JP3444520B2 - 用紙搬送装置 - Google Patents

用紙搬送装置

Info

Publication number
JP3444520B2
JP3444520B2 JP17398897A JP17398897A JP3444520B2 JP 3444520 B2 JP3444520 B2 JP 3444520B2 JP 17398897 A JP17398897 A JP 17398897A JP 17398897 A JP17398897 A JP 17398897A JP 3444520 B2 JP3444520 B2 JP 3444520B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
roller
printer
intermediate roller
paper discharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP17398897A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1111766A (ja
Inventor
清剛 二橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba TEC Corp
Priority to JP17398897A priority Critical patent/JP3444520B2/ja
Publication of JPH1111766A publication Critical patent/JPH1111766A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3444520B2 publication Critical patent/JP3444520B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Manual Feeding Of Sheets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタに用いら
れる用紙搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、用紙を蓄えるホッパと印字済みの
用紙を格納するスタッカとを備え、自動給紙のモードで
はホッパ内の用紙を給紙ローラと中間ローラとにより前
方のプリンタに給紙し、プリンタから戻された印字済み
の用紙を中間ローラと排紙ローラとを経て後方のスタッ
カに格納するようにした自動給紙装置がある。
【0003】前述した中間ローラは、ホッパ内の用紙が
短い場合でもプリンタに受け渡すことを目的としてい
る。また、スタッカも備えた自動給紙装置では、中間ロ
ーラはホッパ内の用紙が短い場合でもプリンタに受け渡
すこと、及びプリンタから戻された用紙をスタッカに受
け渡すことを目的としている。そのため、中間ローラは
用紙の搬送経路に外周の一部が突出する位置に配列され
ている。
【0004】この場合、自動給紙装置は、給紙に際して
はホッパ内の用紙を一定の速度でプリンタ側に受け渡
し、受け渡した後は停止状態に維持され、その後の用紙
の送り制御はプリンタ側に任せている。また、プリンタ
からバックフィードをかけられて印字済みの用紙が受け
渡された場合には、中間ローラを駆動してスタッカに用
紙を一定の速度で格納している。
【0005】紙送りに関し、プリンタ側での制御と自動
給紙装置側での制御とは異なる。すなわち、自動給紙装
置は、プリンタ側に用紙を受け渡すとき或いはプリンタ
側から用紙を受け渡されたときは一定の速度で用紙を搬
送すればよいの対し、プリンタ側では印字データの量、
印字データに含まれる改行マークや改頁マーク等のデー
タにより用紙送りの制御をしているので、用紙の送り長
さや用紙を送るタイミングが一定ではない。
【0006】このため、プリンタの前方の手差口から給
紙されて印字された用紙を、プリンタの制御で手差口と
は反対側の自動給紙装置のスタッカに向けて排出する場
合を考えると、プリンタの用紙搬送動作と自動給紙装置
の用紙搬送動作とを同期させるためには、用紙を1ピッ
チ送る度にプリンタと自動給紙装置との間で用紙送りに
ついてのコマンドのやりとりを行わなければならない
が、このような制御は時間がかかるので通常行っていな
い。従って、プリンタ側の制御で用紙を搬送していると
きは自動給紙装置の給紙ローラ、中間ローラ、排紙ロー
ラ等は停止状態に維持される。
【0007】従って、自動給紙装置を用いずにプリンタ
の前方(自動給紙装置とは反対側)の手差口から給紙す
る場合には、手差用紙の長さにもよるが、手差口から給
紙された用紙が自動給紙装置の中間ローラと排紙用ピン
チローラとのニップ部に届いてしまうことがある。この
ような場合には、用紙をそれ以上送ることができないの
で、手差口から全長の長い用紙を給紙する場合にはプリ
ンタから自動給紙装置を外している。しかし自動給紙装
置の着脱作業は非常に煩わしい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このようなことから、
プリンタの手差口から給紙する場合には、自動給紙装置
の排紙用ピンチローラを中間ローラから退避させること
が考えられるが、この操作はオペレータが行う操作であ
るので操作ミスをすることがある。例えば、中間ローラ
から排紙用ピンチローラを退避させていない状態である
にも拘らず、手差口からの給紙を実行してしまうことが
ある。この場合には、自動給紙装置の中間ローラと排紙
用ピンチローラとのニップ部に用紙が届いてしまうこと
がある。このような場合には、用紙をそれ以上送ること
ができない。
【0009】そこで、中間ローラから排紙用ピンチロー
ラを離反させたか否かをプリンタ側に知らせるための検
知手段を自動給紙装置側に付加し、この検出手段により
中間ローラから排紙用ピンチローラを離反させた状態を
プリンタ側で認識させ、この認識の基に手差口からの給
紙動作を実行する制御を行わせることが考えられる。一
方、プリンタと自動給紙装置とを接続するコネクタは、
プリンタ側から自動給紙装置へのコマンドの送信、自動
給紙装置のモータ等への電源の供給等のために複数の端
子を有しているが、その端子の数に余裕がないので、検
出手段の状態をプリンタに伝えるには、コネクタの仕様
を変更しなければならず、改良が大がかりとなってしま
う。
【0010】このようなことから、中間ローラから排紙
用ピンチローラを離反させるときに操作するスイッチを
プリンタに設けることにより、コネクタの仕様を変更す
ることなく、自動給紙装置の状態をプリンタ側で認識さ
せることができるが、中間ローラから排紙用ピンチロー
ラを離反させる操作や、スイッチを切り替える操作は、
それぞれオペレータが行う操作で、両操作は連動してい
ないため操作ミスが発生する可能性があり、万全とは言
えない。
【0011】本発明は、プリンタの手差口から全長の長
い用紙を給紙する場合には、自動給紙装置の排紙用ピン
チローラ又は中間ローラを排紙通路から退避させ、この
状態を確実に認識した上で手差口から給紙をするという
プリンタ側での制御を可能にすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
プリンタの後方に配置されて用紙を積層状態で蓄えるホ
ッパと、このホッパの下方に配置されて印字済みの用紙
を格納するスタッカと、前記ホッパ内の用紙を送り出す
給紙ローラと、常に一方向に駆動されることにより前記
給紙ローラにより送り出された用紙を前方の前記プリン
タに受け渡すとともに前記プリンタから戻された用紙を
後方の前記スタッカに向けて搬送する中間ローラと、こ
の中間ローラから前記ホッパに向かう排紙通路を間にし
て前記中間ローラに接離自在に設けられた排紙用ピンチ
ローラと、前記ホッパの端部に配置されて前記中間ロー
ラから受け渡された用紙を前記スタッカに排出する排紙
ローラとを備えた自動給紙装置を設け、前記給紙ローラ
と前記中間ローラと前記排紙ローラとを停止させて前記
プリンタの前方の手差口から用紙を給紙するときに、前
記排紙用ピンチローラ又は前記中間ローラを前記排紙通
路から離反させる退避機構を有し、この退避機構の動作
を検出して前記排紙通路における排紙用ピンチローラ又
は前記中間ローラの退避及び進出状態を認識する検出器
を前記プリンタに備えた。
【0013】従って、手差口から用紙を給紙する場合に
は、退避機構の動作により自動給紙装置の排紙用ピンチ
ローラ又は中間ローラを排紙通路から退避させると、そ
の状態をプリンタ側に設けた検出器の検出信号によって
認識した上で手差口から給紙をするというプリンタ側で
の制御を行うことが可能となる。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、自動給紙装置は、そのハウジングからプリ
ンタ側に突出して検出器に検出される被検出片が一端に
形成された変位自在の作動体を備え、この作動体は退避
機構の動作に追従して前記被検出片が前記ハウジングか
ら突出するように付勢部材により一方向に付勢されてい
る。
【0015】従って、作動体が退避機構の動作に追従し
て変位すると、その位置によって被検出片がハウジング
から突出して検出器により検出されるため、排紙通路に
おける排紙用ピンチローラ又は中間ローラの退避又は進
出の状態が作動体を介して検出器により検出される。こ
の場合、作動体は付勢部材の付勢力により退避機構の動
作に追従して被検出片がハウジングから突出するため、
付勢部材の付勢力に抗して被検出片をハウジング内に収
納させる方向に作動体を外力により変位させることが可
能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図面に基
づいて説明する。まず、図1を参照して全体の構成につ
いて説明する。図中、1はプリンタである。プリンタ1
の本体ケース2には用紙搬送路3が形成され、この用紙
搬送路3には、この用紙搬送路3と直交する方向に往復
駆動されるキャリア(図示せず)に搭載された印字ヘッ
ド(ドットプリンタヘッド)4と平型のプラテン5とを
対向配置して形成された印字部6が設けられているとと
もに、対をなす二組の搬送ローラ7が印字部6の前方と
後方とに配置されている。これらの搬送ローラ7は正逆
回転自在のモータ(図示せず)にクラッチ(図示せず)
を介して連結されている。また、本体ケース2の前方
(図1において左方)には用紙搬送路3に接続された手
差口8が形成され、この手差口8に手差トレイ9が設け
られている。
【0017】さらに、本体ケース2の下部後方には、ト
ラクタ10と、このトラクタ10から搬送されるトラク
タ用紙を用紙搬送路3に導くガイド板11とが設けられ
ている。このガイド板11は、トラクタ10を使用する
ときは軸12を中心にトラクタ10に向けて下方に傾斜
する方向に回動され、カットされた用紙を用いて印字済
みの用紙を後述するスタッカに排紙するときはスタッカ
に向けて上方に傾斜する方向に回動されるように構成さ
れている。
【0018】次に、プリンタ1の本体ケース2の後方に
は自動給紙装置13が搭載されている。この自動給紙装
置13のハウジング14には、多数枚の用紙Sを蓄える
ホッパ15と、このホッパ15の下側に配置されて印字
済みの用紙Sを格納するスタッカ16と、ホッパ15内
の用紙Sを一枚ずつ送り出す回転自在の給紙ローラ17
と、印字済みの用紙Sをスタッカ16に排紙する回転自
在の排紙ローラ18とが設けられている。また、ハウジ
ング14には、給紙ローラ17によって送り出された用
紙Sをプリンタ1側の用紙搬送路3の後端に案内する給
紙通路19と、用紙搬送路3の後端から戻された印字済
みの用紙Sをスタッカ16に導く排紙通路20とが設け
られ、この給紙通路19と排紙通路20との間に中間ロ
ーラ21が配置されている。この中間ローラ21の上部
外周には給紙用ピンチローラ22が圧接され、下部外周
には排紙用ピンチローラ23が圧接されている。この中
間ローラ21は、プリンタ1の後方の搬送ローラ7と給
紙ローラ17との距離よりも短い用紙Sの場合でも、そ
の用紙Sをプリンタ1の搬送ローラ7に受け渡すため
に、また、プリンタ1側から戻された印字済みの用紙S
を排紙ローラ18に受け渡すために設けられている。ま
た、排紙ローラ18の上部外周にはこの排紙ローラ18
に用紙Sを圧接するための圧接板18aが設けられてい
る。この圧接板18aに代えて圧接ローラを用いてもよ
い。この場合、圧接板18a又は圧接ローラはハウジン
グ14によって支持する。
【0019】ハウジング14内には、給紙ローラ17と
排紙ローラ18と中間ローラ21とを駆動するモータ
(図示せず)が設けられている。給紙ローラ17と排紙
ローラ18とは時計方向に回転するように図示しない動
力伝達機構によりモータに連結され、中間ローラ21は
反時計方向に回転するように図示しない動力伝達機構に
よりモータに連結されている。
【0020】さらに、プリンタ1には、印字部6の両脇
に第一、第二の用紙センサ24,25が配置されてい
る。第一の用紙センサ24は、自動給紙装置13により
給紙された用紙Sの先端を検出したときに中間ローラ2
1を停止させるタイミングを知らせるセンサである。第
二のセンサ25は、手差口8から用紙を給紙する場合に
印字開始のタイミングを設定するために用紙の先端を検
出するセンサである。
【0021】自動給紙装置13の排紙通路20は、二枚
のガイド板26,27を対向配置することにより形成さ
れている。下方のガイド板27は支軸28により回動自
在に支持され、そのガイド板27の自由端に排紙用ピン
チローラ23が回転自在に支持されている。
【0022】図2に示すように、自動給紙装置13のハ
ウジング14の内部には、中間ローラ21からガイド板
27を排紙用ピンチローラ23とともに退避させる退避
機構29が設けられている。この退避機構29は、ハウ
ジング14内の用紙の搬送幅の外側となる一側に回動自
在に支持された支軸30と一体に回動する操作レバー3
1と、ガイド板27の後端に連結されたアーム32とに
より形成されている。操作レバー31の下端にはピン3
3が立設され、アーム32にはピン33に選択的に係合
される凹部34,35と、これらの凹部34,35の間
に位置する弧状面36とが形成されている。この場合、
操作レバー31を支持する支軸30の中心から一方の凹
部34に至る距離は、支軸30の中心から他方の凹部3
5に至る距離よりも長くなるように設定されている。す
なわち、図2において、操作レバー31が位置Aに位置
する状態は、ピン33がアーム32の一方の凹部34に
係合し、ガイド板27が中間ローラ21側に進出し、排
紙用ピンチローラ23が中間ローラ21に圧接された状
態であるが、操作レバー31を位置Bに回動すると、ピ
ン33がアーム32の他方の凹部35に係合して支軸2
8を中心にアーム32を反時計方向に回動させるため、
ガイド板27が排紙用ピンチローラ23とともに中間ロ
ーラ21から退避されるように構成されている。
【0023】図3に示すように、ハウジング14内の用
紙の搬送幅から外れる一側には、下端に被検出片37が
形成された作動体38が支軸39により回動自在に支持
されている。また、退避機構29の操作レバー31を支
承する支軸30には、リンク40が一体に回動するよう
に固定され、このリンク40と作動体38とに当接する
二俣のリンク41が支軸42によりハウジング14の一
側に回動自在に支持されている。作動体38は被検出片
37がハウジング14の底部から突出するように付勢部
材であるスプリング44により付勢されている。45は
ハウジング14の底部から突出する被検出片37を検出
する検出器である。この検出器45は、光軸上で被検出
片37の有無を検出する光センサを用いているが、これ
に限られるものではなく、例えばメカニカルスイッチ等
を用いてもよい。また、この検出器45はプリンタ1の
本体ケース2に設けられている。なお、ハウジング14
の両側には、プリンタ1の本体ケース2の上面両側に形
成された係止孔(図示せず)に係止される係止片43が
形成されている。
【0024】このような構成において、自動給紙装置1
3から用紙Sを給紙するときは、図2、図3に示すよう
に操作レバー31を位置Aにセットする。この状態で
は、ガイド板27が中間ローラ21側に進出するため排
紙用ピンチローラ23が中間ローラ21に圧接される。
この状態では、図3に示すように、リンク40,41が
実線で示す位置に位置し、リンク41がスプリング44
の付勢力による作動体38の時計方向の回動運動を阻止
している。従って、被検出片37はハウジング14の内
部に位置する状態に維持され、検出器45は被検出片3
7を検出しない旨の検出信号を出力する。この検出信号
は、中間ローラ21に排紙用ピンチローラ23が圧接さ
れている状態としてプリンタ1側の制御部(図示せず)
に認識される。この認識により、プリンタ1の制御部
は、自動給紙装置13から給紙する要求(オペレータの
操作による要求)を許可するが、手差口8から給紙する
要求を拒否する制御を行う。
【0025】この状態で中間ローラ21及び排紙ローラ
18を駆動し、給紙命令により給紙ローラ17が回転す
ると、ホッパ15内の用紙Sが給紙ローラ17により送
り出され、これを中間ローラ21がプリンタ1側の搬送
ローラ7に受け渡す。ホッパ15から給紙された用紙S
の先端が第一の用紙センサ24により検出されると、こ
の第一の用紙センサ24の検出信号を合図に中間ローラ
21が停止され、この後の用紙搬送はプリンタ1側の制
御によってなされる。
【0026】プリンタ1側では、搬送ローラ7により用
紙Sを後方から手差口8側の前方に搬送し、その過程で
印字ヘッド4により用紙Sにデータを印字する。排紙先
に手差口8が選択されている場合は、これまでと同方向
に搬送ローラ7を駆動して用紙Sを手差口8に向けて搬
送する。排紙先にスタッカ16が選択されている場合
は、印字終了後に搬送ローラ7を反転させる。これによ
り、印字済みの用紙Sが用紙搬送路3の後端から排出さ
れるが、用紙Sは自らの腰の強さにより伸びるため、上
方の給紙通路19には向かわず下方の排紙通路20に向
い反時計方向に回転する中間ローラ21に受け渡され、
続いて時計方向に回転する排紙ローラ18によりスタッ
カ16に排紙される。この場合には、ガイド板11は軸
12を中心に上方に回動させ排紙通路20に沿わせてお
く。
【0027】手差口8から用紙を給紙する場合には、操
作レバー31を位置Aから位置Bに回動する。これによ
り操作レバー31のピン33がアーム32の凹部34か
ら外れて凹部35に係合し、アーム32はガイド板27
とともに支軸28を中心に反時計方向に回動するので、
排紙用ピンチローラ23が中間ローラ21から退避され
る。このときの操作レバー31の位置Aから位置Bへの
回動動作により、リンク40が仮想線で示すように時計
方向に回動するので、リンク41はスプリング44の付
勢力により時計方向に回動する作動体38に押圧されて
反時計方向に回動する。すなわち、作動体38は退避機
構29の動作に追従し、被検出片37がハウジング14
の外側に突出して検出器45の光軸を遮断する。このと
きに切り替わる検出器45の検出信号は、中間ローラ2
1から排紙用ピンチローラ23が退避された状態として
プリンタ1側の制御部に認識される。この認識により、
プリンタ1の制御部は、自動給紙装置13から給紙する
要求を拒否し、手差口8から給紙する要求を許可する。
【0028】これにより、手差口8から長い用紙Sを給
紙した場合でも、中間ローラ21と排紙用ピンチローラ
23とに進路を遮られることなく給紙することができ
る。なお、印字後は、排紙ローラ18を駆動して用紙S
をスタッカ16に排紙してもよく、或いは、搬送ローラ
7を反転させて再び手差口8に向けて搬送してもよい。
【0029】以上のように、中間ローラ21から排紙用
ピンチローラ23を退避させることは、オペレータによ
る操作レバー31の操作によりなされるが、この操作レ
バー31の動作に連動する作動体38の動作を検出器4
5で検出することにより、中間ローラ21から排紙用ピ
ンチローラ23が退避されているか否かをプリンタ1側
で間違い無く認識し、その認識の基に手差口8からの給
紙を許可する制御を行うことができる。
【0030】このように、排紙用ピンチローラ23の状
態をプリンタ1側に認識させるための検出器45はプリ
ンタ1側に設けられているため、プリンタ1と自動給紙
装置13とを既存のコネクタを用いて接続することがで
きる。また、この検出器45は手動で操作するものでは
なく、オペレータが操作する操作レバー31の動作に追
従する作動体38の位置によって検出信号が切り替わる
ため、中間ローラ21に対する排紙用ピンチローラ23
の状態を確実に認識することができる。この認識の基
に、中間ローラ21と排紙用ピンチローラ23とが接触
する状態において手差口8から用紙Sを給紙するという
誤操作を回避することができる。
【0031】操作レバー31を位置Bに回動させ、排紙
用ピンチローラ23を中間ローラ21から退避させた状
態では、被検出片37はハウジング14からプリンタ1
側に突出するが、その状態でプリンタ1から自動給紙装
置13を外し、そのときに外部に露出する被検出片37
が外部の機器に触れたとしても、作動体38がスプリン
グ44の付勢力に抗して回動することができるので、被
検出片37をハウジング14の内部に退避させることが
できる。これにより、被検出片37の破損を防止するこ
とができる。
【0032】なお、手差口8から用紙Sを給紙する場合
には、中間ローラ21から排紙用ピンチローラ23を退
避させる状態で説明したが、中間ローラ21を排紙用ピ
ンチローラ23から退避させるようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、ホッパから給紙
ローラにより送り出された用紙を中間ローラにより前方
のプリンタに受け渡すとともに、プリンタから戻された
印字済みの用紙を中間ローラと排紙用ピンチローラによ
り後方のスタッカの排紙ローラに受け渡すようにした自
動給紙装置を設け、給紙ローラと中間ローラと排紙ロー
ラとを停止させてプリンタの前方の手差口から用紙を給
紙するときに、排紙用ピンチローラ又は中間ローラを排
紙通路から退避させる退避機構を有し、この退避機構の
動作を検出して排紙通路における排紙用ピンチローラ又
は中間ローラの退避及び進出の状態を認識する検出器を
プリンタに備えたので、手差口から用紙を給紙する場合
には、退避機構の動作により自動給紙装置の排紙用ピン
チローラ又は中間ローラを排紙通路から退避させたとき
に、その状態をプリンタ側に設けた検出器の検出信号に
よって確実に認識することができ、その認識の基に手差
口から給紙をするいうプリンタ側での制御を行うことが
できる。
【0034】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、自動給紙装置は、そのハウジングからプリ
ンタ側に突出して検出器に検出される被検出片が一端に
形成された変位自在の作動体を備え、この作動体は退避
機構の動作に追従して被検出片がハウジングから突出す
るように付勢部材により一方向に付勢されているので、
作動体が退避機構の動作に追従して変位すると、その位
置によって被検出片がハウジングから突出して検出器に
より検出されるため、排紙通路における排紙用ピンチロ
ーラ又は中間ローラの退避及び進出の状態を作動体を介
して検出器により確実に検出することができる。この場
合、作動体は付勢部材の付勢力により退避機構の動作に
追従して被検出片がハウジングから突出するため、付勢
部材の付勢力に抗して被検出片をハウジング内に収納さ
せる方向に作動体を外力により変位させることができ
る。これにより、自動給紙装置の排紙通路の状態を切り
替えるために退避機構を操作し、被検出片はハウジング
からプリンタ側に突出する状態で、プリンタから自動給
紙装置を外し、そのときに外部に露出する被検出片が外
部の機器に触れたとしても、作動体が付勢部材の付勢力
に抗して回動するので、被検出片をハウジングの内部に
退避させることができる。これにより、被検出片の破損
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における全体の概略構造
を示す縦断側面図である。
【図2】自動給紙装置の退避機構の構成を示す縦断側面
図である。
【図3】自動給紙装置の退避機構と作動体とプリンタ側
の検出器との関係を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1 プリンタ 8 手差口 13 自動給紙装置 15 ホッパ 16 スタッカ 17 給紙ローラ 18 排紙ローラ 20 排紙通路 21 中間ローラ 23 排紙用ピンチローラ 29 退避機構 37 被検出片 38 作動体 45 検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 29/22 B41J 13/00 B65H 11/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリンタの後方に配置されて用紙を積層
    状態で蓄えるホッパと、このホッパの下方に配置されて
    印字済みの用紙を格納するスタッカと、前記ホッパ内の
    用紙を送り出す給紙ローラと、常に一方向に駆動される
    ことにより前記給紙ローラにより送り出された用紙を前
    方の前記プリンタに受け渡すとともに前記プリンタから
    戻された用紙を後方の前記スタッカに向けて搬送する中
    間ローラと、この中間ローラから前記ホッパに向かう排
    紙通路を間にして前記中間ローラに接離自在に設けられ
    た排紙用ピンチローラと、前記ホッパの端部に配置され
    て前記中間ローラから受け渡された用紙を前記スタッカ
    に排出する排紙ローラとを備えた自動給紙装置を設け、
    前記給紙ローラと前記中間ローラと前記排紙ローラとを
    停止させて前記プリンタの前方の手差口から用紙を給紙
    するときに、前記排紙用ピンチローラ又は前記中間ロー
    ラを前記排紙通路から離反させる退避機構を有し、この
    退避機構の動作を検出して前記排紙通路における排紙用
    ピンチローラ又は前記中間ローラの退避及び進出状態を
    認識する検出器を前記プリンタに備えたことを特徴とす
    る用紙搬送装置。
  2. 【請求項2】 自動給紙装置は、そのハウジングからプ
    リンタ側に突出して検出器に検出される被検出片が一端
    に形成された変位自在の作動体を備え、この作動体は退
    避機構の動作に追従して前記被検出片が前記ハウジング
    から突出するように付勢部材により一方向に付勢されて
    いることを特徴とする請求項1記載の用紙搬送装置。
JP17398897A 1997-06-30 1997-06-30 用紙搬送装置 Expired - Fee Related JP3444520B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17398897A JP3444520B2 (ja) 1997-06-30 1997-06-30 用紙搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17398897A JP3444520B2 (ja) 1997-06-30 1997-06-30 用紙搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1111766A JPH1111766A (ja) 1999-01-19
JP3444520B2 true JP3444520B2 (ja) 2003-09-08

Family

ID=15970703

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17398897A Expired - Fee Related JP3444520B2 (ja) 1997-06-30 1997-06-30 用紙搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3444520B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0413360B1 (en) * 1989-08-18 1995-04-26 International Superconductivity Technology Center High-temperature oxide superconductor

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1111766A (ja) 1999-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3444520B2 (ja) 用紙搬送装置
JP3797307B2 (ja) 給紙装置、これを備えた画像形成装置および装置制御プログラム
US5328280A (en) Printer having means for switching medium feed path from sheet feed path to web feed path or vice versa
JPH08108088A (ja) シュレッダの給紙装置
JP2674778B2 (ja) プリンタ
JP4878705B2 (ja) 媒体処理装置
JP2636172B2 (ja) 用紙搬送装置
JP3475043B2 (ja) 自動給紙装置
JP2000309134A (ja) プリンタ及び記録媒体検出方法
JPH09300759A (ja) プリンタ
JPH03284547A (ja) 自動給紙装置
JPS60131272A (ja) 印字装置
JP4842462B2 (ja) 発券装置
JP2004131221A (ja) プリンタの用紙検出機構及びこれを備えたプリンタ
JPH03288745A (ja) 画像記録装置
JP2003252460A (ja) 画像記録装置
KR920008498B1 (ko) 프린터에 사용되는 단표용지 공급장치
JP3625329B2 (ja) 印字装置
JPH09254461A (ja) プリンタ
JPH09237323A (ja) 券の繰り出し機構及び発券機構並びにこれらを用いた磁気印字情報記録発券装置
JP2812711B2 (ja) 感熱記録装置
KR100540647B1 (ko) 화상형성장치의 수동 급지 장치
JPH0698803B2 (ja) シート搬送装置
JPS63222873A (ja) カツトシ−トフイ−ダの用紙送り機構
JPH09301560A (ja) 媒体搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080627

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090627

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees