JP3465474B2 - トルクコンバータのロックアップクラッチ - Google Patents

トルクコンバータのロックアップクラッチ

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    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
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    • F16H2045/0294Single disk type lock-up clutch, i.e. using a single disc engaged between friction members

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機で用い
られるトルクコンバータのロックアップクラッチに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両に搭載される自動変速機は
エンジン回転がトルクコンバータを介して入力されるよ
うになっており、このトルクコンバータには、例えば、
新編自動車工学便覧(昭和62年6月:社団法人自動車
技術会発行)第5編、第1〜18頁、図1〜44に開示
されるようにエンジンと出力軸を直結するためのロック
アップクラッチ(直結クラッチ)が設けられるようにな
ったものもある。
【0003】図11にこのようなロックアップクラッチ
を備えたトルクコンバータの断面図を示す。まず、構成
を説明すると、トルクコンバータのロックアップクラッ
チ10はトルクコンバータ12の内部に一体に組み込ま
れて構成される。
【0004】前記トルクコンバータ12は、外殻を構成
するコンバータカバー14とこのコンバータカバー14
に固設されるポンプインペラー16と、このポンプイン
ペラー16に対抗配置されるタービンランナー18と、
これらポンプインペラー16とタービンランナー18と
の間に配置されるステーター20とによって構成され
る。
【0005】前記タービンランナー18はトルクコンバ
ータ12の出力軸である自動変速機のインプットシャフ
ト22にタービンハブを介してスプライン嵌合されてお
り、タービンランナー18とインプットシャフト22と
は一体に回転されるようになっている。
【0006】前記ステーター20は、ワンウェイクラッ
チ26を介して前記インプットシャフト22に嵌着さ
れ、ポンプインペラー16とタービンランナー18との
間に正転方向の回転差がある場合に、ポンプインペラー
16からタービンランナー18に回転力を伝達する作動
油の流れを更に加速させ、このタービンランナー18に
伝達されるトルクを増加させる機能を有する。
【0007】前記ロックアップクラッチ10は、前記タ
ービンハブ24にリベット28を介して固設されるロッ
クアップピストン30の外周縁部に固設された環状の湿
式摩擦材36と、このロックアップピストン30が対向
される前記コンバータカバー14の垂直壁部分の摩擦相
手面40で構成され、ピストン室32に供給される圧力
によってこのロックアップクラッチ10の締結、スリッ
プ及び解放が制御されるようになっている。
【0008】即ち、前記ピストン室32には、インプッ
トシャフト22の中心部を貫通する油路38を介して、
図外のコントロールバルブからロックアップ制御油圧P
2が供給されるようになっており、このロックアップ制
御油圧がドレーンされた場合には、コンバータカバー1
4内、ピストン室32外方の作動油圧P1により、湿式
摩擦材36はこのコンバータカバー14の垂直壁部分の
摩擦相手面40に圧接され締結されてロックアップ状態
となる。
【0009】また、この作動油圧P1より高いロックア
ップ制御油圧P2が供給された場合には、湿式摩擦材3
6がコンバータカバー14の垂直壁部分の摩擦相手面4
0から離れて解放されアンロックアップ状態となる。
【0010】なお、前記ロックアップピストン30には
ダンパー34が設けられており、このロックアップピス
トン40に伝達されたトルクは、このダンパー34の緩
衝機能を介してインプットシャフト22に伝達されるよ
うになっている。ところで、前記コンバータカバー内は
トルク伝達媒体として自動変速機作動油で充満されてお
り、前記ロックアップクラッチはこの作動油内に浸漬さ
れた状態で用いられている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のトルクコンバータのロックアップクラッチに
あっては、コンバータカバー14に固設された取り付け
ボス42によりエンジンのドライブプレートに取り付け
られることにより動力回転が入力される。前記ロックア
ップピストン30に固設した湿式摩擦材36を圧接する
ものとして、前記コンバータカバー14の摩擦相手面4
0の裏側(外側)に取り付けボス42を存在させるもの
がある。これは摩擦面にうねりが存在するため、前記ロ
ックアップクラッチをスリップ制御する際には、湿式摩
擦材と金属面との間の摩擦係数の速度特性が速度が上昇
するに従い摩擦係数が減少するような特性すなわちμ−
v負勾配が顕著になり、ロックアップジャダーすなわち
回転方向の振動が発生してしまうという問題点があっ
た。
【0012】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、ロックアップジャダーを防止する
ため、湿式摩擦係合部材の摩擦係数の速度特性が、速度
が上昇するに従い摩擦係数が増大するような特性、すな
わち、μ−v特性が正勾配とできるようなトルクコンバ
ータのロックアップクラッチを提供することを目的とし
ている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
トルクコンバータのロックアップクラッチは、エンジン
からの動力回転が伝達されるコンバータカバーと、トル
クコンバータの出力軸と一体に回転されるロックアップ
ピストンとを備え、ロックアップピストンの外周縁部に
は湿式摩擦材が固設され、湿式摩擦材がコンバータカバ
ー内面に圧接させられることにより、コンバータカバー
回転が直接出力軸に入力され、エンジンからの動力回転
は、コンバータカバーに固設された複数個の取り付けボ
スをエンジンのドライブプレートに取り付けることで入
力され、湿式摩擦材がロックアップ時に圧接させられる
前記コンバータカバー内面の垂直壁部分の摩擦相手面の
裏側(外側)に、取り付けボスが存在する、トルクコン
バータのロックアップクラッチにおいて、湿式摩擦材が
ロックアップ時に圧接させられるコンバータカバー内面
の垂直壁部分の摩擦相手面には、複数個の取り付けボス
が裏側に固設された全ての部分をよぎるように、周方向
に伸びる円弧状の溝を設けられており、湿式摩擦材に
は、コンバータカバー内面の周方向溝と重なり外周端
および内周端面に対して交互にどちらか一方のみに開
する複数個の径方向に伸びる溝を設け、隣り合う径方向
溝同士の間隔はコンバータカバー内面の周方向溝の長さ
より短い構成とすることを特徴とする。また、本発明の
請求項2に係るトルクコンバータのロックアップクラッ
チは、湿式摩擦材がロックアップ時に圧接させられるコ
ンバータカバー内面の垂直壁部分の摩擦相手面には、複
数個の取り付けボスが裏側に固設された全ての部分をよ
ぎるように、周方向に伸びる円弧状の溝を設けられてお
り、湿式摩擦材には、前記コンバータカバー内面の周方
向溝と重なり外周端面のみに対して開放する複数個の径
方向に伸びる溝を設け、隣り合う径方向溝同士の間隔が
弧角度12°、コンバータカバー内面の周方向溝の長さ
が弧角度20°である構成とし、本発明の請求項3に係
るトルクコンバータのロックアップクラッチは、湿式摩
擦材には、前記コンバータカバー内面の周方向溝と重な
り外周端面のみに対して開放する複数個の径方向に伸び
る溝を設け、隣り合う径方向溝同士の間隔が弧角度9
°、コンバータカバー内面の周方向溝の長さが弧角度2
°である構成としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明の実施の形態及び参考の形
態におけるトルクコンバータのロックアップクラッチを
示す断面図である。図2は、本発明の第1〜第3の実施
の形態及び参考の形態のトルクコンバータのコンバータ
カバーの摩擦相手面を示す正面図であり、図3は、本発
明の第1〜第3の実施の形態及び参考の形態のトルクコ
ンバータのコンバータカバーを示す要部拡大断面図であ
り、図6は、本発明の第2,第3の実施の形態及び参考
の形態の湿式摩擦材の溝形状示す要部拡大正面図であ
り、図7は、本発明の第1の実施の形態の湿式摩擦材の
溝形状示す要部拡大正面図である。
【0016】(第1の参考の形態)まず、第1の参考の
形態の構成を説明すると、トルクコンバータのロックア
ップクラッチ10はトルクコンバータ12の内部に一体
に組み込まれて構成される点は従来例と同じであり、各
部品の番号も図11と同じである。この第1の参考の形
態では、ロックアップピストン30の外周縁部に固設さ
れた湿式摩擦材36が、ロックアップ時に圧接させられ
るコンバータカバー14の垂直壁部分の摩擦相手面40
の裏側に、取り付けボス42が90°間隔で4個固設さ
れている。この点、及び、取り付けボス42の大きさ、
形状、位置は、後述する実施の形態、参考の形態及び比
較例1〜7も同様である。
【0017】この第1の参考の形態では、ロックアップ
ピストン30の外周縁部に固設された湿式摩擦材36
が、ロックアップ時に圧接させられるコンバータカバー
14の垂直壁部分の摩擦相手面40に、取り付けボス4
2が裏側に固設された部分をよぎるように、円弧状の溝
44が設けられている。そして、この溝44は4箇所あ
る取り付けボス42の裏側をすべてよぎるように総計4
本が形成されている。湿式摩擦材36の寸法は外径がφ
234mm、内径がφ208mmであり、湿式摩擦材3
6の幅は13mmである。摩擦相手面40の寸法もこれ
と等しい。なお、図2及び図3で規定した溝の長さは、
表1にも示したが、弧の角度として20°であり、弧の
長さL1は39mmである。また、表1に示したよう
に、溝の幅は2.6mm、深さは0.5mmである。
【0018】湿式摩擦材36には、径方向に伸びる溝3
8を18°円周等間隔で設けてあり、このため、溝38
の隣り合うもの同士の間隔はコンバータカバー内面に設
けた周方向溝44の長さより短くなっている。この溝3
8は、外周端面でのみ湿式摩擦材の外側に開放されてお
り、長さL3が8mmであるため、コンバータカバー内
面の周方向の溝44と重なり合うようになっている。な
お、溝38の幅cは2mmである。
【0019】(第2の参考の形態)図8は第2の参考の
形態における湿式摩擦材の溝形状を示す要部拡大正面図
である。第2の参考の形態と第1の参考の形態との相違
は、表1及び図8に示したように、湿式摩擦材36に設
けた径方向溝38が、内周端面でのみ湿式摩擦材の外側
に開放されている点のみである。この他の点、すなわ
ち、コンバータカバー14の垂直壁部分の摩擦相手面4
0に設けた円弧状の溝44の形状、長さ、幅、深さ、個
数、位置、湿式摩擦材36の寸法、形状、及び、湿式摩
擦材36に設けた径方向溝38の個数、間隔、長さ、幅
は、すべて第1の参考の形態と同一である。このため、
湿式摩擦材36に設けた径方向の溝38は、コンバータ
カバー内面の周方向の溝44と重なり合うようになって
おり、溝38の隣り合うもの同士の間隔はコンバータカ
バー内面に設けた周方向溝44の長さより短くなってい
る。
【0020】(第1の実施の形態)図7は本発明の第1
の実施の形態における湿式摩擦材の溝形状を示す要部拡
大正面図である。第1の実施の形態と第1の参考の形態
との相違は、表1及び図7に示したように、湿式摩擦材
36に設けた径方向溝38の半数が外周端面でのみ湿式
摩擦材の外側に開放されており、半数が内周端面でのみ
湿式摩擦材の外側に開放されており、外周端面でのみ外
側に開放している溝と内周端面でのみ外側に開放してい
る溝とが交互にならんでいる点である。この他の点、す
なわち、コンバータカバー14の垂直壁部分の摩擦相手
面40に設けた円弧状の溝44の形状、長さ、幅、深
さ、個数、位置、湿式摩擦材36の寸法、形状、及び、
湿式摩擦材36に設けた径方向溝38の個数、間隔、長
さ、幅は、すべて第1の参考の形態と同一である。この
ため、湿式摩擦材36に設けた径方向の溝38は、コン
バータカバー内面の周方向の溝44と重なり合うように
なっており、溝38の隣り合うもの同士の間隔はコンバ
ータカバー内面に設けた周方向溝44の長さより短くな
っている。
【0021】(第2の実施の形態)図6は本発明の第2
の実施の形態における湿式摩擦材の溝形状を示す要部拡
大正面図である。第2の実施の形態と第1の参考の形態
との相違は、表1及び図6に示したように、湿式摩擦材
36に設けた径方向溝38を9°間隔で40本設けてい
る点のみである。この他の点、すなわち、コンバータカ
バー14の垂直壁部分の摩擦相手面40に設けた円弧状
の溝44の形状、長さ、幅、深さ、個数、位置、湿式摩
擦材36の寸法、形状、湿式摩擦材36に設けた径方向
溝38が外周端面でのみ外側に開放している点、及び、
この径方向溝38の長さ、幅は、すべて第1の参考の形
態と同一である。このため、湿式摩擦材36に設けた径
方向の溝38は、コンバータカバー内面の周方向の溝4
4と重なり合うようになっており、溝38の隣り合うも
の同士の間隔はコンバータカバー内面に設けた周方向溝
44の長さより短くなっている。
【0022】(第3の実施の形態)第3の実施の形態と
第1の参考の形態との相違は、表1及び図6に示したよ
うに、湿式摩擦材36に設けた径方向溝38を12°間
隔で30本設けている点のみである。この他の点、すな
わち、コンバータカバー14の垂直壁部分の摩擦相手面
40に設けた円弧状の溝44の形状、長さ、幅、深さ、
個数、位置、湿式摩擦材36の寸法、形状、湿式摩擦材
36に設けた径方向溝38が外周端面でのみ外側に開放
している点、及び、この径方向溝38の長さ、幅は、す
べて第1の参考の形態と同一である。このため、湿式摩
擦材36に設けた径方向の溝38は、コンバータカバー
内面の周方向の溝44と重なり合うようになっており、
溝38の隣り合うもの同士の間隔はコンバータカバー内
面に設けた周方向溝44の長さより短くなっている。
【0023】(第3の参考の形態)第3の参考の形態と
第1の参考の形態との相違は、表1に示したように、湿
式摩擦材36に設けた径方向溝38の長さが10mmと
長い点のみである。この他の点、すなわち、コンバータ
カバー14の垂直壁部分の摩擦相手面40に設けた円弧
状の溝44の形状、長さ、幅、深さ、個数、位置、湿式
摩擦材36の寸法、形状、湿式摩擦材36に設けた径方
向溝38が外周端面でのみ外側に開放している点、及
び、この径方向溝38の幅、個数、間隔は、すべて第1
の参考の形態と同一である。このため、湿式摩擦材36
に設けた径方向の溝38は、コンバータカバー内面の周
方向の溝44と重なり合うようになっており、溝38の
隣り合うもの同士の間隔はコンバータカバー内面に設け
た周方向溝44の長さより短くなっている。
【0024】(第4の参考の形態)第4の参考の形態と
第1の参考の形態との相違は、表1に示したように、湿
式摩擦材36に設けた径方向溝38の幅が3mmと広い
点のみである。この他の点、すなわち、コンバータカバ
ー14の垂直壁部分の摩擦相手面40に設けた円弧状の
溝44の形状、長さ、幅、深さ、個数、位置、湿式摩擦
材36の寸法、形状、湿式摩擦材36に設けた径方向溝
38が外周端面でのみ外側に開放している点、及び、こ
の径方向溝38の長さ、個数、間隔は、すべて第1の参
考の形態と同一である。このため、湿式摩擦材36に設
けた径方向の溝38は、コンバータカバー内面の周方向
の溝44と重なり合うようになっており、溝38の隣り
合うもの同士の間隔はコンバータカバー内面に設けた周
方向溝44の長さより短くなっている。
【0025】(第5の参考の形態)第5の参考の形態と
第1の参考の形態との相違は、表1に示したように、湿
式摩擦材36に設けた径方向溝38の幅が4mmと広い
点のみである。この他の点、すなわち、コンバータカバ
ー14の垂直壁部分の摩擦相手面40に設けた円弧状の
溝44の形状、長さ、幅、深さ、個数、位置、湿式摩擦
材36の寸法、形状、湿式摩擦材36に設けた径方向溝
38が外周端面でのみ外側に開放している点、及び、こ
の径方向溝38の長さ、個数、間隔は、すべて第1の参
考の形態と同一である。このため、湿式摩擦材36に設
けた径方向の溝38は、コンバータカバー内面の周方向
の溝44と重なり合うようになっており、溝38の隣り
合うもの同士の間隔はコンバータカバー内面に設けた周
方向溝44の長さより短くなっている。
【0026】(第6の参考の形態)第6の参考の形態と
第1の参考の形態との相違は、表1に示したように、コ
ンバータカバー14の垂直壁部分の摩擦相手面40に設
けた周方向に伸びる円弧状の溝44の幅が1.3mmで
あり、深さが1mmである点のみである。この他の点、
すなわち、コンバータカバー14の垂直壁部分の摩擦相
手面40に設けた円弧状の溝44の形状、長さ、個数、
位置、湿式摩擦材36の寸法、形状、湿式摩擦材36に
設けた径方向溝38が外周端面でのみ外側に開放してい
る点、及び、この径方向溝38の長さ、幅、個数、間隔
は、すべて第1の参考の形態と同一である。このため、
湿式摩擦材36に設けた径方向の溝38は、コンバータ
カバー内面の周方向の溝44と重なり合うようになって
おり、溝38の隣り合うもの同士の間隔はコンバータカ
バー内面に設けた周方向溝44の長さより短くなってい
る。
【0027】(第7の参考の形態)第7の参考の形態と
第1の参考の形態との相違は、表1に示したように、コ
ンバータカバー14の垂直壁部分の摩擦相手面40に設
けた周方向に伸びる円弧状の溝44の長さが、弧の角度
として33°、弧の長さとして65mmと長い点、湿式
摩擦材36に設けた径方向溝38の隣り合うもの同士の
間隔が30°となっている点である。この他の点、すな
わち、コンバータカバー14の垂直壁部分の摩擦相手面
40に設けた円弧状の溝44の形状、幅、深さ、個数、
位置、湿式摩擦材36の寸法、形状、湿式摩擦材36に
設けた径方向溝38が外周端面でのみ外側に開放してい
る点、及び、この径方向溝38の長さ、幅は、すべて第
1の参考の形態と同一である。このため、湿式摩擦材3
6に設けた径方向の溝38は、コンバータカバー内面の
周方向の溝44と重なり合うようになっており、溝38
の隣り合うもの同士の間隔はコンバータカバー内面に設
けた周方向溝44の長さより短くなっている。
【0028】(第8の参考の形態)図4は、第8の参考
の形態におけるトルクコンバータのコンバータカバーの
摩擦相手面を示す正面図であり、図5は、第8の参考の
形態におけるトルクコンバータのコンバータカバーを示
す要部拡大断面図である。
【0029】第8の参考の形態は、表1に示したよう
に、コンバータカバー14の垂直壁部分の摩擦相手面4
0に、取り付けボス42が裏側に固設された部分をよぎ
るように、ほぼ同心状に2本横に並んだ円弧状の溝44
が設けてあり、この溝44は4箇所ある取り付けボス4
2の裏側をすべてよぎるように総計8本形成してあり、
溝の幅が1.3mmである点が、第1の参考の形態とは
異なる。また、外側の溝の外周縁は第1の参考の形態の
溝より1.5mm外周側に位置し、内側の溝の内周縁は
第1の参考の形態の溝より1.7mm内周側に位置する
点、湿式摩擦材36に設けた径方向溝38の長さが10
mmと長い点も第1の参考の形態とは異なる。この他の
点、すなわち、コンバータカバー14の垂直壁部分の摩
擦相手面40に設けた円弧状の溝44の形状、深さは第
1の参考の形態と同じであり、この溝44の長さも弧の
角度として20°である点は第1の参考の形態と同一で
ある。また、湿式摩擦材36の寸法、形状、湿式摩擦材
36に設けた径方向溝38が外周端面でのみ外側に開放
している点、及び、この径方向溝38の幅、個数、間隔
は、すべて第1の参考の形態と同一である。このため、
湿式摩擦材36に設けた径方向の溝38は、コンバータ
カバー内面の周方向の溝44と重なり合うようになって
おり、溝38の隣り合うもの同士の間隔はコンバータカ
バー内面に設けた周方向溝44の長さより短くなってい
る。
【0030】(比較例1(従来例))比較例1は、表1
に示したように、ロックアップピストン30の外周縁部
に固設された湿式摩擦材36が、ロックアップ時に圧接
させられるコンバータカバー14の垂直壁部分の摩擦相
手面40には溝は形成されていない。湿式摩擦材36に
も溝は形成されていない。なお、湿式摩擦材36の寸
法、形状は、第1の参考の形態と同一である。
【0031】(比較例2)比較例2は、表1に示したよ
うに、ロックアップピストン30の外周縁部に固設され
た湿式摩擦材36が、ロックアップ時に圧接させられる
コンバータカバー14の垂直壁部分の摩擦相手面40に
は溝は形成されていない点は比較例1と同じである。湿
式摩擦材36には、径方向に伸びる溝38が形成されて
おり、湿式摩擦材36の寸法、形状、湿式摩擦材36に
設けた径方向溝38が外周端面でのみ外側に開放してい
る点、及び、この径方向溝38の長さ、幅、個数、間隔
は、第1の参考の形態と同一である。
【0032】(比較例3)比較例3は、表1に示したよ
うに、湿式摩擦材36に溝が形成されていない点は比較
例1と同じである。コンバータカバー14の垂直壁部分
の摩擦相手面40に設けた円弧状の溝44の形状、長
さ、幅、深さ、個数、位置は、第1の参考の形態と同一
である。
【0033】(比較例4)比較例4は、表1に示したよ
うに、湿式摩擦材36に設けた径方向溝38を、36°
間隔で10本設けた点のみが第1の参考の形態と異な
る。この他の点、すなわち、コンバータカバー14の垂
直壁部分の摩擦相手面40に設けた円弧状の溝44の形
状、長さ、幅、深さ、個数、位置、湿式摩擦材36の寸
法、形状、湿式摩擦材36に設けた径方向溝38が外周
端面でのみ外側に開放している点、及び、この径方向溝
38の長さ、幅は、すべて第1の参考の形態と同一であ
る。このため、湿式摩擦材36に設けた径方向の溝38
は、コンバータカバー内面の周方向の溝44と重なり合
うようになってはいるが、溝38の隣り合うもの同士の
間隔はコンバータカバー内面に設けた周方向溝44の長
さより長くなっている。
【0034】(比較例5)比較例5は、表1に示したよ
うに、湿式摩擦材36に設けた径方向溝38の長さが4
mmと短い点のみが第1の参考の形態と異なる。この他
の点、すなわち、コンバータカバー14の垂直壁部分の
摩擦相手面40に設けた円弧状の溝44の形状、長さ、
幅、深さ、個数、位置、湿式摩擦材36の寸法、形状、
湿式摩擦材36に設けた径方向溝38が外周端面でのみ
外側に開放している点、及び、この径方向溝38の幅、
個数、間隔は、すべて第1の参考の形態と同一である。
このため、湿式摩擦材36に設けた径方向の溝38の隣
り合うもの同士の間隔はコンバータカバー内面に設けた
周方向溝44の長さより短くなってはいるが、この溝3
8は、コンバータカバー内面の周方向の溝44とは重な
り合ってはいない。
【0035】(比較例6)比較例6は、表1に示したよ
うに、湿式摩擦材36に設けた径方向溝38が内周端面
及び外周端面の両方に貫通して開放しており、このた
め、溝38の長さが13mmと長い点のみが第1の参考
の形態と異なる。この他の点、すなわち、コンバータカ
バー14の垂直壁部分の摩擦相手面40に設けた円弧状
の溝44の形状、長さ、幅、深さ、個数、位置、湿式摩
擦材36の寸法、形状、湿式摩擦材36に設けた径方向
溝38の幅、個数、間隔は、すべて第1の参考の形態と
同一である。このため、湿式摩擦材36に設けた径方向
の溝38の隣り合うもの同士の間隔はコンバータカバー
内面に設けた周方向溝44の長さより短く、この溝38
は、コンバータカバー内面の周方向の溝44とは重なり
合っている。
【0036】(比較例7)比較例7は、表1に示したよ
うに、湿式摩擦材36に設けた径方向溝38が内周端面
及び外周端面の両方に開放していない点のみが第1の参
考の形態と異なる。この他の点、すなわち、コンバータ
カバー14の垂直壁部分の摩擦相手面40に設けた円弧
状の溝44の形状、長さ、幅、深さ、個数、位置、湿式
摩擦材36の寸法、形状、湿式摩擦材36に設けた径方
向溝38の幅、個数、間隔は、すべて第1の参考の形態
と同一である。このため、湿式摩擦材36に設けた径方
向の溝38の隣り合うもの同士の間隔はコンバータカバ
ー内面に設けた周方向溝44の長さより短く、この溝3
8は、コンバータカバー内面の周方向の溝44とは重な
り合っている。
【0037】(性能評価試験)前記第1〜3の実施の形
態、第1〜8の参考の形態、及び比較例1〜7における
トルクコンバータのロックアップクラッチの摩擦特性を
比較するため、トルクコンバータの流体継ぎ手としての
影響が出ないよう、前記第1〜3の実施の形態、第1〜
8の参考の形態、及び比較例1〜7におけるロックアッ
プクラッチ10を備え、ポンプインペラー16、タービ
ンランナー18及びステーター20の羽根を取り去った
トルクコンバータ12を試作した。このトルクコンバー
タ12を図外の評価試験機に装着し、各ロックアップク
ラッチの摩擦性能を比較した。この時は、所定面圧が得
られるように、前述の作動油圧P1とロックアップ制御
油圧P2の圧力差を一定の値にして測定し、出力軸トル
ク、及び、P1,P2の測定値より、摩擦係数を算出し
た。
【0038】摩擦特性としては、摺動速度0.2m/s
における摩擦係数(μ0.2と略)、及び、摺動速度2
m/sにおける摩擦係数(μ2と略)を測定し、μ0.
2をμ2で除した値μ0.2/μ2で前記第1〜3の実
施の形態、第1〜8の参考の形態、及び比較例1〜7の
摩擦特性を評価した。
【0039】すなわち、μ0.2/μ2の値が1より大
きければμ0.2>μ2であるので速度の増加に伴って
摩擦係数が減少するμ−v負勾配であることを示し、μ
0.2/μ2の値が1より小さければμ0.2<μ2で
あるのでμ−v正勾配であることを示す。このμ0.2
/μ2がある程度以上大きいと摩擦による自励振動の発
生原因となるため、μ0.2/μ2の値が小さければμ
−v特性が良好であると評価できる。なお、自励振動が
発生する条件は、ロックアップクラッチ10のμ−v特
性だけで決まるわけではなく、その系の振動質量、バネ
定数、ダンパー作用の強弱などによっても左右され、許
容できる振動の大きさも使用されるユニット、車両等で
異なるため、必要とされるμ0.2/μ2の値は、当該
ロックアップクラッチが使用されるユニット、車両など
の環境によって相違し、一義的には決めることはできな
い。
【0040】なお、この摩擦性能試験で用いた湿式摩擦
材36は各実施の形態及び各比較例とも同じ材質のペー
パー系湿式摩擦材を用いている。また、この摩擦性能試
験の試験条件としては、湿式摩擦材の面圧:1MPa、
試験時油温:80℃の条件を採用し、試験油として日産
純正ニッサンマチックフルードDを用い、摺動速度0.
6m/sで30分間慣らし運転を行なった後に試験を行
なった。
【0041】これらの試験結果を表1に示す。この表か
ら明らかなように、本発明の第1〜第3の実施の形態に
おけるトルクコンバータのロックアップクラッチは、湿
式摩擦材36がロックアップ時に圧接させられる前記コ
ンバータカバー14内面の垂直壁部分の摩擦相手面40
には、複数個の取り付けボス42が裏側(外側)に固設
された全ての部分をよぎるように、周方向に伸びる円弧
状の溝44を設け、前記湿式摩擦材36には、コンバー
タカバー14内面の周方向溝44と重なり外周端面およ
び内周端面に対して交互にどちらか一方のみに開放す
る、あるいは、外周端面のみに対して開放する複数個の
径方向に伸びる溝38を設け、この径方向溝38の隣り
合うもの同士の間隔はコンバータカバー14内面の周方
向溝44の長さより短い構成としたため、摩擦係数の比
μ0.2/μ2が0.95〜0.99という優れたμ−
v特性を示した。
【0042】これに対し、比較例1〜3は、第1〜第3
の実施の形態とは異なり、コンバータカバー14内面の
垂直壁部分の摩擦相手面40の取り付けボス42が裏側
(外側)に固設された全ての部分をよぎるような周方向
に伸びる円弧状の溝44を欠いているか、または、湿式
摩擦材36にはコンバータカバー14内面の周方向溝4
4と重なり外周端面および内周端面に対して交互にどち
らか一方のみに開放する、あるいは、外周端面のみに対
して開放する複数個の径方向に伸びる溝38を欠いてい
るかのどちらかであるため、摩擦係数の比μ0.2/μ
2が1.04〜1.07と大きく、μ−v負勾配を示し
ており、第1〜第3の実施の形態に比べてμ−v特性が
劣っていた。
【0043】また、比較例4は、第2,3の実施の形態
と同様、湿式摩擦材36には、コンバータカバー14内
面の周方向溝44と重なり外周端面のみに開放する複数
個の径方向に伸びる溝38が設けられてはいるが、第
2,3の実施の形態とは異なり径方向溝38の隣り合う
もの同士の間隔がコンバータカバー14内面の周方向溝
44の長さより長いため、摩擦係数の比μ0.2/μ2
が1.03と大きく、μ−v負勾配を示しており、第1
〜第3の実施の形態に比べてμ−v特性が劣っていた。
【0044】また、比較例5は、第2,3の実施の形態
と同様、湿式摩擦材36には、外周端面のみに開放する
複数個の径方向に伸びる溝38が設けられており、この
径方向溝38の隣り合うもの同士の間隔はコンバータカ
バー14内面の周方向溝44の長さより短くなってはい
るが、第2,3の実施の形態とは異なり径方向溝38が
コンバータカバー14内面の周方向溝44と重なり合わ
ないため、摩擦係数の比μ0.2/μ2が1.03と大
きく、μ−v負勾配を示しており、第1〜第3の実施の
形態に比べてμ−v特性が劣っていた。
【0045】また、比較例6は、第1〜3の実施の形態
と同様、湿式摩擦材36には、複数個の径方向に伸びる
溝38が設けられており、この径方向溝38の隣り合う
もの同士の間隔はコンバータカバー14内面の周方向溝
44の長さより短く、径方向溝38がコンバータカバー
14内面の周方向溝44と重なり合ってはいるが、第1
〜3の実施の形態とは異なり径方向溝38は内周端面及
び外周端面の両方に貫通して開放しているため、P1及
びP2を所定の油圧とすることができず、第1〜3の実
施の形態と同じ面圧条件ではμ−v特性が測定できなか
った。これは内外周端面を貫通する径方向溝44により
油圧の漏れが発生したためと考えられる。
【0046】また、比較例7は、第1〜3の実施の形態
と同様、湿式摩擦材36には、複数個の径方向に伸びる
溝38が設けられており、この径方向溝38の隣り合う
もの同士の間隔はコンバータカバー14内面の周方向溝
44の長さより短く、径方向溝38がコンバータカバー
14内面の周方向溝44と重なり合ってはいるが、第1
〜3の実施の形態とは異なり径方向溝38は内周端面及
び外周端面のどちらにも開放していないため、摩擦係数
の比μ0.2/μ2が1.04と大きく、μ−v負勾配
を示しており、第1〜第3の実施の形態に比べてμ−v
特性が劣っていた。
【0047】
【表1】
【0048】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のトル
クコンバータのロックアップクラッチは、エンジンから
の動力回転が伝達されるコンバータカバーと、トルクコ
ンバータの出力軸と一体に回転されるロックアップピス
トンとを備え、ロックアップピストンの外周縁部には湿
式摩擦材が固設され、この湿式摩擦材がコンバータカバ
ー内面に圧接させられることにより、コンバータカバー
回転が直接出力軸に入力され、エンジンからの動力回転
は、コンバータカバーに固設された複数個の取り付けボ
スをエンジンのドライブプレートに取り付けることで入
力され、かつ、湿式摩擦材がロックアップ時に圧接させ
られるコンバータカバー内面の垂直壁部分の摩擦相手面
の裏側(外側)に、取り付けボスが存在する、トルクコ
ンバータのロックアップクラッチにおいて、湿式摩擦材
がロックアップ時に圧接させられるコンバータカバー内
面の垂直壁部分の摩擦相手面には、複数個の取り付けボ
スが裏側(外側)に固設された全ての部分をよぎるよう
に、周方向に伸びる円弧状の溝を設けられており、湿式
摩擦材には、コンバータカバー内面の周方向溝と重なり
外周端面および内周端面に対して交互にどちらか一方の
みに開放する、あるいは、外周端面のみに対して開放す
る複数個の径方向に伸びる溝を設け、隣り合う径方向溝
同士の間隔はコンバータカバー内面の周方向溝の長さよ
り短い構成としたことを特徴としており、この構成を前
述した従来の課題を解決する手段として用いている。
【0049】このため、トルクコンバータのロックアッ
プクラッチの摩擦特性を速度が大きくなるに従い摩擦係
数が増大するというμ−v正勾配に改善することがで
き、スリップロックアップ時のロックアップジャダーを
防止できるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトルクコンバータのロックアップクラ
ッチを示す断面図である。
【図2】本発明の第1〜第3の実施の形態及び第1〜第
8の参考の形態のトルクコンバータのロックアップクラ
ッチに係わるコンバータカバーを内面側からみた正面図
である。
【図3】本発明の第1〜第3の実施の形態及び第1〜第
8の参考の形態のトルクコンバータのロックアップクラ
ッチに係わるコンバータカバーを示す要部拡大断面図で
ある。
【図4】第8の参考の形態のトルクコンバータのロック
アップクラッチに係わるコンバータカバーを内面側から
みた正面図である。
【図5】第8の参考の形態のトルクコンバータのロック
アップクラッチに係わるコンバータカバーを示す要部拡
大断面図である。
【図6】本発明の第2,3の実施の形態及び第1,3〜
8の参考の形態の湿式摩擦材の溝形状を示す要部拡大正
面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態の湿式摩擦材の溝形
状を示す要部拡大正面図である。
【図8】第2の参考の形態の湿式摩擦材の溝形状を示す
要部拡大正面図である。
【図9】比較例6の湿式摩擦材の溝形状を示す要部拡大
正面図である。
【図10】比較例7の湿式摩擦材の溝形状を示す要部拡
大正面図である。
【図11】従来例のトルクコンバータのロックアップク
ラッチを示す断面図である。
【符号の説明】
10 ロックアップクラッチ 12 トルクコンバータ 14 コンバータカバー 16 ポンプインぺラー 18 タービンランナー 20 ステーター 22 インプットシャフト(出力軸) 30 ロックアップピストン 36 湿式摩擦材 38 湿式摩擦材に設けた径方向溝 40 摩擦相手面 42 取り付けボス 1 コンバータカバーの摩擦相手面に設けた周方向溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−63247(JP,A) 実開 平1−128057(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 45/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンからの動力回転が伝達されるコ
    ンバータカバーと、トルクコンバータの出力軸と一体に
    回転されるロックアップピストンとを備え、前記ロック
    アップピストンの外周縁部には湿式摩擦材が固設され、
    該湿式摩擦材が前記コンバータカバー内面に圧接させら
    れることにより、コンバータカバー回転が直接出力軸に
    入力され、 エンジンからの動力回転は、前記コンバータカバーに固
    設された複数個の取り付けボスをエンジンのドライブプ
    レートに取り付けることで入力され、かつ、 前記湿式摩擦材がロックアップ時に圧接させられる前記
    コンバータカバー内面の垂直壁部分の摩擦相手面の裏側
    (外側)に、前記取り付けボスが存在する、トルクコン
    バータのロックアップクラッチにおいて、 前記湿式摩擦材がロックアップ時に圧接させられる前記
    コンバータカバー内面の垂直壁部分の摩擦相手面には、
    複数個の取り付けボスが裏側に固設された全ての部分を
    よぎるように、周方向に伸びる円弧状の溝を設けられて
    おり、 前記湿式摩擦材には、前記コンバータカバー内面の周方
    向溝と重なり外周端面および内周端面に対して交互にど
    ちらか一方のみに開放する複数個の径方向に伸びる溝を
    設け、隣り合う径方向溝同士の間隔はコンバータカバー
    内面の周方向溝の長さより短いことを特徴とするトルク
    コンバータのロックアップクラッチ。
  2. 【請求項2】 エンジンからの動力回転が伝達されるコ
    ンバータカバーと、トルクコンバータの出力軸と一体に
    回転されるロックアップピストンとを備え、前記ロック
    アップピストンの外周縁部には湿式摩擦材が固設され、
    該湿式摩擦材が前記コンバータカバー内面に圧接させら
    れることにより、コンバータカバー回転が直接出力軸に
    入力され、 エンジンからの動力回転は、前記コンバータカバーに固
    設された複数個の取り付けボスをエンジンのドライブプ
    レートに取り付けることで入力され、かつ、 前記湿式摩擦材がロックアップ時に圧接させられる前記
    コンバータカバー内面の垂直壁部分の摩擦相手面の裏側
    (外側)に、前記取り付けボスが存在する、トルクコン
    バータのロックアップクラッチにおいて、 前記湿式摩擦材がロックアップ時に圧接させられる前記
    コンバータカバー内面の垂直壁部分の摩擦相手面には、
    複数個の取り付けボスが裏側に固設された全ての部分を
    よぎるように、周方向に伸びる円弧状の溝を設けられて
    おり、 前記湿式摩擦材には、前記コンバータカバー内面の周方
    向溝と重なり外周端面のみに対して開放する複数個の径
    方向に伸びる溝を設け、 隣り合う径方向溝同士の間隔が弧角度12°、コンバー
    タカバー内面の周方向溝の長さが弧角度20°であるこ
    とを特徴とするトルクコンバータのロックアップクラッ
    チ。
  3. 【請求項3】 エンジンからの動力回転が伝達されるコ
    ンバータカバーと、トルクコンバータの出力軸と一体に
    回転されるロックアップピストンとを備え、前記ロック
    アップピストンの外周縁部には湿式摩擦材が固設され、
    該湿式摩擦材が前記コンバータカバー内面に圧接させら
    れることにより、コンバータカバー回転が直接出力軸に
    入力され、 エンジンからの動力回転は、前記コンバータカバーに固
    設された複数個の取り付けボスをエンジンのドライブプ
    レートに取り付けることで入力され、かつ、 前記湿式摩擦材がロックアップ時に圧接させられる前記
    コンバータカバー内面の垂直壁部分の摩擦相手面の裏側
    (外側)に、前記取り付けボスが存在する、トルクコン
    バータのロックアップクラッチにおいて、 前記湿式摩擦材がロックアップ時に圧接させられる前記
    コンバータカバー内面の垂直壁部分の摩擦相手面には、
    複数個の取り付けボスが裏側に固設された全ての部分を
    よぎるように、周方向に伸びる円弧状の溝を設けられて
    おり、 前記湿 式摩擦材には、前記コンバータカバー内面の周方
    向溝と重なり外周端面のみに対して開放する複数個の径
    方向に伸びる溝を設け、 隣り合う径方向溝同士の間隔が弧角度9°、コンバータ
    カバー内面の周方向溝の長さが弧角度20°であること
    を特徴とするトルクコンバータのロックアップクラッ
    チ。
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