JP3448355B2 - 熱収縮性ポリエステルフィルム - Google Patents

熱収縮性ポリエステルフィルム

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、各種の包装材料等に用
いられる熱収縮性ポリエステルフィルムに関し、さらに
詳しくは、高温での収縮特性に優れるとともに、収縮ム
ラのない優れた熱収縮性ポリエステルフィルムに関する
ものである。 【0002】 【従来の技術】熱収縮性プラスチックフィルムは、容器
類、釣竿、コンデンサー、棒状蛍光灯等の標示、保護、
結束、商品付加価値向上等に用いられるほか、本やノー
ト等の集積包装や密着包装を行うために用いられてい
る。現在、この他にも多くの分野でこの熱収縮性フィル
ムの収縮性及び収縮応力を利用した種々の用途展開が期
待されている。 【0003】従来、熱収縮性フィルムの素材としては、
ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリオレフィン等の樹
脂が用いられてきた。しかし、このような樹脂は耐熱
性、耐候性、耐薬品性などにおいて難点があった。例え
ば、ポリ塩化ビニルフィルムは種々の収縮特性を有する
熱収縮性フィルムとなし得るものの、フィッシュアイが
多発しやすく、これに印刷したフィルムを包装材とした
商品は美観が損なわれ、商品価値が低下したものとなり
やすかった。また、フィッシュアイのない熱収縮性フィ
ルムを得るためには過度の品質管理が必要となるため、
フィルム製造コストが著しく増大する等の問題を有して
いた。さらに、ポリ塩化ビニルは廃棄の際に焼却すると
公害問題を起こすこと、及びポリ塩化ビニル樹脂中の可
塑剤等の添加剤が経時的にブリードアウトし塵埃の付着
等により、汚れが生ずると共に、安全性の点でも好まし
くなかった。 【0004】一方、ポリスチレンから得られる熱収縮性
フィルムは、収縮後の仕上りは良好であるものの、耐溶
剤性が低いために印刷の際には特殊インクを使用しなけ
ればならないことや、室温でも自然収縮が起こるために
冷所に保存しなければならなかった。また、高温での焼
却を必要とし、焼却時に多量の黒煙と異臭を発生する
等、その廃棄にも大きな問題があった。これらの問題を
解決できる素材として、ポリエステルフィルムは非常に
期待され、その使用量も著しく増加してきている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】従来、熱収縮性ポリエ
ステルフィルムは、その熱収縮性において充分満足でき
るものではなかった。特に、収縮時に収縮ムラが発生し
易く、PETボトル、ポリエチレンボトル、ガラス瓶等
の容器に被覆収縮する際に、フィルムに印刷した文字や
模様がうまく再現できなかったり、容器へのフィルム密
着が十分できなかったりする等の問題点を有していた。
このような要求に対して、特願平4−110963号公
報や特願平4−110964号公報等に記載されている
ように、特定の共重合成分を共重合させたポリエステル
樹脂を使用したり、収縮速度を制御することによって収
縮ムラの発生の少ない熱収縮性ポリエステルフィルム等
が提案されている。 【0006】しかし、このような熱収縮性ポリエステル
フィルムは、比較的低温での収縮特性を有するものであ
り、100℃を超えるような高温で収縮が行われるガラ
ス瓶等の容器に収縮被覆する場合には、急激な収縮によ
り収縮ムラが発生したり、耐熱性に劣る等の問題点を有
していた。本発明の目的は、高温での収縮特性に優れる
とともに、収縮ムラの発生、残存のない優れた熱収縮性
ポリエステルフィルムを提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明者等は、このよう
な状況に鑑み、ポリエステルフィルムの熱収縮挙動につ
いて鋭意検討した結果、本発明に到達したものである。
すなわち、本発明の熱収縮性ポリエステルフィルムは、
芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成誘導体を主
成分とする酸成分とアルコール成分からなるポリエステ
ル樹脂からなり、80℃の熱風中で1分間収縮させたと
きの収縮率が5%以下であり、120℃の熱風中で1分
間収縮させたときの収縮率が20%以上であることを特
徴とするものである。 【0008】本発明の熱収縮性ポリエステルフィルム
は、80℃の熱風中で無加重で1分間収縮させたときの
収縮率が5%以下であり、120℃の熱風中で無加重で
1分間収縮させたときの収縮率が20%以上であること
が必要である。これは、80℃での収縮率が5%を超え
ると、120℃以上の高温で収縮させた場合に、熱収縮
性フィルムが急激な収縮が起こし収縮ムラ発生の原因と
なるためであり、好ましくは80℃での収縮率が3%以
下の範囲である。また、120℃での収縮率が20%未
満であると、十分な収縮量が得られず、容器へのフィル
ムの密着が不十分となり、特に複雑な形状をした容器等
への完全な被覆が困難となるためである。フィルムの収
縮時に急激な収縮による収縮ムラの発生等を考慮する
と、120℃での収縮率が20〜60%の範囲であるこ
とが好ましい。 【0009】本発明の熱収縮性ポリエステルフィルムに
使用するポリエステル樹脂は、芳香族ジカルボン酸また
はそのエステル形成誘導体を主成分とする酸成分とアル
コール成分からなるものであり、好ましくは、ナフタレ
ンジカルボン酸またはそのエステル形成誘導体を主成分
とする酸成分とエチレングリコールを主成分とするアル
コール成分からなり、全酸成分中のナフタレンジカルボ
ン酸以外の酸成分の割合と全アルコール成分中のエチレ
ングリコール以外のアルコール成分の割合との和が10
〜50モル%の範囲である。また、ポリエステル樹脂と
して、2種以上のポリエステル樹脂を混合したものを使
用することもできる。 【0010】全酸成分中のナフタレンジカルボン酸以外
の酸成分の割合と全アルコール成分中のエチレングリコ
ール以外のアルコール成分の割合との和が10モル%未
満では、十分な溶剤接着性が得られない傾向にあり、逆
に50モル%を越えるとフィルム自体の耐溶剤性に劣っ
たり、製膜可能な樹脂が得られない傾向にあるためであ
り、さらに好ましくは20〜40モル%の範囲である。 【0011】本発明において、ポリエステル樹脂を構成
する芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソ
フタル酸、ナフタレン−1,4−もしくは−2,6−ジ
カルボン酸等が挙げられる。これら芳香族ジカルボン酸
あるいはそのエステル形成誘導体は、ポリエステル樹脂
の全酸成分中に80モル%以上含有されることが好まし
く、さらに好ましくは85モル%以上である。これは、
芳香族ジカルボン酸あるいはそのエステル形成誘導体が
80モル%未満では、製膜したポリエステルフィルムの
機械的強度が低下する傾向があるためである。フィルム
の製膜性や機械的強度、高温での収縮特性等の観点から
は、全酸成分中のナフタレンジカルボン酸の割合が60
モル%以上であることが好ましく、さらに好ましくは7
0モル%以上である。 【0012】さらに、本発明においては、本発明の効果
を高め、熱収縮量を増加させる目的で、脂肪族ジカルボ
ン酸あるいはそのエステル形成誘導体を、ポリエステル
樹脂の全酸成分中に20モル%未満、好ましくは15モ
ル%未満の範囲で含有させてもよい。これは、これら脂
肪族ジカルボン酸成分が20モル%以上含有されると、
ポリエステルフィルムの機械的強度の低下をまねく恐れ
があるためである。本発明で使用できる脂肪族ジカルボ
ン酸としては、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、
アゼライン酸、シュウ酸、コハク酸等が挙げられる。 【0013】本発明においてポリエステル樹脂を構成す
るアルコール成分としては、エチレングリコール、ブタ
ンジオール、シクロヘキサンジメタノールおよびビスフ
ェノール化合物またはその誘導体のエチレンオキサイド
付加物から選ばれた1種以上を主成分とするものであ
り、これらジオール成分が全アルコール成分中に80モ
ル%以上含有されることが好ましい。中でも、全アルコ
ール成分中にエチレングリコールを50モル%以上含有
したものが好ましく、さらに好ましくは70モル%以上
である。これは、エチレングリコールの含有量が50モ
ル%未満であると、樹脂を製造する際に重合反応性が低
下する傾向にあり、目的とする重合度の樹脂を得ること
ができない場合があるためである。 【0014】また、アルコール成分として、シクロヘキ
サンジメタノール成分を、全アルコール成分中に5〜4
0モル%の割合で含有することが、収縮ムラ発生の低
減、収縮ムラの緩和、低温収縮特性、溶剤接着性等の観
点から好ましい。これは、シクロヘキサンジメタノール
成分の割合が5モル%未満であると、収縮ムラが発生し
やすくなるとともに、十分な収縮量が得られなくなるた
めであり、逆に、40モル%を超えると収縮開始温度が
低くなり、高温で収縮を行った場合に急激な収縮を起こ
し収縮ムラが発生しやすくなるためである。さらに好ま
しくは、8〜30モル%の範囲である。 【0015】さらに、上記ジオール成分の他に、プロピ
レングリコール、トリエチレングリコール、ジエチレン
グリコール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレング
リコール、ポリオキシテトラメチレングリコール等の他
のアルコール成分を、本発明の効果を損ねない範囲、例
えば、20モル%以下の範囲で使用することもできる。 【0016】本発明においては、急激な収縮を抑制し、
収縮ムラをより低減させる目的で、3価以上の多価カル
ボン酸あるいは多価アルコールを使用することもでき
る。3価以上の多価カルボン酸あるいは多価アルコール
の具体例としては、トリメリット酸、ピロメリット酸お
よびこれらの無水物等の多価カルボン酸、トリメチロー
ルプロパン、トリメチロールエタン、グリセリン、ジグ
リセリン、ペンタエリスリトール等の多価アルコールが
挙げられる。中でも、フィルム成膜時の熱安定性や重縮
合時の反応性等の点からトリメチロールプロパン、トリ
メリット酸、ペンタエリスリトールが好ましい。 【0017】本発明のポリエステル樹脂は、公知の直接
重合法やエステル交換法等により製造することができ、
その重合度は特に制限されるものではないが、フィルム
原反の成形性から、固有粘度(フェノール/テトラクロ
ロエタン等重量混合溶液中で25℃にて測定)が0.5
〜1.2のものが好ましい。 【0018】得られたポリエステル樹脂は、例えば以下
の方法によって熱収縮性ポリエステルフィルムに成形さ
れる。先ずポリエステル樹脂を乾燥させた後、溶融し、
ダイから溶融押出し、キャスト法またはカレンダー法等
で原反フィルムを形成する。次いで、この原反フィルム
を該ポリエステル樹脂のガラス転移温度(Tg)より3
℃以上高い温度、好ましくは5℃以上高い温度で縦方向
あるいは横方向に1.5〜5.0倍、好ましくは1.0
〜4.8倍に延伸し、高い収縮率をフィルムに付与す
る。さらに、必要に応じて前記延伸方向と直角方向に
1.0〜1.8倍、好ましくは1.0〜1.5倍に延伸
する。これは、フィルムの引張強度を向上させ、前記延
伸方向の収縮を必要以上に収縮させないために有効であ
る。 【0019】フィルムの延伸は、同時二軸延伸、逐次二
軸延伸、一軸延伸等の方法により行われ、縦方向の延伸
と横方向の延伸はどちらを先に延伸してもよい。延伸さ
れた熱収縮性ポリエステルフィルムは、そのまま製品と
して使用することも可能であるが、寸法安定性などの点
から50〜150℃の温度で、数秒から数十秒の熱処理
を行ってもよい。このような熱処理を行うことにより、
本発明のポリエステルフィルムの収縮方向の収縮率の調
整、未収縮フィルムの保存時の経時収縮の減少、収縮斑
の減少などの好ましい性質を発現させることができる。 【0020】本発明の熱収縮性ポリエステルフィルムの
厚さは特に限定されるものではないが、1〜600μm
の範囲のものが実用的には使われる。包装用途、特に食
品、飲料、医薬品等の包装においては、6〜380μm
の範囲のものが用いられる。またPETボトル、ポリエ
チレンボトル、ガラス瓶等のラベルに用いられる場合
は、20〜70μmの範囲のものが用いられる。 【0021】本発明に、さらに特定の性能を付与するた
めに従来公知の各種の加工処理、適当な添加剤を配合す
ることができる。加工処理の例としては、紫外線、α
線、β線、γ線あるいは電子線等の照射、コロナ処理、
プラズマ照射処理、火炎処理等の処理、塩化ビニリデ
ン、ポリビニルアルコ−ル、ポリアミド、ポリオレフィ
ン等の樹脂の塗布、ラミネ−ト、あるいは金属の蒸着等
が挙げられる。添加剤の例としては、ポリアミド、ポリ
オレフィン、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネ
ート等の樹脂、シリカ、タルク、カオリン、炭酸カルシ
ウム等の無機粒子、酸化チタン、カーボンブラック等の
顔料、紫外線吸収剤、離型剤、難燃剤等が挙げられる。 【0022】 【実施例】以下、実施例を用いて本発明を具体的に説明
する。収縮率は、延伸方向に150mm、その直角方向
に20mmの大きさに切り出したポリエステルフィルム
に、標線を間隔100mmに設けて80℃および120
℃の各熱風中にて無荷重で1分間放置した際に、フィル
ムの延伸方向について、収縮前の長さ(L)と収縮後の
長さ(L’)を測定し次式により求めた。 【0023】 【数1】収縮率(%)={(L−L’)/L}×100 熱収ムラは、延伸方向に150mm、その直角方向に2
0mmの大きさに切り出したポリエステルフィルムを、
120℃の熱風中にて無荷重で1分間加熱収縮させた
後、フィルムへの収縮ムラの発生を外観上で、 ○:殆ど収縮ムラの発生が見られなかったもの △:少し収縮ムラが発生したもの ×:収縮ムラの著しかったもの の3段階で評価した。 【0024】溶剤接着性は、延伸方向に100mm、そ
の直角方向に20mmの大きさに切り出したポリエステ
ルフィルム2枚を、一方のフィルムの端部10mmの部
分にテトラヒドロフランを塗布し、他方のフィルムを重
ね合わせて接着して、室温で24時間放置した後、温度
25℃、引張速度40mm/秒、チャック間隔50mm
で島津製作所社製オートグラフを用いて5個のサンプル
についてT剥離試験を行い、 ○:4個以上の接着部が剥離せず、フィルムの破壊もな
いもの △:3個以上の接着部が剥離せず、フィルムの破壊もな
いもの ×:3個以上の接着部が剥離するか、接着できないもの の基準で評価した。なお、ビスフェノールAエチレンオ
キサイド付加物としては、ビスフェノールAの両末端に
エチレンオキサイドが1分子ずつ付加したものを使用し
た。 【0025】実施例1 ナフタレンジカルボン酸ジメチル90モル部、イソフタ
ル酸ジメチル10モル部、エチレングリコール240モ
ル部を反応容器に入れ、エステル交換触媒として酢酸マ
ンガンを全酸成分に対して400ppm添加し、エステ
ル交換反応を十分に行った。次いで、安定剤としてトリ
メチルフォスフェートを全酸成分に対して300pp
m、重合触媒として三酸化アンチモンを全酸成分に対し
て400ppm添加し、反応容器内の温度を290℃に
保持して、5mmHg以下の減圧下で3時間重縮合反応
を行いポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル
樹脂を乾燥した後、290℃の樹脂温度でTダイより溶
融押出して、原反フィルムを作成した。この原反フィル
ムを、110℃で延伸方向(TD方向)に4.5倍の一
軸延伸を行い、厚さ40μmの熱収縮性ポリエステルフ
ィルムを得た。得られたフィルムの樹脂組成、収縮率の
測定結果および収縮ムラ、溶剤接着性の評価結果を表1
に示した。 【0026】実施例2 ナフタレンジカルボン酸ジメチル80モル部、テレフタ
ル酸ジメチル10モル部、イソフタル酸ジメチル10モ
ル部、エチレングリコール240モル部を反応容器に入
れ、エステル交換触媒として酢酸マンガンを全酸成分に
対して400ppm添加し、エステル交換反応を十分に
行った。次いで、安定剤としてトリメチルフォスフェー
トを全酸成分に対して300ppm、重合触媒として三
酸化アンチモンを全酸成分に対して400ppm添加
し、反応容器内の温度を290℃に保持して、5mmH
g以下の減圧下で3時間重縮合反応を行いポリエステル
樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂を乾燥した後、
290℃の樹脂温度でTダイより溶融押出して、原反フ
ィルムを作成した。この原反フィルムを、110℃で延
伸方向(TD方向)に4.5倍の一軸延伸を行い、厚さ
40μmの熱収縮性ポリエステルフィルムを得た。得ら
れたフィルムの樹脂組成、収縮率の測定結果および収縮
ムラ、溶剤接着性の評価結果を表1に示した。 【0027】実施例3 ナフタレンジカルボン酸ジメチル70モル部、テレフタ
ル酸ジメチル10モル部、イソフタル酸ジメチル15モ
ル部、アジピン酸ジメチル5モル部、エチレングリコー
ル240モル部を反応容器に入れ、エステル交換触媒と
して酢酸マンガンを全酸成分に対して400ppm添加
し、エステル交換反応を十分に行った。次いで、安定剤
としてトリメチルフォスフェートを全酸成分に対して3
00ppm、重合触媒として三酸化アンチモンを全酸成
分に対して400ppm添加し、反応容器内の温度を2
90℃に保持して、5mmHg以下の減圧下で3時間重
縮合反応を行いポリエステル樹脂を得た。得られたポリ
エステル樹脂を乾燥した後、290℃の樹脂温度でTダ
イより溶融押出して、原反フィルムを作成した。この原
反フィルムを、110℃で延伸方向(TD方向)に4.
5倍の一軸延伸を行い、厚さ40μmの熱収縮性ポリエ
ステルフィルムを得た。得られたフィルムの樹脂組成、
収縮率の測定結果および収縮ムラ、溶剤接着性の評価結
果を表1に示した。 【0028】実施例4 ナフタレンジカルボン酸ジメチル100モル部、エチレ
ングリコール205モル部、シクロヘキサンジメタノー
ル35モル部、ペンタエリスリトール0.23モル部を
反応容器に入れ、エステル交換触媒としてチタンテトラ
ブトオキシドを全酸成分に対して400ppm、酢酸コ
バルトを全酸成分に対して400ppm添加し、エステ
ル交換反応を十分に行った。次いで、安定剤としてトリ
メチルフォスフェートを全酸成分に対して400pp
m、重合触媒として三酸化アンチモンを全酸成分に対し
て400ppm添加し、反応容器内の温度を290℃に
保持して、5mmHg以下の減圧下で3時間重縮合反応
を行いポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル
樹脂を乾燥した後、290℃の樹脂温度でTダイより溶
融押出して、原反フィルムを作成した。この原反フィル
ムを、110℃で延伸方向(TD方向)に4.5倍の一
軸延伸を行い、厚さ40μmの熱収縮性ポリエステルフ
ィルムを得た。得られたフィルムの樹脂組成、収縮率の
測定結果および収縮ムラ、溶剤接着性の評価結果を表1
に示した。 【0029】実施例5 ナフタレンジカルボン酸ジメチル70モル部、テレフタ
ル酸ジメチル20モル部、イソフタル酸ジメチル10モ
ル部、エチレングリコール220モル部、ビスフェノー
ルAエチレンオキサイド付加物20モル部を反応容器に
入れ、エステル交換触媒として酢酸マンガンを全酸成分
に対して400ppm添加し、エステル交換反応を十分
に行った。次いで、安定剤としてトリメチルフォスフェ
ートを全酸成分に対して400ppm、重合触媒として
三酸化アンチモンを全酸成分に対して400ppm添加
し、反応容器内の温度を290℃に保持して、5mmH
g以下の減圧下で3時間重縮合反応を行いポリエステル
樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂を乾燥した後、
290℃の樹脂温度でTダイより溶融押出して、原反フ
ィルムを作成した。この原反フィルムを、110℃で延
伸方向(TD方向)に4.5倍の一軸延伸を行い、厚さ
40μmの熱収縮性ポリエステルフィルムを得た。得ら
れたフィルムの樹脂組成、収縮率の測定結果および収縮
ムラ、溶剤接着性の評価結果を表1に示した。 【0030】比較例1 ナフタレンジカルボン酸ジメチル100モル部、エチレ
ングリコール200モル部を反応容器に入れ、エステル
交換触媒として酢酸マンガンを全酸成分に対して400
ppm添加し、エステル交換反応を十分に行った。次い
で、安定剤としてトリメチルフォスフェートを全酸成分
に対して400ppm、重合触媒として三酸化アンチモ
ンを全酸成分に対して400ppm添加し、反応容器内
の温度を290℃に保持して、5mmHg以下の減圧下
で3時間重縮合反応を行いポリエステル樹脂を得た。得
られたポリエステル樹脂を乾燥した後、290℃の樹脂
温度でTダイより溶融押出して、原反フィルムを作成し
た。この原反フィルムを、110℃で延伸方向(TD方
向)に4.5倍の一軸延伸を行い、厚さ40μmの熱収
縮性ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの
樹脂組成、収縮率の測定結果および収縮ムラ、溶剤接着
性の評価結果を表1に示した。 【0031】比較例2 ナフタレンジカルボン酸ジメチル30モル部、テレフタ
ル酸ジメチル70モル部、エチレングリコール240モ
ル部を反応容器に入れ、エステル交換触媒として酢酸マ
ンガンを全酸成分に対して400ppm添加し、エステ
ル交換反応を十分に行った。次いで、安定剤としてトリ
メチルフォスフェートを全酸成分に対して400pp
m、重合触媒として三酸化アンチモンを全酸成分に対し
て400ppm添加し、反応容器内の温度を290℃に
保持して、5mmHg以下の減圧下で3時間重縮合反応
を行いポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル
樹脂を乾燥した後、290℃の樹脂温度でTダイより溶
融押出して、原反フィルムを作成した。この原反フィル
ムを、110℃で延伸方向(TD方向)に4.5倍の一
軸延伸を行い、厚さ40μmの熱収縮性ポリエステルフ
ィルムを得た。得られたフィルムの樹脂組成、収縮率の
測定結果および収縮ムラ、溶剤接着性の評価結果を表1
に示した。 【0032】比較例3 ナフタレンジカルボン酸ジメチル100モル部、エチレ
ングリコール200モル部、シクロヘキサンジメタノー
ル60モル部を反応容器に入れ、エステル交換触媒とし
て酢酸マンガンを全酸成分に対して400ppm添加
し、エステル交換反応を十分に行った。次いで、安定剤
としてトリメチルフォスフェートを全酸成分に対して2
50ppm、重合触媒として三酸化アンチモンを全酸成
分に対して200ppm添加し、反応容器内の温度を2
90℃に保持して、5mmHg以下の減圧下で3時間重
縮合反応を行いポリエステル樹脂を得た。得られたポリ
エステル樹脂を乾燥した後、290℃の樹脂温度でTダ
イより溶融押出して、原反フィルムを作成した。この原
反フィルムを、110℃で延伸方向(TD方向)に4.
5倍の一軸延伸を行い、厚さ40μmの熱収縮性ポリエ
ステルフィルムを得た。得られたフィルムの樹脂組成、
収縮率の測定結果および収縮ムラ、溶剤接着性の評価結
果を表1に示した。 【0033】 【表1】【0034】なお、表中に示した成分は、それぞれ以下
の通りである。 NDA : ナフタレンジカルボン酸成分 TPA : テレフタル酸成分 IPA : イソフタル酸成分 ADA : アジピン酸成分 EG : エチレングリコール成分 CHDM: シクロヘキサンジメタノール成分 BPE : ビスフェノールAエチレンオキサイド成分 PEN : ペンタエリスリトール成分 【0035】 【発明の効果】本発明の熱収縮性ポリエステルフィルム
は、比較的高温においても高い熱収縮率を有するととも
に、ボトル等の容器への収縮密着性に優れ、収縮ムラの
ない収縮被覆を行えるものであり、各種包装材料として
実用性に優れたものであり、特に、ガラス製ボトル用の
熱収縮ラベルとして好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−25293(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 63/00 - 63/91

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 芳香族ジカルボン酸またはそのエステル
    形成誘導体を主成分とする酸成分とアルコール成分から
    なるポリエステル樹脂からなり、80℃の熱風中で1分
    間収縮させたときの収縮率が5%以下であり、120℃
    の熱風中で1分間収縮させたときの収縮率が20%以上
    であることを特徴とする熱収縮性ポリエステルフィル
    ム。
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