JP3439828B2 - 太陽光発電装置 - Google Patents

太陽光発電装置

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JP3439828B2
JP3439828B2 JP09239794A JP9239794A JP3439828B2 JP 3439828 B2 JP3439828 B2 JP 3439828B2 JP 09239794 A JP09239794 A JP 09239794A JP 9239794 A JP9239794 A JP 9239794A JP 3439828 B2 JP3439828 B2 JP 3439828B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、太陽電池電源の最大電
力点を自動的に追尾可能とし、太陽電池電源から負荷へ
常に最大電力を安定して供給し得るようにするべく、太
陽電池電源の動作点を検出するようにした太陽光発電装
置に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】従来、太陽電池電源から最大
電力が得られるように構成された太陽光発電装置とし
て、図13に示すものが提案されている。この太陽光発
電装置S0は、太陽電池電源Pがチョッパ,インバータ
等の変換器Hを介して、独立負荷L及び他の電源系統A
のそれぞれに接続されたものであって、さらに、太陽電
池電源Pの出力電流を検出する電流センサDIからの出
力信号を受けて、太陽電池電源Pが最大電力を出力し得
る電圧値を設定する電圧指令器DSと、太陽電池電源P
の出力電圧を検出する電圧検出器DVと、この電圧検出
器DVで検出された電圧値V1と電圧指令器DSの設定
電圧値V2とを比較し、かつ変換器Hの出力電圧または
出力電流を調整する調節器REとを備えることによっ
て、太陽電池電源Pから独立負荷L及び他系統電源Aに
最大電力を供給するようにするものである(例えば、特
開昭56-91630号公報を参照)。
【0003】しかしながら、一般に太陽電池の出力特性
は、気温や日射等の環境変化、太陽電池受光面の汚れ、
及び太陽電池の経年変化等により大きく変動するが、上
述した従来の太陽光発電装置S0では、単に太陽電池電
源Pが最大出力を出力し得る電圧値を予め設定してお
き、この設定値に基づき太陽電池電源Pの出力を制御す
る程度のものであるため、環境変化等による太陽電池電
源の特性変動に応じてその最大電力点を正確に追尾する
ことは不可能であり、太陽電池電源を常に高い効率で利
用することはできないのである。
【0004】また、このような問題を解消するために、
例えば太陽電池の裏面温度を計測して、予め実験等によ
り求めた太陽電池の特性データを参照しながら、温度変
化に伴う太陽電池の動作点を求める方法や、太陽電池の
動作点を強制的に移動させ、移動前後の発生電力の差異
を比較し太陽電池の最大電力点をサーチする方法等が考
えられるが、太陽電池の特性が不明であれば、それを有
効に動作させることが困難であったり、仮に実験で求め
た特性データ等が豊富に用意されていても、経年変化等
によって太陽電池の特性が変化した場合や、受光面の汚
れ等で特性が劣化した場合などでは、太陽電池の最大電
力点を正確に求めることはできない。
【0005】特に、太陽電池の動作点を強制的に移動さ
せ、移動前後の発生電力の差異を比較する方法では、経
年変化等による太陽電池の特性劣化や受光面の汚れ等に
よる特性変化の問題を避けることが可能であっても、動
作点の移動時に俄雨や雲が移動する等の自然環境の大き
な変化が生じた場合、何に起因して装置の出力変動があ
ったのかを明確に知ることができず、このため正確な最
大電力点を求めることができないという問題があり、こ
れを解決するには多数決論理やファジー論理等が可能な
複雑な論理回路を構築する必要があり、装置全体が大型
化するだけでなく著しく複雑化するので問題である。
【0006】そこで、本発明は上記従来装置の問題点に
鑑み案出されたものであり、環境変化や太陽電池の経年
変化等に左右されずに、常に高い効率で太陽電池電源を
利用できる簡便な構成の太陽光発電装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る第1の太陽光発電装置は、太陽電池電
源と負荷との間に、前記太陽電池電源の動作点を検出す
る検出手段と、該検出手段からの検出信号に基づき前記
負荷へ供給する電力量を制御する電力変換手段とを接続
して成る太陽光発電装置であって、前記検出手段は、電
圧−電流特性がほぼ同一の少なくとも2つの太陽電池を
並列接続し、該太陽電池の各々に順方向電圧降下が相違
する限流素子を直列接続するとともに、各限流素子と前
記負荷との間の電流信号に基づいて前記太陽電池電源の
動作点を検出することを特徴とする。
【0008】また、第2の太陽光発電装置は、太陽電池
電源と負荷との間に、前記太陽電池電源の動作点を検出
する検出手段と、該検出手段からの検出信号に基づき前
記負荷へ供給する電力量を制御する電力変換手段とを接
続して成る太陽光発電装置であって、前記検出手段は、
開放電圧が相違する少なくとも2つの太陽電池を並列接
続し、該太陽電池の各々に順方向電圧降下がほぼ同一の
限流素子を直列接続するとともに、各限流素子と負荷と
の間の電流信号に基づいて前記太陽電池電源の動作点を
検出することを特徴とする。
【0009】ここで、太陽電池電源を構成する太陽電池
の一部又は全てを検出回路用に使用してもよく、太陽電
池電源とは別に設けた太陽電池を検出回路に専用として
用いてもよい。
【0010】
【作用】上記第1の太陽光発電装置によれば、順方向電
圧降下が互いに異なる限流素子によってシフトした異な
る電圧での動作点を検出することができ、この動作点に
おける2つの太陽電池の特性、例えば電力値(又は、電
流値)を同時に検出することにより、両太陽電池の電力
差がほぼ等しければ(又は、電流差が予め設定した一定
値にほぼ等しければ)、太陽電池電源の動作点が最大電
力点と一致しているものとみなすことができる。
【0011】また、上記第2の太陽光発電装置によれ
ば、順方向電圧降下が互いに同一の限流素子によって同
一電圧での異なる動作点を検出することができ、この動
作点における2つの太陽電池の特性、例えば電力値(又
は、電流値)を同時に計測することにより、両太陽電池
の電力差(又は、電流差)が予め設定した一定値にほぼ
等しければ、太陽電池電源の動作点が最大電力点と一致
しているものとみなすことができる。
【0012】
【実施例】まず、第1の太陽光発電装置に係る実施例に
ついて詳細に説明する。 〔実施例1−1〕図1に示すように、太陽光発電装置S
1は、太陽電池電源Pの電力を太陽電池電源Pの動作点
を検出する検出回路MC、及び電力変換手段D(DC/DC
コンバーター)を介して、負荷L(蓄電池)に供給する
ように構成されたものである。ここで、太陽電池電源P
は簡単のために特性(電圧−電流特性)が同一なアレイ
(複数のセルから成る太陽電池)PL,PRの2つを並
列接続させた構成としている。また、検出回路MCはア
レイPL,PRの各々の電流及び電圧を検出し、この検
出値から電力及び電力差を演算し、その演算結果に基づ
いて制御信号を電力変換手段Dに入力し、電力変換手段
Dの入力端子電圧を制御することによって、常に太陽電
池電源Pの最適動作点を自動追尾できるようにしてい
る。
【0013】次に、検出回路MCの回路構成について説
明する。アレイPL,PRの各々の出力電流は、検出回
路MCに設けた、特性の異なる限流素子であるダイオー
ドDL, DRを経由し、合成された電流が電力変換手段
Dの入力電流となる。また、各アレイからの電流を検出
するための微小抵抗器RL,RRが各々のアレイに接続
されている。また、微小抵抗器RL,RRとを抵抗RC
で接続しているが、この抵抗RCは微小抵抗器RL,R
Rの抵抗値のバラツキをバランスさせている。なお、限
流素子は後述するように少なくとも順方向電圧降下量が
互い異なるものであればよい。また、微小抵抗器RL,
RRは電流検出用のシャント抵抗器として一般的なもの
であり、負荷L(蓄電池)に流れる電流(充電電流)に
影響を与えないような小さな値を有し、各微小抵抗器の
両端には各アレイの発電量に応じた電流による微小電圧
が発生する。
【0014】ダイオードDL,DRは、例えば、順方向
電圧降下の低いショットキーバリアーダイオードと、一
般的なソフトリカバリーダイオードとする。すなわち、
特性の異なる2つのダイオードによって、これらに接続
された2つのアレイPL,PRの動作電圧に差を与える
ので、各アレイの動作電圧は発電量に応じて変化する電
流値には影響されず、ほぼこれらダイオードの特性によ
る電圧差を生じて動作するのである。これらダイオード
DL,DRの電圧−電流特性は図2に示すごとくであっ
て、各ダイオードの順方向電圧降下量はダイオードに流
れる電流値には影響されず、ある一定値を越えると飽和
状態となる。すなわち、ダイオードDLの順方向電圧の
降下分はVDL、ダイオードDRの場合はVDRとなる。
【0015】ダイオードDL,DRの各々に接続された
増幅器A1,A2は、各々アレイPL,PRと電流を検
出するためのものである。すなわち、限流素子であるダ
イオードDL,DRと負荷Lとの間の電流信号を得るた
めのものである。また、増幅器A3,抵抗R1,抵抗R
2からなる回路、及び増幅器A4,抵抗R3,抵抗R4
からなる回路は、それぞれアレイPL,PRの動作電圧
を検出するものである。また、乗算器ML,MRは、そ
れぞれ各アレイPL,PRの発電量(以下、電力量)を
求めるためのものであり、各アレイについて得られた電
流値と電圧値の乗算を行うことによって電力量を算出し
ている。さらに、乗算器ML,MRで算出した各アレイ
の電力量を比較器Cによって大小比較を行い、この比較
器Cから電力変換手段Dへの出力信号によって、電力変
換手段Dの入力端子電圧を上下させるようにすることが
できる。なおここで、電力変換手段Dは、入力電圧が指
令値になるようにフィードバック制御を行うものであ
る。
【0016】次に、電力変換手段Dの入力電圧の制御に
ついて説明する。電力変換手段Dの入力電圧は図1に示
すようにVDDであるので、各アレイの動作電圧は、この
VDDから各ダイオードの順方向電圧の降下分(ダイオー
ドDLはVDL、ダイオードDRはVDR)だけ高い電圧が
各アレイの動作電圧となる。すなわち、アレイPLの動
作電圧VPLは、VPL=VDD+VDLとなり、アレイPRの
動作電圧VPRは、VPR=VDD+VDRとなる。このとき、
順方向の電圧降下の異なるダイオードを用いているの
で、各アレイの発電量に僅かであるが違いが生じること
になる。
【0017】ここで生じる順方向電圧降下量は、限流素
子の種類によってほぼ決定されるので、日射量や温度等
の影響により発電量に変化が生じ、これにより限流素子
に流れる電流が大きく変化しても一定の電圧降下値を示
すのである。そして、この限流素子の順方向電圧降下量
の差分に応じた発電量の違いが僅かではあるが両アレイ
間に発生する。
【0018】アレイPL,PRのそれぞれの電力量WP
L,WPRは、WPL=VPL×IPL,WPR=VPR×IPRであ
るが、これらの大きさは、同一日射量の条件においても
動作電圧よって大きく変化する。すなわち、図3及び図
4に示すように、一般に太陽電池の電圧(V)−電流
(I)特性はカーブC1のごとくに、電圧(V)−電力
(W)特性はカーブC2のごとくに変化する。このよう
に、太陽電池の最大電力点はただ一点(MX点)であ
り、この動作点を外れると出力は急激に低下するのであ
る。なお、本実施例ではアレイPL,PRの特性は同一
であるので、この特性は一致することになる。
【0019】そこで、このような太陽電池の特性を利用
して、常に最大電力を取り出せるように、太陽電池の最
大電力点を追尾できるようにしたのが検出回路MCであ
り、太陽電池電源Pの動作電圧は、電力変換手段Dの入
力電圧の指令値を変えることで、カーブC1上の任意の
点に移動できる。また、上述したように太陽電池の動作
電圧は本発明では特性の異なるダイオードによってシフ
トするため僅かであるが差が生じる。このような差が生
じた状態は、特性の同一な2つのアレイに分割している
ので2つのアレイに同時に存在している。したがって、
各アレイの電力量はほぼ同時刻に計測可能であって、各
アレイの電力量の相違から各アレイの最大電力点が現在
の動作点より高いか,低いかを容易に判断する事が出来
るのである。
【0020】今、仮りに最大電力点MX点より低いMO
点で動作しているとすると、このときの電力変換手段D
の入力電圧はVDDであり、MO点で動作している。ま
た、各アレイの動作電圧は、アレイPLではVDDからV
DLだけ高いOL 点で、アレイPRではVDDからVDRだけ
高いOR 点となる。この2点における発電量を比較する
と、最大電力点MXに近いOR 点で動作しているアレイ
PRの方がより多くの電力を発電していることがわか
る。一方、電力変換手段Dが最大電力点MX点より高い
MQ点で動作している場合は、最大電力点MXに近いQ
L 点で動作しているアレイPLの方がQR 点で動作して
いるアレイPRより多くの電力を発電していることがわ
かる。そして、XL 点とXR 点との間に最大電力点MX
点が位置するときの電力変換手段Dの動作点MP点の場
合に、太陽電池電源Pがほぼ最大の出力で動作すること
がわかるのである。
【0021】すなわち、電力変換手段Dの動作点がMO
点におけるアレイPL, PRの発生電力がW1,W2、
動作点がMP点におけるアレイPL, PRの発生電力が
W3,W4、動作点がMQ点におけるアレイPL,PR
の発生電力がW5,W6であるとすると、W1<W2<
W3,W3=W4,W4>W5>W6の大小関係になる
ことが分かる。このように2つのアレイ間の電力量に差
がない場合に、最大電力点でアレイPL,PRが、すな
わち相対的にセルの特性が同一な太陽電池電源Pが動作
していることが判明するのである。
【0022】このように太陽電池の最大電力点近傍に、
特性の異なるダイオードDL,DRによってシフトした
僅かに異なる電圧の動作点を与え、この動作点での太陽
電池の発電量を同時に計測する事によって動作点が最大
電力点より高いか低いかを容易に検出する事が可能とな
り、日射状態や温度状態によって絶えず変化する太陽電
池の最大電力点への追尾も電力変換手段Dの動作点が点
MOでは右側(電圧を上げる方向)へ、点MQでは左側
(電圧を下げる方向)へ制御する機構を具備させること
で、常に太陽電池電源Pの最大電力点を追尾することが
可能となるのである。
【0023】〔実施例1−2〕実施例1−1では、負荷
に電力を供給する太陽電池電源を構成する太陽電池と、
最大電力点を検出する検出回路に使用される太陽電池と
が同一であったが、図5に示すように、太陽電池電源P
から負荷L及び他系統電源Aへ給電するように構成した
従来の太陽光発電装置と、実施例1−1と同様に構成し
た太陽電池P1の最大電力点を追尾するための検出回路
MCとを連結して、太陽電池電源Pとは別に設けた太陽
電池P1を検出回路MCの専用とした太陽光発電装置S
2を構成してもよい。
【0024】そして、検出回路MCを構成する比較器C
からの信号を電圧指令器DSに入力することでもって、
電圧指令器DSから出力される信号を設定電圧V2を上
下せしめる信号とし、さらに電力変換手段Dからの出力
を太陽電池電源Pと並列に入力するように構成し、他系
統電源Aや負荷Lの両方へ電力を供給できるようにする
のである。
【0025】この実施例によれば、最大電力点を自動追
尾する検出回路MCは、太陽電池電源Pの発電規模に左
右されない汎用性の高いものとすることができる。ま
た、電力変換手段Hに最大電力点を追尾させる機能を付
加させる必要が無いので、電力変換手段Hをきわめて簡
便な構成とすることができる。
【0026】〔実施例1−3〕また、図6に示すよう
に、太陽電池電源Pから負荷L及び他系統電源Aへ給電
するように構成した従来の太陽光発電装置と、実施例1
−1と同様に構成した太陽電池電源P2の最大電力点を
追尾するための検出回路MCとを連結して、太陽電池電
源Pとは別に設けた太陽電池P2を検出回路MCの専用
とするとともに、この太陽電池P2からの電力を負荷L
とは別に設けた負荷L2に供給するようにした太陽光発
電装置S3を構成してもよい。
【0027】この実施例によれば、多種多様の負荷へ電
力供給が可能であり、検出回路MCに負荷L2が電気的
に接続されることで、検出回路MCの動作が安定化し、
太陽電池の最大電力点への追尾性を向上させることがで
きる。
【0028】〔実施例1−4〕図10に示す太陽光発電
装置S4は、実施例1−1と同様に、太陽電池電源Pの
電力は、太陽電池電源Pの動作点を検出する検出回路M
C、及び電力変換手段D(例えば、DC/DC コンバータ
ー)を介して、負荷L(例えば、蓄電池)に供給される
ように構成されている。ここで、太陽電池電源Pは簡単
のために特性(電圧−電流特性)が同一なアレイ(複数
のセルから成る太陽電池)PL,PRの2つを並列接続
させた構成としている。
【0029】また、検出回路MCはアレイPL,PRの
それぞれの電流を検出し、この検出値から電流差を演算
し、この電流差と予め設定した電流値とを比較して、そ
の演算結果に基づいて制御信号を電力変換手段Dに与
え、電力変換手段Dの入力端子電圧を制御することによ
り、常に太陽電池電源Pの最適動作点を自動追尾できる
ようにしている。
【0030】次に、検出回路MCの回路構成について説
明する。実施例1−1と同様に、アレイPL,PRのそ
れぞれの出力電流は、検出回路MCに設けた、互いに特
性が異なる限流素子であるダイオードDL,DRを経由
し、合成された電流が電力変換手段Dの入力電流とな
る。また、各アレイを流れる電流を検出するための微小
抵抗器RL,RRが各アレイの回路に挿入され、微小抵
抗器RL,RRとを抵抗RCで接続している。なお、こ
れらダイオードDL,DRの電圧−電流特性は実施例1
−1と同様であるので説明を省略する。
【0031】また、実施例1−1と同様に、ダイオード
DL,DRのそれぞれに接続された増幅器A1,A2
は、それぞれアレイPL,PRを流れる電流を検出する
ためのものである。これら増幅器A1,A2に接続され
た減算器MDは、各アレイについて得られた電流値の差
を算出するものである。減算器MDからの信号は比較器
CCに入力され、可変抵抗器VRで設定した値とを比較
する。この比較器CCからの信号によって、電力変換手
段Dの入力端子電圧を上下させる信号とすることができ
る。なおここで、電力変換手段Dは実施例1−1と同様
であるので説明を省略する。
【0032】次に、電力変換手段Dの入力電圧の制御に
ついて説明する。実施例1−1と同様に、アレイPLの
動作電圧VPLは、VPL=VDD+VDLとなり、ダイオード
PRの動作電圧VPRは、VPR=VDD+VDRとなる。この
とき、順方向の電圧降下の異なるダイオードを用いてい
るので、各アレイの電流量に僅かであるが違いが生じる
ことになり、この限流素子の順方向電圧降下量の差分に
応じた電流差が僅かでは有るが両アレイ間に生じる。
【0033】図11に示すように、今、仮りに最大電力
点MX点より低いMO点で動作しているとすると、この
ときの電力変換手段Dの入力電圧はVDDであり、MO点
で動作している。また、各アレイの動作電圧は、アレイ
PLではVDDからVDLだけ高いOL 点で、アレイPRで
はVDDからVDRだけ高いOR 点となる。この2点におけ
る電流差△IO は小さく、動作点がMP点、MQ点に移
動するにつれて△IP,△IQ の順に次第に大きくなって
ゆく。そこで、予めXL 点とXR 点との間に最大電力点
MX点が位置するときの電力変換手段Dの動作点MP点
の場合の電流差△Iを求めておき、この値と比較して差
がほとんどない場合に、最大電力点でアレイPL,PR
が、すなわち相対的にセルの特性が同一な太陽電池電源
Pが動作していることが判定できるのである。
【0034】この太陽光発電装置によれば、乗算器M
L,MRが不要となり、検出回路MCの回路構成をきわ
めて簡便にすることができる。さらに、乗算器が無いこ
とで最大電力点の判定に要する応答速度が大幅に向上す
るので、特に最近注目されている太陽電池式自動車にお
いて、気象変化による日射変動の他に、車両走行中に生
じる様々な環境変化による太陽電池の受光変化や車両走
行で生じた風等の冷却による太陽電池の出力特性の変化
変化などに対して、最大電力点の応答を迅速に行うこと
ができるので、車両の走行性能を向上させることができ
る。
【0035】次に、第2の太陽光発電装置に係る実施例
について詳細に説明する。 〔実施例2−1〕また、実施例1−1において、並列接
続させるアレイの開放電圧を互いに異なるようにし、さ
らに各アレイに同一特性のダイオード(順方向電圧降下
が互いに同一の通常のダイオード)を直列接続すること
によって、アレイどうしの電力差を演算して、最大動作
点を検出するようにしてもよい。
【0036】すなわち、例えば図7に示すようにアレイ
PL,PRのセルの直列数をそれぞれ異なる(アレイP
L,PRの開放電圧が異なる。;PRの開放電圧>PL
の開放電圧)もので構成し、さらに、各アレイの電力量
を演算する乗算器ML,MRの後段において、図8に示
すアレイPL,PRの電力差を演算する減算器MDを接
続し、さらにこの減算器MDの結果と可変抵抗VRによ
り予め設定される設定値(各アレイの最大電力点となる
WRとWRとの差、△W)とを比較して、図9に示す△
Wとの差ができるだけ小さい場合を太陽電池電源Pの最
大電力点として検出するようにしてもよい。なお、各ア
レイを合成したV−Wカーブにおける最大電力点での電
圧値VM線と、WR又はWLとは必ずしも一致しない。
【0037】この実施例によれば、各アレイに直列接続
させるダイオードは、単に順方向電圧降下が互いに同一
のものであればよいので、その選定が容易であり、太陽
電池の電圧の大きさ(直列数)に応じてダイオードの特
性(電圧降下の度合い)を適宜合わせることが可能なの
で、検出回路MCの検出精度を向上させることが可能と
なる。なお、この実施例を実施例1−2,1−3に適用
してもよいことはもちろんである。
【0038】〔実施例2−2〕また実施例1−4におい
て、並列接続させるアレイの開放電圧を互いに異なるよ
うにし、さらに各アレイに同一特性のダイオード(順方
向電圧の降下分が等しいソフトリカバリーダイオード)
を直列接続することによって、アレイどうしの電流差を
演算して、最大動作点を検出するようにしてもよい。す
なわち、図7に示すようにアレイPL,PRのセルの直
列数をそれぞれ異なる(アレイPL,PRの開放電圧が
異なる。;PRの開放電圧>PLの開放電圧)もので構
成し、図12に示すように、アレイ間で生じた電流差
(IR−IL)が一定(最大電力点を示す電圧値VMに
おける電流差△I)となるように制御するようにして
も、実施例1−4と同様な作用効果を得ることが可能で
ある。この実施例においても、実施例2−1と同様な効
果を得ることが可能である。
【0039】なお、上記実施例では限流素子としてダイ
オードを用いた例について説明したが、これに限定され
るものではなく、例えば各種抵抗等を使用してもよい。
また、第2の太陽光発電装置においても第1の太陽光発
電装置と同様に、実施例1−2,1−3に示した、他系
統電源等の周知の負荷へ電力を供給するように構成して
もよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の太陽光発
電装置によれば、少なくとも2つの太陽電池の各々に直
列に接続した限流素子を利用して、太陽電池電源の動作
点を検出するようにしたので、従来のように日射変動、
温度変化、経年変化等に伴う太陽電池電源の出力特性の
変動によって、太陽電池電源の発生電力の計測を誤ると
いうことが無くなり、常に太陽電池の最大電力点を自動
追尾することが可能となり、効率の優れた太陽光発電装
置を提供することができる。
【0041】さらに、たとえ太陽電池電源の特性が正確
には不明であっても太陽電池の最大電力点を自動追尾す
ることが可能となる。また、算器等が不要となり、検出
回路の回路構成をきわめて簡便化することができ、乗算
器が無いことで最大電力点の判定に要する応答速度が大
幅に向上するので、特に最近注目されている太陽電池式
自動車において、気象変化による日射変動の他に、車両
走行中に生じる様々な環境変化による太陽電池の受光変
化や車両走行で生じる風等の冷却による太陽電池の出力
特性の変化変化などに対応して、最大電力点の応答を迅
速に行うことができるので、車両の走行性能を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の太陽光発電装置の一実施例を示
す回路図である。
【図2】ダイオードの電圧−電流特性図である。
【図3】太陽電池の電圧−電流・出力特性図である。
【図4】図3のA図拡大図である。
【図5】本発明の第1の太陽光発電装置の他の実施例を
示す回路図である。
【図6】本発明の第1の太陽光発電装置の他の実施例を
示す回路図である。
【図7】本発明の第1の太陽光発電装置の他の実施例に
おいて、アレイの直列接続の様子を示す一部省略回路図
である。
【図8】本発明の第1の太陽光発電装置の他の実施例に
おいて、検出回路の他の実施例を示す一部省略回路図で
ある。
【図9】太陽電池の電圧−電流・出力特性図である。
【図10】本発明の第2の太陽光発電装置の一実施例を
示す回路図である。
【図11】太陽電池の電圧−電流・出力特性図である。
【図12】太陽電池の電圧−電流・出力特性図である。
【図13】従来の太陽光発電装置の一例を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
S1,S2,S3,S4:太陽光発電装置 P,P1:太陽電池電源 MC:検出回路 D:電力変換手段 PL,PR:アレイ DL,DR:ダイオード(限流素子) D:電力変換手段 L:負荷

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太陽電池電源と負荷との間に、前記太陽
    電池電源の動作点を検出する検出手段と、該検出手段か
    らの検出信号でもって前記負荷へ供給する電力量を制御
    する電力変換手段とを接続して成る太陽光発電装置であ
    って、前記検出手段は、電圧−電流特性がほぼ同一の少
    なくとも2つの太陽電池を並列接続し、該太陽電池の各
    々に順方向電圧降下が相違する限流素子を直列接続して
    成るとともに、各限流素子と前記負荷との間の電流信号
    に基づいて前記太陽電池電源の動作点を検出することを
    特徴とする太陽光発電装置。
  2. 【請求項2】 太陽電池電源と負荷との間に、前記太陽
    電池電源の動作点を検出する検出手段と、該検出手段か
    らの検出信号でもって前記負荷へ供給する電力量を制御
    する電力変換手段とを接続して成る太陽光発電装置であ
    って、前記検出手段は、開放電圧が相違する少なくとも
    2つの太陽電池を並列接続し、該太陽電池の各々に順方
    向電圧降下がほぼ同一の限流素子を直列接続して成ると
    ともに、各限流素子と前記負荷との間の電流信号に基づ
    いて前記太陽電池電源の動作点を検出することを特徴と
    する太陽光発電装置。
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