JP3455595B2 - 放射線拡大観察装置 - Google Patents
放射線拡大観察装置Info
- Publication number
- JP3455595B2 JP3455595B2 JP21008494A JP21008494A JP3455595B2 JP 3455595 B2 JP3455595 B2 JP 3455595B2 JP 21008494 A JP21008494 A JP 21008494A JP 21008494 A JP21008494 A JP 21008494A JP 3455595 B2 JP3455595 B2 JP 3455595B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- radiation
- reflecting mirror
- sample
- oblique
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
- Image-Pickup Tubes, Image-Amplification Tubes, And Storage Tubes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線及びその他の放射
線で試料を観察することが可能な放射線像拡大観察装置
に関する。
線で試料を観察することが可能な放射線像拡大観察装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の放射線像拡大観察装置の構
造を示す断面図である。同図より、従来の放射線像拡大
観察装置は、略円筒形状の筐体100の内部に斜入射反
射鏡101とストッパ102が配置され、筐体100の
一端面100aに入射窓103が、他端面100bに蛍
光面104がそれぞれ形成されている。また、筐体10
0の入射窓103に近接して試料台105、フィルタ1
06、及びX線源107が設置され、蛍光面104に近
接してカメラ108、フレームメモリ109、及びモニ
タ110が設置されている。
造を示す断面図である。同図より、従来の放射線像拡大
観察装置は、略円筒形状の筐体100の内部に斜入射反
射鏡101とストッパ102が配置され、筐体100の
一端面100aに入射窓103が、他端面100bに蛍
光面104がそれぞれ形成されている。また、筐体10
0の入射窓103に近接して試料台105、フィルタ1
06、及びX線源107が設置され、蛍光面104に近
接してカメラ108、フレームメモリ109、及びモニ
タ110が設置されている。
【0003】本装置の動作を次に示す。まず、X線源1
07を出射したX線はフィルタ106を透過して波長制
限され、試料台105に固定された試料111に入射す
る。試料111を透過したX線は、入射窓103を介し
て斜入射反射鏡101に入射する。入射したX線は斜入
射反射鏡101で拡大され、ストッパ102を通過した
X線がX線像として光電面112上に結像する。ここ
で、ストッパ102は不要なX線が光電面112に入射
するのを防いでいる。光電面112にX線が入射すると
光電面112の裏面から光電子が放出され、放出された
光電子はマイクロチャンネルプレート(MCP)113
で増倍され、蛍光面104に光学像を形成する。この光
学像はカメラ108に取り込まれた後、フレームメモリ
109に一時蓄えられ、その後、モニタ110に与えら
れて、光学像が表示される。
07を出射したX線はフィルタ106を透過して波長制
限され、試料台105に固定された試料111に入射す
る。試料111を透過したX線は、入射窓103を介し
て斜入射反射鏡101に入射する。入射したX線は斜入
射反射鏡101で拡大され、ストッパ102を通過した
X線がX線像として光電面112上に結像する。ここ
で、ストッパ102は不要なX線が光電面112に入射
するのを防いでいる。光電面112にX線が入射すると
光電面112の裏面から光電子が放出され、放出された
光電子はマイクロチャンネルプレート(MCP)113
で増倍され、蛍光面104に光学像を形成する。この光
学像はカメラ108に取り込まれた後、フレームメモリ
109に一時蓄えられ、その後、モニタ110に与えら
れて、光学像が表示される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の放射
線拡大観察装置の分解能を決めているのは、斜入射反射
鏡101の反射面の加工精度である。例えば、数nmの
波長のX線を使用する場合、斜入射反射鏡101の全反
射面を数nm以下の表面粗さとサブμm以下程度の形状
誤差に収めなければ、所定レベルの分解能が得られな
い。
線拡大観察装置の分解能を決めているのは、斜入射反射
鏡101の反射面の加工精度である。例えば、数nmの
波長のX線を使用する場合、斜入射反射鏡101の全反
射面を数nm以下の表面粗さとサブμm以下程度の形状
誤差に収めなければ、所定レベルの分解能が得られな
い。
【0005】しかし、上記の精度は反射面の一部のみな
ら達成できるが、反射面全体に亘って達成するのはなか
なか難しく、そのため、所定レベルの分解能を得ること
ができなかった。
ら達成できるが、反射面全体に亘って達成するのはなか
なか難しく、そのため、所定レベルの分解能を得ること
ができなかった。
【0006】本発明は、このような問題を解決して、分
解能の高い放射線拡大観察装置を提供することを目的と
する。
解能の高い放射線拡大観察装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の放射線拡大観察装置は、試料の配置位置に
向けて放射線を出射する放射線源と、試料を透過した放
射線の像を拡大・結像させる略円筒形状の斜入射反射鏡
と、この斜入射反射鏡で拡大・結像した放射線像を検出
する検出手段とを備えた放射線拡大観察装置であって、
斜入射反射鏡の入射面或いは出射面に近接すると共にこ
れらの面とほぼ平行に配置され、周辺部分の一部領域
に、斜入射反射鏡の反射面の所定部分で反射する放射線
を通過させる開口を有する遮蔽板を備え、遮蔽板は、斜
入射反射鏡の中心軸を中心に回転可能である。
に、本発明の放射線拡大観察装置は、試料の配置位置に
向けて放射線を出射する放射線源と、試料を透過した放
射線の像を拡大・結像させる略円筒形状の斜入射反射鏡
と、この斜入射反射鏡で拡大・結像した放射線像を検出
する検出手段とを備えた放射線拡大観察装置であって、
斜入射反射鏡の入射面或いは出射面に近接すると共にこ
れらの面とほぼ平行に配置され、周辺部分の一部領域
に、斜入射反射鏡の反射面の所定部分で反射する放射線
を通過させる開口を有する遮蔽板を備え、遮蔽板は、斜
入射反射鏡の中心軸を中心に回転可能である。
【0008】あるいは、本発明の放射線拡大観察装置
は、試料の配置位置に向けて放射線を出射する放射線源
と、試料を透過した放射線の像を拡大・結像させる略円
筒形状の斜入射反射鏡と、この斜入射反射鏡で拡大・結
像した放射線像を検出する検出手段とを備えた放射線拡
大観察装置であって、斜入射反射鏡の入射面或いは出射
面に近接すると共にこれらの面とほぼ平行に配置され、
周辺部分の一部領域に、斜入射反射鏡の反射面の所定部
分で反射する放射線を通過させる開口を有する遮蔽板を
備え、斜入射反射鏡は、その中心軸を中心に回転可能で
ある。
は、試料の配置位置に向けて放射線を出射する放射線源
と、試料を透過した放射線の像を拡大・結像させる略円
筒形状の斜入射反射鏡と、この斜入射反射鏡で拡大・結
像した放射線像を検出する検出手段とを備えた放射線拡
大観察装置であって、斜入射反射鏡の入射面或いは出射
面に近接すると共にこれらの面とほぼ平行に配置され、
周辺部分の一部領域に、斜入射反射鏡の反射面の所定部
分で反射する放射線を通過させる開口を有する遮蔽板を
備え、斜入射反射鏡は、その中心軸を中心に回転可能で
ある。
【0009】
【作用】本発明の放射線拡大観察装置によれば、放射線
源を出射した放射線は試料を透過して、斜入射反射鏡に
入射する。入射した放射線は斜入射反射鏡で拡大・結像
されて検出手段に与えられ、X線像として検出される。
斜入射反射鏡の入射面或いは出射面に近接する位置に、
これらの面とほぼ平行に遮蔽板が配置されている。この
遮蔽板は周辺部分の一部領域に開口を有しており、斜入
射反射鏡の反射面の一部分に入射するX線(或いは斜入
射反射鏡の反射面の一部分で反射したX線)がこの開口
を通過して検出手段に到達する。また、斜入射反射鏡の
反射面の他の部分に入射するX線(或いは斜入射反射鏡
の反射面の他の部分で反射したX線)は、遮蔽板で遮蔽
されるので、検出手段に到達することはない。このた
め、斜入射反射鏡の反射面の内、加工精度の高い部分を
選択的に用いて、X線を拡大・結像させることができ、
高解像度のX線像を検出手段で検出することができる。
源を出射した放射線は試料を透過して、斜入射反射鏡に
入射する。入射した放射線は斜入射反射鏡で拡大・結像
されて検出手段に与えられ、X線像として検出される。
斜入射反射鏡の入射面或いは出射面に近接する位置に、
これらの面とほぼ平行に遮蔽板が配置されている。この
遮蔽板は周辺部分の一部領域に開口を有しており、斜入
射反射鏡の反射面の一部分に入射するX線(或いは斜入
射反射鏡の反射面の一部分で反射したX線)がこの開口
を通過して検出手段に到達する。また、斜入射反射鏡の
反射面の他の部分に入射するX線(或いは斜入射反射鏡
の反射面の他の部分で反射したX線)は、遮蔽板で遮蔽
されるので、検出手段に到達することはない。このた
め、斜入射反射鏡の反射面の内、加工精度の高い部分を
選択的に用いて、X線を拡大・結像させることができ、
高解像度のX線像を検出手段で検出することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例について添付図面を
参照して説明する。図1は、本実施例に係る放射線像拡
大観察装置の断面構造を示す斜視図である。同図より、
本実施例の放射線像拡大観察装置は、略円筒形状の筐体
10の内部にX線像を拡大・結像する斜入射反射鏡11
と、周辺部分の一部領域に開口12aが形成され斜入射
反射鏡11を通過したX線の一部のみを通過させる円盤
形状のストッパ12と、ストッパ12を回転させる軸付
きウォーム13が組み込まれている。筐体10の一端面
10aには入射窓14が、他端面10bには蛍光面15
がそれぞれ形成され、斜入射反射鏡11によるX線の結
像位置に光電面16が形成されている。また、光電面1
6側の蛍光面15上にマイクロチャンネルプレート(M
CP)17が配置されている。さらに、筐体10の入射
窓14に近接して試料台18、フィルタ19、X線源2
0が設置され、蛍光面15に近接してカメラ21、フレ
ームメモリ22、及びモニタ23が設置されている。さ
らにまた、筐体10の光電面16と蛍光面15の間の外
周に、コイル24,25が巻き付けられている。
参照して説明する。図1は、本実施例に係る放射線像拡
大観察装置の断面構造を示す斜視図である。同図より、
本実施例の放射線像拡大観察装置は、略円筒形状の筐体
10の内部にX線像を拡大・結像する斜入射反射鏡11
と、周辺部分の一部領域に開口12aが形成され斜入射
反射鏡11を通過したX線の一部のみを通過させる円盤
形状のストッパ12と、ストッパ12を回転させる軸付
きウォーム13が組み込まれている。筐体10の一端面
10aには入射窓14が、他端面10bには蛍光面15
がそれぞれ形成され、斜入射反射鏡11によるX線の結
像位置に光電面16が形成されている。また、光電面1
6側の蛍光面15上にマイクロチャンネルプレート(M
CP)17が配置されている。さらに、筐体10の入射
窓14に近接して試料台18、フィルタ19、X線源2
0が設置され、蛍光面15に近接してカメラ21、フレ
ームメモリ22、及びモニタ23が設置されている。さ
らにまた、筐体10の光電面16と蛍光面15の間の外
周に、コイル24,25が巻き付けられている。
【0011】また、ストッパ12の外周縁には回転角調
整用のギヤ12bが形成されウォームホイールになって
いる。このギヤ12bには軸付きウォーム13のウォー
ム13aが噛合されるようになっており、軸付きウォー
ム13を回転させることによってストッパ12が回転す
る。軸付きウォーム13は筐体10外部に設けられたパ
ルスモータ26等で駆動し、ストッパ12の回転角を正
確に設定できるようになっている。
整用のギヤ12bが形成されウォームホイールになって
いる。このギヤ12bには軸付きウォーム13のウォー
ム13aが噛合されるようになっており、軸付きウォー
ム13を回転させることによってストッパ12が回転す
る。軸付きウォーム13は筐体10外部に設けられたパ
ルスモータ26等で駆動し、ストッパ12の回転角を正
確に設定できるようになっている。
【0012】本実施例の放射線像拡大観察装置は以下の
ように動作する。まず、観察すべき試料27を試料台1
8に固定し、これらを入射窓14とフィルタ19の間に
配置する。次に、X線源20からX線を出射すると、X
線はフィルタ19を透過して波長制限され、試料台18
に固定された試料27上に照射される。X線が試料27
を透過するとX線像が形成される。透過したX線は入射
窓14を通過して斜入射反射鏡11に入射し、斜入射反
射鏡11によって拡大されたX線像が光電面16上に結
像される。光電面16の裏面からは、このX線像に対応
した光電子が放出され、この光電子による電子像がコイ
ル24,25で拡大される。そして、拡大された電子像
はMCP17で増倍された後、蛍光面15に結像されて
光学像を得る。蛍光面15に形成された光学像はカメラ
21で取り込まれた後、フレームメモリ22に一時蓄え
られ、その後にCRT等を備えたモニタ23に与えられ
る。また、このフレームメモリ22は、現在記憶してい
る画像と新たに与えられた画像とを合成する機能を持っ
ている。
ように動作する。まず、観察すべき試料27を試料台1
8に固定し、これらを入射窓14とフィルタ19の間に
配置する。次に、X線源20からX線を出射すると、X
線はフィルタ19を透過して波長制限され、試料台18
に固定された試料27上に照射される。X線が試料27
を透過するとX線像が形成される。透過したX線は入射
窓14を通過して斜入射反射鏡11に入射し、斜入射反
射鏡11によって拡大されたX線像が光電面16上に結
像される。光電面16の裏面からは、このX線像に対応
した光電子が放出され、この光電子による電子像がコイ
ル24,25で拡大される。そして、拡大された電子像
はMCP17で増倍された後、蛍光面15に結像されて
光学像を得る。蛍光面15に形成された光学像はカメラ
21で取り込まれた後、フレームメモリ22に一時蓄え
られ、その後にCRT等を備えたモニタ23に与えられ
る。また、このフレームメモリ22は、現在記憶してい
る画像と新たに与えられた画像とを合成する機能を持っ
ている。
【0013】本実施例の特徴は、斜入射反射鏡11の反
射面で反射したX線の一部を通過させるストッパ12を
備えている点である。このストッパ12によって、斜入
射反射鏡11の大部分の反射面で反射したX線は遮蔽さ
れることとなり、反射面の所望の部分で反射したX線の
みが光電面16に到達し、X線像が形成される。ストッ
パ12は駆動ギヤ13によって回転させることができ、
開口12aを所定の位置に移動させることができる。本
実施例の装置を用いた試料27の観察方式としては、ま
ず、駆動ギヤ13によってストッパ12を回転させ、開
口12aを所定の位置に移動させた後にストッパ12を
固定して、この状態で光学像をモニタ23で観察する第
1の方式と、駆動ギヤ13によってストッパ12を一回
転させ、所定角度回転させるごとに光学像をカメラ21
で撮像し、所定角度ごとに得られた画像を合成してこの
合成画像をモニタ23で観察する第2の方式とがある。
以下、第1の観察方式と第2の観察方式に分けて説明す
る。
射面で反射したX線の一部を通過させるストッパ12を
備えている点である。このストッパ12によって、斜入
射反射鏡11の大部分の反射面で反射したX線は遮蔽さ
れることとなり、反射面の所望の部分で反射したX線の
みが光電面16に到達し、X線像が形成される。ストッ
パ12は駆動ギヤ13によって回転させることができ、
開口12aを所定の位置に移動させることができる。本
実施例の装置を用いた試料27の観察方式としては、ま
ず、駆動ギヤ13によってストッパ12を回転させ、開
口12aを所定の位置に移動させた後にストッパ12を
固定して、この状態で光学像をモニタ23で観察する第
1の方式と、駆動ギヤ13によってストッパ12を一回
転させ、所定角度回転させるごとに光学像をカメラ21
で撮像し、所定角度ごとに得られた画像を合成してこの
合成画像をモニタ23で観察する第2の方式とがある。
以下、第1の観察方式と第2の観察方式に分けて説明す
る。
【0014】第1の観察方式は、まず、斜入射反射鏡1
1の反射面の一部に加工精度が高い面がある場合に用い
られる。これは、高解像度のX線像を光電面16に形成
するためには、斜入射反射鏡11の加工精度(表面粗
さ、形状誤差)をnmオーダーにする必要があるが、全
反射面をこのような精度で加工することは現在の加工技
術では不可能であることによる。そこで、斜入射反射鏡
11の反射面の内、nmオーダーの加工精度を有する面
を選択し、この面で反射したX線のみをストッパ12の
開口12aを通過させて、光電面16に到達させてい
る。このため、高解像度のX線像が光電面16上に形成
され、蛍光面15には高解像度の光学像が形成される。
なお、斜入射反射鏡11の反射面で反射したX線の大部
分はストッパ12で遮蔽されるので、光電面16まで到
達するX線量は非常に少ない。このため、この観察方式
では長時間露光して十分なX線量を確保する必要があ
る。
1の反射面の一部に加工精度が高い面がある場合に用い
られる。これは、高解像度のX線像を光電面16に形成
するためには、斜入射反射鏡11の加工精度(表面粗
さ、形状誤差)をnmオーダーにする必要があるが、全
反射面をこのような精度で加工することは現在の加工技
術では不可能であることによる。そこで、斜入射反射鏡
11の反射面の内、nmオーダーの加工精度を有する面
を選択し、この面で反射したX線のみをストッパ12の
開口12aを通過させて、光電面16に到達させてい
る。このため、高解像度のX線像が光電面16上に形成
され、蛍光面15には高解像度の光学像が形成される。
なお、斜入射反射鏡11の反射面で反射したX線の大部
分はストッパ12で遮蔽されるので、光電面16まで到
達するX線量は非常に少ない。このため、この観察方式
では長時間露光して十分なX線量を確保する必要があ
る。
【0015】また、第1の観察方式は、斜入射反射鏡1
1の反射面に加工精度の高い部分がない場合でも、カメ
ラ21で撮像される画像の解像方向が一方向(ストッパ
12の回転軸と開口12aとを結ぶ線分に沿った方向)
だけでよい場合に用いられる。斜入射反射鏡11の加工
精度の低い反射面を使って拡大したX線像は、ストッパ
12を取り去って斜入射反射鏡11の反射面全体を使っ
て拡大したX線像に比べて、その面に垂直な方向の解像
度が高い。これは、反射面の他の部分で反射した解像度
を悪化させるX線をストッパ12が遮蔽したためであ
る。そこで、画像の解像方向が一方向だけでよい場合に
は、反射面全面の加工精度が低い場合でも、本方式が用
いられる。なお、この解像度の向上の度合いは使用する
面の加工精度(表面粗さ、形状誤差)によるので、使用
する反射面は反射面全体の内、最も加工精度の高い面に
設定する必要がある。
1の反射面に加工精度の高い部分がない場合でも、カメ
ラ21で撮像される画像の解像方向が一方向(ストッパ
12の回転軸と開口12aとを結ぶ線分に沿った方向)
だけでよい場合に用いられる。斜入射反射鏡11の加工
精度の低い反射面を使って拡大したX線像は、ストッパ
12を取り去って斜入射反射鏡11の反射面全体を使っ
て拡大したX線像に比べて、その面に垂直な方向の解像
度が高い。これは、反射面の他の部分で反射した解像度
を悪化させるX線をストッパ12が遮蔽したためであ
る。そこで、画像の解像方向が一方向だけでよい場合に
は、反射面全面の加工精度が低い場合でも、本方式が用
いられる。なお、この解像度の向上の度合いは使用する
面の加工精度(表面粗さ、形状誤差)によるので、使用
する反射面は反射面全体の内、最も加工精度の高い面に
設定する必要がある。
【0016】次に、第2の観察方式について説明する。
第2の観察方式は、斜入射反射鏡11の反射面に加工精
度の高い部分がない場合で、且つカメラ21で撮像され
る画像が全方向に亘って高解像度であることが要求され
る場合に用いられる。この観察方法は、まず、試料27
表面にX線を照射して、試料27を透過したX線を斜入
射反射鏡11の反射面で反射させる。この反射面で反射
したX線の内、ストッパ12の開口12aを通過したX
線が光電面16に到達し、光電面16上に拡大X線像を
形成する。X線の到達により光電面16から光電子が放
出され、この光電子がMCP17で増倍されて蛍光面1
5に拡大光学像を形成する。この光学像をカメラ21で
撮像し、フレームメモリ22を介してモニタ23で観察
する。
第2の観察方式は、斜入射反射鏡11の反射面に加工精
度の高い部分がない場合で、且つカメラ21で撮像され
る画像が全方向に亘って高解像度であることが要求され
る場合に用いられる。この観察方法は、まず、試料27
表面にX線を照射して、試料27を透過したX線を斜入
射反射鏡11の反射面で反射させる。この反射面で反射
したX線の内、ストッパ12の開口12aを通過したX
線が光電面16に到達し、光電面16上に拡大X線像を
形成する。X線の到達により光電面16から光電子が放
出され、この光電子がMCP17で増倍されて蛍光面1
5に拡大光学像を形成する。この光学像をカメラ21で
撮像し、フレームメモリ22を介してモニタ23で観察
する。
【0017】次に、ストッパ12を少し回転させる。回
転させる角度は、開口12aの大きさにより、前の位置
での開口12aと次の位置での開口12aとで間が開か
ないように設定する(開口12aの大きさは斜入射反射
鏡11の反射面の加工精度によるが、発明者の行った可
視光による実験より、斜入射反射鏡11の出射面の開口
面積の2割以下でよいと考えられる。)。
転させる角度は、開口12aの大きさにより、前の位置
での開口12aと次の位置での開口12aとで間が開か
ないように設定する(開口12aの大きさは斜入射反射
鏡11の反射面の加工精度によるが、発明者の行った可
視光による実験より、斜入射反射鏡11の出射面の開口
面積の2割以下でよいと考えられる。)。
【0018】その後、再びX線を試料27に照射し、試
料27からの透過X線を拡大し、このX線像による光学
像をカメラ21で撮像し、得られた画像をフレームメモ
リ22上で前の画像と合成する。さらにまた、ストッパ
12を回転させて、開口12aの位置を変えて撮像し、
前の2つの画像と合成する。以後、ストッパ12の開口
12aが元の位置に戻るまで(一回転するまで)、この
工程を繰り返す。このようにして得られた合成画像は、
斜入射反射鏡11の反射面全面を用いた画像よりも高コ
ントラストで解像度の高い画像となる。
料27からの透過X線を拡大し、このX線像による光学
像をカメラ21で撮像し、得られた画像をフレームメモ
リ22上で前の画像と合成する。さらにまた、ストッパ
12を回転させて、開口12aの位置を変えて撮像し、
前の2つの画像と合成する。以後、ストッパ12の開口
12aが元の位置に戻るまで(一回転するまで)、この
工程を繰り返す。このようにして得られた合成画像は、
斜入射反射鏡11の反射面全面を用いた画像よりも高コ
ントラストで解像度の高い画像となる。
【0019】本実施例では、上記画像の合成に特別な方
法を用いて解像度を向上させている。次に、この画像処
理方法について図2〜図6を用いて説明する。
法を用いて解像度を向上させている。次に、この画像処
理方法について図2〜図6を用いて説明する。
【0020】図2(b)に示すような斜入射反射鏡11
の出射面より一回り小さい従来のストッパ12′を用い
て、図2(a)に示すような格子パターンの試料27を
撮像すると、図3(a)に示すような全体にぼけた画像
となる。このことは、図3(b)の相対輝度の分布のグ
ラフからも明らかである。つまり、図3(b)のグラフ
では最大輝度と最小輝度の差が小さく、明るい部分と暗
い部分のコントラストの差が少ない。このことより鮮明
でない画像であることが判る。
の出射面より一回り小さい従来のストッパ12′を用い
て、図2(a)に示すような格子パターンの試料27を
撮像すると、図3(a)に示すような全体にぼけた画像
となる。このことは、図3(b)の相対輝度の分布のグ
ラフからも明らかである。つまり、図3(b)のグラフ
では最大輝度と最小輝度の差が小さく、明るい部分と暗
い部分のコントラストの差が少ない。このことより鮮明
でない画像であることが判る。
【0021】ところで、図2(c)〜図2(e)に示す
ように本実施例のストッパ12を所定角度ずつ回転させ
て撮像した画像を単純に足し合わせた合成画像は、図5
(a)に示すようなぼけた画像となる。図5(b)のグ
ラフは図3(b)のグラフより最大輝度と最小輝度の差
が大きいが、この合成画像は3方向の画像を足し合わせ
ただけにすぎず、全方向の画像を足し合わせた場合に
は、図3(a)の画像とほとんど同等の解像度の画像と
なることが予想される。その理由は次の通りである。ス
トッパ12の開口12aを通過したX線によるX線像
は、開口12aと回転軸を結ぶ線分12bに沿った方向
の解像度は高いが、この線分12bに垂直な方向の解像
度は低い。したがって、ストッパ12を回転させるごと
に撮像した複数の画像を単純に足し合わせたのでは、解
像度の低い方向の成分も加えられることとなり、合成画
像の解像度は比較的低いものとなる。具体的には、図2
(a)の格子パターンの試料27の透過画像を、図2
(c)のように上部に開口12aが位置するストッパ1
2を用いて撮像した場合、図4(a)に示すようにY軸
方向の線は高解像度で得られるが、それと垂直なX軸方
向の線はぼやけてしまう。これとは逆に、図2(d)の
ように右側部に開口12aが位置するストッパ12を用
いて撮像した場合、Y軸方向の線がぼけて、X軸方向の
線が明瞭となる。従って、これら二つの画像を足し合わ
せると全体として解像度が低下する。さらに、これを全
方向で行ってすべての画像を足し合わせると、図2
(b)の従来のストッパ12′で撮像した画像と同程度
の低解像度の画像になる。
ように本実施例のストッパ12を所定角度ずつ回転させ
て撮像した画像を単純に足し合わせた合成画像は、図5
(a)に示すようなぼけた画像となる。図5(b)のグ
ラフは図3(b)のグラフより最大輝度と最小輝度の差
が大きいが、この合成画像は3方向の画像を足し合わせ
ただけにすぎず、全方向の画像を足し合わせた場合に
は、図3(a)の画像とほとんど同等の解像度の画像と
なることが予想される。その理由は次の通りである。ス
トッパ12の開口12aを通過したX線によるX線像
は、開口12aと回転軸を結ぶ線分12bに沿った方向
の解像度は高いが、この線分12bに垂直な方向の解像
度は低い。したがって、ストッパ12を回転させるごと
に撮像した複数の画像を単純に足し合わせたのでは、解
像度の低い方向の成分も加えられることとなり、合成画
像の解像度は比較的低いものとなる。具体的には、図2
(a)の格子パターンの試料27の透過画像を、図2
(c)のように上部に開口12aが位置するストッパ1
2を用いて撮像した場合、図4(a)に示すようにY軸
方向の線は高解像度で得られるが、それと垂直なX軸方
向の線はぼやけてしまう。これとは逆に、図2(d)の
ように右側部に開口12aが位置するストッパ12を用
いて撮像した場合、Y軸方向の線がぼけて、X軸方向の
線が明瞭となる。従って、これら二つの画像を足し合わ
せると全体として解像度が低下する。さらに、これを全
方向で行ってすべての画像を足し合わせると、図2
(b)の従来のストッパ12′で撮像した画像と同程度
の低解像度の画像になる。
【0022】ここで撮るべき対象物の中にある特定の部
分に注目し、そこからの信号(透過X線)を図2(c)
のストッパ12と図2(d)のストッパ12のいずれか
の開口12aを通過させて結像させた場合、同じ結像位
置でも明瞭に見えているときの信号量は、ぼけていると
きの信号量に比べて多くなっている(ぼけているときは
そこに結像すべき信号が周りの画素に広がってしま
う。)。そこで両画像の各画素ごとの大きいほうを選択
して出力すれば、両画像を単に足し合わせた画像よりも
高画質の画像となる。
分に注目し、そこからの信号(透過X線)を図2(c)
のストッパ12と図2(d)のストッパ12のいずれか
の開口12aを通過させて結像させた場合、同じ結像位
置でも明瞭に見えているときの信号量は、ぼけていると
きの信号量に比べて多くなっている(ぼけているときは
そこに結像すべき信号が周りの画素に広がってしま
う。)。そこで両画像の各画素ごとの大きいほうを選択
して出力すれば、両画像を単に足し合わせた画像よりも
高画質の画像となる。
【0023】従って、各画像を足し合わせるのではな
く、各画像を各画素ごとに比較して、その中の最大値を
選択するようにして、最終的な画像を構成すれば、図2
(b)に示すストッパ12′で撮った画像よりも高解像
度の画像が得られる。但し、この場合、本来信号がない
部分(影となって透過X線がない部分)のバックグラン
ドも上がってしまうが、それでも解像度は単純に足し合
わせた画像よりも良くなる。また、この最大値を選択し
た画像において、信号量が多い場合、オフセットを掛け
て、バックグランド成分をカットしてやれば、さらによ
い画像が得られる。さらに、これらの処理は信号量(X
線量)が多い場合に有効である。この画像の例を図6
(a)に示す。この図より図3(a)の画像に比べて高
い解像度の画像が得られたことが判る。特に、図6
(b)に示すグラフの最大輝度と最小輝度の差は大き
く、極めて鮮明な画像が得られたと言える。
く、各画像を各画素ごとに比較して、その中の最大値を
選択するようにして、最終的な画像を構成すれば、図2
(b)に示すストッパ12′で撮った画像よりも高解像
度の画像が得られる。但し、この場合、本来信号がない
部分(影となって透過X線がない部分)のバックグラン
ドも上がってしまうが、それでも解像度は単純に足し合
わせた画像よりも良くなる。また、この最大値を選択し
た画像において、信号量が多い場合、オフセットを掛け
て、バックグランド成分をカットしてやれば、さらによ
い画像が得られる。さらに、これらの処理は信号量(X
線量)が多い場合に有効である。この画像の例を図6
(a)に示す。この図より図3(a)の画像に比べて高
い解像度の画像が得られたことが判る。特に、図6
(b)に示すグラフの最大輝度と最小輝度の差は大き
く、極めて鮮明な画像が得られたと言える。
【0024】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
となく、種々の変形が可能である。例えば、本実施例で
は、斜入射反射鏡11の出射側にストッパ12を設けて
いるが、斜入射反射鏡11の入射側に設けても良い。さ
らに、試料27の前(X線源20と試料27の間)にス
トッパ12を設けても良い。試料27の前に置いた場
合、試料27に照射されるX線量を減らし、試料に与え
る放射線損傷を小さくすることができる。ストッパ12
が試料27の後方に設置された図1の実施例では、試料
27を透過してきたX線の一部のみを使って結像させ、
残りは捨てている。つまり、不必要なX線を試料27に
照射していることになる。特に、ストッパ12を回転さ
せて画像を合成する場合、1枚の画像を得るのに例えば
n枚の画像合成が必要だとすると、従来の1回の照射で
撮像していた場合に比べ、n倍も多く同じ試料27にX
線が照射される。これは、生物試料等の放射線によるダ
メージが考えられる試料27においては問題である。そ
こで、ストッパ12を試料27の前に置くことで、試料
27に照射するX線を必要最小限に抑えている(第1の
観察方式においては開口12aの1部のみであるからそ
の効果が大きい。ストッパ12を回転させる第2の観察
方式でも結局全開口で1回で撮像した場合と変わりがな
い。)。ストッパ12を試料27の前に置く実施例を図
7に示す。X線源20と試料27の前に集光用の斜入射
反射鏡11aを設置し、その入射側、または出射側のど
ちらかにストッパ12を置けば良い(ここで設けたスト
ッパ12の開口12aの位置は、結像用の斜入射反射鏡
11bでは180°ずれた方向であることに注意する。
例えば、第1の観察方式で結像用の斜入射反射鏡11b
のAの部分を選択して使用する場合、ストッパ12の開
口12aの位置はB方向となる。)。
となく、種々の変形が可能である。例えば、本実施例で
は、斜入射反射鏡11の出射側にストッパ12を設けて
いるが、斜入射反射鏡11の入射側に設けても良い。さ
らに、試料27の前(X線源20と試料27の間)にス
トッパ12を設けても良い。試料27の前に置いた場
合、試料27に照射されるX線量を減らし、試料に与え
る放射線損傷を小さくすることができる。ストッパ12
が試料27の後方に設置された図1の実施例では、試料
27を透過してきたX線の一部のみを使って結像させ、
残りは捨てている。つまり、不必要なX線を試料27に
照射していることになる。特に、ストッパ12を回転さ
せて画像を合成する場合、1枚の画像を得るのに例えば
n枚の画像合成が必要だとすると、従来の1回の照射で
撮像していた場合に比べ、n倍も多く同じ試料27にX
線が照射される。これは、生物試料等の放射線によるダ
メージが考えられる試料27においては問題である。そ
こで、ストッパ12を試料27の前に置くことで、試料
27に照射するX線を必要最小限に抑えている(第1の
観察方式においては開口12aの1部のみであるからそ
の効果が大きい。ストッパ12を回転させる第2の観察
方式でも結局全開口で1回で撮像した場合と変わりがな
い。)。ストッパ12を試料27の前に置く実施例を図
7に示す。X線源20と試料27の前に集光用の斜入射
反射鏡11aを設置し、その入射側、または出射側のど
ちらかにストッパ12を置けば良い(ここで設けたスト
ッパ12の開口12aの位置は、結像用の斜入射反射鏡
11bでは180°ずれた方向であることに注意する。
例えば、第1の観察方式で結像用の斜入射反射鏡11b
のAの部分を選択して使用する場合、ストッパ12の開
口12aの位置はB方向となる。)。
【0025】また、本実施例では、ストッパ12を回転
させて、X線を反射させる斜入射反射鏡11の反射面を
変更させているが、斜入射反射鏡11自体を回転させて
もよい。さらに、本実施例では、回転機構として、ウォ
ームホイールを構成する円盤形状のストッパ12と軸付
きウォーム13を用いたウォームギヤを用いているが、
この機構に限定されることなく、例えば、特開平2−2
2589号公報(放射線拡大観察装置)に記載した絞り
手段の回転機構のようなものでもよい。
させて、X線を反射させる斜入射反射鏡11の反射面を
変更させているが、斜入射反射鏡11自体を回転させて
もよい。さらに、本実施例では、回転機構として、ウォ
ームホイールを構成する円盤形状のストッパ12と軸付
きウォーム13を用いたウォームギヤを用いているが、
この機構に限定されることなく、例えば、特開平2−2
2589号公報(放射線拡大観察装置)に記載した絞り
手段の回転機構のようなものでもよい。
【0026】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の放
射線像拡大観察装置であれば、斜入射反射鏡の反射面の
大部分の加工精度が悪い場合でも、反射面の加工精度が
良い部分が一部にでもあれば、その部分で反射した放射
線だけを遮蔽板の開口を通過させることができる。この
ため、遮蔽板の開口を通過した放射線が拡大・結像した
放射線像の解像度は非常に高く、高分解能の放射線像が
検出手段で検出される。
射線像拡大観察装置であれば、斜入射反射鏡の反射面の
大部分の加工精度が悪い場合でも、反射面の加工精度が
良い部分が一部にでもあれば、その部分で反射した放射
線だけを遮蔽板の開口を通過させることができる。この
ため、遮蔽板の開口を通過した放射線が拡大・結像した
放射線像の解像度は非常に高く、高分解能の放射線像が
検出手段で検出される。
【0027】
【図1】本実施例に係る放射線像拡大観察装置の断面構
造を示す斜視図である。
造を示す斜視図である。
【図2】試料およびストッパの形状を示す図である。
【図3】拡大画像及びこの画像の輝度分布を示す図であ
る。
る。
【図4】拡大画像及びこの画像の輝度分布を示す図であ
る。
る。
【図5】拡大画像及びこの画像の輝度分布を示す図であ
る。
る。
【図6】拡大画像及びこの画像の輝度分布を示す図であ
る。
る。
【図7】別の実施例に係る放射線像拡大観察装置の構造
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図8】従来の放射線像拡大観察装置の構造を示す断面
図である。
図である。
10…筐体、11…斜入射反射鏡、12…ストッパ、1
2a…開口、12b…ギヤ、13…軸付きウォーム、1
4…入射窓、15…蛍光面、16…光電面、17…マイ
クロチャンネルプレート、18…試料台、19…フィル
タ、20…X線源、21…カメラ、22…フレームメモ
リ、23…モニタ、24,25…コイル、26…パルス
モータ、27…試料。
2a…開口、12b…ギヤ、13…軸付きウォーム、1
4…入射窓、15…蛍光面、16…光電面、17…マイ
クロチャンネルプレート、18…試料台、19…フィル
タ、20…X線源、21…カメラ、22…フレームメモ
リ、23…モニタ、24,25…コイル、26…パルス
モータ、27…試料。
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平2−22599(JP,A)
特開 昭61−186900(JP,A)
実開 昭61−67549(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G01N 23/00 - 23/223
G21K 7/00
Claims (2)
- 【請求項1】 試料の配置位置に向けて放射線を出射す
る放射線源と、前記試料を透過した放射線の像を拡大・
結像させる略円筒形状の斜入射反射鏡と、この斜入射反
射鏡で拡大・結像した放射線像を検出する検出手段とを
備えた放射線拡大観察装置であって、 前記斜入射反射鏡の入射面或いは出射面に近接すると共
にこれらの面とほぼ平行に配置され、周辺部分の一部領
域に、前記斜入射反射鏡の反射面の所定部分で反射する
放射線を通過させる開口を有する遮蔽板を備え、 前記遮蔽板は、前記斜入射反射鏡の中心軸を中心に回転
可能であることを特徴とする放射線拡大観察装置。 - 【請求項2】 試料の配置位置に向けて放射線を出射す
る放射線源と、前記試料を透過した放射線の像を拡大・
結像させる略円筒形状の斜入射反射鏡と、この斜入射反
射鏡で拡大・結像した放射線像を検出する検出手段とを
備えた放射線拡大観察装置であって、 前記斜入射反射鏡の入射面或いは出射面に近接すると共
にこれらの面とほぼ平行に配置され、周辺部分の一部領
域に、前記斜入射反射鏡の反射面の所定部分で反射する
放射線を通過させる開口を有する遮蔽板を備え、 前記斜入射反射鏡は、その中心軸を中心に回転可能であ
ることを特徴とする放射線拡大観察装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21008494A JP3455595B2 (ja) | 1994-09-02 | 1994-09-02 | 放射線拡大観察装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21008494A JP3455595B2 (ja) | 1994-09-02 | 1994-09-02 | 放射線拡大観察装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0875676A JPH0875676A (ja) | 1996-03-22 |
JP3455595B2 true JP3455595B2 (ja) | 2003-10-14 |
Family
ID=16583560
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21008494A Expired - Fee Related JP3455595B2 (ja) | 1994-09-02 | 1994-09-02 | 放射線拡大観察装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3455595B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3573725B2 (ja) | 2001-08-03 | 2004-10-06 | 川崎重工業株式会社 | X線顕微鏡装置 |
JP2008180731A (ja) * | 2008-03-31 | 2008-08-07 | Muradin Abubekirovich Kumakhov | X線顕微鏡 |
-
1994
- 1994-09-02 JP JP21008494A patent/JP3455595B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0875676A (ja) | 1996-03-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5351278A (en) | X-ray tomography method and apparatus thereof | |
US4404591A (en) | Slit radiography | |
US7039157B2 (en) | X-ray microscope apparatus | |
US5309496A (en) | Filmless X-ray apparatus and method of using the same | |
JPH09197585A (ja) | 放射線撮影装置及び画像処理方法 | |
US7397059B2 (en) | Radiation image reading system | |
JPS5836327B2 (ja) | X線撮影装置 | |
JP3455595B2 (ja) | 放射線拡大観察装置 | |
JPH06237927A (ja) | 放射線画像撮影装置 | |
JP3310943B2 (ja) | X線断層撮影装置およびx線断層撮影方法 | |
CA2179616C (en) | Filmless x-ray apparatus and method of using the same | |
JP2925841B2 (ja) | X線断層撮影方法及びその装置 | |
JPH01190337A (ja) | X線エネルギー差分像撮影装置 | |
JPH09182742A (ja) | 放射線画像撮像方法および装置 | |
JPH0562630A (ja) | 複数の記録位置を備えた電子顕微鏡 | |
JPH09138203A (ja) | X線蛍光画像検査装置 | |
JPS58189950A (ja) | 電子顕微鏡 | |
JP3077920B2 (ja) | 光学系評価装置及び光学系評価方法 | |
JPH0221550A (ja) | X線像観察装置 | |
EP1087258A2 (en) | Filmless X-ray apparatus and method | |
JPH05164854A (ja) | X線検知装置 | |
JPS60103940A (ja) | X線撮影装置 | |
JPH087389B2 (ja) | X線画像のエネルギー・サブトラクシヨン方法およびその方法に用いられる積層体 | |
JPS5957638A (ja) | X線撮影装置 | |
JPH0616397B2 (ja) | 電子顕微鏡像記録読取装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090725 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |