JP3446361B2 - 記録再生装置、情報信号記録再生システム及び無効領域情報の管理方法 - Google Patents

記録再生装置、情報信号記録再生システム及び無効領域情報の管理方法

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JP3446361B2
JP3446361B2 JP00428795A JP428795A JP3446361B2 JP 3446361 B2 JP3446361 B2 JP 3446361B2 JP 00428795 A JP00428795 A JP 00428795A JP 428795 A JP428795 A JP 428795A JP 3446361 B2 JP3446361 B2 JP 3446361B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、ホストコンピ
ューターから供給されるデータを記録媒体上にディジタ
ル記録すると共に、記録媒体にディジタル記録されてい
るデータをホストコンピュータからの要求によって再生
する、いわゆるデータレコーダをストレージ装置として
用いた記録再生システム等に適用して好適な記録再生装
置、情報信号再生システム及び無効領域情報の管理方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記録すべき情報、例えばコンピュ
ータ上で用いる文書データ、プログラムデータ、画像デ
ータ、音声データ等のファイルデータを、磁気テープ上
にヘリカルトラックを形成するようにディジタル記録す
ることのできるディジタル・データ・レコーダ(以下デ
ータレコーダと記述する)が提案されている。
【0003】このデータレコーダを用いた最も簡単なシ
ステムは次のように構成される。即ち、ホストコンピュ
ータとSCSI(Small Computer Sy
stems Interface、以下「SCSI」と
記述する)フォーマッターとがSCSIインターフェー
スで接続され、SCSIフォーマッターとデータレコー
ダがRS422インターフェースで接続されて構成され
る。上記SCSIフォーマッターは、ファイルフォーマ
ットをテープ上に作成し、その上でデータのやりとりを
行うことができるようにするための機能を有する。
【0004】このデータレコーダで用いられるフォーマ
ットは次の通りである。即ち、テープ上には、例えばハ
ードディスク等における1ドライブと等価な論理ボリュ
ームが設定される。そして、1つの論理ボリュームにお
いては、その論理ボリューム内の各種情報の位置情報等
からなるボリューム情報が先頭に配置され、続いてディ
レクトリ内の情報で構成されるディレクトリ情報が配置
される。このディレクトリ情報は、テープカセットがデ
ータレコーダに装填されたときにSCSIフォーマッタ
ーによって読み取られ、SCSIフォーマッターのメモ
リ上に保持される。ホストコンピュータから供給される
ファイルデータ等は上記ディレクトリ情報の後に記録さ
れる。
【0005】ホストコンピュータからライトコマンドが
発行され、この後ファイルデータ(或いは複数のファイ
ルデータ)がSCSIフォーマッターに供給されると、
SCSIフォーマッターは、ファイルデータを順次バッ
ファに蓄積し、ホストコンピュータから次のライトコマ
ンドが発行されなかった場合には、バッファに蓄積した
データの最後尾にEOD(End Of Data:エ
ンド・オブ・データ、以下「EOD」と記述する)と称
されるデータを付加した後に、バッファに蓄積したデー
タをデータレコーダに転送する。データレコーダはSC
SIフォーマッターから供給されるデータをテープに傾
斜トラックを形成するように記録する。
【0006】ここで、上記EODは次に再びホストコン
ピュータからコマンドが発行されたとき等に、どこまで
データが記録されているかをSCSIフォーマッターが
認識し、この認識に基いてデータレコーダを制御するた
めに必要な情報である。
【0007】次にホストコンピューターからのコマンド
がライトコマンドだった場合には、次に書き込むファイ
ルデータ(或いは複数のファイルデータ)がSCSIフ
ォーマッターのバッファに蓄積された時点で、SCSI
フォーマッターは、バッファに蓄積されたデータの後ろ
にEODを付加した後にデータレコーダに転送すると共
に、データレコーダのテープの位置をテープ上に記録さ
れているEODの位置にする。これによって、データレ
コーダに供給されたデータは、テープ上に記録されてい
るEODの位置から順次記録される。従って、前に記録
されたEODは次に新たに記録されるデータによって消
去され、この新たなデータの最後尾には新たなEODが
付加されているので、結果的にユーザエリアが延長され
たことになる。
【0008】SCSIフォーマッターは、ライトコマン
ドによるデータのライト動作中においては、メモリ上に
記憶している上記ディレクトリ情報を更新し、ライトコ
マンドによるデータのライト動作が終了すると、上記メ
モリ上に記憶しているディレクトリ情報をテープ上に記
録されているディレクトリ情報の位置に記録させること
により、テープ上のディレクトリ情報を更新する。従っ
て、次に何らかのコマンドがホストコンピュータから供
給されたときには、SCSIフォーマッターは、更新さ
れたディレクトリ情報を読み込むことにより、常にテー
プ上のディレクトリの正確な情報を得、これに基いてデ
ータレコーダを制御することができるのである。
【0009】上記記録再生装置に関連する技術は、 特開平5−128728号公報 特開平5−128807号公報 に夫々記載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、SCSIフ
ォーマッターがディレクトリ情報をデータレコーダに装
填されているテープカセットのテープに記録していると
きに、例えばデータレコーダやSCSIフォーマッター
に対する電源供給が停止されたり、データレコーダやS
CSIフォーマッターが故障したりする等の理由によ
り、ディレクトリ情報を更新できなかった場合には、こ
のとき使用したテープカセットを使用することができな
くなる。
【0011】これは、ライト動作によってテープ上のデ
ィレクトリ構造が変えられたのにもかかわらず、ディレ
クトリ情報が更新されていないために、参照したディレ
クトリ情報ではテープ上に記録されている情報をアクセ
スすることができないからである。
【0012】このように、何らかの事故が発生し、ファ
イルフォーマットに障害が起こった場合、ファイルフォ
ーマットを再構築するリカバー動作を行うことが必要に
なる。。このリカバー動作を行うためには、SCSIフ
ォーマッターがデータレコーダにテープを最初から最後
までリードさせ、この結果得られたデータをSCSIフ
ォーマッターが全てチェックすることにより、テープ上
におけるディレクトリ構造を検出し、この検出結果に基
いて再度ディレクトリ情報を生成する必要があり、リカ
バー動作での処理が複雑、かつ、時間がかかるという不
都合があった。
【0013】本発明は、このような点を考慮してなされ
たものであり、特にリカバー動作を短時間、かつ、容易
にすることができる記録再生装置、情報信号記録再生シ
ステム、無効領域情報の管理方法の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明記録再生装置は、
少なくとも、データ情報と、少なくともテープ状記録媒
体の無効領域に関する無効領域情報を含む、前記データ
情報とを管理するための管理情報とからなる情報信号
を、前記テープ状記録媒体に記録若しくは前記テープ状
記録媒体から再生する記録再生装置において、前記テー
プ状記録媒体に前記情報信号を記録し、又は前記テープ
状記録媒体から前記情報信号を再生する記録再生手段
と、前記記録再生手段によって前記テープ状記録媒体の
所定位置から再生された前記無効領域情報を一時的に記
憶する無効領域情報記憶手段と、前記記録再生手段によ
って前記テープ状記録媒体から再生された情報信号に基
いて、前記テープ状記録媒体の無効領域を検出する無効
領域検出手段と、前記無効領域検出手段によって前記無
効領域が検出される毎に、前記無効領域情報記憶手段に
記憶された無効領域情報を更新する無効領域情報更新手
段と、前記記録再生手段による前記データ情報の記録が
中断する毎に、前記データ情報の記録終了位置を示す終
了位置情報と前記無効領域情報記憶手段に記憶された無
効領域情報とを含む終了情報を、前記記録再生手段によ
って前記テープ状記録媒体に記録させ、かつ、前記テー
プ状記録媒体のアンローディング時に、少なくとも前記
無効領域情報の更新された前記管理情報を、前記記録再
生手段によって前記テープ状記録媒体の所定位置に上書
きさせる制御手段とを備えたものである。
【0015】また本発明は、上記記録再生装置におい
て、前記管理情報は、更に前記データ情報の記録中か否
かを示す更新情報を含み、前記制御手段は、前記データ
情報の前記テープ状記録媒体への記録に先だって、前記
データ情報の記録中を示した更新情報を含む管理情報
を、前記記録再生手段によって前記テープ状記録媒体の
前記所定位置に上書きさせ、かつ、前記テープ状記録媒
体のアンローディング時に、前記データ情報の記録終了
を示した更新情報を含む管理情報を、前記記録再生手段
によって前記テープ状記録媒体の前記所定位置に上書き
させるものである。
【0016】また本発明は、上記記録再生装置におい
て、前記制御手段は、前記テープ状記録媒体のローディ
ング時に、前記記録再生手段によって前記管理情報を再
生させ、再生した前記更新情報が前記データ情報の記録
終了を示す時に、再生した管理情報に含まれる無効領域
情報を前記無効領域情報記憶手段に記憶させ、再生した
前記更新情報が前記データ情報の記録中を示すときに、
前記記録再生手段によって前記終了情報を再生させ、再
生された終了情報に含まれる無効領域情報を前記無効領
域情報記憶手段に記憶させるものである。
【0017】また本発明は、上記記録再生装置におい
て、前記制御手段は、前記テープ状記録媒体のローディ
ング時に、前記記録再生手段によって前記管理情報を再
生させ、再生した前記更新情報が前記データ情報の記録
終了を示すときに、再生した管理情報に含まれる無効領
域情報を有効とし、再生した前記更新情報が前記データ
情報の記録中を示すときに、前記記録再生手段によって
前記終了情報を再生させ、再生された終了情報に含まれ
る無効領域情報を有効とするものである。
【0018】また本発明情報信号記録再生システムは、
データ情報と、少なくともテープ状記録媒体の無効領域
に関する無効領域情報を含む前記データ情報を管理する
ための管理情報とからなる情報信号を前記テープ状記録
媒体に記録若しくは前記テープ状記録媒体から再生する
テープ状記録媒体記録再生装置と、前記テープ状記録媒
体記録再生装置に対し、前記情報信号及び前記情報信号
を記録再生するための制御信号を供給するデータフォー
マット装置とを備えた情報信号記録再生システムであっ
て、前記テープ状記録媒体記録再生装置は、前記テープ
状記録媒体に前記情報信号を記録し、又は前記テープ状
記録媒体から前記情報信号を再生する記録再生手段と、
前記記録再生手段によって前記テープ状記録媒体から再
生された情報信号に基いて、前記テープ状記録媒体の無
効領域を検出する無効領域検出手段とを備え、前記デー
タフォーマット装置は、前記記録再生手段によって前記
テープ状記録媒体の所定位置から再生された無効領域情
報を一時的に記憶する無効領域情報記憶手段と、前記無
効領域検出手段によって前記無効領域が検出される毎
に、前記無効領域情報記憶手段に記憶された無効領域情
報を更新する無効領域情報更新手段と、前記記録再生手
段による前記データ情報の記録が中断する毎に、前記デ
ータ情報の記録終了位置を示す終了位置情報と前記無効
領域情報記憶手段に記憶された無効領域情報とを含む終
了情報を、前記記録再生手段によって前記テープ状記録
媒体に記録させ、かつ、前記テープ状記録媒体のアンロ
ーディング時に、少なくとも前記無効領域情報の更新さ
れた前記管理情報を、前記記録再生手段によって前記テ
ープ状記録媒体の所定位置に上書きさせる制御手段とを
備えたものである。
【0019】また本発明は、上記情報信号記録再生シス
テムにおいて、前記管理情報は、更に前記データ情報の
記録中か否かを示す更新情報を含み、前記制御手段は、
前記データ情報の前記テープ状記録媒体への記録に先だ
って、前記データ情報の記録中を示した更新情報を含む
管理情報を、前記記録再生手段によって前記テープ状記
録媒体の前記所定位置に上書きさせ、かつ、前記テープ
状記録媒体のアンローディング時に、前記データ情報の
記録終了を示した更新情報を含む管理情報を、前記記録
再生手段によって前記テープ状記録媒体の前記所定位置
に上書きさせるものである。
【0020】また本発明は、上記情報信号記録再生シス
テムにおいて、前記データフォーマット装置に対して前
記データ情報及び制御コマンドを供給するホストコンピ
ュータを更に有し、前記テープ状記録媒体記録再生装置
の前記制御手段は、前記制御コマンドに応じた制御信号
を生成し、かつ、前記テープ状記録媒体のローディング
時に、前記記録再生手段によって前記管理情報を再生さ
せ、再生した前記更新情報が前記データ情報の記録中を
示すときに、前記ホストコンピュータにエラー信号を供
給し、前記ホストコンピュータは、前記エラー信号が供
給された際に、制御コマンドを前記データフォーマット
装置に供給することにより、前記記録再生手段によって
前記終了情報を再生させ、再生された終了情報から前記
無効領域情報を得るものである。
【0021】また本発明無効領域情報の管理方法は、デ
ータ情報と、少なくともテープ状記録媒体の無効領域に
関する無効領域情報を含む前記データ情報を管理するた
めの管理情報とからなる情報信号を前記テープ状記録媒
体に記録若しくは前記テープ状記録媒体から再生する記
録再生装置における前記無効領域情報の管理方法であっ
て、前記テープ状記録媒体のローディング時に、前記テ
ープ状記録媒体の所定位置から前記管理情報を再生し、
再生した管理情報の内の前記無効領域情報を無効領域情
報記憶手段に記憶し、前記データ情報を前記テープ状記
録媒体に記録し、記録した直後の前記データ情報を前記
テープ状記録媒体から再生し、再生した情報信号に基い
て、前記テープ状記録媒体の無効領域を検出し、前記無
効領域が検出される毎に、前記無効領域情報記憶手段に
記憶された無効領域情報を更新し、前記データ情報の記
録が中断する毎に、前記データ情報の記録終了位置を示
す終了位置情報と前記無効領域情報記憶手段に記憶され
た無効領域情報とを含む終了情報を、前記テープ状記録
媒体に記録し、前記テープ状記録媒体のアンローディン
グ時に、少なくとも前記無効領域情報の更新された前記
管理情報を、前記テープ状記録媒体の前記所定位置に上
書きするものである。
【0022】また本発明は、上記無効領域情報の管理方
法において、前記管理情報は、更に前記データ情報の記
録中か否かを示す更新情報を含み、前記データ情報の前
記テープ状記録媒体への記録に先だって、前記データ情
報の記録中を示した更新情報を含む管理情報を、前記テ
ープ状記録媒体の前記所定位置に上書きし、前記テープ
状記録媒体のアンローディング時に、前記データ情報の
記録終了を示した更新情報を含む管理情報を、前記テー
プ状記録媒体の前記所定位置に上書きさせるものであ
る。
【0023】また本発明は、上記無効領域情報の管理方
法において、前記テープ状記録媒体のローディング時
に、前記管理情報を再生し、再生した管理情報に含まれ
る更新情報が、前記データ情報の記録終了を示すとき
に、再生した管理情報に含まれる無効領域情報を前記無
効領域情報記憶手段に記憶し、再生した管理情報に含ま
れる前記更新情報が前記データ情報の記録中を示すとき
に、前記終了情報を再生し、再生された終了情報に含ま
れる無効領域情報を前記無効領域情報記憶手段に記憶さ
せるものである。
【0024】
【作用】上述せる本発明記録再生装置によれば、記録再
生手段によりテープ状記録媒体に情報信号を記録し、又
はテープ状記録媒体から情報信号を再生し、前記記録再
生手段によって前記テープ状記録媒体の所定位置から再
生された前記無効領域情報を一時的に無効領域情報記憶
手段に記憶し、前記記録再生手段によって前記テープ状
記録媒体から再生された情報信号に基いて、前記テープ
状記録媒体の無効領域を無効領域検出手段により検出
し、前記無効領域検出手段によって前記無効領域が検出
される毎に、前記無効領域情報記憶手段に記憶された無
効領域情報を無効領域情報更新手段により更新し、制御
手段により、前記記録再生手段による前記データ情報の
記録が中断する毎に、前記データ情報の記録終了位置を
示す終了位置情報と前記無効領域情報記憶手段に記憶さ
れた無効領域情報とを含む終了情報を、前記記録再生手
段によって前記テープ状記録媒体に記録させ、かつ、前
記テープ状記録媒体のアンローディング時に、少なくと
も前記無効領域情報の更新された前記管理情報を、前記
記録再生手段によって前記テープ状記録媒体の所定位置
に上書きさせる。これによって、発生した無効領域の無
効領域情報を正確に登録できると共に、通常は管理情報
に含まれる上記無効領域情報を参照して処理を行い、管
理情報を用いることができなくなった場合においては、
終了情報に含まれる上記無効領域情報を参照した後に管
理情報を再構築することができる。
【0025】また上述せる本発明によれば、上記記録再
生装置において、前記制御手段は、前記データ情報の前
記テープ状記録媒体への記録に先だって、前記データ情
報の記録中を示した更新情報を含む管理情報を、前記記
録再生手段によって前記テープ状記録媒体の前記所定位
置に上書きさせ、かつ、前記テープ状記録媒体のアンロ
ーディング時に、前記データ情報の記録終了を示した更
新情報を含む管理情報を、前記記録再生手段によって前
記テープ状記録媒体の前記所定位置に上書きさせる。こ
れによって、上記テープ状記録媒体の再生時において
は、上記管理情報中の更新情報を参照し、その参照結果
に応じた処理を行うことができる。
【0026】また上述せる本発明によれば、上記記録再
生装置において、前記制御手段は、前記テープ状記録媒
体のローディング時に、前記記録再生手段によって前記
管理情報を再生させ、再生した前記更新情報が前記デー
タ情報の記録終了を示す時に、再生した管理情報に含ま
れる無効領域情報を前記無効領域情報記憶手段に記憶さ
せ、再生した前記更新情報が前記データ情報の記録中を
示すときに、前記記録再生手段によって前記終了情報を
再生させ、再生された終了情報に含まれる無効領域情報
を前記無効領域情報記憶手段に記憶させる。これによっ
て、上記管理情報中の更新情報により、管理情報を用い
るか、終了情報中の無効領域情報を参照して処理を行う
かを判断することができる。
【0027】また上述せる本発明によれば、上記記録再
生装置において、前記制御手段は、前記テープ状記録媒
体のローディング時に、前記記録再生手段によって前記
管理情報を再生させ、再生した前記更新情報が前記デー
タ情報の記録終了を示すときに、再生した管理情報に含
まれる無効領域情報を有効とし、再生した前記更新情報
が前記データ情報の記録中を示すときに、前記記録再生
手段によって前記終了情報を再生させ、再生された終了
情報に含まれる無効領域情報を有効とする。これによっ
て、上記管理情報中の更新情報により、管理情報を用い
るか、終了情報中の無効領域情報を参照して処理を行う
かを判断することができる。
【0028】また上述せる本発明情報信号記録再生シス
テムによれば、前記テープ状記録媒体記録再生装置は、
記録再生手段により、前記テープ状記録媒体に前記情報
信号を記録し、又は前記テープ状記録媒体から前記情報
信号を再生し、無効領域検出手段により、前記記録再生
手段によって前記テープ状記録媒体から再生された情報
信号に基いて、前記テープ状記録媒体の無効領域を検出
し、前記データフォーマット装置は、無効領域情報記憶
手段により、前記記録再生手段によって前記テープ状記
録媒体の所定位置から再生された無効領域情報を一時的
に記憶し、無効領域情報更新手段により、前記無効領域
検出手段によって前記無効領域が検出される毎に、前記
無効領域情報記憶手段に記憶された無効領域情報を更新
し、制御手段により、前記記録再生手段による前記デー
タ情報の記録が中断する毎に、前記データ情報の記録終
了位置を示す終了位置情報と前記無効領域情報記憶手段
に記憶された無効領域情報とを含む終了情報を、前記記
録再生手段によって前記テープ状記録媒体に記録させ、
かつ、前記テープ状記録媒体のアンローディング時に、
少なくとも前記無効領域情報の更新された前記管理情報
を、前記記録再生手段によって前記テープ状記録媒体の
所定位置に上書きさせる。これによって、発生した無効
領域の無効領域情報を正確に登録できると共に、通常は
管理情報に含まれる上記無効領域情報を参照して処理を
行い、管理情報を用いることができなくなった場合にお
いては、終了情報に含まれる上記無効領域情報を参照し
た後に管理情報を再構築することができる。
【0029】また上述せる本発明によれば、上記情報信
号記録再生システムにおいて、前記管理情報は、更に前
記データ情報の記録中か否かを示す更新情報を含み、前
記制御手段は、前記データ情報の前記テープ状記録媒体
への記録に先だって、前記データ情報の記録中を示した
更新情報を含む管理情報を、前記記録再生手段によって
前記テープ状記録媒体の前記所定位置に上書きさせ、か
つ、前記テープ状記録媒体のアンローディング時に、前
記データ情報の記録終了を示した更新情報を含む管理情
報を、前記記録再生手段によって前記テープ状記録媒体
の前記所定位置に上書きさせる。これによって、上記テ
ープ状記録媒体の再生時においては、上記管理情報中の
更新情報を参照し、その参照結果に応じた処理を行うこ
とができる。
【0030】また上述せる本発明によれば、上記情報信
号記録再生システムにおいて、前記テープ状記録媒体記
録再生装置の前記制御手段は、前記制御コマンドに応じ
た制御信号を生成し、かつ、前記テープ状記録媒体のロ
ーディング時に、前記記録再生手段によって前記管理情
報を再生させ、再生した前記更新情報が前記データ情報
の記録中を示すときに、前記データフォーマット装置に
対して前記データ情報及び制御コマンドを供給するホス
トコンピュータにエラー信号を供給し、前記ホストコン
ピュータは、前記エラー信号が供給された際に、制御コ
マンドを前記データフォーマット装置に供給することに
より、前記記録再生手段によって前記終了情報を再生さ
せ、再生された終了情報から前記無効領域情報を得る。
これによって、上記管理情報中の更新情報が記録中であ
ることを示す場合においては、その旨をホストコンピュ
ータに伝達でき、これによって、ホストコンピュータの
制御コマンドにより、終了情報中の無効領域情報を参照
し、これに基いた処理を行うことができる。
【0031】また上述せる本発明無効領域情報の管理方
法によれば、テープ状記録媒体のローディング時に、前
記テープ状記録媒体の所定位置から前記管理情報を再生
し、再生した管理情報の内の前記無効領域情報を無効領
域情報記憶手段に記憶し、前記データ情報を前記テープ
状記録媒体に記録し、記録した直後の前記データ情報を
前記テープ状記録媒体から再生し、再生した情報信号に
基いて、前記テープ状記録媒体の無効領域を検出し、前
記無効領域が検出される毎に、前記無効領域情報記憶手
段に記憶された無効領域情報を更新し、前記データ情報
の記録が中断する毎に、前記データ情報の記録終了位置
を示す終了位置情報と前記無効領域情報記憶手段に記憶
された無効領域情報とを含む終了情報を、前記テープ状
記録媒体に記録し、前記テープ状記録媒体のアンローデ
ィング時に、少なくとも前記無効領域情報の更新された
前記管理情報を、前記テープ状記録媒体の前記所定位置
に上書きする。これによって、発生した無効領域の無効
領域情報を正確に登録できると共に、通常は管理情報に
含まれる上記無効領域情報を参照して処理を行い、管理
情報を用いることができなくなった場合においては、終
了情報に含まれる上記無効領域情報を参照した後に管理
情報を再構築することができる。
【0032】また上述せる本発明によれば、上記無効領
域情報の管理方法において、前記管理情報は、更に前記
データ情報の記録中か否かを示す更新情報を含み、前記
データ情報の前記テープ状記録媒体への記録に先だっ
て、前記データ情報の記録中を示した更新情報を含む管
理情報を、前記テープ状記録媒体の前記所定位置に上書
きし、前記テープ状記録媒体のアンローディング時に、
前記データ情報の記録終了を示した更新情報を含む管理
情報を、前記テープ状記録媒体の前記所定位置に上書き
させる。これによって、上記テープ状記録媒体の再生時
においては、上記管理情報中の更新情報を参照し、その
参照結果に応じた処理を行うことができる。
【0033】また上述せる本発明によれば、上記無効領
域情報の管理方法において、前記テープ状記録媒体のロ
ーディング時に、前記管理情報を再生し、再生した管理
情報に含まれる更新情報が、前記データ情報の記録終了
を示すときに、再生した管理情報に含まれる無効領域情
報を前記無効領域情報記憶手段に記憶し、再生した管理
情報に含まれる前記更新情報が前記データ情報の記録中
を示すときに、前記終了情報を再生し、再生された終了
情報に含まれる無効領域情報を前記無効領域情報記憶手
段に記憶させる。これによって、上記管理情報中の更新
情報により、管理情報を用いるか、終了情報中の無効領
域情報を参照して処理を行うかを判断することができ
る。
【0034】
【実施例】
[実施例の前提となる技術]本願発明の一実施例を説明
するにあたり前提となる技術について説明する。データ
レコーダで用いられるフォーマットとして、従来より審
議中の、記録に関するANSI(American N
ational Standards Institu
te:アメリカ標準規格) DD−1フォーマット(A
NSI X3B5)がある。このフォーマットは、コン
ピューターペリフェラルに適するように、ファイル管理
のためのデータ構造や、エラーレートを向上させるため
の誤り検出方法について詳細に規定したものである。
【0035】本発明においては、本出願人が独自に開発
した記録フォーマットであるDTF(Digital
Tape Format:ディジタル・テープ・フォー
マット)を用いている。このDTFは、上記DD−1フ
ォーマットに対応するコンピュータペリフェラルに適し
たデータレコーダ等に実現可能であり、この例において
は、特に、リカバー動作を容易にするものである。
【0036】〔前提となるフォーマットの説明〕先ず、
図2〜図6を参照して前提となる上記DTFについて説
明する。
【0037】図2はDTFの磁気テープ上の理論的なデ
ータフォーマットを示す説明図である。この図2におい
ては、テープとこのテープ上に形成される複数のヘリカ
ルトラックで構成される各種情報を概念的に示してい
る。
【0038】図において、PBOTはPhysical
Beginning Of Tape(フィジカル・
ビギニング・オブ・テープ、以下「PBOT」と記述す
る)で、物理的なテープの先頭を意味する。LBOTは
Logical Beginning Of Tape
(ロジカル・ビギニング・オブ・テープ、以下「LBO
T」と記述する)で、論理的なテープの先頭を意味す
る。ここで、上記PBOT及びLBOT間は、物理的に
10m±0.5mの間隔を取ることが規定されている。
この間隔は、テープの先頭部分が伸びたり、しわがよっ
たりし易いので、もしこの部分にデータを記録していた
場合にテープが伸びたりすると、記録されているデータ
を破壊する可能性があるからである。
【0039】斜線で示す領域は、夫々Run up a
rea(ラン・アップ・エリア)とされた領域で、この
領域は、テープの走行が安定した後にデータを再生でき
るようにするための、いうなれば助走領域である。
【0040】ドットで示す領域にはVSIT(Volu
me Set Information Table:
ボリューム・セット・インフォメーション・テーブル、
以下「VSIT」と記述する)が記録される。このVS
ITは論理的なボリューム情報からなるものである。ま
た、このVSITの記録領域の先頭に対応する長手方向
のトラックには、値が“8000”のIDが記録され
る。
【0041】ここで、このIDについて説明する。この
フォーマットにおいては、テープ上にCTLとしてのI
D(テープの先頭から順次値がインクリメントされるI
Dが、テープの長手方向に順次記録される。これを物理
トラックセットID(以下、単に「物理ID」と称す
る)と称し、図2に示した、値が“8000”のID
は、この物理IDに対応する。この物理IDは、4本の
トラックに夫々同じ値が割り当てられる。即ち、4本の
トラックを1つのセットとし、この1つのセットに対し
て1つの値の物理IDが割り当てられる。
【0042】一方、データのアクセス時における処理で
は、この物理IDがそのまま用いられるのではなく、テ
ープ上に設定されたパーティション内におけるIDが用
いられる。これを論理トラックセットID(以下、単に
「論理ID」と称する)と称する。この論理IDは、デ
ータの記録時にデータと共にヘリカルトラックとして記
録されるIDであり、この論理IDは、4本のトラック
に対して夫々同じ値が割り当てられる。即ち、4本のト
ラックを1つのセットとし、この1つのセットに対して
1つの値の論理IDが割り当てられる。ここで、「パー
ティション」とは、ホストコンピュータからのアクセス
における「ドライブ」と同様の意味を有するものであ
る。
【0043】例えば、テープ上に0から2999まで物
理IDが順次記録され、このテープ上に3つのパーティ
ションが設定された場合を想定する。この場合、第1の
パーティションは物理IDが“0”から“999”、第
2のパーティションは物理IDが“1000”から“1
999”、第3のパーティションは物理IDが“200
0”から“2999”となるが、論理IDはどのパーテ
ィション内においても夫々“0”から“999”とな
る。これが論理IDである。
【0044】さて、値が“8000”の物理IDは、テ
ープ上における最も先頭のデータ(この例ではVSIT
である)が記録される領域の先頭部分に記録されるID
である。このVSITの記録される領域の先頭に値“8
000”の物理IDを記録する方法は少なくとも2つあ
る。
【0045】第1の方法は、PBOTの位置から順次C
TLをインクリメントしていき、その値が“8000”
となったところをVSITの記録領域の先頭とし、この
位置に値“8000”の物理IDを記録する方法であ
る。
【0046】第2の方法は、PBOTの位置に値“0”
の物理IDを記録し、以降、トラック4本分毎に“1”
ずつインクリメントされる物理IDを、値が“800
0”となるまで対応領域に記録していく方法である。
【0047】さて、図2において網目で示す領域はPo
sition ToleranceBand(ポジショ
ン・トレーランス・バンド)で、上記Run up a
rea、VSIT、DITの領域の大きさの誤差等を吸
収するための領域であり、この領域の長手方向の幅は
1.5mに規定される。
【0048】黒で塗りつぶされている領域はDIT(D
irectory Information Tabl
e:ディレクトリ・インフォメーション・テーブル、以
下「DIT」と記述する)が記録される領域で、このD
ITはディレクトリ情報からなる。
【0049】Data area(データ・エリア)は
ユーザデータが記録される領域である。EODは、既に
説明したように、ユーザデータの記録されている領域の
次の領域に記録される情報でユーザデータがこのEOD
の手前まで記録されている状態を示すための情報であ
る。
【0050】Virtual end of volu
me area(バーチャル・エンド・オブ・ボリュー
ム・エリア)は、事実上のテープの終了部分を意味し、
各テープに記録を行った場合の状態に依存する(Imp
lementation dependent:インプ
リメンテーション・ディペンデント)。
【0051】NEOTはNear End Of Ta
pe(ニア・エンド・オブ・テープ、以下「NEOT」
と記述する)で、テープの終了に近いことを意味する。
LEOTはLogical End Of Tape
(ロジカル・エンド・オブ・テープ、以下「LEOT」
と記述する)で、論理的なテープの最後尾を意味する。
PEOTはPhisical End Of Tape
(フィジカル・エンド・オブ・テープ、以下「PEO
T」と記述する)で、物理的なテープの最後尾を意味す
る。ここで、上記LEOT及びPEOT間は、物理的に
15m±0.5mの間隔を取ることが規定されている。
この間隔は、テープの最後尾部分が伸びたり、しわがよ
ったりし易いので、もしこの部分にデータを記録してい
た場合にテープが伸びたりすると、記録されているデー
タを破壊する可能性があるからである。
【0052】ここで、上記各領域の大きさをID(物理
ID若しくは論理ID)の値で説明する。図に示すよう
に、Run up areaは、夫々1024トラック
セットID分以上、VSITが記録されるドットで示す
領域は700トラックセットID分以上、DITが記録
される黒塗りで示す領域は700トラックセットID分
以上必要とされる。尚、上記VSITやDITについて
は、後に図20以降で詳述する。
【0053】次に、トラックフォーマットについて説明
する。
【0054】図3はDTF(Digital Tape
Format:ディジタル・テープ・フォーマット)
のテープ上におけるトラックフォーマットを示す。この
図3に示すように、記録時においては、データレコーダ
の回転磁気ヘッドが、実線の矢印で示すテープモーショ
ン(Tape Motion)で移動するテープに対
し、実線の矢印で示すヘッドモーション(Head M
otion)で走査を行うと、テープ上にヘリカルデー
タトラック(Herical Data Track
s)が形成される。このヘリカルデータトラックはユー
ザデータ(UserData)とサブコード(Subc
ode)で構成される。
【0055】このテープ上には、アノテーショントラッ
ク1(Annotation Track 1)、アノ
テーショントラック2(Annotation Tra
ck2)及びコントロールトラック(Control
Track)が形成される。記録時においては、データ
レコーダの固定ヘッド(図示せず)が、テープを長手方
向に走査することにより、コントロールトラックにシン
ク(Sync:同期信号)とトラックセットID(Tr
ack Set ID)を記録する。
【0056】ここで、このトラックセットIDは、上述
した物理IDに相当し、上述したように、4つのヘリカ
ルデータトラックに対して1つのトラックセットIDが
与えられる。基準となるトラックセットIDの値は“8
000”となり、以降、このトラックセットIDは、ト
ラック4つ毎に順次インクリメントされた値となる。
【0057】図4は、図3に示したヘリカルデータトラ
ックのデータ構成を説明するための説明図である。
【0058】この図4に示すように、図3に示したヘリ
カルデータトラックは、プリアンブルとポストアンブル
を含む全領域が物理トラックと称され、プリアンブルと
ポストアンブルを除く残りの領域が論理トラックと称さ
れる。この論理トラックの全データ量は36108バイ
トとなる。
【0059】論理トラックは、先頭の4バイトが全て
“1”(4Bytes all 1)となり、468バ
イトのサブコードデータ(Subcode Dat
a)、合計32768バイトのユーザデータ(User
Data)とパディングデータ1(Padding
Data1)、2868バイトのガベージ(Garba
ge)で構成される。ここで、パディングデータ1は、
ユーザデータの長さに応じてその領域の長さが可変する
もので、ガベージは現在のところは未使用領域である。
【0060】サブコードデータは、100バイトずつ合
計3つの同一データとパディングから構成される。この
パディングも上記パディングデータ1と同様の目的から
用いられるデータである。
【0061】図5は図2においてドットで示した領域に
記録されるVSITを示す説明図である。
【0062】この図5に示すように、図2においてドッ
トで示した領域は、VSIT領域VSIT area1
〜VSIT area7までの7つの領域に分けられ、
各領域は夫々“100”ID分、即ち、ヘリカルトラッ
ク400本分で構成されると共に、各領域に夫々同じV
SITが記録される。
【0063】また、1つのVSIT領域に記録されるV
SITは、この図5の下段に示すように、“1”ID分
のVSIT、“78”ID分のDummy(ダミー、以
下「Dummy」と記述する)、“19”ID分のDu
mmy、“1”ID分のUT(Update Tabl
e:アップデート・テーブル、以下「UT」と記述す
る)で構成される。
【0064】ここで、上記VSITは、EODまたはD
ummyにより終了する。Dummyでの終了の場合
は、Dummyが“16”ID分以上続いている場合に
終了とみなされる。このようにデータを繰り返すとき
は、サブコードを含めて同じデータを使用する。但し、
後述するライトリトライカウンタが有効なときはこれを
除く。
【0065】ここで、Dummyは、フォーマット上の
帳尻を合わせるためのものである。また、UTは、デー
タの記録中若しくは記録終了を示すフラグであり、「オ
ン」がデータが記録中であることを示し、「オフ」がデ
ータの記録が終了していることを示す。また、chec
ksum(チェックサム、以下「CheckSUM」と
記述する)は、上記VSIT、Dummy、UT、Du
mmyの加算結果であり、上記VSIT、Dummy、
UT、Dummyを読んだときに、これらの加算結果
と、Checkの情報(加算結果)を比較することによ
り、上記VSIT、Dummy、UT、Dummyが正
しいか否かを判断するためのものである。尚、上記VS
IT、Dummy、UTについては、後に図20以降で
詳述する。
【0066】図6は図2において黒塗りで示した領域に
記録されるDITを示す説明図である。
【0067】この図6に示すように、図2において黒塗
りで示した領域は、DIT領域DIT area1〜D
IT area7までの7つの領域に分けられ、各領域
は夫々“100”ID分、即ち、ヘリカルトラック40
0本分で構成されると共に、各領域に夫々同じDITが
記録される。
【0068】1つのDIT領域には、“1”ID分のV
IT(Volume Information Tab
le:ボリューム・インフォメーション・テーブル、以
下「VIT」と記述する)、“16”ID分のFIT
(File Information Table:フ
ァイル・インフォメーション・テーブル、以下「FI
T」と記述する)、“17”ID分のReserved
(リザーブド、以下「Reserved」と記述す
る)、“64”ID分のUIT(User Infor
mation Table:ユーザ・インフォメーショ
ン・テーブル、以下「UIT」と記述する)、“1”I
D分のUT(Update Table:アップデート
・テーブル、以下「UT」と記述する)、“1”ID分
のCheckSUMで構成される。
【0069】ここで、VITは、ボリューム情報からな
る。FITはファイル情報からなる。Reserved
は予約領域であることを示すものである。UITはユー
ザ情報である。また、UTは、データの記録中若しくは
データの記録終了を示すフラグであり、「オン」がデー
タの記録中であることを示し、「オフ」がデータの記録
が終了していることを示す。これは、テープをローディ
ングしたときに、UTをがオンになっていた場合には、
何らかの理由でデータの記録中に終了したことをSCS
Iフォーマッターが認識するためである。
【0070】このUTがオンとなっていた場合は、記録
中に終了したのであるから、DITを更新しないで終了
したことになる。従って、この場合は、SCSIフォー
マッターがテープを全て読み取り、再びDITを生成し
てそのテープに記録するリカバー動作を行うことによ
り、そのテープをアクセス可能とすることができるよう
にする必要がある。
【0071】また、CheckSUMは、上記VIT、
FIT、Reserved、UIT、UTの加算結果で
あり、上記VIT、FIT、Reserved、UI
T、UTを読んだときに、これらの加算結果と、Che
ckSUMの情報(加算結果)を比較することにより、
上記VIT、FIT、Reserved、UIT、UT
が正しいか否かを判断するためのものである。尚、上記
VIT、FIT、Reserved、UIT、UTにつ
いては、後に図20以降で詳述する。
【0072】以上が前提となるフォーマットの概要であ
る。次に、図2に示したDataareaについて説明
する。説明においては、ホストコンピュータ、SCSI
フォーマッター、データレコーダが接続されていること
を前提に説明する。また、これらの基本的動作について
は既に説明しているので、ここではその説明を省略す
る。
【0073】Data areaは、ホストコンピュー
タから転送されたファイルデータ、ファイルデータ間の
区切りを示すTM(Tape Mark:テープマー
ク、以下「TM」と記述する)、BS(Bad Spo
t:バッドスポット、以下「BS」と記述する)から構
成される。
【0074】ここで図7を参照してBSについて説明す
る。図7はBSを説明するための説明図である。
【0075】図7Aに示すように、データレコーダは、
SCSIフォーマッターから供給されるデータをテープ
上に記録した後に、正しく記録できたか否かをチェック
し、そのチェック情報をメモリに保持する。SCSIフ
ォーマッターは、ライトコマンドによるデータレコーダ
の動作が終了した後に、データレコーダのメモリに保持
されているチェック情報をアクセスし、アクセスしたチ
ェック情報に基いて正しくライトができたか否かを判断
し、図7Bに示すように、もしも正しくデータの記録を
行うことができなかったと判断した場合は、再度同じデ
ータをデータレコーダに転送すると共に、データレコー
ダに対し、テープの位置を、正しく記録できなかったデ
ータの最後尾の位置となるよう制御する。
【0076】これによって、データレコーダは、テープ
の位置を、正しく記録できなかったデータの最後尾の位
置とした後、SCSIフォーマッターから供給されるデ
ータを、図7Cに示すように、正しく記録できなかった
データの最後尾の次の位置から記録を行う。図7Dに示
すように、記録を終了した後は、BSの次にBSに記録
すべきデータが記録されている状態となる。つまり、
「BS」とは、テープ上における正しく記録できなかっ
た領域を意味する。
【0077】SCSIフォーマッターは、BSが発生し
た場合には、BS情報等を上述したDIT内のBST
(Bad Spot Table:バッド・スポット・
テーブル、以下「BST」と記述する)に登録する。
【0078】ここで、図8を参照して発生したBSの情
報の保持について説明する。図8はBSが発生した場合
に、DIT内にBSTが形成されている様子を示す説明
図である。
【0079】この図8において、上段には論理IDを示
している。この図8に示すように、Data area
の領域Aへのデータの記録が正常に行えなかった場合に
は、SCSIフォーマッターは、データレコーダが、領
域Aの次の領域Bに同じデータを記録するようにするた
めに、データレコーダに領域Aに記録したデータを転送
すると共にデータレコーダを制御する。これによって、
領域Bには領域Aと同じデータが記録される。また、こ
の図8に示すように、領域Bに形成されるヘリカルトラ
ックには、領域Aに形成されているヘリカルトラック中
に含まれる論理IDと同じ値の論理IDが含まれる。つ
まり、SCSIフォーマッターは、データレコーダに領
域Aに記録したデータと全く同じデータを転送するの
で、この図8に示すように、領域Aの先頭の論理IDが
“N”、最後尾の論理IDが“N+99”であれば、領
域Bの先頭の論理IDも“N”、最後尾の論理IDも
“N+1”となる。
【0080】そして、BSが発生した場合には、SCS
Iフォーマッターは、メモリ上に保持しているDIT内
のBSTに、上記BSの先頭及び最後尾の論理ID及び
物理IDを登録した後、そのDITをテープ上のDIT
の記録領域に記録する。これにより、テープの再生時に
はDIT内のUTがオフの場合にDIT内のBSTを参
照することにより、BSの位置が分かるので、領域Bの
データを正しく再生することができるのである。
【0081】従って、もしもDIT内のUTがオンとな
っている場合にはDITを再度生成しなければならな
い。BSの位置や上述したTMの位置を正しく認識し、
正しくデータを再生できなくなるからである。以下、こ
の場合について説明する。
【0082】電源切断、故障等により、SCSIフォー
マッターがメモリに保持しているDITをテープに記録
できないことにより、ファイルフォーマットに障害が起
こった場合、再びそのテープカセットを使用する際に、
SCSIフォーマッターは、上記UTがオンになってい
ることからDITを生成しなければならないことを検出
し、その結果、ファイルフォーマットを再構築するリカ
バー動作を行う。
【0083】このリカバー動作を行うためには、最終的
にテープのどの位置まで有効なデータが書き込まれて終
了したかという位置を知る必要がある。つまり、有効な
データのEODの位置を知ることにより、どこまでのフ
ァイルを救済して、再構築するかという判断をすること
ができるのである。
【0084】実際のリカバー動作は、EODまでのファ
イルの区切りと、書き込みエラーなどで書き直した際に
できる上記BSを検出してBSTを得、上記TMを検出
してTMT(Tape Mark Table:テープ
・マーク・テーブル、以下「TMT」と記述する)を
得、これらBSTやTMT等を基にDITを再度生成す
ることによって行われる。
【0085】図9を参照して上記リカバー動作を行う方
法の一例について説明する。この図9は、上記リカバー
動作を説明するためのフローチャートである。
【0086】リカバー動作を開始するにあたり、先ず、
SCSIフォーマッターは、データレコーダにアクセス
してDITを得、このDITをメモリに記憶する。そし
て、SCSIフォーマッターは、順次データレコーダか
ら供給される物理IDと論理IDをメモリに記憶する。
【0087】ステップS100ではSCSIフォーマッ
ターがデータの属性を表す識別子がEODであるかどう
かを判断し、「YES」であればステップS101に移
行し、「NO」であればステップS104に移行する。
【0088】ステップS101ではTMTからBS内の
TMデータを削除させる。即ち、BSの位置を検出した
後に、メモリ上に保持しているDITのTMT中のTM
データの内、BS内のTMとされているTMデータを削
除する。そしてステップS102に移行する。
【0089】ステップS102ではDITをメモリに書
かせる。即ち、SCSIフォーマッターが、メモリ上に
おいてDITを構成する。そしてステップS103に移
行する。
【0090】ステップS103ではDITをテープに書
かせる。即ち、SCSIフォーマッターが、メモリに保
持しているDITをデータレコーダに供給すると共に、
データレコーダを制御する。これによって、データレコ
ーダは、SCSIフォーマッターから供給されるDIT
をテープ上に記録する。そしてリカバー動作を終了す
る。
【0091】ステップS100において識別子がEOD
ではないと判断した場合にはステップS104に移行
し、このステップS104では識別子がTMか否かを判
断し、「YES」であればステップS105に移行し、
「NO」であればステップS106に移行する。
【0092】ステップS105ではTMTに登録する。
つまり、ステップS104において識別子がTMである
ことを判断した場合には、このステップS105におい
て、SCSIフォーマッターがメモリに保持しているT
MTにTMが存在することを示す位置情報を登録する。
そしてステップS106に移行する。
【0093】ステップS106では論理IDが減少して
いるか否かを判断し、「YES」であればステップS1
07に移行し、「NO」であればステップS109に移
行する。このステップS106では、論理IDが減少し
ているかどうかを判断する。上述したように、BSに与
えられている論理IDと、このBSの次の領域に与えら
れている論理IDは同一であるから、図7Eに示すよう
に、BSの最後の論理IDの値に比べ、このBSの次の
領域の先頭の論理IDの値は小さくなる。従って、BS
であるか否かの判断を行うために論理IDが減少してい
るか否かを判断するのである。
【0094】ステップS107では同じ論理IDを持つ
物理IDをサーチする。即ち、SCSIフォーマッター
が、BSの次の領域の先頭の論理IDと同じ値の物理I
Dをメモリに記憶されている物理IDからサーチする。
そしてステップS108に移行する。
【0095】ステップS108では前回の物理IDから
今回の物理ID−1までをBSとし、BSTに登録す
る。即ち、SCSIフォーマッターは、BSの次の領域
の先頭の物理IDから“1”を減算して今回の物理ID
よりも“1”だけ少ない物理IDを得、ステップS10
7において得られた物理IDから今回の物理IDよりも
“1”だけ少ない物理IDまでをBSであると認識し、
この情報をメモリ内のBSTに登録する。そしてステッ
プS109に移行する。
【0096】ステップS109では次のIDを読み込
む。そしてステップS100に移行する。
【0097】この方法では、SCSIフォーマッター
は、リカバー動作時にBSTを作成する際、全ユーザデ
ータ領域にわたって論理IDをチェックし、単純増加で
ない部分をBSとしている。
【0098】従って、リカバー動作時におけるチェック
処理が煩雑、時間がかかるという問題がある。また、リ
カバー動作時においては、ユーザデータ領域の論理ID
と物理IDを全てメモリに記憶すると共に、これらを対
応させなければならず、従って、BSの概念を導入した
場合、メモリの記憶容量が大となり、リカバー動作が複
雑、かつ、その実現が困難である。
【0099】そこで、本例においては、上記BSの概念
を導入した場合においても、リカバー動作において、チ
ェック処理を簡単にし、チェックに費やされる時間を短
縮し、メモリの記憶容量を最小限にし、論理IDと物理
IDとの対応づけの処理を簡単にするようにする。以
下、本実施例について説明する。
【0100】[実施例]
【0101】以下、上記「実施例の前提となる技術」に
おいて記載した事項を踏まえ、本実施例について説明す
る。
【0102】図1は、本発明による記録再生装置、情報
信号記録再生システム及び無効領域情報の管理方法を記
録再生システムに適用した一実施例を示す機能ブロック
図である。
【0103】〔接続及び構成〕図において、50はパー
ソナルコンピュータやワークステーション等のホストコ
ンピュータ、53Mは主制御回路、53Sは副制御回
路、13はRAM(デュアルポートRAM等)、24は
少なくとも同じ容量の2つのメモリからなるバンクメモ
リ、65はデータレコーダである。そして、ホストコン
ピュータ50と主制御回路53Mが双方向に接続され、
主制御回路53Mと副制御回路53SがRAM13を介
して接続され、副制御回路53Sとバンクメモリ24が
双方向に接続され、バンクメモリ24とデータレコーダ
65が双方向に接続され、バンクメモリ24とホストコ
ンピュータ50が双方向に接続される。
【0104】ここで、バンクメモリ24の2つのメモリ
の各容量は夫々16MByte程度であるものとする。
【0105】次に、上記各部について夫々説明する。ホ
ストコンピュータ50は文書データ、グラフィックデー
タ、プログラムデータ、画像データ、音声データ等の各
種データをファイル化するファイル生成手段1と、この
ファイル生成手段1によってファイル化したデータを送
信、若しくはファイルデータを受信するための通信手段
を有する。
【0106】主制御回路53Mは、データレコーダ65
で再生されバンクメモリ24に記憶されたファイルデー
タのホストコンピュータ50への送信並びにホストコン
ピュータ50から送信されたファイルデータの受信を行
う通信手段3、ホストコンピュータ50との通信時にバ
ンクメモリ24を制御するためのバンクメモリ制御手段
4、バンクメモリ24の容量を検出するバンクメモリ状
態検出手段5、RAM13に各種コマンドをライトした
り、RAM13に記憶されている副制御回路53Sから
の各種情報をリードするためのデュアル・ポート・メモ
リ(DPM)制御手段6、上述したリカバー動作時にD
ITの各情報を生成してDITを構成するためのDIT
構成手段7、テープカセットをローディングした際にデ
ータレコーダ65によって読み出され、バンクメモリ2
4に記憶されたDIT中のUTがオンかオフ(オン:デ
ータの記録中、オフ:データの記録終了)かを検出する
UT検出手段8、EODやTM等の識別子を検出するた
めの識別子検出手段9、TMのTMTへの登録や削除等
の処理を行うためのTM処理手段10、例えばROM等
に保持しているEODをフォーマットされていないテー
プカセットを始めて用いる場合にのみバンクメモリ24
に書き込むEOD書き込み手段11、記憶手段12で構
成される。
【0107】ここで、上記主制御回路53M、RAM1
3及び副制御回路53Sで上述したSCSIフォーマッ
ターを構成する。また、記憶手段12には、図に示すよ
うに、VSIT、DIT、BST及びFITが記憶され
る。記憶手段12中に示されているBST12a及びT
MT12bは、夫々この記憶手段12で保持され、順次
その内容が例えばリカバー動作や、記録動作時の状態に
応じて順次更新される。これらBST12aやTMT1
2bが更新されることにより変更されたDIT及びBS
Tがバンクメモリ24に供給される。
【0108】尚、太い破線で囲んだVSIT、DIT、
BST、FITは夫々データレコーダ65に装填されて
いるテープカセットのテープ上から読み取られて記憶手
段12に供給されるものであることを示し、細い破線で
囲んだDIT及びBSTは記憶手段12上で変更された
後にバンクメモリ24を介してデータレコーダ65に供
給され、データレコーダ65に装填されているテープカ
セットのテープ上に記録されるものであることを示して
いる。これらのデータ、コマンド(ライトコマンド、リ
ードコマンド)やアンサー(ライトアンサー、リードア
ンサー)に付されている破線は、その出力元を示し、矢
印はその供給先を示している。
【0109】主制御回路53Mは、テープカセットのテ
ープのローディング時に、データレコーダ65で再生さ
れ、バンクメモリ24に記憶されるVSITの内容を見
ることによって、テープ上のDITの位置を認識し、こ
の認識に基いてデータレコーダ65を制御し、データレ
コーダ65に対しテープ上に記録されているDITを読
み込ませる。データレコーダ65からのDITはバンク
メモリ24に記憶される。これによって、主制御回路5
3Mは、バンクメモリ24に記憶されたDITを見るこ
とができるのである。
【0110】つまり、主制御回路53Mは、テープカセ
ットのテープのローディング時に、VSITを読み取
り、読み取ったVSITの内容に基いてテープ上におけ
るDITの位置を認識し、この認識に基いてデータレコ
ーダを制御することによってDITを得、このDITの
内容の1つであるBSTによってBSの位置を認識し、
更にDITの内容の1つであるFITによってファイル
データの位置を認識する。そして、主制御回路53M
は、記憶手段12に保持した上記VIST、DIT(B
ST12a、TMT12b及びFITを含む)に基い
て、ホストコンピュータ50からのコマンドに対応した
制御を副制御回路53Sに対して行い、副制御回路53
Sを介してデータレコーダ65に対するアクセスを行う
のである。
【0111】副制御回路53Sは、データレコーダ65
に対して例えばプリロール等の制御を行うためのデータ
レコーダ制御手段14、バンクメモリ24の記憶領域を
切り換えるためのバンクスイッチ切り換え手段15、デ
ータレコーダ65及びバンクメモリ24間のデータの通
信時にバンクメモリ24を制御するためのバンクメモリ
制御手段16、データレコーダ65におけるデータのラ
イトが正常に行えたか否かを示す書き込み状態を示す情
報をデータレコーダ65からアクセスし、データレコー
ダ65におけるデータのライトが正常に行えたか否かを
判断するライト状態検出手段17、主制御回路53Mに
よってRAM13に書き込まれたコマンドの内容を認識
するためのコマンド認識手段18、上記ライト状態検出
手段17による検出の結果BSが発生した場合にデータ
レコーダ65からBS情報を得、そのBS情報を保持す
るBS情報保持手段19、データレコーダ65における
ライトの結果をRAM13を介して主制御回路53Mに
通知するための結果通知手段21、RAM13を制御す
るためのデュアルポートRAM制御手段22で構成され
る。
【0112】データレコーダ65は、図示せずもデータ
を記録するための記録系、データを再生するための再生
系、テープ・トランスポート部や制御部の他、書き込み
状態を保持するための書き込み状態保持手段23で構成
される。
【0113】〔記録動作〕次に、図1に示したデータス
トレージシステムの記録動作について説明する。
【0114】ホストコンピュータ50のファイル生成手
段1は、ファイルデータを順次生成する。ファイル生成
手段1によって生成されたファイルデータは、通信手段
2によってバンクメモリ24に順次供給される。SCS
Iフォーマッターを構成する主制御手段53Mは、通信
手段3によってホストコンピュータ50からのライトコ
マンドを受け付ける。
【0115】そして、バンクメモリ制御手段4は、バン
クメモリ24に書き込み制御信号を供給し、ホストコン
ピュータ50から供給されるファイルデータをバンクメ
モリ24の一方及び他方のメモリに順次記憶する。この
とき、TM処理手段10は、ホストコンピュータ50か
ら供給されるファイルデータの後ろにTMデータを付加
する。
【0116】一方、バンクメモリ状態検出手段5は、バ
ンクメモリ24がフルになったか否かを検出する。バン
クメモリ24がフルとなった場合には、DPR制御手段
6がRAM13に書き込み制御信号を供給する。そして
主制御回路53MはライトコマンドをRAM13に供給
する。これによってRAM13にはライトコマンドが記
憶される。RAM13にライトコマンドが記憶される
と、副制御回路53SのDPR制御手段22はRAM1
3に読み出し制御信号を供給し、RAM13からライト
コマンドを読み出す。また、EOD書き込み手段11
は、バンクメモリ24のEODのデータ領域にEODを
書き込む。このとき、EODには、上記記憶手段12に
記憶されているBST12aが含まれている。
【0117】RAM13から読み出されたライトコマン
ドは、コマンド認識手段18によって認識される。そし
てバンクスイッチ切り換え手段15はバンクメモリ24
に切り換え制御信号を供給してバンクメモリ24のメモ
リを一方または他方のメモリに切り換える。また、バン
クメモリ制御手段16はバンクスイッチ切り換え手段1
5によってアクセス可能とされているバンクメモリ24
の一方または他方のメモリに読み出し制御信号を供給す
る。
【0118】続いて、データレコーダ制御手段14は、
データレコーダ65にライト動作を行わせるための制御
信号を供給する。これによって、バンクメモリ24から
読み出されたデータは、順次データレコーダ65に供給
され、データレコーダ65においてテープ上にヘリカル
トラックを形成するように記録される。
【0119】データレコーダ65は、一方の回転磁気ヘ
ッドで例えば1本のヘリカルトラックを形成しながら記
録したデータを即座に他方の回転磁気ヘッドで再生し、
その再生データのエラー訂正結果に基いて、書き込みが
正常に行えたか否かをチェックし、その結果を書き込み
状態保持手段23に保持する。続いて、副制御回路53
Sのライト状態検出手段17は、データレコーダ65に
制御信号を供給し、データレコーダ65の書き込み状態
保持手段23に保持されているチェック結果情報をBS
情報としてBS情報保持手段19に保持する。ここで、
BS情報(無効領域情報)は、BSとなる領域の先頭の
物理ID及び論理ID、並びに最後尾の物理ID並びに
論理IDからなるものとする。
【0120】そして、ライト状態検出手段17がBSの
発生(厳密には、BSとなり得る無効領域)を検出する
と、データレコーダ制御回路14は、データレコーダ6
5に制御信号を供給し、データレコーダ65に対し、テ
ープの位置をプリロール期間分を含めたBSの最後尾の
手前の位置にするよう制御する。そして、バンクメモリ
制御手段16はバンクメモリ24に読み出し制御信号を
供給する。このとき読み出されるデータは、BSとなっ
た領域に記録したデータと同じデータである。バンクメ
モリ24から読み出されたデータは、データレコーダ6
5に供給され、データレコーダ65に装填されているテ
ープカセットのテープ上のBSの次の領域から順次記録
される。
【0121】一連のデータの記録が済むと、結果通知手
段21がBSの発生を示す情報をライトアンサーとして
RAM13に供給し、DPR制御回路22はこのとき書
き込み制御信号をRAM13に供給する。これによっ
て、RAM13にはライトアンサーとしてのBSの発生
を示す情報が記憶される。主制御回路53MのDPR制
御手段6は、RAM13に読み出し制御信号を供給し、
RAM13に記憶されているBS情報を取得する。そし
て、主制御回路53Mは、RAM13から読み出された
BS情報を記憶手段12上に保持しているBST12a
に登録する。
【0122】主制御回路53Mのバンクメモリ状態検出
手段5がバンクメモリ24の容量がフルにならず、か
つ、ホストコンピュータ50から次のコマンドが供給さ
れない場合は、バンクメモリ制御手段4によりバンクメ
モリ24に書き込み制御信号を供給すると共に、記憶手
段12に保持しているBST12をRAM13に供給す
る。これによって、バンクメモリ24に保持されている
EODにBST12の内容が登録される。続いてバンク
メモリ制御手段4はバンクメモリ24に読み出し制御信
号を供給し、バンクメモリ24に保持されているデータ
及びBST12の内容が登録されているEODを読みだ
させる。これによって、データレコーダ65に装填され
ているテープカセットのテープ上には、ホストコンピュ
ータ50から送信されたデータ(ファイルデータ及びT
M)及びBST12の内容の登録されたEODが記録さ
れる。
【0123】主制御回路53M、副制御回路53S及び
データレコーダ65が正常に動作していれば、テープカ
セットのアンローディング時においては、記憶手段12
に記憶されているDIT(上記BSTを含む)がバンク
メモリ24を通じてデータレコーダ65に供給され、デ
ータレコーダ65によってテープ上に記録される。この
とき、DIT内のUTは更新済みであるからオフとされ
る。
【0124】しかしながら、もしも、DITの更新が済
まない内に電源供給が停止されたりした場合には、再度
動作させたときには、テープ上の記録状態とDITに登
録されているテープ上の記録状態が異なるため、上述し
たリカバー動作を行う必要がある。次にリカバー動作に
ついて説明する。
【0125】〔リカバー動作〕次に、図1に示したデー
タストレージシステムのリカバー動作について説明す
る。
【0126】データレコーダ65にテープカセットが装
填されると、主制御回路53MがRAM13にリードコ
マンドを供給する。ここで、DPR制御手段6がRAM
13に書き込み制御信号を供給することにより、主制御
回路53MからのリードコマンドはRAM13に記憶さ
れる。副制御回路53SのDPR制御回路22がRAM
13に読み出し制御信号を供給することにより、RAM
13からリードコマンドが読み出される。このリードコ
マンドをコマンド認識手段18が認識すると、データレ
コーダ制御手段14がデータレコーダ65に制御信号を
供給する。これにより、データレコーダ65は、装填さ
れているテープカセットのテープの位置を、図2に示し
たVSITの手前の位置にした後、テープに記録されて
いるVSITを再生し、この後、一旦停止する。
【0127】データレコーダ65で再生されたVSIT
は、バンクメモリ24に供給される。バンクメモリ24
には、副制御回路53Sのバンクメモリ制御手段16か
らの書き込み制御信号が供給される。これにより、バン
クメモリ24にはデータレコーダ65からのVSITが
記憶される。副制御回路53Sからのリードアンサー
が、RAM13に供給され、DPR制御手段22からの
書き込み制御信号がRAM13に供給されると、RAM
13にはリードアンサーが書き込まれる。
【0128】主制御回路53MのDPR制御回路6はR
AM13に読み出し制御信号を供給し、RAM13に記
憶されているリードアンサーを読み出す。主制御回路5
3MがRAM13から読み出されたリードアンサーによ
りリードが終了したことを認識する。するとバンクメモ
リ制御回路4はバンクメモリ24に読み出し制御信号を
供給する。これにより、図1において太い破線で示すよ
うに、バンクメモリ24に記憶されているVSITはバ
ンクメモリ24から読み出された後に記憶手段12に供
給され、記憶手段12に記憶される。
【0129】主制御回路53Mは、記憶手段12に記憶
されているVSITの内容を読み取ることにより、DI
Tの位置を認識する。次に、主制御回路53Mは、RA
M13にリードコマンドを供給する。これと共に、DP
R制御手段6はRAM13に書き込み制御信号を供給す
る。これにより、RAM13にはリードコマンドが記憶
される。副制御回路53SのDPR制御手段22は、R
AM13に読み出し制御信号を供給する。これにより、
RAM13からリードコマンドが読み出される。RAM
13から読み出されたリードコマンドは、コマンド認識
手段18によって認識される。続いてデータレコーダ制
御手段14は、データレコーダ65に制御信号を供給す
る。これによって、データレコーダ65は、装填されて
いるテープカセットのテープの位置を、DITの手前の
位置に進めた後、テープの再生を開始する。
【0130】データレコーダ65で再生されたDITは
バンクメモリ24に供給される。バンクメモリ24に
は、副制御回路53Sのバンクメモリ制御手段16から
の書き込み制御信号が供給される。これにより、バンク
メモリ24にはデータレコーダ65からのDITが記憶
される。副制御回路53Sからのリードアンサーが、R
AM13に供給され、DPR制御手段22からの書き込
み制御信号がRAM13に供給されると、RAM13に
はリードアンサーが書き込まれる。
【0131】主制御回路53MのDPR制御回路6はR
AM13に読み出し制御信号を供給し、RAM13に記
憶されているリードアンサーを読み出す。主制御回路5
3MがRAM13から読み出されたリードアンサーによ
りリードが終了したことを認識する。するとバンクメモ
リ制御回路4はバンクメモリ24に読み出し制御信号を
供給する。これにより、図1において太い破線で示すよ
うに、バンクメモリ24に記憶されているDITはバン
クメモリ24から読み出された後に記憶手段12に供給
され、記憶手段12に記憶される。ここで、図において
太い破線で示すように、記憶手段12には、VSIT、
DIT、BST、FITが記憶される。
【0132】主制御回路53MのUT検出手段8は、D
IT中のUTがオンかオフかを判断する。以下の説明で
は、リカバー動作を行うことを前提としているので、こ
こでは、UT検出手段8がUTがオンであると判断した
ものとして説明する。UT検出手段8がUTがオンであ
ることを検出した場合、主制御回路53Mはリカバー動
作を行う必要があることを認識する。尚、UT検出手段
8は、UTがオンか否かを判断し、オンであることを認
識した後は、記憶手段12に記憶されているUTをオフ
に書き換える。
【0133】主制御回路53Mは、RAM13にリード
コマンドを供給する。これと共に、DPR制御手段6は
RAM13に書き込み制御信号を供給する。これによ
り、RAM13にはリードコマンドが記憶される。副制
御回路53SのDPR制御回路22は、RAM13に読
み出し制御信号を供給し、RAM13に記憶されている
リードコマンドを読み出させる。RAM13から読み出
されたリードコマンドは、コマンド認識手段18によっ
て認識される。これにより、データレコーダ14は、デ
ータレコーダ65に制御信号を供給し、データレコーダ
65を再生状態にする。
【0134】データレコーダ65が再生状態になると、
データレコーダ65からバンクメモリ24に順次テープ
上に記録されている情報が供給される。副制御回路53
Sのバンクメモリ制御手段16は、バンクメモリ24に
書き込み制御信号を供給する。これにより、データレコ
ーダ65からバンクメモリ24に供給される再生データ
はバンクメモリ24に順次書き込まれる。主制御回路5
3Mの識別子検出手段9は、バンクメモリ24に記憶さ
れているデータを順次読み取り、読み取った識別子がE
ODか否かを判断する。
【0135】ここで、識別子がTMだった場合には、T
M処理手段10が記憶手段12に記憶されているTMT
12bにそのTMを登録する。ここでTMを登録すると
は、TMの位置情報(物理IDや論理ID)を記憶手段
12内に保持されているTMT12bに登録することを
意味する。このようにして、順次TMをTMT12bに
登録していけば、TMはファイルデータの区切りを示す
情報であることから、データエリアに記録されているフ
ァイルデータを認識することができるようになるのであ
る。
【0136】識別子がEODだった場合には、上述した
ように、EODにはBSTが含まれているので、主制御
回路53MはEODに含まれているBSTを得、このB
STを記憶手段12に記憶する。ここで重要なことは、
テープのローディング時にテープ上から得られたDIT
中のBSTは、UTがオンであるから正確な情報ではな
い。しかしながら、EODに含まれているBSTは、上
述したように、データの記録時においてBSが発生した
場合には、記録動作の最後に生成され、EODの1つの
情報としてテープ上に記録されるものであるので、正確
な情報である。次に、TM処理手段10は、上記EOD
に含まれる正確なBSTを参照することにより、TMT
12bからBS内のTMデータを削除させる。
【0137】以上の処理により、記憶手段12上には、
正確なTMT12b及び更新済みでないBSTを含むD
IT、EODに含まれている正確なBST12aが記憶
されることになる。次に、主制御回路53MのDIT構
成手段7は、細い破線で示すように、バンクメモリ24
に記憶手段12に記憶しているDITを供給する。この
とき、バンクメモリ制御手段4はバンクメモリ24に書
き込み制御信号を供給する。これにより、バンクメモリ
24にはDITが書き込まれる。続いて、DIT構成手
段7は、細い破線で示すように、記憶手段12に記憶し
ているEODに含まれていたBST12aを供給する。
一方、バンクメモリ制御手段4はバンクメモリ24に書
き込み制御信号を供給する。このとき、この書き込み制
御信号は、バンクメモリ24に記憶されているDITの
BSTの領域を示すアドレスとなる。これによって、バ
ンクメモリ24上に記憶されているDITの更新されて
いないBSTの領域に、EODに含まれていたBSTが
上書きされ、これによって、正しいDITがバンクメモ
リ24上で構成される。
【0138】主制御回路53Mは、RAM13にライト
コマンドを供給する。一方、主制御回路53MのDPR
制御手段6はRAM13に書き込み制御信号を供給す
る。これによって、RAM13にはライトコマンドが記
憶される。副制御回路53SのDPR制御手段22は、
RAM13に読み出し制御信号を供給する。これによっ
てRAM13に記憶されているライトコマンドが読み出
される。RAM13から読み出されたライトコマンド
は、コマンド認識手段18によって認識される。続いて
データレコーダ制御手段14は、データレコーダ65に
制御信号を供給する。これによってデータレコーダ65
は、装填されているテープカセットのテープの位置を、
テープ上のDITの記録されている領域の手前の位置に
する。
【0139】続いて、データレコーダ制御手段14から
の制御信号により、データレコーダ65はプリロール期
間は再生状態となり、DITの記録されている領域とな
ったところで記録状態となる。このとき、バンクメモリ
制御手段16は、バンクメモリ24に読み出し制御信号
を供給する。これによって、バンクメモリ24に記憶さ
れているDITが読み出される。バンクメモリ24から
読み出されたDITはデータレコーダ65に供給され、
データレコーダ65により、テープ上に元々記録されて
いたDITの領域に上書きされる。以上の処理によっ
て、更新されたDITがテープ上に記録され、これによ
って、このテープカセットはリカバーされ、以降は通常
通りに使用することができるようになる。
【0140】〔実施例における効果〕以上説明したよう
に、本実施例においては、記録時にEOD中にBSTを
登録してテープ上に記録するようにしたので、記録中に
電源供給の停止、故障等の事故が発生し、正しいDIT
が記録されなかった場合においても、単にEOD中に含
まれる正しいBSTを参照してTMTを修正し、テープ
から再生したDITをバンクメモリ24に記憶し、この
後、このDITのBSTの記憶領域にEOD中から得ら
れた正しいBSTを上書きして新たにDITを構成し、
この新たに構成したDITをテープ上のDITの記録さ
れている領域に上書きすることにより、テープ上のフォ
ーマットのリカバーを行うようにした。
【0141】これによって、実施例の前提として説明し
た技術のように、リカバー時にテープ上の論理IDと物
理IDを記憶し、論理IDが減少した部分をBSとする
といった記憶容量を非常に多く必要とし、しかも、処理
に時間がかかる作業を一切なくすことができる。
【0142】従って、メモリの記憶容量を大にすること
なくリカバー時の処理を簡単、かつ、短時間で済ませる
ことができるといった絶大なる効果を得ることができ
る。
【0143】[一実施例のより具体的な説明]
【0144】次に、図10を参照して上記実施例のより
具体的な例について説明する。図10は図1に示した情
報記録再生システムのより具体的な構成を示す構成図で
ある。尚、この図10において、図1と対応する部分に
は同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
【0145】〔接続及び構成〕図10において、50は
ホストコンピュータ、53はSCSIフォーマッター、
65はデータレコーダであり、ホストコンピュータ50
とSCSIフォーマッター53との間は、SCSI−2
インターフェース用のケーブル52で接続され、SCS
Iフォーマッター53とデータレコーダ65との間はR
S422用のケーブル63並びにデータ入出力用のケー
ブル64で接続されている。ここで、SCSIフォーマ
ッター53は、図1に示した主制御回路53M、RAM
13、バンクメモリ24及び副制御回路53Sに対応す
る。
【0146】ホストコンピュータ50は、大容量のデー
タの供給を可能とするためにハードディスクドライブ5
1を有する他、図示せずも、CPU、ROM、RAMを
含む本体、テレビジョンモニタ、キーボード、通信用の
インターフェース回路等を有する。ハードディスク51
には、図1に示したファイル生成手段1等を含むDOS
(ディスク・オペレーティング・システム)やデバイス
ドライバとしての通信手段2や各種ソフトウエアが記録
されており、ホストコンピュータ50の立ち上げ時に
は、上記DOSがホストコンピュータのRAMのメイン
メモリに常駐する。更に、各種ソフトウエアが起動され
ると、そのソフトウエアの主なプログラムが上記メイン
メモリに常駐し、例えばこのソフトウエアによって処理
され、上記DOSのファイル生成手段1によって生成さ
れたファイルデータが上記通信手段1によってドライブ
される通信用のインターフェース回路等を介してSCS
Iフォーマッター53に送信できる状態となる。
【0147】SCSIフォーマッター53は、主にホス
トコンピュータ50との通信及びサブCPU56とのコ
マンドのやり取りを行うメインCPU54、メインCP
U54とサブCPU56間でのコマンドやアンサーのや
り取りを行うためのRAM55(デュアル・ポート・R
AM)、主にメインCPU54とのやり取り及びデータ
レコーダ65の制御を行うためのサブCPU56、メイ
ンCPU54によって制御されるDMA(Direct
Memory Access)回路57、サブCPU
56によって制御されるDMA回路62、ホストコンピ
ュータ50からの転送データの記憶並びにデータレコー
ダ65からの再生データの記憶用のバンクメモリ58及
び60、これらのバンクメモリ58及び59をサブCP
U56からのスイッチング制御信号に基いて切り換える
スイッチ59及び61で構成される。
【0148】ここで、バンクメモリ58及び59の各記
憶容量は、夫々16MByte程度であるものとする。
【0149】ここで、上記ホストコンピュータ50とメ
インCPU54とはSCSI−2インターフェースの制
御信号の伝送用のケーブル52で接続され、上記ホスト
コンピュータ50とスイッチ59の可動接点cとはSC
SI−2インターフェースのデータ伝送用のケーブル5
2で接続される。また、バンクメモリ58の一方の入出
力端にはスイッチ59の一方の固定接点aが接続され、
バンクメモリ59の一方の入出力端にはスイッチ59の
他方の固定接点bが接続され、バンクメモリ58の他方
の入出力端にはスイッチ61の一方の固定接点aが接続
され、バンクメモリ60の他方の入出力端にはスイッチ
61の他方の固定接点bが接続される。
【0150】スイッチ59及び61は、サブCPU56
からのスイッチング制御信号により次のように切り換え
られ、これによって、バンクメモリ58または60の内
何れかが選択される。
【0151】ここで、上記メインCPU54、DMA5
7は図1に示した主制御回路53Mに相当し、上記サブ
CPU56、DMA62は図1に示した副制御回路53
Sに相当し、上記RAM55は図1に示したRAM13
に相当し、上記バンクメモリ58及び60、スイッチ5
9及び61は図1に示したバンクメモリ24に相当す
る。また、上記DMA回路57は図1に示したバンクメ
モリ制御手段4に相当し、上記DMA回路62は図1に
示したバンクメモリ制御手段16に相当する。
【0152】また、上記メインCPU54は図1に示し
た通信手段3、バンクメモリ状態検出手段5、DPR制
御手段6、DIT構成手段7、UT検出手段8、識別子
検出手段9、TM処理手段10、EOD書き込み手段1
1及び記憶手段12としての構成若しくは機能を有す
る。また、上記サブCPU56は図1に示したデータレ
コーダ制御手段14、バンクスイッチ切り換え手段1
5、ライト状態検出手段17、コマンド認識手段18、
BS情報保持手段19、結果通知手段21及びDPR制
御手段としての構成若しくは機能を有する。機能とする
ならば、上記機能は、メインCPU54、サブCPU5
6に夫々含まれるROMに記憶されるソフトウエアで良
い。この場合、電源投入時に、メインCPU54のRO
Mに記憶されているソフトウエアプログラムデータがメ
インCPU54のメインメモリに常駐することによって
図1に示した機能を用いた動作が可能となり、またサブ
CPU56のROMに記憶されているソフトウエアプロ
グラムデータがサブCPU56のメインメモリに常駐す
ることによって図1に示した機能を用いた動作が可能と
なる。
【0153】データレコーダ65は、磁気テープ66を
走行させるためのキャプスタン68及びピンチローラ6
7、回転磁気ヘッド69a及び69b、物理IDを磁気
テープ66上の長手方向のトラックに記録するためのC
TLヘッド70、キャプスタンモータ73、ドラムモー
タ74、並びに図示しないリールモータ、ローディング
機構等からなるカセットコンパートメントと、システム
制御回路71と、記録再生処理回路75と、記録再生処
理回路76と、メモリ72とで構成される。また、シス
テム制御回路71とSCSIフォーマッター53のサブ
CPU56との間はRS422インターフェースのケー
ブル63で接続され、記録再生処理回路75とSCSI
フォーマッター53のスイッチ61の可動接点cとの間
はデータ入出力用のケーブル64で接続される。
【0154】ここで、上記システム制御回路71は、サ
ブCPU56からの制御信号に基いてキャプスタンモー
タ73の制御及び記録再生処理回路76の制御、特に物
理IDの記録制御を行うと共に、記録時においては記録
再生処理回路75からのフラグに基いて記録状態のチェ
ックを行い、その結果をメモリ72に記憶し、サブCP
U56の要求により、メモリ72に記憶しているチェッ
クの結果情報をサブCPU56に供給する。
【0155】また、上記記録再生処理回路75は、記録
時においては、SCSIフォーマッター53からのデー
タに対して各種記録用の処理を施した後に回転磁気ヘッ
ド69aまたは69bに供給し、再生時においては、回
転磁気ヘッド69aまたは69bから供給される再生デ
ータに各種再生用の処理を施した後にSCSIフォーマ
ッター53に供給する。また、上記記録再生処理回路7
5は、回転磁気ヘッド69cまたは79dにより記録時
に即座に再生されて供給される記録中のデータの再生デ
ータに対してエラー訂正処理を施し、エラー訂正不能な
データが発生した場合、若しくは所定以上の割合で訂正
不能なデータが発生した場合には、エラーフラグをシス
テム制御回路71に供給する。
【0156】また、上記記録再生処理回路76は、記録
時においては、システム制御回路71からの制御信号に
基いて生成した物理IDデータをCTLヘッド70に供
給し、再生時においては、CTLヘッド70からの再生
物理IDデータをシステム制御回路71に供給する。
【0157】〔動作〕次に、図11〜図16を順次参照
して、図10に示した記録再生システムの動作について
説明する。尚、図11〜図16の各フローチャートのス
テップ内において、「する」とあるが、この「する」は
便宜上記載したものであって、実際にはその主体により
「させる」と読み変えるものとする。
【0158】〔基本動作〕図11は図10に示した記録
再生システムの基本動作、特に、SCSIフォーマッタ
ー53による基本動作である。
【0159】ステップS1ではテープをロードする。そ
してステップS2に移行する。ここで「ロード」とは、
メインCPU54の指示により、サブCPU56がデー
タレコーダ65を制御し、最初にVSITを再生させ、
次に再生したVSITの情報に基いてメインCPU54
が発行するコマンドに基いてサブCPU56がデータレ
コーダ65を制御し、データレコーダ65にDITを再
生させ、これをメインCPU54のメモリ内に取り込む
ことを意味する。
【0160】ステップS2ではデータをリード・ライト
する。そしてステップS3に移行する。リードの動作は
次のようになる。即ち、ホストコンピュータ50からの
コマンドがメインCPU54に供給されると、メインC
PU54はリードコマンドをRAM55に書き込む。R
AM55に書き込まれたリードコマンドは、サブCPU
56によって読み出された後にサブCPU56によって
認識される。サブCPU56はリードコマンドを認識す
ると、データレコーダ65のシステム制御回路71に制
御信号を供給する。これによって、システム制御信号7
1はキャプスタンモータ73及びドラムモータ74に夫
々駆動信号を供給して再生を開始する。
【0161】尚、以下の説明においては、メインCPU
54がRAM55にコマンドを書き込み、RAM55に
書き込まれたコマンドをサブCPU56が読み出して認
識する動作について、「メインCPU54はRAM55
を介してサブCPU56にコマンドを発行する」等のよ
うに、便宜上、簡略化した表現で説明する。
【0162】回転磁気ヘッド69a及び69bによって
磁気テープ66から再生されたデータは記録再生処理回
路75に供給され、この記録再生処理回路75において
エラー訂正等の各種再生処理が施された後にスイッチ6
1に供給される。
【0163】一方、サブCPU56はスイッチ61及び
59に夫々スイッチング制御信号を供給する。これによ
って、スイッチ61の可動接点cは一方の固定接点a
に、スイッチ59の可動接点cは他方の固定接点bに接
続される。従って、記録再生処理回路75からのデータ
はスイッチ61を介してバンクメモリ58に供給され
る。このとき、DMA回路62からバンクメモリ58に
書き込み制御信号が供給される。これによって、バンク
メモリ58には記録再生処理回路75からのデータが記
憶される。
【0164】次に、サブCPU56はスイッチ61及び
59に夫々スイッチング制御信号を供給する。これによ
って、スイッチ61の可動接点cは他方の固定接点b
に、スイッチ59の可動接点cは一方の固定接点aに接
続される。従って、記録再生処理回路75からのデータ
はスイッチ61を介してバンクメモリ60に供給され
る。このとき、DMA回路62からバンクメモリ60に
書き込み制御信号が供給され、DMA回路57からバン
クメモリ59に読み出し制御信号が供給される。これに
よって、バンクメモリ60には記録再生処理回路75か
らのデータが記憶され、バンクメモリ58からは記憶さ
れていたデータが読み出される。バンクメモリ58から
読み出されたデータは、スイッチ59を介してホストコ
ンピュータ50に供給される。以下同様にバンクメモリ
58及び60が交互に切り換えられて、データの書き込
み若しくはデータの読み出しが行われる。
【0165】以上の処理により、リードの動作が終了す
ると、サブCPU56はリードアンサーをRAM55に
書き込む。RAM55に書き込まれたリードアンサー
は、メインCPU54によって読み出された後にメイン
CPU54によって認識され、リードアンサーに基いた
結果情報としてホストコンピュータ50に供給される。
尚、以下の説明においては、サブCPU56がRAM5
5にアンサーを書き込み、RAM55に書き込まれたア
ンサーをメインCPU54が読み出して認識する動作に
ついて、「サブCPU56はアンサーをRAM55を介
してメインCPU54に通知する」等のように、便宜
上、簡略化した表現を用いる。
【0166】ここで、上記サブCPU56がRAM55
に対する書き込み、読み出しを行う機能は、図1に示し
たDPR制御手段22に対応し、上記メインCPU54
がRAM55に対する書き込み、読み出しを行う機能
は、図1に示したDPR制御手段6に対応し、上記バン
クメモリ58及び60の切り換え機能は、図1に示した
バンクスイッチ切り換え手段15に対応し、上記DMA
回路57は図1に示したバンクメモリ制御手段4に対応
し、上記DMA回路62は図1に示したバンクメモリ制
御手段16に対応し、サブCPU56のデータレコーダ
65を制御する機能は、図1に示したデータレコーダ制
御手段14に対応する。以上の対応は、以下の説明にお
いても同様である。
【0167】ライト時における動作は次のようになる。
即ち、ホストコンピュータ50からのコマンドがメイン
CPU54に供給され、ホストコンピュータ50からの
データがバンクメモリ58または60に所定量蓄えられ
ると、メインCPU54はライトコマンドをRAM55
を介してサブCPU56に発行する。サブCPU56は
ライトコマンドの認識により、データレコーダ65のシ
ステム制御回路71に制御信号を供給する。これによっ
て、システム制御回路71はキャプスタンモータ73及
びドラムモータ74に夫々駆動信号を供給して記録を開
始する。
【0168】一方、サブCPU56はスイッチ59及び
61に夫々スイッチング制御信号を供給する。これによ
って、スイッチ59の可動接点cは一方の固定接点a
に、スイッチ61の可動接点cは他方の固定接点bに接
続される。従って、ホストコンピュータ50から転送さ
れてきたデータは、スイッチ59を介してバンクメモリ
58に供給される。このとき、DMA回路57からバン
クメモリ58に書き込み制御信号が供給される。これに
よって、バンクメモリ58にはホストコンピュータ50
からのデータが記憶される。
【0169】次に、サブCPU56はスイッチ59及び
61に夫々スイッチング制御信号を供給する。これによ
って、スイッチ59の可動接点cは他方の固定接点b
に、スイッチ61の可動接点cは一方の固定接点aに接
続される。従って、ホストコンピュータ50からのデー
タは、スイッチ59を介してバンクメモリ60に供給さ
れる。このとき、DMA回路57からバンクメモリ60
に書き込み制御信号が供給され、DMA回路62からバ
ンクメモリ58に読み出し制御信号が供給される。これ
によって、バンクメモリ60にはホストコンピュータ5
0からのデータが記憶され、バンクメモリ58からは記
憶されていたデータが読み出される。
【0170】尚、以下の説明においては、便宜上、サブ
CPU56がスイッチング制御信号をスイッチ59及び
61に供給することにより、バンクメモリ58及び60
を選択する動作については、「バンクメモリ58または
60に記憶された後に読み出される」等のように、簡略
化した表現を用いる。
【0171】バンクメモリ58から読み出されたデータ
は、スイッチ61を介して記録再生処理回路75に供給
される。記録再生処理回路75に供給されたデータは、
エラー訂正コード付加等の記録処理が施された後に回転
磁気ヘッド69a及び69bに供給され、これらの回転
磁気ヘッド69aまたは69bにより、磁気テープ66
上にヘリカルトラックを形成するように記録される。一
方、記録再生処理回路76にはシステム制御回路71か
らの物理IDデータが供給され、記録再生処理回路76
によって所定の記録処理の施された物理IDデータがC
TLヘッド70に供給され、このCTLヘッド70によ
り、磁気テープ66の長手方向に記録される。以下同様
にバンクメモリ58及び60が交互に切り換えられて、
データの書き込み若しくはデータの読み出しが行われ
る。
【0172】以上の処理により、ライトの動作が終了す
ると、サブCPU56はライトアンサーをRAM55を
介してメインCPU54に通知する。これによって、メ
インCPU54は、ライトアンサーに基いた結果情報を
ホストコンピュータ50に供給する。
【0173】ステップS3ではテープをアンロードす
る。そして終了する。ここで「アンロード」とは、デー
タレコーダ65に装填されたテープカセットのテープを
カセットの内部に戻すことを意味し、この後テープカセ
ットは排出(イジェクト)される。テープカセットをデ
ータレコーダ65からイジェクトする方法として、ホス
トコンピュータ50のキーボード等を介してイジェクト
を指示する方法と、データレコーダ65のスイッチ(イ
ジェクト用スイッチ)を押圧して強制的にイジェクトす
る方法があるが、以下の説明ではホストコンピュータ5
0のキーボード等を介してイジェクトを指示する場合に
ついて説明する。
【0174】ホストコンピュータ50のキーボード等を
介してテープカセットのイジェクトを示すコマンドがホ
ストコンピュータ50に入力されると、ホストコンピュ
ータ50はイジェクトを示すコマンドを、SCSIフォ
ーマッター53のメインCPU54に対して発行する。
SCSIフォーマッター53のメインCPU54は、ホ
ストコンピュータ50からのイジェクトを示すコマンド
を認識すると、最初にメインCPU54のメモリに保持
しているDITをバンクメモリ58または60に書き込
んだ後に、ライトコマンドをRAM55を介してサブC
PU56に発行する。
【0175】サブCPU56は、メインCPU54から
のライトコマンドにより、システム制御回路71に制御
信号を供給してデータレコーダ65を記録状態にする。
一方、バンクメモリ62に制御信号を供給してバンクメ
モリ58または60に記憶されているDITを読み出さ
せる。これによって、バンクメモリ58または60から
読み出されたDITは、記録再生処理回路75を介して
回転磁気ヘッド69aまたは69bに供給され、磁気テ
ープ66上にヘリカルトラックを形成するように記録さ
れる。
【0176】続いて、メインCPU54は、イジェクト
を示すコマンドを、RAM55を介してサブCPU56
に発行する。サブCPU56は、メインCPU54から
のイジェクトを示すコマンドに基いて、システム制御回
路71にイジェクトを示す制御信号を供給する。これに
よって、システム制御回路71は、図示しないローディ
ング機構を動作させるモータに駆動信号を供給してアン
ローディング動作させ、この後テープカセットをイジェ
クトさせる。
【0177】〔ロード動作〕図12は図11のフローチ
ャートのステップS1のロード動作を更に詳しく説明す
るためのフローチャートである。
【0178】ステップS10ではVSITを読みDIT
の場所を認識する。そしてステップS11に移行する。
このステップS10ではメインCPU54がRAM55
を介してリードコマンドをサブCPU56に発行するこ
とにより、サブCPU56がデータレコーダ65のシス
テム制御回路71に制御信号を供給する。システム制御
回路71は、キャプスタンモータ73及びドラムモータ
74に駆動信号を与えて再生を行う。磁気テープ66上
に記録されているVSITは回転磁気ヘッド69a及び
69bによって再生された後に記録再生処理回路75に
供給される。
【0179】記録再生処理回路75においてエラー訂正
処理等の再生処理が施されたVSITはバンクメモリ5
8または60に供給され、DMA回路62からの書き込
み制御信号によってバンクメモリ58または60に記憶
される。サブCPU56はリードアンサーをRAM55
を介してメインCPU54に通知する。続いてメインC
PU54の制御により、DMA回路57から読み出し制
御信号が出力され、この読み出し制御信号がバンクメモ
リ58または60に供給されると、バンクメモリ58ま
たは60に記憶されているVSITが読み出される。バ
ンクメモリ58または60から読み出されたVSITは
メインCPU54のメモリに記憶される。メインCPU
54は、内部のメモリに記憶したVSITの内容を読み
取ることによってDITの位置情報(論理ID及び物理
ID)を読み取る。
【0180】ステップS11ではDITをテープから読
み、その情報をバンクメモリに書き込み。そしてステッ
プS12に移行する。このステップS12では、ステッ
プS11において認識したDITの位置情報に基いて、
メインCPU54がリードコマンドをRAM55を介し
てサブCPU56に発行する。サブCPU56はメイン
CPU54からのリードコマンドに基いてシステム制御
回路71に制御信号を供給する。システム制御回路71
はVSITを再生した場合と同様の処理を行ってDIT
を再生する。再生されたDITは記録再生処理回路75
でエラー訂正処理等の再生処理が施された後にバンクメ
モリ58または60に供給される。このときサブCPU
56の制御によりDMA回路62から書き込み制御信号
が出力され、この書き込み制御信号はバンクメモリ58
または60に供給される。これによって、バンクメモリ
58または60にDITが記憶される。サブCPU56
はリードアンサーをRAM55を介してメインCPU5
4に通知する。
【0181】メインCPU54の制御によりDMA回路
57から読み出し制御信号が出力され、この読み出し制
御信号がバンクメモリ58または60に供給されること
によち、バンクメモリ58または60に記憶されている
DIT中のUTが読み出される。バンクメモリ58また
は60から読み出されたUTはメインCPU54のメモ
リに記憶される。
【0182】ステップS12ではUTがオンか否かを判
断し、「YES」であればステップS13に移行し、
「NO」であればステップS15に移行する。このステ
ップS12では、メインCPU54が内部のメモリに記
憶しているDITに含まれるUTがオンか否かを判断す
る。このステップS12におけるUTの検出機能は、図
1に示したUT検出手段8に相当する。
【0183】ステップS13ではBSTとFITをメイ
ンCPUのメモリに読み込む。そしてステップS14に
移行する。このステップS13では、メインCPU54
がDMA回路57を制御してDMA回路57に読み出し
制御信号をバンクメモリ58または60に対して出力さ
せることにより、バンクメモリ58または60に記憶さ
れているDIT中のBST及びFITを読み出させる。
バンクメモリ58または60から読み出されたBST及
びFITは、メインCPU54のメモリに記憶される。
【0184】ステップS14ではUTをオンとしてDI
Tを書き込む。そして終了する。このステップS14で
は、メインCPU54がバンクメモリ58または60に
オンを示すUT(例えば“1”)を供給すると共に、D
MA回路57に書き込み制御信号を出力させる。これに
よって、バンクメモリ58または60に記憶されている
DIT内のUTの記憶されている領域にメインCPU5
4から供給されるUTが上書きされる。
【0185】続いて、メインCPU54はライトコマン
ドをRAM55を介してサブCPU54に供給する。サ
ブCPU54はDMA回路62を制御してDMA制御回
路62に読み出し制御信号を出力させると共に、データ
レコーダ65のシステム制御回路71に制御信号を供給
する。これによって、バンクメモリ58または60から
読み出されたDITは、記録再生処理回路75を介して
回転磁気ヘッド69a及び69bに供給され、これら回
転磁気ヘッド69a及び69bにより磁気テープ66上
にヘリカルトラックを形成するように記録される。
【0186】ステップS12においてメインCPU54
により、UTがオンであると判断された場合には、ステ
ップS15に移行し、ホストコンピュータにエラーを通
知する。そして終了する。
【0187】〔記録時におけるメインCPUとサブCP
Uの動作〕図13及び図14は図11に示したフローチ
ャートのステップS2のライトの動作におけるメインC
PUとサブCPUの動作を説明するためのフローチャー
トである。図13及び図14においては、夫々メインC
PUのフローチャートとサブCPUのフローチャートを
並べて示すと共に、これら間のコマンド等のやり取りを
破線の矢印で示す。
【0188】ステップS20において、メインCPU5
4はホストコンピュータからデータを受信する。そして
ステップS21に移行する。このステップS20では、
ホストコンピュータ50からライトコマンドデータがメ
インCPU54に供給されると共に、記録すべきデータ
がバンクメモリ58または60に供給される。ここで、
このステップS20におけるデータの受信機能は、図1
に示した通信手段3に相当する。
【0189】ステップS21ではバンクメモリがフルか
否かを判断し、「YES」であればステップS22に移
行する。このステップS21では、メインCPU54が
バンクメモリ58または60がフルになったか否かを判
断する。フルとなったか否かの判断は、メインCPU5
4がDMA57が出力する書き込み制御信号のアドレス
データのアドレス値で判断する。例えばバンクメモリ5
8または60の内、EOD専用の領域を除いた領域のア
ドレスが“0”から“9999”だった場合に、データ
を値“0”のアドレスが示す領域から書き込むものとす
ると、バンクメモリ58または60が「フル」とは、D
MA回路57が出力する書き込み制御信号のアドレスデ
ータのアドレス値が“9999”になったことを示す。
ここで、このステップS21におけるメインCPU54
の状態の検出の機能は、図1に示したバンクメモリ状態
検出手段5に相当する。
【0190】ステップS22ではEODをバンクメモリ
に書き込む。そしてステップS23に移行する。このス
テップS22では、メインCPU54が内部のROM等
に保持しているEODをバンクメモリ58または60に
供給すると共に、DMA回路57を制御して、DMA回
路57にバンクメモリ58または60の記憶領域中のE
ODのデータ領域を示すアドレスデータを含む書き込み
制御信号を出力させる。これによって、メインCPU5
4から出力されたEODは、バンクメモリ58または6
0のEODのデータ領域に記憶される。ここで、このス
テップS22におけるメインCPU54のEODをバン
クメモリ58または60に書き込む機能は、図1に示し
たEOD書き込み手段11に相当する。
【0191】ステップS23ではデュアルポートRAM
を通じてサブCPUにライトコマンドを送る。そして図
14に示すフローチャートのステップS34に移行す
る。このステップS23では、メインCPU54がライ
トコマンドをRAM55を介してサブCPU56に供給
する。そして、図において破線の矢印で示すように、サ
ブCPU56はステップS24においてライトコマンド
を認識する。そしてステップS25に移行する。ここ
で、このステップS23におけるサブCPU56のコマ
ンドの認識機能は、図1に示したコマンド認識手段18
に相当する。
【0192】ステップS25ではプリロール処理を行
う。そしてステップS26に移行する。このステップS
25ではサブCPU56がシステム制御回路71に制御
信号を供給する。これによって、システム制御手段71
は、キャプスタンモータ73に駆動信号を供給して磁気
テープ66の位置を記録すべき位置の手前(プリロール
期間の開始時点に相当する)にさせると共に、この後、
キャプスタンモータ73及びドラムモータ74に駆動信
号を供給して再生を開始する。ここで、ステップS25
におけるサブCPU56のデータレコーダ65の制御機
能は、図1に示したデータレコーダ制御手段4に相当す
る。
【0193】ステップS26ではバンクスイッチの切り
換えを行う。そしてステップS27に移行する。このス
テップS26では、サブCPU56がスイッチ59及び
61に夫々スイッチング制御信号を供給することによ
り、スイッチ59及び61を切り換え制御し、書き込み
側(メインCPU54によりデータが書き込まれる側)
のバンクメモリ58または60と、読み出し側(サブC
PU56によりデータが読み出される側)のバンクメモ
リ60または58の切り換えを行う。ここで、このステ
ップS26におけるサブCPU56のバンクスイッチ切
り換え機能は、図1に示したバンクスイッチ切り換え手
段15に相当する。
【0194】ステップS27では書き込み処理を行う。
そしてステップS28に移行する。このステップS27
ではサブCPU56がシステム制御回路71に記録開始
を示す制御信号を供給すると共に、DMA回路62に読
み出し制御信号を出力させる。これによって、バンクメ
モリ58または60に記憶されているデータは、DMA
回路62からの読み出し制御信号によって読み出された
後、記録再生処理回路75に供給され、この記録再生処
理回路75において記録のための処理が施された後に回
転磁気ヘッド69a及び69bに供給され、これらの回
転磁気ヘッド69a及び69bによって磁気テープ66
にヘリカルトラックを形成するように記録される。ま
た、システム制御回路71において生成され、記録再生
処理回路76において記録のための処理が施された後に
CTLヘッド70に供給された物理IDデータは、この
CTLヘッド70により磁気テープ66に長手方向に記
録される。
【0195】尚、上述したように、回転磁気ヘッド69
aまたは69bによって磁気テープ66上にデータが記
録されるやいなや、回転磁気ヘッド69cまたは69d
によってその記録データが再生され、その再生データが
記録再生処理回路75に供給され、この記録再生処理回
路75によってエラー訂正処理等が施される。ここで、
システム制御回路71は、記録再生処理回路75におけ
るエラー訂正の結果を監視し、例えば訂正不可能なデー
タが発生した場合には、この一連の記録データの先頭及
び最後尾の論理ID及び物理IDをメモリ72に記憶す
る。
【0196】本例においては、メモリ72に記憶する正
常に記録できなかった一連のデータの先頭の論理ID及
び物理ID、最後尾の論理ID及び物理IDからなる情
報をBS情報(無効領域情報:図1に示したBS情報に
相当する)と称することとする。
【0197】ステップS28ではチェックの結果がOK
か否かを判断し、「YES」であればステップS29に
移行し、「NO」であればステップS30に移行する。
このステップS28では、サブCPU56がシステム制
御回路71に制御信号を供給し、システム制御回路71
の制御によりデータレコーダ65のメモリ72にから読
み出されるBS情報を得る。勿論、ライトが正常に行え
た場合には、ここでBS情報を得ることはできない。こ
こで、このステップS28におけるサブCPU56の書
き込みチェックを行う機能は、図1に示したライト状態
検出手段17に相当する。
【0198】ステップS29ではデュアルポートRAM
を調べる。そして図14のフローチャートのステップS
31に移行する。このステップS29では、サブCPU
56がRAM55に制御信号を供給してRAM55の記
憶内容をアクセスする。
【0199】ステップS30ではBS情報を保持する。
そして再びステップS27に移行し、正常に記録を行え
なかったデータが記憶されているバンクメモリ58また
は60に対してDMA回路62により再度アクセスする
ことにより、再度ライト動作を行う。このステップS3
0では、システム制御回路71がメモリ72をアクセス
することによってメモリ72から読み出されたBS情報
が、サブCPU56の内部のメモリに保持される。ここ
で、このステップS30におけるサブCPU56のBS
情報の保持機能は、図1に示したBS情報保持手段19
に相当する。
【0200】ステップS31ではコマンドが有るか否か
を判断し、「YES」であれば再びステップS24に移
行してライトコマンドを認識し、「NO」であればステ
ップS32に移行する。このステップS31では、サブ
CPU56がRAM55に制御信号を供給してRAM5
5の記憶内容をアクセスして得られたデータの内容を判
断することにより、メインCPU54からのコマンドが
RAM55に記憶されているか否かを検出する。
【0201】ステップS32ではライトの結果をメイン
CPU54に通知する。このステップS32では、図に
おいて破線の矢印で示すように、サブCPU56が内部
のメモリに記憶しているBS情報をライトアンサーとし
てRAM55を介してメインCPU54に通知する。こ
こで、このステップS32におけるサブCPU56のラ
イトアンサーの通知機能は、図1に示した結果通知手段
21に相当する。
【0202】ステップS33ではライトコマンドの結果
待ちを行う。そしてステップS34に移行する。このス
テップ33では、メインCPU54が、サブCPU56
からのライトアンサーが得られるまでRAM55にアク
セスを行う。
【0203】ステップS34では結果を読み取る。そし
てステップS35に移行する。このステップS34では
メインCPU54が、サブCPU56からのライトアン
サーとしてのBS情報をRAM55から得る。
【0204】ステップS35ではBS情報が有るか否か
を判断し、「YES」であればステップS36に移行
し、「NO」であればステップS38に移行する。
【0205】ステップS36ではメモリ上のBSTに登
録する。そしてステップS37に移行する。このステッ
プS36では、メインCPU54が、内部のメモリに保
持しているBSTにステップS34においてRAM55
から読み出したBS情報を登録する。
【0206】ステップS37ではメインCPUのメモリ
上のBSTをバンクメモリのEODデータ領域にコピー
する。そしてステップS39に移行する。このステップ
S37では、図11において説明したロード動作のとき
に磁気テープ66から再生して得られたBSTがメイン
CPU54のメモリに既に記憶されていることを前提と
している。そして、メインCPU54は、内部のメモリ
に保持しているBSTをバンクメモリ58または60に
供給すると共に、DMA回路57を制御し、DMA制御
回路57から出力する書き込み制御信号のアドレスデー
タを、バンクメモリ58または60のEODのデータ領
域を示す値にさせる。これによって、バンクメモリ58
または60のEODのデータ領域に記憶されているEO
DにBSTが登録される。
【0207】ステップS38ではEODの書き込みを指
示する。そしてステップS40に移行する。このステッ
プS38では、メインCPU54がRAM55を介して
サブCPU56にEODの書き込みを指示するコマンド
を発行する。図においてステップS38からステップS
39に示す破線の矢印は、上記コマンドの授受を示すも
のである。
【0208】ステップS39ではEODを書き込む。そ
して終了する。このステップS39では、サブCPU5
6がDMA回路62を制御して読み出し制御信号を出力
させる。ここで、DMA回路62からバンクメモリ58
または60に供給される読み出し制御信号の内のアドレ
スデータが示すアドレスは、バンクメモリ58または6
0のEODのデータ領域を示すアドレスである。これに
よって、バンクメモリ58または60に記憶されている
EODは、DMA回路62からの読み出し制御信号によ
り、バンクメモリ58または60のEODのデータ領域
から読み出される。バンクメモリ58または60から読
み出されたEODは、データレコーダ65の記録再生処
理回路75に供給され、この記録再生処理回路75にお
いて記録処理が施された後に回転磁気ヘッド69a及び
69bに供給され、これらの回転磁気ヘッド69a及び
69bによって磁気テープ66上にヘリカルトラックを
形成するように記録される。
【0209】ステップS40ではホストコンピュータに
結果を通知する。そして終了する。このステップS40
では、メインCPU54がSCSIインターフェース用
のケーブル52を介してホストコンピュータ50にライ
トの結果を示す情報を供給する。
【0210】尚、図14に示すフローチャートにおいて
は、説明の便宜上、EODの磁気テープ66への記録に
関するステップを省略したが、メインCPU54は、ス
テップS37の処理の後に、サブCPU56にRAM5
5を介してライトコマンドを発行することにより、サブ
CPU56がステップS38においてEODのテープ上
への書き込みを行う。そして、EODの書き込みについ
ても図13に示したフローチャートのステップS28及
びS30と同様にライトの結果のチェックと、そのチェ
ックによってBSが発生した場合のBS情報の保持と、
ステップS32と同様にサブCPU56による、ライト
の結果のメインCPU54への通知、ステップS33〜
ステップS37におけるBSTの更新処理が行われる。
そしてこの一連の動作はEODを磁気テープ66に正し
く記録できるまで続けられる。
【0211】以上のライト動作において発生したBSの
情報の記憶されたBSTは、次に説明するアンロード動
作時にDITと共に磁気テープ66上に記録される。
【0212】〔アンロード動作〕次に、図15を参照し
てアンロード時の動作について説明する。この図15は
アンロード時の動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【0213】ステップS50ではテープからDITを読
み、バンクメモリに書き込む。そしてステップS51に
移行する。このステップS51では、メインCPU54
がRAM55を介してサブCPU56にリードコマンド
を通知する。すると、サブCPU56は、データレコー
ダ65のシステム制御回路71に制御信号を供給し、シ
ステム制御回路71に対してDITを読み込ませるよう
指示する。これによって、システム制御回路71は磁気
テープ66の位置をDITの記録位置の稍手前にした後
にキャプスタンモータ73及びドラムモータ74に駆動
信号を供給することにより、磁気テープ66上に記録さ
れているDITを再生する。
【0214】この再生データは記録再生処理回路75に
おいて再生処理が施された後にスイッチ61を介してバ
ンクメモリ58または60に供給される。サブCPU5
6はこのときDMA回路62に制御信号を供給してDM
A回路62から書き込み制御信号を出力させる。これに
よって、バンクメモリ58または60に供給されたDI
Tはバンクメモリ58または60に記憶される。一方、
サブCPU56はRAM55を介してメインCPU54
にリードアンサーを通知する。尚、この動作は、DIT
を形成するために必要とされるUITがメインCPU5
4のメモリに記憶されていないために行われる。
【0215】ステップS51ではメインCPUのメモリ
に記憶されているBSTとFITからDITをバンクメ
モリ上で構成する。そしてステップS52に移行する。
このステップS51では、メインCPU54が内部のメ
モリに記憶されているBSTとFITをバンクメモリ5
8または60に供給すると共に、DMA回路57を制御
し、DMA回路57にバンクメモリ上のDIT中のBS
TとFITの記憶位置を示すアドレスデータを含む書き
込み制御信号を出力させる。これによって、メインCP
U54からバンクメモリ58または60に供給されたB
ST及びFITは、バンクメモリ58または60上のD
IT中のBST及びFITの記憶位置に書き込まれる。
これによって、バンクメモリ58または60上において
正しいDITが構成される。
【0216】ステップS52では書き換えによりUTを
オフにする。そしてステップS53に移行する。このス
テップS52では、メインCPU54がオフを示すUT
をバンクメモリ58または60に供給すると共に、DM
A回路57を制御して、DMA回路57に、バンクメモ
リ58または60上のDIT中のUTの記憶位置を示す
アドレスデータを含む書き込み制御信号を出力させる。
これによって、メインCPU54からバンクメモリ58
または60に供給されたオフを示すUTは、バンクメモ
リ58または60上のDIT中のUTの記憶位置に書き
込まれる。これによって、バンクメモリ58または60
上のDITのUTはオフに書き換えられる。
【0217】ステップS53ではDITをテープに書き
込む。そしてステップS54に移行する。このステップ
S53では、メインCPU54がRAM55を介してサ
ブCPU56にライトコマンドを発行する。サブCPU
54はメインCPU54からのライトコマンドを認識す
ると、DMA回路62を制御してDMA回路62に読み
出し制御信号を出力させると共に、システム制御回路7
1に制御信号を供給する。システム制御回路71はキャ
プスタンモータ73に駆動信号を供給して磁気テープ6
6の位置をDITの記録位置の手前にさせ、この後プリ
ロール動作を行わせる。
【0218】DMA回路62からの読み出し制御信号に
よってバンクメモリ58または60に記憶されているD
ITが読み出される。バンクメモリ58または60から
読み出されたDITはスイッチ61を介して記録再生処
理回路75に供給され、この記録再生処理回路75にお
いて記録のための処理が施された後に回転磁気ヘッド6
9a及び69bに供給され、回転磁気ヘッド69a及び
69bによって磁気テープ上にヘリカルトラックを形成
するように記録される。
【0219】ステップS54ではカセットをイジェクト
させる。そして終了する。このステップS54ではサブ
CPU56がシステム制御回路71にテープカセットを
イジェクトさせるための制御信号を供給する。すると、
システム制御回路71は図示しないローディング機構の
モータに駆動信号を供給してアンローディング処理を行
い、この後、テープカセットをイジェクトする機構のモ
ータに駆動信号を供給し、テープカセットをイジェクト
させる。
【0220】〔リカバー動作〕次に、図16を参照して
リカバー動作について説明する。図16はリカバー動作
を説明するためのフローチャートである。上述したよう
に、このリカバー動作は、図12に示したローディング
時のフローチャートにおけるステップS15でホストコ
ンピュータ50にエラーが通知された後、ホストコンピ
ュータ50から供給されるリカバー動作を指示するコマ
ンドに基いて実行される、テープ上のデータの読み取り
と、この読み取りによって再度DITを生成する処理で
ある。リカバー動作においては、磁気テープ66から再
生された再生データが、記録再生処理回路75において
再生処理された後にスイッチ61を介して順次バンクメ
モリ58または60に供給されて記憶され、メインCP
U54によってその内容が確認される。
【0221】ステップS60では識別子がEODか否か
を判断し、「YES」であればステップS61に移行
し、「NO」であればステップS65に移行する。この
ステップS60においては、メインCPU54がバンク
メモリ58または60に記憶された再生データを順次読
み取ったときに得られた識別子がEODか否かを判断す
る。ここで、このステップS60における識別子の判断
機能は、図1に示した識別子検出手段9に相当する。
【0222】ステップS61ではBSTを得る。そして
ステップS62に移行する。このステップS61では、
バンクメモリ58または60に記憶されているEOD中
のBSTをメインCPU54の内部のメモリに記憶す
る。ここで、内部のメモリは、図1に示した記憶手段1
2に相当する。
【0223】ステップS62ではTMTからBS内のT
Mデータを削除させる。そしてステップS63に移行す
る。このステップS62では、メインCPU54の内部
のメモリに記憶しているBSTを参照することにより、
メインCPU54の内部のメモリに記憶しているDIT
中のTMT内のTMデータの内、BS内のTMデータの
みを削除する。ここで、このステップS62におけるT
MTからのTMデータの削除機能は、図1に示したTM
処理手段10に相当する。
【0224】ステップS63ではDITをメモリに書か
せる。そしてステップS64に移行する。このステップ
S63では、メインCPU54が内部のメモリに記憶し
たDITをバンクメモリ58または60に供給すると共
に、DMA回路57に制御信号を供給してDMA回路5
7に書き込み制御信号を出力させる。これによって、バ
ンクメモリ58または60にDITが書き込まれる。続
いて、メインCPU54は内部のメモリに記憶したBS
Tをバンクメモリ58または60に供給すると共に、D
MA回路57に制御信号を供給してDMA回路57にバ
ンクメモリ58または60のDIT中のBSTの記憶位
置を示すアドレスデータを含む書き込み制御信号を出力
させる。これによって、バンクメモリ58または60に
記憶されているDIT中のBSTの記憶領域に、EOD
中から得られた正しいBSTが書き込まれる。ここで、
このステップS63におけるDITの構成機能は、図1
に示したDIT構成手段7に相当する。
【0225】ステップS60において識別子がEODで
はないと判断した場合にはステップS65に移行し、こ
のステップS65では識別子がTMか否かを判断し、
「YES」であればステップS66に移行し、「NO」
であればステップS67に移行する。このステップS6
5では、メインCPU54がバンクメモリ58または6
0に記憶された再生データを順次読み取ったときに得ら
れた識別子がTMか否かを判断する。
【0226】ステップS66ではTMTに登録する。そ
してステップS67に移行する。このステップS66で
は、メインCPU54の内部のメモリに保持しているD
IT中のTMTに、ステップS65で認識したTMの位
置情報(論理ID及び物理ID)を登録する。ここで、
このステップS66におけるTMデータのTMTへの登
録機能は、図1に示したTM処理手段10に相当する。
【0227】ステップS67では次のIDのデータの認
識を行う。そして再びステップS60に移行する。つま
り、EODを認識するまでは、上記ステップS65〜ス
テップS67の処理を繰り返すのである。この処理を繰
り返すことによって、最終的にメインCPU54の内部
のメモリに保持しているDIT中のTMTには全てのT
Mの情報が登録される。そして、EODを認識した場合
には、このEODの中に含まれるBSTを得、このBS
Tを参照することによって、TMT内のTMの情報の
内、BS内のTMの情報のみを削除し、バンクメモリ5
8または60にDITを書き込み、次に、そのDIT中
のBSTの記憶領域にBSTを書き込み、バンクメモリ
58または60内で再構成したDITを磁気テープ66
に記録させることによって、磁気テープ66の再フォー
マットを行う。
【0228】〔より具体的なフォーマットの説明〕以
下、図17〜図40を参照して、以上説明したSCSI
フォーマッター53及びデータレコーダ65に用いられ
るDTFについて説明する。尚、このDTFに規定され
ていない仕様は、アメリカ標準規格ANSI X3.1
75−1990に従うものとする。
【0229】〔ライトリトライシケンス〕先ず、ライト
リトライシーケンスを説明する。
【0230】ライトリトライは、データの信頼性を上げ
るため、記録領域において行うものである。書き込みの
ときエラーを起こしたトラックセットと、それに続くト
ラックセットのあるエリアにおいて、サブコードを含め
た同じトラックセットを、エラーを起こしたトラックに
は上書きせずに、再び書き込むようにする。128キロ
バイト(トラックセットID)の切れ目でライトリトラ
イを行う。
【0231】〔オーバーライト時でのEODサーチの説
明〕図17は論理ボリューム中のファイルの更新状態を
説明するための説明図である。
【0232】図17Aのオーバーライト時でのEODサ
ーチにおいては、磁気テープを初期化した場合には、オ
ーバーライトカウンターを示すOWCは「0」に初期化
されている。イニシャライズナンバーを示すINは発生
された乱数により「1258」に初期化されている。F
1〜F10の順にホストコンピュータから送られたファ
イルを磁気テープに記録していくとする。
【0233】F1〜F4は、ファイルの後ろにつぎのフ
ァイルを継ぎ足していくので、オーバーライトカウンタ
ーOWCは更新せずに「0」のまま継ぎ足されていく。
F5を書く際に、書き始めるポイントをF1の終わりに
移したとする。ここから書き始める場合、ユーザデータ
の途中から書き足す場合は、インクリメントするので、
オーバーライトカウンターOWCは「1」という値がサ
ブコードに書かれる。
【0234】次に、F6は、F5がユーザデータの終端
であるので、継ぎ足しということでオーバーライトカウ
ンターOWCは「1」のままである。F7は、F1,F
5,F7と並ぶユーザデータの途中のファイルのF1の
終わりから始まるので、オーバーライトカウンターOW
Cは「2」となる。以下同様なルールで更新していく
と、F10では、オーバーライトカウンターOWCは
「4」となる。
【0235】このようなオーバーライトカウンターOW
Cを用いたEOD検出を以下に説明する。通常は、EO
Dであることを示すマークとなるトラックがユーザデー
タの終端に記録されているので、これを順次読み取っ
て、EODを探せば良い。ここで事故により、EODの
マークとなるトラックを書き込むまえにデータレコーダ
の記録が停止してしまった場合には、EODのトラック
を探す以外の方法でEODを検知しなくてはいけない。
【0236】図17を参照して上記動作を説明する。こ
のとき、事故があったのは、F10のファイルを書き込
んでいる途中であったとする。この場合、図17A中の
矢符のEOD位置にはEODを示すトラックはないこと
にする。
【0237】EODの検知は、サブコードに書かれてい
るEODのトラックであることを示すIDを読み取ると
同時に、オーバーライトカウンターOWCの値もチェッ
クしていく。オーバーライトカウンターOWCの更新方
法は、磁気テープの終端に向かって、単純増加していく
以外にありえないので、オーバーライトカウンターOW
Cが「4」であるF10の途中の矢符のEOD位置でオ
ーバーライトカウンターOWCが「1」である上書きさ
れてしまった昔のファイルF6が現れることになる。こ
のように、単純増加の不整合が起こる部分が、すなわち
事故で記録が止まったEODであることが検知できる。
【0238】また、図17Bに磁気テープ初期化時での
EODサーチの動作を示す。図17Aで用いた磁気テー
プを再度、磁気テープの初期化を行い、F101を書い
ている最中で矢符のEOD位置で事故が起こったとする
と、F101を上書きした場合には、F101のオーバ
ーライトカウンターOWCは「0」で、その上書きされ
てしまった、初期化以前のF10のオーバーライトカウ
ンターOWCは「4」であり、矢符のEOD位置では単
純増加となっているため、EODを検知することができ
ない。この場合、以前のF10のEODが誤検知されて
しまうことになる。
【0239】そこで、イニシャライズナンバーINを併
用する。F101を書くまえの初期化によって、乱数が
発生され、F101のイニシャライズナンバーINは
「395024」と設定されたとする。その場合、F1
0のイニシャライズナンバーINは「1258」であ
り、F101のイニシャライズナンバーINは「395
024」であるので、イニシャライズナンバーINが更
新されるのは、初期化以外にはありえないので、F10
の部分が初期化をかけた以前のファイルであることがわ
かり、イニシャライズナンバーINの変化点である矢符
のEOD位置が事故のあった地点であることが検知でき
る。
【0240】〔データの扱いの順序〕次に、図18を参
照してデータの扱いの順序について説明する。図18は
データの扱いの順序を説明するための説明図である。
【0241】データの扱いに対する順序は、図18に示
すように、バイトシリアルの順番にする。管理テーブル
におけるリザーブエリアは、すべて“0”(16進)で
埋める。管理テーブルの領域ではライトリトライは行わ
ない。
【0242】〔エラー訂正〕次に、図19を参照してエ
ラー訂正について説明する。図19はエラー訂正を説明
するための説明図である。
【0243】図19に示すように、データトラックのデ
ータは、外符号エラー訂正コードC1、内符号エラー訂
正コードC2が付加され、積符号の構成とされている。
【0244】〔VSIT〕次に、図20を参照してVS
ITについて説明する。図20はVSITの具体例を示
す説明図である。
【0245】W44にはPyhsical Track
set ID of the first data
block in this physical v
olume(フィジカル・トラック・セット・ID オ
ブ・ザ・ファースト・データ・ブロック・イン・ジス・
フィジカル・ボリューム)、即ち、物理ボリューム(テ
ープ)のデータエリアの最初の物理トラックセットID
番号が割り当てられている。また、W45にはRyhs
ical Track set ID ofthe l
ast data block in this ph
ysicalvolume(フィジカル・トラック・セ
ット・ID・オブ・ザ・ラスト・データ・ブロック・イ
ン・ジス・フィジカル・ボリューム)、即ち、物理ボリ
ューム(テープ)のデータエリアの最後の物理トラック
セットID番号が割り当てられている。これは、ユーザ
エリアのEODの物理トラックセットIDになる。
【0246】W62にはNumber of VIT
entries that follw(ナンバー・オ
ブ・VIT・エントリーズ・ザット・フォロー)、即
ち、DITの数が割り当てられている。W65にはPh
ysical track set ID of VI
T #1(フィジカル・トラック・セット・ID・オブ
・VIT・#1)、即ち、DITの先頭の物理トラック
セットIDが割り当てられている。
【0247】VSITのサブコードは図21に示す通り
である。W1にはVSIT identificati
on(VSIT アイデンティフィケーション:VSI
Tの識別番号)、W1はByte count in
track(バイト・カウント・イン・トラック)、即
ち、有効なデータのバイト数が割り当てられている。W
6にはLogical track set ID(i
ncrement){ロジカル・トラック・セット・I
D(インクリメント)}、即ち、論理IDが割り当てら
れている。また、W24にはCheckSUM(チェッ
クサム)が割り当てられている。このCheckSUM
は上記W0〜W23までの加算結果を示すデータであ
る。尚、以下に示すサブコードのW0の情報は、全てI
Dであり、SCSIフォーマッター53は、このIDを
検出することにより、そのサブコードを有するデータが
何のデータであるかを検出することができる。
【0248】また、W1に割り当てられている「Byt
e count in track(バイト・カウント
・イン・トラック」は、例えばユーザデータの場合であ
れば「512バイトしかない」等の意味のデータとな
る。但し、後述するTMやDummyの場合においては
“0”となる。
【0249】〔サブコード〕
【0250】ここで、サブコードについて説明する。サ
ブコードのW2の最上位ビット「B」は、ブロック動作
可能フラグである。「0」のときは「動作不可」であ
り、この場合にW2、W3、W4のパラメータは無効で
ある。また、「1」のときは「動作可能」であり、この
場合にT.B.D、W6の最上位ビット「A」はアペン
ドファイルポインターで、アペンドした最初のトラック
セットIDに対してこのフラグを立てる。
【0251】W7の最上位ビット「W」は、ライトリト
ライカウンタ動作可能フラグである。「0」のとき、動
作不可−W7のライトリトライカウンタは、(0)16に
セットする。「1」のとき、動作可能−このトラックに
対して、ライトリトライが起こったとき、W7のライト
リトライカウンタをインクリメントする。W8〜W23
は予約ワードで「0」で埋める。
【0252】〔ダミートラックのサブコード〕次に、図
22を参照してダミートラックのサブコードについて説
明する。図22はダミートラックのサブコードの具体例
を示す説明図である。
【0253】ダミーデータトラックは、連続した制御ト
ラックが必要な場合に、領域を埋めるときに用いられ
る。トラックのユーザデータの領域は不定である。図2
2に示すように、ダミートラックのサブコードのW6に
は論理IDが割り当てられている。ここで、ダミーデー
タトラックは、ダミーデータトラックが16トラックセ
ットID以上続いている場合に終了とみなすためのもの
である。
【0254】〔EODのサブコード〕次に、図23を参
照してEODのサブコードについて説明する。図23は
EODのサブコードの具体例を示す説明図である。
【0255】EODは、記録データの終了を示すトラッ
クである。終了を示すとき、EODは16トラックセッ
トID以上連続していなければならない。W0にはEO
Didentification(EOD アイデンテ
ィフィケーション:EOD識別番号)が割り当てられて
いる。W2にはByte count in trac
k(バイト・カウント・イン・トラック)、即ち、有効
なデータ数を示すデータが割り当てられている。W2に
はTrack number in this blo
ck(トラック・ナンバー・イン・ジス・トラック)、
即ち、このブロック内におけるトラック番号が割り当て
られている。W3〜W5はAll1a、即ち、全て
“1”となっている。W6にはLogoical tr
ack set ID(Not increment)
{ロジカル・トラック・セット・ID(ノット・インク
リメント)}、即ち、論理IDが割り当てられている。
W24はCheckSUM(チェックサム)である。
尚、トラックのユーザデータの領域は上述したように、
BSTが記録される。
【0256】尚、上述したように、EODにはBSTが
登録された後に磁気テープ66に記録される。このとき
のBSTは、図28を参照して後に説明するBSTの内
容と同一の内容のBSTとなる。
【0257】〔EOD及びDummyトラックのデータ
エリアのサブコードのパラメータ〕次に、図24を参照
してサブコードのパラメータについて説明する。EOD
及びDummy trackのサブコードのパラメータ
の具体例は図24に示すように設定されている。
【0258】〔VIT〕次に、図25及び図26を参照
してVITについて説明する。これら図25及び図26
はVITの具体例を示す説明図である。
【0259】W4〜W43まではVolume Lab
el(ボリューム・ラベル)が割り当てられている。
【0260】W44にはTrack set ID o
f the first datablock in
this volume segment on th
is physical volume(トラック・セ
ット・ID・オブ・ザ・ファースト・データ・ブロック
・イン・ジス・ボリューム・セグメント・オン・ジス・
フィジカル・ボリューム)、即ち、この物理ボリューム
上のボリュームセグメント内の最初のデータブロックの
トラックセットIDが割り当てられている。これは、ボ
リュームラベル及び物理ボリューム(テープ)のこのテ
ーブルが管理している、ボリュームのデータエリア領域
の最初の物理トラックセットID番号である。
【0261】W45にはTrack set ID o
f the last datablock in t
his volume segment on thi
sphysical volume(トラック・セット
・ID・オブ・ザ・ラスト・データ・ブロック・イン・
ジス・ボリューム・セグメント・オン・ジス・フィジカ
ル・ボリューム)、即ち、この物理ボリューム上のボリ
ュームセグメント内の最後のデータブロックのトラック
セットIDが割り当てられている。これは、物理ボリュ
ーム(テープ)の、このテーブルが管理しているボリュ
ームのデータエリア領域のデータの最後の物理トラック
セットID番号であり、EODの位置を示すものであ
る。
【0262】W62にはNumber of entr
ies in File Information T
able(ナンバー・オブ・エントリーズ・イン・ファ
イル・インフォメーション・テーブル)、即ち、FIT
に登録されているテープマークの数を示すデータが割り
当てられている。
【0263】W63にはNumber of trac
k sets in File Informatio
n Table(ナンバー・オブ・トラック・セッツ・
イン・ファイル・インフォメーション・テーブル)、即
ち、W63はFITが使っているトラックセットの数を
示すデータが割り当てられている。W64にはUITT
able type(UIT テーブル・タイプ)、即
ち、1番目のUITのタイプを示すデータが割り当てら
れている。1番目は、は図26に示すように、明記され
たUITを指す。typeは、“00000000”
(16進)のときUITは使われない。“000000
00”(16進)〜“7FFFFFFF”(16進)
は、reserved、“80000000”(16
進)〜“FFFFFFFF”(16進)は、ベンダーユ
ニークである。
【0264】W255にはOverwrite cou
nt(オーバーライト・オーバーライト・カウント)が
割り当てられ、W256にはInitialize n
umber(イニシャライズ・ナンバー)が割り当てら
れている。
【0265】〔VITのサブコード〕次に、図27を参
照してVITのサブコードについて説明する。この図2
7はVITのサブコードの具体例を示す説明図である。
【0266】W0にはVIT identificat
ion(VIT アイデンティフィケーション)が割り
当てられ、W1にはByte count in tr
ack(バイト・カウント・イン・トラック)が割り当
てられ、W2にはTracknumber in th
is block(トラック・ナンバー・イン・ジス・
ブロック)、即ち、このブロック内のトラック番号が割
り当てられている。また、W3〜W5はAll1s、即
ち、全て“1”となっている。W6にはLogical
track set ID(increment)
{ロジカル・トラック・セット・ID(インクリメン
ト)}、即ち、論理IDが割り当てられている。W24
にはCheckSUM(チェック・サム)が割り当てら
れている。
【0267】〔BST〕次に、図28を参照してBST
について説明する。この図28はBSTの具体例を示す
説明図である。
【0268】このBSTは、既に説明したように、無効
データの領域を示す情報を含む管理情報としてのテーブ
ルである。したがって、テープ先頭の管理情報であるD
IT全体を含むものである。ライトリトライ動作や、ア
ペンドライト動作などで生じた論理的に無効なデータを
管理するテーブルである。既に図8で説明したように、
ある「A」というデータの論理トラックセットIDと同
じものを持った「B」というデータをその後に書くと
き、読み出しを無効にするべきデータ「A」を無効デー
タという。
【0269】無効データ領域の最初の物理トラックセッ
トID番号を設ける。最上位ビット「E」は無効になっ
た原因を示す。この場合、エラーにより無効になった場
合、“1”(16進)をセットし、エラー以外に無効に
なった場合、“0”(16進)をセットする。同様に、
無効データ領域の最後の物理トラックセットID番号を
設ける。
【0270】WORD(ワード)の“8192”には、
#1 badspot starttrack set
ID(physical){#1 バッド・スポット
・スタート・トラック・セットID(フィジカル)}、
即ち、1つ目のBSの先頭の物理IDが、“8193に
は、#1 badspot end trackset
ID(physical){#1 バッド・スポット
・エンド・トラック・セットID(フィジカル)}、即
ち、1つ目のBSの最後尾の物理IDが夫々割り当てら
れている。以下、同様に、BSの先頭の物理ID並びに
最後尾の物理IDが夫々対となって割り当てられる。
【0271】尚、BSTのサブコードは、図27に示す
ようにVITのサブテーブルとして、VITと同じもの
を使っている。
【0272】〔FIT及びFITのサブコード〕次に、
図29及び図30を参照してFIT及びFITのサブコ
ードについて説明する。図29はFITの具体例を示
し、図30はFITのサブコードの具体例を示す。
【0273】Word(ワード)の“0”には#1 T
M track set ID(physical)
{#1 TM・トラック・セット・ID(フィジカ
ル)}、即ち、TMの物理トラックセットID(物理I
D)が割り当てられ、Wordの“2”には#2 TM
track set ID(physical){#
2TM・トラック・セット・ID(フィジカル)}、即
ち、TMの物理トラックセットID(物理ID)が割り
当てられ、・・・・Wordの“2N−2”には#N
TM track set ID(physical)
{#N TM・トラック・セット・ID(フィジカ
ル)}、即ち、TMの物理トラックセットID(物理I
D)、即ち、TMの絶対ブロック番号が夫々割り当てら
れている。
【0274】また、図30に示すように、FITのサブ
コードにおける割り当ては次の通りである。
【0275】W0にはFIT identificat
ion(FITアイデンティフィケーション:FIT識
別子)が割り当てられ、W1にはByte count
in track(バイト・カウント・イン・トラッ
ク)、即ち、有効なデータの数を示すデータが割り当て
られ、W2にはTrack number in th
is block(トラック・ナンバー・イン・ジス・
ブロック)、即ち、このブロック内のトラック番号が割
り当てられている。また、W3〜W5まではAll1
s、即ち、全て“1”となっている。
【0276】W6にはLogical track s
et ID(increment){ロジカル・トラッ
ク・セット・ID(インクリメント)}、即ち、論理I
Dが割り当てられ、W24にはCheckSUM(チェ
ックサム)が割り当てられている。
【0277】〔UITのサブコード〕次に、図31を参
照してUITのサブコードについて説明する。この図3
1はUITのサブコードの具体例を示す説明図である。
【0278】W0にはUIT identificat
ion(UIT アイデンティフィケーション)、即
ち、UIT識別番号が割り当てられ、W1にはByte
count in track(バイト・カウント・
イン・トラック)、即ち、有効なデータの数を示すデー
タが割り当てられ、W2にはTrack number
in this block(トラック・ナンバー・イ
ン・ジス・ブロック)、即ち、このブロック内のトラッ
ク番号が割り当てられている。
【0279】また、W3〜W5はAll1s、即ち、全
て“1”となっている。W6にはLogical tr
ack set ID(increment){ロジカ
ル・トラック・セット・ID(インクリメント)}、即
ち、論理IDが割り当てられている。W24にはChe
ckSUM(チェックサム)が割り当てられている。
【0280】〔UT〕次に、図32を参照してUTにつ
いて説明する。この図32はUTの具体例を示す説明図
である。
【0281】図32に示すように、UTは、付属するテ
ーブルが更新中であるかどうかを示すテーブルである。
W0にはUpdate status(アップデート・
ステータス)、即ち、更新しているか否かを示すデータ
が割り当てられている。このUpdate statu
sが“00000000”(16進)の場合は更新済み
(記録終了)、“FFFFFFFF”(16進)の場合
は更新中(記録中)である。
【0282】〔UTのサブコード〕次に、図33を参照
してUTのサブコードについて説明する。この図33は
UTのサブコードの具体例を示す説明図である。
【0283】W0にはUT identificati
on(UT アイデンティフィケーション)、即ち、U
T識別番号が割り当てられ、W1にはByte cou
ntin track(バイト・カウント・イン・トラ
ック)、即ち、有効なデータの数を示すデータが割り当
てられ、W2にはTrack number inth
is block(トラック・ナンバー・イン・ジス・
ブロック)、即ち、このブロック内のトラック番号が割
り当てられている。
【0284】また、W3〜W5はAll1s、即ち、全
て“1”となっている。W6にはLogical tr
ack set ID(increment){ロジカ
ル・トラック・セット・ID(インクリメント)}、即
ち、論理IDが割り当てられている。W24にはChe
ckSUM(チェックサム)が割り当てられている。
【0285】〔CheckSUM〕次に、図34を参照
してCheckSUMについて説明する。この図34は
CheckSUMの具体例を示す説明図である。
【0286】計算範囲は、VSITおよびUT領域であ
る論理トラックにおけるユーザデータの領域のみを、計
算の対象とする。4バイトから1ワードを計算の対象と
する。尚、チェックサム(W24)の計算範囲はW0か
らW23までである。4バイトから1ワード単位で計算
する。
【0287】W0にはCheckSUM data(チ
ェックサム・データ)、即ち、上記計算結果としてのデ
ータが割り当てられている。
【0288】〔CheckSUMのサブコード〕次に、
図35を参照してCheckSUMのサブコードについ
て説明する。この図35はCheckSUMのサブコー
ドの具体例を示す説明図である。
【0289】W0にはCheckSUM identi
fication(チェックサム・アイデンティフィケ
ーション)、即ち、CheckSUM識別番号が割り当
てられ、W1にはByte count in tra
ck(バイト・カウント・イン・トラック)、即ち、有
効なデータの数を示すデータが割り当てられ、W2には
Track number in this bloc
k(トラック・ナンバー・イン・ジス・ブロック)、即
ち、このブロック内のトラック番号が割り当てられてい
る。
【0290】また、W3〜W5はAll1s、即ち、全
て“1”となっている。W6にはLogical tr
ack set ID(increment){ロジカ
ル・トラック・セット・ID(インクリメント)}、即
ち、論理IDが割り当てられている。W24にはChe
ckSUM(チェックサム)が割り当てられている。
【0291】〔VSIT、VIT、FIT、UTのトラ
ックのサブコードのパラメータ〕次に、図36を参照し
てサブコードのパラメータについて説明する。この図3
6はVSIT、VIT、FIT、UTのトラックのサブ
コードのパラメータを示す説明図である。これらVSI
T、VIT、FIT、UTのトラックのサブコードのパ
ラメータは、図36に示す通りである。
【0292】〔ユーザデータのサブコード〕次に、図3
7を参照してユーザデータのサブコードについて説明す
る。この図37はユーザデータのサブコードの具体例を
示す説明図である。
【0293】ユーザデータトラックは、「32768バ
イト」までのユーザデータが、ユーザエリアに記録する
ことができるトラックである。
【0294】W0にはUser identifica
tion(ユーザ・アイデンティフィケーション)、即
ち、User識別番号が割り当てられ、W1にはByt
ecount in track(バイト・カウント・
イン・トラック)、即ち、有効なデータの数を示すデー
タが割り当てられ、W2にはTrack number
in this block(トラック・ナンバー・
イン・ジス・ブロック)、即ち、このブロック内のトラ
ック番号が割り当てられている。
【0295】また、W3にはAbsolute Blo
ck #(アブソリュート・ブロック#)が割り当てら
れ、W4にはBlock # in File(ブロッ
ク・#・イン・ファイル)が割り当てられ、W5にはF
ile number(ファイル・ナンバー)が割り当
てられている。W6にはLogical tracks
et ID(increment){ロジカル・トラッ
ク・セット・ID(インクリメント)}、即ち、論理I
Dが割り当てられている。
【0296】また、W7にはWrite retry
count(ライト・リトライ・カウント)が割り当て
られ、W22にはOverwrite count(オ
ーバーライト・カウント)が割り当てられ、W23には
Initialize numnber(イニシャライ
ズ・ナンバー)が割り当てられている。W24にはCh
eckSUM(チェックサム)が割り当てられている。
【0297】〔TM〕次に、図38を参照してTMのサ
ブコードについて説明する。この図38はTMのサブコ
ードの具体例を示す説明図である。
【0298】TMトラックは、既に説明したように、隣
合った2つのファイルのセパレータとして使われる。T
Mは“1”論理ID及び“1”物理IDを使う。トラッ
クのユーザデータの領域は不定である。
【0299】W0にはTM identificati
on(TM・アイデンティフィケーション)、即ち、T
M識別番号が割り当てられる。W1はAll0s、即
ち、全て“0”となっている。W2にはTrack n
umber in thisblock(トラック・ナ
ンバー・イン・ジス・ブロック)、即ち、このブロック
内のトラック番号が割り当てられている。
【0300】また、W3にはAbsolute Blo
ck #(アブソリュート・ブロック#)が割り当てら
れ、W4にはBlock # in File(ブロッ
ク・#・イン・ファイル)が割り当てられ、W5にはF
ile number(ファイル・ナンバー)が割り当
てられている。W6にはLogical tracks
et ID(increment){ロジカル・トラッ
ク・セット・ID(インクリメント)}、即ち、論理I
Dが割り当てられている。
【0301】また、W7にはWrite retry
count(ライト・リトライ・カウント)が割り当て
られ、W24にはCheckSUM(チェックサム)が
割り当てられている。
【0302】〔全サブコードのまとめ〕次に、図39を
参照して全サブコードについてまとめて説明する。この
図38は全サブコードをまとめて説明するための説明図
である。
【0303】Table Track(テーブル・トラ
ック)及びData Track(データ・トラック)
において、W0にはVSIT、VIT、FIT、UT、
CheckSUM、User、TM、EOD及びDMの
各IDが割り当てられる。Table TrackのV
SIT、VIT、FIT、UT、CheckSUM及び
Data TrackのUserにおいて、W1にはB
yte countin track(バイト・カウン
ト・イン・トラック)、即ち、有効なデータの数を示す
データが夫々割り当てられる。また、Table Tr
ack及びData Trackにおいて、W2にはT
rack number in this block
(トラック・ナンバー・イン・ジス・ブロック)、即
ち、各ブロック内のトラック番号が割り当てられる。
【0304】また、Table Track及びDat
a TrackのEOD及びDMにおいて、W3〜W5
はAll1s、即ち、全て“1”となる。W6にはLo
gicak track set ID(increm
ent){ロジカル・トラック・セット・ID(インク
リメント)}、即ち、Table Track及びDa
ta TrackのVSIT、VIT、FIT、UT、
CheckSUM、User及びTMの各論理IDが割
り当てられ、Table Track及びData T
rackにおいて、W24には、各CheckSUM
(チェックサム)が割り当てられる。
【0305】Data TrackのTMにおいてW0
はAll0s、即ち、全て“0”とされ、EODのW0
並びにDMのW0には、夫々Byte count i
ntrack(バイト・カウント・イン・トラック)、
即ち、有効なデータの数を示すデータが割り当てられ
る。
【0306】Data TrackのUser及びTM
において、W3にはAbsolute Block #
(アブソリュート・ブロック・#)が割り当てられ、W
4にはBlock # in file(ブロック・#
・イン・ファイル)が割り当てられ、W5にはFile
number(ファイル・ナンバー)が割り当てられ
る。
【0307】Data TrackのEOD及びDMに
おいて、W6にはLogicaltrack set
ID(No increment){ロジカル・トラッ
ク・セット・ID(ノー・インクリメント)}、即ち、
論理IDが割り当てられ、User、TM、EOD及び
DMにおいて、W7にはWrite retrycou
nt(ライト・リトライ・カウント)が割り当てられ
る。
【0308】〔User data及びTMのトラック
のサブコードのパラメータ〕次に、図40を参照してサ
ブコードのパラメータについて説明する。この図40は
ユーザデータ及びTMトラックのサブコードのパラメー
タの具体例を示す説明図である。
【0309】User data及びTMのトラックの
サブコードのパラメータは、この図40に示す通りであ
る。
【0310】以上説明したように、本実施例によれば、
書き込みの度にBSが発生した場合にはBSTを更新し
て、データの終了位置を表すトラックEODに書き込む
ようにしたので、リカバー時においては、データの終了
位置を表すトラックEODをサーチするだけで、無効デ
ータの領域を表す情報としてのBSTを得ることができ
る。
【0311】また、本実施例によれば、このフォーマッ
トに基づいて作成されるテープ先頭部分のDIT中に登
録されたBSTが読み込み不能なときに、BSの位置を
示す情報としてのBST及び各ファイルの終了位置を示
すTMとに基づいて、このフォーマットのDITを再構
築することができる。
【0312】また、本実施例によれば、テープのローデ
ィング時に、このフォーマットに基づいて作成されるテ
ープ先頭部分のDITに設けられたBSTを読み込み、
書き込みの度にBSが発生した場合にBSTを更新する
ようにしたので、DITが読み込み不能であっても、容
易にDITを再構築することができる。
【0313】また、本実施例によれば、テープのアンロ
ーディング時に、この更新されたDITをテープ先頭部
分に記録し、BSTをEOD中に登録するようにしたの
で、DITが読み込み不能であっても、容易にDITを
再構築することができる。
【0314】また、本実施例によれば、リカバー動作に
おいては、EODの誤認の確率を非常に低くすることが
でき、また、EODであるところのサブコードを読み取
ったときにすぐEODであるとこが検知できるので、磁
気テープの物理的な最後まで読み出さなくても再構築が
可能であり、リカバー動作の時間を短縮することができ
る。
【0315】また、図26に示すように、サブコードに
追加した2つのパラメータとしてのオーバーライトカウ
ンターおよびイニシャライズナンバーをファイルフォー
マットのヘッダー部分であるDITにおけるVITに設
けた。この場合、2つのパラメータとしてのオーバーラ
イトカウンターおよびイニシャライズナンバーの最終値
を記録する。この領域は、磁気テープを使用するに当た
って、まず最初に読み込まれる領域であり、最初に読み
込まれたのと同時に前回の2つのパラメータの値をリセ
ットすることができる。
【0316】このように、磁気テープのロードと同時に
ヘッダーであるVSIT、DITを読み込み磁気テープ
上のディレクトリ情報により、ホストコンピュータから
のデータを磁気テープに書き込み、若しくはテープ上の
データを読み込み、ホストコンピュータに送り返す。ア
ンロード時には、最新の管理情報をDITに書き込み、
磁気テープをイジェクトする。
【0317】イジェクト前にそれまでの最新のオーバー
ライトカウンターとイニシャライズナンバーの値をDI
Tの中の1パラメータとして保存する。そして、つぎに
ロードする場合に、DITを読み取ると同時に、その磁
気テープに書き込む際に使うオーバーライトカウンター
とイニシャライズナンバーをメモリに設定する。
【0318】また、これら2つのパラメータとしてのオ
ーバーライトカウンターおよびイニシャライズナンバー
の番号を更新するアルゴリズムを、単純化することによ
ってインプリメントを容易にした。
【0319】つまり、オーバーライトカウンターの更新
のタイミングは、テープの初期化のときに、「0」にセ
ットし、EODではない部分から、データの終端ではな
く途中から、ファイルを上書きする場合にインクリメン
トする。EODに対してファイルを継ぎ足していく場合
はインクリメントしない。サブコードに対して定数とし
てそのまま代入できる。
【0320】オーバーライトカウンターは、図40に示
すように、磁気テープの初期化と共に、書き込まれる値
を「0」に戻される。その値をDITに書き込んでお
き、磁気テープをロードした際に、その値を「0」から
順に「1」、「2」・・・と単純増化させながらサブコ
ードに書き込んでいく。そして、アンロード時に最後に
残ったオーバーライトカウンターをDITに書き込んで
おく。
【0321】また、シャライズナンバーの更新のタイミ
ングは、図40に示すように、磁気テープの初期化の際
に、乱数をセットしたあとは、つぎに初期化するまで
は、サブコードに対して定数としてそのまま代入でき
る。シャライズナンバーは、磁気テープの初期化の際に
発生した乱数をDITに書き込んでおき、磁気テープの
ロード時にその値をサブコードに書き込んでいく。この
値は、磁気テープの初期化以外のタイミングで更新され
ることはない。そして、アンロード時に使ったイニシャ
ライズナンバーをDITに書き込んでおく。
【0322】また、サブコードに2つのパラメータとし
てのオーバーライトカウンターおよびイニシャライズナ
ンバーを追加するようにしても良い。これにより、オー
バーライトカウンターは、上書きする毎にその値を単純
増加させていくので、もし、リカバー動作中にEODを
検知したときに、上書き前のユーザデータを読み込んだ
場合、そこの値は減少した値になっているはずであるの
で、そこがEODであると検知することができる。
【0323】また、イニシャライズナンバーは、初期化
毎にユニークな番号が割り振られるので、リカバー動作
中にEODを検知したときに、以前の初期化の以後に書
き込まれたユーザデータのサブコードが読み込まれた場
合、今現在のイニシャライズナンバーとの不一致が発生
するために、そこがEODであると検知することができ
る。
【0324】また、さらに、イニシャライズナンバーの
値を乱数発生器から得られる乱数としたものである。以
前セットされたイニシャライズナンバーの数を参照する
のではなく、初期化毎に、充分同じ値がでない桁数の乱
数を発生させ、その値をイニシャライズナンバーとして
使用するのである。
【0325】この乱数発生器としては、電源オン時にス
タートされるタイマーを用いても良い。乱数によるユニ
ークな値にすることで、磁気テープを初期化するときに
以前の値を参照する手間や、バージンテープと1度以上
使用した使用済テープとの区別による動作の増加などを
省くことができ、初期化手順の簡略化を図ることができ
る。
【0326】尚、上記実施例において、テープをローデ
ィングしたときに、このフォーマットに基づいて作成さ
れるテープ先頭部分のDITに設けられたBSTを含む
DITを読み込み、書き込みの度にDITを更新するよ
うにしても良い。
【0327】また、上記実施例において、テープのアン
ローディング時に、このフォーマットに基づいて作成さ
れるテープ先頭部分のDITに設けられたBSTを、テ
ープ先頭部分のDIT及びデータの終了位置を示すEO
Dのトラックに書き込むようにしても良い。
【0328】また、上記実施例においては、EODにB
STを書き込む場合について説明したが、VITの他の
情報を書き込むようにしても良い。
【0329】
【発明の効果】上述せる本発明記録再生装置によれば、
記録再生手段によりテープ状記録媒体に情報信号を記録
し、又はテープ状記録媒体から情報信号を再生し、前記
記録再生手段によって前記テープ状記録媒体の所定位置
から再生された前記無効領域情報を一時的に無効領域情
報記憶手段に記憶し、前記記録再生手段によって前記テ
ープ状記録媒体から再生された情報信号に基いて、前記
テープ状記録媒体の無効領域を無効領域検出手段により
検出し、前記無効領域検出手段によって前記無効領域が
検出される毎に、前記無効領域情報記憶手段に記憶され
た無効領域情報を無効領域情報更新手段により更新し、
制御手段により、前記記録再生手段による前記データ情
報の記録が中断する毎に、前記データ情報の記録終了位
置を示す終了位置情報と前記無効領域情報記憶手段に記
憶された無効領域情報とを含む終了情報を、前記記録再
生手段によって前記テープ状記録媒体に記録させ、か
つ、前記テープ状記録媒体のアンローディング時に、少
なくとも前記無効領域情報の更新された前記管理情報
を、前記記録再生手段によって前記テープ状記録媒体の
所定位置に上書きさせるようにしたので、発生した無効
領域の無効領域情報を正確に登録できると共に、通常は
管理情報に含まれる上記無効領域情報を参照して処理を
行い、管理情報を用いることができなくなった場合にお
いては、終了情報に含まれる上記無効領域情報を参照し
た後に管理情報を再構築することができ、これによっ
て、テープ状記録媒体上の情報を短時間、且つ、確実に
再度取得することができ、使用不能となったテープ状記
録媒体を短時間、且つ、確実に使用可能とすることがで
きるという効果がある。
【0330】また上述せる本発明によれば、上記記録再
生装置において、前記制御手段は、前記データ情報の前
記テープ状記録媒体への記録に先だって、前記データ情
報の記録中を示した更新情報を含む管理情報を、前記記
録再生手段によって前記テープ状記録媒体の前記所定位
置に上書きさせ、かつ、前記テープ状記録媒体のアンロ
ーディング時に、前記データ情報の記録終了を示した更
新情報を含む管理情報を、前記記録再生手段によって前
記テープ状記録媒体の前記所定位置に上書きさせるよう
にしたので、例えば記録中に電源切断等の事故が発生
し、正常に記録を終了できなかった場合においても、そ
の次に電源が投入されたときに上記更新情報により正常
に記録を行って終了できたか否かを即座に判断でき、上
記テープ状記録媒体の再生時においては、上記管理情報
中の更新情報を参照し、その参照結果に応じた処理を行
うことができ、これによって、記録中か記録終了かを即
座に判別でき、テープ状記録媒体上の情報を再度取得す
るための処理若しくは通常の記録再生動作のための処理
を短時間、且つ、確実に行うことができるという効果が
ある。
【0331】また上述せる本発明によれば、上記記録再
生装置において、前記制御手段は、前記テープ状記録媒
体のローディング時に、前記記録再生手段によって前記
管理情報を再生させ、再生した前記更新情報が前記デー
タ情報の記録終了を示す時に、再生した管理情報に含ま
れる無効領域情報を前記無効領域情報記憶手段に記憶さ
せ、再生した前記更新情報が前記データ情報の記録中を
示すときに、前記記録再生手段によって前記終了情報を
再生させ、再生された終了情報に含まれる無効領域情報
を前記無効領域情報記憶手段に記憶させるようにしたの
で、夫々の状態に応じて適切な無効領域情報を確実に選
択し、確実な処理を行うことができると共に、テープ状
記録媒体上の情報を再度取得するための処理若しくは通
常の記録再生動作のための処理を短時間、且つ、確実に
行うことができるという効果がある。
【0332】また上述せる本発明によれば、上記記録再
生装置において、前記制御手段は、前記テープ状記録媒
体のローディング時に、前記記録再生手段によって前記
管理情報を再生させ、再生した前記更新情報が前記デー
タ情報の記録終了を示すときに、再生した管理情報に含
まれる無効領域情報を有効とし、再生した前記更新情報
が前記データ情報の記録中を示すときに、前記記録再生
手段によって前記終了情報を再生させ、再生された終了
情報に含まれる無効領域情報を有効とするようにしたの
で、上記管理情報中の更新情報により、管理情報を用い
るか、終了情報中の無効領域情報を参照して処理を行う
かを判断することができ、これによって、テープ状記録
媒体上の情報を再度取得するための処理若しくは通常の
記録再生動作のための処理を短時間、且つ、確実に行う
ことができるという効果がある。
【0333】また本発明情報信号記録再生システムによ
れば、テープ状記録媒体記録再生装置は、記録再生手段
により、前記テープ状記録媒体に前記情報信号を記録
し、又は前記テープ状記録媒体から前記情報信号を再生
し、無効領域検出手段により、前記記録再生手段によっ
て前記テープ状記録媒体から再生された情報信号に基い
て、前記テープ状記録媒体の無効領域を検出し、前記デ
ータフォーマット装置は、無効領域情報記憶手段によ
り、前記記録再生手段によって前記テープ状記録媒体の
所定位置から再生された無効領域情報を一時的に記憶
し、無効領域情報更新手段により、前記無効領域検出手
段によって前記無効領域が検出される毎に、前記無効領
域情報記憶手段に記憶された無効領域情報を更新し、制
御手段により、前記記録再生手段による前記データ情報
の記録が中断する毎に、前記データ情報の記録終了位置
を示す終了位置情報と前記無効領域情報記憶手段に記憶
された無効領域情報とを含む終了情報を、前記記録再生
手段によって前記テープ状記録媒体に記録させ、かつ、
前記テープ状記録媒体のアンローディング時に、少なく
とも前記無効領域情報の更新された前記管理情報を、前
記記録再生手段によって前記テープ状記録媒体の所定位
置に上書きさせるようにしたので、発生した無効領域の
無効領域情報を正確に登録できると共に、通常は管理情
報に含まれる上記無効領域情報を参照して処理を行い、
管理情報を用いることができなくなった場合において
は、終了情報に含まれる上記無効領域情報を参照した後
に管理情報を再構築することができ、これによって、テ
ープ状記録媒体上の情報を短時間、且つ、確実に再度取
得することができ、使用不能となったテープ状記録媒体
を短時間、且つ、確実に使用可能とすることができると
いう効果がある。
【0334】また上述せる本発明によれば、上記情報信
号記録再生システムにおいて、前記管理情報は、更に前
記データ情報の記録中か否かを示す更新情報を含み、前
記制御手段は、前記データ情報の前記テープ状記録媒体
への記録に先だって、前記データ情報の記録中を示した
更新情報を含む管理情報を、前記記録再生手段によって
前記テープ状記録媒体の前記所定位置に上書きさせ、か
つ、前記テープ状記録媒体のアンローディング時に、前
記データ情報の記録終了を示した更新情報を含む管理情
報を、前記記録再生手段によって前記テープ状記録媒体
の前記所定位置に上書きさせるようにしたので、上記テ
ープ状記録媒体の再生時においては、上記管理情報中の
更新情報を参照し、その参照結果に応じた処理を行うこ
とができ、これによって、例えば記録中に電源切断等の
事故が発生し、正常に記録を終了できなかった場合にお
いても、その次に電源が投入されたときに上記更新情報
により正常に記録を行って終了できたか否かを即座に判
断でき、上記テープ状記録媒体の再生時においては、上
記管理情報中の更新情報を参照し、その参照結果に応じ
た処理を行うことができ、これによって、記録中か記録
終了かを即座に判別でき、テープ状記録媒体上の情報を
再度取得するための処理若しくは通常の記録再生動作の
ための処理を短時間、且つ、確実に行うことができると
いう効果がある。
【0335】また上述せる本発明によれば、上記情報信
号記録再生システムにおいて、前記テープ状記録媒体記
録再生装置の前記制御手段は、前記制御コマンドに応じ
た制御信号を生成し、かつ、前記テープ状記録媒体のロ
ーディング時に、前記記録再生手段によって前記管理情
報を再生させ、再生した前記更新情報が前記データ情報
の記録中を示すときに、前記データフォーマット装置に
対して前記データ情報及び制御コマンドを供給するホス
トコンピュータにエラー信号を供給し、前記ホストコン
ピュータは、前記エラー信号が供給された際に、制御コ
マンドを前記データフォーマット装置に供給することに
より、前記記録再生手段によって前記終了情報を再生さ
せ、再生された終了情報から前記無効領域情報を得るよ
うにしたので、上記管理情報中の更新情報が記録中であ
ることを示す場合においては、その旨をホストコンピュ
ータに伝達でき、ホストコンピュータの制御コマンドに
より、終了情報中の無効領域情報を参照し、これに基い
た処理を行うことができ、これによって、テープ状記録
媒体上の情報を再度取得するための処理を短時間、且
つ、確実に行うことができるという効果がある。
【0336】また上述せる本発明無効領域情報の管理方
法によれば、テープ状記録媒体のローディング時に、前
記テープ状記録媒体の所定位置から前記管理情報を再生
し、再生した管理情報の内の前記無効領域情報を無効領
域情報記憶手段に記憶し、前記データ情報を前記テープ
状記録媒体に記録し、記録した直後の前記データ情報を
前記テープ状記録媒体から再生し、再生した情報信号に
基いて、前記テープ状記録媒体の無効領域を検出し、前
記無効領域が検出される毎に、前記無効領域情報記憶手
段に記憶された無効領域情報を更新し、前記データ情報
の記録が中断する毎に、前記データ情報の記録終了位置
を示す終了位置情報と前記無効領域情報記憶手段に記憶
された無効領域情報とを含む終了情報を、前記テープ状
記録媒体に記録し、前記テープ状記録媒体のアンローデ
ィング時に、少なくとも前記無効領域情報の更新された
前記管理情報を、前記テープ状記録媒体の前記所定位置
に上書きするようにしたので、発生した無効領域の無効
領域情報を正確に登録できると共に、通常は管理情報に
含まれる上記無効領域情報を参照して処理を行い、管理
情報を用いることができなくなった場合においては、終
了情報に含まれる上記無効領域情報を参照した後に管理
情報を再構築することができ、これによって、テープ状
記録媒体上の情報を短時間、且つ、確実に再度取得する
ことができ、使用不能となったテープ状記録媒体を短時
間、且つ、確実に使用可能とすることができるという効
果がある。
【0337】また上述せる本発明によれば、上記無効領
域情報の管理方法において、前記管理情報は、更に前記
データ情報の記録中か否かを示す更新情報を含み、前記
データ情報の前記テープ状記録媒体への記録に先だっ
て、前記データ情報の記録中を示した更新情報を含む管
理情報を、前記テープ状記録媒体の前記所定位置に上書
きし、前記テープ状記録媒体のアンローディング時に、
前記データ情報の記録終了を示した更新情報を含む管理
情報を、前記テープ状記録媒体の前記所定位置に上書き
させるようにしたので、例えば記録中に電源切断等の事
故が発生し、正常に記録を終了できなかった場合におい
ても、その次に電源が投入されたときに上記更新情報に
より正常に記録を行って終了できたか否かを即座に判断
でき、上記テープ状記録媒体の再生時においては、上記
管理情報中の更新情報を参照し、その参照結果に応じた
処理を行うことができ、これによって、上記テープ状記
録媒体の再生時においては、上記管理情報中の更新情報
を参照し、その参照結果に応じた処理を行うことがで
き、これによって、記録中か記録終了かを即座に判別で
き、テープ状記録媒体上の情報を再度取得するための処
理若しくは通常の記録再生動作のための処理を短時間、
且つ、確実に行うことができるという効果がある。
【0338】また上述せる本発明によれば、上記無効領
域情報の管理方法において、前記テープ状記録媒体のロ
ーディング時に、前記管理情報を再生し、再生した管理
情報に含まれる更新情報が、前記データ情報の記録終了
を示すときに、再生した管理情報に含まれる無効領域情
報を前記無効領域情報記憶手段に記憶し、再生した管理
情報に含まれる前記更新情報が前記データ情報の記録中
を示すときに、前記終了情報を再生し、再生された終了
情報に含まれる無効領域情報を前記無効領域情報記憶手
段に記憶させるようにしたので、上記管理情報中の更新
情報により、管理情報を用いるか、終了情報中の無効領
域情報を参照して処理を行うかを判断することができ、
これによって、記録中か記録終了かを即座に判別でき、
夫々の状態に応じて適切な無効領域情報を確実に選択
し、確実な処理を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明記録再生装置、情報信号記録再生システ
ム及び無効領域情報の管理方法の一実施例を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明の一実施例の説明に供するテープフォー
マットを説明するための説明図である。
【図3】本発明の一実施例の説明に供するトラックフォ
ーマットを説明するための説明図である。
【図4】本発明の一実施例の説明に供する論理トラック
フォーマットを説明するための説明図である。
【図5】本発明の一実施例の説明に供するVSITの構
成を説明するための説明図である。
【図6】本発明の一実施例の説明に供するDITの構成
を説明するための説明図である。
【図7】本発明の一実施例の前提となる技術の説明に供
する記録時の動作とBSの発生を説明するための説明図
である。
【図8】本発明の一実施例の前提となる技術の説明に供
するBSを説明するための説明図である。
【図9】本発明の一実施例の前提となる技術の説明に供
するリカバー動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図10】図1に示した記録再生システムのより具体的
な構成例を示す構成図である。
【図11】図1に示した記録再生システムのSCSIフ
ォーマッターの基本動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図12】図1に示した記録再生システムのロード動作
を説明するための説明図である。
【図13】図1に示した記録再生システムのメインCP
U及びサブCPUのライト時の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図14】図1に示した記録再生システムのメインCP
U及びサブCPUのライト時の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図15】図1に示した記録再生システムのアンロード
動作を説明するためのフローチャートである。
【図16】図1に示した記録再生システムのリカバー動
作を説明するためのフローチャートである。
【図17】本発明の一実施例の説明に供するオーバーラ
イト時でのEODのサーチ動作を説明するための説明図
である。
【図18】本発明の一実施例の説明に供するデータの扱
いの順序を説明するための説明図である。
【図19】本発明の一実施例の説明に供するエラー訂正
を説明するための説明図である。
【図20】本発明の一実施例の説明に供するVSITの
具体例を示す説明図である。
【図21】本発明の一実施例の説明に供するVSITの
サブコードの具体例を示す説明図である。
【図22】本発明の一実施例の説明に供するダミートラ
ックのサブコードの具体例を示す説明図である。
【図23】本発明の一実施例の説明に供するEODのサ
ブコードの具体例を示す説明図である。
【図24】本発明の一実施例の説明に供するサブコード
のパラメータの具体例を示す説明図である。
【図25】本発明の一実施例の説明に供するVITの具
体例を示す説明図である。
【図26】本発明の一実施例の説明に供するVITの具
体例を示す説明図である。
【図27】本発明の一実施例の説明に供するVITのサ
ブコードの具体例を示す説明図である。
【図28】本発明の一実施例の説明に供するBSTの具
体例を示す説明図である。
【図29】本発明の一実施例の説明に供するFITの具
体例を示す説明図である。
【図30】本発明の一実施例の説明に供するFITのサ
ブコードの具体例を示す説明図である。
【図31】本発明の一実施例の説明に供するUITのサ
ブコードの具体例を示す説明図である。
【図32】本発明の一実施例の説明に供するUTの具体
例を示す説明図である。
【図33】本発明の一実施例の説明に供するUTのサブ
コードの具体例を示す説明図である。
【図34】本発明の一実施例の説明に供するCheck
SUMのの具体例を示す説明図である。
【図35】本発明の一実施例の説明に供するCheck
SUMの具体例を示す説明図である。
【図36】本発明の一実施例の説明に供するサブコード
のパラメータの具体例を示す説明図である。
【図37】本発明の一実施例の説明に供するユーザデー
タのサブコードの具体例を示す説明図である。
【図38】本発明の一実施例の説明に供するTMのサブ
コードの具体例を示す説明図である。
【図39】本発明の一実施例の説明に供するサブコード
具体例を説明するためのサブコードの全体をまとめて示
す説明図である。
【図40】本発明の一実施例の説明に供するサブコード
のパラメータの具体例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ファイル生成手段 2、3 通信手段 4 バンクメモリ制御手段 5 バンクメモリ容量検出手段 6 DPR制御手段 7 DIT構成手段 8 UT検出手段 9 識別子検出手段 10 TM処理手段 11 記憶手段 12 TMT(テープ・マーク・テーブル) 13 RAM(デュアル・ポート・RAM) 14 データレコーダ制御手段 15 バンクスイッチ切り換え手段 16 バンクメモリ制御手段 17 ライト状態検出手段 18 コマンド認識手段 19 BS情報保持手段 20 EOD書き込み手段 21 結果通知手段 22 DPR制御手段 23 書き込み状態保持手段 24 バンクメモリ 50 ホストコンピュータ 51 ハードディスクドライブ 52 SCSIインターフェース用のケーブル 53 SCSIフォーマッター 53M 主制御回路 53S 副制御回路 54 メインCPU 55 RAM(デュアル・ポート・RAM) 56 サブCPU 57、62 DMA(ダイレクト・メモリ・アクセス)
回路 58、60 バンクメモリ 59、61 スイッチ 63 RS422用のケーブル 64 データ入出力用のケーブル 65 データレコーダ 66 磁気テープ 67 ピンチローラ 68 キャプスタン 69a、69b 回転磁気ヘッド 70 CTLヘッド 71 システム制御回路 72 メモリ 73 キャプスタンモータ 74 ドラムモータ 75、76 記録再生処理回路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/06 G11B 20/12 G11B 27/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、データ情報と、少なくとも
    テープ状記録媒体の無効領域に関する無効領域情報を含
    む、前記データ情報とを管理するための管理情報とから
    なる情報信号を、前記テープ状記録媒体に記録若しくは
    前記テープ状記録媒体から再生する記録再生装置におい
    て、 前記テープ状記録媒体に前記情報信号を記録し、又は前
    記テープ状記録媒体から前記情報信号を再生する記録再
    生手段と、 前記記録再生手段によって前記テープ状記録媒体の所定
    位置から再生された前記無効領域情報を一時的に記憶す
    る無効領域情報記憶手段と、 前記記録再生手段によって前記テープ状記録媒体から再
    生された情報信号に基いて、前記テープ状記録媒体の無
    効領域を検出する無効領域検出手段と、 前記無効領域検出手段によって前記無効領域が検出され
    る毎に、前記無効領域情報記憶手段に記憶された無効領
    域情報を更新する無効領域情報更新手段と、 前記記録再生手段による前記データ情報の記録が中断す
    る毎に、前記データ情報の記録終了位置を示す終了位置
    情報と前記無効領域情報記憶手段に記憶された無効領域
    情報とを含む終了情報を、前記記録再生手段によって前
    記テープ状記録媒体に記録させ、かつ、前記テープ状記
    録媒体のアンローディング時に、少なくとも前記無効領
    域情報の更新された前記管理情報を、前記記録再生手段
    によって前記テープ状記録媒体の所定位置に上書きさせ
    る制御手段とを備えたことを特徴とする記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記管理情報は、更に前記データ情報の
    記録中か否かを示す更新情報を含み、 前記制御手段は、前記データ情報の前記テープ状記録媒
    体への記録に先だって、前記データ情報の記録中を示し
    た更新情報を含む管理情報を、前記記録再生手段によっ
    て前記テープ状記録媒体の前記所定位置に上書きさせ、
    かつ、前記テープ状記録媒体のアンローディング時に、
    前記データ情報の記録終了を示した更新情報を含む管理
    情報を、前記記録再生手段によって前記テープ状記録媒
    体の前記所定位置に上書きさせることを特徴とする請求
    項1記載の記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、 前記テープ状記録媒体のローディング時に、前記記録再
    生手段によって前記管理情報を再生させ、 再生した前記更新情報が前記データ情報の記録終了を示
    す時に、再生した管理情報に含まれる無効領域情報を前
    記無効領域情報記憶手段に記憶させ、 再生した前記更新情報が前記データ情報の記録中を示す
    ときに、前記記録再生手段によって前記終了情報を再生
    させ、再生された終了情報に含まれる無効領域情報を前
    記無効領域情報記憶手段に記憶させることを特徴とする
    請求項2記載の記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、 前記テープ状記録媒体のローディング時に、前記記録再
    生手段によって前記管理情報を再生させ、 再生した前記更新情報が前記データ情報の記録終了を示
    すときに、再生した管理情報に含まれる無効領域情報を
    有効とし、 再生した前記更新情報が前記データ情報の記録中を示す
    ときに、前記記録再生手段によって前記終了情報を再生
    させ、再生された終了情報に含まれる無効領域情報を有
    効とすることを特徴とする請求項2記載の記録再生装
    置。
  5. 【請求項5】 データ情報と、少なくともテープ状記録
    媒体の無効領域に関する無効領域情報を含む前記データ
    情報を管理するための管理情報とからなる情報信号を前
    記テープ状記録媒体に記録若しくは前記テープ状記録媒
    体から再生するテープ状記録媒体記録再生装置と、前記
    テープ状記録媒体記録再生装置に対し、前記情報信号及
    び前記情報信号を記録再生するための制御信号を供給す
    るデータフォーマット装置とを備えた情報信号記録再生
    システムであって、 前記テープ状記録媒体記録再生装置は、 前記テープ状記録媒体に前記情報信号を記録し、又は前
    記テープ状記録媒体から前記情報信号を再生する記録再
    生手段と、 前記記録再生手段によって前記テープ状記録媒体から再
    生された情報信号に基いて、前記テープ状記録媒体の無
    効領域を検出する無効領域検出手段とを備え、 前記データフォーマット装置は、 前記記録再生手段によって前記テープ状記録媒体の所定
    位置から再生された無効領域情報を一時的に記憶する無
    効領域情報記憶手段と、 前記無効領域検出手段によって前記無効領域が検出され
    る毎に、前記無効領域情報記憶手段に記憶された無効領
    域情報を更新する無効領域情報更新手段と、 前記記録再生手段による前記データ情報の記録が中断す
    る毎に、前記データ情報の記録終了位置を示す終了位置
    情報と前記無効領域情報記憶手段に記憶された無効領域
    情報とを含む終了情報を、前記記録再生手段によって前
    記テープ状記録媒体に記録させ、かつ、前記テープ状記
    録媒体のアンローディング時に、少なくとも前記無効領
    域情報の更新された前記管理情報を、前記記録再生手段
    によって前記テープ状記録媒体の所定位置に上書きさせ
    る制御手段とを備えたことを特徴とする情報信号記録再
    生システム。
  6. 【請求項6】 前記管理情報は、更に前記データ情報の
    記録中か否かを示す更新情報を含み、 前記制御手段は、 前記データ情報の前記テープ状記録媒体への記録に先だ
    って、前記データ情報の記録中を示した更新情報を含む
    管理情報を、前記記録再生手段によって前記テープ状記
    録媒体の前記所定位置に上書きさせ、かつ、前記テープ
    状記録媒体のアンローディング時に、前記データ情報の
    記録終了を示した更新情報を含む管理情報を、前記記録
    再生手段によって前記テープ状記録媒体の前記所定位置
    に上書きさせることを特徴とする請求項5記載の情報信
    号記録再生システム。
  7. 【請求項7】 前記データフォーマット装置に対して前
    記データ情報及び制御コマンドを供給するホストコンピ
    ュータを更に有し、 前記テープ状記録媒体記録再生装置の前記制御手段は、 前記制御コマンドに応じた制御信号を生成し、かつ、前
    記テープ状記録媒体のローディング時に、前記記録再生
    手段によって前記管理情報を再生させ、再生した前記更
    新情報が前記データ情報の記録中を示すときに、前記ホ
    ストコンピュータにエラー信号を供給し、 前記ホストコンピュータは、 前記エラー信号が供給された際に、制御コマンドを前記
    データフォーマット装置に供給することにより、前記記
    録再生手段によって前記終了情報を再生させ、再生され
    た終了情報から前記無効領域情報を得ることを特徴とす
    る請求項5記載の情報信号記録再生システム。
  8. 【請求項8】 データ情報と、少なくともテープ状記録
    媒体の無効領域に関する無効領域情報を含む前記データ
    情報を管理するための管理情報とからなる情報信号を前
    記テープ状記録媒体に記録若しくは前記テープ状記録媒
    体から再生する記録再生装置における前記無効領域情報
    の管理方法であって、 前記テープ状記録媒体のローディング時に、前記テープ
    状記録媒体の所定位置から前記管理情報を再生し、 再生した管理情報の内の前記無効領域情報を無効領域情
    報記憶手段に記憶し、 前記データ情報を前記テープ状記録媒体に記録し、 記録した直後の前記データ情報を前記テープ状記録媒体
    から再生し、 再生した情報信号に基いて、前記テープ状記録媒体の無
    効領域を検出し、 前記無効領域が検出される毎に、前記無効領域情報記憶
    手段に記憶された無効領域情報を更新し、 前記データ情報の記録が中断する毎に、前記データ情報
    の記録終了位置を示す終了位置情報と前記無効領域情報
    記憶手段に記憶された無効領域情報とを含む終了情報
    を、前記テープ状記録媒体に記録し、 前記テープ状記録媒体のアンローディング時に、少なく
    とも前記無効領域情報の更新された前記管理情報を、前
    記テープ状記録媒体の前記所定位置に上書きすることを
    特徴とする無効領域情報の管理方法。
  9. 【請求項9】 前記管理情報は、更に前記データ情報の
    記録中か否かを示す更新情報を含み、 前記データ情報の前記テープ状記録媒体への記録に先だ
    って、前記データ情報の記録中を示した更新情報を含む
    管理情報を、前記テープ状記録媒体の前記所定位置に上
    書きし、 前記テープ状記録媒体のアンローディング時に、前記デ
    ータ情報の記録終了を示した更新情報を含む管理情報
    を、前記テープ状記録媒体の前記所定位置に上書きさせ
    ることを特徴とする請求項8記載の無効領域情報の管理
    方法。
  10. 【請求項10】 前記テープ状記録媒体のローディング
    時に、前記管理情報を再生し、 再生した管理情報に含まれる更新情報が、前記データ情
    報の記録終了を示すときに、再生した管理情報に含まれ
    る無効領域情報を前記無効領域情報記憶手段に記憶し、 再生した管理情報に含まれる前記更新情報が前記データ
    情報の記録中を示すときに、前記終了情報を再生し、 再生された終了情報に含まれる無効領域情報を前記無効
    領域情報記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項
    9記載の無効領域情報の管理方法。
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