JP3456250B2 - 発電機能を有する屋根 - Google Patents
発電機能を有する屋根Info
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- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
- Photovoltaic Devices (AREA)
Description
る発電機能を有する屋根に関する。
一環として、一般家庭における太陽光発電システムが種
々提案され実用化されている。通常、前記太陽光発電シ
ステムは、家屋の屋根上に設置された複数の太陽電池モ
ジュールと、太陽電池モジュールに電気的に接続された
インバータとを主体として構成されている。
非晶質シリコン系半導体層を形成したり、透光基板上に
結晶系のシリコン半導体板を取付けたりして作成した太
陽電池素子と、この太陽電池素子を保持する枠体とを備
え、家屋の野次板上に立設固定した複数の取付具を介し
て、屋根瓦上に一定の間隔をあけて浮かした状態に設置
されている。つまり、家屋の母屋上に設けられた、垂
木、野次板、屋根瓦からなる屋根の、所望の屋根瓦を取
り除き、その部分の野次板に取付具を立設固定して取付
けられる。
用いた太陽電池素子は、基本的に、結晶系のシリコン半
導体を用いた太陽電池素子よりも発電効率が低く、しか
も、比較的短期間(2〜3カ月)光を照射することで、
発電出力が初期状態の発電電力の約80%まで低下し、
その後は約80%に維持されるという現象(ステブラー
ロンスキー効果)が見られ、結晶系のシリコン半導体を
用いた太陽電池素子と同等の出力を得るためには、大き
な受光面積が必要となる。それ故、非晶質シリコン系半
導体を用いた太陽電池モジュールは、結晶系のシリコン
半導体を用いた太陽電池モジュールよりも安価で且つ外
観も優れているが、その普及が大幅に遅れている。但
し、この発電出力が低下する現象(以下、単に光劣化と
称す)は、太陽電池素子を80℃〜90℃以上の高温に
加熱することで、防止できるとともに一旦劣化した場合
でも回復することが知られている。
テムにおける太陽電池モジュールの取付構造では、次の
ような2つの大きな問題点がある。第1の問題点として
は、風による問題が挙げられる。即ち、太陽電池モジュ
ールと屋根瓦との間に隙間が形成され、太陽電池モジュ
ールに対して下方から突き上げる風の力が作用するの
で、強風時においても、太陽電池モジュールが吹き飛ば
されないようにするためには、太陽電池モジュールの取
付強度を大幅に高める必要がある。また、この問題を解
決するため、太陽電池モジュールの下方の屋根瓦を除去
して、太陽電池モジュールを野次板に密着させることも
考えられるが、太陽電池モジュールと野次板間への雨水
の侵入に対して十分な防水施工が困難であり、雨漏りや
野次板の腐食という点で懸念がある。
め込み施工し、太陽電池モジュールの風による悪影響を
防止しつつ、太陽電池モジュールと野次板間への雨水等
の侵入を防止することも可能ではあるが、施工時の手間
や設計自由度を考えると実用的ではないと言える。
性による問題が挙げられる。即ち、前記太陽電池モジュ
ールの取付構造では、前述のように太陽電池モジュール
と屋根瓦との間に隙間が形成されているので、太陽光の
照射により太陽電池素子の温度はかなり高くなるもの
の、太陽電池モジュールの上下両面からの放熱で、太陽
電池素子を80℃〜90℃以上の高温にすることが困難
で、太陽電池素子として非晶質シリコン系半導体を用い
た場合には、光劣化により発電出力が大幅に低下するこ
とは避けられない。
が容易で且つ非晶質シリコン系半導体からなる太陽電池
素子を用いた場合でも光劣化を防止し得る発電機能を有
する屋根を提供することである。
を有する屋根は、家屋の母屋上に固定した方形状の木製
枠体と、木製枠体の内部空間に装着した断熱材と、非晶
質シリコン系半導体を用いて構成した太陽電池パネルで
あって、断熱材の上面に受光面とは反対側の面を密着さ
せて設けた太陽電池パネルと、断熱材よりも下方の木製
枠体の下半部内に端部を木製枠体に固定して設けた、断
熱材を支持する補強部材とを有する屋根パネルを備えた
ものである。
の母屋とに亙って設けること、木製枠体を最上段の母屋
と最下段の母屋とに亙って屋根の傾斜方向に複数連設
し、隣接する木製枠体同士を結合すること、前記木製枠
体を横方向に複数連設すること、太陽電池パネルと断熱
材間に、木製枠体の上側の開口部を閉塞して外縁部が木
製枠体の外側面まで延びる防水シートを介装し、防水シ
ートを介在させた状態で太陽電池パネルと断熱材とを密
着させること、断熱材を2層構造とし、第1の断熱材を
太陽電池パネルの受光面とは反対側の面に接着し、第1
および第2の断熱材間に防水シートを介在させた状態で
両断熱材を密着させること、防水シートが粘着性を有す
るものであること、断熱材を、保形性を有する部材で構
成すること、補強部材を、木製枠体の相対向する内壁面
間の少なくとも一方向に渡した棒材で構成すること、補
強部材を、木製枠体内側を閉塞する板状部材で構成する
こと、木製枠体内の一部に、太陽電池パネルを設けない
調整部を設けること、木製枠体内の一部に、太陽電池パ
ネルを設けない調整部を設け、この調整部で屋根上の発
電領域を複数に分割すること、複数の木製枠体を設け、
一つの木製枠体内の太陽電池パネルによって得られる発
電量を、屋根全体の発電量の15%以下にすること、が
夫々好ましい実施例である。
は、補強部材で補強した方形状の木製枠体を母屋上に固
定するので、この木製枠体の側部のフレームが垂木とし
て機能し、木製枠体を設けた部分の野次板及び垂木を省
略しつつ、屋根の強度を十分に確保出来る。しかも、木
製枠体なので、建設現場での寸法直しなどの加工が容易
に行える。また、太陽電池パネルの底面側への風の侵入
が防止されるので、特別な風対策を講じる必要がない。
更に、太陽電池パネルの底面に断熱材を密着状態で設け
てあるので、太陽電池パネルの底面からの放熱が防止さ
れ、太陽電池パネルの温度上昇が促進される。更にま
た、断熱材により家屋内への熱の侵入が防止されるとと
もに、屋根からの排熱が防止され、太陽光の照射による
室内温度の変動が抑制される。
上段の母屋と最下段の母屋とに亙って設けたり、請求項
3のように、木製枠体を最上段の母屋と最下段の母屋と
に亙って屋根の傾斜方向に複数連設し、隣接する木製枠
体同士を結合した場合には、木製枠体を設けた部分の野
次板及びそれに対応する複数列の垂木を省略することが
可能となる。また、屋根全体を複数の木製枠体で構成し
た場合には、屋根の強度を確保しつつ、全ての野次板及
び垂木を省略することが可能となる。
材間に、木製枠体の上側の開口部を閉塞して外縁部が木
製枠体の外側面まで延びる防水シートを介装し、防水シ
ートを介在させた状態で太陽電池パネルと断熱材とを密
着させると、木製枠体を設けた部分からの雨漏りを確実
に防止出来る。また、請求項7のように、防水シートを
粘着性を有する部材で構成すると、太陽電池パネルと断
熱材とを容易に結合することが可能となる。
の相対向する内壁面間の少なくとも一方向に渡した棒材
で構成したり、請求項10のように、補強部材を、木製
枠体の内側を閉塞する板状部材で構成すると、木製枠体
の捩じりに対する強度・剛性を一層向上することが可能
となる。
に、太陽電池パネルを設けない調整部を設けると、調整
部の一部を切除することで、太陽電池パネルの取付位置
等を調整することなく、木製枠体の寸法調整が容易に行
え、しかも、家屋の建設後においては、調整部が移動用
の通路となり、太陽電池パネルの保守点検を容易に行う
ことが可能となる。また、請求項12のように、木製枠
体内の一部に、太陽電池パネルを設けない調整部を設
け、この調整部で屋根上の発電領域を複数に分割した場
合には、前記と同様の作用が得られるとともに、太陽電
池パネルの保守点検を一層容易に行うことが可能とな
る。
け、一つの木製枠体内の太陽電池パネルによって得られ
る発電量を、屋根全体の発電量の15%以下にすると、
1つの太陽電池パネルが故障した場合でも、発電量の極
端な低下を防止することが可能となる。
する。図1、図2に示すように、家屋1の上部には左右
方向向きの複数の母屋2が屋根3の傾斜方向に間隔をあ
けて複数並状に設けられ、母屋2上には最上段の母屋2
と最下段の母屋2とにわたる屋根パネル4が横方向に連
設して複数設けられ、これら複数の屋根パネル4により
家屋1の屋根3が構成されている。つまり、この家屋1
においては、垂木、野次板、屋根瓦が省略され、複数の
屋根パネル4が垂木、野次板、屋根瓦として機能するこ
とになる。但し、屋根パネル4を前後に複数に分割し
て、隣接するもの同士を結合してもよい。
び最右端以外の屋根パネル4は、次のように構成されて
いる。図2〜図5、図9、図10に示すように、最上段
の母屋2と最下段の母屋2とに亙る長さを有する1対の
サイドフレーム10と、両サイドフレーム10の前端部
及び後端部を連結する1対の連結フレーム11とからな
る略長方形枠状の木製枠体12が設けられ、木製枠体1
2は母屋2に対して図示外の釘やボルトで固定され、横
方向に連結される木製枠体12同士も図示外の釘やボル
トなどで固定されている。
の棒状の補強部材13が屋根3の傾斜方向に沿って所定
間隔おきに設けられ、補強部材13の両端部は左右のサ
イドフレーム10に固定され、補強部材13上には弾力
性を有するクッション材14が設けられ、木製枠体12
の上半部内には平板状の断熱材15が設けられ、断熱材
15はクッション材14を介して補強部材13上に支持
され、断熱材15の上面は木製枠体12の上面と略同高
に配置されている。但し、木製枠体12の中段部に略L
字状の金具を固定するなどして、断熱材15を支持して
もよい。また、前記補強部材13は、木製枠体12内側
を閉塞する板状部材で構成してもよい。更に、前記木製
枠体12及び補強部材13は、角材や合板等を用いるこ
とが可能である。
断熱性、保温性、蓄熱性に優れた、例えばポリスチレン
フォーム、ポリエチレンフォーム、硬質ポリウレタンフ
ォーム、軟質ポリウレタンフォーム、硬質塩化ビニルフ
ォーム、ユリアフォーム、フェノールフォーム、ラバー
フォーム、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレー
ト、パーライト、バーミキュライト、泡ガラスなどの発
泡・多孔質材料や、アスベスト、ロックウール、グラス
ウール、セラミックファイバー、動植物繊維、軟質繊維
材、炭素質繊維、チタン酸カリウム繊維などの繊維材料
や、ケイ酸カルシウム、塩基性炭酸マグネシウム、けい
そう土、けいそう土質断熱れんが、耐火断熱れんが、キ
ャスタブル耐火断熱材、コルク、炭素粉末などの粒・粉
状材料や、アルミニウム箔などからなる多層箔材料や、
硬質フォームラバー、発泡クロロプレンゴムなどの発泡
ゴム材料や、軽量気泡コンクリートや、発泡アルミニウ
ムなどを用いることが可能である。
防水シート16が貼着され、防水シート16の外縁部は
断熱材15から外方へ延びて木製枠体12の外側面に貼
着され、この防水シート16により木製枠体12内への
雨水などの侵入が防止されている。尚、前記防水シート
16の素材としては、特殊ゴム化アスファルトコンパウ
ンドやポリイソブチレンなどを採用することが可能であ
る。また、前記防水シート16の両面に粘着部を形成し
て、防水シート16を介して太陽電池パネル17を断熱
材15に貼着してもよい。
傍部の上側には屋根下地パネル18が夫々固定され、前
後の屋根下地パネル18間において断熱材15の上側の
防水シート16上には複数の太陽電池パネル17が僅か
な隙間をあけて連設され、隣接する太陽電池パネル17
間の隙間にはシール材19が充填され、屋根下地パネル
18に対応する部分により太陽電池パネル17を設けな
い調整部20が構成されている。
近傍部は、左右のサイドフレーム10に固定されたガラ
ス押え21と断熱材15間に挟持されて木製枠体12に
固定され、最前部の太陽電池パネル17の前端部及び最
後部の太陽電池パネル17の後端部は、前後の屋根下地
パネル18に固定されたガラス押え22と断熱材15間
に挟持されて木製枠体12に固定され、太陽電池パネル
17は防水シート16を介して断熱材15の上面に密着
され、太陽電池パネル17とガラス押え21、22間に
はシール部材23、24が装着され、このシール部材2
3、24及びシール材19により防水シート16と太陽
電池パネル17間への雨水等の侵入が防止されている。
尚、符号28は、屋根下地パネル18と断熱材15に対
応する防水シート16とに亙って貼着した防水テープで
ある。
には端子ボックス25が設けられ、端子ボックス25に
接続された出力線26は、防水シート16及び断熱材1
5を貫通して下側へ導出されている。前記複数の太陽電
池パネル17によって得られる発電量は、屋根3全体の
発電量の15%以下に設定され、1つの太陽電池パネル
17が故障した場合でも、極端な発電量の低下が防止さ
れるように構成されている。
パネル4Aは、左右対称の構成で且つ基本的には前記屋
根パネル4と同様に構成されているので、左側のものに
ついて簡単に説明する。図6、図7に示すよう、前記木
製枠体12の左右方向の略中央部にサイドフレーム10
と平行にセンタフレーム27が設けられ、センタフレー
ム27と右側のサイドフレーム10間には断熱材15と
防水シート16と太陽電池パネル17(但し、幅を約1
/2にしたもの)とが積層状に設けられ、センタフレー
ム27と左側のサイドフレーム10間には断熱材15と
防水シート16と屋根下地パネル18Aとが設けられ、
屋根下地パネル18Aに対応する部分により太陽電池パ
ネル17を設けない調整部20Aが構成されている。
明する。前記太陽電池パネル17は、図8に示すよう
に、基本的には、透光基板30と、透光基板30の下面
に形成した太陽電池素子層31と、太陽電池素子層31
の下側に設けられた充填材32と、充填材32の下側に
設けられバックシート33とを備えている。前記透光基
板30としては強化ガラスや貼り合わせガラス、または
その他一般的な透光基板が用いられ、ガラス成分が溶出
しないよう、必要に応じて酸化ケイ素などを被着したも
のを用いても良い。太陽電池素子層31は、透光基板3
0上に透明導電膜、p−i−nまたはn−i−pの非晶
質シリコン層、金属電極層を順次堆積した積層体からな
り、その下面側に設けたEVA、PVB、ポリイソブチ
レン系樹脂等の充填材32を介して透光基板30に封入
固定されている。
をサンドしたテドラー等で構成されている。但し、前記
充填材32又はバックシート33は省略してもよい。こ
こで透明導電膜としては、従来の太陽電池素子と同様に
酸化錫や酸化インジウム錫が用いられ、非晶質シリコン
層としては、アモルファスシリコンカーバイトとアモル
ファスシリコンによるヘテロ接合構造が採用され、必要
に応じて透明導電膜側や金属電極層側のp層やn層を、
微結晶化させることも直列抵抗低減において効果的であ
る。
ミニウム、銀などの一般的な金属材料を、単層や積層構
造として用いる。そして特に素子温度が高温になること
から、非晶質シリコン層との間で金属成分の拡散を防止
するため、非晶質シリコン層と金属電極層との間に、前
述の透明導電膜やシリサイド層などによる金属拡散防止
層を介在させたり、この金属拡散防止層を介在させず
に、金属電極層としてクロムやモリブデンなどのシリサ
イド形成金属を用いたり、これらシリサイド形成金属と
他の金属との積層構造とすることが効果的である。ま
た、入射光の閉じ込め効果の点からは、反射率の点から
銀を用いると特に効果が高い。更に、充填材32として
EVA、PVBなどを用いる場合は、真空ラミネート法
によって封入し、ポリイソブチレン系樹脂の場合は、こ
れを加熱流動化して塗布すれば良い。
て簡単に説明する。先ず、図9(a)に示すように、1
対のサイドフレーム10の前端部間及び後端部間に連結
フレーム11を固定するとともに、補強部材13をサイ
ドフレーム10に固定し、木製枠体12を製作する。次
に、図9(b)に示すように、複数の補強部材13の上
側にクッション材14を夫々取付けて、木製枠体12内
に上方より平板状の断熱材15を装着し、クッション材
14上に載置する。
5の上面とサイドフレーム10の上面とサイドフレーム
10の外側面とに亙って防水シート16を貼着する。次
に、図10(d)に示すように、防水テープ28を断熱
材15に対応する防水シート16の部分と屋根下地パネ
ル18とに亙って貼着した後、防水シート16上に複数
の太陽電池パネル17をセットするとともに前後の屋根
下地パネル18をセットして、屋根下地パネル18を木
製枠体12に固定する。次に、図10(e)に示すよう
に、シール部材23、24をセットするとともに、ガラ
ス押え21を木製枠体12に固定して、太陽電池パネル
17を木製枠体12に固定し、図10(f)に示すよう
な、屋根パネル4を得ることになる。但し、屋根パネル
4Aにおいても、屋根パネル4と略同様に製作されるの
で、その説明を省略する。
4、4Aは、トラックなどで建設現場に輸送し、現場に
おいて調整部20、20Aを部分的にカットするなどの
寸法調整を施した後、母屋2上に順次固定することにな
る。
について説明する。屋根3全体を屋根パネル4、4Aで
構成することになるが、屋根パネル4、4Aの木製枠体
12が、最上段の母屋2と最下段の母屋2とに亙って設
けられているので、サイドフレーム10が垂木として機
能し、しかも補強部材13で木製枠体12の捩じりに対
する強度、剛性が高められているので、補強部材13が
野次板として機能し、野次板及び垂木を省略しつつ屋根
3の強度を十分に確保することが可能となる。
傍部と、両サイドの屋根パネル4Aの側部に調整部2
0、20Aを夫々設けてあるので、建設現場で調整部2
0、20Aの一部を切除するなどして容易に寸法調整出
来るとともに、家屋1の建築後には、この調整部20、
20Aが移動用の通路となり、太陽電池パネル17の保
守点検作業が容易に行える。
せて設けた断熱材15により、太陽電池パネル17の下
面からの放熱が防止され、太陽電池パネル17の温度上
昇が促進されるので、太陽光線で太陽電池パネル17を
80℃〜90℃以上に加熱することが可能となり、太陽
電池素子として非晶質シリコン系半導体を用いても、光
劣化による発電出力の低下を効果的に防止出来る。
侵入が防止されるとともに、屋根3からの排熱が防止さ
れ、太陽光の照射による室内温度の変動が抑制されるの
で、家屋1の居住性を向上することが可能となる。
変更した変形例について説明する。 (1) 図11、図12に示すように、断熱材15を第
1の断熱材15Aと第2の断熱材15Bの2層構造と
し、第1の断熱材15Aを太陽電池パネル17の下面に
接着するとともに、両断熱材15A、15B間に防水シ
ート16を介在させた状態で、両断熱材15A、15B
を密着させ、両断熱材15A、15B間の幅方向の中央
部に前後方向へ延びる通路40を形成し、防水シート1
6の上側において通路40内に出力線26を配置させ、
木製枠体12の上端部或いは下端部から出力線26を導
出させてもよい。この場合には、防水シート16に孔を
形成することなく、出力線26を屋根パネル4、4Aか
ら導出させることが可能なので、防水性を一層向上出来
る。
を第1の断熱材15Cと第2の断熱材15Dの2層構造
とし、第1の断熱材15Cを太陽電池パネル17の下面
に接着するとともに、両断熱材15C、15D間に防水
シート16を介在させた状態で、両断熱材15C、15
Dを密着させ、両断熱材15C、15D間の境界部41
を、その幅方向の略中央部側が上方へ突出するように略
へ字状に形成し、境界部41の頂部に前後方向に延びる
通路42を形成し、防水シート16の上側において通路
42内に出力線26を配置させ、木製枠体12の上端部
或いは下端部から出力線26を導出させてもよい。この
場合には、前記と同様に、防水性を向上出来るととも
に、境界部41に侵入した雨水などの通路42への侵入
が防止され、出力線26が雨水に接触することを防止出
来る。
撃性に優れたカバーガラスを密着状或いは間隔を開けて
設けてもよい。また、太陽電池パネル17とカバーガラ
ス間に充填材を封入してもよい。 (4) 図14(a)に示すように、前記屋根パネル4
の前後方向の中央部の太陽電池パネル17を省略し、そ
の部分に屋根下地パネル45を設けて調整部46を形成
し、屋根3全体を調整部46により前後に区画してもよ
い。また、図14(b)に示すように、複数の屋根パネ
ル4のうちの左右方向の中央部の2つの屋根パネル4を
左右両端の屋根パネル4Aと同様に構成して、屋根下地
パネル47を設けた調整部48を形成し、屋根3全体を
4つに区画してもよい。更に、図14(c)に示すよう
に、屋根3の一部を、垂木や野次板などを備えた通常の
屋根49で構成してもよい。
れば、木製枠体を設けた部分の野次板及び垂木を省略し
つつ、屋根の強度を十分に確保出来ること、建設現場に
おける寸法直しなどの加工が容易に行えること、特別な
風対策を講じる必要がないこと、太陽電池パネルの温度
の温度上昇が促進されるので、太陽電池パネルの温度を
80℃〜90℃以上にすることが可能で、太陽電池素子
として非晶質シリコン系半導体を用いても、光劣化によ
る発電出力の低下を効果的に防止出来ること、太陽光の
照射による室内温度の変動を防止して、家屋の居住性を
向上出来ること、などの効果が得られる。
に係る屋根においては、前記効果に加えて、次のような
効果が得られる。請求項2及び請求項3に係る屋根によ
れば、木製枠体を設けた部分の野次板及びそれに対応す
る複数列の垂木を省略することが可能となり、家屋の建
設コストを低減出来る。また、請求項4に係る屋根にお
いて、屋根全体を複数の木製枠体で構成した場合には、
屋根の強度を確保しつつ、全ての野次板及び垂木を省略
することが可能となる。請求項5に係る屋根によれば、
防水シートにより木製枠体を設けた部分からの雨漏りを
確実に防止出来る。また、請求項7に係る屋根によれ
ば、防水シートを粘着性を有する部材で構成すること
で、太陽電池パネルと断熱材とを容易に結合することが
可能となる。
ば、補強部材により木製枠体の捩じりに対する強度・剛
性を一層向上することが可能となる。請求項11に係る
屋根によれば、太陽電池パネルを設けない調整部を設け
てあるので、建設現場において、木製枠体の寸法調整が
容易に行えるとともに、家屋の建設後においては、太陽
電池パネルの保守点検を容易に行うことが可能となる。
また、請求項12に係る屋根によれば、調整部で屋根上
の発電領域を複数に分割してあるので、太陽電池パネル
の保守点検を一層容易に行うことが可能となる。請求項
13に係る屋根によれば、1つの太陽電池パネルが故障
した場合でも、発電量の極端な低下を防止することが可
能となる。
Claims (13)
- 【請求項1】 家屋の母屋上に固定した方形状の木製枠
体と、 木製枠体の内部空間に装着した断熱材と、 非晶質シリコン系半導体を用いて構成した太陽電池パネ
ルであって、断熱材の上面に受光面とは反対側の面を密
着させて設けた太陽電池パネルと、 断熱材よりも下方の木製枠体の下半部内に端部を木製枠
体に固定して設けた、断熱材を支持する補強部材と、 を有する屋根パネルを備えた発電機能を有する屋根。 - 【請求項2】木製枠体を最上段の母屋と最下段の母屋と
に亙って設けた請求項1記載の発電機能を有する屋根。 - 【請求項3】木製枠体を最上段の母屋と最下段の母屋と
に亙って屋根の傾斜方向に複数連設し、隣接する木製枠
体同士を結合したことを特徴とする請求項1記載の発電
機能を有する屋根。 - 【請求項4】前記木製枠体を横方向に複数連設したこと
を特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載
の発電機能を有する屋根。 - 【請求項5】太陽電池パネルと断熱材間に、木製枠体の
上側の開口部を閉塞して外縁部が木製枠体の外側面まで
延びる防水シートを介装し、防水シートを介在させた状
態で太陽電池パネルと断熱材とを密着させた請求項1〜
4のうちのいずれか1項に記載の発電機能を有する屋
根。 - 【請求項6】断熱材を2層構造とし、第1の断熱材を太
陽電池パネルの受光面とは反対側の面に接着し、第1お
よび第2の断熱材間に防水シートを介在させた状態で両
断熱材を密着させた請求項1〜4のいずれか1項記載の
発電機能を有する屋根。 - 【請求項7】防水シートが粘着性を有するものである請
求項5又は6に記載の発電機能を有する屋根。 - 【請求項8】断熱材を、保形性を有する部材で構成した
請求項1〜7のうちのいずれか1項に記載の発電機能を
有する屋根。 - 【請求項9】補強部材が、木製枠体の相対向する内壁面
間の少なくとも一方向に渡した棒材である請求項1〜8
のいずれか1項に記載の発電機能を有する屋根。 - 【請求項10】補強部材が、木製枠体内側を閉塞する板
状部材である請求項1〜9のいずれか1項に記載の発電
機能を有する屋根。 - 【請求項11】木製枠体内の一部に、太陽電池パネルを
設けない調整部を設けた請求項1〜10のいずれか1項
に記載の発電機能を有する屋根。 - 【請求項12】木製枠体内の一部に、太陽電池パネルを
設けない調整部を設け、この調整部で屋根上の発電領域
を複数に分割した請求項1〜11のいずれか1項に記載
の発電機能を有する屋根。 - 【請求項13】複数の木製枠体を設け、一つの木製枠体
内の太陽電池パネルによって得られる発電量を、屋根全
体の発電量の15%以下とした請求項1〜12のいずれ
か1項に記載の発電機能を有する屋根。
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