JP3460131B2 - 投影露光装置 - Google Patents

投影露光装置

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JP3460131B2 JP16333595A JP16333595A JP3460131B2 JP 3460131 B2 JP3460131 B2 JP 3460131B2 JP 16333595 A JP16333595 A JP 16333595A JP 16333595 A JP16333595 A JP 16333595A JP 3460131 B2 JP3460131 B2 JP 3460131B2
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Focusing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体素子、撮
像素子(CCD等)、液晶表示素子、又は薄膜磁気ヘッ
ド等を製造するためのフォトリソグラフィ工程で使用さ
れる投影露光装置に関し、更に詳しくはマスク及び感光
基板を投影光学系に対して同期して走査することにより
マスクパターンを感光基板上に逐次転写する所謂ステッ
プ・アンド・スキャン方式等の走査露光型の投影露光装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子等をフォトリソグ
ラフィ技術を用いて製造する際に、マスクとしてのレチ
クルのパターンを投影光学系を介して、感光基板として
のフォトレジストが塗布されたウエハ(又はガラス基板
等)上の各ショット領域に投影露光するステップ・アン
ド・リピート方式の投影露光装置(ステッパー等)が使
用されている。これに対して最近では、半導体素子等の
1つのチップが大型化する傾向にあり、より大面積のパ
ターンをウエハ上に投影露光することが要求されてい
る。そこで、レチクルとウエハとを投影光学系に対して
同期して走査することにより、投影光学系の有効露光フ
ィールドより広い範囲のショット領域への露光が可能な
走査露光方式の投影露光装置が開発されている。
【0003】なお、走査露光方式としては、従来より1
枚のレチクルのパターンの全体を等倍で1枚の感光基板
の全面に逐次投影露光するアライナーが知られている
が、最近開発されている方式は、ウエハ上の各ショット
領域への露光を縮小投影で且つ走査露光方式で行うと共
に、各ショット領域間の移動をステッピング方式で行う
ステップ・アンド・スキャン方式である。
【0004】一般に投影露光装置においては、開口数
(N.A.)が大きく焦点深度の浅い投影光学系が使用され
るため、微細な回路パターンを高い解像度で転写するた
めには、ウエハの表面を投影光学系の結像面に合わせ込
むための機構が必要である。そこで、従来の一括露光方
式の投影露光装置では、例えばウエハステージの案内面
(走り面)を基準としてウエハの表面の傾斜角を測定す
るチルトセンサ(レベリングセンサ)を設け、その案内
面を基準として投影光学系の結像面の傾斜角を予め測定
しておき、この傾斜角にチルトセンサによる計測値が収
束するように、サーボ方式でウエハの表面をその結像面
に平行に合わせ込んでいる。そして、この傾斜角の制御
(オートレベリング制御)を、ウエハの表面の高さ(焦
点位置)を投影光学系の結像面の位置に合わせ込む所謂
オートフォーカス制御と併用することによって、ウエハ
の各ショット領域の全域を結像面に対して焦点深度の範
囲内に合わせ込んでいた。
【0005】また、走査露光方式の投影露光装置におい
ても、従来は一括露光方式とほぼ同様の制御方式で、ウ
エハの表面を結像面に合わせ込んでいた。更に、走査露
光方式では、レチクルの一部のパターンを投影光学系を
介してウエハ上に投影したスリット状の投影領域(以
下、「照野フィールド」という)に対して、走査方向に
手前側の先読み領域でウエハの表面の焦点位置を先読み
し、この先読み結果に基づいてウエハの焦点位置を補正
する制御方式も提案されている。また、その照野フィー
ルドに対して、レチクルの全体のパターン像が逐次投影
されるショット領域上の大きな領域を、以下では「露光
フィールド」と呼ぶ。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の走査露光方式、
特に縮小倍率のステップ・アンド・スキャン方式の投影
露光装置においては、レチクル及びウエハが投影光学系
に対して独立に走査されるため、レチクルの走り面とウ
エハの走り面とはそれぞれ独立に設定されている。ま
た、レチクルの走り面とレチクルのパターン形成面とは
必ずしも平行でないため、レチクルの走査位置に応じて
投影光学系の結像面(レチクルのパターン像の像面)の
高さが次第に変化することがある。このように結像面の
高さが次第に変化する場合に、その結像面の高さが変化
する方向とウエハの走り面の方向とが平行でないと、オ
ートフォーカス制御の応答速度に起因して追従誤差が発
生し、ウエハの露光フィールド(ショット領域)の表面
が部分的に結像面に対して焦点深度の範囲から外れてし
まう恐れがあった。
【0007】本発明は斯かる点に鑑み、走査露光中に投
影光学系の結像面の高さが変化しても、走査露光中に連
続して高い追従精度でウエハの表面をその結像面に合わ
せ込むことができる投影露光装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による投影露光装
置は、転写用のパターンが形成されたマスク(7)を照
明し、このマスクのパターンの一部の像を投影光学系
(11)を介して感光性の基板(12)上の所定の露光
領域(照野フィールド13)に投影した状態で、マスク
(7)及び基板(12)を投影光学系(11)に対して
同期して走査することにより、マスク(7)のパターン
の像を基板(12)上の露光フィールドに逐次転写する
投影露光装置において、基板(12)上の所定の露光領
域(13)の傾斜角、及び投影光学系(11)の光軸方
向の焦点位置を検出する面位置検出センサ(25)と、
この面位置検出センサにより検出された傾斜角をマスク
(7)の投影光学系(11)による投影像により定まる
第1の基準面(62)の傾斜角に合わせるように基板
(12)の傾斜角を制御する傾斜角制御手段(16A〜
16C,20)と、面位置検出センサ(25)により検
出された焦点位置を、マスク(7)の走り面(10a)
の走査方向の傾斜角(ΘX)、及びマスク(7)の傾斜角
に応じて定まる第2の基準面(65)の焦点位置に合わ
せるように基板(12)の焦点位置を制御する焦点位置
制御手段(16A〜16C,20)と、を有するもので
ある。
【0009】言い換えると、本発明では、マスクの一部
のパターンの投影像の露光領域(照野フィールド)に対
する第1の基準面(62)と、走査露光の結果として得
られる基板(12)上の露光フィールドに対する第2の
基準面(65)とを管理し、基板(12)の傾斜角の制
御は第1の基準面(62)の傾斜角に基づいて行い、基
板(12)の焦点位置の制御は第2の基準面(65)の
焦点位置に基づいて行っている。
【0010】この場合、第1の基準面(62)の傾斜
角、及び第2の基準面(65)の焦点位置の変化の状態
は予め計測されてそれぞれ傾斜角制御手段(16A〜1
6C,20)、及び焦点位置制御手段(16A〜16
C,20)内に記憶されていることが望ましい。また、
本発明による別の投影露光装置は、転写用のパターンが
形成されたマスク(7)を照明し、該マスクのパターン
の一部の像を投影光学系(11)を介して基板(12)
上の所定の露光領域(照野フィールド13)に投影した
状態で、マスク(7)及び基板(12)を投影光学系
(11)に対して同期して走査することにより、マスク
(7)のパターンの像を基板(12)上の露光フィール
ドに逐次転写する投影露光装置において、基板(12)
上の所定の露光領域(13)の傾斜角、及び投影光学系
(11)の光軸方向の焦点位置を検出する面位置検出セ
ンサ(25)と、この面位置検出センサによる検出結果
に応じて、基板表面が投影光学系(11)の結像面に合
致するように、基板(12)の投影光学系(11)の光
軸方向における位置及び傾斜角を制御する制御手段(1
6A〜16C,20)と、を有し、制御手段(16A〜
16C,20)は、転写処理中、基板(12)が走査方
向における基準位置X 0 から任意の位置Xまで移動した
とき、基板(12)の光軸方向における位置を以下に表
すδzだけ補正するものである。 δz=(X−X 0 )(Θ X −θ XP ここで、θ XP はマスク(7)の投影光学系(11)によ
る投影像により定まる第1の基準面(62)の走査方向
における傾斜角、Θ X はマスク(7)の走り面(10
a)に対するマスク(7)のパターン形成面の傾斜角に
応じて定まる第2の基準面(65)の走査方向における
傾斜角である。
【0011】
【作用】斯かる本発明の原理につき、本発明の一実施例
の要部を示す図8を参照して説明する。図8(a)にお
いて、基板(12)を走査するステージ系(14,15
X,15Y)の走り面(案内面)(17a)の2次元の
傾斜角を基準値(0,0)とする。その2次元の傾斜角
は、例えば投影光学系(11)の光軸に垂直な平面の直
交座標系であるY軸、及びX軸の回りでの傾斜角を表
す。そして、マスクの一部のパターン(8)の投影像で
ある照射フィールド(13)の結像面を第1の基準面
(62)として、走り面(17a)に対する第1の基準
面(62)の傾斜角を(θXP,θYP)とすれば、傾斜角
制御手段によって基板(12)の表面の傾斜角はその
(θXP,θYP)を目標値として制御される。この結果、
第1の基準面(62)に対して基板(12)の表面が平
行に設定される。
【0012】この状態で、マスク(7)及び基板(1
2)の走査を行った場合、走り面(17a)に対して第
1の基準面(62)が傾斜しているため、走査方向の基
板(12)の位置に応じて、基板(12)の焦点位置
(高さ)が変化する。仮に、基板(12)の走査方向を
+X方向として、基板(12)の位置が図8(a)に示
す位置X0 にあるときの焦点位置をz0 、基板(12)
の位置が図8(b)に示す位置Xに変化したときの焦点
位置をzA とすると、近似的に以下の関係が成立する。
【0013】
【数1】zA =(X−X0XP+z0 ここで、更にマスク(7)の走査による影響を考慮する
ために、マスク(7)の走り面(10a)に対してマス
ク(7)のパターン形成面が走査方向に所定角度傾斜し
ているとする。その結果として図8(b)に示すよう
に、マスク(7)をX方向に走査した場合に、照野フィ
ールドの中心での結像面の位置は走査方向に対する傾斜
角(Y軸の回りでの傾斜角)がΘX の第2の基準面(6
5)に沿って移動する。また、図8(a)及び(b)の
状態でのマスク(7)のX方向の位置をそれぞれx0
及びxとして、投影光学系(11)のマスクから基板へ
の投影倍率をβ(βは例えば1/4,1/5等)とする
と、投影光学系(11)が倒立像を投影する場合に、次
の関係が成立する。
【0014】
【数2】X−X0 =−β(x−x0 ) また、第2の基準面(65)の傾斜角はΘX 、基板(1
2)が図8(a)に示す位置X0 にあるときの焦点位置
はz0 であるため、図8(b)の状態での照射フィール
ドの中央での焦点位置はほぼ次式で表される焦点位置z
B に変化する。
【0015】
【数3】zB =(X−X0X +z0 従って、この焦点位置zB を目標として合焦制御(オー
トフォーカス制御)を行えばよいが、実際には第1の基
準面(62)の傾斜角に応じて、基板(12)の焦点位
置は(数1)で示す焦点位置zA に変化して、次式で表
されるデフォーカス量δzが生じている。
【0016】
【数4】δz=zB −zA =(X−X0)(ΘX −θXP) そのため、実際の合焦制御は例えば(数4)のデフォー
カス量δzを0にするように行えばよい。また、第1の
基準面(62)の傾斜角θXP、及び第2の基準面(6
5)の傾斜角ΘX は、それぞれ例えばテストプリンント
を行って求めて、記憶しておけばよい。この結果、基板
(12)の傾斜角をマスク(7)の照野フィールド内で
の投影像の像面に合わせながら、基板(12)の焦点位
置をマスク(7)の全体としての投影面に沿って変化さ
せることが可能になる。
【0017】
【実施例】以下、本発明による投影露光装置の一実施例
につき図面を参照して説明する。本実施例は、ステップ
・アンド・スキャン方式の投影露光装置に本発明を適用
したものである。図1は、本実施例の投影露光装置を示
し、この図1において、光源及びオプティカル・インテ
グレータ等を含む光源系1からの露光用の照明光IL
が、第1リレーレンズ2、レチクルブラインド(可変視
野絞り)3、第2リレーレンズ4、ミラー5、及びメイ
ンコンデンサーレンズ6を介して、均一な照度分布でレ
チクル7のパターン形成面(下面)のスリット状の照明
領域8を照明する。レチクルブラインド3の配置面はレ
チクル7のパターン形成面とほぼ共役であり、レチクル
ブラインド3の開口の位置及び形状により、照明領域8
の位置及び形状が設定される。
【0018】レチクル7上の照明領域8内のパターンの
投影光学系11を介した像が、フォトレジストが塗布さ
れたウエハ12上のスリット状の照野フィールド13内
に投影露光される。ここで、投影光学系11の光軸に平
行にZ軸を取り、その光軸に垂直な2次元平面内で図1
の紙面に平行にX軸を、図1の紙面にY軸を取る。レチ
クル7はレチクルステージ9上に保持され、レチクルス
テージ9はレチクルベース10上で走査方向であるX方
向に例えばリニアモータにより駆動される。レチクルス
テージ9上の移動鏡18、及び外部のレーザ干渉計19
によりレチクル7のX座標が計測され、このX座標が装
置全体の動作を統轄制御する主制御系20に供給され、
主制御系20は、レチクルステージ駆動系21及びレチ
クルステージ9を介してレチクル7の位置及び移動速度
の制御を行う。
【0019】一方、ウエハ12は、不図示のウエハホル
ダを介してZチルトステージ14上に保持され、Zチル
トステージ14は3個のZ方向に移動自在なアクチュエ
ータ16A〜16Cを介してYステージ15Y上に載置
され、Yステージ15Yは、Xステージ15X上に例え
ば送りねじ方式でY方向に移動されるように載置され、
Xステージ15Xは、装置ベース17上に例えば送りね
じ方式でX方向に移動されるように載置されている。3
個のアクチュエータ16A〜16Cを並行に伸縮させる
ことにより、Zチルトステージ14のZ方向の位置(焦
点位置)の調整が行われ、3個のアクチュエータ16A
〜16Cの伸縮量を個別に調整することにより、Zチル
トステージ14のX軸及びY軸の回りの傾斜角の調整が
行われる。
【0020】また、Zチルトステージ14の上端に固定
されたX軸用の移動鏡22X、及び外部のレーザ干渉計
23Xにより、ウエハ12のX座標が常時モニタされ、
Y軸用の移動鏡22Y(図7参照)及び外部のレーザ干
渉計23Yにより、ウエハ12のY座標が常時モニタさ
れ、検出されたX座標、Y座標が主制御系20に供給さ
れている。
【0021】ここで、アクチュエータ16A〜16Cの
構成例につき説明する。図6は、アクチュエータ16A
の断面図であり、この図6において、図1のYステージ
15Y上に駆動機構ハウジング40が固定され、駆動機
構ハウジング40内に送りねじ41が回転自在に収納さ
れ、送りねじ41の左端にカップリング42を介して回
転角検出用のロータエンコーダ43が接続され、送りね
じ46の右端にカップリング44を介してロータリモー
タ45が接続されている。また、送りねじ41にナット
39が螺合され、ナット39に支柱38を介して上端が
傾斜した斜面部36Aが固定され、斜面部36Aの上端
に回転体36Bが接触している。回転体36Bは、図1
のZチルトステージ14内に回転自在に、且つ横方向に
は移動できないように埋め込まれている。
【0022】また、斜面部36Aは直線ガイド37に沿
って送りねじ41に平行な方向に移動できるように支持
されている。この場合、図1のウエハステージ制御系2
4からの駆動速度を示す制御信号がロータリモータ45
に供給され、ロータリモータ45は指示された駆動速度
(角速度)で送りねじ41を回転する。これにより、ナ
ット39が送りねじ41に沿ってX方向に移動し、斜面
部36Aも送りねじ41に沿って移動する。従って、斜
面部36Aの上端に接触する回転体36Bは、回転しな
がら駆動機構ハウジング40に対して上下方向(Z方
向)に変位する。また、送りねじ41の回転角速度をロ
ータリエンコーダ43により計測することにより、回転
体36Bの上下方向への移動速度が検出される。他のア
クチュエータ16B,16Cも同じ構成である。
【0023】なお、アクチュエータ16A〜16Cは、
図6のようにロータリーモータを使用する方式の外に、
例えばピエゾ素子等を使用して構成してもよい。図1に
戻り、主制御系20は、供給された座標に基づいてウエ
ハステージ駆動系24を介してXステージ15X、Yス
テージ15Y、及びZチルトステージ14の動作を制御
する。例えば走査露光方式で露光を行う場合には、投影
光学系11が投影倍率β(βは例えば1/4等)で倒立
像を投影するものとして、レチクルステージ9を介して
レチクル7を照明領域8に対して+X方向(又は−X方
向)に速度VR で走査するのと同期して、Xステージ1
5Xを介してウエハ12が照野フィールド13に対して
−X方向(又は+X方向)に速度VW(=β・VR )で走
査される。
【0024】次に、ウエハ12の表面のZ方向の位置
(焦点位置)を検出するための多点の焦点位置検出系
(以下、「多点AFセンサ」という)25の構成につき
説明する。この多点AFセンサ25において、光源26
から射出されたフォトレジストに対して非感光性の検出
光が、コンデンサーレンズ27を介して送光スリット板
28内の多数のスリットを照明し、それらスリットの像
が対物レンズ29を介して、投影光学系11の光軸に対
して斜めにウエハ12上の照野フィールド13及びこの
前後の先読み領域35A,35B(図2参照)の15個
の計測点P11〜P51に投影される。
【0025】図2は、ウエハ12上のそれら計測点P11
〜P51の配置を示し、この図2において、スリット状の
照野フィールド13に対して+X方向、及び−X方向側
にそれぞれ先読み領域35A及び35Bが設定されてい
る。そして、照野フィールド13内に3行×3列の計測
点P21〜P43が設定され、先読み領域35B内に3個の
計測点P11〜P13が設定され、先読み領域35A内に3
個の計測点P51〜P53が設定されている。本実施例で
は、照野フィールド13内の9個の計測点での焦点位置
の情報から照野フィールド13内での平均的な焦点位
置、及び傾斜角を求める。そして、必要に応じて、先読
み領域35A(又は35B)内の3個の計測点での焦点
位置の情報を使用してウエハ12の表面の段差の補正等
を行う。
【0026】図1に戻り、それらの計測点からの反射光
が、集光レンズ30を介して振動スリット板31上に集
光され、振動スリット板31上にそれら計測点に投影さ
れたスリット像が再結像される。振動スリット板31
は、主制御系20からの駆動信号DSにより駆動される
加振器32により所定方向に振動している。振動スリッ
ト板31の多数のスリットを通過した光が光電検出器3
3上の多数の光電変換素子によりそれぞれ光電変換さ
れ、これら光電変換信号が信号処理系34に供給され
る。
【0027】図3は、図1中の送光スリット板28を示
し、この図3において、送光スリット板28には図2の
ウエハ上の計測点P11〜P53に対応する位置にそれぞれ
スリット2811〜2853が形成されている。また、図1
中の振動スリット板31上にも、図4に示すように図2
のウエハ上の計測点P11〜P53に対応する位置にそれぞ
れスリット3111〜3153が形成され、振動スリット板
31は加振器32により各スリットの長手方向に直交す
る計測方向に振動している。
【0028】次に、図5は、図1中の光電検出器33、
及び信号処理系34を示し、この図5において、光電検
出器33上の1行目の光電変換素子3311〜3313
は、それぞれ図2の計測点P11〜P13から反射されて、
且つ振動スリット板31中の対応するスリットを通過し
た光が入射し、2行目〜4行目の光電変換素子3321
3343には、それぞれ図2の計測点P21〜P43から反射
されて、且つ振動スリット板31中の対応するスリット
を通過した光が入射し、5行目の光電変換素子3351
3353には、それぞれ図2の計測点P51〜P53から反射
されて、且つ振動スリット板31中の対応するスリット
を通過した光が入射する。そして、光電変換素子3311
〜3353からの検出信号は、増幅器4611〜4653を介
して同期整流器4711〜4753に供給される。同期整流
器4711〜4753はそれぞれ加振器32用の駆動信号D
Sを用いて入力された検出信号を同期整流することによ
り、対応する計測点の焦点位置に所定範囲でほぼ比例し
て変化するフォーカス信号を生成する。本実施例では、
同期整流器4711〜4753から出力されるフォーカス信
号は、それぞれ図1において、例えばレチクル7が走査
方向の中央に静止した状態で、対応する計測点が投影光
学系11の結像面(ベストフォーカス面)に合致してい
るときに0になるようにキャリブレーションが行われて
いる。
【0029】同期整流器4711〜4753から出力される
フォーカス信号は、並列にマルチプレクサ48に供給さ
れ、マルチプレクサ48は、主制御系20内のマイクロ
プロセッサ(MPU)50からの切り換え信号に同期し
て、供給されるフォーカス信号から順番に選ばれたフォ
ーカス信号をアナログ/デジタル(A/D)変換器49
に供給し、A/D変換器49から出力されるデジタルの
フォーカス信号が順次主制御系20内のメモリ51内に
格納される。
【0030】図7は、図1の3個のアクチュエータ16
A〜16Cの駆動系を示し、この図7の主制御系20に
おいて、メモリ51の各アドレス5111〜5153内にそ
れぞれ図2の計測点P11〜P53での焦点位置を示すデジ
タルのフォーカス信号が格納されている。なお、これら
のフォーカス信号は、所定のサンプリング周期で逐次書
き換えられているものである。それらアドレス中で、図
2の照野フィールド13内の計測点に対応するアドレス
5121〜5143から読み出されたフォーカス信号は並列
に最小自乗法計算部52に供給される。最小自乗法計算
部52では、その照野フィールド13内の9個の計測点
21〜P43に対応する9個のフォーカス信号に基づい
て、最小自乗法的にその照野フィールド13の表面に合
致する平面を決定し、この決定された平面の中心での焦
点位置(Z座標)z、Y軸の回りでの傾斜角θX 、及び
X軸の回りでの傾斜角θY を求める。これらの傾斜角θ
X 、傾斜角θY 、及び焦点位置zはそれぞれ減算部54
A,54B及び54Cに供給される。
【0031】また、メモリ51内のアドレス5111〜5
13、及び5151〜5153から読み出された、図2の先
読み領域35A,35B内の計測点に対応するフォーカ
ス信号は、先読み補正部53に供給される。先読み補正
部53では例えばウエハ12の表面の凹凸の検出等を行
う。更に、本例の主制御系20内には、第1の記憶部5
5、及び第2の記憶部56が設けられ、第1の記憶部5
5には、ウエハ12上の照野フィールド13での結像面
を表す第1の基準面のY軸の回りでの傾斜角θXP、及び
X軸の回りでの傾斜角θYPと、例えばレチクル7の中心
が投影光学系11の光軸上にあるときの照野フィールド
13の中心での結像面の焦点位置z0 とが記憶されてい
る。一方、第2の記憶部56には、ウエハ12上の露光
フィールド(ショット領域)の全面での結像面を表す第
2の基準面のY軸の回りでの(走査方向に対する)傾斜
角ΘXが記憶されている。
【0032】ここで、図8を参照して、その第1及び第
2の基準面につき詳細に説明する。図8(a)は図1の
ステージ系を簡略化して示し、この図8(a)におい
て、レチクル7をX方向に走査するレチクルステージ9
は走り面(案内面)10aに沿って移動するものとし
て、レチクル7のパターン形成面は走り面10aに対し
て所定角度傾斜しているものとする。また、ウエハ12
をX方向に走査するXステージ15Xは走り面17aに
沿って移動するものとして、走り面17aのY軸、及び
X軸の回りの傾斜角が(0,0)に調整されているもの
とする。
【0033】この場合、レチクル7が走査方向の中央の
位置にある状態で、照明領域8内のレチクル7のパター
ンを投影光学系11を介して照野フィールド13に投影
した像の結像面が第1の基準面62であり、第1の基準
面62の走り面17aに対するY軸、X軸の回りの傾斜
角θXP,θYP、及びその基準面62の焦点位置z0 が予
め求められている。そして、3個のアクチュエータ16
A〜16C(図7参照)の伸縮量の制御により、ウエハ
12の表面は第1の基準面62に合致するように設定さ
れている。ところが、図8(a)ではレチクル7の位置
が走り面10aに沿ってX方向に移動して、照明領域8
がZ方向に変動すると、照野フィールド13内の像の結
像面は第1の基準面62に平行にZ方向に変動する。こ
の第1の基準面62のZ方向への変動量を表すのが、第
2の基準面である。
【0034】即ち、図8(a)で投影光学系11の光軸
AX上のレチクル7のパターン形成面上の点63Aと、
この点から+X方向に離れた点64AとのX方向の間隔
を(x−x0)とする。そして、点63Aとウエハ12上
で共役な像点63Bから、X方向に間隔(X−X0)だけ
離れたウエハ12上の点を点64Bとして、投影光学系
11の投影倍率βを用いて、次の関係があるとする。
【0035】
【数5】X−X0 =−β(x−x0 ) その後、図8(a)の状態からウエハ12の傾斜角、及
び焦点位置をロックした状態で、レチクル7及びウエハ
12をそれぞれ−X方向及び+X方向に速度比βで走査
して、図8(b)に示すように、レチクル7上の点64
Aが光軸AX上に至ると、ウエハ12上では点64Bが
光軸AX上に至る。しかしながら、レチクル7上の照明
領域がZ方向に変位しているため、レチクル7上の点6
4Aの投影光学系11を介した像点64Cの位置は、点
64Bに対してZ方向に間隔δzだけ離れている。ここ
で、図8(b)において、ウエハ12側での最初の像点
63Bと今度の像点64Cとを通り、X軸の回りの傾斜
角が第1の基準面62の傾斜角θYPと同じ平面を第2の
基準面65とすると、レチクル7及びウエハ12をそれ
ぞれ−X方向及びX方向に走査した場合に、レチクル7
の光軸AX上の点の投影光学系11を介した像点を連ね
た直線がその第2の基準面65上にある。言い換える
と、ウエハ12上の露光フィールド(ショット領域)に
投影されるレチクルのパターン像の結像面がその第2の
基準面となる。
【0036】本例ではその第2の基準面65のY軸の回
りでの傾斜角ΘX が予め計測されている。そこで、図8
(b)におけるウエハ12上の点64Bと像点64Cと
の間隔δzは、第1の基準面62の傾斜角θXP、及び第
2の基準面65の傾斜角ΘXを用いて、次のようにな
る。
【0037】
【数6】δz=(X−X0)(ΘX −θXP) そこで、3個のアクチュエータ16A〜16Cの高さを
並行にその間隔δzだけ変化させることにより、合焦
(オートフォーカス)が行われる。この際に、レベリン
グは既に完了している。
【0038】図7に戻り、第1の記憶部55からの第1
の基準面の傾斜角θXP,θYPが、それぞれ傾斜角の目標
値として減算部54A及び54Bに供給され、減算部5
4A及び54Bから目標位置/速度変換部58に対して
それぞれ傾斜角の偏差ΔθX(=θXP−θX)、及びΔθ
Y(=θYP−θY)が供給されている。また、第1の記憶部
55からの傾斜角θXP、及び基準状態での結像面の焦点
位置z0 と、第2の記憶部56からの第2の基準面の傾
斜角ΘX とが焦点位置補正部57に供給されている。ま
た、X軸のレーザ干渉計23Xで計測されたZチルトス
テージ14(ウエハ12)のX座標が焦点位置補正部5
7、及び目標位置/速度変換部58に供給され、Y軸の
レーザ干渉計23Yで計測されたZチルトステージ14
のY座標が目標位置/速度変換部58に供給されてい
る。
【0039】焦点位置補正部57では、基準状態でのZ
チルトステージ14のX座標をX0、現在のZチルトス
テージ14のX座標をXとして、(数6)より焦点位置
のずれ量δzを算出し、このずれ量δzに焦点位置z0
を加算して目標焦点位置zPを求め、この目標焦点位置
P を減算部54Cに供給する。これに応じて、減算部
54Cから目標位置/速度変換部58に対して焦点位置
の偏差Δz(=zP −z)が供給されている。目標位置
/速度変換部58では、先ず、供給されたZチルトステ
ージ14のX座標、Y座標より、投影光学系11の光軸
を原点とした場合の3個のアクチュエータ16A,16
B,16Cのそれぞれの作用点の座標(X1 ,Y1),
(X2 ,Y2),(X3 ,Y3)を算出する。
【0040】また、予め傾斜角θX 、傾斜角θY 、及び
焦点位置zのそれぞれの位置制御系のループゲインKθ
X 、KθY 、及びKZ が記憶されており、目標位置/速
度変換部58では次式から3個のアクチュエータ16
A,16B,16Cへのそれぞれの速度指令値VZ1
VZ2 ,VZ3 を算出する。
【0041】
【数7】
【0042】アクチュエータ16A〜16Cの座標(X
1 ,Y1)〜(X3 ,Y3)は、ウエハ12が走査されるの
に応じて変化するため、目標位置/速度変換部58は、
例えばウエハ12の位置が所定ステップ変化する毎に、
又は所定の時間間隔で逐次(数7)の演算を行って速度
指令値VZ1 ,VZ2 ,VZ3 を算出する。これらの速
度指令値VZ1 〜VZ3 は、速度コントローラ60に供
給され、速度コントローラ60は、パワーアンプ61A
〜61Cを介してアクチュエータ16A〜16Cを駆動
する。また、アクチュエータ16A〜16Cの内部のロ
ータリエンコーダ43A〜43C(図6のロータリエン
コーダ43と同じ)からの速度の検出信号が速度コント
ローラ60にフィードバックされている。これにより、
アクチュエータ16A〜16Cは、それぞれ先端部が駆
動速度VZ1 〜VZ3 でZ方向に駆動される。
【0043】そして、そのアクチュエータ16A〜16
Cにより駆動された後のウエハ12の表面の位置及び傾
斜角が、図1の多点AFセンサ25及び図7の最小自乗
法計算部52等により計測され、この計測結果と目標値
との偏差が目標位置/速度変換部58にフィードバック
される。走査露光中にそのようにZチルトステージ14
の傾斜角及び焦点位置をサーボ制御することによって、
ウエハ12の照野フィールド13が、常にレチクル7の
照明領域8内のパターンの投影像の結像面に合致した状
態で露光が行われる。
【0044】次に、図8に示した照野フィールド13内
の結像面に対応する第1の基準面62の傾斜角θXP,θ
YP、及びウエハ12上の露光フィールドの結像面に対応
する第2の基準面65の傾斜角ΘX の測定方法の一例に
つき説明する。先ず、第1の基準面62に関しては、図
8(a)に示すように、レチクル7を走査方向の中央に
静止させた後、ウエハステージを駆動してステップ・ア
ンド・リピート方式により、ウエハ12上の複数の領域
(照野フィールド13により露光される領域)にそれぞ
れ照明領域8内のパターンの像をテストプリント(条件
だし露光)する。この際にウエハ12の表面は走り面1
7aに平行に、即ち傾斜角(0,0)に設定しておき、
1回の露光毎にウエハ12の焦点位置(Z座標)を次第
に変化させる。その後、ウエハ12を現像し、得られた
投影像の解像度を調べることによって、照野フィールド
13内の各点でのベストフォーカス位置の分布を求め、
この分布を平面近似することによって第1の基準面62
の傾斜角(θXP,θYP)、及び焦点位置z0 が求められ
る。
【0045】次に、第2の基準面65に関しては、最初
に前述の方法により第1の基準面62の傾斜角(θXP
θYP)を求め、この傾斜角を不図示の入出力装置を介し
て図7の第1の記憶部55に設定しておく。また、第2
の基準面65の傾斜角ΘX としては値0(走り面17a
と同じ値)を不図示の入出力装置を介して図7の第2の
記憶部56に設定しておく。その後、1回の露光毎に焦
点位置(Z座標)の目標値を所定間隔だけ変化させなが
ら、ステップ・アンド・スキャン方式によるテストプリ
ントを行う。この際の各回の走査露光時には、ウエハ1
2は傾斜角が第1の基準面62に合致した状態で、且つ
焦点位置は固定されている。その後、ウエハ12を現像
して、得られた像の解像度を計測することにより、ウエ
ハ12の各露光フィールド(ショット領域)でのベスト
フォーカス位置の分布が求められる。その分布より第2
の基準面65のY軸の回りでの傾斜角ΘX 、X軸の回り
での傾斜角ΘY(これは第1の基準面62の傾斜角θYP
ほぼ等しい)が求められる。その傾斜角ΘX が不図示の
入出力装置を介して、図7の第2の記憶部56に記憶さ
れる。
【0046】なお、図2においては、傾斜角、及び焦点
位置検出用の計測点P21〜P43が照野フィールド13内
に分布しているが、それら計測点P21〜P43は照野フィ
ールド13からはみ出していてもよい。また、全体の計
測点P11〜P53の個数、及び配列は図2に限定されず、
例えば計測点をX方向に段違いに配置してもよい。更
に、上述実施例では、ウエハ12上の照野フィールド1
3の傾斜角を検出するために多点AFセンサ25が使用
されているが、多点AFセンサの代わりに計測点が1点
のAFセンサを使用して、傾斜角検出用に例えばウエハ
12の表面に平行光束を斜めに照射し、その反射光の集
光位置の横ずれ量からその表面の傾斜角を検出する平行
光束斜入射方式のレベリングセンサを使用してもよい。
【0047】このように、本発明は上述実施例に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取
り得る。
【0048】
【発明の効果】本発明の投影露光装置によれば、マスク
の傾きや投影光学系の傾きに起因する感光性の基板上の
露光領域(照野フィールド)に対する投影像の傾斜角
が、第1の基準面の傾斜角となっている。また、マスク
側のステージと基板側のステージとの走り面(案内面)
の傾斜角のずれ等に起因する、基板上の露光フィールド
に対する投影像の傾きは、第2の基準面の傾斜角となっ
ている。従って、それら2つの基準面に基づいて傾斜角
及び焦点位置の制御を行うことにより、走査露光中に投
影光学系の結像面の高さが変化しても、走査露光中に連
続して高い追従精度で基板の表面をその結像面に合わせ
込むことができる利点がある。
【0049】その結果、基板上の各露光フィールド(シ
ョット領域)の全域において均質な投影像を得ることが
容易になり、また、投影光学系の結像面の焦点深度が狭
くなった場合でも高い結像特性を維持できる。即ち、焦
点深度に対する裕度(フォーカスマージン)が高くな
る。また、その第1の基準面の傾斜角、その前記第2の
基準面の焦点位置の変化の状態が予め計測されてそれぞ
れ傾斜角制御手段、及び焦点位置制御手段内に記憶され
ている場合には、走査露光中には単に記憶されているデ
ータを使用すればよいだけであるため、制御シーケンス
が単純化され、且つ焦点位置の変化に対する追従速度も
高速化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が適用されたステップ・アン
ド・スキャン方式の投影露光装置を示す構成図である。
【図2】図1のウエハ12上の焦点位置の計測点の分布
を示す平面図である。
【図3】図1中の送光スリット板28を示す図である。
【図4】図1中の振動スリット板31を示す図である。
【図5】図1中の光電検出器33、及び信号処理系34
を示す構成図である。
【図6】図1中のアクチュエータ16Aの構成例を示す
一部を断面とした構成図である。
【図7】図1中のウエハ12のフォーカス・レベリング
機構、及びその制御系を示す一部斜視図を含む構成図で
ある。
【図8】(a)は照野フィールド13に対する第1の基
準面62を示す概念図、(b)はウエハ12上の露光フ
ィールドに対する第2の基準面65を示す概念図であ
る。
【符号の説明】
7 レチクル 9 レチクルステージ 11 投影光学系 12 ウエハ 13 照野フィールド 14 フォーカス・レベリングステージ 15Y Yステージ 15X Xステージ 16A〜16C アクチュエータ 19,23X,23Y レーザ干渉計 20 主制御系 25 多点AFセンサ P11〜P53 計測点 33 光電検出器 34 信号処理系 52 最小自乗法計算部 57 焦点位置補正部 58 目標位置/速度変換部 62 第1の基準面 65 第2の基準面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 21/30 518 526A (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 7/20 521 G03F 9/02

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写用のパターンが形成されたマスクを
    照明し、該マスクのパターンの一部の像を投影光学系を
    介して感光性の基板上の所定の露光領域に投影した状態
    で、前記マスク及び前記基板を前記投影光学系に対して
    同期して走査することにより、前記マスクのパターンの
    像を前記基板上の露光フィールドに逐次転写する投影露
    光装置において、 前記基板上の前記所定の露光領域の傾斜角、及び前記投
    影光学系の光軸方向の焦点位置を検出する面位置検出セ
    ンサと、 該面位置検出センサにより検出された傾斜角を前記マス
    クの前記投影光学系による投影像により定まる第1の基
    準面の傾斜角に合わせるように前記基板の傾斜角を制御
    する傾斜角制御手段と、 前記面位置検出センサにより検出された焦点位置を、前
    記マスクの走り面の走査方向の傾斜角及び前記マスクの
    傾斜角に応じて定まる第2の基準面の焦点位置に合わせ
    るように前記基板の焦点位置を制御する焦点位置制御手
    段と、を有することを特徴とする投影露光装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の投影露光装置であって、 前記第1の基準面の傾斜角、及び前記第2の基準面の焦
    点位置の変化の状態は予め計測されてそれぞれ前記傾斜
    角制御手段、及び前記焦点位置制御手段内に記憶されて
    いることを特徴とする投影露光装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の投影露光装置で
    あって、 前記第1の基準面の傾斜は、前記基板を載置する基板ス
    テージの走り面に対する傾斜であることを特徴とする投
    影露光装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項に記載の投
    影露光装置であって、 前記第2の基準面は、前記マスクの走り面に対する前記
    マスクのパターン形成面の傾斜に応じて前記マスクの走
    査中に生じる前記マスクのパターンの像の前記光軸方向
    への変動量を表すことを特徴とする投影露光装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項に記載の投
    影露光装置であって、 前記焦点位置制御手段は、前記第1の基準面及び第2の
    基準面に応じて、前記走査中における前記基板の焦点位
    置を制御することを特徴とする投影露光装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の投影露光装置であっ
    て、 前記焦点位置制御手段は、前記転写処理中、前記基板が
    前記走査方向における基準位置X0 から任意の位置Xま
    で移動したとき、 前記第1の基準面の前記走査方向における傾斜角を
    θXP、前記第2の基準面の前記走査方向における傾斜角
    をΘX として、前記基板の前記光軸方向における位置を
    以下に表すδzだけ補正することを特徴とする投影露光
    装置。 δz=(X−X0 )(ΘX −θXP
  7. 【請求項7】 転写用のパターンが形成されたマスクを
    照明し、該マスクのパターンの一部の像を投影光学系を
    介して基板上の所定の露光領域に投影した状態で、前記
    マスク及び前記基板を前記投影光学系に対して同期して
    走査することにより、前記マスクのパターンの像を前記
    基板上の露光フィールドに逐次転写する投影露光装置に
    おいて、 前記基板上の前記所定の露光領域の傾斜角、及び前記投
    影光学系の光軸方向の焦点位置を検出する面位置検出セ
    ンサと、 前記面位置検出センサによる検出結果に応じて、前記基
    板表面が前記投影光学系の結像面に合致するように、前
    記基板の前記投影光学系の光軸方向における位置及び傾
    斜角を制御する制御手段と、を有し、 前記制御手段は、前記転写処理中、前記基板が前記走査
    方向における基準位置X0 から任意の位置Xまで移動し
    たとき、 前記マスクの前記投影光学系による投影像により定まる
    第1の基準面の前記走査方向における傾斜角をθXP、前
    記マスクの走り面に対するマスクのパターン形成面の傾
    斜角に応じて定まる第2の基準面の前記走査方向におけ
    る傾斜角をΘXとして、前記基板の前記光軸方向におけ
    る位置を以下に表すδzだけ補正することを特徴とする
    投影露光装置。 δz=(X−X0 )(ΘX −θXP
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