JP3458905B2 - 磁気軸受装置 - Google Patents

磁気軸受装置

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JP3458905B2 JP24501193A JP24501193A JP3458905B2 JP 3458905 B2 JP3458905 B2 JP 3458905B2 JP 24501193 A JP24501193 A JP 24501193A JP 24501193 A JP24501193 A JP 24501193A JP 3458905 B2 JP3458905 B2 JP 3458905B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、磁気軸受装置に関し、
特に回転体をその回転軸方向に対して能動的に支持する
磁気軸受装置に関する。 【0002】 【従来の技術】電磁石と位置センサとからなる磁気軸受
装置において、回転体の軸方向の位置を制御するための
位置センサとして、従来インダクタンス検知方式のセン
サが使用されている。この位置センサは、回転軸の軸方
向の磁気軸受部分に設置されるコイルとコアとからなる
センサ本体と、該センサの出力を処理する別置きの処理
回路部とから構成されており、通常、このセンサ本体と
処理回路部とはケーブルにより接続されている。そし
て、位置センサにより検出された回転軸と磁気軸受部分
との間の軸方向の距離信号は、ケーブルを介して処理回
路部に入力され、検出した距離に応じて磁気軸受装置の
電磁石の駆動を制御し、回転体をその回転軸方向に対し
て能動的に支持している。 【0003】一般に、磁気軸受における位置センサは、
回転体の軸方向の位置を例えば約30マイクロメートル
以下の精度で検出しなければならないため、センサ本体
の取付け位置の取付け誤差が約20マイクロメートル以
下となるような精度が必要である。しかしながら、従
来、基準位置からセンサ本体の取付け面までには多数の
部品が積み重なっているため、前記センサ本体の取付け
精度を達成するには、各部品の仕上げ精度を高精度とし
なければならない。また、位置センサに使用されるコア
は一般に焼結部品が使用されるため、寸法精度はせいぜ
い0.1ミリメートルしか得られない。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
従来の磁気軸受装置においては、前記精度上の問題か
ら、絶対位置検出には位置センサは何らかのオフセット
調整が必要であり、また、接続するケーブル長によって
ケーブルの静電容量が変化するため、はじめにケーブル
長に応じてオフセット調整を行っても、異なる長さのケ
ーブルを使用した場合には、絶対位置の検出においてオ
フセットとゲインの再調整を必要とするという問題点が
ある。 【0005】図5は、従来の磁気軸受装置のブロック図
である。図5において、磁気軸受装置1は回転軸2を磁
気軸部10により回転支持し、その回転軸2の軸方向位
置制御は、ケーブル20を介して入力された位置センサ
11の出力を電源装置60において処理し、磁気軸受制
御回路66により前記磁気軸部10の電磁石15,16
の駆動制御することにより行われている。従来、前記オ
フセットとゲインの調整のための機構として、電源装置
60において、センサ信号を平滑する平滑回路65の後
に2個の半固定抵抗器を有した増幅回路を設けたものを
用いている。この従来の調整機構においては、別の機台
に設けられた磁気軸受部または電源装置を交換する場
合、あるいは、ケーブルを異なる長さのケーブルと交換
したする場合には、位置センサが正確な絶対位置を検出
しなくなり、その度に前記調整機構により調整する必要
がある。図6は、位置センサとセンターゲット間の距離
と、平滑回路の出力側電圧との関係図である。通常、位
置センサとセンターゲット間の距離xは、タッチダウン
軸受17で規制され、機台差は小さい。しかし、ケーブ
ル長が異なると、そのケーブルのインピーダンスが異な
るため、図6に示すように平滑回路の出力側電圧は異な
る範囲をとることになる。そこで、調整機構により平滑
回路の出力から増幅回路の出力にケーブルの交換毎の調
節が必要となる。 【0006】そこで、本発明は前記した従来の磁気軸受
装置の問題点を解決し、磁気軸受装置において、磁気軸
受部と電源装置とケーブルに互換性があり、これらの何
れを交換した場合でも回転軸方向磁気軸受の位置センサ
が正確な絶対位置を検出することができる磁気軸受装置
を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、回転軸の軸方
向の位置を検出するための位置センサ及びセンサターゲ
ットと、該位置センサのセンサ信号をケーブルを介して
入力し、該センサ信号に応じて回転軸の位置を制御する
電源装置とによって、回転軸を少なくとも回転軸方向に
能動的に支える磁気軸受装置において、位置センサとセ
ンサターゲットとの位置関係を調整する位置調整機構
と、ケーブルの電源装置側コネクタの複数の空きピンを
ケーブル長に応じて短絡して、ケーブルを識別する短絡
信号を出力するケーブル識別部と、ケーブル識別部の短
絡信号を受けて回転軸の位置制御の入出力特性を調整す
る調整手段とを備えた構成とすることによって、前記目
的を達成する。 【0008】 【作用】前記構成とすることにより、回転軸の軸方向の
位置を検出するための位置センサ及びセンサターゲット
と、該位置センサのセンサ信号をケーブルを介して入力
し、該センサ信号に応じて回転軸の位置を制御する電源
装置とによって、回転軸を少なくとも回転軸方向に能動
的に支える磁気軸受装置において、位置センサとセンサ
ターゲットとの位置関係を調整する位置調整機構は、回
転軸方向磁気軸受の位置センサ本体とセンサターゲット
と位置関係により生じる位置センサ出力の誤差を調整し
て、その位置センサ出力が機台差にかかわらず常に一定
に保持し、また、調整手段は、ケーブルの電源装置側コ
ネクタの複数の空きピンをケーブル長に応じて短絡して
なるケーブル識別部からの短絡信号を受け、回転軸の位
置制御の入出力特性を調整する。 【0009】 【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照しながら詳
細に説明するが、本発明は実施例に限定されるものでは
ない。 【0010】〔実施例1〕:(実施例1の構成)はじめ
に、本発明の実施例の構成について、図1の本発明の磁
気軸受装置の実施例1のブロック図を用いて説明する。
図1において、磁気軸受装置1は、磁気軸受部10とケ
ーブル20と電源装置30とから構成される。回転体の
回転軸2は磁気軸受部10によりその回転軸2を少なく
とも回転軸方向に能動的に支持され、磁気軸受部10で
検出された回転軸2の回転軸方向の位置信号を前記ケー
ブル20を介して電源装置30に入力し、その位置信号
に応じて電源装置30内の磁気軸受制御回路36を制御
して磁気軸受装置1の電磁石の駆動制御を行うものであ
る。 【0011】磁気軸受部10は、回転軸2にはロータ1
8が取り付けられ、該ロータ18を挟むようにして設け
られた電磁石15,16により非接触に支持されてい
る。また、タッチダウン軸受17によって、回転軸方向
の動きが規制されている。また、この回転軸方向の位置
を検出するために、回転軸2の端部にはセンサターゲッ
ト12が取り付けられ、該センサターゲット12と対向
する位置にセンサターゲット12との距離を計る位置セ
ンサ11が設けられている。この位置センサ11には、
調節ねじ13,14からなる位置調整機構19が設けら
れ、回転軸2の軸方向及び軸と直交する方向の位置を調
整して、回転軸方向磁気軸受のロータ18が電磁石1
5,16から等距離に位置したときにセンサターゲット
12との距離があらかじめ決められた距離となるように
調節し固定する。なお、回転軸2は軸の外周に設けられ
た通常の半径方向軸受3及びモータ4により支持される
とともに、回転力が供給される。 【0012】また、ケーブル20は磁気軸受部10と電
源装置30とを接続するものであり、前記位置センサ1
1のセンサ信号を電源装置30側に送信し、逆に電源装
置30側の磁気軸受制御信号を磁気軸受部10に送信す
る機能とともに、電源装置30側に使用中のケーブル2
0を識別する識別信号を送る機能を有している。図2
は、ケーブルの構成を説明するブロック図であり、図2
の(a)と(b)は長さの異なるケーブルを示してい
る。ケーブル20は、その両端にコネクタ22とコネク
タ24があり、コネクタ22にはピン23が設けられ
れ、コネクタ24にはピン25、及び空ピン27が設け
られている。これらのピンの内、ピン23とピン25は
磁気軸受部10と電源装置30とを接続するものである
のに対して、空ピン27は電源装置30側にケーブル2
0を識別するためのピンであって電源装置30とのみ接
続され、それらの幾つかは短絡してケーブル識別部28
を構成している。この空ピン27の短絡の組み合わせ
を、ケーブルの種類に応じて異ならせることによって、
ケーブル20を識別することができる。 【0013】例えば、図2に示すようにこの空ピン27
を3本で構成する場合は、図2の(a)のように上側2
本の空ピンを短絡線26により短絡し、残りの下側の空
ピンを接続しない構成としたり、あるいは図2の(b)
のように上下の空ピンを短絡線26により短絡し、残り
の中央の空ピンを接続しない構成とする。この空ピン2
7を電源装置30と接続して、電源装置30から見た電
圧状態、あるいは抵抗値を調べることにより、ケーブル
20の識別が可能となる。例えば、使用するケーブル2
0の長さに応じて空ピン27の短絡の組み合わせをあら
かじめ定めておくことができる。また、空ピンの本数は
交換可能なケーブルの本数に応じて増減することができ
る。 【0014】電源装置30は、前記ケーブル20の一方
のピン25に接続される抵抗器・コンデンサ群32、分
圧抵抗器33、発振器34、及び平滑回路35の直列回
路と、前記ケーブル20の他方のピン25に接続される
磁気軸受制御回路36と、前記空ピン27に接続される
抵抗器・コンデンサ選択回路37とから構成され、平滑
回路35の出力は磁気軸受制御回路36に接続され、ま
た、抵抗器・コンデンサ選択回路37の選択信号は抵抗
器・コンデンサ群32に入力され、抵抗器・コンデンサ
群32中の複数の抵抗器及びコンデンサ中からケーブル
20に対応した最適な抵抗値及び静電容量のものを選択
して前記直列回路に接続する。なお、磁気軸受制御回路
36は、フィードバック制御回路及び電力増幅回路を有
している。 【0015】図3は、抵抗器・コンデンサ群のブロック
図であり、抵抗器はケーブルに対して直列に接続され、
またコンデンサはケーブルに対して並列に接続されるよ
うに構成され、抵抗器・コンデンサ選択回路37からの
信号(図中では破線で示される)による切り換え器の駆
動によって、抵抗器、コンデンサが選択され、ケーブル
20及び以後の回路に接続される。 【0016】(実施例1の作用)図1において、磁気軸
受部10と電源装置30とをケーブル20により接続す
る。この接続において、磁気軸受部10とケーブル20
とは磁気軸受部側のコネクタ22により行われ、電源装
置30とケーブル20とは電源装置側のコネクタ24に
より行われる。また、電源装置30側のコネクタ24の
短絡線26により短絡された空ピン27は、電源装置3
0の抵抗器・コンデンサ選択回路37に接続されてケー
ブル20の種類を特定する識別のためのピンとなる。抵
抗器・コンデンサ選択回路37は、空ピン27の短絡の
組み合わせをその電圧値あるいは抵抗値により検出す
る。検出したケーブル20の識別信号を受けた抵抗器・
コンデンサ選択回路37は、抵抗器・コンデンサ群32
に対して選択信号を送信し、複数の抵抗器及びコンデン
サの中から接続されているケーブル20に対応した最適
な抵抗器及びコンデンサを選択し、一方はケーブル20
と接続し他方は分圧抵抗器33及び発振器34と接続す
る。 【0017】発振器34は、位置センサ11のインダク
タンス、ケーブル20のインピーダンス、抵抗器・コン
デンサ群32のインピーダンスからなる回路を駆動し
て、位置センサ11のセンサ出力に対応する出力を平滑
回路35に出力する。この位置センサ11のセンサ出力
は、磁気軸受装置のセンサターゲット12との距離に対
応するものである。 【0018】平滑回路35の出力は、磁気軸受制御回路
36中のフィードバック制御回路によりセンサターゲッ
ト12と位置センサ11との距離が一定となるようにフ
ィードバック信号を生成し、電力増幅回路により電力増
幅して、再びケーブル20を介して磁気軸受部10に戻
し、電磁石の駆動制御を行う。 【0019】ここで、回転軸方向磁気軸受の位置センサ
本体とセンサターゲットと位置関係により生じる位置セ
ンサ出力の誤差は、位置センサ11に取り付けられた調
節ねじ13,14により調整され、機台差にかかわらず
常に一定に保持される。 【0020】また、ケーブル長等の相違によるケーブル
の持つインピーダンスの相違により生じる位置センサ出
力の誤差は、抵抗器・コンデンサ群32において選択さ
れた抵抗器あるいはコンデンサによって補正され、ケー
ブルにかかわらず常に一定に保持される。 【0021】この抵抗器・コンデンサの選択により、電
源装置30からケーブル20を介して磁気軸受部10側
を見たインピーダンスが一定値とすることができること
を、図4のケーブルの等価回路を用いて説明する。発振
器34には通常数10kHzの電流が流れるので、ケー
ブル20の長さによるインピーダンスの変化は、インダ
クタンス成分より静電容量成分及び抵抗値成分による影
響が大きいため抵抗器とコンデンサによる等価回路とし
て表すことができる。以下に、説明を簡単にするために
ケーブルのインピーダンスを静電容量と抵抗値に分けて
説明する。 【0022】はじめに、ケーブル20の抵抗値成分が充
分小さく、ケーブルのインピーダンスが静電容量により
表される場合について説明する。このときの等価回路
は、図4の(a)となり、電源装置30から見たインピ
ーダンスZaは次の式(1)により表される。 【0023】 Za=jωL/(1−ω2 CL) …(1) ここで、Cはケーブルの静電容量、Lは位置センサのイ
ンダクタンスであり、ωは発振器の発振周波数である。 【0024】これに対して、ケーブル20の静電容量が
CからCcに変化した場合に、抵抗器・コンデンサ群3
2から静電容量がCo のコンデンサを選択して接続する
と、その等価回路は図4の(b)となり、電源装置30
から見たインピーダンスZbは次の式(2)により表さ
れる。 【0025】 Zb=jωL/(1−ω2 (Cc+Co )L) …(2) ケーブル20のインピーダンスの変化にかかわらず電源
装置30から見たインピーダンスZが一定となるのは、
上式(1)と(2)が等しくなるZa=Zbの条件か
ら、次式(3)の関係が得られる。 【0026】 C=Cc+Co …(3) したがって、抵抗器・コンデンサ群32に用意しておく
コンデンサの静電容量Co を、ケーブルの静電容量Cc
に対して上式(3)を満足するような組み合わせとする
ことにより、常に合成静電容量を一定に保つことができ
る。 【0027】また、ケーブルの断面が細く、その単位長
さ当たり抵抗値が大きく、ケーブルのインピーダンスが
抵抗値により表される場合の等価回路は、図4の(c)
となり、電源装置30から見たインピーダンスZcは次
の式(4)により表される。 【0028】 Za=R+jωL …(4) ここで、Rはケーブルの抵抗値、Lは位置センサのイン
ダクタンスであり、ωは発振器の発振周波数である。 【0029】これに対して、ケーブル20の抵抗値がR
からRcに変化した場合に、抵抗器・コンデンサ群32
から抵抗値Ro の抵抗器を選択して接続すると、その等
価回路は図4の(d)となり、電源装置30から見たイ
ンピーダンスZdは次の式(4)により表される。 【0030】 Zd=(Rc+Ro )+jωL …(5) ケーブル20のインピーダンスの変化にかかわらず電源
装置30から見たインピーダンスZが一定となるのは、
上式(4)と(5)が等しくなるZc=Zdの条件か
ら、次式(6)の関係が得られる。 【0031】 R=Rc+Ro …(6) したがって、抵抗器・コンデンサ群32に用意しておく
抵抗器の抵抗値Ro を、ケーブルの抵抗値Rcに対して
上式(6)を満足するような組み合わせとすることによ
り、常に合成抵抗値を一定に保つことができる。 【0032】(実施例1の効果)これにより、位置セン
サ本体とセンサターゲットとの位置関係は、位置調整機
構により機台差にかかわらず一定に保つことができ、ま
た、ケーブル長により変化するケーブルのインピーダン
スは、ケーブルに並列に接続されたコンデンサとケーブ
ルに直列に接続された抵抗器を接続することにより合成
インピーダンスを一定値に保つことができる。したがっ
て、ケーブル長に関係なく回転軸方向磁気軸受の位置セ
ンサの正確な絶対位置を検出することができる。 【0033】〔実施例2〕:次に、本発明の実施例2に
ついて説明する。実施例2はケーブル識別部の短絡信号
により、電源装置側において位置センサのセンサ信号を
増幅するセンサ信号増幅回路を複数個持ち、その中から
ケーブル長に対応したセンサ信号増幅回路を選択して電
源装置の出力特性を調整して、ケーブル長に関係なく回
転軸方向磁気軸受の位置センサの正確な絶対位置を検出
するものである。 【0034】(実施例2の構成)本発明の実施例2の構
成について、図7の本発明の磁気軸受装置の実施例2の
ブロック図を用いて説明する。なお、実施例2の磁気軸
受装置1の構成は、前記実施例1と同様に磁気軸受部1
0とケーブル20と電源装置30とから構成され、その
内、位置調整機構を有する磁気軸受部10とケーブル2
0の構成は実施例1と同様であるため、この説明におい
ては、前記実施例1と構成が相違する電源装置40につ
いてのみ説明する。 【0035】実施例2の電源装置30は、ケーブル20
の一方のピン25に接続される分圧抵抗器43、発振器
44、平滑回路45、及び増幅回路群48の直列回路
と、ケーブル20の他方のピン25に接続される磁気軸
受制御回路46と、空ピン27に接続される増幅特性選
択回路47とから構成され、前記増幅回路群48の出力
は磁気軸受制御回路46に接続され、また、増幅特性選
択回路47の選択信号は増幅回路群48に入力され、増
幅回路群48中の複数の特性の異なる増幅回路中からケ
ーブル20に対応した最適な増幅回路のものを選択して
磁気軸受制御回路46に接続する。なお、磁気軸受制御
回路46は、フィードバック制御回路及び電力増幅回路
を有している。 【0036】なお、増幅特性選択回路47における増幅
回路の選択は、前記実施例1と同様に、ケーブル20に
おいてケーブル長に対応した組み合わせの短絡が短絡線
26によってなされた空ピン27により行われる。 【0037】(実施例2の作用)図7において、磁気軸
受部10と電源装置30とのケーブル20による接続
は、前記実施例1と同様である。そこで、ここでは、前
記実施例1と異なる作用についてのみ説明する。磁気軸
受部10と電源装置30とをケーブル20により接続し
た後、空ピン27の短絡の組み合わせに応じた電圧値あ
るいは抵抗値によってケーブル20の識別信号を検出す
る。この識別信号を受けた増幅特性選択回路47は、増
幅回路群48に対して選択信号を送信し、複数の特性の
異なる増幅回路の中から接続されているケーブル20に
対応した特性の増幅回路を選択し、該増幅回路を平滑回
路45に接続する。なお、この増幅回路の特性は、位置
センサ出力に対する出力が常に同じ電圧範囲となるよう
に、ケーブル長に対応して設定することができる。 【0038】この増幅回路48の出力は、磁気軸受制御
回路46中のフィードバック制御回路によりセンサター
ゲット12と位置センサ11との距離が一定となるよう
にフィードバック信号を生成し、電力増幅回路により電
力増幅して、再びケーブル20を介して磁気軸受部10
に戻し、電磁石の駆動制御を行う。 【0039】ここで、回転軸方向磁気軸受の位置センサ
本体とセンサターゲットと位置関係により生じる位置セ
ンサ出力の誤差は、位置センサ11に取り付けられた調
節ねじ13,14により調整され、機台差にかかわらず
常に一定に保持される。 【0040】また、ケーブル長等の相違によるケーブル
の持つインピーダンスの相違により生じる位置センサ出
力の誤差は、増幅特性選択回路47により増幅回路群4
8において選択された増幅回路によって補正され、ケー
ブルにかかわらず常に一定に保持される。 【0041】(実施例2の効果)これにより、位置セン
サ本体とセンサターゲットとの位置関係は、前記実施例
1と同様に位置調整機構により機台差にかかわらず一定
に保つことができ、また、ケーブル長により変化するケ
ーブルのインピーダンスは、ケーブル長に対応した増幅
特性の増幅回路を選択することにより、出力電圧を一定
値に保つことができる。したがって、ケーブル長に関係
なく回転軸方向磁気軸受の位置センサの正確な絶対位置
を検出することができる。 【0042】〔実施例3〕:次に、本発明の実施例3に
ついて説明する。実施例3はケーブル識別部の短絡信号
により、電源装置側においてセンサ信号を増幅するセン
サ信号増幅回路の複数のゲイン特性及びオフセット特性
中から、ケーブル長に対応したゲイン特性及びオフセッ
ト特性を選択して電源装置の出力特性を調整し、ケーブ
ル長に関係なく回転軸方向磁気軸受の位置センサの正確
な絶対位置を検出するものである。 【0043】(実施例3の構成)本発明の実施例3の構
成について、図8の本発明の磁気軸受装置の実施例3の
ブロック図を用いて説明する。なお、実施例3の磁気軸
受装置1の構成は、前記実施例1と同様に磁気軸受部1
0とケーブル20と電源装置30とから構成され、その
内、位置調整機構を有する磁気軸受部10は実施例1と
同様であるため、図8において磁気軸受部8の構成を省
略し、また、以下の説明においては、前記実施例1及び
実施例2と構成が相違する電源装置50についてのみ説
明する。 【0044】実施例3のケーブル20は、短絡線によた
短絡された空きピンを2組設けることにより構成され、
また、実施例3の電源装置50は、ケーブル20の一方
のピン25に接続される分圧抵抗器53、発振器54、
及び平滑回路55の直列回路と、ケーブル20の他方の
ピン25に接続される磁気軸受制御回路56と、空ピン
27に接続される抵抗器群57,58とから構成され、
前記抵抗器群57,58は増幅器59を構成している。
抵抗器群57,58は複数の異なる抵抗器から構成さ
れ、ケーブル20の空ピン27との接続により、増幅器
59に接続される抵抗器が選択される。したがって、ケ
ーブル20の空ピン27は抵抗器群57,58の抵抗器
を選択する識別信号の役割りを行うことになる。また、
磁気軸受制御回路46は、フィードバック制御回路及び
電力増幅回路を有している。 【0045】なお、図8においては、抵抗器群57,5
8中の抵抗器の選択を、ケーブル20においてケーブル
長に対応した組み合わせの短絡が短絡線26によってな
された空ピン27を直接使用する抵抗器に接続すること
により行っているが、前記実施例1,2と同様に、空ピ
ン27を図示しない選択回路に接続し、その選択回路の
選択信号により抵抗器を選択するように構成することも
できる。 【0046】(実施例3の作用)図8において、磁気軸
受部10と電源装置50とのケーブル20による接続
は、前記実施例1,2と同様である。そこで、ここで
は、前記実施例1,2と異なる作用についてのみ説明す
る。磁気軸受部10と電源装置50とをケーブル20に
より接続した後、空ピン27の短絡の組み合わせに応じ
た抵抗値の抵抗器が抵抗器群57,58において選択さ
れる。増幅器59の特性はこの選択された抵抗器によっ
てゲイン特性とオフセット特性を定められ、ケーブル2
0に対応した特性を選択し、磁気軸受制御回路56に出
力する。なお、この増幅回路の特性は、位置センサ出力
に対する出力が常に同じ電圧範囲となるように、ケーブ
ル長に対応して設定することができる。 【0047】この増幅回路出力は、磁気軸受制御回路5
6中のフィードバック制御回路によりセンサターゲット
12と位置センサ11との距離が一定となるようにフィ
ードバック信号を生成し、電力増幅回路により電力増幅
して、再びケーブル20を介して磁気軸受部10に戻
し、電磁石の駆動制御を行う。 【0048】ここで、回転軸方向磁気軸受の位置センサ
本体とセンサターゲットと位置関係により生じる位置セ
ンサ出力の誤差は、前記実施例1,2と同様に位置セン
サ11に取り付けられた調節ねじにより調整され、機台
差にかかわらず常に一定に保持され、また、ケーブル長
等の相違によるケーブルの持つインピーダンスの相違に
より生じる位置センサ出力の誤差は、抵抗器群57,5
8の選択により定められる増幅特性の増幅回路によって
補正され、ケーブルにかかわらず常に一定に保持され
る。 【0049】(実施例3の効果)これにより、位置セン
サ本体とセンサターゲットとの位置関係は、前記実施例
1,2と同様に位置調整機構により機台差にかかわらず
一定に保つことができ、また、ケーブル長により変化す
るケーブルのインピーダンスは、抵抗器の選択によりケ
ーブル長に対応した増幅特性の増幅回路を構成すること
により、出力電圧を一定値に保つことができる。したが
って、ケーブル長に関係なく回転軸方向磁気軸受の位置
センサの正確な絶対位置を検出することができる。 【0050】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
磁気軸受装置において、磁気軸受部と電源装置とケーブ
ルに互換性があり、これらの何れを交換した場合でも回
転軸方向磁気軸受の位置センサが正確な絶対位置を検出
することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の磁気軸受装置の実施例1のブロック図
である。 【図2】本発明のケーブルの構成を説明するブロック図
である。 【図3】本発明の抵抗器・コンデンサ群のブロック図で
ある。 【図4】ケーブルの等価回路である。 【図5】従来の磁気軸受装置のブロック図である。 【図6】位置センサとセンターゲット間の距離と、平滑
回路の出力側電圧との関係図である。 【図7】本発明の磁気軸受装置の実施例2のブロック図
である。 【図8】本発明の磁気軸受装置の実施例3のブロック図
である。 【符号の説明】 1…磁気軸受装置、2…回転軸、11…位置センサ、1
2…センサターゲット、13,14…調節ねじ、15,
16…電磁石、17…タッチダウン軸受、18…ロー
タ、19…位置調整機構、20…ケーブル、22,24
…コネクタ、23,25…ピン、26…短絡線、27…
空ピン、28…位置調整機構、30,40,50…電源
装置、32…抵抗器・コンデンサ群、33,43,53
…分圧抵抗器、34,44,54…発振器、35,4
5,55…平滑回路、36,46,56…磁気軸受制御
回路、37…抵抗器・コンデンサ選択回路、47…増幅
特性選択回路、48…増幅回路群、57,58…抵抗器
群、59…増幅器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 32/00 - 32/06

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 回転軸の軸方向の位置を検出するための
    位置センサ及びセンサターゲットと、該位置センサのセ
    ンサ信号をケーブルを介して入力し、該センサ信号に応
    じて回転軸の位置を制御する電源装置によって、回転軸
    を少なくとも回転軸方向に能動的に支える磁気軸受装置
    において、(a)前記位置センサとセンサターゲットと
    の位置関係を調整する位置調整機構と、(b)前記ケー
    ブルの電源装置側コネクタの複数の空きピンをケーブル
    長に応じて短絡して、ケーブルを識別する短絡信号を出
    力するケーブル識別部と、(c)前記ケーブル識別部の
    短絡信号を受けて回転軸の位置制御の入出力特性を調整
    する調整手段とを備えたことを特徴とする磁気軸受装
    置。
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