JP3446097B2 - 物品保持装置 - Google Patents

物品保持装置

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JP3446097B2
JP3446097B2 JP16413399A JP16413399A JP3446097B2 JP 3446097 B2 JP3446097 B2 JP 3446097B2 JP 16413399 A JP16413399 A JP 16413399A JP 16413399 A JP16413399 A JP 16413399A JP 3446097 B2 JP3446097 B2 JP 3446097B2
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治久 市川
伸広 柏尾
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株式会社フジキカイ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、保持した複数の
物品の間隔を一方向で拡縮すると共に、拡縮する方向と
交差する方向に並ぶ物品を斜め上下に変位した状態にし
得る物品保持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】物品を保持する保持手段を複数有し、こ
れら保持手段の間隔を変更する手段を介して保持した各
物品の間隔を変え得る物品保持装置が知られている。こ
の物品保持装置は、例えば保持した物品を包装箱に収納
する際にその間隔を縮めるようにして使用され、該包装
箱に物品をコンパクトに収納することができる。このよ
うな物品保持装置としては、例えば特開平6−2710
63号公報に記載の発明「フレキシブルグリップヘッド」
が存在する。該公報に開示されたグリップヘッドは、縦
横に複数列、行で配列された物品を保持して搬送するの
に用いられるものであって、該グリップヘッドは、物品
を吸着保持する複数のピックアップカップの間隔を変更
するために、縦横2列のパンタグラフからなるピッチ調
整装置を備えている。そして、ピッチ調整装置で複数の
ピックアップカップの間隔を、物品の大きさに応じて調
整するよう構成されている。
【0003】また、特開平6−262572号公報に開
示される発明「箱詰め用バキューム式ロボットハンド」で
は、下端部にバキュームパッドを備えた4本の縦管が、
二対の第1リンクバーおよび二対の第2リンクバーから
なるパンタグラフ状の平行リンク機構で接続され、該平
行リンク機構を空圧シリンダで作動することで、4本の
縦管(バキュームパッド)の間隔を変えるよう構成され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の物品保
持装置では、物品を保持する複数の保持手段の間隔を、
何れもパンタグラフ状の平行リンク機構により変えるよ
う構成している。このため機構自体が複雑になると共
に、装置自体を長大化させる難点がある。またこれらの
物品保持装置は、保持した各物品の位置を平面的に変え
るのみであって、上下方向に変えることはできない。従
って、物品保持装置で物品を次の処理工程へ受け渡す際
に、その処理動作に応じて同一平面上で保持した物品
を、これに対応した個別の量だけ上下方向に変位させて
高低差を与える必要がある場合には対応できなかった。
【0005】
【発明の目的】この発明は、前述した従来の技術に内在
している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提
案されたものであって、物品相互の間隔を拡縮する機構
が簡易で、かつ拡縮方向と異なる方向に物品の位置を変
えることができる物品保持装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決し、
所期の目的を好適に達成するため、本発明に係る物品保
持装置は、保持した複数の物品の間隔を一方向で拡縮す
るよう構成した物品保持装置であって、基台に対して定
位置に配設された固定支持部材と、前記基台に対して定
位置に配設されて拡縮する方向に延在する案内部材と、
前記固定支持部材に対して拡縮する方向の一方側で拡縮
する方向に連続して並び、前記案内部材に沿って移動可
能に配設された複数の可動支持部材と、前記固定支持部
材および各可動支持部材の夫々に平行リンク機構を介し
配設されて拡縮する方向と交差する方向に並び、前記
物品を保持する複数の保持手段と、前記保持手段により
保持された物品が、その姿勢を保ったまま、一つの水平
面上に略一致するよう配置される状態と、前記固定およ
び可動の各支持部材において前記複数の保持手段が並ぶ
方向で斜め上下に並んで配置される状態とに変位するよ
う、前記平行リンク機構を作動して保持手段の位置を変
更する位置変更作動手段とを備え、前記固定支持部材、
該固定支持部材に配設された複数の保持手段および平行
リンク機構で固定把持手段が構成されると共に、前記各
可動支持部材、該可動支持部材に配設された複数の保持
手段および平行リンク機構で可動把持手段が夫々構成さ
れ、前記固定把持手段から最も離れた可動把持手段は、
拡縮作動手段で拡・縮両方向に作動され、前記固定把持
手段に隣り合う可動把持手段を、前記基台または基台に
対して定位置に配設される部材に第1索体で連結して、
固定把持手段に対して隣り合う可動把持手段の間隔が拡
大した際に該第1索体が張った状態となることで固定把
持手段と可動把持手段との間隔を設定すると共に、前記
隣り合う各可動把持手段を第2索体で連結して、両可動
把持手段の間隔が拡大した際に該第2索体が張った状態
となることで両可動把持手段の間隔を設定し、前記隣り
合う各可動把持手段の間、および固定把持手段とこれに
隣り合う可動把持手段との間に臨む間隔設定部材に、各
把持手段の間隔が縮小した際に可動把持手段が当接する
ことで、隣り合う各把持手段の間隔を設定するよう構成
したことを特徴とする。
【0007】
【作用】基台に対して固定支持部材を介して拡縮する方
向で定位置に配設した固定把持手段に対し、これに隣り
合う可動把持手段および各可動把持手段の間隔を縮小し
た状態では、第1索体および第2索体が緩んでいる。こ
の状態で各把持手段が備える複数の保持手段で物品を保
持した後、固定把持手段から最も離れた可動把持手段を
拡縮作動手段により間隔を拡大する方向に移動させる
と、前記第2索体で相互に連結された各可動把持手段が
追従して移動する。そして、固定把持手段に隣り合う可
動把持手段と基台または基台に対して定位置に配設され
る部材とを連結する第1索体および前記第2索体が張っ
た状態になると、各可動把持手段の移動は規制されて、
各保持手段に保持された物品相互の間隔は、第1索体お
よび第2索体の長さに応じて可動把持手段の移動方向に
拡大する。
【0008】また、前記固定把持手段から最も離れた可
動把持手段を拡縮作動手段により間隔を縮小する方向に
移動させると、隣り合う各可動把持手段の間に臨む間隔
設定部材に可動把持手段が当接した状態で全ての可動把
持手段が移動する。そして、固定把持手段とこれに隣り
合う可動把持手段の間に配設した間隔設定部材に可動把
持手段が当接することで、各可動把持手段の移動が規制
されて、各保持手段に保持された物品相互の間隔は、各
間隔設定部材の長さまたは配設位置に応じて可動把持手
段の移動方向に縮小する。
【0009】次に、平行リンク機構を位置変更作動手段
で作動することで、複数の保持手段により保持された各
物品は、その姿勢を保ったまま、一つの水平面上に略一
致するよう配置される状態と、固定および可動の各支持
部材において複数の保持手段が並ぶ方向で斜め上下に並
んで配置される状態とに変位される。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る物品保持装置
につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しなが
ら以下説明する。なお説明の便宜上、物品保持装置で保
持する物品を移送する導入および供給の各コンベアの移
動方向(物品供給方向)と平行な方向を、物品保持装置に
よる物品間隔を拡縮する方向、これと水平に直交する方
向を前後方向と指称する。またこの前後方向において、
物品保持装置の物品移送方向下流側(供給コンベア側)を
前側とし、同上流側(導入コンベア側)を後側とする。
【0011】図1に示す実施例に係る物品保持装置10
は、搬送方向が拡縮する方向と一致する物品11の導入
コンベア12と、該コンべア12に対して前後方向に所
定間隔離間して隣接配置した物品移載部材13との間
を、前後方向に移動するよう構成される(図8参照)。ま
た物品11は、物品移載部材13において所要配列で集
合された後、包装機(図示せず)に該物品11を供給する
ための供給コンベア14に対して積み重ね状態として移
送されるようになっている。そこで、物品保持装置10
の説明に先立ち、その他の装置の概略構成につき説明す
る。
【0012】(導入コンベアおよび供給コンベアについ
て)前記導入コンベア12は、図7に示す如く、その搬
送終端部に物品11のストッパ(図示せず)が配設されて
おり、上流側から整列的に搬送される複数の物品11を
停止させ、集合位置において所要配列(実施例では搬送
方向に5行でこれと交差する方向に3列)で集合させる
ものである。そして、この集合された15個の物品11
が、物品保持装置10により前記物品移載部材13に移
載されるようになっている。なお、実施例で取扱われる
物品11は、その上部外周に外側方に突出するフランジ
部11aを有している。
【0013】また前記供給コンベア14は、エンドレス
チェンに等間隔でラグ(何れも図示せず)を取着して走行
方向に隣り合う一対のラグ間に物品収容区画14aを夫
々画成することで、その移動方向に物品収容区画14a
を等間隔で連続的に形成したものである。この供給コン
ベア14を支持する機枠(図示せず)には、エンドレスチ
ェンの水平移動部に沿って物品載置板(図示せず)が水平
に配設され、該載置板から上方に各ラグが延出して走行
可能に構成されると共に、この物品載置板が物品収容区
画14aの底面を形成する。そして、物品移載部材13
から物品載置板に載置された積み重ね状態の物品11
(図8参照)を、ラグによって下流側の包装機(胴巻き包
装機)に供給するよう構成される。
【0014】(物品移載部材について)前記物品移載部材
13には、供給コンベア14への物品11の移送経路と
なる複数(導入コンベア12で集合される行の数と対応
する5つ)の物品収容空間15が、供給コンベア14の
移動方向(拡縮する方向)で並列に画成されている。すな
わち物品移載部材13は、図2に示すように、拡縮する
方向に延在するベース部16と、該ベース部16上に拡
縮する方向で所定間隔離間して並列に立設された6枚の
ガイドプレート17とから基本的に構成され、拡縮する
方向に隣り合う一対のガイドプレート17,17間に物
品収容空間15が夫々画成される。なお、物品移載部材
13に画成される5つの物品収容空間15の拡縮する方
向の間隔は、前記供給コンベア14に画成される物品収
容区画14aの間隔と略同一に設定される。また実施例
の物品収容空間15は、前記導入コンベア12で集合さ
れる列の数と対応する3つの物品11を、上下方向に重
ならないように前後方向に離間させた長さよりも長くな
るよう設定される(図8参照)。
【0015】前記各物品収容空間15を画成する一対の
ガイドプレート17,17の対向面部には、拡縮する方
向に対向する上支持体18,18、中支持体19,19お
よび下支持体20,20が、上下方向に物品11の高さ
よりも僅かに大きい間隔(物品11の積み重ねが可能な
間隔)をもって3段で配設されている。なお、上支持体
18,18、中支持体19,19および下支持体20,2
0の夫々の拡縮する方向の離間間隔は、前記物品11が
フランジ部11aを介して載置可能な寸法に設定され
る。また各支持体18,19,20は、断面が矩形状に成
形された棒材であって、各支持体18,19,20の前後
方向の長さ寸法は、下段に配設されたものが上段に配設
されたものに対して物品1個程度だけ長尺になるよう設
定される。すなわち、各支持体18,19,20の供給コ
ンベア14に近接する前端を同一位置に整列した状態
で、上支持体18の後端に対して中支持体19の後端
は、1個の物品11が載置可能な分だけ後方に位置する
と共に、中支持体19の後端に対して下支持体20の後
端は、1個の物品11が載置可能な分だけ後方に位置す
るようになっている。これにより、中支持体19,19
および下支持体20,20には、直上の支持体に干渉す
ることなく上方から物品11を夫々載置し得るよう構成
される(図8参照)。
【0016】また物品移載部材13に近接して、各物品
収容空間15に臨んでいる物品11を供給コンベア14
に向けて押送するための押送手段(図示せず)が前後方向
に移動自在に配設される。すなわち、上支持体18,1
8、中支持体19,19および下支持体20,20に載置
されている各物品11は、各物品収容空間15を前進移
動する押送手段によって押送されつつ上下方向に重ねら
れて、前記供給コンベア14の各物品収容区画14aに
移送されるよう構成される。
【0017】(物品保持装置について)前記物品保持装置
10は、前記導入コンベア12の後方に配置したロボッ
ト(図示せず)のハンド21に基台22を介して取着さ
れ、導入コンベヤ12と物品移載部材13との間を移動
するよう構成される。基台22は、図1および図2に示
すように、拡縮する方向を横長に成形した板材であっ
て、その拡縮する方向両端部に板状の支持板23が垂設
されている。両支持板23,23間には、拡縮する方向
に沿って延在する2本の案内部材としての案内軸24,
24が、前後に離間して架設されて、基台22に対して
は定位置に固定される。そして実施例の物品保持装置1
0では、基台22における拡縮する方向略中央の定位置
に、後述する固定支持部材25、該固定支持部材25に
配設される複数の上下動保持手段42および平行リンク
機構41から構成される固定把持手段Mが配置されると
共に、該固定把持手段Mを挟む拡縮する方向の両側に、
可動支持部材28,29、該可動支持部材28,29に配
設される複数の上下動保持手段42および平行リンク機
構41から構成される可動把持手段N1,N2が夫々2基
づつ拡縮する方向に連続して並設されている。
【0018】前記固定把持手段Mを構成する平板状の固
定支持部材25は、基台22における拡縮する方向略中
央の定位置に垂下固定され、前記2本の案内軸24,2
4は固定支持部材25を貫通して該支持部材25を挟ん
で拡縮する方向の両側に延出している。この固定支持部
材25の下端には、図4に示す如く、例えばゴム等の可
撓性材料で成形した吸着部材としての吸盤26が、その
開放部を垂直下方に指向させた状態で配設されている。
なお、固定支持部材25の内部に、吸盤26の内側に一
端が連通する通路(図示せず)が形成されると共に、該通
路の他端は真空ポンプ等の吸引手段にバキュームホース
(何れも図示せず)を介して連通し、吸引手段の運転によ
り吸盤26の内側を負圧状態にすることで、該吸盤26
に前記物品11を吸着保持するよう構成される。すなわ
ち実施例では、基台22に対して定位置に配設された固
定支持部材25と吸盤26とで固定保持手段(保持手段)
27が構成され、固定支持部材25が保持手段を兼用す
るようにしてある。
【0019】前記基台22における固定支持部材25を
挟む拡縮する方向の両側に、夫々2つの可動支持部材2
8,29が拡縮する方向に連続して並設されている。な
お、説明の便宜上、固定支持部材25に隣り合う可動支
持部材28を内側可動支持部材と指称し、固定支持部材
25から最も離れている可動支持部材29を外側可動支
持部材と指称して区別することとする。また各可動支持
部材28,29を備える各可動把持手段に関しても、対
応して内側可動把持手段N1、外側可動把持手段N2と区
別する。
【0020】前記内側可動把持手段N1を構成する内側
可動支持部材28は、図5に示すように八角形状に成形
された板材であって、前記2本の案内軸24,24に移
動可能に配設されて、該案内軸24,24に沿って拡縮
する方向に移動するよう構成される。また内側可動支持
部材28の下端には、前述したと同様の吸盤26が、そ
の開放部を垂直下方に指向させた状態で配設してある。
更に、内側可動支持部材28に配設した吸盤26も、前
述した固定支持部材25の吸盤26と同じ構造により、
その内側を負圧状態にすることで、該吸盤26に前記物
品11を吸着保持するよう構成される。すなわち実施例
では、基台22に対して移動可能に配設された内側可動
支持部材28と吸盤26とで内側可動保持手段(保持手
段)34が構成され、内側可動支持部材28が保持手段
を兼用するようにしてある。
【0021】前記固定支持部材25の前後方向中央の上
部に連結体30が配設固定され、該連結体30に一端が
連結された第1索体としての第1チェン31の他端が、
図6に示す如く、内側可動支持部材28の前後方向中央
の上部に配設固定した連結体32に連結されている。こ
の第1チェン31は、固定支持部材25に対して内側可
動支持部材28を間隔が拡大する方向に移動した際に張
った状態となって、固定支持部材25(固定把持手段M)
と内側可動支持部材28(内側可動把持手段N1)との拡
大時の間隔を設定するべく機能する。すなわち実施例で
は、固定支持部材25(固定保持手段27)と内側可動支
持部材28(内側可動保持手段34)との拡大時の間隔
が、図2に示す如く、前記物品移載部材13における隣
り合う物品収容空間15,15の間隔と略一致するよう
第1チェン31の長さが設定される。なお内側可動支持
部材28における2本の案内軸24,24の間に臨む位
置には、後述する第1空気圧シリンダ40の挿通を許容
する開口部28aが開設されている(図6参照)。
【0022】前記固定支持部材25と内側可動支持部材
28との間に臨む前記2本の案内軸24,24の夫々に
は、図3に示すように第1間隔設定部材(間隔設定部材)
33が位置決め調節可能に固定されている。そしてこの
第1間隔設定部材33は、固定支持部材25に対して内
側可動支持部材28を間隔が縮小する方向に移動した際
に該内側可動支持部材28が当接してその移動を規制
し、固定支持部材25(固定把持手段M)と内側可動支持
部材28(内側可動把持手段N1)との縮小時の間隔を設
定するべく機能する。すなわち実施例では、固定支持部
材25(固定保持手段27)と内側可動支持部材28(内
側可動保持手段34)との縮小時の間隔が、図7に示す
如く、前記導入コンベア12の集合位置において接触状
態にて5行で整列される各物品11,11の間隔(拡縮す
る方向の物品寸法)と略一致するよう該第1間隔設定部
材33の固定位置が設定される。
【0023】前記外側可動把持手段N2を構成する前記
外側可動支持部材29は、基本的には内側可動支持部材
28と同一の構成を有するものであって、前記2本の案
内軸24,24に移動可能に配設されて、該案内軸24,
24に沿って拡縮する方向に移動するよう構成される。
また外側可動支持部材29の下端には、前述したと同様
の吸盤26が、その開放部を垂直下方に指向させた状態
で配設され、その内側を負圧状態にすることで、該吸盤
26に前記物品11を吸着保持するようになっている。
すなわち実施例では、基台22に対して移動可能に配設
された外側可動支持部材29と吸盤26とで外側可動保
持手段(保持手段)35が構成され、外側可動支持部材2
9が保持手段を兼用するようにしてある。
【0024】前記内側可動支持部材28に配設された前
記連結体32に一端が連結された第2索体としての第2
チェン36の他端が、図6に示す如く、外側可動支持部
材29の前後方向中央の上部に配設固定した連結体37
に連結されている。この第2チェン36は、内側可動支
持部材28に対して外側可動支持部材29を間隔が拡大
する方向に移動した際に張った状態となって、内側可動
支持部材28(内側可動把持手段N1)と外側可動支持部
材29(外側可動把持手段N2)との拡大時の間隔を設定
するべく機能する。そして、第2チェン36の長さは、
内側可動支持部材28(内側可動保持手段34)と外側可
動支持部材29(外側可動保持手段35)との拡大時の間
隔を、固定支持部材25(固定保持手段27)と内側可動
支持部材28(内側可動保持手段34)との拡大時の間隔
と同一となるよう設定される(図2および図3参照)。
【0025】前記内側可動支持部材28と外側可動支持
部材29との間に臨む前記2本の案内軸24,24の夫
々には、図3に示すように第2間隔設定部材(間隔設定
部材)38が移動可能に配設されている。そしてこの第
2間隔設定部材38は、内側可動支持部材28に対して
外側可動支持部材29を間隔が縮小する方向に移動した
際に両支持部材28,29に当接してその移動を規制
し、内側可動支持部材28(内側可動把持手段N1)と外
側可動支持部材29(外側可動把持手段N2)との縮小時
の間隔を設定するべく機能する。そして第2間隔設定部
材38の軸方向の長さ寸法は、内側可動支持部材28
(内側可動保持手段34)と外側可動支持部材29(外側
可動保持手段35)との縮小時の間隔を、固定支持部材
25(固定保持手段27)と内側可動支持部材28(内側
可動保持手段34)との縮小時の間隔と同一になるよう
設定される(図6参照)。
【0026】前記基台22の下面には、図6に示す如
く、前記固定支持部材25を挟んで拡縮する方向の両側
に、複数のブラケット39を介して拡縮作動手段として
の第1空気圧シリンダ40が、夫々相反する方向を向い
て配設されている。すなわち、各第1空気圧シリンダ4
0は、そのピストンロッド40aの伸縮方向(軸心)を前
記案内軸24と平行にした状態で、該ロッド40aの先
端を対応する前記外側可動支持部材29に連結してあ
る。なお前記内側可動支持部材28に対して第1空気圧
シリンダ40は、前記開口部28aに挿通されて該内側
可動支持部材28の移動を許容するよう構成される。そ
して、各第1空気圧シリンダ40をピストンロッド40
aが伸びる方向に付勢することで、外側可動支持部材2
9が固定支持部材25から離間する方向(間隔の拡大方
向)に移動すると共に、該外側可動支持部材29に第2
チェン36で連結された内側可動支持部材28も同一方
向に追従して移動するようになっている。また逆に各第
1空気圧シリンダ40をピストンロッド40aが縮む方
向に付勢することで、外側可動支持部材29が固定支持
部材25に近接する方向(間隔の縮小方向)に移動すると
共に、該外側可動支持部材29が第2間隔設定部材38
を介して内側可動支持部材28に当接することで両支持
部材28,29が一体的に移動するよう構成される。す
なわち、第1空気圧シリンダ40を正逆付勢すること
で、前記固定把持手段Mから最も離れた外側可動把持手
段N2が拡・縮両方向に移動されるようになっている。
【0027】前記固定支持部材25および内・外の両可
動支持部材28,29の夫々には、位置変更手段として
の平行リンク機構41を介して2基の上下動保持手段
(保持手段)42が配設されている。なお、平行リンク機
構41の構成は同一であるので、固定支持部材25に配
設されている平行リンク機構41の構成についてのみ説
明し、他の平行リンク機構41の同一部材には同じ符号
を付して示すこととする。
【0028】前記固定支持部材25には、図4に示す如
く、前記案内軸24,24を挟む上下位置に、前後方向
に延在する2本アーム43,43が回動可能に枢支され
ると共に、両アーム43,43の前端部および後端部に
おける固定支持部材側に、上下に延びる上下動支持部材
44が夫々枢支されている。そして、この2本のアーム
43,43および2本の上下動支持部材44,44により
平行リンク機構41が構成される。なお、各上下動支持
部材44の下端には、前述したと同様な吸盤26が、拡
縮する方向において固定支持部材25の吸盤26と同じ
位置となるようにしてその開放部を垂直下方に指向させ
た状態で配設される。また上下動支持部材44の内部
に、吸盤26の内側に一端が連通する通路(図示せず)が
形成されると共に、該通路の他端は真空ポンプ等の吸引
手段にバキュームホース(何れも図示せず)を介して連通
し、吸引手段の運転により吸盤26の内側を負圧状態に
することで、該吸盤26に前記物品11を吸着保持する
よう構成してある。すなわち、平行リンク機構41を構
成する上下動支持部材44と吸盤26とで上下動保持手
段(保持手段)42が構成され、固定支持部材25および
内・外の両可動支持部材28,29の夫々においては、
各保持手段27,34,35,42が前後方向に一列に並
んで配設されている。そして実施例の物品保持装置10
では、前記導入コンベア13の集合位置に3列5行で集
合された15個の物品11と対応して15個の吸盤26
が配設され、15個の物品11を一度に吸着保持し得る
ようになっている。
【0029】前記固定支持部材25に配設された前側の
上下動支持部材44に、前記案内軸24と平行な上下動
軸45が配設固定されて、該上下動軸45は、この上下
動支持部材44を挟んで拡縮する方向の両側に延出して
いる。そして、前記内・外の可動支持部材28,29に
配設された前側の上下動支持部材44,44は、該上下
動軸45に対して移動可能に支持される。また図1に示
す如く、前記基台22にブラケット46を介して位置変
更作動手段としての第2空気圧シリンダ47のボトム側
が枢支されると共に、該シリンダ47の下方を指向する
ピストンロッド47aの先端が、前記上下動軸45に対
して回転可能に連結してある。すなわち、第2空気圧シ
リンダ47を正逆付勢してそのピストンロッド47aを
伸縮することで、固定支持部材25および内・外の両可
動支持部材28,29を挟む前後に位置する各上下動保
持手段42,42は、互いに反対向きに、案内軸24に
平行な列毎に一体的に上下する。なお実施例では、第2
空気圧シリンダ47のピストンロッド47aを伸ばすこ
とで、全ての保持手段27,34,35,42の吸盤26
が一つの水平面上に略一致するよう配置され(図4参
照)、ピストンロッド47aを縮めることで、固定支持
部材25および内・外の両可動支持部材28,29に配
設された前側、中間および後側の3つの保持手段27,
34,35,42の吸盤26が斜め上下に並んで配置され
る(図1参照)よう設定される。そして、固定支持部材2
5および内・外の両可動支持部材28,29に配設され
た前側と後側の2つの上下動保持手段42,42の吸盤
26は、前記平行リンク機構41により位置が変位する
ので、各吸盤26に保持された物品11の姿勢が変わる
ことはない。
【0030】また、前記平行リンク機構41により前
側、中間および後側の3つの吸盤26に与えられる高低
差は、各吸盤26に吸着保持された略物品1個分の高さ
に相当するよう設定される。すなわち、物品保持装置1
0により導入コンベア12から物品移載部材13に移送
される物品群の配置は、その移送途中において、前記各
物品収容空間15における上支持体18,18、中支持
体19,19および下支持体20,20の後端の位置に対
応するよう変更され、夫々の支持体18,18、19,1
9、20,20に対応して物品11を上方より階段状に
載置し得るよう構成されている。
【0031】
【実施例の作用】次に、前述した実施例に係る物品保持
装置の作用につき説明する。前記導入コンベア12によ
り、所定の間隔でもって3列で搬送される物品11が、
搬送方向上流側から物品移載部材13の後部側に搬送さ
れると、搬送終端部でその先頭の物品11がストッパで
停止され、後続が順次接触することにより導入コンベア
12上の集合位置に該物品11(3列×5行=15個)が
整列する(図7参照)。前記物品保持装置10では、図4
および図6に示す如く、15個の吸盤26が一つの水平
面上に略一致するよう配置される状態に保持されると共
に、拡縮する方向に並ぶ内側可動把持手段N1(内側可動
支持部材28)および外側可動把持手段N2(外側可動支
持部材29)の夫々が、前記固定把持手段M(固定支持部
材25)に近接して間隔を縮小した状態に保持されてい
る。この状態で前記ロボットが作動され、物品保持装置
10を前記導入コンベア12の集合位置に到来させて各
吸盤26の開口部を対応する物品11の上面に当接する
と共に、該吸盤26の内側を負圧状態にすることで物品
11が吸着保持される。従って、吸着保持された物品1
1は、一つの水平面上に略一致するよう配置されてい
る。
【0032】次に、前記物品11を吸着保持した物品保
持装置10を、前記物品移載部材13の上方に移動す
る。この移動初期あるいは移動途次において、前記2基
の第1空気圧シリンダ40が、そのピストンロッド40
aを伸ばす方向に付勢される。すなわち、第1空気圧シ
リンダ40のピストンロッド40aが連結された外側可
動支持部材29が、前記案内軸24,24に沿って間隔
の拡大方向に移動すると共に、該外側可動支持部材29
に第2チェン36を介して連結されている内側可動支持
部材28も第2チェン36が張った以後は追従して間隔
の拡大方向に移動する。そして、前記固定支持部材25
と内側可動支持部材28とを連結する第1チェン31が
張った状態となることで、内・外の可動支持部材28,
29の移動が規制され、拡縮する方向に並ぶ5つの支持
部材25,28,29の相互間隔、すなわち5つの把持手
段M,N1,N2の相互間隔は、前記物品移載部材13にお
ける隣り合う物品収容空間15,15の間隔と略一致す
る間隔となる(図2参照)。従って、拡縮する方向に並ぶ
前側の上下動保持手段42、中間の保持手段27,34,
35および後側の上下動保持手段42の夫々の間隔が拡
大され、前記物品収容空間15の間隔と略一致する。
【0033】また前記第2空気圧シリンダ47が、その
ピストンロッド47aを縮める方向に付勢される。これ
により、固定支持部材25および内・外の可動支持部材
28,29に配設されている夫々の平行リンク機構41
が作動して、図1に示す如く、各対応する前側、中間お
よび後側の3つの吸盤26が斜め上下に並んで配置され
る状態に変位される。すなわち、3つの吸盤26に吸着
保持されている3つの物品11は斜め上下に並んで配置
され、各物品11間の夫々には、前記物品収容空間15
における上支持体18、中支持体19および下支持体2
0の各間隔に応じた高低差が生じる。なお、前側と後側
の2つの吸盤26は平行リンク機構41により位置が変
位されるので、各吸盤26に保持されている物品11の
姿勢は変わらない。
【0034】前述したように拡縮する方向の間隔が拡大
されると共に、前後方向で高低差が付与された物品群を
吸着保持している物品保持装置10が、各物品11を物
品収容空間15に臨む位置まで下降した後に各吸盤26
の吸着作用を解除することで、各物品収容空間15には
3個の物品11が前後方向に離間して移載される。すな
わち、前列の物品11が、上支持体18,18にフラン
ジ部11aを介して載置され、中列の物品11が中支持
体19,19の後端側にフランジ部11aを介して載置
され、後列の物品11が下支持体20,20の後端側に
フランジ部11aを介して載置される。そして、各物品
収容空間15に臨む3個の物品11は、押送手段により
供給コンベア14に向けて押送されつつ上下方向に重ね
られて、この積み重ね状態の5つの物品群が供給コンベ
ア14の対応する物品収容区画14aに移送される。
【0035】前記物品移載部材13に物品群を移載した
物品保持装置10は、前記導入コンベア12に向けて後
退する途次に、各吸盤26の間隔を縮小すると共に高低
差を無くす初期状態に戻される。すなわち、前記2基の
第1空気圧シリンダ40が、そのピストンロッド40a
を縮める方向に付勢され、これによって前記外側可動支
持部材29が案内軸24,24に沿って間隔の縮小方向
に移動する。この外側可動支持部材29と内側可動支持
部材28とが第2間隔設定部材38を介して当接する
と、以後は両可動支持部材28,29が一体的に間隔の
縮小方向に移動する。そして、内側可動支持部材28が
前記第1間隔設定部材33に当接すると、その移動が規
制され、これによって5つの支持部材25,28,29の
相互間隔、すなわち5つの把持手段M,N1,N2の相互間
隔は、拡縮する方向の物品寸法と略一致する間隔となる
(図6参照)。従って、拡縮する方向に並ぶ前側の上下動
保持手段42、中間の保持手段27,34,35および後
側の上下動保持手段42の夫々の間隔が縮小され、拡縮
する方向の物品寸法と略一致する。また前記第2空気圧
シリンダ47が、そのピストンロッド47aを伸ばす方
向に付勢され、固定支持部材25および内・外の可動支
持部材28,29に配設されている夫々の平行リンク機
構41が作動して、15個の吸盤26が一つの水平面上
に略一致するよう位置が変位される。
【0036】すなわち、実施例に係る物品保持装置10
では、各保持手段27,34,35,42の拡縮する方向
の間隔調整を、チェン31,36および間隔設定部材3
3,38を用いて行なうので、その構成は極めて簡単
で、装置自体をコンパクトにすることができる。また拡
大時および縮小時における各保持手段27,34,35,
42の間隔を変更する際は、チェン31,36および第
2間隔設定部材38の長さや第1間隔設定部材33の位
置を変更することで容易に行なうことができ、物品11
の種類(大きさ)の変更にも簡単に対応し得る。更に、前
後方向に並ぶ保持手段27,34,35,42を高さ方向
に変位させ得るから、後工程で物品間に高低差を付与す
る必要がある場合にも適用し得る。なお、従来の技術の
ように間隔を変更する手段としてパンタグラフ状の平行
リンク機構を用いる場合は、複数の物品間の間隔は等間
隔となるが、実施例の構成ではチェン31,36および
第2間隔設定部材38の長さや第1間隔設定部材33の
位置を変更することで、複数の物品間の間隔を不等間隔
とすることが可能である。
【0037】
【変更例】本発明に係る物品保持装置は、実施例の構成
に限定されるものでなく、以下に説明する変更例を適宜
に採用可能である。 (1) 固定保持手段(固定支持部材)に対して拡縮する方向
の一方の側における可動保持手段(可動支持部材)の配設
数は3つ以上であってもよく、また固定保持手段(固定
支持部材)に対して拡縮する方向の一方の側にのみ可動
保持手段(可動支持部材)を配設してもよい。 (2) 固定保持手段(固定支持部材)とこれに隣り合う可動
保持手段(可動支持部材)との拡大時の間隔を設定する第
1チェンの一端は、固定保持手段(固定支持部材)に限ら
ず、基台あるいは該基台に対して定位置に配設された部
材であればこれに連結するようにしてもよい。また第1
チェンの他端については、前記可動保持手段(可動支持
部材)に代えて、該手段に配設された上下動保持手段(上
下動支持部材)や、平行リンク機構に連結してもよい。
更に、隣り合う各可動保持手段(可動支持部材)の拡大時
の間隔を設定する第2チェンの各端についても、前記第
1チェンの他端と同様に、上下動保持手段(上下動支持
部材)や平行リンク機構に連結してもよい。 (3) 各可動保持手段(可動支持部材)の縮小時の間隔を設
定する第2間隔設定部材については、案内軸に対して移
動可能に配設される必要はなく、対向する一方の可動保
持手段(可動支持部材)に固定され、他方の可動保持手段
(可動支持部材)に当接する構成を採用し得る。また固定
保持手段(固定支持部材)とこれに隣り合う可動保持手段
(可動支持部材)との縮小時の間隔を設定する第1間隔設
定部材については、案内軸に固定するのではなく、基台
あるいは該基台に対して定位置に配設された部材(固定
保持手段も含む)に固定してもよい。更に、第1間隔設
定部材を第2間隔設定部材と同一の構造とし、両保持手
段(支持部材)に当接することで間隔設定を行なうように
することもできる。加えて、第1および第2間隔設定部
材については、可動保持手段(可動支持部材)に代えて、
該手段に配設された上下動保持手段(上下動支持部材)や
平行リンク機構と当接するように、これらに固定しても
よい。 (4) 平行リンク機構で上下動される上下動保持手段の配
設数は、固定または可動保持手段(支持部材)を挟む両側
に複数(2つ以上)配設してもよく、また固定または可動
保持手段(支持部材)の前側あるいは後側の何れか一方に
のみ配設される構成を採用し得る。 (5) 上下動保持手段を上下方向に変位させる機構(位置
変更手段)としては、平行リンク機構に限らず、別の機
構に置き換えることもできる。例えば、固定保持手段
(固定支持部材)や可動保持手段(可動支持部材)に対して
上下動保持手段を上下にスライド可能に支持させ、固定
保持手段(固定支持部材)に配設した上下動保持手段に固
定した上下動軸に対し、可動保持手段(可動支持部材)に
配設した上下動保持手段を拡縮する方向に移動可能に支
持する。そして、ピストンロッドの伸縮方向(軸心)を上
下動保持手段のスライド方向と一致するよう基台に配設
した空気圧シリンダのピストンロッドを上下動軸に連結
し、該空気圧シリンダの正逆付勢により上下動軸に固定
または移動可能に支持された全ての上下動保持手段を一
体的に上下動させる構成が採用可能である。 (6) 固定保持手段や可動保持手段の吸盤等を省略し、該
保持手段を上下動保持手段を支持するための固定支持部
材や可動支持部材としてのみ機能させるようにしてもよ
い。 (7) 各保持手段の拡大時の間隔を設定する索体として
は、チェンに代えてワイヤやベルト等を採用可能であ
る。 (8) 拡縮作動手段や位置変更作動手段としては、空気圧
シリンダに代えてモータとボールネジあるいはラック−
ピニオン等を組合わせた手段を採用し得る。
【0038】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の請求項1に
係る物品保持装置では、各保持手段の拡縮する方向の間
隔を、索体および間隔設定部材を用いて行なうので、そ
の構成は極めて簡単で、装置自体をコンパクトにするこ
とができる。また拡大時および縮小時における各保持手
段の間隔を変更する際は、索体および間隔設定部材の長
さ等を変更することで容易に行なうことができ、保持す
る物品の種類(大きさ)の変更に簡単に対応し得る。更
に、前記拡縮方向と交差する方向に並ぶ保持手段を高さ
方向に変位させ得るから、後工程で物品間に高低差を付
与する必要がある場合にも適用し得る。なお、従来の技
術のように間隔を変更する手段としてパンタグラフ状の
平行リンク機構を用いる場合は、複数の物品間の間隔は
等間隔となるが、本発明では索体および間隔設定部材の
長さを変更することで、複数の物品間の間隔を不等間隔
とすることが可能である。
【0039】また請求項に係る物品保持装置では、平
行リンク機構により複数の保持手段間に高低差を付与す
るので、高低差を付与する前と後での物品の保持姿勢を
同一にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係る物品保持装置を、
前後の保持手段間に高低差を付与した状態で示す側面図
である。
【図2】実施例に係る物品保持装置を、前後の保持手段
間に高低差を付与した状態で示す正面図である。
【図3】実施例に係る物品保持装置における固定および
可動保持手段を示す縦断正面図である。
【図4】実施例に係る物品保持装置の固定保持手段およ
び上下動保持手段を、前後の保持手段間に高低差を付与
しない状態で示す縦断側面図である。
【図5】実施例に係る物品保持装置の可動保持手段およ
び上下動保持手段を、前後の保持手段間に高低差を付与
した状態で示す縦断側面図である。
【図6】実施例に係る物品保持装置の固定および可動保
持手段を示す縦断正面図である。
【図7】実施例に係る物品保持装置を導入コンベヤの上
方に臨ませた状態で示す概略平面図である。
【図8】実施例に係る物品保持装置により導入コンベア
上にある物品を物品移載部材に移載する状態を示す説明
図である。
【符号の説明】
11 物品 22 基台 24 案内軸(案内部材) 25 固定支持部材 28 内側可動支持部材(可動支持部材) 29 外側可動支持部材(可動支持部材) 31 第1チェン(第1索体) 33 第1間隔設定部材(間隔設定部材) 36 第2チェン(第2索体) 38 第2間隔設定部材(間隔設定部材) 40 第1空気圧シリンダ(拡縮作動手段) 41 平行リンク機構(位置変更手段) 42 上下動保持手段(保持手段) 47 第2空気圧シリンダ(位置変更作動手段) M 固定把持手段 N1 内側可動把持手段(可動把持手段) N2 外側可動把持手段(可動把持手段)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25J 15/00 B25J 15/06 B65G 47/91

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保持した複数の物品(11)の間隔を一方向
    で拡縮するよう構成した物品保持装置であって、 基台(22)に対して定位置に配設された固定支持部材(25)
    と、 前記基台(22)に対して定位置に配設されて拡縮する方向
    に延在する案内部材(24)と、 前記固定支持部材(25)に対して拡縮する方向の一方側で
    拡縮する方向に連続して並び、前記案内部材(24)に沿っ
    て移動可能に配設された複数の可動支持部材(28,29)
    と、 前記固定支持部材(25)および各可動支持部材(28,29)の
    夫々に平行リンク機構(41)を介して配設されて拡縮する
    方向と交差する方向に並び、前記物品(11)を保持する複
    数の保持手段(42)と、 前記保持手段(42)により保持された物品(11)が、その姿
    勢を保ったまま、一つの水平面上に略一致するよう配置
    される状態と、前記固定および可動の各支持部材(25,2
    8,29)において前記複数の保持手段(42)が並ぶ方向で斜
    め上下に並んで配置される状態とに変位するよう、前記
    平行リンク機構(41)を作動して保持手段(42)の位置を変
    更する位置変更作動手段(47)とを備え、 前記固定支持部材(25)、該固定支持部材(25)に配設され
    た複数の保持手段(42)および平行リンク機構(41)で固定
    把持手段(M)が構成されると共に、前記各可動支持部材
    (28,29)、該可動支持部材(28,29)に配設された複数の保
    持手段(42)および平行リンク機構(41)で可動把持手段(N
    1,N2)が夫々構成され、 前記固定把持手段(M)から最も離れた可動把持手段(N2)
    は、拡縮作動手段(40)で拡・縮両方向に作動され、 前記固定把持手段(M)に隣り合う可動把持手段(N1)を、
    前記基台(22)または基台(22)に対して定位置に配設され
    る部材に第1索体(31)で連結して、固定把持手段(M)に
    対して隣り合う可動把持手段(N1)の間隔が拡大した際に
    該第1索体(31)が張った状態となることで固定把持手段
    (M)と可動把持手段(N1)との間隔を設定すると共に、 前記隣り合う各可動把持手段(N1,N2)を第2索体(36)で
    連結して、両可動把持手段(N1,N2)の間隔が拡大した際
    に該第2索体(36)が張った状態となることで両可動把持
    手段(N1,N2)の間隔を設定し、 前記隣り合う各可動把持手段(N1,N2)の間、および固定
    把持手段(M)とこれに隣り合う可動把持手段(N1)との間
    に臨む間隔設定部材(33,38)に、各把持手段(M,N1,N2)の
    間隔が縮小した際に可動把持手段(N1,N2)が当接するこ
    とで、隣り合う各把持手段(M,N1,N2)の間隔を設定する
    よう構成したことを特徴とする物品保持装置。
  2. 【請求項2】 前記固定支持部材(25)および可動支持部
    材(28,29)が物品(11)を保持する機能を有し、保持手段
    を兼ねる請求項1記載の物品保持装置。
  3. 【請求項3】 前記案内部材(24)は、前記固定支持部材
    (25)を挟んで拡縮する方向の両側に延出し、その各側の
    夫々に前記可動支持部材(28,29)が複数配設される請求
    項1または2記載の物品保持装置。
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