JP3463181B2 - ロータリーアトマイザの増速装置 - Google Patents

ロータリーアトマイザの増速装置

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JP3463181B2
JP3463181B2 JP23560994A JP23560994A JP3463181B2 JP 3463181 B2 JP3463181 B2 JP 3463181B2 JP 23560994 A JP23560994 A JP 23560994A JP 23560994 A JP23560994 A JP 23560994A JP 3463181 B2 JP3463181 B2 JP 3463181B2
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  • General Details Of Gearings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロータリーアトマイザ
の増速装置に関し、詳しくは遊星ローラ式の増速装置の
潤滑油供給路の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ロータリーアトマイザの増速装置に使用
される遊星ローラ式動力伝達機構は、縦方向の低速回転
入力軸と、該入力軸の下方で、かつ同一軸線上に配設さ
れる高速回転出力軸との間に、これら両軸と同心状に配
設される固定リングと、前記高速回転出力軸の上端から
突出して該固定リングの中心軸上に挿通される太陽ロー
ラ軸と、該太陽ローラ軸と前記固定リングとの間に配設
される複数の遊星ローラと、各遊星ローラを回転可能に
支持するキャリアフランジを設けた低速回転軸とで構成
され、固定リングの与圧により、固定リングの内周面
遊星ローラのローラ面間及び遊星ローラのローラ面と太
陽ローラ軸の外周面間にそれぞれ適切な圧接力を与え、
固定リングと各遊星ローラ間及び各遊星ローラと太陽ロ
ーラ間にそれぞれ形成される潤滑油の油膜のせん断抵抗
により動力を伝達する。
【0003】油膜のせん断抵抗は、潤滑油の温度が低い
ほど大きく、太陽ローラ軸と遊星ローラ間の滑りが少な
いので、潤滑油の温度が低いほど動力伝達効率が高い。
【0004】しかしながら、固定リングと遊星ローラ間
及び遊星ローラと太陽ローラ間の潤滑油は、高圧に圧縮
されるために発熱する。また、固定リングと遊星ローラ
と太陽ローラは圧接力を受けているので、回転に伴う弾
性変形の繰返しにより発熱し、潤滑油の熱と共に固定リ
ングと遊星ローラ及び遊星ローラと太陽ローラの接触面
の温度を上昇させる。この温度上昇は、遊星ローラと太
陽ローラ間の方が固定リングと遊星ローラ間よりも一般
的には大きい。また、潤滑油の油膜が切れた時は、固定
リングと遊星ローラ及び遊星ローラと太陽ローラとが金
属接触となり、磨耗、損傷が発生する。
【0005】このため、潤滑油の油膜を切らさないよう
に給油すると共に、固定リング、遊星ローラ、太陽ロー
ラの接触面を冷却することが最重要項目となるが、従来
は、例えば、実開平2−122266号公報に示される
ように、非回転の固定リング側から潤滑油をジェット噴
射して、油膜形成と遊星ローラと太陽ローラの冷却を行
っていたが、間欠的に通過する遊星ローラに潤滑油がジ
ェット噴射されるので、潤滑油の飛散が激しく冷却効果
も高いものではなかった。
【0006】また、油膜切れによる磨耗、損傷を防止す
るために、必要以上の潤滑油を強制給油しているので、
遊星ローラ変速機構内の空間部に溜った潤滑油は回転に
より撹拌され、この撹拌抵抗による伝達動力の損失が大
きくなる。さらに、この撹拌に消費する損失動力は潤滑
油の温度上昇を招き、熱伝導により固定リングと遊星ロ
ーラと太陽ローラの温度を上昇させ、動力伝達性能の低
下の要因となる。
【0007】そこで、例えば、実公平3−19633号
公報に示されるように、太陽ローラ軸に軸線方向と径方
向の油路とを形成し、低速回転軸に形成した潤滑油供給
路から太陽ローラ軸の軸線方向の油路へジェット噴射さ
れる潤滑油を、太陽ローラ軸の回転による遠心力で径方
向の油路から噴出させ、太陽ローラと遊星ローラ間の潤
滑に供するようにしたものがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の構成で
は、太陽ローラ軸に径方向の油路を形成することは、太
陽ローラ面に噴出孔が開口することになるから、応力集
中やローラ面の接触面積の低下による面圧が上昇する等
の問題があり、また、太陽ローラと遊星ローラ間の潤滑
油膜は、太陽ローラと遊星ローラの圧接力により高圧に
なるので、噴出孔が遊星ローラに接触したときには径方
向の油路から潤滑油は噴出できずに逆流して油膜切れの
傾向になり、遊星ローラに接触しないときに潤滑油を噴
出するから、太陽ローラ面と遊星ローラ面に直接ジェッ
ト噴射される潤滑油量は少なく、給油量も必要以上のも
のとなる。
【0009】また、固定リングの与圧により、太陽ロー
ラへは複数の遊星ローラから圧接力が負荷されて太陽ロ
ーラの温度上昇を惹起するので、太陽ローラを効率良く
積極的に冷却する必要がある。
【0010】さらに、低速側と高速側の製作誤差・組立
誤差による偏心や高速回転軸の傾き、あるいは高速回転
軸の共振・負荷変動による強制振動と回転中に発生する
振動に起因する傾きにより太陽ローラ軸に過大な応力が
作用し、太陽ローラ面と遊星ローラ面に剥離や変形を招
き、装置全体の損耗が早まる等の不具合を生じる。
【0011】そこで本発明は、少ない潤滑油で安定的に
各ローラ面間の油膜形成を確実にして油膜切れを無く
し、各ローラの冷却を行いつつ余分な潤滑油の撹拌を極
力抑え、潤滑油の温度上昇を防止することにより、動力
損失を減少させ、安定的になおかつ効率の良い動力伝達
を可能とするロータリーアトマイザの増速装置を提供す
ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明は、縦方向の低速回転入力軸と、該入力軸
の下方で、かつ同一軸線上に配設される高速回転出力軸
との間に、これら両軸と同心状に配設される固定リング
と、前記高速回転出力軸の上端から突出して固定リン
グの中心軸上に挿通される太陽ローラ軸と、該太陽ロー
ラ軸の外周面と 前記固定リングの内周面とにローラ面を
接触して配設された複数の遊星ローラと、前記低速回転
入力軸の下端に一体回転可能に設けられて、前記各遊星
ローラを回転可能に支持するキャリアフランジと、前記
低速回転入力軸から該キャリアフランジに亘って形成さ
れた潤滑油供給路とを有するロータリーアトマイザの増
速装置において、第1の観点は、前記キャリアフランジ
に、前記潤滑油供給路から供給される潤滑油を、前記太
陽ローラ軸の軸線中心に向けて斜め上方から前記外周面
ジェット噴射する噴射孔を隣接する遊星ローラ間に設
けたことを特徴としている。第2の観点は、前記キャリ
アフランジに、前記潤滑油供給路から供給される潤滑油
を、前記太陽ローラ軸と前記遊星ローラの回転方向で、
かつ、太陽ローラ軸の外周面と前記遊星ローラのローラ
面との接触線方向へ向けて斜め上方からジェット噴射す
る噴射孔を隣接する遊星ローラ間に設けたことを特徴と
している
【0013】第3の観点は、第1及び第2の観点におい
て、前記太陽ローラ軸の低速回転入力軸側の軸中心に空
間部を形成し、前記低速回転入力軸の太陽ローラ軸側に
前記空間部に挿入される小径部を延設すると共に、該小
径部に低速回転入力軸の潤滑油供給路に連通する軸線方
向の給油路と径方向の給油路を形成したことを特徴とし
ている。第4の観点は、第1及び第2の観点において、
前記高速回転出力軸と前記太陽ローラ軸とを分割し、該
太陽ローラ軸と高速回転出力軸とを等速動力自在継手を
介して連結すると共に、前記太陽ローラ軸に、前記等速
動力自在継手を潤滑する潤滑油供給路を軸線方向に貫通
形成したことを特徴としている
【0014】第5及び第6の観点は、前記キャリアフラ
ンジに、前記潤滑油供給路から供給される潤滑油を、前
記太陽ローラ軸の軸線中心に向けてジェット噴射する噴
射孔を隣接する遊星ローラ間に設け、第5の観点は、前
記太陽ローラ軸の低速回転入力軸側の軸中心に空間部を
形成し、前記低速回転入力軸の太陽ローラ軸側に前記空
間部に挿入される小径部を延設すると共に、該小径部に
低速回転入力軸の潤滑油供給路に連通する軸線方向の給
油路と径方向の給油路を形成したことを特徴とし、第6
の観点は、前記高速回転出力軸と前記太陽ローラ軸とを
分割し、該太陽 ローラ軸と高速回転出力軸とを等速動力
自在継手を介して連結すると共に、前記太陽ローラ軸
に、前記等速動力自在継手を潤滑する潤滑油供給路を軸
線方向に貫通形成したことを特徴としている
【0015】第7及び第8の観点は、前記キャリアフラ
ンジに、前記潤滑油供給路から供給される潤滑油を、前
記太陽ローラ軸と前記遊星ローラの回転方向で、かつ、
太陽ローラ軸の外周面と前記遊星ローラのローラ面との
接触線方向へ向けてジェット噴射する噴射孔を隣接する
遊星ローラ間に設け、第7の観点は、前記高速回転出力
軸と前記太陽ローラ軸とを分割し、該太陽ローラ軸と高
速回転出力軸とを等速動力自在継手を介して連結すると
共に、前記太陽ローラ軸に、前記等速動力自在継手を潤
滑する潤滑油供給路を軸線方向に貫通形成したことを特
徴とし、第8の観点は、前記太陽ローラ軸の低速回転入
力軸側の軸中心に空間部を形成し、前記低速回転入力軸
の太陽ローラ軸側に前記空間部に挿入される小径部を延
設すると共に、該小径部に低速回転入力軸の潤滑油供給
路に連通する軸線方向の給油路と径方向の給油路を形成
したことを特徴としている
【0016】
【作 用】上記構成によれば、第1の観点の発明では、
遊星ローラと接触する太陽ローラ面に潤滑油を連続して
ジェット噴射するから、潤滑油は太陽ローラと遊星ロー
ラの回転方向へ導かれ、少ない油量で安定した油膜形成
と冷却が行えると共に、潤滑油の撹拌を極力抑えること
ができ、動力損失を少なくする。
【0017】第2の観点の発明では、太陽ローラ軸と遊
星ローラの接触線方向へ向けてジェット噴射された潤滑
油は、太陽ローラ軸と遊星ローラの回転に直ぐに巻き込
まれるから、潤滑油の飛散が少なく、請求項1の発明よ
り少ない油量で安定した油膜形成と冷却が行える。
【0018】第3、第5及び第7の観点の発明では、低
速回転軸に延設した小径部から太陽ローラ軸を内側から
積極的に冷却できる。
【0019】第4、第6及び第8の観点の発明では、高
速回転軸と太陽ローラ軸とを分割して等速動力自在継手
を介して連結し、太陽ローラ軸に貫通形成した潤滑油供
給路を介して等速動力自在継手を潤滑することにより、
等速動力自在継手の動きを円滑にして、低速側と高速側
の製作誤差・組立誤差による偏心や高速回転軸の傾き、
あるいは高速回転軸の共振・負荷変動による強制振動と
回転中に発生する振動に起因する傾きによる過大応力の
影響を回避する。
【0020】
【実施例】以下、本発明ロータリーアトマイザの増速
装置についての実施例を図面に基づいて説明する。
【0021】図1乃至図3は本発明の第1実施例を示す
もので、ロータリーアトマイザの増速装置1は通常縦型
に使用され、円筒状のユニットケース2内に、低速回
力軸3と、遊星ローラ式変速機構4と、高速回転出
軸5とを配設している。すなわち、図1及び図2に示す
如く、ユニットケース2内に、縦方向に配設した低速回
転入力軸3の下方に、該入力軸3と同一軸線上に高速回
転出力軸5を配設し、両軸3,5間に遊星ローラ式変速
機構4を配設している
【0022】ユニットケース2は、上部ユニットケース
6と、該上部ユニットケース6に分離可能に設けられる
下部ユニットケース7とで構成され、上部ユニットケー
ス6内には、上部軸受8と下部軸受9とで支承される低
速回転入力軸3と、該低速回転入力軸3から分離可能な
遊星ローラ式変速機構4とが配設され、下部ユニットケ
ース7内には、上部軸受10と下部軸受11とで支承さ
れる高速回転出力軸5が配設されている。
【0023】遊星ローラ式変速機構4は、上部ユニット
ケース6内に固定される固定リング12と、該固定リン
グ12の中心軸上に挿通される太陽ローラ軸13と、該
太陽ローラ軸13と固定リング12との間に配設される
3個の遊星ローラ14と、低速回転入力軸3の下端に
体回転可能に設けられて遊星ローラ14を回転可能に支
持するキャリアフランジ15とで構成されている。すな
わち、図1乃至図3に示す如く、前記固定リング12
は、前記両軸3,5と同心状に配設され、前記太陽ロー
ラ軸13は、高速回転出力軸5の上端から固定リング1
2の中心に突出している。また、前記キャリアフランジ
15は、低速回転入力軸3の下端に着脱可能に設けられ
ている。さらに、各遊星ローラ14は、キャリアフラン
ジ15に圧入された各遊星ピン16にニードルベアリン
グ17を介してそれぞれ支承されている。
【0024】固定リング12の内周面12aとこれに接
触する遊星ローラ14のローラ面14a及び該ローラ
14aに接触する太陽ローラ軸13の外周面13a間に
は、製作段階で最適な圧接力が与えられている。
【0025】太陽ローラ軸13は、歯車型の等速動力自
在継手18を介して高速回転出力軸5に連結されてお
り、この等速動力自在継手18は、低速側と高速側の製
作誤差・組立誤差による偏心や高速回転出力軸5の傾
き、あるいは高速回転出力軸5の共振・負荷変動による
強制振動と回転中に発生する振動に起因する傾きによる
過大応力の影響を回避するもので、太陽ローラ軸13と
高速回転出力軸5との間に揺動可能に設けられている。
【0026】上部ユニットケース6と下部ユニットケー
ス7とには、潤滑油供給路19と潤滑油排出路20とが
設けられている。潤滑油供給路19は、上部ユニットケ
ース6の上部に給油口19aを開口し、該給油口19a
の下部で、縦方向の出力軸側給油路21と径方向の入力
軸側給油路22とに分岐している。
【0027】出力軸側給油路21は、高速回転出力軸5
を支承する上部軸受10を潤滑するための噴射孔21a
と、下部軸受11を潤滑するための噴射孔21bとを有
し、入力軸に比べて出力軸が高速回転することから、入
力軸側給油路22側に比べて潤滑油のジェット噴射流量
を絞り、最小限の潤滑油を強制循環させて潤滑油の撹拌
による温度上昇を極力避けるために、入口に絞り弁21
cを設けている。
【0028】この絞り弁21cは、中央に絞り孔21d
を有し、出力軸側給油路21に着脱可能に設けられ、装
置毎に最適な径の絞り孔21dを有する絞り弁21cを
選定できるようになっている。
【0029】入力軸側給油路22は、低速回転入力軸3
を支承する上部軸受8の上方に設けられ、上部軸受8と
下部軸受9とを潤滑するための噴射孔22aを上部軸受
8の上部に開口すると共に、上部軸受8上部の低速回転
入力軸3外周に設けられたアダプタ23の周溝23aに
連通している。
【0030】低速回転入力軸3には、軸中心に縦方向の
潤滑油供給路24が形成され、該潤滑油供給路24に
は、前記アダプタ23の周溝23aに対応する径方向の
導入路24aと、キャリアフランジ15への供給路24
bと、太陽ローラ軸13方向への噴射孔24cとが設け
られている。
【0031】太陽ローラ軸13には、上記低速回転入力
軸3の噴射孔24cからの潤滑油を等速動力自在継手1
8に供給して、等速動力自在継手18の噛合い部を潤滑
して等速動力自在継手18の揺動を円滑にする潤滑油供
給路13bが軸線方向に貫通形成されている。
【0032】キャリアフランジ15には、各遊星ピン1
6への供給路15aと、太陽ローラ軸13の外周面13
aへの供給路15bが遊星ローラ14と同数の3本づつ
設けられ、該供給路15bには、太陽ローラ軸13の軸
線中心に向けて潤滑油をジェット噴射する噴射孔15c
がそれぞれ設けられている。
【0033】各噴射孔15cは、図3に示す如く、隣接
する遊星ローラ14,14の中央で、かつ、図1に示す
如く、各遊星ローラ14の上面レベルよりも上方に配置
され、太陽ローラ軸13の外周面13aの遊星ローラ1
4のローラ面14aとの接触中心点Aに向けて斜めに設
けられている。
【0034】各遊星ピン16には、前記キャリアフラン
ジ15の供給路15aに連通する供給路16aが形成さ
れ、該供給路16aに遊星ローラ14の内側面とニード
ルベアリング17を潤滑する噴射孔16bが設けられて
いる。
【0035】固定リング12には、内周側の周溝12b
と、外周側の周溝12cと、両周溝12b,12cを結
ぶ複数の放射状溝12dが上面と下面にそれぞれ形成さ
れている。
【0036】潤滑油排出路20には、アダプタ23の上
方へ漏れる潤滑油を排出する排出路20aと、低速回転
入力軸3の上部軸受8と下部軸受9とを潤滑して油滴室
25へ流れる潤滑油を排出する排出口20bと、固定リ
ング12の上面からの潤滑油を排出する排出口20c
と、固定リング12の下面からの潤滑油を排出する排出
口20dと、遊星ローラ式変速機構4の空間部4a底部
からの潤滑油を排出する排出口20eと、高速回転出力
軸5の上部軸受10を潤滑した潤滑油を排出する排出口
20fとが設けられ、各排出口を経由した潤滑油を下端
の排出口20gから下部に設けられた油タンク(図示せ
ず)へ排出する。
【0037】この構成により、外部の潤滑油供給装置
(図示せず)から潤滑油供給路19の給油口19aへ供
給された潤滑油は、出力軸側給油路21と入力軸側給油
路22とに分流し、出力軸側給油路21へ送られた潤滑
油は、高速回転出力軸5の上部軸受10を潤滑して排出
口20fから排出され、高速回転出力軸5の下部軸受1
1を潤滑した潤滑油はそのまま滴下する。
【0038】入力軸側給油路22へ流れ、低速回転入力
軸3の上部軸受8と下部軸受9とを潤滑した潤滑油は、
油滴室25を経由して排出口20bから排出される。
速回転入力軸3の潤滑油供給路24へ送られた潤滑油
は、一部は、下端の噴射孔24cから太陽ローラ軸13
の潤滑油供給路13bを通り、太陽ローラ軸13を内部
から冷却すると共に等速動力自在継手18の噛合い部を
潤滑して、高速回転出力軸5の排出路5aから高速回転
出力軸5の上部軸受10の下部に排出され、排出口20
fを経由して排出される。
【0039】低速回転入力軸3の潤滑油供給路24から
キャリアフランジ15の供給路15aへ送られた潤滑油
は、遊星ピン16の供給路16aを経由して噴射孔16
bから遊星ローラ14の内側面とニードルベアリング1
7を潤滑すると共に冷却し、空間部4a底部から排出口
20eを通って排出される。
【0040】低速回転入力軸3の潤滑油供給路24から
キャリアフランジ15の供給路15bに送られた潤滑油
は、図1及び図3に示されるように、噴射孔15cから
太陽ローラ軸13の外周面13aの遊星ローラ14のロ
ーラ面14aとの接触中心点Aに、斜め上方位置から
陽ローラ軸13の軸線中心に向けてジェット噴射され
る。
【0041】外周面13aにジェット噴射された潤滑油
は、高速回転している外周面13aの回転接線力に引っ
張られ、太陽ローラ軸13と遊星ローラ14の回転方向
へ飛散し、一部は太陽ローラ軸13の外周面13aに付
着し、また、飛散した一部は遊星ローラ14のローラ面
14aに付着する。
【0042】外周面13aとローラ面14aとに付着し
た潤滑油は、外周面13aとローラ面14aの接触面に
巻き込まれ、外周面13aとローラ面14aとの間に油
膜を形成し、太陽ローラ軸13と遊星ローラ14間の動
力を伝達すると共に、太陽ローラ軸13と遊星ローラ1
4を冷却する。
【0043】また、遊星ローラ14のローラ面14aに
付着した潤滑油は、太陽ローラ軸13の外周面13aと
の接触面を通過した後一部は飛散するものの、残りは固
定リング12の内周面12aとの接触面に巻き込まれ、
ローラ面14aと内周面12aとの間に油膜を形成し、
太陽ローラ軸13と遊星ローラ14間の動力伝達のため
の反力を発生すると共に、遊星ローラ14と固定リング
12を冷却する。
【0044】この噴射孔15cからジェット噴射された
潤滑油は、一部は固定リング12の上面と下面に形成さ
れた内周側の周溝12b、複数の放射状溝12d、外周
側の周溝12cを通り、排出口20cと排出口20dか
ら排出され、残りは空間部4a底部から排出口20eを
通って排出される。
【0045】このように、キャリアフランジ15の各噴
射孔15cから太陽ローラ軸13の外周面13aに連続
して潤滑油をジェット噴射するので、外周面13aに付
着した潤滑油は、太陽ローラ軸13の回転接線力によ
り、太陽ローラ軸13の回転方向に関係なく、太陽ロー
ラ軸13の外周面13aと遊星ローラ14のローラ面1
4aの接触面に巻き込まれる。
【0046】したがって、少ない油量で外周面13aと
ローラ面14a間の油膜形成が確実にかつ安定的に行わ
れ、また、太陽ローラ軸13と遊星ローラ14の冷却も
連続して行え、さらに、油量が少ないから潤滑油の撹拌
が少なくなって、潤滑油の温度上昇が防止されるので、
動力損失が減少し、安定的になおかつ効率の良い動力伝
達が可能となる。
【0047】次に、図4に基づいて本発明の第2実施例
を説明する。尚、以下の実施例において、前記第1実施
例と同一のものについては同一の符号を付して説明を省
略する。
【0048】遊星ローラ式変速機構30は、太陽ローラ
軸13と遊星ローラ14の回転方向が一定で、キャリア
フランジ31に、太陽ローラ軸13と遊星ローラ14の
回転方向で、かつ、太陽ローラ軸13の外周面13aと
遊星ローラ14のローラ面14aの接触線方向へ向けて
ジェット噴射する噴射孔31aを隣接する遊星ローラ1
4,14間に遊星ローラ14と同数の3個形成してい
る。
【0049】この構成により、各噴射孔31aから噴射
される潤滑油は、外周面13aとローラ面14aとの接
触面に直ぐに巻き込まれるので飛散が少なく、したがっ
て、前記第1実施例よりも少ない油量で、外周面13a
とローラ面14aとの間に油膜を形成し、太陽ローラ軸
13と遊星ローラ14間の動力を伝達すると共に、太陽
ローラ軸13と遊星ローラ14を冷却する。また、油量
が少ないから、潤滑油の撹拌も少なくなり、動力損失を
低減できる。
【0050】したがって、回転方向が一定のロータリー
アトマイザの増速装置には非常に有効である。
【0051】図5及び図6は本発明の第3実施例を示す
もので、遊星ローラ式変速機構40は、太陽ローラ軸4
1の低速回転入力軸42側の軸中心に筒状の空間部41
aを形成し、該空間部41aの底部から等速動力自在継
手18の噛合い部を潤滑する供給孔41bを設けると共
に、低速回転入力軸42の下端に、前記空間部41aに
挿入される小径部42aを延設し、該小径部42aに、
低速回転入力軸42の潤滑油供給路24に連通する軸線
方向の給油路42bと径方向の複数の給油路42cを形
成している。
【0052】また、キャリアフランジ43に、各遊星ピ
ン16への供給路43aと、太陽ローラ軸41の外周
41cへの供給路43bをそれぞれ遊星ローラ14と同
数の3本づつ設け、各供給路43bに、太陽ローラ軸4
1の外周面41cと、隣接する遊星ローラ14,14の
ローラ面14a,14aにジェット噴射する噴射ノズル
44をそれぞれ設けている。
【0053】この噴射ノズル44は、太陽ローラ軸41
外周面41cに直角に潤滑油をジェット噴射する噴射
孔44aと、隣接する遊星ローラ14,14のローラ面
14a,14aに直角に潤滑油をジェット噴射する噴射
孔44b,44cをそれぞれ上下3段づつ形成した有底
のパイプ状で、テーパネジの螺着により各噴射孔44
a,44b,44cの方向をきめられて隣接する遊星ロ
ーラ14,14の中央に配置されている。
【0054】この構成により、低速回転入力軸42の小
径部42aから噴射される潤滑油によって、絶えず遊星
ローラ14からの圧接力による弾性変形で加熱が大きい
太陽ローラ軸41を内側から集中的に冷却できる。
【0055】また、噴射ノズル44の上下3段の噴射孔
44aから噴射される潤滑油は、太陽ローラ軸41の
面41cに、上下3段の噴射孔44bから噴射される
潤滑油は、一方の遊星ローラ14のローラ面14aに、
上下3段の噴射孔44cから噴射される潤滑油は、他方
の遊星ローラ14のローラ面14aにそれぞれ付着す
る。
【0056】噴射孔44aと噴射孔44bから噴射され
て太陽ローラ軸41の外周面41cと一方の遊星ローラ
14のローラ面14aに付着した潤滑油は、外周面41
cとローラ面14aの接触面に巻き込まれ、外周面41
cとローラ面14aとの間に均一的に油膜を形成し、太
陽ローラ軸41と遊星ローラ14間の動力を伝達すると
共に、太陽ローラ軸41と遊星ローラ14を平均的に冷
却する。
【0057】また、噴射孔44cから噴射されて他方の
遊星ローラ14のローラ面14aに付着した潤滑油は、
固定リング12の内周面12aとの接触面に巻き込ま
れ、ローラ面14aと内周面12aとの間に均一的に油
膜を形成し、太陽ローラ軸41と遊星ローラ14間の動
力伝達のための反力を発生すると共に、遊星ローラ14
と固定リング12を平均的に冷却する。
【0058】このように、太陽ローラ軸41の外周面4
1cと遊星ローラ14,14のローラ面14a,14a
に潤滑油をジェット噴射するから、均一的な油膜形成と
平均的な冷却ができ、動力伝達効率と冷却効率が高く、
特に大容量の遊星ローラ式変速機構に最適である。
【0059】尚、小容量の遊星ローラ式変速機構では、
太陽ローラ軸41の外周面41cへの1方向のみの噴射
孔を形成した噴射ノズルでも良い。また、噴射ノズル4
4の噴射孔の方向の固定は、ダブルナットによるロック
方式でも良い。
【0060】図7は本発明の第4実施例を示すもので、
遊星ローラ式変速機構50は、太陽ローラ軸41と遊星
ローラ14の回転方向が一定で、キャリアフランジ51
に、有底パイプ状の噴射ノズル52をテーパネジの螺着
により、遊星ローラ14と同数の3個を隣接する遊星ロ
ーラ14,14間に設けている。
【0061】該噴射ノズル52には、太陽ローラ軸41
と遊星ローラ14の回転方向で、かつ、太陽ローラ軸4
1の外周面41cと遊星ローラ14のローラ面14aの
接触線方向へ向けて直角にジェット噴射する噴射孔52
aと、遊星ローラ14の固定リング12へ向かう回転方
向へ向けて遊星ローラ14のローラ面14aへジェット
噴射する噴射孔52bとがそれぞれ上下3段づつ形成さ
れている。
【0062】この構成により、各噴射孔52aから噴射
される潤滑油は、外周面41cとローラ面14aとの接
触面に直ぐに巻き込まれ、外周面41cとローラ面14
aとの間に油膜を形成し、太陽ローラ軸41と遊星ロー
ラ14間の動力を伝達すると共に、太陽ローラ軸41と
遊星ローラ14を冷却する。
【0063】したがって、前記第3実施例よりも潤滑油
の飛散が少ないから油量がさらに少なくて済み、また、
上下3段の各噴射孔52aから噴射される潤滑油は、
面41cとローラ面14aとの間に均一的に油膜を形
成し、かつ、太陽ローラ軸41と遊星ローラ14を軸線
方向に平均的に冷却するから、潤滑油の撹拌も少なくな
り、動力損失を低減できる。
【0064】また、上下3段の各噴射孔52bから噴射
される潤滑油は、遊星ローラ14のローラ面14aに付
着し、固定リング12の内周面12aとの接触面に巻き
込まれ、ローラ面14aと内周面12aとの間に均一的
に油膜を形成し、太陽ローラ軸41と遊星ローラ14間
の動力伝達のための反力を発生すると共に、遊星ローラ
14と固定リング12を平均的に冷却する。
【0065】このように、太陽ローラ軸41の外周面4
1cと遊星ローラ14のローラ面14aとの接触面と、
遊星ローラ14のローラ面14aとに潤滑油をジェット
噴射するから、前記第3実施例よりもさらに少ない油量
で動力伝達効率と冷却効率が高く、特に大容量の遊星ロ
ーラ式変速機構に最適である。
【0066】尚、小容量の遊星ローラ式変速機構では、
太陽ローラ軸41の外周面41と遊星ローラ14のロ
ーラ面14aとの接触面への1方向のみの噴射孔を形成
した噴射ノズルでも良い。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のロータリ
ーアトマイザの増速装置は、第1の観点の発明では、固
定リングと太陽ローラ軸との間に配設される遊星ローラ
を回転可能に支持するキャリアフランジに、低速回転入
力軸の潤滑油供給路から供給される潤滑油を、太陽ロー
ラ軸の軸線中心に向けて斜め上方からジェット噴射する
噴射孔を隣接する遊星ローラ間に設けたから、各噴射孔
から太陽ローラ軸の外周面に連続して潤滑油をジェット
噴射するので、外周面に付着した潤滑油は、太陽ローラ
軸の回転接線力により、太陽ローラ軸の回転方向に関係
なく、太陽ローラ軸の外周面と遊星ローラのローラ面の
接触面に巻き込まれる
【0068】したがって、少ない油量で太陽ローラ軸の
外周面と遊星ローラのローラ面間の油膜形成が確実にか
つ安定的に行われ、また、太陽ローラ軸と遊星ローラの
冷却も連続して行える
【0069】さらに、油量が少ないから潤滑油の撹拌が
少なくなって、潤滑油の温度上昇が防止されるので、動
力損失が減少し、安定的になおかつ効率の良い動力伝達
が可能となると共に、外部のオイルポンプ、オイルクー
ラ等の潤滑油供給装置の小型化が可能である。
【0070】第2の観点の発明では、固定リングと太陽
ローラ軸との間に配設される遊星ローラを回転可能に支
持するキャリアフランジに、低速回転軸の潤滑油供給路
から供給される潤滑油を、太陽ローラ軸と遊星ローラの
回転方向で、かつ、太陽ローラ軸と遊星ローラの接触線
方向へ向けて斜め上方からジェット噴射する噴射孔を隣
接する遊星ローラ間に設けたから、各噴射孔から噴射さ
れる潤滑油は、太陽ローラ軸の外周面と遊星ローラのロ
ーラ面との接触面に直ぐに巻き込まれるので飛散が少な
く、第1の観点の発明よりも少ない油量で、太陽ローラ
軸の外周面と遊星ローラのローラ面との間に油膜を形成
し、太陽ローラ軸と遊星ローラ間の動力を伝達すると共
に、太陽ローラ軸と遊星ローラを冷却するから、潤滑油
の撹拌も少なくなり、動力損失を低減できる。
【0071】したがって、太陽ローラ軸の回転方向が一
定の遊星ローラ式動力伝達装置にとっては非常に有効で
ある。
【0072】また、冷却が必要な核心箇所へ直接ジェッ
ト噴射するので、冷却効果が第1の観点の発明に比べて
著しく大きく、潤滑油の油量も少なくなるので、外部の
オイルポンプ、オイルクーラ等の潤滑油供給装置の小型
化が可能である。
【0073】第3、第5及び第7の観点の発明では、低
速回転軸に延設した小径部から太陽ローラ軸の空間部へ
潤滑油を供給して、絶えず遊星ローラからの圧接力によ
る弾性変形で加熱が大きい太陽ローラ軸を内側から集中
的に冷却するので、その冷却効果は大きい。
【0074】第4、第6及び第8の観点の発明では、太
陽ローラ軸に貫通形成した潤滑油供給路を介して等速動
力自在継手を潤滑することにより、等速動力自在継手の
動きを円滑にして、低速側と高速側の製作誤差・組立誤
差による偏心や高速回転軸の傾き、あるいは高速回転軸
の共振・負荷変動による強制振動と回転中に発生する振
動に起因する傾きによる過大応力の影響を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のロータリーアトマイザの増速装置の
第1実施例を示す遊星ローラ式動力伝達機構の拡大縦断
面図である。
【図2】 ロータリアトマイザの増速装置の縦断面図で
ある。
【図3】 図1のIII−III断面図である。
【図4】 本発明のロータリーアトマイザの増速装置の
第2実施例を示す遊星ローラ式動力伝達機構の横断面図
である。
【図5】 本発明のロータリーアトマイザの増速装置の
第3実施例を示す遊星ローラ式動力伝達機構の拡大縦断
面図である。
【図6】 図5のVI−VI断面図である。
【図7】 本発明のロータリーアトマイザの増速装置の
第4実施例を示す遊星ローラ式動力伝達機構の横断面図
である。
【符号の説明】
1…増速装置、3,42…低速回転入力軸、4,30,
40,50…遊星ローラ式動力伝達機構、5…高速回転
出力軸、12…固定リング、13,41…太陽ローラ
軸、13a,41c…太陽ローラ軸の外周面、13b,
41b…太陽ローラ軸の潤滑油供給路、14…遊星ロー
ラ、14a…遊星ローラのローラ面、15,31,51
…キャリアフランジ、15c,31a,52a…キャリ
アフランジの噴射孔、18…等速動力自在継手、24…
入力軸の潤滑油供給路、41a…太陽ローラ軸41の空
間部、42a…入力軸42の小径部、42b,42c…
小径部42aの給油路、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−92068(JP,A) 特開 昭58−74942(JP,A) 実開 昭59−45347(JP,U) 実開 昭49−122270(JP,U) 実開 昭61−44058(JP,U) 実開 昭59−70957(JP,U) 実開 昭61−11052(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 13/00 - 13/14 F16H 15/00 - 15/56 F16H 57/04

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦方向の低速回転入力軸と、該入力軸の
    下方で、かつ同一軸線上に配設される高速回転出力軸と
    の間に、これら両軸と同心状に配設される固定リング
    と、前記高速回転出力軸の上端から突出して固定リン
    グの中心軸上に挿通される太陽ローラ軸と、該太陽ロー
    ラ軸の外周面と前記固定リングの内周面とにローラ面を
    接触して配設された複数の遊星ローラと、前記低速回転
    入力軸の下端に一体回転可能に設けられて、前記各遊星
    ローラを回転可能に支持するキャリアフランジと、前記
    低速回転入力軸から該キャリアフランジに亘って形成さ
    れた潤滑油供給路とを有するロータリーアトマイザの増
    速装置において、前記キャリアフランジに、前記潤滑油
    供給路から供給される潤滑油を、前記太陽ローラ軸の軸
    線中心に向けて斜め上方から前記外周面にジェット噴射
    する噴射孔を隣接する遊星ローラ間に設けたことを特徴
    とするロータリーアトマイザの増速装置。
  2. 【請求項2】 縦方向の低速回転入力軸と、該入力軸の
    下方で、かつ同一軸線上に配設される高速回転出力軸と
    の間に、これら両軸と同心状に配設される固定リング
    と、前記高速回転出力軸の上端から突出して固定リン
    グの中心軸上に挿通される太陽ローラ軸と、該太陽ロー
    ラ軸の外周面と前記固定リングの内周面とにローラ面を
    接触して配設された複数の遊星ローラと、前記低速回転
    入力軸の下端に一体回転可能に設けられて、前記各遊星
    ローラを回転可能に支持するキャリアフランジと、前記
    低速回転入力軸から該キャリアフランジに亘って形成さ
    れた潤滑油供給路とを有するロータリーアトマイザの増
    速装置において、前記キャリアフランジに、前記潤滑油
    供給路から供給される潤滑油を、前記太陽ローラ軸と前
    記遊星ローラの回転方向で、かつ、太陽ローラ軸の外周
    と前記遊星ローラのローラ面との接触線方向へ向けて
    斜め上方からジェット噴射する噴射孔を隣接する遊星ロ
    ーラ間に設けたことを特徴とするロータリーアトマイザ
    の増速装置。
  3. 【請求項3】 前記太陽ローラ軸の低速回転入力軸側の
    軸中心に空間部を形成し、前記低速回転入力軸の太陽ロ
    ーラ軸側に前記空間部に挿入される小径部を延設すると
    共に、該小径部に低速回転入力軸の潤滑油供給路に連通
    する軸線方向の給油路と径方向の給油路を形成したこと
    を特徴とする請求項1又は2記載のロータリーアトマイ
    ザの増速装置。
  4. 【請求項4】 前記高速回転出力軸と前記太陽ローラ軸
    とを分割し、該太陽ローラ軸と高速回転出力軸とを等速
    動力自在継手を介して連結すると共に、前記太陽ローラ
    軸に、前記等速動力自在継手を潤滑する潤滑油供給路を
    軸線方向に貫通形成したことを特徴とする請求項1又は
    2記載のロータリーアトマイザの増速装置。
  5. 【請求項5】 縦方向の低速回転入力軸と、該入力軸の
    下方で、かつ同一軸線上に配設される高速回転出力軸と
    の間に、これら両軸と同心状に配設される固定リング
    と、前記高速回転出力軸の上端から突出して該固定リン
    グの中心軸上に挿通される太陽ローラ軸と、該太陽ロー
    ラ軸の外周面と前記固定リングの内周面とにローラ面を
    接触して配設された複数の遊星ローラと、前記低速回転
    入力軸の下端に一体回転可能に設けられて、前記各遊星
    ローラを回転可能に支持するキャリアフランジと、前記
    低速回転入力軸から該キャリアフランジに亘って形成さ
    れた潤滑油供給路とを有するロータリーアトマイザの増
    速装置において、前記キャリアフランジに、前記潤滑油
    供給路から供給される潤滑油を、前記太陽ローラ軸の軸
    線中心に向けてジェット噴射する噴射孔を隣接する遊星
    ローラ間に設け、前記太陽ローラ軸の低速回転入力軸側
    の軸中心に空間部を形成し、前記低速回転入力軸の太陽
    ローラ軸側に前記空間部に挿入される小径部を延設する
    と共に、該小径部に低速回転入力軸の潤滑油供給路に連
    通する軸線方向の給油路と径方向の給油路を形成したこ
    とを特徴とするロータリーアトマイザの増速装置
  6. 【請求項6】 縦方向の低速回転入力軸と、該入力軸の
    下方で、かつ同一軸線上に配設される高速回転出力軸と
    の間に、これら両軸と同心状に配設される固定リング
    と、前記高速回転出力軸の上端から突出して該固定リン
    グの中心軸上に挿通される太陽ローラ軸と、該太陽ロー
    ラ軸の外周面と前記固定リングの内周面とにローラ面を
    接触して配設された複数の遊星ローラと、前記低速回転
    入力軸の下端に一体回転可能に設けられて、前記各遊星
    ローラを回転可能に支持するキャリアフランジと、前記
    低速回転入力軸から該キャリアフランジに亘って形成さ
    れた潤滑油供給路とを有するロータリーアトマイザの増
    速装置において、前記キャ リアフランジに、前記潤滑油
    供給路から供給される潤滑油を、前記太陽ローラ軸と前
    記遊星ローラの回転方向で、かつ、太陽ローラ軸の外周
    面と前記遊星ローラのローラ面との接触線方向へ向けて
    ジェット噴射する噴射孔を隣接する遊星ローラ間に設
    け、前記太陽ローラ軸の低速回転入力軸側の軸中心に空
    間部を形成し、前記低速回転入力軸の太陽ローラ軸側に
    前記空間部に挿入される小径部を延設すると共に、該小
    径部に低速回転入力軸の潤滑油供給路に連通する軸線方
    向の給油路と径方向の給油路を形成したことを特徴とす
    るロータリーアトマイザの増速装置
  7. 【請求項7】 縦方向の低速回転入力軸と、該入力軸の
    下方で、かつ同一軸線上に配設される高速回転出力軸と
    の間に、これら両軸と同心状に配設される固定リング
    と、前記高速回転出力軸の上端から突出して該固定リン
    グの中心軸上に挿通される太陽ローラ軸と、該太陽ロー
    ラ軸の外周面と前記固定リングの内周面とにローラ面を
    接触して配設された複数の遊星ローラと、前記低速回転
    入力軸の下端に一体回転可能に設けられて、前記各遊星
    ローラを回転可能に支持するキャリアフランジと、前記
    低速回転入力軸から該キャリアフランジに亘って形成さ
    れた潤滑油供給路とを有するロータリーアトマイザの増
    速装置において、前記キャリアフランジに、前記潤滑油
    供給路から供給される潤滑油を、前記太陽ローラ軸の軸
    線中心に向けてジェット噴射する噴射孔を隣接する遊星
    ローラ間に設け、前記高速回転出力軸と前記太陽ローラ
    軸とを分割し、該太陽ローラ軸と高速回転出力軸とを等
    速動力自在継手を介して連結すると共に、前記太陽ロー
    ラ軸に、前記等速動力自在継手を潤滑する潤滑油供給路
    を軸線方向に貫通形成したことを特徴とするロータリー
    アトマイザの増速装置
  8. 【請求項8】 縦方向の低速回転入力軸と、該入力軸の
    下方で、かつ同一軸線上に配設される高速回転出力軸と
    の間に、これら両軸と同心状に配設される固定リング
    と、前記高速回転出力軸の上端から突出して該固定リン
    グの中心軸上に挿通される太陽ローラ軸と、該太陽ロー
    ラ軸の外周面と前記固定リングの内周面とにローラ面を
    接触して配設された複数の遊星ローラと、前記低速回転
    入力軸の下端に一体回転可能に設けられて、前記各遊星
    ローラを回転可能に支持するキャリアフランジと、前記
    低速回転入力軸から該キャリアフランジに亘って形成さ
    た潤滑油供給路とを有するロータリーアトマイザの増
    速装置において、前記キャリアフランジに、前記潤滑油
    供給路から供給される潤滑油を、前記太陽ローラ軸と前
    記遊星ローラの回転方向で、かつ、太陽ローラ軸の外周
    面と前記遊星ローラのローラ面との接触線方向へ向けて
    ジェット噴射する噴射孔を隣接する遊星ローラ間に設
    け、前記高速回転出力軸と前記太陽ローラ軸とを分割
    し、該太陽ローラ軸と高速回転出力軸とを等速動力自在
    継手を介して連結すると共に、前記太陽ローラ軸に、前
    記等速動力自在継手を潤滑する潤滑油供給路を軸線方向
    に貫通形成したことを特徴とするロータリーアトマイザ
    の増速装置
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