JP3444231B2 - 波長リングシステムおよびそのファイバへの収容方法 - Google Patents

波長リングシステムおよびそのファイバへの収容方法

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JP3444231B2 JP13198299A JP13198299A JP3444231B2 JP 3444231 B2 JP3444231 B2 JP 3444231B2 JP 13198299 A JP13198299 A JP 13198299A JP 13198299 A JP13198299 A JP 13198299A JP 3444231 B2 JP3444231 B2 JP 3444231B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信ネットワーク
を構成する障害回復可能な波長リングシステムに関し、
特に、波長多重技術に基づく波長リングシステムとその
ファイバへの収容方法に関する。
【0002】
【従来の技術】サービスの信頼性の要求が高い通信ネッ
トワークにおいては、障害が発生しても高速にこれを迂
回して通信サービスを確保することを目的としてリング
システムが用いられる。1992年、アーテクハウス刊
(ソンーホーウー著)「ファイバネットワークサービス
サバイバビリティ」(Tsong−Ho Wu、Fiber Network Se
rvice Survivability、 1992、 Artech House)に示さ
れているように、リングシステムは、チャネルのファイ
バへの分岐挿入を行う分岐挿入多重装置(Add Drop Mul
tiplexer:ADM)とファイバとをリング状に接続する
ことで形成される。
【0003】図7は、リングシステムが設置されるな通
信ネットワークのトポロジーを表したものである。この
ネットワークは、ノード1(101〜110)とスパン
2(201〜202)から構成され、リングシステム
は、ノード1とスパン2から構成される閉路3(31〜
33)の位置に設置される。この時、上述したADMと
ファイバは、それぞれ閉路3(31〜33)を構成する
各ノード1(101〜110)と各スパン2(201〜
202)に設置される。
【0004】近年、通信容量をコスト効率よく増大する
こと目的として、波長多重技術に基づいて一本のファイ
バ内に複数の波長チャネルを設定することが実現されて
いる。この波長多重に基づいた波長多重リングシステム
として、現用の波長チャネルがファイバ断等の障害の影
響を受けた時に、予備波長チャネルを設定してこれへの
切替えを行うことでサービスを維持するシステムが、
“Bi-directional Wavelength Path Switched Ring、NE
C Research & Development vol.40、 no.1、 January 1
999”に示されている。図8にこの波長多重リングシス
テムの構成を示す。
【0005】図8に示す波長多重リングシステムは、フ
ァイバ5と、波長チャネルをファイバ5に分岐挿入する
波長分岐挿入多重装置(Optical Add Drop Multiplexe
r:OADM)4とから構成される。ここで、OADM
4(41〜46)とファイバ5(501〜508)は、
それぞれ図7に示す閉路3(31〜33)を構成するノ
ード1(101〜110)およびスパン2(201〜2
02)にそれぞれ設置され、リングシステムを構成す
る。例えば、図8に示すOADM41〜46は、それぞ
れ図7に示すノード101〜106に設置される。ここ
で、図7に示すスパン201においては、図8に示すよ
うに、現用時計周り方向、予備時計周り方向、現用反時
計周り方向、予備反時計周り方向の4本のファイバ、そ
れぞれ505、506、503、504が設置され、同
じくスパン202には、4本のファイバ、それぞれ50
1、502、507、508が設置される。こうして各
スパン2に設置されたファイバ5は、各ノード1でOA
DM4により接続され、全体として4つのファイバリン
グを構成しているともみなせるので、以下、このような
システムを特にファイバリングシステム6(601)と
呼ぶ。
【0006】図9は、図8に示すファイバリングシステ
ム601において、各ノード1に設置されるOADM4
の内部を示した図である。OADM4は、要素スイッチ
7(701〜732)と、波長分離装置8(801〜8
04)と、波長多重装置9(901〜904)とから構
成される。図9では、特に、図8におけるOADM42
に着目して、それが終端するファイバ5を示している。
一本のファイバ当たりの波長多重数は32であり、それ
ぞれの波長に対応して要素スイッチ701〜732が設
置される。これらは、4本のファイバ内501から50
4までの中でそれぞれ同一の波長を割り当てられた波長
セクションを入力として持ち、ファイバ505から50
8までの中で同一の波長を割り当てた波長セクションを
出力として持つ。ここで波長セクションとは、隣接する
OADM4間のスパン2上に設置されたファイバ5内で
割り当てられた波長で光信号を伝送する物理的なリンク
であり、一組のノード間に波長チャネルを設定する際に
経由するノード1に設置されたOADM4によって結合
される。ここでは、現用および予備の波長チャネルの設
定にそれぞれ用いられる波長セクションを、現用波長セ
クションおよび予備波長セクションと呼ぶ。
【0007】図10に示すように、図8と図9におい
て、同一波長に対する要素スイッチ7と現用および予備
の波長セクションに着目すると、ファイバリングシステ
ム601からは、要素スイッチ7で同一波長を割り当て
られた現用および予備の波長セクションをリング上に結
合して構成されるリングシステムが取り出せる。これを
特に波長リングシステムと呼ぶ。図10は、波長(λ
8)に着目してファイバリングシステム6から取り出し
た波長リングシステム1001を示したものである。こ
こで要素スイッチ751、708、753、754、7
55、756は、それぞれ、図8に示したOADM4
1、42、43、44、45、46に含まれるものであ
る。図10に太い実線で示すように、現用波長チャネル
1410の設定は、設定されている現用波長セクション
を要素スイッチ4で結合することで実現される。従来の
波長リングシステム10では、現用波長チャネル14を
設定しているか否かにかかわらず、システム内における
全ての隣接要素スイッチ間に現用波長セクションおよび
予備波長セクションが設定され、それらに割り当てられ
た波長はすべて同一になっているという特徴がある。
【0008】図11は、図10に示す従来の波長リング
システム1001において、現用波長チャネルが障害の
影響を受けた時の障害回復動作を示したものである。図
11では、要素スイッチ708から754を反時計周り
方向にみた側に太い実線で示すように現用波長チャネル
1410(時計周り方向および反時計周り方向をあわせ
て番号を振った)が設定されている。図11に示すよう
に、要素スイッチ708と753の間で障害が発生する
と、要素スイッチ708から754への時計周り方向の
側に太い破線で示すように予備波長チャネル1501
(時計周り方向および反時計周り方向をあわせて番号を
振ってある)が設定され、要素スイッチ708と754
は現用波長チャネル1410をこれに切り替える。
【0009】図12は、図11の波長リングシステム1
001における要素スイッチ708を例として、要素ス
イッチ7の内部構成を示したものである。要素スイッチ
7は、波長チャネルを分岐挿入するスイッチマトリクス
11と光波電気変換装置12と電気光波変換装置13と
からなる。スイッチマトリクス11は、電気信号で入出
力間の接続替えを行う。光波電気変換装置12は、スイ
ッチマトリクス11が処理可能な電気信号への変換を行
う。電気光波変換装置13は、スイッチマトリクス11
内で扱われる電気信号から、ファイバ5に対して分岐挿
入すべき波長をもつ光信号への変換を行う。 図12で
は、この要素スイッチ708において分岐すべき波長チ
ャネルに割り当てる波長λ0 および、各波長セクション
に割り当てるλ8を持つ光信号への変換を行う。スイッ
チマトリクス11内に示された矢印は、図11に示すよ
うに、要素スイッチ708と753との間で障害が発生
した時、現用波長チャネル1410が予備波長チャネル
1501に切り替わる際の、スイッチマトリクス11に
おける切り替え動作を示している。なお、要素スイッチ
708においては、そこから751の方向に現用波長セ
クションの設定がないため、スイッチマトリクス11に
は波長チャネルの分岐挿入を行っていないポートがあ
る。
【0010】図13は、図7に示す閉路31、32、3
3に、ファイバリングシステム602、603、604
をそれぞれ設置して形成されるリング間接続ネットワー
クを示した図である。ここでは簡単のため、片方向周り
のファイバ5しか示していない。同じ閉路3に属さない
異なるノード間108と107で現用波長チャネル14
03と1404を図13のように設定する場合、それぞ
れのチャネルは、異なる閉路3に設置された複数のファ
イバリングシステム6を経由する必要がある。現用波長
チャネル1403に関しては、ノード101、106
で、また現用波長チャネル1404に関しては、ノード
103、104で、それぞれ異なるファイバリングシス
テム6に属する現用波長セクションを接続している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
波長リングシステムでは、現用波長チャネルを設定して
いるか否かにかかわらず、現用波長セクションおよび予
備波長セクションが全ての隣接する要素スイッチ間で設
定されている。更に、各波長セクションには同一の波長
が割り当てられているため、それらは閉路上で隣接する
OADM間に設定された4つあるファイバに別々に収容
される必要がある。その結果、ファイバ内での波長セク
ションの設定に無駄が多い。例えば、図13では、ノー
ド108と107との間の異なる経路上に現用波長チャ
ネル1403と1404を設定しようとした場合、スパ
ン201および202の現用ファイバ内ではこの波長チ
ャネルに波長が割り当てられることはない。従って高価
なファイバの使用効率が悪く、波長資源を無駄に使用し
ていたものである。
【0012】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、設定された波長セクションが使用すべき波長を各
波長セクション毎独立に割り当てることにより、また、
波長リングシステムを構成する現用波長セクションと予
備波長セクションを同一ファイバに収容、もしくは異な
る波長リングシステムに含まれる波長セクションを同一
ファイバに収容することによって、ファイバの使用効率
を高く、かつ、同じデマンドをより少ないファイバ数で
収容することを可能とする、波長リングシステムとその
ファイバへの収容方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために請求項1に記載の波長リングシステムは、閉路を
形成する波長リングシステムであって、前記閉路の各ノ
ードに設置されて当該波長リングシステムへの波長チャ
ネルの挿入および当該波長リングシステムからの波長チ
ャネルの分岐を行う要素スイッチと、前記閉路上で隣接
する要素スイッチ間において設定される時計周りおよび
反時計周り方向の現用波長セクションおよび予備波長セ
クションとから構成され、設定された前記波長セクショ
ンが使用すべき波長を前記各波長セクションごと独立に
割り当て、前記現用波長セクションを前記要素スイッチ
が連結してできる現用波長チャネルに障害の影響を受け
た場合、前記要素スイッチを介して前記波長が割り当て
られた予備波長セクションを接続することによって予備
波長チャネルを形成し、前記障害の影響を受けた現用波
長チャネルを終端する要素スイッチが前記予備チャネル
に切り替えることで障害回復を行うことを特徴とする。
請求項2に記載の波長リングシステムは、請求項1に記
載の同システムにおいて、前記波長セクションの設定の
際、少なくとも一つの現用波長チャネルの設定に必要な
現用波長セクションのみを設定し、設定された前記各現
用波長チャネルに対して障害回復に必要な予備チャネル
を設定するのに必要な予備波長セクションのみを設定す
ることを特徴とする。請求項3に記載の波長リングシス
テムは、請求項1に記載の同システムにおいて、設定さ
れた各現用波長セクションに割り当てる波長、および設
定された各予備波長セクションに割り当てる波長は、そ
れぞれ同一であることを特徴とする。請求項4に記載の
波長リングシステムは、請求項3に記載の同システムに
おいて、前記各現用波長セクションと各予備波長セクシ
ョンに割り当てる波長を同一とすることを特徴とする。
【0014】請求項5に記載の波長リングシステムのフ
ァイバへの収容方法は、閉路を形成する波長リングシス
テムのファイバへの収容方法であって、前記閉路の各ノ
ードに設置されて当該波長リングシステムへの波長チャ
ネルの挿入および当該波長リングシステムからの波長チ
ャネルの分岐を行う要素スイッチと、前記閉路上で隣接
する要素スイッチ間において設定される時計周りおよび
反時計周り方向の現用波長セクションおよび予備波長セ
クションとから構成され、設定された前記波長セクショ
ンが使用すべき波長を前記各波長セクションごと独立に
割り当て、前記現用波長セクションを前記要素スイッチ
が連結してできる現用波長チャネルが障害の影響を受け
た場合、前記要素スイッチを介して前記予備波長セクシ
ョンを接続することにより予備波長チャネルを構成し、
前記障害の影響を受けた現用波長チャネルを終端する要
素スイッチが前記予備チャネルに切り替えることで障害
回復を行う波長リングシステムが前記各閉路に設置され
て成る通信ネットワークシステムにおいて、同じ波長リ
ングシステムを構成する現用波長セクションと予備波長
セクションを同一のファイバに収容することを特徴とす
る。請求項6に記載の波長リングシステムのファイバへ
の収容方法は、閉路を形成する波長リングシステムのフ
ァイバへの収容方法であって、前記閉路の各ノードに設
置されて当該波長リングシステムへの波長チャネルの挿
入および当該波長リングシステムからの波長チャネルの
分岐を行う要素スイッチと、前記閉路上で隣接する要素
スイッチ間において設定される時計周りおよび反時計周
り方向の現用波長セクションおよび予備波長セクション
とから構成され、設定された前記波長セクションが使用
すべき波長を前記各波長セクションごと独立に割り当
て、前記現用波長セクションを前記要素スイッチが連結
してできる現用波長チャネルが障害の影響を受けた場
合、前記要素スイッチを介して前記予備波長セクション
を接続することにより予備波長チャネルを構成し、前記
障害の影響を受けた現用波長チャネルを終端する要素ス
イッチが前記予備チャネルに切り替えることで障害回復
を行う波長リングシステムが前記各閉路に設置されて成
る通信ネットワークシステムにおいて、前記異なる波長
リングシステムを構成する波長セクションを同一のファ
イバに収容することを特徴とする。
【0015】上述した構成により、波長リングシステム
における波長割当てに関しファイバの利用効率をあげ、
所要ファイバ長が小さくなるように設定するために、設
定される波長セクションが使用すべく波長λは、各波長
セクションごと独立に割り当てる。このことにより現用
波長チャネルを設定し、それを回復するために必要な予
備波長セクションのみに波長を割り当てる。また、同一
波長リングシステムにおける現用波長セクションと予備
波長セクションは、同一のファイバに収容され、また異
なる波長リングシステムにおける波長セクションは同一
のファイバに収容されるように波長を割り当てる。この
ことにより、現用波長セクションおよび予備波長セクシ
ョンの設定に関し、現用波長チャネルおよび予備波長チ
ャネルをそれぞれ設定する隣接要素スイッチ間でしか行
わないため、収容すべきデマンドペアの数やデマンド量
が小さい時、より少ないファイバ数でこれを収容するこ
とが可能となる。また、現用波長セクションおよび予備
波長セクションに関してそれぞれ共通の同一の波長λが
割り当てられることで、ある閉路内に設置された波長リ
ングシステムを特定するのにそれらの波長番号を用いる
ことができ、波長リングシステムの管理・運用が容易に
なるといった派生的効果も得られる。更に各波長セクシ
ョンへの波長を独立に割り当てた結果、異なる閉路上に
設置された波長リングシステムに属する波長セクション
を同一のファイバに収容することが可能となり、同一の
波長リングシステムでも現用波長セクションと予備波長
セクションで同一のファイバの共有が可能となる。従っ
て、リング間接続ネットワークにおいて、同じデマンド
を収容する際、従来の波長リングシステムよりもファイ
バ数の削減が可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明における波長リング
システムの一実施形態の構成を示す図である。図1に示
す波長リングシステム1601は、図10に示す従来の
波長リングシステム1001と同様、全ての隣接する要
素スイッチ761〜766間で、時計および反時計周り
方向の現用および予備に関する4つの波長セクションが
設定されているが、各波長セクションに割り当てられた
波長は、隣接する要素スイッチ761〜766ごとに異
なっている。ただし、管理・運用を容易にするために、
同一隣接要素スイッチ間において、現用および予備のそ
れぞれに関して時計周り方向と反時計周り方向の波長セ
クションには同一の波長を割り当てている。要素スイッ
チ762と764の間には太い実線で示したように、現
用波長チャネル1410(時計周り方向および反時計周
り方向をあわせて番号を振ってある)が設定される。こ
のように各波長セクションごとに独立に波長番号を割り
当てることで、波長リングシステムのファイバへの効率
的な収容が可能となる。
【0017】図2、図3、及び図5は本発明における波
長リングシステムの他の実施形態の構成を示す図であ
り、いずれも同一の隣接要素スイッチ間に設定された時
計周りおよび反時計周りの各方向の波長セクションは同
一の波長を割り当てることとする。従って、説明の便宜
上、図10や図11では、時計周りおよび反時計周りの
双方向の波長セクションが示されているのとは違って、
片方向の波長セクションしか示されていない。
【0018】図2に示す本発明の波長リングシステム1
602の実施形態において、現用波長チャネル1405
は、要素スイッチ772と774の間に設定されている
ので、現用波長セクションは、そのチャネルの設定に必
要な部分である要素スイッチ772と要素スイッチ77
3の間、および要素スイッチ773と要素スイッチ77
4の間にしか行われない。ここでは、それぞれに対して
波長番号λ9およびλ10が割り当てられている。ま
た、予備波長セクションの設定は、現用波長チャネル1
405が障害の影響を受けた時は、要素スイッチ77
2、771、776、775、774を経由する経路上
に予備波長チャネルを設定し、それに切り替えれば救済
できるので、図2において点線で示すように上記経路上
にのみ予備波長セクションが設定されている。ここで
は、それらの各予備波長セクションに対して、波長番号
λ16、λ21、λ20、λ19が割り当てられてい
る。こうして従来の波長リングシステム10とは違っ
て、波長チャネルを設定するのに必要な隣接要素スイッ
チ間にしか波長セクションを設定しないことで、波長資
源の効率的な使用が可能となる。
【0019】図3に示す本発明の波長リングシステム1
603の実施形態において、要素スイッチ782から7
84への反時計周り方向の側、および要素スイッチ78
6から785への時計周りの側にそれぞれ現用波長チャ
ネル1406と1407が設定されているが、そのため
に設定された現用波長セクションにはいずれも同一の波
長λ8が割り当てられている。予備波長セクションは、
現用波長チャネル1406および1407がそれぞれ障
害の影響を受けた場合に回復可能となるように、点線で
示すように全ての隣接要素スイッチ間で設定されている
が、それら各予備波長セクションに割り当てられた波長
番号はすべてλ16である。こうして、同一の波長リン
グシステム1603内において、現用波長セクションお
よび予備波長セクションのそれぞれが共通の波長を用い
ると、それが波長リングシステムの特定に利用可能なの
で、管理・運用がより容易となる。
【0020】図4は、図3に示した波長リングシステム
1603における要素スイッチの構成例であり、波長番
号λ8およびλ16が割り当てられて、要素スイッチ7
82から783への反時計周り方向の側に設定される現
用波長セクションおよび予備波長セクションが同一のフ
ァイバ511および514に収容されるところを示して
いる。要素スイッチ782はファイバ511および51
2から波長分離装置851および852がそれぞれ分離
した波長セクションを入力としてもち、波長多重装置9
51および952がそれぞれファイバ513および51
4に多重する波長セクションを出力としてもつ。 要素
スイッチ782はスイッチマトリクス11と光波電気変
換装置12と電気光波変換装置13とからなる。電気光
波変換装置13は、各波長セクションに割り当てられた
波長の光信号を生成する。 ここでは要素スイッチ78
2が、それと要素スイッチ784との間に設定された現
用波長チャネル1406を設定するための現用波長セク
ション、およびその現用波長チャネル1406が障害と
なった場合に予備波長チャネルを設定するのに用いられ
る予備波長セクションの双方が、要素スイッチ783か
ら782への時計周り方向、および要素スイッチ782
から783への反時計周り方向について、それぞれファ
イバ511および514に収容される。また設定されて
いる現用波長チャネル1406が障害の影響を受けた時
に予備波長チャネルに切り替えるところを矢印で示して
いる。
【0021】図5は、本発明における波長リングシステ
ム1604の他の実施形態の構成を示す図である。ここ
では、要素スイッチ792と794の間および要素スイ
ッチ796と795の間に現用波長チャネル1408お
よび1409がそれぞれ設定され、それに必要な隣接ス
イッチ間のみに現用波長セクションが設定されている。
また予備波長セクションに関しては、現用波長チャネル
1408および1409がそれぞれ障害の影響を受けた
時に予備波長チャネルを設定するのに必要な隣接要素ス
イッチ間にのみ設定されている。現用予備の各セクショ
ンには、いずれも同一の波長(λ8)が割り当てられ
る。この波長番号は波長リングシステムの特定に使用す
ることが可能で、管理・運用がより容易になる。
【0022】図6は、図7に示す閉路31、32、33
にそれぞれ本発明の波長リングシステム1605、16
06、1607を設置して形成されるリング間接続ネッ
トワークを示した図である。それぞれの波長リングシス
テムにおいて、設定された予備波長セクションには、そ
れぞれ波長番号λ8、λ16、λ8が共通に割り当てら
れている。その結果、ファイバ510では、波長リング
システム1605と1606に属する予備波長セクショ
ンが収容され、ファイバ511では、波長リングシステ
ム1606と1607に属する予備波長セクションが収
容される。現用波長チャネル1401および1402を
設定するために、現用波長セクションは、波長リングシ
ステム1605、1606、1607において、それぞ
れ波長番号λ16、λ8、λ16が割り当てられたもの
が設定されており、波長リングシステム1605、16
06、1607において、現用波長セクションと予備波
長セクションがそれぞれファイバ515、516、51
7を共有している。上述したファイバの共有化により、
与えられた波長チャネルの設定要求量に対して必要とな
るファイバ数が削減できる。
【0023】
【発明の効果】以上説明のように本発明によれば、現用
波長セクションおよび予備波長セクションの設定に関
し、現用波長チャネルおよび予備波長チャネルをそれぞ
れ設定する隣接要素スイッチ間でしか行わないため、収
容すべきデマンドペアの数やデマンド量が小さい時、よ
り少ないファイバ数でこれを収容することが可能とな
る。また、現用波長セクションおよび予備波長セクショ
ンに関してそれぞれ共通の同一の波長が割り当てること
で、ある閉路内に設置された波長リングシステムを特定
するのにそれらの波長番号を用いることができ、波長リ
ングシステムの管理・運用が容易になる。例えば、現用
セクションと予備セクションに割り当てる波長が一般に
異なる場合はその波長の組を現用セクションと予備セク
ションで割り当てる。波長が同じ場合は、その波長を波
長リングシステム特定のために用いることができる。更
に本発明によれば、リング間接続ネットワークにおい
て、同じデマンドを収容する際、従来の波長リングシス
テムよりもファイバ数の削減が可能となる。例えば、図
7に示すノード108と107の間に2つの現用波長チ
ャンネルを設定する場合、従来、図13に示すファイバ
リング間を接続したネットワークでは、双方向をあわせ
た所要ファイバ数が4×4×3=48本であるのに対
し、図6に示す本発明が使用される通信ネットワークシ
ステムでは、ファイバ数は20本となり半分以下です
む。この理由は、各波長セクションへの波長を独立に割
り当てた結果、異なる閉路上に設置された波長リングシ
ステムに属する波長セクションを同一のファイバに収容
することが可能となり、同一の波長リングシステムでも
現用波長セクションと予備波長セクションで同一のファ
イバの共有が可能となるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の波長リングシステムにおける一実施
形態の構成を示す図である。
【図2】 本発明の波長リングシステムにおける他の実
施形態の構成を示す図である。
【図3】 本発明における波長リングシステムにおける
更に他の実施形態の構成を示す図である。
【図4】 図3に示す波長リングシステムの実施形態に
おける要素スイッチの内部構造を示す図である。
【図5】 本発明における波長リングシステムにおける
更に他の実施形態の構成を示す図である。
【図6】 本発明の波長リングシステムを接続してでき
るネットワーク構成を示す図である。
【図7】 従来の波長リングシステムが設置される通信
ネットワークのトポロジーを示す図である。
【図8】 従来のファイバリングシステムを説明するた
めに引用した図である。
【図9】 図8に示す従来のファイバリングシステムに
おける波長分岐挿入多重装置(OADM)の内部構造を
示す図である。
【図10】 従来の波長リングシステムの構成を示す図
である。
【図11】 従来の波長リングシステムにおける障害回
復動作を示すために引用した図である。
【図12】 従来の波長リングシステムにおける要素ス
イッチの内部構造を示す図である。
【図13】 従来の波長リングシステムを接続してでき
るネットワーク構成を示す図である。
【符号の説明】
1(101〜110)… ノード 2(201,202)…スパン 3(31〜33)…リング 4(41〜46)…波長分岐多重装置(OADM) 5(501〜520)…ファイバ 7(701〜796)…要素スイッチ 8(801〜852)…波長分離装置 9(901〜952) …波長多重装置 11… スイッチマトリクス 12 …光波電気変換装置 13 …電気光波変換装置 14(1401〜1410)…現用波長チャネル 15(1501)…予備波長チャネル 16(1601〜1607)…波長リングシステム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 10/00 - 10/28 H04J 14/00 - 14/08 H04L 12/42 H04Q 3/52 JICSTファイル(JOIS)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉路を形成する波長リングシステムであ
    って、 前記閉路の各ノードに設置されて当該波長リングシステ
    ムへの波長チャネルの挿入および当該波長リングシステ
    ムからの波長チャネルの分岐を行う要素スイッチと、前
    記閉路上で隣接する要素スイッチ間において設定される
    時計周りおよび反時計周り方向の現用波長セクションお
    よび予備波長セクションとから構成され、設定された前
    記波長セクションが使用すべき波長を前記各波長セクシ
    ョンごと独立に割り当て、前記現用波長セクションを前
    記要素スイッチが連結してできる現用波長チャネルに障
    害の影響を受けた場合、前記要素スイッチを介して前記
    波長が割り当てられた予備波長セクションを接続するこ
    とによって予備波長チャネルを形成し、前記障害の影響
    を受けた現用波長チャネルを終端する要素スイッチが前
    記予備チャネルに切り替えることで障害回復を行うこと
    を特徴とする波長リングシステム。
  2. 【請求項2】前記波長セクションの設定において、少な
    くとも一つの現用波長チャネルの設定に必要な現用波長
    セクションのみを設定し、設定された前記各現用波長チ
    ャネルに対して障害回復に必要な予備チャネル設定のた
    めの予備波長セクションのみを設定することを特徴とす
    る請求項1に記載の波長リングシステム。
  3. 【請求項3】設定された各現用波長セクションに割り当
    てる波長、および設定された各予備波長セクションに割
    り当てる波長は、それぞれ同一であることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の波長リングシステム。
  4. 【請求項4】前記各現用波長セクションと各予備波長セ
    クションに割り当てる波長を同一とすることを特徴とす
    る請求項3に記載の波長リングシステム。
  5. 【請求項5】閉路を形成する波長リングシステムのファ
    イバへの収容方法であって、 前記閉路の各ノードに設置されて当該波長リングシステ
    ムへの波長チャネルの挿入および当該波長リングシステ
    ムからの波長チャネルの分岐を行う要素スイッチと、前
    記閉路上で隣接する要素スイッチ間において設定される
    時計周りおよび反時計周り方向の現用波長セクションお
    よび予備波長セクションとから構成され、設定された前
    記波長セクションが使用すべき波長を前記各波長セクシ
    ョンごと独立に割り当て、前記現用波長セクションを前
    記要素スイッチが連結してできる現用波長チャネルが障
    害の影響を受けた場合、前記要素スイッチを介して前記
    予備波長セクションを接続することにより予備波長チャ
    ネルを構成し、前記障害の影響を受けた現用波長チャネ
    ルを終端する要素スイッチが前記予備チャネルに切り替
    えることで障害回復を行う波長リングシステムが前記各
    閉路に設置されて成る通信ネットワークシステムにおい
    て、同じ波長リングシステムを構成する現用波長セクシ
    ョンと前記現用波長セクションと波長の異なる予備波長
    セクションを同一のファイバに収容することを特徴とす
    る波長リングシステムのファイバへの収容方法。
  6. 【請求項6】閉路を形成する波長リングシステムのファ
    イバへの収容方法であって、 前記閉路の各ノードに設置されて当該波長リングシステ
    ムへの波長チャネルの挿入および当該波長リングシステ
    ムからの波長チャネルの分岐を行う要素スイッチと、前
    記閉路上で隣接する要素スイッチ間において設定される
    時計周りおよび反時計周り方向の現用波長セクションお
    よび予備波長セクションとから構成され、設定された前
    記波長セクションが使用すべき波長を前記各波長セクシ
    ョンごと独立に割り当て、前記現用波長セクションを前
    記要素スイッチが連結してできる現用波長チャネルが障
    害の影響を受けた場合、前記要素スイッチを介して前記
    予備波長セクションを接続することにより予備波長チャ
    ネルを構成し、前記障害の影響を受けた現用波長チャネ
    ルを終端する要素スイッチが前記予備チャネルに切り替
    えることで障害回復を行う波長リングシステムが前記各
    閉路に設置されて成る通信ネットワークシステムにおい
    て、前記異なる波長リングシステムを構成しそれぞれ異
    なる波長が割り当てられた波長セクションを同一のファ
    イバに収容することを特徴とする波長リングシステムの
    ファイバへの収容方法。
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