JP3440817B2 - カラー画像入力装置を用いた色再現方法 - Google Patents

カラー画像入力装置を用いた色再現方法

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JP3440817B2 JP10739898A JP10739898A JP3440817B2 JP 3440817 B2 JP3440817 B2 JP 3440817B2 JP 10739898 A JP10739898 A JP 10739898A JP 10739898 A JP10739898 A JP 10739898A JP 3440817 B2 JP3440817 B2 JP 3440817B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、カラー画像入力装
置に入力される表示色とカラー画像出力装置から出力さ
れる表示色との間の高精度の色合わせを、簡単な構成で
行うためのカラー画像入力装置を用いた色再現方法に関
するものである。 【0002】 【従来の技術】たとえば特開平5−244408号公報
に記載されているように、一般に、カラースキャナのよ
うにカラー画像が入力されるカラー画像入力装置は、複
数種類の色フィルタを備えた色分解光学系ユニットを通
して原紙の表示色を検出し、画像信号を出力する。この
画像信号は、色再現のためにカラー画像を構成する各画
素毎の色を表す色データから構成され、カラーCRT、
カラー液晶、カラーPDP、カラープリンタなどの画像
出力装置では、その色データに基づいてカラー画像が再
生されるようになっている。そして、上記の色データが
表す各画素の色は、上記カラー画像入力装置の色分解光
学系ユニットに備えられた複数種類の色フィルタをそれ
ぞれ通過したときの光がたとえばCCD(charge coupl
ed device)のような光検出素子により検出されること
により上記色フィルタ毎にそれぞれ得られた複数個の光
強度値の函数として表わされる。この光強度値は、上記
複数種類の色フィルタ毎の光透過率に対応して得られる
値である。 【0003】通常、上記カラー画像出力装置では、Y
(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の3種或
いはそれにK(黒)を加えた4種の顔料(色材)の混合
やR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の3種
の蛍光体(色材)の発光色の混合により種々の色が表さ
れることができるので、上記色データは、実在する複数
の原色(R、G、B或いはY、M、C、K)を基準とし
た多原色表記法たとえばRGB表記法により表現される
のが一般的である。このため、前記色分解光学系ユニッ
トに備えられた複数種類の色フィルタとしては、たとえ
ば3種類の赤色フィルタ、緑色フィルタ、青色フィルタ
が用いられ、それらの赤色フィルタ、緑色フィルタ、青
色フィルタをそれぞれ通過したときの光強度値がR値、
G値、B値とすると、それらのR値、G値、B値の函数
として構成される色データR、G、Bが用いられる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なカラー画像入力装置では、相互に異なる色x1、x2
を入力させたとき、出力される色データが共に同じr
(R、G、B)となってしまうことがある。このような
場合には、CIE(国際照明委員会 Commission Intern
ationale de l'Eclairage )で定められているXYZ表
色系における3刺激値X、Y、Zにより特定される表示
色r=(X、X、Z)と色データr=(R、G、B)と
の関係を利用して、色データr(R、G、B)から上記
相互に異なる色x1(X1、Y1、Z1)、x2(X
2、Y2、Z2)を再現できないことを意味し、カラー
画像入力装置の色再現が解の一意性を満足しない不適切
性を持つ逆問題になっていると考えられる。 【0005】これに対し、色データの構成要素をさらに
増加させるために、上記カラー画像入力装置の色分解光
学系ユニットに備えられた複数種類の色フィルタと異な
る光透過率特性を備えた追加フィルタを光源から光検出
素子までの光路に設けることが考えられる。しかしなが
ら、単に色分解光学系ユニットに備えられた複数種類の
色フィルタと異なる光透過率特性を備えた追加フィルタ
を増加させればさせる程、色データの算出のための計算
が加速度的に複雑となるので、装置が複雑かつ高価とな
るという不都合があった。また、一般に、市販のカラー
画像入力装置の色分解光学系ユニットは一体的に構成さ
れているので、安価な市販のカラー画像入力装置の色再
現性を高めるためにその色分解光学系ユニット内に追加
フィルタを設けたり、或いはその追加フィルタのみを透
過した光を検出するように変更することは実用的には困
難であった。 【0006】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、既成のカラー画
像入力装置を用いて簡単にその色再現性を高めることが
できる、カラー画像入力装置を用いた色再現方法を提供
することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明者は、以上の事情
を背景として種々検討を重ねた結果、原紙に用いられる
種々のインクの反射光のスペクトルri (λ)について
主成分分析をそれぞれ行うと、第1主成分R1 (λ)、
第2主成分R2 (λ)、第3主成分R3 (λ)、第4主
成分R4 (λ)などが順次得られる一方で、それらの主
成分R1 (λ)、R2 (λ)、R3 (λ)、R4 (λ)
などのうち、前記色分解光学系ユニットに備えられた複
数種類の色フィルタたとえばRフィルタ、Gフィルタ、
Bフィルタの各光透過率スペクトルR(λ)、G
(λ)、B(λ)に対応するものを除く主成分におい
て、たとえば、前記追加フィルタすなわち光透過率スペ
クトルX(λ)を有するXフィルタとRフィルタとの合
成フィルタの光透過率R(λ){X(λ)}2 、上記X
フィルタとGフィルタとの合成フィルタの光透過率G
(λ){X(λ)}2 、上記XフィルタとBフィルタと
の合成フィルタの光透過率B(λ){X(λ)}2 のい
ずれかに対応するもののうちの最小次数の主成分と略一
致するように上記追加フィルタすなわち光透過率スペク
トルX(λ)を決定すると、相互に異なる色x1(X
1、Y1、Z1)、x2(X2、Y2、Z2)が入力さ
れると、その異なる色に対応した色データr1(R1、
G1、B1、X1)、r2(R1、G1、B1、X2)
が得られるとともに、それら色データr1(R1、G
1、B1、X1)、r2(R1、G1、B1、X2)か
ら上記相互に異なる色x1(X1、Y1、Z1)、x2
(X2、Y2、Z2)を確実に再現できることを見いだ
した。また、上記追加フィルタは、その単独の透過光を
検出しなくても、色分解光学系ユニットに備えられた複
数種類の色フィルタと重ねて得られた色データから色を
再現できることを見いだした。本発明はかかる知見に基
づいてなされたものである。 【0008】すなわち、本発明方法の要旨とするところ
は、複数種類の色フィルタを備えて原紙の表示色を検出
する色分解光学系ユニットを通してカラー画像が表示さ
れた原紙からの反射光を検出するカラー画像入力装置か
ら出力される、複数種類の原色毎の函数から成る色デー
タから成る画像信号に基づいて、その原紙の色を再現す
る色再現方法であって、(a) 前記原紙に用いられるイン
クのうちの代表的なインク毎にその分光反射率をそれぞ
れ測定する分光反射率測定工程と、(b) その分光反射率
測定工程によりそれぞれ測定された分光反射率を主成分
分析することにより、その分光反射率の主成分ベクトル
を求める主成分分析工程と、(c) その主成分分析工程に
より得られた各分光反射率の主成分ベクトルの集合から
既に存在する前記色フィルタの分光透過率に類似するも
のを除いた残りの集合のうちの主成分のうちの順位が上
位のものを、付加フィルタの透過率特性として決定する
付加フィルタ透過率特性決定工程と、(d) その付加フィ
ルタ透過率特性決定工程により決定された透過率特性を
備えた付加フィルタを、前記原紙と色分解光学系ユニッ
トとの間に設ける付加フィルタ設置工程とを、含むこと
にある。 【0009】 【発明の効果】このようにすれば、分光反射率測定工程
により、前記原紙に用いられるインクのうちの代表的な
インク毎にその分光反射率がそれぞれ測定され、主成分
分析工程により、その分光反射率測定工程によりそれぞ
れ測定された分光反射率が主成分分析されて主成分ベク
トルが求められ、付加フィルタ透過率特性決定工程によ
り、その主成分分析工程により得られた各分光反射率の
主成分ベクトルの集合から既に存在する前記色フィルタ
の分光透過率に類似するものを除いた残りの集合のうち
の主成分のうちの順位が上位のものが、付加フィルタの
透過率特性として決定され、そして、付加フィルタ設置
工程により、付加フィルタ透過率特性決定工程により決
定された透過率特性を備えた付加フィルタが、前記原紙
と色分解光学系ユニットとの間に設けられる。したがっ
て、本発明方法によれば、主成分分析を用いて付加フィ
ルタの透過率特性(光透過率スペクトル)が決定される
ので、可及的に少ない個数たとえば1個の付加フィルタ
を用いるだけで前記逆問題を解決でき、しかも計算の複
雑化を可及的に少なくでき、装置が安価となる。また、
上記付加フィルタは、分解が困難な色分解光学系ユニッ
ト内ではなく、原紙と色分解光学系ユニットとの間に設
けるだけで設置されることから、複数種類の色フィルタ
を備えて一体的に構成された色分解光学系ユニットを備
える市販のカラー画像入力装置を用いることができるの
で、一層安価に色再現を行うことができる。 【0010】 【発明の他の態様】ここで、好適には、前記付加フィル
タ透過率特性決定工程は、前記色分解光学系ユニット内
の複数個の色フィルタのいずれかと前記付加フィルタと
の複数の合成フィルタの光透過率スペクトルが前記主成
分分析工程により得られた多次数の主成分からその色分
解光学系ユニット内の色フィルタに該当する次数の主成
分を除いたうちの最小次数の主成分に該当するように、
前記付加フィルタの光透過率特性を決定するものであ
る。たとえば、上記色分解光学系ユニット内の複数個の
色フィルタが光透過率R(λ)を有するR(赤色)フィ
ルタ、光透過率G(λ)を有するG(緑色)フィルタ、
光透過率B(λ)を有するB(青色)フィルタであり、
上記付加フィルタが光透過率X(λ)を有するXフィル
タであり、前記主成分分析工程により原紙に用いられる
種々のインクの分光反射率ri (λ)(i=1,2,3,...
,n)について求められた反射光のスペクトルの主成分が
第1主成分R1 (λ)、第2主成分R2 (λ)、第3主
成分R3 (λ)、第4主成分R4 (λ)、第5主成分R
5 (λ)、第6主成分R6 (λ)などであるとすると、
XフィルタとRフィルタとの合成フィルタの光透過率R
(λ){X(λ)}2 、XフィルタとGフィルタとの合
成フィルタの光透過率G(λ){X(λ)}2 、Xフィ
ルタとBフィルタとの合成フィルタの光透過率B(λ)
{X(λ)}2 のいずれかが、上記主成分R1 (λ)、
2 (λ)、R3 (λ)、R4 (λ)、R5 (λ)、R
6 (λ)のうち、上記色分解光学系ユニット内の複数個
の色フィルタの光透過率R(λ)、G(λ)、B(λ)
に対応するものを除くもののなかで最も少ない次数(上
位の次数)の主成分に対応するものとなるように、換言
すれば略一致するものとなるように、上記付加フィルタ
の光透過率X(λ)が決定される。 【0011】換言すれば、上記付加フィルタ透過率特性
決定工程では、前記主成分分析工程により求められた主
成分の集合Γ(={R1 (λ),R2 (λ),R3
(λ),R4 (λ),R5 (λ),R6
(λ),...})から上記色分解光学系ユニット内の
複数個の色フィルタの光透過率R(λ)、G(λ)、B
(λ)を除いた集合Γ’(=Γ−{R(λ)、G
(λ)、B(λ)})の上位のものに、合成フィルタの
光透過率R(λ){X(λ)}2 、G(λ){X
(λ)}2 、B(λ){X(λ)}2 のいずれかができ
るだけ近くなるようにする光透過率X(λ)を有する付
加フィルタが決定される。このようにすれば、前記逆問
題を解決するために可及的に少ない付加フィルタすなわ
ちその光透過率X(λ)が効率よく決定される。 【0012】 【発明の好適な実施の形態】以下、本発明の一実施例を
図面に基づいて詳細に説明する。 【0013】図1は、本発明のカラー画像入力装置を用
いた色再現方法が適用されたカラー画像処理装置を示し
ている。図1において、カラースキャナ10は、所謂イ
メージリーダなどとして知られているようにカラー画像
入力装置として機能するものであり、原紙12に表示さ
れたカラー画像を光学的に読み込んでそのカラー画像を
表す画像信号SG1を、カラー表示装置14およびキー
ボード16などを備えた電子制御装置18へ出力する。
電子制御装置18は図示しないCPU、ROM、RA
M、インターフェースなどをその内部に備えるととも
に、CPUはRAMの記憶機能を利用しつつROMに予
め記憶されたプログラムに従って入力信号を処理し、色
合せ準備モードで第1色データ変換テーブルおよび第2
色データ変換テーブルを予め作成するが、通常モードで
は、上記画像信号SG1を予め記憶された第1色データ
変換テーブルを用いて画像信号SG2に変換し、その画
像信号SG2をカラー表示装置14へ出力するととも
に、上記画像信号SG2を予め記憶された第2色データ
変換テーブルを用いて画像信号SG3に変換し、その画
像信号SG3をカラー画像出力装置20へ出力する。 【0014】上記カラー表示装置14は、カラー画像を
表示することが可能なCRT或いは液晶板などにより構
成されることによりカラー画像出力装置として機能する
ものであり、電子制御装置18から出力された画像信号
SG2に基づいてその画像信号SG2が表すカラー画像
をその画面に表示させる。また、上記カラー画像出力装
置20は、所謂カラーインクジェットプリンタなどによ
り構成されるものであり、電子制御装置18から出力さ
れた画像信号SG3に基づいてその画像信号SG3が表
すカラー画像を記録紙22上に表示させる。 【0015】上記画像信号SG1、SG2、SG3は、
カラー画像を構成する画素の色を表す多数の色データか
ら構成されており、その色データは、実在する色を基準
色とする多色記法(たとえば3色記法)により表現され
る。たとえば3色記法では、実在するいずれかの色たと
えばR(赤)、G(緑)、B(青)やY(黄)、M(マ
ゼンタ)、C(サイアン)を3原色とすればよいが、一
般に、3原色R、G、Bを基準とした3色記法(3原色
表記法)が用いられる。前記カラー表示装置14は加法
混色により種々の色を表すものであるので、上記3原色
表記法による色データがそのまま用いられ得るが、通
常、蛍光体の発光特性などを考慮して色補正回路が設け
られている。また、前記カラー画像出力装置20は減法
混色により種々の色を表すものではあるが、上記3原色
R、G、Bを基準とした3色記法により表現された画像
信号SG3を入力させ得るようにするために、通常、そ
のR、G、Bを基準とした3色記法により表現された画
像信号SG3から3原色Y、M、Cを基準とした3色記
法により表現された画像信号へ変換する信号変換回路を
備えている。 【0016】上記R、G、Bを3原色とする3色記法に
より表現される色データは、たとえばRn =(Rm 、G
m 、Bm )により表され、3原色の色材がそれぞれRm
値、Gm 値、Bm 値に対応する混合比率或いは濃度で混
合されることにより、色データRn の色が表現される。
また、Y、M、Cを3原色とする3原色表色系により表
現される色データは、たとえばYn =(Ym 、Mm 、C
m )により表され、3原色の色材がそれぞれYm 値、M
m 値、Cm 値に対応する混合比率或いは濃度で混合され
ることにより、色データYn の色が表現される。上記色
データRn 或いはYn は、前記電子制御装置18におい
て、たとえば各3原色がそれぞれm=0からm=255
までの256段階で表現されることから、n=2563
通り(種類)の色を表現することができる。 【0017】図2は、上記カラースキャナ10の構成の
要部を説明する図である。図2はフラットベッド型を示
しており、原紙12を載置する透明ガラス板30と、そ
の透明ガラス30に密着させられた付加フィルタ32
と、蛍光ランプなどにより構成される1対の棒状光源3
4と、上記原紙12からの反射光を原紙12と平行な方
向へ反射するミラー36と、そのミラー36からの光を
CCDセンサ38上に集光させるレンズ装置40と、そ
れらCCDセンサ38とレンズ装置40との間に設けら
れた色フィルタ装置42とを備えている。上記棒状光源
34、ミラー36、CCDセンサ38、レンズ装置4
0、色フィルタ装置42は、1つのケース或いはフレー
ムに取り付けられることによって機構的には一体化した
色分解光学系ユニット44とされており、原紙12が載
置される透明ガラス板30に対して平行な方向すなわち
原紙12の長手方向(図2の左右方向)に相対的に移動
させられるようになっている。 【0018】上記色フィルタ装置42は、たとえば光透
過率R(λ)を有するR(赤色)フィルタ、光透過率G
(λ)を有するG(緑色)フィルタ、光透過率B(λ)
を有するB(青色)フィルタから成る複数個の色フィル
タを図示しない回転板の外周部に備えている。また、上
記CCDセンサ38は、レンズ装置40により原紙12
の幅方向のライン上に位置する部分から反射された反射
光が集光させられるライン状の受光面を備えている。こ
れにより、上記Rフィルタ、Gフィルタ、Bフィルタを
それぞれ択一的に通過した光の強度を表す信号すなわち
色データがCCDセンサ38から画素単位で出力される
ようになっている。 【0019】上記付加フィルタ32の透過率特性すなわ
ち光透過率がX(λ)であるとすると、上記CCDセン
サ38は、Rフィルタに切り換えられた瞬間には、Rフ
ィルタおよび付加フィルタ32を通過した反射光すなわ
ち光透過率R(λ){X(λ)}2 を有する合成フィル
タを通過した反射光を検出し、Gフィルタに切り換えら
れた瞬間には、Gフィルタおよび付加フィルタ32を通
過した反射光すなわち光透過率G(λ){X(λ)}2
を有する合成フィルタを通過した反射光を検出し、Bフ
ィルタに切り換えられた瞬間には、Bフィルタおよび付
加フィルタ32を通過した反射光すなわち光透過率B
(λ){X(λ)}2 を有する合成フィルタを通過した
反射光を検出することになる。 【0020】ここで、上記付加フィルタ32はたとえば
図3の工程図に示す工程を経てその透過率特性すなわち
光透過率X(λ)が決定され、その光透過率X(λ)を
有するように製作され或いは選択された付加フィルタ3
2が透明ガラス板30に固着されるようになっている。
すなわち、上記原紙12に用いられる複数種類のインク
のうちの代表的なインク毎にその分光反射率ri (λ)
(i=1,2,3,...,n)が、良く知られた分光光度計など
を用いてそれぞれ測定される(分光反射率測定工程5
0)。次いで、上記各分光反射率ri (λ)毎にその主
成分分析が行われることにより、種々のインクの分光反
射率ri (λ)(i=1,2,3,...,n) について求められ
た反射光スペクトルの主成分が第1主成分R1 (λ)、
第2主成分R2 (λ)、第3主成分R3 (λ)、第4主
成分R4 (λ)、第5主成分R5 (λ)、第6主成分R
6 (λ)などとして求められる(主成分分析工程5
2)。 【0021】上記主成分分析とは、一般に、多変量解析
において互いに相関のある多種類の特性値をもつ情報
を、互いに無相関な少数個の総合特性値に要約する役割
を果たすものである。上記のカラースキャナ10の付加
フィルタ32の透過率特性をどのように決めるか、すな
わちどのような透過率特性を有する付加フィルタ32と
するかに適用される場合を以下に説明する。 【0022】先ず、上記代表的なインク毎にその分光反
射率ri (λ)(i=1,2,3,...,n) の波長(nm)が
λ123,... ,λp というサンプリング値である
とすると、インク毎の分光反射率ri (λj )は、連続
的なスペクトルから数式1に示すように不連続な離散値
となって、rjiとして表される。 【0023】 【数1】 ri (λj )=(r1i,r2i,r3i,...,rpi)・・・(1) 【0024】以後は、主成分分析の考え方に従ってサン
プリングした分光反射率(1) をできるだけ少数の主成分
で表現することを考えて、上記サンプリング値rjiの分
散・共分散xijが数式2により求められると、ベクトル
Sが数式3より求められる。次いで、そのベクトルSの
固有値、固有ベクトルbが数式4を満たす固有値λ1
23,... ,λp (但し、λ1 ≧λ2 ≧λ3 ≧・・・
≧λp )と、それに対応する固有ベクトルb1,b2,
3,... ,bp (但し、ベクトルb1 =(b1i
2i,b3i,...,bpi))が、それぞれ求められ
る。 【0025】 【数2】 分散・共分散xij={1/(n-1) }Σ{(ril-riav )( rjl-rjav ) }・・・(2) 但し、上記Σはlが1からnまでの積和である。また、
riav =Σ rli/p 、rjav =Σ rli /p であってこの
ときのΣはlが1からpまでの積和である。 【0026】 【数3】 【0027】 【数4】 ベクトルS・ベクトルb=λ・ベクトルb ・・・(4) 【0028】上記のようにして求められた固有ベクトル
1 が第1主成分、固有ベクトルb 2 が第2主成分、・
・・固有ベクトルbp が第p主成分となり、この順序で
インクの分光反射率ri (λ)を主に表すことになる。
一般に、主成分分析では、1≦p’≦pなる整数p’に
対し、下記の数式5により累積寄与率εを定義するが、
通常はεがある値ε0 (通常は0.8以上の値)を越え
るように主成分の数p’を決める。このときの固有ベク
トルb1,b2,b3,... ,bp'が、この順序で付加フィ
ルタ32の候補となる光透過率となる。 【0029】 【数5】 【0030】次いで、前記主成分分析工程52におい
て、種々のインクの分光反射率ri (λ)(i=1,2,
3, ... ,n)について求められた反射光スペクトルの
主成分、すなわち第1主成分R1 (λ)、第2主成分R
2 (λ)、第3主成分R3 (λ)、第4主成分R4
(λ)、第5主成分R5 (λ)、第6主成分R6 (λ)
などからRフィルタ、Gフィルタ、Bフィルタに対応す
るものを除いたもののうち、付加フィルタ32とRフィ
ルタとの合成フィルタの光透過率R(λ){X(λ)}
2、付加フィルタ32とGフィルタとの合成フィルタの
光透過率G(λ){X(λ)}2 、付加フィルタ32と
Bフィルタとの合成フィルタの光透過率B(λ){X
(λ)}2 に対応するものの中で最も少ない次数(上位
の次数)の主成分に対応するものとなるように、上記付
加フィルタ32の光透過率X(λ)〔={R4(λ)/
4 (λ)}1/2 〕が決定される(付加フィルタ透過率
特性決定工程54)。 【0031】たとえば、上記主成分R1 (λ)〜R
12(λ)のうち、Rフィルタ、Gフィルタ、Bフィルタ
に対応するものが R2 (λ)、R5 (λ)、R4
(λ)であって、G(λ){X(λ)}2 、R(λ)
{X(λ)}2 、B(λ){X(λ)} 2 に対応するも
のがR2 (λ)、R6 (λ)、R12(λ)であったとす
ると、主成分R6 (λ)とR(λ){X(λ)}2 とが
略一致するような付加フィルタ32の光透過率X(λ)
が決定される。 【0032】すなわち、上記付加フィルタ透過率特性決
定工程54では、前記主成分分析工程52により求めら
れた主成分の集合Γ(={R1 (λ),R2 (λ),R
3 (λ),R4 (λ),R5 (λ),R6
(λ),...})から上記色分解光学系ユニット内の
複数個の色フィルタの光透過率R(λ)、G(λ)、B
(λ)を除いた集合Γ’(=Γ−{R(λ)、G
(λ)、B(λ)})の上位のものに、合成フィルタの
光透過率R(λ){X(λ)}2 、G(λ){X
(λ)}2 、B(λ){X(λ)}2 のいずれかができ
るだけ近くなるようにする光透過率X(λ)を有する付
加フィルタ32が決定されるのである。 【0033】そして、上記のようにして決定された光透
過率X(λ)を有する付加フィルタ32が、原紙12と
色分解光学系ユニット44との間、たとえば透明ガラス
板30に密着した状態で固設される(付加フィルタ設置
工程56)。 【0034】以上のようにして設置された付加フィルタ
32を有するカラースキャナ10を備えたカラー画像処
理装置において、色フィルタ装置42の色フィルタすな
わちRフィルタ、Gフィルタ、Bフィルタの切換えに同
期してカラースキャナ10のCCDセンサ38に入射す
る光IR (λ)、IG (λ)、IB (λ)は、数式6、
7、8に示すように表され得る。なお、数式6、7、8
において、F(λ)は試料からの反射光強度であり、K
(λ)は、光源の分光感度E(λ)、試料の分光感度r
(λ)、ミラー36の分光反射率m(λ)、CCDセン
サ38の分光感度s(λ)の函数であり、K(λ)=E
(λ)r(λ)m(λ)s(λ)として表される。 【0035】 【数6】 IR (λ)=F(λ)K(λ)R(λ){X(λ)}2 ・・・(6) 【0036】 【数7】 IG (λ)=F(λ)K(λ)G(λ){X(λ)}2 ・・・(7) 【0037】 【数8】 IB (λ)=F(λ)K(λ)B(λ){X(λ)}2 ・・・(8) 【0038】上記の数式6、7、8から明らかなよう
に、付加フィルタ32が設置されたカラースキャナ10
は、光透過率がR(λ){X(λ)}2 である第1の色
フィルタと、光透過率がG(λ){X(λ)}2 である
第2の色フィルタと、光透過率がB(λ){X(λ)}
2 である第3の色フィルタとの3つの合成色フィルタを
有する色フィルタ装置を備えたものと等価である。 【0039】因みに、付加フィルタ32が設けられてい
ない従来の場合には、2種類の相互に異なる色x1(X
1、Y1、Z1)、x2(X2、Y2、Z2)がそれぞ
れカラースキャナに入力されると、図4および図5に示
すように、それから出力される色データr=(R、G、
B、)が共に共通した一種類となる場合があり、このよ
うな場合には、共通の色データr=(R、G、B、)か
ら上記2種類の相互に異なる色x1(X1、Y1、Z
1)、x2(X2、Y2、Z2)を再現すなわち逆推定
することが困難であった。すなわち、解の一意性を満足
できない不適切性を持つ逆問題となっていた。 【0040】しかしながら、前述の図3のようにして光
透過率が決定された付加フィルタ32を有するカラース
キャナ10によれば、2種類の相互に異なる色x1(X
1、Y1、Z1)、x2(X2、Y2、Z2)がそれぞ
れカラースキャナ10に入力されると、図6および図7
に示すように、それからは、色x1(X1、Y1、Z
1)およびx2(X2、Y2、Z2)に対応した2種類
の色データr1=(R1、G1、B1、X1)およびr
2(R1、G1、B1、X2)が出力されるので、カラ
ー表示装置14或いはカラー画像出力装置20におい
て、たとえば予め設定された色データと表示色との関係
n =fIMAG(Xn )からその2種類の色データr1=
(R1、G1、B1、X1)およびr2(R1、G1、
B1、X2)に基づいて上記2種類の相互に異なる色x
1(X1、Y1、Z1)、x2(X2、Y2、Z2)が
再現される。 【0041】ここで、上記の色データと表示色との関係
n =fIMAG(Xn )は、好適には補間逆推定法により
予め求められる。この補間逆推定法とは、入力推定型の
逆問題を解く1つの方法であって、いくつかの入力に対
する出力の関係を知って、補間計算により入力側が取り
得る最大数若しくは実用上好適な間隔密度となる多
(複)数の組合せ数に対する出力を求め、この結果によ
り所望の出力値に一番近い出力値に対応する入力を解と
して求める方法である。また、一般に、出力値から入力
値を逆に推定するという上記入力推定型の逆問題を解く
場合には、一つの出力値に対して一つの入力値が存在す
るという解の一意性、一つの出力値に対して入力値が確
実に存在するという解の存在性、出力値の小変化に対し
て入力値が大きく変化するという解の安定性が保証され
ない不適切性を回避することが必要とされるが、上記補
間逆推定法では、解の判別を誤差距離内で行うようにす
るために出力値(出力側情報)を補間により等間隔で細
かく作成し、その出力値から入力値を推定することによ
り均等且つ詳細な関係Rn =fIMAG(Xn )を作成する
ので、上記の不適切性がさらに回避されるようになって
いる。 【0042】すなわち、カラースキャナ10について、
3刺激値X、Y、Zで表される色合せ用原紙上の等間隔
の表示色とそれに対応する色データとを予めそのカラー
スキャナ10に入力させることにより所定数の表示色と
これに対応する所定数の色データとの対応関係を求め、
その所定数の表示色に対応する色データの間に存在する
色データを等間隔となるように補間により作成し、その
補間された色データに対応する表示色を推定することに
より、複数種類の色データとそれに対応する表示色との
関係Rn =fIMAG(Xn )が予め求められる(補完逆推
定工程)のである。たとえば、先ず、色合せ用原紙に表
示された所定数たとえば125種類の表示色を測色装置
(分光光度計)に測定させることにより、その125種
類の色の測色値すなわちCIE標準の3刺激値XYZで
表される表示色Xn (n=125種類)を得るととも
に、略等色差間隔となる125種類の表示色Xn が描か
れた上記色合せ用原紙をカラースキャナ10に入力さ
せ、これによりカラースキャナ10から出力された所定
数の色データRn (n=125種類)を得る。この12
5種類の色データRn とそれに対応する表示色Xn との
関係は、カラースキャナ10において加色混合法(加法
混色)による色形成が行われることから、非線型の状態
となる。次いで、補間逆推定法を用いてカラースキャナ
10に関する多種類の色データRn とそれに対応する表
示色Xn との詳細な関係が求められる。すなわち、上記
125種類の色データRn の各間において等間隔となる
ようにデータ補間するとともに、そのデータ補間により
等間隔とされた多種類の色データR n からそれらに対応
する多種類の表示色Xn を逆に推定することにより、カ
ラースキャナ10に関する多種類の表示色Xn とそれに
対応する色データRn との間の詳細な関係Rn =fIMAG
(Xn )が求められるのである。 【0043】上述のように、分光反射率測定工程50に
より、原紙12に用いられるインクのうちの代表的なイ
ンク毎にその分光反射率ri (λ)(i=1,2,3,... ,
n)がそれぞれ測定され、主成分分析工程52により、そ
の分光反射率測定工程50によりそれぞれ測定された分
光反射率ri (λ)が主成分分析され、付加フィルタ透
過率特性決定工程54により、その主成分分析工程52
により得られた各分光反射率の主成分に基づいて、付加
フィルタ32の透過率特性X(λ)が決定され、そし
て、付加フィルタ設置工程56により、付加フィルタ透
過率特性決定工程54により決定された透過率特性X
(λ)を備えた付加フィルタ32が、原紙12と色分解
光学系ユニット44との間に設けられる。したがって、
本実施例の方法によれば、主成分分析を用いて付加フィ
ルタ32の透過率特性(光透過率スペクトル)が決定さ
れるので、可及的に少ない個数たとえば1個の付加フィ
ルタ32を用いるだけで前記逆問題を解決でき、しかも
計算の複雑化を可及的に少なくでき、装置が安価とな
る。また、上記付加フィルタ32は、分解が困難な色分
解光学系ユニット44内ではなく、原紙12と色分解光
学系ユニット44との間に設けるだけで設置されること
から、一体的に構成された色分解光学系ユニット44を
備える市販のカラー画像入力装置を用いることができる
ので、一層安価に色再現を行うことができる。 【0044】また、本実施例によれば、付加フィルタ透
過率特性決定工程54は、色分解光学系ユニット44内
の複数個の色フィルタのいずれかと付加フィルタ32と
の複数の合成フィルタの光透過率スペクトルが主成分分
析工程52により得られた多次数の主成分からその色分
解光学系ユニット44内の色フィルタに該当する次数の
主成分を除いたうちの最小次数の主成分に該当するよう
に、付加フィルタ32の透過率特性X(λ)を決定する
ものである。たとえば、上記色分解光学系ユニット44
内の複数個の色フィルタが光透過率R(λ)を有するR
(赤色)フィルタ、光透過率G(λ)を有するG(緑
色)フィルタ、光透過率B(λ)を有するB(青色)フ
ィルタであり、上記付加フィルタ32が光透過率X
(λ)を有するXフィルタであり、主成分分析工程52
により原紙12に用いられる種々のインクの分光反射率
i (λ)(i=1,2,3,... ,n)について求められた反
射光のスペクトルの主成分が第1主成分R1 (λ)、第
2主成分R2 (λ)、第3主成分R3 (λ)、第4主成
分R4 (λ)、第5主成分R5 (λ)、第6主成分R6
(λ)などであるとすると、XフィルタとRフィルタと
の合成フィルタの光透過率R(λ){X(λ)}2 、X
フィルタとGフィルタとの合成フィルタの光透過率G
(λ){X(λ)}2 、XフィルタとBフィルタとの合
成フィルタの光透過率B(λ){X(λ)}2 のいずれ
かが、上記主成分R1 (λ)、R2 (λ)、R 3
(λ)、R4 (λ)、R5 (λ)、R6 (λ)のうち、
上記色分解光学系ユニット44内の複数個の色フィルタ
の光透過率R(λ)、G(λ)、B(λ)に対応するも
のを除くもののなかで最も少ない次数(上位の次数)の
主成分に対応するものとなるように、換言すれば略一致
するものとなるように、上記付加フィルタ32の光透過
率X(λ)が決定される。換言すれば、上記付加フィル
タ透過率特性決定工程54では、主成分分析工程52に
より求められた主成分の集合Γ(={R1 (λ),R2
(λ),R3 (λ),R4 (λ),R5 (λ),R6
(λ),...})から上記色分解光学系ユニット44
内の複数個の色フィルタの光透過率R(λ)、G
(λ)、B(λ)を除いた集合Γ’(=Γ−{R
(λ)、G(λ)、B(λ)})の上位のものに、合成
フィルタの光透過率R(λ){X(λ)}2 、G(λ)
{X(λ)}2 、B(λ){X(λ)}2 のいずれかが
できるだけ近くなるようにする光透過率X(λ)を有す
る付加フィルタが決定される。このため、前記逆問題を
解決するために可及的に少ない付加フィルタすなわちそ
の光透過率X(λ)が効率よく決定される。 【0045】また、本実施例のカラースキャナ10にお
いて色データの決定に用いられる関係Rn =fIMAG(X
n )は、3刺激値X、Y、Zで表される色合せ用原紙上
の等間隔の表示色とそれに対応する色データとを予めそ
のカラースキャナ10に入力させることにより所定数の
表示色とこれに対応する所定数の色データとの対応関係
を求め、その所定数の表示色に対応する色データの間に
存在する色データを等間隔となるように補間により作成
し、その補間された色データに対応する表示色を推定す
ることにより予め求められる(カラースキャナ入出力関
係補間逆推定工程)ので、一層、色の再現性が高められ
る。 【0046】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。 【0047】たとえば、前述の実施例のカラースキャナ
10には、一種類の付加フィルタ32が装着される場合
について説明されていたが、2種類或いはそれ以上の付
加フィルタが装着されてもよい。このような場合の付加
フィルタ透過率特性決定工程54では、前記主成分分析
工程52において種々のインクの分光反射率ri (λ)
(i=1,2,3,... ,n)について求められた反射光スペク
トルの主成分、すなわち第1主成分R1 (λ)、第2主
成分R2 (λ)、第3主成分R3 (λ)、第4主成分R
4 (λ)、第5主成分R5 (λ)、第6主成分R6
(λ)などからRフィルタ、Gフィルタ、Bフィルタに
対応するものを除いたもののうち、付加フィルタ32と
Rフィルタとの合成フィルタの光透過率R(λ){X
(λ)Y(λ)}2 、付加フィルタ32とGフィルタと
の合成フィルタの光透過率G(λ){X(λ)Y
(λ)}2 、付加フィルタ32とBフィルタとの合成フ
ィルタの光透過率B(λ){X(λ)Y(λ)}2 に対
応するものの中で最も少ない次数(上位の次数)の主成
分と、その次に少ない次数の主成分とに対応するものと
なるように、上記付加フィルタ32の光透過率X(λ)
およびY(λ)が決定される。 【0048】また、前述の実施例のカラースキャナ10
は、フラットベッド型について説明されていたが、透明
ガラス筒の外周面に原紙12が載置されてその透明ガラ
ス筒の回転によって色分解光学系ユニット44に対して
相対的に移動させられる形式のドラム型であっても差し
支えない。 【0049】また、前述の実施例の付加フィルタ32
は、透明ガラス板30の下面に密着させられていたが、
透明ガラス板30の中間層或いは上面に設けられていて
もよいし、透明ガラス板30から所定距離離れた位置に
設けられていてもよい。要するに、原紙12と色分解光
学系ユニット44との間に設けられていればよいのであ
る。 【0050】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明方法が適用されるカラースキャナを用い
たカラー画像処理装置の構成を説明する図である。 【図2】図1のカラースキャナの要部を説明する要部断
面図である。 【図3】図2のカラースキャナに設けられている付加フ
ィルタの光透過率を決定する方法のステップを説明する
図である。 【図4】従来のカラースキャナに相互に異なる2種類の
色x1,x2を入力させたときの出力信号γを示す図で
ある。 【図5】図4における入力色x1,x2と出力信号γと
の内容の相互的関係を示す図である。 【図6】図2のカラースキャナに相互に異なる2種類の
色x1,x2を入力させたときの出力信号γ1,γ2を
示す図である。 【図7】図6における入力色x1,x2と出力信号γ
1,γ2との内容の相互的関係を示す図である。 【符号の説明】 10:カラースキャナ 12:原紙 32:付加フィルタ 50:分光反射率測定工程 52:主成分分析工程 54:付加フィルタ透過率特性決定工程 56:付加フィルタ設置工程
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01J 3/46 - 3/52 G06T 1/00 - 1/40 G06T 3/00 - 3/60 G06T 5/00 - 5/50 G06T 7/00 - 7/60 G06T 9/00 - 9/40 H04N 1/40 H04N 1/46 H04N 1/60 H04N 9/04 H04N 9/64

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 複数種類の色フィルタを備えて原紙の表
    示色を検出する色分解光学系ユニットを通してカラー画
    像が表示された原紙からの反射光を検出するカラー画像
    入力装置から出力される、複数種類の原色毎の函数から
    成る色データから成る画像信号に基づいて、該原紙の色
    を再現する色再現方法であって、 前記原紙に用いられるインクのうちの代表的なインク毎
    にその分光反射率をそれぞれ測定する分光反射率測定工
    程と、 該分光反射率測定工程によりそれぞれ測定された分光反
    射率を主成分分析することにより、該分光反射率の主成
    ベクトルを求める主成分分析工程と、 該主成分分析工程により得られた各分光反射率の主成分
    ベクトルの集合から既に存在する前記色フィルタの分光
    透過率に類似するものを除いた残りの集合のうちの主成
    分のうちの順位が上位のものを、付加フィルタの透過率
    特性として決定する付加フィルタ透過率特性決定工程
    と、 該付加フィルタ透過率特性決定工程により決定された透
    過率特性を備えた付加フィルタを、前記原紙と色分解光
    学系ユニットとの間に設ける付加フィルタ設置工程と
    を、含むことを特徴とするカラー画像入力装置を用いた
    色再現方法。
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