JP3466603B1 - 着座して用いることができる便器 - Google Patents

着座して用いることができる便器

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JP3466603B1 JP2002234532A JP2002234532A JP3466603B1 JP 3466603 B1 JP3466603 B1 JP 3466603B1 JP 2002234532 A JP2002234532 A JP 2002234532A JP 2002234532 A JP2002234532 A JP 2002234532A JP 3466603 B1 JP3466603 B1 JP 3466603B1
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Abstract

【要約】 【目的】 洗浄しなくても快適に用いることが可能な便
器を提供する。 【構成】 便器本体10、便座11、蓋12、噴射手段
41,42および制御手段を備えている。前記便器本体
10は、大便を一時的に貯留することが可能である。前
記便座11は前記便器本体10の上に設けられている。
前記蓋12は、前記便器本体10に対し水平軸のまわり
に回転して開閉動作を行う。前記噴射手段41,42
は、洗浄するための圧力液体を噴射して洗浄動作を行
う。前記制御手段は、前記蓋12が閉じていることを条
件に、前記噴射手段41,42の前記洗浄動作を行わせ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】発明の分野:本発明は、着座して用いる
便器、特に高齢者の使用に適した便器に関する。
【0002】従来の技術:この種の便器としては、特開
平7−189320号が開示されている。この従来の便
器は、用便前に予め便器の内面の一部に水を吹き付け
る。これにより、便器の表面に大便が付着しにくくな
る。
【0003】一方、用便後には、大量の水を流すことで
大便を流すと共に、便器の内面を洗浄する。
【0004】しかし、前記大便を流した後に、汚れが残
った場合、前記汚れを洗い流すことはできない。特に、
高齢者の場合には、用便により便器を汚すことが多い。
しかも、こうした高齢者は便器を清掃する体力に欠け
る。
【0005】したがって、本発明の主目的は、清掃を行
わなくても快適に用いることが可能な便器を提供するこ
とである。
【0006】
【発明の概要】本発明の便器は、便器本体、便座、蓋、
噴射手段および制御手段を備えている。前記便器本体
は、大便を一時的に貯留することが可能である。前記便
座は前記便器本体の上に設けられている。前記蓋は、前
記便器本体に対し水平な軸線のまわりに回転して開閉動
作を行う。前記噴射手段は、洗浄するための圧力液体を
噴射して洗浄動作を行う。前記制御手段は、前記蓋が閉
じていることを条件に、前記噴射手段の前記洗浄動作を
行わせる。
【0007】便器の清掃を行う場合には、まず、便器本
体の上方の開口を蓋によって閉じる。ついで、洗浄開始
のトリガーが入力されると、洗浄用の液体が便器本体や
便座上面に噴射されて、これらの部位が洗浄される。こ
れにより、便器が清掃される。本発明によれば、蓋が閉
じた時にのみ洗浄動作が行われ、蓋がロック手段により
ロックされた状態を保ちつつ、前記洗浄動作が行われ
る。そのため、洗浄水や洗浄液が用便者に向って飛び散
って、トイレが水浸しになるおそれがない。
【0008】本発明の好適な実施例では、噴射手段を蓋
の内側の面に設ける。この実施例によれば、噴射手段を
清潔な部位で、かつ、高い位置に設けることができるか
ら、着座するための便座を洗浄することができる。
【0009】本発明の更に好適な実施例では、前記噴射
手段として第1および第2のノズルを設ける。この実施
例によれば、前記第1ノズルが便器本体の内面に向って
液体を噴射し、一方、前記第2ノズルが便座の上面に液
体を噴射することで、便器の各部分を確実に洗浄するこ
とができる。
【0010】本発明の更に好適な実施例では、前記第1
ノズルからの液体の噴射の完了後に、第2ノズルからの
液体の噴射が完了するように制御する。この実施例によ
れば、汚れの度合の大きな便器本体の洗浄が完了した後
に、当該洗浄によって他の部分に飛び散った汚れを第2
ノズルからの液体によって洗浄することができる。
【0011】本発明の更に好適な実施例では、前記第2
ノズルを液体の圧力によって旋回可能に設ける。この実
施例によれば、第2ノズルの旋回によって、多方向に液
体を飛散させることができる。また、第2ノズルを旋回
させるための動力を別途設ける必要がないので、コスト
ダウンを図り得る。
【0012】本発明の更に好適な実施例では、前記第2
ノズルに減圧弁を接続し、前記第2ノズルから噴射され
た液体の吐出圧が、前記第1ノズルからのそれよりも小
さな値となるように、液体の圧力を減じる。第2ノズル
は便座の汚れを除去するためのものであり、第1ノズル
程大きな圧力を必要としないのに対し、第2ノズルの吐
出圧が第1ノズルの吐出圧よりも小さいので、過大な圧
力による水漏れを防ぐことができる。
【0013】本発明の更に好適な実施例では、前記減圧
弁により、減圧された液体の圧力が噴射中に徐々に大き
くなるように制御する。この実施例では、第2ノズルか
ら減圧された液体が噴射されることで、便器全体が洗浄
されると共に、該噴射圧が徐々に大きくなることによ
り、ノズルから噴射される液体が便座に当たるようにな
り、便器全体が洗浄された後に、便器上部が洗浄され
る。したがって、より清潔にすべき便座を重点的に洗浄
することができる。
【0014】本発明の更に好適な実施例では、前記第2
ノズルを複数設け、一方の第2ノズルが他方の第2ノズ
ルを洗浄するように設定する。この実施例では、第2ノ
ズル同士が互いに洗浄することで常に清潔に保たれる。
【0015】本発明の更に好適な実施例では、特定手段
により特定された用便者の種別または用便者に応じて、
便座を昇降させる。この実施例では、用便者の種別等を
特定した後、当該用便者の種別等に応じたレベルで便座
の昇降時の高さや下降時の高さに停止させることができ
るので、用便者ごとの使用が極めて容易になる。
【0016】本発明の更に好適な実施例では、用便者が
着座した後に便座の下降を開始し用便者の着座状態が安
定していると判別した場合に便座の下降を続行し、一
方、用便者の着座状態が不安定であると判別した場合に
は、便座の下降速度を減速ないし下降を停止させる。こ
の実施例では、使用する用便者の足腰の弱り具合に応じ
た速度で便座が下降する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明は、添付の図面を参考にし
た以下の好適な実施例の説明からより明瞭に理解される
であろう。しかしながら、実施例および図面は図示およ
び説明のためのものであり、本発明の範囲を定めるため
に利用されるべきものではない。本発明の範囲は請求の
範囲によってのみ定まる。添付図面において、複数の図
面における同一の部品番号は、同一または相当部分を示
す。
【0018】全体構成:図1に示すように、洋式便器本
体10の下部には、昇降機能の一部を発揮する昇降手段
13aおよび排水部15が設けられている。前記昇降手
段13aは、たとえば、エアシリンダ装置からなり、便
器本体10の左右両サイドの下部に1つずつ、一対とな
って設けられている。図2(a),(b),(c)に示
すように、本洋式便器は前記昇降手段13aの伸縮によ
り、便器本体10を上昇ないし下降させて、便座11の
上面の高さレベルを種々のレベルで停止させることが可
能である。なお、前記排水部15は伸縮自在に形成され
ており、何れの高さレベルにおいても前記排水部15か
ら排水することが可能である。
【0019】前記便器本体10の上部には、便座11が
載置されている。便座11の下部前方は、蝶番(図示せ
ず)を介して便器本体10の上面に固定されている。一
方、便器本体10の後部には、たとえばエアシリンダ装
置からなる昇降機能の一部を発揮する傾斜手段13bが
設けられている。該傾斜手段13bが便座11の後方下
部を押し上げることにより、図2(c)に示すように、
便座11が前方に傾斜する。なお、蓋12は、後述する
ように、本便器の使用に際して、自動的に開閉する構造
となっている。
【0020】機器構成:本洋式便器は、家庭および介護
施設の何れにおいても用いることができるが、まず、家
庭で用いる場合について説明する。図3(a)に示すよ
うに、本洋式便器は、種々の演算や制御を行うマイコン
(制御手段)1を備えている。前記マイコン1には、ド
アセンサ20、リモコン25、感圧センサ14および駆
動制御手段4が図示しないインターフェイスを介して接
続されている。前記駆動制御手段4は前記昇降手段13
aおよび傾斜手段13bの駆動制御を行うものであり、
駆動制御手段4には、昇降手段13aおよび傾斜手段1
3bが接続されている。なお、前記介護施設で用いる場
合には、図5(b)に示すIDタグのリードライト装置
30が接続される。リードライト装置30はドアノブの
近傍に取り付ける。
【0021】図3(a)に示す前記マイコン1はCPU
2およびメモリ3を備えている。前記メモリ3には、一
般登録データ記憶部(第1記憶部)3aおよび後述する
追加個人データ記憶部(第2記憶部)3bが設けられて
いる。図3(b)に示すように、前記一般登録データ記
憶部3aには、幼児、大人の健常者、高齢者からなる用
便者の種別毎に、登録データが関連付けられて記憶され
ている。前記登録データは、本洋式便器の出荷時に予め
設定されている。前記登録データは、着座時の便座の高
さレベルおよび用便時の便座の高さレベルからなるレベ
ル情報と、後述する第1閾値、第2閾値および第3閾値
とで構成されている。
【0022】特定手段:図1に示すように前記ドアセン
サ20およびリモコン25はトイレ内の壁面9に固定さ
れている。なお、リモコン25は無線式で使用者が手に
持てるようにしてもよい。
【0023】ドアセンサ;前記ドアセンサ20はドア開
閉スイッチ21および通過センサ22で構成されてい
る。開閉スイッチ21は、たとえば接触スイッチからな
り、二点鎖線で示すドア7が開くと、該ドア7が開いて
いる間、開信号をマイコン1に出力する。通過センサ2
2は、たとえば光センサで構成されており、幼児の身長
よりも高い所定の高さ(たとえば、100cm) 以上の人
が通過すると人検出信号をマイコン1に出力する。
【0024】前記CPU2は、開閉スイッチ21からド
ア7の開信号を受信し、その後、通過センサ22から人
検出信号を受信した場合には、通過センサ22の測定高
さ(100cm)よりも身長の高い人間、すなわち、幼
児以外の大人がトイレに入室したと判別し、後述する所
定の処理を行う。一方、前記開信号を受信し、その後、
所定時間の間に人検出信号を受信しない場合には、幼児
が入室したと判別する。したがって、前記開閉スイッチ
21および通過センサ22は用便者の種別を特定する
(第1の)特定手段を構成している。
【0025】リモコン;図4に示すように、前記リモコ
ン25は、表示手段23、入力エリア25a〜25c、
スイッチボタン24a〜24cおよび後述する済ボタン
24dを備えている。前記表示手段23は、たとえば、
液晶表示器からなり、マイコン1から出力される種々の
情報の表示を行う。前記入力エリアは種別エリア25
a、手動エリア25bおよび後述する設定エリア25c
からなる。
【0026】前記種別エリア25aには、前記用便者の
種別ごとに種別ボタン24aが設けられている。当該種
別ボタン24aが押されると、用便者の種別を示す種別
信号がマイコン1に送信される。前記CPU2は、当該
種別信号を受信すると、当該種別信号に対応する用便者
の種別の登録データを前記一般登録データ記憶部3aか
ら読み出す。したがって、前記種別ボタン24aを有す
る本リモコン25は、用便者の入力により、用便者の種
別を特定する(第2の)特定手段を構成している。
【0027】荷重検出手段(着座検出手段):図1の破
線で示すように、前記便座11内には、感圧センサ14
が埋設されている。前記感圧センサ14は、たとえば、
圧力の増加に伴って抵抗値が減少する抵抗変化型圧力セ
ンサーユニットで構成されている。前記感圧センサ14
は、当該感圧センサ14に加わった圧力(すなわち、便
座に負荷された荷重)に対応する圧力信号をCPU2に
出力する。なお、前記感圧センサ14としては、たとえ
ば、株式会社エイプラスの感圧センサーユニットを用い
ることができる。
【0028】図3(a)に示す前記CPU2は、前記感
圧センサ14からの圧力信号に基づいて荷重の算出を行
う。CPU2は、一般登録データ記憶部3aに記憶され
た第1および第2閾値に基づいて以下の判別を行う。
【0029】第1判別:着座判別(荷重>第1閾値) 前記荷重が第1閾値よりも大きい第1の範囲の場合に
は、図9(d)に示すように、用便者が十分に便座11
に腰をもたせかけた(着座した)と判別する。 第2判別:着座状態の判別 着座状態が安定(荷重>第2閾値) 前記着座判別の後、前記荷重が第2閾値よりも大きい第
2の範囲の場合には、図9(e)に示すように、用便者
の着座状態が安定していると判別する。
【0030】なお、第2閾値は第1閾値よりも小さな値
に設定されている。着座後に便座11が下降するので、
一般に、この下降中には便座11に負荷される荷重も小
さくなるからである。 着座状態が不安定(荷重≦第2閾値) 前記荷重が第2閾値以下の場合には、用便者の着座状態
が不安定であると判別する。
【0031】したがって、感圧センサ14は用便者が便
座11上に着座したか否かを判別するための荷重情報を
検出する荷重検出手段(着座検出手段)を構成してい
る。一方、マイコン1は感圧センサ14からの出力が所
定の範囲である場合には、用便者が着座したと判別する
判別手段を構成している。CPU2は、前記判別結果に
基づいて、後述するように、用便者の着座状態の変化を
判別して監視しながら、駆動制御手段4に便座11の下
降や上昇を行わせる。
【0032】前記第2閾値は、たとえば、用便者が着座
した後に便座に負荷された荷重に対する比で算出しても
よい。前記一般登録データ記憶部3aにおける用便者の
種別ごとの登録データとしては、一般的な幼児、大人の
健常者および高齢者の体重や身長、座高などから算出さ
れた数値が出荷前に予め記憶されている。
【0033】家庭での用い方:つぎに、本便器の家庭で
の主な用い方について、図6〜図8のフローチャートお
よび図9に示す側面図を用いて説明する。
【0034】本便器は、図9(a)に示す初期高さで停
止している。前記初期高さは、たとえば一般登録データ
記憶部3aに記憶された幼児の着座時の便座高さLsの
高さに設定されている。本便器の運転がスタートする
と、図6に示すステップS1において、前記CPU2
は、前記開閉スイッチ21からの前記開信号に基づい
て、ドア7が開いたか否かの判別を行う。用便者がドア
7を開いてトイレ内に入ると、前記CPU2が開閉スイ
ッチ21から開信号を受信し、ドア7が開いたと判別し
てステップS2に進む。
【0035】ステップS2では、CPU2が前記通過セ
ンサ22からの人検出信号に基づいて幼児か大人かの判
別を行う。用便者が前記通過センサ22の前を横切り、
CPU2が通過センサ22からの人検出信号を受信した
場合には、大人が入室したと判別してステップS3に進
む。一方、所定時間の間、前記人検出信号を受信しない
場合には、幼児が入室した、あるいは、誰も入室しなか
ったと判別して終了する。したがって、幼児が入室した
場合には、前記便座11の初期高さが幼児の便座高さL
s(300mm)に設定され、該便座11が低い位置で待
機しているので、幼児が親などの介助なしに一人で排便
することができる。
【0036】ステップS3では、リモコン25の前記種
別ボタン24aが押されたか否かの判別が行われる。た
とえば、大人の健常者に対応する種別ボタン24aが押
された場合にはステップS5に進む。ステップS5で
は、CPU2が一般登録データ記憶部3aから大人の健
常者に対応する登録データを読み出し、当該着座時の便
座高さに対応する高さまで駆動制御手段4が便座11を
上昇させ、後述する用便後の処理のステップS35(図
8)に進む。
【0037】一方、高齢者に対応する種別ボタン24a
が押された場合にはステップS4に進む。ステップS4
では、CPU2が一般登録データ記憶部3aから高齢者
に対応する登録データを読み出し、図7に示す高齢者用
便前の処理に進む。その他の場合には、他の処理が行わ
れる。
【0038】高齢者用便前;図7に示すように、高齢者
用便前のステップS20では、昇降手段13aが便座1
1を上昇させると共に、図9(c)に示すように、傾斜
手段13bが所定角度まで便座11を前方に向って傾斜
させる。すなわち、便座11は、図9(a)に示す初期
高さ(幼児の便座高さ)Lsから、図9(c)に示す高
齢者の便座高さLoまで上昇する。その後、ステップS
21に進む。
【0039】ステップS21では、前記感圧センサ14
からの圧力信号に基づいて、CPU2が荷重を算出する
と共に、前記着座判別を行う。図9(d)に示すよう
に、用便者が便座11に腰をもたせかけることにより、
前記荷重が第1閾値よりも大きくなった場合にはステッ
プS22に進む。ステップS22では、昇降手段13a
および傾斜手段13bによって便座11の下降が開始さ
れてステップS23に進む。
【0040】ステップS23では、前記CPU2による
着座状態の判別が行われる。図9(e)に示すように、
下降する便座11に用便者が重心を預けて着座を継続し
ている場合、すなわち、前記荷重が第2閾値よりも大き
い場合には、用便者の着座状態が安定していると判別し
てステップS24に進む。一方、用便者が座りなおした
り、立ち上がって、前記荷重が第2閾値以下になった場
合には、ステップS28に進む。
【0041】ステップS28では、便座11の下降が一
旦停止され、ステップS23に戻る。なお、ステップS
28では、便座11の下降速度を減速させたり、減速後
に停止させるようにしてもよいし、便座11を上昇させ
るようにしてもよい。ステップS24では、便座11の
下降が続行されてステップS25に進む。
【0042】ステップS25では、便座11の高さが前
記用便時の便座高さまで達したか否かの判別が行われ
る。便座11が前記用便時の便座高さまで下降した場合
にはステップS26に進む。一方、便座11の高さが用
便時の便座高さに達していない場合には、ステップS2
3に戻る。
【0043】ステップS26では便座11の下降を停止
した後、ステップS27に進む。したがって、便座11
の下降により、図9(d)〜図9(f)に示すように、
用便者が便座11に腰掛けたままの姿勢で該便座11が
下降し、用便者が次第に用便姿勢をとることになる。
【0044】ステップS27では、前記リモコン25の
済ボタン24dが押されたか否かの判別が行われる。用
便者が用便を済ませ、前記済ボタン24dが押される
と、たとえば水噴射式の洗浄器や乾燥器などが作動し、
用便後の洗浄等を済ませた後、図8の用便後の処理に進
む。
【0045】用便後;図8に示すように、前記用便後の
ステップS30では、前記CPU2による着座状態の判
別が行われる。前記感圧センサ14からの圧力信号に基
づいて算出された荷重が前記第2閾値よりも大きい場合
には、用便者が安定して着座を継続していると判別して
ステップS31に進む。一方、前記荷重が第2閾値以下
の場合には、ステップS33に進む。
【0046】ステップS31では、昇降手段13aおよ
び傾斜手段13bが便座11を上昇させる。用便者は便
座11に腰掛けたまま、該便座11によって腰が持ち上
げられ、ステップS32に進む。
【0047】ステップS32では、便座11の高さが高
齢者の着座時の便座高さLoに達したか否かの判別が行
われる。当該便座高さLoに達した場合にはステップS
33に進む。一方、当該便座高さLoに達していない場
合にはステップS30に戻る。
【0048】ステップS33では、便座11の下降動作
を停止した後、ステップS34に進む。したがって、前
記便座11の上昇により、用便者が便座11に腰掛けた
ままの姿勢で該便座11が上昇し、用便者が次第に立上
り易い高さに腰が持ち上げられる。
【0049】ステップS34では、CPU2が一般登録
データに記憶された脱着判別のための第3閾値と、荷重
とを比較し脱座の判別を行う。用便者が立上り、前記荷
重が第3閾値(たとえば、0.5kg)以下になった場合
には、ステップS35に進む。
【0050】ステップS35では、前記開閉スイッチ2
1からの前記開信号に基づいて、CPU2がドアが開い
たと判別した場合にはステップS36に進む。ステップ
S36では、排水した後、便座11の高さを前記初期高
さLsまで下降させて終了し、次の用便者の入室に備え
る。
【0051】施設で用いる場合:つぎに、老人ホームな
どの介護施設等で用いる場合について説明する。図3
(c)に示すように、前記追加個人データ記憶部3bに
は、用便者個人毎に、識別番号、レベル情報(着座時の
便座の高さレベルおよび用便時の便座の高さレベル)、
第1閾値および第2閾値からなる個人データが互いに関
連付けられて記憶される。前記CPU2は、前記追加個
人データ記憶部3bに個人データの追加登録や変更を行
う登録モードと、本便器の運転を行う運転モードとを備
えている。後述するように、前記登録モードにおいて、
図4に示すリモコン25の前記設定エリア25cの設定
ボタン24cを操作することにより、前記個人データの
登録を行う。
【0052】リードライト装置(用便者識別手段):図
1に示すように、前記リードライト装置30は、トイレ
のドア7に設置されている。リードライト装置30は、
図5(a)に示すIDタグTに情報を記録させると共
に、当該情報をIDタグTから読み出すものであり、マ
イコン1に接続されている。
【0053】ここで、本実施形態で用いるIDタグTお
よびリードライト装置30について簡単に説明する。前
記IDタグTは、破線で示すように、円盤形状をしてお
り、腕時計のようにバンドBに固定されて高齢者の腕等
に装着される。
【0054】図5(b)に示すように、リードライト装
置30内に設けたアンテナコントローラ31は、IDタ
グTに記録された情報を一定周期で読み出すコマンドを
発振回路32に送信する。IDタグTが所定のエリア内
に存在していると、アンテナ35a,35bの送信コイ
ルL1とIDタグTの送受信コイルL3との間に生じる
電磁誘導作用により、IDタグTの制御回路110がEE
PROM111内の情報を読み出す。IDタグTの制御回路
110は、当該情報に応じた残響を送受信コイルL3に
出力する。一方、送受信コイルL3と、アンテナ35
a,35bの受信コイルL2との間の電磁誘導作用によ
り、前記残響が受信回路34で受信されると、該受信し
た残響が復調回路33で復調され、アンテナコントロー
ラ31に出力される。アンテナコントローラ31は、前
記復調された情報をマイコン1に出力する。
【0055】前記IDタグTに情報を記録させる場合に
は、アンテナコントローラ31がIDタグTに記録させ
る情報と、IDタグTに当該情報を記録させるコマンド
とを送信する。該情報およびコマンドは、送信コイルL
1と送受信コイルL3との間に生じる電磁誘導作用によ
り送受信され、IDタグTの制御回路110がEEPROM1
11に当該情報を記録させる。
【0056】なお、かかる電磁誘導方式のIDタグT、
およびリードライト装置30は、たとえば、特開平10
−75879号公報の段落番号〔0013〕ないし〔0
014〕に開示されており、たとえば、オムロン(株)
製のV700シリーズを採用することができる。
【0057】前記登録モードにおいて、IDタグTに
は、前記追加個人データ記憶部3b(図3(c))の識
別番号に対応する当該個人の識別番号(用便者を特定す
るための識別情報)などが記録される。一方、前記運転
モードにおいて、図3(a)の前記CPU2は、リード
ライト装置30を介してIDタグTから当該識別番号を
読み出し、追加個人データ記憶部3bに記憶された識別
番号と照合することで、用便者を特定し、当該用便者に
対応する個人データを読み出す。したがって、IDタグ
Tおよびリードライト装置30は用便者を識別するため
の用便者識別検出手段を構成している。
【0058】施設での用い方:施設で用いる場合には、
各高齢者の一方の手首にIDタグTを装着する。なお、
前記リードライト装置30はドア7に設けてあるので、
リードライト装置30とIDタグTとの通信距離を考慮
し、ドア7を開ける方の手首にIDタグTを装着する。
【0059】登録モード;施設において本便器を用いる
場合には、本便器を用いる前に、まず、用便者の個人デ
ータの登録を行う。介護者は前記リモコン25を操作し
てCPU2を登録モードに設定した後、設定登録を行う
高齢者の登録者名「用便者A」を入力すると共に、当該
用便者の体重を入力すると、CPU2が当該体重に所定
の演算を行い第1および第2閾値を算出する。一方、リ
モコン25を操作して、当該高齢者に最も適した着座時
および用便時の便座高さに便器本体10を移動させて所
定の操作を行うと、CPU2が、前記登録者名、第1お
よび第2閾値、便座高さに識別番号を付与し、互いに関
連付けて前記追加個人データ記憶部3bに追加記憶させ
る。
【0060】その後、高齢者に装着した前記IDタグT
をリードライト装置30にかざして所定の操作を行う
と、リードライト装置30がIDタグTに当該識別番号
を記録させる。該記録後、リモコン25を操作してCP
Uを運転モードに復帰させる。なお、復帰後の便座の初
期高さは、たとえば400mmに設定する。
【0061】運転モード;つぎに、本便器の施設での用
い方について、図10のフローチャートを用いて説明す
る。本便器は、所定の初期高さで停止している。本便器
の運転がスタートすると、ステップS10において、リ
ードライト装置30がIDタグTを検出したか否かの判
別が行われる。用便者がドアノブを開けるとIDタグT
がリードライト装置30に近づき、リードライト装置3
0がIDタグTを検出し、リードライト装置30がID
タグTから識別番号を読み出してステップS11に進
む。
【0062】ステップS11では、CPU2が前記リー
ドライト装置30が読み出した当該識別番号に対応する
個人データを前記追加個人データ記憶部3bから読み出
して、図7に示す高齢者用便前の処理に進む。この場
合、便座11の上昇する高さは、図3(c)の追加個人
データ記憶部3bに記憶された高齢者ごとに異なった高
さとなる。当該高齢者用便前では、読み出した個人デー
タに従って便座11の制御が行われ、該個人データに基
づいて、図8に示す用便後の処理が行われる。なお、用
便後には、便座11が前記初期高さ400mmに復帰す
る。
【0063】なお、前記施設等で用いる場合には、図1
1に示すように、各洋式便器Y1〜YnをLAN等の通
信手段を介して互いに接続し、1つの便器Yiに個人デ
ータが記憶されると、当該情報が他の便器のマイコン1
のメモリ3にも記憶されるようにしてもよい。
【0064】また、前記実施形態では、便座11に感圧
センサ(着座検出手段)14を設けたが、必ずしも便座
11に設ける必要はなく、たとえば、着座時における用
便者の足元の床に感圧センサやロードセルなどの検出手
段を設けてもよい。さらに、用便時にリモコン25を操
作して便座11の高さレベルを細かく調整すると、当該
新たな高さレベルをメモリ3に更新記憶させるようにし
てもよい。
【0065】洗浄機構の構成:本便器には、便器を自動
的に洗浄するための洗浄機構が設けられている。かかる
洗浄機構について、以下に説明する。図1に示すよう
に、蓋12の内側の面、すなわち、蓋12の下面には、
固定ヘッド(噴射手段)41および回転ヘッド(噴射手
段)42が設けられている。これらには、それぞれ第1
および第2ノズル41a、42aが設けられている。前
記ノズル41a、42aは、後述するように、便器を洗
浄するための圧力液体を噴射して便器の洗浄動作を行
う。なお、後述するように、前記圧力液体としては、水
の他に、洗剤などの洗浄液や温水が用いられる。
【0066】固定ヘッド41;図12(a)に示すよう
に、蓋12の内側の面には、2つの固定ヘッド41、4
1が一対となって設けられている。前記固定ヘッド41
の各々は、その先端に第1ノズル41aを有している。
前記第1ノズル41aの噴射方向は、互いに異なる方向
となるように設定されている。
【0067】ここで、前記便器本体10の下部の内側に
は、大便を一時的に貯留する水溜まり部10bが形成さ
れている。水溜まり部10bの前方には、なだらかな傾
斜のボール面10aが形成されている。一方、水溜まり
部10bの後方には、前記ボール面10aよりも傾きの
大きな後部面10cが形成されている。第1ノズル41
aは、図16(c)に示すように、前記ボール面10a
および前記後部面10cなどの便器本体10の内面に向
って水を噴射する。
【0068】回転ヘッド42;図12(a)の回転ヘッ
ド42は、前記一対の固定ヘッド41の前後に1つずつ
設けられている。前記回転ヘッド42は、蓋12の閉状
態において、互いに水平方向に離間した別々の概ね鉛直
な軸線Y1,Y2のまわりに旋回可能に設けられてい
る。図13(a)に示すように、回転ヘッド42は、十
字型に形成されていると共に、複数の第2ノズル42a
を有している。前記複数の第2ノズル42aは、液体の
噴射圧による偶力のモーメントが、回転ヘッド42を前
記軸線Y1,Y2のまわりの一方の回転方向に旋回させ
るように配置されている。各第2ノズル42aの噴射方
向は、それぞれ水平、斜め上および斜め下に設定されて
いる。
【0069】一方、図13(b)に示すように、前記回
転ヘッド42は、メカニカルシール43を介して、蓋1
2に固定された管44に対し回転可能に取り付けられて
いる。したがって、前記各第2ノズル42aからの液体
の噴射圧によって、回転ヘッド42が前記軸線Y1(Y
2)のまわりに旋回し、これによって、図16(e)の
ように、前記液体が便座11の上面に噴射される。ここ
で、前述のように、第2ノズル42aの一部は、その噴
射方向が水平方向に設定されているので、前記旋回によ
り、一方の回転ヘッド42が他方の回転ヘッド42を洗
浄することが可能である。
【0070】洗浄機構の配管構成:図14に示すよう
に、前記洗浄機構は水道配管に接続されている。水道配
管からの水は第1水路61および第2水路62に分岐さ
れる。前記第1水路61には第1電磁弁51を介して前
記固定ヘッド41が接続されている。第1電磁弁51を
開閉することにより、第1ノズル41aからの水の噴射
や停止を行う。
【0071】前記第2水路62には、上流から順に減圧
弁58および主電磁弁57が接続されている。前記主電
磁弁57よりも下流においては、前記第2水路62が、
温水路65および冷水路64に分岐している。前記温水
路65には、サブタンク56および貯湯タンク55が直
列に接続されている。前記貯湯タンク55内にはヒータ
66が設けられている。該ヒータ66によって貯湯タン
ク55内の水が所定温度に加熱される。前記貯湯タンク
55の温水と、冷水路64の水とは、混合弁53によっ
て所定の割合に混合され、第3水路63に流れる。
【0072】第3水路63には、上流から順に第2電磁
弁52、洗浄液タンク59および温風ファン67が接続
されている。温風ファン67よりも下流においては、前
記第3水路63が分岐して、前記回転ヘッド42の各々
に接続している。
【0073】ここで、前記第2電磁弁52は、第2ノズ
ル42aからの圧力液体の噴射や停止を行うと共に、該
噴射時において噴射圧を任意の圧力に変化させることが
可能である。一方、前記第2ノズル42aから噴射され
る液体の吐出圧は、前記第1ノズル41aからの水の圧
力よりも小さな値となるように、前記減圧弁58により
減圧される。したがって、各ノズル41a,42aの吐
出圧は、以下の(1)式の関係になる。第1ノズル41a
>最高圧の第2ノズル42a>最低圧の第2ノズル42
a…(1)
【0074】なお、前記洗浄液タンク59および温風フ
ァン67には、図示しない電磁弁が接続されており、後
述する所定のタイミングで洗浄液や温風を回転ヘッド4
2から噴射させる。
【0075】ゴムパッキン:図12(a)に示すよう
に、前記蓋12の内面周縁には、環状のゴムパッキン1
2bが設けられている。前記ゴムパッキン12bは、便
座11を閉じた状態において、便座11の上面に当接し
て、蓋12と便座11との間をシールする。一方、便座
11の下面には、環状のゴムシール11bが設けられて
いる。前記ゴムシール11bは、便座11を閉じた状態
において、便器本体10に当接し、便座11と便器本体
10との間をシールする。
【0076】ロック手段:図12(b)に示すように、
前記蓋12は、ヒンジ50を介して、水平な軸線X(図
1)のまわりに回転可能に設けられている。すなわち、
前記蓋12は、前記軸線Xのまわりに回転することで、
便器本体10に対して開閉可能である。前記蓋12の後
端には突出部12aが蓋12と一体に設けられている。
前記突出部12aには、リンク71の先端が回転自在に
連結されている。前記リンク71の後端には、エアシリ
ンダ70が接続されており、エアシリンダ70は電磁弁
72によって前記リンク71を伸縮させる。
【0077】図12(b)の蓋12の閉じた状態から、
エアシリンダ70が電磁弁72によってリンク71を収
縮させると、ヒンジ50を中心に前記軸線Xのまわり
に、突出部12が時計回りに回転し、図12(c)に示
すように蓋12が開く。一方、リンク71が伸張する
と、突出部12aが反時計回りに回転し、図12(b)
に示すように、蓋12が閉じる。
【0078】ここで、電磁弁72を停止すると、該電磁
弁72のエアシリンダ70への空気圧が所定の大きさに
保たれる。そのため、リンク71が伸張したままで動か
なくなるから、突出部12aが当該位置で停止され、蓋
12が閉状態にロックされる。したがって、エアシリン
ダ70、リンク71、電磁弁72は、蓋12を閉状態に
ロックするロック手段を構成している。
【0079】洗浄機構の制御構成:図3(a)に示すよ
うに、前記マイコン1には、前述の各機器の他に、第1
および第2ローカル制御器16,17と、周辺制御器1
8が接続されている。前記第1および第2ローカル制御
器16,17は、前記各水路に設けられた各電磁弁51
〜53,57などの制御を行うことにより、後述するよ
うに、前記蓋12が閉じていることを条件に、固定ヘッ
ド41および回転ヘッド42の洗浄動作を行わせる。
【0080】前記周辺制御器18は、温風ファン67や
ヒータ66などの制御を行う。前記CPU2は、前記登
録モードおよび運転モードの他に、便器の洗浄を行う洗
浄モードを備えている。
【0081】洗浄動作:つぎに、本便器の自動洗浄動作
について、図15のフローチャートおよび図16(a)
〜(f)の動作図を用いて説明する。なお、以下に説明
する便器の洗浄動作中に、ドア7の開閉や蓋12の開閉
が行われた場合には、直ちに便器の洗浄が停止される。
【0082】便器の洗浄を行うには、たとえば、深夜な
どの使用者の少ない時間帯に、作業者が前記リモコン2
5を用いて所定の操作をい、前記マイコン1を洗浄モー
ドに設定する。そうすると、洗浄モードがスタートし、
図15に示すステップS40に進む。
【0083】ステップS40において、前記マイコン1
は、作業者がトイレの外に出たか否かの判別を行う。す
なわち、マイコン1は、前記開閉スイッチ21からの開
閉信号に基づき、ドア7が開閉したか否かの判別を行
う。作業者がトイレの外に出て、ドア7を閉めると、前
記マイコン1が当該閉信号を受信し、ドア7が閉じられ
たと判別する。前記マイコン1は、前記閉信号を受信
し、かつ、所定時間の間、前記通過センサ22からの前
記人検出信号を受信しない場合、作業者がトイレの外に
出たと判別してステップS41に進む。
【0084】ステップS41では、マイコン1が電磁弁
72を動作させて、蓋12が開いている場合は閉じる。
閉状態の蓋12は、開かないように、前記ロック手段に
よりロックされて、ステップS42に進む。ステップS
42では、大便などが流されていない場合のために、便
器本体10内に便水が流され、ステップS43に進む。
【0085】ステップS43では、マイコン1が前記第
2電磁弁52を開き、第2ノズル42aから温水を噴射
させて(図16(a))、便器内の温度を上昇させて、
ステップS44に進む。ここで、マイコン1は、前記混
合弁53を動作させて、温水と水とを混合させ、第2ノ
ズル42aから噴射する温水が所定の温度になるように
制御する。一方、マイコン1は、前記第2電磁弁52を
絞り、最低圧で噴射を行うと、回転ヘッド42がゆっく
りと回転し、便座11内に満遍なく温水が噴射される。
【0086】ステップS44では、マイコン1が前記温
水に洗浄液タンク59の洗浄液を混合して第2ノズル4
2aから最低圧で噴射させて(図16(b))、ステッ
プS45に進む。ステップS45では、所定時間が経過
したか否かの判別が行われ、所定時間が経過した場合に
は、ステップS46に進む。ここで、前記温水の噴射に
よって便座11内を温めた後、洗浄液が便座11内に塗
布された状態で所定時間放置することにより、洗浄効果
が増大する。
【0087】ステップS46では、マイコン1が前記第
1電磁弁51を開弁し、第1ノズル41aから高圧の水
を噴射させて(図16(c))、ステップS47に進
む。前記第1ノズル41aから噴射された高圧の水は、
汚れの付着し易いボール面10aや後部面10cに直接
当たり、当該部分の汚れを取り除く。
【0088】ステップS47では、マイコン1が前記混
合弁53の温水側の弁を閉じると共に、第2電磁弁52
を開き、第2ノズル42aから水を噴射させてステップ
S48に進む。ここで、第2ノズル42aからの水は、
まず図16(d)に示すように、最低圧で噴射され、便
器10内全体を洗浄して前記第1ノズル41aによって
飛び散った汚れを洗い流す。その後、しだいに吐出圧が
大きく制御され、図16(e)に示すように、最高圧で
噴射されて便座11や便器10の上部などと共に、回転
ヘッド42同士の洗浄を行う。
【0089】ステップS48では、温風ファン67から
の温風が第2ノズル42aから噴出され、便座11など
の水滴を吹き飛ばすと共に乾燥させて、ステップS49
に進む。ステップS49では、マイコン1が前記リモコ
ン25の表示手段23に「清掃が完了しました」などの
表示を行い、洗浄モードが終了する。
【0090】以上のとおり、図面を参照しながら好適な
実施形態を説明したが、当業者であれば、本明細書を見
て、自明な範囲で種々の変更および修正を容易に想定す
るであろう。たとえば、前記実施形態では、回転ヘッド
を一対設けたが、回転ヘッドを3個以上設けてもよい。
また、回転ヘッドを蓋の中央に1個設けてもよい。さら
に、前記洗浄モードの開始タイミングは、使用者が使用
する毎に行うようにしてもよい。また、タイマーを設
け、所定の時間に自動的に開始するようにしてもよい。
また、高齢者の使用後のみに自動的に洗浄を開始するよ
うにしてもよい。また、ロック手段としては、蓋の前方
を便器本体に固定することにより蓋が開かないようにし
てもよい。また、便器本体と便座との間に蛇腹を設け、
便座の傾斜時において、便器本体と便座との間をシール
してもよい。また、第1ノズルと第2ノズルとを重複し
て噴射させてもよい。また、加圧装置を設け第1ノズル
からの吐出圧を増加させてもよいし、減圧弁を設けて、
第1ノズルからの吐出圧を減少させてもよい。したがっ
て、そのような変更および修正は、請求の範囲から定ま
る本発明の範囲内のものと解釈される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる昇降機能付洋式便
器およびトイレを示す概略斜視図である。
【図2】同洋式便器の側面図である。
【図3】同洋式便器の概略構成図および記憶部の記憶内
容を示す図表である。
【図4】リモコンを示す正面図である。
【図5】(a)はIDタグを示す斜視図、(b)はリー
ドライト装置およびIDタグを示す概略構成図である。
【図6】洋式便器の家庭での用い方を示すフローチャー
トである。
【図7】高齢者用便前の処理を示すフローチャートであ
る。
【図8】用便後の処理を示すフローチャートである。
【図9】洋式便器の用い方を示す概略側面図である。
【図10】洋式便器の施設での用い方を示すフローチャ
ートである。
【図11】洋式便器を互いに接続した場合を示す概略構
成図である。
【図12】(a)は便器の縦断面図、(b),(c)は
ロック手段を示す部分断面図である。
【図13】第2ノズルの斜視図および縦断面図である。
【図14】洗浄機構の配管図である。
【図15】洗浄モードを示すフローチャートである。
【図16】洗浄方法を示す便器の縦断面図である。
【符号の説明】
1:マイコン(制御手段、判別手段) 3:メモリ(記憶手段) 10:便器本体 11:便座 12:蓋 13a:昇降手段 14:感圧センサ(荷重検出手段) 21:開閉スイッチ(特定手段) 22:通過センサ(特定手段) 24a:種別ボタン(特定手段) 30:リードライト装置(特定手段) T:IDタグ(特定手段) 41:固定ヘッド(噴射手段) 42:回転ヘッド(噴射手段) 16,17:ノズル制御手段 70:エアシリンダ(ロック手段) 71:リンク(ロック手段) 72:電磁弁(ロック手段) 12b:ゴムパッキン Y1,Y2:鉛直軸 58:減圧弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47K 13/24,13/30 E03D 9/00,11/02 B05B 3/02,3/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着座して用いることができる便器であっ
    て、 大便を一時的に貯留することが可能な便器本体と、 前記便器本体の上に設けられた便座と、 前記便器本体に対し水平な軸線のまわりに回転して開閉
    動作を行う蓋と、 前記蓋の内側の面に設けられ、洗浄するための圧力液体
    を噴射して洗浄動作を行う噴射手段と、 前記蓋が閉じていることを条件に、前記噴射手段の前記
    洗浄動作を行わせる制御手段とを備え、 前記噴射手段は、第1および第2のノズルを包含し、 前記第1ノズルは前記便器本体の内面に向って前記液体
    を噴射し、 前記第2ノズルは前記便座の上面に前記液体を噴射し、 前記第2ノズルには減圧弁が接続されており、 前記減圧弁は、液体の圧力の調整が可能であり、 前記減圧弁により減圧された液体の圧力が前記噴射中に
    徐々に大きくなるように前記制御手段が前記減圧弁を制
    御する便器。
  2. 【請求項2】 着座して用いることができる便器であっ
    て、 大便を一時的に貯留することが可能な便器本体と、 前記便器本体の上に設けられた便座と、 前記便器本体に対し水平な軸線のまわりに回転して開閉
    動作を行う蓋と、 前記蓋の内側の面に設けられ、洗浄するための圧力液体
    を噴射して洗浄動作を行う噴射手段と、 前記蓋が閉じていることを条件に、前記噴射手段の前記
    洗浄動作を行わせる制御手段とを備え、 前記噴射手段は、第1ノズルおよび複数の第2ノズルを
    包含し、 前記第1ノズルは前記便器本体の内面に向って前記液体
    を噴射し、 前記複数の第2ノズルは、互いに水平方向に離間した別
    々の概ね鉛直な軸線のまわりに旋回可能に設けられ、 前記第2ノズルが液体の圧力で旋回して、液体が前記便
    座の上面に噴射されると共に、 前記複数の第2ノズルは、それぞれ、一方の第2ノズル
    が他方の第2ノズルを洗浄する便器。
  3. 【請求項3】 着座して用いることができる便器であっ
    て、 大便を一時的に貯留することが可能な便器本体と、 前記便器本体の上に設けられた便座と、 前記便器本体に対し水平な軸線のまわりに回転して開閉
    動作を行う蓋と、 洗浄するための圧力液体を噴射して洗浄動作を行う噴射
    手段と、 前記蓋が閉じていることを条件に、前記噴射手段の前記
    洗浄動作を行わせる制御手段と、 用便者が便座上に着座したか否かを判別するための荷重
    情報を検出する検出手段と、 前記検出手段からの出力が所定の第1範囲である場合に
    は、前記用便者が着座したと判別する第1判別手段と、 前記検出手段からの出力が所定の第2範囲である場合に
    は、前記用便者の着座状態が安定していると判別する第
    2判別手段とを備え、 ここにおいて、前記制御手段は、前記第1判別手段によ
    る判別の結果、前記用便者が着座したと判別した後に、
    前記便座の下降を開始させ、 前記第2判別手段による判別の結果、前記用便者の着座
    状態が安定していると判別した場合に、前記便座の下降
    を続行し、 前記第2判別手段による判別の結果、前記用便者が不安
    定な着座状態であると判別した場合に、前記便座の下降
    速度を減速ないし下降を停止させるように制御する便
    器。
  4. 【請求項4】 着座して用いることができる便器であっ
    て、 大便を一時的に貯留することが可能な便器本体と、 前記便器本体の上に設けられた便座と、 前記便器本体に対し水平な軸線のまわりに回転して開閉
    動作を行う蓋と、 前記蓋の内側の面に設けられ、洗浄するための圧力液体
    を噴射して洗浄動作を行う噴射手段と、 前記蓋が閉じていることを条件に、前記噴射手段の前記
    洗浄動作を行わせる制御手段とを備え、 前記噴射手段は、第1および第2のノズルを包含し、 前記第1ノズルは前記便器本体の内面に向って前記液体
    を噴射し、 前記第2ノズルは前記便座の上面に前記液体を噴射し、 前記第1ノズルからの液体の噴射の完了後に、 前記第2ノズルからの液体の噴射が完了するように前記
    制御手段が前記第1ノズルおよび第2ノズルからの液体
    の噴射を制御する便器。
  5. 【請求項5】 着座して用いることができる便器であっ
    て、 大便を一時的に貯留することが可能な便器本体と、 前記便器本体の上に設けられた便座と、 前記便器本体に対し水平な軸線のまわりに回転して開閉
    動作を行う蓋と、 前記蓋の内側の面に設けられ、洗浄するための圧力液体
    を噴射して洗浄動作を行う噴射手段と、 前記蓋が閉じていることを条件に、前記噴射手段の前記
    洗浄動作を行わせる制御手段とを備え、 前記噴射手段は、第1および第2のノズルを包含し、 前記第1ノズルは前記便器本体の内面に向って前記液体
    を噴射し、 前記第2ノズルは前記便座の上面に前記液体を噴射し、 前記第2ノズルには減圧弁が接続されており、 該減圧弁は、前記第2ノズルから噴射された液体の吐出
    圧が前記第1ノズルからのそれよりも小さな値となるよ
    うに、液体の圧力を減じる便器。
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