JP3439299B2 - 圧延方法及び圧延システム - Google Patents
圧延方法及び圧延システムInfo
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B37/00—Control devices or methods specially adapted for metal-rolling mills or the work produced thereby
- B21B37/68—Camber or steering control for strip, sheets or plates, e.g. preventing meandering
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B13/00—Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories
- B21B13/02—Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories with axes of rolls arranged horizontally
- B21B13/023—Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories with axes of rolls arranged horizontally the axis of the rolls being other than perpendicular to the direction of movement of the product, e.g. cross-rolling
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Description
ステムに係わり、特に、上下のロールチョックを水平方
向に移動し、上下のロールを交差する機構を有する圧延
機を用いた圧延方法及びその圧延機を備えた圧延システ
ムに関する。
と平行であることが望ましいが、実際には、しばしば、
例えばキャンバー(板曲がり)などにより圧延材の進行
方向が横方向にずれる蛇行が生じる。蛇行を防止する有
効な手段として、圧延材に凸クラウンを付与するような
条件下での圧延が有効である。しかし、板の凸クラウン
をできるだけ減らし、圧延方向、幅方向ともに均一な厚
さを持つ圧延材への要求が高まる近年では、圧延材の蛇
行が発生し安く、歩留まり向上への大きな障害となって
いる。
業側と駆動側での種々の非対称性であり、主なものに
は、ミル剛性差、ロール開度差、入側板厚差、板温度
差、及び板中心と圧延機中心のずれ(オフセンター)な
どがある。
キャンバー量を検出し、作業側及び駆動側の圧下量を修
正し、ロール開度の調整を行うことによって蛇行を防止
している。
上下のロールチョックを水平方向に移動し、上下のロー
ルを交差する機構を有する厚板の可逆式圧延機におい
て、各パス毎の初期設定時に、圧延材の左右の板厚を計
測して上下左右の4つのロールチョックを独立に圧延材
の進行方向に移動させ、上下ロールのクロスポイントを
移動することにより、キャンバーを抑制している。
は、上下の作業ロールがクロス機構を備えているクロス
圧延機において、クロスポイントとミルの中心や板の中
心とのオフセンター量の設定項目として、上下の作業ロ
ールのクロス角度をずらして制御することにより、圧延
材の蛇行や片ゲージを防止している。
側板断面が矩形かつオフセンターが0の状態で圧延を行
っても圧延後の出側板厚に作業側と駆動側の差(ウエッ
ジ)が生じ、圧延材の圧延方向に伸び差が生じ、板曲が
りが発生し、圧延材が蛇行する。左右のロール開度差は
初期設定が何らかの原因によって作業側と駆動側で差が
生じ、ミル剛性差の結果と同様に圧延材の圧延方向に伸
び差が生じ、板曲がりが発生し、圧延材が蛇行する。左
右の入側板厚差は左右のミル剛性差が0であっても、ま
た左右のロール開度差が0であっても、作業側と駆動側
の圧下率に差が生じ、圧延材の圧延方向に伸び差が生
じ、板曲がりが発生し、圧延材が蛇行する。板温度差は
圧延材の作業側と駆動側の変形抵抗に差を生じ、左右の
ミル剛性差が0であっても、また左右のロール開度差が
0であっても、作業側と駆動側の圧下率に差が生じ、圧
延材の圧延方向に伸び差が生じ、板曲がりが発生し、圧
延材が蛇行する。更に、オフセンターを生じたまま圧延
材が噛み込む場合には、他のいかなる条件が対称性を保
ったとしても、圧延材にはウエッジが生じ、板曲がりが
発生し、圧延材が蛇行する。
びキャンバーと蛇行現象を示す。図14に示すように、
圧延前に矩形断面でキャンバーがない圧延材を圧延した
際に、上記の要因によって、圧延材が作業側(WS)に
寄った場合、圧延後の圧延材は図aに示すようにWSの
板厚が厚く、WSに湾曲した形に圧延される。逆に、駆
動側(DS)に寄った場合、圧延後の圧延材は図cに示
すようにDSの板厚が厚く、DSに湾曲した形に圧延さ
れる。
又は駆動側に寄り、オフセンターが生じた際には、出側
圧延材にウエッジとキャンバーの少なくとも一方が生じ
ている。
も一方を圧延中に制御する手段として、特公平6−65
404号公報に示すような圧下位置設定の修正がある。
しかし、この圧下位置設定の修正は圧延材の蛇行を制御
するが、板厚制御や幅方向板厚差分布(クラウン)制御
に干渉し、圧延後の圧延材の品質を悪くしたり、また、
制御方法が適切でないとロール直下で圧延材がWSとD
Sに振動する不安定現象や、制御が間に合わず蛇行が発
散方向に向かい、絞り込みなどの事故が発生する問題が
ある。
各パス毎の初期設定時に、圧延材の左右の板厚を計測し
て上下左右の4つのロールチョックを独立に圧延材の進
行方向に移動させ、上下ロールのクロスポイントを移動
することにより、キャンバーを抑制している。しかし、
この方法では、クロスポイントを動かすのは各パス毎の
初期設定時、すなわち圧延材の噛み込み前であり、圧延
材の圧延中(通板中)は圧延材の板厚とオフセンター量
を計測して、上下ロールのクロスポイントを固定し、左
右の圧下位置設定を修正している。従って、圧延中にキ
ャンバーが生じた場合や、圧延方向でウエッジが変化し
ている材料に対してこの方法を実施した場合は、上記従
来技術(特公平6−65404号公報)と同様の問題を
生じるまた、特開平7−171608号公報では、上下
の作業ロールのクロス角度をずらして制御することによ
り、圧延材の蛇行や片ゲージを防止している。この方法
では、結果として、上下ロールのクロスポイントは圧延
方向とその直角方向の2方向に移動する。このようにこ
の従来技術では、上下の作業ロールのクロス角度が変わ
りかつクロスポイントも圧延方向に移動するので、板厚
制御や幅方向板厚差分布(クラウン)制御に干渉し、所
望の板厚が得られない。
分布(クラウン)制御に干渉することなく、圧延材のキ
ャンバーの発生及び発散を抑制し、圧延時の蛇行を防止
し、圧延ラインの安定操業と圧延材の品質向上を可能と
する圧延方法及び圧延システムを提供することである。
るために、本発明は、上下のロールチョックを水平方向
に移動し、上下のロールを交差する機構を有する2段以
上の圧延機を用いた圧延方法において、圧延中に、圧延
機のロール直下における圧延材の圧延機中心に対するオ
フセンター量を検出し、このオフセンター量に基づい
て、上下のロールの中心軸のクロスポイントが圧延方向
に直角で、クロスポイントと圧延材の中心との距離が小
さくなる方向に移動するよう前記ロールチョックを水平
方向に移動するとともに、前記ロールチョックの水平方
向の移動は、圧延方向に直角な圧延機センターラインに
対する上下のロールのクロス角が、各々、変化しないよ
う行うものとする。
ールのクロスポイントは圧延方向に直角な方向にのみ移
動するので、板厚制御や幅方向板厚差分布(クラウン)
制御に干渉することなく、圧延材のキャンバーの発生及
び発散を抑制し、圧延時の蛇行を防止することができ
る。また、上下ロールのクロス角も変わらないので、板
厚制御や幅方向板厚差分布(クラウン)制御への干渉を
より確実に防止できる。
本発明は、上下のロールチョックを水平方向に移動し、
上下のロールを交差する機構を有する2段以上のリバー
ス圧延機を用いた圧延方法において、圧延中に、圧延機
のロール直下における圧延材の圧延機中心に対するオフ
センター量を検出し、このオフセンター量に基づいて、
上下のロールの中心軸のクロスポイントが圧延方向に直
角で、クロスポイントと圧延材の中心との距離が小さく
なる方向に移動するよう前記ロールチョックを水平方向
に移動するとともに、前記ロールチョックの水平方向の
移動は、圧延方向に直角な圧延機センターラインに対す
る上下のロールのクロス角が、各々、変化しないよう行
うものとする。
ールのクロスポイントは圧延方向に直角な方向にのみ移
動するので、2段以上のリバース圧延機を用いたものに
おいて、板厚制御や幅方向板厚差分布(クラウン)制御
に干渉することなく、圧延材のキャンバーの発生及び発
散を抑制し、圧延時の蛇行を防止することができる。ま
た、上下ロールのクロス角も変わらないので、板厚制御
や幅方向板厚差分布(クラウン)制御への干渉をより確
実に防止できる。
ために、上下のロールチョックを水平方向に移動し、上
下のロールを交差する機構を有する2段以上の圧延機を
少なくとも2台配置したタンデム圧延機を用いた圧延方
法において、圧延中に、少なくとも1台の圧延機のロー
ル直下における圧延材の圧延機中心に対するオフセンタ
ー量を検出し、このオフセンター量に基づいて、上下の
ロールの中心軸のクロスポイントが圧延方向に直角で、
クロスポイントと圧延材の中心との距離が小さくなる方
向に移動するよう前記ロールチョックを水平方向に移動
するとともに、前記ロールチョックの水平方向の移動
は、圧延方向に直角な圧延機センターラインに対する上
下のロールのクロス角が、各々、変化しないよう行うも
のとする。
ールのクロスポイントは圧延方向に直角な方向にのみ移
動するので、2段以上の圧延機を少なくとも2台配置し
たタンデム圧延機を用いたものにおいて、板厚制御や幅
方向板厚差分布(クラウン)制御に干渉することなく、
圧延材のキャンバーの発生及び発散を抑制し、圧延時の
蛇行を防止することができる。また、上下ロールのクロ
ス角も変わらないので、板厚制御や幅方向板厚差分布
(クラウン)制御への干渉をより確実に防止できる。
本発明は、上下のロールを平行状態に保ったまま上下の
ロールチョックを水平方向に移動する機構を有する2段
以上の圧延機を用いた圧延方法において、圧延中に、圧
延機のロール直下における圧延材の圧延機中心に対する
オフセンター量を検出し、このオフセンター量に基づい
て、圧延方向に直角な圧延機センターラインと上下のロ
ールの中心軸のクロスポイントが、このクロスポイント
と圧延材の中心との距離が小さくなる方向に移動するよ
う前記ロールチョックを水平方向に移動するものとす
る。
センターラインと上下のロールの中心軸のクロスポイン
トは圧延方向に直角な方向にのみ移動するので、上下の
ロールを平行状態に保ったまま移動する2段以上の圧延
機を用いたものにおいて、板厚制御や幅方向板厚差分布
(クラウン)制御に干渉することなく、圧延材のキャン
バーの発生及び発散を抑制し、圧延時の蛇行を防止する
ことができる。
しくは、圧延材が噛み込む前に、圧延材の圧延機中心に
対するオフセンター量を検出し、このオフセンター量に
基づいて、上下のロールの中心軸のクロスポイントが圧
延方向に直角で、クロスポイントと圧延材の中心との距
離が小さくなる方向に移動するよう前記ロールチョック
を水平方向に移動する。
スポイントが移動制御されるので、より効果的に板厚制
御や幅方向板厚差分布(クラウン)制御に干渉すること
なく、圧延材のキャンバーの発生及び発散を抑制し、圧
延時の蛇行を防止することができる。
本発明は、上下のロールチョックを水平方向に移動し、
上下のロールを交差する機構を有する2段以上の圧延機
を備えた圧延システムにおいて、圧延中に、圧延機のロ
ール直下における圧延材の圧延機中心に対するオフセン
ター量を検出する第1検出手段と、このオフセンター量
に基づいて、上下のロールの中心軸のクロスポイントが
圧延方向に直角で、クロスポイントと圧延材の中心との
距離が小さくなる方向に移動するよう前記ロールチョッ
クを水平方向に移動制御する第1演算手段とを備え、前
記第1演算手段は、圧延方向に直角な圧延機センターラ
インに対する上下のロールのクロス角が、各々、変化し
ないよう前記ロールチョックを水平方向に移動制御する
ものとする。
本発明は、上下のロールチョックを水平方向に移動し、
上下のロールを交差する機構を有する2段以上のリバー
ス圧延機を備えた圧延システムにおいて、圧延中に、圧
延機のロール直下における圧延材の圧延機中心に対する
オフセンター量を検出する第1検出手段と、このオフセ
ンター量に基づいて、上下のロールの中心軸のクロスポ
イントが圧延方向に直角で、クロスポイントと圧延材の
中心との距離が小さくなる方向に移動するよう前記ロー
ルチョックを水平方向に移動制御する第1演算手段とを
備え、前記第1演算手段は、圧延方向に直角な圧延機セ
ンターラインに対する上下のロールのクロス角が、各
々、変化しないよう前記ロールチョックを水平方向に移
動制御するものとする。(8) また、上記目的を達成するために、本発明は、上
下のロールチョックを水平方向に移動し、上下のロール
を交差する機構を有する2段以上の圧延機を少なくとも
2台配置したタンデム圧延機を備えた圧延システムにお
いて、圧延中に、少なくとも1台の圧延機のロール直下
における圧延材の圧延機中心に対するオフセンター量を
検出する第1検出手段と、このオフセンター量に基づい
て、上下のロールの中心軸のクロスポイントが圧延方向
に直角で、クロスポイントと圧延材の中心との距離が小
さくなる方向に移動するよう前記ロールチョックを水平
方向に移動制御する第1演算手段とを備え、前記第1演
算手段は、圧延方向に直角な圧延機センターラインに対
する上下のロールのクロス角が、各々、変化しないよう
前記ロールチョックを水平方向に移動制御するものとす
る。
ましくは、前記第1演算手段は、圧延方向に直角な圧延
機センターラインに対する上下のロールのクロス角が、
各々、変化しないよう前記ロールチョックを水平方向に
移動制御する。
本発明は、上下のロールを平行状態に保ったまま上下の
ロールチョックを水平方向に移動する機構を有する2段
以上の圧延機を備えた圧延システムにおいて、圧延中
に、圧延機のロール直下における圧延材の圧延機中心に
対するオフセンター量を検出する第1検出手段、このオ
フセンター量に基づいて、圧延方向に直角な圧延機セン
ターラインに対する上下のロールの中心軸のクロスポイ
ントが、このクロスポイントと圧延材の中心との距離が
小さくなる方向に移動するよう前記ロールチョックを水
平方向に移動制御する第1演算手段とを備えるものとす
る。
ましくは、圧延材が噛み込む前に、圧延材の圧延機中心
に対するするオフセンター量を検出する第2検出手段
と、このオフセンター量に基づいて、上下のロールの中
心軸のクロスポイントが圧延方向に直角で、クロスポイ
ントと圧延材の中心との距離が小さくなる方向に移動す
るよう前記ロールチョックを水平方向に移動制御する第
2演算手段とを更に備えるものとする。
づき詳細に説明する。
を図1〜図5により説明する。
ステムは、圧延材10の上下に位置し圧延を行う上下の
ワークロール1a及び1bと、これらワークロールの位
置を固定する上下の駆動側と作業側のロールチョック2
a,2b,2c及び2dと、これらロールチョックの鉛
直方向の位置を設定する駆動側と作業側の油圧圧下装置
3a及び3bと、圧延機の圧延荷重を計測する駆動側と
作業側の荷重計4a及び4bと、ロールチョックの水平
方向の位置を設定するクロスブロック5a,5b,5c
及び5dと、圧延材入側に位置する板厚計6と、圧延材
出側に位置する板厚計8及びキャンバー計9と、油圧圧
下装置3a及び3bとクロスブロック5a,5b,5c
及び5dへ指令を出すコントローラ11と、荷重計4a
及び4bと板厚計6及び8とキャンバー計9の計測値を
演算処理しコントローラ11に指令値を送る演算処理装
置12から構成される。
ク5a,5b,5c及び5dを水平方向に移動すること
によって上下のワークロール1a,1bに任意に角度を
付与することができる。
ス角を付与した際のロールと圧延材の位置関係を示した
ものであり、圧延中の圧延材10が、圧延機の作業側と
駆動側のミル剛性差もしくはロール開度差もしくは圧延
材10の作業側と駆動側の入側板厚差もしくは板温度差
などの要因によって、圧延機の駆動側にOCだけオフセ
ンターした場合に、本発明に従って上下ワークロールの
クロスポイントをOC分移動させた場合を示している。
a,2b,2c及び2dの水平方向移動量CSUD,CSL
D,CSUW,CSLWが全て等しければ、上下のクロス角θ
U,θLも等しく、駆動側と作業側のロールチョック間距
離Lの中心L/2の位置で上下のワークロール1a,1
bが交差する。
移動量CSUDとCSLDに、また作業側の上下のロールチョ
ックの移動量CSUWとCSLWに差異を生じさせれば、上下
のワークロール1a,1bに生じるクロス角θU,θLに
差異を発生させることができる。また、駆動側と作業側
の上ロールチョックの移動量CSUDとCSUWに、若しくは
駆動側と作業側の下ロールチョックの移動量CSLDとCS
LWに差異を生じさせれば上下のワークロール1a,1b
のクロスポイントを駆動側と作業側のロールチョック間
距離Lの中心L/2の位置から圧延材入側、出側(圧延
方向)、駆動側、作業側(圧延方向に直角な方向)の所
望の位置に移動することができる。
(クラウン)制御との干渉を避けるためには、クロスポ
イントを圧延方向に直角な方向のみに移動しかつクロス
角θU,θLが変わらないようにする(θU=−θL)こ
とが必要であり、このためには、上下のロールチョック
移動量にCSUD=−CSLD,CSUW=−CSLWの関係をもた
せて制御を行えばよい。(式中の「−」は移動方向が逆
であることを意味する。)また、駆動側と作業側の油圧
圧下装置3a及び3bを動作することによって、駆動側
及び作業側の上下のロールチョックの鉛直方向の軸心間
距離SDSとSWSを変え、圧延材エッジ部の上下のワーク
ロール1a,1bの鉛直方向の軸心間距離SBDSとSBWS
を所望の距離に設定できる。
のクロス角θU,θLと各ワークロールチョックの水平方
向移動量CSUD,CSLD,CSUW,CSLWの関係を式(1)
から(4)に示す。また、そのときの圧延材エッジ部の
ワークロール水平方向ずれ量CBUD,CBLD,CBUW,CB
LWは式(5),(6)で表すことができる。
ック間距離、Bは圧延材幅、OCはオフセンター量、す
なわちワークロール直下における圧延材10の圧延機中
心(駆動側と作業側のロールチョック間距離Lの中心L
/2の位置)に対するずれ量である。
鉛直方向軸心間距離SBDS,SBWSは式(7),(8)で
表すことができ、圧延材エッジ部の上下ワークロールギ
ャップGBDS,GBWSは式(9),(10)で表すことが
できる。
上下のロールチョックの鉛直方向の軸心間距離の実績値
であり、通常は、SDS=SWS=SBDS=SBWSである。ま
た、DRは上下ワークロールの直径平均値である。
ッジとキャンバーを出側板厚計8及びキャンバー計9を
用いて計測し、上下ワークロール1a,1b間における
圧延材10のオフセンター量OCを推定し、圧延方向に
直角な方向に圧延材10のオフセンター量OCと等しい
値だけ上下ワークロール1a,1bのクロスポイントを
移動し、圧延材10のキャンバー及びウエッジの発生を
抑制し、圧延材の蛇行を制御するものである。
う計算フローを示している。また、図5はその計算に用
いる諸元を示している。
S板厚hW、出側DS板厚hDを測定し、入側の板厚計6
又は直前パスの板厚設定から入側平均板厚hOを求め、
体積一定条件から板幅不変として入側圧延材長さlOを
求め、式(11)を用いて、出側WS圧延材長さlW、
出側DS圧延材長さlDを演算する。
圧下率差△rを計算する。この圧下率差△r若しくは出
側WS圧延材長さlW,出側DS圧延材長さlDと板幅B
を用いて、出側の圧延材のキャンバーを円弧であると仮
定すれば、キャンバー曲率1/Rが式(13)によって
求められる(ステップ100)。このとき、出側キャン
バー計9によって計測されたキャンバー計直下における
オフセンター量OSから、式(14)を用いてロール直
下におけるオフセンター量OCが求められる(ステップ
110)。
率であり、rは平均圧下率、lSはロール直下から出側
キャンバー計9までの距離、OSは出側キャンバー計直
下における圧延材エッジ部の圧延機中心からの距離であ
る。
を式(1)から(4)に代入することによって、各ワー
クロールチョックの水平方向移動量CSUD,CSLD,CSU
W,CSLWを演算する(ステップ120)。
のワークロール1a,1bのクロス角θU,θLを適切な
値に設定して幅方向板厚差分布(クラウン)制御を行っ
ており、式(1)から(4)のクロス角θU,θLはこの
クラウン制御で設定した値が入力されている。
から駆動側と作業側の圧下位置の修正量を求める(ステ
ップ130)。
ックの水平方向移動量CSUD,CSLD,CSUW,CSLWと駆
動側と作業側の圧下位置の修正量をコントローラ11に
出力する(ステップ140)。
計算した水平方向移動量CSUD,CSLD,CSUW,CSLW及
び駆動側と作業側の圧下位置の修正量が得られるようク
ロスブロック5a,5b,5c及び5d及び油圧圧下装
置3a及び3bに指令を出力する。
のワークロール1a,1bの作業側及び駆動側のロール
チョック2a,2b,2c及び2dをそれぞれ独立に水
平方向に駆動することによって、圧延しながら幅方向板
厚差分布(クラウン)制御を行うことができる。また、
圧延材のオフセンターによる蛇行の抑制には上下のワー
クロールのクロスポイントを圧延方向に直角で、クロス
ポイントが圧延材の中心に一致する方向に移動するよう
ロールチョックを水平方向に移動するとともに、このロ
ールチョックの水平方向移動を圧延方向に直角な圧延機
センターラインに対する上下のワークロールのクロス角
が、各々、変化しないよう行うので、圧延材中心から見
た作業側と駆動側の幅方向の対称性を保ち、圧延材の蛇
行の発散を抑制する圧延が可能になり、更に板厚制御及
びクラウン制御に対する外乱を小さくするできる。
なっていた場合には、ロールの圧下位置設定を修正する
ことによってウエッジを小さくすることができる。すな
わち、蛇行の制御をクロスポイントの移動によって、ウ
エッジの制御を圧下設定の修正によって行い、キャンバ
ーとウエッジを制御する機能分担が可能となり、従来よ
り精度良くキャンバー及びウエッジを制御でき、圧延設
備におけるトラブルを減少でき、製品の品質を大きく向
上できる。
ース圧延機に適用した場合の実施例を図6及び図7によ
り説明する。
は、圧延材10の上下に位置し圧延を行う上下のワーク
ロール1a及び1bと、これら上下のワークロール1a
及び1bを支える上下の補強ロール13a及び13bと
を備えている。また、上記の基本実施例と同様、上下の
ワークロール1a及び1bの位置は上下の駆動側と作業
側のロールチョック2a,2b,2c及び2d(図1参
照)により固定され、これらロールチョックの鉛直方向
の位置は駆動側と作業側の油圧圧下装置3a及び3b
(図1参照)により設定され、ロールチョックの水平方
向の位置はクロスブロック5a,5b,5c及び5d
(図1参照)により設定されている。また、上下の補強
ロール13a及び13bの位置は図示しない上下の駆動
側と作業側のロールチョックにより固定されている。
施例と同様、圧延材入側の板厚計6、圧延材出側の板厚
計8及びキャンバー計9、コントローラ11と、演算処
理装置12を備えるとともに、圧延材入側にもキャンバ
ー計7を備え、この計測値も演算処理装置12に入力さ
れる。
付与した際のロールと圧延材の位置関係は、図3を用い
て説明した基本実施例の場合と同じであり、上下のロー
ルチョック移動量にCSUD=−CSLD,CSUW=−CSLWの
関係をもたせて制御を行えば、クロスポイントを圧延方
向に直角な方向のみに移動しかつクロス角θU,θLが変
わらないようにし、板厚制御や幅方向板厚差分布(クラ
ウン)制御との干渉を避けることができる。また、駆動
側と作業側の油圧圧下装置3a及び3bを動作すること
によって、上下の補強ロール13a,13bの駆動側及
び作業側の上下のロールチョックの鉛直方向の軸心間距
離を所望の距離に設定し、上下のワークロール1a,1
bの鉛直方向の軸心間距離SBDSとSBWSを所望の距離に
設定できる。
ロス角θU,θLと各ワークロールチョックの水平方向移
動量CSUD,CSLD,CSUW,CSLWの関係は式(1)から
(4)で表され、そのときの圧延材エッジ部のワークロ
ール水平方向ずれ量CBUD,CBLD,CBUW,CBLWは式
(5),(6)で表される。
鉛直方向軸心間距離SBDS,SBWSは式(7),(8)に
ワークロールと補強ロールとの間のギャップを考慮した
補正数を加えることによって表すことができ、圧延材エ
ッジ部の上下ワークロールギャップGBDS,GBWSは式
(9),(10)に前記補正数を加えることによって表
すことができる。
ッジとキャンバーをパス方向に応じて入側板厚計6及び
キャンバー計7又は出側板厚計8及びキャンバー計9を
用いて計測し、上下ワークロール1a,1b間における
圧延材10のオフセンター量OCを推定し、圧延方向に
直角な方向に圧延材10のオフセンター量OCと等しい
値だけ上下ワークロール1a,1bのクロスポイントを
移動し、圧延材10のキャンバー及びウエッジの発生を
抑制し、圧延材の蛇行を制御するものである。このとき
に演算処理装置12が行う計算フローは図4に示したの
と同じである。また、図6は上下ワークロール1a,1
bにクロス角を付与し、1パス圧延後の圧延材10が進
行方向を変えて圧延する場合を示している。
下位置修正による従来法と比較して示す。従来法、本発
明ともに第1,2パス目ではほとんどキャンバーの発生
はないが、従来法では第3、第4パス目でキャンバーが
発生し、第5パス目ではほとんど発散している。このよ
うに、従来法では、ワークロールをクロスしているため
に板のオフセンターが、駆動側と作業側の圧下位置修正
のみによって完全に修正されず、下流パスで大きくキャ
ンバーが発生することがあった。これに対して、本発明
では下流パスに至ってもキャンバーの発生を抑制または
修正することができる。
る圧延システムにおいて、板厚制御や幅方向板厚差分布
(クラウン)制御に干渉することなく、圧延材のキャン
バーの発生及び発散を抑制し、圧延時の蛇行を防止し、
圧延ラインの安定操業と圧延材の品質向上が可能とな
る。
に巻取り装置を備えていても、本質を異にするものでは
ない。
デム圧延機に適用した場合の実施例を図8により説明す
る。本実施例の場合、仕上げのタンデム圧延機の前から
3スタンド目に本発明を適用している。
は、F3スタンドに、圧延材10の上下に位置し圧延を
行う上下のワークロール1a及び1bと、これら上下の
ワークロール1a及び1bを支える上下の補強ロール1
3a及び13bとを備えている。また、上記の基本実施
例と同様、上下のワークロール1a及び1bの位置は上
下の駆動側と作業側のロールチョック2a,2b,2c
及び2d(図1参照)により固定され、これらロールチ
ョックの鉛直方向の位置は駆動側と作業側の油圧圧下装
置3a及び3b(図1参照)により設定され、ロールチ
ョックの水平方向の位置はクロスブロック5a,5b,
5c及び5d(図1参照)により設定されている。ま
た、上下の補強ロール13a及び13bの位置は図示し
ない上下の駆動側と作業側のロールチョックにより固定
されている。
施例と同様、圧延材入側の板厚計6、圧延材出側の板厚
計8及びキャンバー計9、コントローラ11と、演算処
理装置12を備えている。ただし、入側に位置する板厚
計6のウエッジ測定の役割をF2スタンドにおける駆動
側と作業側の荷重差によって検知してもよい。また、出
側に位置する板厚計9のウエッジ測定の役割をF4スタ
ンドにおける駆動側と作業側の荷重差によって検知して
もよい。
付与した際のロールと圧延材の位置関係は、図3を用い
て説明した基本実施例の場合と同じであり、上下のロー
ルチョック移動量にCSUD=−CSLD,CSUW=−CSLWの
関係をもたせて制御を行えば、クロスポイントを圧延方
向に直角な方向のみに移動しかつクロス角θU,θLが変
わらないようにし、板厚制御や幅方向板厚差分布(クラ
ウン)制御との干渉を避けることができる。また、駆動
側と作業側の油圧圧下装置3a及び3bを動作すること
によって、上下の補強ロール13a,13bの駆動側及
び作業側の上下のロールチョックの鉛直方向の軸心間距
離を所望の距離に設定し、上下のワークロール1a,1
bの鉛直方向の軸心間距離SBDSとSBWSを所望の距離に
設定できる。
ロス角θU,θLと各ワークロールチョックの水平方向移
動量CSUD,CSLD,CSUW,CSLWの関係は式(1)から
(4)で表され、そのときの圧延材エッジ部のワークロ
ール水平方向ずれ量CBUD,CBLD,CBUW,CBLWは式
(5),(6)で表される。
鉛直方向軸心間距離SBDS,SBWSは式(7),(8)に
ワークロールと補強ロールとの間のギャップを考慮した
補正数を加えることによって表すことができ、圧延材エ
ッジ部の上下ワークロールギャップGBDS,GBWSは式
(9),(10)に前記補正数を加えることによって表
すことができる。
ッジとキャンバーを出側板厚計8及びキャンバー計9を
用いて計測し、上下ワークロール1a,1b間における
圧延材10のオフセンター量OCを推定し、圧延方向に
直角な方向に圧延材10のオフセンター量OCと等しい
値だけ上下ワークロール1a,1bのクロスポイントを
移動し、圧延材10のキャンバー及びウエッジの発生を
抑制し、圧延材の蛇行を制御するものである。このとき
に演算処理装置12が行う計算フローは図4に示したの
と同じである。
る圧延システムにおいて、板厚制御や幅方向板厚差分布
(クラウン)制御に干渉することなく、圧延材のキャン
バーの発生及び発散を抑制し、圧延時の蛇行を防止し、
圧延ラインの安定操業と圧延材の品質向上が可能とな
る。
生じている時の実施例)圧延材の噛み込み前からオフセ
ンターが生じている場合の制御に本発明を適用した場合
の実施例を図9及び図10により説明する。本実施例
は、圧延材の噛み込み前からオフセンターが生じていれ
ば、そのオフセンター量だけクロスポイントを移動し
て、圧延材を噛み込ませるものである。
は、基本実施例と同様、ワークロール1a及び1b、上
下の駆動側と作業側のロールチョック2a,2b,2c
及び2d、駆動側と作業側の油圧圧下装置3a及び3b
(図1参照)、駆動側と作業側の荷重計4a及び4b
(図1参照)、クロスブロック5a,5b,5c及び5
d、圧延材入側の板厚計6、圧延材出側の板厚計8及び
キャンバー計9、コントローラ11、演算処理装置12
とを備えている。
入側にもキャンバー計7を備え、この計測値も演算処理
装置12に入力される。
付与した際のロールと圧延材の位置関係は、図3を用い
て説明した基本実施例の場合と同じであり、上下のロー
ルチョック移動量にCSUD=−CSLD,CSUW=−CSLWの
関係をもたせて制御を行えば、クロスポイントを圧延方
向に直角な方向のみに移動しかつクロス角θU,θLが変
わらないようにし、板厚制御や幅方向板厚差分布(クラ
ウン)制御との干渉を避けることができる。また、駆動
側と作業側の油圧圧下装置3a及び3bを動作すること
によって、駆動側及び作業側の上下のロールチョックの
鉛直方向の軸心間距離SDSとSWSを変え、圧延材エッジ
部の上下のワークロール1a,1bの鉛直方向の軸心間
距離SBDSとSBWSを所望の距離に設定できる。
ロス角θU,θLと各ワークロールチョックの水平方向移
動量CSUD,CSLD,CSUW,CSLWの関係は式(1)から
(4)で表され、そのときの圧延材エッジ部のワークロ
ール水平方向ずれ量CBUD,CBLD,CBUW,CBLWは式
(5),(6)で表される。
鉛直方向軸心間距離SBDS,SBWSは式(7),(8)に
よって表すことができ、圧延材エッジ部の上下ワークロ
ールギャップGBDS,GBWSは式(9),(10)によっ
て表すことができる。
圧延材のキャンバーを入側キャンバー計7を用いて把握
し、上下ワークロール1a,1bに対する圧延材10の
オフセンター量OCを推定し、圧延方向に直角な方向に
圧延材10のオフセンター量OCと等しい値だけ上下ワ
ークロール1a,1bのクロスポイントを移動し、圧延
材10の蛇行を制御する。また、噛み込み後の圧延中
(通板中)は基本実施例と同様にクロスポイントを移動
して蛇行を制御する。
行う計算フローを示している。
って圧延材10のキャンバーを計測し、上下ワークロー
ル1a,1bに対する圧延材10のオフセンター量OC
を計算し(ステップ200)、このオフセンター量OC
を先に説明した式(1)から(4)に代入することによ
って、各ワークロールチョックの水平方向移動量CSU
D,CSLD,CSUW,CSLWを演算する(ステップ21
0)。
のワークロール1a,1bのクロス角θU,θLを適切な
値に設定して幅方向板厚差分布(クラウン)制御を行っ
ており、式(1)から(4)のクロス角θU,θLはこの
クラウン制御で設定した値が入力されている。
ックの水平方向移動量CSUD,CSLD,CSUW,CSLWをコ
ントローラ11に出力し(ステップ220)、コントロ
ーラ11は、この水平方向移動量CSUD,CSLD,CSU
W,CSLWが得られるようクロスブロック5a,5b,5
cに指令を出力する。
4に示す基本実施例と同じである。
差分布(クラウン)制御に干渉することなく、より効果
的に圧延材のキャンバーの発生及び発散を抑制し、圧延
時の蛇行を防止し、圧延ラインの安定操業と圧延材の品
質向上が可能となる。
生じ、かつウエッジ材を圧延する実施例)噛み込み前か
らオフセンターが生じ、かつ圧延材にウエッジが生じて
いる場合の制御に本発明を適用した場合の実施例を図1
1及び図12により説明する。本実施例は、圧延材の噛
み込み前に、そのオフセンター量だけクロスポイントを
移動して、圧延材を噛み込ませ、ウエッジの圧延には、
駆動側と作業側の圧下位置に修正を加え、これらによっ
てエッジの修正及び蛇行の防止を行うものである。
は、図9に示した実施例と同様、ワークロール1a及び
1b、上下の駆動側と作業側のロールチョック2a,2
b,2c及び2d、駆動側と作業側の油圧圧下装置3a
及び3b、駆動側と作業側の荷重計4a及び4b、クロ
スブロック5a,5b,5c及び5d、圧延材入側の板
厚計6及びキャンバー計7、圧延材出側の板厚計8及び
キャンバー計9、コントローラ11、演算処理装置12
とを備えている。
付与した際のロールと圧延材の位置関係は、図3を用い
て説明した基本実施例の場合と同じであり、上下のロー
ルチョック移動量にCSUD=−CSLD,CSUW=−CSLWの
関係をもたせて制御を行えば、クロスポイントを圧延方
向に直角な方向のみに移動しかつクロス角θU,θLが変
わらないようにし、板厚制御や幅方向板厚差分布(クラ
ウン)制御との干渉を避けることができる。また、駆動
側と作業側の油圧圧下装置3a及び3bを動作すること
によって、駆動側及び作業側の上下のロールチョックの
鉛直方向の軸心間距離SDSとSWSを変え、圧延材エッジ
部の上下のワークロール1a,1bの鉛直方向の軸心間
距離SBDSとSBWSを所望の距離に設定できる。
ロス角θU,θLと各ワークロールチョックの水平方向移
動量CSUD,CSLD,CSUW,CSLWの関係は式(1)から
(4)で表され、そのときの圧延材エッジ部のワークロ
ール水平方向ずれ量CBUD,CBLD,CBUW,CBLWは式
(5),(6)で表される。
鉛直方向軸心間距離SBDS,SBWSは式(7),(8)に
よって表すことができ、圧延材エッジ部の上下ワークロ
ールギャップGBDS,GBWSは式(9),(10)によっ
て表すことができる。
圧延材のウエッジとキャンバーを入側板厚計6及びキャ
ンバー計7を用いて把握し、上下ワークロール1a,1
bに対する圧延材10のオフセンター量OCを推定し、
ウエッジを修正するよう駆動側と作業側の油圧圧下装置
3a又は3bを調整するとともに、圧延方向に直角な方
向に圧延材10のオフセンター量OCと等しい値だけ上
下ワークロール1a,1bのクロスポイントを移動し、
圧延材10のウエッジ及びキャンバーの発生を抑制す
る。また、噛み込み後の圧延中(通板中)は基本実施例
と同様にクロスポイントを移動して蛇行を制御する。
行う計算フローを示している。
って圧延材10のキャンバーを計測し、上下ワークロー
ル1a,1bに対する圧延材10のオフセンター量OC
を計算し(ステップ200)、このオフセンター量OC
を先に説明した式(1)から(4)に代入することによ
って、各ワークロールチョックの水平方向移動量CSU
D,CSLD,CSUW,CSLWを演算する(ステップ21
0)。
のワークロール1a,1bのクロス角θU,θLを適切な
値に設定して幅方向板厚差分布(クラウン)制御を行っ
ており、式(1)から(4)のクロス角θU,θLはこの
クラウン制御で設定した値が入力されている。
ウエッジ(入側WS板厚HW及び入側DS板厚HD)を計
測し、このウエッジを修正するのに必要な駆動側と作業
側の油圧圧下装置3a又は3bの圧下位置修正量を演算
する(スッテプ230)。
ックの水平方向移動量CSUD,CSLD,CSUW,CSLWと圧
下位置修正量とをコントローラ11に出力し(ステップ
220)、コントローラ11は、この水平方向移動量C
SUD,CSLD,CSUW,CSLWが得られるようクロスブロッ
ク5a,5b,5cに指令を出力するとともに、当該圧
下位置修正量が得られるよう油圧圧下装置3a又は3b
に指令を出力する。
4に示す基本実施例と同じである。
場合に、ロールの圧下位置設定を修正することによって
ウエッジ率一定圧延やウエッジを小さくすることがで
き、板厚制御や幅方向板厚差分布(クラウン)制御に干
渉することなく、より効果的に圧延材のキャンバーの発
生及び発散を抑制し、圧延時の蛇行を防止し、圧延ライ
ンの安定操業と圧延材の品質向上が可能となる。
向に移動する実施例)上下のワークロールチョックを対
にして水平方向に移動する圧延機に本発明を適用した場
合の実施例を図13により説明する。
は、図1に示した基本実施例と同様、ワークロール1a
及び1b、上下の駆動側と作業側のロールチョック2
a,2b,2c及び2d、駆動側と作業側の油圧圧下装
置3a及び3b、駆動側と作業側の荷重計4a及び4
b、クロスブロック5a,5b,5c及び5d(図1参
照)、圧延材入側の板厚計6(図1参照)、圧延材出側
の板厚計8及びキャンバー計9(図1参照)、コントロ
ーラ11、演算処理装置12とを備えている。
に交差することはなく平行状態を保ったまま圧延を行
う。上下のワークロールを平行状態に保ったままワーク
ロールチョックを移動するためには、上と下のワークロ
ールチョックの水平方向の移動量を同方向かつ同量なる
値にする。(各ワークロールチョックの移動量の絶対値
はCSLD=CSUD,CSLW=CSUWになる。すなわち、θU=
θL)この際、各ワークロールチョックの駆動側を圧延
材入側へかつ作業側と圧延材出側へ、もしくは、駆動側
を圧延材出側へかつ作業側を圧延材入側へ移動する。す
なわち、駆動側と作業側の水平方向の移動を入側と出側
で逆向きにする。
ポイントは存在しないが、ワークロールと圧延機センタ
ーラインとのクロスポイントが存在し、ワークロール直
下において圧延材がオフセンターを生じた場合は、ワー
クロールと圧延機センターラインとのクロスポイントを
圧延方向に直角で、圧延材がオフセンターを生じた方向
に移動して蛇行を防止する。ワークロールと圧延機セン
ターラインとのクロスポイントを駆動側へ移動するに
は、CSLD=CSUD<CSLW=CSUWなる関係を満足するよ
うに演算処理装置12で演算を行い、コントローラ11
でワークロールチョックを動作させる。このとき、ワー
クロールと圧延機入出側センターラインとのクロスポイ
ント上では初期設定した所望の板厚が圧延で得られる。
フセンター量を測定するの役割をオペレータの目視判断
で行ってもよい。
方向の軸心間距離SDS,SSWの設定が同一であったとし
ても、オフセンター量OCの影響を受けて圧延材10の
エッジ部ワークロール水平方向移動量CBUD,CBLD,C
BUD,CBLWに差が生じ、その結果、式(9)及び式(1
0)で表される圧延材10の駆動側と作業側のエッジ部
でのワークロールギャップGBが作業側より駆動側で大
きくなり(GBWS<GBDS)圧延後の圧延材10はウエッ
ジ材となり、圧延材10にキャンバーが発生する可能性
があるが、ロール直下で圧延材がオフセンターした場
合、水平方向と鉛直方向の軸心間距離を同時に制御し、
このようなキャンバー及び蛇行の発生を防止しても良
い。
差分布(クラウン)制御に干渉することなく、圧延材の
キャンバーの発生及び発散を抑制し、圧延時の蛇行を防
止し、圧延ラインの安定操業と圧延材の品質向上が可能
となる。
構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図
である。
構成を示す側面図である。
布を示す説明図である。
トである。
である。
例の概略構成を示す側面図である。
量を示すグラフである。
例の概略構成を示す側面図である。
が生じている場合の制御に適用した場合の実施例の概略
構成を示す平面図である。
ートである。
ーが生じているウエッジ材を圧延する場合の実施例の概
略構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面
図である。
ートである。
稼働する場合の実施例の概略構成を示す正面図である。
ある。
チョック 3a,3b 駆動側、作業側の油圧圧下装置 4a,4b 駆動側、作業側の荷重計 5a,5b,5c,5d 上下の駆動側、作業側クロス
ブロック 6,8 圧延材入出側の板厚計 7,9 圧延材入出側のキャンバー計 10 圧延材 11 コントローラ 12 演算処理装置
Claims (10)
- 【請求項1】上下のロールチョックを水平方向に移動
し、上下のロールを交差する機構を有する2段以上の圧
延機を用いた圧延方法において、 圧延中に、圧延機のロール直下における圧延材の圧延機
中心に対するオフセンター量を検出し、このオフセンタ
ー量に基づいて、上下のロールの中心軸のクロスポイン
トが圧延方向に直角で、クロスポイントと圧延材の中心
との距離が小さくなる方向に移動するよう前記ロールチ
ョックを水平方向に移動すること、前記ロールチョック
の水平方向の移動は、圧延方向に直角な圧延機センター
ラインに対する上下のロールのクロス角が、各々、変化
しないよう行うことを特徴とする圧延方法。 - 【請求項2】上下のロールチョックを水平方向に移動
し、上下のロールを交差する機構を有する2段以上のリ
バース圧延機を用いた圧延方法において、 圧延中に、圧延機のロール直下における圧延材の圧延機
中心に対するオフセンター量を検出し、このオフセンタ
ー量に基づいて、上下のロールの中心軸のクロスポイン
トが圧延方向に直角で、クロスポイントと圧延材の中心
との距離が小さくなる方向に移動するよう前記ロールチ
ョックを水平方向に移動すること、前記ロールチョック
の水平方向の移動は、圧延方向に直角な圧延機センター
ラインに対する上下のロールのクロス角が、各々、変化
しないよう行うことを特徴とする圧延方法。 - 【請求項3】上下のロールチョックを水平方向に移動
し、上下のロールを交差する機構を有する2段以上の圧
延機を少なくとも2台配置したタンデム圧延機を用いた
圧延方法において、 圧延中に、少なくとも1台の圧延機のロール直下におけ
る圧延材の圧延機中心に対するオフセンター量を検出
し、このオフセンター量に基づいて、上下のロールの中
心軸のクロスポイントが圧延方向に直角で、クロスポイ
ントと圧延材の中心との距離が小さくなる方向に移動す
るよう前記ロールチョックを水平方向に移動すること、
前記ロールチョックの水平方向の移動は、圧延方向に直
角な圧延機センターラインに対する上下のロールのクロ
ス角が、各々、変化しないよう行うことを特徴とする圧
延方法。 - 【請求項4】上下のロールを平行状態に保ったまま上下
のロールチョックを水平方向に移動する機構を有する2
段以上の圧延機を用いた圧延方法において、 圧延中に、圧延機のロール直下における圧延材の圧延機
中心に対するオフセンター量を検出し、このオフセンタ
ー量に基づいて、圧延方向に直角な圧延機センターライ
ンと上下のロールの中心軸のクロスポイントが、このク
ロスポイントと圧延材の中心との距離が小さくなる方向
に移動するよう前記ロールチョックを水平方向に移動す
ることを特徴とする圧延方法。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項記載の圧延方
法において、圧延材が噛み込む前に、圧延材の圧延機中
心に対するオフセンター量を検出し、このオフセンター
量に基づいて、上下のロールの中心軸のクロスポイント
が圧延方向に直角で、クロスポイントと圧延材の中心と
の距離が小さくなる方向に移動するよう前記ロールチョ
ックを水平方向に移動することを特徴とする圧延方法。 - 【請求項6】上下のロールチョックを水平方向に移動
し、上下のロールを交差する機構を有する2段以上の圧
延機を備えた圧延システムにおいて、 圧延中に、圧延機のロール直下における圧延材の圧延機
中心に対するオフセンター量を検出する第1検出手段
と、このオフセンター量に基づいて、上下のロールの中
心軸のクロスポイントが圧延方向に直角で、クロスポイ
ントと圧延材の中心との距離が小さくなる方向に移動す
るよう前記ロールチョックを水平方向に移動制御する第
1演算手段とを備え、前記第1演算手段は、圧延方向に
直角な圧延機センターラインに対する上下のロールのク
ロス角が、各々、変化しないよう前記ロールチョックを
水平方向に移動制御することを特徴とする圧延システ
ム。 - 【請求項7】上下のロールチョックを水平方向に移動
し、上下のロールを交差する機構を有する2段以上のリ
バース圧延機を備えた圧延システムにおいて、 圧延中に、圧延機のロール直下における圧延材の圧延機
中心に対するオフセンター量を検出する第1検出手段
と、このオフセンター量に基づいて、上下のロールの中
心軸のクロスポイントが圧延方向に直角で、クロスポイ
ントと圧延材の中心との距離が小さくなる方向に移動す
るよう前記ロールチョックを水平方向に移動制御する第
1演算手段とを備え、前記第1演算手段は、圧延方向に
直角な圧延機センターラインに対する上下のロールのク
ロス角が、各々、変化しないよう前記ロールチョックを
水平方向に移動制御することを特徴とする圧延システ
ム。 - 【請求項8】上下のロールチョックを水平方向に移動
し、上下のロールを交差する機構を有する2段以上の圧
延機を少なくとも2台配置したタンデム圧延機を備えた
圧延システムにおいて、 圧延中に、少なくとも1台の圧延機のロール直下におけ
る圧延材の圧延機中心に対するオフセンター量を検出す
る第1検出手段と、このオフセンター量に基づいて、上
下のロールの中心軸のクロスポイントが圧延方向に直角
で、クロスポイントと圧延材の中心との距離が小さくな
る方向に移動するよう前記ロールチョックを水平方向に
移動制御する第1演算手段とを備え、前記第1演算手段
は、圧延方向に直角な圧延機センターラインに対する上
下のロールのクロス角が、各々、変化しないよう前記ロ
ールチョックを水平方向に移動制御することを特徴とす
る圧延システム。 - 【請求項9】上下のロールを平行状態に保ったまま上下
のロールチョックを水平方向に移動する機構を有する2
段以上の圧延機を備えた圧延システムにおいて、 圧延中に、圧延機のロール直下における圧延材の圧延機
中心に対するオフセンター量を検出する第1検出手段、
このオフセンター量に基づいて、圧延方向に直角な圧延
機センターラインに対する上下のロールの中心軸のクロ
スポイントが、このクロスポイントと圧延材の中心との
距離が小さくなる方向に移動するよう前記ロールチョッ
クを水平方向に移動制御する第1演算手段とを備えるこ
とを特徴とする圧延システム。 - 【請求項10】請求項6〜9のいずれか1項記載の圧延
システムにおいて、圧延材が噛み込む前に、圧延材の圧
延機中心に対するするオフセンター量を検出する第2検
出手段と、このオフセンター量に基づいて、上下のロー
ルの中心軸のクロスポイントが圧延方向に直角で、クロ
スポイントと圧延材の中心との距離が小さくなる方向に
移動するよう前記ロールチョックを水平方向に移動制御
する第2演算手段とを更に備えることを特徴とする圧延
システム。
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JP15836696A JP3439299B2 (ja) | 1996-06-19 | 1996-06-19 | 圧延方法及び圧延システム |
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-
1996
- 1996-06-19 JP JP15836696A patent/JP3439299B2/ja not_active Expired - Fee Related
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