JP3437493B2 - 自動車前照灯用放電ランプ及び自動車用前照灯 - Google Patents

自動車前照灯用放電ランプ及び自動車用前照灯

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JP3437493B2
JP3437493B2 JP17604099A JP17604099A JP3437493B2 JP 3437493 B2 JP3437493 B2 JP 3437493B2 JP 17604099 A JP17604099 A JP 17604099A JP 17604099 A JP17604099 A JP 17604099A JP 3437493 B2 JP3437493 B2 JP 3437493B2
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毅 斎藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車前照灯用放電
ランプ及び自動車用前照灯に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車用前照灯には、ハロゲ
ン電球が一般的に多く使われている。さらに近年、省エ
ネと明るさアップを実現する前照灯として、高圧放電ラ
ンプを使用した前照灯(HID前照灯と呼ぶ)が普及しつ
つある。この前照灯では、ハロゲン電球を使用した前照
灯に比べて、少ない電力で前方を明るく照明することが
できる。反面、対向車のドライバーなどにとっては、HI
D前照灯が点灯されている対向車が接近してくると、前
照灯がまぶしく不快グレアが生じて安全交通に支障を生
ずることがある。このため、前方は明るく照明しつつ、
かつ不快グレアを生じにくい前照灯が要望されている。
【0003】不快グレアを軽減する方法としては、前照
灯の対向車方向の光度を下げる方法や、光源の相関色温
度を低下させる方法が考えられる。前者の方法では、前
方の照度が低下することになるので的確ではない。後者
の方法としては、たとえば高圧ナトリウムランプのよう
な相関色温度の低い高圧放電ランプを使用する方法が考
えられる。しかし、高圧ナトリウムランプでは、光色が
黄ばむとともに、演色性が低いので、交通安全上の危険
はないが、路面表示や道路標識などの安全色彩の色の見
えが悪いという問題があった。
【0004】従来の自動車用照灯用メタルハライドラン
プには、電球色に近似した例えば2000〜4000K
の低色温度を得るために、多層干渉膜を表面に形成した
外管内に色温度が4000Kを越える発光管ランプが提
案されている(特開平5−325895号公報)。ま
た、従来のメタルハライドランプには、黒体放射に近い
光色で、相関色温度が2800〜3700Kの発光管ラ
ンプが提案されている(特開平7−130331号公
報)。
【0005】しかしながら、前記従来の発光管ランプ
は、壁内照明で用いられる色の見えの良い蛍光ランプと
同等に近い、色の弁別(識別)性を得ることができない
という問題があった。
【0006】さらに、従来のメタルハライドランプに
は、内部に金属ハロゲン化物およびアルゴンガスが封入
された発光管を有するものが提案されている(特開平7
−320688号公報、特開平7−130331号公
報、特開昭62−131459、特開昭61−6406
0号公報、特開平5−205697号公報)。
【0007】しかしながら、このような従来のメタルハ
ライドランプは、光束立ち上り特性が悪いので、点灯直
後すぐに前方を明るく照らすことができないことから自
動車用放電ランプとしては適さないという問題があっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来の
問題を解決するため、前照灯による不快グレアを軽減
し、安全色彩を主体とした各種の色彩の色の見えが向上
する自動車前照灯用放電ランプ及び自動車用前照灯を提
供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の第1番目の自動車前照灯用放電ランプは、
内部にキセノンガスが封入されている発光管を備え、光
色の色度点がCIE1960uv色度図上で、色度点
(u,v)=(0.224,0.331)を中心として
長軸が0.080、短軸が0.024でu軸からの傾き
が35度である楕円の範囲内にあり、かつ色度点(u,
v)=(0.220,0.332)を中心として長軸が
0.060、短軸が0.022でu軸からの傾きが15
度である楕円の範囲内にあり、かつ色度点(u,v)=
(0.235,0.335)を中心として長軸が0.0
60、短軸が0.030でu軸からの傾きが30度であ
る楕円の範囲内にあり、 前記発光管内には、さらに金属
ハロゲン化物が封入され、前記金属ハロゲン化物は、ナ
トリウムのハロゲン化物を含み、その封入量が金属ハロ
ゲン化物の総封入量に対し50重量%以上であることを
特徴とする。ここで、CIE1960uv色度図とは、
JIS Z8105に規定されており、CIE(国際照
明委員会)によって1960年に定められたもので、色
度図上のすべての箇所において、輝度の等しい色の感覚
差が図上の幾何学的距離に比例するように意図して目盛
りを定めたものである。本発明の第2番目の自動車前照
灯用放電ランプは、内部にキセノンガスが封入されてい
る発光管を備え、光色の色度点がCIE1960uv色
度図上で、色度点(u,v)=(0.224,0.33
1)を中心として長軸が0.080、短軸が0.024
でu軸からの傾きが35度である楕円の範囲内にあり、
かつ色度点(u,v)=(0.220,0.332)を
中心として長軸が0.060、短軸が0.022でu軸
からの傾きが15度である楕円の範囲内にあり、かつ色
度点(u,v)=(0.235,0.335)を中心と
して長軸が0.060、短軸が0.030でu軸からの
傾きが30度である楕円の範囲内にあり、 前記発光管内
には、さらに金属ハロゲン化物が封入され、前記金属ハ
ロゲン化物が、ナトリウムのハロゲン化物及びスカンジ
ウムのハロゲン化物を含み、かつトリウムのハロゲン化
物及びタリウムのハロゲン化物を含まず、金属ハロゲン
物の総封入量に対するナトリウムのハロゲン化物の封
入量をW Na 重量%、スカンジウムのハロゲン化物の封入
量をW Sc 重量%としたとき、 90<W Na +W Sc かつ、0.75≦W Na /(W Sc +W Na )<1 の関係を満たすことを特徴とする。 本発明の第3番目の
自動車前照灯用放電ランプは、内部にキセノンガスが封
入されている発光管を備え、光色の色度点がCIE19
60uv色度図上で、色度点(u,v)=(0.22
4,0.331)を中心として長軸が0.080、短軸
が0.024でu軸からの傾きが35度である楕円の範
囲内にあり、かつ色度点(u,v)=(0.220,
0.332)を中心として長軸が0.060、短軸が
0.022でu軸からの傾きが15度である楕円の範囲
内にあり、かつ色度点(u,v)=(0.235,0.
335)を中心として長軸が0.060、短軸が0.0
30でu軸からの傾きが30度である楕円の範囲内にあ
り、 前記発光管内には、さらに金属ハロゲン化物が封入
され、前記金属ハロゲン化物が、ナトリウムのハロゲン
化物及びトリウムのハロゲン化物を含み、かつタリウム
のハロゲン化物を含まず、金属ハロゲン化物の総封入量
に対するトリウムのハロゲン化物の封入量をW Th 重量%
としたとき、90<W Na +W Sc +W Th 、かつ、0.75
≦[W Na /(W Sc +W Na )]−[W Th /(W Sc +W Na +W Th )]
<1の関係を満たすことを特徴とする。 本発明の第4番
目の自動車前照灯用放電ランプは、内部にキセノンガス
が封入されている発光管を備え、光色の色度点がCIE
1960uv色度図上で、色度点(u,v)=(0.2
24,0.331)を中心として長軸が0.080、短
軸が0.024でu軸からの傾きが35度である楕円の
範囲内にあり、かつ色度点(u,v)=(0.220,
0.332)を中心として長軸が0.060、短軸が
0.022でu軸からの傾きが15度である楕円の範囲
内にあり、かつ色度点(u,v)=(0.235,0.
335)を中心として長軸が0.060、短軸が0.0
30でu軸からの傾きが30度である楕円の範囲内にあ
り、 前記発光管内には、さらに金属ハロゲン化物が封入
され、前記金属ハロゲン化物が、ナトリウムのハロゲン
化物、スカンジウムのハロゲン化物及びタリウムの ハロ
ゲン化物を含み、かつトリウムのハロゲン化物を含ま
ず、金属ハロゲン化物の総封入量に対するタリウムのハ
ロゲン化物の封入量をW Tl 重量%としたとき、 90<W Na +W Sc +W Tl 0.75≦W Na /(W Sc +W Na )<1、 かつ、W Tl /(W Sc +W Na +W Tl )≦0.03 の関係を満たすことを特徴とする。 本発明の第5番目の
自動車前照灯用放電ランプは、内部にキセノンガスが封
入されている発光管を備え、光色の色度点がCIE19
60uv色度図上で、色度点(u,v)=(0.22
4,0.331)を中心として長軸が0.080、短軸
が0.024でu軸からの傾きが35度である楕円の範
囲内にあり、かつ色度点(u,v)=(0.220,
0.332)を中心として長軸が0.060、短軸が
0.022でu軸からの傾きが15度である楕円の範囲
内にあり、かつ色度点(u,v)=(0.235,0.
335)を中心として長軸が0.060、短軸が0.0
30でu軸からの傾きが30度である楕円の範囲内にあ
り、 前記発光管内には、さらに金属ハロゲン化物が封入
され、前記金属ハロゲン化物が、ナトリウムのハロゲン
化物、スカンジウムのハロゲン化物、トリウムのハロゲ
ン化物及びタリウムのハロゲン化物を含み、 90<W Na +W Sc +W Th +W Tl 0.75≦[W Na /(W Sc +W Na )]−[W Th /(W Sc
Na +W Th )]<1、 かつ、−0.05≦[W Th /(W Sc +W Na +W Th )]−2
×[W Tl /(W Sc +W Na +W Th +W Tl )] の関係を満たすことを特徴とする。
【0010】これにより屋内照明で用いられる色の見え
の良い蛍光ランプと同等に近い、色の弁別(識別)に優
れた低色温度領域の放電ランプが得られる。
【0011】本発明の第番目の自動車前照灯用放電ラ
ンプは、内部にキセノンガスが封入されている発光管を
備え、光色の色度点がCIE1960uv色度図上で、
色度点(u,v)=(0.221,0.329)を中心
として長軸が0.047、短軸が0.014でu軸から
の傾きが35度である楕円の範囲内にあり、かつ色度点
(u,v)=(0.224,0.334)を中心として
長軸が0.040、短軸が0.015でu軸からの傾き
が15度である楕円の範囲内にあり、かつ色度点(u,
v)=(0.236,0.339)を中心として長軸が
0.037、短軸が0.013でu軸からの傾きが30
度である楕円の範囲内にあり、 前記発光管内には、さら
に金属ハロゲン化物が封入され、前記金属ハロゲン化物
は、ナトリウムのハロゲン化物を含み、その封入量が金
属ハロゲン化物の総封入量に対し50重量%以上である
ことを特徴とする。本発明の第7番目の自動車前照灯用
放電ランプは、内部にキセノンガスが封入されている発
光管を備え、光色の色度点がCIE1960uv色度図
上で、色度点(u,v)=(0.221,0.329)
を中心として長軸が0.047、短軸が0.014でu
軸からの傾きが35度である楕円の範囲内にあり、かつ
色度点(u,v)=(0.224,0.334)を中心
として長軸が0.040、短軸が0.015でu軸から
の傾きが15度である楕円の範囲内にあり、かつ色度点
(u,v)=(0.236,0.339)を中心として
長軸が0.037、短軸が0.013でu軸からの傾き
が30度である楕円の範囲内にあり、 前記発光管内に
は、さらに金属ハロゲン化物が封入され、前記金属ハロ
ゲン化物が、ナトリウムのハロゲン化物及びスカンジウ
ムのハロゲン化物を含み、かつトリウムのハロゲン化物
及びタリウムのハロゲン化物を含まず、金属ハロゲン化
物の総封入量に対するナトリウムのハロゲン化物の封入
量をW Na 重量%、スカンジウムのハロゲン化物の封入量
をW Sc 重量%としたとき、 90<W Na +W Sc かつ、0.75≦W Na /(W Sc +W Na )<1 の関係を満たすことを特徴とする。 本発明の第8番目の
自動車前照灯用放電ランプは、内部にキセノンガスが封
されている発光管を備え、光色の色度点がCIE19
60uv色度図上で、色度点(u,v)=(0.22
1,0.329)を中心として長軸が0.047、短軸
が0.014でu軸からの傾きが35度である楕円の範
囲内にあり、かつ色度点(u,v)=(0.224,
0.334)を中心として長軸が0.040、短軸が
0.015でu軸からの傾きが15度である楕円の範囲
内にあり、かつ色度点(u,v)=(0.236,0.
339)を中心として長軸が0.037、短軸が0.0
13でu軸からの傾きが30度である楕円の範囲内にあ
り、 前記発光管内には、さらに金属ハロゲン化物が封入
され、前記金属ハロゲン化物が、ナトリウムのハロゲン
化物及びトリウムのハロゲン化物を含み、かつタリウム
のハロゲン化物を含まず、金属ハロゲン化物の総封入量
に対するトリウムのハロゲン化物の封入量をW Th 重量%
としたとき、90<W Na +W Sc +W Th 、かつ、0.75
≦[W Na /(W Sc +W Na )]−[W Th /(W Sc +W Na +W Th )]
<1の関係を満たすことを特徴とする。 本発明の第9番
目の自動車前照灯用放電ランプは、内部にキセノンガス
が封入されている発光管を備え、光色の色度点がCIE
1960uv色度図上で、色度点(u,v)=(0.2
21,0.329)を中心として長軸が0.047、短
軸が0.014でu軸からの傾きが35度である楕円の
範囲内にあり、かつ色度点(u,v)=(0.224,
0.334)を中心として長軸が0.040、短軸が
0.015でu軸からの傾きが15度である楕円の範囲
内にあり、かつ色度点(u,v)=(0.236,0.
339)を中心として長軸が0.037、短軸が0.0
13でu軸からの傾きが30度である楕円の範囲内にあ
り、 前記発光管内には、さらに金属ハロゲン化物が封入
され、前記金属ハロゲン化物が、ナトリウムのハロゲン
化物、スカンジウムのハロゲン化物及びタリウムのハロ
ゲン化物を含み、かつトリウムのハロゲン化物を含ま
ず、金属ハロゲン化物の総封入量に対するタリウムのハ
ロゲン化物の封入量をW Tl 重量%としたとき、 90<W Na +W Sc +W Tl 0.75≦W Na /(W Sc +W Na )<1、 かつ、W Tl /(W Sc +W Na +W Tl )≦0.03 の関係を満たすことを特徴とする。 本発明の第10番目
の自動車前照灯用放電ランプは、内部にキセノンガスが
封入されている発光管を備え、光色の色度点がCIE1
960uv色度図上で、色度点(u,v)=(0.22
1,0.329)を中心として長軸が0.047、短軸
が0.014でu軸からの傾きが35度である楕円の範
囲内にあり、かつ色度点(u,v)=(0.224,
0.334)を中心として長軸が0.040、短軸が
0.015でu軸からの傾きが15度である楕円の範囲
内にあり、かつ色度点(u,v)=(0.236,0.
339)を中心として長軸が0.037、短軸が0.0
13でu軸からの傾きが30度である楕円の範囲内にあ
り、 前記発光管内には、さらに金属ハロゲン化物が封入
され、前記金属ハロゲン化物が、ナトリウムのハロゲン
化物、スカンジウムのハロゲン化物、トリウムのハロゲ
ン化物及びタリウムのハロゲン化物を含み、 90<W Na +W Sc +W Th +W Tl 0.75≦[W Na /(W Sc +W Na )]−[W Th /(W Sc
Na +W Th )]<1、 かつ、−0.05≦[W Th /(W Sc +W Na +W Th )]−2
×[W Tl /(W Sc +W Na +W Th +W Tl )] の関係を満たすことを特徴とする。
【0012】これにより屋内照明で用いられる色の見え
の良い蛍光ランプと同等の色の弁別(識別)に優れた低
色温度領域の放電ランプが得られる。
【0013】前記本発明の第1〜10番目の放電ランプ
においては、光色の色度点がCIE1960uv色度図
上で、色度点(u,v)が、(0.221,0.34
5)、(0.252,0.345)、(0.248,
0.338)、(0.231,0.330)の4点で囲
まれた範囲内にあることが好ましい。これにより照明さ
れた路面の白線など白物体が「白」と感じさせる、すな
わち白色感に優れた放電ランプが得られる。
【0014】前記本発明の第1〜10番目の放電ランプ
においては、光色の色度点がCIE1960uv色度図
上で、色度点(u,v)が、(0.224,0.34
1)、(0.244,0.341)、(0.229,
0.333)の3点で囲まれた範囲内にあることが好ま
しい。これにより照明された路面の白線など白物体が特
に「白」と感じさせる、すなわち白色感が特に優れた放
電ランプが得られる。
【0015】前記本発明の第1〜10番目の放電ランプ
においては、光色の色度点がCIE1960uv色度図
上で、相関色温度が3800Kの等色温度線よりも低色
温度側の範囲内にあることが好ましい。これにより、前
記において得られる効果に併せて、照明によるまぶしさ
を感じにくくなるという良好な効果を得ることができ
る。
【0016】本発明においては、前記のいずれかに記載
の放電ランプにおける光色の色度点が、CIE1960
uv色度図上で、相関色温度が3400Kの等色温度線
よりも高色温度側の範囲内にあることが好ましい。これ
により、前記において得られる効果に併せて、照明によ
るまぶしさを感じにくく、現行のハロゲン電球を使用し
た前照灯と光色を差別化する効果が得られる。
【0017】本発明においては、前記のいずれかに記載
の放電ランプを自動車用の前照灯に用いるものである。
これにより、前記において得られる効果が自動車用の前
照灯として得られる。
【0018】
【0019】また前記放電ランプにおいては、少なくと
も一対の電極を備え、前記電極の先端間の距離dを8m
m以下とし、前記電極間中間の前記発光管内径Dを5m
m以下とし、点灯時の印加電力を70W以下とし、点灯
時のランプ効率が50lm/W以上とすることが好まし
い。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】また前記放電ランプにおいては、前記金属
ハロゲン化物として、セシウムのハロゲン化物を金属ハ
ロゲン化物の総封入量に対して10重量%以下封入した
ことが好ましい。
【0026】また前記放電ランプにおいては、350n
mの光の直線透過率が30%以下、450nmの光の直
線透過率が70%以上である外管を具備した構造を有す
ることが好ましい。
【0027】また前記放電ランプにおいては、前記外管
が前記発光管の少なくとも一端に封止した構造を有する
ことが好ましい。
【0028】また前記放電ランプにおいては、前記外管
の内径が12mm以下であることが好ましい。
【0029】前記した本発明の好ましい例によれば、色
の弁別に優れ、照明によるまぶしさが感じにくく、照明
された白物体が「白」と感じさせ、現在のハロゲン電球
を使用した前照灯と光色を差別化する効果と発光管の最
冷点の温度の点灯条件による変化が減ることから、一定
の光色、光束を照射する効果とを有する放電ランプが得
られる。
【0030】
【発明の実施の形態】光源からの光により、色彩対象物
が、適切に見える光色の色度範囲を求めた実験について
順次説明する。
【0031】まず、交通標識などに用いられる色を対象
に、光源の光色がそれぞれ異なるランプの下で、色の弁
別(識別)に関する実験を行なった。実験では道路標識
や表示で用いられる代表的な色として、赤、青、緑等の
見分けやすさを、その色差を種々変化させ、対象とする
色票の色の違いを被験者に判定させる方法によって行な
った。
【0032】図2は赤の見分けやすさについての実験結
果を示し、光源の光色がCIE1960uv色度図上
で、色度点(u,v)=(0.224,0.331)を
中心として、長軸が0.080、短軸が0.024でu
軸からの傾きが35度である楕円の範囲内にあれば75
%以上の被験者がCIE1976L***色空間にお
ける色差2以上の色を見分けられることが明らかとなっ
た。
【0033】また、図3は緑の見分けやすさについての
実験結果を示し、光源の光色がCIE1960uv色度
図上で色度点(u,v)=(0.220,0.332)
を中心として、長軸が0.060、短軸が0.022で
u軸からの傾きが15度である楕円の範囲内にあれば7
5%以上の被験者がCIE1976L***色空間に
おける色差2以上の色を見分けられることが明らかとな
った。
【0034】また、図4は青の見分けやすさについての
実験結果を示し、光源の光色がCIE1960uv色度
図上で色度点(u,v)=(0.235,0.335)
を中心として長軸が0.060、短軸が0.030で、
u軸からの傾きが30度である楕円の範囲内であれば、
75%以上の被験者がCIE1976L***色空間
における色差2以上の色を見分けられることが明らかと
なった。
【0035】すなわち、実験で得られた赤、青、緑等の
見分けやすさに関する3つの全ての楕円の範囲内にある
光色をもつ光源は、ほぼ全てのカテゴリーの色において
色弁別性に優れた光源であると結論できる。これら3つ
の楕円内にある色度範囲を図5において斜線で示した。
【0036】さらに、図6は赤の見分けやすさについて
の実験結果を示し、光源の光色がCIE1960uv色
度図上で、色度点(u,v)=(0.221,0.32
9)を中心として、長軸が0.047、短軸が0.01
4でu軸からの傾きが35度である楕円の範囲内にあれ
ば85%以上の被験者がCIE1976L***色空
間における色差2以上の色を見分けられることが明らか
となった。
【0037】また、図7は緑の見分けやすさについての
実験結果を示し、光源の光色がCIE1960uv色度
図上で色度点(u,v)=(0.224,0.334)
を中心として、長軸が0.040、短軸が0.015で
u軸からの傾きが15度である楕円の範囲内にあれば8
5%以上の被験者がCIE1976L***色空間に
おける色差2以上の色を見分けられることが明らかとな
った。
【0038】また、図8は青の見分けやすさについての
実験結果を示し、光源の光色がCIE1960uv色度
図上で色度点(u,v)=(0.236,0.339)
を中心として長軸が0.037、短軸が0.013で、
u軸からの傾きが30度である楕円の範囲内であれば、
85%以上の被験者がCIE1976L***色空間
における色差2以上の色を見分けられることが明らかと
なった。
【0039】すなわち、実験で得られた赤、青、緑等の
見分けやすさに関する3つの全ての楕円の範囲内にある
光色をもつ光源は、ほぼ全てのカテゴリーの色におい
て、特に色弁別性に優れた光源であると結論できる。こ
れら3つの楕円内にある色度範囲を図9において斜線で
示した。
【0040】次に、光源色が種々異なる相関色温度40
00K以下の色温度領域のランプで照明された条件下で
無彩色の視覚対象を見たときに感じる白色感について実
験を行なった。
【0041】実験は光源の光色が種々異なるランプ下
で、マンセルバリューが9の無彩色色票を被験者に示
し、その色票から感じる色味と白味の合計を100点と
なるように点数を配分して回答させた。その結果を、C
IE1960uv色度図上において、白色感に優れた光
色の範囲として、図10の斜線を施した部分で示した。
なお、図10は、白味の回答が90点以上となる範囲を
示したもので、CIE1960uv色度図上で色度点
(u,v)が、(0.221,0.345)、(0.2
52,0.345)、(0.248,0.338)、
(0.231,0.330)の4点で囲まれる範囲であ
ることが明らかとなった。したがって、光源色がこの範
囲内にある光源は、白いものをはっきり白色であると認
識できることが確認された。
【0042】また、白色感に特に優れた光色の範囲とし
て、図11の斜線を施した部分で示した。なお、図11
は、白味の回答が95点以上となる範囲を示したもの
で、CIE1960uv色度図上で色度点(u,v)
が、(0.224,0.341)、(0.244,0.
341)、(0.229,0.333)の3点で囲まれ
る範囲であることが明らかとなった。したがって、光源
色がこの範囲内にある光源は、白いものをよりはっきり
白色であると認識できることが確認された。
【0043】また別の課題として光源のまぶしさが挙げ
られる。まぶしく感じる光が眼に入ると、不快に感じる
だけでなく周りを正確に視認できにくくなる。光源の光
色と不快グレアとの関係は矢野らによって色温度が低い
ほど、不快グレアを感じにくいことが報告されている
(「高齢者の不快グレアー光色との関係」、照明学会
誌、Vol.77,No6,1993)。そこで、前照灯で使用が考え
られる色温度範囲の光源のまぶしさについての検討も行
なった。
【0044】実験としては光源の光色の相関色温度を種
々変えた条件下で、その光源に対してどの程度まぶしさ
を感じるかを明らかにする実験を行なった。実験では3
000Kの光源を見たときと同じまぶしさを感じる輝度
を被験者に判定させた。
【0045】これは、3000Kの光源を見てまぶしさ
を感じる輝度を1としたときの、異なる相関色温度の光
源を見たときのまぶしさを感じる輝度について判定させ
た。その結果を図12に示した。これより相関色温度
(K)が高くなるほどまぶしさを感じる輝度は低くなる
ことが確認できた。
【0046】更に解析した結果、相関色温度が3800
K以下の光源を見てまぶしさを感じる輝度と、相関色温
度が4000Kの光源を見てまぶしさを感じる輝度に、
有意水準5%で有意差があることが明らかになった。す
なわち、相関色温度が3800K以下の光源は、相関色
温度が4000Kの光源に比べて有意に不快グレアが軽
減されることがわかった。
【0047】次に、色温度が3100Kのハロゲン電球
と、それと色温度の異なる光源とを、それぞれ10000cd/
m2の条件で同時に点灯したときの、これら2種類の光源
の光色の差異を被験者に評価させた。
【0048】被験者には光色差が「まったく感じられな
い」、「やや感じる」、「感じる」、「かなり感じ
る」、「強く感じる」という5つのカテゴリーの中から
1つのカテゴリーを選択させる方法で光色差を評価させ
た。その結果を図13に示す。この結果より、色温度が
3400K以上のランプの光はハロゲン電球の光と光色
の差異を容易に視認できることが明らかとなり、したが
って、相関色温度が3400K以上の光の前照灯は現行
のハロゲン電球を使用した前照灯と光色の差別化できる
ことが確認された。
【0049】以上、本発明の効果を有するそれぞれの色
度範囲を、CIE1960uv色度図において図1にま
とめて示す。図1において、記号1は色弁別性に優れた
色度範囲、記号2は白色感に優れた範囲、記号3は照明
によるまぶしさを感じにくい境界である相関色温度38
00Kの等色温度線、記号4はハロゲン電球と光色の差
異が容易に視認できるための境界である相関色温度34
00Kの等色温度線を示す。
【0050】なお、本発明に記載の色弁別性に優れた色
度範囲と白色感に優れた範囲の両方の範囲内に光色の色
度点を持つ低色温度の光源が、色弁別性に優れかつ白色
感に優れた低色温度光源を意味することは言うまでもな
い。さらに、上記光源の光色の色度点が相関色温度38
00Kの等色温度線より低色温度側の範囲内にある場合
は、色弁別性や白色感における効果に加え、照明による
まぶしさを感じにくいという効果が得られる。また、上
記光源の光色の色度点が相関色温度3400Kの等色温
度線より高色温度側の範囲内にある場合は、色弁別性や
白色感における効果に加え、照明によるまぶしさを感じ
にくい効果とハロゲン電球と使用した前照灯と光色の差
別化ができる。
【0051】さらに、発光管内にキセノンガスを封入し
たことにより、光束立ち上がり特性を向上させることが
できる。これは、キセノンが常温で気体であり、放電時
に可視光線を発光するためと考えられている。
【0052】キセノンガスの封入圧は5atm以上20
atm以下にすることか好ましい。これにより光束立ち
上がり特性をより向上させることができるとともに、発
光管の破裂を防止することができる。
【0053】図1においては、色弁別性と白色感がとも
に優れた、相関色温度3400K以上、3800K以下
の低色温度光源の光色の色度範囲を斜線で示している。
【0054】以上の効果を有する光源は、発光管内に金
属ハロゲン化物を封入した構成を持つ前照灯用放電ラン
プを用いることにより達成される。
【0055】少なくとも一対の電極を備え、金属ハロゲ
ン化物と希ガスを封入した発光管からなり前記電極の先
端間の距離dを8mm以下とし、前記電極間中間におけ
る前記発光管内径Dを5mm以下とし、点灯時の印加電
力を70W以下とし、点灯時のランプ効率を50lm/
W以上である放電ランプを用いればよい。この構成の放
電ランプにおいて金属ハロゲン化物の組成、封入量、前
記先端間の距離d、前記電極間中間における前記発光管
の内径Dをそれぞれ適宜定めることにより、本発明の効
果を有する前照灯用放電ランプを達成される。
【0056】前記金属ハロゲン化物としては少なくとも
ナトリウムのハロゲン化物を金属ハロゲン化物の総封入
量に対し、50重量%以上封入することによって本発明
の効果を有する前照灯用放電ランプを得ることができ
る。これは、ナトリウムのハロゲン化物を封入すること
により、高効率の赤色発光を得ることが可能となるため
である。また、ナトリウムのハロゲン化物の封入量がこ
の範囲を下回ると本発明の効果とランプ効率50lm/
W以上を同時に満足できない。
【0057】以下に本発明の光源の実施形態について説
明する。図14は本発明の実施の形態の放電ランプを示
すものである。発光管5は、発光部5aと、その両端部
に扁平状に封止された封止部5b、5cと、一方の封止
部5c側の端部に連接した筒状の円筒部5dとを備えて
いる。また、発光管5は、円筒部5d側の端部をポリエ
ーテルイミド等の樹脂からなる容器7の中央部に挿入さ
れ、導体からなる保持体8と外管6とによって容器7に
保持されている。さらに、発光部5aには一対の電極9
a、9bを有し、かつ内部に水銀と金属ハロゲン化物及
び始動用ガスとしてキセノンが封入されている。各封止
部5b、5c内に金属箔10a、10bが埋め込まれて
いる。金属箔10aの一端部に電極9aの一端部が接続
され、電極9aの他端部の先端が発光部5a内に位置す
るように設置されている。また、金属箔10aの他端部
に外部リード線11aの一端部が接続されている。さら
に、外部リード線11aは、封止部5cから円筒部5d
を通って口金12aに接続されている。同様にして金属
箔10b、電極9b、外部リード線11bも接続され、
さらに外部リード線11bの他端部は、電力供給線13
の一端部に接続され、電力供給線13の他端部は口金1
2bに接続されている。外管6は発光管5の両端部に有
着されている。
【0058】図14に示す放電ランプにおいて発光管5
の内容積を0.025cc、アーク長4.2mmとし
た。また、発光管1内に水銀50mgと、10atmの
キセノンガスと金属ハロゲン化物を封入した。金属ハロ
ゲン化物として沃化スカンジウムと沃化ナトリウムとの
混合比を種々変えた混合物を0.2mg、発光管5内に
封入した放電ランプを35W、50Wで点灯したときの
それぞれの色度点(u,v)、35W点灯時のランプ効
率、35Wで1000時間点灯後の光束維持率の結果を
表1に示す。
【0059】
【表1】
【0060】表1より、0.75≦WNa/(WSc
Na)<1(式1)の関係を満たす封入物を金属ハロゲ
ン化物として封入したランプAの35W及び50W、ラ
ンプBの50W、ランプCの35W及び50W、ランプ
Dの35W、ランプEの35Wにおいては点灯時の印加
電力を調整することにより、本発明の効果を持つ前照灯
用放電ランプが達成されることが示された。さらに0.
80≦WNa/(WSc+WNa)<1、の範囲の関係を満た
す封入物を金属ハロゲン化物として封入することが好ま
しい。スカンジウムのハロゲン化物を封入した前照灯用
放電ランプにおいては、スカンジウムと発光管の構成材
料である石英との反応により失透と呼ばれる発光管の直
線透過率の減少が起こることが公知であるが、この範囲
の組成の金属ハロゲン化物を採用することにより、この
失透の抑制が可能となり、35Wで1000時間点灯後
に70%以上の光束維持率が達成できるためである。
【0061】これに対して比較例1のランプFは、35
W及び50Wの点灯において図1の斜線部分から外れ、
また式1の下限からも外れていたため好ましくなかっ
た。比較例2のランプGは、35W及び50Wの点灯に
おいて図1の斜線部分から外れ、また式1の範囲からも
外れていたため好ましくなかった。
【0062】さらに図14に示す放電ランプにおいて金
属ハロゲン化物として沃化スカンジウムと沃化ナトリウ
ム及び沃化トリウムの混合比を種々変えた混合物0.2
mgを発光管5内に封入した放電ランプを35W、50
Wで点灯したときのそれぞれの色度点(u,v)、35
W点灯時のランプ効率、35Wで1000時間点灯後の
光束維持率の結果を表2に示す。
【0063】
【表2】
【0064】表2より、0.75≦WNa/(WSc
Na)−WTh/(WSc+WNa+WTh)<1(式2)の関
係を満たす封入物を金属ハロゲン化物として封入したラ
ンプHの50W、ランプIの50W、ランプJの50
W、ランプKの35W及び50W、ランプLの35W及
び50W、ランプMの35W及び50Wにおいては点灯
時の印加電力を調整することにより、本発明の効果を持
つ前照灯用放電ランプが達成されることが確認できた。
【0065】これに対して比較例3のランプNは、35
W及び50Wの点灯において図1の斜線部分から外れ、
また式2の下限からも外れていたため好ましくなかっ
た。
【0066】さらに図14に示す放電ランプにおいて金
属ハロゲン化物として沃化スカンジウムと沃化ナトリウ
ム及び沃化タリウムの混合比を種々変えた混合物0.2
mgを発光管5内に封入した放電ランプを35W、50
Wで点灯したときのそれぞれの色度点(u,v)、ラン
プ効率、35Wで1000時間点灯後の光束維持率の結
果を表3に示す。
【0067】
【表3】
【0068】表3より、0.75≦WNa/(WSc
Na)<1(式1)かつWTl/(WSc+WNa+WTl)≦
0.03(式3)の関係を満たす封入物を金属ハロゲン
化物として封入したランプOの35W、ランプPの35
W及び50W、ランプQの35W及び50W、ランプR
の35W及び50Wにおいては点灯時の印加電力を調整
することにより、本発明の効果を持つ前照灯用放電ラン
プが達成することが確認できた。
【0069】これに対して比較例4〜5のランプS及び
Tは、35W及び50Wの点灯において図1の斜線部分
から外れ、また式1の下限からも外れていたため好まし
くなかった。比較例6のランプUは、35W及び50W
の点灯において図1の斜線部分から外れ、また式1及び
式2の範囲からも外れていたため好ましくなかった。比
較例7のランプWは、35W及び50Wの点灯において
図1の斜線部分から外れ、また式2の範囲からも外れて
いたため好ましくなかった。
【0070】さらに図14に示す放電ランプにおいて金
属ハロゲン化物として沃化スカンジウムと沃化ナトリウ
ム、沃化トリウム及び沃化タリウムの混合比を種々変え
た混合物0.2mgを発光管5内に封入した放電ランプ
を35W、50Wで点灯したときのそれぞれの色度点
(u,v)、35W点灯時のランプ効率、35Wで10
00時間点灯後の光束維持率の結果を表4に示す。
【0071】
【表4】
【0072】表4より、0.75≦WNa/(WSc
Na)−WTh/(WSc+WNa+WTh)<1(式2)、及
び−0.05≦WTh/(WSc+WNa+WTh)−2×WTl
/(WSc+WNa+WTh+WTl)(式4)の関係を満たす
封入物を金属ハロゲン化物として封入したランプaの5
0W、ランプbの50W、ランプcの50W、ランプd
の50W、ランプeの50W、ランプfの35W及び5
0W、ランプgの35W及び50Wにおいては、点灯時
の印加電力を調整することにより、本発明の効果を持つ
前照灯用放電ランプが達成することが確認できた。
【0073】これに対して比較例8のランプhは、35
W及び50Wの点灯において図1の斜線部分から外れ、
また式4の範囲からも外れていたため好ましくなかっ
た。
【0074】さらに図14に示す放電ランプにおいて金
属ハロゲン化物として沃化スカンジウムと沃化ナトリウ
ム、沃化トリウム、沃化タリウム及び沃化セシウムの混
合比を種々変えた混合物0.2mgを発光管5内に封入
した放電ランプを35W、50Wで点灯したときのそれ
ぞれの色度点(u,v)、35W点灯時のランプ効率、
35Wで1000時間点灯後の光束維持率の結果を表5
に示す。
【0075】
【表5】
【0076】表5より、0.75≦[WNa/(WSc+W
Na)]−[WTh/(WSc+WNa+WTh)]<1(式2)、
−0.05≦[WTh/(WSc+WNa+WTh)]−2×[W
Tl/(WSc+WNa+WTh+WTl)](式4)の関係を満
たす封入物を金属ハロゲン化物として封入したランプi
の50W、ランプjの50W、ランプkの50W、ラン
プlの35W及び50W、ランプmの35W及び50W
は、点灯時の印加電力を調整することにより、本発明の
効果を持つ前照灯用放電ランプが達成することが確認で
きた。すなわち、表5から、セシウムの封入することに
より本発明の効果と併せて、寿命中の光束維持率を高め
る効果とを有する前照灯用放電ランプが得られることが
示された。
【0077】これに対して、セシウムのハロゲン化物の
封入量の増加に伴い、ランプ効率が減少し、ハロゲン化
セシウムの封入量が10重量%を越える封入量を封入し
た比較例9〜10のランプn及びoにおいては、ランプ
効率が50lm/Wを下回ってしまった。このことか
ら、セシウムのハロゲン化物の封入量はランプ効率が5
0lm/Wを達成できる10重量%以下にすることが好
ましい。
【0078】放電ランプの外管として350nmの光の
直線透過率が30%以下、450nmの光の直線透過率
が70%以上の外管を具備することにより、本発明の効
果と併せて照明器具の劣化をもたらす有害紫外線の放射
量を削減した効果とを有する前照灯用放電ランプが得ら
れる。この外管の材料としては、石英ガラス材料を用い
るのが好ましい。石英ガラスは可視光の直線透過率が高
く、耐熱性に優れていることから、高効率で耐久性に優
れた前照灯用放電ランプが得られる。さらにこの石英ガ
ラスには、酸化状態のセリウム、チタニウム、鉄、プラ
セオジウム及びユ−ロピウムからなる群より少なくとも
一種類の元素を含むことが好ましい。これらの群の元素
を含む石英ガラスは380〜780nmの可視光の直線
透過率を維持したまま、380nm以下の波長の紫外線
の直線透過率を下げる効果を有する。このことから、こ
の群の元素を含む石英ガラスを外管として使用すること
により、有害紫外線の放射量を削減する効果を有する前
照灯用放電ランプが得られる。
【0079】前記外管が前記発光管の少なくとも一端に
封止した構造を有することにより、色の弁別に優れ、照
明によるまぶしさを感じにくく、本発明の効果と、併せ
て放電ランプの耐震性、対衝撃性に優れた効果とを有す
る放電ランプが得られる。
【0080】前記外管の内径を12mm以下の構成にす
ることにより本発明の効果と、発光管の最冷点の温度の
点灯条件による変化が減ることから、一定の光色、光束
を照射する効果とを有する放電ランプが得られる。な
お、本発明の実施形態として金属ハロゲン化物として沃
化物の場合について説明したが、臭化物等の他のハロゲ
ン化物及びそれらの組合せにおいても同様の効果が得ら
れる。
【0081】なお、照明された各種色彩対象物の色が適
切に見え、かつ不快なまぶしさを低減させるという本発
明の目的は、光源からの光を適切な色度にする、可視光
に選択的に吸収を有する外管を用いることによっても達
成される。
【0082】なお、照明された各種色彩対象物の色が適
切に見え、かつ不快なまぶしさを低減させるという本発
明の目的は、光源からの光を適切な色度にする透過板及
び反射板のうち少なくとも一方を有する前照灯器具を用
いることによっても達成される。
【0083】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、高効率の
高圧放電ランプにおいて、不快グレアを抑え、かつ色の
見えの優れた自動車前照灯用のランプ及び前照灯を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の効果を有するそれぞれの光色の色度
範囲(色弁別性に優れた色度範囲、不快グレアを感じに
くい色度範囲、白色感に優れた色度範囲、ハロゲン電球
と光色の差別化が可能な色度範囲)をCIE1960u
v色度図において総合的に示した図。
【図2】 同、CIE1960uv色度図における赤の
弁別がしやすい光源色の色度範囲を示す図。
【図3】 同、CIE1960uv色度図における緑の
弁別がしやすい光源色の色度範囲を示す図。
【図4】 同、CIE1960uv色度図における青の
弁別がしやすい光源色の色度範囲を示す図。
【図5】 同、CIE1960uv色度図における全て
のカテゴリーの色の弁別がしやすい光源色の色度範囲を
示す図。
【図6】 同、CIE1960uv色度図における特に
赤の弁別がしやすい光源色の色度範囲を示す図。
【図7】 同、CIE1960uv色度図における特に
緑の弁別がしやすい光源色の色度範囲を示す図。
【図8】 同、CIE1960uv色度図における特に
青の弁別がしやすい光源色の色度範囲を示す図。
【図9】 同、CIE1960uv色度図における全て
のカテゴリーの色の弁別が特にしやすい光源色の色度範
囲を示す図。
【図10】 同、CIE1960uv色度図における高
い白色感が得られる光源色の色度範囲を示す図。
【図11】 同、CIE1960uv色度図における、
特に高い白色感が得られる光源色の色度範囲を示す図。
【図12】 同、光源の相関色温度とまぶしさを感じる
光源の輝度の関係を示す図。
【図13】 同、光源の相関色温度とハロゲン電球との
光色の差異の感覚の関係を示す図。
【図14】 本発明の一実施形態である前照灯用放電ラ
ンプの一部切欠正面図。
【符号の説明】
1 色弁別性に優れた色度範囲 2 白色感に優れた色度範囲 3 相関色温度3800Kの等色温度線 4 相関色温度3400Kの等色温度線 5 発光管 5a 発光部 6 外管 9a,9b 電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01J 61/88 (72)発明者 武内 徹二 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工 業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−131459(JP,A) 特開 昭61−64060(JP,A) 特開 平7−130331(JP,A) 特開 平5−225959(JP,A) 特開 平5−205697(JP,A) 特開 平3−214558(JP,A) 特開 平2−7347(JP,A) 特表 平8−510357(JP,A) 国際公開98/036441(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 61/44 F21S 8/10 F21V 14/00 H01J 61/20 H01J 61/34 H01J 61/88

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にキセノンガスが封入されている発
    光管を備え、光色の色度点がCIE1960uv色度図
    上で、色度点(u,v)=(0.224,0.331)
    を中心として長軸が0.080、短軸が0.024でu
    軸からの傾きが35度である楕円の範囲内にあり、かつ
    色度点(u,v)=(0.220,0.332)を中心
    として長軸が0.060、短軸が0.022でu軸から
    の傾きが15度である楕円の範囲内にあり、かつ色度点
    (u,v)=(0.235,0.335)を中心として
    長軸が0.060、短軸が0.030でu軸からの傾き
    が30度である楕円の範囲内にあり、 前記発光管内には、さらに金属ハロゲン化物が封入さ
    れ、前記金属ハロゲン化物は、ナトリウムのハロゲン化
    物を含み、その封入量が金属ハロゲン化物の総封入量に
    対し50重量%以上である ことを特徴とする自動車前照
    灯用放電ランプ。
  2. 【請求項2】 内部にキセノンガスが封入されている発
    光管を備え、光色の色度点がCIE1960uv色度図
    上で、色度点(u,v)=(0.224,0.331)
    を中心として長軸が0.080、短軸が0.024でu
    軸からの傾きが35度である楕円の範囲内にあり、かつ
    色度点(u,v)=(0.220,0.332)を中心
    として長軸が0.060、短軸が0.022でu軸から
    の傾きが15度である楕円の範囲内にあり、かつ色度点
    (u,v)=(0.235,0.335)を中心として
    長軸が0.060、短軸が0.030でu軸からの傾き
    が30度である楕円の範囲内にあり、 前記発光管内には、さらに金属ハロゲン化物が封入さ
    れ、前記金属ハロゲン化物が、ナトリウムのハロゲン化
    物及びスカンジウムのハロゲン化物を含み、かつトリウ
    ムのハロゲン化物及びタリウムのハロゲン化物を含ま
    ず、金属ハロゲン化物の総封入量に対するナトリウムの
    ハロゲン化物の封入量をW Na 重量%、スカンジウムのハ
    ロゲン化物の封入量をW Sc 重量%としたとき、 90<W Na +W Sc かつ、0.75≦W Na /(W Sc +W Na )<1 の関係を満たすことを特徴とする自動車前照灯用放電ラ
    ンプ。
  3. 【請求項3】 内部にキセノンガスが封入されている発
    光管を備え、光色の色 度点がCIE1960uv色度図
    上で、色度点(u,v)=(0.224,0.331)
    を中心として長軸が0.080、短軸が0.024でu
    軸からの傾きが35度である楕円の範囲内にあり、かつ
    色度点(u,v)=(0.220,0.332)を中心
    として長軸が0.060、短軸が0.022でu軸から
    の傾きが15度である楕円の範囲内にあり、かつ色度点
    (u,v)=(0.235,0.335)を中心として
    長軸が0.060、短軸が0.030でu軸からの傾き
    が30度である楕円の範囲内にあり、 前記発光管内には、さらに金属ハロゲン化物が封入さ
    れ、前記金属ハロゲン化物が、ナトリウムのハロゲン化
    物及びトリウムのハロゲン化物を含み、かつタリウムの
    ハロゲン化物を含まず、金属ハロゲン化物の総封入量に
    対するトリウムのハロゲン化物の封入量をW Th 重量%と
    したとき、90<W Na +W Sc +W Th かつ、0.75≦[W Na /(W Sc +W Na )]−[W Th /(W Sc
    +W Na +W Th )]<1の関係を満たすことを特徴とする自
    動車前照灯用放電ランプ。
  4. 【請求項4】 内部にキセノンガスが封入されている発
    光管を備え、光色の色度点がCIE1960uv色度図
    上で、色度点(u,v)=(0.224,0.331)
    を中心として長軸が0.080、短軸が0.024でu
    軸からの傾きが35度である楕円の範囲内にあり、かつ
    色度点(u,v)=(0.220,0.332)を中心
    として長軸が0.060、短軸が0.022でu軸から
    の傾きが15度である楕円の範囲内にあり、かつ色度点
    (u,v)=(0.235,0.335)を中心として
    長軸が0.060、短軸が0.030でu軸からの傾き
    が30度である楕円の範囲内にあり、 前記発光管内には、さらに金属ハロゲン化物が封入さ
    れ、前記金属ハロゲン化物が、ナトリウムのハロゲン化
    物、スカンジウムのハロゲン化物及びタリウムのハロゲ
    ン化物を含み、かつトリウムのハロゲン化物を含まず、
    金属ハロゲン化物の総封入量に対するタリウムのハロゲ
    ン化物の封入量をW Tl 重量%としたとき、 90<W Na +W Sc +W Tl 0.75≦W Na /(W Sc +W Na )<1、 かつ、W Tl /(W Sc +W Na +W Tl )≦0.03 の関係を満たすことを特徴とする自動車前照灯用放電ラ
    ンプ。
  5. 【請求項5】 内部にキセノンガスが封入されている発
    光管を備え、光色の色度点がCIE1960uv色度図
    上で、色度点(u,v)=(0.224,0.331)
    を中心として長軸が0.080、短軸が0.024でu
    軸からの傾きが35度である楕円の範囲内にあり、かつ
    色度点(u,v)=(0.220,0.332)を中心
    として長軸が0.060、短軸が0.022でu軸から
    の傾きが15度である楕円の範囲内にあり、かつ色度点
    (u,v)=(0.235,0.335)を中心として
    長軸が0.060、短軸が0.030でu軸からの傾き
    が30度である楕円の範囲内にあり、 前記発光管内には、さらに金属ハロゲン化物が封入さ
    れ、前記金属ハロゲン化物が、ナトリウムのハロゲン化
    物、スカンジウムのハロゲン化物、トリウムのハロゲン
    化物及びタリウムのハロゲン化物を含み、 90<W Na +W Sc +W Th +W Tl 0.75≦[W Na /(W Sc +W Na )]−[W Th /(W Sc
    Na +W Th )]<1、 かつ、−0.05≦[W Th /(W Sc +W Na +W Th )]−2
    ×[W Tl /(W Sc +W Na +W Th +W Tl )]の関係を満たす
    ことを特徴とする自動車前照灯用放電ランプ。
  6. 【請求項6】 内部にキセノンガスが封入されている発
    光管を備え、光色の色度点がCIE1960uv色度図
    上で、色度点(u,v)=(0.221,0.329)
    を中心として長軸が0.047、短軸が0.014でu
    軸からの傾きが35度である楕円の範囲内にあり、かつ
    色度点(u,v)=(0.224,0.334)を中心
    として長軸が0.040、短軸が0.015でu軸から
    の傾きが15度である楕円の範囲内にあり、かつ色度点
    (u,v)=(0.236,0.339)を中心として
    長軸が0.037、短軸が0.013でu軸からの傾き
    が30度である楕円の範囲内にあり、 前記発光管内には、さらに金属ハロゲン化物が封入さ
    れ、前記金属ハロゲン化物は、ナトリウムのハロゲン化
    物を含み、その封入量が金属ハロゲン化物の総封入量に
    対し50重量%以上である ことを特徴とする自動車前照
    灯用放電ランプ。
  7. 【請求項7】 内部にキセノンガスが封入されている発
    光管を備え、光色の色度点がCIE1960uv色度図
    上で、色度点(u,v)=(0.221,0. 329)
    を中心として長軸が0.047、短軸が0.014でu
    軸からの傾きが35度である楕円の範囲内にあり、かつ
    色度点(u,v)=(0.224,0.334)を中心
    として長軸が0.040、短軸が0.015でu軸から
    の傾きが15度である楕円の範囲内にあり、かつ色度点
    (u,v)=(0.236,0.339)を中心として
    長軸が0.037、短軸が0.013でu軸からの傾き
    が30度である楕円の範囲内にあり、 前記発光管内には、さらに金属ハロゲン化物が封入さ
    れ、前記金属ハロゲン化物が、ナトリウムのハロゲン化
    物及びスカンジウムのハロゲン化物を含み、かつトリウ
    ムのハロゲン化物及びタリウムのハロゲン化物を含ま
    ず、金属ハロゲン化物の総封入量に対するナトリウムの
    ハロゲン化物の封入量をW Na 重量%、スカンジウムのハ
    ロゲン化物の封入量をW Sc 重量%としたとき、 90<W Na +W Sc かつ、0.75≦W Na /(W Sc +W Na )<1 の関係を満たすことを特徴とする自動車前照灯用放電ラ
    ンプ。
  8. 【請求項8】 内部にキセノンガスが封入されている発
    光管を備え、光色の色度点がCIE1960uv色度図
    上で、色度点(u,v)=(0.221,0.329)
    を中心として長軸が0.047、短軸が0.014でu
    軸からの傾きが35度である楕円の範囲内にあり、かつ
    色度点(u,v)=(0.224,0.334)を中心
    として長軸が0.040、短軸が0.015でu軸から
    の傾きが15度である楕円の範囲内にあり、かつ色度点
    (u,v)=(0.236,0.339)を中心として
    長軸が0.037、短軸が0.013でu軸からの傾き
    が30度である楕円の範囲内にあり、 前記発光管内には、さらに金属ハロゲン化物が封入さ
    れ、前記金属ハロゲン化物が、ナトリウムのハロゲン化
    物及びトリウムのハロゲン化物を含み、かつタリウムの
    ハロゲン化物を含まず、金属ハロゲン化物の総封入量に
    対するトリウムのハロゲン化物の封入量をW Th 重量%と
    したとき、90<W Na +W Sc +W Th かつ、0.75≦[W Na /(W Sc +W Na )]−[W Th /(W Sc
    +W Na +W Th )]<1の関係を満たすことを特徴とする自
    動車前照灯用放電ランプ。
  9. 【請求項9】 内部にキセノンガスが封入されている発
    光管を備え、光色の色 度点がCIE1960uv色度図
    上で、色度点(u,v)=(0.221,0.329)
    を中心として長軸が0.047、短軸が0.014でu
    軸からの傾きが35度である楕円の範囲内にあり、かつ
    色度点(u,v)=(0.224,0.334)を中心
    として長軸が0.040、短軸が0.015でu軸から
    の傾きが15度である楕円の範囲内にあり、かつ色度点
    (u,v)=(0.236,0.339)を中心として
    長軸が0.037、短軸が0.013でu軸からの傾き
    が30度である楕円の範囲内にあり、 前記発光管内には、さらに金属ハロゲン化物が封入さ
    れ、前記金属ハロゲン化物が、ナトリウムのハロゲン化
    物、スカンジウムのハロゲン化物及びタリウムのハロゲ
    ン化物を含み、かつトリウムのハロゲン化物を含まず、
    金属ハロゲン化物の総封入量に対するタリウムのハロゲ
    ン化物の封入量をW Tl 重量%としたとき、 90<W Na +W Sc +W Tl 0.75≦W Na /(W Sc +W Na )<1、 かつ、W Tl /(W Sc +W Na +W Tl )≦0.03 の関係を満たすことを特徴とする自動車前照灯用放電ラ
    ンプ。
  10. 【請求項10】 内部にキセノンガスが封入されている
    発光管を備え、光色の色度点がCIE1960uv色度
    図上で、色度点(u,v)=(0.221,0.32
    9)を中心として長軸が0.047、短軸が0.014
    でu軸からの傾きが35度である楕円の範囲内にあり、
    かつ色度点(u,v)=(0.224,0.334)を
    中心として長軸が0.040、短軸が0.015でu軸
    からの傾きが15度である楕円の範囲内にあり、かつ色
    度点(u,v)=(0.236,0.339)を中心と
    して長軸が0.037、短軸が0.013でu軸からの
    傾きが30度である楕円の範囲内にあり、 前記発光管内には、さらに金属ハロゲン化物が封入さ
    れ、前記金属ハロゲン化物が、ナトリウムのハロゲン化
    物、スカンジウムのハロゲン化物、トリウムのハロゲン
    化物及びタリウムのハロゲン化物を含み、 90<W Na +W Sc +W Th +W Tl 0.75≦[W Na /(W Sc +W Na )]−[W Th /(W Sc
    Na +W Th )]<1、 かつ、−0.05≦[W Th /(W Sc +W Na +W Th )]−2
    ×[W Tl /(W Sc +W Na +W Th +W Tl )]の関係を満たす
    ことを特徴とする自動車前照灯用放電ランプ。
  11. 【請求項11】 光色の色度点がCIE1960uv色
    度図上で、色度点(u,v)が、(0.221,0.3
    45)、(0.252,0.345)、(0.248,
    0.338)、(0.231,0.330)の4点で囲
    まれた範囲内にある請求項1〜10のいずれかに記載の
    自動車前照灯用放電ランプ。
  12. 【請求項12】 光色の色度点がCIE1960uv色
    度図上で、色度点(u,v)が、(0.224,0.3
    41)、(0.244,0.341)、(0.229,
    0.333)の3点で囲まれた範囲内にある請求項1
    10のいずれかに記載の自動車前照灯用放電ランプ。
  13. 【請求項13】 光色の色度点がCIE1960uv色
    度図上で、相関色温度が3800Kの等色温度線よりも
    低色温度側の範囲内にある請求項1〜10のいずれか
    記載の自動車前照灯用放電ランプ。
  14. 【請求項14】 光色の色度点がCIE1960uv色
    度図上で、相関色温度が3400Kの等色温度線よりも
    高色温度側の範囲内にある請求項1〜13のいずれかに
    記載の自動車前照灯用放電ランプ。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14のいずれかに記載の自
    動車前照灯用放電ランプを具備することを特徴とする自
    動車用前照灯。
  16. 【請求項16】 少なくとも一対の電極を備え、前記電
    極の先端間の距離dを8mm以下とし、前記電極間中間
    の前記発光管内径Dを5mm以下とし、点灯時の印加電
    力Wを70W以下とし、点灯時のランプ効率が50lm
    /W以上である請求項1〜10のいずれかに記載の自動
    車前照灯用放電ランプ。
  17. 【請求項17】 前記金属ハロゲン化物として、セシウ
    ムのハロゲン化物を金属ハロゲン化物の総封入量に対し
    て10重量%以下封入した請求項1〜10のいずれかに
    記載の自動車前照灯用放電ランプ。
  18. 【請求項18】 350nmの光の直線透過率が30%
    以下、450nmの光の直線透過率が70%以上である
    外管を具備した構造を有する請求項1〜10のいずれか
    に記載の自動車前照灯用放電ランプ。
  19. 【請求項19】 前記外管が前記発光管の少なくとも一
    端に封止した構造を有する請求項18に記載の放電ラン
    プを有する自動車前照灯用放電ランプ。
  20. 【請求項20】 前記外管の内径が12mm以下である
    請求項18または19に記載の自動車前照灯用放電ラン
    プ。
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