JP3465553B2 - サスペンション装置 - Google Patents

サスペンション装置

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JP3465553B2
JP3465553B2 JP25553297A JP25553297A JP3465553B2 JP 3465553 B2 JP3465553 B2 JP 3465553B2 JP 25553297 A JP25553297 A JP 25553297A JP 25553297 A JP25553297 A JP 25553297A JP 3465553 B2 JP3465553 B2 JP 3465553B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、サスペンション装
置に係り、特に、要求に応じた車高及びばね定数を実現
するのに好適なサスペンション装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、例えば特開平9−10964
6号に開示される如く、流体圧シリンダを用いたサスペ
ンション装置が知られている。流体圧シリンダは、流体
が充填されたシリンダと、シリンダ内に摺動可能に配設
されたピストンと、ピストンに連結されると共に、シリ
ンダ内部に連通する流体通路を有するピストンロッドと
を備えている。上記従来の装置において、流体圧シリン
ダは、シリンダが車輪側に連結され、一方、ピストンロ
ッドが車体フレーム側に連結されることにより、サスペ
ンション装置のショックアブソーバを構成している。そ
して、上記流体通路を介して流体圧シリンダに対して流
体が供給又は排出されることにより、ピストンとシリン
ダとの相対位置が変化することで、すなわち、流体圧シ
リンダが伸縮することで、車高が変化する。 【0003】上記従来のサスペンション装置は、また、
流体を貯留するリザーバタンクと、流体圧シリンダ及び
リザーバタンクの双方に連通する圧力室とを備えてい
る。流体圧シリンダと圧力室とを接続する通路には、そ
の開閉を切り換える第1の遮断弁が配設されている。ま
た、リザーバタンクと圧力室とを接続する通路には、そ
の開閉を切り換える第2の遮断弁が配設されている。圧
力室には、その内圧の変化に応じて変位する変位部材が
配設されている。変位部材は、その変位に伴ってリザー
バタンクから流体圧シリンダへ流体を圧送するポンプ機
構を構成している。 【0004】車両が走行すると、流体圧シリンダが車両
の走行振動を吸収すべく伸縮し、これに伴って、流体圧
シリンダの内圧は増減を繰り返す。従って、第1の遮断
弁が開弁された状態では、この流体圧シリンダの内圧の
増減が圧力室に導かれ、変位部材に往復運動が生ずる。
この場合、第2の遮断弁が閉弁されていると、ポンプ機
構によりリザーバタンクから流体圧シリンダへ流体が供
給され、流体圧シリンダが伸張することで車高は上昇す
る。一方、第1の遮断弁及び第2の遮断弁が共に開弁さ
れた状態では流体圧シリンダは、圧力室を介してリザー
バタンクと連通する。このため、流体圧シリンダからリ
ザーバへ流体が排出されることで、流体圧シリンダは収
縮し、車高は低下する。 【0005】このように、上記従来のサスペンション装
置は、車両の走行振動に伴って生ずる圧力変化を利用し
て、流体圧ポンプに流体を圧送するポンプ機構を作動さ
せることができる。すなわち、上記従来のサスペンショ
ン装置によれば、上記第1及び第2の遮断弁の開閉を切
り換えることにより、モータ等の駆動装置を用いること
なく車高を調整することができる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、車両のサス
ペンション装置においては、ショックアブソーバと並列
にコイルスプリングが設けられ、このコイルスプリング
により、車輪の上下振動が吸収される。コイルスプリン
グのばね定数が増加すると車両の走行安定性が向上し、
ばね定数が減少すると車両の乗り心地が向上する。従っ
て、優れた走行安定性の確保と、良好な乗り心地とを両
立させるには、車両の走行状態に応じてサスペンション
装置のばね定数を可変とし得ることが望ましい。しかし
ながら、上記従来のサスペンション装置においては、そ
のバネ定数を変化させることについて何ら考慮されてい
ない。 【0007】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、モータ等の駆動装置を用いることなく車高を調
整することができると共に、バネ定数を変化させること
が可能なサスペンション装置を提供することを目的とす
る。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、流体が封入されたアブソーバシリンダ
と、該アブソーバシリンダに進退可能に挿通されたピス
トンロッドとを備えるショックアブソーバと、前記ショ
ックアブソーバと並列に設けられ、前記ショックアブソ
ーバの伸縮に応じて伸縮するコイルスプリングと、前記
流体を前記アブソーバシリンダとの間で流通させること
により、前記ピストンロッドの進退動に伴う前記アブソ
ーバシリンダ内の容積変化を補償するアキュムレータ
と、シリンダと、該シリンダ内に摺動可能に設けられ、
その変位に応じて前記コイルスプリングを伸縮させるピ
ストンと、前記シリンダと前記ピストンとにより画成さ
れた液室とを備え、前記ピストンロッドの進退動に応じ
て前記流体を前記液室と前記アブソーバシリンダとの間
で流通させることにより前記ピストンを変位させるシリ
ンダ機構と、前記アブソーバシリンダから前記アキュム
レータ又は前記液室の何れか一方へ向かう一方向の流体
の流れを選択的に許容する第1の切替手段と、前記液室
又は前記アキュムレータの何れか一方から前記アブソー
バシリンダへ向かう一方向の流体の流れを選択的に許容
する第2の切替手段と、を備えることを特徴とするサス
ペンション装置により達成される。 【0009】本発明において、第1の切替手段は、アブ
ソーバシリンダからアキュムレータ又は液室の何れか一
方へ向かう一方向の流体の流れを選択的に許容する。ま
た、第2の切替手段は、液室又はアキュムレータの何れ
か一方から前記アブソーバシリンダへ向かう一方向の流
体の流れを選択的に許容する。第1の切替手段によりア
ブソーバシリンダからアキュムレータへ向かう流体の流
れが許容され、かつ、第2の切替手段によりアキュムレ
ータからアブソーバシリンダへ向かう流体の流れが許容
された状態では、ピストンロッドの進退動に伴うアブソ
ーバシリンダ内の容積変化は、流体がアブソーバシリン
ダとアキュムレータとの間で授受されることにより補償
される。この場合、シリンダ機構のピストンに変位は生
じないため、コイルスプリングにはショックアブソーバ
の伸縮に等しい大きさの伸縮が生ずる。 【0010】一方、第1の切替手段によりアブソーバシ
リンダから液室へ向かう流体の流れが許容され、かつ、
第2の切替手段により液室からアブソーバシリンダへ向
かう流体の流れが許容された状態では、ピストンロッド
の進退動に伴うアブソーバシリンダ内の容積変化は、流
体がアブソーバシリンダとシリンダ機構の液室との間で
授受されることにより補償される。この場合、かかる流
体の授受に応じて、シリンダ機構のピストンに変位が生
ずる。ピストンはその変位に応じてコイルスプリングを
変位させる。従って、コイルスプリングには、ショック
アブソーバの伸縮量に応じた伸縮と、シリンダ機構のピ
ストンの変位量に応じた伸縮との双方が重畳した伸縮が
生ずることになる。このため、ショックアブソーバの一
定のストロークに対してコイルスプリングが発する弾性
力は変化し、サスペンション装置のばね定数が変化す
る。 【0011】また、第1の切替手段によりアブソーバシ
リンダから液室へ向かう流体の流れが許容され、かつ、
第2の切替手段によりアキュムレータからアブソーバシ
リンダへ向かう流体の流れが許容された状態では、ピス
トンロッドの進入移動に伴うアブソーバシリンダ内の容
積減少は、流体がアブソーバシリンダから液室へ流入す
ることにより補償され、ピストンロッドの退出移動に伴
うアブソーバシリンダ内の容積増加は、流体がアキュー
ムレータからアブソーバシリンダへ流入することにより
補償される。かかる状況下で、車両の上下振動に伴って
ピストンロッドが進退動を繰り返すと、液室内の流体量
は増加し、シリンダ機構のピストンは液室の容量の増加
に応じた方向に変位する。この場合、車高はピストンの
変位方向に応じて上昇又は低下する。 【0012】一方、第1の切替手段によりアブソーバシ
リンダからアキュムレータへ向かう流体の流れが許容さ
れ、かつ、第2の切替手段により液室からアブソーバシ
リンダへ向かう流体の流れが許容された状態では、ピス
トンロッドの進入移動に伴うアブソーバシリンダ内の容
積減少は、流体がアブソーバシリンダからアキュムレー
タへ流入することにより補償され、ピストンロッドの退
出移動に伴うアブソーバシリンダ内の容積増加は、流体
が液室からアブソーバシリンダへ流入することにより補
償される。かかる状況下で、車両の上下振動に伴ってピ
ストンロッドが進退動を繰り返すと、液室内の流体量は
減少し、シリンダ機構のピストンは液室の容量の減少に
応じた方向に変位する。この場合、車高はピストンの変
位方向に応じて上昇又は低下する。 【0013】 【発明の実施の形態】図1に本発明の一実施例であるサ
スペンション装置10の一輪分のシステム構成図を示
す。本実施例のサスペンション装置10はショックアブ
ソーバ12を備えている。ショックアブソーバ12はア
ブソーバシリンダ14とピストンロッド16とを備えて
いる。ピストンロッド16は、アブソーバシリンダ14
の上端部に設けられたロッドガイド15を貫通してアブ
ソーバシリンダ14の内部に進退可能に挿通されてい
る。ピストンロッド16の、アブソーバシリンダ14に
収容されている側の端部にはピストン18が固定されて
いる。ピストン18はアブソーバシリンダ14の内周面
に対して液密かつ摺動可能に設けられている。アブソー
バシリンダ14の内部空間はピストン18によって、ピ
ストン18より上側のアブソーバ上室14aと、下側の
アブソーバ下室14bとに区画されている。ピストン1
8には減衰バルブ18aが設けられている。減衰バルブ
18aは、ピストン18がアブソーバシリンダ14内を
摺動する際に、アブソーバ上室14aとアブソーバ下室
14bとの間のオイルの流通を許容し、その流通抵抗に
よりピストン18の摺動速度に応じた大きさの減衰力を
発生させるように構成されている。すなわち、本実施例
において、ショックアブソーバ12は、単一の筒からな
るモノチューブ型のショックアブソーバである。 【0014】アブソーバシリンダ14の外周面にはロア
スプリングシート20が固定されている。また、アブソ
ーバシリンダ14の下端部は、車体に対して上下に揺動
可能に支持されたトレーリングアーム21に連結されて
いる。更に、トレーリングアーム21には車輪22が回
転可能に支持されている。ピストンロッド16はその軸
方向を貫通する貫通通路16aを備えている。貫通通路
16aの上端には流路23が接続されている。また、ピ
ストンロッド16の上端部の外周面には、シリンダ部材
24が固定されている。シリンダ部材24はマウントゴ
ム26に嵌着されており、このマウントゴム26はブラ
ケット28及びボルト30によりボディフレーム32に
固定されている。 【0015】シリンダ部材24は、下端面が開放された
環状のシリンダ空間24aを備えている。シリンダ空間
24aの上端面には流路34が接続されている。また、
シリンダ空間24aの内部には、アッパスプリングシー
ト36のピストン部36aが液密かつ摺動可能に配設さ
れている。ピストン部36aはアッパスプリングシート
36の上部に形成された環状の部位である。シリンダ空
間24aの上底面とピストン部36aの上端面との間に
は液室24bが画成されている。従って、上記流路34
は液室24bに連通している。また、ロアスプリングシ
ート20とアッパスプリングシート36との間にはコイ
ルスプリング38が、ショックアブソーバ12を囲むよ
うに配設されている。 【0016】本実施例のサスペンション装置は、また、
第1電磁弁40及び第2電磁弁42を備えている。第1
電磁弁40及び第2電磁弁42は、それぞれ、4つのポ
ート40a〜40d及び42a〜42dを備えている。
第1電磁弁40及び第2電磁弁42は、それぞれのソレ
ノイドに通電されない状態(以下、非通電状態と称す)
では、ポート40a、42aとポート40c、42cと
を導通すると共に、ポート40b、42bとポート40
d、42dとの間を遮断する。一方、第1電磁弁40及
び第2電磁弁42のそれぞれのソレノイドに通電された
状態(以下、通電状態と称す)では、ポート40a、4
2aとポート40c、42cとの間を遮断すると共に、
ポート40b、42bとポート40d、42dとを導通
する。 【0017】第1電磁弁40のポート40a及び40b
は、共通の第1逆止弁44を介して流路23に連通して
いる。第1逆止弁44は、流路23側から第1電磁弁4
0側へ向かう流体の流れのみを許容するように構成され
ている。また、第2電磁弁42のポート42a及び42
bは、共通の第2逆止弁46を介して流路23に連通し
ている。第2逆止弁46は、第2電磁弁42側から流路
23側へ向かう流体の流れのみを許容するように構成さ
れている。 【0018】第1電磁弁40のポート40c及び第2電
磁弁42のポート42cは、共に、流路34に連通して
いる。また、第1電磁弁40のポート40d、及び、第
2電磁弁42のポート42dは、共に、アキュムレータ
52に連通している。アキュムレータ52は、その内部
に液密かつ摺動可能に配設されたフリーピストン54を
備えている。アキュームレータ52の内部空間は、フリ
ーピストン54によって、フリーピストン54より図1
中左側のアキュムレータ室52aと図1中右側の空気室
52bとに区画されている。第1電磁弁40及び第2電
磁弁42のポート40d、42dはアキュムレータ室5
2a側に連通している。 【0019】上記した、アブソーバ上室14a、アブソ
ーバ下室14b、貫通通路16a、流路23及び34、
液室24b、及びアキュムレータ室52aにはオイルが
充填されている。また、空気室52bには例えば窒素ガ
ス等の不活性気体が充填されている。また、上記した第
1電磁弁40及び第2電磁弁42は、電子制御ユニット
(以下、ECUと称す)56により制御される。ECU
56には、指令装置58、及び車高センサ60が接続さ
れている。指令装置58は、運転者により選択され、あ
るいは、車両の走行状態に応じて設定された、車高、及
び、ばね定数に応じた信号を出力する装置である。ま
た、車高センサ60は、ショックアブソーバ12のアブ
ソーバシリンダ14とボディブレーム32との相対変位
に基づいて車高を検出するセンサである。 【0020】次に、本実施例のサスペンション装置の動
作について説明する。まず、第1電磁弁40及び第2電
磁弁42が共に通電状態とされた場合(以下、第1の状
態と称す)における動作について説明する。第1の状態
においては、流路23から第1逆止弁44及び第1電磁
弁40のポート40b、40dを経由して、アキュムレ
ータ室52aへ向かうオイルの流れが許容されると共
に、アキュムレータ室52aから第2電磁弁42のポー
ト42d、42b及び第2逆止弁46を経由して流路2
3へ向かうオイルの流れが許容される。 【0021】かかる状態で、ピストンロッド16がアブ
ソーバシリンダ14から退出移動すると(即ち、サスペ
ンション装置10にリバウンドが生ずると)、ピストン
ロッド16の退出移動に伴うアブソーバシリンダ14内
部の容積増加は、リザーバ室52a内のオイルが第2電
磁弁42、第2逆止弁46、流路23、及び貫通通路1
6aを経由してアブソーバ下室14bへ流入することに
より補償される。この場合、リザーバ室52a内のオイ
ル量の減少に伴って、フリーピストン50はリザーバ室
52a側へ移動する。また、ピストンロッド16の退出
移動に伴うアブソーバ下室14bの容積増加、及び、ア
ブソーバ上室14aの容積減少は、アブソーバ上室14
a内のオイルが減衰バルブ18aを経由してアブソーバ
下室14bに流入することにより補償される。この場
合、オイルが減衰バルブ18aを流通する際の粘性抵抗
により、ピストンロッド16の退出移動に対する減衰力
が発生される。 【0022】一方、ピストンロッド16がアブソーバシ
リンダ14へ進入移動すると(すなわち、サスペンショ
ン装置10にバウンドが生ずると)、ピストンロッド1
6の進入移動に伴うアブソーバシリンダ14内部の容積
の減少は、アブソーバ下室14b内のオイルが貫通通路
16a、流路23、第1逆止弁44、及び第1電磁弁4
0を経由してリザーバ室52aへ流入することにより補
償される。この場合、リザーバ室52a内のオイル量の
増加に伴って、フリーピストン50は空気室52b側へ
移動する。また、ピストンロッド16の進入移動に伴う
アブソーバ下室14bの容積減少及びアブソーバ上室1
4aの容積増加は、アブソーバ下室14b内のオイルが
減衰バルブ18aを経由してアブソーバ上室14aに流
入することにより補償される。この場合、オイルが減衰
バルブ18aを流通する際の粘性抵抗によりピストンロ
ッド16の進入移動に対する減衰力が発生される。 【0023】このように、第1の状態においては、ピス
トンロッド16の進退動に伴って、アブソーバ下室14
bとアキュムレータ室52aとの間でオイルの授受が行
なわれ、シリンダ部材24の液室24b内のオイル量に
変化は生じない。従って、アッパスプリングシート36
に変位は生じず、コイルスプリング38には、ピストン
ロッド16の進退移動量、即ち、ショックアブソーバ1
2の伸縮量に等しい大きさの伸縮変形が生ずることにな
る。 【0024】すなわち、通電状態では、コイルスプリン
グ38にはショックアブソーバ12の伸縮量xに等しい
伸縮変形が生ずるため、コイルスプリング38の伸縮量
1は、 E1 =x (1) となる。ただしE1 、xは収縮方向を正で表すものとす
る。 【0025】一方、第1電磁弁40及び第2電磁弁42
が共に非通電状態とされた場合(以下、第2の状態と称
する)では、流路23から第1逆止弁44、及び第1電
磁弁40のポート40a、40cを経由して流路34へ
向かうオイルの流れが許容されると共に、流路34から
第2電磁弁42のポート42c、42a及び第2逆止弁
46を経由して流路23へ向かうオイルの流れが許容さ
れる。 【0026】かかる状態でピストンロッド16がアブソ
ーバシリンダ14から退出移動すると、その退出移動に
伴うアブソーバシリンダ14内の容積増加は、液室24
b内のオイルが、流路34、第2電磁弁42、及び第2
逆止弁46、流路23、及び貫通通路16aを経由して
アブソーバ下室14bへ流入することにより補償され
る。この場合、液室24b内のオイル量の減少に応じ
て、アッパスプリングシート36のピストン部36aは
上方に変位する。このため、コイルスプリング38に
は、ピストンロッド16の退出移動に伴う伸長変形に加
えて、アッパスプリングシート36の上方変位に伴う伸
長変形が生ずることになる。 【0027】一方、ピストンロッド18がアブソーバシ
リンダ14へ進入移動すると、その進入移動に伴うアブ
ソーバシリンダ14内の容積減少は、アブソーバ下室1
4b内のオイルが、貫通通路16a、流路23、第1逆
止弁44、第1電磁弁40、及び流路34を経由して液
室24bへ流入することにより補償される。この場合、
液室24b内のオイル量の増加に応じて、アッパスプリ
ングシート36のピストン部36aは下方に移動する。
このため、コイルスプリング38には、ピストンロッド
16の進入移動に伴う収縮変形に加えてアッパスプリン
グシート36の下方移動に伴う収縮変形が生ずることに
なる。 【0028】すなわち、第2の状態におけるアッパスプ
リングシート36の下向きの変位量yは、ピストンロッ
ド18の断面積をS1 、シリンダ部材24のシリンダ空
間24aの断面積をS2 とすると、 y=(S1 /S2 )・x (2) となる。第2の状態では、コイルスプリング38には、
ショックアブソーバ12の伸縮量xに等しい伸縮変形
と、アッパスプリングシート36の変位量yに等しい伸
縮とが重畳した伸縮変形が生ずる。従って、コイルスプ
リング38の伸縮量E2 は、 E2 =x+y =(1+S1 /S2 )・x (3) となる。 【0029】上記(1)、(3)式より、第2の状態で
のコイルスプリング24の伸縮量E 2 は、第1の状態で
の伸縮量E1に比して(1+S1 /S2 )倍に拡大する
ことがわかる。コイルスプリング24の伸縮量が拡大す
ると、それに比例して、コイルスプリング24が発する
弾性力も増大する。従って、本実施例のサスペンション
装置によれば、第1の状態と第2の状態とを切り換える
ことにより、サスペンション装置に一定のストロークが
生じた場合に車体に作用するばね力の大きさ、すなわ
ち、サスペンション装置のばね定数を1:(1+S1
2 )の比率で変化させることができる。そして、シリ
ンダ空間24aの断面積S2 をピストンロッド18の断
面積S1 に対して小さくするほど、上記ばね定数の変化
比率を大きく設定することができる。 【0030】次に、第1電磁弁40が非通電状態とさ
れ、かつ、第2電磁弁42が通電状態とされた場合(以
下、第3の状態と称す)においては、流路23から、第
1逆止弁44及び第1電磁弁40のポート40a、40
cを経由して流路34へ向かうオイルの流れが許容され
ると共に、アキュムレータ室52aから、第2電磁弁4
2のポート42d、42b、及び第2逆止弁46を経由
して流路23へ向かうオイルの流れが許容される。 【0031】従って、第3の状態において、ピストンロ
ッド16がアブソーバシリンダ14へ進入移動する場
合、アブソーバシリンダ14内の容積減少は、アブソー
バ下室14b内のオイルが貫通通路16a、流路23、
第1逆止弁44、第1電磁弁40、及び流路34を経由
して液室24bへ流入することにより補償される。ま
た、ピストンロッド16がアブソーバシリンダ14から
退出移動する場合、アブソーバシリンダ14内の容積増
加は、アキュムレータ室52a内のオイルが第2電磁弁
42、第2逆止弁46、流路23、及び貫通通路16a
を経由してアブソーバ下室14bへ流入することより補
償される。 【0032】かかる状況下で、車両の走行振動に応じて
ピストンロッド16が進退移動を繰り返すと、退出移動
時にはアキュムレータ室52a内のオイルがアブソーバ
下室14bへ流入し、進入移動時にはアブソーバ下室1
4b内のオイルが油室24bへ流入する。すなわち、ピ
ストンロッド16の進退移動に伴って、アキュムレータ
室52a内のオイルが油室24bへ繰り返し流入するこ
とで、油室24b内のオイル量は増加する。油室24b
内のオイル量が増加すると、それに比例してアッパスプ
リングシート36のピストン部36aは下方に変位し、
ボディフレーム32がピストン部36aの変位量に相当
する高さだけ持ち上げられることとなる。このように、
本実施例によれば、車両の走行時に第3の状態を実現す
ることによって、車両の走行振動を利用して車高を上昇
させることができる。 【0033】一方、第1電磁弁40が通電状態とされ、
かつ、第2電磁弁42が非通電状態とされた場合(以
下、第4の状態と称す)においては、流路23から第1
逆止弁44及び第1電磁弁40のポート40b、40d
を経由してアキュムレータ室52aへ向かうオイルの流
れが許容されると共に、流路34から第2電磁弁42の
ポート42c、42a及び第2逆止弁46を経由して流
路23へ向かうオイルの流れが許容される。 【0034】従って、第4の状態において、ピストンロ
ッド16がアブソーバシリンダ14へ進入移動する場
合、アブソーバシリンダ14内の容積減少は、アブソー
バ下室14b内のオイルが貫通通路16a、流路23、
第1逆止弁44、及び第1電磁弁40を経由してアキュ
ムレータ室52aへ流入することにより補償される。ま
た、ピストンロッド16がアブソーバシリンダ14から
退出移動する場合、アブソーバシリンダ14内の容積増
加は、液室24b内のオイルが流路34、第2電磁弁4
2、第2逆止弁46、流路23、及び貫通通路16aを
経由してアブソーバ下室14bへ流入することより補償
される。 【0035】かかる状況下では、車両の走行振動に応じ
てピストンロッド16が進退移動を繰り返すと、退出移
動時に油室24b内のオイルがアブソーバ下室14bへ
流入し、進入移動時にはアブソーバ下室14b内のオイ
ルがアキュムレータ室52aへ流入する。すなわち、ピ
ストンロッド16の進退移動に伴って、油室24b内の
オイルがアキュムレータアキュムレータ室52aへ繰り
返し流出することで、油室24b内のオイル量は減少す
る。油室24b内のオイル量が減少すると、それに比例
してアッパスプリングシート36のピストン部36aは
上方に変位し、ボディフレーム32の高さはピストン部
36aの変位量に相当する量だけ低下することとなる。
このように、本実施例によれば、車両の走行時に第4の
状態を実現することによって、車両の走行振動を利用し
て車高を低下させることができる。すなわち、本実施例
のサスペンション装置10によれば、第3又は第4の状
態において、車両の振動エネルギーを利用して車高を上
昇又は低下させることができる。 【0036】図2は、上記した第1電磁弁40及び第2
電磁弁42の通電/非通電状態と、サスペンション装置
の動作との関係をまとめたものである。上述の如く、本
実施例においては、第1電磁弁40及び第2電磁弁42
の双方を通電状態とした第1の状態を形成することによ
り、低いばね定数を実現することができ、また、第1電
磁弁40及び第2電磁弁42の双方を非通電状態とした
第2の状態を形成することにより、高いばね定数を実現
することができる。従って、指令装置58により高いば
ね定数が指令されている状況下では第1の状態を、低い
ばね定数が指令されている状況下では第2の状態を、そ
れぞれ形成することにより、指令に応じたばね定数を実
現することができる。すなわち、本実施例によれば、運
転者の要求あるいは車両の走行状況に応じた適切なばね
定数を実現することにより、車両の良好な乗り心地と優
れた操縦安定性の両立を図ることができる。 【0037】更に、本実施例においては、第1電磁弁4
0を非通電状態、第2電磁弁42を通電状態とした第3
の状態を形成することにより車高を上昇させることがで
き、また、第1電磁弁40を通電状態、第2電磁弁42
を非通電状態とした第4の状態を形成することにより車
高を低下させることができる。一方、上記第1の状態に
おいては、液室24bに対するオイルの授受は行なわれ
ず、また、第2の状態では、ピストンロッド16の進退
動に応じてオイルは液室24bとアブソーバ下室14b
との間で双方向に授受されるため、液室24b内の平均
的なオイル量は変化しない。すなわち、第1及び第2の
状態においては車高は変化しない。従って、車高センサ
60により検出された車高が指令装置58より出力され
た指令値より低い場合には、第3の状態を形成すること
により車高を上昇させ、車高が指令値より高い場合に
は、第4の状態を形成することにより車高を低下させ、
更に、車高が要求値通りである場合には、指令されてい
るばね定数の高低に応じて、第1の状態又は第2の状態
を形成することにより、運転者の要求あるいは車両の走
行状況に応じた車高を実現することができる。 【0038】図3は、上記機能を実現すべくECU56
が実行するルーチンの一例のフローチャートである。図
3に示すルーチンは所定の時間間隔で実行される定時割
り込みルーチンである。図3に示すルーチンが起動され
ると、先ず、ステップ100において、指令装置58が
出力する車高Hの指令値H0 が読み込まれ、次に、ステ
ップ102において、所定期間にわたる平均車高HSM
読み込まれる。平均車高HSMは、車高センサ60の出力
信号を所定期間にわたり平均化することにより得られる
値である。ステップ102の処理が終了すると、次に、
ステップ104の処理が実行される。 【0039】ステップ104では、平均車高HSMが指令
値H0 から所定値αを減じた値以下であるか否かが判別
される。その結果、HSM≦H0 ーαであるならば、平均
車高HSMが指令値H0 に対して低いと判断される。この
場合、次にステップ106において、第1電磁弁40を
非通電状態、第2電磁弁42を通電状態とする処理が実
行された後、今回のルーチンは終了される。一方、ステ
ップ104において、HSM>H0 ーαであるならば、次
にステップ108の処理が実行される。 【0040】ステップ108では、平均車高HSMが指令
値H0 に所定値αを加えた値以上であるか否かが判別さ
れる。その結果、HSM≧H0 +αであるならば、平均車
高H SMが指令値H0 に対して高いと判断される。この場
合、次にステップ110において、第1電磁弁40を通
電状態、第2電磁弁42を非通電状態とする処理が実行
された後、今回のルーチンは終了される。一方、ステッ
プ108において、H SM,H0 ーαであるならば、指令
通りの平均車高HSMが実現されていると判断されて、次
にステップ112の処理が実行される。 【0041】ステップ112では、指令装置58より低
いばね定数が指令されているか否かが判別される。その
結果、低いばね定数が指令されているならば、次にステ
ップ114において、第1電磁弁40及び第2電磁弁4
2を共に通電状態とする処理が実行された後、今回のル
ーチンは終了される。一方、ステップ112において、
低いばね定数が指令されていない(すなわち、高いばね
定数が指令されている)ならば、次にステップ116に
おいて第1電磁弁40及び第2電磁弁42を共に非通電
状態とする処理が実行された後、今回のルーチンは終了
される。 【0042】上述の如く、本実施例のサスペンション装
置10によれば、車高、及び、サスペンション装置のば
ね定数の双方を変更するとができる。従って、サスペン
ション装置10によれば、運転者の要求、または、車両
の走行状態に応じた適切な車高及びばね定数を実現する
ことができる。また、本実施例において、車高の調整
は、車両の上下振動のエネルギーを用いて行なわれ、モ
ータ等の駆動源は用いられていない。従って、本実施例
のサスペンション装置によれば、モータ等を用いて車高
調整を行なうシステムと比較して低コストであるという
利益が得られることにもなる。 【0043】なお、上記実施例においては、アッパスプ
リングシート36のピストン部36aが請求項に記載し
たシリンダ機構のピストンに、シリンダ部材24が請求
項に記載したシリンダ機構のシリンダに、液室24bが
請求項に記載したシリンダ機構の液室に、第1電磁弁4
0及び第1逆止弁44が請求項に記載した第1の切替手
段に、第2電磁弁42及び第2逆止弁46が請求項に記
載した第2の切替手段に、それぞれ相当している。 【0044】 【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、モータ等
の駆動源を設けることなく車高を変化させることができ
ると共に、サスペンション装置のばね定数を変化させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例であるサスペンション装置の
構成図である。 【図2】第1電磁弁及び第2電磁弁の通電/非通電状態
とサスペンション装置の動作状態との関係を示す図であ
る。 【図3】本実施例においてECUが実行するルーチンの
フローチャートである。 【符号の説明】 10 サスペンション装置 12 ショックアブソーバ 24 シリンダ部材 24b 液室 36 アッパスプリングシート 36a ピストン部 38 コイルスプリング 40 第1電磁弁 42 第2電磁弁 44 第1逆止弁 46 第2逆止弁 52 アキュムレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60G 17/027 B60G 17/08 F16F 9/46

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 流体が封入されたアブソーバシリンダ
    と、該アブソーバシリンダに進退可能に挿通されたピス
    トンロッドとを備えるショックアブソーバと、前記ショ
    ックアブソーバと並列に設けられ、前記ショックアブソ
    ーバの伸縮に応じて伸縮するコイルスプリングと、 前記流体を前記アブソーバシリンダとの間で流通させる
    ことにより、前記ピストンロッドの進退動に伴う前記ア
    ブソーバシリンダ内の容積変化を補償するアキュムレー
    タと、 シリンダと、該シリンダ内に摺動可能に設けられ、その
    変位に応じて前記コイルスプリングを伸縮させるピスト
    ンと、前記シリンダと前記ピストンとにより画成された
    液室とを備え、前記ピストンロッドの進退動に応じて前
    記流体を前記液室と前記アブソーバシリンダとの間で流
    通させることにより前記ピストンを変位させるシリンダ
    機構と、 前記アブソーバシリンダから前記アキュムレータ又は前
    記液室の何れか一方へ向かう一方向の流体の流れを選択
    的に許容する第1の切替手段と、 前記液室又は前記アキュムレータの何れか一方から前記
    アブソーバシリンダへ向かう一方向の流体の流れを選択
    的に許容する第2の切替手段と、 を備えることを特徴とするサスペンション装置。
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