JP3459376B2 - 携帯電話機能を備えたモバイル端末を用いた電子金融取引システム、電子クレジットカードシステム、電子個品割賦システム及び電子マネーシステム - Google Patents

携帯電話機能を備えたモバイル端末を用いた電子金融取引システム、電子クレジットカードシステム、電子個品割賦システム及び電子マネーシステム

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JP3459376B2
JP3459376B2 JP12177599A JP12177599A JP3459376B2 JP 3459376 B2 JP3459376 B2 JP 3459376B2 JP 12177599 A JP12177599 A JP 12177599A JP 12177599 A JP12177599 A JP 12177599A JP 3459376 B2 JP3459376 B2 JP 3459376B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話の機能を
備えたモバイル端末(高度の処理能力を備えた携帯電話
を含む)を用いた電子金融取引システム、電子クレジッ
トカードシステム、電子個品割賦システム、電子マネー
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】電子金融取引システム 電子金融取引システムとは、電子データのやり取りのみ
で、利用者の口座から他の口座へ振込、振替預金、残高
照会等を行うシステムである。
【0003】原理的には、電子金融取引システムは、利
用者が金融機関に通信を求め、何らかの本人認証処理の
後、本人の要求により、その人の口座に対して金額の操
作をするものである。
【0004】この電子金融取引システムの技術分野にお
いては、データの漏洩、特に、利用者の口座番号、暗証
番号等(これらの情報を本明細書では「金融関連情報」
と呼ぶ。)が第三者に知られるのを防止することが非常
に重要になる。
【0005】従来の電子金融取引システムは、電子金融
取引端末と金融機関の処理システムとを専用線で結び、
一対一で電子データをやり取りすることにより、本人認
証と、金融取引処理等を行っていた。専用線を使用する
ことにより、電子金融取引によって金融関連情報が外部
に漏洩することが防止される。
【0006】これに対して、最近は携帯電話を使用する
電子金融取引システムも実現されている。
【0007】この携帯電話を使用する電子金融取引シス
テムは、携帯電話通信網の信頼性に立脚している。
【0008】携帯電話による通信は、送受信する相手の
確認、通信チャンネルの保持、通信内容の暗号化等の独
自の技術を有し、通信のセキュリティを高度に保持して
いる。上記携帯電話を使用する電子金融取引システム
は、この携帯電話通信網の信頼性を前提としている。す
なわち、上記携帯電話を使用する電子金融取引システム
は、携帯電話による通信は外部に漏洩することはないと
して、電子金融取引に際して金融関連情報を携帯電話通
信網上でやり取りしている。
【0009】電子クレジットカードシステム 電子クレジットカードシステムとは、売買する当事者間
で、利用するカードと、利用額、カード会社の承認とそ
の承認番号等を、電子的なデータのやり取りによって授
受し、商取引を完了するシステムである。
【0010】本願発明の電子クレジットカードシステム
は、後述する「携帯電話機能を備えたモバイル端末」を
クレジットカードとして使用するものである。すなわ
ち、本願発明は、無線を利用するものであり、かつ、イ
ンターネット等のセキュリティ信頼度があまり高くない
媒体を利用できるものである。
【0011】本願出願人が知る限り、従来このような電
子クレジットカードシステムは存在していなかった。そ
のため、ここでは従来のクレジットカードによる商取引
について概略説明する。
【0012】従来のクレジットカードによる商取引は、
カード会社が独自に発行したクレジットカードと、カー
ドリーダーと呼ばれる端末と、電話回線または専用線を
利用する。
【0013】従来のクレジットカード商取引では、カー
ド加盟店の代金支払請求に対して、利用者がクレジット
カードを提出する。加盟店は、カードリーダーによって
カード上のカード番号を読み取り、請求金額とともに電
話回線または専用線を介してカード会社に送信する。こ
のカード利用の要求に対して、カード会社は、利用者の
利用限度額等を調べ、利用してよいと判断した場合に
「承認番号」という承認のデータを加盟店のカードリー
ダーに返送する。加盟店は、上記「承認番号」を受け取
ることを条件に、カード利用者の支払のサインをもら
い、商品を渡す。
【0014】実際の料金の決済については、後にカード
会社が加盟店に支払い、カード利用者がカード会社に支
払うことになる。
【0015】この従来のクレジットカードによる商取引
は、専用線または比較的信頼度が高い電話回線を利用す
ることにより、カード情報の漏洩を防止している。
【0016】電子個品割賦システム 電子個品割賦システムとは、個々の商品についていわゆ
る分割払いをする場合に、電子データのやり取りにより
信用販売会社と顧客との間で個品割賦契約を結べるよう
にしたシステムである。
【0017】本願発明の電子個品割賦システムも、前述
した電子クレジットカードシステムと同様に、「携帯電
話機能を備えたモバイル端末」を利用するものであり、
本願出願人が知る限り、従来このようなシステムは存在
していなかった。そのため、ここでは従来の個品割賦に
よる商取引について概略説明する。
【0018】従来の個品割賦商取引は、Fax、電話等
の既存の通信ツールを利用し、原始的な方法によって信
用販売会社(以下、信販会社と略称する)と顧客の間で
契約を結んでいた。
【0019】たとえば、ある商品を顧客が分割払いの方
法で購入しようと決心した場合に、販売店は顧客に所定
の用紙に個品割賦契約のための種々のデータを記入させ
る。
【0020】顧客が用紙に記入した後、販売店はFax
によって用紙に記入されたデータを信販会社に送信す
る。信販会社では、受信したデータに基づいて顧客の信
用調査を行い、個品割賦契約の可否を判断する。
【0021】信販会社が個品割賦契約を結んでよいと判
断した場合には、信販会社が電話等により本人の意思を
確認するとともに、販売店に商品の引き渡しを承認する
連絡をする。これにより、商品が顧客に渡り、後は顧客
が契約に基づき信販会社に対して料金の分割払いをする
ようになる。
【0022】この従来の個品割賦商取引は、顧客の信用
調査を各信販会社が独自に行い、契約実務を販売店が代
行する、という形をとる。実際に契約当事者となる信販
会社と顧客は、電話等の別の通信メディアによって互い
に相手の意思を確認していた。
【0023】電子マネーシステム 電子マネーシステムとは、商取引において実際に貨幣を
やり取りすることなく、金額の電子データをやり取りす
るシステムである。
【0024】従来から、電子マネーシステムは種々提案
されている。
【0025】現在、もっとも広く実用化されているシス
テムは、ICカードを用いるものである。このシステム
では、財布に所定額の貨幣を入れておくように予めIC
カードに所定額の電子マネーを記憶させておく。ICカ
ードに電子マネーを記憶させる際には、金融機関の処理
システムとICカードとが交信し、金融機関の処理シス
テムはICカードを識別し、電子マネーにICカード所
有者の口座の識別データを付して発行する。
【0026】上記ICカードを利用して電子マネーを使
用する場合には、販売店のICカードリーダーにICカ
ードを挿入し、ICカードリーダーとICカードの通信
により、販売店側はICカード所有者名義の電子マネー
を受領し、ICカード側は販売店側に支払った額だけ金
額が減少する。
【0027】後に、販売店側は金融機関に対して決済を
要求し、金融機関の処理システムは、販売店が受領した
電子マネーだけICカード所有者の口座から引き落と
し、販売店に要求金額を支払う。
【0028】上述したことから明らかなように、従来の
電子マネーシステムは、金融機関の処理システムとIC
カード、あるいは販売店のICカードリーダーとICカ
ードの間で、ICカード所有者の認証を行うものであ
る。
【0029】この方法によれば、ICカードとICカー
ドリーダーが至近距離で直接交信するので、電子マネー
所有者の金融関連情報が外部に漏れる可能性が低くな
る。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
従来のシステムは以下のような解決すべき課題を有す
る。
【0031】電子金融取引システム 携帯電話を用いた従来の電子金融取引システムは、上述
したごとく携帯電話通信網の信頼性を前提にして、利用
者の金融関連情報を携帯電話通信網上でやり取りする。
【0032】しかし、利用者の暗証番号や口座番号等の
重要な金融関連情報は、携帯電話通信網といえども広く
開かれている通信網上で流通させるべきではない。
【0033】また、最近は通信の手段としてインターネ
ットを利用する携帯電話やモバイル端末が多くなってい
る。インターネットは、広く共通の通信媒体としてきわ
めて便利であり、かつ、将来的に通信として用途が非常
に広がる可能性があるからである。
【0034】一方、インターネットは、データが他人の
ネットワークを通り過ぎる性質のものであるので、デー
タのセキュリティの信頼性が高くない。
【0035】しかし、上記データのセキュリティの問題
を克服できれば、インターネットを利用した電子金融取
引システムは、携帯電話通信網と比較できないほど利用
の可能性が広がる。
【0036】そこで、本願発明の解決しようとする課題
は、重要な金融関連情報を通信網上で流通させることな
く、携帯可能な情報機器を使用して電子金融取引を行う
ことができるシステムを開発することにある。これによ
り、インターネットのようなデータセキュリティの信頼
性は低いがきわめて便利な通信媒体を利用できる電子金
融取引システムを提供する。
【0037】電子クレジットカードシステム 従来のクレジットカードによる商取引は、電話回線や専
用線を使用してカード番号等のカード情報を通信してい
た。
【0038】しかし、クレジットカードによる商取引の
形態と要求は、色々なビジネスの場に広がっている。例
えば、通信販売の場合、クレジットカードを利用したい
顧客が広く存在する一方、それらの顧客の要求に応えた
い加盟店も広く存在する。
【0039】これに対して、従来のクレジットカードに
よる商取引の方法では、専用線や電話回線で直接結ばれ
ていないような遠隔地間の商取引には不向きであった。
【0040】これは、通信回線からカード情報が漏洩す
るおそれがあることと、対面取引でない場合は、取引相
手を直接確認できないため、他人になりすました不正取
引を防止することが困難だからである。
【0041】そこで、本願発明の解決しようとする課題
は、カード情報の漏洩や、他人になりすました不正なク
レジットカードの利用を防止し、遠隔地間で安全なクレ
ジットカードによる商取引を可能にする電子クレジット
カードシステムわ提供することにある。
【0042】電子個品割賦システム 従来の個品割賦商取引は、迅速な処理が困難であった。
【0043】上述したごとく従来の個品割賦商取引は、
販売店が信販会社に代わって顧客と個品割賦契約を結
ぶ。信販会社は、販売店からFax等の通信手段によっ
て送られてくるデータに基づいての独自の情報によって
顧客の信用調査を行う。信用調査後、契約を結ぶ段階で
は、信販会社から電話等により顧客の意思等を確認す
る。
【0044】しかし、個品割賦契約のためのデータの記
入や、信販会社での信用調査や、電話による本人確認等
は、それぞれかなり時間を要し、個品割賦契約が完了す
るまでに長時間を要していた。
【0045】また、顧客の信用調査は、個々の信販会社
が独自の情報に基づいて行っていたので、同一の顧客に
ついて各信販会社が同様の調査を重複して行っていた。
【0046】このため、すでにクレジットカード会社に
蓄積していた顧客情報を各信販会社で有効利用すれば、
顧客の信用調査が迅速に行え、かつ、信頼性の高い信用
調査が期待できる。
【0047】そこで、本願発明の解決しようとする課題
は、迅速に個品割賦契約を結べ、かつ、顧客情報を有効
利用して効率が高い顧客信用調査を行えるようにした電
子個品割賦システムを提供することにある。
【0048】電子マネーシステム 従来の電子マネーシステムは、ICカードを利用するた
め、ICカードとICカードリーダーのシステム設備を
必要とする。このICカードとICカードリーダーは、
広く電子マネーを使用できるようにするためには数多く
設置する必要がある。したがって、全体的にはかなり費
用がかかる設備となる。
【0049】また、上記ICカードとICカードリーダ
ーは、電子マネーのための専用システムとなることも、
投資効率を低下させている。
【0050】また、ICカードを使用する電子マネーシ
ステムは電子マネーの発行、戻し等が便利でない点もあ
る。
【0051】これは、ICカードは至近距離で交信する
ため、電子マネーの発行や戻しをするために金融機関の
処理システムに直接挿入する必要がある。このことは、
電子マネーの利便性を少なからず損なう。これに対し
て、電子的なデータのやり取りで、電子マネーの発行、
戻しができる技術の開発が待たれていた。
【0052】そこで、本願発明が解決しようとする課題
は、既存の設備を利用でき、投資効率が高く、かつ、安
全で便利な電子マネーシステムを提供することにある。
【0053】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電子金融取
引システムは、モバイル端末から金融取引種別と必要な
取引金額とモバイル端末識別データとを含む金融取引一
次データを受信し、当該モバイル端末識別データが示す
モバイル端末と確認交信を行い、真の金融取引要求であ
ることを確認した場合に、ユーザーの金融関連情報を記
憶管理する金融関連情報データベースから当該モバイル
端末のユーザーの金融関連情報を検索し、これを前記金
融取引一次データに付加して金融取引二次データを生成
し、前記金融取引二次データを専用回線を通じて金融機
関システムに送信して金融取引の処理を行わせるモバイ
ルセンターを有することを特徴とするものである。本発
明に係る電子金融取引システムは、ユーザーの要求によ
り金融取引メニューを表示し、金融取引種別と必要な取
引金額とを入力させ、入力されたデータにモバイル端末
識別データを付加して金融取引一次データを生成し、モ
バイルセンターに送信して前記金融取引一次データに当
該モバイル端末識別データに対応する金融関連情報を付
加して金融取引二次データを生成させ、前記金融取引二
次データを専用回線を通じて金融機関システムに送信さ
せるモバイル端末を有することを特徴とするものであ
る。本発明に係る電子クレジットカードシステムは、モ
バイル端末から加盟店コード、金額、支払い方法、商品
コード、請求書コードを含む購買データとモバイル端末
識別データを含むカード利用一次データを受信し、前記
カード利用一次データから登録ユーザーと登録加盟店で
あることを確認し、各ユーザーのカード情報を記憶管理
するカード情報データベースと前記モバイル端末識別デ
ータから当該モバイル端末のカード情報を取得し、これ
を前記カード利用一次データに付加してカード利用二次
データを生成し、前記カード利用二次データを専用回線
を通じてカード会社システムに送信してカード利用の承
認の処理を行わせるモバイルセンターを有することを特
徴とするものである。本発明に係る電子クレジットカー
ドシステムは、電子商取引端末から加盟店コード、金
額、支払い方法、商品コード、請求書コードを含む購買
データとモバイル端末識別データを含むカード利用一次
データを受信し、前記カード利用一次データから登録ユ
ーザーと登録加盟店であることを確認し、各ユーザーの
カード情報を記憶管理するカード情報データベースと前
記モバイル端末識別データから当該モバイル端末のカー
ド情報を取得し、これを前記カード利用一次データに付
加してカード利用二次データを生成し、前記カード利用
二次データを専用回線を通じてカード会社システムに送
信してカード利用の承認の処理を行わせるモバイルセン
ターを有することを特徴とするものである。本発明に係
る電子クレジットカードシステムは、ユーザーの要求に
よりカード利用のための入力画面を表示させ、ユーザー
に加盟店コード、金額、支払い方法、商品コード、請求
書コードを含む購買データを入力させ、前記購買データ
にモバイル端末識別データを付加してカード利用一次デ
ータを生成し、モバイルセンターに送信して前記カード
利用一次データにモバイル端末識別データに対応するカ
ード情報を付加させてカード利用二次データを生成さ
せ、前記カード利用二次データを専用回線を通じてカー
ド会社システムに送信させるモバイル端末を有すること
を特徴とするものである。本発明に係る電子クレジット
カードシステムは、電子クレジットカード利用の要求が
あったときに、加盟店販売員に加盟店コード、金額、支
払い方法、商品コード、請求書コードを含む購買データ
を入力させ、その購買データをモバイル端末に送信し、
前記モバイル端末にユーザー確認入力を要求させ、ユー
ザーの確認の入力があった場合に前記購買データにモバ
イル端末識別データを付加させてカード利用一次データ
を生成させ、モバイルセンターに送信させ、モバイルセ
ンターに前記カード利用一次データにモバイル端末識別
データに対応するカード情報を付加させてカード利用二
次データを生成させ、前記カード利用二次データを専用
回線を通じてカード会社システムに送信してカード利用
の承認の処理を行わせる電子商取引端末を有することを
特徴とするものである。本発明に係る電子クレジットカ
ードシステムは、電子クレジットカード利用の要求があ
ったときに、加盟店販売員に加盟店コード、金額、支払
い方法、商品コード、請求書コードの少なくとも一部を
含む購買データを入力させ、その購買データをモバイル
端末に送信し、前記モバイル端末にユーザーの確認入力
を要求させ、ユーザーの確認の入力があった場合に前記
購買データにモバイル端末識別データを付加させてカー
ド利用一次データを生成させ、生成された前記カード利
用一次データを受信し、加盟店販売員に確認の入力と購
買データに残りの部分がある場合の残りの部分の購買デ
ータを入力させてモバイルセンターに送信し、前記モバ
イルセンターに前記カード利用一次データにモバイル端
末識別データに対応するカード情報を付加させてカード
利用二次データを生成させ、前記カード利用二次データ
専用回線を通じてカード会社システムに送信してカー
ド利用の承認の処理を行わせる電子商取引端末を有する
ことを特徴とするものである。本発明に係る電子個品割
賦システムは、電子商取引端末から加盟店コード、金
額、支払方法、商品コード、請求書コードを含む購買デ
ータとモバイル端末識別データを含む個品割賦一次デー
タを受信し、前記個品割賦一次データから当該モバイル
端末のカード情報を検索し、これを前記個品割賦一次デ
ータに付加して個品割賦二次データを生成し、この個品
割賦二次データをカード会社システムに送信し、前記カ
ード会社システムに前記個品割賦二次データに含まれて
いるカード情報に対応する顧客情報を検索させ、この顧
客情報と前記個品割賦二次データのカード情報を入れ替
えさせて個品割賦三次データを生成させてこれを信販会
社システムに送信させ、前記信販会社システムに契約の
可否を判断させ、個品割賦契約が可能と判断した場合に
契約データを作成させ、この契約データを受信して前記
電子商取引端末に送信し、前記電子商取引端末に個品割
賦の契約書を出力させるモバイルセンターを有すること
を特徴とするものである。本発明に係る電子個品割賦シ
ステムは、電子商取引端末から加盟店コード、金額、支
払方法、商品コード、請求書コードを含む購買データと
モバイル端末識別データを含む個品割賦一次データを受
信して顧客情報センターに転送し、前記顧客情報センタ
ーに前記モバイル端末識別データに対応する顧客情報を
検索させ、この顧客情報を前記個品割賦一次データに付
加させて個品割賦二次データを生成させ、その個品割賦
二次データを信販会社システムに送信させ、前記信販会
社システムに契約の可否を判断させ、個品割賦契約が可
能と判断した場合に契約データを作成させ、この契約デ
ータを受信して前記電子商取引端末に送信し、前記電子
商取引端末に個品割賦の契約書を出力させるモバイルセ
ンターを有することを特徴とするものである。本発明に
係る電子個品割賦システムは、電子商取引端末から加盟
店コード、金額、支払方法、商品コード、請求書コード
の少なくとも一部を含む購買データを受信し、前記購買
データを表示してユーザーに個品割賦契約に必要なデー
タを入力させ、ユーザーの入力が完了した場合にモバイ
ル端末識別データを付加して個品割賦一次データを生成
し、これを前記電子商取引端末に返送するモバイル端末
を有することを特徴とするものである。本発明に係る個
品割賦システムは、加盟店コード、金額、支払方法、商
品コード、請求書コードを含む購買データとモバイル端
末識別データとカード情報を含む個品割賦二次データを
受信し、前記個品割賦二次データに含まれているカード
情報に対応する顧客情報を検索し、前記顧客情報と前記
個品割賦二次データのカード情報とを入れ替えて個品割
賦三次データを生成し、この個品割賦三次データを信販
会社システムに送信するカード会社システムを有するこ
とを特徴とするものである。本発明に係る個品割賦シス
テムは、加盟店コード、金額、支払方法、商品コード、
請求書コードを含む購買データとモバイル端末識別デー
タを含む個品割賦一次データを受信し、前記モバイル端
末識別データに対応する顧客情報を検索し、この顧客情
報を前記個品割賦一次データに付加して個品割賦二次デ
ータを生成し、この個品割賦二次データを信販会社シス
テムに送信する顧客情報センターを有することを特徴と
するものである。本発明に係る電子マネーシステムは、
無作為に所定の認証情報生成アルゴリズムを選択し、前
記認証情報生成アルゴリズムを用いてモバイル端末の電
話番号またはモバイル端末識別データから各モバイル端
末に対応する個別の認証情報を生成し、前記認証情報を
各モバイル端末に配信し、前記認証情報生成アルゴリズ
ムを前記電子商取引端末に配信するモバイルセンターを
有することを特徴とするものである。本発明に係る電子
マネーシステムは、モバイル端末から金額とモバイル端
末識別データを含む電子マネー発行要求一次データを受
信し、前記モバイル端末識別データによりユーザーの金
融関連情報を記憶管理する金融関連情報データベースか
ら当該モバイル端末のユーザーの金融関連情報を検索
し、前記電子マネー発行要求一次データに付加して電子
マネー発行要求二次データを生成し、前記電子マネー発
行要求二次データを専用回線を通じて金融機関システム
に送信し、前記金融機関システムに電子マネー発行番号
と電子マネー発行額を送信させるモバイルセンターを有
することを特徴とするものである。本発明に係る電子マ
ネーシステムは、電子商取引端末から加盟店コード、金
額、支払方法、商品コード、請求書コードを含む購買デ
ータの少なくとも一部を受信し、前記購買データを表示
してユーザーに確認の入力を行わせ、ユーザーの確認の
入力があった場合に前記購買データに、所定の認証情報
生成アルゴリズムを用いてそのモバイル端末の電話番号
あるいはモバイル端末識別データから算出された認証情
報とそのモバイル端末の電話番号あるいはモバイル端末
識別データを付加して電子マネー支払データとして前記
電子商取引端末に送信するモバイル端末を有することを
特徴とするものである。本発明に係る電子マネーシステ
ムは、モバイル端末に加盟店コード、金額、支払方法、
商品コード、請求書コードを含む購買データの少なくと
も一部を送信し、前記モバイル端末から前記購買データ
と、所定の認証情報生成アルゴリズムを用いてそのモバ
イル端末の電話番号あるいはモバイル端末識別データか
ら算出された認証情報とそのモバイル端末の電話番号あ
るいはモバイル端末識別データとを有する電子マネー支
払データを受信し、前記認証情報生成アルゴリズムを用
いて受信したモバイル端末の電話番号あるいはモバイル
端末識別データから認証情報を試算し、前記試算した認
証情報と受信した電子マネー支払データ中の認証情報と
を照合する電子商取引端末を有することを特徴とするも
のである。
【0054】
【発明の実施の形態】次に、本発明による「携帯電話機
能を備えたモバイル端末を用いた電子金融取引システ
ム、電子クレジットカードシステム、電子個品割賦シス
テム及び電子マネーシステム」の実施形態について願書
に添付した図面を用いて以下に説明する。
【0055】1.電子金融取引システム 1.1 システムの全体構成 図1に本願発明に係る電子金融取引システムの構成とそ
の処理の流れを示す。
【0056】図1に示すように、本願発明の電子金融取
引システム1は、モバイル端末2と、モバイルセンター
3と、金融機関システム4と、コールセンター5とから
なる。これらのシステムは、電子金融取引を行う当事者
のシステムとして以下に述べる種々の処理を行い、相互
にデータ通信しながら全体として電子金融取引を支障な
く完了するものである。
【0057】モバイル端末2は、携帯電話としての機能
と情報処理端末としての機能を兼ね備えた携帯可能な情
報機器である。モバイル端末2は、携帯電話として携帯
電話通信網を利用して他の電話と通話するための諸装置
を有している。一方、情報処理端末として情報処理のた
めの入力手段、出力手段、表示装置、記憶処理装置等を
有している。これらの携帯電話としての諸装置と情報処
理装置としての諸装置は可能な限り兼用されているのが
好ましい。
【0058】たとえば、図1には、モバイル端末2の一
形態例を示しているが、この例示されたモバイル端末2
は、本体上に表示装置と入力装置とを兼ねたタッチパネ
ルが設けられており、このタッチパネルは、携帯電話と
して使用するときはダイヤル入力画面を表示し、情報処
理端末として使用するときは入力画面や出力画面を表示
する。また、本体内部には、携帯電話としてのデータ処
理と、情報処理端末としてのデータ処理とを行う処理装
置、記憶装置等が収納されている。
【0059】モバイル端末2は、本願発明においてその
処理により、電子金融取引の端末、クレジットカード、
電子個品割賦の端末、電子マネーを入れる入れ物とな
る。
【0060】モバイルセンター3は、通信網6を通じて
モバイル端末2と通信可能に構成された情報処理のため
のシステムを備えた設備である。
【0061】通信網6は、携帯電話通信網、公衆回線
網、インターネット等を含む概念である。電話しての通
信は携帯電話通信網を利用するが、本願発明による電子
金融取引システムの利点を生かすためには、モバイル端
末2とモバイルセンター3間は携帯電話通信網、公衆回
線網、インターネットのいずれも利用する。
【0062】なお、モバイルセンター3は、事業設備効
率を考えると携帯電話事業者であることが好ましいが、
以下に述べる諸処理をする限り携帯電話事業者でなくと
もよい。
【0063】金融機関システム4は、金融機関に備え付
けの情報処理システムである。ここで、金融機関とは、
たとえば、銀行、郵便局、クレジットカード会社、信販
会社等である。
【0064】本発明では、複数の金融機関システム4に
わたる電子金融取引を一つのモバイルセンター3によっ
て集中処理することができる。
【0065】金融機関システム4は、通信回線7により
モバイルセンター3と通信可能に接続されている。通信
回線7は、専用回線、公衆回線、無線等を問わない。し
かし、後述するように通信回線7は、重要なデータを流
通させるものであるので、セキュリティ信頼性が高いも
の、一般的には専用線からなるのが好ましい。
【0066】コールセンター5は、モバイルセンター3
とシステム的に連結され、モバイル端末2と電話連絡可
能な有人設備である。
【0067】1.2 モバイル端末、モバイルセンタ
ー、金融機関システムの内部構成 次に、モバイル端末2、モバイルセンター3、金融機関
システム4、の内部構成について以下に説明する。
【0068】モバイル端末2は、金融取引要求手段8
と、金融取引確認手段9と、日別認証情報管理手段10
と、帰否メッセージ手段11と、モバイル側入力手段1
2と、モバイル側通信手段13と、モバイル側表示手段
14と、モバイル側記憶装置15とを有している。モバ
イル側記憶装置15は、金融取引データ記憶手段16
と、日別認証情報記憶手段17を有している。
【0069】金融取引要求手段8は、ユーザーが電子金
融取引を開始するための処理手段である。具体的な処理
については後述する。
【0070】金融取引確認手段9は、電子金融取引の実
績をユーザーが確認するための手段である。具体的処理
については後述する。
【0071】日別認証情報管理手段10は、日毎に配信
されるユーザーの認証情報を管理するための手段であ
る。具体的処理については後述する。なお、日別認証情
報の配信を行わない場合は、日別認証情報管理手段10
は省略することができる。
【0072】帰否メッセージ手段11は、モバイル端末
2が充電器に戻った場合、あるいは逆に、充電器に戻ら
ない場合に、戻りメッセージ、あるいは、不戻りメッセ
ージ(これらをまとめて帰否メッセージという)を自動
発信する手段である。モバイル端末2の帰否確認をしな
い場合は、帰否メッセージ手段11は省略することがで
きる。
【0073】以上の金融取引要求手段8、金融取引確認
手段9、日別認証情報管理手段10、帰否メッセージ手
段11は、モバイル端末2の処理装置が有する手段であ
る。
【0074】モバイル側入力手段12は、電話や電子金
融取引を行う際に入力するための手段である。
【0075】モバイル側通信手段13は、モバイル端末
2に備えられた通信手段である。モバイル側通信手段1
3は好ましくは、携帯電話としての通信手段と、情報処
理端末としての通信手段を兼ねたものである。
【0076】モバイル側表示手段14は、モバイル端末
2に備えられた表示手段である。モバイル側表示手段1
4は、携帯電話として通話相手等を表示し、情報処理端
末として種々の画面やメッセージを表示する。
【0077】モバイル側記憶装置15は、モバイル端末
2に備えられた記憶装置である。モバイル側記憶装置1
5は、携帯電話として電話番号等を記憶する他、情報処
理端末として種々のデータを記憶する。
【0078】モバイル側記憶装置15が、ユーザーの電
子金融取引の実績データを記憶する手段として機能する
場合は、金融取引データ記憶手段16となる。また、後
述する日別認証を記憶する場合は、日別認証情報記憶手
段17となる。日別認証を配信しない場合は、日別認証
情報記憶手段17を省略することができる。
【0079】以上がモバイル端末2の構成であったが、
次にモバイルセンター3の構成について説明する。
【0080】モバイルセンター3は、センター側通信手
段18と、金融取引中継手段19と、金融取引データ配
信手段20と、金融取引認証手段21と、日別認証手段
22と、高額取引警告手段23と、帰否メッセージ送信
手段24と、センター側記憶装置25とを有している。
センター側記憶装置25は、金融関連情報データベース
26と、金融取引データベース27と、プロファイルデ
ータベース28と、日別認証情報データベース29とを
有している。なお、図1においては「データベース」を
「DB」と省略して表示する。
【0081】センター側通信手段18は、モバイルセン
ター3に備えられた通信手段である。センター側通信手
段18は、通信網6または通信回線7を介してモバイル
端末2と金融機関システム4と通信することができる手
段である。
【0082】金融取引中継手段19は、モバイル端末2
から金融取引の要求があった場合に、その金融取引要求
を金融機関システム4に中継し、あるいは電子金融取引
に関連して金融機関システム4からのメッセージやデー
タをモバイル端末2に中継する手段である。金融取引中
継手段19の具体的処理については後述する。
【0083】金融取引データ配信手段20は、金融機関
システム4から受け取った各ユーザーの電子金融取引の
実績データを各ユーザーのモバイル端末2に配信する手
段である。この金融取引データ配信手段20の具体的処
理は後述する。
【0084】なお、金融取引データ配信手段20は、電
子金融取引の実績データを別の形で確認するようにした
場合には、省略することができる。
【0085】金融取引認証手段21は、モバイル端末2
から電子金融取引の要求があった場合に、その電子金融
取引の要求が正規のユーザーからの要求か否かをチェッ
クする手段である。本願発明の一実施形態では、「プロ
ファイルデータ」と呼ばれる情報によって本人認証を行
うが、この処理については後述する。
【0086】金融取引認証手段21は、セキュリティ信
頼性を念のために向上させるためのものであるので、シ
ステム構成によってはこれを省略することができる。
【0087】日別認証手段22は、日毎に異なる認証情
報を生成、配信して、電子金融取引の要求があった場合
にはその日別認証情報によって正規ユーザーからの要求
か否かを判断する手段である。
【0088】日別認証手段22も、セキュリティ信頼性
を上げるための念のための手段であるので、システム構
成によってはこれを省略することができる。日別認証手
段22の具体的な処理については後述する。
【0089】高額取引警告手段23は、認証の処理によ
っては正規ユーザーからの電子金融取引の要求と判断さ
れても、一定の限度額を超える電子金融取引の要求があ
った場合に、コールセンター5により本人に直接確認さ
せるための手段である。高額取引警告手段23は、機械
処理に加えて人間による本人確認をするための手段であ
る。機械処理に加えて人間による本人確認をすることに
より、より電子金融取引の安全性を高めることができ
る。この高額取引警告手段23の具体的処理は後述す
る。
【0090】帰否メッセージ送信手段24は、モバイル
端末2から帰否メッセージを受信した場合に、それをユ
ーザー登録のメールアドレスに自動的に送信する手段で
ある。
【0091】モバイル端末2は充電を必要とし、かつ、
通常充電器は所有者の自宅にあることから、充電がない
場合はモバイル端末2が紛失した可能性が高いので、そ
のことを他のメディアによってモバイル端末所有者に知
らせるものである。この帰否メッセージ送信手段24に
よる具体的な処理は後述する。
【0092】なお、帰否メッセージ送信手段24は、万
一モバイル端末2を紛失した場合に備えた手段であっ
て、電子金融取引等の本願の主要部に付加するものであ
る。したがって、システム構成により帰否メッセージ送
信手段24を省略することができる。
【0093】センター側記憶装置25は、モバイルセン
ター3に備えられた記憶装置である。通常、モバイルセ
ンター3は、大がかりな記憶装置を備えることができ、
このセンター側記憶装置25も種々のデータベースを記
憶することができる。本実施形態による電子金融取引シ
ステム1では、金融関連情報データベース26、金融取
引データベース27、プロファイルデータベース28、
日別認証情報データベース29がセンター側記憶装置2
5に記憶されている。
【0094】金融関連情報データベース26は、ユーザ
ーの金融関連情報を記憶管理するデータベースである。
「金融関連情報」は、上記口座番号や暗証番号やクレジ
ットカードにおけるカード番号等の情報であって、金融
機関があるユーザーの金融取引を許可するのに必要な情
報をいうものとする。以下、本明細書において同じであ
る。
【0095】金融取引データベース27は、ユーザーの
電子金融取引の実績データを記憶管理するデータベース
である。電子金融取引データは、金融機関システム4か
ら一定期間ごとにモバイルセンター3に送られ、金融取
引データベース27に格納される。金融取引データベー
ス27は、電子金融取引の実績データを別の形で確認す
るようにした場合には、省略することができる。
【0096】プロファイルデータベース28は、上述し
た本人認証をするためのプロファイルデータを記憶管理
するデータベースである。プロファイルデータは予めユ
ーザーにより一ユーザーにつき複数個登録される。プロ
ファイルデータによって本人認証しないシステムの場合
は、プロファイルデータベース28を省略することがで
きる。
【0097】日別認証情報データベース29は、上述し
た日別認証手段22によって生成された日別認証情報を
記憶管理するデータベースである。日別認証情報データ
ベース29は、日別認証情報による認証を行わないシス
テムである場合は、省略することができる。
【0098】以上はモバイルセンター3の構成であった
が、次に金融機関システム4の構成について説明する。
【0099】金融機関システム4は、金融機関側通信手
段30と、金融取引処理手段31と、金融取引データ送
信手段32と、金融取引側記憶装置33とを有してい
る。金融取引側記憶装置33は、金融データベース34
を有している。
【0100】金融機関側通信手段30は、金融機関シス
テム4に備えられた通信手段である。金融機関側通信手
段30は、通信回線7によってモバイルセンター3のセ
ンター側通信手段18と通信可能に構成されている。
【0101】金融取引処理手段31は、ユーザーの金融
取引要求がモバイルセンター3から中継されて来た場合
に、その金融取引の処理を実行する手段である。
【0102】金融取引データ送信手段32は、ユーザー
の電子金融取引の実績データを送信する手段である。な
お、この金融取引データ送信手段32は、電子金融取引
実績データを本実施形態と別の方法によってユーザーに
知らせる場合には省略することができる。
【0103】金融取引側記憶装置33は、金融機関シス
テム4に備えられた記憶装置である。この金融取引側記
憶装置33は、主にユーザーの口座残高等の金融データ
を管理する金融データベース34を記憶している。
【0104】以上が本実施形態のモバイル端末、モバイ
ルセンター、金融機関システムの内部構成の説明であっ
た。
【0105】1.3 電子金融取引システム1による処
理の流れ 次に、本実施形態の電子金融取引システム1による電子
金融取引の処理流れについて以下に説明する。
【0106】図2に電子金融取引システム1の全体的な
処理の流れを示す。
【0107】電子金融取引システム1による処理は、モ
バイル端末2による金融取引一次データの生成・送信、
モバイルセンター3による金融取引二次データ(金融取
引一次データに金融関連情報を付加したものを電子金融
二次データと呼ぶ)の生成・送信、金融機関システムに
よる金融取引の処理からなる一連の処理(S100〜S
300)が中心となる。
【0108】上記S100〜S300の処理に対して、
取引の安全性を向上させる金融取引実績確認処理(S4
00〜S600)、プロファイル認証処理(S700〜
S900)、日別認証処理(S1000〜S120
0)、高額取引確認処理(S1300,S1400)、
帰否確認処理(S1500,S1600)がシステムの
構成により必要によって適宜付加される。
【0109】1.3.1 基本的な電子金融取引システ
ムの処理(S100〜S300) 基本的な電子金融取引システムの処理では、最初にモバ
イル端末2において、電子金融取引に際して、「金融取
引一次データ」を生成する(S100)。なおここで、
「金融取引一次データ」とは、金融取引の種別と額と自
分の電話番号あるいはモバイル端末識別データ等の第三
者にとって無価値のデータをいう。
【0110】次に、「金融取引一次データ」を受信した
モバイルセンター3においては、確認交信の後に「金融
取引一次データ」に本人の金融関連情報を付加して「金
融取引二次データ」を生成する(S200)。金融取引
二次データは金融関連情報を含んでいるのでセキュリテ
ィを高度に保持する必要がある。生成した「金融取引二
次データ」は金融機関システム4に送信される。
【0111】なお、モバイルセンター3は、金融取引二
次データを生成する前に、金融取引一次データに含まれ
ているモバイル端末識別データのモバイル端末に対して
確認の交信を行う。
【0112】金融取引二次データを受信した金融機関シ
ステム4においては、金融取引二次データに含まれる情
報に基づいて金融取引の処理を実行する(S300)。
【0113】上記処理について以下に図1を参照してさ
らに詳細に説明する。
【0114】電子金融取引を開始するときは、ユーザー
(モバイル端末2の所有者)が所定の操作により金融取
引要求手段8を起動する。
【0115】起動した金融取引要求手段8は、モバイル
側表示手段14に金融取引メニューを表示させる(S1
10)。この金融取引メニューにより、ユーザーは金融
取引種別と必要な取引金額とをモバイル側入力手段によ
って入力することになる(S120)。
【0116】次に、金融取引要求手段8は、入力された
金融取引種別と必要な取引金額等のデータにモバイル端
末識別データを付加して金融取引一次データを生成し、
これをモバイル側通信手段13によりモバイルセンター
3に送信する(S130)。
【0117】金融取引一次データを受信したモバイルセ
ンター3においては、金融取引中継手段19がセンター
側通信手段18をして金融取引一次データに含まれてい
るモバイル端末識別データのモバイル端末に送信してそ
のモバイル端末から金融取引の要求が発せられているこ
とを確認する(S140)。
【0118】この確認交信は、モバイルセンター3側か
ら金融取引要求をしたモバイル端末2に送信を開始する
ので、例えばコンピュータを用いてモバイルセンター3
にアクセスし、他人になりすまして金融取引を要求する
ような不正行為を防止することができる。
【0119】確認交信は、モバイル端末2とモバイルセ
ンター3の通信プロトコルの一つとして行うこともでき
る。あるいは、通信の内容をモバイルセンター3に一旦
保持し、モバイルセンター3からモバイル端末2に対し
てアクセスすることもできる。また、モバイルセンター
3からの確認交信は、モバイル端末2から金融取引要求
と異なる通信ルートによっても行うことができる。例え
ば、携帯電話通信網を介して別ルートによって正規ユー
ザーに交信を求めても良い。
【0120】金融取引中継手段19は、上記確認交信に
よって電子金融取引の要求が真であることが確認された
ことを条件に、金融関連情報データベース26にアクセ
スし(S150)、当該モバイル端末2のユーザーの金
融関連情報を検索し、金融取引一次データに検索した金
融関連情報を付加して金融取引二次データを生成する。
【0121】次に、金融取引中継手段19は、上記生成
した金融取引二次データをセンター側通信手段18によ
り、通信回線7を介して金融機関システム4に送信する
(S160)。
【0122】通信回線7は、上述したとおり、専用線等
のセキュリティ信頼性が高い回線であるので、ユーザー
の金融関連情報が外部に漏れることはない。
【0123】上記金融取引二次データを受信した金融機
関システム4では、金融取引処理手段31が金融取引二
次データに基づいて金融データベース34にアクセス
し、ユーザーの口座について振込、振替、照会等の金融
取引の処理を行う(S170)。
【0124】以上により、電子金融取引の主要な処理が
完了する。必要により、金融取引処理後、金融機関シス
テム4からモバイルセンター3を介してモバイル端末2
に取引の結果を送信することができる。
【0125】本電子金融取引システム1によれば、モバ
イル端末2からモバイルセンター3へ送信されるデータ
の内容は、モバイル端末2の番号や識別データ、金融取
引の種類、金額等の盗用の対象とならない金融取引一次
データである。一方、盗用の対象となり得る金融関連情
報は、モバイルセンター3と金融機関システム4間でセ
キュリティ信頼性がきわめて高い通信回線7によって送
受信される。コンピュータ等を用いて他人になりすまし
て金融取引一次データを送信しても、モバイルセンター
3から正規ユーザーへの確認交信により、登録されたユ
ーザーのみが金融取引を行うことができる。
【0126】これにより、きわめて信頼性が高い電子金
融取引システムを実現することができる。
【0127】また、金融取引一次データが盗用の対象と
ならないデータであるために、インターネット等の開か
れた通信網6を利用することができる。これにより、モ
バイル端末2の使用範囲は携帯電話通信網に限られるこ
となく、どこにおいてももっとも接続が簡単な通信網を
利用することができるようになる。
【0128】これにより、きわめて利用範囲が広く、便
利な電子金融取引システムを実現することができる。
【0129】1.3.2 金融取引実績確認処理 次に、金融取引実績確認処理(S400〜S600,図
2)について説明する。
【0130】金融取引実績確認処理は、一定期間ごとに
それまで行われた金融取引の実績データをユーザーに送
信し、ユーザーの確認の便利を図るとともに、不正な使
用を早期に発見するようにした処理である。この金融取
引実績確認処理は、前述した通り、基本の電子金融取引
処理(S100〜S300)に付加されるものである。
【0131】金融取引実績確認処理では、金融機関シス
テム4が、一定時間ごとに自分の処理した金融取引の実
績データをモバイルセンター3に送信する(S40
0)。各金融機関システム4から金融取引実績データを
受信したモバイルセンター3は、ユーザーごとに金融取
引実績データを配信する(S500)。上記金融取引実
績データを受信したモバイル端末2では、ユーザーが所
定の操作により、自分の金融取引の実績データを確認す
る(S600)。
【0132】上記処理について以下に図1を参照してさ
らに詳細に説明する。
【0133】金融取引実績確認処理では、金融機関シス
テム4の金融取引データ送信手段32が、一定時間ごと
に、それまで自分が処理した電子金融取引の実績データ
を金融機関側通信手段30によりモバイルセンター3に
送信する(S410)。
【0134】各金融機関システム4から金融取引実績デ
ータを受信したモバイルセンター3においては、金融取
引データベース27により金融取引実績データを記憶管
理する(S420)。
【0135】金融取引データ配信手段20は、一定時間
ごとに、金融取引データベース27にアクセスし、金融
取引の実績データを各ユーザーごとに抽出整理し、金融
取引データとして各ユーザーに配信する(S430)。
【0136】上記処理により、各ユーザーごとに異なる
複数の金融機関を利用する場合においても、金融取引デ
ータ配信手段20の処理により、各ユーザーごとにまと
められ、ユーザーのモバイル端末2に送信される。ユー
ザーにとって見れば、従来複数の金融機関からまちまち
な様式と方法で取引実績データが送られてくる場合に比
べて、自分のすべての金融取引の実績を一目で確認する
ことができる利点を有する。
【0137】上記金融取引データを受信したモバイル端
末2においては、金融取引データを金融取引確認手段9
に格納する(S440)。この金融取引データの格納
は、表示されずに格納される。金融取引データのプライ
バシーを保護するためである。
【0138】金融取引データを見る時は、ユーザーの所
定の操作により、金融取引確認手段9が、金融取引デー
タ記憶手段16にアクセスしてデータを取り出し、モバ
イル側表示手段14により表示する(S450)。
【0139】上記金融取引データを表示するための「所
定の操作」は、パスワード等の公知の本人認証処理を含
むことができる。
【0140】以上が金融取引実績確認処理の流れであ
る。
【0141】この金融取引実績データの確認は、「一定
時間ごとに」行うことができるが、毎日、取引があった
都度、毎週等、任意に定めることができる。
【0142】1.3.3 プロファイル認証処理 次にプロファイル認証処理(S700〜S900)につ
いて説明する。
【0143】プロファイル認証処理は、上記基本処理の
確認交信がモバイル端末2とは別個のコンピュータによ
る他人になりすます行為を防止するものであるのに対
し、モバイル端末2を不正に入手した者の不正行為を防
止する処理である。
【0144】このプロファイル認証処理では、予めモバ
イルセンター3において、正規ユーザーの「プロファイ
ルデータ」を登録する。プロファイルデータとは、例え
ば、正規ユーザーの年齢、誕生日、家族の誕生日等の任
意の属性データである。登録プロファイルデータは複数
個登録する。
【0145】この処理によれば、電子金融取引の要求を
受けたモバイルセンター3が、具体的な処理を開始する
前に、該当するユーザーの登録プロファイルデータから
任意のプロファイルデータを選択して質問データを作成
し、モバイル端末2に送信する(S700,図2)。
【0146】質問データを受けたモバイル端末2におい
ては、ユーザーに回答データを入力させ、これをモバイ
ルセンター3に返送する(S800,図2)。
【0147】上記回答データを受信したモバイルセンタ
ー3では、回答データと登録プロファイルデータの照合
を行い、正規のユーザーであることを確認することを条
件に次の処理を開始する(S900,図2)。
【0148】以下、図1を用いてプロファイル認証処理
を説明する。
【0149】プロファイル認証処理を行うには、予めユ
ーザーが任意に用意したプロファイルデータを複数プロ
ファイルデータベース28に登録する。
【0150】任意のユーザーから、電子金融取引の要求
があった場合に、モバイルセンター3において金融取引
認証手段21が、プロファイルデータベース28にアク
セスし、当該ユーザーの登録プロファイルデータから一
部のプロファイルデータを無作為に選択し、それらのプ
ロファイルデータを答えさせる質問データを作成する
(S710)。金融取引認証手段21は、これらの質問
データをセンター側通信手段18により金融取引を要求
したモバイル端末2に送信する(S720)。
【0151】上記質問データを受信したモバイル端末2
では、金融取引要求手段8がモバイル側表示手段14に
より質問データを表示させ、ユーザーにモバイル側入力
手段12により回答データを入力するように要求する
(S730)。
【0152】ユーザーがモバイル側入力手段12によ
り、回答データを入力すると、金融取引要求手段8はモ
バイル側通信手段13により回答データをモバイルセン
ター3に送信する(S740)。
【0153】前記回答データを受信したモバイルセンタ
ー3では、金融取引認証手段21が回答データと登録プ
ロファイルデータの照合を行い、一致した場合に金融取
引要求が真である信号を金融取引中継手段19に送信す
る(S750)。
【0154】金融取引中継手段19は、金融取引認証手
段21から金融取引要求が真であるという信号を受けた
ことを条件に、上述した金融取引二次データを生成す
る。
【0155】以上がプロファイル認証処理の流れであ
る。
【0156】このプロファイル認証処理によれば、モバ
イル端末2が第三者によって使用された場合にも、正規
のモバイル端末2の所有者でなければ正しいプロファイ
ルデータの回答データを入力する事ができず、結局、他
人になりすまして金融取引を行うことができない。
【0157】一方、正規のユーザーであれば、プロファ
イルデータは、すでにユーザーが記憶しているものに対
する質問の形で問われるので、忘れることが少なく、容
易かつ確実に電子金融取引の処理を行うことができるの
である。
【0158】1.3.4 日別認証処理 次に日別認証処理(S1000〜S1000,図2)に
ついて説明する。
【0159】日別認証処理は、正規ユーザーに日毎に異
なる認証情報を配信することにより、不正な使用を防止
するようにしたものである。
【0160】この日別認証処理では、モバイルセンター
3が日毎に、かつ、ユーザーごとに異なる認証情報(日
別認証情報)を生成し、各ユーザーに配信する(S10
00,図2)。
【0161】上記日別認証情報をモバイル端末2が受信
し、電子金融取引の要求に日別認証情報を添付する(S
1100,図2)。
【0162】モバイルセンター3では、電子金融取引の
要求に対して、日別認証情報を照合することにより、正
規のユーザーによる電子金融取引の要求か否かをチェッ
クする(S1200,図2)。
【0163】以下、図1を参照して上記日別認証処理に
ついて説明する。
【0164】日別認証処理では、モバイルセンター3に
おいて、日別認証手段22がモバイル端末2ごとに、か
つ、日ごとに異なる日別認証情報を生成し、日別認証情
報データベース29に記憶させるとともに(S101
0)、センター側通信手段18を介して各モバイル端末
2に特有の日別認証情報を配信する(S1020)。
【0165】日別認証情報を受信したモバイル端末2に
おいては、日別認証情報記憶手段17により一旦日別認
証情報を記憶しておく(S1030)。
【0166】日別認証情報管理手段10は、ユーザーが
金融取引の要求をした際には、日別認証情報記憶手段1
7から日別認証情報を取得し、これを金融取引一次デー
タに付加してこれをモバイル側通信手段13によりモバ
イルセンター3に送信する(S1040)。
【0167】上記日別認証情報を付加した金融取引一次
データを受信したモバイルセンター3では、金融取引認
証手段21が金融取引一次データから日別認証情報とモ
バイル識別信号とを取り出し、日別認証情報データベー
ス29にアクセスして日別認証情報の照合を行う(S1
050)。
【0168】この結果、日別認証情報とモバイル端末識
別信号が正しく対応する場合には、日別認証手段22は
金融取引中継手段19に金融取引が真である信号を送信
する(S1060)。
【0169】金融取引中継手段19は、日別認証手段2
2から金融取引が真である信号を受信することを条件に
すでに説明したように金融取引二次データを生成する。
【0170】この日別認証処理は、主にコンピュータに
よる他人になりすましての電子金融取引を防止するため
のものである。日ごとに各モバイル端末2の認証情報が
変化することにより、他人になりすますことがより困難
になり、なりすましを効果的に防止することができる。
【0171】1.3.5 高額取引確認処理 次に高額取引確認処理(S1300〜S1400,図
2)について説明する。
【0172】高額取引確認処理では、モバイルセンター
3において、電子金融取引の額を常時チェックし、一定
額を超える高額の取引である場合にこれを検知して、高
額取引である旨とともに当該取引要求を特定する情報を
コールセンター5に出力する(S1300,図2)。
【0173】この高額取引のメッセージを受信したコー
ルセンター5は、電話により直接本人に確認する(S1
400,図2)。
【0174】上記処理について以下に図1を参照して説
明する。
【0175】モバイルセンター3では、高額取引警告手
段23が各金融取引要求の取引額を監視し、一定額を超
える金融取引の要求については要求の内容とその金融取
引を要求したモバイル端末2を特定する情報とをコール
センター5の表示装置画面に出力する(S1310)。
【0176】このメッセージを受けたコールセンター5
は、その金融取引を要求したモバイル端末2に対して電
話により金融取引の確認を行う(S1320)。ユーザ
ーは、モバイル端末2のモバイル側通信手段13を介し
てコールセンター5のオペレータと対話して金融取引の
要求を確認する。
【0177】この高額取引確認処理は、システムによる
不正使用防止に人間による検証を加えたものである。シ
ステムによる不正使用防止は、巧妙な認証情報の盗用に
よって破られる可能性があることは経験上の事実であ
る。これに対して、人間の対話による不正防止は、不正
をする者にとっては質の異なる困難さを有する。
【0178】高額取引確認処理は、上記人間による検証
の利点に注目し、コールセンター5のオペレータとユー
ザーとの対話により、より確実に不正を防止するもので
ある。
【0179】1.3.6 帰否確認処理 次に帰否確認処理(S1500,S1600,図2)に
ついて説明する。
【0180】帰否確認処理は、モバイル端末2が定期的
に充電されなければならないことに注目したモバイル端
末2の紛失防止処理である。
【0181】モバイル端末2は所定の充電器によって定
期的に充電されなければならなず、かつ、通常その充電
器はユーザーの自宅にあるものである。
【0182】帰否確認処理は、モバイル端末2が、充電
器に戻った場合には戻りメッセージ、一定時間にわたっ
て充電されていない場合には不戻りメッセージを自分の
識別データを付して自動送信する(S1500)。
【0183】この戻りメッセージ、あるいは不戻りメッ
セージ(帰否メッセージ)を受信したモバイルセンター
3では、当該モバイル端末2のユーザーの登録メールア
ドレスに帰否メッセージを自動送信する(S160
0)。
【0184】これによりユーザーは、モバイル端末2が
充電器に戻ったこと、あるいは逆にモバイル端末2が充
電器に戻っていないことを知ることができる。
【0185】以下、図1を用いて、帰否確認処理につい
て説明する。
【0186】帰否確認処理によれば、モバイル端末2の
帰否メッセージ手段11が、充電の有無を検知し、帰否
メッセージをモバイルセンター3に対して自動送信する
(S1510)。通常、不戻りメッセージの発信の基準
は24時間とするが、この一定時間は適宜変更でき、ま
た、ユーザーが自由に設定できるようにしても良い。
【0187】モバイル端末2から帰否メッセージを受信
したモバイルセンター3では、帰否メッセージ送信手段
24が、当該モバイル端末2のユーザーの登録メールア
ドレスに帰否メッセージを送信する(S1520)。
【0188】この帰否メッセージの送信は、好ましくは
電子メールの形で行われる。
【0189】ユーザーの登録メールアドレスは、モバイ
ルセンター3に記憶されていても良いし、また、上記モ
バイル端末2からの帰否メッセージの内部に包含されて
いても良い。ユーザーの登録メールアドレスがモバイル
センター3に記憶される場合は、図示しないが、センタ
ー側記憶装置25にユーザーのメールアドレスのテーブ
ルまたはリストを記憶するようにする。
【0190】また、モバイルセンター3において、不戻
りの場合の帰否メッセージのみを検出し、不戻りの場合
にそのモバイル端末2所有者にのみ不戻りメッセージを
送信するようにしてもよい。
【0191】以上の帰否確認処理によれば、モバイル端
末2が充電器の設置場所、通常はユーザーの自宅に戻っ
た場合、あるいは、戻らない場合には、そのことをユー
ザーのコンピュータに電子メール形で通知することによ
り、モバイル端末2の紛失をモバイル端末2のシステム
のみに頼らず、異なるメディアによって多重的にモバイ
ル端末2の紛失を防止・検知するようにすることができ
る。
【0192】これにより、万一モバイル端末2が紛失し
た場合には、いち早く紛失の事実を知ることができ、不
正使用を防止することができるのである。
【0193】2.電子クレジットカードシステム 次に電子クレジットカードシステムについて説明する。
【0194】2.1 システムの全体構成 図3に本発明による電子クレジットカードシステムの一
実施形態の全体構成とその処理の流れを示す。
【0195】図3において、本実施形態の電子クレジッ
トカードシステム40は、モバイル端末41と、モバイ
ルセンター42と、カード会社システム43と、電子商
取引端末44とからなる。これらのシステムは、電子ク
レジットカードによる取引を行う当事者のシステムとし
て以下に述べる種々の処理を行い、相互にデータ通信を
行いながら全体として電子クレジットカードによる取引
を行うものである。
【0196】モバイル端末41は、電子金融取引システ
ムで使用するものと同様の携帯電話としての機能と情報
処理端末としての機能を兼ね備えた携帯可能な情報機器
である。すなわち、モバイル端末41は、携帯電話とし
て携帯電話通信網を利用して他の電話と通話するための
諸装置を有している一方、情報処理端末として情報処理
のための入力手段、出力手段、表示装置、記憶処理装置
等を有している。
【0197】このモバイル端末41は、通常のクレジッ
トカードと同様に、電子クレジットカードシステムにお
いて「クレジットカード」として使用される。
【0198】モバイルセンター42は、電子金融取引シ
ステムのモバイルセンターと同様のものであって、通信
網6を通じてモバイル端末2と通信可能に構成された情
報処理システムである。モバイルセンター42は、携帯
電話事業者であってもよく、携帯電話の事業者と独立の
業者からなっていても良い。
【0199】通信網6は、電子金融取引システムと同様
のものである。
【0200】カード会社システム43は、クレジットカ
ード会社に備え付けの情報処理システムである。なお、
本電子クレジットカードシステム40では、複数のカー
ド会社システム43のクレジットカードの決済を同一シ
ステム内で処理することができる。
【0201】電子商取引端末44は、クレジットカード
の加盟店に備え付けの端末であって、モバイル端末41
およびモバイルセンター42と交信可能であり、かつ、
それ自体で情報処理が可能な情報処理機器である。モバ
イル端末41との交信は、電子商取引端末44とモバイ
ル端末41とが直接的に交信してもよく、また、通信網
6を介して交信を行っても良い。
【0202】なお、電子商取引端末44は、モバイル端
末41およびモバイルセンター42と交信可能であり、
かつ、それ自体で情報処理が可能な情報処理機器である
限り、どんなものでも良い。例えば、電子商取引端末4
4は、物理的にモバイル端末と同一のもの、すなわち
「高度の処理機能を有する携帯電話」でも良い。
【0203】2.2 モバイル端末、モバイルセンタ
ー、カード会社システム、電子商取引端末の内部構成 2.2.1 モバイル端末 モバイル端末41は、カード取引要求手段45と、カー
ド利用確認手段46と、帰否発信手段47と、モバイル
側入力手段48と、モバイル側通信手段49と、モバイ
ル側表示手段50と、モバイル側記憶装置51とを有し
ている。モバイル側記憶装置51は、さらにカード利用
データ記憶手段52と、カード利用実績記憶手段53と
を有している。
【0204】カード取引要求手段45は、電子クレジッ
トカードによる取引を要求する手段である。
【0205】カード利用確認手段46は、電子クレジッ
トカードによる取引の実績を確認する手段である。電子
クレジットカードによる取引を、事後的にユーザーによ
って確認し、あるいはモバイルセンター3側の記録とモ
バイル端末2の記録を自動的に照合することにより、不
正や間違いをいち早く発見するための手段である。
【0206】帰否メッセージ手段47は、モバイル端末
2が充電器の場所に戻った場合、あるいは逆に、充電器
の場所に戻らない場合に、モバイル端末2から帰否メッ
セージを自動発信する手段である。この帰否メッセージ
は、モバイルセンター3によりユーザーの登録メールア
ドレスに自動転送される。
【0207】モバイル側入力手段48は、モバイル端末
2に備えられた入力手段である。通常、モバイル端末2
は携帯電話として使用されるので、モバイル側入力手段
48は、携帯電話の番号入力手段を兼ねるのが好まし
い。
【0208】モバイル側通信手段49は、モバイル端末
2に備えられた通信手段である。モバイル端末2は、携
帯電話としての機能も有するので、モバイル側通信手段
49は携帯電話としての通信手段を兼ねるのが好まし
い。
【0209】モバイル側表示手段50は、モバイル端末
2に備えられた表示手段である。モバイル側表示手段5
0も、モバイル端末2の携帯電話としての表示手段を兼
ねるのが好ましい。
【0210】モバイル側記憶装置51は、モバイル端末
2に備えられた記憶装置である。モバイル側記憶装置5
1は、本願発明の電子クレジットカードの端末としての
記憶装置と、携帯電話の電話番号等を記憶する記憶装置
を兼ねるのが好ましい。
【0211】カード利用データ記憶手段52は、カード
会社システム43に記録され、モバイルセンター3によ
って配信された各モバイル端末2の取引実績データを格
納する手段である。
【0212】カード利用実績記憶手段53は、各モバイ
ル端末41が自分の取引の実績を記憶しておく手段であ
る。このモバイル端末2の自分の取引実績はカード会社
システム43の記録との照合に使用される。
【0213】2.2.2 モバイルセンター モバイルセンター42は、センター側通信手段54と、
カード利用要求中継手段55と、カード利用データ配信
手段56と、帰否メッセージ送信手段57と、センター
側記憶装置58とを有している。センター側記憶装置5
8はさらに、カード情報データベース59(図3におい
てデータベースをDBと略称する。以下同じ。)と、加
盟店データベース60と、カード利用データベース61
とを有している。
【0214】センター側通信手段54は、モバイルセン
ター42に備えられた通信手段である。
【0215】カード利用要求中継手段55は、モバイル
端末2から電子クレジットカードによる取引の要求があ
った場合にその要求をカード会社システム43に中継す
る手段である。
【0216】カード利用データ配信手段56は、カード
会社システム43から受信した電子クレジットカードの
利用の実績データを各モバイル端末2に配信する手段で
ある。
【0217】帰否メッセージ送信手段57は、モバイル
端末41から帰否メッセージを受信した場合にその帰否
メッセージを当該もモバイル端末所有者の登録メールア
ドレスに送信する手段である。
【0218】センター側記憶装置58は、モバイルセン
ター42に備えられた記憶装置である。
【0219】カード情報データベース59は、各ユーザ
ーのカード番号を最低限含み、必要に応じてユーザーに
関する他の登録情報を記憶管理するデータベースであ
る。
【0220】加盟店データベース60は、加盟店情報、
たとえば加盟店識別データ等を含む情報を記憶管理する
データベースである。
【0221】カード利用データベース61は、カード会
社システム43から受信した各モバイル端末2の電子ク
レジットカードによる取引の実績データを記憶管理する
データベースである。
【0222】2.2.3 カード会社システム カード会社システム43は、カード会社側通信手段62
と、カード取引処理手段63と、カード利用データ送信
手段64と、カード会社側記憶装置65とを有してい
る。カード会社側記憶装置65は、顧客データべース6
6を有している。
【0223】カード会社側通信手段62は、クレジット
カード会社に備えられた通信手段である。
【0224】カード取引処理手段63は、電子クレジッ
トカードによる取引の要求を受けた場合にクレジットカ
ードの利用可否の判断、顧客に対する決済のための処理
を行う手段である。
【0225】カード利用データ送信手段64は、各クレ
ジットカード会社のクレジットカードの利用実績データ
を送信する手段である。
【0226】カード会社側記憶装置65は、クレジット
カード会社に備えられた記憶装置である。
【0227】顧客データべース66は、各顧客の利用限
度額、既利用額、支払状況、支払実績、属性情報等を記
憶管理するデータベースである。
【0228】2.2.4 電子商取引端末 電子商取引端末44は、電子商取引処理手段67と、出
力手段68と、電子商取引端末側入力手段69と、電子
商取引端末側表示手段70と、電子商取引端末側通信手
段71と、電子商取引端末側記憶手段72とを有してい
る。
【0229】電子商取引処理手段67は、電子クレジッ
トカード等による商取引の処理をするための手段であ
る。
【0230】出力手段68は、電子商取引の利用控えや
後述する個品割賦の契約書等を出力するための手段であ
る。なお、この出力手段68は、店頭備え付けの電子商
取引端末44を想定した場合の電子商取引端末44が備
えることが好ましい手段であるが、電子商取引端末44
が高度な処理機能を有する携帯電話である場合には、こ
れを省略しても良い。
【0231】電子商取引端末側入力手段69は、電子商
取引端末44に備えられた入力手段である。
【0232】電子商取引端末側表示手段70は、電子商
取引端末44に備えられた表示手段である。
【0233】電子商取引端末側通信手段71は、電子商
取引端末44に備えられた通信手段である。この電子商
取引端末側通信手段71は、前述したとおり、モバイル
端末41とモバイルセンター42と交信可能であり、モ
バイル端末41とは直接・間接交信可能な通信手段であ
る。
【0234】電子商取引端末側記憶手段72は、電子商
取引端末44に備えられた記憶手段である。
【0235】2.3 電子クレジットカードシステム4
0による処理の流れ 2.3.1 遠隔地間の電子クレジットカードによる商
取引の処理の流れ 図4に遠隔地間の電子クレジットカードによる商取引の
処理の流れを示す。
【0236】「遠隔地間の電子クレジットカードによる
商取引の処理」は、クレジットカード加盟店とクレジッ
トカードを使用する者が対面しないで取り引きする処理
である。例えば、通信販売等である。なお、従来、クレ
ジットカードを使用する場合は、原則として、取引をす
る者が互いに対面して取引をしていた。一部、コンピュ
ータ通信販売でクレジットカードを利用した支払方法が
実用化されているが、それらはユーザーのカード番号を
通信網上に流す点で本願発明のものとは全く相違する。
【0237】本願発明による「遠隔地間の電子クレジッ
トカードによる商取引の処理」では、図4に示すとお
り、最初に加盟店が加盟店コード、請求金額、支払方
法、商品コード、請求書コード(これらをまとめて購買
データと呼ぶ)を記載した請求書あるいは電子データを
モバイル端末41のユーザーに送付する(S200
0)。この請求書の送付とともに、顧客の信用度により
商品の発送をすることもできる。
【0238】次に、上記請求書または請求書の電子デー
タを受け取ったユーザーは、購買データを確認し、モバ
イル端末41により、購買データに承諾の印としてモバ
イル端末識別データを付加したデータを生成・送信する
(S2100)。この購買データにモバイル端末識別デ
ータを付加したデータを「カード利用一次データ」とい
う。「カード利用一次データ」は、モバイルセンター4
2に送信される。
【0239】上記「カード利用一次データ」を受領した
モバイルセンター42では、取引をしようとするユーザ
ーと加盟店がともに正規の登録者であることを確認し、
「カード利用一次データ」にユーザーのカード番号を付
加してカード会社システム43に送信する(S220
0)。この「カード利用一次データ」にユーザーのカー
ド番号を付加したデータを「カード利用二次データ」と
いう。
【0240】上記「カード利用二次データ」を受領した
カード会社システム43では、カード番号等により、当
該ユーザーのカード利用の可否を判断し、カード利用を
承認する場合は、承認番号を付してカード利用承認デー
タを生成し、モバイルセンター42に送信する(S23
00)。
【0241】上記「カード利用承認データ」を受信した
モバイルセンター42は、その加盟店、必要によりユー
ザーに送信する(S2400)。
【0242】上記カード利用承認データを受け取った加
盟店は、そのカード利用承認データにより、事後的にカ
ード会社システム43に対して決済を求めることができ
る(S2500)。また、商品が未引き渡しの場合は、
商品の発送等をする。
【0243】以上が取引当事者から見た電子クレジット
カードによる商取引の処理の流れであったが、次に各取
引当事者のシステムにおける詳細な処理の流れについて
説明する。
【0244】なお、この「遠隔地間の電子クレジットカ
ードによる商取引の処理」では、加盟店は、電子商取引
端末44を有していない場合でも行うことができる。電
子商取引端末44を有する場合には、顧客への購買デー
タの送信、モバイルセンター42からのカード利用承認
データの受信等を電子的に行うことができる。電子商取
引端末44がない場合には、上記データのやり取りは他
の情報伝達媒体、たとえは郵便、電話、fax等による
ことができる。
【0245】図5は、「遠隔地間の電子クレジットカー
ドによる商取引」の各当事者のシステムにおける処理の
流れを示している。
【0246】遠隔地間の電子クレジットカードによる商
取引の処理では、顧客から通信等により注文があった場
合に、加盟店から加盟店コード、金額、支払方法、商品
コード、請求書コードを含む購買データを顧客に送る。
【0247】顧客は、支払を決定したときは、モバイル
端末41を操作してカード取引要求手段45を起動す
る。
【0248】カード取引要求手段45は、モバイル側表
示手段50により、購買データの入力画面を表示し、モ
バイル側入力手段48によりユーザーに必要な購買デー
タの入力と、カードによる支払を承諾する承諾の入力と
を求める。
【0249】上記カード取引要求手段45の処理によ
り、モバイル端末41にユーザーのカードによる支払の
承諾の入力と、購買データとが入力される(S211
0)。
【0250】なお、購買データを電子データの形でモバ
イル端末41に送信できる場合は、ユーザーによる購買
データの入力を省略でき、ユーザーはカードの支払を承
諾する入力のみを行えばよいことになる。
【0251】カード取引要求手段45は、上記ユーザー
の承諾の入力と、購買データの入力とを条件に、購買デ
ータにモバイル端末識別データを付加してカード利用一
次データを生成し、これをモバイル側通信手段49によ
りモバイルセンター42に送信する(S2120)。
【0252】なお、カード利用一次データは、カード番
号等の盗用の対象となる情報を含んでいないので、イン
ターネット等のオープンな通信網6を介して送信するこ
とができる。
【0253】モバイルセンター42では、センター側通
信手段54により上記カード利用一次データを受信す
る。このカード利用一次データの受信により、カード利
用要求中継手段55が起動する(S2210)。
【0254】カード利用要求中継手段55は、カード情
報データベース59と、加盟店データベース60とにア
クセスし、電子クレジットカードによる支払側と請求側
の双方が正規の登録ユーザーと登録加盟店であることを
確認する(S2220)。
【0255】このように、正規の登録ユーザーと登録加
盟店間の取引であることを確認するのは、不正な取引を
未然に防止するためである。
【0256】上記ユーザーと加盟店の正規性を確認した
後、カード利用要求中継手段55は、カード情報データ
ベース59にアクセスし、当該モバイル端末41のユー
ザーのカード番号を取得し、これをカード取引一次デー
タに付加してカード取引二次データを生成する。カード
利用要求中継手段55は、生成したカード取引二次デー
タをセンター側通信手段54によりカード会社システム
43に送信する(S2230)。
【0257】なお、このカード取引二次データは、ユー
ザーのカード番号等の重要な情報を含んでいるので、セ
キュリティ信頼度が高い通信回線7により送信する。
【0258】カード会社システム43では、カード会社
側通信手段62により上記カード取引二次データを受信
し、この受信によりカード取引処理手段63が起動する
(S2310)。
【0259】カード取引処理手段63は、顧客データべ
ース66にアクセスし、当該ユーザーのカード利用限度
額、支払状況等のデータを取得し、そのユーザーのカー
ド利用の可否を判断する(S2320)。
【0260】当該ユーザーによるカード利用が可能な場
合には、カード取引処理手段63は、承認番号を付与し
てカード利用承認データを生成する(S2330)。こ
の利用承認データは、カード会社側通信手段62によっ
てモバイルセンター42に送信される。
【0261】上記カード利用承認データを受信したモバ
イルセンター42では、カード利用要求中継手段55
が、そのカード利用承認データを加盟店に送信する(S
2410)。必要な場合には、カード利用が承認された
旨の情報がモバイルセンター42からモバイル端末41
にも送信される(S2420)。
【0262】上記カード利用承認データを入手した加盟
店は、事後的にそのカード利用承認データによりカード
会社システム43に決済を求めることができる。
【0263】以上が「遠隔地間の電子クレジットカード
による商取引の処理」である。この処理によれば、遠隔
地間の商取引でクレジットカードを利用することができ
るようになる。また、遠隔地間でクレジットカードを利
用するにも拘わらず、重要なカード番号等のカード情報
は、通信網上を流れることがないので、きわめて安全な
電子商取引を実現することができる。
【0264】2.3.1.1 確認交信の処理 上記「遠隔地間の電子クレジットカードによる商取引の
処理」には、さらに取引の安全性を向上させるために、
数種の処理を付加することができる。
【0265】その一つとして「確認交信」の処理があ
る。
【0266】この「確認交信」の処理は、電子金融取引
システムにおける確認交信の処理と同様のものである。
すなわち、あるモバイル端末41から電子クレジットカ
ードによる取引要求、すなわちカード利用一次データを
受信した場合に、モバイルセンター42は、カード利用
二次データを生成する前に、モバイルセンター42側か
ら当該要求を発したモバイル端末41に対して確認の交
信を行うのである(S2430)。
【0267】この処理は、モバイルセンター42のカー
ド利用要求中継手段55によって行われる。カード利用
要求中継手段55は、カード利用一次データから要求を
発したモバイル端末41のモバイル端末識別データを読
み取り、そのモバイル端末識別データが示すところのモ
バイル端末41に対して交信を求め、真に当該モバイル
端末41が電子クレジットカードによる取引を要求した
ことを確認する。
【0268】確認交信により、他人になりすまして電子
クレジットカードを不正に利用することを防止すること
ができる。
【0269】2.3.1.2 取引実績確認処理 上記「遠隔地間の電子クレジットカードによる商取引の
処理」に「カード取引実績確認処理」を付加することが
できる。この「カード取引実績確認処理」について図5
を用いて説明する。
【0270】「カード取引実績確認処理」では、カード
会社システム43のカード取引処理手段63が、一定時
間ごとに自分が処理した電子クレジットカード取引のデ
ータ(「カード利用データ」という)をモバイルセンタ
ー42に送信する(S2600)。カード会社システム
43が処理した電子クレジットカード取引のデータは、
顧客データべース66の更新データから検索することも
可能であり、また、別段の処理リストをカード会社側記
憶装置65に格納することも可能である。
【0271】上記カード利用データを受信したモバイル
センター42においては、それらのカード利用データを
カード利用データベース61に格納する(S261
0)。
【0272】カード利用データ配信手段56は、一定時
間ごとに、カード利用データベース61にアクセスし、
カード利用データを各ユーザーごとに整理し、センター
側通信手段54によって各ユーザーごとに整理したカー
ド利用データを配信する(S2620)。
【0273】上記カード利用データを受信したモバイル
端末41では、データの内容を表示することなく、カー
ド利用データ記憶手段52にカード利用データを格納す
る(S2630)。
【0274】ユーザーが自分のカード利用データを見た
い場合には、カード利用確認手段46を起動し、カード
利用確認手段46はユーザーに所定の操作を要求し、操
作が正しい場合にカード利用データ記憶手段52からカ
ード利用データを取り出し、モバイル側表示手段50に
表示させる(S2640)。
【0275】このカード利用データを見ることにより、
ユーザーは自分が実際に行った電子クレジットカードに
よる取引と、クレジットカード会社に残っている自分名
義の電子クレジットカード取引とを照合でき、これによ
って、万一、他人が自分名義で電子クレジットカード取
引を行った場合にこれをいち早く発見することができ
る。
【0276】このカード利用データの配信は、24時間
ごとに行うのが好ましい。
【0277】なお、カード利用確認手段46がユーザー
に所定の操作を要求し、操作が正しいことを条件にカー
ド利用データを表示するのは、カード利用実績データの
プライバシーを守るためである。一定の操作は任意の公
知のパスワード入力等とすることができる。
【0278】2.3.1.3 もう一つの取引実績確認
処理 上記ステップS2610〜S2640の取引実績確認処
理は、ユーザーが自分でカード利用データを参照し、自
分の記憶や利用控えと照合するが、以下に説明する取引
実績確認処理は、モバイル端末41が自分の電子クレジ
ットカード取引を記憶し、これとクレジットカード会社
から送信されたカード利用データとを自動照合する処理
である。
【0279】この取引実績確認処理によれば、モバイル
端末41はカード利用実績記憶手段53を有し、カード
利用実績記憶手段53は、常時そのモバイル端末41が
行った電子クレジットカード取引を記録する(S265
0)。
【0280】カード会社システム43からモバイルセン
ター42を経て、カード利用データが送信され、カード
利用データ記憶手段52に格納されるまでの処理(S2
610〜S2630)は2.3.1.1の処理と全く同
様である。
【0281】次に、カード利用確認手段46は、一定時
間ごとにあるいはカード利用データを受信するごとに、
カード利用実績記憶手段53とカード利用データ記憶手
段52に記憶された電子クレジットカードの利用実績を
照合し、照合結果をモバイル側表示手段50によって表
示するのである(S2660)。
【0282】本取引実績確認処理によれば、ユーザーが
自分の記憶や利用控えと照合する必要がなく、確実かつ
簡便な処理をすることができる。また、照合結果に異常
があった場合にのみ表示するようにすることもできる。
【0283】2.3.1.4 帰否確認処理 上記「遠隔地間の電子クレジットカードによる商取引の
処理」にはモバイル端末41の「帰否確認処理」を付け
加えることができる。
【0284】この「帰否確認処理」は、上述した電子金
融取引システムにおける帰否確認処理と同様のものであ
る。
【0285】すなわち、モバイル端末41は、充電され
たこと、あるいは一定時間にわたって充電されていない
ことを検知し、それぞれ戻りメッセージ、あるいは不戻
りメッセージ(戻りメッセージと不戻りメッセージをま
とめて帰否メッセージという)をモバイルセンター42
に自動送信する(S2670)。
【0286】上記帰否メッセージを受信したモバイルセ
ンター42においては、帰否メッセージ送信手段57が
ユーザーの登録メールアドレスに上記帰否メッセージを
自動送信する(S2680)。
【0287】なお、登録メールアドレスは、モバイルセ
ンター42のセンター側記憶装置58により記憶管理す
るようにしても良いし、帰否メッセージの内部で指定で
きるようにすることもできる。
【0288】また、モバイルセンター42において、不
戻りメッセージのみを検知し、当該モバイル端末41所
有者の登録メールアドレスに不戻りメッセージを送信す
るようにしても良い。
【0289】以上で、「遠隔地間の電子クレジットカー
ドによる商取引の処理」の説明を終了する。
【0290】次に、取引当事者間の距離に拘わらず、加
盟店に備えられた電子商取引端末44とモバイル端末4
1とを交信させて電子クレジットカードによる取引を行
う処理(以下、「電子商取引端末とモバイル端末を用い
た電子クレジットカード商取引処理」という)について
説明する。
【0291】2.3.2 電子商取引端末とモバイル端
末を用いた電子クレジットカード商取引処理 電子商取引端末とモバイル端末間で交信を行う電子クレ
ジットカード商取引処理では、(1)電子商取引端末、
モバイル端末、モバイルセンター、カード会社システム
の順で行う電子クレジットカード取引と、(2)電子商
取引端末、モバイル端末、電子商取引端末、モバイルセ
ンター、カード会社システムの順で行う電子クレジット
カード取引とがある。
【0292】2.3.2.1 電子商取引端末、モバイ
ル端末、モバイルセンター、カード会社システムの順で
行う電子クレジットカード取引の処理 図6に上記電子クレジットカード取引の概略の処理の流
れを示す。
【0293】図6に示すとおり、本処理では、加盟店と
モバイル端末ユーザーとの間で取引の合意が成立する
と、電子商取引端末44において請求金額、商品コード
等の購買データを生成してモバイル端末41に送信する
(S3000)。
【0294】上記購買データを受信したモバイル端末4
1では、購買データを表示し、ユーザーに確認の入力を
求める。
【0295】ユーザーが、購買データの内容に同意して
確認の入力すると、モバイル端末41では購買データに
モバイル端末識別データを付加してカード利用一次デー
タとしてモバイルセンター42に送信する(S310
0)。
【0296】カード利用一次データを受信したモバイル
センター42では、カード利用一次データにより当該取
引の当事者であるモバイル端末ユーザーと加盟店が、正
規のユーザーと加盟店であることを確認し、カード利用
一次データにユーザーのカード番号を付加してカード利
用二次データを生成し、カード会社システム43に送信
する(S3200)。
【0297】上記カード利用二次データを受信したカー
ド会社システム43では、カード利用の可否を判断し、
カード利用が可能な場合に承認番号を付与し、カード利
用承認データを生成し、モバイルセンター42に返送す
る(S3300)。
【0298】上記カード利用承認データを受信したモバ
イルセンター42は、そのカード利用承認データを電子
商取引端末44、必要によりモバイル端末41に送信す
る(S3400)。
【0299】上記カード利用承認データを受信したユー
ザーとクレジットカード加盟店間では、クレジットカー
ドの利用がクレジット会社によって承認されたので、商
品の引き渡しを行い、その取引を終了する(S350
0)。クレジットカード加盟店は、事後的にクレジット
カード会社に対して決済を求めることができる。
【0300】次に、上記処理における各当事者のシステ
ムの処理の実際について、図7を用いて説明する。
【0301】顧客(モバイル端末41のユーザー)から
電子クレジットカードの利用の要求があったときは、電
子商取引端末44では電子商取引処理手段67が、電子
商取引端末側表示手段70に購買データの入力画面を表
示させ(S3010)、加盟店販売員に電子商取引端末
側入力手段69により加盟店コード、金額、支払方法、
商品コード、請求書コードを含む購買データを入力させ
る(S3020)。購買データが入力されると、電子商
取引処理手段67は電子商取引端末側通信手段71によ
りこの購買データをモバイル端末41に送信する(S3
030)。
【0302】上記購買データを受信したモバイル端末4
1では、カード取引要求手段45がモバイル側表示手段
50に購買データを表示させ(S3110)、ユーザー
に確認の入力を要求する。
【0303】ユーザーがモバイル側入力手段48により
確認の入力をすると(S3120)、カード取引要求手
段45は、購買データに当該モバイル端末41の識別デ
ータを付加してカード利用一次データを生成し、これを
モバイル側通信手段49によりモバイルセンター42に
送信する(S3130)。
【0304】上記カード利用一次データを受信したモバ
イルセンター42では、カード利用要求中継手段55
が、加盟店データベース60にアクセスし、加盟店コー
ドから当該加盟店が登録加盟店であることを確認し(S
3210)、登録加盟店である場合にカード情報データ
ベース59にアクセスして当該モバイル端末のカード情
報を検索し、これをカード利用一次データに付加してカ
ード利用二次データを生成する(S3220)。次に、
カード利用要求中継手段55は、カード利用二次データ
をセンター側通信手段54によりカード会社システム4
3に送信する(S3230)。
【0305】上記カード利用二次データを受信したカー
ド会社システム43では、カード取引処理手段63が、
顧客データべース66にアクセスしカード利用の可否を
判断し、カード利用が可能な場合には承認番号を付与し
てカード利用承認データを生成する(S3310)。
【0306】カード取引処理手段63は、カード利用承
認データを発行する際は、ユーザーの利用を顧客データ
べース66に記録する等、必要な処理を行う。
【0307】カード取引処理手段63は、上記生成した
カード利用承認データをカード会社側通信手段62によ
りモバイルセンター42に送信する(S3320)。
【0308】上記カード利用承認データを受信したモバ
イルセンター42では、カード利用要求中継手段55が
センター側通信手段54によりカード利用承認データを
電子商取引端末44、及び必要な場合にモバイル端末4
1に送信する(S3410)。
【0309】上記カード利用承認データを受領すること
により、加盟店は代金の支払がクレジットカード会社に
よって保証されたので、商品をユーザーに引き渡し、顧
客との間の取引を完了する。
【0310】また、加盟店は、カード利用承認データに
より事後的にカード会社に対して決済を要求することが
できる。
【0311】以上の処理は、購買データが電子商取引端
末44から直接モバイル端末41に送信され、モバイル
端末41に確認の入力をすることだけで、安全かつ迅速
に電子クレジットカードによる商取引を行うことができ
る。
【0312】また、この処理によれば、モバイル端末4
1と電子商取引端末44が距離的に近い場合も遠い場合
も、関係なく電子クレジットカードによる商取引を行う
ことができるので、その応用範囲が極めて広範である利
点を有する。
【0313】以上がクレジットカード加盟備え付けの電
子商取引端末を使用する電子クレジットカード取引の処
理であって、電子商取引端末、モバイル端末、モバイル
センター、カード会社システムの順で行う電子クレジッ
トカード取引の処理の流れである。
【0314】次に、同じく電子商取引端末を使用するも
のであって、電子商取引端末、モバイル端末、電子商取
引端末、モバイルセンター、カード会社システムの順で
行う電子クレジットカード取引の処理について説明す
る。
【0315】2.3.2.2 電子商取引端末、モバイ
ル端末、電子商取引端末、モバイルセンター、カード会
社システムの順で行う電子クレジットカード取引の処理 この処理は、電子商取引端末からモバイル端末に購買デ
ータの少なくとも一部を送信し、モバイル端末の確認入
力後、そのモバイル端末識別データを含めて購買データ
を電子商取引端末に再び送信する点で2.3.2.1の
処理と異なる。モバイルセンターからカード会社にカー
ド利用要求を中継し、カード会社システムからモバイル
センターを介してカード利用承認データを電子商取引端
末に送信するまでの処理は、2.3.2.1と同じであ
る。
【0316】図8にこの処理の概略の流れを示す。
【0317】図8に示すように、この処理では、電子ク
レジットカードによる取引の要求があったときは、電子
商取引端末44で加盟店コード、金額、支払い方法、商
品コード、請求書コードの少なくとも一部を含む購買デ
ータを入力し、これをモバイル端末41に送信する(S
4000)。
【0318】ここで、「購買データの少なくとも一部を
入力する」ようにしたのは、購買データの中には営業上
の秘密に関する情報を含む場合を考慮したものである。
例えば、商品の原価、入手ルート等である。一方、モバ
イル端末41に送信する購買データは、少なくとも顧客
が自分の支払うべき値段、購入する商品、加盟店等を確
認するに足るものでなければならない。
【0319】上記購買データを受信したモバイル端末4
1では、購買データを表示し、ユーザーに確認の入力を
要求し、確認の入力があった場合には購買データにモバ
イル端末識別データを付加してカード利用一次データと
して電子商取引端末44に返送する(S4100)。
【0320】上記カード利用一次データを受信した電子
商取引端末44では、ユーザーの確認入力を確認し、購
買データに未入力のデータがある場合はそれを入力し、
完全なカード利用一次データとしてモバイルセンター4
2に送信する(S4200)。
【0321】上記カード利用一次データを受信したモバ
イルセンター42では、加盟店・ユーザーを確認後、カ
ード利用一次データに当該モバイル端末41のカード番
号を付加し、カード利用二次データとしてカード会社シ
ステム43に送信する(S4300)。
【0322】上記カード利用二次データを受信したカー
ド会社システム43では、カード利用の可否を判断し、
カード利用が可能な場合は承認番号を付与し、カード利
用承認データを生成し、モバイルセンター42に返送す
る(S4400)。
【0323】上記カード利用承認データを受信したモバ
イルセンター42は、そのカード利用承認データを電子
商取引端末44、必要によりモバイル端末41に送信す
る(S4500)。
【0324】上記カード利用承認データを受信したユー
ザーとクレジットカード加盟店間では、商品の引き渡し
を行い、その取引を終了する。クレジットカード加盟店
は、事後的にクレジットカード会社に対して決済を求め
ることができる(S4600)。
【0325】次に、上記処理における各当事者のシステ
ムの処理の実際について、図9を用いて説明する。
【0326】顧客(モバイル端末41のユーザー)から
電子クレジットカードの利用の要求があったときは、電
子商取引端末44では電子商取引処理手段67が、電子
商取引端末側表示手段70に購買データの入力画面を表
示させ(S4010)、加盟店販売員に電子商取引端末
側入力手段69により加盟店コード、金額、支払方法、
商品コード、請求書コードの少なくとも一部を含む購買
データを入力させる(S4020)。購買データが入力
されると、電子商取引処理手段67は電子商取引端末側
通信手段71によりこの購買データをモバイル端末41
に送信する(S4030)。
【0327】上記購買データを受信したモバイル端末4
1では、カード取引要求手段45がモバイル側表示手段
50に購買データを表示させ(S4110)、ユーザー
に確認の入力を要求する。
【0328】ユーザーがモバイル側入力手段48により
確認の入力をすると(S4120)、カード取引要求手
段45は、購買データに当該モバイル端末41の識別デ
ータを付加してカード利用一次データを生成し、これを
モバイル側通信手段49によりモバイルセンター42に
送信する(S4130)。
【0329】上記カード利用一次データを受信した電子
商取引端末44では、電子商取引処理手段67が、電子
商取引端末側表示手段70により受信したカード利用一
次データを表示させ、加盟店販売員に確認の入力と購買
データに残りの部分がある場合はにその残りの部分の購
買データの入力とを要求する(S4210)。
【0330】ユーザーが電子商取引端末側入力手段69
により確認の入力等をした場合は(S4220)、電子
商取引処理手段67は、電子商取引端末側通信手段71
によりカード利用一次データをモバイルセンター42に
送信する(S4230)。
【0331】上記カード利用一次データを受信したモバ
イルセンター42では、カード利用要求中継手段55
が、加盟店データベース60にアクセスし、加盟店コー
ドから当該加盟店が登録加盟店であることを確認し(S
4310)、登録加盟店である場合にカード情報データ
ベース59にアクセスして当該モバイル端末のカード情
報を検索し、これをカード利用一次データに付加してカ
ード利用二次データを生成する(S4320)。
【0332】次に、カード利用要求中継手段55は、カ
ード利用二次データをセンター側通信手段54によりカ
ード会社システム43に送信する(S4330)。
【0333】上記カード利用二次データを受信したカー
ド会社システム43では、カード取引処理手段63が、
顧客データべース66にアクセスしカード利用の可否を
判断し、カード利用が可能な場合には承認番号を付与し
てカード利用承認データを生成する(S4410)。
【0334】カード取引処理手段63は、カード利用承
認データを発行する際は、ユーザーの利用を顧客データ
べース66に記録する等、必要な処理を行う。
【0335】カード取引処理手段63は、上記生成した
カード利用承認データをカード会社側通信手段62によ
りモバイルセンター42に送信する(S4420)。
【0336】上記カード利用承認データを受信したモバ
イルセンター42では、カード利用要求中継手段55が
センター側通信手段54によりカード利用承認データを
電子商取引端末44、及び必要な場合にモバイル端末4
1に送信する(S4510)。
【0337】上記カード利用承認データを受領すること
により、加盟店は代金の支払がクレジットカード会社に
よって保証されたことを確認でき、商品をユーザーに引
き渡し、顧客との間の取引を完了する。
【0338】また、事後的に加盟店は、カード利用承認
データによりカード会社に対して決済を要求することが
できる。
【0339】以上が電子商取引端末44を使用する電子
クレジットカードによる商取引であって、電子商取引端
末、モバイル端末、電子商取引端末、モバイルセンタ
ー、カード会社システムの順で行う処理であった。
【0340】この処理によれば、モバイル端末41に送
信する購買データは、顧客が承認するのに足りる最小限
のデータのみとすることができる。また、顧客(モバイ
ル端末41のユーザー)からカード利用一次データが返
送されることにより、加盟店側で顧客の確認や、商品の
原価、入手先等の情報を付加してモバイルセンター42
に送ることができる。
【0341】上記電子商取引端末とモバイル端末間で交
信を行う電子クレジットカード商取引処理では、2.
3.2.1「電子商取引端末、モバイル端末、モバイル
センター、カード会社システムの順で行う電子クレジッ
トカード取引」、2.3.2.2「電子商取引端末、モ
バイル端末、電子商取引端末、モバイルセンター、カー
ド会社システムの順で行う電子クレジットカード取引」
のいずれも、2.3.1.1〜2.3.1.4の確認交
信の処理、取引実績確認処理、帰否確認処理を付加する
ことができる。確認交信の処理、取引実績確認処理、帰
否確認処理については、電子商取引端末がない場合のシ
ステムと全く同様であるので、ここでの重複する説明を
省略する。
【0342】3.電子個品割賦システム 次にモバイル端末と電子商取引端末とを用いた電子個品
割賦システムについて説明する。
【0343】3.1 カード会社から信販会社へ顧客情
報を供与する形態の電子個品割賦システム 図10に本願発明による個品割賦システムの一実施形態
の構成とその処理の流れを示す。本実施形態による個品
割賦システムは、カード会社が自社にある顧客情報を信
販会社に供与する形態のシステムであり、後述する各カ
ード会社の顧客情報を集中管理する顧客情報センターか
ら顧客情報を信販会社に供与する形態と相違するもので
ある。
【0344】図10に示すように、本実施形態による電
子個品割賦システム80は、このシステムを利用する当
事者のシステムとしてモバイル端末81、モバイルセン
ター82、カード会社システム83、信販会社システム
84、電子商取引端末85がある。
【0345】モバイル端末81は、携帯電話機能を備
え、一定の情報処理能力を有する携帯可能な情報処理機
器である。
【0346】電子商取引端末85は、モバイル端末81
と通信可能に構成された加盟店に備え付けの電子商取引
用の情報処理機器である。
【0347】モバイルセンター82は、モバイル端末8
1及び電子商取引端末85と通信可能に構成され、情報
処理能力を備えた設備である。
【0348】カード会社システム83は、クレジットカ
ード会社に備えられ、モバイルセンター82と通信可能
に構成された情報処理システムである。
【0349】信販会社システム84は、信販会社に備え
られ、カード会社システム83と通信可能に構成された
情報処理システムである。
【0350】モバイル端末81は、個品割賦要求手段8
6と、モバイル側通信手段87と、モバイル側表示手段
88と、モバイル側入力手段89とを有している。
【0351】個品割賦要求手段86は、顧客が個品割賦
を利用しようとするときにその要求を処理する手段であ
る。
【0352】モバイル側通信手段87は、モバイル端末
81に備えられた通信手段である。
【0353】モバイル側表示手段88は、モバイル端末
81に備えられた表示手段である。
【0354】モバイル側入力手段89は、モバイル端末
81に備えられた入力手段である。
【0355】モバイルセンター82は、センター側通信
手段90と、個品割賦要求中継手段91と、センター側
記憶装置92とを有している。センター側記憶装置92
は、カード情報データベース93を有している。
【0356】センター側通信手段90は、モバイルセン
ター82に備えられた通信手段である。
【0357】個品割賦要求中継手段91は、モバイル端
末81が発した個品割賦要求にそのモバイル端末所有者
のカード番号を付してカード会社システム83に中継す
る手段である。
【0358】センター側記憶装置92は、モバイルセン
ター82に備えられた記憶装置である。
【0359】カード情報データベース93は、各モバイ
ル端末81の所有者のカード番号等のカード関連情報を
記憶管理するデータベースである。
【0360】カード会社システム83は、カード会社側
通信手段94と、カード会社側記憶装置95と、個品割
賦要求処理手段96とを有している。カード会社側記憶
装置95は、顧客データべース97を有している。
【0361】カード会社側通信手段94は、カード会社
システム83に備えられた通信手段である。
【0362】カード会社側記憶装置95は、カード会社
システム83に備えられた記憶装置である。
【0363】個品割賦要求処理手段96は、個品割賦要
求にその要求を発したユーザーの顧客情報を付して信販
会社システム84に送信する手段である。
【0364】顧客データべース97は、顧客の支払状況
等の情報を含む顧客情報を記憶管理するデータベースで
ある。
【0365】信販会社システム84は、信販会社側通信
手段98と、個品割賦契約手段99と、信販会社側記憶
装置100とを有している。信販会社側記憶装置100
は、契約データベース101と、信販顧客データベース
102とを有している。
【0366】電子商取引端末85は、電子個品割賦処理
手段103と、電子商取引端末側入力手段104と、電
子商取引端末側表示手段105と、電子商取引端末側通
信手段106と、出力手段107と、電子商取引端末側
記憶手段108とを有している。
【0367】信販会社側通信手段98は、信販会社シス
テム84に備えられた通信手段である。
【0368】個品割賦契約手段99は、顧客の信用を調
査し、個品割賦契約を結ぶ場合にその処理を行う手段で
ある。
【0369】信販会社側記憶装置100は、信販会社シ
ステム84に備えられた記憶装置である。
【0370】契約データベース101は、個品割賦契約
を記憶管理するデータベースである。
【0371】信販顧客データベース102は、信販会社
が独自に有している個品割賦関係の顧客情報を記憶管理
するデータベースである。
【0372】電子商取引端末85は、電子個品割賦処理
手段103と、電子商取引端末側入力手段104と、電
子商取引端末側表示手段105と、電子商取引端末側通
信手段106と、出力手段107と、電子商取引端末側
記憶手段108とを有している。
【0373】電子個品割賦処理手段103は、顧客から
電子商取引による個品割賦契約の要求があった場合に、
顧客のモバイル端末81やモバイルセンター82と交信
をして顧客と信販会社間の個品割賦契約の締結を支援す
る処理を行う手段である。
【0374】電子商取引端末側入力手段104は、電子
商取引端末85に備えられた入力手段である。
【0375】電子商取引端末側表示手段105は、電子
商取引端末85に備えられた表示手段である。
【0376】電子商取引端末側通信手段106は、電子
商取引端末85に備えられた通信手段府である。
【0377】出力手段107は、信販会社が個品割賦契
約を結ぶことに同意した場合に、個品割賦契約書を出力
する手段である。
【0378】なお、理解容易のため、出力手段107は
電子商取引端末85のプリンタのように説明するが、出
力手段107は電子商取引端末85に内蔵されたプリン
タに限られない。すなわち、プリンタは電子商取引端末
85と独立分離した装置出会ってもよく、その場合、電
子商取引端末85側の出力手段はプリンタに電子データ
を出力する手段をいう。このように、出力手段107
は、プリンタとプリンタに電子データを出力する手段を
含めたものでもよく、プリンタに電子データを出力する
手段のみをいうものでも良い。
【0379】電子商取引端末側記憶手段108は、電子
商取引端末85に備えられた記憶手段である。
【0380】次に、この電子個品割賦システム80によ
る処理の流れについて説明する。
【0381】図11に電子個品割賦システム80による
電子個品割賦処理の概略の流れを示す。
【0382】図11に示すように、電子個品割賦システ
ム80によれば、商取引において顧客(モバイル端末8
1のユーザー)が個品割賦による代金支払いを要求した
場合に、加盟店販売員は、加盟店備え付けの電子商取引
端末85に、その商品の購買データの少なくとも一部を
入力し、これをユーザーが有しているモバイル端末81
に送信する(S5000)。
【0383】上記購買データを受信したモバイル端末8
1では、ユーザーが当該購買データを確認後、個品割賦
契約に必要なデータの入力する。この個品割賦契約に必
要なデータが入力されると、モバイル端末81はモバイ
ル端末識別データを付加して個品割賦一次データとして
電子商取引端末85に送信する(S5100)。
【0384】上記個品割賦一次データを受信した電子商
取引端末85では、その個品割賦一次データを表示し、
加盟店販売員がユーザー等を確認し、購買データに未入
力のデータがある場合には残りの購買データを入力し、
完全な個品割賦一次データをモバイルセンター82に送
信する(S5200)。
【0385】上記個品割賦一次データを受信したモバイ
ルセンター82では、取引しようとしている加盟店・ユ
ーザーが正規の加盟店・ユーザーであることを確認し、
個品割賦一次データにユーザーのクレジットカードの番
号を付加し、個品割賦二次データとしてカード会社シス
テム83に送信する(S5300)。
【0386】上記個品割賦二次データを受信したカード
会社システム83では、カード番号に対応する顧客情報
を検索し、個品割賦二次データのカード番号を顧客情報
に入れ替えて個品割賦三次データを生成し、これを信販
会社システム84に送信する。
【0387】上記個品割賦三次データを受信した信販会
社システム84では、カード会社が提供した顧客情報に
基づき、必要により独自の顧客情報をも参酌し、顧客の
信用調査を行う。この結果、信販会社がそのユーザーと
個品割賦契約を結ぶことに同意する場合は、信販会社シ
ステム84は、契約書を作成するための契約データをモ
バイルセンター82に送信するとともに、自分のシステ
ムに契約の事実を記録する(S5500)。
【0388】上記契約データを受信したモバイルセンタ
ー82は、その契約データを加盟店の電子商取引端末8
5に転送する(S5600)。
【0389】上記契約データを受信した電子商取引端末
85は、その出力手段107により契約書を出力する
(S5700)。
【0390】上記個品割賦契約書はユーザーに渡され、
ここで正式に契約に捺印等され、ユーザーと信販会社と
の間で個品割賦契約が成立し、加盟店は商品をユーザー
に渡し、事後的に信販会社に決済を求めることができる
(S5800)。
【0391】次に、図10に戻って上記処理の詳細につ
いて説明する。
【0392】最初に、顧客(モバイル端末81のユーザ
ー)から電子個品割賦による商品代金の支払の要求があ
った場合に、加盟店販売員は電子商取引端末85を操作
して電子個品割賦処理手段103を起動させる。起動し
た電子個品割賦処理手段103は、電子商取引端末側表
示手段105に購買データ入力画面を表示させ、加盟店
販売員に加盟店コード、金額、支払方法、商品コード、
請求書コードの少なくとも一部を含む購買データを入力
させる(S5010)。
【0393】加盟店販売員が、電子商取引端末側入力手
段104により、上記購買データを入力したときは(S
5020)、電子個品割賦処理手段103は電子商取引
端末側通信手段106によりこれをユーザー所有のモバ
イル端末81に送信する(S5030)。
【0394】上記購買データを受信したモバイル端末8
1では、個品割賦要求手段86が、モバイル側表示手段
88により受信した購買データを表示し、ユーザーに確
認と個品割賦契約に必要なデータの入力とを要求する
(S5110)。
【0395】ユーザーが個品割賦契約に必要なデータを
入力した場合(好ましくはこのデータの入力はユーザー
による確認入力を兼ねる)は(S5120)、個品割賦
要求手段86は、購買データ、ユーザーが入力したデー
タにモバイル端末識別データを付加して、これを個品割
賦一次データとして電子商取引端末85に返送する(S
5130)。
【0396】上記個品割賦一次データを受信した電子商
取引端末85では、電子個品割賦処理手段103が電子
商取引端末側表示手段105により個品割賦一次データ
表示し、加盟店販売員に、確認の入力と購買データに未
入力の部分がある場合にはその未入力部分の入力を要求
する(S5210)。
【0397】加盟店販売員が、電子商取引端末側入力手
段104により、上記購買データ、確認の入力を行った
場合には(S5220)、電子個品割賦処理手段103
は、完全な個品割賦一次データをモバイルセンター82
に送信する(S5230)。
【0398】上記個品割賦一次データを受信したモバイ
ルセンター82では、個品割賦要求中継手段91が、取
引をしようとするユーザーと加盟店が正規のユーザー及
び加盟店であることをユーザー・加盟店リスト等により
確認した後に(S5310)、カード情報データベース
93にアクセスし、該当するモバイル端末所有者のカー
ド情報を検索し(S5320)、これを個品割賦一次デ
ータに付加して個品割賦要求二次データを生成し、これ
をカード会社システム83に送信する(S5330)。
【0399】上記個品割賦二次データを受信したカード
会社システム83では、個品割賦要求処理手段96が、
顧客データべース97にアクセスし、個品割賦二次デー
タに含まれているカード情報に対応する顧客情報を検索
し、これを個品割賦二次データのカード情報と入れ替え
て個品割賦三次データを生成する(S5410)。個品
割賦要求処理手段96は、生成した個品割賦三次データ
をカード会社側通信手段94により、信販会社システム
84に送信する(S5420)。
【0400】上記個品割賦三次データを受信した信販会
社システム84では、個品割賦契約手段99が、カード
会社システム83が供給した個品割賦三次データ中の顧
客情報に基づいて顧客の信用調査(個品割賦契約の可否
の判断)を行う(S5510)。また、必要により、個
品割賦契約手段99は信販顧客データベース102にも
アクセスし、自社の顧客情報に基づいて信用調査を行う
(S5520)。
【0401】この結果個品割賦契約が可能と判断した場
合には、個品割賦契約手段99は、契約データを作成し
て、契約データベース101に記録するとともに(S5
530)、信販会社側通信手段98により契約データを
モバイルセンター82に送信する(S5540)。
【0402】上記契約データを受信したモバイルセンタ
ー82では、個品割賦要求中継手段91が、センター側
通信手段90により、契約データを電子商取引端末85
に送信する(S5610)。
【0403】上記契約データを受信した電子商取引端末
85では、電子個品割賦処理手段103が、出力手段1
07により、契約データを個品割賦契約書として出力す
る(S5710)。
【0404】この契約書により、ユーザー(モバイル端
末所有者)が確認・押印し、ユーザーと信販会社との間
で個品割賦契約が結ばれる。加盟店は、商品をユーザー
に渡し、事後的に信販会社に対して決済を求めることが
できる。
【0405】以上が電子個品割賦システム80による個
品割賦取引の処理である。この電子個品割賦システム8
0による処理は、個品割賦契約を極めて迅速に完了する
ことができる利点を有する。
【0406】すなわち、この電子個品割賦システム80
による電子個品割賦処理では、顧客の信用調査に必要な
データは大部分カード会社システム83に格納されてい
るので、店頭で顧客が記入するデータが極めて少なくて
済む。このため、顧客が契約書にデータを記入する時間
が大幅に短縮される。
【0407】また、カード会社システム83が供給する
顧客情報は、詳細かつ信頼性が高いので、信販会社はカ
ード会社の顧客情報を利用して信用調査の時間を大幅に
短縮することができる。
【0408】さらに、この電子個品割賦システム80に
よる電子個品割賦処理では、加盟店販売員の入力から契
約書の出力まで、データが情報処理機器間でやり取りさ
れ、滞ることなく極めて迅速に契約書を出力することが
できる。
【0409】またこの電子個品割賦システム80による
電子個品割賦処理は、インターネット等の比較的オープ
ンな通信網を利用するのにも拘わらず、極めて安全に情
報をやり取りできる利点を有する。
【0410】これは、カード番号等のカード情報はモバ
イルセンター82に、クレジットカードの顧客情報はカ
ード会社システム83に分散して格納されていることに
よる。
【0411】すなわち、個品割賦一次データには、盗用
の対象となるカード情報等が含まれていないので、イン
ターネット上で第三者に傍受された場合にも、ユーザー
は不利益を被ることがない。また、モバイルセンター8
2はモバイル端末81に対応するカード情報のみを有し
ている。本システムでは、カード情報のみによって直接
取引することができないので、これによってもユーザー
の不利益を防止することができる。
【0412】さらに、信販会社に送られる個品割賦三次
データには、カード番号等の情報が削除されているの
で、信販会社を介してユーザーのカード番号等が外部に
漏れることもない。
【0413】以上により、電子個品割賦システム80に
よれば、盗用の対象となる完全なデータが通信網上を流
通しないので、本質的に安全な取引を行うことができる
のである。この安全性により、本電子個品割賦システム
80は、インターネット等の便利な通信網を利用でき、
これによって極めて広範な用途を有する個品割賦システ
ムを実現することができる。
【0414】なお、この電子個品割賦システム80に
も、前に説明した電子金融取引システムや電子クレジッ
トカードシステムのように、確認交信の処理、取引実績
確認の処理、帰否確認の処理等を付加することができ
る。これらの処理は、前述したものと同様に行うことが
できるので、ここでは重複する説明を省略する。
【0415】3.2 顧客情報センターから信販会社へ
顧客情報を供与する形態の電子個品割賦システム 次に、個品割賦契約の審査に必要な顧客情報を顧客情報
センターが信販会社に供与する個品割賦システムについ
て説明する。
【0416】図12に本願発明による個品割賦システム
の一実施形態の構成とその処理の流れを示す。本実施形
態による個品割賦システムは、各クレジットカード会社
の顧客情報を顧客情報センターが集中管理し、顧客情報
センターが顧客情報を信販会社に供与するものである。
なお、理解容易のために図10と同一部分について同一
の符号を付して説明を省略する。
【0417】図12に示すように、本実施形態による個
品割賦システム110は、このシステムを利用する当事
者のシステムとしてモバイル端末81、モバイルセンタ
ー82、信販会社システム84、電子商取引端末85、
顧客情報センター111がある。
【0418】モバイル端末81、モバイルセンター8
2、信販会社システム84、電子商取引端末85は、電
子個品割賦システム80のものと同一であり、その内部
構成も同一である。ただし、モバイルセンター82は、
カード情報データベース93を備える必要がなく、同カ
ード情報データベース93は顧客情報センター111に
備えられる。
【0419】顧客情報センター111は、本システムに
合意するクレジットカード会社が顧客情報を提供し、こ
れらの顧客情報を集中的に管理する中立・公正な機関で
ある。
【0420】顧客情報センター111は、顧客情報セン
ター側通信手段112と、個品割賦要求処理手段113
と、顧客情報センター側記憶装置114とを有してい
る。顧客情報センター側記憶装置114は、顧客データ
ベース115と、カード情報データベース116とを有
している。
【0421】顧客情報センター側通信手段112は、顧
客情報センター111に備えられた通信手段である。
【0422】個品割賦要求処理手段113は、電子個品
割賦による取引の要求を受けたときにその要求を発した
ユーザーの顧客情報を信販会社システム84に提供する
手段である。
【0423】顧客情報センター側記憶装置114は、顧
客情報センター111に備えられた記憶装置である。
【0424】顧客データベース115は、合意するクレ
ジットカード会社から情報提供を受け、顧客の情報を集
中的に記憶管理するデータベースである。
【0425】カード情報データベース116は、各モバ
イル端末所有者のカード情報を記憶管理するデータベー
スである。
【0426】次に、この個品割賦システム110による
処理の流れについて説明する。
【0427】図13に個品割賦システム110による電
子個品割賦の処理の概略の流れを示す。
【0428】個品割賦システム110による処理におい
て、電子商取引端末85による購買データの送信(S6
000)、モバイル端末81による個品割賦一次データ
の生成・返信(S6100)、電子商取引端末85から
モバイルセンター82への個品割賦一次データの送信
(S6200)までは、電子個品割賦システム80によ
る処理(図11)と同一である。
【0429】ステップS6200において電子商取引端
末85が生成した個品割賦一次データを受信したモバイ
ルセンター82は、システムの構成によりモバイルセン
ター82でユーザーと加盟店の登録を確認する場合は、
正規のユーザーと加盟店であることを確認し、個品割賦
一次データを転送する(S6300)。
【0430】上記個品割賦一次データを受信した顧客情
報センター111では、個品割賦一次データに要求を発
したモバイル端末所有者の顧客情報を付加して個品割賦
二次データを生成し、これを信販会社システム84に送
信する(S6400)。
【0431】上記個品割賦二次データを受信した信販会
社システム84では、顧客情報センターが提供した顧客
情報に基づいて顧客の信用調査を行い、必要により独自
の顧客情報をも参酌し、顧客の信用調査を行う。この結
果、信販会社がそのユーザーと個品割賦契約を結ぶこと
に同意する場合は、信販会社システム84は、契約書を
作成するための契約データをモバイルセンター82に送
信するとともに、自分のシステムに契約の事実を記録す
る(S6500)。
【0432】上記契約データを受信したモバイルセンタ
ー82は、その契約データを加盟店の電子商取引端末8
5に転送する(S6600)。
【0433】上記契約データを受信した電子商取引端末
85は、その出力手段107により契約書を出力する
(S6700)。
【0434】上記個品割賦契約書はユーザーに渡され、
ここで正式に契約に捺印等され、ユーザーと信販会社と
の間で個品割賦契約が成立し、加盟店は商品をユーザー
に渡し、事後的に信販会社に決済を求めることができる
(S6800)。
【0435】次に、図12に戻って上記処理の詳細につ
いて説明する。
【0436】最初に、顧客(モバイル端末81のユーザ
ー)から電子個品割賦による商品代金の支払の要求があ
った場合に、加盟店販売員は電子商取引端末85を操作
して電子個品割賦処理手段103を起動させる。起動し
た電子個品割賦処理手段103は、電子商取引端末側表
示手段105に購買データ入力画面を表示させ、加盟店
販売員に加盟店コード、金額、支払方法、商品コード、
請求書コードの少なくとも一部を含む購買データを入力
させる(S6010)。
【0437】加盟店販売員が、電子商取引端末側入力手
段104により、上記購買データを入力したときは(S
6020)、電子個品割賦処理手段103は電子商取引
端末側通信手段106によりこれをユーザー所有のモバ
イル端末81に送信する(S6030)。
【0438】上記購買データを受信したモバイル端末8
1では、個品割賦要求手段86が、モバイル側表示手段
88により受信した購買データを表示し、ユーザーに確
認と個品割賦契約に必要なデータの入力とを要求する
(S6110)。
【0439】ユーザーが個品割賦契約に必要なデータを
入力した場合(好ましくはこのデータの入力はユーザー
による確認入力を兼ねる)は(S6120)、個品割賦
要求手段86は、購買データ、ユーザーが入力したデー
タにモバイル端末識別データを付加して、これを個品割
賦一次データとして電子商取引端末85に返送する(S
6130)。
【0440】上記個品割賦一次データを受信した電子商
取引端末85では、電子個品割賦処理手段103が電子
商取引端末側表示手段105により個品割賦一次データ
表示し、加盟店販売員に、確認の入力と購買データに未
入力の部分がある場合にはその未入力部分の入力を要求
する(S6210)。
【0441】加盟店販売員が、電子商取引端末側入力手
段104により、上記購買データ、確認の入力を行った
場合には(S6220)、電子個品割賦処理手段103
は、完全な個品割賦一次データをモバイルセンター82
に送信する(S6230)。
【0442】上記個品割賦一次データを受信したモバイ
ルセンター82では、個品割賦要求中継手段91が、取
引をしようとするユーザーと加盟店が正規のユーザー及
び加盟店であることをユーザー・加盟店リスト等により
確認した後に(S6310)、個品割賦一次データを顧
客情報センター111に転送する(S6330)。
【0443】なお、上記ユーザーと加盟店が正規の登録
ユーザー、登録加盟店であることの確認は顧客情報セン
ター111において行うこともできる。
【0444】上記個品割賦二次データを受信した顧客情
報センター111では、個品割賦要求処理手段113
が、顧客データベース115とカード情報データベース
116とにアクセスし、対応する顧客情報を検索し、こ
れを個品割賦一次データに付加して個品割賦二次データ
を生成する(S6410)。個品割賦要求処理手段96
は、生成した個品割賦二次データを顧客情報センター側
通信手段112により、信販会社システム84に送信す
る(S6420)。
【0445】上記個品割賦二次データを受信した信販会
社システム84では、個品割賦契約手段99が、顧客情
報センター111が供給した顧客情報に基づいて顧客の
信用調査(個品割賦契約の可否の判断)を行う(S65
10)。また、必要により、個品割賦契約手段99は信
販顧客データベース102にもアクセスし、自社の顧客
情報に基づいて信用調査を行う(S6520)。
【0446】この結果個品割賦契約が可能と判断した場
合には、個品割賦契約手段99は、契約データを作成し
て、契約データベース101に記録するとともに(S6
530)、信販会社側通信手段98により契約データを
モバイルセンター82に送信する(S6540)。
【0447】上記契約データを受信したモバイルセンタ
ー82では、個品割賦要求中継手段91が、センター側
通信手段90により、契約データを電子商取引端末85
に送信する(S6610)。
【0448】上記契約データを受信した電子商取引端末
85では、電子個品割賦処理手段103が、出力手段1
07により、契約データを個品割賦契約書として出力す
る(S6710)。
【0449】この契約書により、ユーザー(モバイル端
末所有者)が確認・押印し、ユーザーと信販会社との間
で個品割賦契約が結ばれる。加盟店は、商品をユーザー
に渡し、事後的に信販会社に対して決済を求めることが
できる。
【0450】以上が顧客情報センター111が顧客情報
を供与する場合の電子個品割賦処理である。
【0451】この処理によれば、3.1のカード会社か
ら信販会社へ顧客情報を供与する形態の電子個品割賦シ
ステムの利点をすべて有するほか、以下の利点を有す
る。
【0452】個品割賦システム110によれば、各カー
ド会社が自社の顧客情報を個別に信販会社システム84
に提供する場合に比べて、一つの顧客情報センター11
1から直接信販会社システム84に顧客情報が送信され
るので、全体として通信効率が高い。
【0453】また、各クレジットカード会社の顧客情報
を集中管理するので、記憶装置等ハードウェアの利用効
率も高い。
【0454】さらに、このように単一の顧客情報センタ
ー111から顧客情報を提供することにより、顧客情報
の平準化、標準化を図ることもできる。このように顧客
情報が平準化・標準化されることにより、顧客情報の信
頼性が高まる効果も生じることになる。
【0455】以上で電子個品割賦システムについての説
明を終了する。次に、電子マネーシステムについて説明
する。
【0456】4.電子マネーシステム 4.1 電子マネーシステムの構成 図14に本願発明による電子マネーシステムの構成と処
理の流れを示す。
【0457】電子マネーシステム120は、このシステ
ムを利用する当事者のシステムとして、モバイル端末1
21、電子商取引端末122、モバイルセンター12
3、金融機関システム124とを有している。
【0458】モバイル端末121は、電子マネー利用者
が所持する情報処理機器である。モバイル端末121
は、携帯電話機能を備え、かつ、ある程度の情報処理が
可能で携帯可能なものである。モバイル端末121は、
電子マネーシステムにおいては電子マネーの入れ物、い
わば「財布」に相当するものである。
【0459】電子商取引端末122は、この電子マネー
システムを利用する加盟店に備え付けの情報処理端末で
ある。この電子商取引端末122は、モバイル端末12
1と通信可能に構成されている。電子商取引端末122
は、好ましくは本願発明による電子クレジットカードシ
ステムや電子個品割賦システムの電子商取引端末と兼用
する。
【0460】モバイルセンター123は、モバイル端末
121と電子商取引端末122と通信可能に構成された
情報処理システムである。モバイルセンター123は、
携帯電話事業者の中継局と同一のものでもよく、携帯電
話事業者と別個のシステムでも良い。
【0461】金融機関システム124は、電子マネーを
発行する金融機関の情報処理システムである。ここで、
金融機関とは、カード会社、銀行その他電子マネーを発
行する事業者である。
【0462】モバイル端末121は、電子マネー発行要
求手段125、電子マネー支払手段126、電子マネー
戻し手段127、モバイル側入力手段128、モバイル
側通信手段129、モバイル側表示手段130、モバイ
ル側記憶手段131を有している。
【0463】電子マネー発行要求手段125は、電子マ
ネーを利用するのに先立ち、一定額の電子マネーを金融
機関から発行してもらう手段である。
【0464】電子マネー支払手段126は、加盟店に支
払うための処理手段である。
【0465】電子マネー戻し手段127は、使い残した
電子マネーを金融機関に戻すための手段である。
【0466】モバイル側入力手段128は、モバイル端
末121に備えられた入力手段である。好ましくは、モ
バイル側入力手段128は、携帯電話の入力手段と兼用
する。
【0467】モバイル側通信手段129は、モバイル端
末121に備えられた通信手段である。モバイル側通信
手段129は、携帯電話の通信手段と兼ねるのが好まし
い。
【0468】モバイル側表示手段130は、モバイル端
末121に備えられた表示手段である。このモバイル側
表示手段130も、携帯電話の表示手段と兼ねるのが好
ましい。
【0469】モバイル側記憶手段131は、モバイル端
末121に備えられた記憶手段である。モバイル側記憶
手段131も、携帯電話の電話番号等を記憶する手段と
兼用するのが好ましい。
【0470】なお、モバイル端末121は、必要により
帰否メッセージ手段を有しているようにする。
【0471】電子商取引端末122は、電子マネー請求
手段132、認証手段133、電子マネー決済要求手段
134、電子商取引端末側入力手段135、電子商取引
端末側表示手段136、電子商取引端末側通信手段13
7、電子商取引端末側記憶手段138を有している。
【0472】電子マネー請求手段132は、加盟店が顧
客から電子マネーを請求する際にその処理を行う手段で
ある。
【0473】認証手段133は、正しいユーザーの電子
マネーであることを認証するため処理手段である。
【0474】電子マネー決済要求手段134は、顧客か
ら支払を受けた電子マネーを金融機関に対して決済を求
める手段である。
【0475】電子商取引端末側入力手段135は、電子
商取引端末122に備えられた入力手段である。
【0476】電子商取引端末側表示手段136は、電子
商取引端末122に備えられた表示手段である。
【0477】電子商取引端末側通信手段137は、電子
商取引端末122に備えられた通信手段である。
【0478】電子商取引端末側記憶手段138は、電子
商取引端末122に備えられた記憶手段である。
【0479】モバイルセンター123は、センター側通
信手段139、電子マネー発行要求中継手段140、電
子マネー決済要求中継手段141、電子マネー戻し中継
手段142、認証情報配信手段143、センター側記憶
装置144を有している。
【0480】センター側記憶装置144は、金融関連情
報データベース145、電子マネー発行データベース1
46を有している。
【0481】センター側通信手段139は、モバイルセ
ンター123に備えられた通信手段である。
【0482】電子マネー発行要求中継手段140は、ユ
ーザーから発せられた電子マネー発行の要求を金融機関
に中継する処理手段である。
【0483】電子マネー決済要求中継手段141は、加
盟店から電子マネーの決済を要求するメッセージを金融
機関に中継する手段である。
【0484】電子マネー戻し中継手段142は、ユーザ
ーが使い残した電子マネーを金融機関に戻すメッセージ
を金融機関に中継する手段である。
【0485】認証情報配信手段143は、正規のユーザ
ーであることを加盟店が認証するための情報をユーザー
および加盟店に配信する手段である。
【0486】センター側記憶装置144は、モバイルセ
ンター123に備えられた記憶装置である。
【0487】金融関連情報データベース145は、ユー
ザーの口座番号、暗証番号、パスワード、カード番号等
の金融関連情報を記憶管理するデータベースである。
【0488】電子マネー発行データベース146は、電
子マネー発行番号、発行元金融機関、発行先モバイル端
末を記憶管理するデータベースである。
【0489】なお、モバイルセンター123は、必要に
より、引きメッセージ送信手段を有していても良い。
【0490】金融機関システム124は、金融機関側通
信手段147、電子マネー発行処理手段148、電子マ
ネー収支チェック手段149、電子マネー決済処理手段
150、金融機関側記憶装置151を有している。金融
機関側記憶装置151は、顧客データベース152と、
電子マネーデータベース153とを有している。
【0491】4.2 電子マネーシステムの処理 次にこの電子マネーシステム120の処理について説明
する。
【0492】最初に、概略の処理の流れについて説明す
る。
【0493】図15に電子マネーシステム120の概略
の処理の流れを示す。
【0494】図15に示すように、電子マネーシステム
120によれば、最初に、モバイルセンター123から
モバイル端末121と電子商取引端末122へ、それぞ
れ認証情報と認証情報生成アルゴリズムを配信する。こ
の認証情報と認証情報生成アルゴリズムは、電子商取引
において、取引相手が正規のユーザーあるいは加盟店で
あることを確認するために使用されるものである。
【0495】上記認証情報と認証情報生成アルゴリズム
は、好ましくは毎日更新される。
【0496】次に、電子マネーを使用しようとするモバ
イル端末121に対して、金融機関システム124から
発行番号とともに所定額の電子マネーが発行される。こ
の発行された電子マネーはモバイル端末121に記憶さ
れ、使用に供される。
【0497】次に、モバイル端末121と電子商取引端
末122との間で電子マネーが商取引に使用される。使
用に際しては、電子商取引端末122は上記認証情報と
認証情報生成アルゴリズムを使用して電子マネーが正規
の金融機関から正規のモバイル端末121に発行された
ものを確認する。
【0498】次に、このように使用された電子マネー
は、電子商取引端末122からは受領した電子マネー、
モバイル端末121からは使用残の電子マネーがそれぞ
れ発行元の金融機関に送信される。
【0499】金融機関システム124は、上記加盟店に
よって受領された電子マネーとモバイル端末121の使
用残の電子マネーの照合が行われ、電子マネーの使用が
健全であることを確認する。
【0500】以上が本電子マネーシステムの概略の処理
であったが、次に、上記処理が実際に各システムでどの
ように処理されるかについて、図14に戻って説明す
る。
【0501】最初に、認証情報と認証情報生成アルゴリ
ズムの配信について説明する。
【0502】図14において、モバイルセンター123
の認証情報配信手段143は、電子マネー処理の開始前
に、無作為に所定の認証情報生成アルゴリズムを選択
し、この認証情報生成アルゴリズムによって各モバイル
端末の電話番号またはモバイル端末識別データに対応す
る個別の認証情報を生成する。認証情報配信手段143
は、センター側通信手段139により生成した認証情報
を各モバイル端末121に、認証情報生成アルゴリズム
を各電子商取引端末122にそれぞれ配信する(S70
10)。
【0503】なお、認証情報生成アルゴリズムは、各モ
バイル端末121の識別データ(電話番号あるいは特有
のモバイル端末識別データ)を入力とすると、一義的に
定まる特定の認証情報を出力するものである。認証情報
生成アルゴリズムは好ましくは所定の計算式であるが、
モバイル端末識別データと認証情報の対応テーブルであ
ってもよい。
【0504】モバイル端末121は、受信した認証情報
をモバイル側記憶手段131に記憶し、電子商取引端末
122は、認証情報生成アルゴリズムを電子商取引端末
側記憶手段138に記憶する。
【0505】次に、電子マネーの発行について説明す
る。
【0506】モバイル端末121は、電子マネーの発行
を要求する際には、電子マネー発行要求手段125によ
り、電子マネー発行の要求を発する。電子マネー発行要
求手段125は、起動するとモバイル側表示手段130
に電子マネー発行要求画面を表示させ(S7020)、
ユーザーに電子マネーの金額を含む電子マネー発行要求
一次データを入力させる。
【0507】電子マネー発行要求一次データとは、要求
する電子マネーの額、自己のモバイル端末識別データ等
を含み、金融関連情報を含まないデータである。つま
り、電子マネー発行要求一次データは、盗用する価値が
ないために盗用の対象とならないデータである。
【0508】ユーザーがモバイル側入力手段128によ
って金額等を入力すると(S7030)、電子マネー発
行要求手段125は、上記電子マネー発行要求一次デー
タをモバイル側通信手段129によりモバイルセンター
123に送信する(S7040)。
【0509】上記電子マネー発行要求一次データを受信
したモバイルセンター123では、電子マネー発行要求
中継手段140が、金融関連情報データベース145か
ら当該電子マネー発行要求を発信したモバイル端末12
1のカード番号等の金融関連情報を取得し、電子マネー
発行要求一次データに付加して電子マネー発行要求二次
データを生成し、これをセンター側通信手段139によ
り金融機関システムに送信する(S7050)。
【0510】上記電子マネー発行要求二次データを受信
した金融機関システム124においては、電子マネー発
行処理手段148が、電子マネーデータベース153に
アクセスし、電子マネー発行番号と電子マネー発行額を
電子マネーデータベース153に記録するとともに(S
7060)、金融機関側通信手段147によりモバイル
センター123に返送する(S7070)。
【0511】上記電子マネー発行番号と電子マネー発行
額を受信したモバイルセンター123においては、電子
マネー発行要求中継手段140が、電子マネー発行番号
と発行元金融機関と発行先モバイル端末とを電子マネー
発行データベース146に記録するとともに(S708
0)、電子マネー発行番号と電子マネー発行額をセンタ
ー側通信手段139により当該電子マネー発行要求を発
信したモバイル端末121に送信する(S7090)。
【0512】上記電子マネー発行番号と電子マネー発行
額を受信したモバイル端末121においては、電子マネ
ー発行番号と電子マネー発行額をモバイル側記憶手段1
31により記憶する(S7100)。
【0513】以上の準備の下、電子マネーによる支払の
要求があったときに、電子商取引端末122は、電子マ
ネー請求手段132を起動する。電子マネー請求手段1
32は、電子商取引端末側表示手段136に電子マネー
請求画面を表示させ(S7110)、加盟店販売員に電
子商取引端末側入力手段135により加盟店コード、金
額、支払方法、商品コード、請求書コードを含む購買デ
ータの少なくとも一部を入力させ(S7120)、この
購買データを電子商取引端末側通信手段137によりモ
バイル端末121に送信する(S7130)。
【0514】なお、上記購買データは、金額のみとする
ことができる。
【0515】上記購買データを受信したモバイル端末1
21においては、電子マネー支払手段126が、モバイ
ル側表示手段130により購買データを表示してユーザ
ーに確認の入力を要求し(S7140)、ユーザーの確
認の入力があった場合に(S7150)購買データに認
証情報とモバイル端末電話番号あるいはモバイル端末識
別データを付加して電子マネー支払データとして電子商
取引端末122に返送する(S7160)。
【0516】上記電子マネー支払データを受信した電子
商取引端末122においては、認証手段133が、受信
した電子マネー支払データ中のモバイル端末電話番号あ
るいはモバイル端末識別データを使用して認証情報生成
アルゴリズムにより当該モバイル端末の認証情報を試算
し、試算した認証情報と受信した電子マネー支払データ
中の認証情報を照合する(S7170)。
【0517】上記試算した認証情報と受信した電子マネ
ー支払データ中の認証情報が一致した場合に、認証手段
133は電子商取引端末側表示手段136により電子マ
ネーが真であるメッセージを表示し(S7180)、受
領した電子マネーの額を電子マネー発行番号とともに電
子商取引端末側記憶手段により記憶する(S719
0)。
【0518】電子商取引端末122は、一定時間あるい
は電子商取引端末の所定の操作により電子マネー決済要
求手段134が起動し、電子商取引端末側記憶手段13
8に記憶された受領電子マネーとそれらの電子マネー発
行番号をモバイルセンター123に送信する(S720
0)。
【0519】上記受領電子マネーとそれらの電子マネー
発行番号を受領したモバイルセンター123において
は、電子マネー決済要求中継手段141が、電子マネー
発行データベース146にアクセスし、各電子マネー発
行番号に基づき発行元金融機関を検索し(S721
0)、センター側通信手段139により各発行元金融機
関システムに決済要求のあった電子マネーの額とそれら
の電子マネー発行番号とを送信する(S7220)。
【0520】上記決済要求のあった電子マネーの額とそ
れらの電子マネー発行番号とを受信した金融機関システ
ム124においては、電子マネー収支チェック手段14
9が、電子マネーデータベースにアクセスし、電子マネ
ー発行番号について発行額を超える電子マネーの使用の
有無をチェックする(S7230)。
【0521】発行額を超える電子マネーの使用があった
場合には、電子マネー収支チェック手段149は、金融
機関側通信手段147により不正使用メッセージをモバ
イルセンター123に送信する(S7240)。発行額
を超えない電子マネーの決済要求である場合には、電子
マネー決済処理手段150が、顧客データベース152
にアクセスし、各ユーザーの口座について決済処理を行
う(S7250)。
【0522】上記不正使用メッセージを受信した場合の
モバイルセンター123においては、認証情報配信手段
143が、それまで使用していた認証情報生成アルゴリ
ズムと認証情報とを廃止し、新たに生成した認証情報生
成アルゴリズムと認証情報を各電子商取引端末122と
各モバイル端末121に配信する(S7260)。
【0523】以上が電子マネーシステム120の処理の
流れである。
【0524】この電子マネーシステム120によれば、
ユーザーが電子マネーの発行を要求する際に、ユーザー
の金融関連情報が通信網6上を流通しないので、ユーザ
ーの金融関連情報が外部に漏れることがない。
【0525】また、モバイルセンター123が所定の時
間ごとに更新する認証情報により、ユーザーと加盟店間
では、互いに正規に本システムを利用する者であること
を確認できる。これにより、他人の電子マネーの盗用を
ほぼ完全に防止することができる。
【0526】また、仮に、他人になりすまして電子マネ
ーを使用した場合でも、金融機関システム124におい
て、随時使用された電子マネーの金額と決済を請求され
た電子マネーの金額の照合を行うので、不正があった場
合には、迅速に認証情報等を更新するので、被害の拡大
を確実に防止することができる。
【0527】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による「電子金融取引システム」によれば、盗用の対象
となるユーザーの金融関連情報がオープンネットワーク
である通信網上を流通しないので、極めて安全性・信頼
性が高い電子金融取引システムを実現することができ
る。
【0528】また、取引の要求に対してモバイルセンタ
ー側からモバイル端末に対して確認交信を行うので、コ
ンピュータ等による他人のなりすましを防止することが
できる。これに加え、プロファイルデータによる認証を
するので、モバイル端末を盗用した場合でも、ユーザー
本人以外の使用を防止することができる。
【0529】さらに、高額取引に対しては、コールセン
ターから人間による確認を行うので、他人になりすまし
ての不正使用を防止することができる。
【0530】このように、この電子金融取引システム
は、通信手段によらずに本質的に安全であることによ
り、インターネット等いかなる種類の通信網も利用でき
る。このため、インターネット等のオープンな通信手段
を利用して広範な範囲で極めて便利な電子金融取引シス
テムを実現することができる。
【0531】本発明の電子クレジットカードシステムに
よれば、カード番号等の盗用の対象となるカード情報が
通信網上を流通しない。また、確認交信、日別認証等の
処理により、上記電子金融取引システム同様に、本質的
に極めて安全である。したがって、電子金融取引システ
ムと同様に、安全かつ広範な範囲で使用可能な電子クレ
ジットかシードシステムを実現することができる。
【0532】このように本発明の電子クレジットかシー
ドシステムは、不正な使用を確実に排除することができ
るので、通信販売等の遠隔地間の商取引でも、クレジッ
トカードの利用が可能となり、種々の取引形態を可能に
することができる。
【0533】本発明の電子個品割賦システムによれば、
上記電子金融取引システムや電子クレジットかシードシ
ステムと同様に、不正使用を排除し、極めて安全かつ便
利な個品割賦システムを実現することができる。
【0534】また、本願発明の電子個品割賦システム
は、クレジットカード会社の顧客情報を信販会社が利用
することができるので、極めて迅速な個品割賦取引を行
うことができる。すなわち、従来は顧客が個品割賦契約
を結ぶ際の信用調査に必要なデータをすべて記入し、こ
れをFax等により各信販会社に送信し、各信販会社で
は受信したFaxに基づいて独自に顧客の信用調査を行
っていた場合に比べ、顧客のデータ記入の時間が省略さ
れる。また、信販会社においては、多くの場合クレジッ
トカード会社の顧客情報をそのまま用いて信用調査でき
るので、信用調査にかかる時間も大幅に短縮することが
できる。さらに、信販会社が個品割賦契約を結ぶことに
同意した場合には、電子商取引端末から直ちに契約書を
出力できるので、契約者作成の手間もいらない。
【0535】以上により、信頼性の高い顧客信用調査に
基づき、迅速な個品割賦契約を行うことができる電子個
品割賦システムを実現することができる。
【0536】本発明の電子マネーシステムによれば、上
記電子金融取引システムや電子クレジットカードシステ
ム等と同様にユーザーの金融関連情報が通信網上を流通
することがない。また、認証情報や金融機関での照合等
により、極めて安全性が高い。
【0537】また、本発明の電子マネーシステムは、上
記電子金融取引システムや電子クレジットカードシステ
ム等と同一のハードウェアを利用でき、従来ICカード
やICカードリーダー等の特別な設備を必要とする電子
マネーシステムと異なり、新たな設備投資を必要とする
ことがなく、極めて設備効率が高い電子マネーシステム
を実現することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の「電子金融取引システム」の構成と処
理の流れを示したブロック図。
【図2】本発明の「電子金融取引システム」の全体の処
理の概略の流れを示した流れ図。
【図3】本発明による電子クレジットカードシステムの
構成のみを示した図。
【図4】モバイル端末のみを利用する場合の本発明によ
る電子クレジットカードシステムの処理の流れを示した
流れ図。
【図5】モバイル端末のみを利用する場合の本発明によ
る電子クレジットカードシステム構成と処理の流れを示
したブロック図。
【図6】モバイル端末と電子商取引端末の交信により電
子クレジットカードによる商取引をする場合の処理の流
れを示した流れ図。
【図7】モバイル端末と電子商取引端末の交信により電
子クレジットカードによる商取引をする場合の電子クレ
ジットカードシステムの構成と処理の流れを示したブロ
ック図。
【図8】モバイル端末と電子商取引端末の交信により電
子クレジットカードによる商取引をする場合であって、
ユーザーの確認入力後加盟店で再度確認するようにした
場合の処理の流れを示した流れ図。
【図9】モバイル端末と電子商取引端末の交信により電
子クレジットカードによる商取引をする場合であって、
ユーザーの確認入力後加盟店で再度確認するようにした
場合の電子クレジットカードシステムの構成と処理の流
れを示したブロック図。
【図10】クレジットカード会社から信販会社に顧客情
報を提供するようにした本発明の電子個品割賦システム
の構成と処理の流れを示したブロック図。
【図11】クレジットカード会社から信販会社に顧客情
報を提供するようにした本発明の電子個品割賦システム
の処理の流れを示した流れ図。
【図12】顧客情報センターから信販会社に顧客情報を
提供するようにした本発明の電子個品割賦システムの構
成と処理の流れを示したブロック図。
【図13】顧客情報センターから信販会社に顧客情報を
提供するようにした本発明の電子個品割賦システムの処
理の流れを示した流れ図。
【図14】本発明の電子マネーシステムの構成と処理の
流れを示したブロック図。
【図15】本発明の電子マネーシステムの処理の流れを
示したブロック図。
【符号の説明】
1 電子金融取引システム 2 モバイル端末 3 モバイルセンター 4 金融機関システム 5 コールセンター 6 通信網 7 通信回線 8 金融取引要求手段 9 金融取引確認手段 10 日別認証情報管理手段 11 不戻り警告手段 12 モバイル側入力手段 13 モバイル側通信手段 14 モバイル側表示手段 15 モバイル側記憶装置 16 金融取引データ記憶手段 17 日別認証情報記憶手段 18 センター側通信手段 19 金融取引中継手段 20 金融取引データ配信手段 21 金融取引認証手段 22 日別認証手段 23 高額取引警告手段 24 不戻りメッセージ送信手段 25 センター側記憶装置 26 金融関連情報データベース 27 金融取引データベース 28 プロファイルデータベース 29 日別認証情報データベース 30 金融機関側通信手段 31 金融取引処理手段 32 金融取引データ送信手段 33 金融取引側記憶装置 34 金融データベース 40 電子クレジットカードシステム 41 モバイル端末 42 モバイルセンター 43 カード会社システム 44 電子商取引端末 45 カード取引要求手段 46 カード利用確認手段 47 帰否発信手段 48 モバイル側入力手段 49 モバイル側通信手段 50 モバイル側表示手段 51 モバイル側記憶装置 52 カード利用データ記憶手段 53 カード利用実績記憶手段 54 センター側通信手段 55 カード利用要求中継手段 56 カード利用データ配信手段 57 帰否メッセージ送信手段 58 センター側記憶装置 59 カード情報データベース 60 加盟店データベース 61 カード利用データベース 62 カード会社側通信手段 63 カード取引処理手段 64 カード利用データ送信手段 65 カード会社側記憶装置 66 顧客データべース 67 電子商取引処理手段 68 出力手段 69 電子商取引端末側入力手段 70 電子商取引端末側表示手段 71 電子商取引端末側通信手段 72 電子商取引端末側記憶手段 80 電子個品割賦システム 81 モバイル端末 82 モバイルセンター 83 カード会社システム 84 信販会社システム 85 電子商取引端末 86 個品割賦要求手段 87 モバイル側通信手段 88 モバイル側表示手段 89 モバイル側入力手段 90 センター側通信手段 91 個品割賦要求中継手段 92 センター側記憶装置 93 カード情報データベース 94 カード会社側通信手段 95 カード会社側記憶装置 96 個品割賦要求処理手段 97 顧客データべース 98 信販会社側通信手段 99 個品割賦契約手段 100 信販会社側記憶装置 101 契約データベース 102 信販顧客データベース 103 電子個品割賦処理手段 104 電子商取引端末側入力手段 105 電子商取引端末側表示手段 106 電子商取引端末側通信手段 107 出力手段 108 電子商取引端末側記憶手段 110 個品割賦システム 111 顧客情報センター 112 顧客情報センター側通信手段 113 個品割賦要求処理手段 114 顧客情報センター側記憶装置 115 顧客データベース 116 カード情報データベース 120 電子マネーシステム 121 モバイル端末 122 電子商取引端末 123 モバイルセンター 124 金融機関システム 125 電子マネー発行要求手段 126 電子マネー支払手段 127 電子マネー戻し手段 128 モバイル側入力手段 129 モバイル側通信手段 130 モバイル側表示手段 131 モバイル側記憶手段 132 電子マネー請求手段 133 認証手段 134 電子マネー決済要求手段 135 電子商取引端末側入力手段 136 電子商取引端末側表示手段 137 電子商取引端末側通信手段 138 電子商取引端末側記憶手段 139 センター側通信手段 140 電子マネー発行要求中継手段 141 電子マネー決済要求中継手段 142 電子マネー戻し中継手段 143 認証情報配信手段 144 センター側記憶装置 145 金融関連情報データベース 146 電子マネー発行データベース 147 金融機関側通信手段 148 電子マネー発行処理手段 149 電子マネー収支チェック手段 150 電子マネー決済処理手段 151 金融機関側記憶装置 152 顧客データベース 153 電子マネーデータベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G09C 1/00 660 G09C 1/00 660B 660C H04Q 7/38 H04B 7/26 109M

Claims (44)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モバイル端末から金融取引種別と必要な取
    引金額とモバイル端末識別データとを含む金融取引一次
    データを受信し、当該モバイル端末識別データが示すモ
    バイル端末と確認交信を行い、真の金融取引要求である
    ことを確認した場合に、ユーザーの金融関連情報を記憶
    管理する金融関連情報データベースから当該モバイル端
    末のユーザーの金融関連情報を検索し、これを前記金融
    取引一次データに付加して金融取引二次データを生成
    し、前記金融取引二次データを専用回線を通じて金融機
    関システムに送信して金融取引の処理を行わせるモバイ
    ルセンターを有することを特徴とする電子金融取引シス
    テム。
  2. 【請求項2】前記モバイルセンターは、少なくとも一つ
    の金融機関システムからユーザーの金融取引データを受
    信し、ユーザーごとに前記金融取引データを整理し、前
    記金融取引データを各モバイル端末に配信することを特
    徴とする請求項1に記載の電子金融取引システム。
  3. 【請求項3】前記モバイルセンターは、モバイル端末か
    ら金融取引の要求を受けると、ユーザー認証のためのプ
    ロファイルデータを記憶したプロファイルデータベース
    から金融取引要求をしたモバイル端末のユーザーのプロ
    ファイルデータを検索し、無作為に選択した一部のプロ
    ファイルデータについての質問データを前記モバイル端
    末に送信し、前記モバイル端末から回答データを受信
    し、前記回答データとプロファイルデータの照合を行う
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電子金融取
    引システム。
  4. 【請求項4】前記モバイルセンターは、モバイル端末ご
    とに、かつ、日ごとに異なる日別認証情報を生成し、日
    別認証情報データベースに記憶させるとともに、各モバ
    イル端末に配信し、 金融取引の処理に際して、モバイル端末から前記日別認
    証情報を付加した金融取引一次データを受信し、前記金
    融取引一次データから日別認証情報とモバイル端末識別
    信号とを取り出し、前記日別認証情報データベースにア
    クセスして日別認証情報の照合を行うことを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれかに記載の電子金融取引シス
    テム。
  5. 【請求項5】前記モバイルセンターは、金融取引の額が
    一定値を超えた場合にコールセンターの表示装置画面上
    に金融取引の内容を表示することを特徴とする請求項1
    ないし4のいずれかに記載の電子金融取引システム。
  6. 【請求項6】ユーザーの要求により金融取引メニューを
    表示し、金融取引種別と必要な取引金額とを入力させ、
    入力されたデータにモバイル端末識別データを付加して
    金融取引一次データを生成し、モバイルセンターに送信
    して前記金融取引一次データに当該モバイル端末識別デ
    ータに対応する金融関連情報を付加して金融取引二次デ
    ータを生成させ、前記金融取引二次データを専用回線を
    通じて金融機関システムに送信させるモバイル端末を有
    することを特徴とする電子金融取引システム。
  7. 【請求項7】前記モバイル端末は、前記モバイルセンタ
    ーからプロファイルデータについての質問データを受信
    し、ユーザーが入力した回答データを前記モバイルセン
    ターに送信して照合させることを特徴とする請求項6に
    記載の電子金融取引システム。
  8. 【請求項8】前記モバイル端末は、前記モバイルセンタ
    ーからモバイル端末ごとに、かつ、日ごとに異なる日別
    認証情報を受信し、金融取引に際して前記日別認証情報
    を前記金融取引一次データに付加して前記モバイルセン
    ターに送信して照合させることを特徴とする請求項6ま
    たは7に記載の電子金融取引システム。
  9. 【請求項9】前記モバイル端末は、充電されたことを検
    知し、あるいは、一定時間にわたって充電されていない
    ことを検知し、帰否メッセージを前記モバイルセンター
    に自動送信することを特徴とする請求項6ないし8のい
    ずれかに記載の電子金融取引システム。
  10. 【請求項10】モバイル端末から金融取引種別と必要な
    取引金額とモバイル端末識別データを含む金融取引一次
    データをモバイルセンターに送信する工程と、 前記モバイルセンターが、受信した前記金融取引一次デ
    ータに含まれるモバイル端末識別データに示すモバイル
    端末と確認交信を行う工程と、 前記金融取引一次データのモバイル端末識別データに対
    応する金融関連情報を検索し、これを前記金融取引一次
    データに付加して金融取引二次データを生成し、前記モ
    バイルセンターから専用回線を通じて金融機関システム
    に送信する工程と、 前記金融機関システムが受信した金融取引二次データに
    基づいて金融取引のデータ処理を行う工程と、を有する
    ことを特徴とする電子金融取引方法。
  11. 【請求項11】モバイル端末から加盟店コード、金額、
    支払い方法、商品コード、請求書コードを含む購買デー
    タとモバイル端末識別データを含むカード利用一次デー
    タを受信し、前記カード利用一次データから登録ユーザ
    ーと登録加盟店であることを確認し、各ユーザーのカー
    ド情報を記憶管理するカード情報データベースと前記モ
    バイル端末識別データから当該モバイル端末のカード情
    報を取得し、これを前記カード利用一次データに付加し
    てカード利用二次データを生成し、前記カード利用二次
    データを専用回線を通じてカード会社システムに送信し
    てカード利用の承認の処理を行わせるモバイルセンター
    を有することを特徴とする電子クレジットカードシステ
    ム。
  12. 【請求項12】電子商取引端末から加盟店コード、金
    額、支払い方法、商品コード、請求書コードを含む購買
    データとモバイル端末識別データを含むカード利用一次
    データを受信し、前記カード利用一次データから登録ユ
    ーザーと登録加盟店であることを確認し、各ユーザーの
    カード情報を記憶管理するカード情報データベースと前
    記モバイル端末識別データから当該モバイル端末のカー
    ド情報を取得し、これを前記カード利用一次データに付
    加してカード利用二次データを生成し、前記カード利用
    二次データを専用回線を通じてカード会社システムに送
    信してカード利用の承認の処理を行わせるモバイルセン
    ターを有することを特徴とする電子クレジットカードシ
    ステム。
  13. 【請求項13】前記モバイルセンターは、前記カード会
    社システムからユーザーのカード利用データを受信して
    各モバイル端末に送信することを特徴とする請求項11
    または12に記載の電子クレジットカードシステム。
  14. 【請求項14】前記モバイルセンターは、少なくとも一
    つのカード会社システムからユーザーのカード利用デー
    タを受信し、ユーザーごとに前記カード利用データを整
    理して各モバイル端末に送信することを特徴とする請求
    項11ないし13のいずれかに記載の電子クレジットカ
    ードシステム。
  15. 【請求項15】前記モバイルセンターは、カード利用一
    次データを受信すると、そのカード利用一次データのモ
    バイル端末識別データに示すモバイル端末と確認交信を
    行い、真のカード利用要求である場合にカード利用二次
    データの生成処理を行うことを特徴とする請求項11な
    いし14のいずれかに記載の電子クレジットカードシス
    テム。
  16. 【請求項16】前記モバイルセンターは、カード利用一
    次データを受信すると、ユーザー認証のためのプロファ
    イルデータを記憶したプロファイルデータベースからカ
    ード利用一次データのモバイル端末識別データに示すモ
    バイル端末のユーザーのプロファイルデータを検索し、
    無作為に選択した一部のプロファイルデータについて質
    問データを生成して前記モバイル端末に送信し、前記モ
    バイル端末から回答データを受信し、前記回答データと
    プロファイルデータの照合を行うことを特徴とする請求
    項11ないし14のいずれかに記載の電子クレジットカ
    ードシステム。
  17. 【請求項17】前記モバイルセンターは、モバイル端末
    ごとに、かつ、日ごとに異なる日別認証情報を生成し、
    日別認証情報データベースに記憶させるとともに、各モ
    バイル端末に配信し、 電子クレジットカードの利用に際して、モバイル端末ま
    たは電子商取引端末から前記日別認証情報を付加したカ
    ード利用一次データを受信し、前記カード利用一次デー
    タから日別認証情報とモバイル端末識別信号とを取り出
    し、前記日別認証情報データベースにアクセスして日別
    認証情報の照合を行うことを特徴とする請求項11ない
    し14のいずれかに記載の電子クレジットカードシステ
    ム。
  18. 【請求項18】前記モバイルセンターは、カード利用の
    額が一定値を超えた場合にコールセンターの表示装置画
    面上にカード利用の内容を表示することを特徴とする請
    求項11ないし17のいずれかに記載の電子クレジット
    カードシステム。
  19. 【請求項19】ユーザーの要求によりカード利用のため
    の入力画面を表示させ、ユーザーに加盟店コード、金
    額、支払い方法、商品コード、請求書コードを含む購買
    データを入力させ、前記購買データにモバイル端末識別
    データを付加してカード利用一次データを生成し、モバ
    イルセンターに送信して前記カード利用一次データにモ
    バイル端末識別データに対応するカード情報を付加させ
    てカード利用二次データを生成させ、前記カード利用二
    次データを専用回線を通じてカード会社システムに送信
    させるモバイル端末を有することを特徴とする電子クレ
    ジットカードシステム。
  20. 【請求項20】前記モバイル端末は、充電されたことを
    検知し、あるいは、一定時間にわたって充電されていな
    いことを検知し、帰否メッセージを前記モバイルセンタ
    ーに自動送信することを特徴とする請求項19に記載の
    電子クレジットカードシステム。
  21. 【請求項21】電子クレジットカード利用の要求があっ
    たときに、加盟店販売員に加盟店コード、金額、支払い
    方法、商品コード、請求書コードを含む購買データを入
    力させ、その購買データをモバイル端末に送信し、前記
    モバイル端末にユーザー確認入力を要求させ、ユーザー
    の確認の入力があった場合に前記購買データにモバイル
    端末識別データを付加させてカード利用一次データを生
    成させ、モバイルセンターに送信させ、モバイルセンタ
    ーに前記カード利用一次データにモバイル端末識別デー
    タに対応するカード情報を付加させてカード利用二次デ
    ータを生成させ、前記カード利用二次データを専用回線
    を通じてカード会社システムに送信してカード利用の承
    認の処理を行わせる電子商取引端末を有することを特徴
    とする電子クレジットカードシステム。
  22. 【請求項22】電子クレジットカード利用の要求があっ
    たときに、加盟店販売員に加盟店コード、金額、支払い
    方法、商品コード、請求書コードの少なくとも一部を含
    む購買データを入力させ、その購買データをモバイル端
    末に送信し、前記モバイル端末にユーザーの確認入力を
    要求させ、ユーザーの確認の入力があった場合に前記購
    買データにモバイル端末識別データを付加させてカード
    利用一次データを生成させ、生成された前記カード利用
    一次データを受信し、加盟店販売員に確認の入力と購買
    データに残りの部分がある場合の残りの部分の購買デー
    タを入力させてモバイルセンターに送信し、前記モバイ
    ルセンターに前記カード利用一次データにモバイル端末
    識別データに対応するカード情報を付加させてカード利
    用二次データを生成させ、前記カード利用二次データを
    専用回線を通じてカード会社システムに送信してカード
    利用の承認の処理を行わせる電子商取引端末を有するこ
    とを特徴とする電子クレジットカードシステム。
  23. 【請求項23】モバイル端末から加盟店コード、金額、
    支払い方法、商品コード、請求書コードを含む購買デー
    タとモバイル端末識別データを含むカード利用一次デー
    タをモバイルセンターに送信する工程と、 前記モバイルセンターが前記カード利用一次データによ
    り登録ユーザーと登録加盟店であることを確認した後
    に、前記カード利用一次データのモバイル端末識別デー
    タに対応するカード情報を取得し、これを前記カード利
    用一次データに付加してカード利用二次データを生成
    し、このカード利用二次データを専用回線を通じてカー
    ド会社システムに送信する工程と、 前記カード会社システムが、カード利用の可否を判断
    し、カード利用が可能な場合にカード利用承認データを
    作成し、このカード利用承認データを前記モバイルセン
    ターに送信する工程と、 前記カード利用承認データを受信したモバイルセンター
    が、前記カード利用承認データを前記加盟店および必要
    な場合に前記モバイル端末に送信する工程と、を有する
    ことを特徴とする電子クレジットカードの処理方法。
  24. 【請求項24】電子商取引端末から加盟店コード、金
    額、支払い方法、商品コード、請求書コードを含む購買
    データをモバイル端末に送信する工程と、 前記購買データを受信したモバイル端末がユーザーに確
    認入力を行わせ、前記購買データにモバイル端末識別デ
    ータを付加してカード利用一次データを生成し、このカ
    ード利用一次データをモバイルセンターに送信する工程
    と、 前記カード利用一次データを受信したモバイルセンター
    が、前記カード利用一次データにより登録ユーザーと登
    録加盟店であることを確認した後に、前記カード利用一
    次データのモバイル端末識別データに対応するカード情
    報を取得し、これを前記カード利用一次データに付加し
    てカード利用二次データを生成し、このカード利用二次
    データを専用回線を通じてカード会社システムに送信す
    る工程と、 前記カード会社システムが、カード利用の可否を判断
    し、カード利用が可能な場合にカード利用承認データを
    作成し、このカード利用承認データを前記モバイルセン
    ターに送信する工程と、 前記カード利用承認データを受信したモバイルセンター
    が、前記カード利用承認データを前記加盟店および必要
    な場合に前記モバイル端末に送信する工程と、を有する
    ことを特徴とする電子クレジットカードの処理方法。
  25. 【請求項25】電子商取引端末から加盟店コード、金
    額、支払い方法、商品コード、請求書コードの少なくと
    も一部を含む購買データをモバイル端末に送信する工程
    と、 前記購買データを受信したモバイル端末がユーザーに確
    認入力を行わせ、前記購買データにモバイル端末識別デ
    ータを付加してカード利用一次データを生成して前記電
    子商取引端末に返送する工程と、 前記カード利用一次データを受信した前記電子商取引端
    末が、加盟店販売員に確認の入力と購買データに残りの
    部分がある場合にはその残りの部分の購買データの入力
    とを行わせ、そのカード利用一次データをモバイルセン
    ターに送信する工程と、 前記カード利用一次データを受信したモバイルセンター
    が、前記カード利用一次データにより登録ユーザーと登
    録加盟店であることを確認した後に、前記カード利用一
    次データのモバイル端末識別データに対応するカード情
    報を取得し、これを前記カード利用一次データに付加し
    てカード利用二次データを生成し、このカード利用二次
    データを専用回線を通じてカード会社システムに送信す
    る工程と、 前記カード会社システムが、カード利用の可否を判断
    し、カード利用が可能な場合にカード利用承認データを
    作成し、このカード利用承認データを前記モバイルセン
    ターに送信する工程と、 前記カード利用承認データを受信したモバイルセンター
    が、前記カード利用承認データを前記加盟店および必要
    な場合に前記モバイル端末に送信する工程と、を有する
    ことを特徴とする電子クレジットカードの処理方法。
  26. 【請求項26】電子商取引端末から加盟店コード、金
    額、支払方法、商品コード、請求書コードを含む購買デ
    ータとモバイル端末識別データを含む個品割賦一次デー
    タを受信し、前記個品割賦一次データから当該モバイル
    端末のカード情報を検索し、これを前記個品割賦一次デ
    ータに付加して個品割賦二次データを生成し、この個品
    割賦二次データをカード会社システムに送信し、前記カ
    ード会社システムに前記個品割賦二次データに含まれて
    いるカード情報に対応する顧客情報を検索させ、この顧
    客情報と前記個品割賦二次データのカード情報を入れ替
    えさせて個品割賦三次データを生成させてこれを信販会
    社システムに送信させ、前記信販会社システムに契約の
    可否を判断させ、個品割賦契約が可能と判断した場合に
    契約データを作成させ、この契約データを受信して前記
    電子商取引端末に送信し、前記電子商取引端末に個品割
    賦の契約書を出力させるモバイルセンターを有すること
    を特徴とする電子個品割賦システム。
  27. 【請求項27】電子商取引端末から加盟店コード、金
    額、支払方法、商品コード、請求書コードを含む購買デ
    ータとモバイル端末識別データを含む個品割賦一次デー
    タを受信して顧客情報センターに転送し、前記顧客情報
    センターに前記モバイル端末識別データに対応する顧客
    情報を検索させ、この顧客情報を前記個品割賦一次デー
    タに付加させて個品割賦二次データを生成させ、その個
    品割賦二次データを信販会社システムに送信させ、前記
    信販会社システムに契約の可否を判断させ、個品割賦契
    約が可能と判断した場合に契約データを作成させ、この
    契約データを受信して前記電子商取引端末に送信し、前
    記電子商取引端末に個品割賦の契約書を出力させるモバ
    イルセンターを有することを特徴とする電子個品割賦シ
    ステム。
  28. 【請求項28】前記モバイルセンターは、個品割賦一次
    データを受信すると、その個品割賦一次データのモバイ
    ル端末識別データに示すモバイル端末と確認交信を行う
    ことを特徴とする請求項26または27に記載の電子個
    品割賦システム。
  29. 【請求項29】前記モバイルセンターは、個品割賦一次
    データを受信すると、ユーザー認証のためのプロファイ
    ルデータを記憶したプロファイルデータベースから個品
    割賦一次データのモバイル端末識別データに示すモバイ
    ル端末のユーザーのプロファイルデータを検索し、無作
    為に選択した一部のプロファイルデータについての質問
    データを生成して前記モバイル端末に送信し、前記モバ
    イル端末から回答データを受信し、前記回答データとプ
    ロファイルデータの照合を行うことを特徴とする請求項
    26または27に記載の電子個品割賦システム。
  30. 【請求項30】前記モバイルセンターは、モバイル端末
    ごとに、かつ、日ごとに異なる日別認証情報を生成し、
    日別認証情報データベースに記憶させるとともに、各モ
    バイル端末に配信し、 電子商取引端末から前記日別認証情報を付加した個品割
    賦一次データを受信すると、前記個品割賦一次データか
    ら日別認証情報とモバイル端末識別信号とを取り出し、
    前記日別認証情報データベースにアクセスして日別認証
    情報の照合を行うことを特徴とする請求項26または2
    7に記載の電子個品割賦システム。
  31. 【請求項31】電子商取引端末から加盟店コード、金
    額、支払方法、商品コード、請求書コードの少なくとも
    一部を含む購買データを受信し、前記購買データを表示
    してユーザーに個品割賦契約に必要なデータを入力さ
    せ、ユーザーの入力が完了した場合にモバイル端末識別
    データを付加して個品割賦一次データを生成し、これを
    前記電子商取引端末に返送するモバイル端末を有するこ
    とを特徴とする電子個品割賦システム。
  32. 【請求項32】加盟店コード、金額、支払方法、商品コ
    ード、請求書コードを含む購買データとモバイル端末識
    別データとカード情報を含む個品割賦二次データを受信
    し、前記個品割賦二次データに含まれているカード情報
    に対応する顧客情報を検索し、前記顧客情報と前記個品
    割賦二次データのカード情報とを入れ替えて個品割賦三
    次データを生成し、この個品割賦三次データを信販会社
    システムに送信するカード会社システムを有することを
    特徴とする電子個品割賦システム。
  33. 【請求項33】加盟店コード、金額、支払方法、商品コ
    ード、請求書コードを含む購買データとモバイル端末識
    別データを含む個品割賦一次データを受信し、前記モバ
    イル端末識別データに対応する顧客情報を検索し、この
    顧客情報を前記個品割賦一次データに付加して個品割賦
    二次データを生成し、この個品割賦二次データを信販会
    社システムに送信する顧客情報センターを有することを
    特徴とする電子個品割賦システム。
  34. 【請求項34】電子商取引端末から加盟店コード、金
    額、支払方法、商品コード、請求書コードを含む購買デ
    ータの少なくとも一部をモバイル端末に送信する工程
    と、 前記購買データを受信したモバイル端末がユーザーに個
    品割賦契約に必要なデータを入力させ、ユーザーの入力
    が完了した場合にモバイル端末識別データを付加して個
    品割賦一次データを生成してこれを前記電子商取引端末
    に返送する工程と、 前記個品割賦一次データを受信した電子商取引端末が、
    加盟店販売員に確認の入力と購買データに残りの部分が
    ある場合にはその残りの部分の購買データの入力を行わ
    せ、その個品割賦一次データをモバイルセンターに送信
    する工程と、 前記個品割賦一次データを受信したモバイルセンター
    が、前記個品割賦一次データのモバイル端末識別データ
    に対応するカード情報を取得し、このカード情報を前記
    個品割賦一次データに付加して個品割賦二次データを生
    成し、この個品割賦二次データをカード会社システムに
    送信する工程と、 前記個品割賦二次データを受信した前記カード会社シス
    テムが、前記個品割賦二次データに含まれているカード
    情報に対応する顧客情報を検索し、前記個品割賦二次デ
    ータのカード情報と前記顧客情報とを入れ替えて個品割
    賦三次データを生成し、この個品割賦三次データを信販
    会社システムに送信する工程と、 前記個品割賦三次データを受信した信販会社システム
    が、契約の可否を判断し、個品割賦契約が可能と判断し
    た場合に契約データを作成し、前記契約データを送信す
    る工程と、を有することを特徴とする電子個品割賦の処
    理方法。
  35. 【請求項35】電子商取引端末から加盟店コード、金
    額、支払方法、商品コード、請求書コードを含む購買デ
    ータの少なくとも一部をモバイル端末に送信する工程
    と、 前記購買データを受信したモバイル端末がユーザーに個
    品割賦契約に必要なデータを入力させ、ユーザーの入力
    が完了した場合にモバイル端末識別データを付加して個
    品割賦一次データを生成してこれを前記電子商取引端末
    に返送する工程と、 前記個品割賦一次データを受信した電子商取引端末が、
    加盟店販売員に確認の入力と購買データに残りの部分が
    ある場合にはその残りの部分の購買データの入力を行わ
    せ、その個品割賦一次データをモバイルセンターに送信
    する工程と、 前記個品割賦一次データを受信したモバイルセンター
    が、前記個品割賦一次データを顧客情報センターに転送
    する工程と、 前記個品割賦一次データを受信した顧客情報センター
    が、前記モバイル端末識別データに対応する顧客情報を
    取得し、この顧客情報を前記個品割賦一次データに付加
    して個品割賦二次データを生成し、この個品割賦二次デ
    ータを信販会社システムに送信する工程と、 前記個品割賦二次データを受信した信販会社システム
    が、契約の可否を判断し、個品割賦契約が可能と判断し
    た場合に契約データを作成し、前記契約データを送信す
    る工程と、を有することを特徴とする電子個品割賦の処
    理方法。
  36. 【請求項36】無作為に所定の認証情報生成アルゴリズ
    ムを選択し、前記認証情報生成アルゴリズムを用いてモ
    バイル端末の電話番号またはモバイル端末識別データか
    ら各モバイル端末に対応する個別の認証情報を生成し、
    前記認証情報を各モバイル端末に配信し、前記認証情報
    生成アルゴリズムを前記電子商取引端末に配信するモバ
    イルセンターを有することを特徴とする電子マネーシス
    テム。
  37. 【請求項37】前記モバイルセンターは、必要に応じて
    それまでに使用していた認証情報生成アルゴリズムと認
    証情報とを廃止し、新たに生成した認証情報生成アルゴ
    リズムと認証情報を各電子商取引端末と各モバイル端末
    に配信する、ことを特徴とする請求項36に記載の電子
    マネーシステム。
  38. 【請求項38】モバイル端末から金額とモバイル端末識
    別データを含む電子マネー発行要求一次データを受信
    し、前記モバイル端末識別データによりユーザーの金融
    関連情報を記憶管理する金融関連情報データベースから
    当該モバイル端末のユーザーの金融関連情報を検索し、
    前記電子マネー発行要求一次データに付加して電子マネ
    ー発行要求二次データを生成し、前記電子マネー発行要
    求二次データを専用回線を通じて金融機関システムに送
    信し、前記金融機関システムに電子マネー発行番号と電
    子マネー発行額を送信させるモバイルセンターを有する
    ことを特徴とする電子マネーシステム。
  39. 【請求項39】電子商取引端末から加盟店コード、金
    額、支払方法、商品コード、請求書コードを含む購買デ
    ータの少なくとも一部を受信し、前記購買データを表示
    してユーザーに確認の入力を行わせ、ユーザーの確認の
    入力があった場合に前記購買データに、所定の認証情報
    生成アルゴリズムを用いてそのモバイル端末の電話番号
    あるいはモバイル端末識別データから算出された認証情
    報とそのモバイル端末の電話番号あるいはモバイル端末
    識別データを付加して電子マネー支払データとして前記
    電子商取引端末に送信するモバイル端末を有することを
    特徴とする電子マネーシステム。
  40. 【請求項40】モバイル端末に加盟店コード、金額、支
    払方法、商品コード、請求書コードを含む購買データの
    少なくとも一部を送信し、前記モバイル端末から前記購
    買データと、所定の認証情報生成アルゴリズムを用いて
    そのモバイル端末の電話番号あるいはモバイル端末識別
    データから算出された認証情報とそのモバイル端末の電
    話番号あるいはモバイル端末識別データとを有する電子
    マネー支払データを受信し、前記認証情報生成アルゴリ
    ズムを用いて受信したモバイル端末の電話番号あるいは
    モバイル端末識別データから認証情報を試算し、前記試
    算した認証情報と受信した電子マネー支払データ中の認
    証情報とを照合する電子商取引端末を有することを特徴
    とする電子マネーシステム。
  41. 【請求項41】モバイルセンターが無作為に所定の認証
    情報生成アルゴリズムを選択し、前記認証情報生成アル
    ゴリズムを用いてモバイル端末の電話番号またはモバイ
    ル端末識別データから各モバイル端末に対応する個別の
    認証情報を生成し、前記認証情報を各モバイル端末に配
    信し、前記認証情報生成アルゴリズムを前記電子商取引
    端末に配信する工程を有することを特徴とする電子マネ
    ーシステムの処理方法。
  42. 【請求項42】電子商取引端末から加盟店コード、金
    額、支払方法、商品コード、請求書コードを含む購買デ
    ータの少なくとも一部をモバイル端末に送信する工程
    と、 前記購買データの少なくとも一部を受信した前記モバイ
    ル端末が、ユーザーに確認入力を行わせ、ユーザーの確
    認の入力があった場合に前記購買データに所定の認証情
    報生成アルゴリズムを用いてそのモバイル端末の電話番
    号あるいはモバイル端末識別データから算出された認証
    情報とそのモバイル端末の電話番号あるいはモバイル端
    末識別データとを付加した電子マネー支払データを前記
    電子商取引端末に返送する工程と、 前記電子マネー支払データを受信した前記電子商取引端
    末が、前記認証情報生成アルゴリズムを用いて受信した
    モバイル端末の電話番号あるいはモバイル端末識別デー
    タから認証情報を試算し、前記試算した認証情報と受信
    した電子マネー支払データ中の認証情報とを照合する工
    程と、を有することを特徴とする電子マネーシステムの
    処理方法。
  43. 【請求項43】モバイル端末から金額とモバイル端末識
    別データを含む電子マネー発行要求一次データをモバイ
    ルセンターに送信する工程と、 前記電子マネー発行要求一次データを受信したモバイル
    センターが、前記モバイル端末識別データによりユーザ
    ーの金融関連情報を記憶管理する金融関連情報データベ
    ースから当該モバイル端末のユーザーの金融関連情報を
    検索し、前記電子マネー発行要求一次データに付加して
    電子マネー発行要求二次データを生成し、前記電子マネ
    ー発行要求二次データを専用回線を通じて金融機関シス
    テムに送信し、前記金融機関システムに電子マネー発行
    番号と電子マネー発行額を送信させる工程とを有するこ
    とを特徴とする電子マネーシステムの処理方法。
  44. 【請求項44】金融機関システムから電子マネー発行番
    号と電子マネー発行額をモバイルセンターに送信する工
    程と、 前記電子マネー発行番号と電子マネー発行額を受信した
    モバイルセンターが、前記電子マネー発行番号と発行元
    金融機関と発行先モバイル端末とを前記電子マネー発行
    データベースに記録するとともに、前記電子マネー発行
    番号と電子マネー発行額を当該発行先モバイル端末に送
    信する工程と、 電子商取引端末から受領した電子マネーとそれらの電子
    マネー発行番号を前記モバイルセンターに送信する工程
    と、 前記受領電子マネーとそれらの電子マネー発行番号を受
    信した前記モバイルセンターが、各電子マネー発行番号
    に基づき発行元金融機関を検索し、各発行元金融機関シ
    ステムに決済要求のあった電子マネーの額とそれらの電
    子マネー発行番号とを送信する工程と、を有することを
    特徴とする電子マネーシステムの処理方法。
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