JP3452299B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置

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JP3452299B2
JP3452299B2 JP23873797A JP23873797A JP3452299B2 JP 3452299 B2 JP3452299 B2 JP 3452299B2 JP 23873797 A JP23873797 A JP 23873797A JP 23873797 A JP23873797 A JP 23873797A JP 3452299 B2 JP3452299 B2 JP 3452299B2
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D6/00Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits
    • B62D6/008Control of feed-back to the steering input member, e.g. simulating road feel in steer-by-wire applications

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、可変ギア比機構
を有するパワーステアリング装置に係り、特に過度にハ
ンドルが軽く切れること無く適度な反力を付与した操舵
感を実現する可変ギア比機構付きの電動パワーステアリ
ング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の可変ギア比機構付き電動パワース
テアリング装置は、直進付近のギヤ比からロック側のギ
ヤ比までハンドル回転角度に応じてギヤ比(入力/出
力)を除々に小さくなるように変化させることで、ロッ
クツーロック回転角を低減させるとともに、直進時にク
イックになり過ぎないギヤ比特性を有し、このギヤ比特
性に対し、操舵トルクが増大しないように単に操舵トル
クに対応した電動機動力を補助して、操舵の軽快感を付
与している。また、ギヤ比特性が、車両速度(以下車速
と呼ぶ)に応じて変化させるものもあるが、ともに直進
付近のギヤ比からロック側のギヤ比までハンドル回転角
度に応じてギヤ比を除々に小さくなるように変化してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の可変ギア比機構
付きパワーステアリング装置は、直進付近のギヤ比を大
きく、ロック側のギヤ比を小さく設定してあるため、ハ
ンドル角の増大とともにギヤ比が小さくなるために、従
来からの操舵補助力の付与方法では以下のような課題が
ある。
【0004】可変ギア比機構付きパワーステアリング装
置は、従来のパワーステアリング装置と同等の操舵速度
でハンドルを操作すると、ハンドル角の増大に対して、
前述のとおり操舵トルク(操舵反力)があまり増加しな
い特性であるため、転舵輪の転舵角が過角傾向になり、
ドライバがこの過角傾向を急激に修正するとハンドル操
作がギクシャクしてスムーズな操作が困難となる場合が
ある。
【0005】また、前述の不具合を解消する為にハンド
ルの操舵速度に応じて操舵反力を付与するように制御す
ると、ハンドルの速い操作を阻害する場合がある等の課
題が残る。
【0006】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、その目的はドライバのハンドル操作と
車両の挙動変化の間で発生する車両のギクシャク感を抑
制し、車両のスムーズな操縦性を確保し、ハンドルの速
い操作を阻害することなく、車両の転舵輪の転舵角の過
角傾向をドライバに抑制させる操舵反力を付与すること
のできる可変ギア比機構付きパワーステアリング装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
請求項1に係る電動パワーステアリング装置は、ステア
リング系の操舵トルク信号に対応したトルク信号量を出
力するトルク演算手段と、車両の挙動信号に対応した挙
動信号量を出力する車両挙動演算手段とを含み、トルク
信号量に、挙動信号量を減衰補正する制御手段と、この
制御手段の出力信号に基づいて電動機を駆動する電動機
駆動手段とを備え、制御手段に、トルク演算手段と、車
両挙動演算手段と、この車両挙動演算手段からの出力信
号の変化量に対応した挙動変化信号量を出力する車両挙
動変化量演算手段とを含み、前記トルク演算量から挙動
信号量を減衰補正するとともに、挙動変化信号量を減算
補正する制御手段と、この制御手段の出力信号に基づい
て電動機を駆動する電動機駆動手段とを備えたことを特
徴とする。
【0008】 請求項1に係る電動パワーステアリング装
置は、制御手段に、トルク演算手段と、車両挙動演算手
段と、この車両挙動演算手段からの出力信号の変化量に
対応した挙動変化信号量を出力する車両挙動変化量演算
手段とを含み、前記トルク演算量から挙動信号量を減衰
補正するとともに、挙動変化信号量を減算補正する制御
手段と、この制御手段の出力信号に基づいて電動機を駆
動する電動機駆動手段とを備えたので、従来のパワース
テアリング装置と同等の操舵速度でハンドル操作をして
も車両挙動を操舵反力としてドライバに付与できるので
車両挙動およびその変化量により転舵輪の転舵角が過角
傾向になるのを防止し、ドライバのハンドル操作と車両
の挙動変化の間で発生するギクシャク感を抑制させスム
ーズな操縦性を得ることができる。
【0009】 さらに、請求項に係る電動パワーステア
リング装置は、ステアリング系の操舵トルク信号に対応
したトルク信号量を出力するトルク演算手段と、車両の
挙動信号に対応した挙動信号量を出力する車両挙動演算
手段とを含み、トルク信号量に、挙動信号量を減衰補正
する制御手段と、この制御手段の出力信号に基づいて電
動機を駆動する電動機駆動手段とを備え、制御手段に、
トルク演算手段と、車両挙動演算手段と、車速信号に対
応した車速信号量を出力する車速演算手段と、 ステアリ
ング系の往き状態と戻り状態を検出するステアリング状
態検出手段とを含み、このステアリング状態検出手段が
往き状態を検出した場合にはトルク信号量から挙動信号
量と車速信号量に基づいて求められた値を減算補正し、
戻り状態を検出した場合にはトルク信号量に挙動信号量
と車速信号量に基づいて求められた値を加算補正する制
御手段と、この制御手段の出力信号に基づいて電動機を
駆動する電動機駆動手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】 請求項に係る電動パワーステアリング装
置は、制御手段に、トルク演算手段と、車両挙動演算手
段と、車速信号に対応した車速信号量を出力する車速演
算手段と、ステアリング系の往き状態と戻り状態を検出
するステアリング状態検出手段とを含み、このステアリ
ング状態検出手段が往き状態を検出した場合にはトルク
信号量から挙動信号量と車速信号量に基づいて求められ
た値を減算補正し、戻り状態を検出した場合にはトルク
信号量に挙動信号量と車速信号量に基づいて求められた
値を加算補正する制御手段と、この制御手段の出力信号
に基づいて電動機を駆動する電動機駆動手段とを備えた
ので、車両速度の変化に伴う車両挙動の感度(低速走行
時には鈍感、高速走行時には敏感)を加味した操舵反力
をドライバに付与できるので、全車速範囲にて車両挙動
とハンドル操作間のスムーズな操作が可能となる。
【0011】 また、請求項に係る電動パワーステアリ
ング装置は、ステアリング系の操舵トルク信号に対応し
たトルク信号量を出力するトルク演算手段と、車両の挙
動信号に対応した挙動信号量を出力する車両挙動演算手
段とを含み、トルク信号量に、挙動信号量を減衰補正す
る制御手段と、この制御手段の出力信号に基づいて電動
機を駆動する電動機駆動手段とを備え、制御手段に、ト
ルク演算手段と、車両挙動演算手段と、この車両挙動演
算手段からの出力信号の変化量に対応した挙動変化信号
量を出力する車両挙動変化量演算手段と、車速信号に対
応した車速信号量を出力する車速演算手段と、ステアリ
ング系の往き状態と戻り状態を検出するステアリング状
態検出手段とを含み、このステアリング状態検出手段が
往き状態を検出した場合にはトルク信号量から挙動信号
量と車速信号量に基づいて求めら れた値を減算補正した
値から挙動変化信号量と車速信号量に基づいて求められ
た値とを減算補正し、戻り状態を検出した場合にはトル
ク信号量に挙動信号量と車速信号量に基づいて求められ
た値を加算補正した値から挙動変化信号量と車速信号量
に基づいて求められた値とを減算補正する制御手段と、
この制御手段の出力信号に基づいて電動機を駆動する電
動機駆動手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】 請求項に係る電動パワーステアリング装
置は、制御手段に、トルク演算手段と、車両挙動演算手
段と、この車両挙動演算手段からの出力信号の変化量に
対応した挙動変化信号量を出力する車両挙動変化量演算
手段と、車速信号に対応した車速信号量を出力する車速
演算手段と、ステアリング系の往き状態と戻り状態を検
出するステアリング状態検出手段とを含み、このステア
リング状態検出手段が往き状態を検出した場合にはトル
ク信号量から挙動信号量と車速信号量に基づいて求めら
れた値を減算補正した値から挙動変化信号量と車速信号
量に基づいて求められた値とを減算補正し、戻り状態を
検出した場合にはトルク信号量に挙動信号量と車速信号
量に基づいて求められた値を加算補正した値から挙動変
化信号量と車速信号量に基づいて求められた値とを減算
補正する制御手段と、この制御手段の出力信号に基づい
て電動機を駆動する電動機駆動手段とを備えたので、車
両速度の変化に伴う車両挙動の感度と車両挙動の変化に
応じた操舵反力をドライバに付与でき、全車速範囲に
て、ギクシャク感のないスムーズな操作が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。なお、この発明は車両挙動
に対応させ早い操舵操作でも転舵輪の転舵角が過角傾向
にならず、車両の挙動変化に対応した操舵反力をドライ
バに付与できる可変ギヤ比機構を有する電動パワーステ
アリング装置を提供するものである。
【0014】 図1はこの発明に係る電動式パワーステア
リング装置の全体構成図である。電動式パワーステアリ
ング装置1は、ハンドル2に一体的に設けられたステア
リング軸3に自在継ぎ手4a,4bを備えた連結軸4を
介してステアリングギヤボックス内に設けられた可変ギ
ヤ比機構(ウォームセクタ、ボールナット、ラック&ピ
ニオン等)5によって、機械的に連結され手動操舵力発
生手段6が構成される。なお、実施構造としてのギヤ比
可変機構は、特開平7−323852号公報に開示され
ている。
【0015】 ステアリング軸3の回転運動は可変ギヤ比
機構5を有したラック&ピニオン等によりラック軸7の
往復運動に変換される。ラック軸7は、その両端にタイ
ロッド8を介して転動輪として左右に前輪9が連結され
ている。
【0016】 このようにして、ハンドル2で操舵時には
直進付近のギヤ比が大きく、ロック側でギヤ比が小さな
ラック&ピニオン式の手動操舵力発生手段6を介して、
マニュアルステアリングで前輪9を転動させて車両の向
きを変えている。
【0017】 手動操舵力発生手段6による操舵力を軽減
するため、操舵補助力を供給する電動機10をラック軸
7の同軸上に配置し、また同様にボールネジ機構11を
同軸上に配置し、これを介し操舵補助回転力を推力に変
換してラック軸7に作用させる。
【0018】 ステアリングギヤボックス内には手動トル
クを検出するための操舵トルクセンサ12、ステアリン
グ軸3の回転速度に対応した操舵速度を検出するため操
舵速度検出センサ19を設け、トルク信号T、操舵速度
信号SVを制御手段15に供給する。
【0019】 また、車両の挙動に対応した変化を検出す
るための挙動センサ13を設け、車両の挙動信号Y(ヨ
ー角速度信号Y)を制御手段15に供給する。
【0020】 さらに、車の速度に対応した車両速度を検
出するための車速センサ14を設け、車速信号Vを制御
手段15に供給する。ただし、ここでは車両の挙動はヨ
ー角速度を示し、挙動信号Yはヨー角速度信号Yとす
る。
【0021】 なお、操舵トルクセンサ12をトーション
バーに作用するトルク量に対応した捩れ変位を電気抵抗
に変換する抵抗線、挙動センサ13を2次元の加速度セ
ンサ、車速センサ14をトーンホイールと永久磁石付き
コイル等、操舵速度センサ19をタコジェネレータ等の
直流発電機で構成する。
【0022】 また、操舵トルクセンサ12は操舵の回転
方向とトルク量に応じたトルク信号T、挙動センサ13
は車両の挙動に対しヨー運動にともなうヨー角の回転方
向とヨー角速度に応じたヨー角速度信号Y、車速センサ
14は車の前後方向と車の速度に応じた車速信号V、操
舵速度センサ19は操舵に伴う回転方向と回転速度に応
じた操舵速度信号SVをそれぞれ出力し制御手段15に
供給する。
【0023】 制御手段15は、操舵トルクセンサ12が
検出するトルク信号Tと挙動センサ13が検出するヨー
角速度信号Y、トルク信号Tとヨー角速度信号Y、車速
信号Vのいずれかの組合わせ信号を制御手段15で処理
して得られる電動機制御信号Co(例えば、PWM信
号)で電動機駆動手段16(例えば、FETを用いたブ
リッジ回路)を介して電動機10をPWM駆動して、走
行状態に対応したハンドル2操作の往き状態および戻り
状態に適した操舵補助力が得られるように構成する。
【0024】 電動機駆動手段16は、インターフェース
回路16a、電動機電流を検出する抵抗16bおよび少
なくとも4個のFETからなるブリッジ回路で構成す
る。
【0025】 図3にFETブリッジで構成した電動機駆
動手段の実施例を示す。電動機駆動手段16はインター
フェース回路16aに入力される電動機制御信号Coに
基づいて電動機10を駆動する電動機駆動信号Moを出
力する。なお、インターフェース回路16aに入力され
る電動機制御信号Coは、例えば電動機10の回転方向
を制御する方向信号と電動機10の駆動量(駆動トルク
と回転数)を制御するPWM信号から形成し、例えば電
動機10を左回転させる場合、方向信号によりFETの
Q4をオン制御し、PWM信号のデューティ比によりF
ETのQ2のゲートを制御する。また電動機10を右回
転させる場合、方向信号によりFETのQ1をオン制御
し、PWM信号のデューティ比によりFETのQ3のゲ
ートを制御する。さらに、FETのQ1とQ4、または
FETのQ2とQ3を同時にオン制御して電動機10の
入力端子間を短絡して、電磁制動をかけるよう制御する
こともできる。また、インターフェース回路16a内に
は、抵抗16bで検出された電動機10の電流信号を増
幅、フィルタリングしてアナログ信号の検出値Imに変
換する。
【0026】 図2は、請求項に係る電動パワーステア
リング装置の要部ブロック構成図である。なお、本図の
構成は操舵トルク、ヨー角速度および車速に基づいて電
動機制御信号を制御する可変ギヤ比機構を有する電動パ
ワーステアリング装置に関する。
【0027】 図2において、電動パワーステアリング装
置は、操舵トルクセンサ12と、挙動センサ13と、車
速センサ14と、制御手段15と、電動機駆動手段16
と、電動機10とから構成する。
【0028】 なお、センサは、前述同様例えば操舵トル
クセンサ12をトーションバーに作用するトルク量に対
応した捩れ変位を電気抵抗に変換する抵抗線、挙動セン
サ13を2次元の加速度センサ、車速センサ14をトー
ンホイールと永久磁石付きコイル等で構成し、電動機駆
動手段16は図3に示すFETブリッジで構成する。
【0029】 制御手段15は、マイクロプロセッサを基
本に構成し、ステアリング状態検出手段20aと電動機
制御手段17とフィードバック制御手段17aを備え、
操舵トルクセンサ12が検出するトルク信号Tと挙動セ
ンサ13が検出するヨー角速度信号Yおよび車速センサ
14が検出する車速信号Vの絶対値に基づいて、それぞ
れトルク信号Tに対応したトルク信号量Mt、ヨー角速
度信号Yに対応したヨー角速度信号量Dy1、車速信号
Vに対応した車速信号量Ry1に変換する。ただし、こ
こでは車両の挙動はヨー角速度を示し、挙動信号Yはヨ
ー角速度信号Yとしているので、挙動信号Yに対応した
挙動信号量はヨー角速度信号Yに対応したヨー角速度信
号量Dy1とする。
【0030】 また、制御手段15は、トルク信号Tおよ
びヨー角速度信号Yの方向からステアリング系の往き状
態と戻り状態を判定し、往き状態を検出した時には、ト
ルク信号Tに対応したトルク信号量Mtからヨー角速度
信号Yに対応したヨー角速度信号量Dy1に車速信号V
に対応した車速信号量Ry1を乗算した値CZを減算
し、電動機制御信号(Mt−CZ)を電動機制御信号C
oとしてフィードバック制御手段17aに供給する。
【0031】 さらに、制御手段15は、戻り状態を検出
した時には、トルク信号Tに対応したトルク信号量Mt
にヨー角速度信号Yに対応したヨー角速度信号量Dy1
に車速信号Vに対応した車速信号量Ry1を乗算した値
CZを加算し、(Mt+CZ)を電動機制御信号Coと
してフィードバック制御手段17aに供給する。また、
フィードバック制御手段17aは、電動機制御信号Co
を目標値として前述した電動機駆動手段16の電流検出
値ImをA/D変換後の信号にてフィードバックして、
その偏差を小さくするような出力信号COを電動機駆動
手段16に供給する。
【0032】 また、制御手段15は、図示しないA/D
変換手段、方向判定手段等を備え、操舵トルクセンサ1
2が検出するトルク信号T、挙動センサ15が検出する
ヨー角速度信号Yおよび車速センサ14が検出する車速
信号Vの絶対値に対応するデジタル値に変換して、方向
をDt、DyおよびDvのフラグとして検出する。
【0033】 ステアリング状態検出手段20aは、トル
ク信号Tの方向フラグDtおよびヨー角速度信号Yの方
向フラグDyに基づいてハンドル2の往き状態または戻
り状態を検出し、例えば往き状態はHレベル、戻り状態
はLレベルのように状態に対応したステアリング状態信
号Ssを電動機制御手段17の切換部23に供給する。
【0034】 また、ステアリング状態検出手段20a
は、往き状態または戻り状態の検出を例えば、フラグD
tとフラグDyの符号で判断するよう構成し、フラグD
tとフラグDyの符号が一致する場合(Dt=Dy)は
往き状態、フラグDtとフラグDdの符号が不一致する
場合(Dt≠Dy)は戻り状態とする。なお、正確にス
テアリング状態を検出するためにはハンドルの回転方向
と操舵トルクの作用方向の一致不一致で判断するのがよ
いが、本実施例ではハンドルの回転方向に換えてヨー角
速度の方向で判断している。
【0035】 詳述すると電動機制御手段17は、トルク
演算手段21aと、車両挙動演算手段21bと、車速演
算手段21cと、往き制御演算部22aと、戻り制御演
算部22bと、乗算器25と切替部(SW1)23とを
備える。
【0036】 トルク演算手段21aは、ROM等のメモ
リを備え、実験や理論計算等に基づいて設定した例えば
図15のテーブル8のような操舵トルクセンサからのト
ルク信号Tの絶対値である操舵トルクCtと対応するト
ルク信号量Mtのデータを予めメモリに記憶しておき、
デジタル変換されたトルク信号Tの絶対値の大きさであ
る操舵トルクCtに対応したトルク信号量Mtを出力
し、往き制御演算部22aおよび戻り制御演算部22b
に供給する。
【0037】 車両挙動演算手段21bは、ROM等のメ
モリを備え、実験や理論計算等に基づいて設定した、例
えば図8のテーブル1のような挙動センサからのヨー角
速度Yの絶対値に対応するヨー角速度信号量Dy1のデ
ータを予めメモリに記憶しておき、デジタル変換された
ヨー角速度信号Y入力の絶対値Cyに対応したヨー角速
度信号量Dy1を出力し、乗算器25へ供給する。
【0038】 車速演算手段21cは、演算回路、ROM
等を備え、実験や理論計算等に基づいて設定した、例え
ば図9のテーブル2のような車速センサからの車速Vの
絶対値Cvに対応する車速信号量Ry1のデータを予め
メモリに記憶しておき、車速Vの絶対値Cvに対応した
車速信号量Ry1を出力し、乗算器25に供給する。た
だし、ここでの車速の方向Dvは前進と後進を表わす。
【0039】 乗算器25は、車両挙動演算手段21bか
らのヨー角速度信号量Dy1に車速演算手段21cから
の車速信号量Ry1を乗算し、得た値の信号値CZを往
き制御演算部22aと戻り制御演算部22bにそれぞれ
供給する。
【0040】 往き制御演算部22aは、ROM等のメモ
リ、減算器等で構成し、トルク信号量Mtからヨー角速
度信号量Dy1に車速信号量Ry1を乗算した値CZを
減算して、往き状態の電動機制御信号(Mt−CZ)を
出力し、切替部(SW1)23に供給する。
【0041】 戻り制御演算部22bは、ROM等のメモ
リ、加算器等で構成し、トルク信号量Mtとヨー角速度
信号量Dy1に車速信号量Ry1を乗算した値CZを加
算して、戻り状態の電動機制御信号(Mt+CZ)を出
力し、切替部(SW1)23に供給する。
【0042】 切替部(SW1)23は、ソフトプログラ
ム制御のスイッチ機能を備え、ステアリング状態検出手
段20aから供給されるステアリング状態信号Ssに基
づいて、例えば往き状態を検出したHレベルの場合は電
動機制御信号(Mt−CZ)を選択し(SW1の実
線)、また戻り状態を検出したLレベルの場合は電動機
制御信号(Mt+CZ)を選択(SW1の点線)して電
動機制御信号Coとして出力する。したがって、ステア
リング状態が往き状態であっても戻り状態であっても、
ハンドルの回転方向に対して前述の値CZが逆方向に作
用するので、ハンドルの回転が抑制される。
【0043】 フィードバック制御手段17aは、減算器
24a、PID手段(P:比例ゲイン、I:積分ゲイ
ン、D:微分ゲイン)24b等で構成され、電動機制御
信号Coを目標値として、電動機駆動手段16の電動機
電流検出信号Imのデジタル値との偏差を減算器24a
にて算出して、その偏差を比例ゲインP項、積分ゲイン
I項、微分ゲインD項を有した周知のPID手段24b
により定常偏差の小さく、速応性の良いフィードバック
制御を行うべく、出力信号COを出力する。
【0044】 電動機駆動手段16は、前述同様にインタ
ーフェース回路16a、電動機電流を検出する抵抗16
bおよび少なくとも4個のFETからなるブリッジ回路
で構成し、インターフェース回路16a内には、抵抗1
6bに検出された電動機10の電流信号を増幅、フィル
タリングしてアナログ信号の検出値Imに変換し、フィ
ードバック制御手段17aに供給し、このフィードバッ
クした電位としての電位検出信号Imにより最適な電動
機駆動信号COによって、ブリッジ回路をPWM信号制
御し、PWM駆動信号からなる電動機駆動信号Moを出
力し、電動機10を駆動する。
【0045】 このように、制御手段15はハンドル2の
往き状態に、トルク信号量Mtからヨー角速度信号量D
y1に車速信号量Ry1を乗算した値CZを減算した
(Mt−CZ)の電動機制御信号Coをハンドル回転方
向と同一方向に形成し、また戻り状態には、トルク信号
量Mtにヨー角速度信号量Dy1に車速信号量Ry1を
乗算した値CZを加算した(Mt+CZ)の電動機制御
信号Coのうちのヨー角速度に対応する制御量CZをハ
ンドル回転方向と反対方向に形成して、往き状態は電動
機10からヨー角速度Yが大きくなるにつれて減少する
操舵補助力が得られ、また戻り状態は電動機10からヨ
ー角速度Yが大きくなるにつれて増大する操舵反力(ハ
ンドル回転方向とは逆方向の力)が得れる。なお、減衰
補正とは、トルク信号量に操舵回転方向と逆方向の成分
(ヨー角速度に対応する制御量CZ)を与えることを意
味する。即ち、往き状態ではMt−CZ、戻り状態では
Mt+CZがそれに相当する。
【0046】 このように、請求項に係る電動パワース
テアリング装置は、少なくともステアリング系の操舵ト
ルク信号に対応したトルク信号量を出力するトルク演算
手段と、車両の挙動信号(ヨー角速度信号)に対応した
挙動信号量を出力する車両挙動演算手段とを含み、トル
ク信号量に挙動信号量を減衰補正する制御手段と、さら
に車速信号に対応した車速信号量を出力する車速演算手
段と、ステアリング系の往き状態と戻り状態を検出する
ステアリング状態検出手段とを含み、このステアリング
状態検出手段が往き状態を検出した場合にはトルク信号
量から挙動信号量と車速信号量に基づいて求められた値
を減算補正し、戻り状態を検出した場合にはトルク信号
量に挙動信号量と車速信号量に基づいて求められた値を
加算補正する制御手段と、この制御手段の出力信号に基
づいて電動機を駆動する電動機駆動手段とを備えたの
で、車両挙動を操舵反力としてドライバに付与でき、ド
ライバのハンドル操作と車両挙動変化の間で発生するギ
クシャク感を抑制し、車両のスムーズな操縦性を得るこ
とができる。さらに、車両速度の変化に伴う車両挙動の
感度と可変ギヤ比機構のギヤ比特性の使用範囲の中で車
両挙動のマッチングを行うことができ、全車速範囲にて
車両挙動とハンドル操作間のスムーズな操作が可能とな
る。
【0047】 図4は請求項に係る電動式パワーステア
リング装置の要部ブロック構成図である。なお、本図の
構成は操舵トルク、ヨー角速度および車速に基づく出力
信号に対しヨー角速度の変化分を用いて電動機制御信号
を制御する可変ギヤ比機構を有する電動パワーステアリ
ング装置に関する。
【0048】 図4において、電動パワーステアリング装
置は、図2と同様な操舵トルクセンサ12と、挙動セン
サ13と、車速センサ14と、制御手段15と、電動機
駆動手段16と、電動機10とから構成する。
【0049】 制御手段15は、マイクロプロセッサを基
本に構成し、電動機制御手段17と、フィードバック制
御手段17aと、反力制御手段18と、ステアリング状
態検出手段20aを備えている。そして、電動機制御手
段17で図2と同様にトルク信号Tとヨー角速度信号Y
および車速信号Vに基づいて、往き状態の電動機制御信
号(Mt−CZ)と戻り状態の電動機制御信号(Mt+
CZ)を電動機制御信号Coとして、電動機制御手段1
7から反力制御手段18へ出力する。また、挙動センサ
13からのヨー角速度Yを微分演算したヨー角速度の挙
動変化信号量ΔYから車速センサ14からの車速信号V
に対応したオフセット量Oy1を減算してdYを得て、
このdY値に車速信号Vに対応した減衰係数Cvdを乗
算した値Cを電動機制御手段17で得た電動機制御信号
Coから減算し、得た値(Co−C)を電動機駆動手段
16に供給する。
【0050】 また、制御手段15は図示しないA/D変
換手段、方向判定手段等を備え、操舵トルクセンサ12
が検出するトルク信号T、挙動センサ13が検出するヨ
ー角速度信号Yおよび車速センサ14が検出する車速信
号Vの絶対値に対応するデジタル値に変換して、方向を
Dt、DyおよびDvのフラグとして検出する。
【0051】 電動機制御手段17は、図2と同様にトル
ク演算手段21aと、車両挙動演算手段21bと、車速
演算手段21cと、往き制御演算部22aと、戻り制御
演算部22bと、乗算器25と切替部(SW1)23と
を備え、トルク信号Tとヨー角速度信号Yと車速信号V
およびステアリング状態信号Ssに基づき、往き状態を
検出した時には、トルク信号Tに対応したトルク信号量
Mtからヨー角速度信号Yに対応したヨー角速度信号量
Dy1に車速信号Vに対応した車速信号量Ry1を乗算
した値CZを減算し、電動機制御信号(Mt−CZ)を
電動機制御信号Coとして出力し、反力制御手段18に
供給する。
【0052】 また、電動機制御手段17は、戻り状態を
検出した時には、トルク信号Tに対応したトルク信号量
Mtにヨー角速度信号Yに対応したヨー角速度信号量D
y1に車速信号Vに対応した車速信号量Ry1を乗算し
た値CZを加算し(Mt+CZ)を電動機制御信号Co
として反力制御手段18に供給する。
【0053】 反力制御手段18は、車両挙動変化量演算
手段26と、オフセット制御手段27と、減衰係数制御
手段28と、減算器29と、補正値演算手段32と、乗
算器30と、減算器31とを備え、挙動センサ13から
のヨー角速度信号Yを微分演算したヨー角速度の挙動変
化信号量ΔYから車速センサ14からの車速信号Yに対
応したオフセット量Oy1を減算してdYを得て、この
dY値から求めた補正値Dy3に車速信号Vに対応した
減衰係数Cvdを乗算した値Cを電動機制御信号Coか
ら減算し、得た(Co−C)を電動機駆動手段16に供
給する。
【0054】 車両挙動変化量演算手段26は、演算手段
とROM等で構成し、挙動センサ13からのヨー角速度
信号Yに対応して、ヨー角速度信号Yの変化量を得るた
めに微分演算し、この変化量を絶対値に変換してヨー角
速度の挙動変化信号量ΔYを算出し、挙動変化信号量Δ
Yを減算器29に供給する。
【0055】 オフセット制御手段27は、ROM等のメ
モリを備え、実験や理論計算等に基づいて設定した、例
えば図12のテーブル5のような車速信号Cvに対応す
るオフセット量Oy1のデータを予めメモリに記憶して
おき、車速信号Cvの入力に対応したオフセット量Oy
1を選択してオフセット量Oy1を出力し、減算器29
へ供給する。
【0056】 減衰係数制御手段28は、ROM等のメモ
リを備え、実験や理論計算等に基づいて設定した、例え
ば図14のテーブル7のような車速Cvに対応する減衰
係数Cvdのデータを予めメモリに記憶しておき、車速
信号Cvの入力に対応した減衰係数Cvdを出力し、乗
算器30へ供給する。
【0057】 減算器29は、車両挙動変化量演算手段2
6からヨー角速度の挙動変化信号量の絶対値ΔYからオ
フセット制御手段27からのオフセット量Oy1を減算
しdYを得て補正値演算手段32に供給する。
【0058】 補正値演算手段32は、減算器29の出力
信号dYを入力として、実験や理論計算等に基づいて設
定した例えば図13のテーブル6のような補正値Dy3
を選択して乗算器30に供給する。
【0059】 乗算器30は、補正値演算手段32からの
補正値Dy3に減衰係数制御手段28からの減衰係数C
vdを乗算しCを得て減算器31に供給する。
【0060】 減算器31は、電動機制御手段17の電動
機制御信号Coから乗算器30からの信号値Cを減算し
(Co−C)を得、新たな電動機制御信号(Co−C)
として出力し、フィードバック制御手段17aに供給す
る。
【0061】 フィードバック制御手段17aとステアリ
ング状態検出手段20aの構成・作用は図2の実施例と
同様であるので説明は省略する。
【0062】 このように、制御手段15は、トルク信号
Tに対応したトルク信号量Mtにヨー角速度信号Yに対
応したヨー角速度信号量Dy1に車速信号Vに対応した
車速信号量Ry1を乗算した値CZを加減算し、往き状
態時の電動機制御信号(Mt−CZ)と戻り状態時の電
動機制御信号(Mt+CZ)を電動機制御信号Coとし
て出力し、またヨー角速度信号Yの挙動変化信号量の絶
対値ΔYから車速信号Vに対応したオフセット量Oy1
を減算した値dYに対応する値Dy3と車速信号Cvに
対応する減衰係数Cvdを乗算した値Cを電動機制御信
号Coから減算して新たな電動機制御信号(Co−C)
を得ることができるので、電動機制御信号Coのうちの
ヨー角速度に対応する制御量CZを操舵回転方向と反対
方向に形成して、往き状態は電動機10からヨー角速度
Yが大きくなるにつれて減少する操舵補助力が得られ、
また戻り状態も電動機10からヨー角速度Yが大きくな
るにつれて増大する操舵反力(ハンドル回転方向とは逆
方向の力)が得れる。また、ヨー角速度の急激な変化
(ヨー角加速度)に対して電動機10から減少する操舵
補助力が得ることができる。
【0063】 このように、請求項に係る電動パワース
テアリング装置は、制御手段に、トルク演算手段と、車
両挙動演算手段と、この車両挙動演算手段からの出力信
号の変化量に対応した挙動変化信号量を出力する車両挙
動変化量演算手段とを含み、前記トルク演算量から挙動
信号量を減衰補正するとともに、挙動変化信号量を減算
補正する制御手段と、この制御手段の出力信号に基づい
て電動機を駆動する電動機駆動手段とを備えたので、従
来のパワーステアリング装置と同等の操舵速度でハンド
ル操作をしても車両挙動を操舵反力としてドライバに付
与できるので車両挙動およびその変化量により転舵輪の
転舵角が過角傾向になるのを防止し、ドライバのハンド
ル操作と車両の挙動変化の間で発生するギクシャク感を
抑制させスムーズな操縦性を得ることができる。
【0064】 次に、図4の構成の動作を動作フロー図に
基づいて説明する。図6は図4の制御手段の一実施例の
動作フロー図であり、ステップP0〜P24は制御手段
の各動作状態を示す。
【0065】 図示しないイグニッションキーのキースイ
ッチがオン操作されると、制御手段15に電源が印加さ
れて動作が開始する。(ステップP0)まず、制御手段
15を構成するマイクロプロセッサが制御動作を開始
し、パワーオンリセット信号等の制御信号を各構成部に
送って初期リセットをかけ、イニシャライズ(ステップ
P1)を実行する。
【0066】 次に、ステップP2では、操舵トルクセン
サ12が検出したアナログ値のトルク量と操舵回転方向
を含むトルク信号Tを読み込む。ステップP3では、A
/D変換部等を介し、トルク信号Tの作用方向と大きさ
が計算され、トルク信号Tの絶対値の大きさCtとトル
ク信号Tの方向を示すフラグDtに変換される。また、
トルク信号Tの絶対値の大きさCtとトルク信号Tの方
向フラグDtをメモリに記憶する。
【0067】 次に、ステップP4では、操舵トルクCt
をアドレスとするトルク演算手段21a内のメモリに予
め設定されたテーブル8(図15参照)のデータである
トルク信号量Mtを呼び出す。ステップP5では、挙動
センサ13が検出したアナログ値のヨー角速度量とヨー
角速度回転方向を含むヨー角速度信号Yを読み込む。
【0068】 ステップP6では、A/D変換部等を介
し、ヨー角速度の作用方向と大きさが計算され、ヨー角
速度の絶対値Cyとヨー角速度の方向を示すフラグDy
に変換される。また、ヨー角速度の大きさCyとヨー角
速度の方向フラグDyをメモリに記憶する。
【0069】 ステップP7では、ヨー角速度に対応し
て、ヨー角速度Cyの変化量を得るために微分演算し、
この変化量を絶対値に変換してヨー角速度の挙動変化信
号量ΔYをメモリに記憶する。
【0070】 続いて、ステップ8では、車速センサ14
が検出したアナログ値の車速量と車速方向を含む車速信
号Vを読み込む。ステップP9では、A/D変換部等を
介し、車速の作用方向と大きさが計算され、車速の値C
vと車速の方向を示すフラグDvに変換される。また、
車速の大きさCvと車速の方向フラグDvをメモリに記
憶する。
【0071】 ステップP10では、ステアリング状態検
出手段20aで、ヨー角速度の方向フラグDyとトルク
の方向フラグDtとの比較が行われ、ステアリング状態
検出手段20aからの検出信号Ssにより切替部(SW
1)23で、フラグDyとフラグDtが一致する場合
(Dy=Dt)と不一致する場合(Dy≠Dt)とに切
り替え制御を行う。なお、フラグDyとフラグDtが一
致する場合(Dy=Dt)には、ステアリング系の往き
操作時と判断してステップP11に移行し、またフラグ
DyとフラグDtが不一致する場合(Dy≠Dt)に
は、ステアリング系の戻り操作時と判断してステップP
15に移行する。
【0072】 ステップP11では、ヨー角速度の絶対値
Cyをアドレスとする車両挙動演算手段21b内のメモ
リに予め設定されたテーブル1(図8参照)のデータと
して、挙動信号量(ヨー角速度信号量)Dy1を呼出
す。
【0073】 また、ステップP12では、車両の車速C
vをアドレスとする車速演算手段21c内のメモリに予
め設定されたテーブル2(図9参照)のデータとして、
車速信号量Ry1を呼出す。
【0074】 ステップP13では、ヨー角速度の絶対値
Cyに対応するヨー角速度信号量Dy1に車両の車速の
絶対値Cvに対応する車速信号量Ry1を乗算し、その
結果の信号値CZとする。
【0075】 さらに、ステップP14では、トルク演算
手段21aのメモリからトルク信号量Mtからステップ
P13で得た信号値CZを減算を行い、その結果値(M
t−CZ)をCoとして記憶する。
【0076】 また、ステップP15では、(Dy≠D
t)の条件時で、ヨー角速度の絶対値Cyをアドレスと
する車両挙動演算手段21b内のメモリに予め設定され
たテーブル1(図8参照)のデータとして、ヨー角速度
信号量Dy1を呼出す。
【0077】 ステップP16では、車両の車速Cvをア
ドレスとする車速演算手段21c内のメモリに予め設定
されたテーブル2(図9参照)のデータとして、車速信
号量Ry1を呼出す。
【0078】 ステップP17では、ヨー角速度の絶対値
Cyに対応するヨー角速度信号量Dy1に車両の車速の
絶対値Cvに対応する車速信号量Ry1を乗算し、その
結果の信号値CZとする。
【0079】 また、ステップP18では、トルク演算手
段21aのメモリからトルク信号量MtにステップP1
7で得た信号値CZを加算を行い、その結果値(Mt+
CZ)をCoとして記憶する。
【0080】 さらに、ステップP19では、オフセット
制御手段27内のメモリに予め設定された、車両の車速
Cvをアドレスとするオフセット量Oy1をテーブル5
(図12参照)から呼出す。
【0081】 ステップP20では、ステップP7のメモ
リからヨー角速度の挙動変化信号量ΔYを呼出し、挙動
変化信号量ΔYからステップP19で呼出したオフセッ
ト量Oy1を減算する。なお、演算結果が負の場合は0
(dY=0)とする。
【0082】 また、ステップP21では、ステップP2
0で減算して得た値を新たなヨー角速度の変化量dYと
して、車両挙動変化量演算手段26のメモリに予め設定
されたテーブル6(図13参照)の減算器29の出力信
号dYに対応したデータとして、補正値Dy3を呼出
す。
【0083】 ステップP22では、減衰係数制御手段2
8のメモリに予め設定されたテーブル7(図14参照)
の車速Cvのアドレスに対応したデータとして、アシス
トトルクを補正する減衰係数Cvdを呼出す。
【0084】 つぎに、ステップP23では、ステップP
21で呼び出したヨー角速度の変化量dYに対応するア
シストトルクの補正値Dy3にステップP22で呼び出
した車速Cvに対応したアシストトルクを補正する減衰
係数Cvdを乗算し、新たなアシストトルク補正の信号
Cを得る。
【0085】 よって、ステップP24では、ステップP
10におけるステアリング系の往き操作時(Dy=D
t)ステップP14の出力結果値Coおよび戻り操作時
(Dy≠Dt)ステップP18の出力結果値Co(電動
機制御手段17の電動機制御信号Co)からステップP
23で得たアシストトルク補正の信号Cを減算し、(C
o−C)を得、新たな電動機制御信号(Co−C)とし
て出力し、電動機駆動手段16に供給する。
【0086】 図5は、請求項に係る電動式パワーステ
アリング装置の要部ブロック構成図である。なお、本図
の構成は操舵トルクと、ヨー角速度と、車速とに基づく
出力信号に対しヨー角速度と車速の変化分を用いて電動
機制御信号を制御する可変ギヤ比機構を有する電動パワ
ーステアリング装置に関する。
【0087】 図5において、電動パワーステアリング装
置は、図2、図4と同様な操舵トルクセンサ12と、挙
動センサ13と、車速センサ14と、操舵速度センサ1
9と、制御手段15と、電動機駆動手段16と、電動機
10とから構成する。
【0088】 制御手段15はマイクロプロセッサを基本
に構成し、電動機制御手段17と、反力制御手段18
と、フィードバック制御手段17aと、ステアリング状
態検出手段20aとを備え、操舵トルクセンサ12が検
出するトルク信号Tと挙動センサ13が検出するヨー角
速度信号Yおよび車速センサ14が検出する車速信号V
の絶対値に基づいてそれぞれトルク信号Tに対応したト
ルク信号量Mt、ヨー角速度信号Yに対応したヨー角速
度信号量Dy1・Dy2、車速信号Vに対応した車速信
号量Ry1・Ry2に変換する。
【0089】 また、制御手段15は、トルク信号Tおよ
び操舵速度信号SVの方向からハンドル2に対し往き状
態と戻り状態も検出し、往き状態の時にはトルク信号T
に対応したトルク信号量Mtからヨー角速度信号Yに対
応したヨー角速度信号量Dy1と車速信号Vに対応した
車速信号量Ry1を乗算した値CZ1を減算して電動機
制御信号(Mt−CZ1)と、戻り状態の時にはトルク
信号Tに対応したトルク信号量Mtにヨー角速度信号Y
に対応したヨー角速度信号量Dy2と車速信号Vに対応
した車速信号量Ry2を乗算した値CZ2を加算して電
動機制御信号(Mt+CZ2)を電動機制御信号Coと
して電動機制御手段17から反力制御手段18へ出力
し、また挙動センサ13からのヨー角速度信号Cyを微
分演算したヨー角速度の挙動変化信号量ΔYから車速セ
ンサ14からの車速信号Cvに対応したオフセット量O
y1を減算してdYを得て、このdY値に車速信号Cv
に対応した減衰係数Cvdを乗算した値Cを電動機制御
手段17で得た電動機制御信号Coから減算し、得た
(Co−C)を電動機駆動手段16に供給する
【0090】 さらに、制御手段15は、図示しないA/
D変換手段、方向判定手段等を備え、操舵トルクセンサ
12が検出するトルク信号T、挙動センサ13が検出す
るヨー角速度信号Y、操舵速度センサ19が検出する操
舵速度信号SVおよび車速センサ14が検出する車速信
号Vの絶対値に対応するデジタル値に変換して、方向を
Dt、Dy、DsvおよびDvのフラグとして検出す
る。
【0091】 ステアリング状態検出手段20aは、操舵
トルク信号Tの方向フラグDtおよび操舵速度信号SV
の方向フラグDsvに基づいてハンドル2の往き状態ま
たは戻り状態を検出し、例えば往き状態はHレベル、戻
り状態はLレベルのように、状態に対応したステアリン
グ状態信号Ssを電動機制御手段17の切換部23に供
給する。
【0092】 また、往き状態または戻り状態の検出は、
例えばフラグDtとフラグDsvの符号で判断するよう
構成し、フラグDtとフラグDsvの符号が一致する場
合(Dt=Dsv)は往き状態、フラグDtとフラグD
svの符号が不一致する場合(Dt≠Dsv)は戻り状
態とする。
【0093】 電動機制御手段17は、トルク演算手段2
1aと、車両挙動演算手段21bと、車速演算手段21
cと、往き制御演算部22aと、戻り制御演算部22b
と、乗算器25および33と、切替部(SW1)23と
を備る。
【0094】 また、反力制御手段18は、車両挙動変化
量演算手段26と、オフセット制御手段27と、減衰係
数制御手段28と、補正値演算手段32と、減算器29
と、乗算器30と、減算器31とを備える。
【0095】 トルク演算手段21aは、ROM等のメモ
リを備え、実験や理論計算等に基づいて設定した、操舵
トルクセンサからの信号を例えば図15のテーブル8の
ような操舵トルクCtと対応するトルク信号量Mtのデ
ータを予めメモリに記憶しておき、デジタル変換された
トルク信号Tの絶対値Ctに対応したトルク信号量信号
Mtを出力する。
【0096】 車両挙動演算手段21bは、ROM等のメ
モリを備え、実験や理論計算等に基づいて設定し、往き
状態の時には例えば図8のテーブル1のような挙動セン
サからのヨー角速度信号Yの絶対値Cyとヨー角速度信
号量Dy1のデータを予めメモリに記憶しておき、デジ
タル変換されたヨー角速度信号Y入力のヨー角速度Cy
を選択してヨー角速度信号量Dy1を出力し、乗算器2
5に供給する。
【0097】 また、車両挙動演算手段21bは、戻り状
態の時には例えば図10のテーブル3のような挙動セン
サからのヨー角速度信号Yの絶対値Cyとヨー角速度信
号量Dy2のデータを予めメモリに記憶しておき、デジ
タル変換されたヨー角速度信号Y入力のヨー角速度Cy
を選択してヨー角速度信号量Dy2を出力し、乗算器3
3に供給する。
【0098】 車速演算手段21cは、演算回路、ROM
等を備え、実験や理論計算等に基づいて設定し、往き状
態の時には例えば図9のテーブル2のような車速センサ
からの車速の絶対値Cvと車速信号量Ry1のデータを
予めメモリに記憶しておき、車速Cvのアドレスに対応
した車速信号量Ry1を出力し、乗算器25に供給す
る。ただし、ここでの車速の方向Dvは前進と後進を表
わす。
【0099】 また、車速演算手段21cは、戻り状態の
時には例えば図11のテーブル4のような車速センサか
らの車速の絶対値Cvと車速信号量Ry2のデータを予
めメモリに記憶しておき、車速Cvのアドレスに対応し
た車速信号量Ry2を出力し、乗算器33に供給する。
【0100】 乗算器25は、車両挙動演算手段21bか
らのヨー角速度信号量Dy1に車速演算手段21cから
の車速信号量Ry1を乗算し、得た値の信号値CZ1を
往き制御演算部22aに供給する。
【0101】 乗算器33は、車両挙動演算手段21bか
らのヨー角速度信号量Dy2に車速演算手段21cから
の車速信号量Ry2を乗算し、得た値の信号値CZ2を
戻り制御演算部22bに供給する。
【0102】 往き制御演算部22aは、ROM等のメモ
リ、減算器等で構成し、トルク信号量Mtからヨー角速
度信号量Dy1に車速信号量Ry1を乗算した値CZ1
を減算して、往き状態の電動機制御信号(Mt−CZ
1)を出力し、切替部(SW1)23に供給する。
【0103】 戻り制御演算部22bは、ROM等のメモ
リ、加算器等で構成し、トルク信号量Mtからヨー角速
度信号量Dy2に車速信号量Ry2を乗算した値CZ2
を加算して、戻り状態の電動機制御信号(Mt+CZ
2)を出力し、切替部(SW1)23に供給する。
【0104】 切替部(SW1)23は、ソフトプログラ
ム制御のスイッチ機能を備え、ステアリング状態検出手
段20aから供給されるステアリング状態信号Ssに基
づいて、例えば往き状態を検出したHレベルの場合は電
動機制御信号(Mt−CZ1)を選択し(SW1の実
線)、また戻り状態を検出したLレベルの場合は電動機
制御信号(Mt+CZ2)を選択(SW1の点線)して
電動機制御信号Coを減算器31に供給する。
【0105】 車両挙動変化量演算手段26は、演算手段
とROM等で構成し、実験や理論計算等に基づいて設定
した、挙動センサ13からのヨー角速度に対応して、ヨ
ー角速度信号Cyの変化量を得るために微分演算し、こ
の変化量を絶対値に変換してヨー角速度の挙動変化信号
量ΔYを算出し、挙動変化信号量ΔYを減算器29に供
給する。
【0106】 オフセット制御手段27は、ROM等のメ
モリを備え、実験や理論計算等に基づいて設定した、例
えば図12のテーブル5のような車速Cvのアドレスに
対応するデータを予めメモリに記憶しておき、車速信号
Cvの入力に対応したオフセット量Oy1を出力し、減
算器29へ供給する。
【0107】 減衰係数制御手段28は、ROM等のメモ
リを備え、実験や理論計算等に基づいて設定した、例え
ば図14のテーブル7のような車速Cvのアドレスに対
応するデータを予めメモリに記憶しておき、車速信号C
vの入力に対応した減衰係数量Cvdを出力し、乗算器
30へ供給する。
【0108】 減算器29は、車両挙動変化量演算手段2
6からヨー角速度の挙動変化信号量の絶対値ΔYからオ
フセット制御手段27からのオフセット量Oy1を減算
しdYを得て補正値演算手段32に供給する。
【0109】 補正値演算手段32は、減算器29の出力
信号dYを入力として、実験や理論計算等に基づいて設
定した例えば図13のテーブル6のような補正値Dy3
を選択して乗算器30に供給する。
【0110】 乗算器30は、補正値演算手段32からの
補正値Dy3に減衰係数制御手段28からの減衰係数C
vdを乗算しCを得て、減算器31に供給する。
【0111】 減算器31は、電動機制御手段17の電動
機制御信号Coから乗算器30からの信号値Cを減算し
(Co−C)を得、新たな電動機制御信号(Co−C)
として出力し、フィードバック制御手段17aに供給す
る。
【0112】 フィードバック制御手段17aとステアリ
ング状態検出手段20aの構成・作用は図2の実施例と
同様であるので説明は省略する。
【0113】 このように、制御手段15は、往き状態の
時にはトルク信号Tに対応したトルク信号量Mtからヨ
ー角速度信号Yに対応したヨー角速度信号量Dy1に車
速信号Vに対応した車速信号量Ry1を乗算した値CZ
1を減算し、電動機制御信号(Mt−CZ1)を電動機
制御信号Coとして出力し、戻り状態の時にはトルク信
号Tに対応したトルク信号量Mtにヨー角速度信号Yに
対応したヨー角速度信号量Dy2に車速信号Vに対応し
た車速信号量Ry2を乗算した値CZ2を加算し、電動
機制御信号(Mt+CZ2)を電動機制御信号Coとし
て出力し、またヨー角速度信号Yに対応したヨー角速度
信号Cyの挙動変化信号量の絶対値ΔYから車速信号V
に対応したオフセット量Oy1を減算した得dYから得
られる補正値Dy3と車速信号Cvに対応する減衰係数
Cvdを乗算した値Cを電動機制御信号Coから減算し
て(Co−C)を得るので、電動機制御信号の往き状態
と戻り状態の両方に対して常に操舵回転方向と反対方向
に形成して減衰補正するので、ヨー角速度の急激な変化
(ヨー角加速度)に対して電動機10から減少する操舵
補助力が得られる。なお、減衰補正とは、トルク制御量
に操舵回転方向と逆方向の回転速度成分を与えることを
意味する
【0114】 次に、図5の構成の動作を動作フロー図に
基づいて説明する。図7は図5の制御手段の一実施例の
動作フロー図であり、ステップP0〜P26は制御手段
の各動作状態を示す。
【0115】 図示しないイグニッションキーのキースイ
ッチがオン操作されると、制御手段15に電源が印加さ
れて動作が開始する。(ステップP0)まず、制御手段
15を構成するマイクロプロセッサが制御動作を開始
し、パワーオンリセット信号等の制御信号を各構成部に
送って初期リセットをかけ、イニシャライズ(ステップ
P1)を実行する。
【0116】 次に、ステップP2では、操舵トルクセン
サ12が検出したアナログ値のトルク量と操舵回転方向
を含むトルク信号Tを読み込む。ステップP3では、A
/D変換部等を介し、トルク信号Tの作用方向と大きさ
が計算され、トルク信号Tの絶対値の大きさCtとトル
ク信号Tの方向を示すフラグDtに変換される。また、
トルク信号Tの絶対値の大きさCtとトルク信号Tの方
向フラグDtをメモリに記憶する。
【0117】 次に、ステップP4では、挙動センサ13
が検出したアナログ値のヨー角速度の大きさとヨー角速
度回転方向を含むヨー角速度信号Yを読み込む。ステッ
プP5では、A/D変換部等を介し、ヨー角速度の作用
方向と大きさが計算され、ヨー角速度の絶対値Cyとヨ
ー角速度の方向を示すフラグDyに変換される。また、
ヨー角速度の大きさCyとヨー角速度の方向フラグDy
をメモリに記憶する。
【0118】 ステップP6では、ヨー角速度に対応し
て、ヨー角速度Cyの変化量を得るために微分演算し、
この変化量を絶対値に変換してヨー角速度の挙動変化信
号量ΔYをメモリに記憶する。
【0119】 また、ステップP7では、操舵速度センサ
19が検出したアナログ値の操舵速度の回転方向を含む
操舵速度信号SVを読み込む。
【0120】 ステップP8では、A/D変換部等を介
し、操舵速度の作用方向が計算され、操舵速度の方向を
示すフラグDsvに変換される。また、操舵速度の方向
フラグDsvをメモリに記憶する。
【0121】 続いて、ステップ9では、車速センサ14
が検出したアナログ値の車速量と車速方向を含む車速信
号Vを読み込む。ステップP10では、A/D変換部等
を介し、車速の作用方向と大きさが計算され、車速の値
Cvと車速の方向を示すフラグDvに変換される。ま
た、車速の大きさCvと車速の方向フラグDvをメモリ
に記憶される。
【0122】 さらに、ステップP11では、操舵トルク
Ctをアドレスとするトルク演算手段21a内のメモリ
に予め設定されたテーブル8(図15参照)のデータで
あるトルク信号量Mtを呼出す。
【0123】 ステップP12では、ステアリング状態検
出手段20aにより操舵速度の方向フラグDsvと操舵
トルクの方向フラグDtとの比較が行われ、ステアリン
グ状態検出手段20aからの検出信号Ssにより切替部
(SW1)23で、フラグDsvとフラグDtが一致す
る場合(Dsv=Dt)と不一致する場合(Dsv≠D
t)とに切り替え制御を行う。なお、フラグDsvとフ
ラグDtが一致する場合(Dsv=Dt)には、ステア
リング系の往き操作時と判断してステップP13に移行
し、またフラグDsvとフラグDtが不一致する場合
(Dsv≠Dt)には、ステアリング系の戻り操作時と
判断してステップP17に移行する。
【0124】 ステップP13では、ヨー角速度の絶対値
Cyをアドレスとする車両挙動演算手段21b内のメモ
リに予め設定されたテーブル1(図8参照)のデータと
して、ヨー角速度信号量Dy1を呼出す。
【0125】 また、ステップP14では、車両の車速C
vをアドレスとする車速演算手段21c内のメモリに予
め設定されたテーブル2(図9参照)のデータとして、
車速信号量Ry1を呼出す。
【0126】 ステップP15では、ヨー角速度の絶対値
Cyに対応するヨー角速度信号量Dy1に車両の車速の
絶対値Cvに対応する車速信号量Ry1を乗算し、その
結果の信号値CZ1とする。
【0127】 さらに、ステップP16では、ステップP
11で得たトルク信号量MtからステップP15得た信
号値CZ1を減算し、その結果値(Mt−CZ1)をC
oとして記憶する。
【0128】 また、ステップP17では、(Dsv≠D
t)の条件時で、ヨー角速度の絶対値Cyをアドレスと
する車両挙動演算手段21b内のメモリに予め設定され
たテーブル3(図10参照)のデータとして、ヨー角速
度信号量Dy2を呼出す。
【0129】 ステップP18では、車両の車速Cvをア
ドレスとする車速演算手段21c内のメモリに予め設定
されたテーブル4(図11参照)のデータとして、車速
信号量Ry2を呼出す。
【0130】 ステップP19では、ヨー角速度の絶対値
Cyに対応するヨー角速度信号量Dy2に車両の車速の
絶対値Cvに対応する車速信号量Ry2を乗算し、その
結果の信号値CZ2とする。
【0131】 またステップP20では、ステップP11
で得たトルクの制御量MtからステップP19で得た信
号値CZ2を加算し、その結果値(Mt+CZ2)をC
oとして記憶する。
【0132】 さらに、ステップP21では、ステップP
12におけるステアリング系の往き操作時(Dsv=D
t)と戻り操作時(Dsv≠Dt)との出力結果値Co
に対し、オフセット制御手段27内のメモリに予め設定
された、車両の車速Cvをアドレスとするオフセット量
Oy1をテーブル5(図12参照)から呼出す。
【0133】 ステップP22では、ステップP6のメモ
リからヨー角速度の挙動変化信号量ΔYを呼出し、挙動
変化信号量ΔYからステップP21で呼出したオフセッ
ト量Oy1を減算する。なお、演算結果が負の場合は0
(dY=0)とする。
【0134】 また、ステップP23では、ステップP2
2で減算して得た値を新たなヨー角速度の変化量dYと
して、車両挙動変化量演算手段26のメモリに予め設定
されたテーブル6(図13参照)の減算器29の出力信
号dYに対応したデータとして、補正値Dy3を呼出
す。
【0135】 ステップP24では、減衰係数制御手段2
8のメモリに予め設定されたテーブル7(図14参照)
の車速Cvのアドレスに対応したデータとして、アシス
トトルクを補正する減衰係数Cvdを呼出す。
【0136】 つぎに、ステップP25では、ステップP
23で呼び出したヨー角速度の変化量dYに対応するア
シストトルク補正値Dy3にステップP24で呼び出し
た車速Cvに対応したアシストトルクを補正する減衰係
数Cvdを乗算し、新たなアシストトルク補正の信号C
を得る。
【0137】 よって、ステップP26では、ステップ1
6またはステップ20(電動機制御手段17)の電動機
制御信号CoからステップP25で得たアシストトルク
補正の信号Cを減算し、(Co−C)を得、新たな電動
機制御信号(Co−C)として出力し、電動機駆動手段
16に供給する。
【0138】 このように、請求項に係る電動パワース
テアリング装置は、制御手段に、トルク演算手段と、車
両挙動演算手段と、この車両挙動演算手段からの出力信
号の変化量に対応した挙動変化信号量を出力する車両挙
動変化量演算手段と、車速信号に対応した車速信号量を
出力する車速演算手段と、ステアリング系の往き状態と
戻り状態を検出するステアリング状態検出手段とを含
み、このステアリング状態検出手段が往き状態を検出し
た場合にはトルク信号量から挙動信号量と車速信号量に
基づいて求められた値を減算補正した値から挙動変化信
号量と車速信号量に基づいて求められた値とを減算補正
し、戻り状態を検出した場合にはトルク信号量に挙動信
号量と車速信号量に基づいて求められた値を加算補正し
た値から挙動変化信号量と車速信号量に基づいて求めら
れた値とを減算補正する制御手段と、この制御手段の出
力信号に基づいて電動機を駆動する電動機駆動手段とを
備えたので、車両速度の変化に伴う車両挙動の感度と車
両挙動の変化に応じた操舵反力をドライバに付与でき、
全車速範囲にて、ギクシャクな操作を抑制させスムーズ
な操縦性を得ることができる。
【0139】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る電動パワ
ーステアリング装置は、ステアリング系の操舵トルク信
号に対応したトルク信号量を出力するトルク演算手段
と、車両の挙動信号に対応した挙動信号量を出力する車
両挙動演算手段とを含み、トルク信号量に、挙動信号量
を減衰補正する制御手段と、この制御手段の出力信号に
基づいて電動機を駆動する電動機駆動手段とを備えたの
で、従来のパワーステアリング装置と同等の操舵速度で
ハンドル操作をしても車両挙動を操舵反力としてドライ
バに付与できるので転舵輪の転舵角が過角傾向になるの
を防止し、ドライバのハンドル操作と車両の挙動変化の
間で発生するギクシャク感を抑制し、車両のスムーズな
操縦性を得ることができ、さらに車両速度の変化に伴う
車両挙動の感度と可変ギヤ比機構のギヤ比特性の使用範
囲の中で車両挙動のマッチングを行うことができ、全車
速範囲にて車両挙動とハンドル操作間のスムーズな操作
が可能となる。
【0140】 また、請求項に係る電動パワーステアリ
ング装置は、制御手段に、トルク演算手段と、車両挙動
演算手段と、この車両挙動演算手段からの出力信号の変
化量に対応した挙動変化信号量を出力する車両挙動変化
量演算手段とを含み、前記トルク演算量から挙動信号量
を減衰補正するとともに、挙動変化信号量を減算補正す
る制御手段と、この制御手段の出力信号に基づいて電動
機を駆動する電動機駆動手段とを備えたので、従来のパ
ワーステアリング装置と同等の操舵速度でハンドル操作
をしても車両挙動を操舵反力としてドライバに付与でき
るので車両挙動およびその変化量により転舵輪の転舵角
が過角傾向になるのを防止し、ドライバのハンドル操作
と車両の挙動変化の間で発生するギクシャク感を抑制さ
せスムーズな操縦性を得ることができる。
【0141】 さらに、請求項に係る電動パワーステア
リング装置は、制御手段に、トルク演算手段と、車両挙
動演算手段と、車速信号に対応した車速信号量を出力す
る車速演算手段と、ステアリング系の往き状態と戻り状
態を検出するステアリング状態検出手段とを含み、この
ステアリング状態検出手段が往き状態を検出した場合に
はトルク信号量から挙動信号量と車速信号量に基づいて
求められた値を減算補正し、戻り状態を検出した場合に
はトルク信号量に挙動信号量と車速信号量に基づいて求
められた値を加算補正する制御手段と、この制御手段の
出力信号に基づいて電動機を駆動する電動機駆動手段と
を備えたので、車両速度の変化に伴う車両挙動の感度
(低速走行時には鈍感、高速走行時には敏感)を加味し
た操舵反力をドライバに付与できるので全車速範囲にて
車両挙動とハンドル操作間のスムーズな操作が可能とな
る。
【0142】 さらに、請求項に係る電動パワーステア
リング装置は、制御手段に、トルク演算手段と、車両挙
動演算手段と、この車両挙動演算手段からの出力信号の
変化量に対応した挙動変化信号量を出力する車両挙動変
化量演算手段と、車速信号に対応した車速信号量を出力
する車速演算手段と、ステアリング系の往き状態と戻り
状態を検出するステアリング状態検出手段とを含み、こ
のステアリング状態検出手段が往き状態を検出した場合
にはトルク信号量から挙動信号量と車速信号量に基づい
て求められた値を減算補正した値から挙動変化信号量と
車速信号量に基づいて求められた値とを減算補正し、戻
り状態を検出した場合にはトルク信号量に挙動信号量と
車速信号量に基づいて求められた値を加算補正した値か
ら挙動変化信号量と車速信号量に基づいて求められた値
とを減算補正する制御手段と、この制御手段の出力信号
に基づいて電動機を駆動する電動機駆動手段とを備えた
ので、車両速度の変化に伴う車両挙動の感度と車両挙動
の変化に応じた操舵反力をドライバに付与でき、全車速
範囲にて、ギクシャク感のないスムーズな操作が可能と
なる。
【0143】 よって、電動機等の補助動力を車両挙動に
対応させ、車両の挙動変化を抑制し、車両の安定性を確
保し、車両の急激な変化となるような操舵速度が早い操
舵による車両挙動においても操舵反力が得られ適度な操
舵の手応え感が得られる電動パワーステアリング装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電動パワーステアリング装置の
全体構成図
【図2】請求項に係る電動パワーステアリング装置の
要部ブロック構成図
【図3】FETブリッジで構成した電動機駆動手段の実
施例
【図4】請求項に係る電動パワーステアリング装置の
要部ブロック構成図
【図5】請求項に係る電動パワーステアリング装置の
要部ブロック構成図
【図6】図4の制御手段の一実施例の動作フロー図
【図7】図5の制御手段の一実施例の動作フロー図
【図8】ヨー角速度Cy−ヨー角速度信号量Dy1特性
図(テーブル1)
【図9】車速Cv−車速信号量Ry1特性図(テーブル
2)
【図10】ヨー角速度Cy−ヨー角速度信号量Dy2特
性図(テーブル3)
【図11】車速Cv−車速信号量Ry2特性図(テーブ
ル4)
【図12】車速Cv−オフセット量Oy1特性図(テー
ブル5)
【図13】減算器29の出力信号dY−補正値Dy3特
性図(テーブル6)
【図14】車速Cv−減衰係数Cvd特性図(テーブル
7)
【図15】操舵トルクCt一トルク信号量Mt特性図
(テーブル8)
【図16】ヨー角速度Cy−トルク補正係数Cy1特性
図(テーブル9)
【符号の説明】
1…電動パワーステアリン装置、2…ハンドル、3…ス
テアリング軸、4…連結軸、4a,4b…自在継ぎ手、
5…可変ギヤ比機構、6…手動操舵力発生手段、7…ラ
ック軸、7a…ラックねじ、8…タイロッド、9…前
輪、10…電動機、11…ボールねじ機構、12…操舵
トルクセンサ、13…挙動センサ、14…車速センサ、
15…制御手段、16…電動機駆動手段、16a…イン
ターフェース回路、17…電動機制御手段、17a…フ
ィードバック制御手段、18…反力制御手段、19…操
舵速度センサ、20a…ステアリング状態検出手段、2
1a…トルク演算手段、21b…車両挙動演算手段、2
1c…車速演算手段、22a…往き制御演算部、22b
…戻り制御演算部、23…論理切替部(SW1)、24
a,29,31…減算器、24b…PID手段、25,
30,33…乗算器、26…車両挙動変化量演算手段、
27…オフセット制御手段、28…減衰係数制御手段、
35…電動機駆動用電源、Ct…操舵トルク量、Co,
CO,(Co−C)…電動機制御信号、Cv…車速信
号、Cvd…減衰係数、(Mt−CZ),(Mt−CZ
1)…往き制御量、(Mt+CZ),(Mt+CZ2)
…戻り制御量、Cy…ヨー角速度、Cy1…トルク補正
係数、Dsv…操舵速度方向信号、Dy1,Dy2…ヨ
ー角速度信号量、Dy3…補正値、dY…減算器29の
出力信号、Dt…操舵トルク方向信号、Im…フィード
バック信号、Mt…トルク信号量、Mo…電動機駆動信
号、Oy1…オフセット量、Q1,Q2,Q3,Q4…
FET、Ry1,Ry2…車速信号量、Ss…ステアリ
ング状態信号、SV…操舵速度信号、SW1…論理切替
部、T…操舵トルク信号、V…車速信号、Cv…車速、
Y…挙動信号、ヨー角速度信号、ΔY…挙動変化信号
量。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B62D 137:00 B62D 137:00 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 6/00 B62D 5/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドル舵角に対する転舵輪の転舵角の
    比を可変にする可変ギヤ比機構を有する電動パワーステ
    アリング装置において、 ステアリング系の操舵トルク信号に対応したトルク信号
    量を出力するトルク演算手段と、車両の挙動信号に対応
    した挙動信号量を出力する車両挙動演算手段とを含み、
    前記トルク信号量に、前記挙動信号量を減衰補正する制
    御手段と、この制御手段の出力信号に基づいて電動機を
    駆動する電動機駆動手段とを備え、 前記制御手段は、トルク演算手段と、車両挙動演算手段
    と、この車両挙動演算手段からの出力信号の変化量に対
    応した挙動変化信号量を出力する車両挙動変化量演算手
    段とを含み、前記トルク演算量から前記挙動信号量を減
    衰補正するとともに、前記挙動変化信号量を減算補正す
    る制御手段と、この制御手段の出力信号に基づいて電動
    機を駆動する電動機駆動手段とを備えたことを特徴とす
    る電動パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 ハンドル舵角に対する転舵輪の転舵角の
    比を可変にする可変ギヤ比機構を有する電動パワーステ
    アリング装置において、 ステアリング系の操舵トルク信号に対応したトルク信号
    量を出力するトルク演算手段と、車両の挙動信号に対応
    した挙動信号量を出力する車両挙動演算手段とを含み、
    前記トルク信号量に、前記挙動信号量を減衰補正する制
    御手段と、この制御手段の出力信号に基づいて電動機を
    駆動する電動機駆動手段とを備え、 前記制御手段は、トルク演算手段と、車両挙動演算手段
    と、車速信号に対応した車速信号量を出力する車速演算
    手段と、ステアリング系の往き状態と戻り状態を検出す
    るステアリング状態検出手段とを含み、このステアリン
    グ状態検出手段が往き状態を検出した場合には前記トル
    ク信号量から前記挙動信号量と前記車速信号量に基づい
    て求められた値を減算補正し、戻り状態を検出した場合
    には前記トルク信号量に前記挙動信号量と前記車速信号
    量に基づいて求められた値を加算補正する制御手段と、
    この制御手段の出力信号に基づいて電動機を駆動する電
    動機駆動手段とを備えたことを特徴とする電動パワース
    テアリング装置。
  3. 【請求項3】 ハンドル舵角に対する転舵輪の転舵角の
    比を可変にする可変ギヤ比機構を有する電動パワーステ
    アリング装置において、 ステアリング系の操舵トルク信号に対応したトルク信号
    量を出力するトルク演算手段と、車両の挙動信号に対応
    した挙動信号量を出力する車両挙動演算手段とを含み、
    前記トルク信号量に、前記挙動信号量を減衰補正する制
    御手段と、この制御手段の出力信号に基づいて電動機を
    駆動する電動機駆動手段とを備え、 前記制御手段は、トルク演算手段と、車両挙動演算手段
    と、この車両挙動演算手段からの出力信号の変化量に対
    応した挙動変化信号量を出力する車両挙動変化量演算手
    段と、車速信号に対応した車速信号量を出力する車速演
    算手段と、ステアリング系の往き状態と戻り状態を検出
    するステアリング状態検出手段とを含み、このステアリ
    ング状態検出手段が往き状態を検出した場合には前記ト
    ルク信号量から前記挙動信号量と前記車速信号量に基づ
    いて求められた値を減算補正した値から前記挙動変化信
    号量と前記車速信号量に基づいて求められた値とを減算
    補正し、戻り状態を検出した場合には前記トルク信号量
    に前記挙動信号量と前記車速信号量に基づいて求められ
    た値を加算補正した値から前記挙動変化信号量と前記車
    速信号量に基づいて求められた値とを減算補正する制御
    手段と、この制御手段の出力信号に基づいて電動機を駆
    動する電動機駆動手段とを備えたことを特徴とする電
    パワーステアリング装置。
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