JP3445018B2 - Rfモジュレータic - Google Patents

Rfモジュレータic

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JP3445018B2
JP3445018B2 JP09324295A JP9324295A JP3445018B2 JP 3445018 B2 JP3445018 B2 JP 3445018B2 JP 09324295 A JP09324295 A JP 09324295A JP 9324295 A JP9324295 A JP 9324295A JP 3445018 B2 JP3445018 B2 JP 3445018B2
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oscillating
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modulator
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雅彦 千葉
俊久 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主にビデオ信号再生装
置等に使用され、ビデオ信号及びオーディオ信号の変調
を行うための集積回路化された変調素子であるRFモジ
ュレータICに係り、特に、搬送波を発生する発振回路
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、一般家庭等への普及が進んだビデ
オ画像を再生、録画するためのいわゆるビデオ信号再生
装置によるビデオの再生方式には、大別して、ビデオ信
号自体をテレビ受像機のビデオ信号系の回路に直接入力
する方式と、空いているテレビチャンネルに対応する搬
送波をオーディオ信号及びビデオ信号により変調し、い
わゆるRF信号としてテレビ受像機へ入力し、空いてい
るチャンネルに画像再生する方式との2つがある。
【0003】後者の方式を用いたビデオ信号再生装置に
おいて、変調処理を行う部分には、ビデオ信号及びオー
ディオ信号の変調を行うための集積回路化された専用の
変調素子であるRFモジュレータICと称されるものが
用いられることが多く、近年、種々開発、製造されてい
る。
【0004】図2には、このRFモジュレータICの一
構成例が示されており、以下、同図を参照しつつその構
成、動作を概略的に説明する。このRFモジュレータI
C(図2において二点鎖線で囲まれた部分)は、搬送波
となる高周波信号を発生する高周波発振回路(図2にお
いては「RF OSC」と略記)20と、搬送波をビデ
オ信号でAM変調するビデオ変調器(図2においては
「VIDEO MOD」と略記)21と、オーディオ信
号をFM変調するFM変調器(図2においては「FM
MOD」と略記)22と、FM変調に必要な被変調波と
なる信号を発振するために必要なタンク回路(図2にお
いては「TANK」と略記)23と、搬送波をFM信号
でAM変調するためのミキサー回路(図2においては
「MIX」と略記)24と、を主たる構成要素としてな
るものである。
【0005】上記構成によるRFモジュールICのビデ
オ変調器21から得られた信号と、ミキサー回路24か
ら得られた信号とは、RFモジュールICの外部におい
て混合される(以下「混合信号」と言う。)ようになっ
ている。そして、アンテナ25で受信されたテレビ電波
と、RFモジュールICを含んで構成されるビデオ信号
再生装置の出力信号としての上述の混合信号とを切り替
える切替器26を経てテレビ受像機27に入力されるこ
とで、テレビ受像機27の所定のチャンネルにおいてビ
デオの再生画像が見られるようになっている。
【0006】このように、RFモジュレータICにおけ
る高周波発振回路20は、テレビの空きチャンネルに対
応する高周波信号を発生するもので、一般には、2チャ
ンネル、すなわち、2つの周波数を外部からのチャンネ
ル切替信号(図2においては「CH SW」と略記)に
応じて発振できるようになっており、図2の例において
は、表面波発振子(図2においては「SAW−R」と略
記)28を用いて2周波を発振する構成となっている。
【0007】図3にはこのようなRFモジュレータIC
における高周波発振回路の一構成例が示されており、以
下、同図を参照しつつその構成、動作を概略的に説明す
る。この高周波発振回路は、トランジスタQ1,Q2に
より構成された差動増幅回路からなる第1の発振回路2
9と、トランジスタQ3,Q4により構成された差動増
幅回路からなる第2の発振回路30と、2つの発振回路
29,30に共通して用いられるトランジスタQ5,Q
6により構成された差動増幅回路31と、切換え制御回
路32と、を主たる構成要素としてなるものである。
【0008】第1の発振回路29は、外部接続された第
1の表面波発振子(図3においては「SAW1」と略
記)34aを介して正帰還が行われ、この第1の表面波
発振子34aによって定まる周波数で発振が生じ、その
増幅出力が、差動増幅回路31のコレクタ側より得られ
るようになっているものである。また、第2の発振回路
30においても、基本的に第1の発振回路29と同様に
して第2の表面共振素子(図3において「SAW2」と
略記)34bによって定まる周波数で発振が生じ、その
増幅出力が、差動増幅回路31のコレクタ側より得られ
るようになっているものである。
【0009】そして、これら2つの発振回路29,30
の動作は、切換え制御回路32に入力される制御信号に
応じて切換え制御回路32から出力される切換信号によ
って、いずれか一方の発振回路が動作するように制御さ
れることとなっている。すなわち、切換え制御回路32
からの切換信号により、第1の発振回路29のバイアス
電流源35aがいわゆるON状態とされ、バイアス電流
I1が通電されることとなった場合には、第1の発振回
路29が発振を開始する一方、切換え制御回路32から
の切換信号により、第2の発振回路30のバイアス電流
源35bがいわゆるON状態とされ、バイアス電流I2
が通電されることとなった場合には、第2の発振回路3
0が発振を開始するようになっているものである。
【0010】また、比較的簡易な構成を有するRFモジ
ュレータICの中には、例えば、図4に示されたような
構成による高周波発振回路を用いるようにしたものもあ
る。すなわち、この図4の例では、発振周波数を決定す
る素子として外付けのコイル36a,36b及びコンデ
ンサ37を用いるようになっており、トランジスタQ7
を介して、トランジスタQ8,Q9から構成される差動
増幅回路に正帰還がかかるようになっているものであ
る。
【0011】そして、一方のコイル36aには、いわゆ
るメカニカル式の切換スイッチ38が並列接続されてお
り、この切換スイッチ38を開閉成させることで、発振
周波数を変え得るようになっているものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前者の場合
(図3参照)、Qの高い表面波発振子を用いているた
め、殆ど無調整で所望する2つの周波数の発振が得られ
るという利点がある反面、表面共振素子34a,34b
が比較的高価であるため装置全体の価格が高いものとな
ってしまうという欠点がある。
【0013】そこで、共振素子として安価で入手容易な
コイル及びコンデンサによるいわゆるLC共振回路を用
いることが考えられるが、例えば、図3に示された回路
において、表面波発振子をLC共振回路に単純に置き換
えることはできない。これは、仮に2つの表面波発振子
SAW1,SAW2に代わって、それぞれLC共振回路
に置き換えると、差動増幅回路31が共通で、しかも2
つのLC共振回路のそれぞれの一端が、外部接続端子3
9を介して差動増幅回路31の入力端であるトランジス
タQ6のベースに接続されるようになっているため、Q
が高い表面波発振子SAW1,SAW2を用いた場合と
異なり、一方の発振回路が非動作状態であっても、動作
状態にある発振回路側から非動作状態にある発振回路を
みたインピーダンス、特に、非動作状態側のLC共振回
路のインピーダンスが、動作状態の発振回路に影響し、
発振周波数がずれてしまい、さらに最悪時には発振停止
を招くこともあるからである。
【0014】一方、後者の場合(図4参照)、上述のよ
うな不都合もなく、簡易な構成で安価で済むと言う利点
があるが、周波数の切り換えを手動により行う構成であ
るため、図3に示されたように電子的な切り換えが要求
されるものには適用できない。
【0015】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
で、電子切り換えが可能で且つ共振素子の種類によらず
安定した発振を得ることのできる高周波発振回路を備え
たRFモジュレータICを提供するものである。本発明
の他の目的は、表面波発振子とLC共振回路のいずれで
も、所望により使用可能で、安定且つ確実な発振を得る
ことのできる高周波発振回路を備えたRFモジュレータ
ICを提供するものである。本発明の他の目的は、外付
けされる2つのLC共振回路相互の影響がなく、安定且
つ確実な発振を得ることのできる高周波発振回路を備え
たRFモジュレータICを提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のRFモジュレー
タICは、下記の手段を有するものである。
【0017】請求項記載の発明に係るRFモジュレー
タICは、高周波発振回路により発生される高周波を搬
送波とし、この搬送波に変調処理を施すことにより外部
入力されたビデオ信号とFM変調されたオーディオ信号
を乗せ、高周波信号として出力するよう構成されてなる
RFモジュレータICにおいて、前記高周波発振回路
を、正帰還ループを設けた第1の増幅回路の出力とアー
スとの間に第1の共振素子を接続して、該第1の共振素
子の共振周波数で発振させるようにした第1の発振手段
と、正帰還ループを設けた第2の増幅回路の出力とアー
スとの間に第2の共振素子を接続して、該第2の共振素
子の共振周波数で発振させるようにした第2の発振手段
と、ら構成すると共に、前記高周波発振回路の各発振
手段動作を制御する制御手段を設けてなるものであ
る。
【0018】請求項記載の発明に係るRFモジュレー
タICは、高周波発振回路により発生される高周波を搬
送波とし、この搬送波に変調処理を施すことにより外部
入力されたビデオ信号とFM変調されたオーディオ信号
を乗せ、高周波信号として出力するよう構成されてなる
RFモジュレータICにおいて、前記高周波発振回路
を、第1の差動増幅回路を構成する1対のトランジスタ
の一方のベースと他方のコレクタに正帰還ループを設
け、かつ前記一方のベースとアースとの間に第1の共振
素子を接続して、該第1の共振素子の共振周波数で発振
させるようにした第1の発振部と、第2の差動増幅回路
を構成する1対のトランジスタの一方のベースと他方の
コレクタに正帰還ループを設け、かつ前記第2の差動増
幅回路を構成する前記一方のベースとアースとの間に第
2の共振素子を接続して、該第2の共振素子の共振周波
数で発振させるようにした第2の発振部と、前記第1の
発振部の出力信号を増幅する第3の差動増幅回路からな
る第1の増幅部と、前記第2の発振部の出力信号を増幅
する第4の差動増幅回路からなる第2の増幅部と、から
構成すると共に、前記高周波発振回路の第1乃至第4の
差動増幅回路のエミッタ側のバイアス電流を制御する制
御回路を設けてなるものである。
【0019】
【作用】請求項1記載の発明においては、高周波発振回
路を構成する2つの発振手段は、相互に干渉することが
ないそれぞれ電気的に独立のものであるため、例えば、
共振素子としていわゆるLC共振回路をそれぞれの発振
手段に接続したとしても、それぞれの発振手段の発振周
波数は、それぞれのLC共振回路の共振周波数となり、
従来と異なり、一方のLC共振回路が他方の発振手段の
発振周波数に影響を及ぼすことがなくなり、安定且つ確
実な発振が得られるようになっているものである。
【0020】請求項2載の発明においては、第1の発
の出力は第1の増幅により、また、第2の発振
の出力は第2の増幅により、それぞれ増幅されて出力
されるようになっており、電気的にはそれぞれの発振
が相互に干渉することがないようになっている。
ば、共振素子としてLC共振回路を、第1及び第2の発
にそれぞれ接続しても、それぞれの発振の発振周
波数は、それぞれのLC共振回路の共振周波数となり、
従来と異なり、一方のLC共振回路が他方の発振の発
振周波数に影響を及ぼすことがなくなり、安定且つ確実
な発振が得られるようになっているものである。
【0021】さらに、各発振手段又は発振部及び増幅
部)は、外部信号により動作状態と非動作状態との切換
すなわち動作制御が行えるようになっているので、いわ
ゆるメカニカルスイッチを用いることなく電子的操作に
よって、発振手段(又は発振部)の切り換えによる発振
周波数の変更が可能となるものである。
【0022】
【実施例】以下、本発明に係るRFモジュレータICの
実施例について、図1を参照しつつ説明する。ここで図
1は本発明に係るRFモジュレータICの一実施例にお
ける主要部の回路図である。尚、以下に説明する部材、
配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨
の範囲内で種々改変することができるものである。
【0023】図1には、RFモジュレータICの中でも
特に、変調を受ける搬送波としての高周波を発生する部
分の回路構成が示されており、高周波発振回路1は、第
1及び第2の発振部3,4と、第1及び第2の増幅部
5,6とを主たる構成要素として構成されている。ま
た、同RFモジュレータIC内には、高周波発振回路1
の動作を制御する切換え制御回路2が設けられている。
【0024】尚、このRFモジュレータICには、図示
されない部分に従来と同様にビデオ変調器、FM変調器
等が設けられており、その基本的構成は従来と同一のも
のであるので、それらについてここでの詳細な説明は省
略することとする。
【0025】本実施例における第1及び第2の発振部
3,4は、基本的に同一の回路構成を有してなるもの
で、第1の発振部3はトランジスタ7a,7bにより、
第2の発振部4はトランジスタ8a,8bにより、それ
ぞれ公知・周知の構成を有する差動増幅回路が構成され
たものとなっている。
【0026】第1の発振部3を構成するトランジスタ7
bのベースは外部接続端子14aに接続されており、こ
の外部接続端子14aには後述するように表面波発振子
又はLC共振回路のいずれかが外部接続されるようにな
っている。さらに、トランジスタ7bのベースとトラン
ジスタ7aのコレクタとの間には、帰還用のコンデンサ
11が接続されており、正帰還がかかるようになってい
る。
【0027】したがって、第1の発振部3は、外部接続
端子14aに接続される表面波発振子の共振周波数又は
LC共振回路の共振周波数で発振するようになってい
る。また、第1の発振部3を構成するトランジスタ7
a,7bのエミッタとアース間にはバイアス電源13a
が設けられており、このバイアス電源13aは、切換え
制御回路2からの切換信号により動作、非動作状態が切
り換えられるようになっている。
【0028】第2の発振部4も基本的には、上述した第
1の発振部3と同一の構成、動作を有しているもので、
トランジスタ8bのベースは外部接続端子14bに接続
されており、この外部接続端子14bには表面波発振子
又はLC共振回路のいずれかが外部接続されるようにな
っている。さらに、トランジスタ8bのベースとトラン
ジスタ8aのコレクタとの間には、正帰還をかけるため
の帰還用コンデンサ12が接続されている。
【0029】また、トランジスタ8a,8bのエミッタ
とアース間には第1の発振部3と同様に切換え制御回路
2による切換信号に応じて動作制御されるバイアス電源
13bが設けられている。そして、第2の発振部4は、
外部接続端子14bに接続される表面波発振子の共振周
波数又はLC共振回路の共振周波数で発振するようにな
っている。
【0030】第1及び第2の増幅部5,6は、基本的に
同一の構成を有してなるもので、第1の増幅部5を構成
するトランジスタ9aのベースには、上述した第1の発
振部3のトランジスタ7bのベースが、第2の増幅部6
を構成するトランジスタ10aのベースには第2の発振
部4のトランジスタ8bのベースが、それぞれ接続され
ており、第1の増幅部5には第1の発振部3の発振出力
が、第2の増幅部6には第2の発振部4の発振出力が、
それぞれ入力されるようになっている。
【0031】また、第1及び第2の増幅部5,6の出力
側においては、トランジスタ9aのコレクタとトランジ
スタ10aのコレクタとが、また、トランジスタ9bの
コレクタとトランジスタ10bのコレクタとが、それぞ
れ接続されると共に、図示されないミキサ回路(例えば
図2に示された従来のICにおけるミキサー回路24に
相当するもの)へ接続されて、これら第1及び第2の増
幅部5,6により得られた高周波信号が図示されないミ
キサー回路へ入力されるようになっている。
【0032】さらに、第1の増幅部5を構成するトラン
ジスタ9a,9bのエミッタとアース間には、第4のバ
イアス電源13dが、第2の増幅部6を構成するトラン
ジスタ10a,10bのエミッタとアース間には、第3
のバイアス電源13cが、それぞれ設けられている。そ
して、第3及び第4のバイアス電源13c,13dは、
切換え制御回路2からの切換信号により動作、非動作状
態が切り換えられるようになっている。
【0033】一方、外部接続端子14a,14bとアー
ス間には、共振素子として所望により表面波発振子又は
いわゆるLC共振回路が接続されるようになっている。
すなわち、この外部接続端子14a,14bへの共振素
子の接続形態として通常生じ得るのは、外部接続端子1
4a,14bとアース間に、それぞれ表面波発振子(図
1において「SAW1」及び「SAW2」と略記)15
a,15bが接続されるか、又は外部接続端子14a,
14bとアース間に、それぞれLC共振回路16a,1
6bが接続されるかのいずれかである。
【0034】表面波発振子15a,15bは、表面波素
子からなるもので、従来からのこの種のRFモジュレー
タICにおいて既に用いられている公知・周知のもので
ある。
【0035】本実施例のLC共振回路16a,16b
は、共に同一の構成を有するもので、コイルL1(又は
L2)とコンデンサC1(又はC2)とが並列接続され
てなり、コイルL1(又はL2)とコンデンサC1(又
はC2)の一方の接続端が接続用のコンデンサ17a
(又は17b)を介して外部接続端子14a(又は14
b)へ接続される一方、コイルL1(又はL2)とコン
デンサC1(又はC2)の他方の接続端はアースに接続
されるようになっている。尚、以下の説明においてL
1,L2,C1,C2は、便宜上、各コイル及びコンデ
ンサの値を表すものとする。
【0036】次に、上記構成における動作について説明
すれば、先ず、前提として外部接続端子14a,14b
には、それぞれLC共振回路16a,16bが接続され
たものとする。切換え制御回路2に、例えば第1の発振
部3と第1の増幅部5を動作状態とする制御信号が入力
されたとすると、切換え制御回路2からは、第1のバイ
アス電源13a及び第4のバイアス電源13dを動作状
態とする切換信号が出力され、それぞれのバイアス電源
13a,13dにおいてバイアス電流I1,I4が流れ
ることにより、第1の発振部3及び第1の増幅部5が動
作状態となる一方、第2の発振部4及び第2の増幅部6
は非動作状態となる。
【0037】したがって、第1の発振部3は、LC共振
回路16aのLCの値で定まる周波数f1=1/(2π
(L1C1)1/2)で発振し、その増幅出力が第1の増幅
部5により得られることとなる。
【0038】ところで、本実施例において、2つのLC
共振回路16a,16bは、外部接続端子14a(又は
14b)を介して第1又は第2の発振部3,4を構成す
るトランジスタ7b(又は8b)のベースとアース間に
接続され、さらに、トランジスタ7b(又は8b)のベ
ースは第1の増幅部5のトランジスタ9aのベース(又
は第2の増幅部6のトランジスタ10aのベース)に、
それぞれ接続されており、回路的には各々独立し、相互
に干渉し合うようなことがない構成となっている。
【0039】このため、従来と異なり、非動作状態にあ
るLC共振回路のインピーダンスが発振動作にある回路
側に影響を及ぼし、その結果、発振周波数が動作側のL
C共振回路のLCの値から定まる本来の発振周波数から
ずれてしまったり、最悪時には発振停止というようなこ
とがなく、上述のようにLC共振回路のLC値から定ま
る周波数で安定且つ確実に発振を得ることができるよう
になっている。
【0040】次に、切換え制御回路2に、第2の発振部
4と第2の増幅部6を動作状態とする制御信号が入力さ
れたとすると、切換え制御回路2からは、第2のバイア
ス電源13b及び第3のバイアス電源13cを動作状態
とする切換信号が出力され、それぞれのバイアス電源1
3b,13cにおいてバイアス電流I2,I3が流れる
ことにより、第1の発振部3及び第1の増幅部5に代わ
って第2の発振部4及び第2の増幅部6が動作状態とな
る。
【0041】その結果、第2の発振部4は、LC共振回
路16bのLCの値で定まる周波数f2=1/(2π
(L2C2)1/2)で発振し、その増幅出力が第2の増幅
部6により得られることとなる。
【0042】一方、LC共振回路16a,16bに代わ
って、表面波発振子15a,15bが外部接続端子14
a,14bに接続された場合は、発振周波数が表面波発
振子15a,15bの共振周波数となる点を除けば、回
路の動作は上述したと同様であり、ここでの詳細な説明
は省略することとする。
【0043】本実施例においては、第1及び第2の発振
部3,4と第1及び第2の増幅部5,6とを、それぞれ
差動増幅回路により構成するようにしたが、回路構成は
これに限定される必要はなく、それぞれ発振、増幅に適
し且つその動作が切換え制御回路2により制御可能なも
のであれば他の回路構成によるものであっても勿論構わ
ないものである。
【0044】尚、上述した実施例においては、請求項1
における2つの発振手段は、第1の発振部3と第2の発
振部4により実現されている。また、請求項2載の制
御回路は、切換え制御回路2により実現されている。
【0045】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明によれば、
外部接続される共振素子の種類に拘わらず2つの発振手
段(又は発振部)が相互に干渉することなく、それぞれ
に接続された共振素子の共振周波数の信号を発振できる
ような構成とすることにより、共振素子のインピーダン
スが相互に発振手段(又は発振部)に影響を及ぼすこと
がなくなるので、外部接続される共振素子の種類に拘わ
らず安定且つ確実な発振を得ることができる高周波発振
回路を備えたRFモジュレータICが提供される。
【0046】また、それぞれの発振手段(又は発振部)
の動作を電子的に制御できるようにしてあるので、特
に、いわゆるVTRに用いられるRFモジュレータIC
におけるいわゆる電子スイッチによるチャンネル切り換
え、すなわち高周波発振回路の発振周波数の切り換えの
要求を満足し、しかも共振素子として比較的安価なLC
共振回路を用いることも可能であるので、電子スイッチ
による切り換えを行えるようにしたことによる価格の上
昇を、共振素子として従来用いられていた比較的高価な
表面波発振子に代わって比較的安価なLC共振回路を用
いることで抑えることができ、装置全体の低価格化に寄
与することができるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るRFモジュレータICの一実施例
における主要部の回路図である。
【図2】従来のRFモジュレータICの一構成例を示す
構成図である。
【図3】従来のRFモジュレータICにおける高周波発
振回路の一実施例における回路図である。
【図4】従来のRFモジュレータICにおける高周波発
振回路の他の実施例における回路図である。
【符号の説明】
1…高周波発振回路 2…切換え制御回路 3…第1の発振部 4…第2の発振部 5…第1の増幅部 6…第2の増幅部 13a〜13d…バイアス電源 14a,14b…外部接続端子 15a,15b…表面波発振子 16a,16b…LC共振回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/38 - 5/46 H03B 5/12 H04B 1/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波発振回路により発生される高周波
    を搬送波とし、この搬送波に変調処理を施すことにより
    外部入力されたビデオ信号とFM変調されたオーディオ
    信号を乗せ、高周波信号として出力するよう構成されて
    なるRFモジュレータICにおいて、 前記高周波発振回路を、正帰還ループを設けた第1の増幅回路の出力とアースと
    の間に第1の共振素子を接続して、該第1の共振素子の
    共振周波数で発振させるようにした第1の発振手段と、 正帰還ループを設けた第2の増幅回路の出力とアースと
    の間に第2の共振素子を接続して、該第2の共振素子の
    共振周波数で発振させるようにした第2の発振手段と、
    から構成すると共に、 前記高周波発振回路の各発振手段の動作を制御する制御
    手段を設け たことを特徴とするRFモジュレータIC。
  2. 【請求項2】 高周波発振回路により発生される高周波
    を搬送波とし、この搬送波に変調処理を施すことにより
    外部入力されたビデオ信号とFM変調されたオーディオ
    信号を乗せ、高周波信号として出力するよう構成されて
    なるRFモジュレータICにおいて、 前記高周波発振回路を、第1の差動増幅回路を構成する1対のトランジスタの一
    方のベースと他方のコレクタに正帰還ループを設け、か
    つ前記一方のベースとアースとの間に第1の共振素子を
    接続して、該第1の共振素子の共振周波数で発振させる
    ようにした 第1の発振と、第2の差動増幅回路を構成する1対のトランジスタの一
    方のベースと他方のコレクタに正帰還ループを設け、か
    つ前記第2の差動増幅回路を構成する前記一方のベース
    とアースとの間に第2の共振素子を接続して、該第2の
    共振素子の共振周波数で発振させるようにした 第2の発
    と、 前記第1の発振の出力信号を増幅する第3の差動増幅
    回路からなる第1の増幅と、 前記第2の発振の出力信号を増幅する第4の差動増幅
    回路からなる第2の増幅と、から構成すると共に、 前記高周波発振回路の第1乃至第4の差動増幅回路のエ
    ミッタ側のバイアス電流を制御する制御回路を設けたこ
    とを特徴とするRFモジュレータIC。
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