JP3452887B2 - 射出成形方法 - Google Patents

射出成形方法

Info

Publication number
JP3452887B2
JP3452887B2 JP2000304928A JP2000304928A JP3452887B2 JP 3452887 B2 JP3452887 B2 JP 3452887B2 JP 2000304928 A JP2000304928 A JP 2000304928A JP 2000304928 A JP2000304928 A JP 2000304928A JP 3452887 B2 JP3452887 B2 JP 3452887B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
injection
mold
cavity
synthetic resin
resin material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000304928A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002103376A (ja
Inventor
修一 硲
雅洋 成瀬
俊明 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa Kasei Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiwa Kasei Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiwa Kasei Industry Co Ltd filed Critical Daiwa Kasei Industry Co Ltd
Priority to JP2000304928A priority Critical patent/JP3452887B2/ja
Publication of JP2002103376A publication Critical patent/JP2002103376A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3452887B2 publication Critical patent/JP3452887B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一つのキャビティ
ーに対して例えば二種類の合成樹脂材を順次射出してこ
れらの合成樹脂材が層状になった製品を成形するための
射出成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の射出成形は、例えば一次
用および二次用の各射出ユニットを並列に配置し、これ
らの射出ユニットから個々のランナーを通じて金型にお
ける一つのキャビティーに対し、二種類の合成樹脂材を
順次射出する。これによって二種類の合成樹脂層からな
る樹脂製品が成形される。なお前記ランナーは射出ユニ
ット毎に個別に設けられた合成樹脂材料の通路で、これ
らのランナーが一つのスプルを経てキャビティーのゲー
トに通じている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように一つのキャ
ビティーに二種類またはそれ以上の種類の合成樹脂材を
順次射出するには、個々の射出ユニット毎に設けられる
前記ランナーと、これらのランナーをキャビティーのゲ
ートに接続する前記スプルとが必要となる。そこで射出
成形工程の型開きによってキャビティーから製品を取り
出す際には、前記の各ランナーおよびスプルの内部で固
化している合成樹脂を取り除く作業が必要となる。また
このような製品以外の部分は基本的に合成樹脂材の無駄
な消費であり、合成樹脂材の歩留まりがわるい。なおラ
ンナーから取り出した合成樹脂は粉砕処理などの手間を
かけることでリサイクル可能であるが、スプルにおいて
は二種類の合成樹脂材が混合して固化しているので廃棄
処分とせざるを得ない。
【0004】本発明は前記課題を解決しようとするもの
で、その目的は、一つのキャビティーに対して多種類の
合成樹脂材を順次射出して製品を成形する場合に、ラン
ナーおよびスプルを不要とすることにより、これらの内
部で固化した製品以外の合成樹脂を型開きの度に取り除
く手間を省き、また合成樹脂材の無駄な消費を大幅に低
減して材料の歩留まりをよくすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するためのもので、請求項1記載の発明は、金型の一つ
のキャビティーに対して二種類の合成樹脂材を順次射出
して二種類の合成樹脂層からなる製品を成形する射出成
形方法であって、前記金型の開閉方向に関し、この金型
を挟んで対向する位置に配置された個々の射出ユニット
のうち、一方の射出ユニットからの一次射出により、一
つの種類の合成樹脂材を前記キャビティーに直接射出し
て柔軟性のある被覆層を成形し、他方の射出ユニットか
らの二次射出により、別の種類の合成樹脂材を前記キャ
ビティーに直接射出して前記被覆層に包み込まれた剛性
のあるコア層を成形することを特徴とする。このよう
に、一つのキャビティーに対し、その金型を挟んで対向
する位置から二種類の合成樹脂を直接、かつ個別に射出
して二層構造の製品を成形することにより、個々の射出
ユニットからキャビティーに通じる合成樹脂材の通路
(ランナーおよびスプル)を廃止できる。したがって、
この通路内で固化した製品以外の合成樹脂を型開きの度
に取り除く手間が不要となり、また合成樹脂材の無駄な
消費が大幅に低減されて材料の歩留まりがよくなる。
かも、前記のような二層構造の製品は、例えば自動車ボ
デーの孔を密閉しておく防水機能を有するホールプラグ
などに適している。
【0006】また請求項2記載の発明のように、請求項
1記載の射出成形方法において、前記射出ユニットから
前記キャビティーに通じるゲートまでの間にある合成樹
脂材を溶融状態に保つように加熱することが好ましい。
【0007】さらに好ましくは請求項3記載の発明のよ
うに、請求項1記載の射出成形方法において、前記キャ
ビティーの内部において一次射出によるエラストマー樹
脂材の中に、二次射出によるポリプロピレン樹脂材を潜
り込ませた状態で充填する。
【0008】
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は射出成形装置を表した構成図である。この
射出成形装置は、大別して金型14を開閉するための型
締ユニット12と、個々に異なる種類の合成樹脂材を射
出するための一次射出ユニット26および二次射出ユニ
ット42とによって構成されている。
【0010】まず前記型締ユニット12について説明す
ると、前記金型14は一つのキャビティー16を備えて
いる。そして金型14の固定型14aは、フレーム10
のほぼ中間位置に配置されているプラテン18に取り付
けられている。またこの金型14の可動型14bは、ボ
ールネジ22の回転によって往復移動する型締プレート
20に取り付けられている。つまりこの型締プレート2
0の移動によって可動型14bが固定型14aに接合し
て型締めされ、あるいは固定型14aから可動型14b
が離れて型開きされる。なお前記ボールネジ22は例え
ば前記型締プレート20の対角位置において1本ずつ計2
本あり、それぞれの一端部に固定されているプーリ24
にモータ(図示外)の回転が伝えられて互いに同期回転
する。
【0011】つぎに一次射出ユニット26および二次射
出ユニット42について説明する。一次射出ユニット2
6のバレル28は前記プラテン18に装着されており、
そのプランジャ32の基端部は、ボールネジ34の回転
によって往復移動する射出プレート30に固定されてい
る。またバレル28の内部には、スクリュー形式の定量
可塑化機構38から一回につき一定量のエラストマー樹
脂材Aが溶融状態で供給されるようになっている。この
定量可塑化機構38に対しては、その上部のホッパー4
0からチップ状の樹脂材料が投入される。
【0012】前記の二次射出ユニット42のバレル44
は前記型締プレート20に装着されており、そのプラン
ジャ48の基端部は、ボールネジ50の回転によって往
復移動する射出プレート46に固定されている。このバ
レル44の内部には、プランジャ形式の可塑化機構52
から溶融状態のポリプロピレン(PP)樹脂材Bが供給
される。この可塑化機構52に対しても上部のホッパー
54からチップ状の樹脂材料が投入される。なお前記の
両射出ユニット26,42におけるボールネジ34,5
0についても、例えば前記射出プレート30,46の対
角位置において1本ずつ計2本あり、これらの一端部に固
定されているプーリ36,51にモータ(図示外)の回
転が伝えられる。
【0013】図2は金型14のキャビティー周辺を拡大
して表した断面図である。この図面からも明らかなよう
に一次射出ユニット26における前記バレル28の先端
ノズルは、固定型14aを貫通してこの固定型14a側
のゲート16aを通じてキャビティー16に連通してい
る。また二次射出ユニット42におけるバレル44の先
端ノズルは、可動型14bを貫通してこの可動型14b
側のゲート16bを通じてキャビティー16に連通して
いる。つまり両射出ユニット26,42は、キャビティ
ー16に対し、金型14の開閉方向に関してこの金型1
4を挟んで対向する二方向からそれぞれの樹脂材A,B
を個別のゲート16a,16bを通じて直接に射出する
ことができる。
【0014】つぎに前記の装置による射出成形について
説明する。まず前記型締ユニット12の駆動制御によっ
て金型14を図1,2の状態に型締めする。このとき、
前記型締プレート20と可動型14bとが前記プラテン
18に向かって移動し、この可動型14bが固定型14
aに接合するのであるが、この型締プレート20ととも
に前記の二次射出ユニット42も図1の位置に移動す
る。
【0015】そこで最初に一次射出ユニット26によ
り、その定量可塑化機構38からバレル28に供給され
た定量のエラストマー樹脂材Aが前記ゲート16aから
キャビティー16内に直接に射出される。このキャビテ
ィー16に対する樹脂材の充填過程を模式的に表した図
3から明らかなように、エラストマー樹脂材Aの充填量
はキャビティー16の全容積の25〜30%程度である(ス
テップS1)。
【0016】つづいて二次射出ユニット42により、可
塑化機構52からバレル44に供給された定量のPP樹
脂材Bがゲート16bからキャビティー16内に直接に
射出される。このPP樹脂材Bは、図3のステップS2
(充填開始時)およびステップS3(充填途中)で示す
ようにエラストマー樹脂材Aの中に潜り込み、このエラ
ストマー樹脂材Aをその内部からキャビティー16の容
積全体に押し広げる格好で充填される。
【0017】図3のステップS4で示すようにキャビテ
ィー16に対する樹脂の充填が完了したら、所定の冷却
工程を経た後、型締ユニット12によって金型14を型
開きして樹脂製品を取り出す。この型開きの場合も型締
プレート20とともに可動型14bがプラテン18から
離れる方向に移動し、かつ射出ユニット42も型締プレ
ート20とともに移動する。なお両射出ユニット26,
42におけるバレル28,44のうち、少なくともそれ
ぞれの樹脂材A,Bを受け入れる個所からノズル先端ま
での間は電気ヒータなどによって加熱している。これに
より両射出ユニット26,42によってキャビティー1
6に充填されるまでの樹脂材A,Bを溶融状態に保って
いる。
【0018】このようにキャビティー16に対して両射
出ユニット26,42から個別のゲート16a,16b
を通じて直接に樹脂材A,Bを射出することにより、従
来の射出成形におけるランナーやスプルを廃止できる。
結果として、これらのランナーやスプルに充填されたま
まで固化する樹脂材の無駄な消費を避けることができ、
かつこれを型開きの度に取り除く手間が不要となる。
【0019】図4は前記キャビティー16内で射出成形
された樹脂製品の断面図である。これは自動車のボデー
にあけられた貫通孔などを密閉しておくためのホールプ
ラグ60であって、皿形状をしたシール部62と、その
裏面側に位置する嵌合部64を備えている。この嵌合部
64を対象となる孔に挿入することにより、ホールプラ
グ60が取り付けられた状態に保持されるとともに、シ
ール部62がボデー表面に密着して孔の周囲をシールす
る。
【0020】前記ホールプラグ60の断面構造は、エラ
ストマー樹脂材Aの一次射出によって成形された柔軟性
のある被覆層68と、PP樹脂材Bの二次射出によって
成形された剛性のあるコア層66とからなり、コア層6
6は被覆層68に包み込まれた状態となっている。しか
もこのコア層66はシール部62の中央付近と嵌合部6
4のほぼ全体とにわたって連続しており、ホールプラグ
60に必要な剛性を確保している。またシール機能がと
くに要求されるシール部62の外周部分は、柔軟な被覆
層68のみで構成されている。なお本実施の形態におけ
る射出成形の対象は前記ホールプラグ60に限るもので
はなく、自動車のボンネットを受け止めるためにボデー
側の孔に取り付けられるクッション体なども対象とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】射出成形装置を表した構成図。
【図2】金型のキャビティー周辺を拡大して表した断面
図。
【図3】金型のキャビティーに対する樹脂材の充填過程
を模式的に表したブロック図。
【図4】射出成形された樹脂製品の断面図。
【符号の説明】
14 金型 16 キャビティー 16a,16b ゲート 26,42 射出ユニット 60 ホールプラグ(成形製品) A エラストマー樹脂材(合成樹脂材) B PP樹脂材(合成樹脂材)
フロントページの続き (72)発明者 近藤 俊明 愛知県岡崎市保母町字上平地1番地 大 和化成工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−206518(JP,A) 特開 平1−204710(JP,A) 特開 平11−291297(JP,A) 特開 平9−10361(JP,A) 特開 平8−293184(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型の一つのキャビティーに対して二種
    類の合成樹脂材を順次射出して二種類の合成樹脂層から
    なる製品を成形する射出成形方法であって、前記金型の
    開閉方向に関し、この金型を挟んで対向する位置に配置
    された個々の射出ユニットのうち、一方の射出ユニット
    からの一次射出により、一つの種類の合成樹脂材を前記
    キャビティーに直接射出して柔軟性のある被覆層を成形
    し、他方の射出ユニットからの二次射出により、別の種
    類の合成樹脂材を前記キャビティーに直接射出して前記
    被覆層に包み込まれた剛性のあるコア層を成形すること
    を特徴とした射出成形方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の射出成形方法であって、
    前記射出ユニットから前記キャビティーに通じるゲート
    までの間にある合成樹脂材を溶融状態に保つように加熱
    することを特徴とした射出成形方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の射出成形方法であって、
    前記キャビティーの内部において一次射出によるエラス
    トマー樹脂材の中に、二次射出によるポリプロピレン樹
    脂材を潜り込ませた状態で充填することを特徴とした射
    出成形方法。
JP2000304928A 2000-10-04 2000-10-04 射出成形方法 Expired - Fee Related JP3452887B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000304928A JP3452887B2 (ja) 2000-10-04 2000-10-04 射出成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000304928A JP3452887B2 (ja) 2000-10-04 2000-10-04 射出成形方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002103376A JP2002103376A (ja) 2002-04-09
JP3452887B2 true JP3452887B2 (ja) 2003-10-06

Family

ID=18785887

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000304928A Expired - Fee Related JP3452887B2 (ja) 2000-10-04 2000-10-04 射出成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3452887B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002103376A (ja) 2002-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3185197B2 (ja) 射出成形方法
JP3274942B2 (ja) 複合成形方法及び射出成形機
JP3452887B2 (ja) 射出成形方法
JP3051901B2 (ja) 複合成形の射出成形用金型
JPH0768601A (ja) ランナーレス金型
JP3232048B2 (ja) 2材質からなる成形品の成形方法および成形用金型
JP2007190871A (ja) 射出成形体の成形方法、並びに射出成形装置
JP2631064B2 (ja) フローモールド成形方法
JP2003117945A (ja) 射出成形機における分割成形方法及び分割成形金型装置
JP2859494B2 (ja) 複数材射出成形機
JP4220799B2 (ja) 複数材成形機及び複数材成形方法
JPH066313B2 (ja) 射出成形機の射出ノズル装置
US20030235698A1 (en) Plastic injection molding with gas assisted metal moldings therein
JPH0976291A (ja) 異種材料からなる成形品の成形方法および成形用金型
JP4516208B2 (ja) 射出装置及び射出成形方法
JP3553518B2 (ja) 金型装置
JPH1015992A (ja) コアバック射出成形方法及びその成形品
JPS6225023A (ja) 移動式射出成形機
JPH10156883A (ja) サンドイッチ成形品の製造方法およびその金型
JPH0375020B2 (ja)
JPS62101410A (ja) 多層樹脂成形品の圧縮成形方法
JPH10337751A (ja) 成形品の射出成形方法
JP2003011181A (ja) 金型装置
JP3469627B2 (ja) 異種材料の接着成形方法およびその装置
JPH0447913A (ja) 射出成形機

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090718

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100718

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110718

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110718

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120718

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees