JP3441897B2 - 用紙後処理装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
等の画像形成装置の後段側（排紙部側）に設置され、画
像形成装置から排出されるコピー用紙をスティプルトレ
イ上で揃えて束にした状態で綴じ（スティプル）処理
し、さらにこの綴じ処理された用紙束を排紙トレイに排
紙するスティプルモードと、画像形成装置から排出され
るコピー用紙をそのまま排紙トレイに排出するノンステ
ィプルモードを有する用紙後処理装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】上述したように、複写機、プリンタ等の
画像形成装置の後段側（排紙部側）に設置され、画像形
成装置から排出されるコピー用紙をスティプルトレイ上
で揃えて束にした状態で綴じ（スティプル）処理し、さ
らにこの綴じ処理された用紙束を排紙トレイに排紙する
スティプルモードと、画像形成装置から排出されるコピ
ー用紙をそのまま排紙トレイに排出するノンスティプル
モードを有する用紙後処理装置が広く知られている。こ
のような用紙後処理装置は、用紙束綴じ処理装置（ステ
ィプルユニット）を有している。そしてこのスティプル
ユニットは、一般に、画像形成装置から搬入されてくる
コピー用紙を受け入れるスティプルトレイと、スティプ
ルトレイに搬入さるコピー用紙を整合させるジョガーフ
ェンスと、スティプルトレイ上で整合された用紙束をス
ティプルするスティプラを備えている。例えば、特開平
２−２７６６９１号公報に示される用紙後処理装置は、
スティプルモード時、スティプル搬送経路を搬送されて
くるコピー用紙を、ブラシローラによってスティプルト
レイ内に収容して綴じ処理を施し、その綴じられた用紙
束を排紙トレイに放出するように構成されている。な
お、ノンスティプルモード時は、コピー用紙はノンステ
ィプル搬送経路を通って、直接排紙トレイに排出され
る。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】上述した従来のノンス
ティプル搬送経路とスティプル搬送経路を有する用紙後
処理装置では、前記２経路を切り換える分岐爪が、経路
の切り換えのみの機能を果たしており、スティプル搬送
経路の下流側端に設けてあるスティプルトレイへコピー
用紙を送り込む排出ローラとして、外周面がブラシ状に
形成されているブラシローラを設けている。このブラシ
ローラは高価であるため、機械全体が高価になってしま
うという問題がある。また、ブラシローラによってコピ
ー用紙をスティプルトレイに押し付けているため、コピ
ー用紙が汚れる可能性があり、品質上問題となる。 【０００４】本発明の課題は、一旦、スティプルトレイ
に排出されたコピー用紙が搬送ローラ方向へ逆戻りする
ことなく、確実にスティプルトレイ内に収納されること
ができ、信頼性の高い用紙後処理装置を提供することで
ある。 【０００５】 【課題を解決するための手段】上記課題は、画像形成装
置の排紙部から排出されるコピー用紙を排紙トレイに搬
送するノンスティプル搬送経路と、コピー用紙をステイ
プルユニットのスティプルトレイに搬送するスティプル
搬送経路とを有する用紙後処理装置において、前記ステ
ィプルトレイにコピー用紙を搬送、排出する搬送ローラ
の下流側近傍でかつ前記スティプルトレイの近傍に配置
され、前記ノンスティプル搬送経路とスティプル搬送経
路とを切り換える分岐爪を有し、前記分岐爪は、前記ス
ティプル搬送経路側に切り換わった状態で、その側面で
前記スティプルトレイに排出されたコピー用紙をガイド
し、通常、前記分岐爪は前記ノンスティプル搬送経路を
開く方向に位置し、スティプルモードが選択され、画像
形成装置からコピー用紙が搬入されると同時に、前記ス
ティプル搬送経路方向へ回転して前記スティプル搬送経
路を開き、コピー用紙が前記スティプルトレイへ排出さ
れると再び前記ノンスティプル搬送経路方向へ戻り、前
記スティプル搬送経路を閉じる動作を、複数のコピー用
紙１枚ごとに繰り返す第１の手段により解決される。 【０００６】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１は本発明の実施の形態に係る
用紙後処理装置の全体構成図、図２はそのススィプルト
レイ部分の構成図、図３はスティプルトレイの用紙入口
部近傍の拡大構成図、図４はスティプルユニット全体の
表面側からの透視斜視図、図５はスティプルユニット全
体の裏面側からの透視斜視図である。図１において、符
号１００で示す用紙後処理装置は、符号２００番台で示
す用紙搬送系（用紙束放出装置）と、符号３００で示す
排紙トレイと、符号４００番台で示すスティプルユニッ
ト（用紙綴じ処理装置）とを備えている。 【０００７】以下、具体的な構成については、その動
作、作用と共に説明する。図示しない画像形成装置の排
紙部から用紙後処理装置１００に搬入されたコピー用紙
は、中継ガイド板上２０２、下２０１の間を搬送され、
搬送ローラ２０３によって搬送ガイド板２０６と入口ガ
イド板２０５の間を搬送される。ノンスティプルモード
が選択された場合、分岐爪２０８が通常、ノンスティプ
ル搬送経路方向位置２０８ａにあるため、コピー用紙
は、この分岐爪２０８によって縦ガイド板２１１と搬送
ガイド板２０６の間に搬送され、搬送ローラ２０９，２
１０、排紙ローラ２１７によって排紙トレイ３００上に
排出される。スティプルモードが選択された場合、コピ
ー用紙先端が入口センサ２０４に検知されると同時に、
ノンスティプル搬送経路方向位置２０８ａにある分岐爪
２０８は、分岐爪ソノレイド（図示しない）の動作によ
りスティプル搬送経路方向位置２０８ｂに回転する。従
って、コピー用紙は、搬送ローラ２０７によって分岐爪
２０８の側面に沿ってスティプルトレイ４０１上に排出
される。 【０００８】スティプル搬送経路方向位置２０８ｂにあ
る分岐爪２０８の側面は、コピー用紙がスティプルトレ
イ４０１上に設けられているジョガーフェンス４０２、
サイドフェンス４０８の用紙受入れ部に滑らかに進入で
きる角度に設定されている。コピー用紙後端が搬送ロー
ラ２０７を抜けると同時に、分岐爪ソレノイドがオフ
し、スティプル搬送経路方向位置２０８ｂにある分岐爪
２０８がノンスティプル搬送経路方向位置２０８ａに回
転し、スティプル搬送経路を閉じる。これによって、一
旦、スティプルトレイ４０１上に排出されたコピー用紙
は、再び搬送ローラ２０７方向に戻ることなく、たたき
コロ２１９の動作によって後端がガイド部材４０９に沿
って下方に落下し、エンドフェンス４０３上に収まる。
スティプル搬送経路方向位置２０８ｂにある分岐爪２０
８がノンスティプル搬送経路方向位置２０８ａに回転す
るタイミングは、コピー用紙後端を入口センサ２０４が
検知することによって行われている。コピー用紙がエン
ドフェンス４０３に落下すると、予めコピー用紙の幅よ
り１０ｍｍ離れた位置に待機していたジョガーフェンス
４０２が、ジョガーフェンス４０２と相対しコピー用紙
端面から１０ｍｍ隔たった位置に停止しているサイドフ
ェンス４０８の方向に移動し、コピー用紙をサイドフェ
ンス面に押し当て整合させる。 【０００９】スティプルトレイ４０１の上方には、排紙
従動ローラ２１３を有する開閉排紙ガイド板２１２が設
けられており、駆動モータ２１４、ギヤ２１５、円筒カ
ム２１６によって、開閉動作が可能となっている。ステ
ィプルモードが選択されたときに、開閉排紙ガイド板２
１２は解放位置に動作する。エンドフェンス４０３から
スティプルトレイ４０１の先端までの距離は３００ｍｍ
であり、またエンドフェンス４０３から排紙ローラ２１
７までの距離は８０ｍｍであるから、大サイズのコピー
用紙（Ａ３縦）がスティプルトレイ４０１に排出される
場合は、コピー用紙の先端が排紙ローラ２１７から飛び
出た状態で排出され、スタックされる。搬送ローラ２０
７から排紙ローラ２１７までの距離は３２０ｍｍである
ため、これよりも搬送方向に長いコピー用紙をスタック
するときはコピー用紙先端が排紙ローラ２１７から飛び
出してから落下し、スタックされる。次のコピー用紙が
入口センサ２０４に達すると、再び上記一連の動作を繰
り返し、画像形成装置から排出される複数のコピー用紙
１枚ごとに順次上記動作を繰り返す。所定の枚数のコピ
ー用紙がスティプルトレイ４０１にスタックされ整合さ
れてスティプラ４００によって綴じ処理を施されると、
モータ４０６の駆動によって放出ベルト４０５が回転
し、放出ベルト４０５に固定された放出爪４０４が用紙
束後端を持ち上げる。 【００１０】スティプルトレイ４０１の先端付近まで用
紙束を持ち上げると、開閉排紙ガイド板２１２が閉じ
て、排紙ローラ２１７の駆動により用紙束を搬送し、排
紙トレイ３００に排出する。用紙束が排紙トレイ３００
に完全に排出されると、開閉排紙ガイド板２１２は再び
解放位置に動作し、次のシリーズのコピー用紙がスティ
プルトレイ４０１にスタックされる。 【００１１】ここで、符号４００番台で示されるスティ
プルユニットについてさらに詳しく説明する。ジョガー
フェンス４０２、サイドフェンス４０８は、図５に示す
ように、スティプルトレイ４０１に用紙排出方向と垂直
方向に固定されているガイド軸４１７に沿って移動す
る。ジョガーフェンス４０２は、駆動ステッピングモー
タ４１４によって、タイミングベルト４１５を介して移
動することができ、サイドフェンス４０８は、駆動ステ
ッピングモータ４１１、タイミングベルト４１２によっ
て移動する。４１３，４１６はタイミングベルト４１
２，４１５を掛け渡すプーリである。コピー用紙がステ
ィプルユニットに搬送され、コピー用紙後端がスティプ
ルトレイ４０１の下方に設けられているエンドフェンス
４０３に収まると、前述したように、予めホームポジシ
ョンからコピー用紙の幅方向側面より１０ｍｍ離れた位
置まで移動していたジョガーフェンス４０２が、同じく
コピー用紙側端面より１０ｍｍ離れた位置まで移動し、
停止しているサイドフェンス４０８の方向に移動を開始
し、２０ｍｍ前進して、コピー用紙側端面をサイドフェ
ンス４０８の基準面に押し当てる。ジョガーフェンス４
０２は、後退して、再びコピー用紙側端面から１０ｍｍ
離れた位置まで戻り、停止して、次のコピー用紙が排出
されエンドフェンス４０３に収まると、上記動作を繰り
返す。複数枚のコピー用紙に対して上記一連の動作を繰
り返し、用紙束を整合し終わると、サイドフェンス４０
８と固定部材４１０によって一体となっているスティプ
ラ４００が動作して、用紙束の奥側コーナ部に閉じ処理
を施す。用紙束に閉じ処理が施されると、前述したよう
に、放出ベルト４０５が回転し、放出ベルト４０５に固
定されている放出爪４０４が用紙束後端を持ち上げ、用
紙束をスティプルトレイ４０１上面に沿って上方に搬送
し、排紙トレイ３００に排出する。 【００１２】このような前記実施の形態にあっては、画
像形成装置の排紙部から排出されるコピー用紙を排紙ト
レイ３００に搬送するノンスティプル搬送経路と、コピ
ー用紙をステイプルユニットのスティプルトレイに搬送
するスティプル搬送経路とを有する用紙後処理装置にお
いて、ノンスティプル搬送経路とスティプル搬送経路と
を切り換える分岐爪２０８を有し、この分岐爪２０８
に、コピー用紙をスティプルトレイ４０１へ排出する際
のガイド機能を持たせたため、搬送経路を切り換える分
岐爪が、用紙をスティプルトレイへ排出する際のガイド
部材の機能を有していることにより、スティプルモード
時に、特別なガイド部材を設けることなく確実にコピー
用紙をスティプルトレイへ排出することが可能となり、
信頼性の高い用紙後処理装置を提供することができる。 【００１３】また、前記実施の形態にあっては、分岐爪
２０８は、スティプルトレイ４０１にコピー用紙を搬
送、排出する搬送ローラ２０７の下流側近傍に配置さ
れ、スティプル搬送経路側に切り換わった状態で、側面
でコピー用紙をガイドするため、従来使用していたブラ
シローラが必要でなくなるので、安価な用紙後処理装置
を提供することができる。 【００１４】また、前記実施の形態にあっては、分岐爪
２０８は、通常、ノンスティプル搬送経路を開く方向に
位置し、スティプルモードが選択され、画像形成装置か
らコピー用紙が搬入されると同時に、スティプル搬送経
路方向へ回転してスティプル搬送経路を開き、コピー用
紙がスティプルトレイ４０１へ排出されると再びノンス
ティプル搬送経路方向へ戻り、スティプル搬送経路を閉
じる動作を、複数のコピー用紙１枚ごとに繰り返すた
め、スティプルモード選択時、コピー用紙がスティプル
トレイ４０１に排出されると同時に、分岐爪２０８がス
ティプル搬送経路方向からノンスティプル搬送経路方向
へ切り換わって、スティプル搬送経路を閉じることによ
り、一旦、スティプルトレイ４０１に排出されたコピー
用紙が搬送ローラ２０７方向へ逆戻りすることなく、確
実にスティプルトレイ４０１内に収納されることがで
き、信頼性の高い用紙後処理装置を提供することができ
る。 【００１５】 【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、スティプ
ルモード選択時、コピー用紙がスティプルトレイに排出
されると同時に、分岐爪がスティプル搬送経路方向から
ノンスティプル搬送経路方向へ切り換わって、スティプ
ル搬送経路を閉じることにより、一旦、スティプルトレ
イに排出されたコピー用紙が搬送ローラ方向へ逆戻りす
ることなく、確実にスティプルトレイ内に収納されるこ
とができ、信頼性の高い用紙後処理装置を提供すること
ができる。

【図面の簡単な説明】 【図１】本発明の実施の形態に係る用紙後処理装置の全
体構成図である。 【図２】そのスティプルトレイ部分の構成図である。 【図３】スティプルトレイの用紙入口部近傍の拡大構成
図である。 【図４】スティプルユニット全体の表面側からの透視斜
視図である。 【図５】スティプルユニット全体の裏面側からの透視斜
視図である。 【符号の説明】 ２０１ 中継ガイド板下 ２０２ 中継ガイド板上 ２０３ 搬送ローラ ２０４ 入口センサ ２０５ 入口下ガイド板 ２０６ 搬送ガイド板 ２０７ 搬送ローラ ２０８ 分岐爪 ２０９，２１０ 搬送ローラ ２１１ 縦ガイド板 ２１２ 開閉排紙ガイド板 ２１４ 駆動モータ ２１５ ギヤ ２１６ 円筒カム ２１７ 排紙ローラ ２１９ たたきコロ ３００ 排紙トレイ ４００ スティプラ ４０１ スティプルトレイ ４０２ ジョガーフェンス ４０８ サイドフェンス

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 画像形成装置の排紙部から排出されるコ
   ピー用紙を排紙トレイに搬送するノンスティプル搬送経
   路と、コピー用紙をステイプルユニットのスティプルト
   レイに搬送するスティプル搬送経路とを有する用紙後処
   理装置において、前記スティプルトレイにコピー用紙を搬送、排出する搬
   送ローラの下流側近傍でかつ前記スティプルトレイの近
   傍に配置され、 前記ノンスティプル搬送経路とスティプ
   ル搬送経路とを切り換える分岐爪を有し、前記分岐爪は、前記スティプル搬送経路側に切り換わっ
   た状態で、その側面で前記スティプルトレイに排出され
   たコピー用紙をガイドし、 通常、前記分岐爪は前記ノンスティプル搬送経路を開く
   方向に位置し、スティプルモードが選択され、画像形成
   装置からコピー用紙が搬入されると同時に、前記スティ
   プル搬送経路方向へ回転して前記スティプル搬送経路を
   開き、コピー用紙が前記スティプルトレイへ排出される
   と再び前記ノンスティプル搬送経路方向へ戻り、前記ス
   ティプル搬送経路を閉じる動作を、複数のコピー用紙１
   枚ごとに繰り返す ことを特徴とする用紙後処理装置。