JP3443719B2 - 動バランス測定機 - Google Patents

動バランス測定機

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JP3443719B2
JP3443719B2 JP28730695A JP28730695A JP3443719B2 JP 3443719 B2 JP3443719 B2 JP 3443719B2 JP 28730695 A JP28730695 A JP 28730695A JP 28730695 A JP28730695 A JP 28730695A JP 3443719 B2 JP3443719 B2 JP 3443719B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転体の動バランス測定
機に関し、高速回転するポリゴンミラー等に好適に用い
られる動バランス測定機に関する。
【0002】
【従来の技術】軽量で高速回転するポリゴンミラーも、
特開平4−172227号公報に記載しているような、
タイヤ用の縦型2面動バランス測定機すなわち、上部に
タイヤ装着手段を有する下部のモータのケースの上下2
箇所をコイルバネ等で片持ち状に機体固定部に連結する
と共に、連結面を一致させて同じく上下2箇所で両者を
ロードセルやムービングコイル等のケースの振動センサ
ーを介し連結して、モータ軸やタイヤの位置マークを検
出する位相センサーとモータの回転速度及び振動センサ
ーの情報からタイヤの上下2面の最大振れ量とその位相
角とを求める測定機と同様の測定機により、動バランス
を測定している。
【0003】その動バランス測定機では、コイルバネが
ポリゴンミラーよりずっと重量の大きいモータ等を片持
ちで支持するためにバネ定数の大きなものになること
や、さらにポリゴンミラーを使用時と同じの高速で回転
するために摩擦抵抗の少ない動圧軸受で構成されている
場合は、動圧軸受で形成される空気層が微小振動を吸収
することことにより、高感度の振動センサーを用いない
ことには微小な不釣り合い量を測定することができない
という問題がある。また、振動センサーにモータケース
と機体固定部の連結方向の力だけでなく、それに直角方
向の力も加わるため、バランス測定に不必要な力の成
分も含めた測定を行ってしまい、測定が不正確になり易
いという問題もある。
【0004】それに対して、ポリゴンミラー装着手段と
ポリゴンミラーを回転させるモータを備えた駆動基板部
をコロ等で一方向に水平移動可能に支承したり、あるい
は上記駆動基板部を上方の機体固定部のモータ回転軸中
心を中心とする正方形の4頂点位置から4本の等長吊り
紐で水平に吊り下げたりして、駆動基板部の重量がモー
タ回転軸中心に直角な方向の振動に及ぼす影響をできる
だけ軽減するようにした動バランス測定機も知られてい
る。しかし、このような測定機は静バランスの測定機で
あって、バランスは測定できない。
【0005】一方、例えば上述の動バランス測定機によ
って回転体のバランス調整のための一定半径位置に付加
すべき重り重量と位置位相角を与えるベクトル[M]を
求めることができる。しかし[M]が与えられても付加
すべき重り重量が大きいときや、付加位置が前回の付加
位置と同じであるときは、一定半径位置の一点を与える
位相角位置に重りを付けることはできなくて、広がった
位置に付けるようになるから、1回の与えられた[M]
に基づく動バランス調整で十分な動バランスを取るのは
困難であり、何回も動バランス測定とその結果に基づく
動バランス調整を繰り返すことになって、動バランス調
整に手間が掛かり易いという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の従来
の動バランス測定機における問題を解消するためになさ
れたものであり、ポリゴンミラーのような軽量で、しか
も動圧式の軸受を用いて高速回転する回転体の微小な不
釣り合い量まで正確に測定できる動バランス測定機の提
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上部に被測定
体を着脱自在に装着して回転させる駆動基板部と、該駆
動基板部の下部に一体に垂下状態に設けられて前記回転
の中心線に直角方向の振動を検出するための被検出部分
を有する振動検出板部と、該振動検出板部と前記振動方
向に直角方向の左右の機体固定部とを上下に離れた2箇
所で連結する前記振動方向に直角の板バネと、前記被検
出部分の前記振動を検出する振動センサーと、被測定体
の回転位相を検出する回転位相センサーと、該回転位相
センサーと前記振動センサーの出力情報に基いて被測定
体の最大振れ量とその位相角度に関する情報を算出する
演算手段を備えたことを特徴とする動バランス測定機の
第1発明の構成によって前記目的を達成する。
【0008】
【作用】すなわち、本発明の動バランス測定機において
は、上部に被測定体を装着して回転させる駆動基板部
が、下部の回転中心線に直角方向の振動を検出するため
の被検出部分を有する振動検出板部を、検出する振動方
向に直角方向の左右の機体固定部に、上下に離れた2箇
所で振動方向に直角な板バネにより支持されているか
ら、被測定体に回転中心に対する不釣り合いがあると、
振動検出板部の被検出部分が敏感に効率よく不釣り合い
重量のある位相角で最大に振れて、それを検出する振動
センサーと回転位相センサーの情報に基づき演算手段が
正確な被測定体の不釣り合い量とその位相角に関する情
報を与える。この測定機で振動検出板部の被検出部分と
振動センサーとを上下2箇所に設けることによって、被
測定体の上下2面等任意の部分の動バランスを測定する
ことができる。
【0009】
【0010】
【実施例】以下図示例によって本発明を説明する。
【0011】図1は発明の動バランス測定機の1例を
示す概要斜視図、図2は発明動バランス測定機の駆動
基板部の例を示す部分断面図、図3は動バランス調整機
の1例を示す概要斜視図、図4は動バランス調整機によ
るバランス調整の例を示す被調整体の平面図、図5は動
バランス調整機によるバランス調整の例を示す被調整体
の部分斜視図、図6は動バランス調整機によるバランス
調整の他の例を示す被調整体の平面図である。
【0012】図1において、1は、上部に回転体である
被測定体Pを回転自在に装着する例えば図2に詳細を示
した被測定体装着手段101と、装着された被測定体P
を矢印方向に回転させるモータ120とを有する駆動基
板部、2は、駆動基板部1の下部に一体に垂下状態に設
けられて、被測定体Pの回転の中心線に直角方向の振動
を検出するための被検出部分21、22を上下に離して
有する振動検出板部、3、4は、振動検出板部2の振動
方向に直角の方向に左右の機体固定部7、8と振動検出
板部2とを上部で連結している振動検出板部2の振動方
向に直角の板バネ、5、6は、同じく左右の機体固定部
7、8と振動検出板部2とを下部で連結している板バ
ネ、9、10は、振動検出板部2の被検出部分21、2
2の加速度あるいは振れ量と言った振れ情報を出力する
例えば加速度ピックアップあるいはムービングコイル等
を用いた振動センサーであり、それらの出力する振れ情
報は、それぞれ回転に同期した成分のみを通してそれ以
外の成分やノイズは除去するフィルタ回路を必要に応じ
て含む増幅回路11、12を介してマイクロコンピュー
タを用いた制御装置14に入力される。
【0013】13は、被測定体Pに設けた基準位置マー
クP1又は被測定体Pを回転させる軸等に設けた基準位
置マークの検出信号を制御装着14に出力する例えば発
光素子と光電変換素子とからなる回転位相センサー、1
5は、制御装置14に測定機の駆動制御情報や振動セン
サー9、10や回転位相センサー13からの入力の演算
制御情報及びスタート信号等を出力する操作パネル、1
6は、制御装置14の入出力制御情報や演算結果等のデ
ィスプレーである。
【0014】図2において図1と同一符号は同一機能部
材を示し、図2の例の動バランス測定機は、駆動基板部
1の被測定体装着手段101を、駆動基板部1に垂直に
支持固定された芯軸102と、芯軸102に順次嵌着さ
れる下スラスト軸受103、ラジアル軸受105及び上
スラスト軸受109と、芯軸102の上端面に設けたネ
ジ穴に螺合してワッシャー118を介し上スラスト軸受
109、ラジアル軸受105及び下スラスト軸受103
の重なりを締め付け固定する締めネジ119とから成る
ものとし、被測定体Pを、上下スラスト軸受109、1
03間でラジアル軸受105の外径に嵌装される内径が
1〜7μm程度の間隙を保ち、長さも上下スラスト軸受
109、103との間に同様の間隙を生じさせる長さの
カラー107と、カラー107の外径に嵌着した状態で
一体的に設けられて下面側に多数のマグネット125を
周方向に配設している被動部114と、カラー107の
外径に嵌装されてカラー107の外径に設けられたネジ
に螺合するような固定部材117により被動部114に
押し付けられカラー107に固定される多数の反射面1
15を外周に形成されたポリゴンミラー116とから成
るものとしている。図2のような駆動基板部1は、被測
定体Pを装着してステータコイル124により被動部1
14と一体のカラー107やポリゴンミラー116等を
回転させると、下スラスト軸受103の上面に周方向に
分布して形成した多数の渦巻き状の深さが数μmの動圧
発生用溝121が下スラスト軸受103とカラー107
や被動部114との間隙に外周側から中心方向に流れて
カラー107や被動部114を浮かした後、ラジアル軸
受105とカラー107の間隙を上昇してカラー107
と上スラスト軸受109の間隙を中心側から外周方向へ
と吹き抜ける空気流が発生して、それにより被動部11
4からポリゴンミラー116までの回転体を摩擦抵抗少
なく2〜3×104rpmの高速回転をさせることがで
きる。すなわち、上下スラスト軸受109、103及び
ラジアル軸受105とカラー107の間は動圧軸受を形
成している。これら動圧軸受構成部材は金属好ましくは
摩耗耐久性に優れることからセラミックスの何れかで形
成され、または軽量安価で容易に得られる樹脂で形成す
ることもできる。
【0015】図2の例に限らず、動圧発生用溝121を
下スラスト軸受103のみに設けるだけでなく、ラジア
ル軸受105と下スラスト軸受103、或いはラジアル
軸受105と下スラスト軸受103及び上スラスト軸受
109に形成してもよいし、上スラスト軸受109を省
略してワッシャー118が直接ラジアル軸受105を押
さえて固定すると共にカラー107の上端面に対向する
ものでもよいし、被測定体装着手段101が動圧軸受を
形成しない単なるメタル軸受やボールベアリングを用い
るものでもよい。
【0016】以上のような被測定体装着手段101を備
えた図1の測定機による動バランス測定は以下のように
行われる。
【0017】駆動基板部1の被測定体装着手段101に
前述のように被測定体Pを装着して、操作パネル15で
回転数や演算プログラム等を指定した後スタートさせる
ことにより、被測定体Pが制御装置14に制御される駆
動基板部1側のステータコイル124と被動部114側
のマグネット125とから成るモータ120によって使
用回転数に回転させられ、被測定体Pに不釣り合いがあ
ると振動検出板部2がそれを支持している板バネ3〜6
の面に直角で回転中心線に直角の方向に振動する。振動
センサー9、10が振動検出板部2の2箇所の被検出部
分21、22の振動をそれぞれ検出して増幅回路11、
12を介し振れ情報を制御装置14に入力するととも
に、回転位相センサー13が基準位置マークP1を検出
したタイミング情報を制御装置14に入力する。それに
よって制御装置14の信号処理装置部分が、振れ情報と
タイミング情報及び不図示のモータ駆動パルスカウンタ
ーやロータリーエンコーダ等の与える被測定体Pの回転
速度情報から、被検出部分21、22の最大振れ量とそ
れらの基準位置マークP1からの位相角度によって与え
られる振れベクトル[A1]、[A2]を求めて記憶す
る。
【0018】次に、被測定体Pの上面のバランス調整重
りを付加する回転中心から一定半径位置に重りの重量と
付加位置位相が与えるベクトル[U1]の重りを付加し
て、上述と同様に被検出部分21、22の最大振れ量と
それらの基準位置マークP1からの位相角度によって与
えられる振れベクトル[B11]、[B21]を求めて記憶
する。また次に、被測定体Pの下面のバランス調整重り
を付加する回転中心から一定半径位置に重りの重量と付
加位置位相が与えるベクトル[U2]の重りを付加し
て、同様に被検出部分21、22の最大振れ量とそれら
の基準位置マークP1からの位相角度によって与えられ
る振れベクトル[B12]、[B22]を求めて、
([B11]−[A1])/[U1]=[α11]、
([B21]−[A2])/[U1]=[α21]、
([B12]−[A1])/[U2]=[α12]、
([B22]−[A2])/[U2]=[α22]により、付
加重りによる振れの補正係数ベクトル[α11]、
[α21]、[α12]、[α22]を求め、下記式から被測
定体Pの動バランス調整のために上下2面の不釣り合い
量である、それぞれ一定半径位置に付加すべき重り重量
と位置位相角を与えるベクトル[M1]、[M2]を求め
る。
【0019】
【数1】
【0020】このベクトル[M1]、[M2]は被測定体
Pの動バランスを正確に調整できる付加すべき重り重量
と位置位相角を与える。図2の被測定体Pにはベクトル
[M1]、[M2]の情報に基づき後述のように動バラン
ス調整機によってバランス重りを付加するための円周溝
116a、114aが設けられている。加重量によって
バランスを取る代わりに減重量によってバランスを取る
場合は、位置位相角をπ進めて加重量を減重量にすれば
よい。
【0021】図3において、30は、回転体の被調整体
Qが着脱される例えば上端面にネジ穴またはボルトを有
する装着軸とワッシャー及び締め付けネジまたはナット
からなる回転バランスの得易い着脱手段31と、着脱手
段31の前記装着軸を回動させて被調整体Qをその回転
軸周りに回動させるモータや減速機等の回動手段を有す
る被調整体回動部、32は、着脱手段31に取り付けた
被調整体Qの表面に例えば紫外線硬化樹脂液や熔融樹脂
液または溶解樹脂液のような液状体をノズル33aから
吐出して付着させ、紫外線照射や冷却または乾燥により
固化させる加重手段33と、加重手段33を移動させて
ノズル33aの吐出口位置を被調整体回動の半径方向に
変位させる図示例の送りネジとナットまたはラックとピ
ニオンの組み合わせあるいは液圧プランジャー等からな
る半径方向移動手段34を有する加重分布部、35は、
被調整体Qの表面の加重すべき位置R,θと重量Mの情
報すなわち例えば前述のベクトル[M1]または[M2
と言った不釣合情報と、被調整体Qの基準回転位相マー
クQ1を検出する基準マークセンサー36の検出情報と
を入力されて、被調整体回動部30の回動手段の回動と
加重分布部32の移動手段34の移動並びに加重手段3
3のノズル33aからの液状体の吐出を制御するマイク
ロコンピュータを用いた制御装置である。
【0022】図示例の被調整体Qは回転中心から半径R
の位置に、図2の被測定体Pの円周溝116aまたは1
14aと同様の、動バランス調整用の重りを付着させる
半径方向幅2rの円周溝Q2を設けられているものであ
るから、制御装置35は、不図示の操作パネルによる指
示に従って加重手段33のノズル33aを円周溝Q2の
半径R位置に移動させたら、後は移動手段34を停止さ
せたまま、例えば先に作用の項で述べたようなベクトル
[M1]の加重量M、加重位置位相角θを操作パネルに
よって入力されていた場合、M/m=n+s(mは一点
に付加したと見なし得る一点から均等に分布する範囲の
所定加重であるが、図示例では半径方向は円周溝Q2の
溝幅で規制されるから、周方向の左右の分布の均等を保
持できる範囲の所定重量であって、周方向左右の広がり
が片側略r以下となる重量とするのが好ましい、nは0
又は正整数、sは真小数)のnの値によって、以下のよ
うな制御を行う。
【0023】nが0のときは、θの位置にs×mの加
重、nが1のときは、θ±2r/Rの2位置にそれぞれ
m/2とθの位置にm(1−cos2r/R)+m×s
の加重、nが2のときは、θ±r/Rの2位置にそれぞ
れmとθの位置に2m(1−cosr/R)+m×sの
加重、nが3のときは、θ±r/Rの2位置にそれぞれ
mとθ±2r/Rの2位置にそれぞれm/2とθの位置
に2m(1−cosr/R)+m(1−cos2r/
R)+m×sの加重を行うように、加重手段33のノズ
ル33aによる液状体の吐出量と被調整体回動部30の
回動手段による回動とを制御する。
【0024】図4は上述のnが3のときの制御によって
バランス調整の加重が行われた被調整体Qの表面を示し
ており、2面バランス調整で裏面側のベクトル[M2
も入力されていた場合は、裏面側にも同様にバランス調
整の加重が行われることになる。この加重調整によっ
て、動バランスの非常に優れた回転体を得ることができ
る。しかし加重調整はこの例に限らず、図5(A)に示
したように円周溝Q2に連続分布の加重を行うように制
御するものでも、図5(B)に示したように平らな被調
整体Qの表面に円弧状連続分布の加重を行うように制御
するものでも同様の効果を得ることができる。
【0025】また本発明の動バランス調整機は、加重調
整するものに限らず、加重手段33を穿孔径2rのエン
ドミルを用いるミーリングヘッドに替えて、図5(C)
に示したように平らな被調整体Qの表面に深さhの円弧
状溝を掘削するか、あるいは先に作用の項で述べたよう
な半径Rの円周方向に分布する直径2rの円窪みを掘削
する制御を行うものでもよい。
【0026】なお、例えば図5(A)の連続分布の場合
は、付加すべき重量Mに相当する樹脂の円周溝Q2を埋
める円弧長さsがs≒M/2ρrh(ρは樹脂の単位体
積当たり重量、rとhは円周溝Q2の溝幅の1/2と深
さ)となるから、先にノズル33aをθ±2r/Rの位
置からそれぞれ外側に(s−2r)/2の円弧長だけ相
対回動させて円周溝Q2に樹脂の充填を行い、最後に
R,θ位置の円弧長さ2r部分に全部の充填樹脂量をM
とするための不足分樹脂量の充填を行うようにすること
で、図4のドット状分布と同様の高い精度で動バランス
を調整できる。また、図5(B)の連続分布の場合は、
単位円弧長さ当たりの盛り付け重量mを予め求めておい
て、s≒M/mのsを用いて同様にR,θ位置を最後と
するように樹脂の盛り付けを行えばよい。図5(C)の
場合は、エンドミルの中心をR,θ±(M−ρπr
2h)/2ρrhRの範囲移動するようして深さhの溝
を掘削すれば、どこから掘削を始めても精度よく動バラ
ンスを調整できる。
【0027】以上述べた円弧状に加重もしくは除重する
例に限らず、図6に示したようにラジアル方向に加重も
しくは除重するようにしてもよい。但し、この場合は、
溝内に加重するようにはできず、θ位置のRS=(RL 2
−2MR/m)1/2(但し、RLは加重または除重を行え
る半径の所定最大値、mは単位ラジアル方向長さ当たり
の盛り付け加重量または掘削除重量)を満足する半径R
SからRLまでの間の平面上にm割合の盛り付け加重また
は掘削除重する制御を行うことで精度よく動バランスを
調整できる。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の動バラン
ス測定によれば、被測定体の動バランスを正確に調整
できる付加すべき重り重量と位置位相角または除去すべ
き掘削重量と位置位相角を容易に求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の動バランス測定機の1例を示す概要斜
視図。
【図2】発明動バランス測定機の駆動基板部の例を示
す部分断面図。
【図3】バランス調整機の1例を示す概要斜視図。
【図4】バランス調整機によるバランス調整の例を示
す被調整体の平面図。
【図5】バランス調整機によるバランス調整の例を示
す被調整体の部分斜視図。
【図6】バランス調整機によるバランス調整の他の例
を示す被調整体の平面図。
【符号の説明】
1 駆動基板部 P 被測定体 P1 基準位置マーク 2 振動検出板部 3、4、5、6 板バネ 7、8 機体固定部 9、10 振動センサー 13 回転位相センサー 14、35 制御装置 15 操作パネル 21、22 被検出部分 101 被測定体装着手段 102 芯軸 103 下スラスト軸受 105 ラジアル軸受 107 カラー 109 上スラスト軸受 114 被動部 116 ポリゴンミラー 117 固定部材 119 締めネジ 120 モータ 121 動圧発生用溝 124 ステータコイル 125 マグネット 30 被調整体回動部 31 着脱手段 32 加重分布部 33 加重手段 33a ノズル 34 移動手段 36 基準マークセンサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 1/38 G01M 1/16 G01M 1/32 G02B 26/10 102

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に被測定体を着脱自在に装着して回
    転させる駆動基板部と、該駆動基板部の下部に一体に垂
    下状態に設けられて前記回転の中心線に直角方向の振動
    を検出するための被検出部分を有する振動検出板部と、
    該振動検出板部と前記振動方向に直角方向の左右の機体
    固定部とを上下に離れた2箇所で連結する前記振動方向
    に直角の板バネと、前記被検出部分の前記振動を検出す
    る振動センサーと、被測定体の回転位相を検出する回転
    位相センサーと、該回転位相センサーと前記振動センサ
    ーの出力情報に基いて被測定体の不釣り合い量とその位
    相角度に関する情報を算出する演算手段を備えたことを
    特徴とする動バランス測定機。
  2. 【請求項2】 前記振動検出板部が前記被検出部分を上
    下2箇所に有して、該2箇所の被検出部分に対してそれ
    ぞれ前記振動センサーを備え、前記演算手段が被測定体
    の任意の部分の不釣り合い量とその位相角度に関する情
    報を算出し得ることを特徴とする請求項1に記載の動バ
    ランス測定機。
  3. 【請求項3】 前記被測定体がポリゴンミラーユニット
    であって前記駆動基板部のステータコイルから回転力を
    受けるマグネットを備え、前記被測定体を装着する手段
    が垂直なラジアル軸受と、該ラジアル軸受の上下両端側
    又は下端側に設けたスラスト軸受とを有して装着された
    ポリゴンミラーを動圧軸受で回転支持することを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の動バランス測定
    機。
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