JP3463565B2 - 燃料噴射装置 - Google Patents

燃料噴射装置

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JP3463565B2 JP19561098A JP19561098A JP3463565B2 JP 3463565 B2 JP3463565 B2 JP 3463565B2 JP 19561098 A JP19561098 A JP 19561098A JP 19561098 A JP19561098 A JP 19561098A JP 3463565 B2 JP3463565 B2 JP 3463565B2
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  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃料噴射装置、特に
噴孔の開口面積を可変とする燃料噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】排気ガス規制の強化にともない燃料噴射
量の細かい制御が要求され、噴孔面積を可変とする燃料
噴射装置がいろいろと開示されている。例えば、特開昭
62−248868号公報に記載の装置では圧電素子を
用いて噴孔面積を変えており、そのために構造が複雑と
なり、圧電素子に流す電流を制御する装置も必要とな
る。特開平5−321780号公報に記載の装置や、特
開平7−224739号公報に記載の装置では、ニード
ルバルブのリフト量を変えて噴孔面積を変えており、ニ
ードルバルブを壁面に押しつけることなく中間位置で停
止させることが必要だが、信頼性高くこれを実施するの
は非常に難しい。特開平5−321780号公報に記載
の装置や、特開平7−224739号公報に記載の装置
では、ニードルバルブのリフト量を変えて噴孔面積を変
えており、精密な加工と、精密な制御が要求される。特
開昭57−35155号公報に記載の装置や、特開平8
−338341号公報に記載の装置や、特開平8−93
601号公報に記載の装置では噴孔の外側にロータリー
シャッタを設けたり、ニードルバルブを回転させたりし
て噴孔面積を変えており、複雑な加工と、精密な制御が
要求される。特開昭59−180063号公報に記載の
装置や、特開平6−26416号公報に記載の装置で
は、ニードルバルブの中にニードルバルブを設けて、そ
れぞれのニードルバルブを別々に制御するものであっ
て、複雑な加工と、複雑な制御が要求される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題に鑑
み、構造が簡単で、信頼性の高い噴孔面積可変の燃料噴
射装置を提供することを目的とする。
【0004】
【0005】
【0006】
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、バルブボデー先端のノズルボデー内にニードル弁を
移動自在に配設し、ニードル弁シート部をノズルボデー
シート部から離間させてノズルボデーのノズルボデーシ
ート部の下流側に形成されている噴孔へ燃料を導いて燃
料を噴射する燃料噴射装置であって、導入される燃料の
圧力が高いときには噴孔の入口の開口面積が大きく、導
入される燃料の圧力が低いときには噴孔の入口の開口面
積が小さくなるように、燃料圧力に応じて噴孔の入口の
開口面積を可変とする燃圧応動噴孔面積調節部材を具備
し、燃圧応動噴孔面積調節部材が、ノズルボデーの内側
の先端部に配設され燃料圧力に応じて伸縮する弾性部材
と弾性部材上に配設された弁体とから成り、燃料が弁体
の上面に導入されたときに、燃料圧力に応じて弁体が噴
孔の入口が形成されているノズルボデーの先端部の内面
に沿って移動して噴孔の入口の開口面積を変化せしめる
ことを特徴とする燃料噴射装置が提供される。この様に
構成された燃料噴射装置では、燃料圧力に応じて弾性部
材の収縮量が変化し、それにともない弁体が噴孔の入口
が形成されているノズルボデーの先端の内面にそって移
動して噴孔の入口の開口面積が変化せしめられ、燃料の
圧力が高いときには噴孔の入口の開口面積が大きくされ
て大量の燃料が噴射され、燃料の圧力が低いときには噴
孔の入口の開口面積が小さくされて少量の燃料が噴射さ
れる。
【0008】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
において、弾性部材が弾性樹脂で形成されている燃料噴
射装置が提供される。この様に構成された燃料噴射装置
では、燃料圧力に応じて弾性樹脂で形成されている弾性
部材の収縮量が変化し、それにともない弁体が噴孔の入
口が形成されているノズルボデーの先端の内面にそって
移動して噴孔の入口の開口面積が変化せしめられて、燃
料の圧力が高いときには噴孔の入口の開口面積が大きく
されて大量の燃料が噴射され、燃料の圧力が低いときに
は噴孔の入口の開口面積が小さくされて少量の燃料が噴
射される。
【0009】請求項3の発明によれば、請求項1の発明
において、弾性部材が弁体とノズルボデーの内側の最先
端部の間に充填された燃料とされている燃料噴射装置が
提供される。この様に構成された燃料噴射装置では、燃
料圧力に応じて弁体とノズルボデーの内側の最先端部の
間に充填された燃料の体積が変化し、それにともない弁
体が噴孔の入口が形成されているノズルボデーの先端の
内面にそって移動して噴孔の入口の開口面積が変化せし
められ、燃料の圧力が高いときには噴孔の入口の開口面
積が大きくされて大量の燃料が噴射され、燃料の圧力が
低いときには噴孔の入口の開口面積が小さくされて少量
の燃料が噴射される。
【0010】請求項7の発明によれば、請求項1の発明
において、燃圧応動噴孔面積調節部材がニードル弁に配
置されている燃料噴射装置が提供される。この様に構成
された燃料噴射装置では、ニードル弁に配置されている
燃圧応動噴孔面積調節部材が、噴孔の入口に導入される
燃料の圧力が高いときには噴孔の入口の開口面積が大き
くされて大量の燃料が噴射され、燃料の圧力が低いとき
には噴孔の入口の開口面積が小さくされて少量の燃料が
噴射される。
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を用いて本発明の
実施の形態を説明する。図1は本発明の燃料噴射装置の
第1の実施の形態の全体の構造を示す図であって、図2
は先端部分を拡大した図である。バルブボデー100は
ノズルボデー110と中間部120と駆動部130から
構成されている。ノズルボデー110内にはバルブ室1
11が形成されていて、バルブ室111内をニードル弁
140の弁体部141と第1ガイド142が移動する。
【0013】ニードル弁140の弁体部141は第1テ
ーパ面146と第1テーパ面146よりも中心軸線に対
する傾斜が大きい第2テーパ面147を有し、両者は縁
148を境にしてつらなっている。
【0014】バルブ室111のテーパ面112の先の部
分に凹部150が形成されていて、凹部150に互いに
結合された弾性体151と断面がU字状の可動弁152
が配設されている。弾性体151はこの第1の実施の形
態においては、反発性のつよいバネ鋼で作られている。
そして、テーパ面112と凹部150の境目に入口を有
するノズル113が形成されている。
【0015】中間部120内には連結棒143を介して
第1ガイド142に結合されているニードル弁140の
第2ガイド144を摺動可能に受容する第1空間121
と、ニードル弁140全体を先端側に付勢するスプリン
グ145を受容する第2空間122が形成されている。
燃料通路124は燃料パイプ123を通って送られてき
た燃料をノズルボデー110の燃料通路114に導くと
ともに、連通路125を介して第1空間121の第2ガ
イド144より上側の部分にも導く。燃料通路126は
後述するリターン回通路を通る燃料の一部を、第2空間
122とノズルボデー110のバルブ室111より上側
の部分に導く。
【0016】駆動部130内にはソレノイド131が配
置されている。ソレノイド131は通電されると磁力を
発生し、リリーフ弁132をソレノイド131側に引き
寄せる。その結果、連通路134の出口側が開かれ中間
部120の第1空間121の第2ガイド144より上側
の部分がリターン通路133と連通され、閉弁時に当該
部分に残留していた燃料が排出される、そしてニードル
弁140にもソレノイド131の発生する磁力が作用し
ているのでソレノイド131側に引き寄せられ、中間部
120内の連通路125の出口側が塞がれ、燃料はノズ
ルボデー110のバルブ室111へ導かれる。
【0017】機関運転中の閉弁時は、ソレノイド131
への通電が中止されニードル弁140はスプリング14
5によってノズルボデー110側に押され、バルブ室1
11のテーパ面112にニードル弁140の弁体部14
1の縁148が当接する。また燃料ポンプ(図示せず)
から圧送されてくる燃料が、中間部120の第1空間1
21の第2ガイド144より上側の部分に送られその圧
力による力がスプリング145の付勢力に加わる。その
結果、燃料は噴孔に到達せず噴射がされない。機関停止
時には、燃料ポンプも停止されるのでスプリング145
の付勢力だけでニードル弁140の弁体部141の縁1
48をバルブ室111のテーパ面112に押しつけ燃料
の洩れを防ぐ。
【0018】次に機関運転時、低圧の燃料が導入される
場合について図3および、その先端部分を拡大した図4
を参照して説明する。まず機関運転中であるので、先述
のように駆動部130のソレノイド131は通電されて
磁力を発生しリリーフ弁132およびニードル弁140
はソレノイド131側に引きつけられる。したがって、
ニードル弁140の縁148はノズルボデー110のバ
ルブ室111のテーパ面111から離間し、燃料パイプ
123を通って圧送されてきた燃料はニードル弁140
の141の周りを満たす。
【0019】ここで燃料の圧力が可動弁152の上面に
作用し、可動弁152をバルブ室110の先端の凹部1
50の底部に向けて動かそうとするが燃料の圧力が低い
ために弾性体151の付勢力に打ち勝つことができず、
その結果、図3、4に示すように可動弁152がノズル
113の入口側の開口部に突き出て、ノズル113の入
口側の開口面積が小さくされる。したがって、低圧で、
小さな開口面積の噴孔から燃料が噴射されるので、少量
の燃料を噴射することができる。
【0020】次に機関運転時、高圧の燃料が導入される
場合について説明する。この場合には、ニードル弁14
0の位置は低圧の燃料を導入する場合と同じであるの
で、先端を拡大した図5のみを参照して説明する。高圧
の燃料を導入すると、燃料の圧力が可動弁152の上面
に作用し、可動弁152をバルブ室110の先端の凹部
150の底部に向けて動かそうとする力が弾性体151
の付勢力に打ち勝ち、可動弁152はバルブ室111の
凹部150内に押し込まれる。その結果、図5に示すよ
うに可動弁152がノズル113の入口側の開口部に突
き出なくなり、ノズル113の入口側の開口面積が大き
くなる。したがって、高圧で大きな開口面積の噴孔から
燃料が噴射されるので、大量の燃料を噴射することがで
きる。
【0021】以下、第1の実施の形態の変形例について
説明する。図6に示すのは、第1の変形例であって、こ
の第1の変形例ではバルブ室110の先端の凹部150
の底部に穴150aを設けたところが異なる。この結
果、凹部150内の可動弁152の下側の空間に燃料、
エア等が溜って可動弁152の動き(凹部150の底部
への)が悪くなり、開口面積が縮小されることが防止さ
れる。
【0022】図7に示すのは、第2の変形例であって、
この第2の変形例では弾性体をゴム等の弾性樹脂製の弾
性体151aとしたところが異なる。この結果、弾性体
の加工コストを第1の実施の形態に比べて安くすること
ができる。
【0023】図8に示すのは、第3の変形例であって、
この第3の変形例では、可動弁152の下を空間にして
そこを燃料で充填して、燃料の圧縮性を利用するもので
ある。この結果、特に弾性体が不要なのでコストが安く
なる。
【0024】図9に示すのは、第4の変形例であって、
この第4の変形例では、ノズルがそれぞれ第1の実施の
形態にくらべると径が細い第1ノズル113aと第2ノ
ズル113bの2段にされている。そして、閉弁時には
図9の(A)に示すようにニードル弁140の弁体14
1の縁148が上流側に配置されている第1ノズル11
3aより上流側でバルブ室111のテーパ面112に当
接し、低圧の燃料を導入したときには図9の(B)に示
すように上流側に配置されている第1ノズル113aの
み開口され下流側に配置されている第2ノズル113b
は閉止され、高圧の燃料を導入したときには図9の
(C)に示すように上流側に配置されている第1ノズル
113aと下流側に配置されている第2ノズル113b
の両方が開口されるように、第1ノズル113aと第2
ノズル113bは配置されている。このようにすること
により、低圧で燃料を噴射する時と、高圧で燃料を噴射
する時の差を明確にすることができる。
【0025】次に、第2の実施の形態について説明す
る。図10は第2の実施の形態の燃料噴射装置が閉弁し
ている状態を示していて、ノズルボデー200以外は第
1の実施の形態と略同じで、バルブボデー200はノズ
ルボデー210と中間部220と駆動部230から構成
されている。ノズルボデー210内には主バルブ室21
1が形成されていて、主バルブ室211内を主ニードル
弁240の弁体部241と第1ガイド242が移動す
る。主ニードル弁240の弁体部241内に副バルブ室
250が形成されていて、副バルブ室250内には副ニ
ードルガイド252を有する副ニードル弁251が副ス
プリング253で付勢されて配置されている。
【0026】主バルブ室211の第1テーパ面212は
主ニードル弁240の弁体部241の主ニードルテーパ
面246に合致する面とされていて、燃料を噴射しない
閉弁時は主スプリング245の付勢力によって、主バル
ブ室211の第1テーパ面212に主ニードル弁240
の弁体部241の主ニードルテーパ面246が図2にし
めされるように当接せしめられて燃料通路218を通っ
て、主バルブ室211の第1テーパ面212より上方の
部分に導入された燃料の前進を阻止する。
【0027】第1テーパ面212に段差を介してつらな
る第2テーパー面213から放射状に複数の第1ノズル
214が形成されていて、さらに、第2テーパー面21
3に角215を介してつらなる先細りの先端柱状壁面2
16から放射状に複数の第2ノズル216が形成されて
いる。第2テーパー面213と先端柱状壁面216の間
の角215には、後述するように、閉弁時と、開弁して
低圧の燃料を導入した時に副ニードル弁251の先端の
副ニードルテーパー面254が当接する。
【0028】中間部220内には連結棒243を介して
第1ガイド242に結合されている主ニードル弁240
の第2ガイド244を摺動可能に受容する第1空間22
1と、主ニードル弁240全体を先端側に付勢する主ス
プリング245を受容する第2空間222が形成されて
いる。なお、主ニードル弁240の中心部には副バルブ
室250と第1空間221の第2ガイド244より上側
の部分を連通する連通穴247が形成されている。燃料
通路224は燃料パイプ223を通って送られてきた燃
料をノズルボデー210の燃料通路218に導くととも
に、連通路225を介して第1空間221の第2ガイド
244より上側の部分にも導く。燃料通路226は後述
するリターン回通路を通る燃料の一部を、第2空間22
2とノズルボデー210の主バルブ室211より上側の
部分に導く。
【0029】駆動部230内にはソレノイド231が配
置されている。第1の実施の形態と同様にソレノイド2
31は通電されると磁力を発生し、リリーフ弁232を
ソレノイド231側に引き寄せる。その結果、連通路2
34の出口側が開かれ中間部220の第1空間221の
第2ガイド244より上側の部分がリターン通路233
と連通され、閉弁時に当該部分に残留していた燃料が排
出される、そして主ニードル弁240にもソレノイド2
31の発生する磁力が作用しているのでソレノイド23
1側に引き寄せられ、中間部220内の連通路225の
出口側が塞がれ、燃料はノズルボデー210の主バルブ
室211へ導かれる。
【0030】機関運転中の閉弁時には、ソレノイド23
1の通電が中止され、主ニードル弁240は主スプリン
グ245によってノズルボデー210側に押され、先述
したように、主バルブ室211の第1テーパ面212に
主ニードル弁240の弁体部241のテーパ面246が
当接する。また、燃料ポンプ(図示せず)から圧送され
るてくる燃料が、中間部220の第1空間221の第2
ガイド244より上側の部分に送られその圧力による力
が主スプリング245の付勢力に加わる。その結果、燃
料は噴孔に到達せず噴射されない。機関停止時には、燃
料ポンプも停止されるので主スプリング245の付勢力
だけで主ニードル弁240の弁体部241のテーパ面2
46を主バルブ室211の第1テーパ面212に押しつ
け燃料の洩れを防ぐ。
【0031】次に機関運転時、低圧の燃料が導入される
場合について図11を参照して説明する。まず機関運転
中であるので、先述のように駆動部230のソレノイド
231は通電されて磁力を発生しリリーフ弁232およ
び主ニードル弁240はソレノイド231側に引きつけ
られる。したがって、主ニードル弁240の主ニードル
テーパ面246はノズルボデー210の主バルブ室21
1の第1テーパ面213から離間し、燃料パイプ223
を通って圧送されてきた燃料は主ニードル弁240の弁
体241の周りを満たす。
【0032】ここで燃料の圧力が副ニードル弁251の
副ニードルガイド252の下面に作用し副ニードル弁2
51の副ニードルテーパ面254を主バルブ室211の
第1テーパ面から離間させようとするが燃料の圧力が低
いために副スプリング253の付勢力に打ち勝つことが
できず副ニードル弁251の副ニードルテーパ面254
は主バルブ室211の第1テーパ面から離間せず、図1
1に示すような状態となる。その結果、第1ノズル21
4の入口は開放されるが、第2ノズル217の入口は閉
鎖されるので、燃料は第1ノズル214のみから噴射さ
れる。したがって、低圧で、小さな開口面積の噴孔から
燃料が噴射されるので、少量の燃料を噴射することがで
きる。
【0033】次に機関運転時、高圧の燃料が導入される
場合について図12を参照して説明する。この場合に
は、燃料の圧力が副ニードル弁251の副ニードルガイ
ド252の下面に作用し副ニードル弁251の副ニード
ルテーパ面254を主バルブ室211の第1テーパ面か
ら離間させようとする力が、燃料の圧力が高いために副
スプリング253の付勢力に打ち勝ち、副ニードル弁2
51は副バルブ室250内に押し込まれ副ニードル弁2
51の副ニードルテーパ面254は主バルブ室211の
第1テーパ面から離間し、図12に示すような状態とな
る。なお、この時、主ニードル弁240の中心部の連通
穴247を介して副ニードル弁251の副ニードルガイ
ド252の上側の燃料あるいはエアが排出されるので副
ニードル弁251の動きが妨げられない。その結果、第
1ノズル214のみならず、第2ノズル217の入口も
開放され、燃料は第1ノズル214と第2ノズル217
の両方から噴射される。したがって、高圧で、大きな開
口面積の噴孔から燃料が噴射されるので、大量の燃料を
噴射することができる。
【0034】次に、図13に示すのは、第2の実施の形
態の変形例である。この変形例は第1の実施の形態のよ
うに、ノズルを径の太い一段のノズル214aにしたも
のである。ノズル214aは主バルブ室211の第2テ
ーパ面213から放射状に形成されている。そして、副
ニードル弁251の先端のテーパ面が主バルブ室211
の第2テーパ面213に合う副ニードルテーパ面254
aとされている。そして、閉弁時と低圧の燃料を導入す
る時のように、副ニードルテーパ面254aが主バルブ
室211の第2テーパ面213に押しつけられるとき
に、副ニードルテーパ面254aが始まる縁255が、
ノズル214aの中央部分にきてノズル214aの入口
側の開口が絞られ開口面積が小さくなるようになってい
る。図13の(A)が閉弁時の状態、(B)が低圧の燃
料を導入した時の状態を示している。高圧の燃料を導入
した時は図13の(C)に示されるように、副ニードル
テーパ面254aが主バルブ室211の第2テーパ面2
12から離間し入口側の開口が全開にされ開口面積は大
きくなる。このようにすることにより、第2の実施の形
態にくらべるとノズルの加工工数を減らすことができ
る。
【0035】
【発明の効果】各請求項の発明によれば、弾性体の上に
弁体を配設しただけの燃圧応動噴孔面積調節部材で燃料
の圧力に応じて自動的に噴孔の面積を変更でき、極めて
簡単な構成で燃料の圧力に応じた噴孔流量の変更を信頼
性高く実現することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構造と作用(閉弁
時)を示す図である。
【図2】図1のノズルボデー部分の拡大図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の構造と作用(低圧
燃料導入時)を示す図である。
【図4】図2のノズルボデー部分の拡大図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の構造と作用(高圧
燃料導入時)を示すノズルボデー部分の拡大図である。
【図6】第1の実施の形態の第1の変形例のノズルボデ
ー部分の拡大図である。
【図7】第1の実施の形態の第2の変形例のノズルボデ
ー部分の拡大図である。
【図8】第1の実施の形態の第3の変形例のノズルボデ
ー部分の拡大図である。
【図9】第1の実施の形態の第4の変形例のノズルボデ
ー部分の拡大図であって、(A)は閉弁時の状態を、
(B)は低圧燃料導入時の状態を、(C)は高圧燃料導
入時の状態を、示している。
【図10】本発明の第2の実施の形態の構造と作用(閉
弁時)を示す図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態の構造と作用(低
圧燃料導入時)を示す図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態の構造と作用(高
圧燃料導入時)を示す図である。
【図13】第2の実施の形態の変形例のノズルボデー部
分の拡大図であって、(A)は閉弁時の状態を、(B)
は低圧燃料導入時の状態を、(C)は高圧燃料導入時の
状態を、示している。
【符号の説明】
110…ノズルボデー 111…バルブ室 112…テーパ面 113…ノズル 114……燃料通路 120…中間部 121…第1空間 122…第2空間 123…燃料パイプ 124…燃料通路 125…連通路 126…燃料通路 130…駆動部 131…ソレノイド 132…リリーフ弁 133…リターン通路 134…連通路 140…ニードル弁 141…弁体部 142…第1ガイド 143…連結棒 144…第2ガイド 145…スプリング 146…第1ニードルテーパ面 147…第1ニードルテーパ面連通穴 148…縁 150…凹部 151…副バルブ室 152…副ニードル弁 210…ノズルボデー 211…主バルブ室 212…第1テーパ面 213…第2テーパ面 214…第1ノズル 215…角 216…先端柱状壁面 217…第2ノズル 218…燃料通路 220…中間部 221…第1空間 222…第2空間 223…燃料パイプ 224…燃料通路 225…連通路 226…燃料通路 230…駆動部 231…ソレノイド 232…リリーフ弁 233…リターン通路 234…連通路 240…主ニードル弁 241…弁体部 242…第1ガイド 243…連結棒 244…第2ガイド 245…主スプリング 246…主ニードルテーパ面 247…連通穴 250…副バルブ室 251…副ニードル弁 252…副ニードルガイド 253…副スプリング 254…副ニードルテーパ面
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−62785(JP,A) 特開 平11−30167(JP,A) 実開 平4−17167(JP,U) 実開 昭62−43176(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 61/18 330 F02M 61/18 320 F02M 61/18 350 F02M 61/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブボデー先端のノズルボデー内にニ
    ードル弁を移動自在に配設し、ニードル弁シート部をノ
    ズルボデーシート部から離間させてノズルボデーのノズ
    ルボデーシート部の下流側に形成されている噴孔へ燃料
    を導いて燃料を噴射する燃料噴射装置であって、 導入される燃料の圧力が高いときには噴孔の入口の開口
    面積が大きく、導入される燃料の圧力が低いときには噴
    孔の入口の開口面積が小さくなるように、燃料圧力に応
    じて噴孔の入口の開口面積を可変とする燃圧応動噴孔面
    積調節部材を具備し、 燃圧応動噴孔面積調節部材がノズルボデーに配置されて
    いて、 燃圧応動噴孔面積調節部材が、ノズルボデーの内側の先
    端部に配設され燃料圧力に応じて伸縮する弾性部材と弾
    性部材上に配設された弁体とから成り、燃料が弁体の上
    面に導入されたときに、燃料圧力に応じて弁体が噴孔の
    入口が形成されているノズルボデーの先端部の内面に沿
    って移動して噴孔の入口の開口面積を変化せしめること
    を特徴とする燃料噴射装置。
  2. 【請求項2】 弾性部材が弾性樹脂で形成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射装置。
  3. 【請求項3】 弾性部材が弁体とノズルボデーの内側の
    最先端部の間に充填された燃料であることを特徴とする
    請求項1に記載の燃料噴射装置。
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