JP3447121B2 - 溶接ロボットに適用される被溶接物のエッジ部検出方法 - Google Patents

溶接ロボットに適用される被溶接物のエッジ部検出方法

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JP3447121B2
JP3447121B2 JP24432994A JP24432994A JP3447121B2 JP 3447121 B2 JP3447121 B2 JP 3447121B2 JP 24432994 A JP24432994 A JP 24432994A JP 24432994 A JP24432994 A JP 24432994A JP 3447121 B2 JP3447121 B2 JP 3447121B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、動腕部の先端手首に
溶接トーチと共に光学センサを配設し、この光学センサ
で溶接予定部位の形状(位置も含む)をセンシングし
て、このセンシングデータにより予め教示したデータを
補正しながら溶接を行うティーチングプレイバック方式
のアーク溶接ロボット(以下、単に溶接ロボットとい
う)に適用される被溶接物のエッジ部検出方法に関す
る。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の溶接ロボットとしては、
例えば、特開平5−212540号公報や特願平6−1
6293号公報に記載のものが存在する。このような溶
接ロボット1では、図11に示すように、台座2上に配
設された可動アーム3の先端手首に、レーザセンサ4及
び溶接トーチ5が配設されている。上記レーザセンサ4
は、溶接予定部位の近傍において、溶接予定線の方向に
直交する方向の検出線に沿ってレーザビームで走査可能
に配備され、走査中に被溶接物(被測定物)の表面で乱
反射(拡散反射)するレーザ光の一部を受光して溶接予
定部位の位置等の形状を検出する。この溶接ロボット1
では、同図に示すように、まず、教示(ティーチング)
モードにして、可動アーム3を被溶接物7と同形同大の
教示物7’に向け、ロボット本体(マニピュレータ)を
制御するコントローラ6に、溶接を行う溶接基準位置T
x’(図12参照)と、レーザセンサ4を走査して計測
を行うセンサ計測位置Sxとを予め学習記憶させる。こ
の後、再生(プレイバック)モードにして可動アーム3
を送りラインL上の被溶接物7に向け、記憶された溶接
基準位置Tx’とセンサ計測位置Sxとに基づいて、被
溶接物7の溶接基準位置Tx’からのずれδ(図12参
照)を検出して位置補正データを作成し、この位置補正
データに基づいて、上記記憶された溶接基準位置Tx’
と検出した溶接予定位置Txとの位置差δをコントロー
ラ6で補正して、被溶接物7の溶接予定部位8に対して
溶接トーチ5が溶接を行う。 【0003】ところで、溶接予定位置Txは、通常、被
溶接物7を構成するワーク7aとワーク7bとの間で、
互いに所定の隙間を開けて対向配置される両ワーク7
a,7bのエッジ部のうち、いずれか一方のエッジ部に
設定される。この場合、角にR部が付いたワーク7b
と、R部が付いていないワーク7aとでは、エッジ部の
判定のし易さから、図12に示すように、後者、すなわ
ちR部が付いていないワーク7a側のエッジ部9の位置
XEに設定される。 【0004】角にR部が付いていないエッジ部9の位置
をレーザセンサ4で検出するには、被溶接部の溶接予定
部位の近傍を、上述の検出線に沿って、図12中左方か
ら右方に、レーザビームで走査する一方、その際、被溶
接物7の走査線上の表面で乱反射し、再びレーザセンサ
4に戻ってくるレーザ光を受光部で受けて、その受光量
を逐次計測することにより行われる。すなわち、ワーク
7aの表面部で乱反射する光は多く受光部に戻ってくる
ので、受光量は飽和するが、被溶接物7のギャップGで
反射する光は、一般には、ほとんど戻ってこないことか
ら、図13に示すように、受光量が急激に変化(減少)
する領域(同図X1〜X2)を解析することで、エッジ部
9の位置を検出するようにしている。なお、図13は、
計測点の座標値を横軸に採り、受光量を縦軸に採った計
測点−受光量特性曲線図であり、この図において、X1
〜X2の領域(ロ)では、受光量が急激に変化(減少)
しており、この領域(ロ)にエッジ部9があることが判
る。受光量が急激に変化する場合には、X1,X2の値
は、同一ではないまでも極めて近い値である。したがっ
て、X1,X2のいずれをエッジ部9と判定しても、支障
は生じない。また、X1〜X2の左側の領域(イ)では、
受光量が飽和しており、この領域(イ)が、ワーク7a
の表面部の領域であることが判り、一方、X1〜X2の右
側の領域(ハ)では、受光量が底をついており、この領
域(ハ)が、ギャップGの領域であることが判る。ま
た、X3〜X4の領域(ニ)では、受光量が緩やかに変化
(増加)しており、この領域(ニ)が、角にR部が付い
たワーク7bのエッジ部であることが判る。さらに、X
3〜X4の右側の領域(ホ)では、受光量が飽和してお
り、この領域(ホ)が、ワーク7bの表面部の領域であ
ることが判る。 【0005】しかしながら、エッジ部9の検出は、必ず
しも容易ではなく、エッジ部9の形状が急峻な場合で
も、例えば、エッジ部9の近傍が汚れていたり、近傍の
みに塗装がしてある等のために、エッジ部9の近傍の反
射率が低下していれば、エッジ部9の充分手前からでも
受光量が漸次減少を開始する。このような場合には、図
14に示すように、受光量はなだらかに低下するので、
どの位置をエッジ部9の位置と決定すべきか、その判定
が困難となる。 【0006】そこで、従来では、エッジ部9の位置XE
を判定するために、同図に示すように、飽和受光量と等
値に設定された飽和基準値(以下、L基準値という)
と、このH基準値よりも僅かに受光量レベルの低い中間
基準値(以下、M基準値という)と、このM基準値より
もかなり受光量レベルの低い低位基準値(以下、L基準
値という)との3つの基準値を予め定数として設定し、
レーザセンサ4を走査して、各計測点毎に検出された受
光量を、上記した各種の基準値と比較するようにしてい
る。そして、同図に示すように、H基準値を下回り始め
る直前又は直後の計測点(H判定点)の位置XHと、受
光量がM基準値と等しくなる計測点(M判定点)の位置
XMと、受光量がL基準値と等しくなる計測点(L判定
点)の位置XLとを求め、L判定点とH判定点との位置
差が予め設定された設定値ΔL(例えば、ΔL=0.5
mm)よりも小さければ、エッジ部9の急峻な形状が受
光量に忠実に反映されたのであるから、3つの判定点の
真ん中を採って、M判定点の位置XMがエッジ部9の位
置XEであると判定する。これに対して、L判定点とH
判定点との位置差が設定値ΔLよりも大きければ、エッ
ジ部9の急峻な形状が受光量に反映されなかったのであ
るから、M判定点の位置XMは、未だワーク7aの表面
部であると認識し、L判定点の位置XLがエッジ部9の
位置XEであると判定する。上記の判定方法を、ロボッ
ト言語で示せば、次のようになる。 XE=XM if XL−XH>ΔL THEN XE=XL ここで、XH,XM,XL,XEは、X座標軸上の値であ
る。 【0007】このような構成の溶接ロボットによれば、
繰り返し正確な位置に位置決めすることの難しい被溶接
物に対して、常に正確な溶接予定位置で、教示内容に忠
実な溶接を行うことができる。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のエッジ部の判定方法では、図15に示すように、レ
ーザセンサ4の走査開始点から走査終了点までの間に、
戻り光の受光量が、L基準値を下回って計測されること
が一度もない場合、すなわち、同図に示すように、計測
点−受光量特性曲線と低受光レベルとが交差しない場合
には、L判定点の位置XLを求めることができず、この
ため、エッジ部の位置を計測できないか、計測できて
も、正確ではないという不都合が生じ、ひいては、ロボ
ットに誤動作を誘発させる要因となる。このような事態
は、例えば、ワーク7aとワーク7bとが接近し過ぎ
て、ギャップGが狭くなりすぎたり、あるいは、ギャッ
プGの中に異物や突起物がある場合等、ギャップGから
の戻り光が予想以上に多くなる場合に多々起こり得る。 【0009】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、レーザセンサの走査時、ギャップ内からのレー
ザ光の戻りが予想以上にあって、その際に計測される受
光量の最小値が通常よりも高く、L基準値以上ある場合
でも、エッジ部の位置(溶接予定位置)を正確にかつ確
実に計測できる溶接ロボットに適用される被溶接物のエ
ッジ部検出方法を提供することを目的としている。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、動腕部の先端に溶接トーチ
と溶接予定部位の表面位置をスポット光で走査して測定
する光学センサとを備えたロボット本体と、このロボッ
ト本体の動腕部の動作姿勢を制御するロボット制御手段
と、上記光学センサがセンシング位置に位置決めされた
状態で上記スポット光で溶接予定部位の溶接予定線と直
交する方向に走査させるスキャニング制御手段と、上記
光学センサの受光データに基づいて予め教示されたデー
タを補正する補正手段とを備え、上記ロボット制御手段
がこの補正手段の出力に応じて上記ロボット本体を制御
する溶接ロボットに適用される被溶接物のエッジ部検出
方法であって、上記溶接予定線と直交する走査線上に多
数設定された計測点にスポット光が到達する度にスポッ
ト光の反射による戻りを受光してその受光量を測定し、
記憶手段に上記計測点毎に区分して一時記憶する受光デ
ータ記憶手段と、比較的レベルの低い所定の受光量と等
値に設定されたL基準値と、比較的レベルの高い所定の
受光量と等値に設定されたH基準値と、上記L基準値及
びH基準値の間に入る所定の受光量と等値に設定された
M基準値と、上記溶接予定部位のエッジ部のあたりを探
る処理に用いられ、当該処理を繰り返す度に飛び飛びに
増加するP基準値の初期値であって、上記L基準値より
も低く設定された初期値と、同じくP基準値の上記処理
を繰り返す度毎に増加する増加分とをそれぞれ記憶する
基準値記憶手段とを備え、上記P基準値を用いて、計測
点毎に上記受光量を探索して、上記溶接予定部位のエッ
ジ部あたりとなるP判定点を見つけ、P判定点が見つか
らないときは、P基準値の値に上記増加分を加えて、上
記受光量の探索を繰り返すP判定点探索ステップと、上
記H基準値を用いて、計測点毎に上記受光量を探索して
H基準値に遭遇するH判定点を見つけるH判定点探索ス
テップと、上記M基準値を用いて、計測点毎に上記受光
量を探索してM基準値に遭遇するM判定点を見つけるM
判定点探索ステップと、P判定点が見つかったときのP
基準値と上記L基準値とを比較する基準値比較ステップ
と、(イ)上記基準値比較ステップでの比較の結果、L
基準値がP基準値よりも高位であるときは、L基準値を
用いて、計測点毎に上記受光量を探索してL基準値に遭
遇するL判定点を見つけ、L判定点とH判定点との位置
差が予め設定された設定値以上のときは、L判定点の位
置が上記溶接予定部位のエッジ部の位置であると判定す
る一方、L判定点とH判定点との位置差が予め設定され
た設定値以上でないときは、M判定点の位置がエッジ位
置と判定する第1のエッジ位置判定ステップと、(ロ)
上記基準値比較ステップでの比較の結果、P基準値がL
基準値よりも高位であるときは、P判定点とH判定点と
の位置差が予め設定された設定値以上のときは、P判定
点の位置が上記溶接予定部位のエッジ部の位置であると
判定する一方、P判定点とH判定点との位置差が予め設
定された設定値以上でないときは、M判定点の位置がエ
ッジ位置と判定する第2のエッジ位置判定ステップとを
有してなることを特徴としている。 【0011】 【作用】上記構成において、まず、P基準値を用いて、
溶接予定部位のエッジ部のあたりを探る。このP基準値
は、L基準値よりも受光量レベルの低いところから出発
する。しかしながら、探索を繰り返しても、P判定点が
見つからないときは、P基準値の値に増加分が何度も加
えられるので、最終的に、L基準値よりも受光量レベル
が高くなり得る。このような場合には、P基準値がL基
準値の役割を代行する。したがって、ギャップ内からの
レーザ光の戻りが予想以上にあって、その際に計測され
る受光量の最小値が通常よりも高く、L基準値が機能し
得ない場合でも、この発明の構成によれば、エッジ部の
判定処理を遂行できる。 【0012】 【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例につ
いて説明する。図1は、この発明の一実施例である溶接
ロボットのシステム全体の構成を示す概略図、また、図
2は、同システムに適用されるセンサコントローラの電
気的構成を示すブロック図である。この例の溶接ロボッ
トは、鉄骨系の建物ユニットの組立工場に配備され、送
りライン上で仮組立された構造体の鋼製の梁と柱とをジ
ョイントピースを介してアーク溶接する作業を行うもの
で、図1に示すように、ロボット本体11と、ロボット
コントローラ12と、センサコントローラ13と、表示
装置(モニタ)14と、教示ボックス15とからなり、
必要に応じて、パソコンやホストコンピュータが接続さ
れるようになっている。ロボット本体11は、モータと
減速機が直接各関節に取り付けられた多関節構造のもの
で、台座2の上に3次元的に駆動すると共に所望の姿勢
をとり得る動腕部17が設けられている。動腕部17
は、所定方向に駆動可能な2つのアーム(第1アーム1
8aと第2アーム18bと)を備えた可動アーム18
と、この可動アーム18の先端に設けられた手首部19
と、可動アーム18の基端部を台座2上で回動自在に軸
支して、可動アーム18を被溶接物と教示物との間で往
復駆動する基動部20とからなっている。上記手首部1
9には、溶接トーチ21及び溶接予定部位の形状や溶接
予定線の位置を検出するためのレーザセンサ22が配設
されている。 【0013】図3は、構造体である被溶接物50の一例
を示す部分斜視図である。この例において、被溶接物5
0は、建物ユニットの鉄骨躯体の一部分であって、角に
R部がついた角形鋼管からなる柱51と、柱51の上端
部又は下端部の一の側面に接近して配置されたジョイン
トピース52とからなり、ジョイントピース52の急峻
なエッジ部52aが、柱51に数mm程度のギャップを
持って予め仮付けされている。そして、このジョイント
ピース52と柱51とを接合すべく、ジョイントピース
52のエッジ部52aに沿ってアーク溶接のための溶接
予定線Pが設定されている。以下、被溶接物50のエッ
ジ部52aというときは、特に断りがない限り、ジョイ
ントピース52のエッジ部52aを意味する。ジョイン
トピース52は、梁を柱51に接合して架設するための
断面コ字型の接合部材であり、この例のロボットがジョ
イントピース52と柱51とをアーク溶接する際には、
既に、ジョイントピースのコ字型の凹部に梁が挿入さ
れ、2重構造部分となった所がスポット溶接されて両者
は互いに固定されている。つまり、建物ユニットの鉄骨
躯体が送りライン上で仮組立された後、当該鉄骨躯体の
隅部(柱51の上下端部とジョイントピース51との接
合部位)がこの例の溶接ロボットによって本溶接される
こととなる。 【0014】上記レーザセンサ22は、半導体レーザや
投光レンズ等からなる発光部と、結像レンズや位置検出
素子(PSD)等からなる受光部とを備え、半導体レー
ザからの射出光が、投光レンズで絞られ、被測定物上に
ビームスポットを作ると、このビームスポットが、被測
定物の表面で乱反射(拡散反射)し、その一部が戻って
きて結像レンズによって位置検出素子上に像となって結
ばれることで、スポット光の位置やレーザセンサ22の
前面から被測定物の表面までの距離が計測されるように
なっている。このレーザセンサ22は、溶接予定線Pの
近傍において、検出線Sの方向に走査可能に備えられ、
検出線Sに沿う被溶接物50の表面位置を検出する。な
お、レーザセンサ22の走査機構としては、レーザセン
サ22自体を全体的に駆動するものであっても良いし、
レーザセンサ22の内部においてミラー等を用いて発光
部からの光の照射方向を変更するものであっても良い。 【0015】このレーザセンサ22には、センサコント
ローラ13が接続されている。このセンサコントローラ
13は、図2に示すように、形状解析部13aと、記憶
部13bと、ずれ量算出部13cと、補正部13dと、
エラー判定部13eと、エラー信号発生部13fと、ス
キャニング制御回路13g、制御部13hと、さらに
は、教示データ作成部、最適条件選択部、及び送信回路
(いずれも図示略)とから電気的に構成されている。セ
ンサコントローラ13において、上記スキャニング制御
回路は、センシング位置に位置決めされたレーザセンサ
22を溶接予定部位の溶接予定線と直交する方向に走査
させるための回路である。形状解析部13aは、レーザ
センサ22から送出されてきた受光量情報や位置情報等
の検出信号に基づいて、かつ、後述する所定のアルゴリ
ズムに従って、被溶接物50の溶接予定部位のギャッ
プ、段差等の寸法やエッジ部(この例では、このエッジ
部の位置が溶接予定位置となる)52aの位置等の形状
データを解析する。教示データ作成部(図示略)は、教
示モードのとき、レーザセンサ22を走査させて、模擬
溶接予定部位の形状データを含む教示データを作成し
て、RAMやEEPROM等からなる記憶部13bに格
納する。 【0016】記憶部13bは、上記教示データを格納す
る他、レーザセンサ22を走査して、各計測点毎に測定
された受光量を計測点の座標値と共に記憶する(この例
では、走査範囲内に、計測点が339箇所設定されてい
る)。また、ずれ量算出部13cは、教示データに含ま
れる溶接基準位置(教示物50’で教示したエッジ部5
2a’の位置)と形状解析部13aが解析した被溶接物
50の溶接予定位置(エッジ部52aの位置)とのずれ
量を算出する。補正部13dは、ずれ量算出部13cの
出力に基づいて、教示データを補正する。最適条件選択
部(図示略)は、ロボットコントローラ12が予め保管
している最適溶接条件データベースからこの補正した教
示データに応じた最適な溶接条件を選択する。また、エ
ラー判定部13eは、レーザセンサ22、ずれ量算出部
13c、形状解析部13aからの信号が予め定められた
エラー条件に該当するか否かを判定する。エラー信号発
生部13fは、エラー判定部13eが、エラーと判定し
た場合エラー信号を発生する。また、送信回路(図示
略)は、ロボットコントローラ12へ溶接予定部位の座
標値(補正された教示データ)、最適溶接条件信号、及
びエラー信号を送信する。制御部13hは、CPU(中
央処理装置)及びROMやRAM等の内部メモリを備
え、ROMに記憶された処理プログラムを、RAMを用
いて実行することによりセンサコントローラ13の構成
各部を制御する。 【0017】このセンサコントローラ13は、ロボット
コントローラ12に電気的に接続されている。ロボット
コントローラ12は、センサコントローラ13からセン
シング位置への移動命令を受けたときは、動腕部17を
動かしてレーザセンサ22をセンシング位置へ位置決め
する。また、ロボットコントローラ12は、センサコン
トローラ13から送られてきた補正された教示データ
(すなわち、溶接予定部位の座標値)、最適溶接条件信
号等に基づいてロボット本体11の動作や姿勢の制御を
行い、溶接を実行する。また、エラー信号が送られてき
たときには、そのエラー信号を表示装置14に表示さ
せ、必要に応じてロボット本体11の動作を停止させ
る。なお、このロボットコントローラ12内の最適溶接
条件データベースには、熟練工の知識や経験に基づい
て、溶接条件決定のための電流、電圧、速度、トーチ角
度、狙い角度等の情報が記憶されている。 【0018】次に、この例の作用について説明する。 ◇教示モード 建物ユニットの組立工場において、この溶接ロボットに
より、構造体である被溶接物50の溶接予定部位(柱5
1とジョイントピース52との間)に対して溶接を実行
するには、まず、ロボット本体11に対する相対位置が
送りライン上の被溶接物50と同じ関係になるように、
送りライン外に教示物50’を配置する。教示物50’
は被溶接物50と同じもの、あるいはモデル化したもの
である。そして、この教示物50’にロボット本体11
を向けて教示を行う。すなわち、まず、教示物50’の
基準座標を、可動アーム18の先端を動かすことで溶接
ロボット10に教示する。ついで、教示物50’の模擬
溶接予定線に沿って溶接トーチ21の先端を手動で動か
すことにより、動腕部17の座標値を検出して溶接基準
線を算出させる。次に、図4に示すように、センシング
位置(レーザセンサ22の測定位置)を定め、その位置
でレーザセンサ22を走査させて、その計測データによ
り模擬溶接予定部位の形状を解析させる。この解析デー
タの中には教示物のエッジ部(溶接基準位置)の座標値
や溶接基準線の座標値が含まれている。センシング位置
は、この例の場合、上下に間隔をおいた2点である(3
点以上でも勿論良い)。 【0019】◇再生モード 次に、ロボット本体11の可動アーム18を送りライン
上の被溶接物50に戻して再生モードとする。このと
き、教示物50’に向けて教示を行った際の座標値のう
ち、可動アーム18及び手首部19の座標値のみを用い
て、ワーク空間上の座標値を算出するようにしているの
で、教示物50’と被溶接物50との間の往復動に用い
られる基動部20の座標値は除かれて、そのまま、送り
ライン上の被溶接物50の溶接予定部位の走査が行われ
る(図3及び図4)。すなわち、制御部13hは、スキ
ャニング制御回路を制御して、図3に示すように、上下
2つのセンシング位置SP1、SP2でレーザセンサ2
2を走査させ、このとき、走査範囲h内の被溶接物50
の表面から乱反射(拡散反射)されるレーザ光の一部を
レーザセンサ22の位置検出素子で受光して、被溶接物
50の表面位置及び受光量を測定する。 【0020】◇受光量の測定 ここで、受光量の測定は、レーザビームのスポット光
が、予め設定された計測点に到達する毎に行われ、受光
量検出データとして、逐次、記憶部13bに一時格納さ
れる。なお、この例では、399箇所の計測点が、走査
範囲h内に互いに等間隔に設定されている。図5は、い
ま、記憶部13bに格納された計測点毎の受光量を、説
明の便宜のために、グラフで示した計測点−受光量特性
曲線図である。同図では、連続した曲線に見えるが、正
確には、399箇所の計測点の位置(座標値)と受光量
との関係がプロット表示されている。同図において、左
側の領域(ヘ)では、受光量が飽和していることから
(この例では、飽和受光量=250)、この領域(ヘ)
が、被溶接物50のうち、ジョイントピース52の平坦
な面板部の領域であることが判り、隣の領域(ト)で
は、受光量が急激に減少していることから、この領域
(ト)にエッジ部52aがあることが判る。次に、領域
(チ)では、受光量が底をついており、この領域(チ)
がギャップGの領域であることが判り、領域(リ)で
は、受光量が緩やかに増加しており、この領域(リ)
が、角にR部が付いた柱51のエッジ部であることが判
る。さらに、領域(ヌ)では、再び受光量が飽和してお
り、この領域(ヌ)が、柱51の表面部の領域であるこ
とが判る。 【0021】◇エッジ部の位置の判定 レーザセンサ22の走査が完了すると、制御部13h
は、記憶部13bから受光量検出データを読み出して、
形状解析部13aに転送する。形状解析部13aは、転
送されてきた受光量検出データに基づいて、被溶接物5
0の溶接予定部位のギャップ、段差等の寸法の算出やエ
ッジ部52aの位置の判定を行う。このエッジ部52a
の位置の判定処理には、図5に示すように、H基準値
(この例では、H基準値=250)と、このH基準値よ
りも僅かに受光量レベルの低いM基準値(同240)
と、このM基準値よりもかなり受光量レベルの低いL基
準値(同160)と、プローブ用基準値(以下、P基準
値という)の4種の基準値を各種判定点の探索のために
用いる。H基準値、M基準値及びL基準値は、いずれ
も、従来技術において説明したと同種の任意に設定し得
る定数である。P基準値は、ジョイントピース52のエ
ッジ部52aがどのあたりに存在するのか、まずは、当
たりをつけるために、この発明において導入された、飛
び飛びに増加する変数である。この例では、初期値とし
て「70」が設定され、以後、処理を繰り返す度に、
「20」ずつ増加して行く(図6参照)。初期値及び増
加分は、任意に設定し得る。ただし、初期値は、L基準
値よりも充分小さな値に設定される。これらの基準値や
関係するパラメータは、記憶部13bの所定のメモリエ
リアに格納されている。 【0022】図8乃至図10は、形状解析部13aが、
制御部13hの指令に従って行う被溶接物50のエッジ
部52aの位置判定処理手順を示すためのフローチャー
トである。被溶接物50のエッジ部52aの位置判定ル
ーチンにおいては、まず、P基準値に初期値(=70)
が設定される(ステップSP11)。そして、形状解析
部13aは、初期設定されたP基準値を用いて、ジョイ
ントピース52のエッジ部52aがどのあたりに存在す
るのか、399箇所の計測点の中から、まずは、当たり
となるP判定点を探索する(ステップSP12)。ここ
で、P判定点とは、第1計測点から第399計測点に向
けて探索する過程で、P基準値が最初に遭遇する計測点
のことであり、図5に示すように、P基準値が計測点−
受光量特性曲線と最初に交わる点における計測点のこと
である(最初に交わる点に計測点がない場合には、最も
近い計測点)。 【0023】初期設定されたP基準値では、P判定点が
見つからない場合(ステップSP13で「NO」)に
は、P基準値の値を+α(この例では、α=20)イン
クリメントする(ステップSP14)。この結果、P基
準値は「90」となる。この新たなP基準値(=90)
を用いて、再び、P判定点を探す(ステップSP15,
12,13)。2度目の探索でも、P判定点が見つから
なければ、P基準値の値を再び+αインクリメントする
(ステップSP14)。以下、P判定点が見つかるま
で、上述の処理(ステップ14,15,12,13)を
繰り返す(図6参照)。上述の処理の過程で、P判定点
が見つからないまま、P基準値の値が、H基準値の値を
越えてしまうとき(ステップSP15で「YES」)
は、形状解析部13aは、エラー信号発生部にその旨の
信号を送出する(ステップSP16)。エラー判定部1
3eは、その旨の信号を受けたときは、エラーと判断し
てエラー信号を発生する。 【0024】一方、ステップSP12において、P判定
点を探索した結果、P判定点が見つかったとき(ステッ
プSP13で「YES」)は、次に、P基準値が、L基
準値(=160)よりも高いか否かが判断される(ステ
ップSP17)。ここで、P基準値が、L基準値(=1
60)よりも高いと判断されたときは、L基準値の代わ
りにP基準値を代用する趣旨から、ステップSP20の
処理に飛び、後述するH判定点を探索する(ステップS
P20)。なお、例えば、被溶接部50のギャップG内
に異物F(図4参照)が存在する場合に、図5及び図6
に示すように、ギャップGからの戻り光の受光量がL基
準値よりも高くなる場合が起こり得る。 【0025】ステップSP13の判断において、図7に
示すように、P基準値がL基準値よりも低いとの結論が
得られたときは(このような場合が一般的である)、ス
テップSP18へ移り 、L基準値を用いて、第1計測
点から先に探索されたP判定点までの間に含まれる計測
点の中からL判定点を探索する。ここで、L判定点と
は、第1計測点から既に探索されたP判定点に向けて探
索する過程で、L基準値が最初に遭遇する計測点のこと
であり、同図に示すように、L基準値が計測点−受光量
特性曲線と最初に交わる点における計測点のことである
(最初に交わる点に計測点がない場合には、最も近い計
測点)。ここで、L判定点は、必ず存在するので、見つ
かるはずであるが、何らかのトラブルにより、見つから
ない場合(ステップSP19で「NO」)には、形状解
析部13aは、エラー信号発生部にその旨の信号を送出
する(ステップSP16)。エラー判定部13eは、そ
の旨の信号を受けたときは、エラーと判断してエラー信
号を発生する。 【0026】一方、L判定点が見つかったとき(ステッ
プSP19で「YES」)は、H基準値を用いて、P判
定点(又はL判定点)から第1計測点までの間に含まれ
る計測点の中からH判定点を探索する(ステップSP2
0)。ここで、H判定点とは、図6及び図7に示すよう
に、P判定点(又はL判定点)から第1計測点に向けて
探索する過程で、H基準値が最初に遭遇する計測点のこ
とである。H判定点が見つからないとき(ステップSP
21で「NO」)で、かつ、P基準値が、L基準値より
も高いとき(ステップSP30で「YES」)は、形状
解析部13aは、P判定点の位置(座標値)XPがエッ
ジ部52aの位置であると判定(認識)して(ステップ
SP26)、この位置判定ルーチンを終了する。これに
対して、H判定点が見つからないとき(ステップSP2
1で「NO」)で、かつ、P基準値が、L基準値よりも
低いとき(ステップSP30で「NO」)は、形状解析
部13aは、L判定点の位置(座標値)XLがエッジ部
52aの位置であると判定(認識)して(ステップSP
29)、この位置判定ルーチンを終了する。。このよう
に判定しても、被溶接部50のエッジ部52aは、R部
の付いていない直角な端面であるから、誤差は極めて小
さく、支障はない。一方、H判定点が見つかったとき
(ステップSP21で「YES」)は、M基準値を用い
て、P判定点(又はL判定点)から第1計測点までの間
に含まれる計測点の中からM判定点を探索する(ステッ
プSP22)。ここで、M判定点とは、図6及び図7に
示すように、P判定点(又はL判定点)から第1計測点
に向けて探索する過程で、M基準値が最初に遭遇する計
測点のことであり、これらの図に示すように、M基準値
が計測点−受光量特性曲線と最初に交わる点における計
測点のことである(最初に交わる点に計測点がない場合
には、最も近い計測点)。 【0027】M判定点が見つからないとき(ステップS
P23で「NO」)で、かつ、P基準値が、L基準値よ
りも高いとき(ステップSP31で「YES」)は、形
状解析部13aは、P判定点の位置(座標値)XPがエ
ッジ部52aの位置であると判定(認識)する(ステッ
プSP26)。そして、この位置判定ルーチンを終了す
る。これに対して、M判定点が見つからないとき(ステ
ップSP31で「NO」)で、かつ、P基準値が、L基
準値よりも低いとき(ステップSP30で「NO」)
は、形状解析部13aは、L判定点の位置(座標値)X
Lがエッジ部52aの位置であると判定(認識)する
(ステップSP29)。そして、この位置判定ルーチン
を終了する。このように判定しても、被溶接部50のエ
ッジ部52aは、R部の付いていない直角な端面である
から、誤差は極めて小さく、支障はない。 【0028】一方、M判定点が見つかったとき(ステッ
プSP23で「YES」)は、再度、P基準値が、L基
準値(=160)よりも高いか否かが判断される(ステ
ップSP24)。ここで、P基準値が、L基準値(=1
60)よりも高いと判断されたときは、記憶部13bか
らP判定点の位置(座標値)XPとH判定点の位置(座
標値)XHが読み出されて、P判定点とH判定点との位
置差が0.5mm(この値は任意である)以上であるか
否かが判断される(ステップSP25)。このとき、位
置差が0.5mm以上であると判断されれば、エッジ部
52aの急峻な形状が受光量に反映されなかったのであ
るから、形状解析部13aは、M判定点の位置XMは、
未だジョイントピース52の表面部であると認識し、P
判定点の位置(座標値)XPがエッジ部52aの位置で
あると判定(認識)して(ステップSP26)、この位
置判定ルーチンを終了する。これに対して、位置差が
0.5mm以下であると判断されれば、エッジ部52a
の急峻な形状が受光量に忠実に反映されたのであるか
ら、3つの判定点の真ん中を採って、形状解析部13a
は、M判定点の位置(座標値)XMがエッジ部52aの
位置であると判定(認識)して(ステップSP27)、
この位置判定ルーチンを終了する。 【0029】一方、ステップSP24において、P基準
値が、L基準値よりも低いと判断されたときは、記憶部
13bからL判定点の位置(座標値)XLとH判定点の
位置(座標値)XHが読み出されて、L判定点とH判定
点との位置差が0.5mm(この値は任意である)以上
であるか否かが判断される(ステップSP28)。この
とき、位置差が0.5mm以上であると判断されれば、
エッジ部52aの急峻な形状が受光量に反映されなかっ
たのであるから、形状解析部13aは、M判定点の位置
XMは、未だジョイントピース52の表面部であると認
識し、L判定点の位置(座標値)XLがエッジ部52a
の位置であると判定(認識)する(ステップSP2
9)。そして、この位置判定ルーチンを終了する。これ
に対して、位置差が0.5mm以下であると判断されれ
ば、エッジ部52aの急峻な形状が受光量に忠実に反映
されたのであるから、3つの判定点の真ん中を採って、
形状解析部13aは、M判定点の位置(座標値)XMが
エッジ部52aの位置であると判定(認識)する(ステ
ップSP27)。そして、この位置判定ルーチンを終了
する。 【0030】◇教示データの補正 上述のエッジ部52aの位置判定ルーチンが終了する
と、ついで、図4に示すように、教示物50’で解析し
たエッジ部52a’の位置(溶接基準位置)と、被溶接
物50で解析したエッジ部52aの位置(溶接予定位
置)とのずれ量δを算出させ、上下のセンシング位置S
P1、SP2でのずれ量δの大きい方を選択して、その
ずれ量δに応じて教示データの内容を補正し、補正した
データを正式な溶接予定部位の座標データとする。そし
て、このデータに対応した溶接条件を選択し、これらを
ロボットコントローラ12に送信する。一方、エラーが
発生した場合は、エラー番号がロボットコントローラ1
2に送信される。ロボットコントローラ12は、エラー
番号が送信されてきた場合は、その番号を表示装置14
に表示させると共に、エラー番号の命令語に飛んで、こ
の命令を実行する。すなわち、ロボット本体11の運転
を停止させる。一方、エラー番号が送信されて来ない場
合は、補正された教示データ及び選択された溶接条件に
従い、溶接トーチ21を動かして溶接を実行する。 【0031】上記構成によれば、エッジ部のあたりを探
るための探索を繰り返しても、P判定点が見つからない
ときは、P基準値の値に増加分が何度も加えられるの
で、最終的に、L基準値よりも受光量レベルが高くなり
得る。このような場合には、P基準値がL基準値の役割
を代行する。したがって、ギャップ内からのレーザ光の
戻りが予想以上にあって、その際に計測される受光量の
最小値が通常よりも高く、L基準値が機能し得ない場合
でも、エッジ部の位置の判定処理を遂行できる。 【0032】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、エッジ部
の判定処理手順は、図8乃至図10に示したものに限定
されない。また、センサコントローラは、ソフトウェア
構成であるとハードウェア構成であるとを問わない。ま
た、上述の実施例では、センサコントローラとロボット
コントローラとが互いに別体である場合について述べた
が、例えば、ロボットコントローラがセンサコントロー
ラの機能を兼ね備えるようにしても良い。 【0033】 【発明の効果】以上説明したように、この発明の構成に
よれば、エッジ部のあたりを探るための探索を繰り返し
ても、P判定点が見つからないときは、P基準値の値に
増加分が何度も加えられるので、最終的に、L基準値よ
りも受光量レベルが高くなり得る。このような場合に
は、P基準値がL基準値の役割を代行する。したがっ
て、ギャップ内からのレーザ光の戻りが予想以上にあっ
て、その際に計測される受光量の最小値が通常よりも高
く、L基準値が機能し得ない場合でも、エッジ部の位置
の判定処理を確実に遂行できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の一実施例である溶接ロボットのシス
テム全体の構成を示す概略図である。 【図2】同システムに適用されるセンサコントローラの
電気的構成を示すブロック図である。 【図3】同実施例に係る構造体である被溶接物の一例を
示す部分斜視図である。 【図4】同実施例に係る教示物と被溶接物とのエッジ部
の位置のずれを説明するための平面図である。 【図5】同センサコントローラを構成する記憶部に格納
された計測点毎の受光量を、説明の便宜のために、グラ
フで示した計測点−受光量特性曲線図である。 【図6】同実施例の動作の説明に供される計測点−受光
量特性曲線図である。 【図7】同実施例の動作の説明に供される計測点−受光
量特性曲線図である。 【図8】同センサコントローラを構成する形状解析部
が、同じくセンサコントローラを構成する制御部の指令
に従って行う被溶接物のエッジ部の位置判定処理手順を
示すためのフローチャートである。 【図9】図8に続いて、同被溶接物のエッジ部の位置判
定処理手順を示すためのフローチャートである。 【図10】図9に続いて、同被溶接物のエッジ部の位置
判定処理手順を示すためのフローチャートである。 【図11】従来の溶接ロボットの概略構成を示す平面図
である。 【図12】従来の溶接ロボットに係る教示物と被溶接物
とのエッジ部の位置のずれを説明するための平面図であ
る。 【図13】従来技術の問題点を説明するための計測点−
受光量特性曲線図である。 【図14】従来技術の問題点を説明するための計測点−
受光量特性曲線図である。 【図15】従来技術の問題点を説明するための計測点−
受光量特性曲線図である。 【符号の説明】 11 ロボット本体 12 ロボットコントローラ(ロボット制御手段) 13 センサコントローラ 13a 形状解析部 13b 記憶部(受光データ記憶手段、基準値記憶
手段) 13c ずれ量算出部 13d 補正部(補正手段) 13g 制御部 15 教示ボックス 17 動腕部 18 可動アーム 21 溶接トーチ 22 レーザセンサ(光学センサ) 50 被溶接物 52a エッジ部

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 動腕部の先端に溶接トーチと溶接予定部
    位の表面位置をスポット光で走査して測定する光学セン
    サとを備えたロボット本体と、このロボット本体の動腕
    部の動作姿勢を制御するロボット制御手段と、前記光学
    センサがセンシング位置に位置決めされた状態で前記ス
    ポット光で溶接予定部位の溶接予定線と直交する方向に
    走査させるスキャニング制御手段と、前記光学センサの
    受光データに基づいて予め教示されたデータを補正する
    補正手段とを備え、前記ロボット制御手段がこの補正手
    段の出力に応じて前記ロボット本体を制御する溶接ロボ
    ットに適用される被溶接物のエッジ部検出方法であっ
    て、 前記溶接予定線と直交する走査線上に多数設定された計
    測点にスポット光が到達する度にスポット光の反射によ
    る戻りを受光してその受光量を測定し、記憶手段に前記
    計測点毎に区分して一時記憶する受光データ記憶手段
    と、 比較的レベルの低い所定の受光量と等値に設定されたL
    基準値と、比較的レベルの高い所定の受光量と等値に設
    定されたH基準値と、前記L基準値及びH基準値の間に
    入る所定の受光量と等値に設定されたM基準値と、前記
    溶接予定部位のエッジ部のあたりを探る処理に用いら
    れ、当該処理を繰り返す度に飛び飛びに増加するP基準
    値の初期値であって、前記L基準値よりも低く設定され
    た初期値と、同じくP基準値の前記処理を繰り返す度毎
    に増加する増加分とをそれぞれ記憶する基準値記憶手段
    とを備え、 前記P基準値を用いて、計測点毎に前記受光量を探索し
    て、前記溶接予定部位のエッジ部のあたりとなるP判定
    点を見つけ、P判定点が見つからないときは、P基準値
    の値に前記増加分を加えて、前記受光量の探索を繰り返
    すP判定点探索ステップと、 前記H基準値を用いて、計測点毎に前記受光量を探索し
    てH基準値に遭遇するH判定点を見つけるH判定点探索
    ステップと、 前記M基準値を用いて、計測点毎に前記受光量を探索し
    てM基準値に遭遇するM判定点を見つけるM判定点探索
    ステップと、 P判定点が見つかったときのP基準値と前記L基準値と
    を比較する基準値比較ステップと、 (イ)前記基準値比較ステップでの比較の結果、L基準
    値がP基準値よりも高位であるときは、 L基準値を用いて、計測点毎に前記受光量を探索してL
    基準値に遭遇するL判定点を見つけ、 L判定点とH判定点との位置差が予め設定された設定値
    以上のときは、L判定点の位置が前記溶接予定部位のエ
    ッジ部の位置であると判定する一方、L判定点とH判定
    点との位置差が予め設定された設定値以上でないとき
    は、M判定点の位置がエッジ位置と判定する第1のエッ
    ジ位置判定ステップと、 (ロ)前記基準値比較ステップでの比較の結果、P基準
    値がL基準値よりも高位であるときは、 P判定点とH判定点との位置差が予め設定された設定値
    以上のときは、P判定点の位置が前記溶接予定部位のエ
    ッジ部の位置であると判定する一方、P判定点とH判定
    点との位置差が予め設定された設定値以上でないとき
    は、M判定点の位置がエッジ位置と判定する第2のエッ
    ジ位置判定ステップとを有してなることを特徴とする溶
    接ロボットに適用される被溶接物のエッジ部検出方法。
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