JP3466694B2 - ピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジン−7(4H)−オン誘導体 - Google Patents

ピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジン−7(4H)−オン誘導体

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JP3466694B2 JP04287694A JP4287694A JP3466694B2 JP 3466694 B2 JP3466694 B2 JP 3466694B2 JP 04287694 A JP04287694 A JP 04287694A JP 4287694 A JP4287694 A JP 4287694A JP 3466694 B2 JP3466694 B2 JP 3466694B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアンジオテンシンII受容
体拮抗剤であり、アンジオテンシンIIにより誘発され、
または悪化する高血圧症の調節、およびうっ血性心不全
などの治療において有用な新規ピラゾロ〔1,5−a〕
ピリミジン−7(4H)−オン誘導体に関する。さら
に、本発明は上記化合物を含有する降圧剤に関する。
【0002】
【従来の技術】アンジオテンシンIIは体内にあって血
圧、体液量、電解質バランスなどを調節するレニン−ア
ンジオテンシン系の活性物質である。アンジオテンシン
IIは細胞膜上のアンジオテンシン受容体を介して血管を
収縮させて血圧を上昇させる。このためアンジオテンシ
ンIIは種々の哺乳動物において高血圧を生じさせる原因
物質とされている。すでにアンジオテンシンIIを生成さ
せるアンジオテンシンII変換酵素の阻害剤(ACE阻害
剤)が実用化されている。
【0003】アンジオテンシンII受容体拮抗剤もACE
阻害剤同様にアンジオテンシンIIによって起こる高血圧
の治療剤、すなわち降圧剤として有用であり、しかも作
用が強力で、ACE阻害剤で問題となる空咳などの副作
用もない。これまでにサララシンなどのペプチド性アン
ジオテンシンII類縁体が研究されてきており、これらは
強力なアンジオテンシンII受容体拮抗作用を有すること
が報告されている。しかしその拮抗特性のために、サラ
ラシンは一般に高血圧がアンジオテンシンIIによるもの
でない場合には昇圧作用を示す。さらに、このようなペ
プチド性拮抗剤は、非経口投与では作用時間が短く、経
口投与では無効であることが報告されている〔M. A. On
detti and D. W. Cushman, Annual Reports in Medicin
al Chemistry, 13, 82-91(1978)〕。
【0004】これらペプチド性アンジオテンシンII受容
体拮抗剤の持つ問題点を解決するため、非ペプチド性ア
ンジオテンシンII受容体拮抗剤の研究が行われている。
非ペプチド性アンジオテンシンII受容体拮抗剤として
は、特開昭56−71073号公報、同56−7107
4号公報、ヨーロッパ特許出願公開第0324377号
公報、同第505954号公報、および同第04031
59号公報にイミダゾール誘導体が開示されている。国
際公開番号WO9207834およびヨーロッパ特許出
願公開第245637号公報にはイミダゾロン誘導体
が、国際公開番号WO9117148にはトリアゾール
誘導体が開示されている。ヨーロッパ特許出願公開第0
475206号公報にはピリジン誘導体が、同第040
0974号公報にはイミダゾピリジン誘導体が開示され
ている。さらに特開平4−364171号公報にはベン
ズイミダゾール誘導体が開示されている。
【0005】これらの化合物はいずれもアンジオテンシ
ンII受容体拮抗剤としての効果が認められているが、さ
らに新規な非ペプチド性アンジオテンシンII受容体拮抗
剤の開発が望まれている。
【0006】
【発明の目的】本発明の目的はアンジオテンシンII受容
体拮抗剤であり、アンジオテンシンIIにより誘発され、
または悪化する高血圧症の調節、およびうっ血性心不全
などの治療において有用な新規ピラゾロ〔1,5−a〕
ピリミジン−7(4H)−オン誘導体を提供することに
ある。本発明のさらに他の目的は、これらの化合物を含
有する降圧剤を提供することにある。
【0007】
【発明の構成】本明細書における略号の意味を次に示
す: Ac:アセチル Bu:ブチル DMF:N,N−ジメチルホルムアミド DMSO:ジメチルスルホキシド Et:エチル Me:メチル THF:テトラヒドロフラン。
【0008】本発明のピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジ
ン−7(4H)−オン誘導体は下記一般式(I)で示さ
れる:
【0009】
【化2】
【0010】(式中、R1およびR2はそれぞれ独立して
水素、置換されていてもよいアルキル基、シクロアルキ
ル基、およびアルコキシ基からなる群から選択される基
であり、R3およびR4はそれぞれ独立して水素、アルキ
ル基、置換されていてもよいアルコキシカルボニル基、
カルボキシル基またはその塩、およびテトラゾリル基ま
たはその塩からなる群から選択される基であり、Xはカ
ルボキシル基またはその塩、およびテトラゾリル基また
はその塩からなる群から選択される基である)。
【0011】上記R1およびR2のアルキル基は各々その
炭素数が1〜6であり、このようなアルキル基として
は、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピ
ル、n−ブチル、iso−ブチル、t−ブチル、sec
−ブチル、ペンチル、ヘキシルなどがあげられる。置換
されていてもよいアルキル基の置換基としてはメトキシ
メチル、エトキシメチルなどのアルコキシアルキル基な
どがあげられる。上記R1およびR2のシクロアルキル基
は各々その炭素数が3〜6であり、シクロプロピル、シ
クロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどがあ
げられる。上記R1およびR2のアルコキシ基は各々その
炭素数が1〜4であり、メトキシ、エトキシ、プロピル
オキシ、ブトキシなどがあげられる。
【0012】上記R3およびR4のアルキル基は上記R1
およびR2について挙げられたアルキル基のいずれでも
有り得る。アルコキシカルボニル基としてはメトキシカ
ルボニル、エトキシカルボニルなどがあげられる。置換
されていてもよいアルコキシカルボニル基の置換基とし
てはピバロイルオキシ、シクロヘキシルオキシカルボニ
ルオキシなどのアルキルカルボニルオキシ基、シクロア
ルキルオキシカルボニルオキシ基などがあげられる。カ
ルボキシル基およびテトラゾリル基の塩としてはナトリ
ウム塩、カリウム塩などがあげられる。
【0013】上記Xのカルボキシル基およびテトラゾリ
ル基の塩は上記R3およびR4のカルボキシル基およびテ
トラゾリル基の塩と同様で有り得る。
【0014】好適な実施態様においては、R1はアルキ
ル基、R2は水素、R3はアルコキシカルボニルまたはカ
ルボキシル基、R4は水素、Xはテトラゾリル基であ
る。
【0015】好適な実施態様においては、R1はアルコ
キシ基、R2は水素、R3はアルコキシカルボニルまたは
カルボキシル基、R4は水素、Xはテトラゾリル基であ
る。
【0016】好適な実施態様においては、R1はアルキ
ル基、R2は水素、R3はアルコキシカルボニルまたはカ
ルボキシル基、R4はアルキル基、Xはテトラゾリル基
である。
【0017】好適な実施態様においては、R1はシクロ
アルキル基、R2は水素、R3はアルコキシカルボニルま
たはカルボキシル基、R4は水素、Xはテトラゾリル基
である。
【0018】好適な実施態様においては、R1はアルキ
ル基、R2は水素、R3は水素、R4はアルコキシカルボ
ニルまたはカルボキシル基、Xはテトラゾリル基であ
る。
【0019】好適な実施態様においては、R1は水素、
2はアルキル基、R3はアルコキシカルボニルまたはカ
ルボキシル基、R4は水素、Xはテトラゾリル基であ
る。
【0020】本発明のピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジ
ン−7(4H)−オン誘導体(I)の好ましい例として
は、以下の式(Ib)および(Ih)で示される化合物
があげられる。
【0021】
【化3】
【0022】本発明のピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジ
ン−7(4H)−オン誘導体は例えば以下に示すような
方法で得られる。
【0023】
【化4】
【0024】ここでR1、R2、R3、R4、およびXは式
(I)で定義されたのと同様であり、R5は低級アルキ
ルなどである。X’はシアノまたは保護されたカルボキ
シル基などであり、任意の反応によりXに変換し得る基
である。Yはアシル基を有する保護基であり、例えば、
トリフルオロメチルカルボニル、tert−ブトキシカルボ
ニルである。Zは塩素、臭素、またはヨウ素などのハロ
ゲンあるいはパラトルエンスルホニルオキシ(トシルオ
キシ)、メタンスルホニルオキシ(メシルオキシ)など
である。
【0025】この方法においては、3−アミノピラゾー
ル誘導体(II)のアミノ基を、保護基Yで保護し、得ら
れた化合物に、4−メチルビフェニル誘導体(III)
を、溶媒としてDMFなどを用い、NaHなどの塩基存
在下、約0℃〜室温で反応させ、ビフェニル基を導入す
る。さらにアミノ基の脱保護を行う。得られた化合物
(IV)にβ−ケトエステル(V)を加え、酢酸中または
酢酸−エタノール中などで還流することにより環化して
化合物(I’)を得る。この化合物(I’)のビフェニル基
の2’位に位置する置換基X’を任意の反応により目的
とする置換基Xに変換することにより、本発明のピラゾ
ロ〔1,5−a〕ピリミジン−7(4H)−オン誘導体
(I)が得られる。例えば、X’が保護されたカルボキ
シル基である場合には、加水分解などにより、保護基を
外して遊離のカルボン酸とすることが可能である。X’
がシアノ基である場合には、これに、アジド化合物を反
応させてテトラゾリル基を導入することが可能である。
3および/またはR4が置換されたアルコキシカルボニ
ル基である本発明の化合物ピラゾロ〔1,5−a〕ピリ
ミジン−7(4H)−オン誘導体(I)は、あらかじめ
3および/またはR4がカルボキシル基である本発明の
化合物を合成したのち、所望の置換基を有するハロゲン
化アルキルなどと上記カルボキシル基を反応させて、所
望の置換基で置換されたアルコキシカルボニル基をR3
および/またはR4に導入することにより合成すること
も可能である。この反応に際しては、必要に応じて分子
中の他の反応性の基を任意の保護基で保護する。
【0026】さらに本発明のピラゾロ〔1,5−a〕ピ
リミジン−7(4H)−オン誘導体のうちR2がHのも
の(I−1)は例えば以下に示すような方法でも得られ
る。
【0027】
【化5】
【0028】ここでR1、R3、R4、およびXは式
(I)で定義されたのと同様であり、R6、R7およびR
8は低級アルキルなどである。Mはカリウムまたはナト
リウムなどのアルカリ金属である。X’およびZは、前
記スキーム1で定義されたのと同様である。
【0029】この方法においては、エステル(VI)をア
ルコキシドの存在下、ギ酸エステルと縮合させ、エノー
ル部分を有するエステル(VII)を得る。このエステル
(VII)と3−アミノピラゾール誘導体(II)とを酢酸
中または酢酸−エタノール中などで還流することにより
環化して、中間体であるピラゾロ〔1,5−a〕ピリミ
ジン−7(4H)−オン誘導体(VIII)を得る。この化
合物(VIII)に4−メチルビフェニル誘導体(III)を、
溶媒としてDMFなどを用い、NaHなどの塩基存在
下、約0℃〜室温で反応させ、ビフェニル基が導入され
た化合物(I'-1)を得る。この化合物(I'-1)のビ
フェニル基の2’位に位置する置換基X’を、前記スキ
ーム1の場合と同様に任意の反応により目的とする置換
基Xに変換することにより、R2がHである本発明のピ
ラゾロ〔1,5−a〕ピリミジン−7(4H)−オン誘
導体(I−1)が得られる。R3および/またはR4が置
換されたアルコキシカルボニル基である本発明の化合物
ピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジン−7(4H)−オン
誘導体(I)は、あらかじめR3および/またはR4がカ
ルボキシル基である本発明の化合物を合成したのち、所
望の置換基を有するハロゲン化アルキルなどと上記カル
ボキシル基を反応させて、所望の置換基で置換されたア
ルコキシカルボニル基をR3および/またはR4に導入す
ることにより合成することも可能である。この反応に際
しては、必要に応じて分子中の他の反応性の基を任意の
保護基で保護する。
【0030】本発明のピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジ
ン−7(4H)−オン誘導体(I)はアンジオテンシン
II受容体拮抗剤、特に降圧剤として使用し得、アンジオ
テンシンIIにより誘発され、または悪化する高血圧症の
調節、およびうっ血性心不全などの治療において有用で
ある。
【0031】本発明の化合物(I)を含有する薬剤組成物
は経口または非経口で投与される。非経口投与としては
静脈注射、筋肉注射、腹腔内注射、点滴などの方法があ
げられる。上記薬剤組成物はプロドラッグとして投与し
得る。上記薬剤組成物の製剤形態としては粉末、顆粒、
錠剤、カプセル剤、注射剤、液剤、懸濁剤、乳剤、座剤
などがあげられる。上記製剤は本発明の化合物(I)に加
えて、投与形態に応じて、製剤学的および薬理学的に許
容し得る適当な賦形剤、助剤、安定剤、湿潤剤、乳化
剤、その他の添加剤などの公知の化合物を任意に選択し
て使用し得る。
【0032】投与量は対象疾患、症状、投与対象、投与
方法、などによって異なるが、成人の本態性高血圧症治
療剤として投与する場合、経口投与では1日量1〜50
mg、静注では1日量1〜30mgを1回または2ない
し3回に分けて投与するのが好ましい。
【0033】本発明のピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジ
ン−7(4H)−オン誘導体のアンジオテンシンII受容
体拮抗剤としての効果は例えば以下に示すような方法で
評価し得る。まずラット肝臓から調製した膜成分と125
I−標識アンジオテンシンIIとの混合物に本発明の化合
物を濃度を変化させて添加し、インキュベートする。膜
成分と結合した125I−標識アンジオテンシンIIの放射
活性から、膜成分に対する125I−標識アンジオテンシ
ンIIの特異的結合を50%阻害する本発明の化合物の濃
度(IC50)を得、次式により、阻害定数(Ki)を求
める。
【0034】
【数1】
【0035】ここでCは125I−標識アンジオテンシンI
I濃度、KdはアンジオテンシンIIの解離定数とする。
【0036】後述の実施例から明らかなように、本発明
のピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジン−7(4H)−オ
ン誘導体は、優れたアンジオテンシンII受容体拮抗作用
を示す。
【0037】
【実施例】以下に、本発明を実施例および参考例に基づ
き説明する。 (参考例1)エチル 6-n-ブチル-ピラゾロ〔1,5-a〕ピ
リミジン-7(4H)-オン-3-カルボキシラート(中間体)
(VIIIa)の製造
【0038】
【化6】
【0039】カリウム t-ブトキシド(2.50 g, 22.3mmo
l)の THF(20 mL)溶液に室温下、ヘキサン酸エチル
(1.44 g, 10.0 mmol)とギ酸エチル(1.60 g, 21.6 mm
ol)のTHF(5 mL)溶液を滴下する。 3 時間攪拌後、反
応液を減圧下に濃縮する。残渣を氷水(20 mL)とエー
テル(20 mL)に分配する。次いで水層を塩酸(2 mL)
で酸性にする。生じる油状物をエーテル(20 mL)で 2
回抽出する。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
溶媒を留去すると 1.19 g の油状物を与える。これをエ
タノール(5 mL)に溶かし、次いで 3-アミノ-4-エトキ
シカルボニルピラゾール(700 mg, 4.51 mmol)と酢酸
(1 mL)を加えて、12 時間還流する。冷却後生成物を
濾取し、酢酸エチルで数回洗浄すると 900 mg(収率 76
%)の標題化合物を得る。本品をエタノールから再結晶
すると融点 293℃(分解)の無色結晶を得る。
【0040】元素分析: C13H17N3O3 として 計算値(%):C,59.30; H,6.51; N,15.96 実測値(%):C,59.40; H,6.53; N,16.01 NMR(CDCl3-CD3OD)δ:0.95(3H,t,J=7Hz),1.39(3H,
t,J=7Hz),1.32-1.65(4H,m),2.55(2H,t,J=7Hz),4.3
6(2H,q,J=7Hz),7.53(1H,s),8.18(1H,s)。
【0041】(参考例2)ピラゾロ〔1,5-a〕ピリミジ
ン-7(4H)-オン誘導体(中間体)(VIIIb)〜(VIII
g)の製造 前記スキーム2に従って、参考例1に準じて以下の表1
に示す化合物(VIIIb)〜(VIIIg)を得る。得られた化
合物の物性を以下の表1および表2に示す。
【0042】
【化7】
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】(参考例3)エチル 6-n-ブチル-4-〔(2'
-シアノビフェニル-4-イル)メチル〕-ピラゾロ〔1,5-
a〕ピリミジン-7(4H)-オン-3-カルボキシラート(中
間体)(I'-1a)の製造
【0046】
【化8】
【0047】参考例1で得られるエチル 6-n-ブチル-ピ
ラゾロ〔1,5-a〕ピリミジン-7(4H)-オン-3-カルボキ
シラート(520 mg 1.97 mmol)(VIIIa)のDMF(20 m
L)懸濁液を、60℃で15分加熱する。溶液を室温に戻
し、水素化ナトリウム(90 mg,60% ミネラルオイル)を
加える。次いで4-ブロモメチル-2'-シアノビフェニル
(700 mg, 2.57 mmol)を加えて4時間攪拌する。次いで
反応液を氷水に加え、酢酸エチルで3回抽出する。有機
層を3回水洗し、飽和食塩水で洗浄後、乾燥する。酢酸
エチルを留去し、得られる残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーに付して精製する。酢酸エチル-n-ヘ
キサン(1:1、v/v)で溶出する画分を濃縮し、n-ヘキサ
ンで結晶化させると660 mg(収率: 73.5%)の標題化合
物を得る。本品を酢酸エチル-n-ヘキサンから再結晶す
ると、融点135-136℃の無色結晶を得る。
【0048】元素分析:C27H26N4O3として 計算値(%):C,71.35; H,5.57; N,12.33 実測値(%):C,71.44; H,5.85; N,12.01 NMR(CDCl3)δ:0.92(3H,t,J=7.4Hz),1.35(3H,t,J=
7.2Hz),1.24-1.68(4H,m),4.29(2H,q,J=7.2Hz),6.0
2(2H,s),7.24-7.80(9H,m),8.32(1H,s)。
【0049】(参考例4)ピラゾロ〔1,5-a〕ピリミジ
ン-7(4H)-オン誘導体(中間体)(I'-1b)〜(I'
-1g)の製造 前記スキーム2に従って、参考例2に準じて以下の表3
に示す化合物(I'-1b)〜(I'-1g)を得る。得ら
れた化合物の物性を以下の表3および表4に示す。
【0050】
【化9】
【0051】
【表3】
【0052】
【表4】
【0053】(実施例1)エチル 6-n-ブチル-4-〔〔2'
-(1H-テトラゾール-5-イル)ビフェニル-4-イル〕メチ
ル〕-ピラゾロ〔1,5-a〕ピリミジン-7(4H)-オン-3-カ
ルボキシラート(Ia)の製造
【0054】
【化10】
【0055】参考例3で得られるエチル 6-n-ブチル-4-
〔(2'-シアノビフェニル-4-イル)メチル〕-ピラゾロ
〔1,5-a〕ピリミジン-7(4H)-オン-3-カルボキシラー
ト(I'-1a)(560 mg, 1.23 mmol)とトリメチルス
ズアジド(510 mg, 2.48 mmol)のキシレン(10mL)懸
濁液を110℃で24時間加熱還流する。冷却後沈殿物を濾
取し、キシレンで洗浄後、エタノール(10 mL)に懸濁
する。これに1N塩酸(4 mL)を加え、室温で1時間攪拌
する。反応液を減圧下に濃縮し、残留物をジクロルメタ
ン-水に分配する。水層のpHを3-4にしてジクロルメタン
層を抽出する。さらにジクロルメタンで2回抽出し、有
機層を乾燥する。溶媒を留去し、得られる残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付して精製する。ク
ロロホルム-メタノール(20:3、v/v)で溶出する画分を
濃縮し、エーテルで結晶化させると420 mg(収率: 68.5
%)の標題化合物を得る。本品をエタノール-酢酸エチル
から再結晶すると、融点223-225℃の無色結晶を得る。
これは本発明の化合物、ピラゾロ〔1,5−a〕ピリミ
ジン−7(4H)−オン誘導体(Ia)である。
【0056】元素分析: C27H27N7O3 として 計算値(%):C,65.18; H,5.47;
N,19.71 実測値(%):C,65.17; H,5.55; N,19.60 NMR(CDCl3)δ:0.88(3H,t,J=7.4Hz),1.32(3H,t,J=7
Hz),1.20-1.62(4H,m),2.49(2H,t,J=7.8Hz),4.25
(2H,q,J=7.4Hz),5.90(2H,s),7.00 and 7.O5(2H×
2,ABq,J=9Hz),7.33-7.58(4H,m),7.87-7.92(1H,m),
8.17(1H,s)。
【0057】(実施例2)6-n-ブチル-4-〔〔(2'-1H-
テトラゾール-5-イル)ビフェニル-4-イル〕メチル〕-
ピラゾロ〔1,5-a〕ピリミジン-7(4H)-オン-3-カルボ
ン酸(Ib)の製造
【0058】
【化11】
【0059】実施例1で得られるエチル 6-n-ブチル-4-
〔〔2'-(1H-テトラゾール-5-イル)ビフェニル-4-イ
ル〕メチル〕-ピラゾロ〔1,5-a〕ピリミジン-7(4H)-
オン-3-カルボキシラート(Ia)(370 mg, 0.74 mmo
l)のエタノール懸濁液に4N NaOH(2.5 mL)を加えて、
1時間還流する。冷却後反応液を減圧下に濃縮する。得
られる残留物を水に溶解させ、酢酸エチルで 1 回洗浄
後、水層を1N塩酸(12 mL)で酸性にする。析出する結
晶を濾取し、数回水で洗浄後、70℃で減圧下乾燥すると
290 mg(収率:83%)の標題化合物を得る。本品をメタノ
ールから再結晶すると、融点252-254℃の無色結晶を得
る。これは本発明の化合物、ピラゾロ〔1,5−a〕ピ
リミジン−7(4H)−オン誘導体(Ib)である。
【0060】元素分析: C25H23N7O3として 計算値(%):C,63.96; H,4.94; N,20.88 実測値(%):C,63.75; H,5.14; N,20.76 NMR(DMSO-d6)δ:0.89(3H,t,J=7Hz),1.20-1.62(4H,
m),2.44(2H,t,J=7.4Hz),5.99(2H,s),7.06 および
7.12(2H×2,ABq,J=8.6Hz),7.50-7.68(4H,m),8.05
(1H,s),8.24(1H,s)。
【0061】(実施例3)ピラゾロ〔1,5-a〕ピリミジ
ン-7(4H)-オン誘導体(Ic)〜(Ip)の製造 前記スキーム2に従って、実施例1および2に準じて以
下の表5に示す化合物(Ic)〜(Ip)を得る。得ら
れた化合物の物性を以下の表5および表6に示す。
【0062】
【化12】
【0063】
【表5】
【0064】
【表6】
【0065】
【表7】
【0066】
【表8】
【0067】ここで、上記表5〜表8の各化合物の名称
を以下に示す: Ic:エチル 6-エチル-4-〔〔2'-(1H-テトラゾール-5
-イル)ビフェニル-4-イル〕メチル〕-ピラゾロ〔1,5-
a〕ピリミジン-7(4H)-オン-3-カルボキシラート Id:6-エチル-4-〔〔2'-(1H-テトラゾール-5-イル)
ビフェニル-4-イル〕メチル〕-ピラゾロ〔1,5-a〕ピリ
ミジン-7(4H)-オン-3-カルボン酸 Ie:エチル 6-エトキシ-4-〔〔2'-(1H-テトラゾール
-5-イル)ビフェニル-4-イル〕メチル〕-ピラゾロ〔1,5
-a〕ピリミジン-7(4H)-オン-3-カルボキシラート If:6-エトキシ-4-〔〔2'-(1H-テトラゾール-5-イ
ル)ビフェニル-4-イル〕メチル〕-ピラゾロ〔1,5-a〕
ピリミジン-7(4H)-オン-3-カルボン酸 Ig:エチル 6-n-プロピル-4-〔〔2'-(1H-テトラゾー
ル-5-イル)ビフェニル-4-イル〕メチル〕-ピラゾロ
〔1,5-a〕ピリミジン-7(4H)-オン-3-カルボキシラー
ト Ih:6-n-プロピル-4-〔〔2'-(1H-テトラゾール-5-イ
ル)ビフェニル-4-イル〕メチル〕-ピラゾロ〔1,5-a〕
ピリミジン-7(4H)-オン-3-カルボン酸 Ii:エチル 2-エチル-6-n-プロピル-4-〔〔2'-(1H-
テトラゾール-5-イル)ビフェニル-4-イル〕メチル〕-
ピラゾロ〔1,5-a〕ピリミジン-7(4H)-オン-3-カルボ
キシラート Ij:2-エチル-6-n-プロピル-4-〔〔2'-(1H-テトラゾ
ール-5-イル)ビフェニル-4-イル〕メチル〕-ピラゾロ
〔1,5-a〕ピリミジン-7(4H)-オン-3-カルボン 酸Ik:エチル 6-n-ペンチル-4-〔〔2'-(1H-テトラゾ
ール-5-イル)ビフェニル-4-イル〕メチル〕-ピラゾロ
〔1,5-a〕ピリミジン-7(4H)-オン-3-カルボキシラー
ト Il:6-n-ペンチル-4-〔〔2'-(1H-テトラゾール-5-イ
ル)ビフェニル-4-イル〕メチル〕-ピラゾロ〔1,5-a〕
ピリミジン-7(4H)-オン-3-カルボン酸 Im:エチル 6-シクロプロピル-4-〔〔2'-(1H-テトラ
ゾール-5-イル)ビフェニル-4-イル〕メチル〕-ピラゾ
ロ〔1,5-a〕ピリミジン-7(4H)-オン-3-カルボキシラ
ート In:6-シクロプロピル-4-〔〔2'-(1H-テトラゾール-
5-イル)ビフェニル-4-イル〕メチル〕-ピラゾロ〔1,5-
a〕ピリミジン-7(4H)-オン-3-カルボン酸 Io:エチル 6-n-プロピル-4-〔〔2'-(1H-テトラゾー
ル-5-イル)ビフェニル-4-イル〕メチル〕-ピラゾロ
〔1,5-a〕ピリミジン-7(4H)-オン-2-カルボキシラー
ト Ip:6-n-プロピル-4-〔〔2'-(1H-テトラゾール-5-イ
ル)ビフェニル-4-イル〕メチル〕-ピラゾロ〔1,5-a〕
ピリミジン-7(4H)-オン-2-カルボン酸。
【0068】(実施例4)6-n-プロピル-4-〔〔2'-(N-
トリフェニルメチルテトラゾール-5-イル)ビフェニル-
4-イル〕メチル〕-ピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジン-
7(4H)-オン-3-カルボン酸の製造
【0069】
【化13】
【0070】実施例3で得られる6-n-プロピル-4-
〔〔2'-(1H-テトラゾール-5-イル)ビフェニル-4-イ
ル〕メチル〕-ピラゾロ〔1,5-a〕ピリミジン-7(4H)-オ
ン-3-カルボン酸 (Ih)(1.05 g,2.30 mmol)をジクロル
メタン(25 mL)に懸濁する。次いでトリチルクロリド(0.
77mg, 2.76 mmol)、トリエチルアミン(0.28 g, 2.76 mm
ol)を加え、室温で2時間攪拌する。反応液を水洗し、乾
燥する。溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付して精製する。酢酸エチル-メタノ
ール(4:1, v/v)で溶出する画分を濃縮し、n-ヘキサンで
処理すると1.05 g(65%)の標題化合物を粉末として得
る。
【0071】NMR (CDCl3) δ:0.88 (3H,t,J=7.2Hz), 1.
45-1.65 (2H,m), 2.42 (2H,t,J=7.4Hz), 5.80 (2H,s),
6.85-6.95 (8H,m), 7.05-7.55 (15H,m), 7.87-7.95 (1
H,m), 8.34 (1H,s)。
【0072】(実施例5)1-(シクロヘキシルオキシカ
ルボニルオキシ)エチル 6-n-プロピル-4-〔〔2'-(1H-
テトラゾール-5-イル)ビフェニル-4-イル〕メチル〕-
ピラゾロ〔1,5−a〕ピリミジン-7(4H)-オン-3-カ
ルボキシラート(Iq)の製造
【0073】
【化14】
【0074】実施例4で得られる6-n-プロピル-4-
〔〔2'-(N-トリフェニルメチルテトラゾール-5-イル)
ビフェニル-4-イル〕メチル〕-ピラゾロ〔1,5-a〕ピリ
ミジン-7(4H)-オン-3-カルボン酸(350 mg, 0.50 mmol)
のDMF(3.5 mL)溶液に炭酸カリウム(85 mg, 0.60 mmol)
を加え、室温で20分間攪拌する。次いでヨウ化ナトリウ
ム(76mg, 0.50 mmol)、1-クロロエチル シクロヘキシル
カーボネート (160 mg, 0.77mmol) を加え、50℃で22時
間攪拌する。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出、水
洗乾燥する。溶媒を留去し、得られる残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付して精製する。n-ヘキ
サン-酢酸エチル(1:1, v/v)で溶出する画分を濃縮する
と、400 mgの油状物を与える。これをメタノール(10 m
L)とジクロルメタン(5 mL)に溶かし、1N塩酸(2 mL)を加
え、2時間攪拌する。反応液を濃縮し、水を加え、ジク
ロルメタンで抽出、水洗、乾燥する。溶媒を留去し、残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して精
製する。クロロホルム-メタノール(20:3,v/v)で溶出す
る画分を濃縮し、エタノールから結晶化させると170 mg
(54%)の標題化合物を得る。本品をエタノールから再結
晶すると、融点222-224℃の無色結晶を得る。これは本
発明化合物、ピラゾロ〔1,5-a〕ピリミジン-7(4H)-オン
誘導体(Iq)である。
【0075】元素分析 : C33H35N7O6として 計算値(%) : C,63.35;H,5.64;N,15.67 実測値(%) : C,63.30;H,5.71;N,15.65 NMR (CDCl3) δ: 0.94 (3H,t,J=7.4Hz), 1.15-1.90 (15
H,m), 2.52 (2H,t,J=7.8Hz), 4.42-4.60 (1H,m), 5.73
and 6.00 (2H,ABq,J=16.4Hz), 6.86 (1H,q,J=5Hz), 7.0
4 and 7.13 (2H×2,ABq,J=6.4Hz), 7.35-7.60 (4H,m),
7.59-7.99 (1H,m), 8.21 (1H,s)。
【0076】(実施例6)ピラゾロ〔1,5-a〕ピリミジ
ン-7(4H)-オン誘導体(Ir)および(Is)の製造 前記スキーム2に従って、実施例4および5に準じて以
下の表9に示す化合物(Ir)および(Is)を得る。
【0077】(実施例7)ピラゾロ〔1,5-a〕ピリミジ
ン-7(4H)-オン誘導体(It)および(Iu)の製造 前記スキーム1に従って、以下の表9に示す化合物(I
t)および(Iu)を得る。
【0078】
【化15】
【0079】
【表9】
【0080】ここで、上記表9の各化合物の名称を以下
に示す: Ir:ピバロイルオキシメチル 6-n-ブチル-4-〔〔2'-
(1H-テトラゾール-5-イル)ビフェニル-4-イル〕メチ
ル〕−ピラゾロ〔1,5-a〕ピリミジン-7(4H)-オン-3-
カルボキシラート Is:1-(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エ
チル 6-n-ブチル-4-〔〔2'-(1H-テトラゾール-5-イ
ル)ビフェニル-4-イル〕メチル〕−ピラゾロ〔1,5-a〕
ピリミジン-7(4H)-オン-3-カルボキシラート It:エチル 5-n-プロピル-4-〔〔2'-(1H-テトラゾー
ル-5-イル)ビフェニル-4-イル〕メチル〕−ピラゾロ
〔1,5-a〕ピリミジン-7(4H)-オン-3-カルボキシラー
ト Iu:5-n-プロピル-4-〔〔2'-(1H-テトラゾール-5-イ
ル)ビフェニル-4-イル〕メチル〕−ピラゾロ〔1,5-a〕
ピリミジン-7(4H)-オン-3-カルボン酸(Iu)。
【0081】(実施例8)125I-標識アンジオテンシンI
Iのレセプター結合に対するピラゾロ〔1,5−a〕ピ
リミジン−7(4H)−オン誘導体の阻害作用の評価 ラット肝臓から膜成分を調製し、本発明の化合物を10-6
M〜10-10Mの範囲で添加し、あるいは添加せずに100 pM
125I-標識アンジオテンシンIIと25℃で1時間インキュベ
ートした。 反応終了後、ガラス繊維濾紙により、膜成
分と結合した125I-標識アンジオテンシンIIを分離し、
ガンマカウンターにて放射活性を測定した。膜成分に対
する125I-標識アンジオテンシンIIの特異的結合は、非
放射性アンジオテンシンIIを10-6M含む条件下で得られ
る非特異的結合を、全結合から差し引くことにより求め
た。膜成分に対する125I-標識アンジオテンシンIIの特
異的結合を50 %阻害する本発明化合物の濃度(IC50
から、次式により阻害定数(Ki)を求めた(表1
0)。
【0082】
【数2】
【0083】
【表10】
【0084】ここでC は 125I-標識アンジオテンシンI
I濃度(100 pM)、KdはアンジオテンシンIIの解離定
数(1.3 nM)とする。
【0085】このように本発明のピラゾロ〔1,5−
a〕ピリミジン−7(4H)−オン誘導体は阻害作用が
強く、効果的にアンジオテンシンII受容体と結合し得る
ことがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 真里子 大阪府高槻市別所本町17−2−515 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 487/04 142 A61K 31/505 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式Iで表されるピラゾロ〔1,5−
    a〕ピリミジン−7(4H)−オン誘導体: 【化1】 (式中、R1およびR2はそれぞれ独立して水素、置換さ
    れていてもよいアルキル基、シクロアルキル基、および
    アルコキシ基からなる群から選択される基であり、R3
    およびR4はそれぞれ独立して水素、アルキル基、置換
    されていてもよいアルコキシカルボニル基、カルボキシ
    ル基またはその塩、およびテトラゾリル基またはその塩
    からなる群から選択される基であり、Xはカルボキシル
    基またはその塩、およびテトラゾリル基またはその塩か
    らなる群から選択される基である)。
  2. 【請求項2】R1がアルキル基、R2が水素、R3がアル
    コキシカルボニルまたはカルボキシル基、R4が水素、
    Xがテトラゾリル基である請求項1に記載のピラゾロ
    〔1,5−a〕ピリミジン−7(4H)−オン誘導体。
  3. 【請求項3】R1がブチルである請求項2に記載の化合
    物。
  4. 【請求項4】R1がプロピルである請求項2に記載の化
    合物。
  5. 【請求項5】R1がアルコキシ基、R2が水素、R3がア
    ルコキシカルボニルまたはカルボキシル基、R4が水
    素、Xがテトラゾリル基である請求項1に記載のピラゾ
    ロ〔1,5−a〕ピリミジン−7(4H)−オン誘導
    体。
  6. 【請求項6】R1がアルキル基、R2が水素、R3がアル
    コキシカルボニルまたはカルボキシル基、R4がアルキ
    ル基、Xがテトラゾリル基である請求項1に記載のピラ
    ゾロ〔1,5−a〕ピリミジン−7(4H)−オン誘導
    体。
  7. 【請求項7】R1がシクロアルキル基、R2が水素、R3
    がアルコキシカルボニルまたはカルボキシル基、R4
    水素、Xがテトラゾリル基である請求項1に記載のピラ
    ゾロ〔1,5−a〕ピリミジン−7(4H)−オン誘導
    体。
  8. 【請求項8】R1がアルキル基、R2が水素、R3が水
    素、R4がアルコキシカルボニルまたはカルボキシル
    基、Xがテトラゾリル基である請求項1に記載のピラゾ
    ロ〔1,5−a〕ピリミジン−7(4H)−オン誘導
    体。
  9. 【請求項9】R1が水素、R2がアルキル基、R3がアル
    コキシカルボニルまたはカルボキシル基、R4が水素、
    Xがテトラゾリル基である請求項1に記載のピラゾロ
    〔1,5−a〕ピリミジン−7(4H)−オン誘導体。
  10. 【請求項10】請求項1に記載のピラゾロ〔1,5−
    a〕ピリミジン−7(4H)−オン誘導体を含有するア
    ンジオテンシンII受容体拮抗剤。
  11. 【請求項11】請求項1に記載のピラゾロ〔1,5−
    a〕ピリミジン−7(4H)−オン誘導体を含有する降
    圧剤。
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