JP3465665B2 - 通信装置および通信方法 - Google Patents

通信装置および通信方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電話線を介し複数
のデータ通信装置間で例えばディスクリートマルチトー
ン変復調方式によりデータ通信を行うようにした通信装
置および通信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、有線系ディジタル通信方式とし
て、既設の電話用銅線ケーブルを使用して数メガビット
/秒の高速ディジタル通信を行うADSL(Asymmetric
DigitalSubscriber Line)通信方式や、HDSL(hig
h-bit-rate Digital SubscriberLine)通信方式、SD
SL等のxDSL通信方式が注目されている。これに用
いられているxDSL通信方式は、DMT(Discrete M
ultiTone)変復調方式と呼ばれている。この方式は、A
NSIのT1.413等において標準化されている。このディ
ジタル通信方式では、特に、xDSL伝送路と、半二重
通信方式のISDN通信システムのISDN伝送路とが
途中の集合線路で束ねられる等して隣接する場合等に、
xDSL伝送路を介したxDSL通信がISDN伝送路
等の他回線から干渉ノイズを受けて、速度が落ちる等の
問題が指摘されており、種々の工夫がされている。
【0003】図14は、中央局(CO:Central Offic
e)1からのISDN伝送路2と、xDSL伝送路であ
るADSL伝送路3とが途中の集合線路で束ねられてい
る等の理由で、ISDN伝送路2がADSL伝送路3に
与える干渉ノイズの様子を示したものである。ここで、
ADSL通信システム側の端末側の通信装置であるAD
SL端末側装置(ATU−R;ADSL Transceiver U
nit,Remote Terminal end)4から見た場合、ISDN
伝送システム側の局側装置(ISDN LT)7がADS
L伝送路3を通し送信してくる干渉ノイズをFEXT(F
ar-end cross talk)ノイズと呼び、ISDN伝送システ
ム側の端末装置(ISDN NT1)6がADSL伝送路
3を通し送信してくる干渉ノイズをNEXT(Near-end
cross talk)ノイズと呼ぶ。これらのノイズは、特に、
途中で集合線路等になりADSL伝送路3と隣接するこ
とになるISDN伝送路2との結合によりADSL伝送
路3を介しADSL端末側装置(ATU−R)4に伝送
される。なお、ADSL通信システム側の局側装置であ
るADSL局側装置(ATU−C;ADSL Transceiv
er Unit,Central Office end)5から見た場合には、A
DSL端末側装置(ATU−R)4から見た場合と逆と
なり、ISDN伝送システム側の局側装置(ISDN
LT)7が送信してくる干渉ノイズがNEXTノイズと
なり、ISDN伝送システム側の端末装置(ISDN
NT1)6が送信してくる干渉ノイズがFEXTノイズ
となる。
【0004】ここで、例えば米国のISDN通信システ
ムでは、上り、下りの伝送が全2重伝送であり、同時に
行われるため、ADSL端末側装置(ATU−R)4か
ら見た場合、よりADSL端末側装置(ATU−R)4
に近いISDN伝送システム側の端末装置(ISDN
NT1)6から発生したNEXTノイズが支配的、すな
わち大きな影響を与えることになる。
【0005】このため、ADSL端末側装置4に設けら
れるADSLモデム(図示せず)のトレーニング期間
に、この影響の大きいNEXTノイズ成分の特性を測定
し、そのノイズの特性に合った各チャネルの伝送ビット
数とゲインを決めるビットマップを行い、かつ伝送特性
を改善できるように、例えば、時間領域の適応等化処理
を行うタイムドメインイコライザー(TEQ;Time dom
ain Equalizer)、および周波数領域の適応等化処理を
行うフレケンシードメインイコライザー(FEQ;Freq
uency domain Equalizer)の係数を収束させて決定し、
TEQ及びFEQそれぞれについて、NEXTノイズ用
の係数テーブルを1セットずつ設けるようしている。
【0006】しかし、上述したようなディジタル通信装
置の場合にはこれで問題は生じないが、日本等では、す
でに既存のISDN通信方式として上り、下りのデータ
伝送がいわゆるピンポン式に時分割で切り替わる半二重
通信のTCM−ISDN方式を採用しているので、集合
線路等により半二重伝送路と他の伝送路とが隣接してい
ると、半二重伝送路からのNEXTノイズおよびFEX
Tノイズが交互に半二重伝送路に隣接した他の伝送路に
接続された通信端末に影響を与えることになる。
【0007】このため、日本のADSL方式では、TC
M−ISDN干渉ノイズのFEXT区間、NEXT区間
に応じて、ビットマップを切り替える方式を提案してい
る。("G.lite: Proposal for draft of Annex of G.li
te",ITU-T,SG-15、Waikiki,Hawaii 29 June-3 July 199
8, Temporary Document WH-047) 図15に、上記の方式を採用するディジタル通信装置が
使用されたディジタル通信システムの概要を示す。図1
5において、11はTCM−ISDN通信やADSL通
信等を制御等する中央局(CO:Central Office)、1
2はTCM−ISDN通信を行うためのTCM−ISD
N伝送路、13はADSL通信を行うためのADSL伝
送路、14はADSL伝送路13を介し他のADSL端
末側装置(図示せず)とADSL通信を行う通信モデム
等のADSL端末側装置(ATU−R;ADSL Trans
ceiver Unit,Remote Terminal end)、15は中央局1
1内でADSL通信を制御するADSL局側装置(AT
U−C;ADSL Transceiver Unit,Central Officeen
d)、16はTCM−ISDN伝送路12を介し他のT
CM−ISDN端末側装置(図示せず)とTCM−IS
DN通信を行う通信モデム等のTCM−ISDN端末側
装置(TCM−ISDN NT1)、17は中央局11内
でTCM−ISDN通信を制御するTCM−ISDN局
側装置(TCM−ISDN LT)、18はTCM−IS
DN局側装置(TCM−ISDN LT)17とADSL
局側装置(ATU−C)15との間でそれぞれの通信の
同期をとる同期コントローラである。なお、この同期コ
ントローラ18は、TCM−ISDN局側装置(TCM
−ISDN LT)17、もしくはADSL局側装置
(ATU−C)15内に設けられていても良い。
【0008】なお、上述したように、ADSL端末側装
置(ATU−R)14から見た場合には、図15に示す
ように、遠半二重通信装置となるTCM−ISDN局側
装置(TCM−ISDN LT)17が集合線路等によ
り隣接したTCM−ISDN伝送路12およびADSL
伝送路13を介し送信してくる干渉ノイズを“FEXT
ノイズ”と呼ぶ一方、近半二重通信装置となるTCM−
ISDN端末側装置(TCM−ISDN NT1)16
が集合線路等により隣接したTCM−ISDN伝送路1
2およびADSL伝送路13を介し送信してくる干渉ノ
イズを“NEXTノイズ”と呼ぶ。これに対し、ADS
L局側装置(ATU−C)15から見た場合には、AD
SL端末側装置(ATU−R)14から見た場合と逆と
なり、近半二重通信装置となるISDN伝送システムの
局側装置(ISDN LT)17が送信してくる干渉ノイ
ズがNEXTノイズとなり、遠半二重通信装置となるI
SDN伝送システムの端末装置(ISDN NT1)16
が送信してくる干渉ノイズがFEXTノイズとなる。
【0009】図16は、ディジタル通信装置におけるA
DSL局側装置(ATU−C;ADSL Transceiver U
nit,Central Office end)15の通信モデム等の送信部
ないしは送信専用機(以下、送信系という)の構成を機
能的に示している。また図17は、ディジタル通信装置
におけるADSL端末側装置(ATU−R)14の通信
モデム等の受信部ないしは受信専用機(以下、受信系と
いう。)の構成を機能的に示している。
【0010】図16において、41はマルチプレックス
/シンクコントロール(Mux/Sync Control)、42、43
はサイクリックリダンダンシィチェック(crc)、44、
45はスクランブル・フォワードエラーコレクション(S
cram and FEC)、46はインターリーブ、47、48は
レートコンバータ(Rate-Convertor)、49はトンオーダ
リング(Tone ordering)、50はコンステレーションエ
ンコーダ・ゲインスケーリング(Constellation encoder
and gain scaling)、51は逆離散フーリエ変換部(IDF
T)、52は入力パラレル/シリアルバッファ(Input Par
allel/Serial Buffer)、53はアナログプロセッシング
・D/Aコンバータ(Analog Processingand DAC)であ
る。
【0011】図17において、141はアナログプロセ
ッシング・A/Dコンバータ(Analog Processing And
ADC)、142はタイムドメインイコライザ(TEC)、1
43は入力シリアル/パラレルバッファ、144は離散
フーリエ変換部(DFT)、145は周波数ドメインイコ
ライザ(FEQ)、146はコンステレーションエンコー
ダ・ゲインスケーリング( Constellation encoder and
gain scaling )、147はトンオーダリング(Tone o
rdering)、148、149はレートコンバータ(Rate-C
onvertor)、150はデインターリーブ(Deinterleav
e)、151、152はデスクランブル・フォワードエ
ラーコレクション(Descram and FEC)、153、15
4はサイクリックリダンダンシィチェック(crc)、15
5はマルチプレックス/シンクコントロール(Mux/Sync
Control)である。
【0012】次に動作を説明する。まず、ADSL局側
装置(ATU−C)15の送信系の動作を説明すると、図
16において送信データをマルチプレックス/シンクコ
ントロール(Mux/Sync Control)により多重化し、サイク
リックリダンダンシィチェック42、43により誤り検
出用コードを付加し、フォワードエラーコレクション4
4、45でFEC用コードの付加およびスクランブル処
理し、場合によってはインターリーブ46をかける。そ
の後、レートコンバーター47、48でレートコンバー
ト処理し、トンオーダリング49でトンオーダリング処
理し、コンステレーションエンコーダ・ゲインスケーリ
ング50によりコンステレーションデータを作成し、逆
離散フーリエ変換部51にて逆離散フーリエ変換し、D
/Aコンバータを通してディジタル波形をアナログ波形
に変換し、続いてローパスフィルタをかける。
【0013】一方、ADSL端末側装置(ATU−R)
14の受信系の動作を説明すると、図17においてアナ
ログプロセッシング・A/Dコンバータ141が受信信
号に対しローパスフィルタをかけ、A/Dコンバータを
通してアナログ波形をディジタル波形に変換し、続いて
タイムドメインイコライザ(TEQ)142を通して時
間領域の適応等化処理を行う。次に、その時間領域の適
応等化処理がされたデータは、入力シリアル/パラレル
バッファ143を経由して、シリアルデータからパラレ
ルデータに変換され、離散フーリエ変換部(DFT)1
44で離散フーリエ変換され、周波数ドメインイコライ
ザ(FEQ)145により周波数領域の適応等化処理が
行われる。そして、コンステレーションエンコーダ・ゲ
インスケーリング146によりコンステレーションデー
タを再生し、トンオーダリング147でシリアルデータ
に変換し、レートコンバーター148、149でレート
コンバート処理し、デスクランブル・フォワードエラー
コレクション151でFECやデスクランブル処理し、
場合によっては、デインターリーブ150をかけてデス
クランブル・フォワードエラーコレクション152でF
ECやデスクランブル処理し、その後、サイクリックリ
ダンダンシィチェック153、154を行なって、マル
チプレックス/シンクコントロール(Mux/Sync Contro
l)155によりデータを再生する。
【0014】その際、中央局(CO)11では、同期コ
ントローラ18がTCM−ISDN局側装置(TCM−
ISDN LT)17と、ADSL局側装置(ATU−
C)15との伝送のタイミングの同期をとっているの
で、ADSL端末側装置(ATU−R)14が、NEX
Tノイズと、FEXTノイズの発生タイミングを認識で
きる。
【0015】つまり、ADSL端末側装置(ATU−
R)14は、TCM−ISDN通信とADSL通信との
同期により、予めタイミングがわかっているTCM−I
SDN伝送路12上をデータが上っている所定時間の間
は、ADSL伝送路13を介し受信する受信データや受
信信号にNEXTノイズが発生するものと判断する一
方、同様に予めタイミングがわかっているTCM−IS
DN伝送路12上をデータが下っている所定時間の間は
ADSL伝送路13を介し受信する受信データ等にFE
XTノイズが発生することを認識できる。
【0016】日本のADSL方式では、図18に示すよ
うにFEXT区間、NEXT区間それぞれに対応したビ
ットマップA、及びビットマップBを割り振り、図16
におけるレートコンバータ148、149において、ノ
イズ量の少ないFEXT区間にはビット配分を多くし、
ノイズ量の多いNEXT区間にはビット配分を少なくす
る。それにより、今までのNEXT区間のみでビット配
分が決定される場合より、伝送レートを上げることがで
きる。
【0017】図19に、送信の際、均一レート(以下の
計算例では64kbps)で入ってくるデータを、いか
にビットマップAおよびビットマップBに割り振るかを
示す。まず均一のレートで送られてくるデータはシンボ
ル単位で固定ビットが格納されていく。それをレートコ
ンバータにより、ビットマップA用、ビットマップB用
のビットに変換する。ただし、ISDN周期が2.5m
sに対して、送信シンボルの間隔が、246μsの為、
整数倍にならない。そこで、図20に示すように34周
期(=345シンボル、85ms)を一つの単位(ハイ
パーフレーム)として、このハイパーフレーム中のFE
XT区間でシンボルが入りきるところのみをビットマッ
プAにし、それ以外の部分をビットマップBとする(図
中、SS、ISSは同期用の信号)。それぞれのDMT
シンボルがビットマップAに属するかビットマップBに
属するかは、以下の式によって求められる。(以下の式
においてDMTシンボル番号をNdmtとする。)
【0018】・ATU−CからATU−Rへの伝送の場
合 S = 272 × Ndmt mod 2760 if { (S + 271 < a) or (S > a + b) } then [ビットマ
ップAシンボル] if { (S + 271 >= a) and (S <= a + b) } then [ビッ
トマップBシンボル] ここで、a = 1243, b = 1461
【0019】・ATU−RからATU−Cへの伝送の場
合 S = 272 × Ndmt mod 2760 if { (S > a) and (S + 271 < a + b) } then [ビット
マップAシンボル] if { (S <= a) or (S + 271 >= a + b) } then [ビット
マップBシンボル] ここで、a = 1315, b = 1293
【0020】以下にビットマップAのみをデータの割り
当てに使用するシングルビットマップの場合のビット割
り当てを求める計算例を示す。 ・1DMTシンボルのビット数(レートコンバート前) =(伝送レート)×(伝送時間)/(全シンボル数(ISS(Inverse synch symbol)、SS(Synch symbol)除く)) =64kbps×85ms/340 =16ビット ・ビットマップAのビット数 =(伝送レート)×(伝送時間)/(ビットマップAのシンボル数(ISS (Inverse synch symbol)、SS(Side A Synch symbol)除く)) =64kbps×85ms/126 =43.175 よってビットマップA=44ビットとする。また、シン
グルビットマップ(ビットマップAのみ使用)であるた
めビットマップB=0ビットとする。
【0021】次にビットマップAとビットマップBとの
両方を使用するデュアルビットマップの場合のビット割
り当てを求める計算例を示す。 ・1DMTシンボルのビット数(レートコンバート前) =(伝送レート)×(伝送時間)/(全シンボル数(ISS(Inverse synch symbol)、SS(Synch symbol)除く)) =64kbps×85ms/340 =16ビット ・今回の計算例ではビットマップBのビット数=3ビットと仮定する。 ・ビットマップAのビット数 =((伝送レート)×(伝送時間)−(ビットマップBの1シンボル分のビ ット数)×(ビットマップBのシンボル数(ISS(Inverse synch symbol) 、SS(Side A Synch symbol) 除く)))/(ビットマップAのシンボル 数(ISS(Inverse synch symbol)、SS(Side A Synch symbol)除く)) =(64kbps×85ms−3×214)/126 =38.079ビット よってビットマップA=39ビットとする。
【0022】このようにレートコンバータによりビット
配分を変えるときは、送信側あるいは受信側のレートコ
ンバータにおいてデータをある程度蓄積してから出力す
るので、レートコンバータにおける遅延時間が生じるこ
とになる。さらに、シングルビットマップでは、各ハイ
パーフレーム単位で、送信データをビットマップAの部
分にできるだけ余すことなく割り当てるようにしている
ため、場合によってはある周期のデータが、それより後
の周期のビットマップAの部分に割り当てられることが
あり、そのデータについてはさらなる遅延時間が生じて
しまう。また、デュアルビットマップの場合も、ハイパ
ーフレームのビットマップAおよびビットマップBの部
分にビットをできるだけ余すことなく割り当てるように
しているため、場合によってはある周期のデータが、そ
れより後の周期に割り当てられることがあり、そのデー
タについてはさらなる遅延時間が生じてしまう。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の装置
では、遅延が大き過ぎるという問題があった。
【0024】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、遅延を抑えることのできる通信装置お
よび通信方法を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明に係る通信装置
は、遅延時間を抑えて通信することが要求される第1の
データおよび当該第1のデータ以外のデータである第2
のデータを通信する通信装置において、所定周期で発生
する干渉ノイズに基づいてその各所定周期毎にデータ送
信に適した期間と当該データ送信に適した期間以外の期
間とを設定するとともに、前記第1のデータについて
は、前記干渉ノイズの発生所定周期毎に各所定周期内で
送信すべき前記第1のデータを、それぞれの所定周期内
における前記データ送信に適した期間および前記データ
送信に適した期間以外の期間に送信するようにビット割
り当てを行い、前記第2のデータについては、前記デー
タ送信に適した期間および前記データ送信に適した期間
以外の期間における前記第1のデータが割り当てられな
かった部分にビット割り当てを行い送信するものであ
る。
【0026】本発明に係る通信装置は、遅延時間を抑え
て通信することが要求される第1のデータおよび当該第
1のデータ以外のデータである第2のデータを通信する
通信装置において、所定周期で発生する干渉ノイズに基
づいてその各所定周期毎にデータ送信に適した期間と当
該データ送信に適した期間以外の期間とを設定するとと
もに、前記第1のデータについては、前記干渉ノイズの
発生所定周期毎に各所定周期内で送信すべき前記第1の
データを、それぞれの所定周期内における前記データ送
信に適した期間および前記データ送信に適した期間以外
の期間に送信するようにビット割り当てを行い、前記第
2のデータについては、前記データ送信に適した期間お
よび前記データ送信に適した期間以外の期間における前
記第1のデータが割り当てられなかった部分にビット割
り当てを行い送信するものである。
【0027】本発明に係る通信方法は、遅延時間を抑え
て通信することが要求される第1のデータおよび当該第
1のデータ以外のデータである第2のデータを通信する
通信方法において、所定周期で発生する干渉ノイズに基
づいてその各所定周期毎にデータ送信に適した期間と当
該データ送信に適した期間以外の期間とを設定するとと
もに、前記第1のデータについては、前記干渉ノイズの
発生所定周期毎に各所定周期内で送信すべき前記第1の
データを、それぞれの所定周期内における前記データ送
信に適した期間および前記データ送信に適した期間以外
の期間に送信するようにビット割り当てを行い、前記第
2のデータについては、前記データ送信に適した期間お
よび前記データ送信に適した期間以外の期間における前
記第1のデータが割り当てられなかった部分にビット割
り当てを行い送信するものである。
【0028】本発明に係る通信方法は、遅延時間を抑え
て通信することが要求される第1のデータおよび当該第
1のデータ以外のデータである第2のデータを通信する
通信方法において、所定周期で発生する干渉ノイズに基
づいてその各所定周期毎にデータ送信に適した期間と当
該データ送信に適した期間以外の期間とが設定されると
ともに、前記第1のデータについては、前記干渉ノイズ
の発生所定周期毎に各所定周期内で送信すべき前記第1
のデータを、それぞれの所定周期内における前記データ
送信に適した期間および前記データ送信に適した期間以
外の期間に送信するようにビット割り当てが行われ、前
記第2のデータについては、前記データ送信に適した期
間および前記データ送信に適した期間以外の期間におけ
る前記第1のデータが割り当てられなかった部分にビッ
ト割り当てが行われて送信されたデータを受信し、この
受信したデータのうちそれぞれの所定周期内における前
記データ送信に適した期間および前記データ送信に適し
た期間以外の期間に割り当てられた前記第1のデータに
基づいて各所定周期内で受信すべき前記第1のデータを
再生し、前記受信したデータのうち前記データ送信に適
した期間および前記データ送信に適した期間以外の期間
における前記第1のデータが割り当てられなかった部分
に割り当てられた前記第2のデータに基づいて前記第2
のデータを再生するものである。
【0029】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下に本発明の一
実施形態を示す。まず、遅延が抑えられるようにするた
めに、1周期分のデータ送信時間内に1周期分の送信デ
ータを送信できるようにビット割り当てを行うようにす
る場合を説明する。ビット割り当ては、従来の通信装置
と同様に図16におけるレートコンバータ47、48で
行う。図1にビット割り当ての概要を示す。ここでは、
1周期分の均一データを1周期内でデータ送信に適した
時間(例えば上述のFEXT区間に相当)であるデータ
送信時間にすべて送信できるようにビットアサインす
る。また、データ送信時間内の送信データが割り当てら
れなかった部分には、ダミーデータを割り当てて送信す
る。ここで、ビットマップAのみを使用するシングルビ
ットマップの場合のビット割り当てを求める計算例を示
す。例えば1周期(2.5ms)分、すなわち10個の
DMTシンボル分のデータをビットマップA(データ送
信時間に入り切るシンボル)の3シンボル分に入るよう
なビット割り当てにし、また、ビットマップAの3シン
ボル目にデータの割り当てられないビットが残った場合
はその部分にダミービットを割り当てる。さらに、ビッ
トマップAが4シンボル続く場合(例えば図20の0周
期目、1周期目等)にはビットマップAの4シンボル目
をすべてダミービットにする。つまり、ビットマップA
のビット数は、以下の条件を満たす必要がある。 ・(ビットマップAのビット数)×3≧ (伝送レートkbps)×(1周期2.5ms)
【0030】このようなビット割り当てにおける各諸元
は下記のようになる(本実施の形態では上述のようにト
レーニング期間に計ったS/N比に基づいて決められる
ADSL伝送路の伝送可能データレートが64kbps
の場合のビット割り当ての計算例を示している)。 ・1DMTシンボルのビット数(レートコンバート前) =(伝送レート)×(伝送時間)/(全シンボル数(ISS(Inverse synch symbol)、SS(Synch symbol)除く)) =64kbps×85ms/340 =16ビット ・ビットマップAのビット数 =(1DMTシンボルのビット数)×(10個のDMTシンボル)/(3シ ンボル分) =16×10/3 =53.33 よってビットマップA=54ビットとする。 ・各周期内の3番目のビットマップAのダミービット =(ビットマップAのビット数)×(3シンボル分)−(1DMTシンボル のビット数)×(10個のDMTシンボル) =54×3−16×10 =2ビット 4番目のビットマップAが存在する場合、送信ビットは
すべてダミービットとする。また、シングルビットマッ
プ(ビットマップAのみ使用)であるためビットマップ
B=0ビットとする。
【0031】次にビットマップAとビットマップBとの
両方を使用するデュアルビットマップの場合のビット割
り当てを求める計算例を示す。ビット割り当ては、従来
の通信装置と同様に図16におけるレートコンバータ4
7、48で行う。図2にビット割り当ての概要を示す。
ここでは、遅延が抑えられるようにするために、1周期
分の均一データを1周期内のデータ送信に適した時間
(例えば上述のFEXT区間に相当)であるデータ送信
時間とこのデータ送信時間以外の時間(例えば上述のN
EXT区間に相当)である準データ送信時間にビット割
り当てを行う。また、データ送信時間内及び準データ送
信時間のうち、送信データが割り当てられなかった部分
にはダミーデータを割り当てて送信する。例えば1周期
(2.5ms)分、すなわち10個のDMTシンボル分
(レートコンバート前)のデータをビットマップA(デ
ータ送信時間に入り切るシンボル)の3シンボル分+ビ
ットマップB(準データ送信時間)の7シンボル分に1
0シンボル単位(レートコンバート後)で入るようなビ
ット割り当てにし(ISS(Inverse synch symbol)、SS(Sy
nch symbol)除く)、また、ビットマップBでデータが
割り当てられなかった部分にダミービットを割り当て
る。また、ビットマップAが4シンボル続く場合にはビ
ットマップAの4シンボル目にも上述のビットマップA
と同一のビット割り当てで送信データを割り当て、ビッ
トマップA及びビットマップBでデータが割り当てられ
なかった部分にダミービットを割り当てる。その際、ビ
ットマップAに割り当てるビット数とビットマップBに
割り当てるビット数との差は、可能な限り少なくするこ
とにより遅延量は少なくなる。つまり、ビットマップA
及びビットマップBのビット数は、以下の条件を満たす
必要がある。 ・(ビットマップAのビット数)×3+(ビットマップ
Bのビット数)×7≧(伝送レートkbps)×(1周
期2.5ms) ・遅延時間を少なくするには、ビットマップAに割り当
てるビット数とビットマップBに割り当てるビット数と
の差は可能な限り少なくする(ビットマップBが最小値
の時、遅延時間は最悪値となる)。
【0032】このようなビット割り当てにおける各諸元
は下記のようになる(本実施の形態では上述のようにト
レーニング期間に計ったS/N比に基づいて決められる
ADSL伝送路の伝送可能データレートが64kbps
の場合のビット割り当ての計算例を示している)。 ・1DMTシンボルのビット数(レートコンバート前) =(伝送レート)×(伝送時間)/(全シンボル数(ISS(Inverse synch symbol)、SS(Synch symbol)除く)) =64kbps×85ms/340 =16ビットビットマップ ・今回の計算例ではビットマップBのビット数=2ビットと仮定する。 ・ビットマップAのビット数 =((1DMTシンボルのビット数)×(10個のDMTシンボル)− (ビットマップBの7個分のビット総数))/(3シンボル分) =(16×10−2×7)/3 =48.67 よってビットマップA=49ビットとする。 ・10シンボル(レートコンバータ後)単位の10番目のビットマップBのダミ ービット =(ビットマップAのビット数)×(3シンボル分)+(ビットマップBのビ ット数)×(7シンボル分)−(1DMTシンボルのビット数)×(10 個のDMTシンボル) =49×3+2×7−16×10 =1ビット
【0033】ここで、上述したビット割り当てでは遅延
時間を抑えることはできるが、無駄なダミービットを送
るようにしているため伝送効率が悪くなってしまう。例
えば、64kbpsのデータレートで従来のシングルビ
ットマップを用いた場合、ビットマップAは44ビット
であるが、上述したようなビット割り当て(以下低伝送
遅延モードという)ではビットマップAが54ビット必
要になる。例えばビットマップAのビットすべてを有効
なビットとして伝送するには低伝送遅延モードでは、 54ビット×126(HyperFrame内のビットマップAの
数)/85ms=80kbps のデータ伝送容量がADSL伝送路13(図15)に必
要となる。ところが、この約80kbps中で実際の有
効な送信データは64kbpsであるので、 80kbps−64kbps=16kbps がADSL伝送路13における伝送ロスとなる。一方、
低伝送遅延モードでないモード(以下通常モードとい
う)の場合のビットマップAは、44ビットであるの
で、 44ビット×126(HyperFrame内のビットマップAの
数)/85ms=65kbps のデータ伝送容量が必要となり、伝送ロスは、 65kbps−64kbps=1kbps となり、伝送ロス量が上記低伝送遅延モードよりも少な
い。このように遅延が少ない低伝送遅延モードでは伝送
ロスが多くなってしまうが、送信データの種類によって
は遅延時間を抑えることより伝送ロスを少なくすること
を優先したいことがある。そこで、この発明では遅延時
間を抑えたいデータと伝送ロスを少なくしたいデータと
が混在し、これらを多重して伝送する場合に、上述した
低伝送遅延モードと通常モードとを組み合わせて効率よ
く伝送するようにするものであり、以下に実施例を説明
する。
【0034】ADSL局側装置からADSL端末側装置
へデータを送信する場合の送信元となるADSL局側装
置(図16)では、マルチプレックス/シンクコントロ
ール41から、トンオーダリング49に至るまでの経路
が2つあり、一つはインターリーブ46が含まれるイン
ターリーブドデータバッファ(Interleaved Data Buffe
r)経路、もう一方はインターリーブ46が含まれないフ
ァストデータバッファ(Fast Data Buffer)経路である。
インターリーブを行うインターリーブドデータバッファ
経路の方が遅延が多くなる。なお、受信側となるADS
L端末側装置(図17)においても同様に2つの経路が
存在する。このような構成によりインターリーブする経
路とインターリーブしない経路を使い分けることを可能
としている。まず、データをどのように伝送するかを初
期化手順により決定する。この初期化手順の際に送信さ
れるテーブルの例を図3に示す。図3において、m12、
m13はReserved for future useと表示されているが、
本発明では図4に示すようにファストデータバッファ経
路/インターリーブドデータバッファ経路において、低
伝送遅延モード/通常モードのどちらを選択するかを示
すフラグとしてこの部分を使用する。このときのm12、
m13の意味を以下に示す。 m12=0のときファストデータバッファ経路は通常モー
ドで処理 m12=1のときファストデータバッファ経路は低伝送遅
延モードで処理 m13=0のときインターリーブドデータバッファ経路は
通常モードで処理 m13=1のときインターリーブドデータバッファ経路は
低伝送遅延モードで処理
【0035】例えば、伝送遅延の影響をできるだけ少な
くしたい音声系のデータ(第1のデータ)をファストデ
ータバッファ経路でかつ低伝送遅延モードで伝送し、ま
た遅延よりもデータ伝送レートを重視するようなインタ
ーネットデータ(第2のデータ)をインターリーブドデ
ータバッファ経路でかつ通常モードで伝送するよう上位
レイヤから要求を受けた場合の動作について、図5及び
図6を用いて説明する。図5はADSL局側装置の送信
系の構成を機能的に示した機能構成図であり、図6はA
DSL端末側装置の受信系の構成を機能的に示した機能
構成図である。図5において、61はファストデータバ
ッファ経路/インターリーブドデータバッファ経路の経
路選択、および低伝送遅延モード/通常モードのモード
選択を制御する低伝送遅延モード制御手段である。図6
において、161はファストデータバッファ/インター
リーブドデータバッファの経路選択と低伝送遅延モード
の選択を制御する低伝送遅延モード制御手段であり、1
62は初期化手順の際に送受間で受け渡しされるテーブ
ルである。
【0036】上述のように、ADSL局側装置15にお
いて、音声データをファストデータバッファ経路でかつ
低伝送遅延モードで伝送し、インターネットデータをイ
ンターリーブドデータバッファ経路でかつ通常モードで
伝送するよう上位レイヤから要求を受けた場合、まず、
初期化手順でm12=1、m13=0として図4に示すよう
なテーブルをADSL端末側装置16に送信する。この
初期化手順においてADSL端末側装置16では送信さ
れたテーブルの内容がテーブル162(図6)に反映さ
れる。次にADSL局側装置15において、低伝送遅延
モード制御手段61(図5)は音声データをファストデ
ータバッファ経路で、インターネットデータをインター
リーブドデータバッファ経路で伝送するよう制御する。
そして、音声データをサイクリックリダンダンシィチェ
ック42、スクランブル・フォワードエラーコレクショ
ン44を経由してレートコンバータ47に伝送し、イン
ターネットデータをサイクリックリダンダンシィチェッ
ク43、スクランブル・フォワードエラーコレクション
45、インターリーブ46を経由してレートコンバータ
48に伝送する。ここで、低伝送遅延モード制御手段6
1は、音声データを低伝送遅延モードで、インターネッ
トデータを通常モードで処理するようレートコンバータ
47、48を制御し、レートコンバータ47、48はこ
の制御に従ってそれぞれのデータを処理して伝送する。
ここで、音声データ(第1のデータ)とインターネット
データ(第2のデータ)とのビット配分が決められ、そ
の後、それぞれのデータがトンオーダリング49で多重
され、アナログプロセッシング・D/Aコンバータ53
等を経由し、ADSL伝送路13を介してADSL端末
側装置16に伝送される。
【0037】一方、音声データ及びインターネットデー
タを受け取ったADSL端末側装置16において、低伝
送遅延モード制御手段161は、初期化手順の際に送信
された内容を反映したテーブル162(図6)を参照し
て、音声データをファストデータバッファ経路で、イン
ターネットデータをインターリーブドデータバッファ経
路で伝送するよう制御する。そして、離散フーリエ変換
部144等を経由して、音声データをレートコンバータ
148に伝送し、インターネットデータをレートコンバ
ータ149に伝送する。ここで低伝送遅延モード制御手
段161は、m12=1、m13=0であることから、音声
データを低伝送遅延モードで、インターネットデータを
通常モードで処理するようレートコンバータ148、1
49を制御し、レートコンバータ148、149はこの
制御に従ってそれぞれのデータを処理して伝送する。そ
の後、音声データについてはデスクランブル・フォワー
ドエラーコレクション151、サイクリックリダンダン
シィチェック153、マルチプレックス/シンクコント
ロール155を経由し、インターネットデータについて
はデインターリーブ150、デスクランブル・フォワー
ドエラーコレクション152、サイクリックリダンダン
シィチェック154、マルチプレックス/シンクコント
ロール155を経由して伝送する。
【0038】以上のようにして、例えば音声データとイ
ンターネットデータを混在させて通信するような場合に
は、音声データとインターネットデータそれぞれについ
て低伝送遅延モードと通常モードとを適宜選択してビッ
ト配分を行い、そのビット配分に基づいて多重して伝送
すれば、音声は伝送遅延が少ない通信方法、インターネ
ットデータは伝送ロスが少ない通信方法による伝送を行
うことができることになり、低伝送遅延モードで発生す
る伝送ロスのデメリットを最小限に抑えることができ
る。
【0039】全データを低伝送遅延モードで伝送した場
合と、上述したような低伝送遅延モードと通常モードを
使い分けた場合の伝送ロスを比較した例を以下に示す。
ここではシングルビットマップの例を示す。例えば一般
家庭を想定し、ISDN電話(音声データ64kbp
s)相当1台と、インターネットアクセス1台(インタ
ーネットデータ512kbps)の同時使用環境を想定
する。
【0040】・単純にすべての送信データ576kbp
s(音声データ64kbps+インターネットデータ5
12kbps)を低伝送遅延モードで伝送した場合、す
なわち、音声データ、インターネットデータとも、1周
期分のデータ送信期間に1周期分のデータをつめて送る
ようにした場合(図7参照) レートコンバータ前の10個のDMTシンボルのビット
数は 576kbps×2.5ms=1440bits 低伝送遅延モードでのビットマップAのビット数は 1440bits/3=480bits その際のハイパーフレームのトータルビット数は 480bits×126=60480bits その際の必要なデータ伝送容量は 60480bits/85ms=711.5kbps したがって伝送ロスは 711.5kbps−576kbps=135.5kb
ps となる。従って、伝送ロスは全体の転送レートに対する
比率で換算すると 135.5kbps/576kbps=23.5% となる。
【0041】・本発明に基づき、音声データ64kbp
sを低伝送遅延モードで、インターネットデータ512
kbpsを通常モードで伝送した場合、すなわち、音声
データは1周期分のデータ送信期間に1周期分全てを割
り当て、インターネットデータは所定の周期分(1つの
ハイパーフレームに対応する分)を1つのハイパーフレ
ームのデータ送信期間において音声データが割り当てら
れなかった部分に収めるように割り当てる場合(図8参
照) ビットマップA(例えば前記実施の形態で求めた54ビ
ットとする)のビットすべてを有効なビットとして伝送
するには低伝送遅延モードでは、 54ビット×126(HyperFrame内のビットマップAの
数)/85ms=80kbps のデータ伝送容量がADSL伝送路13に必要となる
が、この中で実際の有効な送信データは64kbpsで
あるので、 80kbps−64kbps=16kbps が伝送ロスとなる。従って、伝送ロスは全体の転送レー
トに対する比率で換算すると 16kbps/(64kbps+512kbps)=3
% となる。従って、上述した本発明のように低伝送遅延モ
ードと通常モードを使い分ける場合の送信データ全体の
転送レートに対する伝送ロスの比率(=3%)は、全デ
ータを低伝送遅延モードで伝送した場合の伝送ロスの比
率(=23.5%)と比較して、圧倒的に少なくなって
いることが分かる。
【0042】次に、遅延時間を抑えたいデータと伝送ロ
スを少なくしたいデータとが混在している場合に、デュ
アルビットマップを用いて、上述した低伝送遅延モード
と通常モードとを組み合わせて効率よく伝送する例につ
いて説明する。動作については、上述と同様である。
【0043】デュアルビットマップを用いて、低伝送遅
延モードと通常モードとを組み合わせて伝送する場合の
ビット割り当ての例を図9に示す。図9の例は、音声系
のデータをファストデータバッファ経路でかつ低伝送遅
延モードで伝送し、インターネットデータをインターリ
ーブドデータバッファ経路でかつ通常モードで伝送する
場合について示している。図9において、FはFEXT
区間に取り得る最大ビット数、NはNEXT区間に取り
得る最大ビット数である。上述したように、これらのビ
ット数はトレーニング期間に計ったS/N比に基づいて
決められる。また、Fiはインターリーブドデータバッ
ファ経路を使用するデータのFEXT区間の1シンボル
当りのビット数、Ffはファストデータバッファ経路を
使用するデータのFEXT区間の1シンボル当りのビッ
ト数、Niはインターリーブドデータバッファ経路を使
用するデータのNEXT区間の1シンボル当りのビット
数、Nfはファストデータバッファ経路を使用するデー
タのNEXT区間の1シンボル当りのビット数である。
そして、レートコンバート前のファストデータバッファ
経路を使用するデータの1シンボル当りのビット数をR
Fとする。
【0044】伝送遅延の影響をできるだけ少なくしたい
音声系のデータは、遅延を抑えるために1周期分のデー
タ送信期間に1周期分全てを割り当てる低伝送遅延モー
ドで伝送する。デュアルビットマップを用いる場合は、
ビットマップBにもビットを割り当てることができるた
め、音声系のデータはレートコンバート前のデータレー
トと同一のデータレートで伝送するようにする。これに
より、無駄なダミービットが発生しない。
【0045】また、NEXT区間に取り得る最大ビット
数(ビットマップBに割り当てられるビット数)が小さ
くなり、レートコンバート前の音声系データ1シンボル
当りのビット数と同一のビット数をビットマップBに割
り当てることができない場合は、10シンボル分の音声
データを、ビットマップAの3シンボル分およびビット
マップBの7シンボル分で伝送できるようなビット割り
当てにし、ビットマップBでデータが割り当てられなか
った部分にダミービットを割り当てる。また、ビットマ
ップAが4シンボル続く場合にはビットマップAの4シ
ンボル目にも上述のビットマップAと同一のビット割り
当てで音声系データを割り当て、ビットマップAおよび
ビットマップBでデータが割り当てられなかった部分に
ダミービットを割り当てる。そして、インターネットデ
ータについては、通常モードで音声系のデータが割り当
てられなかった部分に割り当てて伝送するようにする。
以下にこれらの場合の計算例を示す。
【0046】・(レートコンバート前のファストデータ
バッファ経路を使用するデータの1シンボル当りのビッ
ト数RF)=(NEXT区間に取り得る最大ビット数
N)の場合(図10参照) トレーニング期間に計ったS/N比に基づいて決められ
たFEXT区間に取り得る最大ビット数F=384ビッ
ト、NEXT区間に取り得る最大ビット数N=16ビッ
トであり、音声系のデータ64kbps(例えばISD
N電話1台)をファストデータバッファ経路でかつ低伝
送遅延モードで伝送し、インターネットデータ512k
bps(例えばインターネットアクセス1台)をインタ
ーリーブドデータバッファ経路でかつ通常モードで伝送
する場合の計算例を以下に示す。 (レートコンバート前のファストデータバッファ経路を使用するデータの1シン ボル当りのビット数RF) =(伝送レート)×(伝送時間)/(全シンボル数(ISS(Inverse synch symbol)、SS(Synch symbol)除く)) =64kbps×85ms/340 =16ビット NEXT区間に取り得る最大ビット数N=16ビットで
あるため、RF=Nとなり、Ff=Nf=RFとすることが
可能である。これによりファストデータバッファ経路を
使用する音声系のデータを均一レートのまま伝送するこ
とができるので、遅延を抑えることができ、伝送ロスも
発生しない。そして、ファストデータバッファ経路を使
用する音声系のデータにビットマップBを全て割り当て
ているので、インターリーブドデータバッファ経路を使
用するインターネットデータをビットマップAの未使用
部分に割り当てる。 (ビットマップAの未使用部分) =(FEXT区間に取り得る最大ビット数F)−(ファストデータバッファ 経路を使用するデータのFEXT区間の1シンボル当りのビット数Ff) =384−16 =368ビット 一方、インターリーブドデータバッファ経路を使用する
インターネットデータをビットマップAのみを使用して
伝送するのに必要なビット数は以下のようになる。 (インターリーブドデータバッファ経路を使用するインターネットデータをビッ トマップAのみを使用して伝送するのに必要なビット数) =(伝送レート)×(伝送時間)/(ビットマップAのシンボル数) =512×85/126 =346ビット したがって、インターリーブドデータバッファ経路を使
用するインターネットデータをビットマップAの未使用
部分に割り当てて伝送することができる。
【0047】・(レートコンバート前のファストデータ
バッファ経路を使用するデータの1シンボル当りのビッ
ト数RF)<(NEXT区間に取り得る最大ビット数
N)の場合(図11参照) トレーニング期間に計ったS/N比に基づいて決められ
たFEXT区間に取り得る最大ビット数F=384ビッ
ト、NEXT区間に取り得る最大ビット数N=32ビッ
トであり、音声系のデータ64kbps(例えばISD
N電話1台)をファストデータバッファ経路でかつ低伝
送遅延モードで伝送し、インターネットデータ512k
bps(例えばインターネットアクセス1台)をインタ
ーリーブドデータバッファ経路でかつ通常モードで伝送
する場合の計算例を以下に示す。 (レートコンバート前のファストデータバッファ経路を使用するデータの1シン ボル当りのビット数RF) =(伝送レート)×(伝送時間)/(全シンボル数(ISS(Inverse synch symbol)、SS(Synch symbol)除く)) =64kbps×85ms/340 =16ビット NEXT区間に取り得る最大ビット数N=32ビットで
あるため、RF<Nとなり、Ff=Nf=RFとすることが
可能である。これによりファストデータバッファ経路を
使用する音声系のデータを均一レートのまま伝送するこ
とができるので、遅延を抑えることができ、伝送ロスも
発生しない。そして、インターリーブドデータバッファ
経路を使用するインターネットデータをビットマップA
およびビットマップBの未使用部分に割り当てる。 (ビットマップAの未使用部分) =(FEXT区間に取り得る最大ビット数F)−(ファストデータバッファ 経路を使用するデータのFEXT区間の1シンボル当りのビット数Ff) =384−16 =368ビット (ビットマップBの未使用部分) =(NEXT区間に取り得る最大ビット数N)−(ファストデータバッファ 経路を使用するデータのNEXT区間の1シンボル当りのビット数Nf) =32−16 =16ビット (ハイパーフレーム中の全未使用部分) =(ビットマップAの未使用部分)×(ビットマップAのシンボル数)+ (ビットマップBの未使用部分)×(ビットマップBのシンボル数) =368×126+16×214 =49792ビット 一方、インターリーブドデータバッファ経路を使用する
インターネットデータをハイパーフレーム分(85ms
分)伝送するのに必要なビット数は以下のようになる。 (インターリーブドデータバッファ経路を使用するインターネットデータをハイ パーフレーム分伝送するのに必要なビット数) =(伝送レート)×(伝送時間)/(ビットマップAのシンボル数) =512×85 =43520ビット したがって、インターリーブドデータバッファ経路を使
用するインターネットデータをビットマップAおよびビ
ットマップBの未使用部分に割り当てて伝送することが
できる。
【0048】・(レートコンバート前のファストデータ
バッファ経路を使用するデータの1シンボル当りのビッ
ト数RF)>(NEXT区間に取り得る最大ビット数
N)の場合(図12参照) トレーニング期間に計ったS/N比に基づいて決められ
たFEXT区間に取り得る最大ビット数F=384ビッ
ト、NEXT区間に取り得る最大ビット数N=8ビット
であり、音声系のデータ64kbps(例えばISDN
電話1台)をファストデータバッファ経路でかつ低伝送
遅延モードで伝送し、インターネットデータ512kb
ps(例えばインターネットアクセス1台)をインター
リーブドデータバッファ経路でかつ通常モードで伝送す
る場合の計算例を以下に示す。 (レートコンバート前のファストデータバッファ経路を使用するデータの1シン ボル当りのビット数RF) =(伝送レート)×(伝送時間)/(全シンボル数(ISS(Inverse synch symbol)、SS(Synch symbol)除く)) =64kbps×85ms/340 =16ビット NEXT区間に取り得る最大ビット数N=8ビットであ
るため、RF>Nとなり、Ff=Nf=RFとすることがで
きない。したがって、10シンボル分のファストデータ
バッファ経路を使用する音声系のデータを、FEXT区
間3シンボル分(ビットマップA)およびNEXT区間
7シンボル分(ビットマップB)で伝送できるようなビ
ット割り当てを行う。 (10シンボル分のファストデータバッファ経路を使用するデータ) =16ビット×10シンボル =160ビット (7シンボル分のビットマップBで伝送できるビット数) =(NEXT区間で取り得る最大ビット数N)×7シンボル =8ビット×7シンボル =56ビット (ビットマップAで伝送すべきビット数) =((10シンボル分のファストデータバッファ経路を使用するデータ) −(NEXT区間7シンボル分で伝送できるビット数))/3シンボル =(160−56)/3 =34.66 したがって、FEXT区間のシンボルすなわちビットマ
ップAで伝送すべきビット数は35ビットとする。これ
により1周期分のファストデータバッファ経路を使用す
る音声系のデータを1周期分のFEXT区間およびNE
XT区間で伝送するとこができるので、遅延を抑えるこ
とができる。また、ビットマップAに割り当てるビット
数とビットマップBに割り当てるビット数との差が小さ
くなるように割り当てているため、遅延を抑えることが
できる。そして、ファストデータバッファ経路を使用す
る音声系のデータにビットマップBを全て割り当ててい
るので、インターリーブドデータバッファ経路を使用す
るインターネットデータをビットマップAの未使用部分
に割り当てる。 (ビットマップAの未使用部分) =(FEXT区間に取り得る最大ビット数F)−(ファストデータバッファ 経路を使用するデータのFEXT区間の1シンボル当りのビット数Ff) =(FEXT区間に取り得る最大ビット数F)−(ビットマップAで伝送 すべきビット数) =384−35 =349ビット 一方、インターリーブドデータバッファ経路を使用する
インターネットデータをビットマップAのみを使用して
伝送するのに必要なビット数は以下のようになる。 (インターリーブドデータバッファ経路を使用するインターネットデータをビッ トマップAのみを使用して伝送するのに必要なビット数) =(伝送レート)×(伝送時間)/(ビットマップAのシンボル数) =512×85/126 =346ビット したがって、インターリーブドデータバッファ経路を使
用するインターネットデータをビットマップAの未使用
部分に割り当てて伝送することができる。
【0049】以上のようにして、例えば音声データとイ
ンターネットデータを混在させて通信するような場合に
は、音声データとインターネットデータそれぞれについ
て低伝送遅延モードと通常モードとを適宜選択してビッ
ト配分を行い、そのビット配分に基づいて多重して伝送
すれば、音声は伝送遅延が少ない通信方法、インターネ
ットデータは伝送ロスが少ない通信方法による伝送を行
うことができることになり、低伝送遅延モードで発生す
る伝送ロスのデメリットを最小限に抑えることができ
る。
【0050】なお、ネットワークのバックボーンとして
STM(Synchronous Transfer Mode)インタフェースを
持った場合、ADSL端末側装置−ADSL局側装置−
STMネットワーク−ADSL局側装置−ADSL端末
側装置とデータが伝送される。STMネットワークを介
したADSL局側装置間では、図13に示すように10
個のスロット構成で時系列的にデータが流れるようにす
る。低伝送遅延モード制御手段61(図5)、161
(図6)は、このようにデータを送受信する制御を行う
機能、その中の音声データとインターネットデータの格
納されているスロットが事前に分かるように、タイミン
グの同期とその位置を検出する機能を有し、さらにその
結果からデータの経路の選択と、その経路が低伝送遅延
モードか、通常モードかを制御する機能を有しており、
初期化手順により作成されたテーブル或いは上位レイヤ
からの指示に従ってデータの伝送を制御する。
【0051】また、本実施の形態では低伝送遅延モード
/通常モードのどちらを選択するかのフラグとして初期
化手順のテーブルにおけるm12、m13を使用している
が、他の部分を使用しても同様の効果を得ることができ
る。また、データ自体にフラグを付ける等、他の方法で
選択できるようにしても同様の効果を得ることができ
る。
【0052】また、本実施の形態では低伝送遅延モード
/通常モードのどちらのモードを選択するかという要求
を上位レイヤから受けた場合について記述したが、音声
データや画像データ等のデータの種類に応じて自動的に
選択するようにしても同様の効果を得ることができる。
【0053】また、本実施の形態ではISDN電話(6
4kbps)相当1台と、インターネットアクセス1台
(512kbps)の同時使用環境を想定したが、他の
アプリケーションや他の伝送レートを用いても、同様の
効果を得ることができる。
【0054】また、上記の説明では音声データをファス
トデータバッファ経路で伝送して低伝送遅延モードで処
理し、インターネットデータをインターリーブドデータ
バッファ経路で伝送して通常モードで処理する例を示し
たが、データの種類に対する経路の選択、処理モードの
選択はこれに限られない。
【0055】また、上記説明において機能構成図を用い
て示した機能は、H/Wで実現してもよいし、S/Wで
実現してもよい。
【0056】また、上記の説明では、デュアルビットマ
ップにおいてNEXT区間で取り得る最大ビット数がレ
ートコンバート前の音声系データの1シンボル当りのビ
ット数より多い場合でも、伝送遅延の影響を受ける音声
系のデータをレートコンバート前のデータレートと同一
のデータレートで伝送するようにしているが、必ずしも
同一データレートではなく、例えばレートコンバート前
の1シンボル当りのビット数より多いビット数をFEX
T区間に割り当て、FEXT区間およびNEXT区間に
おいて音声系のデータが割り当てられなかった部分にイ
ンターネットデータを割り当てて伝送するようにして
も、同様の効果を得ることができる。或いは、音声系の
データを全てFEXT区間に割り当て、FEXT区間お
よびNEXT区間において音声系のデータが割り当てら
れなかった部分にインターネットデータを割り当てて伝
送するようにしても、同様の効果を得ることができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、遅延時間を抑えて
通信することが要求される第1のデータおよび当該第1
のデータ以外のデータである第2のデータを通信する通
信装置において、所定周期で発生する干渉ノイズに基づ
いてその各所定周期毎にデータ送信に適した期間と当該
データ送信に適した期間以外の期間とを設定するととも
に、前記第1のデータについては、前記干渉ノイズの発
生所定周期毎に各所定周期内で送信すべき前記第1のデ
ータを、それぞれの所定周期内における前記データ送信
に適した期間および前記データ送信に適した期間以外の
期間に送信するようにビット割り当てを行い、前記第2
のデータについては、前記データ送信に適した期間およ
び前記データ送信に適した期間以外の期間における前記
第1のデータが割り当てられなかった部分にビット割り
当てを行い送信することにより、伝送ロスを抑えるとと
もに伝送遅延を抑えることができる。
【0058】また、遅延時間を抑えて通信することが要
求される第1のデータおよび当該第1のデータ以外のデ
ータである第2のデータを通信する通信装置において、
所定周期で発生する干渉ノイズに基づいてその各所定周
期毎にデータ送信に適した期間と当該データ送信に適し
た期間以外の期間とが設定されるとともに、前記第1の
データについては、前記干渉ノイズの発生所定周期毎に
各所定周期内で送信すべき前記第1のデータを、それぞ
れの所定周期内における前記データ送信に適した期間お
よび前記データ送信に適した期間以外の期間に送信する
ようにビット割り当てが行われ、前記第2のデータにつ
いては、前記データ送信に適した期間および前記データ
送信に適した期間以外の期間における前記第1のデータ
が割り当てられなかった部分にビット割り当てが行われ
て送信されたデータを受信し、この受信したデータのう
ちそれぞれの所定周期内における前記データ送信に適し
た期間および前記データ送信に適した期間以外の期間に
割り当てられた前記第1のデータに基づいて各所定周期
内で受信すべき前記第1のデータを再生し、前記受信し
たデータのうち前記データ送信に適した期間および前記
データ送信に適した期間以外の期間における前記第1の
データが割り当てられなかった部分に割り当てられた前
記第2のデータに基づいて前記第2のデータを再生する
ことにより、伝送ロスを抑えるとともに伝送遅延を抑え
ることができる。
【0059】また、遅延時間を抑えて通信することが要
求される第1のデータおよび当該第1のデータ以外のデ
ータである第2のデータを通信する通信方法において、
所定周期で発生する干渉ノイズに基づいてその各所定周
期毎にデータ送信に適した期間と当該データ送信に適し
た期間以外の期間とを設定するとともに、前記第1のデ
ータについては、前記干渉ノイズの発生所定周期毎に各
所定周期内で送信すべき前記第1のデータを、それぞれ
の所定周期内における前記データ送信に適した期間およ
び前記データ送信に適した期間以外の期間に送信するよ
うにビット割り当てを行い、前記第2のデータについて
は、前記データ送信に適した期間および前記データ送信
に適した期間以外の期間における前記第1のデータが割
り当てられなかった部分にビット割り当てを行い送信す
ることにより、伝送ロスを抑えるとともに伝送遅延を抑
えることができる。
【0060】また、遅延時間を抑えて通信することが要
求される第1のデータおよび当該第1のデータ以外のデ
ータである第2のデータを通信する通信方法において、
所定周期で発生する干渉ノイズに基づいてその各所定周
期毎にデータ送信に適した期間と当該データ送信に適し
た期間以外の期間とが設定されるとともに、前記第1の
データについては、前記干渉ノイズの発生所定周期毎に
各所定周期内で送信すべき前記第1のデータを、それぞ
れの所定周期内における前記データ送信に適した期間お
よび前記データ送信に適した期間以外の期間に送信する
ようにビット割り当てが行われ、前記第2のデータにつ
いては、前記データ送信に適した期間および前記データ
送信に適した期間以外の期間における前記第1のデータ
が割り当てられなかった部分にビット割り当てが行われ
て送信されたデータを受信し、この受信したデータのう
ちそれぞれの所定周期内における前記データ送信に適し
た期間および前記データ送信に適した期間以外の期間に
割り当てられた前記第1のデータに基づいて各所定周期
内で受信すべき前記第1のデータを再生し、前記受信し
たデータのうち前記データ送信に適した期間および前記
データ送信に適した期間以外の期間における前記第1の
データが割り当てられなかった部分に割り当てられた前
記第2のデータに基づいて前記第2のデータを再生する
ことにより、伝送ロスを抑えるとともに伝送遅延を抑え
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る通信装置のビット割り当てを
示す説明図
【図2】 本発明に係る通信装置のビット割り当てを
示す説明図
【図3】 従来の通信装置の初期化手順の際に送受間
で受け渡しされるテーブルを示す説明図
【図4】 本発明に係る通信装置の初期化手順の際に
送受間で受け渡しされるテーブルを示す説明図
【図5】 本発明に係るADSL局側装置の送信機能
を示す機能構成図
【図6】 本発明に係るADSL端末側装置の受信機
能を示す機能構成図
【図7】 本発明に係る通信装置のビット割り当てを
示す説明図
【図8】 本発明に係る通信装置のビット割り当てを
示す説明図
【図9】 低伝送遅延モードと通常モードとを組み合
わせて伝送する場合のビット割り当てを示す説明図
【図10】 本発明に係る通信装置のビット割り当てを
示す説明図
【図11】 本発明に係る通信装置のビット割り当てを
示す説明図
【図12】 本発明に係る通信装置のビット割り当てを
示す説明図
【図13】 本発明に係るADSL局側装置間の送受デ
ータのスロット構成を示す説明図
【図14】 伝送路間の干渉ノイズの様子を示す説明図
【図15】 伝送路間の干渉ノイズの様子を示す説明図
【図16】 ADSL局側装置の送信機能を示す機能構
成図
【図17】 ADSL端末側装置の受信機能を示す機能
構成図
【図18】 FEXT期間及びNEXT期間とビットマ
ップとの対応を示す説明図
【図19】 従来のビットマップの割り振りを示す説明
【図20】 ハイパーフレームの構造を示す説明図
【符号の説明】
41 マルチプレックス/シンクコントロール 42、43 サイクリックリダンダンシィチェック 44、45 スクランブル・フォワードエラーコレクシ
ョン 46 インターリーブ 47、48 レートコンバータ 49 トンオーダリング 50 コンステレーションエンコーダ・ゲインスケーリ
ング 51 逆離散フーリエ変換部 52 入力パラレル/シリアルバッファ 53 アナログプロセッシング・D/Aコンバータ 61 低伝送遅延モード制御手段 141 アナログプロセッシング・A/Dコンバータ 142 タイムドメインイコライザ 143 入力シリアル/パラレルバッファ 144 離散フーリエ変換部 145 周波数ドメインイコライザ 146 コンステレーションエンコーダ・ゲインスケー
リング 147 トンオーダリング 148、149 レートコンバータ 150 デインターリーブ 151、152 デスクランブル・フォワードエラーコ
レクション 153、154 サイクリックリダンダンシィチェック 155 マルチプレックス/シンクコントロール 161 低伝送遅延モード制御手段 162 テーブル
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−84162(JP,A) 特開 平7−154472(JP,A) 特開 平11−168515(JP,A) 特許3097677(JP,B2) 国際公開98/52312(WO,A2) 国際公開99/20027(WO,A2) 岡戸寛、堺和則、伊藤友一、関克敏, TCM−ISDNからの漏話に適したA DSLの一検討,1998年電子情報通信学 会総合大会講演論文集,日本,社団法人 電子情報通信学会,1998年 3月 6 日,通信2,p.403 浜口清、神尾享秀、守山栄松,陸上移 動通信用多値数可変型QAM適応変調装 置の室内実験結果,電子情報通信学会技 術研究報告,日本,社団法人電子情報通 信学会,1996年11月14日,Vol.96, No.354,p.51−56 小泉伸和、村田博康、佐々木啓、粟田 豊、長谷川一知、三好清司,ピンポン漏 話雑音環境下におけるADSL通信方式 の一提案,1998年電子情報通信学会通信 ソサイエティ大会講演論文集2,日本, 社団法人電子情報通信学会,1998年 9 月 7日,p.296 松本一也、中川宏、上田雅巳,ISD N漏話雑音存在時のADSL伝送性能解 析結果と性能改善方法の検討,電子情報 通信学会技術研究報告,日本,社団法人 電子情報通信学会,1998年 6月25日, Vol.98,No.147,p.1−6 松本渉、福島秀信、加藤正孝、乙地 亨、近藤光治,ADSLにおける等化器 切換え方式の検討,1998年電子情報通信 学会ソサイエティ大会講演論文集2,日 本,社団法人電子情報通信学会,1998年 9月 7日,p.294 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04J 11/00 H04L 29/02 H04M 11/06 H04L 5/14 - 5/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遅延時間を抑えて通信することが要求さ
    れる第1のデータおよび当該第1のデータ以外のデータ
    である第2のデータを通信する通信装置において、 所定周期で発生する干渉ノイズに基づいて当該所定周期
    内でデータ送信に適した期間と当該データ送信に適した
    期間以外の期間とを設定するとともに、 前記第1のデータについては、前記干渉ノイズの発生所
    定周期毎に、当該所定周期1周期内で送信すべき前記第
    1のデータを、当該所定周期1周期内における前記デー
    タ送信に適した期間および前記データ送信に適した期間
    以外の期間に送信するようにビット割り当てを行い、 前記第2のデータについては、前記データ送信に適した
    期間および前記データ送信に適した期間以外の期間にお
    ける前記第1のデータが割り当てられなかった部分にビ
    ット割り当てを行い送信する通信装置。
  2. 【請求項2】 遅延時間を抑えて通信することが要求さ
    れる第1のデータおよび当該第1のデータ以外のデータ
    である第2のデータを通信する通信方法において、 所定周期で発生する干渉ノイズに基づいて当該所定周期
    内でデータ送信に適した期間と当該データ送信に適した
    期間以外の期間とを設定するとともに、 前記第1のデータについては、前記干渉ノイズの発生所
    定周期毎に、当該所定周期1周期内で送信すべき前記第
    1のデータを、当該所定周期1周期内における前記デー
    タ送信に適した期間および前記データ送信に適した期間
    以外の期間に送信するようにビット割り当てを行い、 前記第2のデータについては、前記データ送信に適した
    期間および前記データ送信に適した期間以外の期間にお
    ける前記第1のデータが割り当てられなかった部分にビ
    ット割り当てを行い送信する通信方法。
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Non-Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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小泉伸和、村田博康、佐々木啓、粟田豊、長谷川一知、三好清司,ピンポン漏話雑音環境下におけるADSL通信方式の一提案,1998年電子情報通信学会通信ソサイエティ大会講演論文集2,日本,社団法人電子情報通信学会,1998年 9月 7日,p.296
岡戸寛、堺和則、伊藤友一、関克敏,TCM−ISDNからの漏話に適したADSLの一検討,1998年電子情報通信学会総合大会講演論文集,日本,社団法人電子情報通信学会,1998年 3月 6日,通信2,p.403
松本一也、中川宏、上田雅巳,ISDN漏話雑音存在時のADSL伝送性能解析結果と性能改善方法の検討,電子情報通信学会技術研究報告,日本,社団法人電子情報通信学会,1998年 6月25日,Vol.98,No.147,p.1−6
松本渉、福島秀信、加藤正孝、乙地亨、近藤光治,ADSLにおける等化器切換え方式の検討,1998年電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集2,日本,社団法人電子情報通信学会,1998年 9月 7日,p.294
浜口清、神尾享秀、守山栄松,陸上移動通信用多値数可変型QAM適応変調装置の室内実験結果,電子情報通信学会技術研究報告,日本,社団法人電子情報通信学会,1996年11月14日,Vol.96,No.354,p.51−56

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