JP3438335B2 - 圧延機の走間設定変更方法 - Google Patents
圧延機の走間設定変更方法Info
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Description
被圧延材を溶接にて連結し、圧延機で連続的に圧延しつ
つ、圧延動作中にロールギャップ,ロール速度を変更す
る圧延機の走間設定変更制御方法に関する。
延する際の段取り替え等に起因する圧延能率の低下を防
止し、また通板作業等を省略するために、圧延機入側で
被圧延材同士を順次溶接して連結した状態で圧延機に供
給し、溶接点の通過時点にタイミングを合わせて、各ス
タンドのロールギャップ,ロール速度等を先行被圧延材
に対するロールギャップ,ロール速度から後行被圧延材
に対する各設定値へ走間設定変更する方法が行われてい
る。
プ,ロール速度は本来の設定値から離れた過渡状態にあ
るため、当該圧延スタンド入側及び出側の張力は設定張
力とは一致せず、また溶接点が当該圧延スタンドに到達
した瞬間には被圧延材の板幅,板厚,材質などの変化に
より急激な張力変動が生じ、被圧延材の破断、又は絞り
込みに起因して圧延不能となることがあり、これを回避
するためには連結される被圧延材の板厚,板幅,材質等
の変化幅に一定の制限を加えざるを得ないという問題が
あった。
して、例えば特公昭53−2143号公報に開示された
技術では、ロールギャップ設定装置とロール速度設定装
置との設定変更速度が異なって同期がとれないことが、
張力変動の原因であるとの考えに基づき、ロールギャッ
プ,ロール速度に共通の設定変更時間を定めている。し
かしながらこの方法では、ロールギャップ,ロール速度
が変更過渡状態であって、本来の設定値とは一致してい
ないことに起因する張力変動は改善されるものの溶接点
が圧延スタンドに到達した瞬間における被圧延材の板
幅,板厚,材質などの条件の変化に起因する急激な張力
変動に対する抑制効果は全く得られない。
開示された技術では、ロールギャップの設定変更に要す
る時間の半分の時刻に、被圧延材の溶接点が圧延スタン
ドに到達するようにロールギャップの設定変更を開始す
る。この方法では走間設定変更にかかる時間が先行被圧
延材と後行被圧延材夫々に等分されるため、ロールギャ
ップ,ロール速度が変更過渡状態であり、本来の設定値
とはなっていない時間が先行被圧延材と後行被圧延材と
に対して等分される。
来の設定値とは一致していないことに起因する張力変動
量は、先行被圧延材と後行被圧延材の板厚,板幅,材質
に依存しており、張力変動量も先行被圧延材と後行被圧
延材とに必ず等分されるとは限らず、また溶接点が圧延
スタンドに到達した瞬間における被圧延材の板幅,板
厚,材質などの条件の変化に起因する急激な張力変動に
対する抑制効果がない。
鑑みなされたものであり、走間設定変更中の張力変動を
抑制して被圧延材の破断等を招くことのない安定した圧
延操業を実現すると共に板厚,板幅,材質が大きく異な
る被圧延材間の走間設定変更を可能とした走間設定変更
制御方法を提供することを目的とする。
の走間設定変更方法は、先行被圧延材及びこれに溶接さ
れた後行被圧延材を連続的に圧延し、前記先行被圧延材
と後行被圧延材との溶接点が所定圧延スタンドを通過す
るのと同時又はこれに先立ってその圧延スタンドのロー
ルギャップ,ロール速度の設定変更を開始するようにし
た圧延機の走間設定変更方法において、ロールギャッ
プ,ロール速度の設定変更を開始した時点から溶接点が
設定変更を開始した所定圧延スタンドを通過するまでの
時間を、圧延荷重と先進率とを計算するために必要な先
行被圧延材,後行被圧延材の材質,板厚及び板幅に基づ
いて決定することを特徴とする。
法は、ロールギャップ,ロール速度の設定変更開始時点
から溶接点が設定変更を開始した所定圧延スタンドを通
過するまでの時間τopt を、 0≦τopt ≦T 但し、T:ロールギャップの設定変更時間 とすることを特徴とする。
ンドを通過するタイミングとその圧延スタンドの走間設
定変更開始タイミングとの時間差を被圧延材の材質,寸
法諸元に基づいて決定することで、連結された被圧延材
相互の板厚,板幅,材質の如何にかかわらず張力変動が
抑制される。
スタンドを通過するタイミングと、その圧延スタンドの
走間設定変更開始タイミングとの時間差を必要設定変更
時間の長いロールギャップの設定変更時間T以下とする
ことで、変更過渡状態での張力変動が抑制される。
て詳述する。図1は本発明に係る圧延機の走間設定変更
制御方法を適用した5スタンドからなる圧延機のブロッ
ク図であり、図中#1〜#5は第1〜第5圧延スタン
ド、A,Bは材質、寸法諸元の異なる被圧延材を示して
いる。被圧延材Aの後端に被圧延材Bの先端を溶接(溶
接点C)して一連に連結した状態で白抜き矢印方向へ連
続的に圧延機に供給され、圧延されるようになってい
る。
はロールギャップ設定装置11〜15、ロール速度設定
装置21〜25が設けられ、各ロールギャップ設定装置
11〜15からの信号により図示しないアクチュエータ
が駆動抑制され、またロール速度設定装置21〜25か
らの信号によりロール駆動モータM1 〜M5 が駆動抑制
されるようになっている。
る情報を有しており、この情報をロールギャップ/ロー
ル速度演算装置32、変更時間演算装置33へ出力する
ようになっている。ロールギャップ/ロール速度演算装
置32は次に圧延すべき被圧延材に対するロールギャッ
プ、ロール速度を演算し、現在圧延中の被圧延材に対す
るロールギャップ,ロール速度の設定値からの変更量を
演算し、その変更に必要な時間を求める。
にて演算された各変更量は、ロールギャップ設定装置1
1〜15及びロール速度設定装置21〜25へ入力され
ると同時に、変更時間演算装置33へも入力される。変
更時間演算装置33はロールギャップ設定装置11〜1
5及びロール速度設定装置21〜25の必要変更時間に
基づいて夫々の設定変更時間及びロールギャップ,ロー
ル速度の設定変更の開始時刻を演算する。変更時間演算
装置33で演算された設定変更時間、設定変更開始時刻
はロールギャップ設定装置11〜15、ロール速度設定
装置21〜25へ入力されるようになっている。これら
のデータが入力されるタイミングは、設定変更タイミン
グ指示装置34からのタイミング指示信号に合せて行わ
れる。
走間設定変更制御を行う場合は、先ず先行被圧延材Aに
対する圧延終了時刻が近づいたときに、コイル情報伝送
装置31から後行被圧延材Bに関する情報がロールギャ
ップ/ロール速度演算装置32に与えられ、これに基づ
いてロールギャップ/ロール速度演算装置32は各圧延
スタンドにおけるロールギャップ変更量ΔS1 …ΔS5
と、その必要変更時間TS1…TS5及び各圧延スタンドの
ロール速度の変更量ΔV1 …ΔV5 とその必要変更時間
TV1…TV5を演算する。ロールギャップ/ロール速度演
算装置32で演算されたデータは変更時間演算装置33
へ与えられ、全圧延スタンドのロールギャップ,ロール
速度に共通の設定変更時間Tを下記(1)式に従って演
算する。 T=max(TS1,…,TS5,TV1,…,TV5) …(1)
ップ,ロール速度の設定変更開始時刻を、ロールギャッ
プ,ロール速度の設定変更開始時点から溶接点が設定変
更対象圧延スタンドに到達するまでの時間τopt として
以下のように演算する。
到達した時点のロールギャップ,ロール速度は、ロール
ギャップ,ロール速度の設定変更を開始してから溶接点
が設定変更対象圧延スタンドに到達するまでの時間τ
(0≦τ≦T)の関数Si (τ),Vi (τ)として与
えられ、ロールギャップ/ロール速度演算装置32から
出力されるロールギャップ変更量ΔS1 〜ΔS5 、ロー
ル速度変更量ΔV1 〜ΔV5 、ロールギャップ,ロール
速度の設定変更時間Tから演算される。
材A,Bの情報、例えば材質,寸法と、ロールギャップ
Si (τ)、ロール速度Vi (τ)とから溶接点Cが設
定変更対象圧延スタンドに到達する直前の当該圧延スタ
ンド前方張力応力σfi A (τ)、当該圧延スタンド後方
張力応力σbi A (τ):並びに溶接点Cが設定変更対象
圧延スタンドに到達した直後の当該圧延スタンド前方張
力応力σfi B (τ)、当該圧延スタンド後方張力応力σ
bi B (τ)を演算する。
fi B (τ),σbi B (τ)はロールギャップ,ロール速
度が変更過渡状態にあり、本来の設定値となっていない
ための張力変動が大きくならないように、下記(2)〜
(5)式に示す条件を満足するように定める。 C1 ≦σfi A (τ)/σfci A ≦Cu …(2) C1 ≦σbi A (τ)/σbCi A ≦Cu …(3) C1 ≦σfi B (τ)/σfci B ≦Cu …(4) C1 ≦σbi B (τ)/σbCi B ≦Cu …(5) 但し、σfci A :先行被圧延材の第i圧延スタンド前方
張力応力設定値 σbCi A :先行被圧延材の第i圧延スタンド後方張力応
力設定値 σfci B :後行被圧延材の第i圧延スタンド前方張力応
力設定値 σbCi B :後行被圧延材の第i圧延スタンド後方張力応
力設定値 C1 ,Cu :張力応力の変動許容範囲を定めた定数
て被圧延材の板厚,板幅,材質が変わることに起因して
生じる急激な張力変動が抑制されるように下記(6)式
が最小となる時間τをτ opt として定める。
その圧延スタンドを通過する迄の時間τopt を被圧延材
の材質,寸法に合わせて設定する。
ールギャップ変更量ΔS1 …ΔS5、ロール速度の変更
量ΔV1 …ΔV5 、ロールギャップ,ロール速度の共通
の設定変更時間T、ロールギャップ,ロール速度の設定
変更開始から溶接点Cが設定変更対象スタンドに到達す
るまでの時間τ opt は、ロールギャップ/ロール速度演
算装置32からロールギャップ設定装置11〜15及び
ロール速度設定装置21〜25へ入力される。これらの
入力は、設定変更タイミング指示装置34からのタイミ
ング指示信号に合わせて行われる。
延材Aと被圧延材Bの溶接点Cをトラッキングし、各第
1〜第5圧延スタンド#1〜#5に達する直前にタイミ
ング指示信号をロールギャップ設定装置11〜15及び
ロール速度設定装置21〜25へ与える。このタイミン
グ指示信号の入力に合わせて、上述した如く演算された
ロールギャップ/ロール速度演算装置32からのデータ
が、ロールギャップ設定装置11〜15及びロール速度
設定装置21〜25へ与えられて被圧延材Bが圧延され
る。
する。第i圧延スタンド#iのロール速度の走間設定変
更は、走間設定変更開始前における、下記(7)式で与
えられる第i圧延スタンド#i入口と第i圧延スタンド
#i出口との間のマスフロー一定則と vi-1 hi-1 A =vi hi A …(7) 但し、vi :走間設定変更開始前の第i圧延スタンド出
側板速 hi A :先行被圧延材の第i圧延スタンド出側定常板厚 走間設定変更完了後における下記(8)式で与えられる
第i圧延スタンド入口と第i圧延スタンド出口とのマス
フロー一定則とが成立するように行われる。 vi-1 ′hi-1 B =vi ′hi B …(8) 但し、vi ′:走間設定変更完了後の第i圧延スタンド
出側板速 hi B :後行被圧延材の第i圧延スタンド出側定常板厚
プはゲージメータ式に基づき下記(9)式で示されるΔ
Si だけ設定変更される。 ΔSi =hi B −hi A −(Pi B −Pi A )/Mi …(9) 但し、Pi A :先行被圧延材の第i圧延スタンド定常圧
延荷重 Pi B :後行被圧延材の第i圧延スタンド定常圧延荷重 Mi :第i圧延スタンドのミル剛性係数
設定変更開始タイミングは次の如くに定める。先ず図2
に示すように先行被圧延材Aと後行被圧延材Bとの溶接
点Cが第i圧延スタンドに到達するタイミングに一致す
るように第i圧延スタンドのロールギャップ,ロール速
度の設定変更を終了させた場合における入側張力応力変
動量Δσbi A 、出側張力応力変動量Δσfi A と、図3に
示すように、先行被圧延材Aと後行被圧延材Bの溶接点
Cが第i圧延スタンド#iに到達するタイミングに一致
するように走間設定変更の開始を行った場合における入
側張力応力変動量Δσbi B ,出側張力応力変動量Δσfi
B とを求める。
に到達する直前において、第i圧延スタンド入口と第i
圧延スタンド出口とのマスフロー一定則は(10)式と
なる。 vi-1 ′hi-1 AP=vi ′hi AP …(10) 但し、hi AP :溶接点Cが第i圧延スタンド到達直前
の第i圧延スタンド出側板厚 h0 AP=h0 A …(11)
Cが第i圧延スタンドに到達する直前の第i圧延スタン
ド出側板厚は(12)式で与えられる。 hi AP=hi h0 A /h0 B …(12) 走間設定変更開始前からみた第i圧延スタンド板厚変動
量Δhi は(13)式で与えられる。 Δhi A =hi AP−hi A =hi B h0 A /h0 B −hi A …(13)
ンド圧延荷重変動量ΔPi A は、(3),(7)式をゲ
ージメータ式にあてはめることにより、(14)式で与
えられる。 ΔPi A =Pi B −Pi A +(h0 A /h0 B −1)hi B Mi …(14)
動量Δσbi A 、出側張力応力変動量Δσfi A は、走間設
定変更開始前の圧延荷重式と、溶接点Cが第i圧延スタ
ンドに到達する直前の(15),(16)式で示す如き
圧延荷重式と、
えられる先進率式と
ンドに到達直後の時点において、(21)式で与えられ
る第i圧延スタンド入口と第i圧延スタンド出口とのマ
スフロー一定則と vi-1 hi-1 BP=vi hi BP …(21)(7)式
とから第i圧延スタンド出側板厚hi BPは(22)式で
与えられる。 hi BP=hi A h0 B /h0 A …(22)
が第i圧延スタンド#1に到達するタイミングと一致す
るように第i圧延スタンド#iの走間設定変更を行った
場合と同様に計算すると、走間設定変更完了後からみた
第i圧延スタンドの入側張力応力変動量Δσbi B 、出側
張力応力変動量Δσfi B は(23),(24)式で与え
られる。
るタイミングを、第i圧延スタンド#iの走間設定変更
開始から走間設定変更完了までの時間範囲に入るように
すると、第i圧延スタンド入側張力応力、出側張力応力
は図4に示す如くになる。
をとって示してあり、破線lb A ,lf A は図2に示す
如くに走間設定変更を行った場合の、また破線lb B ,
lf B は図3に示す如くに走間設定変更を行った場合の
先行被圧延材A,後行被圧延材Bに対する張力応力の推
移を夫々示している。第iスタンド#iにおける圧延の
進行に伴って、第iスタンド#iの入側及び出側の張力
応力は、先行被圧延材Aの入側張力応力σbi A 、出側張
力応力σfi A(図中)から、σbi A +Δσbi A 、σfi
A +Δσfi A へ向かって曲線lb A 、lf A 上を移動し
て図中の点に達する。溶接点Cが第i圧延スタンドを
通過する瞬間に被圧延材が先行被圧延材Aから後行被圧
延材Bに変わることで、図中の点から、後行被圧延材
Bの入側張力応力σbi B 、出側張力応力σfi B とσbi B
+Δσbi B 、σfi B +Δσfi B を結ぶ曲線lb B 、lf
B 上の図中点へ瞬間的に変動し、走間設定変更が完了
するタイミングでσbi B 、σfi B (図中)へ達する。
式より解るように一般にΔσbi A ,Δσbi B とσfi A ,
Δσfi B とは一致せず、曲線lb A とlb B 、lf A と
lf B は平行ではない。従って両曲線間の距離が最も接
近するタイミングで溶接点Cが第i圧延スタンド#iに
到達するように溶接点Cの通過タイミング、換言すれば
設定変更開始タイミングτ opt を選択することにより、
溶接点Cが第i圧延スタンド#iを通過して被圧延材の
寸法諸元が変化することによる張力変動を抑制できるこ
ととなる。
変更を開始してから溶接点Cが設定変更を行った圧延ス
タンドを通過するまでの時間τopt を0にした場合は、
図3に示すように走間設定変更を後行被圧延材Bの圧延
中のみで行うことになり、τ opt をロールギャップの設
定変更時間Tと一致させた場合には、図2に示すように
走間設定変更が先行被圧延材Aの圧延中に完了すること
になる。τopt は、溶接点Cが圧延スタンドを通過する
タイミングが、ロールギャップの設定変更時間内に入る
ように、換言すれば下式を満足するよう決定する。 0≦τopt ≦T 但し、T:ロールギャップの設定変更時間 τopt の設定範囲を0≦τopt ≦Tとして設定変更時間
の最も長いロールギャップの設定時間に合わせるのはこ
れによって図4に示す曲線lb A とlb B 、lf A とl
f B 間の寸法が最も短くなる時点で圧延スタンドを溶接
点Cが通過し得るようタイミングを設定し得る可能性が
大きくなることによる。
果について説明する。図1に示す如き5スタンドからな
るタンデムミルを用いて、板幅899mm,板厚5.0
mmの先行被圧延材と、板幅885mm,板厚3.5m
mの後行被圧延材とを、先行被圧延材を2.3mm、後
行被圧延材を0.6mmに圧延した。図5は本発明方法
で圧延した場合の走間設定変更中及びその前,後にわた
る第3圧延スタンド#3の入側張力及び出側張力変動を
示している。
時間の半分の時間に両圧延材の溶接点Cが圧延スタンド
に到達するようにロールギャップの設定変更を開始する
従来方法で圧延した場合における、第3圧延スタンド#
3の走間設定変更中の第3圧延スタンド#3入側張力及
び出側張力変動を示す。図5,図6を対比すれば明らか
な如く本発明方法に依った場合は先行被圧延材Aを圧延
中の張力変動,溶接点C通過時における張力変動が抑制
されていることが解る。
ロール速度の設定変更時間を第1〜第5圧延スタンド#
1〜#5の全てにおいてTに一致させた場合につき説明
したが、各スタンドでのロールギャップ,ロール速度の
設定変更時間を夫々異ならせてもよい。
ロールギャップ,ロール速度の設定変更開始タイミング
とその圧延スタンドに溶接点が到達するタイミングとの
時間差を、被圧延材の材質,寸法等により決定、制御す
ることにより、走間設定変更中の張力変動を抑制し、被
圧延材の破断等のない安定した圧延操業を実現でき、さ
らに従来方法においては張力変動が大きくなるために不
可能であった板厚,板幅が大きく異なる被圧延材間の走
間設定変更も可能となる。
ール速度の設定変更開始タイミングとその圧延スタンド
に溶接点が到達するタイミングとの時間差を、ロールギ
ャップの設定変更時間T以下に規定することとしている
から、走間設定変更時間内に溶接点が通過することにな
り、最適なタイミングでの設定変更が可能となって被圧
延材の張力変動を効果的に抑制し得ることとなる。
した5スタンドからなるタンデムミルの模式図である。
すグラフである。
すグラフである。
である。
張力変動を示すグラフである。
力変動を示すグラフである。
Claims (2)
- 【請求項1】 先行被圧延材及びこれに溶接された後行
被圧延材を連続的に圧延し、前記先行被圧延材と後行被
圧延材との溶接点が所定圧延スタンドを通過するのと同
時又はこれに先立ってその圧延スタンドのロールギャッ
プ,ロール速度の設定変更を開始するようにした圧延機
の走間設定変更方法において、 ロールギャップ,ロール速度の設定変更を開始した時点
から溶接点が設定変更を開始した所定圧延スタンドを通
過するまでの時間を、圧延荷重と先進率とを計算するた
めに必要な先行被圧延材,後行被圧延材の材質,板厚及
び板幅に基づいて決定することを特徴とする圧延機の走
間設定変更方法。 - 【請求項2】 ロールギャップ,ロール速度の設定変更
開始時点から溶接点が設定変更を開始した所定圧延スタ
ンドを通過するまでの時間τopt を、 0≦τopt ≦T 但し、T:ロールギャップの設定変更時間 とすることを特徴とする請求項1記載の圧延機の走間設
定変更方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16720794A JP3438335B2 (ja) | 1994-07-19 | 1994-07-19 | 圧延機の走間設定変更方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP16720794A JP3438335B2 (ja) | 1994-07-19 | 1994-07-19 | 圧延機の走間設定変更方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0833910A JPH0833910A (ja) | 1996-02-06 |
JP3438335B2 true JP3438335B2 (ja) | 2003-08-18 |
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ID=15845412
Family Applications (1)
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JP16720794A Expired - Fee Related JP3438335B2 (ja) | 1994-07-19 | 1994-07-19 | 圧延機の走間設定変更方法 |
Country Status (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU729150B2 (en) * | 1997-12-12 | 2001-01-25 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Rolling system and rolling method |
-
1994
- 1994-07-19 JP JP16720794A patent/JP3438335B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0833910A (ja) | 1996-02-06 |
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