JP3449081B2 - 1対複数端末間のパケット通信方法 - Google Patents

1対複数端末間のパケット通信方法

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JP3449081B2
JP3449081B2 JP34051595A JP34051595A JP3449081B2 JP 3449081 B2 JP3449081 B2 JP 3449081B2 JP 34051595 A JP34051595 A JP 34051595A JP 34051595 A JP34051595 A JP 34051595A JP 3449081 B2 JP3449081 B2 JP 3449081B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパケット交換機に収
容された端末間のパケット通信方法、特に、一つの端末
と複数の端末の間で同時にパケットによる通信情報を送
信、受信または送受信するパケット通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図15は従来技術におけるパケット通信の
接続形式を説明する図である。図15においてパケット交
換機1に収容された一つの端末2(以下、端末Aと記
す)が複数の端末3(図15には2つの端末のみを図示し
ているが、以下、個々の端末を端末B及び端末Cと記
す)に対してパケットにより情報(以下、通信情報と記
す)を送信する場合、端末Aと複数の端末B、端末Cと
の間に同時に通信リンクを設定することはできない。従
って、端末Aは複数の端末Bと端末Cに通信情報を送信
する場合には複数の端末の一方、例えば端末Bに接続し
て通信情報を送信したのち、改めて端末Cと接続して通
信情報を送信する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術のパケット通
信においては、一つの端末が複数の端末との間に同時に
通信リンクを設定することができないため、一つの端末
が複数の端末にデータを送信したり、複数の端末からデ
ータを収集する場合には、複数回の接続を行う必要があ
った。例えば、所定の時間ごとにn個の端末からパケッ
トによりデータを収集するような場合、データを収集す
る側の端末は、一つの端末と接続してデータを収集した
のち、その接続を切断して次の端末に接続する、という
ようにデータ収集動作をn回繰り返す必要があった。こ
のため、データ収集対象端末の数が多い場合にはデータ
の収集に手間を要するのみでなく、全端末からデータを
収集し終わるまでに長時間を要するという問題がある。
【0004】本発明は、一つの端末が複数の端末との間
で同時にパケット通信を行えるようにすることを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】図1乃至図5は本発明の
原理を説明する図である。図中、1a〜1eはパケット交換
機、2a〜2eは複数の端末と同時にパケットによる通信を
行う端末(以下、単独側端末とも記す)、3a〜3eは単独
側端末2a〜2eとの間で同時にパケットによる通信を行う
複数の端末(以下、複数側端末とも記す)、4a〜4eはパ
ケット交換機1a〜1eと単独側端末2a〜2e間に設定される
通信リンク、5a〜5eはパケット交換機1a〜1eと複数の端
末3a〜3eの各々との間に設定される通信リンクである。
【0006】11a 〜15e はそれぞれパケット交換機1a〜
1e内に設けられ、11a 〜11e は単独側端末2a〜2e用とし
て設けられる単独側擬似端末、12a 〜12e は複数側端末
3a〜3e用として設けられる複数の複数側疑似端末、13a,
13b, 13d, 13eは複数端末宛情報蓄積手段、14c 〜14e
は単独端末宛情報蓄積手段、15b, 15eは送信情報記憶手
段である。
【0007】以下、各手段を組み合わせた状態における
各手段の機能と作用を合わせて説明する。図1は、パケ
ット交換機に収容された一端末より複数の端末に対して
同時にパケットによる通信情報を送信するパケット通信
方法の原理を説明する図である。図1において、同時に
複数の端末3aに対してパケットによる通信情報を送信し
ようとする単独側端末2aは、パケット交換機1a内に設け
られた単独側擬似端末11aへの接続を要求する。この要
求を検出したパケット交換機1aの処理手段(図示省略)
によって単独側端末2aと単独側擬似端末11a との間に1
対1の通信リンク4aが確立されると、単独側端末2aは単
独側擬似端末11a に対して送信先の複数の端末3aの各々
に対する宛先情報と通信情報を送信する。
【0008】この宛先情報と通信情報を受信した単独側
疑似端末11a は、受信した情報を待ち行列形式で順次複
数端末宛情報蓄積手段13a に蓄積させる。複数の複数側
疑似端末12a は複数端末宛情報蓄積手段13a 内に情報が
蓄積されているか否かを監視しているが、情報が蓄積さ
れたことを検出すると各々複数端末宛情報蓄積手段13a
内の待ち行列の先頭に蓄積されている宛先情報と通信情
報を取り出したのちその宛先情報の複数側端末3aへの接
続を要求する。
【0009】複数側疑似端末12a は、前記処理手段によ
って宛先情報に指定された複数側端末3aに接続され、そ
の複数側端末3aとの間に1対1の通信リンク5aが確立さ
れると、先に取り出した通信情報を各々接続された複数
側端末3aに送信する。この送信は複数の複数側疑似端末
12a が平行して行うので、単独側端末2aから複数の端末
3aに対して同時に通信情報が送信されているのと同じこ
とになる。
【0010】図2は、パケット交換機内に送信情報記憶
手段を設けてパケットによる通信情報の送信先となる複
数の端末に対する宛先情報と通信情報を予め記憶させて
おき、この記憶された情報を用いて一端末より複数の端
末に対して同時にパケットによる通信情報を送信するパ
ケット通信方法の原理を説明する図である。
【0011】図2においては、パケット交換機1b内に設
けられた送信情報記憶手段15b にパケットによる通信情
報の送信先となる複数の端末3bの宛先情報とその複数の
端末3bの各々に送信する通信情報を予め記憶させてお
く。この複数の端末3bに対して送信情報記憶手段15b に
記憶されている通信情報を同時に送信しようとする単独
側端末2bは、送信情報記憶手段15b に記憶されている複
数の端末3bに対する送信であることを示す情報を付して
パケット交換機1b内に設けられた単独側擬似端末11b へ
の接続を要求する。
【0012】この要求を検出したパケット交換機1bの処
理手段(図示省略)によって単独側端末2bと単独側擬似
端末11b が接続され、処理手段より単独側擬似端末11b
に要求内容が通知されると、単独側擬似端末11b は送信
情報記憶手段15b に記憶された複数の端末3bの宛先情報
とその複数の端末3bの各々に送信する通信情報を取り出
して待ち行列形式で順次複数端末宛情報蓄積手段13b に
蓄積させる。
【0013】パケット交換機1b内に設けられた複数の複
数側疑似端末12b は複数端末宛情報蓄積手段13b 内に情
報が蓄積されているか否かを監視しているが、情報が蓄
積されたことを検出すると、各々複数端末宛情報蓄積手
段13b 内の待ち行列の先頭に記憶されている宛先情報と
通信情報を取り出したのちその宛先情報の複数側端末3b
への接続を要求する。
【0014】複数側疑似端末12b は、前記処理手段によ
って宛先情報に指定された複数側端末3bに接続され、そ
の複数側端末3bとの間に1対1の通信リンク5bが確立さ
れると、先に取り出した通信情報を各々接続された複数
側端末3bに送信する。この通信方法でも単独側端末2bか
ら複数の端末3bに対して同時に通信情報を送信すること
ができるが、図2の場合は送信先の複数の端末とその複
数の端末の各々に送信する通信情報を予め設定しておく
ので、同一の複数の端末に対して同一通信情報を定期的
に送信するような場合に極めて効率的に送信することが
できる。
【0015】以上においては送信情報記憶手段15b に記
憶された複数の端末3bの全端末に対して同時に通信情報
を送信したが、送信情報記憶手段15b に記憶された複数
の端末3bの中の一部(複数)の端末のみに通信情報を送
信することも可能である。以下、その方法について同じ
図2を用いて説明する。
【0016】送信情報記憶手段15b に記憶された複数の
端末の中の一部の複数の端末3bに対して送信情報記憶手
段15b に記憶されている通信情報を同時に送信しようと
する単独側端末2bは、送信情報記憶手段15b に記憶され
ている複数の端末の中の一部の複数の端末3bに対する送
信であることを示す情報とその一部の複数の端末3bを識
別する情報を付してパケット交換機1b内に設けられた単
独側擬似端末11b への接続を要求する。
【0017】この要求を検出した処理手段によって単独
側端末2bと単独側擬似端末11b が接続され、処理手段よ
り単独側擬似端末11b に要求内容が通知されると、単独
側擬似端末11b は送信情報記憶手段15b に記憶された複
数の端末の情報の中から指定された一部の複数の端末3b
の宛先情報とその一部の端末3bの各々に送信する通信情
報を取り出して待ち行列形式で順次複数端末宛情報蓄積
手段13b に蓄積させる。以後の動作は先に説明したもの
と同一であるので説明を省略する。この方法では送信先
の複数側端末3bを固定せずに、その都度選択することが
できるので、融通性を持たせることができる。
【0018】以上に説明した方法は複数の端末の組合せ
を1組のみ送信情報記憶手段15b に記憶させ、その全部
の端末か一部の端末に対して通信情報を送信していた
が、送信先の複数の端末の組合せを複数用意し、送信の
際に組合せを指定することによって送信先の端末を変え
ることも可能である。以下、その方法について同じ図2
を用いて説明する。
【0019】この方法では、パケットによる通信情報を
同時に送信する複数の端末の組合せを予め複数組設定し
て各組合せに属する複数の端末3bの宛先情報と該複数の
端末3bの各々に送信する通信情報を送信情報記憶手段15
b に予め記憶させておく。
【0020】送信情報記憶手段15b に記憶された複数組
の端末の組合せの一つに属する複数の端末3bに対して送
信情報記憶手段15b に予め記憶されている通信情報を同
時に送信しようとする単独側端末2bは、送信情報記憶手
段15b に記憶されている複数組の端末の組合せ中の特定
の組合せに属する複数の端末に対する送信であることを
示す情報とその特定の組合せを識別する情報を付してパ
ケット交換機2b内に設けられた単独側擬似端末11b への
接続を要求する。
【0021】この要求を検出した処理手段によって単独
側端末2bと単独側擬似端末11b が接続され、処理手段よ
り単独側擬似端末11b に要求内容が通知されると、単独
側擬似端末11b は送信情報記憶手段15b に記憶された複
数組の端末の組合せの中から指定された組合せに属する
複数の端末3bの宛先情報とその複数の端末の各々に送信
する通信情報を取り出して待ち行列形式で順次複数端末
宛情報蓄積手段13bに蓄積させる。
【0022】以後の動作は先に説明したものと同一であ
るので説明を省略する。この方法では同時に送信する端
末の組合せを予め複数組設定しておくので、送信する情
報の内容や送信時期などによって送信先が変わるような
場合に、送信先の複数の端末の指定を効率的に行うこと
ができる。
【0023】図3は複数の端末より同時に同一端末に対
してパケットによる通信情報を送信するパケット通信方
法の原理を説明する図である。図3において、他の端末
と同時に特定の端末(単独側端末)2cに対してパケット
による通信情報を送信する可能性がある複数の端末3c
は、各々パケット交換機1c内に複数設けられた複数側疑
似端末12c への接続を要求し、複数側疑似端末12c の一
つとの間に1対1の通信リンクが確立されると各々送信
先の特定の端末2cに対する宛先情報と送信情報を送信す
る。複数の端末3cの各々より宛先情報と送信情報を受信
した各複数側擬似端末12c は、受信した宛先情報が予め
定められた特定の端末2cに対するものであることを確認
すると受信した情報を待ち行列形式で順次単独端末宛情
報蓄積手段14c に蓄積させる。
【0024】パケット交換機1c内に特定の端末2cに対応
して設けられた単独側擬似端末11cは単独端末宛情報蓄
積手段14c 内に情報が蓄積されているか否かを監視して
いるが、情報が蓄積されたことを検出すると特定の端末
2cへの接続を要求する。図示省略された処理装置が単独
側擬似端末11c と特定の端末2cを接続し、両端末間に1
対1の通信リンクを確立すると、単独側擬似端末11c は
単独端末宛情報蓄積手段14c に蓄積された通信情報を待
ち行列の先頭より順次取り出して特定の端末2cに送信す
る。
【0025】この方法では複数の端末が同時に同一の端
末に接続してパケットによる通信情報を送ることができ
る。図4は、パケット交換機に収容された一端末が複数
の端末に接続を行って複数の端末に対してパケットによ
る通信情報を同時に送信し、複数の端末より返送されて
くる情報を同時に受信するパケット通信方法の原理を説
明する図である。
【0026】図4において、同時に複数の端末3dとの間
でパケットによる通信情報を送受信しようとする単独側
端末2dは、パケット交換機1d内に設けられた単独側擬似
端末11d への接続を要求し、単独側擬似端末11d との間
に1対1の通信リンクが確立されると複数の端末3dの各
々に対する宛先情報と通信情報を送信する。
【0027】宛先情報と通信情報を受信した単独側疑似
端末11d は、受信した情報を待ち行列形式で順次複数端
末宛情報蓄積手段13d に蓄積させる。パケット交換機1d
内に設けられた複数の複数側疑似端末12d は複数端末宛
情報蓄積手段13d 内に情報が記憶されているか否かを監
視しているが、情報が蓄積されたことを検出すると、各
々複数端末宛情報蓄積手段13d 内の待ち行列の先頭に蓄
積されている宛先情報と通信情報を取り出して、その宛
先情報の端末3d(複数側端末3dの一つ)への接続を要求
する。宛先情報の端末3dに接続され、その端末3dとの間
に1対1の通信リンクが確立されると、各複数側疑似端
末12d は各々接続された端末3dに対して取り出した通信
情報を送信する。
【0028】この通信情報を受信した複数側端末3dの各
々が受信した通信情報の内容に応じて単独側端末2dに対
して通信情報を送信すると、各複数側端末3dに対応する
複数側疑似端末12d は各々受信した情報を待ち行列形式
で順次単独端末宛情報蓄積手段14d に蓄積させる。単独
側端末2dは単独端末宛情報蓄積手段14d 内に情報が蓄積
されているか否かを監視しているが、単独端末宛情報蓄
積手段14d に情報が蓄積されたことを検出すると蓄積さ
れた通信情報を待ち行列の先頭より順次取り出して単独
側擬似端末11d に接続されている単独側端末2dに送信す
る。
【0029】以上のように、この方法では一つの端末が
複数の端末に対して同時にパケットによる通信情報を送
信し、その通信情報の内容に応じて複数の端末から返送
されてくる通信情報を同時に受信することができる。
【0030】図5は、パケット交換機内に送信情報記憶
手段を設けて複数の端末に送信するために必要な情報を
予め記憶させておき、複数の端末との間で同時に通信情
報を送受信しようとする単独側端末が記憶された情報を
用いて複数の端末に対して同時にパケットによる通信情
報を送信したのち、複数の端末より返送されてくる通信
情報を同時に受信するパケット通信方法の原理を説明す
る図である。
【0031】図5においては、パケット交換機1e内に設
けられた送信情報記憶手段15e にパケットによる通信情
報の送信先となる複数の端末3eの宛先情報とその複数の
端末3eの各々に送信する通信情報を予め記憶させてお
く。この複数の端末3eに対して送信情報記憶手段15e に
記憶されている通信情報を同時に送信しようとする単独
側端末2eは、送信情報記憶手段15e に記憶されている複
数の端末3eに対する送信であることを示す情報を付して
パケット交換機1e内に設けられた単独側擬似端末11e へ
の接続を要求する。
【0032】この要求により単独側端末2eと単独側疑似
端末11e が接続されると、単独側疑似端末11e は送信情
報記憶手段15e に記憶された複数の端末3eの宛先情報と
その複数の端末3eの各々に送信する通信情報を取り出し
て待ち行列形式で順次複数端末宛情報蓄積手段13e に蓄
積させる。以後の動作は図4において説明した内容と同
一であるので説明を省略する。
【0033】この方法では、単独側端末が予め決められ
ている複数の端末に接続し、データの送信を指示してデ
ータを収集するような場合に、単独側端末がその都度、
宛先情報と通信情報(例えば、データ送信指示)を入力
する必要がない。
【0034】以上においては送信情報記憶手段15e に記
憶された複数の端末3eの全部に対して通信情報を送信
し、全複数側端末3eより通信情報を返送させていたが、
送信情報記憶手段15e に記憶された複数の端末3eの中の
一部の端末に対してのみ通信情報を送信することも可能
である。その方法は図2を用いて説明した内容と同一で
あるので説明を省略するが、この方法では通信情報を送
受信する相手の複数側端末を固定せずに、その都度選択
することができるので、融通性を持たせることができ
る。
【0035】また、通信情報を同時に送受信する相手の
複数の端末の組合せを予め複数組設定して送信情報記憶
手段15e に送信情報を記憶させておき、送信の際に単独
側端末が組合せを指定することによって送信先の端末の
組合せを変えることも可能である。その方法は図2を用
いて説明した内容と同一であるので説明を省略するが、
この方法では送受信する情報の内容や送受信時期によっ
て複数側の端末が変わるような場合に、送受信相手の複
数の端末の指定を効率的に行うことができる。
【0036】
【発明の実施の形態】図6乃至図10は本発明の1対複数
端末間のパケット通信方法における情報送受信の手順の
実施例の説明する図、図11は本発明の実施例の複数端末
宛情報蓄積エリアの情報蓄積状態を示す図、図12は本発
明の実施例の単独端末宛情報蓄積エリアの情報蓄積状態
を示す図、図13及び図14は本発明の実施例の送信情報リ
ストの構成図である。
【0037】全図を通じ、同一符号は同一対象物を示
し、1はパケット交換機、2は複数の端末とパケット通
信を行う単独側の端末(以下、端末Aと記す)、3は端
末Aとの間で同時にパケット通信を行う複数の端末(以
下、端末Bと記し、個々の端末Bを指す場合には端末B
#1,・・・,端末B#nと記す)、4はパケット交換
機1と端末A間に設定される通信リンク、5はパケット
交換機1と複数の端末Bの各々との間に設定される通信
リンクである。
【0038】11乃至15はパケット交換機1内に設けら
れ、11は単独側端末用として設けられる単独側擬似端末
(図1乃至図5に図示された単独側擬似端末11a 〜11e
の機能を兼ね備えた単独側擬似端末の実施形態で、以
下、疑似端末Sと記す)、12は複数側端末用として設け
られる複数の複数側疑似端末(図1乃至図5に図示され
た複数側擬似端末12a 〜12e の実施形態で、複数側擬似
端末12a 〜12e の機能を兼ね備える。以下、疑似端末M
と記し、個々の疑似端末Mを指す場合には疑似端末M#
1,・・・,疑似端末M#nと記す)、13は複数端末宛
情報蓄積エリア(図1,図2,図4及び図5に図示され
た複数端末宛情報蓄積手段13a, 13b, 13d, 13eの実施形
態で、複数端末宛情報蓄積手段13a, 13b, 13d, 13eの機
能を兼ね備える)、14は単独端末宛情報蓄積エリア(図
3乃至図5に図示された単独端末宛先情報蓄積手段14c
〜14e の実施形態で、複数端末宛先情報蓄積手段14c 〜
14e の機能を兼ね備える)、15は送信情報リスト(図2
及び図5に図示された送信情報記憶手段15b, 15eの実施
形態で、送信情報記憶手段15b, 15eの機能を兼ね備え
る)である。
【0039】以下、本発明の1対複数端末間のパケット
通信方法における情報送受信の実施形態を図面を参照し
て詳細に説明する。なお、以下の括弧内に記す小文字の
アルファベットa〜kは、図6乃至図10中に記載された
各種情報の送受信経路または処理内容に付された符号で
ある。
【0040】最初に単独の端末から複数の端末に同時に
パケットによる通信情報を送信する通信方法の実施例に
ついて図6を用いて説明する。図6の端末Aは複数の端
末B#1〜#nに対して同時に通信情報(以下、単独端
末側から複数端末側に送信する通信情報を送信情報と記
す)を送信しようとする場合、不特定の複数端末への同
時接続の際に使用するように予め定められている特殊番
号(この特殊番号を複数接続特番と記す)を用いてリン
ク確立要求を行う(図6のa参照)。リンク確立要求及
びその処理はパケット通信における公知の技術を用いる
ので詳細説明は省略する。
【0041】パケット交換機1の処理装置(図示省略)
は複数接続特番によりリンク確立要求をが行われた場合
は相手端末として通常の端末の代わりに疑似端末Sを選
択し、端末Aと疑似端末S間に通信リンク4を設定する
(図6のb)。この状態で端末Aは通常の相手端末と接
続されたのと同様にして通信を開始するが、この場合の
通信内容は複数の端末B#1〜端末B#nの各々に対す
る宛先番号と送信情報である(図6のc)。なお、複数
の端末に対して同時に送信する送信情報は同一内容、即
ち、同報通信である場合が多いが、そのような場合には
予め定めておくことにより、宛先番号のみを個別に送信
し、送信情報は共通に1回送信するようにすることもで
きる。
【0042】疑似端末Sは送信先の各端末Bの宛先番号
と送信情報を受信すると、受信順に宛先番号と送信情報
をキュー接続により複数端末宛情報蓄積エリア13に蓄積
させる(図6のd)。図11は複数端末宛情報蓄積エリア
13内における情報の蓄積状態の実施例を示している。以
下、図11について説明する。
【0043】図11の(1) は複数端末宛情報蓄積エリアの
アドレス100000以降のメモリエリアに端末B#1〜#n
(端末B#5以降は図示省略)宛の情報が順次蓄積され
た状態を示している。この例では、端末B#1の宛先情
報(宛先情報#1と記す)がアドレス100000〜100009
(以下、先頭アドレスのみを記す)に、端末B#1に送
信する送信情報(送信情報aと送信情報bの2つのパケ
ットに分けられているとする)がアドレス100010と1000
20に蓄積され、端末B#2以降の端末の宛先番号と送信
情報がアドレス100030以降に順次蓄積されている。
【0044】本発明では複数端末宛情報蓄積エリア13へ
の情報の蓄積はキュー接続で行われる。キュー接続の場
合、蓄積される情報は入力順に待ち行列(以下、キュー
と記す)を形成し、出力の際にはキューの先頭から順に
取り出される。図11の(2) は蓄積情報のキューの順序を
記録するとともにキューの順に取り出す際の索引に使用
されるテーブル(以下、蓄積情報キューテーブルと記
す)を示している。図11の蓄積情報キューテーブルは複
数端末宛情報蓄積エリア13内に設けられ、情報蓄積エリ
アに情報を蓄積する際に図11の(2) に図示されているよ
うな情報が書き込まれるが、図では1番目(先頭)から
n−1番目までのキューの情報がまだ取り出されていな
い状態で、n番目以降に図11の(1) に図示されている端
末B#1〜#n宛の情報が蓄積された状態を図示してい
る。
【0045】図11の(2) に示すように、蓄積情報キュー
テーブルにはキュー番号ごとにそのキュー番号をもつ情
報が蓄積されている情報蓄積エリアの先頭と末尾のアド
レス及び次のキュー番号の情報が記憶されている先頭ア
ドレスが書き込まれている。例えば、n番目のキューは
先頭アドレスが100000、末尾アドレス(末尾の通信情報
が蓄積されているエリアの先頭アドレスを示す)が1000
20となっているが、図11の(1) と比較すればこのn番目
のキューの情報が端末B#1宛の情報であることが判
る。また、n番目のキューの「次通信情報先頭アドレ
ス」の欄には100030が記憶されているが、このアドレス
は図11の(1) に示すように端末B#2宛の情報が蓄積さ
れているエリアの先頭アドレスである。以下、同様にし
て端末B#2〜#nへの情報がキュー形態で複数端末宛
情報蓄積エリアに蓄積される。
【0046】ここで図6に戻って説明する。パケット交
換機内に設けられた複数の疑似端末M#1〜#nは複数
端末宛情報蓄積エリア13に情報が蓄積されたか否かを監
視している。監視は複数の疑似端末M#1〜#nが常時
所定の周期で複数端末宛情報蓄積エリア13にアクセスす
るか、複数端末宛情報蓄積エリア13に情報を蓄積したと
きに疑似端末Sまたは処理装置より指示をうけて順次複
数端末宛情報蓄積エリア13にアクセスするようにする。
情報が蓄積されているか否かの確認は図11(2)に示すキ
ュー番号の1番目の位置に情報が記憶されているか否か
を確認することにより行うが、蓄積情報キューテーブル
に情報が蓄積されているか否かを示すフラグを設け、フ
ラグの“1”、“0”によって確認してもよい(フラグ
は図11には図示されていない)。
【0047】図11(2) の蓄積情報キューテーブルは1番
目のキューの情報が複数端末宛情報蓄積エリア13から取
り出されると消去されて2番目のキューの情報がキュー
番号“1”となり、以下、キュー番号が一つづつ繰り上
がるようになっている。いま、図11(2) の蓄積情報キュ
ーテーブルの1番目からn−1番目(図示省略)までの
キューの情報が既に取り出され、図のn番目のキューの
情報がキュー番号の1番目の位置に繰り上がっているも
のとする。この状態で、疑似端末M#1〜#nが順次図
11の(2) に示す蓄積情報キューテーブルにアクセスする
と、最初にアクセスした疑似端末M(疑似端末M#1と
する)が図11の(2) のn番目(キュー番号“1”となっ
ている)に記載されている情報を読む。この情報を読む
と、この情報が示す蓄積エリアのアドレス(この例では
100000からアドレス100020)に記憶されている情報、即
ち、端末B#1の宛先情報と端末B#1に対して送信す
る送信情報を取り出して疑似端末M#1内に記憶する。
【0048】蓄積されている情報が取り出されると、蓄
積情報キューテーブル内の1番目のキューの情報(図11
の(2) のn番目に記載されている情報)は消去され、n
+1番目の情報がキュー番号の“1番目”の位置に繰り
上がる。その結果、次に蓄積情報キューテーブルにアク
セスした疑似端末M(疑似端末M#2とする)は端末B
#2の宛先情報と端末B#2に対して送信する通信情報
を取り出し、以下同様にして端末B#nの宛先情報と端
末B#nに対して送信する送信情報までがn個の疑似端
末M#1〜#nに順次取り出される(図6のe)。
【0049】疑似端末M#1〜#nは上記の情報を取り
出すとあたかも自己が発呼端末であるかのように、それ
ぞれが取り出した宛先情報の端末Bに対する接続とリン
ク確立の要求を行う。図示省略された処理装置は各疑似
端末M#1〜#nの要求に応じて指定された宛先の端末
B#1〜#nに対する通信リンク5を確立する(図6の
-1〜f-n)。通信リンク5が確立されると各疑似端末
M#1〜#nは各々が取り出した送信情報をそれぞれ宛
先の端末B#1〜#nに送信する(図6のg-1
-n)。
【0050】送信情報の送信は複数の疑似端末M#1〜
#nが並行して行うので、送信情報が同時に送信されて
いるのと同一の状態になる。図6においては単独の端末
Aと複数の端末Bとの間には直接通信リンクが設定され
ることはないが、複数の端末Bとの間に同時に通信リン
クを設定したかのように、複数の端末B1〜#nに対し
て同時に送信情報を送信することができる。
【0051】次に本発明の他の実施例を図7を参照して
説明する。図6では複数の端末B#1〜#nに対する宛
先情報と送信情報を端末Aより送信したが、図7ではこ
れらの情報を予めパケット交換機1内に記憶させておく
方法が図示されている。
【0052】図7の送信情報リスト15は複数の端末B#
1〜#nに対する宛先情報と各端末B宛の送信情報を記
憶したリストである(図2及び図5に図示された送信情
報記憶手段15b, 15eは送信情報を記憶する手段である
が、以下においては送信情報を記憶した送信情報リスト
15を送信情報記憶手段15b, 15eの実施形態とする)。送
信情報リスト15には予め必要な情報を記憶させておく
が、以下、その手順を簡単に説明する(図7では情報を
記憶させる手順は図示省略している)。
【0053】送信情報リスト15に情報を記憶させる(以
下、この処理を登録と記す)場合、端末Aまたは他の定
められた端末から送信情報リストの登録であることを示
す特殊番号(予め定められているものとする)を用いて
リンク確立要求を行う。図示省略されたパケット交換機
1の処理装置はこの要求を受信すると端末Aと疑似端末
Sを接続し、両端末間に通信リンクを確立する。
【0054】この状態で端末Aから複数の端末B#1〜
#nに対する宛先情報と送信情報をを対にして所定の方
法で送信すると、疑似端末Sは受信した情報にそれぞれ
番号を付して送信情報リスト15に記憶する。記憶を終了
すると音声またはパケットにより端末Aに対して登録が
終了したことを通知する。なお、上記の番号は端末Aで
予め付与して入力してもよいが、交換機側で付与する場
合には登録終了を通知する際に端末B#1〜#nごとに
付与した番号を通知する。また、登録のほか、送信情報
リスト15の記憶内容を変更(更新)することもできる。
その場合には送信情報リストの更新であることを示す特
殊番号を用いてリンク確立要求を行い、更新の情報を入
力するが、リストの更新は一般的な技術であるので詳細
説明は省略する。なお、送信情報リスト15の登録や更新
は一般端末でなく保守用コンソールなどを用いて行って
もよい。
【0055】図13及び図14は送信情報リスト15の構成の
実施例を図示したものであるが、図13の例は同時に通信
を行う端末の組合せが固定(端末B#1〜#n)してい
る単一リスト方式の例を示している。図示の送信情報リ
ストには端末B#1〜#nに対する宛先情報と各端末B
に送信する送信情報が対になって端末ごとに記憶されて
いる。図13及び図14は複数の端末B#1〜#nよりデー
タを収集する場合の例であるため、送信情報はすべて
「収集データ送信指示」(命令)となっているが、送信
情報は端末ごとに異なってもよい。端末ごとの情報には
番号が付されているが、後述のように、この番号を指定
することにより、送信情報リスト15の中から一部の端末
のみに送信情報を送ることもできる。図14については後
述する。
【0056】前述の送信情報リストの登録を終了した状
態では送信情報リスト15には図13に図示したような内容
が記憶されているが、この状態で図7の端末Aが複数の
端末B#1〜#nに対して同時に送信を行う場合の情報
送受信手順を説明する。
【0057】図7の端末Aは予め送信情報リスト15に登
録してある複数の端末B#1〜端末B#nの全端末に対
して同時に登録してある送信情報を送信しようとする場
合、所定の特殊番号(この特殊番号を一斉接続特番と記
す)を用いてリンク確立要求を行う(図7のa1 )。
【0058】パケット交換機1の処理装置(図示省略)
は一斉接続特番によりリンク確立要求をが行われた場
合、図6におけると同様に相手端末として疑似端末Sを
選択し、端末Aと疑似端末S間に通信リンク4を設定す
る(図7のb)。通信リンク4が設定され、処理装置よ
り一斉接続の要求であることを通知されると、疑似端末
Sは送信情報リスト15に記憶されている全端末の情報、
即ち、複数の端末B#1〜#nの宛先番号と各端末Bに
送る送信情報を読み出す(図7のc)。送信情報リスト
15より情報を取り出すと、疑似端末Sはこの情報をキュ
ー接続により複数端末宛情報蓄積エリア13に順次蓄積さ
せる(図7のd)。以下の動作は図6におけると同一で
あるので説明を省略するが、送信情報が図13記載の例
(収集データ送信指示)に限られないことは勿論であ
る。
【0059】以上においては、通信リンク4の確立後、
端末Aと疑似端末Sの間で情報が授受されていないが、
通信終了時或いは通信過程において異常が発生した場合
などにはパケット交換機1より情報が通信リンク4を介
して端末Aに送られる。
【0060】次に、送信情報リスト15に記憶されている
複数の端末B#1〜#nの中の一部(複数)の端末のみ
に対して通信を行う実施例について同じ図7を参照して
説明する。この場合、図7の端末Aは、送信情報リスト
15に登録してある複数の端末中の一部の端末のみに接続
する際に使用する特殊番号(この特殊番号を一部接続特
番と記す)を用い、送信情報リスト15に登録してある複
数の端末中の一部の端末を指定する情報を含めてリンク
確立要求を行う(図7のa2 )。複数の端末中の特定の
端末を指定する情報は、図13に例示してある「No.」
の欄の番号を用い、所定の符号で区切りながら入力す
る。
【0061】パケット交換機1の処理装置は一部接続特
番によるリンク確立要求が行われた場合も前記と同様に
疑似端末Sを選択し、端末Aと疑似端末S間に通信リン
ク4を設定する(図7のb)。通信リンク4が設定さ
れ、処理装置より一部接続の要求であることを通知され
ると、疑似端末Sは送信情報リスト15より指定された番
号に該当する端末宛ての情報(宛先番号と送信情報)を
読み出し(図7のc)、複数端末宛情報蓄積エリア13に
順次蓄積させる(図7のd)。以後の動作は送信情報リ
スト15に登録してある全端末に対して同時に送信する場
合と同一である。
【0062】次に、異なる端末の組合せの情報が記憶さ
れている複数の送信情報リスト15を用意し、その中から
任意の端末の組合せを指定してその組合せに属する複数
の端末全部に情報を送信する実施例について、同じ図7
を用いて説明する。
【0063】この場合は予め複数の送信情報リスト15を
作成し、各送信情報リストに番号を付与しておく。図14
は複数の送信情報リスト15を用いる複数リスト方式の例
を図示したものであるが、図には送信情報リストNo.1と
No.2の2組の送信情報リスト15のみを図示している。送
信情報リストに記憶する内容は図13と同様、宛先情報と
送信情報であるが、送信情報リストNo.1とNo.2では宛先
となる複数の端末の組合せが異なっている。図14の例で
は端末B#1のみが両リストに共通で、その他の端末は
送信情報リストNo.1が奇数番号の端末、送信情報リスト
No.2が偶数番号の端末となっているが、共通の端末が含
まれる必要はなく、また、送信情報が端末ごとに異なっ
てもよいことは前述の通りである。
【0064】このように送信情報リスト15を複数用意し
ておき、その一つの送信情報リスト15に登録されている
複数の端末に対して同時に情報を送信する場合、端末A
は複数の送信情報リストを選択して情報を送信する際に
使用する特殊番号(この特殊番号を群別接続特番と記
す)を用い、送信情報リスト15を指定する情報(送信情
報リスト番号)を含めてリンク確立要求を行う(図7の
3 )。
【0065】パケット交換機1の処理装置は群別接続特
番によるリンク確立要求が行われた場合も前記と同様に
疑似端末Sを選択し、端末Aと疑似端末S間に通信リン
ク4を設定する(図7のb)。通信リンク4が設定され
ると疑似端末Sは指定された送信情報リスト番号の送信
情報リスト15に記憶されている全端末に対する情報を取
り出し、キュー接続により複数端末宛情報蓄積エリア13
に順次記憶させる(図7のc,d)。以下の動作は既に
説明した内容と同じであるので省略する。この方法にお
いて同時に送信する可能性がある複数の端末の全部(例
えば、端末B#1〜#n)を一つの送信情報リストに記
憶させ、他の送信情報リスト15にその中の一部(複数)
の端末を記憶させれば、前述した選抜接続特番を用いる
方法と同一効果を得ることも可能である(ただし、選択
範囲は限定される)。
【0066】次に、複数の端末から同一の端末に対して
同時に通信情報を送信する場合について説明する。予め
定められた時刻(定時)になると複数の端末がセンター
などに設けられた特定の端末に接続を行って定められた
データ(通信情報)を送る、というデータ収集方法が多
く使用されている。このように一定の時刻に複数の端末
から一斉にデータが送られてくる場合、回線交換方式で
は受信側の端末が1台では受けられないのが普通である
が、データをパケット通信により送信する場合は、デー
タがパケットに分割されているため、ひとつの端末が複
数の端末からのパケットを交互に受信できる可能性が考
えられる。しかし、前述したようにパケット交換方式に
おいても1台の受信端末に対して同時に複数の通信リン
クを設定することができないので、たとえ、各端末から
のデータが極めて短いものであっても従来技術では単独
端末が複数端末から同時にパケットデータを受信するこ
とはできなかった。本発明の通信方法ではこれを可能と
しているが、その実施例を図8を用いて説明する。
【0067】図8の複数の端末B#1〜#nは例えば定
められた時刻になると各々端末Aに接続してデータ(複
数側の端末から単独の端末に送信する通信情報をデータ
と記す)を送信するように定められているものとする。
このように複数の端末が同時に同一端末に接続する場合
には複数の端末B#1〜#nの中の一つしか端末Aに接
続できない可能性があるので、本発明では端末Aに対し
て直接リンク確立要求を行わずに、予め定められた特殊
番号(この特殊番号を同時接続特番と記す)を用いてリ
ンク確立要求を行う(図8のa-1〜a-n参照)。なお、
複数の端末から同時に接続される可能性がある着信(単
独側)端末が同一パケット交換機内に複数存在する場合
には同時接続特番の後に接続先の単独端末を識別する情
報(端末番号)を付加するが、以下においては接続する
端末が図8の端末Aに限られているものとする。
【0068】パケット交換機1の処理装置(図示省略)
は同時接続特番によりリンク確立要求が行われた場合は
端末Aに直接接続する代わりに端末B#1〜#nの各々
を疑似端末M#1〜#nに接続し、各端末Bと各疑似端
末M間に通信リンク5を設定する(図8のb-1
-n)。なお、各端末B#1〜#nはn個の疑似端末M
中のいずれかと接続されるが、図では便宜上、疑似端末
Mには接続された端末Bの番号と同一の番号(#1〜#
n)を付している。
【0069】通信リンク5が設定されると端末B#1〜
#nは各々定められているデータを送信する(図8のc
-1〜c-n)。疑似端末M#1〜#nは各々受信したデー
タをキュー接続により単独端末宛情報蓄積エリア14に記
憶させる(図8のd)。図12は単独端末宛情報蓄積エリ
ア14の情報蓄積状態の実施例を示す図である。以下、図
12について説明するが、内容は図11により説明した複数
端末宛情報蓄積エリア13と類似しているので、簡単な説
明にとどめる。
【0070】図12の(1) は単独端末宛情報蓄積エリアの
アドレス200000以降のメモリエリアに疑似端末M#1〜
#nよりのデータが蓄積された状態を示している。この
例では、疑似端末M#1(送信元は端末B#1)からの
データがアドレス200000〜200020(すべて先頭アドレス
で記す)に、疑似端末M#2(送信元は端末B#2)か
らのデータがアドレス200030〜200040に、疑似端末M#
3以降からのデータがアドレス200050以降に蓄積されて
いる(疑似端末M#5以降は図示省略)。前述の条件か
ら宛先端末は端末Aに限定されるため、宛先情報は記憶
されていない。なお、各データの送信元端末を識別する
情報はデータ内に記憶されているものとする。
【0071】上記のデータはキュー接続により蓄積され
るので、図12の(2) に示すような蓄積情報キューテーブ
ルに蓄積情報のキューの状態が記憶される。蓄積情報キ
ューテーブルの構成と使用方法は図11により説明した複
数端末宛情報蓄積エリア13の蓄積情報キューテーブルに
おけるとほぼ同一であるので説明を省略する。
【0072】単独端末宛情報蓄積エリア14には以上のよ
うにして端末A宛のデータが蓄積されるが、図8の疑似
端末Sは常時単独端末宛情報蓄積エリア14にデータが蓄
積されたか否かを監視しているので、データが蓄積され
ると図12の(2) に示す蓄積情報キューテーブルのキュー
番号の“1番目”の情報に該当するデータから順次取り
出す。図12の(2) の蓄積情報キューテーブルのキュー番
号“1”からキュー番号“n−1”に該当するデータが
既に取り出され、図のキュー番号“n番目”の情報がキ
ュー番号“1”の位置に繰り上がっているものとする
と、疑似端末Sは図のキュー番号“n番目”に記憶され
ている情報を用いて図12の(1) のアドレス200000からア
ドレス200020に記憶されているデータ、即ち、端末B#
1からのデータを取り出す(図8のe)。
【0073】疑似端末Sは以上のようにして単独端末宛
情報蓄積エリア14からデータを取り出すと、あたかも通
常の端末が発信するように、パケット交換機1(具体的
には図示省略された処理装置)に対して端末Aに対する
接続とリンク確立の要求を行う。処理装置が疑似端末S
と端末A間に通信リンクを確立すると、疑似端末Sは単
独端末宛情報蓄積エリア14から取り出したデータを順次
端末Aに送信する(図8のf,g)。
【0074】疑似端末Sは単独端末宛情報蓄積エリア14
に蓄積されたデータを全部送信し終わると処理装置に対
して送信の終了を通知し、端末Aとの間の通信リンクを
解放させる。図8では以上のようにして複数の端末B#
1〜#nから同一端末Aに対して同時にデータを送信す
ることができるので、例えば、複数の端末B#1〜#n
から自律的にデータを送信させてデータ収集を行うこと
ができる。
【0075】次に、単独の端末から複数の端末に対して
一斉に送信情報(例えば、データの送信を要求する指
示)を送り、複数の端末から単独の端末に対して送り返
されるデータを単独の端末が同時に受信する本発明の実
施形態を説明する。以下、図9の端末Aが複数の端末B
#1〜#nよりデータを収集する例により説明する。
【0076】複数の端末B#1〜#nよりデータを収集
する場合、データ収集を行う端末Aは図6により説明し
た方法と同様に、複数接続特番を用いてリンク確立要求
を行う(図9のa)。以後、図6におけると全く同様に
処理が行われ、複数の端末B#1〜#nに対して送信情
報が送信される(図9のb〜g)。ここで、送信情報が
「収集データ送信指示」(図9のc参照)であるとする
と、この「収集データ送信指示」を受信(図9のg-1
-n)した複数の端末B#1〜#nは各々予め定められ
ている収集対象のデータを端末Aに返送する(図9のh
-1〜h-n)。
【0077】上記のデータは各端末B#1〜#nと通信
リンクが形成されている疑似端末M#1〜#nに受信さ
れるが、各疑似端末M#1〜#nは受信したデータを図
8におけると同様にキュー接続で単独端末宛情報蓄積エ
リア14に蓄積させる(図9のi)。疑似端末Sは端末A
から受信した宛先情報と送信情報を複数端末宛情報蓄積
エリア13に蓄積させた(図9のd参照)のち、単独端末
宛情報蓄積エリア14にデータが蓄積されたか否かを監視
しているので、疑似端末Sからデータが蓄積されるとこ
れを取り出して端末Aに送信する(図9のj,k)。こ
れにより端末Aは複数の端末B#1〜#nからデータを
収集することができる。
【0078】次に、単独の端末から複数の端末に対して
データの送信を要求する情報を同時に送信し、複数の端
末から送り返されるデータを単独の端末が同時に受信す
る通信方法の他の実施例を説明する。図9におけると同
様に、単独の端末Aが複数の端末B#1〜#nにデータ
の送信を指示してデータの収集を行う例について、図10
を用いて説明する。
【0079】この例では、パケット交換機1内に予め送
信情報リスト15を用意し、送信情報リスト15の送信情報
には図13に図示したような「収集データ送信指示」(命
令)を記憶させておき、複数の端末B#1〜#nより通
信情報を収集しようとする端末Aは一斉接続特番を用い
てリンク確立要求を行う(図10のa1 )。この要求によ
り端末Aと疑似端末S間に通信リンクが確立されると
(図10のb)、疑似端末Sは送信情報リスト15に記憶さ
れている宛先番号と送信情報を読み出し、キュー接続に
より複数端末宛情報蓄積エリア13に蓄積させる(図10の
c,d)。
【0080】以後の動作、即ち、複数の端末B#1〜#
nに送信情報(この例では収集データ送信指示)が送ら
れるまでの動作(図10のe〜g)、及び複数の端末B#
1〜#nから返送されるデータが端末Aに受信されるま
での動作(図10のh〜k)は図9におけると同一である
ので説明は省略する。
【0081】以上においては複数の端末B#1〜#nを
固定してデータ収集を行う例を説明したが、送信情報リ
スト15に記憶された送信先の端末の一部を指定してデー
タ収集を行うことも可能である。この場合は、図7によ
り説明した例と同様、端末Aは一部接続特番を用い、送
信情報リスト15中の一部の端末(複数)を指定する情報
を含めてリンク確立要求を行う(図10のa2 )。以後、
複数の端末B#1〜#nに送信情報(この例では収集デ
ータ送信指示)が送られるまでの動作(図10のb〜g)
は図7により説明したものと同一であり、また、複数の
端末B#1〜#nから返送されるデータが端末Aに受信
されるまでの動作(図10のh〜k)は一斉接続特番によ
り接続した場合と同一であるので説明は省略する。
【0082】次に、図10に図示された送信情報リスト15
に複数のリストを備え、その中の一つを指定してデータ
収集を行う実施例について同じ図10を用いて説明する。
この場合は、図7により説明した例と同様に、端末Aは
群別接続特番を用い、送信情報リストを指定する情報を
含めてリンク確立要求を行う(図10のa3 )。以後、複
数の端末B#1〜#nに送信情報(この例では収集デー
タ送信指示)が送られるまでの動作(図10のb〜g)は
図7により説明したものと同一であり、また、複数の端
末B#1〜#nから返送されるデータが端末Aに受信さ
れるまでの動作(図10のh〜k)は先に説明した内容と
同一であるので説明は省略する。
【0083】以上、図6乃至図14を用いて説明した本発
明の通信方法では、一つの端末Aが一回の接続動作を行
うのみで複数の端末B#1〜#nと接続してその複数の
端末B#1〜#nとの間で同時にパケットによる情報の
送信または送受信を行い、また、複数の端末より同一の
端末に対して同時に接続を行ってデータを送信すること
ができる。上記の説明から明らかなように、本発明の通
信方法では、単独側の端末Aと疑似端末Sとの間、及び
複数側の端末B#1〜#nと疑似端末M#1〜#nとの
間にそれぞれ単一の通信リンクを設定しているので、従
来技術で禁止されていた一つの端末と複数の端末間に複
数の通信リンクを設定するというリンク構成を行う必要
がない。このため、本発明の実施に当たって、従来技術
のパケット交換機の原則を大幅に変更する必要がない。
【0084】また、単独側の端末Aと疑似端末S間の通
信と、複数の端末B#1〜#nと複数の疑似端末M#1
〜#n間の通信はそれぞれ独立に行われるため、単独側
の端末Aと複数の端末B#1〜#nとの間の情報送受信
に当たって複雑な同期をとったり、複数の端末B#1〜
#nの一部が情報の送信または受信ができなくても全体
の動作が停止するような事態を招く恐れがない。
【0085】以上、図6乃至図14を用いて本発明の実施
の形態を説明したが、図6乃至図14はあくまで本発明の
実施の形態の一部を示したものに過ぎず、本発明が図示
されたものに限定されるものでないことは言うまでもな
い。例えば、図7、図9及び図10には、複数端末宛情報
蓄積エリア13、単独端末宛情報蓄積エリア14及び送信情
報リスト15が別個に記載されているが、これらがパケッ
ト交換機1内に設けられた共通の記憶装置(図示されて
いない)内に設けられても本発明の効果が変わらないこ
とは明らかである。また、上記の説明では、疑似端末S
は単独端末宛情報蓄積エリア14に記憶された情報を取り
出して内部に一旦記憶させたのち端末Aに送信し、ま
た、疑似端末M#1〜#nも複数端末宛情報蓄積エリア
13に記憶された情報を取り出して各々の内部に一旦記憶
したのち対応する端末Bに送信するように説明したが、
これらの記憶を疑似端末Sまたは疑似端末M#1〜#n
の内部ではなく外部、例えば前述のパケット交換機1内
の共通の記憶装置内に記憶させても本発明の効果は変わ
らない。
【0086】また、これまでの説明では、疑似端末Sは
送信情報リスト15より取り出した情報を疑似端末Sを経
由して複数端末宛情報蓄積エリア13に蓄積させるとした
が、取り出した情報を疑似端末Sを物理的に経由させる
ことなく複数端末宛情報蓄積エリア13に蓄積させても本
発明の効果が得られることは明らかである。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば一
つの端末が一回の接続操作により複数の端末と同時に接
続し、複数の端末との間で同時にパケットによる情報を
送受信することができるので、操作に手間を要せず、か
つ、複数の端末全部に情報を送信するために長時間を要
することがない。また、複数の端末から同一端末に対し
て同時に接続を行い、同時にデータを送信できるので、
送信先の同一端末に接続できないための再接続の必要性
が大幅に減少する。また、本発明のパケット通信方法
は、単独の端末と複数の端末間を同時に接続し、1対複
数端末間で同時に通信を行うことが可能であるにも拘ら
ず、単独の端末と複数の端末の間に直接複数の通信リン
クを設定することがないので、従来技術のパケット交換
機に対しても容易に適用できる特徴がある。
【0088】以上のように、本発明はパケット交換機に
おいて単独の端末が多数の端末に情報を送信したり、多
数の端末から情報を収集する場合の通信効率の向上と利
便性の向上に大きく貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理説明図(1)
【図2】 本発明の原理説明図(2)
【図3】 本発明の原理説明図(3)
【図4】 本発明の原理説明図(4)
【図5】 本発明の原理説明図(5)
【図6】 本発明の実施例通信情報送受信手順説明図
(1)
【図7】 本発明の実施例通信情報送受信手順説明図
(2)
【図8】 本発明の実施例通信情報送受信手順説明図
(3)
【図9】 本発明の実施例通信情報送受信手順説明図
(4)
【図10】 本発明の実施例通信情報送受信手順説明図
(5)
【図11】 本発明の実施例複数端末宛情報蓄積エリア
の情報蓄積状態図
【図12】 本発明の実施例単独端末宛情報蓄積エリア
の情報蓄積状態図
【図13】 本発明の実施例送信情報リスト構成図
(1)
【図14】 本発明の実施例送信情報リスト構成図
(2)
【図15】 従来技術のパケット通信の接続形態図
【符号の説明】
1、1a〜1e パケット交換機 2、2a〜2e 端末(単独側) 3、3a〜3e 端末(複数側) 4、4a〜4e 通信リンク(単独端末側) 5、5a〜5e 通信リンク(複数端末側) 11、11a〜11e 単独側疑似端末 12、12a〜12e 複数側疑似端末 13、13a、13b、13d、13e 複数端末宛情報蓄積手段
(複数端末宛情報蓄積エリア) 14、14c〜14e 単独端末宛情報蓄積手段(単独端末宛
情報蓄積エリア) 15、15b、15e 送信情報記憶手段(送信情報リスト)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩村 秀樹 神奈川県横浜市港北区新横浜3丁目9番 18号 富士通コミュニケーション・シス テムズ株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−268265(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/56 260

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同時に複数の端末に対してパケットによ
    る通信情報を送信しようとする単独側の端末は、パケッ
    ト交換機内に設けられた単独側擬似端末への接続を要求
    して、前記単独側擬似端末との間に1対1の通信リンク
    が確立されたのち前記複数の端末の各々に対する宛先情
    報と通信情報を送信し、前記 宛先情報と通信情報を受信した単独側似端末は、
    受信した情報を待ち行列形式で順次蓄積情報キューテー
    ブルを有する複数端末宛情報蓄積手段に蓄積させ、 パケット交換機内に設けられた複数の複数側似端末は
    前記複数端末宛情報蓄積手段の情報の蓄積の有無を監視
    し、情報が蓄積されたことを検出すると、各々前記複数
    端末宛情報蓄積手段内の待ち行列の先頭に蓄積されてい
    る宛先情報と通信情報を取り出して前記宛先情報の端末
    への接続を要求し、前記端末との間に1対1の通信リン
    クが確立されたのちに、取り出した前記通信情報を前記
    端末に送信することを特徴とする1対複数端末間のパケ
    ット通信方法。
  2. 【請求項2】 パケット交換機内に設けられた送信情報
    記憶手段にパケットによる通信情報の送信先となる複数
    の端末の宛先情報と前記複数の端末の各々に送信する通
    信情報を予め記憶させ、前記複数の端末に対して同時に
    前記通信情報を送信しようとする単独側の端末は、前記
    送信情報記憶手段に記憶されている複数の端末に対する
    送信であることを示す情報を付してパケット交換機内に
    設けられた単独側擬似端末への接続を要求し、 前記単独側の端末と接続された単独側似端末は前記
    送信情報記憶手段に記憶された複数の端末の宛先情報と
    前記複数の端末の各々に送信する通信情報を取り出し
    待ち行列形式で順次蓄積情報キューテーブルを有す
    複数端末宛情報蓄積手段に蓄積させ、 パケット交換機内に設けられた複数の複数側似端末
    は、前記複数端末宛情報蓄積手段の情報の蓄積の有無を
    監視し、情報が蓄積されたことを検出すると、各々前記
    複数端末宛情報蓄積手段内の待ち行列の先頭に蓄積され
    ている宛先情報と通信情報を取り出して前記宛先情報の
    端末への接続を要求し、前記端末との間に1対1の通信
    リンクが確立されたのちに取り出した前記通信情報を
    前記端末に送信することを特徴とする1対複数端末間の
    パケット通信方法。
  3. 【請求項3】 前記送信情報記憶手段に、パケットによ
    る通信情報を同時に送信する可能性がある複数の端末の
    宛先情報と前記複数の端末の各々に送信する通信情報を
    予め記憶させ、前記複数の端末の中の一部の複数の端末
    に対して同時に前記通信情報を送信しようとする単独側
    端末は、前記送信情報記憶手段に記憶されている複数
    の端末の中の一部の複数の端末に対する送信であること
    を示す情報と前記一部の複数の端末を識別する情報を
    付してパケット交換機内に設けられた単独側擬似端末へ
    の接続を要求し、 前記単独側の端末と接続された単独側似端末は前記
    送信情報記憶手段に記憶された複数の端末の情報の中か
    ら指定された一部の複数の端末の宛先情報と前記一部の
    端末の各々に送信する通信情報を取り出して待ち行列
    形式で順次蓄積情報キューテーブルを有する複数端末宛
    情報蓄積手段に蓄積させることを特徴とする請求項2記
    載の1対複数端末間のパケット通信方法。
  4. 【請求項4】 パケットによる通信情報を同時に送信す
    る複数の端末の組合せを予め複数組設定して各組合せに
    属する複数の端末の宛先情報と前記複数の端末の各々に
    送信する通信情報を前記送信情報記憶手段に予め記憶さ
    せ、前記複数の端末の組合せの一つに属する複数の端末
    に対して前記送信情報記憶手段に予め記憶された通信情
    報を同時に送信しようとする単独側の端末は、前記送信
    情報記憶手段に記憶されている複数組の端末の組合せ中
    の特定の組合せに属する複数の端末に対する送信である
    ことを示す情報と前記特定の組合せを識別する情報を
    付してパケット交換機内に設けられた単独側擬似端末へ
    の接続を要求し、 前記単独側の端末と接続された単独側似端末は前記
    送信情報記憶手段に記憶された複数組の端末の組合せの
    中から指定された指定された組合せに属する複数の端末
    の宛先情報と前記複数の端末の各々に送信する通信情報
    を取り出して待ち行列形式で順次蓄積情報キューテー
    ブルを有する複数端末宛情報蓄積手段に蓄積させること
    を特徴とする請求項2記載の1対複数端末間のパケット
    通信方法。
  5. 【請求項5】 他の端末と同時に特定の端末に対してパ
    ケットによる通信情報を送信する可能性がある複数の端
    末は、各々パケット交換機内に複数設けられた複数側
    似端末への接続を要求し、複数側似端末の一つとの間
    に1対1の通信リンクが確立されると各々送信先の特
    定の端末に対する宛先情報と送信情報を送信し、 複数の端末の各々より宛先情報と送信情報を受信した各
    複数側擬似端末は、受信した宛先情報が予め定められた
    特定の端末に対するものであることを確認すると受信
    した情報を待ち行列形式で順次蓄積情報キューテーブル
    を有する単独端末宛情報蓄積手段に蓄積させ、 パケット交換機内に前記特定の端末に対応して設けられ
    た単独側擬似端末は前記単独端末宛情報蓄積手段の情
    報の蓄積の有無を監視して情報が蓄積されたことを検
    出すると前記特定の端末への接続を要求し、前記特定の
    端末との間に1対1の通信リンクが確立されたのち
    記単独端末宛情報蓄積手段に蓄積された通信情報を待ち
    行列の先頭より順次取り出して前記特定の端末に送信す
    ることを特徴とする1対複数端末間のパケット通信方
    法。
  6. 【請求項6】 同時に複数の端末との間でパケットによ
    る通信情報を送受信しようとする単独側の端末は、パケ
    ット交換機内に設けられた単独側擬似端末への接続を要
    求して、前記単独側擬似端末との間に1対1の通信リン
    クが確立されたのち前記複数の端末の各々に対する宛先
    情報と通信情報を送信し、前記 宛先情報と通信情報を受信した単独側似端末は、
    受信した情報を待ち行列形式で順次蓄積情報キューテー
    ブルを有する複数端末宛情報蓄積手段に蓄積さ、 パケット交換機内に設けられた複数の複数側似端末
    順次前記複数端末宛情報蓄積手段の情報の蓄積の有
    無を監視し、情報が蓄積されたことを検出すると、各々
    前記複数端末宛情報蓄積手段内の待ち行列の先頭に蓄積
    されている宛先情報と通信情報を取り出して前記宛先情
    報の端末への接続を要求し、前記端末との間に1対1の
    通信リンクが確立されたのちに取り出した前記通信情
    報を前記端末に送信し、 前記通信情報を受信した複数の端末の各々が受信した通
    信情報の内容に応じて前記単独の端末に対して通信情
    報を送信すると、 各端末に対応する複数側似端末は各々受信した情報
    を待ち行列形式で順次蓄積情報キューテーブルを有する
    単独端末宛情報蓄積手段に蓄積させ、前記 単独端末宛情報蓄積手段の情報の記憶の有無を監視
    している前記単独側擬似端末は、前記単独端末宛情報蓄
    積手段に情報が蓄積されたことを検出すると蓄積され
    た通信情報を待ち行列の先頭より順次取り出して前記
    独側擬似端末に接続されている単独側の端末に送信する
    ことを特徴とする1対複数端末間のパケット通信方法。
  7. 【請求項7】 パケット交換機内に設けられた送信情報
    記憶手段にパケットによる通信情報を同時に送受信する
    相手となる複数の端末の宛先情報と前記複数の端末の各
    々に送信する通信情報を予め記憶させ、前記複数の端末
    との間で同時にパケットによる通信情報を送受信しよう
    とする単独側の端末は、前記送信情報記憶手段に記憶さ
    れている複数の端末との間で送受信を行う通信であるこ
    とを示す情報を付してパケット交換機内に設けられた単
    独側似端末への接続を要求し、 前記単独側の端末と接続された単独側似端末は前記
    送信情報記憶手段に記憶された複数の端末の宛先情報と
    前記複数の端末の各々に送信する通信情報を取り出して
    待ち行列形式で順次蓄積情報キューテーブルを有する
    数端末宛情報蓄積手段に蓄積させ、 パケット交換機内に設けられた複数の複数側似端末
    は、順次前記複数端末宛情報蓄積手段の情報の蓄積の有
    無を監視し、情報が蓄積されたことを検出すると、各々
    前記複数端末宛情報蓄積手段内の待ち行列の先頭に記憶
    されている宛先情報と通信情報を取り出して前記宛先情
    報の端末への接続を要求し、前記端末との間に1対1の
    通信リンクが確立されたのちに、取り出した前記通信情
    報を各々接続された端末に送信し、 前記通信情報を受信した複数の端末の各々が受信した通
    信情報の内容に応じて前記単独の端末に対して通信情
    報を送信すると、 各端末に対応する複数側似端末は、各々受信した情報
    を待ち行列形式で順次蓄積情報キューテーブルを有する
    単独端末宛情報蓄積手段に蓄積させ、前記 単独端末宛情報蓄積手段の情報の蓄積の有無を監視
    している前記単独側擬似端末は、前記単独端末宛情報蓄
    積手段に情報が蓄積されたことを検出すると蓄積され
    た通信情報を待ち行列の先頭より順次取り出して前記
    独側擬似端末に接続されている単独側の端末に送信する
    ことを特徴とする1対複数端末間のパケット通信方法。
  8. 【請求項8】 前記送信情報記憶手段に、パケットによ
    る通信情報を同時に送受信する可能性がある複数の端末
    の宛先情報と前記複数の端末の各々に送信する通信情報
    を予め記憶させ、前記複数の端末の中の一部の複数の端
    末との間で同時に通信情報を送受信しようとする単独側
    端末は、前記送信情報記憶手段に記憶されている複数
    の端末の中の一部の複数の端末との間で送受信を行う通
    信であることを示す情報と前記一部の複数の端末を識
    別する情報を付してパケット交換機内に設けられた単独
    側擬似端末への接続を要求し、 前記単独側の端末と接続された単独側似端末は前記
    送信情報記憶手段に記憶された複数の端末の情報の中か
    ら指定された一部の複数の端末の宛先情報と前記一部の
    端末の各々に送信する通信情報を取り出して待ち行列形
    式で順次蓄積情報キューテーブルを有する複数端末宛情
    報蓄積手段に蓄積させることを特徴とする請求項7記載
    の1対複数端末間のパケット通信方法。
  9. 【請求項9】 パケットによる通信情報を同時に送受信
    する複数の端末の組合せを予め複数組設定して各組合
    せに属する複数の端末の宛先情報と前記複数の端末の各
    々に送信する通信情報を前記送信情報記憶手段に予め記
    憶させ、前記複数の組合せの一つに属する複数の端末と
    の間で同時に通信情報を送受信しようとする単独側の
    末は、前記送信情報記憶手段に記憶されている複数の端
    末の組合せ中の特定の組合せに属する複数の端末との間
    で送受信を行う通信であることを示す情報と前記特定
    の組合せをを識別する情報を付してパケット交換機内に
    設けられた単独側擬似端末への接続を要求し、 前記単独側の端末と接続された単独側似端末は前記
    送信情報記憶手段に記憶された複数組の組合せの中から
    指定された特定の組合せに属する複数の端末の宛先情報
    前記複数の端末の各々に送信する通信情報を取り出し
    待ち行列形式で順次蓄積情報キューテーブルを有す
    複数端末宛情報蓄積手段に蓄積させることを特徴とす
    る請求項7記載の1対複数端末間のパケット通信方法。
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