JP3458612B2 - ブライン式空調装置 - Google Patents

ブライン式空調装置

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JP3458612B2
JP3458612B2 JP23224996A JP23224996A JP3458612B2 JP 3458612 B2 JP3458612 B2 JP 3458612B2 JP 23224996 A JP23224996 A JP 23224996A JP 23224996 A JP23224996 A JP 23224996A JP 3458612 B2 JP3458612 B2 JP 3458612B2
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    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/32Cooling devices
    • B60H1/3204Cooling devices using compression
    • B60H1/3228Cooling devices using compression characterised by refrigerant circuit configurations
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷凍サイクルに備え
られたブライン−冷媒熱交換器にて冷却されたブライン
を室内の冷却器に循環して、室内の冷房を行うブライン
式空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球温暖化防止のために、冷凍サ
イクルの冷媒をフロンからプロパンガスのような可燃性
ガスに変更して、室内の冷房を行う車両用空調装置が提
案されている(例えば、実開昭58−54904号公報
参照)。上記の車両用空調装置において、可燃性ガスの
蒸発潜熱にて空調空気を冷却する冷却器(蒸発器)は車
室内に設置されるので、この冷却器の配管接続部等から
可燃性ガスが密閉空間である車室内へ洩れる危険があ
る。
【0003】そこで、車室内へのガス洩れを回避するた
めに、本発明者らは、車室外のエンジンルーム(大気へ
の開放空間)にブライン−冷媒熱交換器を設置し、この
熱交換器において可燃性ガスの蒸発潜熱にて一旦、ブラ
イン(凍結温度を低くする成分を添加した水)を冷却
し、この低温ブラインを車室内に設置した冷却器に循環
して、室内の冷房を行うようにした車両用空調装置の開
発を試みている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
ブラインを室内冷却器に循環して、室内の冷房を行うブ
ライン式空調装置においては、ブラインの熱容量が大き
いため、冷媒で直接空気を冷却する方式に比して、ブラ
インの温度低下時間が大幅に長くなる。従って、冷房始
動時や除湿始動時に、室内冷却器での温度低下に時間が
かかり、始動時の冷房応答性が悪いという問題が生じ
る。
【0005】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
ブラインを室内冷却器に循環して、室内の冷房を行うブ
ライン式空調装置において、始動時の冷房応答性を高め
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、以下の技術的手段を採用する。請求項1記載
の発明では、冷媒として可燃性ガスを用い、ブライン−
冷媒熱交換器(7)において、冷媒の蒸発潜熱をブライ
ンから吸熱して、ブラインを冷却する冷凍サイクル
(2)と、ブライン−冷媒熱交換器(7)にて冷却され
たブラインが循環するブライン回路(10)と、温水源
(9)にて加熱された温水が循環する温水回路(22)
と、室内の第1区域を空調する第1空調ユニット(1
3)と、室内の第2区域を空調する第2空調ユニット
(14)とを備え、第1空調ユニット(13)には、ブ
ライン回路(10)のブラインにより空調空気を冷却す
る冷却器(15)と、この冷却器(15)の空気下流側
に配置され、温水回路(22)の温水により空調空気を
加熱する加熱器(17)と、この空調空気を送風する送
風機(16)とを備え、第2空調ユニット(14)に
は、ブライン回路(10)のブラインにより空調空気を
冷却するとともに、温水回路(22)の温水により空調
空気を加熱することが可能な冷却・加熱兼用の空調熱交
換器(18)と、この空調空気を送風する送風機(1
9)とを備え、さらに、ブライン回路(10)のブライ
ンを低温のまま蓄える蓄熱タンク(21)を備え、冷房
始動時には、蓄熱タンク(21)内の低温ブラインが冷
却器(15)および空調熱交換器(18)に循環して空
調空気を冷却することを特徴としている。
【0007】従って、請求項1記載の発明によれば、可
燃性ガスの室内への洩れの危険がないブライン式空調装
置において、蓄熱タンク(21)内の低温ブラインを利
用して、始動時の冷房応答性を高めることができる。請
求項2記載の発明では、蓄熱タンク(21)を、空調熱
交換器(18)にブライン回路(10)のブラインと温
水回路(22)の温水の両方を流すための共用通路部
(18a)に配置し、蓄熱タンク(21)によりブライ
ン回路(10)の低温ブラインの蓄冷と温水回路(2
2)の高温温水の蓄熱の両方を行うことを特徴としてい
る。
【0008】従って、冬期暖房時には、蓄熱タンク(2
1)による高温温水の蓄熱により、暖房始動時の応答性
を高めることも可能である。しかも、1つの蓄熱タンク
(21)を低温ブラインの蓄冷と高温温水の蓄熱の両方
に共用できるので、構成も簡単である。さらに、請求項
6記載の発明では、冷房時に、前記第1空調ユニット
(13)の冷却器(15)および加熱器(17)と、前
記第2空調ユニット(14)の空調熱交換器(18)の
すべてに、ブライン回路(10)のブラインが流れるモ
ードを設定することを特徴としている。
【0009】これにより、3つの熱交換器(15、1
7、18)を用いて、冷房能力の向上を図ることができ
る。また、請求項7記載の発明では、暖房時に、前記第
1空調ユニット(13)の冷却器(15)および加熱器
(17)と、前記第2空調ユニット(14)の空調熱交
換器(18)のすべてに、前記温水回路(22)の温水
が流れるモードを設定することを特徴としている。
【0010】これにより、3つの熱交換器(15、1
7、18)を用いて、暖房能力の向上を図ることができ
る。
【0011】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0012】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1、2は本発明を車両用空調装置に
適用した第1実施形態を示すもので、図1は本発明空調
装置を搭載した状態を示す自動車の概略平面配置図であ
る。自動車の車室の床下に走行用エンジン9が搭載さ
れ、エンジンルーム1が形成されている。この床下のエ
ンジンルーム1内に、プロパンガスのような可燃性ガス
を冷媒として用いる冷凍サイクル2が設置されている。
【0013】この冷凍サイクル2は、冷媒を圧縮し、吐
出する圧縮機3を備え、この圧縮機3の吐出ガス冷媒を
凝縮器4により冷却し、凝縮させる。この凝縮器4から
の冷媒は受液器5内に蓄え、ここで冷媒の気液を分離す
る。この受液器5からの液冷媒は次に、減圧手段として
の膨張弁6により減圧され、気液2相状態となる。この
膨張弁6にて減圧された冷媒はブライン−冷媒熱交換器
7内に流入し、ここでブラインから吸熱して蒸発し、ブ
ラインを冷却する。この熱交換器7で蒸発したガス冷媒
は再度圧縮機3に吸入され,圧縮される。
【0014】上記ブラインは水に凍結温度を下げる成
分、防錆成分等を添加した不凍液からなり、後述の温水
回路22を循環するエンジン冷却水と同一のものでよ
い。なお、図1、2では、圧縮機3を車両エンジン9か
ら離れた配置状態を図示しているが、実際は圧縮機3を
車両エンジン9に近接配置して、圧縮機3は車両エンジ
ン9の回転動力にて電磁クラッチ8(図2)を介して駆
動される。
【0015】ブライン−冷媒熱交換器7は、冷凍サイク
ルの冷媒が通過して蒸発する冷媒通路部7aと、この冷
媒通路部7aに対して熱交換可能に配設されたブライン
通路部7bとを有している。次に、上記ブライン−冷媒
熱交換器7にて冷却されたブラインが循環するブライン
回路10について説明すると、このブライン回路10に
はブライン循環用の電動水ポンプ11がエンジンルーム
1内にてブライン−冷媒熱交換器7と隣接して設置され
ている。
【0016】一方、自動車の車室内前部の計器盤周辺に
は、前部空調ユニット(第1空調ユニット)13が設置
され、車室内後部には後部空調ユニット(第2空調ユニ
ット)14が設置されている。前部空調ユニット13に
は、ブライン回路10を循環する低温ブライン(冷水)
により空気を冷却する冷却器15、送風機16および加
熱器17が備えられており、加熱器17は冷却器15の
空気流れ下流側に設置されている。この加熱器17はエ
ンジン9の冷却水(温水)を熱源として空気を再加熱す
るもので、空調空気は、この加熱器17を通過して温度
調整された後に、車室内の前部側(第1区域)に吹き出
す。
【0017】そして、後部空調ユニット14には、冷却
・加熱兼用の空調熱交換器18が設置されている。この
空調熱交換器18はブライン回路10を循環する低温ブ
ラインが流入することにより空気を冷却するものであっ
て、ブライン回路10において、前部空調ユニット13
の冷却器15と並列に設けられている。そして、後部空
調ユニット14には送風機19が設置され、その送風空
気は空調熱交換器18と熱交換して冷却または加熱され
た後に車室内の後部側に吹き出す。
【0018】また、空調熱交換器18は冷却・加熱兼用
のものであるため、冷温水切替弁20を空調熱交換器1
8の冷温水入口側に設置して、この切替弁20により温
水回路22からのエンジン冷却水(温水)と、ブライン
回路10からの低温ブラインとを空調熱交換器18内に
切替導入できるようにしてある。このために、空調熱交
換器18に温水とブラインの両方を流すための共用通路
部18aが設けられており、この共用通路部18aのう
ち、空調熱交換器18への入口側における温水回路22
とブライン回路10との合流点に冷温水切替弁20が配
置されている。
【0019】この冷温水切替弁20はモータのような電
気的アクチュエータにより開閉駆動されるものであっ
て、本例では、図2に示すごときT字状の流路20aを
持つ弁体(ロータ)20bを回動させて流路を切り替え
る構成になっている。次に、エンジン冷却水を循環させ
る温水回路22について説明すると、車両エンジン9は
水冷式のものであり、温水源としての役割を兼ねてい
る。車両エンジン9にて直接駆動される水ポンプ23を
有し、この水ポンプ23にてエンジン冷却水が循環する
ラジエータ24と、このラジエータ24と並列に設けら
れたバイパス回路25が備えられている。
【0020】さらに、ラジエータ24とバイパス回路2
5とからの冷却水の合流点に冷却水の流れを切り替える
周知のサーモスタット(温度応答弁)26が備えられて
おり、冷却水の温度が所定温度(例えば、80°C)以
上になると、サーモスタット26がラジエータ24への
回路を開放して、ラジエータ24によりエンジン冷却水
が冷却される。また、前部空調ユニット13において、
加熱器17の冷却水入口側には、加熱器17への冷却水
を断続する電動式の開閉弁28が備えられている。
【0021】なお、前部空調ユニット13の通風路内に
は、加熱器17を通過する温風と加熱器17をバイパス
する冷風との風量割合を調整する周知のエアミックスド
ア29が備えられている。このエアミックスドア29は
車室内への吹出空気温度を調整する温度調整手段として
の役割を果たす。図3は電気制御ブロック図であり、空
調用電子制御装置30は車室内計器盤周辺に設置される
空調操作パネル31からのスイッチ操作信号および空調
用センサ群32等からの検出信号に基づいて、図1、2
に示す各電気機器の作動を制御する。
【0022】次に、上記構成において作動を説明する。
いま、夏期において、空調操作パネル30におけるスイ
ッチ操作およびセンサ検出信号に基づいて冷房運転が設
定されると、電磁クラッチ8がオンされ、圧縮機1がエ
ンジン9により駆動され、冷凍サイクル2が作動する。
また、冷温水切替弁20の弁体20bは図1に示すブラ
イン(冷水)流通状態(つまり、空調熱交換器18の共
用通路部18aの入口側をブライン回路10に結合する
状態)に操作されるとともに、ブライン回路10の水ポ
ンプ11が作動状態となる。
【0023】なお、最大冷房時以外のときは、開閉弁2
8が開弁状態になるので、前部空調ユニット13の加熱
器17に温水が循環する。冷凍サイクル2の作動によ
り、ブライン−冷媒熱交換器7において冷媒の蒸発潜熱
がブライン回路10のブラインより吸熱され、ブライン
が冷却される。また、水ポンプ11の作動により、ブラ
イン回路10において、前部空調ユニット13の冷却器
15→ブライン−冷媒熱交換器7→水ポンプ11の閉回
路でブラインが循環するとともに、冷温水切替弁20→
蓄熱タンク21→後部空調ユニット14の空調熱交換器
18→ブライン−冷媒熱交換器7→水ポンプ11の閉回
路でブラインが循環する。
【0024】従って、送風機16、19を作動させるこ
とにより、その送風空気を冷却器15、空調熱交換器1
8により冷却し、車室内の前部側、後部側を冷房でき
る。また、前部空調ユニット13においては、周知のよ
うに、エアミックスドア29の開度により冷風と温風と
の風量割合を調整して、加熱器17による再加熱量を調
整することにより、車室内への吹出空気温度を調整でき
る。
【0025】ところで、ブライン回路10のブラインは
凍結温度の低い水からなり、熱容量が大きいため、冷房
始動時にブラインの冷却には時間がかかるが、蓄熱タン
ク21内には前回の冷房運転にて冷却されたブラインが
低温のまま蓄えられているので、水ポンプ11の作動に
より蓄熱タンク21内の低温ブラインが後部空調ユニッ
ト14の空調熱交換器18側へ押し出されることによ
り、この空調熱交換器18による車室後部側の冷房能力
を始動時から大きくすることができる。
【0026】また、蓄熱タンク21内の低温ブラインは
空調熱交換器18を通過した後、前部空調ユニット13
の冷却器15から流出したブラインと混合し、その後
に、ブライン−冷媒熱交換器7を経て水ポンプ11に吸
入される。従って、水ポンプ11はこの混合ブラインを
吐出するので、冷却器15にも、蓄熱タンク21内の低
温ブラインと蓄熱タンク21外のブラインとが混合した
状態で循環する。これにより、冷却器15による車室前
部側の冷房能力も始動時から大きくすることができる。
【0027】但し、後部空調ユニット14の空調熱交換
器18に比して、前部空調ユニット13の冷却器15の
場合は、蓄熱タンク21内の低温ブラインに蓄熱タンク
21外のブラインが混合した状態で循環するので、始動
時の冷房立ち上がり効果が多少低下することになる。も
ちろん、冷房始動時には、流量制御弁28を閉弁すると
ともに、エアミックスドア29を加熱器17側通路を全
閉することにより、加熱器17による再加熱量を零(温
風量:零)にして、最大冷房能力を発揮するようになっ
ている。
【0028】なお、後部空調ユニット14の空調熱交換
器18のブライン出口側(図1の上端側)は、常に温水
回路22に結合されているが、冷房時には、温水回路2
2から空調熱交換器18へ温水が流れないとともに、温
水回路22に対して空調熱交換器18は長い温水配管で
結合されているので、温水回路22からの熱伝導にて空
調熱交換器18が温度上昇する恐れはない。
【0029】また、車室内の後部側を冷房する必要がな
いときは、後部空調ユニット14の送風機19を停止す
ればよい。この場合は、空調熱交換器18での熱交換が
なくなり、空調熱交換器18は単なるブライン通路とな
る。次に、春秋期のような中間シーズンには、空調操作
パネル30におけるスイッチ操作およびセンサ検出信号
に基づいて除湿・暖房運転が設定される。この除湿・暖
房運転時において、車室への吹出空気温度が所定温度以
下の比較的低温側であるときは、エアミックスドア29
を若干量の開度だけ開く以外、前述の冷房時と同様な状
態に各機器の作動が設定される。
【0030】エアミックスドア29の開放により、送風
空気の一部が加熱器17側通路を通過して加熱され温風
となる。これにより、前部空調ユニット13の冷却器1
5で一旦、冷却された冷風を加熱器17により所望温度
まで再加熱し、除湿・暖房運転を行うことができる。な
お、後部空調ユニット14では、加熱器を持っていない
ので、除湿・暖房運転を行うことはできない。それ故、
後部空調ユニット14では、空調熱交換器18による冷
房運転のみとなり、送風機19の風量調整により冷房能
力を調整することができる。
【0031】そして、除湿・暖房運転時において、車室
への吹出空気温度が所定温度以上の比較的高温側である
ときは、冷温水切替弁20により後部空調ユニット14
の空調熱交換器18の共用通路部18aの入口側がブラ
イン回路10から遮断され、温水回路22に結合され
る。これにより、温水回路22の温水が加熱器17と空
調熱交換器18の両方に流れ、ブライン回路10のブラ
インは前部空調ユニット13の冷却器15のみに流れ
る。従って、このときは、空調熱交換器18は暖房運転
を行う。
【0032】なお、除湿・暖房運転時に、後部空調ユニ
ット14の運転が不要であるならば、送風機19を停止
しておけばよい。ところで、冬期において、暖房能力を
高めるためには、上記除湿・暖房運転の状態において、
エアミックスドア29の開度増加により温風の風量割合
を高めるとともに、前後の空調ユニット13、14にお
ける送風機13、19の風量を増加させればよい。
【0033】また、第1実施形態によれば、冬期におけ
る最大暖房運転の設定時に以下のごとく冷却器15にも
温水を流して、暖房能力の向上を図ることが可能であ
る。すなわち、最大暖房運転の設定時に、電磁クラッチ
8をオフして圧縮機3を停止し、冷凍サイクル2を停止
させる。一方、これと同時に、冷温水切替弁20の弁体
20bを図2(b)の位置に操作して、空調熱交換器1
8をブライン回路10から遮断し、温水回路22に結合
するとともに、冷却器15も温水回路22に結合する。
【0034】これにより、温水回路22の温水が加熱器
17と空調熱交換器18に並列に流れると同時に、冷却
器15にも以下の経路で温水が流れる。すなわち、エン
ジン9→冷温水切替弁20→冷却器15→水ポンプ23
の吸入側の経路にて温水が流れ、冷却器15が加熱器と
して作用する。これにより、温水回路22の温水が前部
空調ユニット13の冷却器15と加熱器17および後部
空調ユニット14の空調熱交換器18に循環するので、
3つの熱交換器15、17、18にて加熱された温風を
車室の前後から吹き出して車室の暖房を行うことができ
る。
【0035】なお、上記した第1実施形態において、蓄
熱タンク21を後部空調ユニット14の空調熱交換器1
8の共用通路部18aの入口側に配置したが、空調熱交
換器18の共用通路部18aの出口側に蓄熱タンク21
を配置してもよい。 (第2実施形態)図4は第2実施形態を示すもので、第
1実施形態では、蓄熱タンク21を後部空調ユニット1
4の空調熱交換器18の共用通路部18aに配置してい
るが、第2実施形態では、蓄熱タンク21を前部空調ユ
ニット13側に配置するものである。これに伴って、冷
温水切替弁として、4つの冷温水切替弁20、200、
201、202を使用している。
【0036】第2実施形態の作動を説明すると、夏期冷
房時に、最大冷房能力を発揮するときは、冷凍サイクル
2を作動させるとともに、4つの冷温水切替弁20、2
00、201、202を以下のブライン流路が構成され
る位置に操作する。すなわち、水ポンプ11→前部空
調ユニット13の冷却器15→ブライン−冷媒熱交換器
7の閉回路 水ポンプ11→冷温水切替弁20→後部空調ユニット
14の空調熱交換器18→冷温水切替弁202→ブライ
ン−冷媒熱交換器7の閉回路 水ポンプ11→冷温水切替弁200→蓄熱タンク21
→前部空調ユニット13の開閉弁28、加熱器17→冷
温水切替弁201→ブライン−冷媒熱交換器7の閉回路 以上により、3つの熱交換器(15、17、18)にす
べてブラインを流して、車室の冷房を行うことができ
る。
【0037】この場合、第1実施形態と同様に、前回の
冷房時に、蓄熱タンク21内に蓄えられていた低温のブ
ラインを3つの熱交換器(15、17、18)に流し
て、冷房始動時における冷房効果の応答性を高めること
ができる。また、最大冷房時以外の通常冷房時には、4
つの冷温水切替弁20、200、201、202により
ブライン流路および温水流路を以下の経路に切り替え
る。
【0038】すなわち、水ポンプ11→前部空調ユニ
ット13の冷却器15→ブライン−冷媒熱交換器7の閉
回路 水ポンプ11→冷温水切替弁20→後部空調ユニット
14の空調熱交換器18→冷温水切替弁202→ブライ
ン−冷媒熱交換器7の閉回路 エンジン9→冷温水切替弁200→蓄熱タンク21→
前部空調ユニット13の開閉弁28、加熱器17→冷温
水切替弁201→水ポンプ23の閉回路 以上により、冷却器15と空調熱交換器18に低温ブラ
インを循環して、送風空気を冷却するとともに、前部空
調ユニット13の加熱器15には温水を流して、加熱器
15による再加熱によって前部空調ユニット13の吹出
空気温度の制御を行うことができる。
【0039】次に、春秋期のような中間シーズンには、
空調操作パネル30におけるスイッチ操作およびセンサ
検出信号に基づいて除湿・暖房運転が設定される。この
除湿・暖房運転時において、車室への吹出空気温度が所
定温度以下の比較的低温側であるときは、上述の通常冷
房時と同様な状態に各機器の作動が設定される。そし
て、除湿・暖房運転時において、車室への吹出空気温度
が所定温度以上の比較的高温側であるときは、4つの冷
温水切替弁20、200、201、202の流路切替に
より後部空調ユニット14の空調熱交換器18がブライ
ン回路10から遮断され、温水回路22に結合される。
【0040】すなわち、水ポンプ11→前部空調ユニ
ット13の冷却器15→ブライン−冷媒熱交換器7の閉
回路 エンジン9→冷温水切替弁20→後部空調ユニット1
4の空調熱交換器18→冷温水切替弁202→水ポンプ
23の閉回路 エンジン9→冷温水切替弁200→蓄熱タンク21→
前部空調ユニット13の開閉弁28、加熱器17→冷温
水切替弁201→水ポンプ23の閉回路が形成される。
【0041】上記、の閉回路を並列に温水が流れる
ことにより、温水回路22の温水が加熱器17と空調熱
交換器18の両方に流れ、ブライン回路10のブライン
は前部空調ユニット13の冷却器15のみに流れる。従
って、このときは、空調熱交換器18は暖房運転を行
う。ところで、冬期において、暖房能力を高めるために
は、上記除湿・暖房運転の状態において、エアミックス
ドア29の開度増加により温風の風量割合を高めるとと
もに、前後の空調ユニット13、14における送風機1
3、19の風量を増加させればよい。
【0042】また、冬期における最大暖房運転の設定時
に以下のごとく冷却器15にも温水を流して、暖房能力
の向上を図ることが可能である。すなわち、最大暖房運
転の設定時に、電磁クラッチ8をオフして圧縮機3を停
止し、冷凍サイクル2を停止させる。一方、これと同時
に、4つの冷温水切替弁20、200、201、202
の流路切替により下記の3つの温水側閉回路を構成す
る。
【0043】エンジン9→冷温水切替弁20→後部空
調ユニット14の空調熱交換器18→冷温水切替弁20
2→水ポンプ23の閉回路 エンジン9→冷温水切替弁200→蓄熱タンク21→
前部空調ユニット13の開閉弁28、加熱器17→冷温
水切替弁201→水ポンプ23の閉回路 エンジン9→冷温水切替弁20→前部空調ユニット1
3の冷却器15→冷温水切替弁202→水ポンプ23の
閉回路 これにより、冷却器15、加熱器17および空調熱交換
器18のすべてに温水が流れて、冷却器15が加熱器と
して作用するので、3つの熱交換器15、17、18に
て加熱された温風を車室の前後から吹き出して車室の暖
房を行うことができる。
【0044】なお、上記第2実施形態において、冷温水
切替弁202を廃止して、空調熱交換器18の冷温水出
口側を直接水ポンプ9の吸入側に結合するとともに、冷
却器15の冷温水出口側を冷温水切替弁201を介して
水ポンプ9の吸入側に結合するようにしてもよい。 (第3実施形態)図5は第3実施形態を示すもので、第
1実施形態では、蓄熱タンク21を後部空調ユニット1
4の空調熱交換器18の共用通路部18aに配置し、第
2実施形態では、蓄熱タンク21を前部空調ユニット1
3の加熱器17側に配置しているが、第3実施形態で
は、前部空調ユニット13と後部空調ユニット14との
中間に、蓄熱タンク21を配置するものである。すなわ
ち、本例では、蓄熱タンク21の入口側および出口側の
両方に冷温水切替弁203、20を備え、入口側の切替
弁203により蓄熱タンク21の入口側をブライン回路
10と温水回路22とに切り替え接続する。そして、出
口側切替弁20により蓄熱タンク21の出口側を空調熱
交換器18と加熱器17とに切り替え接続する。
【0045】さらに、冷却器15、加熱器17および空
調熱交換器18の出口側と、温水回路22の水ポンプ2
3の吸入側とを切り替える冷温水切替弁204を備えて
いる。次に、第3実施形態の作動を説明すると、夏期冷
房時には、冷凍サイクル2を作動させるとともに、3つ
の冷温水切替弁20、203、204を以下のブライン
流路が構成される位置に操作する。
【0046】すなわち、水ポンプ11→前部空調ユニ
ット13の冷却器15→ブライン−冷媒熱交換器7の閉
回路 水ポンプ11→冷温水切替弁203→蓄熱タンク21
→冷温水切替弁20→後部空調ユニット14の空調熱交
換器18→ブライン−冷媒熱交換器7の閉回路 これにより、水ポンプ11の作動により、ブライン回路
10において、冷却器15と空調熱交換器18の両方に
ブラインが循環するので、送風機16、19の送風空気
を冷却器15、空調熱交換器18により冷却し、車室内
の前部側、後部側を冷房できる。
【0047】なお、最大冷房時以外のときは、開閉弁2
8が開弁状態になるので、前部空調ユニット13の加熱
器17には温水が循環する。これにより、エアミックス
ドア29の開度により冷風と温風との風量割合を調整し
て、車室内への吹出空気温度を調整できる。また、冷房
始動時には、蓄熱タンク21内の低温ブラインが冷却器
15と空調熱交換器18に循環することにより、冷房能
力を始動時から大きくすることができる。
【0048】また、最大冷房時には、開閉弁28を閉弁
するとともに、エアミックスドア29を開度零(温風
量:零)にする。さらに、最大冷房時に、加熱器17に
も低温ブラインを循環させて、加熱器17を冷却器とし
て作用させるモードを設定することもできる。すなわ
ち、この最大冷房モードには、3つの冷温水切替弁2
0、203、204によりブライン流路が以下のごとく
構成される。
【0049】すなわち、水ポンプ11→前部空調ユニ
ット13の冷却器15→ブライン−冷媒熱交換器7の閉
回路 水ポンプ11→冷温水切替弁203→蓄熱タンク21
→冷温水切替弁20→後部空調ユニット14の空調熱交
換器18→ブライン−冷媒熱交換器7の閉回路 水ポンプ11→冷温水切替弁203→蓄熱タンク21
→冷温水切替弁20→前部空調ユニット13の開閉弁2
8、加熱器17→冷温水切替弁204→ブライン−冷媒
熱交換器7の閉回路 以上により、3つの熱交換器(15、17、18)にす
べてブラインを流して、車室の冷房を行うことができる
ため、冷房能力を向上できる。
【0050】次に、春秋期のような中間シーズンには、
除湿・暖房運転が設定される。この除湿・暖房運転時に
おいて、車室への吹出空気温度が所定温度以下の比較的
低温側であるときは、前述の最大冷房時以外の通常冷房
時と同様な状態に各機器の作動が設定される。そして、
除湿・暖房運転時において、車室への吹出空気温度が所
定温度以上の比較的高温側であるときは、3つの冷温水
切替弁20、203、204の流路切替により後部空調
ユニット14の空調熱交換器18がブライン回路10か
ら遮断され、温水回路22に結合される。
【0051】すなわち、水ポンプ11→前部空調ユニ
ット13の冷却器15→ブライン−冷媒熱交換器7の閉
回路 エンジン9→開閉弁28→前部空調ユニット13の加
熱器17→冷温水切替弁204→水ポンプ23の閉回路 エンジン9→冷温水切替弁203→蓄熱タンク21→
冷温水切替弁20→後部空調ユニット14の空調熱交換
器18→冷温水切替弁204→水ポンプ23の閉回路 上記、の閉回路を並列に温水が流れることにより、
温水回路22の温水が加熱器17と空調熱交換器18の
両方に流れ、ブライン回路10のブラインは前部空調ユ
ニット13の冷却器15のみに流れる。従って、このと
きは、空調熱交換器18は暖房運転を行う。
【0052】ところで、冬期において、暖房能力を高め
るためには、上記除湿・暖房運転の状態において、エア
ミックスドア29の開度増加により温風の風量割合を高
めるとともに、前後の空調ユニット13、14における
送風機13、19の風量を増加させればよい。また、冬
期における最大暖房運転の設定時に以下のごとく冷却器
15にも温水を流して、暖房能力の向上を図ることが可
能である。すなわち、最大暖房運転の設定時に、電磁ク
ラッチ8をオフして圧縮機3を停止し、冷凍サイクル2
を停止させる。一方、これと同時に、3つの冷温水切替
弁20、203、204の流路切替により下記の3つの
温水側閉回路を構成する。
【0053】エンジン9→冷温水切替弁203→蓄熱
タンク21→冷温水切替弁20→後部空調ユニット14
の空調熱交換器18→冷温水切替弁204→水ポンプ2
3の閉回路 エンジン9→開閉弁28→前部空調ユニット13の加
熱器17→冷温水切替弁204→水ポンプ23の閉回路 エンジン9→冷温水切替弁203→前部空調ユニット
13の冷却器15→冷温水切替弁204→水ポンプ23
の閉回路 これにより、冷却器15、加熱器17および空調熱交換
器18のすべてに温水が流れて、冷却器15が加熱器と
して作用するので、3つの熱交換器15、17、18に
て加熱された温風を車室の前後から吹き出して車室の暖
房を行うことができる。
【0054】なお、上記した第1〜第3実施形態におい
て、蓄熱タンク21に温水が循環する作動モード(除湿
・暖房モードあるいは暖房モード)では、蓄熱タンク2
1に高温の温水を蓄えておくことができるため、次回の
エンジン始動時に蓄熱タンク21内の高温の温水を利用
して、エンジン9の暖機を促進したり、暖房の立ち上げ
を早める(即効暖房)ことが可能となる。 (第4実施形態)図6は第4実施形態を示すもので、後
部空調ユニット14を廃止し、前部空調ユニット13の
みを備える車両用空調装置に本発明を適用したものであ
る。本例では、蓄熱タンク21をブライン回路10の水
ポンプ11と冷却器15との間に設置している。これに
より、冷房始動時における応答性を向上できる。 (他の実施形態)なお、上記第1〜第4実施形態では、
前部空調ユニット13の通風路に、エアミックスドア2
9を設けて、冷風と温風との風量割合を調整して吹出空
気温度を調整するエアミックス方式を採用しているが、
開閉弁28を温水流量を制御する流量制御弁として構成
し、この流量制御弁の開度により加熱器17への温水量
を調整して吹出空気温度を調整する温水流量調整方式と
してもよい。
【0055】また、上記第1〜第4実施形態では、車両
走行エンジン9にて圧縮機3を駆動する場合について説
明したが、電気自動車等では、圧縮機3をモータにより
駆動する電動タイプとすればよい。また、電気自動車、
走行用の原動機としてエンジンとモータの両方を備える
ハイブリッド車においては、加熱器17等に対して温水
を循環する水ポンプとして、電動式の水ポンプを設置す
ることにより、本発明を同様に実施できる。
【0056】また、本発明は車両用以外の用途において
も、同様に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す車両の概略平面配
置図である。
【図2】(a)は第1実施形態の冷凍サイクル、温水回
路、ブライン回路の回路図、(b)は(a)に示す冷温
水切替弁の他の操作位置を示す部分回路図である。
【図3】第1実施形態の電気制御系統図である。
【図4】第2実施形態の冷凍サイクル、温水回路、ブラ
イン回路の回路図である。
【図5】第3実施形態の冷凍サイクル、温水回路、ブラ
イン回路の回路図である。
【図6】第4実施形態の冷凍サイクル、温水回路、ブラ
イン回路の回路図である。
【符号の説明】
1…エンジンルーム、2…冷凍サイクル、3…圧縮機、
4…凝縮器、6…膨張弁、7…ブライン−冷媒熱交換
器、9…車両エンジン、10…ブライン回路、13…前
部空調ユニット、14…後部空調ユニット、15…冷却
器、16、19…送風機、17…加熱器、18…空調熱
交換器、18a…共用通路部、20、200〜204…
冷温水切替弁、21…蓄熱タンク、22…温水回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/32 F24F 5/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(3)、凝縮器(4)、減圧手段
    (6)、およびブライン−冷媒熱交換器(7)を包含す
    る閉回路に、冷媒として可燃性ガスを循環させ、前記ブ
    ライン−冷媒熱交換器(7)において、前記減圧手段
    (6)で減圧された冷媒をブラインから吸熱して蒸発さ
    せる冷凍サイクル(2)と、 前記ブライン−冷媒熱交換器(7)にて冷却されたブラ
    インが循環するブライン回路(10)と、 温水源(9)にて加熱された温水が循環する温水回路
    (22)と、 室内の第1区域を空調する第1空調ユニット(13)
    と、 室内の第2区域を空調する第2空調ユニット(14)と
    を備え、 前記第1空調ユニット(13)には、前記ブライン回路
    (10)のブラインにより空調空気を冷却する冷却器
    (15)と、この冷却器(15)の空気下流側に配置さ
    れ、前記温水回路(22)の温水により空調空気を加熱
    する加熱器(17)と、この空調空気を送風する送風機
    (16)とを備え、 前記第2空調ユニット(14)には、前記ブライン回路
    (10)のブラインにより空調空気を冷却するととも
    に、前記温水回路(22)の温水により空調空気を加熱
    することが可能な冷却・加熱兼用の空調熱交換器(1
    8)と、この空調空気を送風する送風機(19)とを備
    え、 さらに、前記ブライン回路(10)のブラインを低温の
    まま蓄える蓄熱タンク(21)を備え、 冷房始動時には、前記蓄熱タンク(21)内の低温ブラ
    インが前記冷却器(15)および前記熱交換器(18)
    に循環して空調空気を冷却することを特徴とするブライ
    ン式空調装置。
  2. 【請求項2】 前記蓄熱タンク(21)は、前記空調熱
    交換器(18)に前記ブライン回路(10)のブライン
    と前記温水回路(22)の温水の両方を流すための共用
    通路部(18a)に配置されており、 前記蓄熱タンク(21)は前記ブライン回路(10)の
    低温ブラインの蓄冷と前記温水回路(22)の高温温水
    の蓄熱の両方を行うことを特徴とする請求項1に記載の
    ブライン式空調装置。
  3. 【請求項3】 前記蓄熱タンク(21)は、前記空調熱
    交換器(18)の共用通路部(18a)の入口側に配置
    され、 前記蓄熱タンク(21)の入口側に、前記蓄熱タンク
    (21)への流入媒体を前記ブライン回路(10)のブ
    ラインと前記温水回路(22)の温水とに切り替える切
    替弁(20)が配置されていることを特徴とする請求項
    2に記載のブライン式空調装置。
  4. 【請求項4】 前記蓄熱タンク(21)は、前記加熱器
    (17)の媒体入口側に設けられ、 冷房時に、前記ブライン回路(10)のブラインが前記
    蓄熱タンク(21)を通して前記加熱器(17)に循環
    するとともに、前記冷却器(15)および前記空調熱交
    換器(18)にも前記ブライン回路(10)のブライン
    が循環するモードを設定することを特徴とする請求項1
    に記載のブライン式空調装置。
  5. 【請求項5】 前記蓄熱タンク(21)は、その媒体入
    口側および出口側の両方に媒体切替用の弁手段(20
    3、20)を備えており、 前記入口側の弁手段(203)により前記蓄熱タンク
    (21)の入口側を前記ブライン回路(10)と前記温
    水回路(22)とに切り替え接続し、 前記出口側の弁手段(20)により前記蓄熱タンク(2
    1)の出口側を前記空調熱交換器(18)と前記加熱器
    (17)とに切り替え接続することを特徴とする請求項
    1に記載のブライン式空調装置。
  6. 【請求項6】 冷房時に、前記第1空調ユニット(1
    3)の冷却器(15)および加熱器(17)と、前記第
    2空調ユニット(14)の空調熱交換器(18)のすべ
    てに、ブライン回路(10)のブラインが流れるモード
    を設定することを特徴とする請求項1、2、3、5のい
    ずれか1つに記載のブライン式空調装置。
  7. 【請求項7】 暖房時に、前記第1空調ユニット(1
    3)の冷却器(15)および加熱器(17)と、前記第
    2空調ユニット(14)の空調熱交換器(18)のすべ
    てに、前記温水回路(22)の温水が流れるモードを設
    定することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1
    つに記載のブライン式空調装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか1つに記載
    のブライン式空調装置が車両搭載用として構成され、 前記第1空調ユニット(13)は車室内の前部に配置さ
    れて、車室内前部を空調するように構成されており、 前記第2空調ユニット(14)は車室内の後部に配置さ
    れて、車室内後部を空調するように構成されており、 前記温水源は車両のエンジン(9)であることを特徴と
    するブライン式空調装置。
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