51bが回転することにより発電し、自動二
輪車10の車両各部に送電している。
【0034】マグネト室50内に位置するクランクシャ
フト37の右端部で、オルタネータ51の手前にはカム
チェーンドライブスプロケット52が設けられる。
【0035】一方、それぞれのカムシャフト28a,2
8bの一端には図5に示すようにカムスプロケット53
a,53bがそれぞれ設けられ、これらのカムスプロケ
ット53a,53bはカムチェーン54によってカムチ
ェーンドライブスプロケット52と連結される。そし
て、クランクシャフト37の回転がカムシャフト28
a,28bに伝達されることによりシリンダヘッド24
内に設けられた動弁機構29が作動される。また、カム
チェーン54の張りはチェーンテンショナー55により
常に適切な状態に保たれている。動弁機構29はその上
部をシリンダヘッドカバー25により覆われる。
【0036】シリンダヘッドカバー25の上部にはブリ
ーザ装置56が設けられる。ブリーザ装置56は、エン
ジン13内で発生したブローバイガスをエンジン吸気系
32に還流させ、そこから再びエンジン13内に送り込
んで再燃焼させる機構である。
【0037】図6はロアエンジンケース22b側クラン
クケース35部分の平面図であり、クランクシャフト3
7が取り除かれた状態を示す。そして図7は図4のE矢
視図である。
【0038】エンジンケース22にはロアエンジンケー
ス22bの最低部で、クランクシャフト37とカウンタ
ーシャフト44との中間付近にオイルパン57が設けら
れる。オイルパン57は、エンジン13内各潤滑部を潤
滑した後、自然落下したり、オイル戻し通路58等を経
由して戻ってくるエンジン潤滑オイルを一時的に貯留す
る役割をもつ。
【0039】オイルパン57の上部にはオイル取入口5
9が設けられる。そして、オイルパン57とオイル取入
口59との間にはオイル内の異物を濾過するストレーナ
60が設けられる。
【0040】オイル取入口59からエンジン13右側の
マグネト室50に向かって延びるオイル汲上通路61が
例えばほぼ水平に設けられる。このオイル汲上通路61
は、クランクシャフト37とカウンターシャフト44と
の間に設けられる。
【0041】マグネト室50内下方でクランクシャフト
37とカウンターシャフト44との間にはオイル汲上ポ
ンプであるスカベンジポンプ62が設けられ、図7に示
すようにスカベンジポンプ62のオイル汲上口62aは
下方に、またオイル吐出口62bは上方になるように配
置される。さらにスカベンジポンプ62のオイル汲上口
62aにはオイル汲上通路61が接続される一方、オイ
ル吐出口62bにはオイル吐出通路63が接続され、こ
のオイル吐出通路63は図2および図6に示すようにマ
グネト室50壁後上方に設けられたオイル出口フランジ
64に接続される。
【0042】マグネト室50はマグネトカバー65によ
り覆われる。マグネトカバー65内の、スカベンジポン
プ62の右側に対応する位置にはオイル供給ポンプであ
るフィードポンプ66が設けられる。スカベンジポンプ
62およびフィードポンプ66のそれぞれの中心軸62
c、66aは連結されて連動するようになっている。
【0043】スカベンジポンプ62の中心軸62cには
ポンプドリブンスプロケット67が設けられ、このポン
プドリブンスプロケット67はポンプドライブチェーン
68を介してポンプドライブスプロケット69に連結さ
れる。このポンプドライブスプロケット69は、クラン
クシャフト37の右端部、カムチェーンドライブスプロ
ケット52とオルタネータ51との間に設けられる。そ
して、クランクシャフト37の回転によりスカベンジポ
ンプ62とフィードポンプ66とが作動される。
【0044】マグネト室50壁後上方にはオイル入口フ
ランジ70がオイル出口フランジ64に並んで設けられ
る。オイル入口フランジ70とオイル出口フランジ64
とにはオイルタンク34から延設されるオイル供給ホー
ス71およびオイル戻しホース72がそれぞれ接続され
る。オイル入口フランジ70からはオイル供給通路73
が延設されフィードポンプ66に接続される。また、フ
ィードポンプ66からは図示しないオイル連絡路が延設
されオイルフィルター74に接続される。そしてオイル
フィルター74からオイル通路75…等がエンジン13
内部の摺動部や回転部に延設される。
【0045】マグネト室50最低部、スカベンジポンプ
62の下方にはマグネト室50とクランクケース35と
を連通させる連通口であるオイル戻し穴76が設けられ
る。
【0046】次に、本実施例の作用について説明する。
【0047】本実施例に適用されたエンジン13の潤滑
装置のオイルの流れは、まずオイルタンク34に貯留さ
れているオイルが、オイル供給ホース71を介してエン
ジン13の駆動力で作動するオイル供給ポンプであるフ
ィードポンプ66によりオイルフィルター74に圧送さ
れる。オイルは、オイルフィルター74で濾過された後
オイル通路75…等を経由してエンジン13内部の摺動
部や回転部の各潤滑部に送られる。
【0048】そして、エンジン13内各潤滑部を潤滑し
たオイルは、自然落下したり、オイル戻し通路58等を
経由してオイルパン57に溜まる。オイルパン57に溜
まったオイルは、エンジン13の駆動力で作動する汲上
ポンプであるスカベンジポンプ62によりオイル汲上通
路61を経て汲み上げられ、オイル吐出通路63からオ
イル戻しホース72を介してオイルタンク34に戻され
る。
【0049】本案では、オイル汲上通路61およびスカ
ベンジポンプ62を、クランクシャフト37やクランク
ウェブ37aの下方ではなく、クランクシャフト37と
カウンターシャフト44との間のデッドスペースに配置
したことにより、オイル汲上通路61およびスカベンジ
ポンプ62を従来より上方に設置でき、その結果エンジ
ン高を低くできる。また、スカベンジポンプ62をクラ
ンクシャフト37に干渉されることなくエンジン13の
中心線EC寄りに設置できるため、エンジン幅を短くで
きる。エンジン13の高さや幅が短縮できることにより
エンジン13の小型コンパクト化、軽量化が可能とな
る。
【0050】さらに、オイル汲上通路61を従来より上
方に配置することにより上下方向に延びるオイル汲上通
路が不要となり、その結果オイル汲上通路61の形成、
加工が容易になり、エンジン幅も短くできる。また、オ
イル汲上通路61が左右方向に直線状に形成できるため
通路抵抗が小さく,オイルの流通ロスが低減される。
【0051】さらにまた、スカベンジポンプ62を従来
より上方に設置することによりスカベンジポンプ62の
下方に空間ができ、この空間にマグネト室50とクラン
クケース35とを連通させる連通口であるオイル戻し穴
76を設けることが可能となり、スカベンジポンプ62
の周辺に溜まるオイルをオイルパン57に効果的に導け
る。
【0052】ところで、一般的に多気筒エンジンはクラ
ンクケース35の幅よりもミッションケース36の幅の
方が狭い。そこで、スカベンジポンプ62のオイル汲上
口62aを下部に、オイル吐出口62bを上部になるよ
うにスカベンジポンプ62を配置することによりクラン
クケース35の右側に突出するマグネト室50壁後上方
にオイル出口フランジ64を設けることが可能となり、
オイル入口フランジ70と共にこれらのフランジ64,
70にオイルホース71,72を接続すれば、オイルホ
ース71,72がエンジン13の側方にはみ出すことが
ない。また、オイルホース71,72が短縮可能にな
り、オイルホース71,72が短くなればオイルの流通
ロスも低減される。
【0053】ところで、スカベンジポンプ62はギヤポ
ンプの類である。本実施例ではトロコイドポンプを用い
た例を示したが、外歯ギヤポンプや内歯ギヤポンプを用
いてもよい。いずれのポンプも、ポンプのオイル汲上口
を下方に、またオイル吐出口を上方に配置する。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るドラ
イサンプエンジンのオイル通路によれば、ドライサンプ
方式の潤滑装置を備えたエンジンにおいて、エンジンケ
ース最低部にオイルパンを設け、クランクシャフトとカ
ウンターシャフトとの間に前記オイルパンからのオイル
をオイル汲上ポンプまで導くオイル汲上通路を配置した
ため、オイル通路が単純形状に形成できてその加工が容
易になり、また、エンジンの小型化が可能になる。
【0055】また、クランクシャフトとカウンターシャ
フトとの間にオイル汲上ポンプを設け、このオイル汲上
ポンプのオイル汲上口を下方に、またオイル吐出口を上
方に配置したため、ポンプとオイルタンクとを接続する
オイルホースが短縮可能になる。
【0056】さらに、上記オイル汲上ポンプの下方に、
マグネト室内とエンジンケース内とを連通させる連通口
を設けたため、オイル汲上ポンプの下方にオイル戻し穴
を形成でき、ポンプの周辺に溜まるオイルをオイルパン
に効果的に導くことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドライサンプエンジンのオイル通
路の一実施例を示す自動二輪車の右側面図。
【図2】図1のA−A線に沿う縦断面図。
【図3】図1のB−B線に沿う水平断面図。
【図4】図2のC−C線に沿う断面図。
【図5】図2のD−D線に沿う断面図。
【図6】ロアエンジンケースのクランクケース部分の平
面図。
【図7】図4のE矢視図。
【図8】ドライサンプ方式潤滑装置のオイルの流れを示
す概略図。
【符号の説明】
10 自動二輪車 13 エンジン 22 エンジンケース 24 シリンダヘッド 29 動弁機構 34 オイルタンク 35 クランクケース 36 ミッションケース 37 クランクシャフト 42 トランスミッション機構 44 カウンターシャフト 45 ドライブシャフト 50 マグネト室 57 オイルパン 61 オイル汲上通路 62 スカベンジポンプ(オイル汲上ポンプ) 62a オイル汲上口 62b オイル吐出口 63 オイル吐出通路 64 オイル出口フランジ 65 マグネトカバー 66 フィードポンプ(オイル供給ポンプ) 67 ポンプドリブンスプロケット 68 ポンプドライブチェーン 69 ポンプドライブスプロケット 70 オイル入口フランジ 71 オイル供給ホース 72 オイル戻しホース 73 オイル供給通路 76 オイル戻し穴(連通口)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01M 11/02 F01M 1/02 F01M 11/00 F01M 1/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドライサンプ方式の潤滑装置を備え、エ
    ンジンケースの最低部にオイルパンを設けたドライサン
    プエンジンのオイル通路において、 クランクシャフトとカウンターシャフトとの間のデッド
    スペースにオイル汲上ポンプを設け、 このオイル汲上ポンプのオイル汲上口を下方に配置して
    前記オイルパンからのオイルをオイル汲上ポンプまで導
    くオイル汲上通路を配設する一方、前記オイル汲上ポン
    プのオイル吐出口を上方に 配置したことを特徴とするド
    ライサンプエンジンのオイル通路。
  2. 【請求項2】 前記オイル汲上ポンプの下方に、マグネ
    ト室内とエンジンケース内とを連通させる連通口を設け
    請求項1記載のドライサンプエンジンのオイル通路。
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